JP2001294386A - エレベーター巻上機の制動力設定装置 - Google Patents

エレベーター巻上機の制動力設定装置

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JP2001294386A
JP2001294386A JP2000108659A JP2000108659A JP2001294386A JP 2001294386 A JP2001294386 A JP 2001294386A JP 2000108659 A JP2000108659 A JP 2000108659A JP 2000108659 A JP2000108659 A JP 2000108659A JP 2001294386 A JP2001294386 A JP 2001294386A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベーターを運転する二組の制動機を有す
る巻上機において、容易に制動力を設定できるエレベー
ター巻上機の制動力設定装置を得る。 【解決手段】 巻上機に設けた二組の制動機の両者の一
方の解放用ケーブル11、14の外筒12,15を保持
片27により操作具17に対し所定位置に保持し、操作
具17の操作による芯線13,16の牽引作用を解消す
る。これにより、操作具17の操作時に上記両者の一方
の制動作用を継続し、他方の制動作用を解除して、上記
両者を一組ずつ制動動作して制動能力を検定する。した
がって、巻上機の制動力設定のためにかごに積み込む設
定用おもりの重量が1/2となり、制動作用の検定時に
設定用おもりをかごに積み込み、また撤去する作業の労
力と作業時間が減少し巻上機の制動力設定を容易化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、制動用回転体を
それぞれ制動する二組の制動機が設けられたエレベータ
ー巻上機の制動力設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7〜図11は、例えば特開平8−40
676号公報に示された構成に類似したエレベーター装
置を示す図で、図7はエレベーターの構成を概念的に示
す立面図、図8は図7における巻上機の制動力設定作業
を説明する図、図9は図8における制動機の解放用ケー
ブルの配置を概念的に示す図、図10は図9の操作具の
拡大図、図11は図10の正面図である。
【0003】図において、1は昇降路、2は昇降路1の
下部に設置された主索巻取り式の巻上機で、電動機3、
駆動綱車4、ブレーキディスクすなわち制動用回転体
5、制動用回転体5を制動する第一制動機6及び第一制
動機6とは離れて配置されて制動用回転体5を制動する
第二制動機7が設けられている。8は昇降路1の上部に
互いに離れて枢着された滑車、9は昇降路1の所定経路
を昇降するかごである。
【0004】10は主索で、一端がかご9に連結されて
上昇し滑車8に巻掛けられて、下降し巻上機2の駆動綱
車4に巻掛けられている。11は第一制動機6の制動作
用を解放する可撓性ケーブルからなる第一解放用ケーブ
ルで、条体をなす外筒12及びこの外筒12に挿通され
た芯線13によって構成され、外筒12の一端は第一制
動機6の固定部に固定され、また芯線13の一端は第一
制動機6の解放レバーに連結されている。
【0005】14は第二制動機7の制動作用を解放する
可撓性ケーブルからなる第二解放用ケーブルで、条体を
なす外筒15及びこの外筒15に挿通された芯線16に
よって構成され、外筒15の一端は第二制動機7の固定
部に固定され、また芯線16の一端は第二制動機7の解
放レバーに連結されている。17はかご9の異常停止時
に第一制動機6及び第二制動機7の制動作用を解除して
かご9を救出運転する操作具で、救出作業時に昇降路1
の下部近くの乗場床に載置される操作具で、次に述べる
ように構成されている。
【0006】すなわち、操作具17は鉛直部18を有す
る台からなる固定部19、鉛直部18面及び固定部19
の台の面に長手が平行に配置された軸20及びL字状を
なしL字の屈折部が軸20に枢持された操作レバー21
が設けられている。そして、鉛直部18には第一解放用
ケーブル11の外筒12の他端が締結され、また第二解
放用ケーブル14の外筒15の他端が締結される。
【0007】また、L字状の操作レバー21にはL字の
一部からなり、軸20の長手方向における両側に上向き
のL字短辺22が形成され、一方のL字短辺22には第
一解放用ケーブル11の芯線13の他端が連結され、ま
た他方のL字短辺22には第二解放用ケーブル14の芯
線16の他端が連結される。
【0008】23は巻上機2の制動力設定作業時にかご
9に積み込まれる設定用おもりで、多数のおもり片から
なり、定格積載荷重の二倍の重量が積み込まれて制動能
力が検定される。なお、かご9の定格積載荷重の二倍の
重量が巻上機2の制動作用の検定の基準として規定され
ている。
【0009】上記のように構成されたエレベーター装置
において、制動動作の信頼性を向上するため巻上機2に
同じ制動能力を有する第一制動機6及び第二制動機7が
設けられている。そして、巻上機2が付勢されると第一
制動機6及び第二制動機7による制動が電磁動作によっ
て解除されて駆動綱車4が回転する。これによって、主
索10を介してかご9が昇降して所要の乗場に到達する
と第一制動機6及び第二制動機7が、ばね動作によって
制動用回転体5を押圧して制動動作し、停止したかご9
がその位置に保持される。
【0010】また、かご9の異常停止時にかご9を救出
運転する場合には、操作具17が乗場床に仮設されて操
作レバー21が作業員によって図11に示す矢印A方向
へ押し下げられる。これにより、第一解放用ケーブル1
1の芯線13、第二解放用ケーブル14の芯線16が、
外筒12、外筒15に対して牽引されて、第一制動機6
及び第二制動機7のばね動作に抗して制動作用が解除さ
れる。
【0011】次いで、かご9の重量によってかご9を昇
降させて近くの乗場に対向した状態で、操作レバー21
の押圧を止めて巻上機2をばね動作によって制動する。
そして、この状態においてかご9内の乗客が乗場へ救出
される。なお、制動作用の解除時に操作具17に設けら
れた一つの操作レバー21を一動作により操作すること
によって、すなわち簡易な操作によって容易に第一制動
機6及び第二制動機7の制動作用を解除できるように構
成されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなエレベー
ター装置において、巻上機の制動力設定作業時に第一制
動機及び第二制動機を制動動作させて、制動作用を同時
に検定して制動力を設定することになる。したがって、
制動作用の検定荷重として設定された基準の重量、例え
ばかご9に定格積載荷重の二倍の重量の設定用おもりを
積み込む必要があって、多くの労力と作業時間を要する
という問題点があった。
【0013】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、二組の制動機を有する巻上機が
設けられたエレベーターにおいて容易に制動力を設定で
きるエレベーター巻上機の制動力設定装置を得ることを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ター巻上機の制動力設定装置においては、巻上機に設け
られた制動用回転体をそれぞれ制動する二組の制動機
と、条体をなす外筒及びこの外筒に挿通された芯線によ
って構成された可撓性ケーブルからなり制動機のそれぞ
れに設けられて一端が制動機に連結され、芯線が牽引さ
れて制動機の制動作用を解放する解放用ケーブルと、こ
れらの解放用ケーブルの他端側における外筒がそれぞれ
保持された固定部及びこの固定部に装備されて芯線がそ
れぞれ連結され芯線を牽引する操作レバーが設けられ
て、人為操作による操作レバーの操作を介して制動機の
制動作用を解放する操作具とが設けられる。そして、一
方の解放用ケーブルの他端側における外筒端部の操作具
の固定部による保持を解除して操作レバーの操作による
芯線の牽引作用が解消される。
【0015】また、この発明に係るエレベーター巻上機
の制動力設定装置においては、人為操作によって要時に
一側が操作レバーに係止され、他側は一方の解放用ケー
ブルの他端側における外筒端部を保持して上記操作レバ
ーの操作による上記芯線の牽引作用を解消する保持片が
設けられる。
【0016】また、この発明に係るエレベーター巻上機
の制動力設定装置においては、巻上機の制動力設定作業
時に操作具が、巻上機によって運転されるエレベーター
の乗場床に仮設される。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図6は、こ
の発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は前述の図
10相当図、図2は図1の正面図、図3は図1の保持片
の拡大斜視図、図4は前述の図10に示す状態の操作具
に保持片を装着する状況を説明する図、図5は図1にお
ける解放用ケーブルの動作状態を説明する図、図6は図
1における解放用ケーブルの他の動作状態を説明する図
である。なお、図1〜図6の他は前述の図7〜図11と
同様にエレベーター装置が構成されている。
【0018】図において、17はかご9の異常停止時に
第一制動機6及び第二制動機7の制動作用を解除してか
ご9を救出運転する操作具で、救出作業時に昇降路1の
下部近くの乗場床に載置される。また、操作具17は前
述の図10と同様に構成されている。すなわち、操作具
17は鉛直部18を有する台からなる固定部19、鉛直
部18面及び固定部19の台の面に長手が平行に配置さ
れた軸20及びL字状をなしL字の屈折部が軸20に枢
持された操作レバー21が設けられている。
【0019】24はねじ棒の中心に芯線13、芯線16
が挿通される貫通孔が設けられた端部金具である。そし
て、第一解放用ケーブル11の外筒12の操作具17側
の端部及び第二解放用ケーブル14の外筒15の操作具
17側の端部が、それぞれ操作具17の鉛直部18位置
に配置されて、外筒12及び外筒15の端部にそれぞれ
端部金具24が設けられる。また、端部金具24は操作
具17の鉛直部18の上縁部に設けられて上方に開口し
た切欠部25に着脱可能に嵌合される。
【0020】また、L字状の操作レバー21にはL字の
一部からなり、操作レバー21の軸20における長手方
向の両側に上向きのL字短辺22が形成され、一方のL
字短辺22には第一解放用ケーブル11の芯線13の操
作具17側の端部が連結され、また他方のL字短辺22
には第二解放用ケーブル14の芯線16の操作具17側
の端部が連結される。26は端部金具24にねじ込まれ
たナットで、操作具17の鉛直部18の両面又は後述す
る保持具の両面に配置される。
【0021】27は帯板がL字状に屈折されてなる保持
具で、L字の一辺には操作具17のL字短辺22の先端
に嵌合する第一切欠部28が、またL字の他辺には端部
金具24が嵌合する第二切欠部29が設けられ、要時に
図4に示す状況を経て図1及び図2に示す状態に操作レ
バー21と端部金具24に係止される。
【0022】上記のような構成において、前述の図7〜
図11に示すエレベーター装置と同様に制動動作の信頼
性を向上するため巻上機2に同じ制動能力を有する第一
制動機6及び第二制動機7が設けられている。そして、
巻上機2が付勢されると第一制動機6及び第二制動機7
による制動が電磁動作によって解除されて駆動綱車4が
回転する。これによって、主索10を介してかご9が昇
降して所要の乗場に到達すると第一制動機6及び第二制
動機7が、ばね動作によって制動用回転体5を押圧して
制動動作し、停止したかご9がその位置に保持される。
【0023】また、かご9の異常停止時にかご9を救出
運転する場合には、操作具17が乗場床に仮設されて操
作レバー21が作業員によって図11に示す矢印A方向
へ押し下げられる。これにより、図5に示すように第一
解放用ケーブル11の芯線13、第二解放用ケーブル1
4の芯線16が、外筒12、外筒15に対して牽引され
る。これにより、第一制動機6及び第二制動機7のばね
動作に抗して制動作用が解除される。
【0024】次いで、かご9の重量によってかご9を昇
降させて近くの乗場に対向した状態で、操作レバー21
の押圧を止めて巻上機2をばね動作によって制動する。
そして、この状態においてかご9内の乗客が乗場へ救出
される。なお、制動作用の解除時に操作具17に設けら
れた一つの操作レバー21を一動作により操作すること
によって、すなわち簡易な操作によって容易に第一制動
機6及び第二制動機7の制動作用を解除できるように構
成されている。
【0025】また、巻上機2の制動力設定作業時には、
先ず次に述べる準備作業が行われる。すなわち、操作具
17が乗場床に仮設されて、前述の図10の状態におい
て操作具17の固定部19、すなわち鉛直部18から第
一解放用ケーブル11、第二解放用ケーブル14の一方
の端部金具24が取り外される。
【0026】以下、例えば第一解放用ケーブル11の芯
線13の牽引作用を解消するものとして説明する。すな
わち、第一解放用ケーブル11の端部金具24が、ナッ
ト26を緩めて固定部19の鉛直板18から取り外され
る。そして、図4に示す状態を経て保持具27の第一切
欠部28が操作具17のL字短辺22の先端に嵌合され
て保持される。
【0027】また、保持具27の第二切欠部29が、操
作具17の鉛直部18から取り外された第一解放用ケー
ブル11の端部金具24に嵌合されてナット26によっ
て挟圧されて締結される。これによって、図1及び図2
に示す状態となり、第一解放用ケーブル11の端部金具
24、すなわち外筒12の操作具17側の端部は、第一
解放用ケーブル11の芯線13の操作具17側の端部に
対して、操作レバー21の回動動作に関わらず所定位置
に保持される。
【0028】したがって、操作レバー21が回動動作し
て変位し、第一解放用ケーブル11の芯線13の操作具
17側の端部が移動しても、図6に示すようにその移動
が第一解放用ケーブル11の配線の長手中間部における
変位によって吸収される。このため、芯線13の第一制
動機6側が変位することはなく、第一制動機6の制動作
用が解除されることはない。
【0029】したがって、このような装置構成において
操作レバー21を操作して回動したときに、第一制動機
6の制動作用が解除されず、第二解放用ケーブル14の
芯線16のみが牽引されて動作して第二制動機7の制動
作用が解除される。これにより、第一制動機6について
のみ巻上機2の制動力設定が行われる。
【0030】このため、巻上機2の制動力設定のために
かご9に積み込まれる設定用おもり23の重量は、制動
作用の検定荷重として設定された基準の重量、すなわち
かご9に定格積載荷重の二倍の重量に対して1/2とな
る。例えば、かご9の定格積載荷重が450kgのとき
に、第一制動機6及び第二制動機7の両者の制動力設定
を同時に行う場合には、設定用おもり23重量が900
kgを要するが、上記両者の一方の制動力設定を行うとき
には450kgで済む。
【0031】そして、かご9に450kgの設定用おもり
23が積み込まれて、操作具17の操作レバー21が図
2に示す矢印A方向に押し下げられる。これにより、第
二制動機7の制動作用が解除され第一制動機6の制動作
用によって、積み込まれた設定用おもり23に対応した
吊持荷重が支持されることによって、第一制動機6の制
動能力が検定される。
【0032】このように、制動作用の検定荷重として設
定用おもり23をかご9に積み込み、また撤去する作業
の労力と作業時間が半減するので、容易に巻上機2の制
動力を設定でき作業能率が向上し、費用を節減すること
ができる。
【0033】なお、上述の例において第一制動機6の制
動能力の検定後に、第一解放用ケーブル11の外筒12
の端部金具24が、保持具27から取り外されて操作具
17の鉛直部18に装着される。そして、第二解放用ケ
ーブル14の外筒12の端部金具24が操作具17の鉛
直部18から取り外されて保持具27の第二切欠部29
に装着される。
【0034】この状態で、操作具17の操作レバー21
が図2に示す矢印A方向に押し下げられる。これによ
り、第一制動機6の制動作用が解除され第二制動機7の
制動作用によって、積み込まれた設定用おもり23に対
応した吊持荷重が支持されて第二制動機7の制動能力
が、第一制動機6における制動作用の検定と同様に検定
される。また、巻上機2の制動力設定の作業時にエレベ
ーターの乗場床に操作具17が仮設されるので、安定し
た場所において容易に操作具17を操作することができ
作業能力を向上することができる。なお、この実施の形
態における巻上機2は主索巻取り式のものであるが、こ
れに限るものではなく、例えばトラクションシーブ式の
巻上機であっても同様の効果を得ることが出来る。
【0035】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、巻上機
に設けられた制動用回転体をそれぞれ制動する二組の制
動機と、条体をなす外筒及びこの外筒に挿通された芯線
によって構成された可撓性ケーブルからなり制動機のそ
れぞれに設けられて一端が制動機に連結され、芯線が牽
引されて制動機の制動作用を解放する解放用ケーブル
と、これらの解放用ケーブルの他端側における外筒がそ
れぞれ保持された固定部及びこの固定部に装備されて芯
線がそれぞれ連結され芯線を牽引する操作レバーが設け
られて、人為操作による操作レバーの操作を介して制動
機の制動作用を解放する操作具とを設けたものである。
そして、一方の解放用ケーブルの他端側における外筒端
部の操作具の固定部による保持を解除して操作レバーの
操作による芯線の牽引作用を解消するものである。
【0036】このようにして、操作具の固定部による二
組の制動機の一方の解放用ケーブルの外筒の保持を解除
し、操作具の操作による芯線の牽引作用が解消される。
このため、操作具の操作時に二組の制動機の一方の制動
作用が継続し、他方の制動機の制動作用が解除されるの
で、二組の制動機を一組ずつ制動動作して制動能力を検
定することができる。したがって、巻上機の制動力設定
のためにかごに積み込む設定用おもりの重量を1/2と
することができる。これにより、制動作用の検定荷重と
して設定用おもりをかごに積み込み、また撤去する作業
の労力と作業時間が減少するので、容易に巻上機の制動
力を設定でき作業能率が向上し、費用を節減する効果が
ある。
【0037】また、この発明は以上説明したように、人
為操作によって要時に一側が操作レバーに係止され、他
側は一方の解放用ケーブルの他端側における外筒端部を
保持して操作レバーの操作による芯線の牽引作用を解消
する保持片を設けたものである。
【0038】このようにして、二組の制動機の一方の解
放用ケーブルの外筒を保持片によって操作具に対して所
定位置に保持し、操作具の操作による芯線の牽引作用が
解消される。このため、操作具の操作時に二組の制動機
の一方の制動作用が継続し、他方の制動機の制動作用が
解除されるので、二組の制動機を一組ずつ制動動作して
制動能力を検定することができる。したがって、巻上機
の制動力設定のためにかごに積み込む設定用おもりの重
量を1/2とすることができる。これにより、制動作用
の検定荷重として設定用おもりをかごに積み込み、また
撤去する作業の労力と作業時間が減少するので、容易に
巻上機の制動力を設定でき作業能率が向上し、費用を節
減する効果がある。
【0039】また、この発明は以上説明したように、巻
上機の制動力設定作業時に操作具を、巻上機によって運
転されるエレベーターの乗場床に仮設するものである。
【0040】このようにして、エレベーターの乗場床に
仮設された操作具の固定部による二組の制動機の一方の
解放用ケーブルの外筒の保持を解除し、操作具の操作に
よる芯線の牽引作用が解消される。このため、操作具の
操作時に二組の制動機の一方の制動作用が継続し、他方
の制動機の制動作用が解除されるので、二組の制動機を
一組ずつ制動動作して制動能力を検定することができ
る。したがって、乗場床に仮設された操作具を容易に操
作でき、また巻上機の制動力設定のためにかごに積み込
む設定用おもりの重量を1/2とすることができる。こ
のため、制動作用の検定荷重として設定用おもりをかご
に積み込み、また撤去する作業の労力と作業時間が減少
するので、容易に巻上機の制動力を設定でき作業能率が
向上し、費用を節減する効果がある。また、巻上機の制
動力設定の作業時にエレベーターの乗場床に操作具が仮
設されるので、安定した場所において容易に操作具を操
作することができ作業能力を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、後述す
る図11相当図。
【図2】 図1の正面図。
【図3】 図1の保持片の拡大斜視図。
【図4】 後述する図11に示す状態の操作具に保持片
を装着する状況を説明する図。
【図5】 図1における解放用ケーブルの動作状態を説
明する図。
【図6】 図1における解放用ケーブルの他の動作状態
を説明する図。
【図7】 エレベーターの構成を概念的に示す立面図。
【図8】 図7における巻上機の制動力設定作業を説明
する図。
【図9】 図8における制動機の解放用ケーブルの配置
を示す図。
【図10】 図9の操作具の拡大図。
【図11】 図10の正面図。
【符号の説明】
2 巻上機、5 制動用回転体、6 第一制動機(制動
機)、7 第二制動機(制動機)、11 第一解放用ケ
ーブル(解放用ケーブル)、12 外筒、13芯線、1
4 第二解放用ケーブル(解放用ケーブル)、15 外
筒、16 芯線、17 操作具、19 固定部、21
操作レバー、27 保持片。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F305 DA18 3F306 AA01 BA09 3J058 AA78 AA79 AA88 BA70 CC07 CC72 CC76 CC77 CD27 FA37

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻上機に設けられた制動用回転体をそれ
    ぞれ制動する二組の制動機と、条体をなす外筒及びこの
    外筒に挿通された芯線によって構成された可撓性ケーブ
    ルからなり上記制動機のそれぞれに設けられて一端が上
    記制動機に連結され、上記芯線が牽引されて上記制動機
    の制動作用を解放する解放用ケーブルと、これらの解放
    用ケーブルの他端側における上記外筒がそれぞれ保持さ
    れた固定部及びこの固定部に装備されて上記芯線がそれ
    ぞれ連結され上記芯線を牽引する操作レバーが設けられ
    て、人為操作による上記操作レバーの操作を介して上記
    制動機の制動作用を解放する操作具とを備え、一方の上
    記解放用ケーブルの他端側における外筒端部の上記操作
    具の固定部による保持を解除して上記操作レバーの操作
    による上記芯線の牽引作用を解消するエレベーター巻上
    機の制動力設定装置。
  2. 【請求項2】 人為操作によって要時に一側が操作レバ
    ーに係止され、他側は一方の解放用ケーブルの他端側に
    おける外筒端部を保持して上記操作レバーの操作による
    上記芯線の牽引作用を解消する保持片を備えたことを特
    徴とする請求項1記載のエレベーター巻上機の制動力設
    定装置。
  3. 【請求項3】 巻上機の制動力設定作業時に操作具を、
    上記巻上機によって運転されるエレベーターの乗場床に
    仮設したことを特徴とする請求項1及び請求項2のいず
    れか一つに記載のエレベーター巻上機の制動力設定装
    置。
JP2000108659A 2000-04-10 2000-04-10 エレベーター巻上機の制動力設定装置 Expired - Lifetime JP4421069B2 (ja)

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