JP2002370844A - カード搬送機構 - Google Patents

カード搬送機構

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JP2002370844A JP2001178264A JP2001178264A JP2002370844A JP 2002370844 A JP2002370844 A JP 2002370844A JP 2001178264 A JP2001178264 A JP 2001178264A JP 2001178264 A JP2001178264 A JP 2001178264A JP 2002370844 A JP2002370844 A JP 2002370844A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードの引き抜き時および再挿入時に駆動ロ
ーラを自由に回転可能な状態とするにあたり、高精度の
制御を不要とし、かつ安定した動作を実現する。 【解決手段】 第1伝達ギヤ群50により駆動モータ4
0の動力を第1駆動ローラ31に伝達する。第1伝達ギ
ヤ群50の接続状態を断接するクラッチ手段(クラッチ
板53)を設け、このクラッチ手段により、駆動モータ
40がカード排出方向に作動した際に第1伝達ギヤ群5
0を接続状態とし、駆動モータ40がカード取込方向に
作動した際に伝達ギヤ群50の接続状態を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気カードリーダ
等のカード処理装置に好適なカード搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気カードリーダや磁気カードライター
等のカード処理装置は、カード挿入口から磁気カードを
取り込んで情報処理した後、取込方向と逆方向にカード
を搬送してカード挿入口から排出する構成が一般的であ
る。カードを往復させるカード搬送手段としては、通
常、カードを挟み込んで摩擦により搬送する駆動ローラ
および従動ローラからなるローラ対が用いられている。
ローラ対はカードの搬送方向に沿って必要数配設され、
カード挿入口付近には、挿入されたカードの取り込みお
よび排出を行い、カードが排出されると、そのカードを
挟持する取込/排出用のローラ対が配設されている。
【0003】ところで、排出されたカードが取込/排出
用のローラ対に挟持されていると、そのカードを引き抜
くとき、あるいは再び挿入するときに、駆動ローラから
駆動源に至る駆動伝達系の抵抗力が生じ、その抵抗力に
勝る力でそのような操作をしなければならない。このた
め、駆動伝達系あるいは駆動源に悪影響が及んだり、カ
ードに擦過傷が付いたりする不具合が起こる。また、カ
ードが紙製で腰が弱い場合には、特に再挿入が困難にな
る。なお、カードの再挿入は、カードを一旦処理した
後、引き続き同じカードに別の処理を行わせる場合など
になされる。そこで、このような不具合を解消する技術
が、実公平5−31705号公報に開示されている。
【0004】同公報に開示される機構は、駆動軸に駆動
ローラを相対回転可能に支持し、両者に、駆動軸の回転
を駆動ローラに伝達するピン(係合部材)をそれぞれ設
け、駆動軸が回転すると、その途中で駆動軸側のピンが
駆動ローラ側のピンに係合して駆動ローラが回転する。
そして、カードが排出されたことを取り込み開始検知部
が検知すると(このときカードは両ローラに挟持されて
いる)、駆動軸が排出方向とは逆方向の取込方向に所定
角度回転する制御がなされる。その戻し角度は、少なく
とも、カードが再挿入されて取り込み開始検知部がカー
ドの端縁を検知するまで駆動ローラ側のピンが駆動軸側
のピンに係合しない角度である。したがって、その状態
からカードを再挿入すると、取り込み開始検知位置まで
駆動ローラは自由に回転し、また、カードを引き抜いて
も、同様に駆動ローラは自由に回転する。したがって、
上記不具合は起こらないとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、カードが排出されたことを取り込み開始検
知部が検知したら駆動軸を取込方向に所定角度戻す制御
について、以下の欠点が挙げられる。まず、駆動軸の戻
し過ぎにより駆動軸が1周してしまうと、駆動軸側のピ
ンが駆動ローラ側のピンに係合するので、カードが取り
込まれてしまい、引き抜く場合には駆動軸をはじめから
回転させてしまう。また、係合しないまでも戻し過ぎに
近い状態になると、やはり引き抜く場合にはやがてピン
どうしが係合して駆動軸を回転させてしまう。一方、戻
し不足も懸念され、その場合には再挿入の途中でピンど
うしが係合し、駆動伝達系の抵抗を受けて再挿入がしに
くくなる。したがって、最適な駆動軸の戻し角度を安定
して得ることが求められ、そのためには、複雑かつ高精
度の制御が必要となり、それに応じた制御用の専用部品
も必要になってくるのでコスト的にも不利であった。
【0006】よって本発明は、カードの引き抜き時およ
び再挿入時に駆動ローラを自由に回転可能な状態とする
カード搬送機構において、高精度の制御を不要として安
価に構成することができるとともに、確実かつ安定した
動作に基づく高い信頼性を備えたカード搬送機構を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、カードを取り
込み、さらに取込方向と逆方向の排出方向にカードを排
出するカード搬送機構であって、カードの取込方向およ
び排出方向に作動する駆動源と、カードを排出方向に搬
送する駆動ローラおよび従動ローラと、駆動源の動力を
駆動ローラに伝達し、クラッチ手段によって接続状態が
断接される伝達ギヤ群と、駆動ローラの取込方向側に配
設され、カードの排出完了時にカード端縁を検知し、駆
動源をカード取込方向に作動させるためのカード排出検
知手段とを備え、クラッチ手段は、駆動源がカード排出
方向に作動した際に伝達ギヤ群を接続状態とし、駆動源
がカード取込方向に作動した際に伝達ギヤ群の接続状態
を遮断するように、駆動源と連動的に設けられているこ
とを特徴とする。
【0008】本発明では、次のような作用がなされる。
まず、駆動源がカード排出方向に作動すると伝達ギヤ群
はクラッチ手段によって接続状態となり、排出用の駆動
ローラが回転して駆動ローラおよび従動ローラに挟み込
まれたカードが排出される。カードの排出完了がカード
排出検知手段で検知されると、駆動源がカード取込方向
に作動し、伝達ギヤ群の接続状態がクラッチ手段によっ
て遮断される。このとき、カードは駆動ローラと従動ロ
ーラとに挟持されて停止しており、駆動ローラは、伝達
ギヤ群が接続していないので自由に回転可能な状態とな
っている。したがって、カードを引き抜いたり再挿入す
る操作を、駆動伝達系の抵抗を受けることなく円滑に行
うことができる。
【0009】本発明は、クラッチ手段による伝達ギヤ群
の断接によって駆動ローラと駆動伝達系とを接続したり
遮断したりするものであり、遮断時における取込方向へ
の駆動源の作動範囲に制約はない。つまり、上述した従
来技術のように高精度な制御は不要で、単に駆動源と連
動して伝達ギヤ群を断接するクラッチ機構を設けること
で、カードの円滑な引き抜き/再挿入が可能となる。し
たがって、駆動ローラを自由に回転可能としてカードの
円滑な引き抜き/再挿入を可能とする状態を、確実かつ
安定して得ることができ、しかも安価な構成でそれを実
現することができる。
【0010】本発明の伝達ギヤ群およびクラッチ手段の
具体例としては、次の構成が挙げられる。伝達ギヤ群
は、少なくとも3つのギヤA,B,Cを有し、一方、ク
ラッチ手段は、ギヤAの軸に揺動自在に、かつギヤAと
同方向に揺動するよう支持された揺動部材である。そし
て、揺動部材の揺動端にギヤBが支持され、揺動部材の
揺動に応じてギヤBがギヤCに対して噛み合ったり離れ
たりする。
【0011】この構成によれば、駆動源がカード排出方
向に作動すると、ギヤAの回転に伴って揺動部材が揺動
してギヤBがギヤCに噛み合い、伝達ギヤ群が接続状態
となって駆動ローラは排出方向に回転する。また、駆動
源がカード取込方向に作動すると、ギヤAは逆転して揺
動部材が逆方向に揺動し、ギヤBはギヤCから離れ、伝
達ギヤ群の接続状態が遮断されて駆動ローラは自由に回
転可能な状態となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1(a)は一実施形態のカード
搬送機構が適用された磁気カードリーダの平面図であ
る。同図の符号1は平面視略長方形状のベースフレーム
であり、このベースフレーム1の長手方向一端部(図1
(a)で左端部)には、図示せぬカバーがヒンジ結合さ
れている。カバーはベースフレーム1を覆って閉じら
れ、その状態でベースフレーム1に係合される。
【0013】図1(a)におけるベースフレーム1の右
端部には、カードCを水平、かつ長手方向に沿って挿入
するための挿入口2が形成されており、ここから挿入さ
れたカードCは当該カードリーダ内に取り込まれ、ベー
スフレーム1とカバーとの間に形成される搬送路を左端
部の折り返し位置まで搬送される。図1(a)の左側の
カードC(二点鎖線で示す)は、折り返し位置にある。
カードCは折り返し位置まで搬送される間に磁気情報が
読み取られ、この後、カードCは挿入口2まで逆送され
て排出される。図1(a)において矢印Aはカード取込
方向、矢印Bはカード排出方向を指している。以下、一
実施形態に係るカード搬送機構を説明する。
【0014】図1(b)はそのカード搬送機構を示して
おり、同図に示す3つのパッドローラ(第1〜第3のパ
ッドローラ)11,12,13が、ベースフレーム1
に、カードCの搬送方向に所定の間隔(いずれの間隔も
カードCの長さより短い)をおいて配列されている。各
パッドローラ11〜13は適度な摩擦を生じさせるゴム
製であって、搬送路に直交してベースフレーム1に回転
自在に支持された従動軸(第1〜第3の従動軸)21,
22,23にそれぞれ一体化されている。いずれのパッ
ドローラ11,12,13も、搬送路の幅方向中央に配
置されている。図1(a)に示すように、第2パッドロ
ーラ12は、その軸心が折り返し位置にあるカードCの
挿入口2側の端縁の直下に配されている。第1パッドロ
ーラ11は、第2パッドローラ12の挿入口2側に近接
して配されている。そして、第3パッドローラ13は、
第2パッドローラ12から比較的離れた折り返し位置の
ほぼ中央に配されている。
【0015】カバーには、上記各パッドローラ11〜1
3と対をなす同寸法の3つの駆動ローラ(第1〜第3の
駆動ローラ)31,32,33と、これら駆動ローラ3
1〜33を回転駆動させる1つの駆動モータ(駆動源)
40と、駆動モータ40の動力を減速して各駆動ローラ
31〜33に伝達する第1、第2の伝達ギヤ群50,6
0とが設けられている。
【0016】第1〜第3の駆動ローラ31〜33もゴム
製であって、カバーに各従動軸21〜23と平行に、か
つ回転自在に支持された駆動軸(第1〜第3の駆動軸)
71,72,73にそれぞれ一体化されている。カバー
を閉じてベースフレーム1上に対向させると、図1
(b)に示すように、第1駆動ローラ31は第1パッド
ローラ11に、第2駆動ローラ32は第2パッドローラ
12に、第3駆動ローラ33は第3パッドローラ13
に、それぞれ接触する。なお、各パッドローラ11〜1
3は、適宜な付勢手段により、それぞれ各駆動ローラ3
1〜33に向かって付勢されており、各駆動ローラ31
〜33に対して適度な圧力で接触する。カードCは、対
をなすパッドローラと駆動ローラ(11と31,12と
32,13と33)とに挟持され、その状態で生じる摩
擦によりローラの回転方向にしたがって搬送される。第
1パッドローラ11と第1駆動ローラ31、第2パッド
ローラ12と第2駆動ローラ32、第3パッドローラ1
3と第3駆動ローラ33の各組み合わせを、それぞれ第
1搬送ローラ対81、第2搬送ローラ対82、第3搬送
ローラ対83と称する。
【0017】上記駆動モータ40は、カバーにおける第
2駆動軸22と第3駆動軸23との間の中央やや上方に
固定されている。この駆動モータ40のピニオン41は
各駆動軸71〜73と平行で、カバーの図1(a)にお
ける下側(取込方向の左側)に突出している。そして、
駆動モータ40のピニオン41が配置されたカバーの外
側に、第1、第2の伝達ギヤ群50,60が配置されて
いる。
【0018】第1伝達ギヤ群50は第1駆動ローラ31
および第2駆動ローラ32を回転させる伝達系で、カバ
ーに支持された中間ギヤ51と、第2駆動軸72の端部
に固定された第2駆動ギヤ(ギヤA)52と、第2駆動
軸72に揺動自在に支持されたクラッチ板(クラッチ手
段,揺動部材)53にピン54を介して支持されたクラ
ッチギヤ(ギヤB)55と、第1駆動軸71の端部に固
定された第1駆動ギヤ(ギヤC)56とから構成されて
いる。中間ギヤ51および第2駆動ギヤ52は、それぞ
れ大ギヤ51a,52a、小ギヤ51b,52bを有す
る2段ギヤである。中間ギヤ51の大ギヤ51aは駆動
モータ40のピニオン41に噛合しており、中間ギヤ5
1の小ギヤ51bは第2駆動ギヤ52の大ギヤ52aに
噛合している。
【0019】クラッチ板53は、その一端部が第2駆動
軸における第2駆動ギヤの外側に回転自在に支持されて
いる。図1(a)に示すように、クラッチ板53は、自
身と第2駆動軸の端部との間に圧縮状態で介装された皿
ばね57によって、その一端部に形成された屈曲片53
aが第2駆動ギヤ52の大ギヤ52aの端面に圧接して
いる。これによって、第2駆動ギヤ52が回転すると、
クラッチ板53は適度な摩擦によって第2駆動ギヤ52
と一体に回転し、第1駆動ギヤ56側に延びる部分が上
下に揺動する。
【0020】クラッチ板53の揺動側には、ピン54に
よってクラッチギヤ55が支持されている。このクラッ
チギヤ55は、クラッチ板53が揺動しても第2駆動ギ
ヤ52の小ギヤ52bに常に噛合している。そして、ク
ラッチ板53が図1(b)において上方に揺動すると第
1駆動ギヤ56に噛合し、下方に揺動すると第1駆動ギ
ヤ56から離れる。図1(b)に示すように、クラッチ
板53の揺動端部の上下には、第1駆動軸71に装着さ
れたカラー58に当接して揺動範囲を規制する爪部53
b,53cがそれぞれ形成されている。クラッチ板53
の揺動が規制された状態でも、第2駆動ギヤ52はクラ
ッチ板53に対して滑り、回転が停止することはない。
【0021】第2伝達ギヤ群60は第3駆動ローラ33
を回転させる伝達系で、カバーに支持された中間ギヤ6
1と、第3駆動軸73の端部に固定された第3駆動ギヤ
62とから構成されている。中間ギヤ61および第3駆
動ギヤ62は、それぞれ大ギヤ61a,62a、小ギヤ
61b,62bを有する2段ギヤである。中間ギヤ61
の大ギヤ61aは駆動モータ40のピニオン41に噛合
しており、中間ギヤ61の小ギヤ61bは第3駆動ギヤ
62の大ギヤ62aに噛合している。
【0022】ここで、上記第1、第2の伝達ギヤ群5
0,60の作用を説明する。まず、駆動モータ40が作
動してピニオン41が図1(b)で反時計方向に回転し
た場合には、カードCを排出させる作用をなす。すなわ
ち、第1の伝達ギヤ群50においては、図2(a)に示
すようにピニオン41の回転が中間ギヤ51を経て第2
駆動ギヤ52からクラッチギヤ55に伝わる。すると、
クラッチ板53が第2駆動ギヤ52とともに回転して上
方に揺動し、クラッチギヤ55が第1駆動ギヤ56に噛
合して第1駆動ギヤ56が回転する。これによって第1
駆動ローラ31および第2駆動ローラ32は反時計方向
に回転し、これらと接触する第1パッドローラ11およ
び第2パッドローラ12は時計方向に回転する。つま
り、第1搬送ローラ対81および第2搬送ローラ対82
は、カードCを挿入口2側に排出する方向に回転する。
一方、第2の伝達ギヤ群60においては、ピニオン41
の回転が中間ギヤ61を経て第3駆動ギヤ62に伝わ
り、第3駆動ローラ33が反時計方向に回転し、これと
接触する第3パッドローラ13が時計方向に回転する。
したがって、第3搬送ローラ対83もカード排出方向に
回転する。
【0023】次に、駆動モータ40のピニオン41が図
1(b)で時計方向に回転した場合には、カードCを取
り込む作用をなす。すなわち、第1伝達ギヤ群50にお
いては、図2(b)に示すようにピニオン41の回転が
中間ギヤ51を経て第2駆動ギヤ52からクラッチギヤ
55に伝わる。第2駆動ギヤ52は時計方向に回転する
ので、クラッチ板53が下方に揺動してクラッチギヤ5
5が第1駆動ギヤ56から離れる。これによって、第2
搬送ローラ対82はカードCを取り込む方向に回転が切
り替わる。また、クラッチギヤ55から第1駆動ギヤ5
6への伝達が遮断されたので、第1搬送ローラ対81は
回転せず、しかも、第1駆動ローラ31は、駆動モータ
40および第1伝達ギヤ群50からなる駆動伝達系の抵
抗を受けることなく自由に回転可能な状態となる。一
方、第2伝達ギヤ群60においては、ピニオン41の回
転が中間ギヤ61を経て第3駆動ギヤ62に伝わり、第
3駆動ローラ33が時計方向に回転し、これと接触する
第3パッドローラ13が反時計方向に回転する。したが
って、第3搬送ローラ対83もカード取込方向に回転す
る。
【0024】第1〜第3の搬送ローラ対81〜83によ
って取込/排出されるカードCは、3つのセンサによっ
て搬送位置が検出され、搬送方向や磁気情報の読み取り
タイミングが制御される。これらセンサは、いずれもベ
ースフレーム1側に取り付けられた発光素子とカバー側
に取り付けられた受光素子とを1組とする光学センサで
ある。そして、カバーが閉じた状態で搬送路を挟んで互
いに対向し、発光素子からの光を受光素子が受けている
状態がOFFの状態であり、その光がカードCによって
遮断されるとON信号を発する。
【0025】さて、その3つのセンサは、図1(a)に
示すように、第1駆動軸71の挿入口2側に近接して配
置されたカード挿入センサ91と、第2駆動軸72の挿
入口2側に近接して配置された取込/排出センサ(カー
ド排出検知手段)92と、第2駆動ローラ32と第3駆
動ローラ33との間において第3駆動ローラ33寄りに
配置された読取開始センサ93である。図3は、当該カ
ードリーダに搭載された制御系の構成を示しており、各
センサ91〜93のON/OFF信号は制御部94に入
力され、制御部94は各センサ91〜93の検知信号に
基づいて駆動モータ40の作動および磁気情報読取部9
5を制御する。以下、制御部94によって行われる当該
カードリーダの動作を説明する。
【0026】初期設定として、駆動モータ40がカード
取込方向に回転した後、停止している。この状態では、
図2(b)に示すようにクラッチ板53は下方に揺動し
て停止しており、クラッチギヤ55は第1駆動ギヤ56
から離れて第1伝達ギヤ群50は遮断されている。した
がって、第1駆動ローラ31は自由に回転可能な状態で
ある。
【0027】図4を参照してカードCの処理動作を説明
する。カードCを挿入口2から挿入すると、ステップS
1でその先端縁がカード挿入センサ91で検知され、ス
テップS2に進んで磁気情報の読み取りの準備がなされ
る。さらにカードCを挿入すると、第1搬送ローラ対8
1でカードCは挟持されるが、第1駆動ローラ31は自
由に回転可能であるので、引き続きカードCを抵抗なく
挿入することができる。ステップS3でカードCの先端
縁が取込/排出センサ92で検知されると、ステップS
4に進んで駆動モータ40が取込方向に回転し、カード
Cは第2搬送ローラ対82により取り込まれていく。ス
テップS5でカードCの先端縁が読取開始センサ93に
達したことが検知されると、ステップS6に進んでカー
ドCが搬送されながら磁気情報が読み取られ、さらにカ
ードCの搬送は第3搬送ローラ対83に受け継がれる。
【0028】ステップS7で磁気情報の読み取りが終了
したことが判断されると同時にカードCは折り返し位置
に達し、次いで、ステップS8に進んで駆動モータ40
は逆転、すなわち排出方向に回転する。カードCは第3
搬送ローラ対83により排出方向に搬送され、さらにカ
ードCの搬送は第2搬送ローラ対82に受け継がれる。
そして、ステップS9でカードCの先端縁が再び取込/
排出センサ92を通過したと判断されると、ステップS
10に進んで駆動モータ40が再びカード取込方向に所
定量回転して停止し、第1伝達ギヤ群50は初期設定の
状態に戻る。
【0029】ステップS10の動作が終了した時点でカ
ードCは第1搬送ローラ対81で挟持されており、この
状態からは、カードCが引き抜かれるか、カードCが再
挿入されて再び処理されるかのいずれかの操作がなされ
る。カードCの再挿入は、ステップS11において取込
/排出センサ92により検知され、取込/排出センサ9
2がONになるとカードCが再挿入されたと判断され、
ステップS4に戻って再びカードCの処理がなされる。
一方、カードCが引き抜かれると、その動作がステップ
S12でカード挿入センサ91がOFFになることによ
り判断され、処理が終了する。
【0030】本実施形態によれば、カードCを再挿入す
る際には、クラッチギヤ55が第1駆動ギヤ56から離
れて第1伝達ギヤ群50が遮断されているので、第1駆
動ローラ31は自由に回転可能な状態であり、このた
め、カードCを抵抗なく再挿入することができる。ま
た、カードCを引き抜く際にも、同様の理由でカードC
を抵抗なく引き抜くことができる。したがって、カード
Cを再挿入したり引き抜いたりする際に、駆動伝達系
(駆動モータ40や第1、第2の伝達ギヤ群50,6
0)に悪影響が及んだり、カードCに擦過傷が付いたり
する不具合は起こらない。また、カードCが紙製で腰が
弱い場合であっても、カードCを確実かつ円滑に再挿入
することができる。これらのことは、はじめにカードC
を挿入口2から挿入して第1搬送ローラ対81に挟持さ
せる際にも言えることである。
【0031】また、第1伝達ギヤ群50の接続を遮断し
て第1駆動ローラ31を自由に回転可能とするために
は、単に駆動モータ40を取込方向に回転させるだけで
よく、クラッチギヤ55が第1駆動ギヤ56から離れる
最低限のステップ数が確保されていれば、そのステップ
数に上限はない。したがって、駆動モータ40を高精度
に制御する必要が無い。その結果、第1駆動ローラ31
を自由に回転可能としてカードCの円滑な引き抜き/再
挿入を可能とする状態を、確実かつ安定して得ることが
でき、しかも安価な構成でそれを実現することができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カードの引き抜き時および再挿入時に駆動ローラを自由
に回転可能な状態とするカード搬送機構を、高精度の制
御を不要として安価に構成することができるとともに、
確実かつ安定した動作に基づく高い信頼性を発揮させる
ことができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の一実施形態に係るカード搬
送機構が適用されたカードリーダの平面図、(b)はそ
のカード搬送機構の側面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る第1伝達ギヤ群の
動作を示す側面図であって、(a)は接続状態、(b)
は遮断状態を示す。
【図3】 本発明の一実施形態に係るカードリーダの制
御系を示すブロック図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係るカードリーダの動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A…取込方向 B…排出方向 C…カード 31…第1駆動ローラ 40…駆動モータ(駆動源) 50…第1伝達ギヤ群 52…第2駆動ギヤ(ギヤA) 53…クラッチ板(クラッチ手段,揺動部材) 55…クラッチギヤ(ギヤB) 56…第1駆動ギヤ(ギヤC) 92…取込/排出センサ(カード排出検知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽木 泰彦 静岡県静岡市中吉田20番10号 スター精密 株式会社内 Fターム(参考) 3F048 AA08 AB05 BA05 BB02 CB03 CC13 DA09 DC13 EA13 EB24 3F049 AA10 CA01 DA12 EA01 EA29 LA08 LB09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードを取り込み、さらに取込方向と逆
    方向の排出方向にカードを排出するカード搬送機構であ
    って、 カードの取込方向および排出方向に作動する駆動源と、 カードを排出方向に搬送する駆動ローラおよび従動ロー
    ラと、 前記駆動源の動力を前記駆動ローラに伝達し、クラッチ
    手段によって接続状態が断接される伝達ギヤ群と、 前記駆動ローラの取込方向側に配設され、カードの排出
    完了時にカード端縁を検知し、前記駆動源をカード取込
    方向に作動させるためのカード排出検知手段とを備え、 前記クラッチ手段は、前記駆動源がカード排出方向に作
    動した際に前記伝達ギヤ群を接続状態とし、駆動源がカ
    ード取込方向に作動した際に伝達ギヤ群の接続状態を遮
    断するように、駆動源と連動的に設けられていることを
    特徴とするカード搬送機構。
  2. 【請求項2】 前記伝達ギヤ群は、少なくとも3つのギ
    ヤA,B,Cを有し、前記クラッチ手段は、ギヤAの軸
    に揺動自在に、かつギヤAと同方向に揺動するよう支持
    された揺動部材であり、 この揺動部材の揺動端にギヤBが支持され、揺動部材の
    揺動に応じてギヤBがギヤCに対して噛み合ったり離れ
    たりすることを特徴とする請求項1に記載のカード搬送
    機構。
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WO2023243632A1 (ja) * 2022-06-17 2023-12-21 ニデックインスツルメンツ株式会社 カードリーダ及びカード引き抜き検出方法

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