JP2002505241A - 棒形状物品用の可変容量式バッファ貯留機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の貯留機では、輸送セクタ（１１）の投入口にコンベヤ（８）の第一駆動手段（２１）が置かれ、駆動手段（２１）は充満センサ（２２）によって制御される追従システムに結合され、この追随システムは投入ステーション（１６）に組まれた充満センサ（２２）によって制御される一方、輸送セクタ（１１）の排出口には追従システムに結合された第二駆動手段（２３）が置かれ、この追随システムは排出ステーション（１７）に組まれている充満センサ（２４）によって制御される。前記輸送セクタ（１１）は、軸（５，１４）上に回動可能に設けた独立なディスクモジュール（６）を含む２つの同一構造のコンベヤ（８）用の能動的な支持案内手段（１０）及び受動的な支持案内手段（１５）により構成され、また、戻りセクタ（９）は２つの同一構造のコンベヤ（８）用の能動的な支持案内手段（７）および受動的な支持案内手段（１３）で構成され、支持案内手段（７，１３）もまた、軸（４）、１２）上に回動可能に組まれた独立のディスクモジュール（６）組立体で構成される。輸送セクタ（１１）の能動的な支持案内手段（１０）の軸（５）は、軸（５，４）に垂直な平面内でフレーム（１）の水平案内バー（２）上を移動できるように組み立てられたキャリッジ（３）により、戻りセクタ（９）の能動的な支持案内手段（７）の軸（４）に対して固定される。さらに、ディスクモジュール（６）は支持案内手段（７，１０，１３，１５）の軸（４，５，１２，１４）に対して斜めに組まれているのみならず、各支持案内手段（７，１０，１３，１５）のディスクモジュール（６）の面は互いに平行であり、また、軸（４，５，１２，１４）は一平面内に配置されるのが有利である。投入ステーション（１６）及び排出ステーション（１７）はコンベヤ（８）の軌跡に対して垂直に配置できる。本貯留機はコンベヤ（８）用の堅締め装置（２５）を有し、さらに、支持案内手段（７，１０，１３，１５）の能動領域において水平案内バー（２６）が、コンベヤ（８）の下方でフレーム（１）に組まれている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、棒形状物品を貯留するのに用いる可変容量式バッファ貯留機を与え
ることを目的とし、特に製造機から供給されたシガレットを貯留してシガレット
をパッキング機等の受け取り機へ送るように設計された貯留機を与えることを目
的とする。本貯留機は、これら２つの協働機械の作業速度の差を補償するために
使用される。

【０００２】 （背景技術） シガレットの製造およびパッキングを行う公知の近代的製造ラインは、シガレ
ット製造機もしくは一組のシガレット製造機と、パッキング機もしくは一組のパ
ッキング機とを含み、これら両者の効率の不同一を補償するため、製造ライン内
の製造機とパッキング機との間にいろいろの貯留装置を使用する。

【０００３】 諸々の技術的な理由から、最適な貯留装置は当該システム内で、先に到着した
ものを順に先に排出する（以下、「先入れ先出し式排出」という）ものである。
このようなシステムは、最初に到着したものを最後に排出するシステム（先入れ
後出し式排出システム）において起きる欠点、すなわちシガレットが長期間貯留
機に滞留しうるという欠点を排除する。さらに、作業速度が膨大で効率が１４０
００シガレット／分に達するため、ライン内の一台の機械が停止し、もしくは、
低速化すると、どうしても大きな容量をもつ補償バッファ貯留装置を使用するこ
とが必要である。シガレット製造ラインに割り当てられる領域は有限であるから
、無端コンベヤを備えた可変容量の貯留機のみを使用できる。

【０００４】 ドイツ特許DE 4.224.609号に開示されている先入れ先出し式排出システムの可
変容量貯留機が知られている。この貯留機は螺旋トラックに沿ってシガレットの
多重層流を輸送する輸送装置を含んでいる。この貯留機は、前記螺旋トラックの
両端に配置された投入ステーションから排出ステーションに至るように直列に接
続された第一輸送セクションおよび第二輸送セクションを含む。これらの第一輸
送セクションと第二輸送セクションは偏向装置によって一体に連結されており、
この偏向装置が、シガレットが占有する輸送セクション長、つまり貯留機の容量
を、適切に変える方向に前記両セクションを駆動する。上記可変貯留機において
は、第一セクションが第二セクションとつながる位置で、前記偏向装置によって
輸送されるシガレットは前記偏向装置により常時押圧され、その押圧がシガレッ
トを損傷させることがある。

【０００５】 細長いエレメント用の可変容量貯留機、特にシステム内で先入れ先出し式排出
で稼働するたばこ製品用の可変容量貯留機のもう一つの構成が、欧州特許出願EP
.738.478号に開示されている。上記の貯留機は、細長い物品が輸送される軌跡に
沿って直列に配置された投入ステーションと排出ステーションとを有し、また前
記投入ステーションと排出ステーションとの間で、これらのエレメント（物品）
を輸送するための可変長コンベヤ手段を有する。

【０００６】 上記コンベヤ手段は輸送セクタ内に位置した無端コンベヤを有しており、その
輸送セクタ内において、前記細長いエレメントが貯留され、戻りセクタにおいて
、無端コンベヤは空になる。両セクタ内における前記コンベヤの長さは可変であ
り、全コンベヤの長さが一定であるように相互に補い合っている。輸送セクタは
投入ステーションと排出ステーションとの間に配置され、戻りセクタは排出ステ
ーションと投入ステーションとの間に配置されている。

【０００７】 さらに、この貯留機は各コンベヤの長さを相互に補い合うように各セクタ内の
コンベヤ長を変更する装置を有する。これらのコンベヤ長の変更装置は、前記輸
送セクタに接続された第一駆動手段を有し、この第一駆動手段が輸送セクタにお
ける第一螺旋内のコンベヤ長を所定量変化させて調整し、またコンベヤ長の変更
装置は戻りセクタに連結された第二駆動装置を有し、この第二駆動装置が戻りセ
クタにおける第二螺旋内のコンベヤ長を所定量変化させて調整する。

【０００８】 また、上記輸送セクタの第一螺旋及び戻りセクタの第二螺旋はドラムによって
支持されており、各セクタ内の少なくとも一つのドラムがモータにより駆動され
て位置を変更することができる。このモータは各セクタ内のコンベヤ長を変更す
るための前記可変装置の一部をなすものである。第一及び第二螺旋は、各セクタ
ごとに設けた湾曲部の間で等距離に留まり、もしくは、異距離に留まる２つのド
ラムの適当な組立体を取り巻く。両セクタのコンベヤの螺旋は隣り合って配置さ
れ、または、戻りセクタの第二コンベヤの螺旋は輸送セクタの第一螺旋の内側に
配置される。

【０００９】 この解決法は、シガレット製造機の排出口およびパッキング機の投入口に位置
するセンサから信号を受信した後に各セクタ内の螺旋の長さを変化させることが
できる、両セクションのコンベヤ長を変更する調整手段としてのみならず、機械
的装置としても、きわめて複雑なものを要求する。さらに、記載され、図示され
ている貯留機はコンベヤとドラム間に顕著な摩擦があることに鑑みて実現困難で
あり、特に輸送セクタ内のコンベヤが最大量の負荷を担っているときは困難であ
る。

【００１０】 （発明の概要） 本発明の目的は、当該システムにおいて先入れ先出し式排出で棒形状物品を貯
留する可変容量バッファ貯留機であって、製造機と協働する投入ステーションと
受け取り機と協働する排出ステーションとを含む貯留機を提供することにある。

【００１１】 前記ステーションが協働した状態で、投入ステーションから排出ステーション
へ棒形状エレメントを輸送するための連続的無端コンベヤがあって、その一部が
投入ステーションと排出ステーションとの間の輸送セクタ内に配置され、無端ベ
ルトの第二の部分が戻りセクタ内に配置されており、両セクタ内のコンベヤ長が
相互に補い合っている。輸送セクタの投入口には追従システムに接続された第一
コンベヤ駆動組立体が配置されており、第一駆動組立体は排出ステーションに固
定された充満センサによって制御される。

【００１２】 また、戻りセクタの投入口には第二コンベヤ駆動組立体が配置されており、第
二コンベヤ駆動組立体は排出ステーションに固定された充満センサに接続される
。輸送セクタは同一構造をもつ２つの能動コンベヤ支持案内手段および受動コン
ベヤ支持案内手段によって定められ、これら支持案内手段は軸上に回動可能に組
み立てた２つのディスク状モジュールを含む。ところで、輸送セクタ内の能動的
な支持案内手段の軸はキャリッジによって戻りセクタ内の能動的な支持案内装置
の軸に固定されており、このキャリッジは前記両軸に垂直な平面内で運動できる
ように貯留機フレームの水平な案内装置上に組まれている。

【００１３】 また、輸送セクタおよび戻りセクタのどちらにおいても、上記ディスクモジュ
ールは、各支持案内手段のディスクモジュールの面が平行となるように前記支持
案内手段の軸に対し傾めに組み立てられる。輸送セクタ及び戻りセクタ内のすべ
ての支持案内手段の軸は、一鉛直面内に配置されるのが有利である。

【００１４】 貯留機の最大容量稼働時、能動的な支持案内手段の軸が戻りセクタ内の受動的
な支持案内手段の軸と連なり、最小容量時には輸送セクタ内の受動的な支持案内
手段の軸は戻りセクタ内の能動的な支持案内手段の軸と連なる。輸送セクタ内の
支持案内手段の諸軸は鉛直面内に配置することができ、その鉛直面が戻りセクタ
における支持案内手段の諸軸が定める平面と平行である。支持案内手段が能動す
る領域における輸送セクタ及び戻りセクタ内のコンベヤの下方に、コンベヤを支
持する水平案内バーが組まれている。

【００１５】 さらに、本貯留機はコンベヤ堅締め装置を装備している。投入ステーション及
び排出ステーションは、コンベヤの軌跡に対して垂直に配置されるのが有利であ
る。本貯留機のこの構造によって、複数セグメントで構成されたコンベヤ上に、
輸送セクタ内の棒形状エレメントを連続的多重層流の形で暫時的に集積すること
が可能となる。

【００１６】 貯留機の最大容量は、輸送セクタ内の支持案内手段の外側両縁間の距離と、そ
こに使用されている支持案内手段のディスクモジュールの数と、コンベヤ上のエ
レメント流の高さとによって定められる。本貯留機は、それ自体、期待される暫
時的容量に対応しうるようにされており、容量の変更は排出ステーション領域及
び投入ステーション領域におけるコンベヤ速度に差異が生じたときに自動的に行
われ、能動的な支持案内手段を担持したまま前記キャリッジの位置を変化させて
適正なコンベヤ長を得ることにより、必要とされる容量が維持される。これは、
コンベヤの、これと協働する前記能動的な支持案内手段のディスクモジュールに
対する作用の結果に他ならない。

【００１７】 投入ステーション領域におけるコンベヤの線速度は製造機から到来するエレメ
ントの量に依存し、排出ステーション領域におけるコンベヤの線速度はパッキン
グ機によって受け取られるエレメント量に依存する。これらの線速度は連続的に
変化する。投入ステーションおよび排出ステーションがコンベヤの軌跡に対して
垂直位置にあるため、製造ラインを著しく小さな面積を占める一グループの形に
配置することができる。

【００１８】 本発明の目的は図１の例によって示す。この図は輸送セクタの最小容量を決定
するキャリッジを具備する貯留機を示す略線図で、個々のエレメントがよりよく
見えるようにするために、コンベヤ及び案内バーを図１から一部除去した図であ
る。ただし、コンベヤの一部はさらに細部を拡大して図示してある。また輸送セ
クタ内のコンベヤ上の棒形状エレメントは部分的に示してある。

【００１９】 図１の可変容量貯留機は、シガレット製造機とパッキング機との間の製造ライ
ン内に配置されるシガレット用バッファ貯留機を示す。なお、貯留機は一以上の
製造機および一以上のパッキング機と同時的に協働できる。本貯留機を支持して
いるエレメントは、周囲に位置するフレーム１であり、フレーム１は前後に移動
できるキャリッジ３の水平案内装置２を含む。キャリッジ３には上向きにされた
鉛直軸４が固定されており、鉛直軸５は下向きにされている。軸４，５は同一平
面内にあるが、これらの軸が互いに重なることはない。

【００２０】 軸４，５上にはディスクモジュールが固定され、軸４はモジュール６とともに
戻りセクタ９のコンベヤ８の能動的な支持案内手段７を構成し、軸５はモジュー
ル６とともに輸送セクタ１１のコンベヤ８の能動的な支持案内手段１０を構成す
る。フレーム１には上向きの鉛直軸１２が固定されており、軸１２上にディスク
モジュール６が組まれ、軸１２がモジュール６とともに戻りセクタ９におけるコ
ンベヤ８の受動的な支持案内手段１３を構成する。

【００２１】 フレーム１の反対端には下向きの鉛直軸１４が固定されており、軸１４にディ
スクモジュール６が組まれ、軸１４がモジュール６とともに輸送セクタ１１にお
けるコンベヤ８の受動的な支持案内手段１５を構成する。ディスクモジュール６
は軸４，５，１２，１４すべてに独立に回動可能に取り付けられ、軸４，５，１
２，１４はすべて一平面上にある。軸５および軸１４間の距離が最大となったと
きのコンベヤ８の能動的な支持案内手段１０の終了位置が輸送セクタ１１の最大
容量を決定する。

【００２２】 輸送セクタ１１の開始点には、コンベヤ８の上方に、かつコンベヤ８の軌跡に
対して垂直に、投入ステーション１６が置かれており、ステーション１６は製造
機（図１に図示してなし）からシガレットを受け取ってコンベヤ８上にシガレッ
トの多重層流を形成する。輸送セクタ１１の終わりに、かつコンベヤ８の軌跡に
対して垂直に、堆積したシガレットをコンベヤ８からパッキン機に移送する排出
ステーション１７が設けられている。投入ステーション１６と排出ステーション
１７との間のコンベヤ８の空間を占める螺旋の長さが本貯留機の一時容量を決定
する。

【００２３】 コンベヤ８は一定の長さをもつセグメントベルトを構成する。このセグメント
ベルトは、同時に、シガレット輸送用ベルトおよび引っ張り用ベルトでもあり、
ディスクモジュール６、ローラ１８、および駆動ローラ１９，２０によって軌跡
の方向を変更する。コンベヤ８のうちの排出ステーション１７から投入ステーシ
ョン１６に至る部分が戻りセクタ９を構成し、戻りセクタ９ではコンベヤ８の長
さが受動的な支持案内手段１３と能動的な支持案内手段７との間の距離を決定す
る。

【００２４】 なお、他方、輸送セクタ１１および戻りセクタ９におけるコンベヤ８の長さが
相互に長さを補い合う。本貯留機が最大容量をもつとき、輸送セクタ１１の能動
的な支持案内手段１０の軸５は戻りセクタ９の受動的な支持案内手段１３の軸１
２と連なり、貯留機が最小容量をもつとき、輸送セクタ１１の受動的な支持案内
手段１５の軸１４は戻りセクタ９の能動的な支持案内手段７の軸４と連なる。

【００２５】 さらに、本貯留機の容量は、輸送セクタ１１におけるコンベヤ８の層数によっ
て決まるが、この層数は各支持案内手段１０、１５内のディスクモジュール６の
数に相応する。軸５、軸１４上にあるディスクモジュール６を斜めに組むことに
よってコンベヤ８を連続層に構成することができ、この組み立てによってコンベ
ヤ８の軌跡のレベルを変更させることができ、ディスクモジュール６の周囲との
接触領域に次層への入口ができる。モジュール６の湾曲が上昇セグメントを構成
し、上昇セグメントが方向を１８０度変える。各回転ごとの上昇量は隣り合うデ
ィスクモジュール６の中心間距離の半分の距離に等しい。コンベヤ８の螺旋の直
線部分は水平かつ相互に平行であるが、さらに、支持案内手段１０および支持案
内手段１５のディスクモジュール６の面は平行である。

【００２６】 したがって、戻りセクタ９のコンベヤ８の螺旋のレベル数が、各支持案内手段
７，１３におけるディスクモジュール６の数を決定し、軸４，１２上のディスク
モジュール６を斜めに組むことにより螺旋の随伴的レベルが得られる。この斜め
の組み立てによって、コンベヤ８の軌跡が変化し、ディスクモジュール６の周囲
との接触領域で次レベルへの引継が起きる。ディスクモジュール６の湾曲が、セ
グメントの下降および１８０°の方向の変化を構成する。

【００２７】 一回転ごとの下降量は隣接するディスクモジュール６の中心間距離の半分に等
しい。コンベヤ８の直線・螺旋セグメントは互に平行であり、支持案内手段７お
よび支持案内手段１３のディスクモジュール６の面は互に平行である。輸送セク
タ１１の投入口では、取入れステーション１６の前で、駆動ローラ１９に連結さ
れた、コンベヤ８用の第一駆動手段２１があり、駆動手段２１は投入口ステーシ
ョン１６に設置された充満センサ２２によって制御される追従システムに接続さ
れている。また輸送セクタ１１の排出口では、排出ステーション１７の後に、駆
動ローラ２０に連結された第二駆動手段２３があり、駆動手段２３は排出ステー
ション１７に設置された充満センサ２４によって制御される追従システムに接続
されている。

【００２８】 コンベヤ８の緩みを除去するため、本装置外の力により押圧される機械的ロー
ラを含む堅締め装置２５を使用する。支持案内手段１０、１５が作動する領域内
にある輸送セクタ１１の各レベルのコンベヤ８、並びに支持案内手段７，１３が
作動する領域における戻りセクタ９の各レベルのコンベヤ８は、フレーム１に対
して水平に固定された案内バー２６上に支持される。

【００２９】 本貯留機の作用は以下の通りである。すなわち、製造機から送られるシガレッ
トは投入口１６に送られ、一定の高さをもつ多重層流となってコンベヤ８へ移送
される。シガレット送り出し量の変化はすべて充満センサ２２によって検出され
る。充満センサ２２は屈曲性アームの形に構成されている。このアームの屈曲角
の変化が電気信号を発生し、この信号が、適当に処理された後、コンベヤ８の駆
動ローラ１９に連結された第一駆動手段２１のモータに供給される電流を決定す
る基本的パラメータとなる。この信号のパラメータは、到来するシガレット量の
時間的変化にモータが追従し、多層シガレット流の高さを一定に維持することが
できるように、かつコンベヤ８がゼロでない速さで運動し続けるように、選択さ
れる。

【００３０】 シガレット製造機の作動が阻まれ、あるいはシガレット供給量が所定の臨界量
以下に減少した場合は、駆動手段２１が停止されるとともに、コンベヤ８も駆動
ローラ１９に接触する位置で停止される。したがって排出ステーション１７でシ
ガレットはコンベヤ８に移送され、さらにパッキング機に移送され、排出ステー
ション１７に設けた屈曲アーム形の充満センサ２４により受け取られたシガレッ
ト量が示される。パッキン機の低速化等によって引き起こされたシガレット受け
取り量の変化は上記アームの屈曲角の変化を生じ、この変化が電気信号を発生し
、この電気信号が、適当な処理を経た後、コンベヤ８の駆動ローラ２０に連結さ
れた第二駆動手段２３のモータへの印加電圧を決定する基本的パラメータとなる
。

【００３１】 この信号のパラメータは、モータがシガレット受け取り量の暫時的変化に追従
し、その結果、パッキング機の充填装置内に適正レベルのシガレットが残留する
ように選択される。パッキング機が作動を阻まれた場合、それと共に駆動手段２
３が停止され、コンベヤ８も駆動ローラ２０と接触する位置で停止される。輸送
セクタ１１の投入口および排出口におけるコンベヤ８の速度差がキャリッジ３の
運動を起こさせ、加えて、その変化は線形である。

【００３２】 製造機から供給されるシガレット量がパッキング機が受け取るシガレット量に
等しいときは、キャリッジ３はその位置を変更しない。それ故、パッキング機が
正常作業速度で作動しているときにシガレット製造機が止められたときや、駆動
ローラ１９が動かなくなったとき、並びに、それに伴って輸送セクタ１１の投入
口におけるコンベヤ８が動かなくなったときは、キャリッジ３が受動的な支持案
内手段１５の軸１４に向けて自動的に運動されて、輸送セクタ１１内の多層シガ
レット流を積んだコンベヤ８の螺旋が減少され、同時に、戻りセクタ９における
コンベヤ８の螺旋が極限点に至るまで増大される。その極限点に至ったとき、製
造ラインは自動的にスイッチを切られる。

【００３３】 同様にして、シガレット製造機が正常作業速度で作動しているときにパッキン
グ機が止められるときや、駆動ローラ２０が動かなくなったとき、並びに、それ
に伴って輸送セクタ１１の排出口においてコンベヤ８が動かなくなったとき、キ
ャリッジ３が受動的な支持案内手段１３の軸１２に向けて移動され、輸送セクタ
１１においてシガレットの多重層流を積んだコンベヤ８の螺旋が増大され、それ
と同時に戻りセクタ９におけるコンベヤ８の螺旋が極限点まで減少される。その
極限点に至ったとき、製造ラインは自動的にスイッチを切られる。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 （１０）の軸（５）は、軸（５，４）に垂直な平面内で フレーム（１）の水平案内バー（２）上を移動できるよ うに組み立てられたキャリッジ（３）により、戻りセク タ（９）の能動的な支持案内手段（７）の軸（４）に対 して固定される。さらに、ディスクモジュール（６）は 支持案内手段（７，１０，１３，１５）の軸（４，５， １２，１４）に対して斜めに組まれているのみならず、 各支持案内手段（７，１０，１３，１５）のディスクモ ジュール（６）の面は互いに平行であり、また、軸 （４，５，１２，１４）は一平面内に配置されるのが有 利である。投入ステーション（１６）及び排出ステーシ ョン（１７）はコンベヤ（８）の軌跡に対して垂直に配 置できる。本貯留機はコンベヤ（８）用の堅締め装置 （２５）を有し、さらに、支持案内手段（７，１０，１ ３，１５）の能動領域において水平案内バー（２６） が、コンベヤ（８）の下方でフレーム（１）に組まれて いる。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 製造機に連結された投入ステーションと受け取り機に連結さ
   れた排出ステーションとを含み、両ステーションが前記投入ステーションから前
   記排出ステーションへ棒形状物品を運ぶ連続的な無端コンベヤと協働し、前記無
   端ベルトの一部が輸送セクタにあり、第二の部分が戻りセクタにあり、両セクタ
   内の前記コンベヤの長さが相互に補い合うようにされ、先入れ先出し式排出を行
   う棒形状物品用可変容量バッファ貯留機において、 前記輸送セクタ（１１）の投入口に、追従手段に接続されたコンベヤ（８）の
   第一駆動手段（２１）が設けられ、前記追従手段が前記投入ステーション（１６
   ）内に設置された充満センサ（２２）によって制御され、 前記輸送セクタ（１１）の排出口に、追従手段に接続されたコンベヤ（７）の
   第二駆動手段（２３）が設けられ、前記追従手段が前記排出ステーション（１７
   ）内に設置された充満センサ（２４）によって制御され、 前記輸送セクタ（１１）が、軸（５，１４）上に回動可能に組まれた独立なデ
   ィスクモジュール（６）を含む同一構造の２つのコンベヤ（８）用の能動的な支
   持案内手段（１０）及び受動的な支持案内手段（１５）を含み、 前記戻りセクタ（９）が、軸（４，１２）上に回動可能に組まれた独立なディ
   スクモジュール（６）を含む同一構造の２つのコンベヤ（８）用の能動的な支持
   案内手段（７）及び受動的な支持案内手段（１３）を含み、 前記輸送セクタ（１１）の前記能動的な支持案内手段（１０）の軸（５）は、
   キャリッジ（３）によって前記戻りセクタの前記能動的な支持案内手段（７）の
   軸（４）に固定されており、キャリッジ（３）は軸（５，４）に垂直な平面内で
   運動できるように前記貯留機のフレーム（１）の水平案内バー（２）上に組まれ
   ている、 ことを特徴とする可変容量バッファ貯留機。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の可変容量バッファ貯留機において、前記デ
   ィスクモジュール（６）が前記支持案内手段（７，１０，１３，１５）の軸（４
   ，５，１２，１４）に対して斜めに組まれており、各支持案内手段（７，１２，
   １３，１５）のディスクモジュール（６）の面が相互に平行であることを特徴と
   する可変容量バッファ貯留機。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の可変容量貯留機において、前記支持案内手
   段すべての軸（４，５，１２，１４）が一鉛直面内に配置されていることを特徴
   とする貯留機。
4. 【請求項４】 請求項２に記載の可変容量貯留機において、輸送セクタ（１
   １）における支持案内手段（１０，１５）の軸（５，１４）が一鉛直面内にあっ
   て、戻りセクタ（９）における支持案内手段（７，１３）の軸（４，１２）が前
   記一鉛直面と平行な一鉛直面内にあることを特徴とする可変容量貯留機。
5. 【請求項５】請求項３に記載の可変容量貯留機において、前記貯留機が最大
   容量で稼働しているときには、輸送セクタ（１１）内の能動的な支持案内手段（
   １０）の軸（５）が戻りセクタ（９）内の受動的な支持案内手段（１３）の軸（
   １２）に連なり、前記貯留機の最小容量時には輸送セクタ（１１）内の受動的な
   支持案内手段（１５）の軸（１４）が戻りセクタ（９）内の能動的な支持案内手
   段（７）の軸（４）に連なることを特徴とする貯留機。
6. 【請求項６】 請求項１に記載の可変容量貯留機において、作動領域内の前
   記輸送セクタ（１１）および戻りセクタ（９）内のコンベヤ（８）の下方で、前
   記支持案内手段（７，１０，１３，１５）が前記フレーム（１）に組まれており
   、水平案内バー（２６）が前記コンベヤ（８）を支持することを特徴とする貯留
   機。
7. 【請求項７】 請求項１に記載の可変容量貯留機であって、前記コンベヤ（
   ８）用の堅締め装置（２５）を含むことを特徴とする貯留機。
8. 【請求項８】 請求項１に記載の可変容量貯留機において、前記投入ステー
   ション（１６）及び排出ステーション（１７）が前記コンベヤ（８）の軌跡に対
   して垂直に配置されていることを特徴とする貯留機。