JPH0420501Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は造粒機、特に鉢植えや苗床等に用いる
顆粒状培養土を造るための造粒機に関するもので
ある。

（従来技術） 従来の造粒機は垂直に延びる板状の攪拌体を用
いており、これによつて造られる培養土は0.1〜
１mm程度の粒径のものである。

然しながら例えば砂利洗浄廃水中の泥分（粘土
分）を沈殿池等で自然沈降せしめ且つプレスして
脱水せしめて粘土ケーキ（プレス粘土）を作り、
これをキルン又は天日等により乾燥して乾燥粘土
となし、これを粉砕機等で粉砕して粉末粘土を形
成し、この粉末粘土に高吸水性の合成樹脂粉末、
例えばアクリル酸金属塩化合物を粘土に対して１
〜５重量％と水を共に加えて攪拌混合して造る顆
粒状の培養土は保水性、通気性を増大せしめるた
めには粒径が数mm、例えば２〜３mmであることが
判明した。

又従来の造粒機を用いた場合でもバインダーを
用いれば上記のような数mmの粒径のものを造るこ
とは出来るが上記のような培養土ではバインダー
を用いることは好ましくない。

（考案の目的） 本考案の目的はバインダーを用いることなく数
mmの粒径の培養土を造り得るようにした造粒機を
得るにある。

（考案の構成） 本考案の造粒機は造粒すべき材料が投入される
外匣と、この外匣内で回転される回転円板と、こ
の回転円板の外周部に回転自在に枢支された複数
の遊星回転軸と、この各遊星回転軸に固定した遊
星ギヤ及び水平杆と、前記回転円板の回転中心軸
にその中心軸を一致せしめて前記外匣に固定し
た、前記遊星ギヤと噛合する太陽歯車と、前記各
水平杆より垂下せしめた複数の攪拌用棒状垂杆と
より成り、前記各水平杆に設けた棒状垂杆は夫々
遊星回転軸からの水平距離が互いに異なることを
特徴とする。

（考案の実施例） 以下図面によつて本考案の実施例を説明する。

図中１は造粒されるべき材料が投入される造粒
機外匣、２はこの外匣１の中心部で外部からの動
力によつて回転される太陽回転軸、３はこの太陽
回転軸２を軸受４を介して回転自在に支持する固
定支持筒を示し、本考案においては太陽回転軸２
の上部に回転円板５の中心部を固定し、この回転
円板５の外周部に複数の遊星回転軸６を回転自在
に枢支し、この遊星回転軸６の上端に遊星ギヤ７
を固定し、この遊星ギヤ７を前記太陽回転軸２と
その中心軸を合致せしめて前記外匣１に固定した
太陽ギヤ８に噛合せしめると共に、前記各遊星回
転軸６の下端に夫々水平杆９の中央部を固定し、
この各水平杆９からは複数の例えば３本の攪拌用
棒状垂杆１例を垂下せしめてその下端が前記外匣
１の底面に近接するようにし、前記各攪拌用棒状
垂杆１０は遊星回転軸６からの水平距離が互いに
異なるようにする。

尚前記攪拌用棒状垂杆１０の長さは必要に応じ
て夫々異なるようにする。

本考案造粒機は上記のような構成であるから太
陽回転軸２を回転せしめれば回転円板５が回転
し、この回転円板５によつて支持せしめた遊星回
転軸６が太陽回転軸２の周りに移動する。この際
遊星回転軸６に固定した遊星ギヤ７が固定の太陽
ギヤ８に噛合しているため遊星回転軸６が水平杆
９と共に回転し、この結果外匣１内に入れられた
前記のような材料１１が垂杆１０によつて複雑に
攪拌され、前記材料が数mmの粒径の顆粒状培養土
とされる。

尚本考案における粉末粘土とは砂、石粉をも含
むものである。

（考案の効果） 上記のように本考案造粒機によればバインダー
を用いることなく粒径数mmの培養土を作ることが
出来る大きな利益がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案造粒機の説明図である。 １……造粒機外匣、２……太陽回転軸、３……
固定支持筒、４……軸受、５……回転円板、６…
…遊星回転軸、７……遊星ギヤ、８……太陽ギ
ヤ、９……水平杆、１０……攪拌用棒状垂杆、１
１……材料。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 造粒すべき材料が投入される外匣と、この外匣
   内で回転される回転円板と、この回転円板の外周
   部に回転自在に枢支された複数の遊星回転軸と、
   この各遊星回転軸に固定した遊星ギヤ及び水平杆
   と、前記回転円板の回転中心軸にその中心軸を一
   致せしめて前記外匣に固定した、前記遊星ギヤと
   噛合する太陽歯車と、前記各水平杆より垂下せし
   めた複数の攪拌用棒状垂杆とより成り、前記各水
   平杆に設けた棒状垂杆は夫々遊星回転軸からの水
   平距離が互いに異なることを特徴とする造粒機。