JP2002505346A - オレフィンのカルボカチオン重合用開始剤 - Google Patents

オレフィンのカルボカチオン重合用開始剤

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JP2002505346A
JP2002505346A JP2000524332A JP2000524332A JP2002505346A JP 2002505346 A JP2002505346 A JP 2002505346A JP 2000524332 A JP2000524332 A JP 2000524332A JP 2000524332 A JP2000524332 A JP 2000524332A JP 2002505346 A JP2002505346 A JP 2002505346A
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oxygen
monomer
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ユディト イー. パスカス
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F297/00Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F10/04Monomers containing three or four carbon atoms
    • C08F10/08Butenes
    • C08F10/10Isobutene

Abstract

(57)【要約】 オレフィンのカチオン重合を起こさせるための新種の開始剤が開発された。これらの開始剤は、共開始剤としてルイス酸と共同してオレフィンのカチオン重合を効果的に開始する。新規な開始剤は、一般式のエポキシドである。 【化式2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、オレフィンのカルボカチオン重合に関する。 背景技術 オレフィンのカルボカチオン重合は周知のものであり、詳細に研究が行われて
きた。これらの過程は、カルボカチオンを生成するシステムによって開始するこ
とができる。これらの開始システムは、ルイス酸及びブロンステッド酸、ルイス
酸と共同したハロゲン化物等の有機化合物等を含む(ジェイ・ピー・ケネディ:
オレフィンのカチオン重合:重要品目一覧/ウィレー・インターサイエンス)。
これらの過程は、種々のハライド又はオレフィン官能基を有する高分子量又は低
分子量の重合体を生成すると共に、後重合反応によって更に機能化することがで
きる。
【0002】 イソブチレンやスチレンといったオレフィンのリビングカルボカチオン重合は
、相対的に新しく発展したものである。従来技術は、制御された分子量とMw/M
n=1.05という低い分子量分布を有する重合体を生成するリビングカルボカ
チオン重合について開示している(米国特許第5,169,914号参照)。適
切な開始剤は、次に示す一般式の第三官能基を有する化合物を含む。
【0003】
【化式1】
【0004】 上の一般式において、R1,R2,R3は、水素、脂肪族又は芳香族アルキル基 、あるいはアラルキル基、Xは、ハロゲン、水酸基、エーテル又はエステル基、
あるいは過酸化物であっても良い。これらの開始剤は、ルイス酸、電子対ドナー
及びプロトントラップと共同して、ホモポリマーやランダム共重合体又はブロッ
ク共重合体を生成するために首尾よく利用されてきた。従来技術は、近頃詳細に
見直されてきている(ゴム化学技術/69,462(1996))。又、上述の
第三官能基を備えた多機能開始剤も、複数アームの星形枝分かれ重合体を生成す
るために利用されてきた(ジェイ・ポリマーサイエンス化学/1997年10月
)。
【0005】 上述のリビング開始システムは、ヒドロキシ又はエステルといった他の官能基
を生じさせるために更に変形することのできるハロゲン化物機能重合体を生成す
る。あいにく、これらの開始剤は、通常市販で入手することはできず、多段合成
手段を用いて合成しなければならない。 発明の開示 本発明の発明者は、イソブチレンやスチレンといったオレフィンの存在すると
ころでルイス酸と反応した時、エポキシドはそれらのオレフィンのカルボカチオ
ン重合を効果的に開始することを発見した。エポキシドは、市販のものを入手す
ることが可能であると共に、あるいは簡単で迅速な方法でオレフィンを酸化させ
ることにより合成することも可能である。(例えば、極性溶剤中でオレフィンを
m−Cl−過安息香酸と室温で反応させ、その反応を数分で完了させる。ピー・
ドレイファス及びジェイ・ピー・ケネディー:分析化学47(4),771(1
975))エポキシドが、カチオン、アニオン又は配位機構により、それ自体が
重合を経て、主鎖に酸素を含有するポリエーテルを生じさせることは周知である
。エポキシエタンは、ポリエーテルを生じさせるリビングアニオン重合を行うが
、置換エポキシドは副反応を被る(ポリマー科学・工学百科事典,第2版,マー
ク、ビカルス、オーバーバーガー、メンゲス編,14,634,ジョン・ウィレ
ーアンドサンズ,1985)。本発明において、エポキシド、好ましくは置換エ
ポキシドは、自らが重合をする代わりに、オレフィンのリビング重合を開始して
、炭化水素重合体を生ずる。このため、本発明のエポキシド開始システムは、ヒ
ドロキシ官能基を有する炭化水素重合体を生成し、多官能エポキシドは、多ヒド
ロキシ官能性を生成する。オレフィンのカチオン重合の開始剤としてエポキシド
を用いるための先行技術は存在しない。
【0006】 このように、本発明の一つの局面によれば、(例えば、ヒドロキシ又はアルデ
ヒド基といった)酸素含有官能基を生成するポリオレフィン重合体又は共重合体
を生成するためのカルボカチオン重合法が提供される。該方法は、モノマーチャ
ージ、共開始剤であるルイス酸、開始剤である有機エポキシド化合物を適切な反
応容器に導入する段階と、モノマーチャージを約0℃〜−120℃の温度で重合
させて、末端官能性重合体を形成する段階とを含む。モノマーチャージは、イソ
ブチレン、及び共役ジオレフィンとビニリデン芳香族化合物とから成るグループ
から選択される第二モノマーの同時の及び/又は逐次付加を含み、エポキシド開
始剤は、イソブチレン1モルにつき10-6から約10-1モルの量でチャージされ
る。
【0007】 本発明の他の局面によれば、酸素含有官能基(例えばヒドロキシ基あるいはア
ルデヒド基)を有するポリオレフィンポリマーあるいは共重合体を生成するため
のリビングカルボカチオン重合反応工程が提供されており、この反応工程は、モ
ノマーチャージ、共開始剤としてのルイス酸及び開始剤としての有機エポキシド
化合物、プロティック開始を防ぐためのプロトントラップ、及びリビング状態を
得るために必要である場合も必要でない場合もある電子対ドナーを適切な反応容
器に入れ、末端官能ポリマーを形成するために、約0℃から約−120℃の温度
でモノマーチャージを重合することを含む。モノマーチャージは、同時に及び/
あるいは逐次に、イソブチレン及び、共役ジオレフィンとビニリデン芳香族化合
物のうちから選択された第二のモノマーを加えることを含み、エポキシド開始剤
が、イソブチレン1モル当たり10-6から約10-1の量でチャージされる。
【0008】 本発明の別の局面は、オレフィンのカチオン重合を引き起こすための新種の開
始剤を提供することである。これらの開始剤は、共開始剤としてのルイス酸と共
同して、効果的にオレフィンのカルボカチオン重合を開始させる。新種の開始剤
は次の一般式を有するエポキシドであり、
【0009】
【化式2】
【0010】 R1、R2、及びR3は水素、アルキル、アリルあるいはアラルキル基であっ
て、同じでも異なっていてもよく、iは正の整数である。ルイス酸はMtXnの
一般式を有し、Mはチタン、アルミニウム、ボロンあるいはスズであり、Xはハ
ロゲン、アルキルあるいはアルコキシもしくはそれらの混合物である。この反応
工程はカルボカチオン反応工程であり、約0℃から−80℃の温度で、リビング
にも非リビングにもなりうる。生成されたポリマーは、ヒドロキシ官能基を有す
るホモポリマーあるいは共重合体(ランダムあるいはブロック)になりうる。
【0011】 本発明の更に別の局面及び追加的な詳細は、以下の詳細な説明において提示さ
れ明らかになるであろう。 本発明を実施するためのベストモード 第三官能基を有する開始剤とBCl3あるいはTiCl4のルイス酸との反応に
より形成される第三カルボカチオンは、オレフィンのカルボカチオン重合のため
の効果的な開始剤として示されていた。このような開始剤は、TiCl4と共同
する2,4,4−トリメチルペンチルクロライドである。発明者は、市販の開始剤
の調査を通じて、置換エポキシドがリビングカルボカチオン重合のための効果的
な開始剤になりうるという理論を立てた。エポキシドが酸性あるいは塩基性条件
下で開裂を起こしうることは教示されており、その開裂が置換エポキシド内で開
始されるのである。(モリソン&ボイド:有機化学、第6版、483プレンティ
ス ホール、1992)
【0012】
【化式3】
【0013】 エポキシドは重合してポリエーテルを生成することが知られている。この重合
反応は、エポキシ樹脂等の一般的な接着化合物の基剤を形成する。問題は、ルイ
ス酸と共同して置換エポキシドから生成する第三カルボカチオンが、自己重合を
するのではなく、オレフィンのカルボカチオン重合を開始させるような条件を見
つけることであった。
【0014】 発明者は、2,4,4−トリメチルペンチル−1, 2−エポキシド、2,4,4−
トリメチルペンチル−2, 3−エポキシド、アルファ−メチルスチレンエポキシ
ド及びスクアレンエポキシドが、TiCl4 等のルイス酸と共同して、イソブチ
レン等のオレフィンを重合させる効果的な開始剤となることを発見した。
【0015】 理論に拘束されることを求めず、次の一連の反応によって開始が生じることが
提案されている。
【0016】
【化式4】
【0017】 カルボカチオンはオレフィンの重合を開始させるか、あるいはそれと競合する
自己重合を行うであろう。この後者の反応は、開始剤の効率を低下させるであろ
うが、その副産物は重合のリビング性に影響を与えないことが分っている。エポ
キシ環を開くためには少なくとも1つのエポキシ環当たり1つのTiCl4 が必
要であるため、効果的な開始には余分なルイス酸の使用が必要であることが分っ
ている。メタノールによる重合の終了時には、以下の反応が起こることが提案さ
れている。
【0018】
【化式5】
【0019】 形成されたポリマーは、次に1つの先頭ヒドロキシ基及び1つの塩素末端基を
含むことになる。二−あるいは多官能開始剤の使用により、複数のヒドロキシ基
を有するポリマーを1つの処理工程で調製することができる。 オレフィンのカルボカチオン重合は、単一溶媒又は適切な極性の混合溶媒中で
低温(−30〜―100℃)で実施される。単一溶媒は、n−ブチルクロライド
であってもよく、一方、混合溶媒は、ヘキサンのような無極性成分及び塩化メチ
ルのような極性成分を含んでいる。従来の技術によれば、また、内部又は外部電
子対ドナーは、分子量分布を狭くしたり、あるいは副作用を妨げるような重合に
有益な効果があると言われている。その理論に拘束されることを望まずに、エポ
キシドベースの開始システムは、酸素の存在のために内部電子対ドナーのように
ふるまうことが提案されている。しかしながら、DMAのような外部電子対ドナ
ーの付加は有益であるかもしれないが、重合を遅らせてしまう。
【0020】 本発明のエポキシド開始剤は、市販のオレフィン又はポリオレフィン又はテル
ペンから容易に合成されうる。例えば、2,4,4−トリメチルペンチル1,2
−エポキシドは、塩化メチレン溶媒においてm−クロロ過安息香酸を2,4,4
−トリメチルペンテンと室温で10分間反応させることにより合成された。同様
に、エポキシド化されたアルファ−メチルスチレンとヘキサエポキシスクワレン
は、塩化メチレン溶媒中でアルファメチルスチレン及びスクワレンをm−クロロ
過安息香酸と室温で10分間反応させることにより合成された。生成物は、NM
R分光法により特徴付けられ、十分にエポキシド化されていることが判明した。
エポキシドは冷蔵庫に貯蔵されれば数ヶ月の間安定していることが判明した。4
ヶ月後、1つのエポキシド環だけが、ヘキサエポキシスクワレンにおいて開裂し
た。
【0021】 これらの開始剤は、その後、イソブチレンのカルボカチオン重合を開始するた
めに用いられた。 次の例により、本発明を説明する。全ての重合は、―80℃の冷却浴に浸され
た、オーバーヘッド撹拌機を備えた三口フラスコにおいて、乾燥窒素下のドライ
ボックスの中で実施された。 例1. 反応容器を50mlのヘキサンで満たし、―80℃まで冷却した。54.9m
lの凝縮塩化メチルを加え、ついで0.07ml(4x10-4mol)のアルフ
ァ−メチルスチレンエポキシドを開始剤として、0.16mlの2,6−ジ−タ
ーシャリ−ブチルピリジン(DtBP)をプロチック開始を防止するためのプロ
トントラップとして、16mlのイソブチレン(IB)をモノマーとして加えた
。重合は、0.36mlのTiCl4 の添加と共に始まった。モノマー転換は、
120分で70%であり、Mn=43,000及びMn/Mw=1.2のポリイ
ソブチレン(PIB)を生じた。芳香族開始剤の取り込みが、紫外分光法と組み
合わせたSECにより確認された。重合はリビング状態であった。Mnは、転換
と共に線形に増加し、Mn/Mwは、予想通り減少した。表1にデータを示す。 表1.エポキシド化されたアルファメチルスチレンで開始されたIB重合
【0022】
【表1】
【0023】 例2. 反応容器を50mlのヘキサンで満たし、―80℃まで冷却した。33.4m
lの凝縮塩化メチルを加え、ついで0.73ml(5.4x10-4mol)の2
,4,4−トリメチルペンチル−1−エポキシドを開始剤として、0.2mlの
2,6−ジ−ターシャリ−ブチルピリジン(DtBP)をプロチック開始を防止
するためのプロトントラップとして、13.8mlのイソブチレン(IB)をモ
ノマーとして加えた。重合は、0.13mlのTiCl4 の添加と共に始まった
。モノマー転換は、40分で完了し、Mn=64,000及びMn/Mw=1.
1のポリイソブチレン(PIB)を生じた。 例3. 反応容器を50mlのヘキサンで満たし、―80℃まで冷却した。33.4m
lの凝縮塩化メチルを加え、ついで0.07ml(4x10-4mol)のアルフ
ァ−メチルスチレンエポキシドを開始剤として、0.2mlの2,6−ジ−ター
シャリ−ブチルピリジン(DtBP)をプロチック開始を防止するためのプロト
ントラップとして、16mlのイソブチレン(IB)をモノマーとして加えた。
重合は、0.5mlのTiCl4 の添加と共に始まった。モノマー転換は、30
分で80%であり、Mn=66,000及びMn/Mw=1.3のポリイソブチ
レン(PIB)を生じた。重合はリビング状態であった。Mnは、転換と共に線
形に増加し、Mn/Mwは、予想通り減少した。表2にデータを示す。 表2 エポキシド化されたアルファ−メチルスチレンで開始されたIB重合
【0024】
【表2】
【0025】 例4. 反応容器には50mlのヘキサンが充填され、−80℃に冷却された。34m
lの濃縮メチルクロライドが加えられ、続いて0.7ml(4×10-3mol)
のアルファ−メチルスチレンエポキシドが開始剤として加えられ、0.16ml
の2,6−ジ−ターシャリ−ブチルピリジン(DtBP)がプロティック開始を
防止するためのプロトントラップとして加えられ、16mlのイソブチレン(I
B)がモノマーとして加えられた。0.72mlのTiCl4を加えることによ って重合が開始された。モノマー転換は30分で70%であり、Mn=1100
0、Mn/Mw=1.2のポリイソブチレン(PIB)が生成された。芳香族開
始剤の混合はUV分光と組み合わされたSECにより確認された。この重合体は
、また、GC−MS分析にかけられ、酸素含有芳香族残留物を生成した。これは
、重合体の頭部基が反応(2)に示された酸素を含有することを示す。 例5. 反応容器には153mlのメチルシクロヘキサンが充填され、−80℃に冷却
された。60mlの濃縮メチルクロライドが加えられ、続いて5×10-4mol
のヘキサエポキシスクアレンが開始剤として加えられ、0.32mlの2,6−
ジ−ターシャリ−ブチルピリジン(DtBP)がプロティック開始を防止するた
めのプロトントラップとして加えられ、60mlのイソブチレン(IB)がモノ
マーとして加えられた。3×10-2molのTiCl4を加えることによって重 合が開始された。モノマー転換は20分で100%であり、SEC多角光散乱(
MLS)分析によってMn=115000、Mn/Mw=1.2のポリイソブチ
レン(PIB)が生成された。旋回半径と分子量との関係をグラフに描いたとき
の傾きは0.33であることが確認された。このことは重合体が星形枝分かれ構
造(球形)を有していることを示している。6つのアームがあるとすると、各ア
ームにおいてMn=20000である。 例6. 反応容器には153mlのメチルシクロヘキサンが充填され、−80℃に冷却
された。60mlの濃縮メチルクロライドが加えられ、続いて4.5×10-5
olのヘキサエポキシスクアレンが開始剤として加えられ、0.32mlの2,
6−ジ−ターシャリ−ブチルピリジン(DtBP)がプロティック開始を防止す
るためのプロトントラップとして加えられ、43mlのイソブチレン(IB)が
モノマーとして加えられた。2×10-2molのTiCl4を加えることによっ て重合が開始された。モノマー転換は480分で55%であり、SEC−MLS
によってMn=174000、Mn/Mw=1.2のポリイソブチレン(PIB
)が生成された。旋回半径と分子量との関係をグラフに描くと傾きが0.32と
なり、このことは球形の星形枝分かれ重合体であることを示している。6つのア
ームがあるとすると、各アームにおいてMn=30000である。 例7. 反応容器には153mlのメチルシクロヘキサンが充填され、−80℃に冷却
された。60mlの濃縮メチルクロライドが加えられ、続いて5×10-4mol
のヘキサエポキシスクアレンが開始剤として加えられ、0.32mlの2,6−
ジ−ターシャリ−ブチルピリジン(DtBP)がプロティック開始を防止するた
めのプロトントラップとして加えられ、43mlのイソブチレン(IB)がモノ
マーとして加えられた。3×10-2molのTiCl4を加えることによって重 合が開始された。250分間、反応を進ませたところで、0.32mlのDtB
Pと0.001molのジメチルアセトアミドDMAとが電子対ドナーEDとし
て混合物に加えられ、続いて、9.6gの蒸留されたスチレンと10gのメチル
シクロヘキサンとの予め冷却された混合物が加えられた。20分間、反応を進ま
せたところで、メタノールが重合を止めるために加えられた。生成物に対するN
MR分析では、ブロック中に10.2mol%(17.4wt%)のスチレンが
検出された。イソブチレン転換は35分で78%であったことが確認された。ス
チレンの混合前に全体キャリブレーションでの標準SECにて測定したところ、
ポリイソブチレン(PIB)においては、Mn=106700、Mn/Mw=1
.4であった。SEC−MLSにて測定したところ、最終生成物においては、M
n=125000、Mn/Mw=1.2であった。旋回半径と分子量との関係を
グラフに描くと傾きが0.4となり、このことは球形の星形枝分かれブロック共
重合体であることを示している。6つのアームがあるとすると、各アームが、M
n=18000のポリイソブチレン部分と、Mn=2900のポリスチレン部分
と、を有している。 産業上利用可能性 本発明は、ポリオレフィンの重合体または共重合体であって、1つ以上の酸素
含有官能基部分を有するものの改良された製造方法と、このようなポリオレフィ
ンの重合体またはそれらの共重合体とを提供する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年11月5日(1999.11.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 上の一般式において、R1,R2,R3は、水素、脂肪族又は芳香族アルキル基 、あるいはアラルキル基、Xは、ハロゲン、水酸基、エーテル又はエステル基、
あるいは過酸化物であっても良い。これらの開始剤は、ルイス酸、電子対ドナー
及びプロトントラップと共同して、ホモポリマーやランダム共重合体又はブロッ
ク共重合体を生成するために首尾よく利用されてきた。従来技術は、近頃詳細に
見直されてきている(ゴム化学技術/69,462(1996))。又、上述の
第三官能基を備えた多機能開始剤も、複数アームの星形枝分かれ重合体を生成す
るために利用されてきた(ジェイ・ポリマーサイエンス:パートA:ポリマーケ ミストリ36,85(1998)(1997年提出))。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 R1、R2、及びR3は水素、アルキル、アリルあるいはアラルキル基であっ
て、同じでも異なっていてもよく、iは正の整数である。ルイス酸はMXnの一
般式を有し、Mはチタン、アルミニウム、ボロンあるいはスズであり、Xはハロ
ゲン、アルキルあるいはアルコキシもしくはそれらの混合物である。この反応工
程はカルボカチオン反応工程であり、約0℃から−80℃の温度で、リビングに
も非リビングにもなりうる。生成されたポリマーは、ヒドロキシ官能基を有する
ホモポリマーあるいは共重合体(ランダムあるいはブロック)になりうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),EA(AM,AZ,B Y,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,A M,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY ,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE, ES,FI,GB,GE,GH,GM,HU,ID,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU, ZW Fターム(参考) 4J011 NA13 NB01 4J015 DA13 DA14 DA16 DA24 EA03 4J026 HA02 HA06 HA16 HA29 HA39 HB06 HB29 HB39

Claims (57)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素含有官能基(例えば、ヒドロキシ又はアルデヒド基)を生
    成するポリオレフィン重合体又は共重合体を生成するためのカルボカチオン重合
    方法であって、該方法は、モノマーチャージ、共開始剤であるルイス酸、開始剤
    である有機エポキシド化合物を適切な反応容器に導入し、モノマーチャージを約
    0℃〜−120℃の温度で重合させて、末端官能性重合体を形成し、モノマーチ
    ャージは、イソブチレン、及び共役ジオレフィンとビニリデン芳香族化合物とか
    ら成るグループから選択される第二モノマーの同時の及び/又は逐次添加を含み
    、エポキシド開始剤は、イソブチレン1モルにつき10-6から約10-1モルの量
    でチャージされる方法。
  2. 【請求項2】 前記モノマーチャージが約−40〜−80℃の温度で重合され
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記有機エポキシド化合物が置換エポキシドグループから選択
    される請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記置換エポキシドがエポキシ化された脂肪族オレフィンから
    選択される請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記エポキシド化合物が2,4,4−トリメチル−ペンチル−
    エポキシドである請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記置換エポキシドがエポキシ化されたアラルキル化合物のグ
    ループから選択される請求項3記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記エポキシドがアルファ−メチルスチレンエポキシドである
    請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記置換エポキシドが合成又は天然ポリイソプレン(テルペン
    )のようなエポキシ化されたポリオレフィンのグループから選択される請求項3
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記エポキシドがスクワレンヘキサエポキシドである請求項8
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 モノマーチャージの第2の又はその次の構成要素が、モノマ
    ーチャージの60%までの量であるC4〜C8のジオレフィンを含む請求項3記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 モノマーチャージの第2の又はその次の構成要素が、モノマ
    ーチャージの100%までの量であるC8〜C20のビリニデン芳香族化合物を
    含む請求項3記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記ビリニデン芳香族モノマーが、スチレン、パラメチルス
    チレン及びインデンのグループから選択される請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記ルイス酸が、BCl3,TiCl4,AlCl3,VCl4 ,FeCl3,SnCl4,SbF6,ZnCl2及びBF3からなるグループから 選択される請求項3記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ルイス酸がTiCl4である請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 希釈剤の存在下で行われる請求項3記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記希釈剤が、C1からC6のハロゲン化された炭化水素、
    C3からC8の脂肪族炭化水素、C5からC10の環状炭化水素、前記ハロゲン
    化された炭化水素と前記脂肪族炭化水素の1つの混合物、及びハロゲン化炭化水
    素と前記環状炭化水素の1つとの混合物からなるグループから選択される請求項
    15記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記希釈剤がメチルクロライド、メチレンクロライド、n−
    ブチルクロライド、ヘキサン、メチルシクロヘキサン及びこれらの混合物から選
    択される請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記モノマーチャージが、イソプレン、スチレン、パラ−メ
    チルスチレン及びインデンからなるグループから選択された第2の又はその次の
    モノマーとイソブチレンとの逐次の又は同時の添加を含み、第2の又はその次の
    モノマーが100%までのチャージであり、ルイス酸がTiCl4であり、前記 有機エポキシド化合物が2,4,4−トリメチル−ペンチル−エポキシド、アル
    ファ−メチルスチレンエポキシド、スクワレンヘキサエポキシドからなるグルー
    プから選択され、前記ルイス酸がエポキシ化合物1モルにつき約2〜約100モ
    ルであり、希釈剤がメチルクロライド、ヘキサン、メチルシクロヘキサン及びこ
    れらの混合物からなるグループから選択された、請求項3記載の方法。
  19. 【請求項19】 酸素含有官能基(例えばヒドロキシ基あるいはアルデヒド基
    )を有するポリオレフィンポリマーあるいは共重合体を生成するためのリビング
    カルボカチオン重合方法であって、該方法は、モノマーチャージ、共開始剤とし
    てのルイス酸及び開始剤としての有機エポキシド化合物、プロティック開始を防
    ぐためのプロトントラップ、及びリビング状態を得るために必要である場合も必
    要でない場合もある電子対ドナーを適切な反応容器に入れ、末端官能ポリマーを
    形成するために、約0℃から約−120℃の温度でモノマーチャージを重合する
    ことを含み、モノマーチャージは、同時に及び/あるいは逐次に、イソブチレン
    及び、共役ジオレフィンとビニリデン芳香族化合物のうちから選択された第二の
    モノマーを加えることを含み、エポキシド開始剤が、イソブチレン1モル当たり
    10-6から約10-1の量でチャージされる、方法。
  20. 【請求項20】 前記モノマーチャージが約−40〜−80℃の温度で重合さ
    れる請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記有機エポキシド化合物が置換エポキシドグループから選
    択される請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記置換エポキシドがエポキシ化された脂肪族オレフィンか
    ら選択される請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記エポキシド化合物が2,4,4−トリメチル−ペンチル
    −エポキシドである請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記置換エポキシドがエポキシ化されたアラルキル化合物の
    グループから選択される請求項21記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記エポキシドがアルファ−メチルスチレンエポキシドであ
    る請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記置換エポキシドが合成又は天然ポリイソプレン(テルペ
    ン)のようなエポキシ化されたポリオレフィンのグループから選択される請求項
    21記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記エポキシドがスクワレンヘキサエポキシドである請求項
    26記載の方法。
  28. 【請求項28】 モノマーチャージの第2の又はその次の構成要素が、モノマ
    ーチャージの60%までの量であるC4〜C8のジオレフィンを含む請求項21
    記載の方法。
  29. 【請求項29】 モノマーチャージの第2の又はその次の構成要素が、モノマ
    ーチャージの100%までの量であるC8〜C20のビリニデン芳香族化合物を
    含む請求項21記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記ビリニデン芳香族モノマーが、スチレン、パラメチルス
    チレン及びインデンのグループから選択される請求項29記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記ルイス酸が、BCl3,TiCl4,AlCl3,VCl4 ,FeCl3,SnCl4,SbF6,ZnCl2及びBF3からなるグループから 選択される請求項21記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記ルイス酸がTiCl4である請求項31記載の方法。
  33. 【請求項33】 希釈剤の存在下で行われる請求項21記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記希釈剤が、C1からC6のハロゲン化された炭化水素、
    C3からC8の脂肪族炭化水素、C5からC10の環状炭化水素、前記ハロゲン
    化された炭化水素と前記脂肪族炭化水素の1つの混合物、及びハロゲン化炭化水
    素と前記環状炭化水素の1つとの混合物からなるグループから選択される請求項
    33記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記希釈剤がメチルクロライド、メチレンクロライド、n−
    ブチルクロライド、ヘキサン、メチルシクロヘキサン及びこれらの混合物から選
    択される請求項34記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記プロトントラップが2,6−ジ−ターシャリ−ブチルピ
    リジンである請求項21記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記電子対ドナーが、ジメチルアセトアミド、ジメチルホル
    ムアミド、ピリジン及び置換ピリジンからなるグループから選択される請求項2
    1記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記モノマーチャージが、イソプレン、スチレン、パラ−メ
    チルスチレン及びインデンからなるグループから選択された第2の又はその次の
    モノマーとイソブチレンとの逐次の又は同時の添加を含み、第2の又はその次の
    モノマーが100%までのチャージであり、ルイス酸がTiCl4であり、前記 有機エポキシド化合物が2,4,4−トリメチル−ペンチル−エポキシド、アル
    ファ−メチルスチレンエポキシド、スクワレンヘキサエポキシドからなるグルー
    プから選択され、前記ルイス酸がエポキシ化合物1モルにつき約2〜約100モ
    ルであり、希釈剤がメチルクロライド、ヘキサン、メチルシクロヘキサン及びこ
    れらの混合物からなるグループから選択された、請求項21記載の方法。
  39. 【請求項39】 一又はそれ以上の酸素を含む(例えば、ヒドロキシ又はアル
    デヒド)官能性を有する、請求項3記載の方法によって製造された直線状又は星
    形に枝分かれしたポリオレフィンホモ及び/又は共重合体(ランダム及び/又は
    ブロック)。
  40. 【請求項40】 一又はそれ以上の酸素を含む(例えば、ヒドロキシ又はアル
    デヒド)官能性を有する、請求項21記載の方法によって製造された直線状又は
    星形に枝分かれしたポリオレフィンホモ及び/又は共重合体(ランダム及び/又
    はブロック)。
  41. 【請求項41】 ポリマーの一端にプライマリヒドロキシ基のような一又はそ
    れ以上の酸素を含む官能基を、ポリマーの他端に一又はそれ以上のターシャリク
    ロライド基を含む、請求項3記載の方法によって製造されたポリイソブチレンポ
    リマー。
  42. 【請求項42】 ポリマーの一端にプライマリヒドロキシ基のような一の酸素
    を含む基を、ポリマーの他端に一のターシャリクロライド基を含む、請求項23
    記載の方法によって製造されたポリイソブチレンポリマー。
  43. 【請求項43】 ポリマーの一端に芳香族アルファ−メチルスチレン開始剤部
    分に添付されたプライマリヒドロキシ基のような一の酸素含有基を、ポリマーの
    他端に一のターシャリクロライド基を含む、請求項25記載の方法によって製造
    されたポリイソブチレンポリマー。
  44. 【請求項44】 ポリマーの核に、スクワレン多官能基開始部分に添付された
    プライマリヒドロキシ基のような6の酸素含有基を、星形ポリマーのアームの端
    に6のターシャリクロライド基を含む、請求項27記載の方法によって製造され
    た星形枝分かれしたポリイソブチレンポリマー。
  45. 【請求項45】 ポリマーの核に、スクワレン多官能基開始部分に添付された
    プライマリヒドロキシ基のような6の酸素含有基を、星形ブロック共重合体のア
    ームの端に6のターシャリクロライド基を含む、請求項27記載の方法によって
    製造された星形枝分かれしたポリイソブチレン−ポリ(ビリニデン芳香族)ブロ
    ック共重合体。
  46. 【請求項46】 一又はそれ以上の酸素を含む(例えば、ヒドロキシ又はアル
    デヒド)官能性を有するポリオレフィンホモ−及び/又は共重合体(ランダム及
    び/又はブロック)。
  47. 【請求項47】 ポリマーの一端に一又はそれ以上の酸素含有基(例えば、プ
    ライマリヒドロキシ又はアルデヒド)を、ポリマーの他端に一又はそれ以上のタ
    ーシャリクロライド基を含む、ポリイソブチレンポリマー。
  48. 【請求項48】 ポリマーの一端に一の酸素含有基(例えばプライマリヒドロ
    キシ又はアルデヒド)を、ポリマーの他端に一のターシャリクロライド基を含む
    ポリイソブチレンポリマー。
  49. 【請求項49】 ポリマーの一端に芳香族アルファ−メチルスチレン開始部分
    に添付された一の酸素含有基(例えば、プライマリヒドロキシ又はアルデヒド)
    を、ポリマーの他端に一のターシャリクロライド基を含むポリイソブチレンポリ
    マー。
  50. 【請求項50】 ポリマーの核に、スクワレン多官能開始部分に添付された6
    の酸素含有基(例えば、プライマリヒドロキシ又はアルデヒド)を、星形ポリマ
    ーのアームの端に6のターシャリクロライド基を含む、星形枝分かれしたポリイ
    ソブチレンポリマー。
  51. 【請求項51】 ポリマーの核に、スクワレン多官能開始部分に添付された6
    の酸素含有基(例えば、プライマリヒドロキシ又はアルデヒド)を、星形ブロッ
    ク共重合体のアームの端に6のターシャリクロライド基を含む、星形枝分かれし
    たポリイソブチレン−ポリスチレンブロック共重合体。
  52. 【請求項52】 一又はそれ以上の酸素含有基(例えば、プライマリヒドロキ
    シ又はアルデヒド)官能性を有し、Mnが約500から5×106 であり、分子
    量分布MWDが約1.01〜約3である、ポリオレフィンホモ−及び/又は共重
    合体(ランダム及び/又はブロック)。
  53. 【請求項53】 ポリマーの一端に一又はそれ以上の酸素含有基(例えば、プ
    ライマリヒドロキシ又はアルデヒド)を、ポリマーの他端に一又はそれ以上のタ
    ーシャリクロライドを含み、Mnが約500から5×106 であり、分子量分布
    MWDが約1.01〜約3である、ポリイソブチレンポリマー。
  54. 【請求項54】 ポリマーの一端に一の酸素含有基(例えば、プライマリヒド
    ロキシ又はアルデヒド)を、ポリマーの他端に一のターシャリクロライド基を含
    み、Mnが約500から5×106 であり、分子量分布MWDが約1.01〜約
    3である、ポリイソブチレンポリマー。
  55. 【請求項55】 ポリマーの一端に芳香族アルファ−メチルスチレン開始部分
    に添付された一の酸素含有基(例えば、プライマリヒドロキシ又はアルデヒド)
    を、ポリマーの他端に一のターシャリクロライド基を含み、Mnが約500から
    5×106 であり、分子量分布MWDが約1.01〜約3である、ポリイソブチ
    レンポリマー。
  56. 【請求項56】 ポリマーの核に、スクワレン多官能開始部分に添付された6
    の酸素含有基(例えば、プライマリヒドロキシ又はアルデヒド)を、星形ポリマ
    ーのアームの端に6のターシャリクロライド基を含み、Mnが約500から5×
    106 であり、分子量分布MWDが約1.01〜約3である、6つのアームの星
    形枝分かれしたポリイソブチレンポリマー。
  57. 【請求項57】 ポリマーの核に、スクワレン多官能開始部分に添付された6
    の酸素含有基(例えば、プライマリヒドロキシ又はアルデヒド)を、星形ブロッ
    ク共重合体のアームの端に6のターシャリクロライド基を含み、Mnが約500
    から5×106 であり、分子量分布MWDが約1.01〜約3である、6つのア
    ームの星形枝分かれしたポリイソブチレン−ポリスチレンブロック共重合体。
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