JP2016088674A - エレベータ用巻上機の手動操作装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、柔軟性のあるフレキシブルシャフトやプルケーブルを使用した装置が考えられている。
図4は、エレベータの上部を示す要部説明図、図5(a)は手動操作装置を示す平面図、図5(b)は同じく正面図、図6は乗場に設けられたウォールパネルを示す図で、ウォールパネルのドアを開いた図である。尚、ウォールパネルにはインターホンなどが設置される場合があるが、本手動操作装置の動作と直接関係のないものは省略している。図7はブレーキ解放ペダルを示す図で、図7(a)は正面図、図7(b)は右側面図である。
20は乗場ドア21を備えた最上階の乗場三方枠で、ウォールパネル22が設けられている。
インナーシャフト31の一側の先端は、支持具17に固定されたブラケット33に空けられた穴34に挿入されており、アウターチューブ32側にはシャフト側ギア35が設けられている。また、インナーシャフト31の他端側にはモータハンドル36が設けられており、通常はモータハンドル36は、図6のように、ウォールパネル22内に収納されている。
そして、各プルケーブル40a,40bは収納ボックス15,16,15を経由して、他側はウォールパネル22内に配置されている。尚、この実施の形態では、ブレーキは二重になっているため、プルケーブ40a,40bが2本あるが、ブレーキが一重であれば、プルケーブルは1本になる。
ブレーキ解放ペダル50を使用する場合は、図7に示すように、ブレーキ解放ペダル50をウォールパネル22から外して床面に設置し、断面U字状の基部51から、軸52を中心にしてブラケット53を起こす。そして、ブラケット53に設けられたU字状の切り欠き54a,54bにアウターケーブル42a,42bの先端に設けられているねじ部55a,55bを挿入して、ねじ部55a,55bに螺合されているナット56でブラケット53を上下から挟むことによってアウターケーブル42a,42bをブラケット53に取り付ける。
そして、作業員がアングル58を踏むと、軸57を中心にして、アングル58が図7(a)の時計方向に回転して、インナーケーブル41a,41bを引き下げる。これにより、ブレーキ解放レバー43a,43bが引き上げられて、ブレーキ12が開く。また、作業員がアングル58を踏むのをやめると、ブレーキ12は閉じる。
まず、乗場三方枠21に設けられているウォールパネル22のドア(図示省略)を開く。
次に、ブレーキ解放ペダル50をウォールパネル22から外して床面に設置し、モータハンドル36とともにフレキシブルシャフト30を図6の位置から下方に引き出すとともに、プルケーブル40a,40bも引き出す。これにより、図5の収納ボックス15,16内のフレキシブルシャフト30及びプルケーブル40a,40bが引き出されることになる。
次に、フレキシブルシャフト30のロックボルト38を緩めて、モータハンドル36をゆっくり回転させながら、シャフト側ギア35がモータ側ギア37に噛み込むように押し込む。
そして、ブレーキ解放ペダル50をゆっくり踏んで、ブレーキ12を解放する。次に、モータハンドル36を回転させてかごを最寄の階まで昇降して、かご内乗客を救出する。
まず、モータハンドル36を引っ張って、シャフト側ギア35とモータ側ギア37との噛み合いを外して、フレキシブルシャフト30のロックボルト38を締めてインナーシャフト31とアウターチューブ32の相対位置を固定し、インナーシャフト31が動かないようにする。
次に、ブレーキ解放ペダル50からプルケーブル40a,40bを取り外す。
更に、ブレーキ解放ペダル50をウォールパネル22に戻して、ウォールパネル22のドアを閉める。
また図2,図3において図6と相違する点は、操作用プルケーブル60を設けた点、及び操作用プルケーブル60とプルケーブル40a,40bとを連結した点である。
63はウォールパネル22に固定された断面L字状のブラケットであり、ウォールパネル22から突出する片に設けられたU字状の切り欠き64に、操作用プルケーブル60のアウターケーブル65のねじ部65aがナット56によって取り付けられている。
まず、乗場三方枠21に設けられているウォールパネル22のドア(図示省略)を開く。
次に、ブレーキ解放ペダル50をウォールパネル22から外して床面に設置し、図7と同様に、操作用プルケーブル60の図2の下方をブレーキ解放ペダル50に連結する。このときは図7とは異なり、プルケーブルは1本である。更に、モータハンドル36とともにフレキシブルシャフト30を図2の位置から下方に引き出す。
更に、ブレーキ解放ペダル50をゆっくり踏んで、操作用プルケーブル60のインナーケーブル73、アタッチメント70、プルケーブル40a,40bのインナーケーブル41a,41bを介して、ブレーキ12を解放する。次に、モータハンドル36を回転させてかごを最寄の階まで昇降して、かご内乗客を救出する。
次に、ブレーキ解放ペダル50から操作用プルケーブル60を取り外す。
更に、ブレーキ解放ペダル50をウォールパネル22に戻して、ウォールパネル22のドアを閉める。
ウォールパネル22に配置しているが、ウォールパネル22のドア側に配置することもできる。
また、前記の実施の形態では、巻上機が昇降路の上部にある場合について説明したが、巻上機が昇降路下部にある場合であっても同様に実施することができる
11 モータ
12 ブレーキ
15,16 収納ボックス
17 支持具
22 ウォールパネル
30 フレキシブルシャフト
31 インナーシャフト
32 アウターチューブ
35 シャフト側ギア
36 モータハンドル
37 モータ側ギア
38 ロックボルト
40a,40b プルケーブル
41a,41b インナーケーブル
42a,42b アウターケーブル
43a,43b ブレーキ解放レバー
50 ブレーキ解放ペダル
60 操作用プルケーブル
65 アウターケーブル
70 アタッチメント
73 インナーケーブル
Claims (4)
- 昇降路内を昇降するかごを駆動する巻上機と、手動により前記巻上機のブレーキを解放する手段と、手動により前記巻上機を駆動する手段とを備えたものにおいて、
前記巻上機を駆動する手段は、一端側は前記巻上機に着脱自在に構成され、他端側は昇降路外に配置されて手動操作用のモータハンドルが設けられたフレキシブルシャフトを備えており、
前記ブレーキを解放する手段は、一端側は前記巻上機のブレーキ解放レバーに取り付けられ、他端側は昇降路外に配置されたプルケーブルと、一端側は前記プルケーブルに連結され、他端側は前記プルケーブルを介して前記ブレーキを解放する手動解放手段に連結される操作用プルケーブルを備えていることを特徴とするエレベータ用巻上機の手動操作装置。 - 前記ブレーキを解放する手動解放手段は、前記操作用プルケーブルに着脱自在な足踏み式のブレーキ解放ペダルであることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用巻上機の手動操作装置。
- 前記手動操作用のモータハンドルと、前記プルケーブルの他端側と、前記操作用プルケーブルと、前記ブレーキを解放する手動解放手段は、エレベータの乗場に設けられたウォールパネル内に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータ用巻上機の手動操作装置。
- 前記プルケーブルのインナーケーブルと前記操作用プルケーブルのインナーケーブルとは、着脱自在に連結されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のエレベータ用巻上機の手動操作装置。
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