JP2002504494A - マウス及びヒトエンドスタチンの生産方法 - Google Patents

マウス及びヒトエンドスタチンの生産方法

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JP2002504494A JP2000532438A JP2000532438A JP2002504494A JP 2002504494 A JP2002504494 A JP 2002504494A JP 2000532438 A JP2000532438 A JP 2000532438A JP 2000532438 A JP2000532438 A JP 2000532438A JP 2002504494 A JP2002504494 A JP 2002504494A
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アイ ハーディング,エリザベス
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ジー.ディー. サール アンド カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 マウス及びヒトエンドスタチンの生産方法を開示する。バクテリア、並びにエンドスタチンの全長を、及びエンドスタチンの切形型をエンコードする核酸にて発現された封入体からエンドスタチンを再生させ、精製させる方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 優先権 本出願は、米国特許法第119条の下、1998年2月23日に出願した仮出
願番号60/075,587号の優先権を主張するものである。
【0002】 発明の分野 マウス及びヒトエンドスタチン(endostatin)の生産方法を開示する。バクテ
リア、並びにエンドスタチンの全長を、及びエンドスタチンの切形型をエンコー
ドする核酸にて発現された封入体からエンドスタチンを再生させ、精製させる方
法をも開示する。
【0003】 発明の背景 血管形成 新しい血管の成長である血管成長は、癌の成長及び転移において重要な役割を
果たす。ヒトにおいて、腫瘍の脈管構造の程度は、さまざまな癌に対する患者の
予測と相関関係があることが示されてきた(Folkman, J. Seminars in Medicine
of the Beth Israel Hospital, Boston 333(26): 1757-1763, 1995; Gasparini
, G., European Journal of Cancer 32A (14): 2485-2493, 1996; Pluda, J. M.
, Seminars in Onocology 24(2): 203-218, 1997; Norrby, K., APMIS 105: 417
-437, 1997)。正常な大人では、血管形成は創傷治癒及び女性生殖系のような十
分な制御された状況に制限される(Battergay, E. J., J. Mol Med 73: 333-346
, 1995;Dvorak, H.F, New Engl J Med, 315: 1650-1659, 1986)。
【0004】 動物実験から、腫瘍は休眠状態で存在し、腫瘍成長は高速度の増殖と高速度の
アポトーシスとの間のバランスにより制限されることが提案されている(Holmgr
en, LらによるNat. Med. (N. Y.) 1(2): 149-154, 1995; Hanahan DらによるCel
l 86(3): 353-364, 1996)。脈管形成表現型へのスイッチにより、たぶん腫瘍細
胞のアポトーシス速度の低下の結果として、腫瘍細胞は休眠から脱し、急速に成
長を開始する(Bouck, Cancer Cells, 2(6): 179-185, 1990; DameronらによるC
old Spring Harb Sysp Quant. Biol, 59: 483-489, 1994)。血管形成の制御は 、新しい血管形成を促進させる因子と新血管形成を抑制する因子との間のバラン
スであると考えられている(BouckらによるAdvances in Cancer Research 69: 1
35-173, 1996; O’ReillyらによるCell 79(2):315-328, 1994)。
【0005】 多様なプロ‐血管形成因子は、塩基性及び酸性繊維芽細胞成長因子(bFGF
及びaFGF)と、血管透過性因子/血管内皮成長因子(VPF/VEGF)とを
包含することを特徴する(Potgens, A. J. G.らによるBiol. Chem. Hoppe-Seyle
r 376: 57-70, 1995; Ferrara, N., European Journal of Cancer 32A(14): 241
3-2442, 1996; Bikfalvi, AらによるEndocrine Reviews 18: 26-45, 1997)。数
多の内因性坑血管形成誘導因子は、アンギオスタチンと(angiostatin)(O’Rei
llyらによるCell 79(2): 315-328,1994)、エンドスタチンと(O’Reillyらによ るCell 88(2): 277-285, 1997)、インターフェロン‐αと(Ezelowitzらによる
N. Engl. J. Med., May 28, 326(22) 1456-1463, 1992)、トロンボスポンジン と(thrombospondin)(GoodらによるProc. Natl. Acad. Sci. USA 87(17): 6624
-6628, 1990; TolsmaらによるJ Cell Biol 122(2): 497-511, 1993)、血小板第 四因子と(PF4)(MaioneらによるScience 247(4938): 77-79, 1990)を含有
することをも特徴とする。
【0006】 多くの血管形成阻害剤が臨床展開中である(ShawverらによるDrug Discovery
Today 2(2): 50-63, 1997及び本文献中の参考文献を参照)。インターフェロン αや血小板第四因子のようなポリペプチドも臨床トライアル中である。アンギオ
スタチンと溶解性Flt‐レセプターと殺菌性/透過性増大タンパク質誘導体2 3は前臨床研究中である。ヒトアンチ‐a抗体(LM609)、アンチ‐
VEGFやアンチ‐Flk‐1モノクローナル抗体(DC101)のようなモノ
クローナル抗体も、前臨床研究中である。テコガラン(Tecogalan)(DS41 52)、硫酸多糖‐ペプチドグリカン錯体は臨床トライアル中であり、bFGF
炭水化物阻害剤(GM1474)及びbFGF(GL14.2)のグリセプター
模倣性阻害剤は前臨床研究中である。抗生物質AGM1470(TNP470)
と、フマギリン類似体と、スラミン(Suramin)とポリアニオン性化合物は臨床 トライアル中である。ウロキナーゼレセプターアンタゴニスト、ホスファチジン
酸の阻害剤、Flk‐1の阻害剤やVEGF‐Fl1結合の阻害剤のような小さ
な分子の阻害剤も全て前臨床研究中である。サリドマイド及びその類似体、バテ
ィマスタット/マリマスタット(Batimastat/Marimastat)のようなマトリックス
メタロプロテイナーゼ阻害剤は臨床トライアル中である。VEGFRレセプター
及びVEGFアンチセンスオリゴヌクレオチドをターゲットとするリボザイムの
ようなオリゴヌクレオチドも、前臨床トライアル中である。
【0007】 坑血管形成治療により、癌治療の従来の化学療法よりも優れた幾つかの効果を
提供する。坑血管形成剤は前臨床トライアルでは低毒性であり、薬剤耐性の開発
は観察されていない(Folkman, J., Seminar in Medicine of the Beth Israel
Hospital, Boston 333(26): 1757-1763,1995)。血管形成は、侵入、増殖、内皮
細胞の移動を含む多くの工程からなる複雑な過程であるので、組合わせ治療が最
も効果的であることが予想され得る。実際に、坑血管形成治療による化学療法の
組合わせにより、前臨床モデルにおいて将来有望であることが、既に示されてい
る(Teicher, B. A.らによるBreast Cancer Research and Treatment 36: 227-2
36, 1995; Teicher, B. A.らによるEuropean Journal of Cancer 32A(14):2461-
2466, 1996)。
【0008】 エンドスタチン エンドスタチンはα1タイプのコラーゲンXVIIのC末端断片から誘導され
た20kDaのタンパク質である。血管内皮腫細胞系統(EOMA)からの調製
済み細胞培地は、インビトロにて内皮細胞の増殖を阻害する因子を有すること示
された(O’ReillyらによるCell 88: 277-285, 1997)。上記阻害の原因となる 因子はエンドスタチンと名付けられた。バキュロウイルス感染の昆虫細胞にて発
現された上記タンパク質の組換え体は、ルイス肺腫瘍モデルでの癌細胞の転移の
成長を阻害し、上記タンパク質の不溶性大腸菌誘導型は幾つかの腫瘍モデルでの
主要な腫瘍成長を予防するのに効能があることが分かった(O’Reillyらによる.
, Cell 88: 277-285, 1997; BoehmらによるNature 390:404-410, 1997)。
【0009】 エンドスタチンの精製及び再生 多くのタイプの発現系が過去20年以上にわたり開発されてきたが、バクテリ
ア系、特に大腸菌に基づく系は、工業的スケールでのタンパク質生産に幅広く利
用されている。高レベルの発現を可能にするベクターと、高細胞密度で発酵を行
うことが出来る能力が、大腸菌に基づく発現系の活発な開発と利用に寄与した。
しかしながら、一つの重要な問題として、大腸菌が所望の組換えタンパク質を含
有する封入体を生成させやすいことにある。封入体生成には、生物学的に活性な
タンパク質が回収される前に、インビトロでの再生のような追加の下流プロセシ
ングは必要である。不溶性凝集体を生成しやすい傾向には、サイズ、疎水性、サ
ブユニット構造のような因子、又は融合ドメインの使用と相関関係はない(Kane
J. F.とHarley, D. L., Tibtech 6: 95, 1988)。封入体生成はタンパク質の合
成速度、フォールド形成速度、凝集速度及びタンパク質分解速度、フォールド形
成中間体及び天然タンパク質の溶解性及び熱力学、並びにチャペロンタンパク質
と上記種との相互作用により決定される(Rainer Rudolph, In Protein Enginee
ring: Principles and Practice, Edited by Jeffrey L. ClelandとCharles S.
Craik, p 283-298, Wiley‐Liss, Inc., New York, New York, 1996)。
【0010】 通常、封入体は高レベルで組換えタンパク質を発現する細胞の細胞質にて生成
する。封入体は位相コントラスト顕微鏡により観察した際に光を屈折させ、よっ
てしばしば屈折体といわれる。封入体は比較的高い有効濃度により特徴付けられ
、遠心分離により溶解細胞からペレット化される。封入体の生成は、組換えタン
パク質が生理溶媒条件下で容易に崩壊しないので、タンパク質分解から組換えタ
ンパク質を保護する。6Mのグアニジン塩酸塩又は6乃至8Mの尿素のような高
濃度の変性剤は、封入体に存在するタンパク質を可溶化させるために、通常利用
される。多様な封入体可溶化プロトコールが比較されている(Fisher, B., Summ
er, L.とGoodenough, P. Biotechnol. Bioeng. 1: 3-13, 1992)。
【0011】 所望の外来遺伝子産物は封入体の主成分であるが、小さな熱ショックタンパク
質、外膜タンパク質、延長因子EF‐TuやRNAポリメラーゼのような他の宿
主細胞タンパク質も、かかる合成に富化される(Allen, S. P., Polazzi, J. O.
Dierse, J. KとEaston, A. M., J. Bacteriol. 174: 6938-6947, 1992; Hart, R
. A., Rinas, U.,とBailey, J. E., J. Biol. Chem. 265: 12728-12733, 1990;
Hartley, D. L., とKane, J. F., Biochem. Soc. Trans. 16: 101,1988)。
【0012】 国際出願WO第97/15666号には、大腸菌及びバキュロウイルス感染昆 虫細胞からのエンドスタチンの発現、精製及び特性が開示されている。細菌誘導
エンドスタチンは天然状態に再生されないが、大部分の上記研究の不溶性懸濁液
として利用された。上記開示では、マウス血管内皮腫細胞系統EOMAの調製済
培地から天然エンドスタチンの精製が記載されている。エンドスタチンは上記調
製済培地から、古典的精製法により精製された。
【0013】 エンドスタチンを再生させる試みはうまくいっていないことが記載されていた
(O’ReillyらによるCell 88: 277-285, 1997)。大腸菌誘導組換えエンドスタ チンは、上記著者らにより、PBSに対する透析の後に沈殿させることにより特
徴付けられる。培地にて溶解しないため、沈殿(非再生)材料はインビトロでは
試験されていなかった。その材料の僅かな割合(未特定)は、透析中、PBS中
に自発的に可溶化させた。本材料は、ナイーブ及び溶解バキュロウイルス誘導エ
ンドスタチンの双方として、内皮細胞活性にて同程度の阻害活性を有していた。
大腸菌誘導組換えエンドスタチンが、最終濃度0.1mg/mlで0.1Mリン 酸ナトリウム、pH7.4、150mM塩化ナトリウム、0.6M尿素、2mM
の減少グルタチオン、0.02mM酸化グルタチオンと0.5Mのアルギニンの
存在下で再生すると、タンパク質の99%以上を失う。この大きな損失はインビ
ボアッセイでの本材料の使用を妨げる。代わりに、その著者らは、インビボの多
くの研究にて、エンドスタチンからの特性のわからない不溶性(非再生)型を利
用した。沈殿した大腸菌誘導エンドスタチンは5日以上かけて徐々に溶解し、ひ
な絨毛尿膜(CAM)アッセイにて、坑血管形成効果を維持させることが観察さ
れた。マウス注射の部位にペレットを形成させる同じ材料の懸濁液は、24乃至
48時間をかけてゆっくりと再吸収された。
【0014】 同じグループによるその後の研究により、肺カルチノーマ、T241繊維肉腫
又はB16F10メラノーマを有するマウスがマウスエンドスタチンにより処置
されると、薬剤耐性が発現しない(Boehmらによるnature 390: 404-407, 1997)。
大腸菌誘導組換えマウスエンドスタチンは、バクテリアをペレット化し、8M尿
素、10mMのβ‐メルカプトエタノール、10mMでpH8.0にて再懸濁さ
せて1乃至2時間インキュベートさせた以外は、前記したように調製された(O ’ReillyらによるCell 88:277-285, 1997)。β‐メルカプトエタノールをその 後の工程で除去した。組換えマウスエンドスタチンを、PBS中の懸濁液として
マウスへ運んだ。三つの腫瘍タイプの一つの腫瘍を有するマウスは、精製したが
あまり溶解性のないエンドスタチン懸濁液を、接種腫瘍から離れた部位の皮下背
部に注射した。腫瘍が退縮し、その後再成長した際に、処置を止めた。治療を停
止させた際、エンドスタチン処理の6、4又は2サイクル後に、腫瘍成長は再発
しなかった。
【0015】 最近、ヒトエンドスタチンの循環形が分離され、特性が解明された(Standker
らによるFEBS Letters 420: 129-133, 1997)。高分子量ペプチド(1乃至20 kDa)が、慢性腎不全の患者から得られた2、500リットルのヒト血液の限
界ろ過によるろ液(hemofiltrate, HF)から分離された。抽出物は合成用カチ
オン交換カラムに拘束され、pHプール分画(3.6から9.0へ増加したpH
を有する7つの緩衝液)により溶出された。高分子量ペプチドはプール8にて検
出され、水で溶出し、その後逆相HPLCで精製した。アリコートはマトリック
スアシストレーザ脱着イオン化質量分析(MALDI‐MS)を行い、正確な分
子量をエレクトロスプレイ質量分析(ES‐MS)により、18、494Daと
求めた。分子中のシステイン残基1‐3及び2‐4は、ジスルフィドブリッジで
リンクしていることが判明した。精製中の最終回収は20%の範囲であると評価
され、血液ろ過液中で10−11M以上の濃度であった。患者の血漿中でのエン
ドスタチンの生じた濃度10−10M又はそれ以上の範囲であると見積られた。
アンギオスタチンで提案されたような、エンドスタチン結合組織のプールが存在
するか否かは公知ではない(KostらによるEur. J. Biochem. 236: 682-688, 199
6)。天然ヒトエンドスタチンのインビボでの生物学的特性は、さまざまな内皮 細胞タイプにて坑増殖活性を示さなかった。ヒトエンドスタチンの組換え体の特
性は報告されていない。著者らは、エンドスタチンのマウス形とヒト形との報告
されている活性の差異は、幾つかの因子に起因するものと推測している。(i)
二つの形は異なるソースから分離されており、インビトロアッセイ及びインビボ
アッセイにて、異なる選択性、特異性及び効能を有し、(ii)ペプチドにて発見
された翻訳後の変化における差異は報告された活性の矛盾を説明し、(iii)ヒ トエンドスタチンは必ずしも内皮細胞の増殖を阻害しないが、インビボ系の複合
体のみに観察可能である他の細胞成分に間接的に影響を及ぼす。
【0016】 発明の要約 本発明の目的は、バクテリアにて高レベルのエンドスタチンを発現させる方法
を提供することである。
【0017】 本発明の別の態様は、エンドスタチン封入体が可溶化され、その後再生、精製
され、生物学的に活性な材料を産出させる効率的な方法を提供することである。
【0018】 好ましくは、マウス又はヒトエンドスタチン封入体を可溶化させる工程は、高
pHで行われる。可溶化工程での高pHは、より好ましくはpH約9乃至pH約
11.5の範囲のpHで行われる。さらに好ましくは、高pHの範囲がpH約1
0乃至pH約11の範囲である。高pHは約10.5であることが、最も好まし
い。
【0019】 マウスエンドスタチン封入体又はヒトエンドスタチン封入体を再生させる工程
は、中性近傍のpHで行うことが好ましい。可溶化工程での中性近傍のpHはp
H約6乃至pH約8.5の範囲のpHで行うことが好ましい。マウスエンドスタ
チンを再生させるための中性近傍pHの範囲は、pH約7乃至pH約8.0であ
ることがさらに好ましい。マウスエンドスタチンを再生させる中性近傍のpH範
囲はpH約7.5であることが最も好ましい。ヒトエンドスタチンの再生のため
の中性近傍のpH範囲は、pH約7.0乃至pH約8.0であることが好ましい
。ヒトエンドスタチンを再生させるための中性近傍pH範囲はpH約7.5が最
も好ましい。
【0020】 エンドスタチン遺伝子産物の濃度は、可溶化工程中、約0.2乃至20mg/ mlの濃度で存在することが好ましい。さらにその濃度は約2.5mg/mlで あることが好ましい。
【0021】 エンドスタチン遺伝子産物の濃度は、再生工程中、約0.02乃至2mg/m lの濃度で存在することが好ましい。その濃度は約0.25mg/mlであるこ とが好ましい。
【0022】 尿素及びグアニジン塩酸塩から選択した変性剤は、可溶化工程及び再生工程中
に利用されることが好ましい。その変性剤は尿素であることが、さらに好ましい
【0023】 可溶化工程中、尿素の濃度は約4M乃至約10Mであることが好ましい。その
濃度は約6Mであることがさらに好ましい。
【0024】 尿素の濃度は、再生工程中、約2M乃至約4Mであることが好ましい。その濃
度は約3.5Mであることがより好ましい。
【0025】 可溶化工程中、グアニジン塩酸塩の濃度は約2M乃至約8Mであることが好ま
しい。その濃度は約4Mであることがさらに好ましい。
【0026】 再生工程中、グアニジン塩酸塩の濃度は、約0.2M乃至約2Mであることが
好ましい。その濃度は約1.5Mであることがさらに好ましい。
【0027】 可溶化工程及び再生工程は、ジスルフィド結合をスルフヒドリル基に還元させ
ることが出来る還元剤の存在下で実行することが好ましい。その還元剤はDTT
、BME、システイン及び還元グルタチオンからなる群から選択されることが好
ましい。その還元剤はDTT又はシステインであることがさらに好ましい。
【0028】 可溶化工程中、DTTは約2M乃至約10mMの濃度で存在することが好まし
い。その濃度は約5mMであることがさらに好ましい。
【0029】 再生工程中、DTTは約0.5mM乃至約2mMの濃度で存在することが好ま
しい。その濃度は約0.5mMであることがさらに好ましい。
【0030】 可溶化工程中、還元グルタチオンは約5mM乃至約20mMの濃度で存在する
ことが好ましい。その濃度は約10mMであることがさらに好ましい。
【0031】 再生工程中、還元グルタチオンは約0.5mM乃至約4mMの濃度で存在する
ことが好ましい。その濃度は約1mMであることがさらに好ましい。
【0032】 可溶化工程中、システインは約5mM乃至約20mMの濃度で存在しているこ
とが好ましい。その濃度は約10mMであることがさらに好ましい。
【0033】 再生工程中、システインは約0.5mM乃至約4mMの濃度で存在することが
好ましい。その濃度は約1mMであることがさらに好ましい。
【0034】 再生工程中、ジスルフィド結合の相互交換を向上させ得る作用物質を存在させ
ることが好ましい。その作用物質はシステイン及び酸化グルタチオンから選択さ
れることが好ましい。その作用物質はシステインであることがさらに好ましい。
【0035】 再生工程中、システインは約0.2mM乃至約0.5mMの濃度で存在するこ
とが好ましい。その濃度は約1mMであることがさらに好ましい。
【0036】 再生工程中、ジスルフィドは空気酸化を介して形成することが好ましい。その
空気酸化工程は約12時間乃至約96時間の亘り行われることが好ましい。その
空気酸化工程は、約24時間乃至約72時間に亘り行われることがより好ましい
。空気酸化工程は約60時間に亘り行われることがさらに好ましい。
【0037】 再生エンドスタチンは、以下のものに限定されないが、イオン交換クロマトグ
ラフィ、疎水性相互作用クロマトグラフィ及びRP‐HPLCからなる群から選
択された方法により、さらに精製されることが好ましい。
【0038】 発現、可溶化、再生及び精製の方法は、マウス又はヒトの何れかのエンドスタ
チン遺伝子を利用することが好ましい。上記遺伝子は、配列番号5乃至配列番号
9からなる群から選択されることがさらに好ましい。
【0039】 本発明の新規なタンパク質は、修飾ヒト又はマウスエンドスタチンアミノ酸配
列であり、前記タンパク質の直ぐ前には、任意の(メチオニン‐1)、(アラニ
‐1)、(メチオニン‐2、アラニン‐1)、(セリン‐1)、(メチオニン ‐2 、セリン‐1)、(システイン‐1)又は(メチオニン‐2、システイン )がある。
【0040】 さらに、本発明は、エンドスタチンを、エンドスタチンの変異体を及び突然変
異タンパク質をエンコードするヌクレオチド配列を含む組換え発現ベクターと、
関連微生物及び真核生物発現系と、上記タンパク質を生産(発現工程、可溶化工
程、再生工程、精製工程を含む)方法に関する。
【0041】 上記タンパク質をエンコードするDNA配列のクローン化は、中間体ベクター
の使用により行われる。あるいは、ある遺伝子が他の遺伝子を含むベクターに直
接クローン化され得る。リンカー及びアダプターはDNA配列に参加する、並び
に損失配列を交換するために利用可能であり、制限部位は関心のある領域の内部
にあった。よって、あるポリペプチド、ペプチドリンカー及び他のポリペプチド
をエンコードする遺伝材料(DNA)は、バクテリア、酵母、昆虫細胞又は哺乳
類細胞を形質転換させるために利用する適切な発現ベクターに挿入される。変換
生物又は変換細胞系統は成長し、標準的な技法によりタンパク質が分離される。
したがって、生じた産物はリンカー領域により第二のタンパク質の全て又はある
部分へ参加させた全て又はある部分のタンパク質を有する新しいタンパク質であ
る。
【0042】 本発明の別の態様は、上記タンパク質の発現に利用されるプラスミドDNAベ
クターに関する。上記ベクターは、本発明の新規なポリペプチドをコードする、
前記した新規なDNA配列を含む。タンパク質を発現させ得る微生物又は細胞系
統を形質転換され得る適切なベクターは、使用した宿主細胞に応じて選択した転
写及び翻訳調節配列に参加したタンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む
発現ベクターを包含する。
【0043】 前記したように修飾配列を導入させたベクターは本発明の範囲に含まれ、タン
パク質の生産に有用である。本発明の方法に利用するベクターには、本発明の配
列をコードするDNAと操作的に関連し、選択宿主細胞にて複製及びその発現を
導き得る選択調節配列を含む。
【0044】 上記タンパク質を生産する方法は、本発明の別の態様である。本発明のその方
法には、新規な多機能タンパク質の発現をコードするDNA配列を含むベクター
で変換された適当な細胞又は細胞系統を培養することが含まれる。適切な細胞又
は細胞系統はバクテリア剤棒である。例えば、大腸菌のさまざまな菌株は、バイ
オテクノロジーの分野では宿主として周知である。かかる菌株の例には、大腸菌
菌株JM101(Yanicha-PerronらによるGene 33:103-119, 1985)やMON1 05(ObukowiczらによるApplied Environmental Microbiology 58: 1511-1523,
1992)がある。さらに、本発明には多機能タンパク質の発現も含まれ、バクテ リオファージMuを基礎とする大腸菌の染色体発現ベクターを利用する(Weinbe
rgらによるGene 126:25-33, 1993)。B.subtilisのさまざまな菌株は、本方法に
も利用される。当業者に公知である酵母細胞の多くの菌株も、本発明のポリペプ
チドの発現の宿主細胞として利用可能である。大腸菌細胞質にて発現すると、本
発明のタンパク質をエンコードする遺伝子は、遺伝子コドンの5’末端で、タン
パク質のN末端のMet-2-Ala-1、Met-2-Ser-1、Met-2-Cys-1又はMet-1をエンコー
ドするように添加されるように構築される。大腸菌の細胞質にて生産されるタン
パク質のN末端は、メチオニンアミノペプチダーゼによる転写後のプロセシング
により(Ben BassatらによるJ. Bacteriol. 169: 751-757, 1987)、他のペプチ
ダーゼにより影響を受け、発現の際にメチオニンはN末端で開裂する。本発明の
タンパク質には、N末端にてMet-1、Ala-1、Ser-1、Cys-1、Met-2-Ala-1、Met-2 -Ser-1、Met-2-Cys-1を有するポリペプチドを含む。上記突然変異タンパク質は 分泌シグナルペプチドをN末端に融合させることにより、大腸菌でも発現される
。本シグナルペプチドは分泌過程の一部としてポリペプチドから開裂される。
【0045】 定 義 以下は、本願で相互交換可能に利用される略称とそれに対応する意味のリスト
である。
【0046】 gとはグラムのことであり、 HPLCとは高速液体クロマトグラフィーのことであり、 mgとはミリグラムであり、 DTTとはジチオトレイトールのことであり、 RTとは室温のことであり、 PBSとはリン酸緩衝化生理食塩水のことである。
【0047】 以下は、本願で利用するさまざまな用語の定義のリストである。
【0048】 用語「坑腫瘍」とは、インビトロの腫瘍の成長を遅延させる、若しくはその成
長を阻止する、又は腫瘍を死滅させる、さもなくば腫瘍を損傷させる活性を有す
ることを意味する。
【0049】 用語「天然配列」とは、遺伝子又はタンパク質の野性型若しくは天然形と同じ
であるアミノ酸配列若しくは核酸配列のことをいう。
【0050】 用語「突然変異アミノ酸配列」、「突然変異タンパク質」、「変異タンパク質
」、「突然変異タンパク質」又は「突然変異ポリペプチド」とは、アミノ酸付加
、アミノ酸欠失、アミノ酸置換若しくはそれらの何れかの組合わせに起因して天
然配列から変化したアミノ酸配列を、又は天然配列又は化学的な合成由来の意図
的に作られた変異体からヌクレオチドによりエンコードされたアミノ酸配列を有
するポリペプチドのことをいう。
【0051】 用語「エンドスタチン」とは、坑血管形成活性を有するコラーゲンXVIII
のタンパク質断片のことをいう。前記断片の活性は血管形成のマウス角膜マイク
ロポケットアッセイにより、又はインビトロの内皮細胞の成長若しくは移動の阻
害により求められる。好ましくは、マウスエンドスタチンは、配列番号10で記
述される配列を意味し、ヒトエンドスタチンは配列番号11に記述される配列を
意味する。
【0052】 発明の詳細な説明 以下の例は、本発明を詳細に説明する。もっとも、本発明は特定例に制限され
るものではないことは理解される。本発明の開示内容を精読すれば、本発明の精
神及び範囲から逸脱することなく、さまざまな他の実施例は当業者には理解され
る。かかる他の全ての例は、本発明の特許請求の範囲に包含されるものと考える
【0053】 一般的方法 タンパク質のクローニング、発現及びキャラクラリゼーションの一般的な方法
は、本願の引用文献に編入されるT. ManiatisらによるMolecular Cloning, A l
aboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory, 1982とその引用文献と、 並びにJ. SambrookらによるMolecular Cloning, A Laboratory Manua, 第二版、
Colding Spring Harbor Laboratory, 1989とその引用文献とに記載されている。
【0054】 特に断りがない限り、全てのスペシャリティケミカルズは、ミズーリー州セン
トルイスにあるシグマ社から購入した。制限エンドヌクレアーゼ及びT4 DN
Aリガーゼはマサチューセッツ州ベバーリにあるニューイングランドバイオラボ
社、又はインディアナ州インディアナポリスにあるベーリンガーマンハイム社若
しくはウィスコンシン州マディソンにあるプロメガ社から購入した。
【0055】 菌株及びプラスミド 本願に研究に利用したバクテリア菌株を表1に掲載する。本願の研究に利用し
た若しくは本願研究のためのプラスミド類を表2に掲載する。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】 大腸菌の菌株の形質転換 DH5α及びDH10B(メリーランド州ロックビルにあるライフテクノロジ
ー社製)やTG1(イリノイ州アーリントンハイツにあるアメリシャム社製)の
ような大腸菌の菌株(表1)を連結反応の形質変換用に利用し、哺乳類細胞のト
ランスフェクション用のプラスミドを調製するために利用した宿主である、JM
101(Yanisch‐PerronらによるGene, 33: 103-119, 1985)やMON105(
ObukowiczらによるAppl. And Envir. Micr., 58: 1511-1523, 1992)のような大
腸菌の菌株は、細胞質若しくは周縁細胞質空間にて本発明のタンパク質を発現さ
せるために利用され得る。
【0061】 DH5α及びDH10Bサブクローニング効率細胞は、能力細胞として購入し
、製造者プロトコールに従い形質変換用に用意した。大腸菌の菌株JM101及
びMON105を応答能のあるようにし、CaCl法を利用してDNAを集め
る。通常、20乃至50mLの細胞がLB培地(1%のBacro-tryptone、0.5
%のBacto-yeast抽出物、150mMの塩化ナトリウム)にて成長して、バウシ ュエンドロムスペクトロニック分光器(Baush&Lomb Spectronic spectrophotome
ter、ニューヨーク州ロチェスターにある)により測定して、600nmで略1 .0吸光度の濃度になる。その細胞を遠心分離により集め、CaCl溶液(5
0mMのCaCl、10mMのTris‐Cl(10mMの2‐アミノ‐2‐
(ヒドロキシメチル)‐1、3‐プロパンジオール塩酸塩、pH7.4)の5分
に1の培地体積中にて再懸濁させ、4℃で30分間保持させる。細胞を再び遠心
分離により集め、CaCl溶液の10分の1の培地体積に再懸濁させる。連結
DNAを0.2mLの上記細胞に添加し、そのサンプルを4℃で30乃至60分
間保持させる。そのサンプルを2分間42℃へシフトさせ、37℃で1時間振と
うさせる前に、1.0mLのLBを添加する。上記サンプルからの細胞を、アン
ピシリン(ampicillin)耐性形質変換体を選択する際のアンピシリン(100μ
g/mL)、若しくはスペクチノマイシン(spectinomycin)形質変換体を選択す
る際のスペクチノマイシン(75μg/mL)の何れかを含有するプレート(L B培地プラス1.5%Bacto-agar)に広げる。そのプレートを37℃で一晩イン
キュベートさせる。
【0062】 コロニーを集め、LBプラス適切な抗生物質(100μg/mLのアンピシリ ン又は75μg/mLのスペクチノマイシン)へ接種させ、振とうさせながら3 7℃で成長させる。
【0063】 DNA分離及びキャラクタリゼーション プラスミドDNAは、当業者には公知の市販キットを利用して、数多くの異な
る方法で分離できる。プラスミドDNAは、(ウィスコンシン州マディソンにあ
る)プロメガ社製WizardTMミニ分取キット、(カリフォルニア州チャッツウォー
スにあるQiagen QIAwell プラスミド分離キット又はQiagen プラスミドミディ 若しくはミニキットを利用して分離される。上記キットは、プラスミドDNA分
離に対して同じ一般的プロトコールに従う。簡単に述べると、細胞を遠心分離(
5000xg)によりペレット化させ、プラスミドDNAを連続させたNaOH
/酸処理により放出させて、細胞片を遠心分離(10000xg)により除去し た。(プラスミドDNAを含有する)上澄液をDNA結合樹脂を詰めたカラムに
載せ、そのカラムを洗浄し、プラスミドDNAを溶出させる。関心のあるプラス
ミドでコロニーをスクリーニングした後、大腸菌を50乃至100mlのLBプ
ラス適切な抗生物質へ接種させ、振とうさせながら、インキュベータにて、37
℃で一晩成長させる。精製プラスミドDNAをDNA配列決定に利用し、さらに
、制限酵素消化、DNA断片の追加のサブクローニング及び大腸菌、哺乳類細胞
若しくは他の細胞系統へのトランスフェクションに利用する。
【0064】 配列確認 精製プラスミドDNAを脱イオンHOに再懸濁させ、その濃度をバウシュエ
ンドロムスペクトロニック601UV分光器にて、260/280nmの吸光度 を測定することにより算出する。DNAサンプルはABIPRISMTMDye
DeoxyTMターミネータ配列決定化学(カルフォルニア州リンカーンシティ
にあるパーキンエルマーコーポレーションの応用バイオシステムディビジョン)
のキット(パートナンバー401388又は402078)を利用し、製造者推
奨のプロトコールに従い、通常、配列決定用の混合物に5%のDMSOを添加し
て修飾させて、配列決定を行う。配列決定反応は、推奨増幅条件に従い、DNA
サーマルサイクラー(コネチカット州ノーウォークにあるパーキンエルマーコー
ポレーション)により行う。サンプルを精製して、(ニュージャージー州アデル
フィアにあるプリンストンセパレーション社製)Centri‐SepTMスピンカラムに より過剰の色素ターミネータを除去し、凍結乾燥させる。蛍光色素標識配列決定
反応は脱イオン化ホルムアミド中で再懸濁させ、ABIモデル373A及び37
7自動DNAシーケンサーを利用して、変性4.75%ポリアクリルアミド‐8
M尿素ゲルにて配列決定する。オーバラップDNA配列断片が解析され、(ミシ ガン州アンアーバーにあるジーンコードコーポレーション社製)シーケンサーD
NA解析ソフトウェアを利用して、マスターDNAコンティグ(contigs)に集 める。
【0065】 大腸菌におけるエンドスタチンの小規模の発現 関心のあるプラスミドに宿す大腸菌の菌株MON105若しくはJM101は
、(ニュージャージー州エディソンにある)ニューブルンスウィックサイエンテ
ィフィック社から市販されているインキュベータモデルG25内で振とうさせな
がら、M9プラスカザアミノ酸培地中37℃で成長する。成長は吸光度が1.0
の値に達するまでOD600で監視し、そのときに1NのNaOH中のナリジキ
シン酸(10mg/mL)を添加して最終濃度を50μg/mLにする。その後、
培養をさらに3乃至4時間、37℃で振とうさせる。所望の遺伝子産物の最大の
生産を達成させるために、培養中、かなりのガス抜きを行って維持する。封入体
の有無を、光顕微鏡下で、その細胞を調べる。ペレット化させた細胞を沸騰させ
、緩衝液を還元し、SDS‐PAGEを介して電気泳動にて処理することによる
タンパク質含有量の解析のために、培養の1mLアリコートを除去する(Maniat
isらによる「Molecular Cloning: A Laboratory Manual」, 1982を参照)。その
培養を遠心分離し(5000xg)細胞をペレット化させる。
【0066】 大腸菌内でのエンドスタチンの大規模な(10Lスケール)発現 エンドスタチン分子を10LのバイオスタットETM発酵槽(ペンシルベニア
州のアレンタウンにあるB.ブラウンバイオテックインク社製)でスケールアッ
プさせた。利用した発酵培地は、2%カザアミノ酸(ミシガン州デトロイトにあ
るDifcoラボラトリーズ社製)で補充したM9塩であった。約1ミリリットルの 解凍培養を1.0Lの培地を含む3.8Lのファーンバッチシェイクフラスコに
移動させ、12時間250rpmの振とう速度で、37℃にてインキュベートさ
せた。それから、本シェークフラスコ培養を利用して、9.0Lの培地を含有す
る10L発酵槽へ接種させた。発酵条件は以下のようであった。攪拌は1000
rpmであり、スパージャーエアフロー速度は15L/分であり、pHはNH OHの添加により7.0に制御し、背圧は10psiであり、溶解酸素を30%
以下に制御し、温度を37℃とした。初期にはグルコースが15g/lで処理さ れ、50%グルコース供給ストックの添加により2乃至5g/lと制御した。発 酵培養は成長して、初期OD(500nm)は12乃至15となり、50mg/ lのナリジキシン酸が派生した。連続フロー遠心分離により、派生後4時間、発
酵を進行させた。
【0067】 10Lスケールの封入体分離 10Lの発酵からの細胞ペーストを50mMTris/150mMEDTA緩 衝液の略6.0Lに再懸濁させた。再懸濁液を8℃に維持させた温度で、10,
000psiで、(マサチューセッツ州ニュートンの)マイクロフルディザー(
登録商標)に1回通過させた。その後、回収ホモジネートを25分間15,00
0xGで回転させ、混合させてUltr‐Turraxミクサーと整合させた。細胞ペース
ト再懸濁液を細胞懸濁液を、10,000psi圧力で動作させながら、2回(
マサチューセッツ州ニュートンの)マイクロフルディザー(登録商標)に通過さ
せて均質化させた。ホモジネートの温度は、氷浴に配置させたステンレススチー
ル容器に集めて、6℃以下に維持させた。それから、30分間15,000xg
で細胞ホモジネートの遠心分離により、封入体を分離し、上澄液を捨てた。次に
、冷D.I.中に封入体を再懸濁させ、30分間15,000xgで遠心分離を全
体で2回行って、封入体を洗浄した。その後、エンドスタチン封入体を-70℃ で凍結させた。
【0068】 封入体の小規模スケールでの分離 330mLの大腸菌培養からの細胞ペレットを、15mLの超音波緩衝液(5
0mMTris‐HCl、pH8.0,1mMのEDTA)中で再懸濁させる。上記再懸
濁細胞を、(ニューヨーク州ファーミングデールにあるヒートシステムウルトラ
ソニックスインクのモデルW‐375の)超音波細胞破壊器のマイクロチッププ
ローブを利用して超音波処理する。超音波緩衝液中での3回の超音波処理と、そ
れに続く遠心分離が利用され、細胞を粉砕し、封入体(IB)を洗浄する。超音
波処理の第1回目は3分間のバーストと、それに続く1分間のバーストを行い、 超音波処理の最後の2回の処理は、各1分間の処理を行う。
【0069】 封入体ペレットからヒト及びマウスタンパク質の抽出及び再生 全ての工程は4℃で行う。マウスエンドスタチン封入体を、2.5mg/ml エンドスタチンで、6M尿素、5mMDTT、50mMBis-Trisプロパン、pH 8.0中に溶解させた。本溶液を2時間攪拌し、その後シスチン(ストック0.
2M、pH10.5)を添加した。この溶液を5分間混合し、それから3.5M
尿素、100mMBis-Trisプロパン、pH7.0中で0.25mg/mlエンド スタチンに希釈した。それから60分間攪拌し、逆相HPLCにより評価できる
タンパク質の再生を完了させた。
【0070】 ヒトエンドスタチン封入体を、2.5mg/mlエンドスタチンで、6M尿素 、50mMBis-Trisプロパン、pH10.8中に溶解させた。本溶液を2時間攪 拌させ、その後10mMのシスチン(ストック0.2M、pH10.5)を添加
し、5分間混合した。それから、本溶液を3.0M尿素、100mMBis-Trisプ
ロパン、pH7.5中で0.25mg/mlに希釈し、60時間攪拌して再生工 程を終了させた。
【0071】 精製 マウス若しくはヒトエンドスタチンの精製は、酸沈殿とその後のスルホプロピ
ルカラムのカラムクロマトグラフィーを利用して、同じ方法により行った。限界
ろ過と酢酸によりpHを5.0まで低下させて、再生サンプルを約10倍濃縮し
た。これを専らpH5.0の5mM酢酸に対して透析させた。沈殿物をろ過によ
り除去し、ろ液をファルマシアS-セファローズHPカラムに載せた。そのカラ ムを平衡緩衝液の1カラム体積で洗浄し、20カラム体積の、pH6.5の50
mMのリン酸塩から0.4M塩化ナトリウムを含有する同じ緩衝液へとグラジエ
ントのかかった20カラム体積を利用して、タンパク質を溶出させた。フラクシ
ョンをSDS-ゲル電気泳動及び分取HPLCにより解析し、プールし、PBS に対して透析し、凍結した。
【0072】 ある場合では、再生タンパク質は、モノクローナル抗体又は適当なマトリック
スに付いたレセプターサブユニッのようなアフィニティ試薬を利用して、トアフ
ィニティ精製される。精製は、イオン交換、ゲルろ過若しくは疎水性相互作用ク
ロマトグラフィー又は逆相HPLCのような多様なクロマトグラフィー法の何れ
かを利用して行うこともできる。上記及び多のタンパク質精製法は、Methods in
Enzymology, Volume 182「Guide to Protein Purification」Murray Deutscher
編集、Academic Press, San Diego, California, 1990に、詳細に説明されてい る。
【0073】 タンパク質キャラクタリゼーション 精製タンパク質を分取HPLC、エレクトロスプレイ質量分析、アミノ酸配列
及びSDS‐PAGEにより解析する。タンパク質定量は、アミノ酸組成、分取
HPLC及びブラッドフォードタンパク質決定により行った。ある場合、トリプ
シンペプチドマッピングをエレクトロスプレイ質量分析と共に行い、タンパク質
の同定を確認した。
【0074】 内皮細胞増殖アッセイ 内皮細胞増殖アッセイは、Caoらの報告にように行った(J. Biol. Chem. 271:
29461-29467, 1996)。簡単には、ヒト皮膚微小血管内皮細胞(HdMVERC、クロ ティックス)若しくはウシ副腎皮質微小血管内皮細胞(BacEnd、テキサス洲サン
アントニオにあるインセル社製)を、5%の熱不活性胎児ウシ血清(FBS、ハイ クローン社製)と、抗生物質と、100μg/mlヘパリン(シグマ社製)と1 00μg/ml内皮マイトジェン(バイオメディカルテクノロジー社製)とを含 有するMCDB131中に維持させた。2乃至5の継代の融合性単層を0.05
%のトリプシンに分散させ、完全培地に再懸濁させた。1.25x10細胞を
含有する500μlの完全培地を、0.1%ゼラチン(シグマ社製)で塗布した
24‐ウエル組織培養プレートのウエルに接種させる。細胞を37℃/5%CO で、一晩インキュベートさせ、そのときに培地を、5%FBSとさまざまな濃
度の阻害剤とを含有する250μlの培地と交換する。30分間のインキュベー
ション後、1ng/mlbFGF(R&Dシステムズ社製)を含有する250μ lの培地を添加し、細胞をさらに72時間インキュベートさせ、そのときに細胞
をトリプシンで処理し、クールターカウンターで計数した。
【0075】 内皮細胞移動アッセイ 内皮細胞移動アッセイは、既出の方法と本質的には同じように行った(Gately
らによるCancer Res. 56:4887-4890, 1996)。内皮細胞の移動を阻害するエンド
スタチンの能力を求めるために、移動アッセイを8mmポアサイズのポリカーボ
ネート膜を有するトランスウェルチャンバー(コスター社製)にて行った。本ア
ッセイに利用した細胞は、ヒト微小血管内皮細胞(ジョージア洲アトランタにあ
るエモリー大学)又はウシ肺動脈内皮細胞(ミズーリ州セントルイスにあるモン
サント社製)のいずれかであった。MCDB131+0.1%BSA(ヒト細胞 )又はDMEM+0.1%BSA(ウシ細胞)にて使用する前に細胞を飢餓させ 、収穫させ、10細胞/mlで同じ培地に再懸濁させた。トランスウェルの低 部を、上部チャンバーに2x10細胞を添加する前に、37℃で30分間、0
.1%のゼラチンで塗布した。そのトランスウェルを低部チャンバーのケモアト
ラクタント(bFGF若しくはVEGF)を含有するウェルに移動させた。移動
は37℃で一晩行った。それから、膜を固定、染色し、膜の低部に移動した細胞
の数を3高電力場で計数した。
【0076】 例1:pMON24345(配列番号8)の構築と高レベルのマウスエンドス
タチンを生産する菌株の選択 全体のマウスRNA(カリフォルニア州パロアルトにあるクローンテックラボ
ラトリーズ社製)の5μgを500ngのランダム六量体プライマー(ウィスコ
ンシン州マディソンにあるプロメガコーポレーション社)と混合し、65℃で1
0分間加熱し、その後氷上で2分間冷却した。RNA/プライマー混合物に、( プロメガ社製)Rnasin、SuperScriptII緩衝液、DTTの20ユニットを添加し て、0.01M、dNTPミックス(ベーリンガー社製)の最終濃度と、SuperS
criptII転写酵素(ライフテクノロジー社製)の0.005Mで200ユニット の最終濃度にした。反応を1.5時間42℃でインキュベートし、70℃で5分
間反応をインキュベートすることにより、酵素を不活性化させた。大腸菌Rnase H(ライフテクノロジー社)の2ユニットを添加し、37℃で20分間反応をイ
ンキュベートさせることによりRNAを除去した。dHTPの添加によりポリメ
ラーゼチェインリアクションにより、二本鎖DNAを発生させ、5プライムマウ
スエンドスタチンプライマー(配列番号1)の1.6mM、で50ピコモルと、
3プライムマウスエンドスタチンプライマー(配列番号2)の50ピコモルと、
高複製PCR緩衝液、2.5ユニットの高複製酵素(ベーリンガー社製)の最終
濃度にした。反応混合物を95℃で3分間インキュベートし、15秒94℃のイ
ンキュベーション、30秒50℃のインキュベーション、4分72℃のインキュ
ベーションをを10回繰返し、15秒94℃のインキュベーション、30秒50
℃のインキュベーション、4分プラス20秒、72℃エクステンションインキュ
ベーションを15回繰り返した。最終的に、反応を72℃で7分間インキュベー
トさせた。
【0077】 二本鎖DNAを、1μlのPCR反応を25ngのベクター、連結緩衝液中の
1ユニットのT4リガーゼに添加して、pCRIIベクター(インビトロン社製
)にサブクローニングした。連結反応を12℃で一晩インキュベートさせた。連
結DNAをDH5αコンピテント細胞(メリーランド州ロックビルにあるライフ
テクノロジーインク製)に形質変換させ、LBampプレート上で成長させた。
大腸菌消化により求めた挿入断片のある二つの分離体を、さらにその特性を調べ
た。二つの分離体のcDNA挿入断片であるpMON24342(配列番号5)
とpMON24343(配列番号6)を、標準的なジデオキシ技法を利用して、
DNA配列決定により解析した。正しくDNA配列をコードするよう構築するた
めに、pMON24342及びpMON24343双方をApaIで消化させた
。ApaIマウスエンドスタチンDNA断片とpMON24342ベクタープラ
スDNA配列をコードする5プライムマウスエンドスタチンとを、QiaexIIゲル 抽出キット(ドイツ国のQiagenにある)を利用して分離した。断片を、50mM
Tris‐HCl、pH7.5、10mMMgCl、50μg/mlBSAと1ユニットのT4リガー
ゼ中で一緒に連結された。再構築されたプラスミドをDH5αコンピテント細胞に 形質変化させて、pMON24344(配列番号7)を発生させた。プラスミドpMON24344
をNcoIとHindIIIで消化させ、QiaexIIゲル抽出キットで断片を分離した。pMON24
344NcoI/HindIII断片を、50mMTris、pH7.5、10mMMgCl、50μg/mlBSAと1ユニ ットのT4リガーゼ中でNcoI/HibdIII消化脱リン酸pMON5723大腸菌発現ベクタ
ーを連結させた。連結DNAをMON105へ形質変換させ、SpecLBプレートにて選択
して分離させてpMON24345(配列番号8)を発生させた。PMON24345に宿る 大腸菌の菌株MON105を10mg/mlナリジキシン酸で誘導させ、上記細胞で発現さ れたマウスエンドスタチンをSDS‐PAGEで監視した。
【0078】 例2:ヒトエンドスタチンをエンコードするpMON20440(配列番号9)の構築 全体のヒトRNA(カリフォルニア州パロアルトにあるクローンテックラボラト リーズ社製)の5μgを500ngのランダム六量体プライマーと混合し、65℃で1
0分間加熱し、氷上で2分間冷却した。RNA/プライマー混合物に、20ユニット
のRnasin(プロメガ社製)、SuperScriptII緩衝液、DTTを添加し、0.01MdNTPミ
ックス(ベーリンガー社製)の最終濃度と、0.005Mで、20ユニットのSuperScr
iptII転写酵素の最終濃度にした。反応を42℃で1.5時間インキュベートさせ、反
応を70℃で5分間インキュベートさせることにより、酵素を不活性化させた。2 ユニットの大腸菌RnaseHを添加し、反応を37℃20分間インキュベートさせること
により、RNAを除去した。二本鎖DNAを、dHTPの添加により、ポリメラーゼチェ インリアクションにより発生させ、1.6mM、50ピコモルの5プライム人エンドス タチンプライマー(配列番号3)、50ピコモルの3プライムヒトプライマー(配
列番号4)、高複製PCR緩衝液と2.5ユニットの高複製酵素(ベーリンガー社製)
の最終濃度にした。反応混合物を95℃で3分間インキュベートし、15秒94℃のイ ンキュベートと、30秒55℃のインキュベートと、4分72℃のインキュベーション
を10回繰返し、それから15秒94℃のインキュベーション、30秒50℃のインキュベ
ーション、4分プラス20秒の72℃のエクステンションインキュベーションを1
5回繰返した。最終的に、反応を72℃7分間インキュベートさせた。
【0079】 二本鎖DNAをNcoIとHindIIIで消化し、50mMTris‐HCl、pH7.5、10mMMgCl
50μg/mlBSAと1ユニットのT4リガーゼ中で、NcoI/HindIII消化脱リン酸pMON2341
大腸菌発現ベクターへ連結した。連結DNAを大腸菌の菌株MON105へ形質変換さ
せ、AmpLBプレートで選択分離し、pMON20440(配列番号9)を発生させる。PMON
20440に宿る大腸菌の菌株MON105を10ng/mlナリジキン酸で誘発させ、上記細胞で
発現されたヒトエンドスタチンをSDS‐PAGEで監視した。
【0080】 例3:マウスエンドスタチンの再生方法 全ての工程を4℃で行った。マウスエンドスタチン封入体を、2.5mg/mlで、6
M尿素、5mMBIS‐Trisプロパン、pH10.8に溶解させた。本溶液を2時間攪拌させ、
続いてシスチン(ストック溶液0.2M、pH10.5)を添加して10mMとした。これを5
分間混合させて、3.5M尿素、100mMBis‐Trisプロパン、pH7.0中で、0.25mg/mlエ
ンドスタチンに希釈した。60時間攪拌させて、逆相HPLCにより評価し、タンパク
質の再生が終了した。他のpH条件及び尿素濃度も利用可能であるが、低効率であ
る。図3及び図4は、それぞれ、さまざまなpH条件及び尿素濃度下で、エンドス
タチン再生産物のHPLC記録を示す。図7、図8及び図9は、内皮細胞増殖及び細
胞移動アッセイでの精製マウスエンドスタチンの阻害活性を示す。
【0081】 例4:ヒトエンドスタチンの再生方法 全ての工程を4℃で行った。ヒトエンドスタチン封入体を2.5mg/mlで、10mMシ
ステイン、6M尿素、50mMBis‐Trisプロパン、pH10.8で溶解させた。本溶液を2 時間攪拌し、続いて10mMシスチン(0.2MでpH10.5のストック溶液)を添加し、5
分間混合させた。本溶液を希釈し、3.0M尿素、100mMBis‐Trisプロパン、pH7.5 中で0.25mg/mlにし、60時間攪拌させて再生工程を終了させた。他のpH条件及 び尿素濃度も利用可能であるが、低効率である。図5及び図6は、それぞれさま
ざなまpH条件と尿素濃度下でのヒトエンドスタチン再生産物のHPLC記録を示す。
図10は、内皮細胞増殖アッセイにおける精製ヒトエンドスタチンの阻害活性を
示す。
【0082】 当業者には、前記概略した可溶化、再生及び精製条件により、バクテリアから
エンドスタチンを精製する公知の方法に対して、劇的な改良を提供するものであ
ることを認めることができる。前臨床用研究及び臨床トライアルに使用する商業
スケールでのエンドスタチンの生産には、所望の生物学的特性を有する大量の可
溶性再生材料が必要である。治療産物としてのエンドスタチンの商業的開発には
、全ての適用にて同じ挙動をする全特性が既知である材料を必要とする。したが
って、可溶性再生エンドスタチンは、インビトロ用の、及び効果、効能、薬物速
度論、上記タンパク質の薬力学のインビボ研究用の不溶性材料の懸濁液よりも一
層望ましい。本願で開示された上記材料の発現、可溶化、再生、精製及びキャラ
クタリゼーションの劇的に改良された方法により、エンドスタチン、エンドスタ
チン断片、突然変異タンパク質、挿入断片、パームテイン(permutein)、それ らのキメラ、又は他の坑血管形成タンパク質、若しくは癌を含む血管形成疾患に
て化合物として有用である小さな分子と上記物質類との複合体を開発する以後の
研究目的を、大いに容易化させる。
【0083】 本願で引用した全ての文献、特許及びその出願は、本願の述べたように、全体
の引用文献に編入される。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 クローン化されたエンドスタチン断片の略図を示す。 コラーゲンXVIIIのC末端断片を示す。プラスミドpMON24345(配列番号8)
はマウスコラー全XVIIIのC末端断片をエンコードし、プラスミドpMON20440(
配列番号9)はヒトコラーゲンXVIIIのC末端断片をエンコードする。
【図2】 エンドスタチン再生手順の略図である。 尿素及びDTT若しくはシステイン存在下での最適可溶化条件と、システイン存 在下での再生の概略を示す。
【図3】 さまざまなpH条件下でのマウスエンドスタチン再生産物を示す。 3.5M尿素中でのpH7.5、pH8.0及びpH8.5におけるマウスエ
ンドスタチン再生産物のRP‐HPLC記録。
【図4】 さまざまな尿素濃度下でのマウスエンドスタチン再生産物を示す。 pH7.5における3.0M尿素、3.5M尿素及び4.0M尿素でのマウス
エンドスタチン再生産物のRP‐HPLC記録。
【図5】 さまざまなpH条件下でのヒトエンドスタチン再生産物を示す。 3.5M尿素中でのpH7.5、pH8.0及びpH7.5におけるヒトエン
ドスタチン再生産物のRP‐HPLC記録。
【図6】 さまざまな尿素濃度下でのマウスエンドスタチン再生産物を示す。 pH7.5における3.0M尿素、3.5M尿素及び4.0M尿素でのマウス
エンドスタチン再生産物のRP‐HPLC記録。
【図7】 マウスエンドスタチンによるHMMEC移動の阻害を示す。 精製マウスエンドスタチンは、15μg/ml及び30μg/mlでのHMEC
細胞移動アッセイにてアッセイした。移動の阻害は両濃度で観察された。
【図8】 マウスエンドスタチンによるCPAE移動の阻害を示す。 精製マウスエンドスタチンは、5μg/ml及び30μg/mlでのCPAE移
動の阻害に対してアッセイされた。
【図9】 マウスエンドスタチンによる内皮細胞増殖の阻害を示す。 マウスエンドスタチンによる内皮細胞増殖の阻害を示し、顕著な阻害は20μ
g/mlで観察された。
【図10】 ヒトエンドスタチンによる内皮細胞増殖の阻害を示す。 ヒトエンドスタチンによる内皮細胞増殖の阻害を示し、顕著な阻害はエンドス
タチンの10μg/mlで観察された。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年4月12日(2000.4.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4B064 AG01 CA02 CA19 CC24 CE02 CE04 CE08 CE10 CE11 CE12 DA05 4H045 AA10 AA20 BA10 CA40 EA28 FA74 GA01 GA06 GA21 GA23 GA26 HA05

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エンドスタチン遺伝子を発現する宿主細胞を培養させ
    る工程と、 (b)前記遺伝子発現の産物を回収する工程と、 (c)高pHにて前記遺伝子産物を可溶化させる工程と、 (d)略中性近傍のpHで前記可溶化遺伝子産物を再生させる工程と、 (e)前記遺伝子産物の適切なフォールド形を分離する工程と、 を含むエンドスタチンの生産方法。
  2. 【請求項2】 (a)エンドスタチン遺伝子を発現する宿主細胞を培養する
    工程と、 (b)前記遺伝子発現の産物を回収する工程と、 (c)略中性近傍のpHで前記遺伝子産物を再生させる工程と、 (d)前記遺伝子産物の適切なフォールド形を分離する工程と、 を含むエンドスタチンの生産方法。
  3. 【請求項3】 前記可溶化工程の高pHは約pH9乃至約pH11.5であ
    る請求項1に記載の生産方法。
  4. 【請求項4】 前記高pHは約pH10乃至約pH11である請求項3に記
    載の生産方法。
  5. 【請求項5】 前記高pHは約pH10.5である請求項4に記載の生産方
    法。
  6. 【請求項6】 前記再生工程の中性近傍のpHは約pH6乃至約pH8.5
    である請求項1又は2に記載の生産方法。
  7. 【請求項7】 前記再生工程の中性近傍のpHは約pH7.0乃至約pH8
    .0である請求項6に記載の生産方法。
  8. 【請求項8】 前記再生工程の中性近傍のpHは約pH7.5である請求項
    7に記載の生産方法。
  9. 【請求項9】 前記再生工程の中性近傍のpHは約pH7.0乃至約pH8
    .0である請求項6に記載の生産方法。
  10. 【請求項10】 前記再生工程の中性近傍のpHは約pH7.5である請求
    項9に記載の生産方法。
  11. 【請求項11】 前記可溶化工程中に、尿素が約4M乃至約10Mの濃度で
    存在する請求項1又は2に記載の生産方法。
  12. 【請求項12】 前記可溶化工程中に、尿素が約6Mの濃度で存在する請求
    項11に記載の生産方法。
  13. 【請求項13】 前記再生工程中に、尿素が約0.5M乃至約5Mの濃度で
    存在する請求項1又は2に記載の生産方法。
  14. 【請求項14】 前記再生工程中に、尿素が約3.5Mの濃度で存在する請
    求項13に記載の生産方法。
  15. 【請求項15】 前記可溶化工程中に、グアニジン塩酸塩が約2M乃至約8
    Mの濃度で存在する請求項1又は2に記載の生産方法。
  16. 【請求項16】 前記可溶化工程中に、グアニジン塩酸塩が約4Mの濃度で
    存在する請求項15に記載の生産方法。
  17. 【請求項17】 前記再生工程中に、グアニジン塩酸塩が約0.2M乃至約
    2Mの濃度で存在する請求項1又は2に記載の生産方法。
  18. 【請求項18】 前記再生工程中に、グアニジン塩酸塩が約1.5Mの濃度
    で存在する請求項17に記載の生産方法。
  19. 【請求項19】 ジスルフィド結合をスルフヒドリル基に還元させ得る還元
    剤の存在下で行う請求項1又は2に記載の生産方法。
  20. 【請求項20】 前記還元剤はDTT、BME、システイン及び還元グルタ
    チオンからなる群から選択される請求項19に記載の生産方法。
  21. 【請求項21】 DTTは前記可溶化工程中に、約2mM乃至約10mMの
    濃度で存在する請求項20に記載の生産方法。
  22. 【請求項22】 DTTは前記可溶化工程中に、約5mMの濃度で存在する
    請求項21に記載の生産方法。
  23. 【請求項23】 DTTは前記再生工程中に、約0.2mM乃至約2mMの
    濃度で存在する請求項20に記載の生産方法。
  24. 【請求項24】 DTTは前記再生工程中に、約0.5mMの濃度で存在す
    る請求項23に記載の生産方法。
  25. 【請求項25】 還元グルタチオンは前記可溶化工程中に、約5mM乃至約
    20mMの濃度で存在する請求項20に記載の生産方法。
  26. 【請求項26】 還元グルタチオンは前記可溶化工程中に、約10mMの濃
    度で存在する請求項25に記載の生産方法。
  27. 【請求項27】 還元グルタチオンは前記再生工程中に、約1mM乃至約4
    mMの濃度で存在する請求項20に記載の生産方法。
  28. 【請求項28】 還元グルタチオンは前記再生工程中に、約2mMの濃度で
    存在する請求項27に記載の生産方法。
  29. 【請求項29】 システインは前記可溶化工程中に、約5mM乃至約20m
    Mの濃度で存在する請求項20に記載の生産方法。
  30. 【請求項30】 システインは前記可溶化工程中に、約10mMの濃度で存
    在する請求項29に記載の生産方法。
  31. 【請求項31】 システインは前記再生工程中に、約0.5mM乃至約4m
    Mの濃度で存在する請求項20に記載の生産方法。
  32. 【請求項32】 システインは前記再生工程中に、約1mMの濃度で存在す
    る請求項31に記載の生産方法。
  33. 【請求項33】 前記再生工程中に、ジスルフィド結合の相互交換を向上さ
    せ得る薬剤が存在する請求項1又は2に記載の生産方法。
  34. 【請求項34】 前記薬剤はシスチン及び酸化グルタチオンから選択される
    請求項33に記載の生産方法。
  35. 【請求項35】 シスチンは前記再生工程中、約0.2mM乃至約5mMの
    濃度で存在する請求項34に記載の生産方法。
  36. 【請求項36】 シスチンは前記再生工程中に、約1mMの濃度で存在する
    請求項35に記載の生産方法。
  37. 【請求項37】 ジスルフィド結合は前記再生工程中の空気酸化工程により
    形成される請求項1又は2に記載の生産方法。
  38. 【請求項38】 前記空気酸化工程は約12時間乃至約96時間に亘り行わ
    れる請求項37に記載の生産方法。
  39. 【請求項39】 前記空気酸化工程は約24時間乃至約72時間に亘り行わ
    れる請求項38に記載の生産方法。
  40. 【請求項40】 前記空気酸化工程は約60時間に亘り行われる請求項39
    記載の生産方法。
  41. 【請求項41】 前記遺伝子産物は前記可溶化工程中に、約1乃至約20m
    g/mlの濃度で存在する請求項1又は2に記載の生産方法。
  42. 【請求項42】 前記遺伝子産物は前記可溶化工程中に、約2.5mg/m lの濃度で存在する請求項41に記載の生産方法。
  43. 【請求項43】 前記遺伝子産物は前記再生工程中に、約0.1乃至約5m
    g/mlの濃度で存在する請求項1又は2に記載の生産方法。
  44. 【請求項44】 前記遺伝子産物は前記再生工程中に、約0.25mg/m lの濃度で存在する請求項43に記載の生産方法。
  45. 【請求項45】 イオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマト
    グラフィー及び分取高速液体クロマトグラフィーからなる群から選択された方法
    により、エンドスタチンを精製する精製工程をさらに含む、請求項1又は2に記
    載の生産方法。
  46. 【請求項46】 前記エンドスタチン遺伝子は非ヒトである、動物エンドス
    タチンをエンコードするDNAを含む請求項1又は2に記載の生産方法。
  47. 【請求項47】 前記エンドスタチン遺伝子は、配列番号5、配列番号6、
    配列番号7及び配列番号8からなる群から選択される請求項1又は2に記載の生
    産方法。
  48. 【請求項48】 前記エンドスタチン遺伝子はヒトエンドスタチンをエンコ
    ードするDNAを含む請求項1又は2に記載の生産方法。
  49. 【請求項49】 前記エンドスタチン遺伝子は配列番号9を含む請求項1又
    は2に記載の生産方法。
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