JPH07285331A - 窓の開閉装置 - Google Patents

窓の開閉装置

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JPH07285331A
JPH07285331A JP7844294A JP7844294A JPH07285331A JP H07285331 A JPH07285331 A JP H07285331A JP 7844294 A JP7844294 A JP 7844294A JP 7844294 A JP7844294 A JP 7844294A JP H07285331 A JPH07285331 A JP H07285331A
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JP
Japan
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opening
geared motor
equalizer
actuator
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JP7844294A
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Kazuhiro Suzuki
和博 鈴木
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Nippon Cable System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単かつ小型の機構で、円滑に窓の開閉動作
を行なうことができ、かつ低コスト化を達成できる窓の
開閉装置を提供する。 【構成】 2本のガイドレールのあいだに摺動可能に取
り付けられた窓を開閉するための窓の開閉装置であっ
て、その一端が窓の側面の下端に連結された少なくとも
2本の第1プルケーブル1a、1bと、該少なくとも2
本の第1プルケーブル1a、1bの他端に連結されたイ
コライザ2と、ギアドモータおよび該ギアドモータから
発生された回転力を受けて回転する巻取り用プーリを有
してなるアクチュエータ3と、前記イコライザ2と前記
アクチュエータ3側の巻取り用プーリとのあいだを連結
する第2プルケーブル4とからなる窓の開閉装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は窓の開閉装置に関する。
さらに詳しくは、建設機械、とくにパワーショベルや、
ガレージのドアなどに用いられる窓の開閉装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーショベルやクレーン車など
の建設機械では、キャビンの通気性向上によって操作者
の作業環境を向上させるため、キャビン前面の窓を開閉
自在にしている。かかる窓の開閉を行なうために、従来
よりケーブルを用いた開閉装置が用いられている。図7
には、この開閉装置が適用される建設機械の一例とし
て、パワーショベルが示されている。キャビン80の前
面81から天井82にかけてほぼ同一の曲率の連続した
部分円柱側面で構成されており、同一の曲面で構成され
た窓ガラスGが前面81の窓枠Fに取り付けられてい
る。この窓ガラスGは、キャビン80の前面81の全閉
位置Iと天井82の内面の全開位置IIとのあいだをキャ
ビン80の曲面に沿って移動可能にされている。窓ガラ
スGを開閉するための開閉装置は、図8に示すように、
駆動装置83と、駆動装置83により押し・引きされる
一対のギヤドケーブル84と、ギヤドケーブル84を案
内する一対のガイドレール85と、一対の連結部材86
と、一対のロック装置87とから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の開閉装
置は、駆動装置83によって窓の上下動を強制的に動作
させ、しかもロック装置87によって窓の固定を行な
う、いわゆる全自動式である。したがって、全機能を駆
動装置83の駆動力によって行なうために機構的に複
雑、かつ大型になるという問題があり、これに伴い、製
造コストも上がらざるをえない。
【0004】一方、近年ミニショベルにはキャビンを装
備することが多くなっているが、ミニショベルは通常、
市街地などで運転されることが多い。また、窓の開閉の
頻度が大型のものに比べて比較的高いため、開閉装置を
設ければ便利である。しかし、前述のような全自動式の
開閉装置をミニショベル用の開閉装置として採用すれ
ば、ミニショベルの低価格化を妨げるという問題があ
る。
【0005】本発明は、かかる問題を解消するためにな
されたものであり、小型で簡単な機構で、かつ円滑に窓
を開閉させることができ、低コスト化を達成できる窓の
開閉装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の窓の開閉装置
は、キャビンの少なくとも前面に設けられた一対のガイ
ドレールのあいだに摺動可能に取り付けられた窓を開閉
するための装置であって、 (a)その一端が窓の側部に連結された少なくとも2本
の第1プルケーブルと、 (b)前記第1プルケーブルの他端に連結されたイコラ
イザと、 (c)駆動用モータおよび該駆動用モータの回転力を受
けて回転する巻取り用プーリを備えたアクチュエータ
と、 (d)前記イコライザと前記巻取り用プーリとを連結す
る第2プルケーブルからなることを特徴とするものであ
る。
【0007】また、前記アクチュエータが、(c−1)
自己拘束性を有するギアドモータと、(c−2)前記ギ
アドモータの出力軸に固定された太陽ギア、前記太陽ギ
アと同軸状に配設されたキャリア、前記太陽歯車と歯合
すると共に前記キャリアに枢支された遊星ギア、および
前記遊星ギアに歯合し該遊星歯車に外接するリングギア
からなり、前記キャリアが前記巻取り用プーリに対して
同軸状に固定され、かつ前記リングギアに摺接する遊星
歯車機構と、(c−3)リングギアの回転をケーブル巻
取り方向のみ許し、該方向とは逆向きの回転を抑止する
ラチェット機構を有してなることが好ましい。
【0008】また、前記アクチュエータは前記ギヤドモ
ータが窓を閉める方向に駆動するとき、ギアドモータの
印加電圧を降下させ、ギアドモータが窓を開ける方向に
駆動するとき、印加電圧を降下させない降圧回路を備え
てなることが好ましい。
【0009】さらに、前記イコライザが、第1プルケー
ブルに対して引っ張る方向に付勢力を与える付勢手段を
備えてなることが好ましい。
【0010】
【作用】本発明の窓の開閉装置は、窓を開けるとき、ア
クチュエータを駆動源として、巻取り用プーリを回転さ
せ、第1および第2プルケーブルを引き操作することに
よって、窓を開方向に移動させる。第2プルケーブルか
ら伝達される操作力はイコライザを介して少なくとも2
本の第1プルケーブルに均等に分配されて窓の両側面に
伝達される。窓を閉めるときは、アクチュエータの駆動
力を用いずに主として窓の自重を利用して下降させる。
また手動で引き下げることも可能である。
【0011】
【実施例】つぎに、図面を参照しながら、本発明の窓の
開閉装置を詳細に説明する。図1は本発明の窓の開閉装
置の一実施例を示す開閉装置が取り付けられたミニショ
ベル用キャビンの斜視図、図2は図1のイコライザの正
面図、図3は図1のアクチュエータの一部切欠正面図、
図4は図1のアクチュエータの遊星歯車機構の要部分解
斜視図、図5は図1のアクチュエータに接続される降圧
回路の説明図、図6は図1の開閉装置が取り付けられた
ミニショベル用キャビンの他の例を示す説明図である。
【0012】図1には、本発明の開閉装置が適用される
曲面状の窓Wが一対のガイドレール85に沿って上下に
スライドしうるミニショベル用のキャビンCが示されて
いる。
【0013】図示されている開閉装置は、2本の第1プ
ルケーブル1aおよび1bと、イコライザ2と、窓を駆
動するためのアクチュエータ3と、前記アクチュエータ
3の回転力をイコライザ2に伝達する第2プルケーブル
4とから構成される。第1プルケーブル1aおよび1b
の一端は窓Wの下端に連結され、他端はイコライザ2に
連結されている。
【0014】前記第1プルケーブル1a、1bおよび第
2プルケーブル4は、いずれも複数本の鋼線を撚り合わ
せた内索および内索を摺動自在に収容する導管から構成
されている。なお、第1プルケーブル1aおよび1b
は、窓を円滑に引き上げるために適宜複数本の本数を用
いてもよいが、窓Wの左右両側にそれぞれ1本づつ用い
たときが、窓の重量を各ケーブルに均等に分散させるこ
とができるため好ましい。
【0015】イコライザ2は、アクチュエータ3で発生
した回転力を、1本の第2プルケーブル4を介して、2
本の第1プルケーブル1aおよび1bに引張力として均
一に分配し、これにより引き操作量が同一になるように
調節するためのものである。イコライザ2は、図2に示
されるように、1枚の金属板から形成された本体2a
と、2本の圧縮コイルばね(以下、単にばねと呼ぶ)2
b、2cとからなる。本体2aの上面には、第1プルケ
ーブル1aおよび1bの端部が連結されている。当該端
部の外周には、ばね2b、2cが装着されている。一
方、本体2aの下面のほぼ中央には、第2プルケーブル
5が連結されている。
【0016】ばね2bおよび2cは、導管5とイコライ
ザ2の本体2aとのあいだに配置されているため、窓の
閉動作を行なうに際し窓が全閉状態になったときに、ば
ね2b、2cの復元力により、第1プルケーブル1a、
1bがその慣性力によって導管5の窓側の端部から飛び
出すのを防止することができる。
【0017】図3および4に示されるように、アクチュ
エータ3は、自己拘束性を有するギアドモータ6、巻取
り用プーリ7、遊星歯車機構8、およびラチェット機構
9から構成されている。遊星歯車機構8は、ギアドモー
タ6から発生された回転力を減速して巻取り用プーリ7
に伝達するためのものである。
【0018】ギアドモータ6は、一般に市販されている
直流用モータの駆動軸にウォーム歯車や複数段の平歯車
を組み合わせることによって、低回転、高トルクの出力
が得られるようにされている。ギアドモータ6に用いら
れる直流用モータの具体例としては、たとえばマブチモ
ータLE−578VA−3241があげられる。このモ
ータの電気的特性は、動作電圧12〜32V、消費電力
19〜276W、回転数65〜90rpm、発生トルク
0〜80kgf・cmである。
【0019】巻取り用プーリ7の内部には、中底7aが
形成されている。中底7aの中央に形成されたボス7b
が軸10を軸支している。巻取り用プーリ7と後述する
遊星歯車機構8の太陽ギア12とは同軸状で、しかもそ
れぞれ独立して回転できるように配列されている。一
方、巻取り用プーリ7の外周面には第2プルケーブル5
が巻回されている。巻取り用プーリ7が時計方向および
反時計方向のいずれかに回転することにより、第2プル
ケーブル5を繰り出したり、または巻き取ったりするこ
とができる。
【0020】また、前記ボス7bの周囲には、孔部7c
および連通孔7dがそれぞれ3か所づつ均等かつ交互に
形成されている。孔部7cを介して、ねじ11が後述す
る遊星歯車機構8のキャリア13のねじ孔13bに螺着
されることにより、巻取り用プーリ7とキャリア13と
が連結されている。一方、連通孔7dには、遊星ギア1
4の中心軸に設けられた突起14aが挿入されている。
【0021】遊星歯車機構8は、以下のように構成され
る。ギアドモータ6の出力軸6aに固定された太陽ギア
12は、キャリア13の内部に、3個の扇状断面を呈す
る突起13aに囲まれた状態で回転可能に収納されてい
る。また、太陽ギア12の周囲には、3個の遊星ギア1
4が歯合するように配列され、それぞれ隣接する2個の
突起13aのあいだに回転可能に収納されると共に軸支
されている。なお、隣接する2個の突起13aの対向す
る側面は、それぞれ遊星ギア14に外接しうるように遊
星ギア14の外周と相補的な形状を呈している。また、
巻取り用プーリ7をねじ止めするためのねじ孔13b
は、突起13aのそれぞれの先端面に形成されている。
さらにキャリア13の外周には、リングギア15が回転
可能に配置され、3個の遊星ギア14とそれぞれ歯合し
ている。リングギア15の外周面にはラチェット15a
が形成されている。このラチェット15aと、ギアドモ
ータ6の側面に揺動自在に支持されたラチェットネイル
16とによってラチェット機構9が構成されている。ラ
チェット15aが、ラチェットネイル16に噛み合うこ
とにより、リングギア15の回転を一方の方向のみを許
し、他方の方向の回転を抑止する。
【0022】また図5に示されるように、アクチュエー
タ3には、前記ギアドモータ6に対して降圧回路17が
直列に接続されている。この降圧回路17は、ダイオー
ド17aと抵抗17bが並列接続されたものである。そ
してダイオード17aは、ギアドモータ6が窓を開ける
方向に駆動するときに流れる電流の向きが順方向になる
ように接続されている。
【0023】したがって、ギアドモータ6が窓を開ける
方向に駆動するばあい、そのときに流れる大部分の電流
はダイオード17aを流れるため、降圧回路17におけ
る電圧降下は小さい。したがって、ギアドモータ6に大
きい電圧を印加させることができる。一方、逆方向(す
なわち、窓を閉める方向)に電流が流れるばあいには、
ダイオード17aにほとんど電流が流れず、大部分の電
流は抵抗17bを流れるため、降圧回路17における電
圧降下は大きくなる。したがって、ギアドモータ6に印
加される電圧は降圧される。つまり、窓を開けるときに
は、ギアドモータ6を速く回転させ、窓を閉めるときに
は、ギアドモータ6をゆっくり回転させることができ
る。抵抗17bは、1〜5オーム程度、好ましくは1〜
2オーム程度のものが用いられる。
【0024】前記アクチュエータ3の仕様は、たとえば
所要ストローク1300mm、窓の重量20kgとした
ばあい、以下のようになる。
【0025】巻取り用プーリ7の直径を40mmとした
ばあい、窓を完全に閉めたときの第2プルケーブル4の
巻き数は約10.3巻になる。
【0026】また、ギアドモータ6に使用されるマブチ
モータLE−578VA−3241の動力特性は、表1
のようになる。
【0027】
【表1】
【0028】なお、表1のAは、無負荷状態のとき、B
は、常用の動作状態のとき、Cは、モータ拘束時の動作
状態のときに使用されるばあいの動力特性である。
【0029】さらに、太陽ギア12の歯数Z1 を18、
遊星ギア14の歯数Z2 を12、リングギア15の歯数
3 を42としたとき、プラネタリ型出力x(すなわ
ち、遊星ギア14の公転による出力)は、 1−(x−1)×(Z1 /Z2 )×(Z2 /Z3 )=0 の式にZ1 〜Z3 の数値を代入してxについて解くこと
により、x=3.3がえられる。
【0030】したがって、えられる常用出力は、前記ト
ルク20kgf・cm、巻取り用プーリ7の直径40m
m(=4cm)、プラネタリ型出力x=3.3より、 20×3.3÷(4×1/2)=33kgf また、最大出力は、トルク80kgf・cm、として、 80×3.3÷(4×1/2)=132kgfである。
【0031】また、前述の実施例では、図1のようなド
ーム状のキャビンを例にとって説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、他の態様のキャビンにも
適用できる。たとえば、図6に示されるように、平板状
の窓Wの上下の4隅にローラ18a、18bおよび19
a、19bを設け、上部ローラ18a、18bをキャビ
ンの天井に設けられた水平ガイドレール20に転動可能
に支持し、下部ローラ19a、19bをキャビン前面に
設けられた垂直ガイドレール21に転動可能に支持した
構造のキャビンにも適用可能である。なお、図6の上部
ローラ18a、18bは、窓Wの側面の上端に、揺動自
在のアームを介して取り付けられているが、直接窓Wの
側面に取り付けてもよい。さらに、水平ガイドレール2
0の後端には、窓Wを閉める際、初動時の駆動力をうる
ための圧縮コイルばね23を設けてもよい。
【0032】このようなキャビンに前記開閉装置を取り
付けるばあい、たとえば、第1プルケーブル1a、1b
を下部ローラ19a、19bの軸22に固定し、第1プ
ルケーブルの残りの部分を前記水平、垂直のガイドレー
ルの内部に適宜配索すれば、キャビン内部に好適に装着
することができる。開閉装置を作動させれば、4隅のロ
ーラがそれぞれガイドレールによって案内されながら、
窓はキャビン前面から天井に向かって滑らかなカーブを
描きながら開方向または閉方向に移動することができ
る。
【0033】つぎに、図1〜4を参照しつつ本発明の開
閉装置を用いた窓の開閉動作について説明する。
【0034】ギアドモータ6によって発生された回転力
は、まず太陽ギア12に伝達される。
【0035】窓Wを開くとき、ギアドモータ6を動作電
流3.5A、印加電圧24Vの条件下で駆動させ、太陽
ギア12を矢印A方向(図3における反時計方向)に回
転させる。その回転力は、3つの遊星ギア14に伝達さ
れる。これにより、遊星ギア14は、太陽ギア12の回
りを矢印B方向(図3における時計方向)に公転し、キ
ャリア13に回転力が伝達されて、キャリア13に回転
力が伝達されて、キャリア13は矢印B方向に回転す
る。したがって、キャリア13に連結された巻取り用プ
ーリ7は、矢印B方向に回転し、第2プルケーブル4を
引き操作する。その操作力は、イコライザ2を介して第
1プルケーブル1a、1bに均等に伝達され、窓Wはガ
イドレールに沿って上に開かれる。
【0036】なお、窓の開動作が行われる際、リングギ
ア15は、矢印A方向の回転が許されていないので、第
2プルケーブル4の引き操作に影響はない。
【0037】つぎに窓Wを閉めるときには、ギアドモー
タ6に流れる電流を逆方向に変える。前述のごとく、図
5に示される降圧回路によって大幅な電圧降下がなされ
るため、ギアドモータ6には、12V程度のわずかな印
加電圧しか印加されない。低い印加電圧を受けたギアド
モータ6の駆動によって、太陽ギア12は、矢印B方向
に低速回転する。一方、巻取り用プーリ7は、窓Wの自
重および、初動時のばあいには圧縮コイルばね23など
(図6参照)のバネアシストを受けて矢印A方向に回転
するように付勢されている。そのため、前記太陽ギア1
2が矢印A方向に回転すれば、ギアドモータ6からの回
転力を受けなくても矢印A方向まわりの付勢力によっ
て、遊星ギア14、キャリア13および巻取り用プーリ
7は、低速で矢印A方向に回転し、第1プルケーブルお
よび第2プルケーブルを繰り出す。その結果、窓Wをゆ
っくり下降させることができる。また、ギアドモータの
回転速度を増速させない程度、つまりギアドモータの回
転速度以下であれば、手動で楽に窓Wを引き下げ、ケー
ブルを繰り出すことができる。窓閉時は、ギアドモータ
の回転速度が増速されても、ギアドモータが発電ブレー
キとして働くため速やかに制動され、窓Wの降下速度は
ある速度以上には上がらない。
【0038】なお、リングギア15は、ラチェット15
aとラチェットネイル16との噛み合いによって矢印A
方向の回転は抑止されているため、異常に速くケーブル
を繰り出すことが防止されている。
【0039】さらに、窓Wを手動で閉じるばあいには、
ラチェット15aとラチェットネイル16との噛み合い
を解除し、そののち窓を手で引き下げればよい。このば
あい、太陽ギア12は静止しているが、遊星ギア14の
矢印A方向の公転およびリングギア15の矢印A方向の
回転が可能であるため、巻取り用プーリ7の矢印A方向
の回転には影響ない。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、簡単かつ小型の機構
で、円滑に窓の開閉動作を行なうことができる。また、
低コスト化を達成でき、従来の開閉装置と比較して、1
/3〜1/16程度の製造コストで製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の窓の開閉装置の一実施例を示す開閉装
置が取り付けられたミニショベル用キャビンの斜視図で
ある。
【図2】図1のイコライザの正面図である。
【図3】図1のアクチュエータの一部切欠正面図であ
る。
【図4】図1のアクチュエータの遊星歯車機構の要部分
解斜視図である。
【図5】図1のアクチュエータに接続される降圧回路の
説明図である。
【図6】図1の開閉装置のが取り付けられたミニショベ
ル用キャビンの他の例を示す説明図である。
【図7】従来の窓の開閉装置が適用される建設機械の一
例を示すパワーショベルの斜視図である。
【図8】従来の窓の開閉装置が取り付けられた窓の斜視
図である。
【符号の説明】
1a、1b 第1プルケーブル 2 イコライザ 3 アクチュエータ 4 第2プルケーブル 6 ギアドモータ 7 巻取り用プーリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビンの少なくとも前面に設けられた
    一対のガイドレールのあいだに摺動可能に取り付けられ
    た窓を開閉するための装置であって、 (a)その一端が窓の側部に連結された少なくとも2本
    の第1プルケーブルと、 (b)前記第1プルケーブルの他端に連結されたイコラ
    イザと、 (c)駆動用モータおよび該駆動用モータの回転力を受
    けて回転する巻取り用プーリを備えたアクチュエータ
    と、 (d)前記イコライザと前記巻取り用プーリとを連結す
    る第2プルケーブルからなる窓の開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータが、(c−1)自己
    拘束性を有するギアドモータと、(c−2)前記ギアド
    モータの出力軸に固定された太陽ギア、前記太陽ギアと
    同軸状に配設されたキャリア、前記太陽歯車と歯合する
    と共に前記キャリアに枢支された遊星ギア、および前記
    遊星ギアに歯合し該遊星歯車に外接するリングギアから
    なり、前記キャリアが前記巻取り用プーリに対して同軸
    状に固定され、かつ前記リングギアに摺接する遊星歯車
    機構と、(c−3)リングギアの回転をケーブル巻取り
    方向のみ許し、該方向とは逆向きの回転を抑止するラチ
    ェット機構を有してなる請求項1記載の窓の開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記ギヤドモータが窓を閉める方向に駆
    動するとき、ギアドモータの印加電圧を降下させ、ギア
    ドモータが窓を開ける方向に駆動するとき、印加電圧を
    降下させない降圧回路を備えてなる請求項2記載のアク
    チュエータ。
  4. 【請求項4】 前記イコライザが、第1プルケーブルに
    対して引っ張る方向に付勢力を与える付勢手段を備えて
    なる請求項1または2記載の窓の開閉装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016088674A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 フジテック株式会社 エレベータ用巻上機の手動操作装置

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JP2016088674A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 フジテック株式会社 エレベータ用巻上機の手動操作装置

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