JP2002364449A - 内燃機関のノッキング判定装置 - Google Patents

内燃機関のノッキング判定装置

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JP2002364449A JP2001171263A JP2001171263A JP2002364449A JP 2002364449 A JP2002364449 A JP 2002364449A JP 2001171263 A JP2001171263 A JP 2001171263A JP 2001171263 A JP2001171263 A JP 2001171263A JP 2002364449 A JP2002364449 A JP 2002364449A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な判定手段によって共振周波数のずれを
判定し、判定結果に基づき共振周波数のずれを補正する
ことによってノッキング検出精度を向上する。 【解決手段】 内燃機関11のノッキングを検出するノ
ックセンサ12の検出出力は、濾波周波数帯域が可変の
フィルタ14によって濾波され、フィルタ14の出力
は、レベル弁別手段15によって予め定める判定レベル
で弁別される。カウンタ16は、ノックセンサ12の検
出出力が判定レベル以上である回数cを計数し、判定手
段17は、回数cに基づきノッキングの有無を判定す
る。判定手段17の出力に応答し、ノッキングの有無の
判定が不可能であるとき、補正手段18がフィルタ14
の濾波周波数帯域をずらす補正をするので、ノッキング
の有無の判定が可能となりノッキング検出精度が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の点火時
期制御などに好適に用いられるノッキング判定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】火花点火内燃機関は、混合ガスの圧縮比
を高くするほど高出力を得ることができるけれども、圧
縮比を高くすると、気筒内に吸入された混合ガスに火花
を点火した後、気筒内を火炎が伝播中に火炎に先立って
未燃ガスが爆発するいわゆるノッキングの発生すること
がある。内燃機関においてノッキングが生じるとピスト
ンに加わる圧力が不規則になって機関の運転が不整にな
るばかりでなく、機関温度が上昇して熱効率が低下し機
関出力が低下する。したがって、内燃機関においては、
ノッキングが発生しているか否かを判定し、ノッキング
が発生しているときには、たとえば点火時期を調整して
ノッキングの発生を抑制する制御が行われている。
【0003】内燃機関のノッキングの判定には、気筒に
圧電素子などからなるノックセンサを設け、ノックセン
サの検出出力に基づいて行う方法がある。ノックセンサ
の検出出力のスペクトルを採取すると、ノッキングが発
生しているときの方が、ノッキングが発生していないと
きよりも出力が大きくなる。このノッキングが発生して
いるときと、ノッキングが発生していないときとの差
は、ノックセンサが検出する出力の全周波数にわたって
一様ではなく、特定の周波数において顕著に現れ、出力
差の顕著に現れる周波数は共振周波数と呼ばれる。
【0004】出力差が大きい共振周波数の帯域のみに検
出範囲を特定したノックセンサが、共振型ノックセンサ
である。共振型ノックセンサは、予めセンサ自体の設定
によって特定の共振周波数が定められる。すなわち内燃
機関の気筒ごと、また回転速度などの状態によって異な
る特性およびS/N比を犠牲にし、おおよそ共通して前
記出力差が大きくなるであろうと予測される周波数帯域
に共振周波数を特定して設定される。
【0005】図8は、従来のノッキング発生有無判定の
概略を示す図である。従来ノッキング発生の有無は、ノ
ックセンサの検出出力が、判定レベルに1回以上達すれ
ばノッキング発生有りと判定していた。しかしながら、
内燃機関には、ノッキングに起因する振動以外にも点火
プラグの点火時期および吸排気弁の着座時期などにおい
ても振動が発生する。これらのノッキング以外の原因に
基づく振動のノックセンサによる検出出力は、バックグ
ランドノイズ1,2と呼ばれる。ノッキングに起因する
振動のノックセンサによる検出出力であるノック信号3
の周波数とバックグランドノイズ1,2の周波数とが近
接している場合、共振型ノックセンサに設定された共振
周波数帯域には、ノック信号3とともにバックグランド
ノイズ1,2が含まれて検出されることがある。
【0006】ノック信号3とバックグランドノイズ1,
2とが、共振周波数帯域に混在する場合、従来は判定レ
ベルを第1判定レベル4から第2判定レベル5に大きく
することによってバックグランドノイズ1,2とノック
信号3とを識別し、ノッキング発生の有無を判定してい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単に判
定レベルを変更する手法では、バックグランドノイズ
1,2の強度が大きく、バックグランドノイズ1,2と
ノック信号3との強度差が小さい場合、ノック信号3と
バックグランドノイズ1,2との識別が困難になるの
で、ノッキング発生の有無を精度よく識別することがで
きないという問題がある。
【0008】図8に示す従来例では、第2判定レベル5
に達したノックセンサの検出出力は、ノック信号3だけ
でなくバックグランドノイズ1をも含む状態でノッキン
グ発生有りと判定されている。図示しないけれども判定
レベルに達した検出出力がバックグランドノイズのみで
あるにもかかわらずノッキング発生ありと判定されるこ
ともある。すなわちノック信号とバックグランドノイズ
との識別が困難であり、実際には判定が不可能であるに
もかかわらず、ノックセンサの検出出力が判定レベルに
1回以上達した場合、すべてノッキング有りと判定され
るので、必ずしも精度のよいノッキングの判定方法とは
いえない。
【0009】ノック信号とバックグランドノイズとの発
生周波数が近接し、共振周波数帯域に混在するようにな
る一つの理由として、内燃機関運転の経時変化等により
ノック信号の発生する周波数が変動することがあげられ
る。このような場合、ノック信号の発生周波数の変動に
ともないノックセンサに設定される共振周波数帯域をず
らす補正をすることによって、ノックセンサの検出出力
におけるノック信号の検出精度を向上することができ
る。
【0010】共振周波数帯域をずらす補正をする先行技
術は、たとえば特開平8−177697公報に開示され
ている。この先行技術は、ノックセンサが検出する周波
数を特定の周波数に固定しないフラットセンサを用い、
内燃機関の種類、回転速度および気筒ごとにフラットセ
ンサ自体の設定を変更できるように構成される。フラッ
トセンサごとに異なる共振周波数の設定を可能とし、内
燃機関運転の経時変化等によって、ノック信号の周波数
が変動してフラットセンサに設定された共振周波数との
間にずれが生じた場合、ノックセンサが検出した出力の
強度分布における標準偏差を求め、標準偏差と予め定め
られた値とを比較し、標準偏差が予め定められた値未満
であるとき、共振周波数がずれたものと判断し、フラッ
トセンサに設定される共振周波数を補正することによっ
てノッキング検出精度を向上するものである。この先行
技術では、共振周波数のずれの判断を、ノックセンサの
検出出力における強度分布の標準偏差の演算結果に基づ
いて行うので、共振周波数のずれの検知動作が極めて複
雑になるという問題がある。
【0011】本発明の目的は、簡単な判定手段によって
ノッキング発生の誤判定を低減するとともに共振周波数
のずれを判定し、判定結果に基づき共振周波数のずれを
補正することによってノッキング検出精度を向上するこ
とができる内燃機関のノッキング判定装置を提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関のノ
ッキングを検出するノックセンサと、内燃機関に備わる
クランクの回転角度位置を検出するクランク角センサ
と、濾波周波数帯域が可変であってノックセンサの検出
出力を濾波するフィルタと、フィルタの出力に応答し、
フィルタの出力を予め定める判定レベルで弁別するレベ
ル弁別手段と、レベル弁別手段の出力に応答し、ノック
センサの検出出力が判定レベル以上である回数cを計数
するカウンタと、カウンタの出力に応答し、計数された
回数cに基づいてノッキングの有無を判定する判定手段
と、判定手段の出力に応答し、ノッキングの有無の判定
が不可能であると判定されたとき、フィルタの濾波周波
数帯域をずらす補正手段とを含むことを特徴とする内燃
機関のノッキング判定装置である。
【0013】本発明に従えば、判定手段は、予め定めら
れた判定レベル以上となるノックセンサの検出出力を計
数した回数cによって、ノッキングの共振周波数のずれ
を判定し、補正手段は、判定手段の出力に応答してフィ
ルタの濾波周波数帯域をずらす補正をする。このことに
よって、共振周波数のずれを簡単な手段で判定すること
が可能になり、またフィルタの濾波周波数帯域をノッキ
ングの共振周波数に適合するようにずらして補正するこ
とが可能になるので、ノッキングの検出精度を向上する
ことができる。
【0014】また本発明は、前記判定手段は、カウンタ
によって計数された前記回数cが、予め定める第1の値
x1以上であるとき、ノッキングの有無の判定が不可能
であると判定し、前記回数cが、予め定める第2の値x
2以下であるとき、ノッキング無しと判定することを特
徴とする。
【0015】本発明に従えば、判定手段は、カウンタに
よって計数された回数cが、予め定める値x1以上であ
るか否か、また予め定める値x2以下であるか否かの比
較結果に基づいてノッキングの有無またはノッキング有
無の判定が不可能であることを判定する。このことによ
って、ノッキングの有無および共振周波数のずれを簡単
な手段で判定することができ、またノッキングの誤判定
を低減することができる。したがって、ノッキングを抑
制する制御をより精度よく行うことが可能になる。
【0016】また本発明は、前記補正手段であって、フ
ィルタの濾波周波数帯域を段階的にずらす補正手段と、
補正手段の出力に応答し、ノッキングの有無の判定が可
能になるようにフィルタの濾波周波数帯域を段階的にず
らせた回数であるステップ数をストアする第1メモリ
と、第1メモリにストアされたステップ数の和およびス
テップ数の和をノッキングの有無の判定が不可能との判
定に基づいてフィルタの濾波周波数帯域を段階的にずら
す補正動作を行った機会の回数で除して平均ステップ数
を演算する演算手段と、演算手段の出力に応答し、演算
結果である平均ステップ数をストアする第2メモリと、
前記判定手段の出力に応答し、ノッキングの有無の判定
が不可能と判定されかつ平均ステップ数が第2メモリに
ストアされているとき、第2メモリから読出された平均
ステップ数によって定められるフィルタの濾波周波数帯
域のずらすべき段階を一気にずらす広域補正手段とをさ
らに含むことを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、広域補正手段は、平均ス
テップ数によって定められるフィルタの濾波周波数帯域
のずらすべき段階を一気にずらす補正をすることができ
るので、共振周波数帯域の補正に要する時間を短縮し、
早期にノッキング発生有無の判定をすることが可能にな
る。
【0018】また本発明は、前記第2メモリは、前記平
均ステップ数を、内燃機関に備わる気筒ごとおよび内燃
機関の回転速度ごとにストアすることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、第2メモリには、平均ス
テップ数が内燃機関に備わる気筒ごとおよび内燃機関の
回転速度ごとにストアされる。このことによって、内燃
機関に備わるいずれの気筒においても、また内燃機関の
回転速度が変化した状態においても、広域補正手段は、
平均ステップ数によって定められるフィルタの濾波周波
数帯域のずらすべき段階を一気にずらす補正をすること
ができるので、共振周波数帯域の補正に要する時間をさ
らに短縮することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る内燃機関のノッキング判定装置10の構成を簡略化し
て示すブロック図であり、図2は図1に示す内燃機関の
ノッキング判定装置10を備える内燃機関11の構成を
簡略化して示す系統図である。
【0021】内燃機関のノッキング判定装置10(以
後、ノッキング判定装置と略称する)は、内燃機関11
のノッキングを検出するノックセンサ12と、内燃機関
11に備わるクランクの回転角度位置を検出するクラン
ク角センサ13と、濾波周波数帯域が可変であってノッ
クセンサ12の検出出力を濾波するフィルタ14と、フ
ィルタ14の出力に応答し、フィルタ14の出力を予め
定める判定レベルで弁別するレベル弁別手段15と、レ
ベル弁別手段15の出力に応答し、ノックセンサ12の
検出出力が判定レベル以上である回数cを計数するカウ
ンタ16と、カウンタ16の出力に応答し、計数された
回数cに基づいてノッキングの有無を判定する判定手段
17と、判定手段17の出力に応答し、ノッキングの有
無の判定が不可能であると判定されたとき、フィルタの
濾波周波数帯域をずらす補正手段18と、補正手段18
の出力に応答し、ノッキングの有無の判定が可能になる
ようにフィルタ14の濾波周波数帯域を段階的にずらせ
た回数であるステップ数をストアする第1メモリ19
と、第1メモリ19にストアされたステップ数の和およ
びステップ数の和をノッキングの有無の判定が不可能と
の判定に基づいてフィルタ14の濾波周波数帯域を段階
的にずらす補正動作を行った機会の回数で除して平均ス
テップ数を演算する演算手段20と、演算手段20の出
力に応答し、演算結果である平均ステップ数をストアす
る第2メモリ21と、判定手段17の出力に応答し、ノ
ッキングの有無の判定が不可能と判定されかつ平均ステ
ップ数が第2メモリ21にストアされているとき、第2
メモリ21から読出された平均ステップ数によって定め
られるフィルタ14の濾波周波数帯域のずらすべき段階
を一気にずらす広域補正手段22とを含む。
【0022】ノックセンサ12は、たとえば圧電素子な
どからなる振動を検出するセンサであり、内燃機関11
の気筒23に固定される。クランク角センサ13は、前
述のように内燃機関11に備わるクランクの回転角度位
置を検出するセンサであり、クランク角センサ13の検
出出力は第1入力インタフェース24を介して後述する
処理回路25に入力される。クランク角センサ13の検
出出力に応答し、内燃機関11のサイクル中にノックセ
ンサ12の検出出力を抽出し、ノッキング有無の判定の
ためにノックセンサ12の検出出力を観測する期間であ
る観測期間が設けられる。観測期間は、多くの場合、点
火後に気筒23のピストンが最初に上死点に達したとき
から次の上死点に達するまでの間に設けられる。
【0023】観測期間は、図示しないけれどもたとえば
ゲートスイッチを備える回路を設け、クランク角センサ
13の検出出力に応答し、クランクが予め定められたク
ランク角に達したときにゲートスイッチの導通を開始
し、ゲートスイッチが導通されている期間のみノックセ
ンサ12の検出出力を抽出し、クランクが予め定められ
たクランク角範囲を角変位したときにゲートスイッチを
切るように構成することによって実現できる。
【0024】観測期間において抽出されたノックセンサ
12の検出出力は、フィルタ14に入力される。フィル
タ14は、バンドパスフィルタであり、以後BPFと略
称する。図3は、BPF14の周波数通過率の概略を説
明する図である。BPF14は、2つの遮断周波数f1
およびf2によって定まる周波数帯域の通過率は高いけ
れども、遮断周波数f1未満およびf2を超える周波数
の通過率は低いという特徴を有するフィルタである。通
過率の高い周波数の範囲であるf1以上f2以下の範囲
を濾波周波数帯域と呼ぶ。したがって、周波数の通過率
を示すライン40は、遮断周波数f1およびf2の間に
おいて凸状であり、遮断周波数f1未満およびf2を超
えると大きく減衰する。BPF14の濾波周波数帯域
は、可変に設定することができる。
【0025】レベル弁別手段15は、BPF14を通過
したノックセンサ12の検出出力を弁別するための判定
レベルを設定する回路である。レベル弁別手段15に設
定される判定レベルは、可変である。カウンタ16は、
比較回路によって構成され、レベル弁別手段15によっ
て設定される判定レベルと、BPF14を通過したノッ
クセンサ12の検出出力とを比較し、判定レベルに達す
るノックセンサ12の検出出力の回数cを計数する。カ
ウンタ16によって計数された回数cは、処理回路25
に入力される。
【0026】判定手段17、補正手段18、演算手段2
0および広域補正手段22を兼ねる処理回路25は、C
PU(Central Processing Unit)等によって構成され
るマイクロコンピュータなどによって実現される。第1
および第2メモリ19,21は、RAM(Random Acces
s Memory)によって構成され、演算手段20による演算
結果等が随時書込みおよび読出しされる。
【0027】ノッキング判定装置10には、その他のセ
ンサ、たとえばスロットル弁開度センサ26、吸気圧セ
ンサ27、吸気温度センサ28、冷却水温度センサ2
9、排気温度センサ30などが接続される。これらのセ
ンサ26〜30の検出出力は、第2入力インタフェース
31およびA/D変換器35を介してノッキング判定装
置10に備わる処理回路25に入力される。処理回路2
5は、各センサ26〜30の検出出力とノッキング判定
装置10におけるノッキングの検出出力とに基づくノッ
キング制御信号を、出力インタフェース32を介してイ
グナイタ33に出力し、さらにイグナイタ33を介して
点火プラグ34の点火時期が調整されてノッキング制御
が行われる。
【0028】図4はBPF14の濾波周波数帯域のずれ
補正前のノックセンサ12による検出出力を示す図であ
り、図5はBPF14の濾波周波数帯域のずれ補正後の
ノックセンサ12の検出出力を示す図である。
【0029】内燃機関11が運転される状態で、クラン
ク角センサ13の出力に応答し、クランクが予め定めら
れた回転角度位置に達すると内燃機関11の1サイクル
におけるノックセンサ12の検出出力を抽出する観測期
間が開始され、クランクが予め定められたクランク角の
範囲を経過すると観測期間が終了される。前述のように
して設定される観測期間内において、気筒23の振動が
ノックセンサ12によって検出される。広汎な周波数の
信号からなるノックセンサ12による検出出力に対し
て、ノッキングの共振周波数に適合するようにBPF1
4によって濾波周波数帯域fw1が設定される。濾波周
波数帯域fw1において検出されるノックセンサ12の
検出出力に対し、レベル弁別手段15によって判定レベ
ル44が設けられ、判定レベル44に達するノックセン
サ12の検出出力の回数cが、比較回路からなるカウン
タ16によって計数されて処理回路25に入力される。
入力された回数cに基づき処理回路25に備わる判定手
段17が、ノッキングの有無を判定する。
【0030】ノッキングの有無の判定は、たとえば図示
しないROM(Read Only Memory)に表1に示すような
判定基準を予めストアしておき、ストアされている判定
基準をROMから読出し、カウンタ16から入力される
回数cと判定基準とを比較することによって実現でき
る。すなわち回数cが、予め定める値x1であるたとえ
ば5回以上であるとき、ノッキングの判定が不可能と判
定し、予め定める値x2であるたとえば1回以下である
とき、ノッキング無しと判定し、5回未満かつ1回を超
えるとき、ノッキングありと判定する。図4に示す例で
は、濾波周波数帯域fw1内にノック信号41とともに
バックグランドノイズ42,43を含みカウンタ16に
よって判定レベル44を超える回数cが10回計数され
ているので、ノッキング判定不可能と判定される。
【0031】ノッキング判定不可能との判定手段17の
出力に応答し、補正手段18はBPF14の濾波周波数
帯域fw1を段階的に濾波周波数帯域fw2までずらす
補正をする。BPF14の濾波周波数帯域をfw1から
fw2までずらす補正をすることによって、バックグラ
ンドノイズ42が濾波周波数帯域fw2の外に除かれ、
また補正をする前とは異なる周波数成分が濾波周波数帯
域fw2に含めて検出されるようになるのでバックグラ
ンドノイズ43の強度が小さくなり、ノッキングの有無
の判定を可能にすることができる。図5に示す例では、
判定レベル44に達するノックセンサ12の検出出力の
回数cは3回であり、前述の1回を超え5回未満の条件
を満たすので、ノッキング有りと判定される。
【0032】
【表1】
【0033】図6は、判定手段17のノッキングの有無
を判定する動作を説明するフローチャートである。図6
のフローチャートを用い、カウンタ16によって計数さ
れた回数cに基づき、判定手段17がノッキングの有無
を判定する動作を説明する。
【0034】ステップa1では、カウンタ16によって
計数される回数cの初期値が零に設定される。ステップ
a2では、クランク角センサ13の出力に応答し、内燃
機関11のサイクル中に設定される観測期間が開始され
る。ステップa3では、濾波周波数帯域の設定されたB
PF14を通過したノックセンサ12の検出出力が、レ
ベル弁別手段15によって設けられる判定レベル44以
上に達しているか否かが判断される。判断が肯定である
ときステップa4に進み、判断が否定であるときステッ
プa5に進む。
【0035】ステップa4では、判定レベル44以上に
達しているノックセンサ12の検出出力がカウンタ16
によって計数され、計数された回数である1が先に設定
された回数cに加算される。また加算された回数cが新
たな回数cに置換えられる。ステップa5では、予め設
定されている観測期間が終了したか否かが判断される。
判断が肯定であるときステップa6に進み、判断が否定
であるときステップa3に戻り以降のステップが繰返さ
れる。
【0036】ステップa6では、観測期間内において抽
出されたノックセンサ12の検出出力の判定レベル44
以上である回数cが、予め定める値x2、たとえば前述
のように1回以下であるか否かが判断される。判断が肯
定であるときステップa9に進み、判断が否定であると
きステップa7に進む。ステップa9では、回数cが予
め定める値x2以下であるので、ノッキング無しと判定
される。
【0037】ステップa7では、回数cが予め定められ
た値x1、たとえば前述のように5回以上であるか否か
が判断される。判断が肯定であるときステップa10に
進み、判断が否定であるときステップa8に進む。ステ
ップa8では、回数cが予め定められた値x2を超え、
かつ予め定められた値x1未満であるので、ノッキング
有りと判定される。ステップa10では、回数cが予め
定める値x1以上であるので、判定手段17は、ノッキ
ングの有無の判定不可能と判定し、判定結果を出力す
る。ステップa11では、判定手段17によるノッキン
グの有無の判定不可能との出力に応答し、補正手段18
または広域補正手段22が、BPF14の濾波周波数帯
域(以後、単に濾波周波数帯域と略称することがある)
をずらす補正を行う。
【0038】このようにカウンタ16によって計数され
た回数cが、予め定める値x1以上であるか否か、また
予め定める値x2以下であるか否かを比較するという簡
単な手段で共振周波数のずれを判定することが可能にな
る。また判定手段17の出力に応答し、濾波周波数帯域
をノッキングの共振周波数に適合するようにずらして補
正することが可能になるので、ノッキングの検出精度を
向上することができる。
【0039】図7は、補正手段18または広域補正手段
22が濾波周波数帯域のずれを補正する動作を説明する
フローチャートである。図7のフローチャートを用い、
判定手段17によるノッキングの有無の判定不可能との
出力に応答し、補正手段18または広域補正手段22
が、濾波周波数帯域をずらす補正を行う動作を説明す
る。
【0040】ステップb1では、内燃機関11の運転状
態において、濾波周波数帯域の補正が必要であるとの状
態判別がなされる。すなわち判定手段17による判定
が、ノッキング有りまたはノッキング無しであるいずれ
かの運転状態から、ノッキング有無の判定が不可能であ
り濾波周波数帯域を補正すべき運転状態に変化した第1
サイクル目である。ステップb2では、第2メモリ21
に平均ステップ数mAがストアされているか否かが判断
される。判断が肯定であるとき、ステップb10に進
み、判断が否定であるときステップb3に進む。
【0041】ステップb3以降では、第2メモリ21に
平均ステップ数mAがストアされていないので、補正手
段18は、濾波周波数帯域を段階的に1ステップづつ補
正する動作を実行する。ステップb3では、ステップ数
mの初期値を零に設定する。ステップb4では、濾波周
波数帯域を1段階すなわち1ステップ補正する。1ステ
ップの設定値は特に限定されるものではなく、たとえば
0.1kHzを1ステップのピッチとし、周波数帯域を
ずらす補正は、周波数の高くなる方向にずらすなどのよ
うに設定することができる。ステップb5では、濾波周
波数帯域を1ステップずらす補正を実行したので、ステ
ップ数mを(m+1)に置換える。
【0042】ステップb6では、濾波周波数帯域を1ス
テップずらす補正後、図6に示すフローチャートに従っ
て判定を行った結果、補正後の濾波周波数帯域において
観測されるノックセンサ12による検出出力の判定レベ
ル以上に達する回数が、予め定める値であるx1未満で
あり、ノッキング有りまたはノッキング無しの判定をす
ることができる状態(以後、この状態にある濾波周波数
帯域を適正周波数と呼ぶことがある)になったか否かが
判断される。すなわちステップb6では、判定手段17
による判定が、ノッキング有りまたはノッキング無しで
あるいずれかの運転状態からノッキング有無の判定が不
可能であり濾波周波数帯域を補正すべき運転状態に変化
した後、第2サイクル目以降における図6に示す判定手
段17の判定動作が実行される。ステップb6における
判断が否定であるとき、ステップb4に戻り、濾波周波
数帯域をさらに1ステップずらす補正をして、次のサイ
クルに移り図6に示す判定手段17の判定動作が実行さ
れる。
【0043】ステップb6の判断が肯定であるとき、ス
テップb7に進む。ステップb7では、濾波周波数帯域
の補正を行った機会の回数(以後、補正機会回数と呼
ぶ)nに1を設定する。ここで補正機会回数nは、判定
手段17による判定が、ノッキング有りまたはノッキン
グ無しである状態から、ノッキングの有無の判定不可能
との状態に移行した後、濾波周波数帯域を段階的にずら
す補正動作を行い再びノッキング有りまたはノッキング
無しの状態に復帰したことをもって、濾波周波数帯域の
補正を行った機会が1回と計数する。ここでは第2メモ
リ21に平均ステップ数mAがストアされていないの
で、内燃機関11の運転開始後、未だ濾波周波数帯域を
ずらす補正が行われておらず、運転開始後最初に濾波周
波数帯域の補正をした機会であるとみなされるので、前
述のように補正機会回数nに1が設定される。
【0044】ステップb8では、濾波周波数帯域をずら
す補正をした実績のステップ数mおよび補正機会回数n
を第1メモリ19にストアする。ステップb9では、平
均ステップ数mAが第2メモリ21にストアされる。平
均ステップ数mAは、補正機会回数nが1であるので、
前記ステップ数mに同じであり、ステップ数mを平均ス
テップ数mAに置換えて第2メモリ21にストアされ
る。
【0045】前述のようにステップb2の判断が肯定で
あるとき、ステップb10に進む。ステップb10で
は、第2メモリ21にストアされている平均ステップ数
mAを読出す。ステップb11では、平均ステップ数m
Aを、補正機会回数i回目の補正すべきステップ数を意
味するmiに置換える。ステップb12では、第1メモ
リ19から補正機会回数nを読出す。
【0046】ここで補正機会回数nは、今回の濾波周波
数帯域をずらす補正動作をする以前に、n回繰返し実行
された補正機会回数のことであり、補正動作の実行が完
了するごとに第1メモリ19にストアされる。ステップ
b13では、n回の補正機会において濾波周波数帯域を
ずらせたステップ数の和mS(=n×mi)が、演算手
段20によって演算される。ステップb14では、広域
補正手段22である処理回路25の出力に応答し、BP
F14の濾波周波数帯域は、ステップ数mi分たとえば
1ステップのピッチが0.1kHzであれば(0.1×
mi)kHzが一気に補正される。
【0047】ステップb15では、濾波周波数帯域をス
テップ数mi分一気にずらす補正後、図6に示すフロー
チャートに従って判定を行い、補正後の濾波周波数帯域
が適正周波数であるか否かが判断される。すなわちステ
ップb15では、前述のステップb6と同様に判定手段
17による判定が、ノッキング有りまたはノッキング無
しであるいずれかの運転状態からノッキング有無の判定
が不可能であり濾波周波数帯域を補正すべき運転状態に
変化した後、第2サイクル目以降における図6に示す判
定手段17の判定動作が実行される。ステップb15に
おける判断が否定であるとき、ステップb16に進み、
判断が肯定であるとき、ステップb18に進む。
【0048】ステップb16では、濾波周波数帯域をさ
らに1ステップずらす補正をする。ステップb17で
は、ステップb16で濾波周波数帯域を1ステップずら
す補正をしたので、演算手段20によってステップ数m
iに1を加算し、(mi+1)を新たなステップ数に置
換えてステップb15に戻り、内燃機関11の次のサイ
クルに移り図6に示す判定手段17の判定動作が実行さ
れる。
【0049】ステップb18では、補正機会回数nに1
を加算し、(n+1)を新たな補正機会回数nに置換え
る。ステップb19では、補正機会回数nおよび濾波周
波数帯域をずらす補正をした実績のステップ数miを第
1メモリ19にストアする。ステップb20では、次式
(1)に従い演算手段20によって平均ステップ数mA
を演算する。 mA=(mS+mi)/n …(1) ステップb21では、平均ステップ数mAを第2メモリ
21にストアする。図7のフローチャートに従って求め
られた平均ステップ数mAは、内燃機関11に備わる気
筒23ごとに、また内燃機関11の回転速度ごとに第2
メモリ21にストアされる。
【0050】第1メモリ19にストアされる補正機会回
数nおよびステップ数mi、また第2メモリ21にスト
アされる平均ステップ数mAは、内燃機関11の運転が
停止されるごとに、たとえば内燃機関11が搭載される
自動車のイグニッションスイッチがオフにされるごとに
消去される構成であってもよく、また消去せずに実績を
累積してノッキングの有無の判定に用いる構成であって
もよい。
【0051】本実施の形態では、第2メモリ21に平均
ステップ数mAがストアされ、広域補正手段22は、平
均ステップ数mAによって定められるBPF14の濾波
周波数帯域のずらすべき段階を一気にずらす補正をする
ことができるので、共振周波数帯域の補正に要する時間
を短縮し、早期にノッキング発生有無の判定をすること
が可能になる。また第2メモリ21には、平均ステップ
回数mAが内燃機関11に備わる気筒ごとおよび内燃機
関11の回転速度ごとにストアされるので、いずれの気
筒においても、また回転速度が変化した状態において
も、広域補正手段22は、平均ステップ数mAによって
定められるBPF14の濾波周波数帯域を一気にずらす
補正をすることができる。
【0052】以上に述べたように、本実施の形態では、
ノッキング判定装置10は、広域補正手段22を含むよ
うに構成されるけれども、これに限定されることなく、
広域補正手段22を含まないように構成されもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、判定手段は、予め定め
られた判定レベル以上となるノックセンサの検出出力を
計数した回数cによって、ノッキングの共振周波数のず
れを判定し、補正手段は、判定手段の出力に応答してフ
ィルタの濾波周波数帯域をずらす補正をする。このこと
によって、共振周波数のずれを簡単な手段で判定するこ
とが可能になり、またフィルタの濾波周波数帯域をノッ
キングの共振周波数に適合するようにずらして補正する
ことが可能になるので、ノッキングの検出精度を向上す
ることができる。
【0054】また本発明によれば、判定手段は、カウン
タによって計数された回数cが、予め定める値x1以上
であるか否か、また予め定める値x2以下であるか否か
の比較結果に基づいてノッキングの有無またはノッキン
グ有無の判定が不可能であることを判定する。このこと
によって、ノッキングの有無および共振周波数のずれを
簡単な手段で判定することができ、またノッキングの誤
判定を低減することができる。したがって、ノッキング
を抑制する制御をより精度よく行うことが可能になる。
【0055】また本発明によれば、広域補正手段は、平
均ステップ数によって定められるフィルタの濾波周波数
帯域のずらすべき段階を一気にずらす補正をすることが
できるので、共振周波数帯域の補正に要する時間を短縮
し、早期にノッキング発生有無の判定をすることが可能
になる。
【0056】また本発明によれば、第2メモリには、平
均ステップ回数が内燃機関に備わる気筒ごとおよび内燃
機関の回転速度ごとにストアされる。このことによっ
て、内燃機関に備わるいずれの気筒においても、また内
燃機関の回転速度が変化した状態においても、広域補正
手段は、平均ステップ数によって定められるフィルタの
濾波周波数帯域のずらすべき段階を一気にずらす補正を
することができるので、共振周波数帯域の補正に要する
時間をさらに短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である内燃機関のノッキ
ング判定装置の構成を簡略化して示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示す内燃機関のノッキング判定装置を備
える内燃機関の構成を簡略化して示す系統図である。
【図3】BPF14の周波数通過率の概略を説明する図
である。
【図4】BPF14の濾波周波数帯域のずれ補正前のノ
ックセンサ12による検出出力を示す図である。
【図5】BPF14の濾波周波数帯域のずれ補正後のノ
ックセンサ12の検出出力を示す図である。
【図6】判定手段17のノッキングの有無を判定する動
作を説明するフローチャートである。
【図7】補正手段18または広域補正手段22が濾波周
波数帯域のずれを補正する動作を説明するフローチャー
トである。
【図8】従来のノッキング発生有無判定の概略を示す図
である。
【符号の説明】
10 ノッキング判定装置 11 内燃機関 12 ノックセンサ 13 クランク角センサ 14 フィルタ 15 レベル弁別手 16 カウンタ 17 判定手段 18 補正手段 19 第1メモリ 20 演算手段 21 第2メモリ 22 広域補正手段 25 処理回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のノッキングを検出するノック
    センサと、 内燃機関に備わるクランクの回転角度位置を検出するク
    ランク角センサと、 濾波周波数帯域が可変であってノックセンサの検出出力
    を濾波するフィルタと、 フィルタの出力に応答し、フィルタの出力を予め定める
    判定レベルで弁別するレベル弁別手段と、 レベル弁別手段の出力に応答し、ノックセンサの検出出
    力が判定レベル以上である回数cを計数するカウンタ
    と、 カウンタの出力に応答し、計数された回数cに基づいて
    ノッキングの有無を判定する判定手段と、 判定手段の出力に応答し、ノッキングの有無の判定が不
    可能であると判定されたとき、フィルタの濾波周波数帯
    域をずらす補正手段とを含むことを特徴とする内燃機関
    のノッキング判定装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、 カウンタによって計数された前記回数cが、予め定める
    第1の値x1以上であるとき、ノッキングの有無の判定
    が不可能であると判定し、前記回数cが、予め定める第
    2の値x2以下であるとき、ノッキング無しと判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のノッキング
    判定装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段であって、フィルタの濾波
    周波数帯域を段階的にずらす補正手段と、 補正手段の出力に応答し、ノッキングの有無の判定が可
    能になるようにフィルタの濾波周波数帯域を段階的にず
    らせた回数であるステップ数をストアする第1メモリ
    と、 第1メモリにストアされたステップ数の和およびステッ
    プ数の和をノッキングの有無の判定が不可能との判定に
    基づいてフィルタの濾波周波数帯域を段階的にずらす補
    正動作を行った機会の回数で除して平均ステップ数を演
    算する演算手段と、 演算手段の出力に応答し、演算結果である平均ステップ
    数をストアする第2メモリと、 前記判定手段の出力に応答し、ノッキングの有無の判定
    が不可能と判定されかつ平均ステップ数が第2メモリに
    ストアされているとき、第2メモリから読出された平均
    ステップ数によって定められるフィルタの濾波周波数帯
    域のずらすべき段階を一気にずらす広域補正手段とをさ
    らに含むことを特徴とする請求項1または2記載の内燃
    機関のノッキング判定装置。
  4. 【請求項4】 前記第2メモリは、 前記平均ステップ回数を、内燃機関に備わる気筒ごとお
    よび内燃機関の回転速度ごとにストアすることを特徴と
    する請求項3に記載の内燃機関のノッキング判定装置。
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