JP2002501555A - 熱可塑性オレフィン組成物 - Google Patents

熱可塑性オレフィン組成物

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JP2002501555A JP52794098A JP52794098A JP2002501555A JP 2002501555 A JP2002501555 A JP 2002501555A JP 52794098 A JP52794098 A JP 52794098A JP 52794098 A JP52794098 A JP 52794098A JP 2002501555 A JP2002501555 A JP 2002501555A
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ダーマラジャン、ナラヤナスワミ・ラージャ
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エリュル、マリア・ドロリス
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アドバンスド・エラストマー・システムズ・エル・ピー
エクソン・ケミカル・パテンツ・インク
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ポリプロピレン、及びエチレン−アルファオレフィンエラストマー、及び80重量%より高いプロピレン含有率を有するエチレン−プロピレンコポリマーを含む相溶化剤を含む新規な熱可塑性オレフィン組成物に関する。エチレン−プロピレンコポリマー相溶化剤は、ポリプロピレン相とエラストマー相の間のより大きい程度の相溶性を付与し、改善された物理的特性を生じる。

Description

【発明の詳細な説明】 熱可塑性オレフィン組成物発明の背景 本発明は、ポリプロピレン、及びエチレン−アルファオレフィンエラストマー 、及び80重量%より高いプロピレン含有率を有するエチレン−プロピレンコポ リマーを含む相溶化剤を含む新規な熱可塑性オレフィン組成物に関する。エチレ ン−プロピレンコポリマー相溶化剤は、ポリプロピレン相とエラストマー相の間 のより大きい程度の相溶性を与え、改善された物理的特性を生じる。 熱可塑性オレフィン組成物(TPO)は、ポリプロピレン、オレフィン性エラ ストマー、及び所望により充填剤及びその他の配合成分のブレンドとして定義さ れる。TPOは多相ポリマーブレンドであり、そこではポリプロピレンが連続マ トリックス相を形成し、エラストマー及び充填剤が分散された成分である。ポリ プロピレンマトリックスはTPOに引張り強さと耐薬品性を付与し、一方、エラ ストマーは柔軟性と耐衝撃性を付与する。 従来的に、エチレン−プロピレンコポリマー(EP)及びエチレン−プロピレ ン−ジエンターポリマー(EPDM)がTPO中のエラストマー成分として使用 されてきた。最近になって、その他のエチレン−アルファオレフィンコポリマー 、特に、エチレン−ブテン及びエチレン−オクテンコポリマー、が使用されてい る。 TPOの主要な市場は、自動車の部品、特に、バンパーファシア(bumper fasc ia)の製造におけるものである。これらの部品は一般的に射出成形法を使用して 製造される。効率を上げコストを下げるためには、成形時間を短縮し、型中の壁 厚を減少させることが必要である。これらの目的を達成するために、製造業者ら は高メルトフローポリプロピレン(メルトフローレート>35)に関心を向けた 。これらの高いメルトフローレート(MFR)の樹脂は強化するのが難しく、低 い衝撃強さを有する生成物をもたらす。 高いMFRのポリプロピレン樹脂の耐衝撃性の改善が難しい理由の1つは、使 用されるポリプロピレン樹脂と耐衝撃性改良剤として一般的に使用されるエラス トマーの間の溶融粘度の相違が大きいためである。これらの相違は、ポリプロピ レンマトリックス中のエラストマーの劣った分散をもたらし、分散されたエラス トマーの粒度を大きくし、これは次に全体的な衝撃強さを損ねる。 この問題の1つの提案された解決方法は、エラストマーの粘度をさげるために 、使用されるエラストマーの分子量を低下させることであった。この方法は、ポ リプロピレンマトリックス中のエラストマーのより良好な分散を生じたが、改質 剤の低減された分子量はTPOの衝撃強さに悪影響を与えた。 提案されたもう1つの解決方法は、混合プロセスの間は低粘度のプラスチック のような挙動を示すが、成形されたTPO中においてはエラストマーのように機 能する生成物を開発することであった。これらのタイプのポリマーは一般的にプ ラストマーと呼ばれる。しかしながら、今日まで、これらのプラストマー生成物 は、高メルトフローのポリプロピレンと併用されたときに満足のいく耐衝撃性能 を生じていない。 探求された第3の領域は枝分れエラストマーの使用である。米国特許第5,6 81,897号は、ポリプロピレン並びにその他の熱可塑性樹脂用の耐衝撃性改 良剤として、ある程度の長鎖枝分れを有する実質的に線状のエチレン−アルファ オレフィンコポリマーの使用を開示している。これらのエラストマーの使用は衝 撃強さの改善をもたらすことが判明したが、高いMFRのポリプロピレン樹脂を 使用して製造されたTPOにおける衝撃強さと柔軟性に対する要望が依然として 存在する。発明の概要 本発明の熱可塑性オレフィン組成物は、高いメルトフローレート(melt flow rate)(MFR)のポリプロピレン樹脂を、エチレン−アルファオレフィンエラ ストマー、及び80重量%より高いプロピレン含有率を有するエチレン−プロピ レンコポリマーを含む相溶化剤とブレンドすることによって調製される。高いプ ロピレン含有率のコポリマーは、ポリプロピレン相とエラストマー性相の間の相 溶化剤として作用し、ポリプロピレンマトリックス全体にわたってエラストマー の優れた分散をもたらすことが判明した。 TPOのポリプロピレン相は、比較的高いメルトフローレート(MFR)を有 するポリプロピレンホモボリマーから成る。具体的には、MFRは約20乃至1 00であるべきであり、35乃至70のMFRが好ましい。ポリプロピレン成分 は典型的にはTPOの88乃至50重量%を構成し、65乃至75重量%のポリ プロピレン含有率が好ましく、そして70重量%のポリプロピレンが最も好まし い。 TPOのエラストマー成分は、エチレン−C3乃至C20アルファオレフィンコ ポリマー又はエチレン−アルファオレフィン−ジエンターポリマーを含む。エラ ストマーは一般に30,000乃至500,000の数平均分子量を有し、50, 000乃至100,000の範囲が好ましい。エラストマーのエチレン含有率は 一般に45乃至80重量%の範囲内であり、45乃至65重量%が好ましい。比 例して、TPOのエラストマー性成分は10乃至50重量%を構成し、20乃至 40重量%が好ましい。 最後に、エチレンプロピレンコポリマー相溶化剤は40,000乃至300,0 00の数平均分子量を有し、80,000乃至200,000が好ましい。相溶化 剤は一般に1.8乃至4.5の分子量分布(MWD)を有し、2乃至3が好ましい 。プロピレン含有率は80から92重量%まで変化し、83乃至91重量%が好 ましく、そして85乃至90重量%が最も好ましい。好ましいコポリマーは、ア イソタクチックホモポリプロピレンの約2乃至65%、好ましくは約5乃至40 %の結晶度を示す。TPO中で相溶化剤として使用されるとき、高プロピレン含 有率のコポリマーは2乃至15重量%の範囲内で使用され、3乃至7重量%が好 ましい。 充填剤などのようなTPOの製造において典型的に使用されるその他の材料も 本発明の実施において使用することができる。図面の簡単な説明 図1は、70のMFRのポリプロピレン混合物中のエラストマーの分散を示す 顕微鏡写真である。 図2は、本発明の相溶化剤を含むTPO組成物と含まないTPO組成物の一組 のTEM像である。 図3は、ノッチ付きアイゾット衝撃試験の後のTPOの断面の概略図である。 図4は、衝撃後の割れを示すTPO組成物の一連の顕微鏡写真である。発明の詳細な説明 ポリプロピレン成分 従来的なTPOと同様に、本発明のTPOの主成分は、ポリプロピレン、好ま しくはアイソタクチックポリプロピレンから成る。実際には、ポリプロピレンは 、TPO組成物全体の90乃至50重量%を構成し、75乃至65重量%が好ま しい。ポリプロピレンは少なくとも20から約100までのMFRを有するべき であり、35乃至75が好ましく、70がより好ましい。 本発明の実施において使用されるポリプロピレンは、ポリプロピレンの製造の ための任意の公知の技術を使用して製造することができる。これは、従来的チー グラー−ナッタ触媒、並びにPCT国際公開パンフレットWO94/28034 に例示されているもののようなメタロセン触媒系のような新規な触媒系の使用を 含む。アイソタクチックポリプロピレンが一般にTPOの用途において使用され るので、アイソタクチックポリプロピレンを主に生産する触媒系が好ましい。さ らに、ポリプロピレン耐衝撃性コポリマー、並びに反応器TPOを使用すること ができる。 本発明の実施において使用することができる典型的アイソタクチックポリマー は、エクソン・ケミカル・カンパニー(Exxon Chemical Comapany)によって製 造されたEscorene(登録商標)1105(MFR=35)、並びにこれもまたエ クソン・ケミカル・カンパニーによって製造されたDevelopment Grade PP19 067−002−01(MFR=70)を含む。本発明の実施において有用な耐 衝撃性コポリマーは、いずれもエクソン・ケミカル・カンパニーによって製造さ れたEscorene(登録商標)PD7035(MFR=35)及びPD7194(M FR=20)を含む。エラストマー性成分 エラストマー性成分は、ポリプロピレンマトリックスに柔軟性と衝撃強さを付 与する、エチレン/アルファ−オレフィンコポリマー又はエチレン/アルファ− オレフィン/ジエンターポリマーを含む。エラストマー性成分は、TPO中に組 成物全体に基づいて10乃至50重量%の範囲内の量で存在し、20乃至40重 量%が好ましい。 エチレン/アルファ−オレフィンコポリマーの場合、アルファ−オレフィンは C3〜C20アルファ−オレフィンから成る群から選択され、プロピレン、ブテン 、及びオクテンが好ましく、プロピレンが最も好ましい。コポリマーのエチレン 含有率は80乃至45重量%の範囲内であり、65乃至45重量%が好ましい。 ポリマーの数平均分子量は30,000乃至500,000の範囲内でよく、50 ,000乃至100,000が好ましい。 本発明のエラストマー性ターポリマーに関して、アルファ−オレフィンはここ でもC3〜C20アルファ−オレフィンから成る群から選択され、プロピレン、ブ テン、及びオクテンが好ましく、プロピレンが最も好ましい。ジエン成分はC4 〜C20ジエンから成る群から選択される。好ましいのは非共役ジエンである。適 するジエンの例は、6乃至15個の炭素原子を有する直鎖炭化水素ジオレフィン 又はシクロアルケニル−置換アルケンを含む。具体的な例は、(a)1,4−ヘ キサジエン及び1,6−オクタジエンのような直鎖非環式ジエン、(b)5−メ チル−1,4−ヘキサジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン、3, 7−ジメチル−1,7−オクタジエン、及びジヒドロ−ミリセンとジヒドロ−オ シネンの異性体混合物のような枝分れ鎖非環式ジエン、(c)1,3−シクロペ ンタジエン、1,4−シクロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジエン、及び 1,5−シクロドデカジエンのような単一環脂環式ジエン、(d)テトラヒドロ インデン、メチルテトラヒドロインデン、ジシクロペンタジエン(DCPD)、 ビシクロ−(2.2.1)−ヘプタ−2,5−ジエン、アルケニル、アルキリデ ン、シクロアルケニル、及びシクロアルキリデンノルボルネン、例えば、5−メ チレン−2−ノルボルネン(MNB)、5−プロペニル−2−ノルボルネン、5 −イソプロピリデン−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン( ENB)、5−(4−シクロペンテニル)−2−ノルボルネン、5−シクロヘキ シリデン−2−ノルボルネン、及び5−ビニル−2−ノルボルネン(VNB)、 のような多環脂環式縮合及び架橋環ジエン、(e)アリルシクロヘキセン、ビニ ルシクロオクテン、アリルシクロデセン、ビニルシクロドデセンのようなシクロ アルケニル−置換アルケンを含む。典型的に使用される非共役ジエンの中で、好 ま しいジエンは、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、5−メチレン− 2−ノルボルネン、及び5−エチリデン−2−ノルボルネンである。特に好まし いジオレフィンは、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン 、ジシクロペンタジエン、及び5−ビニル−2−ノルボルネンである。本明細書 全体を通じて「非共役ジエン」と「ジエン」という用語は互換的に使用されるこ とに注意されたい。 ターポリマーは、80乃至45重量%のエチレン含有率を有することができ、 65乃至45重量%が好ましい。アルファオレフィン含有率は20乃至55重量 %の範囲内でよく、30乃至55重量%が好ましい。最後に、ジエン含有率は0 .5乃至10重量%の範囲内でよく、0.5乃至7重量%が好ましい。 上述のコポリマーと同様に、ターポリマーの数平均分子量は30,000乃至 500,000の範囲内でよく、50,000乃至100,000が好ましい。 本発明の実施において使用されるエラストマーは、線状、実質的に線状、塊状 (blocky)、又は枝分れでよい。これらの中で、枝分れエラストマーが好ましい 。なぜならば、それらは、同等のムーニー粘度のその他のエラストマーと比較し たとき、最も高い衝撃強さを生じるからである。 枝分れの存在と程度は分子量の測定から決定される。分子量は、示差屈折率検 出器(DRI)を備えた従来的ゲルパーミエーションクロマトグラフィー及び低 角度レーザー光散乱(LALLS)検出器の両方を使用して測定する。数平均分 子量(Mn)のような、分子量分布の低い方のモーメントはDRIを使用して得 られる。高い方のモーメント、即ち、重量平均分子量(Mw)及びZ平均(Mz) 分子量は光散乱から得られる。 枝分れの相対的な程度は、枝分れ指数[BI]を使用して定量化される。この 指数は、(i)MW,LALLS、(ii)MW,DRI、(iii)粘度平均分子量MV,DRI、及 び(iv)135℃のデカリン中で測定された固有粘度(IV)の測定値から計算 される。枝分れ指数は、 BI = (MV,brW,DRI)/(MW,LALLSV,DRI) (1) によって定義され、式中、MV,br=k(IV)1/aであり、 そしてaはMark-Houwink定数(135℃のデカリン中のEP(D)Mについ ては0.759)である。線状ポリマーに対する枝分れ指数は1.0であり、枝分 れポリマーについては枝分れの程度は線状ポリマーに比較して定義される。中程 度に枝分れしたポリマーについては、枝分れ指数は0.5乃至0.7の範囲内であ り、一方、高度に枝分れしたポリマーについてはB1値は0.1乃至0.3の範囲 内である。 線状エラストマーは、従来的チーグラー−ナッタ触媒並びにメタロセン触媒を 含む従来的な重合方法を使用して調製することができる。実質的に線状のポリマ ーは、米国特許第5,272,336号及び第5,278,272号に記載されてい る。枝分れエラストマーは、米国特許第5,674,613号(これは米国のプラ クティスのために引用によって組み入れられている)中に開示されているのと類 似の方法で製造することができる。ブロックコポリマーは米国特許第4,792, 595号に記載された技術を使用して製造することができ、その教示は米国のプ ラクティスのために引用によって本明細書中に組み入れられており、そしてエク ソン・ケミカル・カンパニーによって製造され販売されているVistalon(登録商 標)878及びMDV91−9を含む。高プロピレン含有率のコポリマー相溶化剤 本発明において使用される高プロピレン含有率のコポリマー相溶化剤は、少な くとも80重量%から92重量%までのプロピレン含有率を有するエチレン/プ ロピレンエラストマーから成る新規なクラスの化合物に基づく。プロピレン含有 率は83乃至91重量%であるのが好ましく、85乃至90重量%が最も好まし い。このコポリマーの数平均分子量は40,000乃至300,000の範囲内で あり、80,000乃至200,000が好ましい。これらのコポリマーは、1. 8乃至4.5の重量平均分子量の数平均分子量に対する比率によって定義される 分子量分布を有し、2乃至3が好ましい。これらのコポリマーは、エチレンによ って中断されたプロピレンモノマーの長い連続物を有するエチレンとプロピレン のランダムコポリマーである。これらのコポリマーは、ポリプロピレンマトリッ クスとエラストマー成分の間の相溶化剤として作用し、ポリプロピレンマトリッ クス全体にわたるエラストマーのより良好な分散をもたらす。この改善された分 散は、次に、改善された衝撃強さ並びにその他の物理的特性をもたらす。 コポリマーのプロピレン含有率は、従来的なエチレン/プロピレンコポリマー とは対照的なものであり、コポリマーはプロピレン領域において高度のタクチシ ティーを示し、即ち、コポリマーはアイソタクチック又はシンジオタクチック領 域を有することができる。任意のコポリマーを本発明の実施において使用するこ とができるが、アイソタクチック領域を有するこれらのコポリマーが最も好まし い。アイソタクチック領域を有するコポリマーの使用は、室温及び少なくとも− 30℃まで下げたときの両方において優れた衝撃強さを有するTPOをもたらす 。コポリマー中のアイソタクチック配列の存在は、コポリマーの結晶度を調べる ことによって決定できる。本発明の好ましいコポリマーは、ポリマーのアニール されたサンプルの融解熱によって測定して、アイソタクチックホモポリプロピレ ンの約2乃至約65%の結晶度を有するべきであり、5乃至40%の結晶度を有 するのが好ましい。 一般に、本発明の範囲の制限なしに、本発明において有用な高プロピレン含有 率のコポリマーを製造する1つの方法は以下の通りである:(1)エチレンとプ ロピレンが攪拌タンク反応器に導入され、(2)触媒系がノズルを通して導入さ れ、(3)溶媒が反応器に供給され、(4)反応器が、エチレン、所望によりジ エン、溶媒及びポリマーと共に、プロピレンから成る液相を含み、(5)反応器 の温度と圧力が自己冷却、並びに冷却コイル、ジャケット、供給物の調節、その 他を通じて調節可能であり、(6)重合速度が触媒の濃度、モノマー及び温度に よって制御され、及び(7)ポリマー生成物のエチレン含有率が反応器中のエチ レンのプロピレンに対する比率によって決定され、この比率は反応器へのこれら の成分の供給割合を操作することによって調節される。 例えば、典型的重合は、シクロペンタジエニル含有遷移金属化合物(以下、メ タロセンという)及び活性剤を含む触媒系の存在下の重合から成る。本発明にお いて使用される高プロピレン含有率のコポリマーの製造において有用なメタロセ ンの例は米国特許第5,324,800号に記載されており、その教示は米国のプ ラクティスのために引用によって本明細書中に組み入れられている。これらの中 で、最終生成物中に高度のアイソタクチシティーを付与するメタロセン触媒が好 ましい。この要求を満足する触媒は、米国特許第5,198,401号に記載され ているキラルなメタロセン触媒を含み、その教示は米国のプラクティスのために 引用によって本明細書中に組み入れられている。触媒系の一部として使用できる 活性剤は、アルモキサン及び非配位性アニオン化合物を含む。これらの中で、非 配位性アニオン活性剤が好ましい。 アルモキサン活性剤は、約1:1乃至20,000:1またはそれ以上のアル ミニウムのメタロセンに対するモル比を与える量で使用されるのが好ましい。非 配位性アニオン活性剤は、10:1乃至約1:1のメタロセンの非配位性アニオ ンに対するモル比を与える量で使用されるのが好ましい。上述の重合は、触媒系 の存在下に約−100℃乃至約300℃の温度で約1秒乃至約10時間の時間行 なわれて、40,000乃至300,000の重量平均分子量及び1.8乃至約4. 5の分子量分布を有するコポリマーを製造する。 高プロピレン含有率のコポリマーを製造するために使用される方法は液相(ス ラリー、溶液、懸濁液、又は塊状相、又はそれらの組み合わせ)における触媒の 使用を含むが、別の態様に従って、高圧流体相又は気相重合法も使用できる。気 相又は懸濁重合法を使用する場合、触媒系は一般に担持触媒を使用する。例えば 、米国特許第5,057,475号を参照のこと。その教示は米国のプラクティス のために引用によって本明細書中に組み入れられている。そのような触媒系はま た、例えば、掃去剤のようなその他の公知の添加剤も含むことができる。これら の方法は、反応容器の種類及び重合の実施の様式に関する制限なしに、使用する ことができる。上述したように、そして担持触媒系を使用する系についてもそう であるが、液相法は、エチレン及びプロピレンを触媒系と適当な重合希釈剤中で 接触させる工程、及び触媒系の存在下にこれらのモノマーを、所望の分子量と組 成のエチレン/プロピレンコポリマーを製造するのに十分な時間と温度で反応さ せる工程を含む。 本発明の相溶化剤は、一般に、TPO組成物中において2乃至15重量%の範 囲内の量で使用され、3乃至7重量%が好ましい。熱可塑性オレフィン組成物の調製 本発明のTPOは、TPOの製造において現在使用されている任意の従来方法 によって調製することができる。個々の成分を別々に製造して機械的に一緒にブ レンドすることができる。さらに、2種類以上の成分を反応器ブレンド中におい て製造することができる。 物理的ブレンドの場合、成分は、BRバンバリーミキサーのような機械式混合 器中で一緒にされ、強力に混合される。混合の強さは、ポリプロピレン成分が溶 融(融解)し均一な混合物を形成するまで制御される。ポリプロピレンの融解後 混合を2分間続け、混合の強さをバッチの温度が210℃を越えないように調節 する。配合物をその後ミキサーから取り出し、従来的な仕上げ技術を使用して仕 上する。 2種類以上の成分を反応器ブレンドとして組合せることも可能である。これは 連続する複数の反応器を使用して行なうのが好ましく、その場合、各々の成分は 独立した反応器中で製造され、その後反応体はもう1つの反応器に送られ、そこ で第2の成分が調製される。実施例 本発明を以下の実施例において詳細に説明するが、これは例示のためのみのも のである。使用されたポリマー 以下の実施例において使用されたポリプロピレンは、エクソン・ケミカル・カ ンマニーによって製造されEscorene(登録商標)1105(MFR=35)及び Development Grade 19067−002−01の商品名で販売されている市販の ポリプロピレンホモポリマーである。これらのホモポリマーは従来的チーグラー −ナッタ触媒を使用して製造され、表Iに示した特性を有する。表 I ポリプロピレンの特性 エラストマー 以下の実施例において使用したエラストマーは従来的触媒系から製造された。 Vistalon(登録商標)606及びVistalon(登録商標)878はエクソン・ケミ カル・カンパニーによって製造され販売されているエチレン−プロピレンコポリ マーである。Royalene(登録商標)521はユニロイヤル(Uniroyal)によって 製造され販売されているエチレン−プロピレン−ジエンターポリマーである。エ ラストマー6−1及び7−2は開発的なエチレン−プロピレン−ジエンターポリ マーである。これらのターポリマーは高度に枝分れしている。エラストマーの組 成及び物理的特徴を表IIにまとめる。表 II エラストマーの特性 相溶化剤 実施例において使用された相溶化剤は以下に記載されたようにして製造された 。 重合は、1リットルの攪拌されている反応器中で供給物を系に連続的に流し 生成物を連続的に引き出しながら行われた。溶媒(ヘキサン)及びモノマー(エ チレン、プロピレン、及びENB)をアルミナ及びモレキュラーシーブの床上で 精製した。触媒溶液を調製するためのトルエンも同じ技術によって精製した。エ チレンを除いて、全ての供給物は計量型ポンプによって反応器にポンプ輸送され 、エチレンは質量流量調節器を通して自己圧力下の気体として流された。反応器 温度は、反応器冷却ジャケットを通して水を循環させることによって調節した。 反応体を液相に保つために、反応器を反応体混合物の蒸気圧を越える圧力で維持 した。反応器は液体で満たして運転された。反応器滞留時間は16〜19分であ った。 エチレン供給物及びプロピレン供給物を一緒にして1つの流れにし、その後0 ℃まで冷却された予め冷却されたヘキサン流れと混合した。ENBを使用した場 合には、その他のモノマーの上流でENBもヘキサン流れに供給した。トリイソ ブチルアルミニウム又はトリ(n−オクチル)アルミニウム掃去剤のヘキサン 溶液を、溶媒とモノマーの組み合わされた流れに、前記流れが反応器に入る直前 に添加して、触媒毒の濃度をさらに低下させた。アルキルアルミニウム/メタロ センのモル比は典型的には10〜100であった。重合は、活性剤としてのN, N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼素(DMP FB)と混合された、ビス−シクロペンタジエニルキラル触媒、即ち、ジメチル シリル−ビスインデニルハフニウムジクロリド触媒を使用して行なった。これら の触媒成分はトルエン中に1/1のモル比で溶解した。トルエン中の触媒成分の 混合物は計量された速度で反応器にポンプ輸送され、別個の入口を通して入った 。 ポリマー溶液は、圧力を大気圧まで下げる圧力制御バルブを通して反応器を出 た。これにより、溶液中の過剰のモノマーが蒸発して蒸気相になり、これは蒸気 液体分離器の塔頂部から排気された。液相は分離器の底部から流れ出て、ポリマ ーを回収するために集められた。ポリマーは、蒸気ストリッピングとそれに続く 乾燥によってか又は熱及び減圧下の溶媒蒸発によって溶液から回収された。 ポリマーを特徴付けして、ムーニー粘度(ムーニー粘度計による、ASTM D1648)、エチレン含有率(FTIRによる、ASTM D3900)、E NB含有率(FTIRによる、ASTM D6047)、溶融温度及び/又はガ ラス転移温度(DSCによる、本明細書中で説明する)、及び分子量(GPCに よる、本明細書中で説明する)を与えた。第2の反応器のポリマーの分析はポリ マーブレンド全体の特性を表す。 本発明の生成物を特徴付けするために使用されたゲルパーミエーションクロマ トグラフィー(GPC)技術は幾つかの文献、特に、米国特許第4,989,43 6号(これは米国特許のプラクティスのために引用によって本明細書中に組み入 れられている)、に記載されている。分子量と組成の測定は、G.Ver Strate,C.C ozewith,S.Ju,Macromolecules,21,3360(1988)(これは米国のプラクティス特許 のために引用によって本明細書中に組み入れられている)に記載されている。使 用された様々なその他の技術は、“Structure Characterization,The Science a nd Technology of Elastomers”,F.Eirich,editor,Academic Press(1978),Chapt er 3 by G.Ver Strateに記載されたポリマー構造特性決定に正しく基づいている 。本発明の生成物を特徴付けするために使用された示差走査熱量分 析(DSC)は、成形歪のないサンプルを20℃で熱量計に装填すること、サン プルを−75℃まで冷却すること、180℃まで10℃/分で走査すること、サ ンプルを−75℃まで冷却すること、そして走査を再び行なうことという標準的 なプロトコルを有する。Tmと融解熱は、最初の溶融からの測定に基づいて評価 する。幾つかの場合、低融点結晶度は2回目の走査では見られないだろう。なぜ ならば、低温度でさえ結晶が発達するのに多くの時間がかかる可能性があるから である。 反応器からのポリマー溶液のサンプルをポリマー濃度に関して分析した。この 測定と反応器の供給速度から、重合速度が物質収支によって決定できた。モノマ ーの転化率はその後重合速度とポリマーの組成データから計算された。 相溶化剤の組成と物性が表IIIに示されている。 表 III 相溶化剤の特性 HOF=融解熱TPOの調製 TPO組成物は、1260gのバッチサイズを使用してBRバンバリーミキサ ー中で配合した。ポリマー成分の相対的比率は表中に表されている。全てのポリ マー成分を同時にバンバリーのチャンバーに投入し、85RPMのモーター速度 で混合した。混合チャンバー内部の温度はポリプロピレン成分の融点(165℃) より高温まで上昇させられ、その時点でポリプロピレンは溶融(融解)し、均一 混合物を形成した。ポリプロピレンの融解の時点の後2分間混合を続け、ロータ ー速度をTPO組成物のバッチ温度が200℃を越えないように調節した。その 後、組成物をバンバリーから取り出し、そして粉砕してペレットにした。AST M試験法によって要求される標準試験サンプルは、75トンVan Dorn射出成形装 置を使用する射出成形によって調製した。様々なサンプルの物性を以下の表Vに 記載したようにして測定した。エクソン試験法は、T.Yu and N.R.Dharmarajan“ Preparation and Morphological Studies of Metallocene Plastomers Modified Polypropylene Blends”,Soc.Plast.Eng.,Proc.(ANTEC),May,1996に記載されて いる。 表 IV 標準的試験法 (N)射出成形機のノズル、前及び後温度を190℃に維持した。型温度は27℃( C)に維持した。全サイクル時間は54秒であり、射出圧力は4MPaであった。 様々なASTMサンプルのキャビティを含むファミリモールドを使用した。 ポリマーの異なる組み合わせがどのような効果をTPOの特性に与えるかを調 べるために、上で概略を説明した方法に従って様々なTPO組成物を製造した。 1つめのシリーズの試験においては、表Vに報告されているように、一連のTP O組成物を35のMFRを有するポリプロピレンホモポリマーを使用して製造し た。実施例1においては、相溶化剤Aが単独で耐衝撃性改良剤として使用される 。 実施例2及び3は、枝分れエラストマーと組み合わされたこの相溶化剤が有する 効果を示す。表Vに示されているように、実施例4は、相溶化剤を有していない 実施例2と比較したときの改善された溶融流れを示す。実施例4及び5も本発明 の組成物を例示する。実施例4は、ポリプロピレンホモポリマーを高度に枝分れ したエラストマー改質剤共に含む。相溶化剤は存在しない。実施例5は同じ組み 合わせであるが、10重量%の相溶化剤が枝分れエラストマーを置換している。 ここでも、相溶化剤の添加は組成物の溶融流れを有意に改善し、かつその他のT POの特性には影響を与えないでいる。 実施例6は、市販のEPDMエラストマーであるUniroyalのRoyalene(登録商 標)521を使用して配合された比較例である。表Vに示されているように、得 られるTPOは良好な物理的特性を有するが、実施例3及び5と比較して低減さ れた溶融流れを有する。表 V MFRが35のiPPホモポリマー組成物におけるTPO組成物 (*):テスト中に破断しなかった (+):計装衝撃試験データ(Instrumented impact test data)、-30℃及び8kmph B=脆性破壊 D=延性破壊実施例7〜13 70のMFRを有するポリプロピレンホモポリマーを使用して実施例7〜13 を製造した。実施例7においては、エラストマー6−1を耐衝撃性改良剤として 使用してTPOを製造した。実施例8は本質的に同じであるが、但し、エラスト マーの一部が相溶化剤Aで置換されていた。表VIに示されているように、実施例 7は劣った耐衝撃性を示す。しかしながら、実施例8は改善された耐衝撃性を示 す。 実施例9及び10は実施例7及び8と同様であるが、但し、エラストマー7− 2をエラストマー6−1の代わりに使用する。ここでも、相溶化剤を含む配合物 は、対照の配合物と比較して、改善された衝撃強さと溶融流れを示した。 実施例11は、線状/塊状エチレン−プロピレンコポリマー(V878)を改 質剤として使用する対照例を示す。このTPO配合物の衝撃強さは低い。実施例 12は実施例11に類似の組成物を示しているが、ここでは5%の相溶化剤Bが V878の代替物として使用されている。この組成物は、実施例11よりもかろ うじて改善された衝撃特性を示す。枝分れEPDMポリマー6−1を含む実施例 8と比較したとき、実施例12においてみられる耐衝撃性の改善は不適切である 。これらの実施例は、枝分れEPDM耐衝撃性改良剤とEPR相溶化剤の組み合 わせがTPOの衝撃特性の実質的な改善のために重要であることを示している。 実施例13は、UniroyalのRoyalene(登録商標)521を使用するもう1つの 対照例である。ここでも、衝撃特性は、相溶化剤を使用して達成されたものより も劣っている。表 VI MFRが70のiPPホモポリマーマトリックスにおけるTPO組成物 (+):計装衝撃試験データ、-30℃及び5MPH B=脆性 D=延性 B/D=脆性と延性の組み合わせ実施例14〜18 実施例14乃至18は、相溶化剤中のエチレン含有率のTPOの特性に対する 影響を示す。表VIIに示されているように、エチレン含有率が低下するにつれて 、アイゾット衝撃強さとガードナー衝撃強さの両方が低下する。 表 VII 相溶化剤のエチレン含有率のTPOの特性に対する影響 SB:破砕−脆性 D:延性 DB:延性−脆性TPOの形態 一連のTPOサンプルの形態をLVSEM(低電圧走査型電子顕微鏡)とTE M(透過型電子顕微鏡)の両方を使用して調べた。LVSEM分析については、 サンプルの薄い切片を射出成形したサンプルから切り出した。切片は流れの方向 に沿って得た。これらのサンプルを分析の前にRuO4で着色した。 TEM分析については、サンプルは−100℃で低温薄片切断した。これらの 切片(70乃至100nm)をRuO4の0.5重量%水溶液を使用して2乃至3 日間蒸気着色(vapor-stained)した。像は、TEMにおいては100KV電子 を使用して形成した。 図1は、相溶化剤を含む組成物と含まない組成物に関して、70のMFRのポ リプロピレンマトリックス中のエラストマー相の分散を示している。LVSEM 像から、相溶化剤を含まないTPO組成物中においては、エラストマー相は5ミ クロンより大きい粒子を含んで不均一であることが分る。対照的に、相溶化剤を 含むTPO組成物は、約1ミクロンの粒度を有するエラストマー相の良好な分散 を示す。さらに、エラストマー相の非常に微細な分散が相溶化剤を含むTPO組 成物中において注目されるが、これはエラストマーのみを含むTPO組成物中で は見られない。 図2は、相溶化剤を含む組成物と含まない組成物のTEM像を示している。相 溶化剤を含まないサンプル中においては、ポリプロピレン相とエラストマー相の 間の界面ははっきりとしており、2つの相の相互貫入は見られない。相溶化剤含 有TPO組成物のTEM像は、ポリプロピレンマトリックスとエラストマー相の 間のハロー(halo)並びにポリプロピレン相からエラストマー相へ伸びている結 晶性ラメラを示している。本発明者らは、この像によって示されているように界 面が相溶化剤によって占められ、相互貫入が改善された衝撃特性をもたらす改善 された界面の接着をもたらすと信じる。 相溶化剤を含むTPO組成物と含まないTPO組成物の両方における破壊のメ カニズムを確認するために、破壊されたアイゾット衝撃試験サンプルの破壊形態 を調べる研究も行なった。図3は、サンプルを破壊した後調べた切片の概略図を 示す。切片の上表面は破壊面を含み、分析に含まれる。図4は、相溶化剤を含む TPO組成物と含まないTPO組成物からの対応する破壊の顕微鏡写真を示す。 相溶化剤を使用せずに配合された配合物中においては、破壊の様式は、主に、 キャビテーション又はゴム相内のボイド形成(ゴム粒子内部に見られる白色の領 域がゴムのキャビテーションに相当する)であり、PPマトリックス中のひび割 れ形成の幾らかの兆候を伴う。 相溶化剤を含む配合物は、ノッチKP付近で上述の特徴を示さない。ノッチを 含む領域は、キャビテーションの兆候を伴わない伸ばされたゴム粒子を有する。 ひび割れはPPマトリックス中に形成されない。ノッチ表面から離れて、サンプ ルの底に向かって進むと、破壊の様式は、対照サンプルにおいて観察されたよう なひび割れとキャビテーションの組み合わせである。
【手続補正書】 【提出日】平成12年3月3日(2000.3.3) 【補正内容】 【図1】 【図2】【図3】【図4】【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カウフマン、ローレンス・ジイ アメリカ合衆国、テキサス州 77573、リ ーグ・シティ、キャッスルウインド・コー ト 2018 (72)発明者 ダーマラジャン、ナラヤナスワミ・ラージ ャ アメリカ合衆国、テキサス州 77062、ヒ ューストン、フェア・ノール・ウェイ 14406 (72)発明者 コーゼウイズ、チャールス アメリカ合衆国、テキサス州 77401、ベ レア、ウエルフォード・ドライブ 4810 (72)発明者 エリュル、マリア・ドロリス アメリカ合衆国、オハイオ州 44224― 3710、シルバー・レイク・ビレッジ、ケン ト・ロード 2904

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)88乃至50重量%のポリプロピレンであって、少なくとも20のメル トフローレートを有するポリプロピレン、 b)10乃至50重量%のエラストマーであって、エチレン−アルファオレフ ィンエラストマー及びエチレン−アルファオレフィン−ジエンエラストマー から成る群から選択されるエラストマー、 c)2乃至15重量%の相溶化剤であって、少なくとも80重量%のプロピレ ン含有率を有するエチレン−プロピレンコポリマーを含む相溶化剤、 を含む熱可塑性オレフィン組成物。 2.相溶化剤が結晶性プロピレンセグメントを含む、請求項1の熱可塑性オレフ ィン組成物。 3.前記エラストマーがエチレン−プロピレンゴムを含む、請求項1の熱可塑性 組成物。 4.前記相溶化剤が少なくとも85重量%のプロピレンを有するエチレン−プロ ピレンコポリマーを含む、請求項1の熱可塑性組成物。 5.前記相溶化剤が1.8乃至4.5の分子量分布を有する、請求項1の熱可塑性 組成物。 6.前記相溶化剤が、アイソタクチックホモポリプロピレンの結晶度の5乃至4 0%の結晶度を有する、請求項1の熱可塑性組成物。 7.前記相溶化剤が、40,000乃至300,000の数平均分子量を有する、 請求項1の熱可塑性オレフィン組成物。 8.前記エラストマーがエチレン−オクテンコポリマーを含む、請求項1の熱可 塑性オレフィン組成物。 9.65乃至75重量%のポリプロピレンであって、少なくとも35のメルトフ ローレートを有するポリプロピレン、 20乃至40重量%のエラストマーであって、エチレン−アルファオレフ ィンコポリマー及びエチレン−アルファオレフィン−ジエンターポリマーか ら成る群から選択されるエラストマー、及び 3乃至7重量%の相溶化剤であって、85乃至90重量%のプロピレンを 有するエチレン−プロピレンコポリマーを含む相溶化剤、 を含む熱可塑性オレフィン組成物。 10.前記エラストマーが、0.1乃至0.6の枝分れ指数を有するエチレン−プロ ピレン−ジエンターポリマーを含む、請求項9の熱可塑性オレフィン組成物。 11.前記相溶化剤が、80,000乃至200,000の数平均分子量を有する、 請求項9の熱可塑性オレフィン組成物。 12.前記エラストマーが、30,000乃至500,000の数平均分子量を有す る、請求項9の熱可塑性オレフィン組成物。 13.前記相溶化剤が、アイソタクチックホモポリプロピレンの結晶度の5乃至4 0%の結晶度を有する、請求項9の熱可塑性オレフィン組成物。 14.前記相溶化剤が1.8乃至4.5の分子量分布を有する、請求項9の熱可塑性 オレフィン組成物。 15.前記エラストマーがエチレン−プロピレンコポリマーを含む、請求項9の熱 可塑性オレフィン組成物。 16.前記エラストマーが、エチレン−プロピレン−ビニルノルボルネンターポリ マー又はエチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネンターポリマーを含む 、請求項9の熱可塑性オレフィン組成物。
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