JP2013528246A - テルペン開始剤によるテレケリックポリオレフィンの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】テレケリックポリオレフィン類の新規な製造方法を提供する。
【解決手段】特定のテルペン開始剤を用いた重合反応によりテレケリックポリオレフィン類を製造する方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、テルペン開始剤を用いた重合反応により、テレケリックポリオレフィン類を製造する方法を提供する。
テレケリック(末端反応性)重合体は、重合体の末端に官能基を1個以上含む重合体である。これら官能基は他の分子と反応し易く、よってその鎖末端で重合体の誘導体化が可能になる。実際にテレケリック重合体は、多様な範囲にわたる望ましい重合物の製造に有用な中間体として働き、重合物としては、これらに限定されるものではないが、燃料又は潤滑油添加剤のような高性能重合体、網状重合体、星形分枝重合体およびブロック共重合体が挙げられる。
一般的に、公知のテレケリック重合体の合成方法は、後重合官能基化技術に頼っている。例えば、単量体をまず重合して初期重合物にする。テレケリック重合体を生成させるには、この初期重合物を次の後重合反応にかけて反応性官能基を付与しなければならない。そのような方法は非効率的であり、費用がかかる。従って、テレケリック重合体に至るもっと直接的なルートが求められている。
本発明は、テルペン開始剤を用いた重合反応により、テレケリックポリオレフィン類を製造する方法を提供する。態様によっては、これらテルペン開始剤は、重合過程を切り抜けて生き残る官能基を含んでいて、それにより重合過程から直接に該官能基を含む重合体をもたらす。例えばある態様では、開始剤としてヒドロキシル基を含むテルペノイドを用いると、得られたポリオレフィン生成物は、対応するヒドロキシル基を含むテルペノイド部を含む。
ある態様では、本発明は、一種以上の単量体の存在下でテルペン開始剤をルイス酸と接触させることを含むテレケリック重合体の合成方法であって、テルペン開始剤が、
(a)脱離基を有する第三級炭素を1個以上、および
(b)第一級又は第二級炭素に結合していて重合条件で変性しない官能基を1個以上、
含む方法を提供する。
さらに、本発明は、下記式を有する化合物を提供する。
Figure 2013528246
式中、下記はテルペン部であり、
Figure 2013528246
Xは、第一級又は第二級炭素に連結した官能基であり、
Pは、二価のポリオレフィン基であり、
Eは、末端キャップ基であり、
qは、1−5の整数であり、そして
nは、1−3の整数である。
態様によってはこれらテルペン開始剤は、重合過程を切り抜けて生き残る官能基を含み、それにより重合過程から直接に該官能基を含む重合体をもたらす。例えばある態様では、開始剤としてヒドロキシル基を含むテルペノイドを用いると、得られたポリオレフィン生成物は、対応するヒドロキシル基を含むテルペノイド部を含むことになる。
(a)定義
特に定義しない限り、本明細書で使用する全ての科学技術用語は、当該分野の熟練者が一般に理解しているのと同じ意味を有する。本明細書で使用する用語に複数の定義がある場合には、特に断らない限りはこの項に記す定義が優先する。
「アルキル」は、本明細書で使用するとき、炭素数約1乃至約20の一価の炭化水素基を意味する。ある態様ではアルキル基は、炭素約1乃至約15個を含んでいる。ある態様ではアルキル基は、炭素約1乃至約10個を含んでいる。ある態様ではアルキル基は、炭素約1乃至約8個を含んでいる。ある態様ではアルキル基は、炭素約1乃至約6個を含んでいる。ある態様ではアルキル基は、炭素約1乃至約3個を含んでいる。ある態様ではアルキル基は、炭素1乃至2個を含んでいる。ある態様ではアルキル基は第一級である。ある態様ではアルキル基は第二級である。ある態様ではアルキル基は第三級である。ある態様ではアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチルまたはイソヘキシルである。ある態様ではアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピルまたはイソプロピルである。ある態様ではアルキル基はメチルである。ある態様ではアルキル基はtert−ブチルである。ある態様ではアルキル基は直鎖の炭化水素鎖である。ある態様ではアルキル基は分枝した炭化水素鎖である。ある態様ではアルキル基は環状である。ある態様ではアルキル基は置換されている。
「アルケニル」は、本明細書で使用するとき、炭素数2乃至約20の一価の炭化水素基であって、鎖又は基が二重結合を1つ以上含んでいることを意味する。ある態様ではアルケニル基は炭素2乃至約15個を含んでいる。ある態様ではアルケニル基は炭素2乃至約10個を含んでいる。ある態様ではアルケニル基は炭素2乃至約8個を含んでいる。ある態様ではアルケニル基は炭素2乃至約6個を含んでいる。ある態様ではアルケニル基は炭素2乃至3個を含んでいる。ある態様ではアルケニル基はアリル基である。ある態様ではアルケニル基は、他の不飽和基と共役した二重結合を1つ以上含んでいる。ある態様ではアルケニル基は置換されている。
「アルキニル」は、本明細書で使用するとき、炭素数2乃至約20の一価の炭化水素基であって、鎖が三重結合を1つ以上含んでいることを意味する。ある態様ではアルキニル基は炭素2乃至約15個を含んでいる。ある態様ではアルキニル基は炭素2乃至約10個を含んでいる。ある態様ではアルキニル基は炭素2乃至約8個を含んでいる。ある態様ではアルキニル基は炭素2乃至約6個を含んでいる。ある態様ではアルキニル基は炭素2乃至3個を含んでいる。ある態様ではアルキニル基はプロパルギル基である。ある態様ではアルキニル基は、他の不飽和基と共役した三重結合を1つ以上含んでいる。ある態様ではアルキニル基は置換されている。
「アリール」は、本明細書で使用するとき、炭素数6乃至約30の一価の単環又は多環芳香族基を意味する。ある態様ではアリール基は単環である。ある態様ではアリール基は炭素6乃至約15個を含んでいる。ある態様ではアリール基は炭素6乃至約10個を含んでいる。ある態様ではアリール基は、フルオレニル、フェニルまたはナフチルである。ある態様ではアリール基はフェニルである。ある態様ではアリール基は置換されている。
「アルカリール」は、本明細書で使用するとき、少なくとも1個のアルキル、アルケニル又はアルキニル基で置換された一価のアリール基を意味する。
「アラルキル」は、本明細書で使用するとき、少なくとも1個のアリール基で置換された一価のアルキル、アルケニル又はアルキニル基を意味する。
「置換された」とは、本明細書で使用するとき、1個以上の置換基の存在を意味する。ある態様では1個の置換基が存在する。置換基は、本明細書で使用するとき、置換基が連結した分子と安定な結合を成すことができる一価の原子又は一価の結合原子団を意味する。
「脱離基」は、本明細書で使用するとき、脱離基が連結している原子から解離することができる置換基を意味する。ある態様では脱離基は、本明細書に記載する方法に用いる重合条件で解離することができる。ある態様では脱離基は第二級又は第三級炭素に連結していて、脱離基の解離によって、第二級又は第三級カルボカチオンまたはその反応性同等物の生成が可能になる。ある態様では脱離基はルイス酸と接触すると解離する。
「官能基」は、本明細書で使用するとき、置換基が連結した分子で化学反応座として働くことができる置換基を意味する。官能基としては、これらに限定されるものではないが、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、=O、−OC(O)RA、−ORA、−NC、−NCO、−OCN、−SH、−SRA、−S(O)RA、−S(O)2A、−SCN、−NO2、−OS(O)2A、アルケニル基またはアルキニル基が挙げられる。
「重合条件で変性しない」テルペン開始剤の官能基は、本明細書で使用するとき、本明細書に記載の方法を実施するために用いる重合条件でも、テレケリックポリオレフィン生成物の対応するテルペン開始剤残基の同じ炭素に存在して、結合していることができる官能基を意味する。本発明に係る状況では、官能基は、重合条件で変性はしないが、それでも、重合反応過程中の酸/塩基及び/又はプロトン化/脱プロトン反応、重合反応の仕上げ、および/または重合反応からのテレケリックポリオレフィンの単離に関与しうることを理解されたい。例えば、ヒドロキシル官能基は、四ハロゲン化チタンを用いたカチオン重合条件において、重合過程でチタン種と相互作用するもののそれでも、ヒドロキシル基がテレケリックポリオレフィン生成物の対応する開始剤残基の同じ炭素に存在する限り、「重合条件で変性しない」と言える。官能基はそれだけではアルキル基でも水素でもないことを理解されたい。ある態様では、官能基は、重合反応中には変性しないが、重合反応に続く反応では別の条件で化学反応座として働くことができて、それにより重合物の誘導体化を可能にする。
「ポリオレフィン」は、本明細書で使用するとき、オレフィン単量体単位を少なくとも2つ含む重合体を意味する。ある態様ではポリオレフィンの分子量は約300乃至100万g/モルを越える。ある態様ではポリオレフィンの分子量は約200乃至10000g/モルである。ある態様ではポリオレフィンの分子量は約1000乃至5000g/モルである。ある態様ではポリオレフィンの分子量は約2000乃至3000g/モルである。ある態様ではポリオレフィンの分子量は約100000乃至1000000g/モルである。ある態様ではポリオレフィンの分子量は200g/モルより大きい。ある態様ではポリオレフィンの分子量は400g/モルより大きい。ある態様ではポリオレフィンの分子量は600g/モルより大きい。ある態様ではポリオレフィンの分子量は800g/モルより大きい。ある態様ではポリオレフィンの分子量は1000g/モルより大きい。ある態様ではポリオレフィンの分子量は5000g/モルより大きい。ある態様ではポリオレフィンの分子量は10000g/モルより大きい。ある態様ではポリオレフィンの分子量は100000g/モルより大きい。ある態様ではポリオレフィンの分子量は500000g/モルより大きい。ある態様ではポリオレフィンの分子量は1000000g/モルより大きい。
「二価のポリオレフィン基」は、本明細書で使用するとき、二価のポリオレフィンである置換基を意味する。ある態様では連結箇所は二価ポリオレフィン基の末端である。ある態様では二価のポリオレフィン基は、二価のポリイソブチレン基である。
「ポリイソブチレン基」は、本明細書で使用するとき、イソブチレン単量体単位を少なくとも2つ含む二価のポリオレフィン基を意味する。ある態様ではポリイソブチレン基は、下記の基である。
Figure 2013528246
ただし、nは、約10乃至約20000の整数である。ある態様ではnは約10乃至約15000である。ある態様ではnは約10乃至約10000である。ある態様ではnは約10乃至約5000である。ある態様ではnは約10乃至約2000である。別の態様ではnは約10乃至約1000である。別の態様ではnは約10乃至約500である。別の態様ではnは約10乃至約250である。別の態様ではnは約10乃至約100である。別の態様ではnは約10乃至約50である。
「失活剤」は、本明細書で使用するとき、生長した重合体と反応し、官能基の生成を引き起こしてテレケリック重合体にする化合物を意味する。ある態様では失活剤は、カチオン重合体と反応してテレケリックポリオレフィンにする。ある態様では失活剤は、生長した重合体の末端をキャップする。ある態様では失活剤は、生長した重合体と反応してオレフィン末端重合体にする。
「末端キャップ基」は、本明細書で使用するとき、重合体の末端に結合した置換基を意味する。ある態様では末端キャップ基は、好適な反応条件で反応座として働くことができ、それによりその末端での重合体の誘導体化を可能にする。
「ルイス酸」は、本明細書で使用するとき、一対の電子を受容することができる化学物質を意味する。
「単量体」は、本明細書で使用するとき、重合体に含まれる2つ以上の二価分子のうちの1つを形成することができる化合物を意味する。ある態様では単量体はオレフィンである。ある態様では単量体は、カルボカチオンと反応して別のカルボカチオンにすることができる。ある態様では単量体はイソブテンである。
「開始剤」は、本明細書で使用するとき、カルボカチオンまたはその反応性同等物を与える化合物を意味する。
「電子供与体」は、本明細書で使用するとき、一対の電子を別の分子に供与することができる分子を意味する。
「共通イオン塩」は、本明細書で使用するとき、生長したカルベニウムイオンと対イオンの対の解離を防ぐために、準リビングカルボカチオン重合条件で行われる反応に任意に添加されるイオン性の塩を意味する。
「共通イオン塩前駆体」は、本明細書で使用するとき、準リビングカルボカチオン重合条件で行われる反応に任意に添加されて、ルイス酸とのその場反応により、生長した鎖末端の対アニオンと同じ対アニオンを発生させるイオン性の塩を意味する。
「接触させる」とは、本明細書で使用するとき、2つ以上の化合物を互いに物理的に接触させることを意味する。ある態様では2つ以上の化合物は接触すると互いに反応する。
「反応させる」とは、本明細書で使用するとき、2つ以上の化合物を互いに接触させて、該2つ以上の化合物のうちの少なくとも1つを化学的に変化させて異なる化合物にすることを意味する。
「アルキルアルミニウムハライド」は、本明細書で使用するとき、式:RnAlX3-nの化合物(式中、nは1、1.5または2であり、Rはアルキル基であり、そしてXはハロゲンである)、およびそれらの混合物を意味する。
「中間体」は、本明細書で使用するとき、化合物を意味する。ある態様では中間体はイオン性である。ある態様では中間体はカチオンである。
「約」とは、本明細書で使用するとき、示した数の最大プラスマイナス10%を意味する。例えば、「約25℃」は22.5℃乃至27.5℃を意味する。ある態様では約は、示した数の最大プラスマイナス9、8、7、6、5、4、3、2又は1%を意味する。整数値しか可能でないときは、「約」は最大10%を整数値まで四捨五入することを意味する。例えば、「炭素数約9」は炭素数8−11を意味する。
本発明で提供する化合物または構造は、キラル中心を1つ以上含むことができると理解されたい。そのようなキラル中心は、(R)か(S)配置の何れかであってもよいし、あるいはそれらの混合物であってもよい。よって、本発明で提供する化合物は、鏡像異性的に純粋であってもよいし、あるいは立体異性体又はジアステレオマー混合物であってもよい。二重結合を1つ以上含む化合物では、対応するシス、トランス、E又はZ異性体、またはそれらの混合物として化合物が存在しうる。
本明細書に表記する構造において、置換基の結合が特定の炭素に直接接続してないときは、置換基は炭素骨格の何れの炭素原子にでも結合できると理解されたい。例えば、下記の構造では、
Figure 2013528246
特に断らない限り、Xは表記した骨格の炭素の何れにも結合することができて、例えば以下の構造が挙げられる。
Figure 2013528246
(b)テレケリックポリオレフィン類の合成方法
ある態様では、本発明が提供するのは、一種以上の単量体の存在下でテルペン開始剤をルイス酸と接触させることを含むテレケリックポリオレフィンの合成方法であって、テルペン開始剤が、
(a)脱離基を有する第三級炭素を1個、および
(b)第一級又は第二級炭素に結合していて重合条件で変性しない官能基を1個以上、
含んでいる方法である。
如何なる理論にもとらわれることはないが、態様によってはテルペン開始剤はルイス酸でイオン化するか又はルイス酸と反応して中間体を生成し、その中間体が態様によっては続いて一種以上の単量体と反応する。態様によってはテルペン開始剤は、ルイス酸でイオン化するか又はルイス酸と反応して、カルボカチオンまたはその反応性同等物になる。
ある態様では、方法は更に一種以上の失活剤を加えることを含む。
ある態様では、方法は更に一種以上の停止剤を加えることを含む。
ある態様では、方法を一種以上の電子供与体の存在下で行う。
ある態様では、方法を一種以上の共通イオン塩または共通イオン塩前駆体の存在下で行う。
ある態様では、方法を希釈剤の存在下で行う。
(i)テルペン開始剤
本明細書に記載する方法に用いる典型的なテルペン開始剤は、
(a)脱離基を1個以上有する第三級炭素を1個以上、および
(b)第一級又は第二級炭素に結合していて重合条件で変性しない官能基を1個以上、
含む。
脱離基は、脱離基が連結している原子から解離することができる置換基である。ある態様では脱離基は、本明細書に記載する方法に用いる重合条件で解離することができる。ある態様では脱離基は第二級又は第三級炭素に連結していて、脱離基の解離によって、第二級又は第三級カルボカチオンまたはその反応性同等物の生成が可能になる。ある態様では脱離基はルイス酸と接触すると解離する。ある態様では脱離基は、−Cl、−Br、−I、−ORA、−OC(O)RA、−TsOHまたは−OMsである(ただし、RAはアルキルである)。ある態様では脱離基は−Clである。開始剤に脱離基が2個以上あるとき、単量体は対応する2個以上の第三級炭素のうちの何れでも反応することができ、よって単一の重合反応過程で生長が2つ以上の部位で起こりうる。
重合条件で変性しない官能基とは、本明細書に記載の方法を実施するために用いる重合条件において、テレケリックポリオレフィン生成物の対応するテルペン開始剤残基の同じ炭素に存在して結合していることができる官能基を意味する。本発明に係る状況では官能基は、重合条件で変性しないが、それでも、重合反応過程中の酸/塩基及び/又はプロトン化/脱プロトン反応、重合反応の仕上げ、および/または重合反応からのテレケリックポリオレフィンの単離に関与しうることを理解されたい。官能基は、それだけではアルキル基でも水素でもないことを理解されたい。ある態様では、官能基は、重合反応中には変性しないが、重合反応に続く反応では別の条件で化学反応座として働くことができて、それにより重合物の誘導体化を可能にする。
ある態様ではテルペン開始剤は、脱離基または官能基に含まれる如何なる炭素も除いて、炭素10、15又は20個を含む。ある態様ではテルペン開始剤は、脱離基または官能基に含まれる如何なる炭素も除いて、炭素原子10個を含む。
ある態様ではテルペン開始剤は、下記の物質から選ばれる。
Figure 2013528246
ただし、A1およびA2は各々、各存在で独立に脱離基または−Hであって、A1とA2のうちの少なくとも一方は脱離基であり、
Xは、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、=O、−OC(O)RA、−ORA、−NC、−NCO、−OCN、−SH、−SRA、−S(O)RA、−S(O)2A、−SCN、−NO2または−OS(O)2Aであり(ただし、RAはアルキル、アルケニルまたはアルキニルである)、かつXは第一級又は第二級炭素に結合していて、そして
nは、1−3の整数である。
脱離基は、重合条件でイオン化し、それによりそれらが連結している炭素を、カルボカチオンまたはその反応性同等物に変えることができる置換基である。ある態様では脱離基は、一種以上のルイス酸と接触すると脱離して、カルボカチオン又はその反応性同等物が生成する。ある態様では脱離基は、−Cl、−Br、−I、−ORA、−OCORA、−TsOHまたは−OMsである(ただし、RAはアルキルである)。ある態様では脱離基は−Clである。
ある態様では、A1とA2のうちの一方はHである。
ある態様では、Xは、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、=O、−OC(O)RAまたは−ORAである。ある態様ではXは、−OH、−Br、−OCH3または−OC(O)CH3である。ある態様ではXは−OHである。
ある態様では、Xは第一級炭素に結合している。
ある態様では、RAはアルキルである。ある態様ではRAは炭素数1乃至6のアルキルである。ある態様ではRAはメチルである。
ある態様ではnは1である。
ある態様ではテルペン開始剤は、下記の物質である。
Figure 2013528246
ある態様ではテルペン開始剤は、下記の物質である。
Figure 2013528246
別の態様では、Xは−OH、−Br、−Clまたは−Iであり、そしてA1は−Clである。別の態様ではテルペン開始剤は、下記の物質である。
Figure 2013528246
ある態様ではテルペン開始剤は、下記の物質である。
Figure 2013528246
ただし、A1およびA2は各々独立に、脱離基である。ある態様では、脱離基は、−Cl、−Br、−I、−ORA、−OCORA、−TsOHまたは−OMsである(ただし、RAはアルキルである)。ある態様では脱離基は−Cl、−Brまたは−Iである。ある態様では脱離基は−Clである。
態様によってはテルペン開始剤の濃度は、反応混合物の全容量に基づき約0.005M乃至約1.0Mである。ある態様では、テルペン開始剤の濃度は約0.01M乃至約0.75Mである。ある態様ではテルペン開始剤の濃度は約0.01M乃至約0.5Mである。ある態様では、テルペン開始剤の濃度は約0.01M乃至約0.1Mである。ある態様では、テルペン開始剤の濃度は約0.03M乃至約0.1Mである。ある態様では、テルペン開始剤の濃度は約0.03M乃至約0.06Mである。
(ii)テルペン開始剤の合成
本発明に用いるテルペン開始剤は、ある態様ではテルペンから合成する。「テルペン」は、本明細書で使用するとき、炭素数5の単位を2つ以上含み、よって炭素原子を(10個から始めて)5の倍数で、例えば炭素原子10、15、20又は25個を含む炭化水素化合物である。テルペンは例えば、モノテルペン(炭素数10のテルペン)、セスキテルペン(炭素数15のテルペン)、ジテルペン(炭素数20のテルペン)、またはトリテルペン(炭素数30のテルペン)であってよい。炭素数5単位はしばしば、イソプレン単位とも呼ばれ、下記のような可能な構造を有する一価もしくは多価の分子である。
Figure 2013528246
ただし、水素原子のうちの1個以上は、結合手で置換されている。イソプレン単位の一定の炭素原子は、以下に示すように、「頭炭素」または「尾炭素」に分類することができる。
Figure 2013528246
あるテルペンでは、各個々のイソプレン単位が隣接するイソプレン単位と任意の炭素で結合していてもよい。例えば、隣接イソプレン単位同士は尾−頭、尾−尾または頭−頭で結合することができる。さらに、テルペンの少なくとも2つのイソプレン単位は、環状員環を形成するように結合していてもよく、例えば5員環または6員環が挙げられる。例としては、これらに限定されるものではないが、リモネンおよびβ−ピネンが挙げられる。
また、テルペンは立体中心を1つ以上含んでいてもよい。
本明細書に記載するテルペン開始剤はある態様では、(1)重合条件で第三級テルペン炭素をイオン化して、開始剤で生長が起こるようにする該炭素の脱離基を1個以上、および(2)第一級又は第二級炭素に結合して重合条件で変性しない官能基を1個以上、付与するのに適した反応条件に、テルペンを掛けることにより合成する。
ある態様では、不飽和テルペンから、本発明に用いるテルペン開始剤を合成する。ある態様では不飽和テルペンのハロゲン水素処理によって、本発明に用いるテルペン開始剤を合成する。例えば、β−シトロネロールを気体HClとの反応により塩化水素処理して、7−クロロ−3,7−ジメチルオクタン−1−オールにする。
本明細書に記載のテルペン開始剤を合成するための例となるテルペン類としては、これらに限定されるものではないが、下記の構造を有する化合物を挙げることができる。
Figure 2013528246
ある態様ではテルペン開始剤は、上記化合物のハロゲン水素処理生成物である。
(iii)ルイス酸
態様によっては、ルイス酸は非プロトン酸である。ある態様ではルイス酸は、金属ハロゲン化物でも非金属ハロゲン化物でもよい。ある態様ではルイス酸は金属ハロゲン化物である。ある態様ではルイス酸は、ハロゲン化チタン(IV)、ハロゲン化亜鉛(II)、ハロゲン化スズ(IV)、またはハロゲン化アルミニウム(III)である。ある態様ではルイス酸はハロゲン化チタン(IV)である。ある態様ではルイス酸はハロゲン化スズ(IV)である。ある態様ではルイス酸はハロゲン化アルミニウム(III)である。ある態様ではルイス酸は、四臭化チタンまたは四塩化チタンである。ある態様ではルイス酸は四塩化チタンである。ある態様ではルイス酸は塩化亜鉛である。ある態様ではルイス酸はAlBr3である。ある態様ではルイス酸はエチルアルミニウムジクロリドである。ある態様ではルイス酸はメチルアルミニウムジクロリドである。ある態様ではルイス酸は非金属ハロゲン化物である。ある態様ではルイス酸は、ハロゲン化アンチモン(VI)、ハロゲン化ガリウム(III)、またはハロゲン化ホウ素(III)である。ある態様ではルイス酸は三塩化ホウ素である。ある態様ではルイス酸はトリアルキルアルミニウム化合物である。ある態様ではルイス酸はトリメチルアルミニウムである。
態様によっては一種類のルイス酸を使用する。態様によっては二種以上のルイス酸の混合物を使用する。ある態様では二種類のルイス酸の混合物を使用する。ある態様ではハロゲン化アルミニウム(III)とトリアルキルアルミニウム化合物の混合物を使用する。ある態様では、化学量論比で約1:1のハロゲン化アルミニウム(III)とトリアルキルアルミニウム化合物を使用する。ある態様では、化学量論比で2:1のハロゲン化アルミニウム(III)とトリアルキルアルミニウム化合物を使用する。ある態様では、化学量論比で1:2のハロゲン化アルミニウム(III)とトリアルキルアルミニウムを使用する。ある態様では、トリアルキルアルミニウムに対するハロゲン化アルミニウム(III)の化学量論比は1より大きい。ある態様では、トリアルキルアルミニウムに対するハロゲン化アルミニウム(III)の化学量論比は1より小さい。ある態様では三塩化アルミニウムとトリメチルアルミニウムの混合物を使用する。
ある態様では、ルイス酸は、本明細書に規定したように、ハロゲン化チタン、ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化ホウ素またはアルキルアルミニウムハライドである。
ある態様では、ルイス酸はアルキルアルミニウムハライドである。ある態様ではアルキルはメチルまたはエチルである。ある態様ではハライドは−Clまたは−Brである。
態様によってはルイス酸を、重合過程にわたって1つのアリコートで添加してもよいし、あるいは2つ以上のアリコートで添加してもよい。
ある態様ではルイス酸の濃度は、テルペン開始剤の濃度の約0.10乃至約10倍である。ある態様ではルイス酸の濃度は、テルペン開始剤の濃度の約1.0乃至約8.0倍である。ある態様ではルイス酸の濃度は、テルペン開始剤の濃度の2.0乃至約5.0倍である。
ある態様ではルイス酸のモル濃度は、鎖末端のモル濃度の約0.5乃至約20倍である。ある態様ではルイス酸のモル濃度は、鎖末端のモル濃度の約0.5乃至約15倍である。ある態様ではルイス酸のモル濃度は、鎖末端のモル濃度の約1.0乃至約10倍である。ある態様ではルイス酸のモル濃度は、鎖末端のモル濃度の約1.0乃至約8倍である。ある態様ではルイス酸のモル濃度は、鎖末端のモル濃度の約2乃至約5倍である。
ある態様では失活剤を添加した後に、一種以上のルイス酸を追加の部分(アリコート)で添加する。
(iv)単量体
態様によっては、単量体は、炭化水素単量体、すなわち水素原子と炭素原子だけを含む化合物であり、これらに限定されるものではないが、オレフィン類及びジオレフィン類、および炭素原子数約2乃至約20のそのようなものが挙げられる。ある態様ではそのような化合物の炭素原子数は約4乃至約8である。
態様によっては、本明細書に記載する方法は、上記ような単量体を重合して、異なってはいてもよいが、分子量が均一な重合体を生成するために用いることができる。ある態様ではそのような分子量は、約300乃至100万g/モルを越える。ある態様ではそのような重合体は、分子量約200乃至10000g/モルの低分子量の液体又は粘性重合体であるか、あるいは分子量約100000乃至1000000g/モルかそれ以上の固体ワックス状乃至塑性又は弾性物質である。
態様によっては、単量体は、イソブテン、スチレン、ベータピネン、イソプレン、ブタジエン、またはこれらの種の置換化合物である。ある態様では単量体は、イソブチレン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、またはスチレンである。ある態様では単量体はイソブテンである。ある態様では単量体はスチレンである。
態様によっては単量体の混合物を用いる。
態様によっては、失活剤を添加する前に単量体を消費させるか、あるいは失活剤を添加する前に高度の変換を行う。特定の態様では失活剤を添加する前に、単量体を約80%、約85%、約90%、約95%、約97%、約99%又は約100%消費させる。
態様によっては、単量体の最初の添加後に、追加の単量体を1つ以上のアリコートで重合に添加する、ただし、追加単量体の次のアリコートを添加するか、または失活剤を添加する前に、追加単量体の各個々のアリコートを消費させるか又は一部消費させる。一部消費とは、本明細書で使用するとき、ある態様では、約2、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約35、約40、約45、約50、約55、約60、約65、約70、約75、約80、約85、約90、約95又は約97モル又は質量パーセント消費させることを意味する。
ある態様では、追加単量体を2乃至20のアリコートで添加する。ある態様では追加単量体を5−10のアリコートで添加する。ある態様では単量体全部を一緒に重合に添加する。
(v)失活剤
本明細書に記載の方法に使用するのに適した失活剤は、態様によっては、生長した重合体と反応したり、及び/又は重合体をキャップし、それにより官能基を付与してテレケリック重合体とする。
態様によっては、失活剤は、ストークス(Stokes)、外による特許出願公開第2004/0260033A1号(米国特許出願第10/600898号)明細書、およびストークス、外による米国特許出願公開第2005/0282972A1号(米国特許出願第11/086157号)明細書に開示されているものから選ばれ、両方とも全て参照内容として本明細書の記載とする。例となる失活剤としては、これらに限定されるものではないが、下記式を有するものを挙げることができる。
Figure 2013528246
式中、RPY1およびRPY2は各−(CRPY1PY2)−単位で独立に、水素および炭素原子数1乃至6のアルキルからなる群より選ばれ、
mは、1乃至20の整数であり、そして
Xは、水素、アルキル、アリール、アルカリール、アルコキシ、ヘテロアリール、ニトロ、ウレイド、−OC(O)RPY3、−C(O)RPY4、−C(O)ORPY5、−C(O)NRPY6PY7、−P(RPY83、−P(ORPY93、−SRPY10、−OSO3PY11、および−S(O)RPY12からなる群より選ばれる(ただし、RPY3はアルキルまたはアルケニルであり、そしてRPY4、RPY5、RPY7、RPY8、RPY9、RPY10、RPY11およびRPY12はアルキルである)。
更なる例としては、これらに限定されるものではないが、1−メチルピロールおよび1−フルフリルピロールが挙げられる。ある態様ではこれらの失活剤は、N−置換ピロール末端ポリオレフィン類を与える。
態様によっては、失活剤は、ストークス、外による米国特許出願公開第2006/0041081A1号(米国特許出願第11/207264号)明細書に開示されているものから選ばれ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。例となる失活剤としては、これらに限定されるものではないが、環に少なくとも2個の炭化水素置換基を持つピロール類及びイミダゾール類から選ばれた一種以上の窒素含有五員芳香環化合物、または炭素原子と水素原子と窒素原子だけを含む一種以上のヒンダード第二級又は第三級アミン類、またはそれらの混合物を挙げることができる、ただし、窒素含有五員芳香環は次のものではなく:2,4−ジメチルピロール、2−フェニルインドール、2−メチルベンズイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、および2,4,5−トリフェニルイミダゾール、そしてヒンダード第二級又は第三級アミン類は次のものではない:トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリヘキシルアミン、トリイソオクチルアミン、2−フェニルピリジン、2,3−シクロドデセノピリジン、ジ−p−トリルアミン、キナルジン、および1−ピロリジノ−1−シクロペンテン。ある態様では一種以上の窒素含有五員芳香環化合物は、下記式を有する。
Figure 2013528246
式中、(a)R1およびR4は独立に、炭素原子1乃至約20個を含むアルキルであり、R2およびR3は独立に、水素または炭素原子1乃至約20個を含むアルキル、炭素原子数約3乃至約7のシクロアルキル、炭素原子数約6乃至約30のアリール、炭素原子数約7乃至約30のアルカリール、または炭素原子数約7乃至約30のアラルキルであるか;あるいは
(b)R1とR2は、炭素原子数6乃至10の縮合芳香族環、または炭素原子数4乃至約8の脂肪族環を形成し、Rは、炭素原子1乃至約20個を含むアルキルであり、そしてR3は、水素または炭素原子1乃至約20個を含むアルキル、炭素原子数約3乃至約7のシクロアルキル、炭素原子数約6乃至約30のアリール、炭素原子数約7乃至約30のアルカリール、または炭素原子数約7乃至約30のアラルキルであるか;あるいは
(c)R2とR3は、炭素原子数6乃至10の縮合芳香族環、または炭素原子数4乃至約8の脂肪族環を形成し、そしてR1およびR4は独立に、炭素原子1乃至約20個を含むアルキルであるか;あるいは
(d)R1とR2およびR3とR4は両者とも組として独立に、炭素原子数6乃至10の縮合芳香族環、または炭素原子数4乃至約8の脂肪族環を形成している。
更なる例としては、これらに限定されるものではないが、2,5−ジメチルピロールが挙げられる。ある態様ではこれらの失活剤は、ビニリデン末端ポリオレフィン類を与える。
態様によっては失活剤は、ストークス、外による米国特許出願公開第2007/0155908A1号(米国特許出願第11/356491号)明細書に開示されているものから選ばれ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。例となる失活剤としては、下記式を有する化合物が挙げられる。
Figure 2013528246
式中、RAZ1およびRAZ2は独立に、水素、炭素原子数1乃至20のアルキル、炭素原子数約3乃至約7のシクロアルキル、炭素原子数6乃至約20のアリール、炭素原子数約7乃至30のアルカリール、炭素原子数約7乃至30のアラルキルであるか;あるいはRAZ1とRAZ2は一緒に、炭素原子数6乃至10の縮合芳香族環であって、非置換であっても、もしくは炭素原子数1乃至約20のアルキル、炭素原子数約3乃至約7のシクロアルキル、炭素原子数約6乃至約30のアリール、炭素原子数約7乃至約30のアルカリール、炭素原子数約7乃至約30のアラルキル、炭素原子数約1乃至6のアルコキシ、炭素原子数約1乃至6のアルキルチオエーテル、ハロ、または式:−NRAZ*AZ**のアミノ(式中、RAZ*およびRAZ**は独立に炭素原子数約4乃至10のアルキル、炭素原子数約4乃至約7のシクロアルキル、炭素原子数約6乃至約10のアリール、炭素原子数約7乃至約10のアルカリール、炭素原子数約7乃至約10のアラルキルである)から独立に選ばれた1乃至4個の置換基で置換されていてもよい縮合芳香族環を形成していて;
AZは、水素、炭素原子数1乃至20のアルキル、炭素原子数約3乃至7のシクロアルキル、炭素原子数6乃至約20のアリール、炭素原子数約7乃至30のアルカリール、炭素原子数約7乃至30のアラルキルであり、ただし、RAZが水素であるときには、RAZ2は炭素原子数少なくとも3の分枝アルキル、アリール、シクロアルキル、アルカリールまたはアラルキルであり、またRAZがメチルであるときには、RAZ1およびRAZ2は独立に、炭素原子数1乃至20のアルキル、炭素原子数約3乃至約7のシクロアルキル、炭素原子数6乃至約20のアリール、炭素原子数約7乃至30のアルカリール、炭素原子数約7乃至30のアラルキルから選ばれる;そして
AZは、酸素または硫黄である。
例となる失活剤としては、これらに限定されるものではないが、2−フェニルベンゾオキサゾール、2−フェニルベンゾチアゾール、および2,5−ジフェニルオキサゾールが挙げられる。ある態様ではこれらの失活剤は、ビニリデン末端ポリオレフィン類を与える。
態様によっては、失活剤は、ストークスによる米国特許出願公開第2007/0155910A1号(米国特許出願第11/356490号)明細書に開示されているものから選ばれ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。例となる失活剤としては、これらに限定されるものではないが、ポリピロール、ポリ(2−ビニルピリジン)、ポリフェノチアジン、ポリ(ピロール−co−フラン)、およびポリ(ピロール−co−チオフェン)を挙げることができる。ある態様ではこれらの失活剤は、ビニリデン末端ポリオレフィン類を与える。
態様によっては、失活剤は、ストークス、外による米国特許出願公開第2007/0155911A1号(米国特許出願第11/357562号)明細書に開示されているものから選ばれ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。例となる失活剤としては、これらに限定されるものではないが、置換モルホリン類、置換チオモルホリン類、および置換フェノチアジン類を挙げることができる。ある態様では失活剤は下記式を有する化合物である。
Figure 2013528246
式中、R1乃至R8は独立に、水素、炭素原子数1乃至20のアルキル、炭素原子数6乃至約20のアリール、炭素原子数約7乃至30のアルカリール、または炭素原子数約7乃至30のアラルキルであり、
Rは、水素、炭素原子数1乃至20のアルキル、炭素原子数6乃至約20のアリール、炭素原子数約7乃至30のアルカリール、または炭素原子数約7乃至30のアラルキルであり、そして
Xは、酸素または硫黄である、
ただし、Rが水素またはメチルであるときには、R1とR2のうちの一方およびR7とR8のうちの一方が独立に、炭素原子数約3乃至20の分枝アルキル、アリール、アルカリールまたはアラルキルでない限り、R1、R2、R7およびR8は水素であってはならない。
更なる例としては、これらに限定されるものではないが、4−エチルモルホリン、4−フェニルモルホリン、10−メチルフェノチアジン、およびフェノキサジンが挙げられる。ある態様ではこれらの失活剤は、ビニリデン末端ポリオレフィン類を与える。
態様によっては、失活剤は、ストークスによる米国特許出願公開第2009/0247716A1号(米国特許出願第12/055281号)明細書に開示されているものから選ばれ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。例となる失活剤としては、これらに限定されるものではないが、下記式を有する化合物が挙げられる。

1−S−R2

式中、R1およびR2は各々独立に、炭化水素基である。例としては、これらに限定されるものではないが、ジエチルスルフィド、ジプロピルスルフィド、ジイソプロピルスルフィド、ジアリルスルフィド、ジイソアミルスルフィドが挙げられる。ある態様では失活剤の添加に続いて、一種以上のアルコールまたはアミンを加える。好適なアミン類またはアルコール類としては、これらに限定されるものではないが、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n−ブチルアミン、およびtert−アミルアミンを挙げることができる。ある態様ではこれら失活剤に続く一種以上のアルコール又はアミンの添加は、ビニリデン末端ポリオレフィン類を与える。
態様によっては、失活剤は、ストレイ(Storey)、外による米国特許出願第12/145460号明細書に開示されているものから選ばれ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。例となる失活剤としては、これらに限定されるものではないが、アルコキシシラン類およびエーテル類が挙げられる。ある態様では失活剤は下記式を有する化合物である。
Figure 2013528246
式中、Yは、炭素またはケイ素であり、そして
1は、炭化水素基であり、R2−R4は各々独立に、水素または炭化水素基である。
例となる失活剤としては、これらに限定されるものではないが、アリルオキシトリメチルシラン、メトキシトリメチルシラン、エトキシトリメチルシラン、およびtert−ブチルエーテルが挙げられる。ある態様では失活剤はビニリデン末端ポリオレフィン類を与える。
態様によっては、失活剤は、ストークスによる米国特許出願第12/256441号明細書に開示されているものから選ばれ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。例となる失活剤としては、これらに限定されるものではないが、下記式を有する化合物が挙げられる。

SAS−S−RSB

式中、RSAおよびRSBは各々独立に、アルキル、アリール、アラルキル、アルカリール、
Figure 2013528246
(ただし、XSはハロまたはプソイドハライドであり、RSXはアルキルまたはアリールであり、RS3はtert−ブチルであり、そしてRS4およびRS5は各々独立にアルキル、アリール、アラルキルまたはアルカリールである)である。
ある態様では、失活剤は、フルフリルメチルジスルフィド、ジメチルジスルフィド、ジエチルジスルフィド、ジイソプロピルジスルフィド、ジトリルジスルフィド、ジブロモエチルジスルフィド、ジクロロエチルジスルフィド、またはジ−tert−ブチルジフェニルシロキシエチルジスルフィドである。ある態様では失活剤の添加に続いて、一種以上のアルコール、アミンまたはチオールを加える。例となるアルコール類としては、これらに限定されるものではないが、R−OH(ただし、Rは炭素数1−8のアルキルである)が挙げられる。例となるアミン類としては、これらに限定されるものではないが、NR122(ただし、R1はアルキルであり、そしてR2およびR3は各々独立に炭素数1−8のアルキルである)が挙げられる。例となるチオール類としては、これらに限定されるものではないが、R−SH(ただし、Rは炭素数1乃至6のアルキルである)が挙げられる。ある態様では一種以上のアルコール、アミンまたはチオールは、メタノール、n−ブチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、tert−アミルアミン、エタンチオール、n−プロパンチオール、トリエチルアミン、またはジブチルアミンである。ある態様では失活剤に続く一種以上のアルコール、アミン又はチオールの添加は、スルフィド末端ポリオレフィン類および/またはビニリデン末端ポリオレフィン類を与える。
態様によっては、失活剤はブタジエンである。
態様によっては、失活剤は、ストークスによる米国特許出願第12/355664号明細書に開示されているものから選ばれ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。例となる失活剤としては、これらに限定されるものではないが、下記式を有する化合物が挙げられる。
Figure 2013528246
式中、RPH1およびRPH2は各々、各−(CRPH1PH2)単位で独立に、Hまたはアルキルであり、pは0−20の整数であり、そして
(1)pが0である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にアルキルであり、そして
PHはHである;
(2)pが1である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
PHはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、または
Figure 2013528246
(ただし、RPH5−RPH7は各々独立にアルキルまたはアリールである)である;
(3)pが2である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
PHはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)RPH8、−C(O)ORPH9、−C(O)NRPH10PH11、または
Figure 2013528246
(ただし、Aは、
Figure 2013528246
または単結合であり、
PH5乃至RPH7は各々独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、NRPH10PH11、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−Atであり、
PH8はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールであり、そして
PH9乃至RPH11は各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールである)であるか、もしくは
−O−(CRPH1PH2p−XPHがRPH4に対してオルト位にあるときには、XPHおよびRPH4は、XPHとRPH4が連結している原子と共に環を形成しうる;
(4)pが3−20である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)RPH8、−C(O)ORPH9、−C(O)NRPH10PH11
Figure 2013528246
または−NRPHXPHY
(ただし、Aは、
Figure 2013528246
または単結合であり、
PHXおよびRPHYは各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環基または−C(O)RPHZ(ただし、RPHZはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環基、−ORPH8または−NRPH10PH11である)であり、
PH5乃至RPH7は各々独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、NRPH10PH11、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−Atであり、
PH8はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールであり、そして
PH9乃至RPH11は各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールである)である。
ある態様では、失活剤は、アニソール、3−ブロモプロポキシベンゼン、b−クロロフェネトール、アリルフェニルエーテル、イソプロピルフェニルエーテル、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、11−フェノキシ−1−ウンデカノール、6−フェノキシ−1−ヘキサノール、4−フェノキシ−1−ブタノール、tert−ブチル(3−フェノキシ−1−プロピニル)ジフェニルシラン、2,3−ジヒドロベンゾフラン、クロロジメチル(3−フェノキシプロピル)シラン、またはトリクロロ(3−フェノキシプロピル)シランである。ある態様では失活剤は、フェノキシ−エーテル末端ポリオレフィン類を与える。
態様によっては、失活剤は、ストークスによる米国特許出願第12/355664号明細書に開示されているものから選ばれ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。例となる失活剤としては、これらに限定されるものではないが、下記式を有する化合物が挙げられる。
Figure 2013528246
式中、RPZ1およびRPZ2は各−(CRPZ1PZ2)−単位毎に独立に、水素または炭素原子数1乃至6のアルキルであり、
sは、2乃至20の整数であり、そして
PZ1は、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−N3、−NCO、−OCN、−NCSまたは−SCNである。
ある態様では、失活剤は、1−(2−クロロエチル)ピロール、1−(2−ブロモエチル)ピロール、1−(3−ブロモプロピル)ピロール、1−(2−シアノエチル)ピロール、1−(2−アジドエチル)ピロールである。ある態様では失活剤は、N−置換ピロール末端ポリオレフィンを与える。
ある態様では、失活剤は、アニソール、3−フェノキシプロピルブロミド、イソプロポキシベンゼン、3,6−ジ−tert−ブチルフェノール、またはn−メチルピロールである。
ある態様では失活剤は、アリルトリメチルシランである。例えば、ウィルチェク(Wilczek)、外著、ポリマー・ブレチン(Polymer Bulletin)、1987年、第17巻、p.37−43を参照されたく、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
ある態様では、失活剤は、メタリルトリメチルシランまたはイソブテニルトリメチルシランである。例えば、ニールセン(Nielsen)、外著、ポリマー(Polymer)、1997年、第38(10)号、p.2529−2534を参照されたく、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
ある態様では、失活剤は、1,1−ジアリールエチレンである。ある態様では1,1−ジアリールエチレンを使用して、最初に生長重合体鎖を失活させて、ジアリールカルベニウムイオン末端重合体にし、次いで好適な求核試薬または反応体と反応させて、1−置換−1,1−ジアリールエチレン末端基を持つ重合体にする。求核試薬は態様によっては停止剤であってもよい。ある態様では1,1−ジアリールエチレンは、1,1−ジフェニルエチレンである。1,1−ジアリールエチレン失活法については、例えばフォーダー(Fodor)、外著、J.M.S.−ピュア・アプライド・ケミストリ(J.M.S.-Pure Appl. Chem.)、1995年、第A32(3)号、p.575−591;ハジキリアコウ(Hadjikyriacou)、外著、J.M.S.−ピュア・アプライド・ケミストリ、1995年、第A32(6)号、p.1137−1153;カミガイト(Kamigaito)、外著、マクロモレキュルズ(Macromolecules)、1995年、第28巻、p.5671−5675;リー(Li)、外著、マクロモレキュルズ、1995年、第28巻、p.1383−1389;ハジキリアコウ、外著、マクロモレキュルズ、1996年、第29巻、p.5261−5267;メイヤー(Mayr)、外著、マクロモレキュルズ、1996年、第29巻、p.6110−6113;およびクォン(Kwon)、外著、マクロモレキュルズ、2002年、第35巻、p.3348−3357に記載されていて、それらの内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
ある態様では、失活剤は、1,3−ブタジエンである。失活剤として1,3−ブタジエンを用いる典型的な方法については、ノール(Knoll)、外による米国特許第5212248号明細書;ディー(De)、外著、マクロモレキュルズ、2006年、第38巻、p.6861−6870;およびディー、外著、マクロモレキュルズ、2006年、第39巻、p.7527−7533に記載されていて、それらの内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。ある態様では1,3−ブタジエンを失活剤として用いて、アリル−ハライド末端重合体を得る。
態様によっては、失活剤は、長鎖オレフィンであり、これらに限定されるものではないが、ヤマナカ(Yamanaka)、外による米国特許第5777037号明細書;およびチバ(Chiba)、外による欧州特許出願公開第1225186号明細書に記載されているものが挙げられ、それらの内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。ある態様では失活剤は1,9−デカジエンである。
態様によっては、失活剤は、アリルシリルプソイドハライドであり、これらに限定されるものではないが、シェファー(Shaffer)による米国特許第5580935号明細書に記載されているものが挙げられ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
態様によっては、失活剤は、フランまたは置換フランであり、これらに限定されるものではないが、ハジキリアコウ、外著、マクロモレキュルズ、1999年、第32(20)号、p.6393−6399;およびハジキリアコウ、外著、マクロモレキュルズ、2000年、第33巻、p.730−733に記載されているものが挙げられ、それらの内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。例としては、これらに限定されるものではないが、2−メチルフランおよび2−tert−ブチルフランなどの2−アルキルフラン類が挙げられる。他の例としては、これらに限定されるものではないが、2,5−ビス(2−フリル−2−プロピル)フランなどのビス(フラニル)誘導体が挙げられる。
態様によっては、失活剤は、チオフェンまたは置換チオフェンである。例えば、マルチネス−カストロ(Martinez-Castro)、外著、マクロモレキュルズ、2003年、第36巻、p.6985−6994を参照でき、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
態様によっては、失活剤は、トリアリールアミンである。例としては、これに限定されるものではないが、トリフェニルアミンが挙げられる。例えば、チャン(Zhang)、外著、ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエンス:パートA:ポリマー・ケミストリ(Journal of Polymer Science: Part A: Polymer Chemistry)、2008年、第46巻、p.936−946を参照されたい。
態様によっては、失活剤は、ビニルアルコキシベンゼンである。例としては、これらに限定されるものではないが、日本国特許第05186513A号公報に記載されているものが挙げられ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
態様によっては、失活を約5分乃至約120分間行う。
(vi)停止剤
本明細書に記載の方法に使用できる停止剤としては、ルイス酸を不活性にすることができる如何なる化合物でも挙げることができる。停止剤は態様によっては、ルイス酸を分解したり、あるいは化合物のルイス酸性を破壊する。ある態様では停止剤は塩基および/または求核試薬である。ある態様では停止剤は有機塩基である。ある態様では停止剤は電子供与体である。ある態様では生長重合体の末端をキャップするためには、停止剤を添加しない。ある態様では停止剤はアルコールまたはアミンである。ある態様では停止剤はピリジン誘導体である。
例となる停止剤としては、これらに限定されるものではないが、メタノール、エタノール、イソプロパノールまたは水を挙げることができる。別の態様では停止剤として、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、n−ブチルアミンまたはtert−アミルアミンが挙げられる。
本明細書に記載の方法では、一種以上の停止剤を所望の時点で添加して、重合反応に存在するルイス酸を不活性にする。態様によっては失活剤を添加した後に、一種以上の停止剤を添加してもよい。例えばある態様では、一種以上の単量体の存在下でテルペン開始剤をルイス酸と接触させ、次いで単量体の重合を所望の時間進め、その後失活剤を加えて生長重合体を官能基化し、そして停止剤を加えてルイス酸を不活性にすることにより、テレケリック重合体を合成する。
別の態様では、一種以上の停止剤を直接に生長重合体に加えて、ハライド末端重合物を得るが、それは生長重合体との重合反応に存在するハライドイオンの添加の結果得られる。例えばある態様では、一種以上の単量体の存在下でテルペン開始剤をルイス酸と接触させ、次いで単量体の重合を所望の時間進め、その後停止剤を加えてルイス酸を不活性にすることにより、ハライド末端重合体を得る。ある態様ではハライド末端重合物は、tert−ハライド末端重合物である。ある態様ではtert−ハライド末端重合物は、tert−クロリド末端重合物である。
(vii)生成物
本明細書に記載の方法によって生成するテレケリック重合体は、態様によっては下記式を有する。
Figure 2013528246
式中、下記の部分:
Figure 2013528246
は、テルペン開始剤残基(ただし、Xは第一級又は第二級炭素に結合している官能基であり、nは1−3の整数である)であり、
Pは、二価のポリオレフィン基であり、
Eは、末端キャップ基であり、そして
qは、1−5の整数である。
態様によってはテルペン開始剤残基は、方法に用いたテルペン開始剤の構造を有するが、脱離基を有する1個以上の第三級炭素の脱離基は[P−E]で置き換えられている。
態様によってはテルペン開始剤残基は、(X)nに含まれる如何なる炭素も除いて炭素10、15又は20個を含む。ある態様ではテルペン開始剤残基は、(X)nに含まれる如何なる炭素も除いて炭素原子10個を含む。
態様によってはテルペン開始剤残基:
Figure 2013528246
は、下記から選ばれる。
Figure 2013528246
ただし、B1およびB2は各存在で独立に、HまたはPとの結合であって、B1とB2のうちの少なくとも一方はPとの結合であり、
Xは、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−OC(O)RA、−ORA、−NC、−NCO、−OCN、−SH、−SRA、−S(O)RA、−S(O)2A、−SCN、−NO2、−OS(O)2Aまたは=Oであって(ただし、RAはアルキル、アルケニルまたはアルキニルである)、かつXは第一級又は第二級炭素に結合していて、そして
nは、1−3の整数である。
ある態様では、RAは、アルキル、炭素数1−3のアルキル、またはメチルである。
ある態様では、Xは、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−OC(O)RAまたは−ORAである。ある態様ではXは、−OH、−Br、−ORAまたは−OC(O)RAである。ある態様ではXは、−OH、−Br、−OCH3または−OC(O)CH3である。ある態様ではXは−OHである。
ある態様では、Xは第一級炭素に結合している。
ある態様では、nは1−2である。ある態様ではnは1である。
ある態様ではqは、1−4、1−3、1−2または1である。
ある態様では、Pは下記である。
Figure 2013528246
ただし、tは2−20000の整数である。ある態様ではtは2−10000である。ある態様ではtは2−5000である。ある態様ではtは少なくとも10、15、20または50である。
ある態様では、tは2−7500、2−5000、2−2500、2−1000又は2−500の整数である。
ある態様ではテルペン開始剤残基:
Figure 2013528246
は、下記である。
Figure 2013528246
ある態様ではテルペン開始剤残基:
Figure 2013528246
は、下記である。
Figure 2013528246
ある態様ではテルペン開始剤残基:
Figure 2013528246
は、下記である。
Figure 2013528246
別の態様ではテルペン開始剤残基:
Figure 2013528246
は、下記である。
Figure 2013528246
特定の態様ではテルペン開始剤残基:
Figure 2013528246
は、下記である。
Figure 2013528246
ただし、Xは、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−ORAまたは−OC(O)RAである。更なる態様ではXは、−OH、−Br、−OCH3または−OC(O)CH3である。別の態様ではXは−OHである。
ある態様ではテルペン開始剤残基:
Figure 2013528246
は、下記である。
Figure 2013528246
ただし、B1およびB2は各々Pとの結合である。
態様によっては、末端キャップ基は、好適な反応条件で反応座として働くことができて、それによりその末端部で重合体の誘導体化を可能にする。
態様によっては、本明細書に記載した失活剤または当該分野で公知の失活剤のうちの何れかを用いることにより、末端キャップ基を付与する。
態様によっては、Eは下記からなる群より選ばれる末端キャップ基である。
Figure 2013528246
Figure 2013528246
ただし、RPY1およびRPY2は、各−(CRPY1PY2)−単位で独立に、水素および炭素原子数1乃至6のアルキルからなる群より選ばれ、
mは1乃至20の整数であり、そして
PYは、水素、アルキル、アリール、アルカリール、アルコキシ、ヘテロアリール、ニトロ、ウレイド、−OC(O)RPY3、−C(O)RPY4、−C(O)ORPY5、−C(O)NRPY6PY7、−P(RPY83、−P(ORPY93、−SRPY10、−OSO3PY11および−S(O)RPY12(ただし、RPY3はアルキルまたはアルケニルであり、そしてRPY4、RPY5、RPY7、RPY8、RPY9、RPY10、RPY11およびRPY12はアルキルである)からなる群より選ばれる。
Figure 2013528246
ただし、RSAは、アルキル、アリール、アラルキル、アルカリール、
Figure 2013528246
(ただし、XSはハロまたはプソイドハライドであり、RSXはアルキルまたはアリールであり、RS3はtert−ブチルであり、そしてRS4およびRS5は各々独立にアルキル、アリール、アラルキルまたはアルカリールである)である。
Figure 2013528246
ただし、RPH1およびRPH2は各々、各−(CRPH1PH2)単位毎に独立に、Hまたはアルキルであり、pは0−20の整数であり、そして
(a)pが0であるなら、RPH3およびRPH4は各々独立にアルキルであり、そして
PHはHである;
(b)pが1であるなら、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
PHはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、または
Figure 2013528246
(ただし、RPH5−RPH7は各々独立にアルキルまたはアリールである)である;
(c)pが2であるなら、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
PHはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)RPH8、−C(O)ORPH9、−C(O)NRPH10PH11、または
Figure 2013528246
(ただし、Aは、
Figure 2013528246
または単結合であり、RPH5乃至RPH7は各々独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、NRPH10PH11、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−Atであり、RPH8はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてRPH9乃至RPH11は各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールである)であるか、もしくは
−O−(CRPH1PH2p−XPHがRPH4に対してオルト位にあるときには、XPHおよびRPH4は、XPHとRPH4が連結している原子と共に環を形成しうる;
(d)pが3−20であるなら、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)RPH8、−C(O)ORPH9、−C(O)NRPH10PH11
Figure 2013528246
または−NRPHXPHY(ただし、Aは、
Figure 2013528246
または単結合であり、RPHXおよびRPHYは各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環基、C(O)RPHZ(ただし、RPHZはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環基、−ORPH8または−NRPH10PH11である)であり、RPH5乃至RPH7は各々独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、NRPH10PH11、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−Atであり、RPH8はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてRPH9乃至RPH11は各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールである)である。
Figure 2013528246
ただし、RPZ1およびRPZ2は各−(CRPZ1PZ2)−単位毎に独立に、水素または炭素原子数1乃至6のアルキルであり、
sは、2乃至20の整数であり、そして
PZ1は、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−N3、−NCO、−OCN、−NCSまたは−SCNである。
ある態様では、末端キャップ基は、下記の基である。
Figure 2013528246
ただし、Xはハライドである。ある態様ではXは−Clである。
ある態様では、末端キャップ基は、下記の基である。
Figure 2013528246
ある態様では、末端キャップ基は、1−置換−1,1−ジアリールエチレン基である。例としては、これらに限定されるものではないが、フォーダー、外著、J.M.S.−ピュア・アプライド・ケミストリ、1995年、第A32(3)号、p.575−591;ハジキリアコウ、外著、J.M.S.−ピュア・アプライド・ケミストリ、1995年、第A32(6)号、p.1137−1153;カミガイト、外著、マクロモレキュルズ、1995年、第28巻、p.5671−5675;リー、外著、マクロモレキュルズ、1995年、第28巻、p.1383−1389;ハジキリアコウ、外著、マクロモレキュルズ、1996年、第29巻、p.5261−5267;メイヤー、外著、マクロモレキュルズ、1996年、第29巻、p.6110−6113;およびクォン、外著、マクロモレキュルズ、2002年、第35巻、p.3348−3357に記載されているものが挙げられ、それらの内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
ある態様では、末端キャップ基はハロゲン化アリルであり、例えば、これらに限定されるものではないが、ノール、外による米国特許第5212248号明細書;ディー、外著、マクロモレキュルズ、2006年、第38巻、p.6861−6870;およびディー、外著、マクロモレキュルズ、2006年、第39巻、p.7527−7533に記載されているものが挙げられる。
ある態様では、ヤマナカ、外による米国特許第5777037号明細書およびチバ、外による欧州特許出願公開第1225186号明細書に記載されているもののような長鎖オレフィンで、生長重合体を失活させることにより末端キャップ基を付与するが、それらの内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
ある態様では、アリルシリルプソイドハライドで生長鎖を失活させることにより末端キャップ基を付与し、その例としてはこれらに限定されるものではないが、シェファーによる米国特許第5580935号明細書に記載されているものが挙げられ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
ある態様で末端キャップ基は、フランまたは置換フランであり、これらに限定されるものではないが、ハジキリアコウ、外著、マクロモレキュルズ、1999年、第32(20)号、p.6393−6399;およびハジキリアコウ、外著、マクロモレキュルズ、2000年、第33巻、p.730−733に記載されているものが挙げられ、それらの内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。例としては、これらに限定されるものではないが、2−メチルフランおよび2−tert−ブチルフランなどの2−アルキルフラン類が挙げられる。他の例としては、これらに限定されるものではないが、2,5−ビス(2−フリル−2−プロピル)フランなどのビス(フラニル)誘導体が挙げられ、それらはある態様では、ハジキリアコウ、外著、マクロモレキュルズ、2000年、第33巻、p.730−733に記載されているような共役生成物を与える。
ある態様では末端キャップ基は、チオフェンであり、例えば2−チオフェンが挙げられ、もしくは置換チオフェンである。
ある態様では末端キャップ基は、トリアリールアミンである。例としては、これに限定されるものではないが、トリフェニルアミンが挙げられる。ある態様では末端キャップ基は下記の基である。
Figure 2013528246
ある態様では末端キャップ基は、ビニルアルコキシベンゼンである。例としては、これに限定されるものではないが、日本国特許第05186513A号公報に記載されているものが挙げられ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
態様によってはテレケリック重合物の多分散指数は、1.9未満、1.8未満、1.7未満、1.6未満、1.5未満、1.4未満、1.3未満、1.2未満又は1.1未満である。
態様によっては重合体の分子量は、約1000、約2000、約3000、約4000、約5000、約6000、約7000、約8000、約9000又は約10000g/モルである。
(viii)電子供与体
当該分野の熟練者であれば分かるように、電子供与体によっては、従来の重合系を準リビングカルボカチオン重合系に変えることができる。態様によっては本明細書に記載の方法を、電子供与体の存在下で実施する。
態様によっては電子供与体は、ルイス酸と錯体を形成することができる。ある態様では電子供与体は塩基および/または求核試薬である。ある態様では電子供与体は、プロトンを引き抜いたり取り去ったりすることができる。ある態様では電子供与体は有機塩基である。ある態様では電子供与体はアミドである。ある態様では電子供与体は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、またはN,N−ジエチルアセトアミドである。ある態様では電子供与体はスルホキシドである。ある態様では電子供与体はジメチルスルホキシドである。ある態様では電子供与体はエステルである。ある態様では電子供与体は、酢酸メチルまたは酢酸エチルである。ある態様では電子供与体はリン酸エステル化合物である。ある態様では電子供与体は、リン酸トリメチル、リン酸トリブチル、またはヘキサメチルリン酸トリアミドである。ある態様では電子供与体は酸素含有金属化合物である。ある態様では電子供与体はチタン酸テトライソプロピルである。
態様によっては、電子供与体は、ピリジンまたはピリジン誘導体である。ある態様では電子供与体は下記式の化合物である。
Figure 2013528246
式中、R1A、R1B、R1C、R1DおよびR1Eは各々独立に、水素または炭化水素基であるか;あるいはR1AとR1B、またはR1BとR1C、またはR1CとR1D、またはR1DとR1Eは独立に、炭素原子数約3乃至約7の縮合脂肪族環、または炭素原子数約5乃至約7の縮合芳香族環を形成している。ある態様ではR1AおよびR1Eは各々独立に炭化水素基であり、そしてR1B−R1Dは水素である。
ある態様では、電子供与体は、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン、2,6−ルチジン、2,4−ルチジン、2,4,6−トリメチルピリジン、2−メチルピリジン、またはピリジンである。ある態様では電子供与体は、N,N−ジメチルアニリン、またはN,N−ジメチルトルイジンである。ある態様では電子供与体は2,6−ルチジンである。
(ix)共通イオン塩及び共通イオン塩前駆体
態様によっては電子供与体に加えて、あるいはその代わりに、共通イオン塩又は塩前駆体を任意に反応混合物に添加してもよい。態様によっては、そのような塩を使用してイオン強度を高めたり、遊離イオンを抑えたり、配位子交換体と相互作用させることができる。ある態様では共通イオン塩前駆体はテトラ−n−ブチルアンモニウムクロリドである。ある態様では共通イオン塩前駆体はテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミドである。ある態様では共通イオン塩前駆体はテトラ−n−ブチルアンモニウムヨージドである。ある態様では全反応混合物中の共通イオン塩又は塩前駆体の濃度は、約0.0005モル/リットル乃至約0.05モル/リットルの範囲にあってよい。ある態様では共通イオン塩又は塩前駆体の濃度は、約0.0005モル/リットル乃至約0.025モル/リットルの範囲にある。ある態様では共通イオン塩又は塩前駆体の濃度は、約0.001モル/リットル乃至約0.007モル/リットルの範囲にある。
(x)希釈剤
本明細書に記載の方法の態様によっては、希釈剤中で方法を実施する。態様によって、希釈剤は単一化合物であったり、あるいは二種以上の化合物の混合物であったりする。態様によって希釈剤は反応成分を完全に溶解したり、一部溶解したりする。ある態様では希釈剤は反応成分を完全に又はほぼ完全に溶解する。ある態様では希釈剤は反応成分を完全に溶解する。ある態様では希釈剤は反応成分をほぼ完全に溶解する。
態様によっては、希釈剤は、低沸点および/または低凝固点である。ある態様では希釈剤はアルカンである。ある態様では希釈剤はノルマルアルカンである。ある態様では希釈剤は、プロパン、ノルマルブタン、ノルマルペンタン、ノルマルヘキサン、ノルマルヘプタン、ノルマルオクタン、ノルマルノナンまたはノルマルデカンである。ある態様では希釈剤は、ノルマルヘキサンまたはノルマルペンタンである。ある態様では希釈剤はノルマルヘキサンである。ある態様では希釈剤は分枝アルカンである。ある態様では希釈剤は、イソブタン、イソペンタン、ネオペンタン、イソヘキサン、3−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタンまたは2,3−ジメチルブタンである。ある態様ではアルカンは環状である。ある態様ではアルカンはメチルシクロヘキサンである。ある態様では希釈剤は混合沸点留分アルカンである。ある態様では希釈剤は、C5アルカン類の混合沸点留分、すなわち混合ペンタン、またはC6アルカン類の混合沸点留分、すなわち混合ヘキサンである。ある態様ではアルカンはニトロアルカンである。
ある態様では、希釈剤はハロゲン化アルキルである。ある態様では、希釈剤はモノハロゲン化アルキルまたは多ハロゲン化アルキルである。ある態様では希釈剤は、クロロホルム、塩化エチル、塩化n−ブチル、塩化メチレン、塩化メチル、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、四塩化炭素、1,1−ジクロロエタン、塩化n−プロピル、塩化イソプロピル、1,2−ジクロロプロパン、または1,3−ジクロロプロパンである。ある態様では、希釈剤は塩化メチレンまたは塩化メチルである。ある態様では希釈剤は塩化メチルである。ある態様では希釈剤は、アルケンまたはハロゲン化アルケンである。ある態様では、希釈剤は、塩化ビニル、1,1−ジクロロエテンまたは1,2−ジクロロエテンである。
ある態様では、希釈剤は置換ベンゼンである。ある態様では希釈剤はベンゼンである。ある態様では希釈剤はトルエンである。
ある態様希釈剤は、二硫化炭素、二酸化硫黄、無水酢酸、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、メチルシクロヘキサン、クロロベンゼンまたはニトロアルカンである。
態様によっては希釈剤は二種以上の化合物の混合物である。ある態様では希釈剤はヘキサンと塩化メチルの混合物である。更なる態様ではそのような混合物は、容量で約10/90乃至約90/10のヘキサン/塩化メチルである。更なる態様ではそのような混合物は、容量で約20/80乃至約80/20のヘキサン/塩化メチルである。更なる態様ではそのような混合物は、容量で約30/70乃至約70/30のヘキサン/塩化メチルである。更なる態様ではそのような混合物は、容量で約40/60乃至約60/40のヘキサン/塩化メチルである。更なる態様ではそのような混合物は、容量で約50/50のヘキサン/塩化メチルである。更なる態様ではそのような混合物は、容量で約60/40のヘキサン/塩化メチルである。更なる態様ではそのような混合物は、容量で約40/60のヘキサン/塩化メチルである。
(xi)温度
態様によっては、本発明が提供する方法を、約−120℃乃至約0℃の温度で実施する。ある態様では温度は約−110℃乃至約−10℃である。ある態様では温度は約−100℃乃至約−20℃である。ある態様では温度は、約−75℃、約−70℃、約−65℃、約−60℃、約−55℃、約−50℃、約−45℃、約−40℃、約−35℃、約−30℃、約−25℃、約−20℃、約−15℃、約−10℃、約−5℃又は約0℃である。
(xii)準リビング重合
態様によっては本明細書に記載の重合反応を準リビング重合条件で行う。そのような重合条件は、当該分野の熟練者には知られていて、最小限の不可逆的連鎖停止反応と最小限の連鎖移動反応で進行する。そのような重合条件では開始に続いて生長が起こり、生長(活性)種は非生長(休眠)重合体鎖と平衡状態にある。ある態様では準リビング重合を行うのに適した反応系として、一種以上のルイス酸、単量体、開始剤および電子供与体が挙げられる。ある態様では反応系に、共通イオン塩又は共通イオン塩前駆体が含まれる。ある態様では反応系に希釈剤が含まれる。
(c)物質の構成成分
本発明が提供するのは、下記式を有する化合物である。
Figure 2013528246
式中、下記の部分:
Figure 2013528246
は、テルペン部であり、
Xは、官能基であって、第一級又は第二級炭素に結合していて、
Pは、二価のポリオレフィン基であり、
Eは、末端キャップ基であり、
qは、1−5の整数であり、そして
nは、1−3の整数である。
ある態様ではテルペン部:
Figure 2013528246
は、炭素10、15又は20個を含む。ある態様ではテルペン部:
Figure 2013528246
は、炭素10個を含む。
ある態様では下記の部分:
Figure 2013528246
は、下記から選ばれる。
Figure 2013528246
ただし、B1およびB2は各存在で独立に、HまたはPとの結合であって、B1とB2のうちの少なくとも一方はPとの結合であり、
Xは、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−OC(O)RA、−ORA、−NC、−NCO、−OCN、−SH、−SRA、−S(O)RA、−S(O)2A、−SCN、−NO2、−OS(O)2Aまたは=Oであって(ただし、RAはアルキル、アルケニルまたはアルキニルである)、かつXは第一級又は第二級炭素に結合していて、そして
nは、1−3の整数である。
ある態様では、RAは、アルキル、炭素数1−3のアルキル、またはメチルである。
ある態様では、Xは、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−OC(O)RAまたは−ORAである。ある態様ではXは、−OH、−Br、−ORAまたは−OC(O)RAである。ある態様では、Xは、−OH、−Br、−OCH3または−OC(O)CH3である。ある態様ではXは−OHである。
ある態様ではnは1−2である。ある態様ではnは1である。
ある態様では、qは、1−4、1−3、1−2または1である。
ある態様では、Pは下記である。
Figure 2013528246
ただし、tは2−20000の整数である。ある態様ではtは2−10000である。ある態様ではtは2−5000である。ある態様ではtは少なくとも10、15、20または50である。
ある態様では、tは、2−7500、2−5000、2−2500、2−1000又は2−500の整数である。
ある態様では、下記の部分:
Figure 2013528246
は、下記である。
Figure 2013528246
ある態様では下記の部分:
Figure 2013528246
は、下記である。
Figure 2013528246
ある態様では下記の部分:
Figure 2013528246
は、下記である。
Figure 2013528246
別の態様では下記の部分:
Figure 2013528246
は、下記である。ただし、B1はPへの結合手である。
Figure 2013528246
特定の態様では下記の部分:
Figure 2013528246
は、下記である。
Figure 2013528246
ただし、Xは、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−ORAまたは−OC(O)RAである。更なる態様ではXは、−OH、−Br、−OCH3または−OC(O)CH3である。別の態様ではXは−OHである。
ある態様では下記の部分:
Figure 2013528246
は、下記である。
Figure 2013528246
ただし、B1およびB2は各々Pへの結合手である。
末端キャップ基は、本明細書で使用するとき、他の分子と所望の時点で反応することができる一価の分子を意味する。態様によってはEは、下記からなる群より選ばれる末端キャップ基である。
Figure 2013528246
Figure 2013528246
ただし、RPY1およびRPY2は、各−(CRPY1PY2)−単位で独立に、水素および炭素原子数1乃至6のアルキルからなる群より選ばれ、
mは1乃至20の整数であり、そして
PYは、水素、アルキル、アリール、アルカリール、アルコキシ、ヘテロアリール、ニトロ、ウレイド、−OC(O)RPY3、−C(O)RPY4、−C(O)ORPY5、−C(O)NRPY6PY7、−P(RPY83、−P(ORPY93、−SRPY10、−OSO3PY11および−S(O)RPY12(ただし、RPY3はアルキルまたはアルケニルであり、そしてRPY4、RPY5、RPY7、RPY8、RPY9、RPY10、RPY11およびRPY12はアルキルである)からなる群より選ばれる。
Figure 2013528246
ただし、RSAは、アルキル、アリール、アラルキル、アルカリール、
Figure 2013528246
(ただし、XSはハロまたはプソイドハライドであり、RSXはアルキルまたはアリールであり、RS3はtert−ブチルであり、そしてRS4およびRS5は各々独立にアルキル、アリール、アラルキルまたはアルカリールである)である。
Figure 2013528246
ただし、RPH1およびRPH2は各々、各−(CRPH1PH2)単位で独立に、Hまたはアルキルであり、pは0−20の整数であり、そして
(a)pが0である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にアルキルであり、そして
PHはHである;
(b)pが1である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
PHはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、または
Figure 2013528246
(ただし、RPH5−RPH7は各々独立にアルキルまたはアリールである)である;
(c)pが2である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
PHはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)RPH8、−C(O)ORPH9、−C(O)NRPH10PH11、または
Figure 2013528246
(ただし、Aは、
Figure 2013528246
または単結合であり、RPH5乃至RPH7は各々独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、NRPH10PH11、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−Atであり、RPH8はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてRPH9乃至RPH11は各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールである)であるか、あるいは
−O−(CRPH1PH2p−XPHがRPH4に対してオルト位にあるときには、XPHおよびRPH4は、XPHとRPH4が連結している原子と一緒に環を形成しうる;
(d)pが3−20である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)RPH8、−C(O)ORPH9、−C(O)NRPH10PH11
Figure 2013528246
または−NRPHXPHY(ただし、Aは、
Figure 2013528246
または単結合であり、RPHXおよびRPHYは各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環基、C(O)RPHZ(ただし、RPHZはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環基、−ORPH8または−NRPH10PH11である)であり、RPH5乃至RPH7は各々独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、NRPH10PH11、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−Atであり、RPH8はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてRPH9乃至RPH11は各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールである)である。
Figure 2013528246
ただし、RPZ1およびRPZ2は各−(CRPZ1PZ2)−単位で独立に、水素または炭素原子数1乃至6のアルキルであり、
sは、2乃至20の整数であり、そして
PZ1は、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−N3、−NCO、−OCN、−NCSまたは−SCNである。
ある態様では、末端キャップ基は、下記の基である。
Figure 2013528246
ただし、Xはハライドである。ある態様ではXは−Clである。
ある態様では、末端キャップ基は、下記の基である。
Figure 2013528246
ある態様では、末端キャップ基は、1−置換−1,1−ジアリールエチレン基である。例としては、これらに限定されるものではないが、フォーダー、外著、J.M.S.−ピュア・アプライド・ケミストリ、1995年、第A32(3)号、p.575−591;ハジキリアコウ、外著、J.M.S.−ピュア・アプライド・ケミストリ、1995年、第A32(6)号、p.1137−1153;カミガイト、外著、マクロモレキュルズ、1995年、第28巻、p.5671−5675;リー、外著、マクロモレキュルズ、1995年、第28巻、p.1383−1389;ハジキリアコウ、外著、マクロモレキュルズ、1996年、第29巻、p.5261−5267;メイヤー、外著、マクロモレキュルズ、1996年、第29巻、p.6110−6113;およびクォン、外著、マクロモレキュルズ、2002年、第35巻、p.3348−3357に記載されているものが挙げられ、それらの内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
ある態様では、末端キャップ基はハロゲン化アリルであり、例えば、これらに限定されるものではないが、ノール、外による米国特許第5212248号明細書;ディー、外著、マクロモレキュルズ、2006年、第38巻、p.6861−6870;およびディー、外著、マクロモレキュルズ、2006年、第39巻、p.7527−7533に記載されているものが挙げられ、それらの内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
ある態様では、ヤマナカ、外による米国特許第5777037号明細書およびチバ、外による欧州特許出願公開第1225186号明細書に記載されているもののような長鎖オレフィン失活剤から、末端キャップ基を誘導するが、それらの内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
ある態様では、アリルシリルプソイドハライド失活剤から末端キャップ基を誘導するが、その例としてはこれらに限定されるものではないが、シェファーによる米国特許第5580935号明細書に記載されているものが挙げられ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。ある態様で末端キャップ基は、フランまたは置換フランであり、これらに限定されるものではないが、ハジキリアコウ、外著、マクロモレキュルズ、1999年、第32(20)号、p.6393−6399;およびハジキリアコウ、外著、マクロモレキュルズ、2000年、第33巻、p.730−733に記載されているものが挙げられ、それらの内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。例としては、これらに限定されるものではないが、2−メチルフランおよび2−tert−ブチルフランなどの2−アルキルフラン類が挙げられる。他の例としては、これらに限定されるものではないが、2,5−ビス(2−フリル−2−プロピル)フランなどのビス(フラニル)末端キャップ基が挙げられる。また、本発明が提供するのは、単一ビス(フラニル)末端キャップ基が、上記に表示した1つのP部よりはむしろ2つのP部に結合している化合物であり、ハジキリアコウ、外著、マクロモレキュルズ、2000年、第33巻、p.730−733に記載されている共役反応により得られる。
ある態様では、末端キャップ基は、チオフェンであり、例えば2−チオフェンが挙げられ、もしくは置換チオフェンである。
ある態様では、末端キャップ基は、トリアリールアミンである。例としては、これに限定されるものではないが、トリフェニルアミンが挙げられる。ある態様では末端キャップ基は下記の基である。
Figure 2013528246
ある態様では、末端キャップ基は、ビニルアルコキシベンゼンである。例としては、これに限定されるものではないが、日本国特許第05186513A号公報に記載されているものが挙げられ、その内容も全て参照内容として本明細書の記載とする。
態様によっては、化合物の多分散指数は、1.9未満、1.8未満、1.7未満、1.6未満、1.5未満、1.4未満、1.3未満、1.2未満又は1.1未満である。
態様によっては、化合物の分子量は、約1000、約2000、約3000、約4000、約5000、約6000、約7000、約8000、約9000、約10000、約20000、約30000、約40000、約50000、約60000、約70000、約80000、約90000又は約100000g/モルである。
(a)実施例1
外部冷却したヘキサン/ヘプタン浴を備えた乾燥N2雰囲気のグローブボックス内で、実施例1を実施した。500mL四つ口丸底フラスコを−45℃の浴に入れ、そしてオーバーヘッド撹拌器と熱電対と反応型IRプローブを取り付けた。7−クロロ−3,7−ジメチルオクタン−1−オール開始剤(2.171g、0.0385M)、2,6−ルチジン(1.46mL、0.0435M)、イソブチレン1アリコート(4.00mL、0.165M)、および予備冷却した40:60(容量:容量)ヘキサン/塩化メチル混合溶媒290mLをフラスコに加え、そして〜1時間で熱的に平衡にした。TiCl4(4.50mL、0.142M)の添加で重合を開始した。反応型IRによってイソブチレン単量体の濃度の減少を観察することにより、重合をモニタした。一旦大部分のイソブチレンを消費させた後、単量体の第二アリコート(4.00mL、0.165M)を、ほぼ同じ単量体変換レベルに達するまで加えた。これを9回繰り返して、全単量体添加量は36.4mL(1.5M)であった。単量体の最後のアリコートを消費させた後、アニソール(1.81g、0.058M)で重合を失活させた。次いで、追加のTiCl4添加量(3.06mL、0.096M)を加えて、アニソールによる求電子芳香族置換の速度を高めた。およそ90分間失活を進め、その後予備冷却したメタノール15.5mLで反応を停止させた。直ちにフラスコを浴から取り出し、一晩かけて環境温度に温め、その時点で塩化メチル溶媒を沸騰させて除去した。次に、反応混合物を90:10(容量:容量)メタノール/水混合液で洗った後、希HCl、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、最後に脱イオン水で洗った。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、そして溶媒を回転式蒸発により取り除いた。
回収した重合体を、1H NMRおよびサイズ排除GPCによって分析した。測定した重合体の分子量は〜2700g/モルであり、多分散指数は1.26であった。
上記で開始剤として用いた7−クロロ−3,7−ジメチルオクタン−1−オール出発物質は、β−シトロネロールを気体HClで塩化水素処理することにより得た。
(b)実施例2
失活剤として3−フェノキシプロピルブロミドを使用したこと以外は、上記実施例1に記載したのと同様の条件で重合を行った。1H NMRにより重合体の定量的キャップが確認された。
(c)実施例3
失活剤としてイソプロポキシベンゼンを使用したこと以外は、上記実施例1に記載したのと同様の条件で重合を行った。1H NMRにより重合体の定量的キャップが確認された。
(d)実施例4
失活剤として2,6−ジ−tert−ブチルフェノールを使用したこと以外は、上記実施例1に記載したのと同様の条件で重合を行った。1H NMRにより重合体の定量的キャップが確認された。
(e)実施例5
失活剤としてN−メチルピロールを使用したこと以外は、上記実施例1に記載したのと同様の条件で重合を行った。1H NMRにより重合体の定量的キャップが確認された。
(f)実施例6
外部冷却したヘキサン/ヘプタン浴を備えた乾燥N2雰囲気のグローブボックス内で、実施例6を実施した。500mL四つ口丸底フラスコを−45℃の浴に入れ、そしてオーバーヘッド撹拌器と熱電対と反応型IRプローブを取り付けた。次いで、7−クロロ−1−メトキシ−3,7−ジメチルオクタン開始剤(2.303g、0.0385M)、2,6−ルチジン(0.34mL、0.01M)、イソブチレン1アリコート(4.00mL、0.165M)、および予備冷却した40:60(容量:容量)ヘキサン/塩化メチル混合溶媒290mLをフラスコに加え、そして〜1時間で熱的に平衡にした。TiCl4(4.62mL、0.145M)の添加で重合を開始した。反応型IRによってイソブチレン単量体の濃度の減少を観察することにより、重合をモニタした。一旦大部分のイソブチレンを消費させた後、単量体の第二アリコート(4.00mL、0.165M)を、ほぼ同じ単量体変換レベルに達するまで加えた。これを9回繰り返して、全単量体添加量は36.4mL(1.5M)であった。単量体の最後のアリコートを消費した後、アニソール(1.81g、0.058M)で重合を失活させた。次いで、追加のTiCl4充填量(1.49mL、0.047M)を加えて、アニソールによる求電子芳香族置換の速度を高めた。およそ45分間失活を進め、その後予備冷却したメタノール13.5mLで反応を停止した。直ちにフラスコを浴から取り出し、一晩かけて環境温度に温め、その時点で塩化メチル溶媒を沸騰させて除去した。次に、反応混合物を90:10(容量:容量)メタノール/水混合液で洗った後、希HCl、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、最後に脱イオン水で洗った。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、そして溶媒を回転式蒸発により取り除いた。
回収した重合体を、1H NMRおよびサイズ排除GPCによって分析した。測定した重合体の分子量は〜2300g/モルであり、多分散指数は1.56であった。
7−クロロ−1−メトキシ−3,7−ジメチルオクタン出発物質は、β−シトロネロールを無水条件でヨウ化メチルおよび水酸化カリウムと反応させることにより得た。次いで、メチル化した生成物を気体HClを用いて塩化水素処理した。
(g)実施例7
外部冷却したヘキサン/ヘプタン浴を備えた乾燥N2雰囲気のグローブボックス内で、実施例7を実施した。500mL四つ口丸底フラスコを−45℃の浴に入れ、そしてオーバーヘッド撹拌器と熱電対と反応型IRプローブを取り付けた。次いで、7−クロロ−3,7−ジメチル−オクチルアセテート開始剤(3.314g、0.0429M)、2,6−ルチジン(1.77mL、0.0529M)、イソブチレン1アリコート(4.00mL、0.165M)、および予備冷却した40:60(容量:容量)ヘキサン/塩化メチル混合溶媒290mLをフラスコに加え、そして〜1時間で熱的に平衡にした。TiCl4(5.50mL、0.173M)の添加で重合を開始した。反応型IRによってイソブチレン単量体の濃度の減少を観察することにより、重合をモニタした。一旦大部分のイソブチレンを消費させた後、単量体の第二アリコート(4.00mL、0.165M)を、ほぼ同じ単量体変換レベルに達するまで加えた。これを9回繰り返して、全単量体添加量は36.4mL(1.5M)であった。単量体の最後のアリコートを消費した後、アニソール(2.02g、0.064M)で重合を失活させた。次いで、追加のTiCl4充填量(3.00mL、0.094M)を加えて、アニソールによる求電子芳香族置換の速度を高めた。およそ65分間失活を進め、その後予備冷却したメタノール18.8mLで反応を停止した。直ちにフラスコを浴から取り出し、一晩かけて環境温度に温め、その時点で塩化メチル溶媒を沸騰させて除去した。次に、反応混合物を90:10(容量:容量)メタノール/水混合液で洗った後、希HCl、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、最後に脱イオン水で洗った。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、そして溶媒を回転式蒸発により取り除いた。
回収した重合体を、1H NMRおよびサイズ排除GPCによって分析した。測定した重合体の分子量は〜3900g/モルであり、多分散指数は1.42であった。
7−クロロ−3,7−ジメチル−オクチルアセテート出発物質は、β−シトロネロールを無水酢酸およびピリジンと反応させた後、塩化水素処理することにより合成した。
(h)実施例8
外部冷却したヘキサン/ヘプタン浴を備えた乾燥N2雰囲気のグローブボックス内で、実施例8を実施した。500mL四つ口丸底フラスコを−45℃の浴に入れ、そしてオーバーヘッド撹拌器と熱電対と反応型IRプローブを取り付けた。次いで、1−ブロモ−7−クロロ−3,7−ジメチルオクタン開始剤(3.09g、0.0417M)、2,6−ルチジン(0.34mL、0.01M)、イソブチレン1アリコート(4.00mL、0.165M)、および予備冷却した60:40(容量:容量)ヘキサン/塩化メチル混合溶媒290mLをフラスコに加え、そして〜1時間で熱的に平衡にした。TiCl4(6.15mL、0.193M)の添加で重合を開始した。反応型IRによってイソブチレン単量体の濃度の減少を観察することにより、重合をモニタした。一旦大部分のイソブチレンを消費させた後、単量体の第二アリコート(4.00mL、0.165M)を、ほぼ同じ単量体変換レベルに達するまで加えた。これを9回繰り返して、全単量体添加量は36.4mL(1.5M)であった。単量体の最後のアリコートを消費させた後、アニソール(1.96g、0.063M)で重合を失活させた。次いで、追加のTiCl4添加量(1.00mL、0.031M)を加えて、アニソールによる求電子芳香族置換の速度を高めた。およそ60分間失活を進め、その後予備冷却したメタノール14.7mLで反応を停止させた。直ちにフラスコを浴から取り出し、一晩かけて周囲温度に温め、その時点で塩化メチル溶媒を沸騰させて除去した。次に、反応混合物を90:10(容量:容量)メタノール/水混合液で洗った後、希HCl、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、最後に脱イオン水で洗った。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、そして溶媒を回転式蒸発により取り除いた。
回収した重合体を、1H NMRおよびサイズ排除GPCによって分析した。測定した重合体の分子量は〜4200g/モルであり、多分散指数は1.32であった。
1−ブロモ−7−クロロ−3,7−ジメチルオクタン出発物質は、臭化シトロネリルの塩化水素処理により得た。
これまでに示した詳細な記述および付随の実施例は、単に説明しているだけであって、発明内容の範囲を限定するものとみなしてはならないことを理解されたい。当該分野の熟練者であれば、開示した態様に対して様々な変換や変更が自明であろう。そのような変換や変更としては、これらに限定されるものではないが、化学構造、置換基、誘導体、中間体、合成、出発物質、生成物および/または反応条件に関するものが挙げられるが、発明内容の真意および範囲から逸脱することなく成すことができる。本明細書に記載した発明内容の範囲に包含されるのは、本明細書に記載した態様のあらゆる組合せである。本明細書で参照した何れの米国特許、特許出願及び特許出願公開明細書も全て、参照内容として本明細書の記載とする。

Claims (47)

  1. 一種以上の単量体の存在下でテルペン開始剤をルイス酸と接触させることを含むテレケリックポリオレフィンの製造方法であって、テルペン開始剤が、
    (a)脱離基を有する第三級炭素を1個以上、および
    (b)第一級又は第二級炭素に結合していて、重合条件下で変性することのない官能基を1個以上、
    含むことを特徴とする。
  2. テルペン開始剤が下記の物質から選ばれる請求項1に記載の方法:
    Figure 2013528246
    (ただし、A1およびA2は各々、それぞれが存在する場合、独立に脱離基または−Hであるが、A1とA2のうちの少なくとも一方は脱離基であり、
    Xは、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、=O、−OC(O)RA、−ORA、−NC、−NCO、−OCN、−SH、−SRA、−S(O)RA、−S(O)2A、−SCN、−NO2または−OS(O)2Aであって、RAはアルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、そしてXは第一級又は第二級炭素に結合していて、そして
    nは、1−3の整数である)。
  3. 下記式のテレケリックポリオレフィンを生成させる請求項1に記載の方法。
    Figure 2013528246
    (式中、
    Figure 2013528246
    は、下記から選ばれ、
    Figure 2013528246
    1およびB2は、それぞれが存在する場合に独立に、HまたはPへの結合手であって、B1とB2のうちの少なくとも一方はPへの結合手であり、
    Xは、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、=O、−OC(O)RA、−ORA、−NC、−NCO、−OCN、−SH、−SRA、−S(O)RA、−S(O)2A、−SCN、−NO2または−OS(O)2Aであって、RAはアルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、かつXは第一級又は第二級炭素に結合していて、
    nは、1−3の整数であり、
    Pは、二価のポリオレフィン基であり、
    Eは、末端キャップ基であり、そして
    qは、1−2の整数である)
  4. Xが、−OH、−ORA、−OC(O)RA、−F、−Clまたは−Brであって、RAは、それが存在する場合に各々独立に炭素数1−3のアルキルである請求項2に記載の方法。
  5. Xが−OHである請求項2に記載の方法。
  6. 脱離基が、それが存在する場合に各々独立に、−Cl、−Br、−Iまたは−OC(O)RNであって、RNが炭素数1乃至6のアルキルである請求項2に記載の方法。
  7. nが1である請求項2に記載の方法。
  8. 1とA2のうちの一方がHである請求項2に記載の方法。
  9. Xが第一級炭素に結合している請求項2に記載の方法。
  10. テルペン開始剤が下記の物質である請求項2に記載の方法。
    Figure 2013528246
  11. テルペン開始剤が下記の物質である請求項10に記載の方法。
    Figure 2013528246
  12. テルペン開始剤が下記の物質である請求項10に記載の方法。
    Figure 2013528246
  13. テルペン開始剤が下記の物質である請求項1に記載の方法。
    Figure 2013528246
    (ただし、A1およびA2は各々独立に、−Br、−Clまたは−Iである)
  14. テルペン開始剤が、1個以上の脱離基または1個以上の官能基の一部となる如何なる炭素原子をも除き、炭素原子10個を含む請求項1に記載の方法。
  15. さらに、一種以上の失活剤を加えることを含む請求項1に記載の方法。
  16. 失活剤が、下記の物質である請求項15に記載の方法:
    (a)アリルトリメチルシラン、
    (b)メタリルトリメチルシラン、
    (c)1,1−ジフェニルエチレン、
    (d)フランまたは置換フラン、
    (e)チオフェンまたは置換チオフェン、
    (f)トリフェニルアミン、
    (g)下記式を有する化合物:
    Figure 2013528246
    (式中、RPY1およびRPY2は、各−(CRPY1PY2)−単位毎に独立に、水素および炭素原子数1乃至6のアルキルからなる群より選ばれ、
    mは、1乃至20の整数であり、そして
    Xは、水素、アルキル、アリール、アルカリール、アルコキシ、ヘテロアリール、ニトロ、ウレイド、−OC(O)RPY3、−C(O)RPY4、−C(O)ORPY5、−C(O)NRPY6PY7、−P(RPY83、−P(ORPY93、−SRPY10、−OSO3PY11および−S(O)RPY12からなる群より選ばれ、RPY3はアルキルまたはアルケニルであり、そしてRPY4、RPY5、RPY7、RPY8、RPY9、RPY10、RPY11およびRPY12はアルキルである)
    (h)下記式を有する化合物:
    Figure 2013528246
    (式中、R1乃至R8は独立に、水素、炭素原子数1乃至20のアルキル、炭素原子数6乃至20のアリール、炭素原子数7乃至30のアルカリール、または炭素原子数7乃至30のアラルキルであり、
    Rは、水素、炭素原子数1乃至20のアルキル、炭素原子数6乃至20のアリール、炭素原子数7乃至30のアルカリール、または炭素原子数7乃至30のアラルキルであり、そして
    Xは、酸素または硫黄である、
    ただし、Rが水素またはメチルであるときには、R1とR2のうちの一方およびR7とR8のうちの一方が独立に、炭素原子数3乃至20の分枝アルキル、アリール、アルカリールまたはアラルキルでない限り、R1、R2、R7およびR8は水素であることはない)
    (i)下記式を有する化合物:
    1−S−R2
    (式中、R1およびR2は各々独立に、炭化水素基である)
    (j)下記式を有する化合物:
    SAS−S−RSB
    (式中、RSAおよびRSBは各々独立に、アルキル、アリール、アラルキル、アルカリール、
    Figure 2013528246
    である、
    ただし、XSはハロゲンまたはプソイドハライドであり、
    SXはアルキルまたはアリールであり、
    S3はtert−ブチルであり、そして
    S4およびRS5は各々独立にアルキル、アリール、アラルキルまたはアルカリールである)
    (k)下記式を有する化合物:
    Figure 2013528246
    (式中、RPH1およびRPH2は各々、各−(CRPH1PH2)単位毎に独立に、Hまたはアルキルであり、pは0−20の整数であり、そして
    (1)pが0である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にアルキルであって、XPHはHである、
    (2)pが1である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
    PHはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、または
    Figure 2013528246
    である、ただし、RPH5−RPH7は各々独立にアルキルまたはアリールである、
    (3)pが2である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
    PHはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)RPH8、−C(O)ORPH9、−C(O)NRPH10PH11、または
    Figure 2013528246
    である、ただし、Aは、
    Figure 2013528246
    または単結合であり、
    PH5乃至RPH7は各々独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、NRPH10PH11、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−Atであり、
    PH8はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールであり、そして
    PH9乃至RPH11は各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールである、あるいは、
    −O−(CRPH1PH2p−XPHがRPH4に対してオルト位にあるときには、XPHおよびRPH4は、XPHとRPH4が連結している原子と共に環を形成しうる、
    (4)pが3−20である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
    XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)RPH8、−C(O)ORPH9、−C(O)NRPH10PH11
    Figure 2013528246
    または−NRPHXPHYである、ただし、Aは、
    Figure 2013528246
    または単結合であり、
    PHXおよびRPHYは各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環基または−C(O)RPHZであり、
    PHZはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環基、−ORPH8または−NRPH10PH11であり、
    PH5乃至RPH7は各々独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、NRPH10PH11、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−Atであり、
    PH8はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールであり、そして
    PH9乃至RPH11は各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールである)、あるいは
    (l)ブタジエン。
  17. 末端キャップ基が下記の基である請求項3に記載の方法。
    Figure 2013528246
    Figure 2013528246
    (ただし、Xはハライドである)
    Figure 2013528246
    (d)1−置換−1,1−ジアリールエチレン基、
    (e)フランまたは置換フラン、
    (f)チオフェンまたは置換チオフェン、
    (g)トリフェニルアミン、
    Figure 2013528246
    (ただし、RPY1およびRPY2は、各−(CRPY1PY2)−単位毎に独立に、水素および炭素原子数1乃至6のアルキルからなる群より選ばれ、
    mは1乃至20の整数であり、そして
    PYは、水素、アルキル、アリール、アルカリール、アルコキシ、ヘテロアリール、ニトロ、ウレイド、−OC(O)RPY3、−C(O)RPY4、−C(O)ORPY5、−C(O)NRPY6PY7、−P(RPY83、−P(ORPY93、−SRPY10、−OSO3PY11および−S(O)RPY12からなる群より選ばれ、RPY3はアルキル又はアルケニルであり、そしてRPY4、RPY5、RPY7、RPY8、RPY9、RPY10、RPY11およびRPY12はアルキルである)
    Figure 2013528246
    (ただし、RSAは、アルキル、アリール、アラルキル、アルカリール、
    Figure 2013528246
    であり、
    Sはハロまたはプソイドハライドであり、
    SXはアルキルまたはアリールであり、
    S3はtert−ブチルであり、そして
    S4およびRS5は各々独立にアルキル、アリール、アラルキルまたはアルカリールである)
    Figure 2013528246
    (ただし、RPH1およびRPH2は各々、各−(CRPH1PH2)単位毎に独立に、Hまたはアルキルであり、pは0−20の整数であり、そして
    (1)pが0である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にアルキルであり、そして
    PHはHである、
    (2)pが1である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
    PHはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、または
    Figure 2013528246
    である、ただし、RPH5−RPH7は各々独立にアルキルまたはアリールである、
    (3)pが2である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
    PHはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)RPH8、−C(O)ORPH9、−C(O)NRPH10PH11、または
    Figure 2013528246
    である、ただし、Aは、
    Figure 2013528246
    または単結合であり、
    PH5乃至RPH7は各々独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、NRPH10PH11、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−Atであり、
    PH8はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールであり、そして
    PH9乃至RPH11は各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールである、もしくは
    −O−(CRPH1PH2p−XPHがRPH4に対してオルト位にあるときには、XPHおよびRPH4は、XPHとRPH4が連結している原子と一緒に環を形成しうる、
    (4)pが3−20である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
    XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)RPH8、−C(O)ORPH9、−C(O)NRPH10PH11
    Figure 2013528246
    または−NRPHXPHYである、ただし、Aは、
    Figure 2013528246
    または単結合であり、
    PHXおよびRPHYは各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環基、C(O)RPHZであり、
    PHZはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環基、−ORPH8または−NRPH10PH11であり、
    PH5乃至RPH7は各々独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、NRPH10PH11、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−Atであり、
    PH8はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールであり、そして
    PH9乃至RPH11は各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールである)、あるいは
    (k)ハロゲン化アリル。
  18. Pが下記の基である請求項3に記載の方法。
    Figure 2013528246
    (ただし、tは2−20000の整数である)
  19. 一種以上の単量体がイソブテンである請求項1に記載の方法。
  20. 一種以上の単量体がスチレンである請求項1に記載の方法。
  21. ルイス酸が、ハロゲン化チタン、ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化ホウ素またはアルキルアルミニウムハライドである請求項1に記載の方法。
  22. ルイス酸がTiCl4である請求項1に記載の方法。
  23. 一種以上の電子供与体の存在下で行う請求項1に記載の方法。
  24. 一種以上の電子供与体が下記の物質である請求項23に記載の方法。
    Figure 2013528246
    (ただし、R1A、R1B、R1C、R1DおよびR1Eは各々独立に、水素または炭化水素基であるか、あるいはR1AとR1BまたはR1BとR1CまたはR1CとR1DまたはR1DとR1Eは独立に、炭素原子数3乃至約7の縮合脂肪族環、または炭素原子数5乃至7の縮合芳香族環を形成している)
  25. 一種以上の電子供与体が、2,6−ジメチルピリジン、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン、2,4−ジメチルピリジン、2,4,6−トリメチルピリジン、2−メチルピリジン、またはピリジンである請求項24に記載の方法。
  26. 共通イオン塩または共通イオン塩前駆体の存在下で行う請求項1に記載の方法。
  27. 共通イオン塩前駆体が、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド、またはテトラ−n−ブチルアンモニウムヨージドである請求項26に記載の方法。
  28. 失活剤を加える前に単量体を90%以上消費させる請求項1に記載の方法。
  29. 最初の単量体を加えた後、追加の単量体を1つ以上のアリコートで重合に加えるが、追加単量体の次の部分を加えるかまたは失活剤を加える前に、追加単量体のそれぞれの部分を消費又は一部消費させる請求項1に記載の方法。
  30. ルイス酸を一種以上の停止剤で不活性にする請求項1に記載の方法。
  31. 一種以上の失活剤を加えた後、ルイス酸を一種以上の停止剤で不活性にする請求項15に記載の方法。
  32. ルイス酸を一種以上の停止剤で不活性にし、そしてEがtert−ハライドである請求項3に記載の方法。
  33. テレケリックポリオレフィンの多分散指数が1.9未満である請求項1に記載の方法。
  34. 単量体を準リビング重合条件で重合する請求項1に記載の方法。
  35. テルペン開始剤を、不飽和テルペンのハロゲン水素処理により誘導する請求項1に記載の方法。
  36. テルペン開始剤を、下記から選ばれた化合物から誘導する請求項1に記載の方法。
    Figure 2013528246
  37. テルペン開始剤を下記の化合物から誘導する請求項36に記載の方法。
    Figure 2013528246
  38. 下記式を有する化合物:
    Figure 2013528246
    (式中、
    Figure 2013528246
    は、下記から選ばれる、
    Figure 2013528246
    ただし、B1およびB2は各存在で独立に、HまたはPへの結合手であって、B1とB2のうちの少なくとも一方はPへの結合手であり、
    Xは、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−NC、−NCO、−OCN、−SH、−SRA、−S(O)RA、−S(O)2A、−SCN、−ORA、−NO2、−OS(O)2A、=Oまたは−OC(O)RAであって、RAはアルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、かつXは第一級又は第二級炭素に結合していて、
    nは、1−3の整数であり、
    Pは、二価のポリオレフィン基であり、
    Eは、末端キャップ基であり、そして
    qは、1−2の整数である)。
  39. Xが、−OH、−ORA、−OC(O)RA、−F、−Clまたは−Brであって、RAは、それが存在する場合には、独立に炭素数1−3のアルキルである請求項38に記載の化合物。
  40. nが1である請求項38に記載の化合物。
  41. Xが第一級又は第二級炭素に結合している請求項38に記載の化合物。
  42. Figure 2013528246
    が、下記である請求項38に記載の化合物。
    Figure 2013528246
  43. Figure 2013528246
    が、下記である請求項38に記載の化合物。
    Figure 2013528246
  44. Figure 2013528246
    が、下記である請求項38に記載の化合物:
    Figure 2013528246
    (ただし、B1およびB2は各々、Pへの結合手である)。
  45. 末端キャップ基が下記の基である請求項38に記載の化合物:
    Figure 2013528246
    Figure 2013528246
    (ただし、Xはハライドである)
    Figure 2013528246
    (d)1−置換−1,1−ジアリールエチレン基、
    (e)フランまたは置換フラン、
    (f)チオフェンまたは置換チオフェン、
    (g)トリフェニルアミン、
    Figure 2013528246
    (ただし、RPY1およびRPY2は、各−(CRPY1PY2)−単位毎に独立に、水素および炭素原子数1乃至6のアルキルからなる群より選ばれ、
    mは1乃至20の整数であり、そして
    PYは、水素、アルキル、アリール、アルカリール、アルコキシ、ヘテロアリール、ニトロ、ウレイド、−OC(O)RPY3、−C(O)RPY4、−C(O)ORPY5、−C(O)NRPY6PY7、−P(RPY83、−P(ORPY93、−SRPY10、−OSO3PY11および−S(O)RPY12からなる群より選ばれ、RPY3はアルキル又はアルケニルであり、そしてRPY4、RPY5、RPY7、RPY8、RPY9、RPY10、RPY11およびRPY12はアルキルである)
    Figure 2013528246
    (ただし、RSAは、アルキル、アリール、アラルキル、アルカリール、
    Figure 2013528246
    であり、
    Sはハロまたはプソイドハライドであり、
    SXはアルキルまたはアリールであり、
    S3はtert−ブチルであり、そして
    S4およびRS5は各々独立にアルキル、アリール、アラルキルまたはアルカリールである)
    Figure 2013528246
    (ただし、RPH1およびRPH2は各々、各−(CRPH1PH2)単位で独立に、Hまたはアルキルであり、pは0−20の整数であり、そして
    (1)pが0である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にアルキルであり、そして
    PHはHである、
    (2)pが1である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
    PHはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、または
    Figure 2013528246
    である、ただし、RPH5−RPH7は各々独立にアルキルまたはアリールである、
    (3)pが2である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
    PHはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)RPH8、−C(O)ORPH9、−C(O)NRPH10PH11、または
    Figure 2013528246
    である、ただし、Aは、
    Figure 2013528246
    または単結合であり、
    PH5乃至RPH7は各々独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、NRPH10PH11、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−Atであり、
    PH8はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールであり、そして
    PH9乃至RPH11は各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールである、あるいは
    −O−(CRPH1PH2p−XPHがRPH4に対してオルト位にあるときには、XPHおよびRPH4は、XPHとRPH4が連結している原子と共に環を形成しうる、
    (4)pが3−20である場合には、RPH3およびRPH4は各々独立にH、アルキルまたはアルコキシであり、そして
    XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)RPH8、−C(O)ORPH9、−C(O)NRPH10PH11
    Figure 2013528246
    または−NRPHXPHYである、ただし、Aは、
    Figure 2013528246
    または単結合であり、
    PHXおよびRPHYは各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環基、C(O)RPHZであり、
    PHZはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環基、−ORPH8または−NRPH10PH11であり、
    PH5乃至RPH7は各々独立にアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、NRPH10PH11、−F、−Cl、−Br、−Iまたは−Atであり、
    PH8はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールであり、そして
    PH9乃至RPH11は各々独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリールまたはヘテロアリールである)、あるいは
    (k)ハロゲン化アリル。
  46. Pが下記の基である請求項38に記載の化合物:
    Figure 2013528246
    (ただし、tは2−20000の整数である)。
  47. 化合物の多分散指数が1.9未満である請求項38に記載の化合物。
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