JP4397346B2 - 内燃機関のノッキング判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノッキング判定装置に関し、特に、内燃機関の振動の波形に基づいて、ノッキングが発生したか否かを判定する内燃機関のノッキング判定装置に関する。
従来より、内燃機関のノッキングを検出する技術が知られている。特開2001−227400号公報(特許文献1)は、ノッキングの発生の有無を正確に判定することができる内燃機関用ノック制御装置を開示する。特許文献1に記載の内燃機関用ノック制御装置は、内燃機関で発生する振動波形信号を検出する信号検出部と、信号検出部で検出された振動波形信号が予め定められた値以上となる期間を発生期間として検出する発生期間検出部と、発生期間検出部で検出された発生期間におけるピーク位置を検出するピーク位置検出部と、発生期間とピーク位置との関係に基づき内燃機関におけるノック発生の有無を判定するノック判定部と、ノック判定部による判定結果に応じて内燃機関の運転状態を制御するノック制御部とを含む。ノック判定部は、発生期間に対するピーク位置が予め定められた範囲内にあるときにはノック(ノッキング)発生有りと判定する。
この公報に記載の内燃機関用ノック制御装置によれば、内燃機関で発生する振動波形信号が信号検出部で検出され、その振動波形信号が予め定められた値以上となる発生期間とそのピーク位置とが発生期間検出部およびピーク位置検出部でそれぞれ検出される。このように、振動波形信号の発生期間のどの位置でピークが発生しているかが分かることで内燃機関におけるノック発生の有無がノック判定部にて判定され、このノック判定結果に応じて内燃機関の運転状態が制御される。ノック判定部では、発生期間に対するピーク位置が予め定められた範囲内にあるとき、即ち、振動波形信号の予め定められた長さの発生期間に対してピーク位置が早めに現われるような波形形状であるときには、ノック発生時に特有のものであると認識される。これにより、内燃機関の運転状態が急変する過渡時や電気負荷のON/OFF時においても、内燃機関におけるノック発生の有無が正確に判定され、内燃機関の運転状態を適切に制御することができる。
特開2001−227400号公報
しかしながら、ノッキングが発生した場合であっても、ノッキングに起因した振動よりも大きい強度の振動がノイズとして検出される場合がある。すなわち、ノックセンサの異常や内燃機関自体の振動に起因した振動の強度が、ノッキングに起因した振動の強度よりも大きい場合がある。このような場合、特開2001−227400号公報に記載の内燃機関用ノック制御装置では、ノッキングが発生しているにも関わらず、発生期間に対するピーク位置が予め定められた範囲外にあるため、ノッキングが発生していないと誤判定されるおそれがあるという問題点があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ノッキングが発生したか否かを精度よく判定することができるノッキング判定装置を提供することである。
第1の発明に係るノッキング判定装置は、内燃機関のノッキングを判定する。このノッキング判定装置は、内燃機関のクランク角を検出するためのクランク角検出手段と、予め定められたクランク角の間における内燃機関の振動の波形を検出するための波形検出手段と、ノッキングに対応する振動の波形であって、内燃機関の運転状態および種類に応じて変化しない1つの波形を予め記憶するための記憶手段と、検出された波形と、記憶手段に記憶された波形とを比較した結果に基づいて、内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための判定手段とを含む。
第1の発明によると、クランク角検出手段が内燃機関のクランク角を検出し、波形検出手段が、予め定められたクランク角の間における内燃機関の振動の波形を検出する。記憶手段が、ノッキングに対応する振動の波形であって、内燃機関の運転状態および種類に応じて変化しない1つの波形を予め記憶する。検出された波形と、記憶された波形とを比較した結果に基づいて、内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定する。これにより、たとえば、運転状態および種類に応じて変化しない1つのノッキングに対応する振動の波形が特定できる場合には、実験などにより、ノッキングが発生した場合の振動の波形であるノック波形モデルを予め作成して記憶しておき、このノック波形モデルと検出された波形とを比較して、ノッキングが発生したか否かを判定することができる。そのため、内燃機関の振動の大きさに加え、振動が発生するクランク角に基づいて、ノッキングが発生したか否かを判定することができる。また、ノック波形モデルは、ノッキングに特有の形状を有し、内燃機関の運転状態および種類に応じて変化しない1つの波形である。そのため、内燃機関の運転状態および種類に応じて、複数のノック波形モデルを記憶しておく必要がなくなるため、予め記憶しておくデータ量を低減することができる。また、内燃機関の種類に応じて複数のノック波形モデルを設定する必要がないため、それらの設定に要する時間を短縮することができる。したがって、予め記憶しておくデータ量を低減しつつ、内燃機関にノッキングが発生したか否かを精度よく判定することができるノッキング判定装置を提供することができる。
第2の発明に係るノッキング判定装置は、内燃機関のノッキングを判定する。このノッキング判定装置は、内燃機関のクランク角を検出するためのクランク角検出手段と、予め定められたクランク角の間における内燃機関の振動の波形を検出するための波形検出手段と、内燃機関の運転状態に対応した複数の内燃機関の振動の波形を予め記憶するための記憶手段と、検出された波形と、記憶手段に記憶された複数の波形のうち内燃機関の運転状態に対応する波形とを比較した結果に基づいて、内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための判定手段とを含む。
第2の発明によると、クランク角検出手段が内燃機関のクランク角を検出し、波形検出手段が、予め定められたクランク角の間における内燃機関の振動の波形を検出する。記憶手段が、内燃機関の運転状態(たとえば、クランクシャフトの回転数)に対応した複数の内燃機関の振動の波形を記憶する。検出された波形と、記憶された波形とを比較した結果に基づいて、内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定する。これにより、たとえば、実験などにより、ノッキングが発生した場合の振動の波形であって、運転状態に対応した複数のノック波形モデルを予め作成して記憶しておく。検出された波形と、記憶された複数のノック波形モデルのうち運転状態に対応する波形とを比較して、ノッキングが発生したか否かを判定することができる。ノッキングに対応する振動は、内燃機関の時間とともに変化する運転状態に応じて、その傾向が異なる場合がある。したがって、内燃機関の運転状態に対応する複数のノック波形モデルを記憶しておくことにより、内燃機関にノッキングが発生したか否かを精度よく判定することができるノッキング判定装置を提供することができる。
第3の発明に係るノッキング判定装置は、第2の発明の構成に加えて、内燃機関の出力軸の回転数を検知するための検知手段をさらに含む。記憶手段は、回転数に対応した複数の振動の波形を予め記憶するための手段を含む。判定手段は、検出された波形と、記憶手段に記憶され、検知された回転数に対応する波形とを比較した結果に基づいて、内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための手段を含む。
第3の発明によると、記憶手段は、たとえば、実験などにより、内燃機関の出力軸(エンジンのクランクシャフト)の回転数に対応した複数の振動の波形を記憶する。検出された波形と、記憶された複数の波形のうち、検知された回転数に対応する波形とを比較することにより、内燃機関にノッキングが発生したか否かを精度よく判定することができる。
第4の発明に係るノッキング判定装置は、第2の発明の構成に加えて、内燃機関の負荷率を検知するための負荷率検知手段をさらに含む。記憶手段は、負荷率に対応した複数の振動の波形を予め記憶するための手段を含む。判定手段は、検出された波形と、記憶手段に記憶され、検知された負荷率に対応する波形とを比較した結果に基づいて、内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための手段を含む。
第4の発明によると、記憶手段は、たとえば、実験などにより、内燃機関の負荷率に対応した複数の振動の波形を記憶する。検出された波形と、記憶された複数の波形のうち、検知された負荷率に対応する波形とを比較することにより、内燃機関にノッキングが発生したか否かを精度よく判定することができる。
第5の発明に係るノッキング判定装置は、第2の発明の構成に加えて、内燃機関の出力軸の回転数を検知するための回転数検知手段と、内燃機関の負荷率を検知するための負荷率検知手段とをさらに含む。記憶手段は、回転数および負荷率に対応した複数の振動の波形を予め記憶するための手段を含む。判定手段は、検出された波形と、記憶手段に記憶され、検知された回転数および負荷率に対応する波形とを比較した結果に基づいて、内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための手段を含む。
第5の発明によると、記憶手段は、たとえば、実験などにより、内燃機関の出力軸(エンジンのクランクシャフト)の回転数および負荷率に対応した複数の振動波形を記憶する。検出された波形と、記憶された複数の波形のうち、検知された回転数および負荷率に対応する波形とを比較することにより、内燃機関にノッキングが発生したか否かを精度よく判定することができる。
第6の発明に係るノッキング判定装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、記憶手段に記憶された波形は、第1の角度と第2の角度との間の区間の波形である。第1の角度および第2の角度は、振動の波形のピーク値に対応する角度よりも共に大きい角度であるか小さい角度であるかのいずれかである。
第6の発明によると、第1の角度および第2の角度が、振動波形のピーク値に対応する角度よりも共に大きい角度であるか小さい角度であるかのいずれかであるとすることにより、振動波形の立ち上がりの部分および減衰の部分のいずれかをノック波形モデルとすることができる。したがって、ノック波形モデルと、検出された波形の立ち上がりの部分および減衰の部分のいずれかの波形とを比較することにより、ノッキングに特有の波形形状を精度よく判定することができる。また、ノッキングに対応する振動の特徴的な部分のみをノック波形モデルとして記憶することにより、予め記憶しておくデータ量を低減することができる。
第7の発明に係るノッキング判定装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、記憶手段に記憶された波形は、第1の角度と第2の角度との間の区間の波形である。区間は、振動の波形のピーク値に対応する角度を含む。
第7の発明によると、記憶手段が、第2の角度と、振動の波形のピーク値に対応する角度である第1の角度との間の区間の波形を記憶しておくことにより、ピーク値を含む振動波形の立ち上がりの部分および減衰の部分の少なくともいずれかの部分を含む波形をノック波形モデルとすることができる。したがって、ノック波形モデルと、対応する区間の波形とを比較することにより、ピーク値を含む部分の波形の信号出力は大きいため、ノッキングに特有の波形形状を精度よく判定することができる。また、ノッキングに対応する振動の特徴的な部分のみをノック波形モデルとして記憶することにより、予め記憶しておくデータ量を低減することができる。
第8の発明に係るノッキング判定装置においては、第7の発明の構成に加えて、第1の角度は、振動の波形のピーク値に対応する角度である。
第8の発明によると、第1の角度は、振動の波形のピーク値に対応する角度である。すなわち、ピーク値を含む振動の波形の立ち上がりの部分および減衰の部分の少なくともいずれかの部分を含む波形をノック波形モデルとすることができる。したがって、ノック波形モデルと、対応する区間の波形とを比較することにより、ピーク値を含む部分の波形の信号出力は大きいため、ノッキングに特有の波形形状を精度よく判定することができる。
第9の発明に係るノッキング判定装置においては、第8の発明の構成に加えて、第2の角度は、第1の角度から予め定められた角度だけ進めた角度である。
第9の発明によると、第2の角度は、振動波形のピーク値に対応する第1の角度から予め定められた角度だけ進めた角度である。すなわち、振動波形のピーク値に対応する第1の角度から第2の角度までの区間の波形を記憶しておくことにより、ピーク値を含む振動波形の減衰部分をノック波形モデルとすることができる。したがって、ノック波形モデルと、検出された波形のピーク値を含む減衰の部分の波形とを比較することにより、ピークを含む部分の波形の信号出力は大きいため、ノッキングに特有の波形形状を精度よく判定することができる。
第10の発明に係るノッキング判定装置は、内燃機関のノッキングを判定する。このノッキング判定装置は、内燃機関のクランク角を検出するためのクランク角検出手段と、予め定められたクランク角の間における内燃機関の振動の波形を検出するための波形検出手段と、ノッキングに対応する振動の波形の振幅の包絡線を予め記憶するための記憶手段と、検出された波形と、記憶された包絡線とを比較した結果に基づいて、内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための判定手段とを含む。
第10の発明によると、クランク角検出手段が内燃機関のクランク角を検出し、波形検出手段が、予め定められたクランク角の間における内燃機関の振動の波形を検出する。記憶手段が、ノッキングに対応する振動の波形の振幅の包絡線を予め記憶する。検出された波形と、記憶された包絡線とを比較した結果に基づいて、内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定する。これにより、たとえば、実験などによりノッキングが発生した場合の振動の波形の振幅の包絡線に基づいてノック波形モデルを予め作成して記憶しておき、検出された波形と、記憶された包絡線とを比較して、ノッキングが発生したか否かを判定することができる。そのため、内燃機関の振動の大きさに加え、振動が発生するクランク角に基づいて、ノッキングが発生した否かを判定することができる。また、振動の波形のピーク値以降の振幅の包絡線は、ノッキングに特有の振動の減衰曲線を示すため、検出された波形とノック波形モデルとを比較することにより、内燃機関にノッキングが発生したか否かを精度よく判定することができるノッキング判定装置を提供することができる。
第11の発明に係るノッキング判定装置は、内燃機関のノッキングを判定する。このノッキング判定装置は、内燃機関のクランク角を検出するためのクランク角検出手段と、予め定められたクランク角の間における内燃機関の振動の波形を検出するための波形検出手段と、内燃機関の振動の波形のピーク値に対応する角度以降の予め定められた減衰率を予め記憶するための記憶手段と、検出された波形と、記憶された減衰率に基づく波形とを比較した結果に基づいて、内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための判定手段とを含む。
第11の発明によると、クランク角検出手段が内燃機関のクランク角を検出し、波形検出手段が、予め定められたクランク角の間における内燃機関の振動の波形を検出する。記憶手段が、内燃機関の振動の波形のピーク値に対応する角度以降の予め定められた減衰率をを予め記憶する。検出された波形と、記憶された減衰率に基づく波形とを比較した結果に基づいて、内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定する。これにより、たとえば、実験などによりノッキングが発生した場合の振動の波形のピーク値に対応する角度以降の減衰率を予め記憶しておき、検出された波形と、記憶された減衰率に基づく波形とを比較して、ノッキングが発生したか否かを判定することができる。そのため、内燃機関の振動の大きさに加え、振動が発生するクランク角に基づいて、ノッキングが発生したか否かを判定することができる。また、予め定められた減衰率からノッキングに対応する振動のピーク値以降の減衰波形を近似的に算出することができるため、予め記憶しておくデータ量を低減することができる。あるいは、複数の減衰率を記憶しておくことにより、たとえば、検出された波形と、内燃機関の運転状態に対応する減衰率に基づく波形とを比較することにより、内燃機関にノッキングが発生したか否かを精度よく判定することができるノッキング判定装置を提供することができる。
第12の発明に係るノッキング判定装置においては、第10または11の発明の構成に加えて、記憶手段に記憶された波形は、第1の角度と第2の角度との間の区間の波形である。第1の角度は、振動波形のピーク値に対応する角度である。
第12の発明によると、記憶手段が、第2の角度と、振動の波形のピーク値に対応する角度である第1の角度との間の区間の波形を記憶しておくことにより、ピーク値を含む振動波形の減衰の部分をノック波形モデルとすることができる。したがって、ノック波形モデルと、検出された波形のピーク値を含む減衰の部分の波形とを比較することにより、ピーク値を含む部分の波形の信号出力は大きいため、ノッキングに特有の波形形状を精度よく判定することができる。また、ノッキングに対応する振動の特徴的な部分のみをノック波形モデルとして記憶することにより、予め記憶しておくデータ量を低減することができる。
第13の発明に係るノッキング判定装置においては、第12の発明の構成に加えて、第2の角度は、第1の角度から予め定められた角度だけ進めた角度である。
第13の発明によると、第2の角度は、振動波形のピーク値に対応する第1の角度から予め定められた角度だけ進めた角度である。すなわち、振動波形のピーク値に対応する第1の角度から第2の角度までの区間の波形を記憶しておくことにより、ピーク値を含む振動波形の減衰部分をノック波形モデルとすることができる。したがって、ノック波形モデルと、検出された波形のピーク値を含む減衰の部分の波形とを比較することにより、ピークを含む部分の波形の信号出力は大きいため、ノッキングに特有の波形形状を精度よく判定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るノッキング判定装置を搭載した車両のエンジン100について説明する。本実施の形態に係るノッキング判定装置は、たとえばエンジンECU(Electronic Control Unit)200が実行するプログラムにより実現される。
エンジン100は、エアクリーナ102から吸入された空気とインジェクタ104から噴射される燃料との混合気を、燃焼室内で点火プラグ106により点火して燃焼させる内燃機関である。
混合気が燃焼すると、燃焼圧によりピストン108が押し下げられ、クランクシャフト110が回転する。燃焼後の混合気(排気ガス)は、三元触媒112により浄化された後、車外に排出される。エンジン100に吸入される空気の量は、スロットルバルブ114により調整される。
エンジン100は、エンジンECU200により制御される。エンジンECU200には、ノックセンサ300と、水温センサ302と、タイミングロータ304に対向して設けられたクランクポジションセンサ306と、スロットル開度センサ308と、車速センサ310と、イグニッションスイッチ312とが接続されている。
ノックセンサ300は、圧電素子により構成されている。ノックセンサ300は、エンジン100の振動により電圧を発生する。電圧の大きさは、振動の大きさと対応した大きさとなる。ノックセンサ300は、電圧を表す信号をエンジンECU200に送信する。水温センサ302は、エンジン100のウォータージャケット内の冷却水の温度を検出し、検出結果を表す信号を、エンジンECU200に送信する。
タイミングロータ304は、クランクシャフト110に設けられており、クランクシャフト110と共に回転する。タイミングロータ304の外周には、予め定められた間隔で複数の突起が設けられている。クランクポジションセンサ306は、タイミングロータ304の突起に対向して設けられている。タイミングロータ304が回転すると、タイミングロータ304の突起と、クランクポジションセンサ306とのエアギャップが変化するため、クランプポジションセンサ306のコイル部を通過する磁束が増減し、コイル部に起電力が発生する。クランクポジションセンサ306は、起電力を表す信号を、エンジンECU200に送信する。エンジンECU200は、クランクポジションセンサ306から送信された信号に基づいて、クランク角およびクランクシャフト110の回転数を検出する。
スロットル開度センサ308は、スロットル開度を検出し、検出結果を表す信号をエンジンECU200に送信する。車速センサ310は、車輪(図示せず)の回転数を検出し、検出結果を表す信号をエンジンECU200に送信する。エンジンECU200は、車輪の回転数から、車速を算出する。イグニッションスイッチ312は、エンジン100を始動させる際に、運転者によりオン操作される。
エンジンECU200は、各センサおよびイグニッションスイッチ312から送信された信号、メモリ202に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて演算処理を行ない、エンジン100が所望の運転状態となるように、機器類を制御する。
本実施の形態において、エンジンECU200は、ノックセンサ300から送信された信号およびクランク角に基づいて、予め定められたノック検出ゲート(予め定められた第1クランク角から予め定められた第2クランク角までの区間)におけるエンジン100の振動の波形(以下、振動波形と記載する)を検出し、検出された振動波形に基づいて、エンジン100にノッキングが発生したか否かを判定する。本実施の形態におけるノック検出ゲートは、燃焼行程において上死点(0度)から90度までである。なお、ノック検出ゲートはこれに限らない。
ノッキングが発生した場合、エンジン100には、図2において実線で示す周波数付近の周波数の振動が発生する。すなわち、ノッキングが発生した場合、エンジン100には、第1の周波数帯A、第2の周波数帯B、第3の周波数帯Cおよび第4の周波数帯Dに含まれる周波数の振動が発生する。なお、図2におけるCAは、クランク角(Crank Angle)を示す。また、ノッキングに起因する振動の周波数を含む周波数帯は4つに限らない。
これらの周波数帯のうち、第4の周波数帯Dには、図2において一点鎖線で示すエンジン100自体の共振周波数が含まれる場合がある。共振周波数の振動は、ノッキングの有無に関わらず発生する。
そのため、本実施の形態においては、共振周波数を含まない第1の周波数帯Aから第3の周波数帯Cの振動の強度(大きさ)に基づいて、振動波形を検出する。なお、振動波形の検出に用いられる周波数帯の数は3つに限らない。なお、エンジン自体の共振や機械ノイズの影響の少ないエンジンでは周波数帯を選ばなくてもよい場合がある。また、周波数帯の抽出手段は周知の技術を用いればよい。検出された振動波形は、後述するノック波形モデルと比較される。
ノッキングが発生したか否かを判定するため、エンジンECU200のメモリ202には、図3の破線に示すように、エンジン100にノッキングが発生した場合の振動波形をノック波形モデルとして記憶されている。
ノック波形モデルにおいて、振動の強度は0〜1の無次元数として表され、振動の強度はクランク角と一義的には対応していない。すなわち、本実施の形態のノック波形モデルにおいては、振動の強度のピーク値以降、クランク角が大きくなるにつれ振動の強度が低減することが定められているが、振動の強度がピーク値となるクランク角は定められていない。本実施の形態においては、たとえば、振動強度がピーク値となるクランク角をゼロとしてノック波形モデルがメモリ202に記憶されている。
また、ノック波形モデルは、第1の周波数帯Aから第3の周波数帯Cまでの合成波(実線)の振幅(振動強度)の包絡線である。包絡線の算出方法は、周知の技術を用いればよく、特に限定されるものではないが、たとえば、予め定められた角度毎に振幅を積算して算出するようにしてもよいし、二乗平均(RMS)、ヒルベルト包絡等により算出するようにしてもよい。本実施の形態において、包絡線は、実験等により得られた波形の第1の周波数帯Aから第3の周波数帯Cまでの各周波数帯の振幅を5度毎に積算して、第1の周波数帯から第3の周波数帯までの積算値を合成して算出するものとする。
本実施の形態において、たとえば、図4に示すように、実験等により得られた波形において、ノッキングにより発生した振動の強度のピーク値に対応する角度α(1)から予め定められた角度だけ進めた角度α(2)までの区間の波形(破線)をノック波形モデルとして設定する。なお、ノック波形モデルは、上述した区間に限定されるものではない。たとえば、角度α(1)および角度α(2)は、振動の波形のピーク値に対応する角度よりも共に大きい角度であるか小さい角度であるかのいずれかであってもよく、ノッキングに起因した振動の立ち上がりの部分および減衰の部分のいずれかの部分を含む波形をノック波形モデルとして設定してもよい。あるいは、ノッキングに起因した振動の立ち上がりの部分および減衰の部分の少なくともいずれかの部分を含む波形をノック波形モデルとして設定してもよい。
ノック波形モデルは、実験などにより、強制的にノッキングを発生させた場合におけるエンジン100の振動波形を検出し、この振動波形に基づいて予め作成されて記憶される。
なお、ノック波形モデルは、上述したような、検出されたノッキングに対応する振動の、第1の周波数帯Aから第3の周波数帯Cまでの合成波の振幅の包絡線に特に限定されるものではない。たとえば、予め定められた減衰率に基づいて、ノッキングに対応する振動の減衰部分の近似波形を特定する方程式によりノック波形モデルを算出するようにしてもよい。すなわち、図5に示すように、ノッキングに対応する振動の減衰波形は、減衰率(対数減衰率)をλとして、(振動強度)=exp(−λ×クランク角)の指数関数の式で近似的に表わすことができる。したがって、メモリ202には、減衰率λと上述の式を予め記憶しておけばよい。このようにしても、上述の図4における振動のピーク値に対応する角度α(1)から予め定められた角度だけ進めた角度α(2)までの区間の波形に対応するノック波形モデルを作成できる。なお、ノック波形モデルを作成する方法は、これらに限られない。
エンジンECU200は、検出された波形と記憶されたノック波形モデルとを比較して、エンジン100にノッキングが発生したか否かを判定する。
本実施の形態において、図6に示すように、ノックセンサ300により検出された波形のピーク値に対応する角度β(1)から予め定められた角度だけ進めた角度β(2)までをノック波形モデルとの判定区間とする。なお、判定区間は、ノック検出ゲート内の区間であって、上述のノック波形モデルの設定された区間に対応するように定義される。
エンジンECU200は、ノックセンサ300により検出された波形の第1の周波数Aから第3の周波数帯Cまでの合成波(実線)の振幅の包絡線(破線)を算出する。包絡線の算出方法は、上述のノック波形モデルと同様のため、その詳細な説明は繰返さない。
本発明は、エンジンECU200がメモリ202に記憶されたノック波形モデルと、検出された波形とを比較した結果に基づいて、エンジン100にノッキングが発生したか否かを判定する点に特徴を有する。
特に、本実施の形態においては、ノック波形モデルは、エンジン100の運転状態に対応した複数のノック波形モデルを記憶するものとする。図7(A)〜(C)に示すように、ノッキングに対応する振動の波形は、エンジン100のクランクシャフト110の回転数に応じて、異なる傾向を有する。特に、図7(A)〜(C)に示す波形の減衰の部分は、回転数が高くなるほど緩やかになる。ノッキングに対応する振動のピーク値以降の減衰は、クランク角に依存する要素と実時間に依存する要素が存在する。そのため、クランクシャフト110の回転数の高回転時に、実時間に依存する要素の影響が相対的に大きくなると同時に、クランク角に依存する要素の影響が減少するため、波形の減衰がやや緩やかになる傾向がある。
図8を参照して、本実施の形態に係るノッキング判定装置において、エンジンECU200が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、エンジンECU200は、ノックセンサ300から送信された信号に基づいて、エンジン100の振動の強度を検出する。振動の強度は、ノックセンサ300の出力電圧値で表される。なお、ノックセンサ300の出力電圧値と対応した値で振動の強度を表してもよい。強度の検出は、燃焼行程において上死点から90度(クランク角で90度)までの間で行なわれる。
S102にて、エンジンECU200は、ノックセンサ300の出力電圧値(振動の強度を表す値)を、クランク角で5度ごとに(5度分だけ)積算した値(以下、積算値と記載する)を算出する。積算値の算出は、第1の周波数帯Aから第3の周波数帯Cの振動ごとに行なわれる。
S104にて、エンジンECU200は、各周波数帯の振動波形を合成する。すなわち、算出された積算値のうち、第1の周波数帯Aから第3の周波数帯Cの振動の積算値が合成される。これにより、エンジン100の振動波形の振幅の包絡線が検出される。
S106にて、エンジンECU200は、合成された振動波形における積算値のうち、最大の積算値を用いて波形の正規化を行なう。ここで、波形の正規化とは、たとえば、検出された振動波形における積算値の最大値で、各積算値を除算することにより、振動の強度を0〜1の無次元数で表わすことをいう。なお、各積算値を除算する値は、積算値の最大値に限らない。
S108にて、エンジンECU200は、ノック波形モデルを設定する。すなわち、エンジンECU200は、クランクポジションセンサ306から受信するクランクシャフト110の回転数を検知して、検知された回転数に対応するノック波形モデルを設定する。たとえば、図9(A)に示すようなマップを予めメモリ202に記憶しておき、エンジンECU200は、検知された回転数に対応するノック波形モデルをマップから補間して算出するようにしてもよい。
あるいは、ノック波形モデルとして、図5を用いて説明したように、予め定められた減衰率λと指数関数の式で算出される近似波形を用いる場合には、図10(A)に示すように、1000回転毎の回転数に対応する減衰率λの値をマップとしてメモリ202に記憶しておき、クランクポジションセンサ306から受信するクランクシャフト110の回転数に対応するノック波形モデルに対応する減衰率λを補間して、ノック波形モデルを設定するようにしてもよい。または、図10(B)に示すようなマップを予めメモリ202に記憶しておき、検知された回転数に対応する減衰率λの値をマップから算出して、ノック波形モデルを設定するようにしてもよいし、あるいは、減衰率λをエンジン100の回転数Neの関数として記憶しておくようにしてもよい。すなわち、減衰率λ=f1(回転数Ne)の関数式を予め記憶しておき、検知された回転数Neに基づいて減衰率λを算出するようにしてもよい。
また、本実施の形態において、回転数に基づいて減衰率λの値を算出するとして説明したが、特に回転数に限定されるものではない。たとえば、ノッキングに対応する振動の波形は、エンジン100の負荷率に応じても、異なる傾向を有する。「負荷率」とは、エンジン100の全負荷時の吸入空気量に対する実際の吸入空気量の割合を示す。したがって、エンジン100の吸気系に設けられるエアフローメータ(図示せず)により検知される吸入空気量に基づいて負荷率を算出することができる。
図9(B)に示すように、ノッキングに対応する振動の波形は、エンジン100のクランクシャフト110における高負荷になるほど(負荷率が高くなるほど)、減衰の部分が緩やかになり、軽負荷になるほど(負荷率が低くなるほど)、減衰の部分が急になる。
したがって、図9(B)に示すような、負荷率KLと減衰率との関係を示すマップを予めメモリ202に記憶しておき、エンジン100の吸入空気量に基づいて負荷率を検知して、検知された負荷率に対応する減衰率λの値をマップから算出して、ノック波形モデルを設定するようにしてもよい。
あるいは、図9(B)に示すようなマップに限定せず、図10(B)に示すように、横軸を回転数Neに代えて負荷率KLとしたマップを記憶しておくようにしてもよい。または、減衰率λをエンジン100の負荷率KLの関数として記憶しておくようにしてもよい。すなわち、減衰率λ=f2(負荷率KL)の関数式を予め記憶しておき、検知された負荷率KLに基づいて減衰率λを算出するようにしてもよい。
あるいは、減衰率λをエンジン100の回転数Neおよび負荷率KLの関数として記憶しておくようにしてもよい。すなわち、減衰率λ=f3(回転数Ne,負荷率KL)の関数式を予め記憶しておき、検知された回転数Neおよび検知された負荷率KLに基づいて減衰率λを算出するようにしてもよい。あるいは、減衰率λと回転数Neと負荷率KLとの3次元マップ(図示せず)を予め記憶しておき、検知された回転数Neおよび検知された負荷率KLとに基づいて、減衰率λを算出するようにしてもよい。
S110にて、エンジンECU200は、正規化された振動波形とノック波形モデルとの偏差に関する値である相関係数Kを算出する。正規化後の振動波形において振動の強度が最大になるタイミングとノック波形モデルにおいて振動の強度が最大になるタイミングとを一致させた状態で、正規化後の振動波形とノック波形モデルとの偏差の絶対値(ズレ量)をクランク角ごと(5度ごと)に算出することにより、相関係数Kが算出される。
正規化後の振動波形とノック波形モデルとのクランク角ごとの偏差の絶対値をΔS(I)(Iは自然数)とし、ノック波形モデルにおける振動の強度をクランク角で積分した値(ノック波形モデルの面積)をSとおくと、相関係数Kは、K=(S−ΣΔS(I))/Sという方程式により算出される。ここで、ΣΔS(I)は、上死点から90度までのΔS(I)の総和である。なお、相関係数Kの算出方法はこれに限らない。
S112にて、エンジンECU200は、ノック強度Nを算出する。算出された積算値の最大値をPとし、エンジン100にノッキングが発生していない状態におけるエンジン100の振動の強度を表す値をBGL(Back Ground Level)とおくと、ノック強度Nは、N=P×K/BGLという方程式で算出される。BGLはメモリ202に記憶されている。なお、ノック強度Nの算出方法はこれに限らない。
S114にて、エンジンECU200は、ノック強度Nが予め定められた判定値よりも大きいか否かを判別する。ノック強度Nが予め定められた判定値よりも大きい場合(S114にてYES)、処理はS116に移される。そうでない場合(S114にてNO)、処理はS120に移される。
S116にて、エンジンECU200は、エンジン100にノッキングが発生したと判定する。S118にて、エンジンECU200は、点火時期を遅角する。S120にて、エンジンECU200は、エンジン100にノッキングが発生していないと判定する。S126にて、エンジンECU200は、点火時期を進角する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るノッキング判定装置におけるエンジンECU200の動作について説明する。
運転者がイグニッションスイッチ312をオン操作し、エンジン100が始動すると、ノックセンサ300から送信された信号に基づいて、エンジン100の振動の強度が検出される(S100)。
燃焼行程における上死点から90度までの間において、5度ごとの積算値が第1の周波数帯Aから第3の周波数帯Cの周波数の振動ごとに算出され(S102)。算出された積算値のうち、第1の周波数帯Aから第3の周波数帯Cまでの振動の積算値が合成される(S104)。これにより、エンジン100の振動波形が第1の周波数帯Aから第3の周波数帯Cにおける振動の合成波として検出される。
5度ごとの積算値により振動波形を検出することにより、振動の強度が細かく変化する複雑な形状の振動波形が検出されることを抑制することができる。このようにして検出された振動波形における積算値のうち、最大の積算値を用いて波形の正規化が行なわれる(S106)。
ここでは、角度β(1)から5度までの積算値により各積算値が除算されて、振動波形が正規化されたと想定する。正規化により、振動波形における振動の強度が0〜1の無次元数で表される。これにより、振動の強度に関係なく検出された振動波形とノック波形モデルとの比較を行なうことができる。そのため、振動の強度に対応した多数のノック波形モデルを記憶しておく必要がなく、ノック波形モデルの作成を容易にすることができる。
クランクポジションセンサ306により検知されたクランクシャフト110の回転数に対応するノック波形モデルが設定され(S108)、図11に示すように、正規化後の振動波形において振動の強度が最大になるタイミングとノック波形モデルにおいて振動の強度が最大になるタイミングとを一致させ、この状態で、正規化後の振動波形とノック波形モデルとのクランク角ごとの偏差の絶対値ΔS(I)(斜線部)が算出される。
このΔS(I)の判定区間における総和ΣΔS(I)およびノック波形モデルにおいて振動の強度をクランク角(判定区間)で積分した値Sに基づいて、K=(S−ΣΔS(I))/Sにより相関係数Kが算出される(S110)。これにより、検出された振動波形とノック波形モデルとの一致度合を数値化して客観的に判定することができる。
このようにして算出された相関係数Kと積算値の最大値Pとの積をBGLで除算することにより、ノック強度Nが算出される(S112)。これにより、検出された振動波形とノック波形モデルとの一致度合に加えて、振動の強度に基づいて、エンジン100の振動がノッキングに起因した振動であるか否かをより詳細に分析することができる。ここでは、相関係数Kと角度β(1)から5度進めた角度までの積算値との積をBGLで除算することによりノック強度Kが算出されたと想定する。
ノック強度Nが予め定められた判定値よりも大きい場合(S114にてYES)、ノッキングが発生したと判定され(S116)、点火時期が遅角される(S118)。これにより、ノッキングの発生が抑制される。
一方、ノック強度Nが予め定められた判定値よりも大きくない場合(S114にてNO)、ノッキングが発生していないと判定され(S120)、点火時期が進角される(S122)。
以上のようにして、本実施の形態に係るノッキング判定装置によると、エンジンECUは、ノックセンサから送信された信号に基づいてエンジンの振動波形を検出し、振動波形とノック波形モデルとを比較して、相関係数を算出する。たとえば、実験などにより、ノッキングが発生した場合の振動の波形であって、エンジン回転数に対応した複数のノック波形モデルを予め作成して記憶しておく。検出された波形と、記憶された複数のノック波形モデルのうち、検知されたエンジン回転数に対応する波形とを比較して、ノッキングが発生したか否かを判定することができる。したがって、エンジン回転数に対応する複数のノック波形モデルを記憶しておき、検出された波形と比較することにより、内燃機関にノッキングが発生したか否かを精度よく判定することができるノッキング判定装置を提供することができる。
また、ノック波形モデルと、振動波形の立ち上がりの部分および減衰の部分の少なくともいずれかを含む波形とを比較することにより、ノッキングに特有の波形形状を精度よく判定することができる。
さらに、判定区間を規定する角度β(1)を振動の波形のピーク値に対応する角度として、ピーク値を含む振動波形の減衰の部分を含む波形とノック波形モデルとを比較することにより、ピーク値を含む部分の波形の信号出力は大きいため、ノッキングに特有の波形形状を精度よく判定することができる。
このように、ノッキングに対応する振動の特徴的な部分のみをノック波形モデルとして記憶することにより、予め記憶しておくデータ量を低減することができる。
そして、予め定められた減衰率からノッキングに対応する振動のピーク値以降の減衰波形を近似的に算出するようにすると、減衰率と式とをメモリに記憶しておけばよいため、予め記憶しておくデータ量を低減することができる。あるいは、複数の減衰率を記憶しておくようにすると、検出された波形と、内燃機関の運転状態に対応する減衰率に基づく波形とを比較することにより、内燃機関にノッキングが発生したか否かを精度よく判定することができる。
以上の説明においては、ノック波形モデルは、エンジンの運転状態に応じて、複数のノック波形モデルを設定することとしたが、ノック波形モデルは、ノッキングに特有の形状を有し、内燃機関の運転状態および種類に応じて変化しない1つの波形としてメモリに記憶するようにしてもよい。このようにすると、内燃機関の運転状態および種類の応じて、複数のノック波形モデルを記憶しておく必要がなくなるため、予め記憶しておくデータ量を低減することができる。また、内燃機関の種類に応じて複数のノック波形モデルを設定する必要がないため、それらの設定に要する時間を短縮することができる。
また、本実施の形態において、ノック波形モデルと、検出された波形との形状の相関係数を算出することにより両者を比較して、検出された波形がノッキングに対応する振動であるか否かを判定したが、両者の類似性を数値化できれば、特にこれに限定されるものではない。たとえば、ノック波形モデルと検出された波形とをパターンマッチング手法等により検出された波形とノック波形モデルとの類似性を数値化して、検出された波形がノッキングに対応する振動であるか否かを判定するようにしてもよい。なお、パターンマッチング手法については、周知の技術を用いればよくその詳細は説明しない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係るノッキング判定装置により制御されるエンジンを示す概略構成図である。 エンジンで発生する振動の周波数を示す図である。 ノック波形モデルを示す図(その1)である。 ノック波形モデルを定義する区間を示す図である。 ノック波形モデルを示す図(その2)である。 ノックセンサにより検知される振動波形を示す図である。 エンジン回転数に応じた振動波形を示す図である。 エンジンECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 エンジン回転数に対応したノック波形モデルを示す図である。 エンジン回転数と減衰率との関係を示す図である。 正規化後の振動波形とノック波形モデルとを比較するタイミングを示す図である。
符号の説明
100 エンジン、104 インジェクタ、 106 点火プラグ、110 クランクシャフト、116 吸気バルブ、118 排気バルブ、120 ポンプ、200 エンジンECU200、300 ノックセンサ、302 水温センサ、304 タイミングロータ、306 クランクポジションセンサ、308 スロットル開度センサ。

Claims (13)

  1. 内燃機関のノッキング判定装置であって、
    前記内燃機関のクランク角を検出するためのクランク角検出手段と、
    予め定められたクランク角の間における前記内燃機関の振動の波形を検出するための波形検出手段と、
    ノッキングに対応する振動の波形であって、前記内燃機関の運転状態および種類に応じて変化しない1つの波形を予め記憶するための記憶手段と、
    前記検出された波形と、前記記憶手段に記憶された波形との類似性を数値化し、数値化された結果に基づいて、前記内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための判定手段とを含み、
    前記判定手段は、
    前記検出された波形の振動強度のピークに対応する値を用いることによって前記検出された波形を正規化するための手段と、
    前記正規化された波形のピーク時点を前記記憶された波形のピーク時点に合致させることによって振動強度の偏差を算出するための手段と、
    前記算出された偏差に基づいて、前記正規化された波形と、前記記憶された波形との間の偏差に関連した値である相関係数を算出するための手段と、
    前記算出された相関係数を用いることによって前記内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための手段とを含む、内燃機関のノッキング判定装置。
  2. 内燃機関のノッキング判定装置であって、
    前記内燃機関のクランク角を検出するためのクランク角検出手段と、
    予め定められたクランク角の間における前記内燃機関の振動の波形を検出するための波形検出手段と、
    前記内燃機関の運転状態に対応した複数の前記内燃機関の振動の波形を予め記憶するための記憶手段と、
    前記検出された波形と、前記記憶手段に記憶された複数の波形のうち前記内燃機関の運転状態に対応する波形との類似性を数値化し、数値化された結果に基づいて、前記内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための判定手段とを含み、
    前記判定手段は、
    前記検出された波形の振動強度のピークに対応する値を用いることによって前記検出された波形を正規化するための手段と、
    前記正規化された波形のピーク時点を前記記憶された波形のピーク時点に合致させることによって振動強度の偏差を算出するための手段と、
    前記算出された偏差に基づいて、前記正規化された波形と、前記記憶された波形との間の偏差に関連した値である相関係数を算出するための手段と、
    前記算出された相関係数を用いることによって前記内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための手段とを含む、内燃機関のノッキング判定装置。
  3. 前記ノッキング判定装置は、前記内燃機関の出力軸の回転数を検知するための回転数検知手段をさらに含み、
    前記記憶手段は、前記回転数に対応した複数の振動の波形を予め記憶するための手段を含み、
    前記判定手段は、前記検出された波形と、前記記憶手段に記憶され、前記検知された回転数に対応する波形との類似性を数値化し、数値化された結果に基づいて、前記内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための手段を含む、請求項2に記載の内燃機関のノッキング判定装置。
  4. 前記ノッキング判定装置は、前記内燃機関の負荷率を検知するための負荷率検知手段をさらに含み、
    前記記憶手段は、前記負荷率に対応した複数の振動の波形を予め記憶するための手段を含み、
    前記判定手段は、前記検出された波形と、前記記憶手段に記憶され、前記検知された負荷率に対応する波形との類似性を数値化し、数値化された結果に基づいて、前記内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための手段を含む、請求項2に記載の内燃機関のノッキング判定装置。
  5. 前記ノッキング判定装置は、
    前記内燃機関の出力軸の回転数を検知するための回転数検知手段と、
    前記内燃機関の負荷率を検知するための負荷率検知手段とをさらに含み、
    前記記憶手段は、前記回転数および前記負荷率に対応した複数の振動の波形を予め記憶するための手段を含み、
    前記判定手段は、前記検出された波形と、前記記憶手段に記憶され、前記検知された回転数および負荷率に対応する波形との類似性を数値化し、数値化された結果に基づいて、前記内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための手段を含む、請求項2に記載の内燃機関のノッキング判定装置。
  6. 前記記憶手段に記憶された波形は、第1の角度と第2の角度との間の区間の波形であって、
    前記第1の角度および前記第2の角度は、振動の波形のピーク値に対応する角度よりも共に大きい角度であるか小さい角度であるかのいずれかである、請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関のノッキング判定装置。
  7. 前記記憶手段に記憶された波形は、第1の角度と第2の角度との間の区間の波形であって、
    前記区間は、振動の波形のピーク値に対応する角度を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関のノッキング判定装置。
  8. 前記第1の角度は、振動の波形のピーク値に対応する角度である、請求項7に記載の内燃機関のノッキング判定装置。
  9. 前記第2の角度は、前記第1の角度から予め定められた角度だけ進めた角度である、請求項8に記載の内燃機関のノッキング判定装置。
  10. 内燃機関のノッキング判定装置であって、
    前記内燃機関のクランク角を検出するためのクランク角検出手段と、
    予め定められたクランク角の間における前記内燃機関の振動の波形を検出するための波形検出手段と、
    ノッキングに対応する振動の波形の振幅の包絡線を予め記憶するための記憶手段と、
    前記検出された波形と、前記記憶された包絡線との類似性を数値化し、数値化された結果に基づいて、前記内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための判定手段と
    を含み、
    前記判定手段は、
    前記検出された波形の振動強度のピークに対応する値を用いることによって前記検出された波形を正規化するための手段と、
    前記正規化された波形のピーク時点を前記記憶された包絡線に基づく波形のピーク時点に合致させることによって振動強度の偏差を算出するための手段と、
    前記算出された偏差に基づいて、前記正規化された波形と、前記記憶された包絡線に基づく波形との間の偏差に関連した値である相関係数を算出するための手段と、
    前記算出された相関係数を用いることによって前記内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための手段とを含む、内燃機関のノッキング判定装置。
  11. 内燃機関のノッキング判定装置であって、
    前記内燃機関のクランク角を検出するためのクランク角検出手段と、
    予め定められたクランク角の間における前記内燃機関の振動の波形を検出するための波形検出手段と、
    前記内燃機関の振動の波形のピーク値に対応する角度以降の予め定められた減衰率を予め記憶するための記憶手段と、
    前記検出された波形と、前記記憶された減衰率に基づく波形との類似性を数値化し、数値化された結果に基づいて、前記内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための判定手段とを含み、
    前記判定手段は、
    前記検出された波形の振動強度のピークに対応する値を用いることによって前記検出された波形を正規化するための手段と、
    前記正規化された波形のピーク時点を前記記憶された減衰率に基づく波形のピーク時点に合致させることによって振動強度の偏差を算出するための手段と、
    前記算出された偏差に基づいて、前記正規化された波形と、前記記憶された減衰率に基づく波形との間の偏差に関連した値である相関係数を算出するための手段と、
    前記算出された相関係数を用いることによって前記内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するための手段とを含む、内燃機関のノッキング判定装置。
  12. 前記記憶手段に記憶された波形は、第1の角度と第2の角度との間の区間の波形であって、
    前記第1の角度は、振動波形のピーク値に対応する角度である、請求項10または11に記載の内燃機関のノッキング判定装置。
  13. 前記第2の角度は、前記第1の角度から予め定められた角度だけ進めた角度である、請求項12に記載の内燃機関のノッキング判定装置。
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