JP2002361226A - Pcb油含有コンデンサの解体設備 - Google Patents

Pcb油含有コンデンサの解体設備

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JP2002361226A
JP2002361226A JP2001172174A JP2001172174A JP2002361226A JP 2002361226 A JP2002361226 A JP 2002361226A JP 2001172174 A JP2001172174 A JP 2001172174A JP 2001172174 A JP2001172174 A JP 2001172174A JP 2002361226 A JP2002361226 A JP 2002361226A
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JP
Japan
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container
pcb
capacitor
oil
pcb oil
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Pending
Application number
JP2001172174A
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English (en)
Inventor
Kenji Tagashira
田頭  健二
Toshikazu Shojima
敏和 庄島
Takeshi Suzuki
武志 鈴木
Katsuyuki Ueda
勝征 植田
Kenichi Arima
謙一 有馬
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PCB類含有コンデンサを簡単かつ安全に解
体することができる設備を提供する。 【解決手段】 PCB油1を含有するコンデンサ20を
保持して、コンデンサ20の容器25の下方側の面およ
び上方側の面に孔をそれぞれ開け、容器25の前記孔か
ら容器25内のPCB油1を回収し、容器25の前記孔
から容器25内に洗浄液2を供給して容器25内を洗浄
し、容器25を切断して容器25を開放する内部処理装
置110を備えると共に、容器25内から素子21を取
り出して、素子21を分割し、分割された素子21を圧
縮する分解装置140を備え、これら内部処理装置11
0および分解装置140を負圧環境下の前処理室101
内に配備すると共に、内部処理装置110と分解装置1
40との間をローラコンベア104で連絡して解体設備
100を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、PCB類含
有コンデンサの解体設備に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、PCB(Polychlorinated bi
phenyl, ポリ塩化ビフェニル:ビフェニルの塩素化異性
体の総称)が強い毒性を有することから、その製造およ
び輸入が禁止されている。このPCBは、1954年頃
から国内で製造開始されたものの、カネミ油症事件をき
っかけに生体・環境への悪影響が明らかになり、197
2年に行政指導により製造中止、回収の指示(保管の義
務)が出された経緯がある。
【0003】PCBは、ビフェニル骨格に塩素が1〜1
0個置換したものであり、置換塩素の数や位置によって
理論的に209種類の異性体が存在し、現在、市販のP
CB製品において約100種類以上の異性体が確認され
ている。また、この異性体間の物理・化学的性質や生体
内安定性および環境動体が多様であるため、PCBの化
学分析や環境汚染の様式を複雑にしているのが現状であ
る。さらに、PCBは、残留性有機汚染物質のひとつで
あって、環境中で分解されにくく、脂溶性で生物濃縮率
が高く、さらに半揮発性で大気経由の移動が可能である
という性質を持つ。また、水や生物など環境中に広く残
留することが報告されている。
【0004】このPCBは平成4(1997)年に廃PC
B、PCBを含む廃油、PCB汚染物が廃棄物の処理及
び清掃に関する法律に基づく特別管理廃棄物に指定さ
れ、さらに、平成9(1997)年にはPCB汚染物として
木くず、繊維くずが、追加指定された。
【0005】PCB処理物となる電気機器としては、高
圧トランス、高圧コンデンサ、低圧トランス・コンデン
サ、柱上トランスがあり、廃PCB等としては、熱媒体
に用いたものや絶縁油として用いたもの、また、これら
の洗浄に用いた灯油等があり、廃感圧紙としては、ノー
カーボン紙に使用されたカプセルオイルがあり、さら
に、これらのPCBの使用又は熱媒の交換、絶縁油の再
生、漏洩の浄化、PCB含有物の処理等の際に用いられ
た活性炭や、廃白土、廃ウェス類、作業衣等のPCB汚
染物がある。現在これらは厳重に保管がなされている
が、早急なPCBの処理が望まれている。
【0006】近年では、このようなトランス等に使用さ
れているPCBを処理する技術が種々開発されており、
例えば特開平9−79531号公報に記載の技術が知ら
れている。図16に上記提案にかかるPCBの処理方法
のフローチャートを示す。
【0007】図16に示すように、まず、PCBが封入
されているトランスからPCB油を抜き取り(S90
1)、さらに溶剤洗浄によって内部に付着しているPC
B油を除去し(S902)、回収する(S903)。洗
浄後の溶剤は、トランスから抜き出したPCB油と共に
分解処理され(S904)、無害化される。
【0008】つぎに、油抜きしたトランスを乾燥させて
PCBを無酸素下高温常圧加熱によって蒸発させ(S9
05)、PCBの飛散を防止する。そして、乾燥後のト
ランスを解体し(S906)、ケースとトランスコアを
分離する。ケースは、電炉や転炉のスクラップ源に供さ
れる(S907)。一方、トランスコアは、モービルシ
ャー等によってその銅コイルを切断され、コイル線と鉄
心とに分離される(S908)。
【0009】分離された鉄心は溶融炉にて溶融され、回
収される(S909)。また、分離した銅コイル等の金
属製の無機物およびこれに付着した紙などの有機物は、
誘導加熱炉にて溶融される(S910)。そして、上記
溶融した銅は回収され、各溶融炉で発生したPCBガス
は、1200℃で高温熱分解することにより無害化され
る(S911)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
PCB処理方法では、金属製の無機物および有機物の各
種部材(被処理物)を溶融させてPCBを分解処理して
いるため、設備が大規模化してしまうだけでなく、多大
な熱エネルギが必要となってしまい、イニシャルコスト
およびランニングコストが高くなってしまっている。
【0011】このため、無機物の部材と有機物の部材と
を分離して各々個別に処理することが考えられている。
しかしながら、例えば、コンデンサにおいては、密封容
器の内部にコンデンサ素子と共に高濃度(100%)の
PCB油が充填されているため、その解体処理を簡単か
つ安全に行うことが強く求められている。
【0012】このようなことから、本発明は、PCB類
含有コンデンサを簡単かつ安全に解体することができる
設備を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明によるPCB油含有コンデンサ
の解体設備は、PCB油を含有するコンデンサを保持す
る保持手段と、前記コンデンサの容器の下方側の面およ
び上方側の面に孔をそれぞれ開ける穿孔手段と、前記容
器の前記孔から当該容器内のPCB油を回収するPCB
油回収手段と、前記容器の前記孔から当該容器内に洗浄
液を供給して当該容器内を洗浄する洗浄手段と、前記容
器を切断して当該容器を開放する容器切断手段とを具備
してなる内部処理装置を備えたことを特徴とする。
【0014】第二番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目の発明において、前記穿孔
手段が、前記容器の上方側および下方側にそれぞれ配設
されたポンチと、前記ポンチをそれぞれ進退させるポン
チ作動手段とを備えていることを特徴とする。
【0015】第三番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目または第二番目の発明にお
いて、前記保持手段が、前記コンデンサを載置される支
持テーブルと、前記コンデンサを前記支持テーブルに対
して固定する固定手段とを備えていることを特徴とす
る。
【0016】第四番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目から第三番目の発明のいず
れかにおいて、前記PCB油回収手段が、前記容器の下
方側の前記孔から当該容器内を吸引する吸引手段を備え
ていることを特徴とする。
【0017】第五番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第四番目の発明において、前記PC
B油回収手段が、前記容器の上方側の前記孔から当該容
器内にガスを送給するガス送給手段を備えていることを
特徴とする。
【0018】第六番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目から第五番目の発明のいず
れかにおいて、前記洗浄手段が、前記容器の下方側の前
記孔または当該容器の上方側の前記孔から当該容器内に
洗浄液を送給する洗浄液送給手段と、前記容器の下方側
の前記孔または当該容器の上方側の前記孔から当該容器
内の前記洗浄液を回収する洗浄液回収手段とを備えてい
ることを特徴とする。
【0019】第七番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第六番目の発明において、前記洗浄
手段が、前記容器の上方側の前記孔から当該容器内にガ
スを送給するガス送給手段を備えていることを特徴とす
る。
【0020】第八番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目から第七番目の発明のいず
れかにおいて、前記容器切断手段が、容器用カッタと、
前記容器の一方側から他方側へ向けて前記容器用カッタ
を移動させる容器用カッタ移動手段とを備えていること
を特徴とする。
【0021】第九番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目から第八番目の発明のいず
れかにおいて、前記内部処理装置が、前記コンデンサが
仕切られた空間内で処理されるように当該コンデンサを
包囲するカバーを備えていることを特徴とする。
【0022】第十番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目から第九番目の発明のいず
れかにおいて、前記容器内から素子を取り出す素子取出
手段と、前記素子を分割する素子分割手段とを具備して
なる分解装置を備えたことを特徴とする。
【0023】第十一番目の発明によるPCB油含有コン
デンサの解体設備は、第十番目の発明において、前記素
子取出手段が、前記容器の開放側を下方へ向けるように
当該容器を上昇させる容器傾斜手段を備えていることを
特徴とする。
【0024】第十二番目の発明によるPCB油含有コン
デンサの解体設備は、第十番目または第十一番目の発明
において、前記素子分割手段が、素子用カッタと、前記
素子の一方側から他方側へ向けて前記素子用カッタを移
動させる素子用カッタ移動手段とを備えていることを特
徴とする。
【0025】第十三番目の発明によるPCB油含有コン
デンサの解体設備は、第十番目から第十二番目の発明の
いずれかにおいて、前記分解装置が、分割された前記素
子を圧縮する素子圧縮手段を備えていることを特徴とす
る。
【0026】第十四番目の発明によるPCB油含有コン
デンサの解体設備は、第十番目から第十三番目の発明の
いずれかにおいて、前記内部処理装置および前記分解装
置が、負圧環境下の処理室内に配備されていることを特
徴とする。
【0027】第十五番目の発明によるPCB油含有コン
デンサの解体設備は、第十番目から第十四番目の発明の
いずれかにおいて、前記内部処理装置と前記分解装置と
の間がコンベアで連絡していることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明によるPCB類含有コンデ
ンサの解体設備の実施の形態を図面を用いて説明する
が、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではな
い。
【0029】[第一番目の実施の形態]本発明によるP
CB類含有コンデンサの解体設備の第一番目の実施の形
態を図1〜15を用いて説明する。図1は、解体設備の
全体概略構成を表す平面図、図2は、図1の内部処理装
置の水平方向断面の概略構成図、図3は、図1の内部処
理装置の概略構成を表す斜視図、図4は、図1の内部処
理装置の要部の垂直方向断面の概略構成図、図5は、図
1の分解処理装置の側面方向から見た概略構成図、図6
は、図5の矢線VI方向からみた図、図7は、図5の矢線
VII方向からみた図、図8は、図5の矢線VIII方向から
みた図、図9は、図6の作用説明図、図10は、PCB
類含有コンデンサの概略構成図、図11は、PCB処理
システムの説明図、図12は、加熱炭化工程の説明図、
図13は、分離破砕工程の説明図、図14は、洗浄工程
の説明図、図15は、有害物質処理システムの全体構成
図である。
【0030】[PCB類含有コンデンサ]本発明で解体
処理する被処理物は、絶縁油としてPCB油を使用して
いるコンデンサである。このコンデンサの概略構成を図
10を用いて説明する。
【0031】図10に示すように、PCB類含有コンデ
ンサ20は、複数の素子21がプレスボード22を介し
て固定バンド23で束ねてなるものを絶縁紙24で覆っ
た状態で容器25内に充填され、PCB油1が封入口2
5aから内部に封入され封止されてなるものである。な
お、図10中、27は接地端子、28は高圧端子、29
は碍子である。上記素子21は、アルミニウム箔、絶縁
紙、プラスチックスフィルム及びスペーサ等から構成さ
れている。一般的なコンデンサの容量範囲は、数〜50
0kvarであり、本発明ではすべての範囲において処
理ができる。
【0032】[解体設備]次に、解体設備の概要を図1
を用いて説明する。図1に示すように、本実施の形態に
よるPCB類含有コンデンサの解体設備100は、PC
B油1を含有するコンデンサ20を保持して、コンデン
サ20の容器25の下方側の面および上方側の面に孔を
それぞれ開け、容器25の前記孔から容器25内のPC
B油1を回収し、容器25の前記孔から容器25内に洗
浄液2を供給して容器25内を洗浄し、容器25を切断
して容器25を開放する内部処理装置110を備えると
共に、容器25内から素子21を取り出して、素子21
を分割し、分割された素子21を圧縮する分解装置14
0を備え、これら内部処理装置110および分解装置1
40を負圧環境下の前処理室101内に配備すると共
に、内部処理装置110と分解装置140との間をロー
ラコンベア104で連絡したものである。
【0033】内部と外部とを遮蔽する上記前処理室10
1は、開閉可能な入口シャッタ101aと出口シャッタ
101bとを備えている。この前処理室101には、活
性炭等の吸着材を充填した吸着槽102を介して誘引フ
ァン103が連結されており、当該前処理室101は、
誘引ファン103の作動により、内部環境が負圧にされ
て雰囲気の外部への漏出が防止されると共に、雰囲気中
の有害物質が吸着槽102により吸着除去されるように
なっている。
【0034】前記ローラコンベア104は、前処理室1
01の入口シャッタ101aと出口シャッタ101bと
の間を連絡すると共に、内部処理装置110および分解
装置140との間を連絡するように当該処理室101内
に配設されている。このローラコンベア104の内部処
理装置110および分解装置140との連絡部分は、昇
降して旋回可能なターン部104aとなっており、コン
デンサ20の搬送方向の切り換えを容易に行うことがで
きるようになっている。
【0035】<内部処理装置>上記内部処理装置110
は、図2〜4に示すように、コンデンサ20が仕切られ
た空間内で処理されるように当該コンデンサ20を包囲
するカバー111を備えると共に、以下の各種手段を備
えた構成となっている。
【0036】《保持手段》PCB油1を含有するコンデ
ンサ20を保持する保持手段は、コンデンサ20を載置
される支持テーブル112と、この支持テーブル112
を上記カバー111の内部と上記ローラコンベア104
との間で往復移動させる支持テーブル移動手段である支
持ステー113、ねじ軸131、ブロックナット13
2、駆動装置133等と、コンデンサ20を支持テーブ
ル112に対して固定する固定手段である上面押え板1
14、側面押え板115、駆動シリンダ116,117
等とを備えてなるものである。
【0037】前記ローラコンベア104とカバー111
の内部との間を連絡するようにカバー111の一方の側
面寄りに配設された支持ステー113には、当該支持ス
テー113の長手方向に沿って軸方向を向けたねじ軸1
31が回転可能に支持されている。ねじ軸131には、
ブロックナット132を介して支持テーブル112が片
持ち支持されている。ねじ軸131は、カバー111の
外側に設けられた駆動装置133にかさ歯車131a,
133aを介して連結されている。つまり、支持テーブ
ル112は、駆動装置133を作動してかさ歯車131
a,133aを介してねじ軸131を回転させることに
より、ブロックナット132を介してねじ軸131に沿
って往復移動できるようになっているのである。支持テ
ーブル112の中央部近傍には、穴112aが開けられ
ている。支持テーブル112の支持ステー113側の縁
端部には、コンデンサ20のずれを防ぐフランジ112
bが立設されている。
【0038】上面押え板114は、前記カバー111の
内部の所定位置に支持テーブル112が位置していると
きに当該支持テーブル112の上方に位置するように当
該カバー111の天井面に駆動シリンダ116を介して
昇降可能に支持されている。上面押え板114の中央部
近傍には、穴114aが開けられている。一方、側面押
え板115は、前記カバー111の内部の所定位置に支
持テーブル112が位置しているときに当該支持テーブ
ル112の前記フランジ112aと対向するように当該
カバー111の他方の側面に駆動シリンダ117を介し
て進退移動可能に支持されている。
【0039】《穿孔手段》コンデンサ20の容器25の
下方側の面および上方側の面に孔をそれぞれ開ける穿孔
手段は、容器25の上方側および下方側にそれぞれ配設
されたポンチ118a,118bと、ポンチ118a,
118bをそれぞれ進退させるポンチ作動手段である上
進退装置119a、下進退装置119b等とを備えてな
るものである。
【0040】上進退装置119aは、前記上面押え板1
14の前記穴114aの上方に位置するようにカバー1
11の天井面に取り付けられ、同軸をなす二重ロッド1
19aaをそれぞれ上下動させることができると共に、
当該二重ロッド119aaの内側のロッドの先端側(下
端側)にポンチ118aが取り付けられている。一方、
下進退装置119bは、前記カバー111の内部の所定
位置に支持テーブル112が位置しているときに当該支
持テーブル112の前記穴112aの下方に位置するよ
うに当該カバー111の床面に取り付けられ、同軸をな
す二重ロッド119baをそれぞれ上下動させることが
できると共に、当該二重ロッド119baの内側のロッ
ドの先端側(上端側)にポンチ118bが取り付けられ
ている。
【0041】《PCB油回収手段》容器25の前記孔か
ら容器25内のPCB油1を回収するPCB油回収手段
は、容器25の下方側の前記孔から容器25内を吸引す
る吸引手段である、前記下進退装置119b、下密着カ
ップ120b、PCB油回収タンク121、吸着槽12
2、誘引ファン123等と、容器25の上方側の前記孔
から容器25内にガス3を送給するガス送給手段であ
る、前記上進退装置119a、上密着カップ120a、
コンプレッサ124等とを備えてなるものである。
【0042】下密着カップ120bは、例えばゴム等の
弾性材料が開口部の縁端に周方向全長にわたって取り付
けられており、前記ポンチ118bを内側に位置させる
ように前記下進退装置119bの前記二重ロッド119
baの外側のロッドの先端側(下端側)に取り付けられ
ると共に、当該内側が当該二重ロッド119baの内側
のロッドと外側のロッドとの間の隙間と連通している。
PCB油回収タンク121は、上面側が前記下進退装置
119bの前記二重ロッド119baの内側のロッドと
外側のロッドとの間の隙間と連通するように当該下進退
装置119bにバルブ110aを介して連結している。
【0043】吸着槽122は、内部に活性炭等の吸着剤
が充填され、前記PCB油回収タンク121の上面側に
バルブ110bを介して連結している。誘引ファン12
3は、前記吸着槽122に連結しており、当該吸着槽1
22、PCB油回収タンク121、前記下進退装置11
9bを介して前記下密着カップ120bの内部を吸引す
ることができるようになっている。
【0044】一方、上密着カップ120aは、例えばゴ
ム等の弾性材料が開口部の縁端に周方向全長にわたって
取り付けられており、前記ポンチ118aを内側に位置
させるように前記上進退装置119aの前記二重ロッド
119aaの外側のロッドの先端側(下端側)に取り付
けられると共に、当該内側が当該二重ロッド119aa
の内側のロッドと外側のロッドとの間の隙間と連通して
いる。コンプレッサ124は、上記上進退装置119a
の前記二重ロッド119aaの内側のロッドと外側のロ
ッドとの間の隙間と連通するように当該上進退装置11
9aにバルブ110cを介して連結しており、当該下進
退装置119aを介して前記上密着カップ120aの内
部へ圧縮したガス3を送給することができるようになっ
ている。
【0045】《洗浄手段》容器25の前記孔から容器2
5内に洗浄液2を供給して容器25内を洗浄する洗浄手
段は、容器25の下方側の前記孔から容器25内に洗浄
液2を送給する洗浄液送給手段である、前記下進退装置
119b、前記下密着カップ120b、洗浄液送給ポン
プ125、洗浄液タンク126等と、容器25の上方側
の前記孔および下方側の前記孔から容器25内の前記洗
浄液2を回収する洗浄液回収手段である、前記進退装置
119a,119b、前記密着カップ120a,120
b、前記吸着槽122、前記誘引ファン123、前記コ
ンプレッサ124、前記洗浄液送給ポンプ125、洗浄
液タンク126等とを備えてなるものである。
【0046】洗浄液送給ポンプ125は、前記下進退装
置119bの前記二重ロッド119baの内側のロッド
と外側のロッドとの間の隙間と連通するように当該下進
退装置119bにバルブ110dを介して連結してい
る。洗浄液タンク126は、洗浄液2を内部に貯溜し、
下方側が前記洗浄液送給ポンプ125にバルブ110e
を介して連結する一方、上方側が、前記進退装置119
a,119bの前記二重ロッド119aa,119ba
の内側のロッドと外側のロッドとの間の隙間とそれぞれ
連通するように当該進退装置119a,119bにバル
ブ110f,110gを介して連結すると共に、前記吸
着槽122と前記バルブ110bとの間にバルブ110
hを介して連結している。
【0047】《容器切断手段》容器25を切断して容器
25を開放する容器切断手段は、容器用カッタ127
と、カバー111の側面押え板115側から前記支持ス
テー113側へ向けて前記容器用カッタ127を移動さ
せる容器用カッタ移動手段である、上ねじ軸128a、
下ねじ軸128b、上ブロックナット129a、下ブロ
ックナット129b、上駆動装置130a、下駆動装置
130b等とを備えてなるものである。
【0048】上ねじ軸128aは、支持ステー113側
と側面押え板115側との間を連絡する方向へ軸方向を
向けるようにしてカバー111の側面の上方側に回転可
能に支持され、上ブロックナット129aが螺合してい
る。下ねじ軸128bは、支持ステー113側と側面押
え板115側との間を連絡する方向へ軸方向を向けるよ
うにしてカバー111の側面の下方側に回転可能に支持
され、下ブロックナット129bが螺合している。
【0049】上駆動装置130aは、上ねじ軸128a
の側面押え板115側の軸端に連結するようにカバー1
11の外側に配設され、当該上ねじ軸128aを正逆回
転させることができるようになっている。下駆動装置1
30bは、下ねじ軸128bの側面押え板115側の軸
端に連結するようにカバー111の外側に配設され、当
該下ねじ軸128bを正逆回転させることができるよう
になっている。容器用カッタ127は、上ブロックナッ
ト129aと下ブロックナット129bとの間を連絡す
るように当該間に取り付けられ、前記駆動装置130
a,130bの同期作動による上記ねじ軸128a,1
28bの回転に伴う上記ブロックナット129a,12
9bの移動により、当該ねじ軸128a,128bの軸
方向に沿って往復移動するようになっている。
【0050】<分解装置>他方、前記分解装置140
は、図1,5に示すように、前処理室101内に配備さ
れた真空加熱炉105と前記ローラコンベア104との
間を連絡するように当該間に配設されて上面にボールベ
アリング141aを敷設された作業テーブル141上に
以下の各種手段が配設された構成となっている。
【0051】《素子取出手段》容器25内から素子21
を取り出す素子取出手段は、前記容器の開放側を下方へ
向けるように当該容器を上昇させる容器傾斜手段である
容器傾斜器142を備えてなるものであり、図1,5,
6,9に示すような構造をなしている。
【0052】図1,5,6,9に示すように、前記作業
テーブル141のローラコンベア104寄りの幅方向両
縁端側には、支柱143が当該作業テーブル141の長
手方向に沿ってスライド移動できるように立設されてい
る。これら支柱143の上端間は、支持軸143aによ
り連結されている。支持軸143aの両端寄りには、円
弧状をなす一対のアーム144の基端側が回動可能にそ
れぞれ支持されている。これらアーム144の先端側に
は、支持プレート145が当該アーム144の先端側の
間を連絡するように取り付けられている。
【0053】支持プレート145には、前記容器25を
幅方向から把持する把持器146が駆動シリンダ147
を介して連結支持されており、当該把持器146は、駆
動シリンダ147の伸縮に伴って、支持プレート145
に対して接近離反することができる、言い換えれば、作
業テーブル141の上面に対して接近離反することがで
きるようになっている。支持プレート145には、駆動
シリンダ148の先端側が回動可能に連結されている。
この駆動シリンダ148は、前記支柱143に取り付け
られた図示しないブラケットに揺動可能に支持されてい
る。
【0054】《素子分割手段》また、素子21を分割す
る素子分割手段である分割器150は、図1,5,7に
示すように、作業テーブル141の長手方向中程に立設
されて当該作業テーブル141の幅方向で対をなす支柱
151と、これら支柱151の上端間を連結する支持プ
レート152と、上記支柱151間を連絡するように両
端側を当該支柱151にそれぞれ支持されて当該支柱1
51に沿って昇降移動可能な昇降プレート153と、こ
の昇降プレート153を昇降させる駆動シリンダ154
と、先端側を下方へ向けるように昇降プレート153に
取り付けられた素子用カッタ155と、上記支柱151
間に位置するように作業テーブル141上に設けられた
受台156とを備えてなるものである。なお、本実施の
形態では、支柱151、支持プレート152、昇降プレ
ート153、駆動シリンダ154等により素子用カッタ
移動手段を構成している。
【0055】《素子圧縮手段》さらに、分割された素子
21を圧縮する素子圧縮手段である圧縮器160は、図
1,5,8に示すように、作業テーブル141の前記真
空加熱炉105寄りに立設されて当該作業テーブル14
1の幅方向で対をなす支柱161と、これら支柱161
の上端間を連結する支持プレート162と、上記支柱1
61間を連絡するように両端側を当該支柱161にそれ
ぞれ支持されて当該支柱161に沿って昇降移動可能な
圧縮プレート163と、前記圧縮プレート163を昇降
させる駆動シリンダ164と、上記支柱161間に位置
するように作業テーブル141上に設けられた受台16
6とを備えてなるものである。
【0056】[コンデンサ無害化処理]次に、上記分解
装置100を組み込んだPCB処理システムを用いて図
10に示したPCB類含有コンデンサ20を無害化処理
する手順を図11を用いながら説明する。
【0057】<コンデンサ受入>前記誘引ファン103
を作動して前処理室101内を負圧環境にしながら、前
処理室101の入口シャッタ101aを開放してローラ
コンベア104によりコンデンサ20を前処理室101
内に搬入し、前記ターン部104aでコンデンサ20の
向きを変えて内部処理装置110の支持テーブル112
上にコンデンサ20を移載したら、前記駆動装置133
を作動してねじ軸131を回転させることにより、ブロ
ックナット132を介して支持テーブル112をねじ軸
131に沿って移動してカバー111内の所定位置に移
動させる(図1,2参照)。
【0058】続いて、内部処理装置110の駆動シリン
ダ116を作動して上面押え板114を下降させると共
に駆動シリンダ117を作動して側面押え板115を進
出させることによりコンデンサ20を支持テーブル11
2に対して固定保持する(図4参照)。
【0059】<PCB油抜き工程(S201)>次に、
下進退装置119bを作動し、二重ロッド119baを
伸長して前記支持テーブル112の前記穴112aを介
して下密着カップ120bをコンデンサ20の容器25
の下方の面に密着させると共に当該容器25の下方の面
にポンチ118bを突き刺して孔を開ける一方、上進退
装置119aを作動し、二重ロッド119aaを伸長し
て上面押え板114の前記穴114aを介して上密着カ
ップ120aをコンデンサ20の容器25の上方の面に
密着させると共に当該容器25の上方の面にポンチ11
8aを突き刺して孔を開けた後、バルブ110a〜11
0cを開けて、前記誘引ファン123および前記コンプ
レッサ124を作動し、上進退装置119aおよび上密
着カップ120aを介して容器25の上方の前記孔から
当該容器25内にコンプレッサ124からのガス3を送
給すると共に、容器25の下方の前記孔から下密着カッ
プ120b、下進退装置119b、PCB油回収タンク
121、吸着槽122を介して当該容器25内を吸引す
ると、容器25内のPCB油1が下方の前記孔から流出
し、下密着カップ120bおよび下進退装置119bを
介してPCB油回収タンク121内に回収される。
【0060】これにより、コンデンサ20の容器25内
のほとんどのPCB油1がPCB油回収タンク121内
に回収される。なお、PCB油回収タンク121に回収
されたPCB油1は、PCB油回収タンク121から抜
き出されて、水熱分解工程(S208)に送られる。
【0061】<粗洗浄工程(S202)>このようにし
て容器25内のPCB油1をPCB油回収タンク121
内に回収したら、バルブ110a〜110cを閉じて、
前記誘引ファン123および前記コンプレッサ124の
作動を停止する一方、バルブ110d〜110fを開け
て、洗浄液送給ポンプ125を作動すると、洗浄液タン
ク126内の洗浄液2が下進退装置119bおよび下密
着カップ120bを介して容器25の下方の前記孔から
当該容器25内に流入し、洗浄液2をさらに送り続ける
ことにより、当該洗浄液2が容器25の上方の前記孔か
ら上密着カップ120aおよび上進退装置119aを介
して洗浄液タンク126内に戻り、容器25内に再び送
給される。
【0062】この状態を所定時間続けたら、バルブ11
0d〜110fを閉じて洗浄液送給ポンプ125の作動
を停止した後、バルブ110c,110g,110hを
開けて前記誘引ファン123および前記コンプレッサ1
24を作動させ、上進退装置119aおよび上密着カッ
プ120aを介して容器25の上方の前記孔から当該容
器25内にガス3を送給すると共に、容器25の下方の
前記孔から下密着カップ120b、下進退装置119
b、洗浄液タンク126、吸着槽122を介して当該容
器25内を吸引すると、容器25内の洗浄液2が下方の
前記孔から流出し、下密着カップ120bおよび下進退
装置119bを介して洗浄液タンク126内に戻され
る。
【0063】これにより、洗浄液2で容器25内が循環
洗浄され、容器25内に残留するPCB油1の大部分が
洗浄除去される。なお、洗浄液2中のPCB含有量が規
定値を超えたら、洗浄液タンク126から洗浄液2を抜
き出して、水熱分解工程(S208)に送り出す一方、
洗浄液タンク126内に新たな洗浄液2を補充する。
【0064】<解体工程(S203)> 《容器切断》このようにして容器25内を粗洗浄した
ら、前記誘引ファン123および前記コンプレッサ12
4の作動を停止して、バルブ110c,110g,11
0hを閉じ、前記進退装置119a,119bを作動し
て前記密着カップ120a,120bを退避させた後、
前記上駆動装置130aおよび前記下駆動装置130b
を作動して上ねじ軸128aおよび下ねじ軸128bを
回転させると、上ブロックナット129aおよび下ブロ
ックナット129bを介して容器用カッタ127が上記
ねじ軸128a,128bに沿って移動し、コンデンサ
20の容器25が切断される。
【0065】これにより、容器25の内部が開放され、
素子21等が容器25の内部から取り出しやすくなる。
【0066】容器25を切断したら、前記駆動シリンダ
116,117を作動して上面押え板114および側面
押え板115を退避させた後、前記駆動装置133を作
動してねじ軸131を回転させ、ブロックナット132
を介して支持テーブル112をカバー111の内部から
ローラコンベア104まで移動して、容器25をローラ
コンベア104に移載した後、当該容器25をローラコ
ンベア104により搬送し、分解装置140の作業テー
ブル141上に移載する(図1,5参照)。なお、切断
された容器25の残りの部分は、洗浄工程(S207)
に送られる。
【0067】《素子取出》続いて、容器傾斜器142の
把持器146で容器25を把持した後、駆動シリンダ1
48を伸長させると、支持軸142を中心としてアーム
144が回動し、支持プレート145等を介して把持器
146が円弧を描くように上昇し、容器25の切断され
た開放側が下方を向くことにより、当該容器25の内部
から素子21が作業テーブル141上に落下する(図9
参照)。これにより、容器25から素子21が取り出さ
れる。なお、容器25は、洗浄工程(S207)に送ら
れる。
【0068】《素子分割》次に、素子21を分割器15
0の受台156上に載せ、駆動シリンダ154を作動し
て昇降プレート153を介して素子用カッタ155を下
降させることにより、素子21を所定の大きさに分割す
る(図5,7参照)。
【0069】《素子圧縮》さらに、分割した素子21を
圧縮機160の受台166上に載せ、駆動シリンダ15
4を作動して圧縮プレート163を下降させることによ
り、素子21を圧縮して当該素子21の容積を縮小する
と共に、内部に含浸している洗浄液2等を絞り出す(図
5,8参照)。なお、素子21から押し出された洗浄液
2等は、作業テーブル141の下方の回収容器に回収さ
れて水熱分解工程(S208)に送られる。
【0070】<加熱炭化工程(S204)>続いて、圧
縮した素子21を真空加熱炉105内に入れて所定時間
真空加熱することにより、紙やフィルム等の有機物を炭
化させて脆化させる(図12参照)。
【0071】<分離破砕工程(S205)>次に、真空
加熱炉105から素子21を取り出して、図13に示す
ような分離装置310の網目状の円筒筐311の内部に
投入され、駆動モータ312により回転軸313を回転
させて攪拌棒314で素子21を攪拌すると共に、コン
プレッサ315から回転軸313を介して攪拌棒314
の先端からガス3を噴射することにより、当該素子21
をほぐしながら前記有機物を気流分離して、有機物とア
ルミニウム箔等の無機物とに分別する。なお、図13
中、316はバグフィルタである。
【0072】<微粉砕工程(S206)>分別された前
記有機物は、コンデンサ20の解体時に発生した他の紙
やフィルムなどの有機物と共に微粉砕ミルで微粉砕され
てスラリー化され、水熱分解工程(S208)に送られ
る。
【0073】<洗浄工程(S207)>一方、コンデン
サ20のアルミニウム箔等の無機物は、コンデンサ20
の解体時に発生した他の金属や碍子等と共に図14に示
すような洗浄装置320の網目状の洗浄筐321内に入
れられて、洗浄液2を貯溜する洗浄槽322内に浸漬さ
れると共に、超音波発振器323から超音波を発振され
ることにより超音波洗浄された後、廃棄または再利用さ
れる。なお、洗浄液2中のPCB含有量が規定値を超え
たら、洗浄装置320から洗浄液2を水熱分解工程(S
208)に送り出す一方、洗浄装置320に新たな洗浄
液2を補充する。
【0074】<水熱分解工程(S208)>そして、ス
ラリー化した前記有機物および洗浄廃液は、抜き出した
PCB油1および粗洗浄時の洗浄廃液と共に水熱分解さ
れ、NaCl、CO2およびH2Oとなって排出される。
【0075】これにより、PCB類含有コンデンサ20
を安全かつ確実に処理することができる。
【0076】したがって、本実施の形態の解体設備10
0を用いれば、高濃度(100%)のPCB油1を内蔵
するPCB類含有コンデンサ20であっても簡単かつ安
全に解体することができる。
【0077】また、このようなPCB処理システムにお
いては、コンデンサ20等の電力機器の構成材のうち、
PCBに汚染された紙や木などの有機廃棄物を他の構成
材から分離して取り出し、この有機廃棄物を水熱分解処
理しているので、有機物に染み込んだPCBを含めて安
全かつ確実に処理することができる。
【0078】また、この際、紙や木などの有機廃棄物を
スラリー化し、当該スラリー化した有機廃棄物を水熱分
解処理しているので、安全確実に且つ連続的にPCBの
処理を行うことができる。
【0079】また、図14に示したように、コンデンサ
20などの電力機器の構成材のうち、PCBに汚染され
た金属や碍子等の無機廃棄物を他の構成材から分離して
取り出し、洗浄剤により洗浄後、当該洗浄剤を水熱分解
処理等をしているので、PCBに汚染された洗浄剤を安
全・確実に無害化することができる。
【0080】また、PCBに汚染された紙や木などの有
機廃棄物と、金属や碍子等の洗浄によりPCBに汚染さ
れた洗浄剤を水熱分解処理しているので、さらに、安全
・確実にPCBの処理を行うことができる。
【0081】[有害物質処理システム]また、上記解体
設備100は、図15に示すような有害物質処理システ
ムに組み込まれることにより、より効果的に利用するこ
とができる。
【0082】図15に示すように、有害物質処理システ
ムは、有害物質が付着又は含有又は保存されている被処
理物を無害化する有害物質処理システムであって、被処
理物(例えばトランス、コンデンサ等)1001である有害
物質( 例えばPCB等)1002を保存する容器1003から当
該有害物質1002を分離する第1の分離手段1004と、被処
理物1001を構成する構成材1001a,b,…を解体する解
体手段1005とのいずれか一方又は両方を有する前処理手
段1006と、前処理手段1006において処理された被処理物
を構成する構成材(コア、コンデンサ素子部等)1001
a,b,…から紙・木・樹脂等の有機物1007と金属等の
無機物1008とに分離する第2の分離手段1009と、上記前
処理手段1006で分離された金属製の容器1003又は上記分
離手段1009で分離した金属等の無機物1008を洗浄液1010
で洗浄する洗浄手段1011と、洗浄後の洗浄廃液1012及び
前処理手段で分離した有害物質1001のいずれか一方又は
両方を分解処理する有害物質分解処理手段1013とを、具
備してなるものである。
【0083】このような有害物質処理システムにおいて
は、前記解体設備100は上記前処理手段1006として使
用される。
【0084】このような有害物質処理システムによれ
ば、コンデンサ20中のPCB濃度を、現在のPCBの
排出基準値(3ppb)以下の0.5ppb以下にまで低
減することができ、PCB類含有コンデンサ20を安全
かつ確実に処理することができる。したがって、PCB
含有物品の完全処理が可能となり、PCBの完全消滅が
可能となる。
【0085】また、PCB以外の有機化合物も処理する
ことができるので、PCB中に含まれるダイオキシン
類、PCBに汚染された紙、木、布などの有機物、およ
びケースの洗浄に使用する洗浄剤も同様に分解処理する
ことができる。
【0086】なお、上記水熱分解方法は本願出願人によ
りすでに開示されており、詳しくは特開平11−639
号公報、特開平11−253795号公報等を参照され
たい。
【0087】[他の実施の形態] <PCB油抜き工程>前述した第一番目の実施の形態で
は、コンデンサ20の上方の面の孔から当該コンデンサ
20の内部にコンプレッサ124でガス3を送給しなが
らコンデンサ20の下方の面の孔から当該コンデンサ2
0の内部を誘引ファン123で吸引してPCB油1を抜
き取るようにしたが、他の実施の形態としては、例え
ば、コンデンサ20の上方の面の孔から自然にガス3を
流入させながらコンデンサ20の下方の面の孔から誘引
ファン123で吸引してPCB油1を抜き取るようにす
ることも可能である。このようなコンデンサ20からの
PCB油1の抜き取り方法は、コンデンサ20の内部の
構造や形状や、PCB油1の粘度等の物性や量等に応じ
て手順を選択すると好ましい。
【0088】<粗洗浄工程>前述した第一番目の実施の
形態では、コンデンサ20の下方の面の孔から洗浄液2
を送給し、コンデンサ20の上方の面の孔から洗浄液2
を回収しながら当該洗浄液2をコンデンサ20の下方の
面の孔から再び送給する循環洗浄方法で粗洗浄するよう
にしたが、他の実施の形態としては、例えば、コンデン
サ20の下方の面の孔から洗浄液2を送給し、コンデン
サ20の内部が洗浄液2で十分に満たされた段階で洗浄
液2の送給を停止し、所定時間放置した後に、コンデン
サ20の下方の面の孔から洗浄液2を抜き取ることを複
数回繰り返す浸漬洗浄方法で粗洗浄することも可能であ
る。このようなコンデンサ20内の洗浄方法は、コンデ
ンサ20の内部の構造や形状や、PCB油1の粘度等の
物性や量等に応じて手順を選択すると好ましい。
【0089】なお、コンデンサ20の上方の面の孔から
洗浄液2を送給してコンデンサ20の内部を循環洗浄ま
たは浸漬洗浄することも可能であるが、コンデンサ20
の上方の面の孔から洗浄液2を送給すると、コンデンサ
20の内部にガスが残りやすくなるため、前述した第一
番目の実施の形態のように、コンデンサ20の下方の面
の孔から洗浄液2を送給した方が好ましい。
【0090】<有害物質分解手段>前述した第一番目の
実施の形態では、有害物質処理システムにおいて、水熱
分解手段によりPCB等の有害物質を分解処理したが、
他の実施の形態としては、例えば、高圧ポンプにより臨
界圧力以上に水を加圧し、この中にPCBを含む有機物
や洗浄廃液を投入し、酸化剤によってPCB等の有害物
質を酸化分解する超臨界水酸化手段を使用することが可
能である。このような超臨界水酸化手段においては、極
めて短時間で高い反応効率が得られると共に、水熱分解
法と同様に、ダイオキシン類等の有害物質を発生させな
いという利点がある。
【0091】
【発明の効果】第一番目の発明によるPCB油含有コン
デンサの解体設備は、PCB油を含有するコンデンサを
保持する保持手段と、前記コンデンサの容器の下方側の
面および上方側の面に孔をそれぞれ開ける穿孔手段と、
前記容器の前記孔から当該容器内のPCB油を回収する
PCB油回収手段と、前記容器の前記孔から当該容器内
に洗浄液を供給して当該容器内を洗浄する洗浄手段と、
前記容器を切断して当該容器を開放する容器切断手段と
を具備してなる内部処理装置を備えたことから、保持手
段でコンデンサを保持し、穿孔手段でコンデンサの容器
の下方側の面および上方側の面に孔をそれぞれ開けて、
PCB油回収手段で容器の前記孔から容器内のPCB油
を回収した後、洗浄手段で容器の前記孔から容器内に洗
浄液を供給して容器内を洗浄し、引き続いて、容器切断
手段で容器を切断して容器を開放するので、コンデンサ
の容器内のPCB油を外部に漏出させることなく容器内
から抜き取ることができると共に、PCB油を抜き取っ
た容器内を粗洗浄して当該容器内のPCB濃度を低減し
てから容器を開放することができる。このため、高濃度
のPCB油を内蔵するPCB類含有コンデンサであって
も簡単かつ安全に解体することができる。
【0092】第二番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目の発明において、前記穿孔
手段が、前記容器の上方側および下方側にそれぞれ配設
されたポンチと、前記ポンチをそれぞれ進退させるポン
チ作動手段とを備えていることから、コンデンサの容器
の下方側の面および上方側の面に孔をそれぞれ開けるこ
とが簡単かつ確実に実施できる。
【0093】第三番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目または第二番目の発明にお
いて、前記保持手段が、前記コンデンサを載置される支
持テーブルと、前記コンデンサを前記支持テーブルに対
して固定する固定手段とを備えていることから、コンデ
ンサを固定保持することが簡単かつ確実に実施できる。
【0094】第四番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目から第三番目の発明のいず
れかにおいて、前記PCB油回収手段が、前記容器の下
方側の前記孔から当該容器内を吸引する吸引手段を備え
ていることから、容器内のPCB油を回収することが簡
単かつ確実に実施できる。
【0095】第五番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第四番目の発明において、前記PC
B油回収手段が、前記容器の上方側の前記孔から当該容
器内にガスを送給するガス送給手段を備えていることか
ら、容器内のPCB油を当該容器の下方側の孔から迅速
に送出することが容易にできる。
【0096】第六番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目から第五番目の発明のいず
れかにおいて、前記洗浄手段が、前記容器の下方側の前
記孔または当該容器の上方側の前記孔から当該容器内に
洗浄液を送給する洗浄液送給手段と、前記容器の下方側
の前記孔または当該容器の上方側の前記孔から当該容器
内の前記洗浄液を回収する洗浄液回収手段とを備えてい
ることから、洗浄液を容器の外部に漏出させることなく
容器内を洗浄することが確実にできる。
【0097】第七番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第六番目の発明において、前記洗浄
手段が、前記容器の上方側の前記孔から当該容器内にガ
スを送給するガス送給手段を備えていることから、容器
内の洗浄液を当該容器の下方側の孔から迅速に送出する
ことが容易にできる。
【0098】第八番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目から第七番目の発明のいず
れかにおいて、前記容器切断手段が、容器用カッタと、
前記容器の一方側から他方側へ向けて前記容器用カッタ
を移動させる容器用カッタ移動手段とを備えていること
から、容器を切断して容器を開放することが簡単かつ確
実にできる。
【0099】第九番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目から第八番目の発明のいず
れかにおいて、前記内部処理装置が、前記コンデンサが
仕切られた空間内で処理されるように当該コンデンサを
包囲するカバーを備えていることから、作業にかかる安
全性をさらに確実にすることができる。
【0100】第十番目の発明によるPCB油含有コンデ
ンサの解体設備は、第一番目から第九番目の発明のいず
れかにおいて、前記容器内から素子を取り出す素子取出
手段と、前記素子を分割する素子分割手段とを具備して
なる分解装置を備えたことから、素子取出手段で容器内
から素子を取り出して、素子分割手段で素子を分割する
ことができるので、素子の解体を簡単に行うことができ
る。
【0101】第十一番目の発明によるPCB油含有コン
デンサの解体設備は、第十番目の発明において、前記素
子取出手段が、前記容器の開放側を下方へ向けるように
当該容器を上昇させる容器傾斜手段を備えていることか
ら、容器内から素子を取り出すことが簡単にできる。
【0102】第十二番目の発明によるPCB油含有コン
デンサの解体設備は、第十番目または第十一番目の発明
において、前記素子分割手段が、素子用カッタと、前記
素子の一方側から他方側へ向けて前記素子用カッタを移
動させる素子用カッタ移動手段とを備えていることか
ら、素子を分割することが簡単にできる。
【0103】第十三番目の発明によるPCB油含有コン
デンサの解体設備は、第十番目から第十二番目の発明の
いずれかにおいて、前記分解装置が、分割された前記素
子を圧縮する素子圧縮手段を備えていることから、素子
を圧縮して素子の容積を小さくすることができると共
に、素子に含浸する洗浄液を素子から除去することがで
きる。
【0104】第十四番目の発明によるPCB油含有コン
デンサの解体設備は、第十番目から第十三番目の発明の
いずれかにおいて、前記内部処理装置および前記分解装
置が、負圧環境下の処理室内に配備されていることか
ら、内部処理装置および分解装置の周囲の雰囲気が処理
室の外部に漏出することを防止することができ、安全性
をさらに向上させることができる。
【0105】第十五番目の発明によるPCB油含有コン
デンサの解体設備は、第十番目から第十四番目の発明の
いずれかにおいて、前記内部処理装置と前記分解装置と
の間がコンベアで連絡していることから、コンデンサの
移送を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるPCB類含有コンデンサの解体設
備の第一番目の実施の形態の全体概略構成を表す平面図
である。
【図2】図1の内部処理装置の水平方向断面の概略構成
図である。
【図3】図1の内部処理装置の概略構成を表す斜視図で
ある。
【図4】図1の内部処理装置の要部の垂直方向断面の概
略構成図である。
【図5】図1の分解処理装置の側面方向から見た概略構
成図である。
【図6】図5の矢線VI方向からみた図である。
【図7】図5の矢線VII方向からみた図である。
【図8】図5の矢線VIII方向からみた図である。
【図9】図6の作用説明図である。
【図10】PCB類含有コンデンサの概略構成図であ
る。
【図11】PCB処理システムの説明図である。
【図12】加熱炭化工程の説明図である。
【図13】分離破砕工程の説明図である。
【図14】洗浄工程の説明図である。
【図15】有害物質処理システムの全体構成図である。
【図16】従来の有害物質処理システムの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 PCB油 2 洗浄液 3 ガス 20 コンデンサ 21 素子 25 容器 100 解体設備 101 前処理室 101a 入口シャッタ 101b 出口シャッタ 102 吸着槽 103 誘引ファン 104 ローラコンベア 104a ターン部 105 真空加熱炉 110 内部処理装置 111 カバー 112 支持テーブル 112a 穴 112b フランジ 113 支持ステー 114 上面押え板 114a 穴 115 側面押え板 116,117 駆動シリンダ 118a,118b ポンチ 119a 上進退装置 119b 下進退装置 119aa,119ba 二重ロッド 120a 上密着カップ 120b 下密着カップ 121 PCB油回収タンク 122 吸着槽 123 誘引ファン 124 コンプレッサ 125 洗浄液送給ポンプ 126 洗浄液タンク 127 容器用カッタ 128a 上ねじ軸 128b 下ねじ軸 129a 上ブロックナット 129b 下ブロックナット 130a 上駆動装置 130a 下駆動装置 131 ねじ軸 131a かさ歯車 132 ブロックナット 133 駆動装置 133a かさ歯車 140 分解装置 141 作業テーブル 141a ボールベアリング 142 容器傾斜器 143 支柱 143a 支持軸 144 アーム 145 支持プレート 146 把持器 147,148 駆動シリンダ 150 素子分割器 151 支柱 152 支持プレート 153 昇降プレート 154 駆動シリンダ 155 素子用カッタ 156 受台 160 圧縮器 161 支柱 162 支持プレート 163 圧縮プレート 164 駆動シリンダ 166 受台 310 分離装置 311 円筒筐 312 駆動モータ 313 回転軸 314 攪拌棒 315 コンプレッサ 316 バグフィルタ 320 洗浄装置 321 洗浄筐 322 洗浄槽 323 超音波発振器 1001 被処理物 1002 有害物質(例えばPCB) 1003 容器 1004 分離手段 1005 解体手段 1006 前処理手段 1007 有機物 1008 無機物 1009 分離手段 1010 洗浄液 1011 洗浄手段 1012 洗浄廃液 1013 有害物質分解処理手段 1014 スラリー 1015 スラリー化手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 武志 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 植田 勝征 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 有馬 謙一 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 3B116 AA21 AA46 AB15 BB02 BB83 CD22 3B201 AA21 AA46 AB15 AB45 BB02 BB83 BB92 CB01 CD22 4D004 AA21 AB06 AC05 CA02 CA03 CA07 CA40 CB12 CB15 CB43 CB46 CB50

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PCB油を含有するコンデンサを保持す
    る保持手段と、 前記コンデンサの容器の下方側の面および上方側の面に
    孔をそれぞれ開ける穿孔手段と、 前記容器の前記孔から当該容器内のPCB油を回収する
    PCB油回収手段と、 前記容器の前記孔から当該容器内に洗浄液を供給して当
    該容器内を洗浄する洗浄手段と、 前記容器を切断して当該容器を開放する容器切断手段と
    を具備してなる内部処理装置を備えたことを特徴とする
    PCB油含有コンデンサの解体設備。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記穿孔手段が、 前記容器の上方側および下方側にそれぞれ配設されたポ
    ンチと、 前記ポンチをそれぞれ進退させるポンチ作動手段とを備
    えていることを特徴とするPCB油含有コンデンサの解
    体設備。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記保持手段が、 前記コンデンサを載置される支持テーブルと、 前記コンデンサを前記支持テーブルに対して固定する固
    定手段とを備えていることを特徴とするPCB油含有コ
    ンデンサの解体設備。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかにおい
    て、 前記PCB油回収手段が、 前記容器の下方側の前記孔から当該容器内を吸引する吸
    引手段を備えていることを特徴とするPCB油含有コン
    デンサの解体設備。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記PCB油回収手段が、 前記容器の上方側の前記孔から当該容器内にガスを送給
    するガス送給手段を備えていることを特徴とするPCB
    油含有コンデンサの解体設備。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかにおい
    て、 前記洗浄手段が、 前記容器の下方側の前記孔または当該容器の上方側の前
    記孔から当該容器内に洗浄液を送給する洗浄液送給手段
    と、 前記容器の下方側の前記孔または当該容器の上方側の前
    記孔から当該容器内の前記洗浄液を回収する洗浄液回収
    手段とを備えていることを特徴とするPCB油含有コン
    デンサの解体設備。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記洗浄手段が、 前記容器の上方側の前記孔から当該容器内にガスを送給
    するガス送給手段を備えていることを特徴とするPCB
    油含有コンデンサの解体設備。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかにおい
    て、 前記容器切断手段が、 容器用カッタと、 前記容器の一方側から他方側へ向けて前記容器用カッタ
    を移動させる容器用カッタ移動手段とを備えていること
    を特徴とするPCB油含有コンデンサの解体設備。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかにおい
    て、 前記内部処理装置が、 前記コンデンサが仕切られた空間内で処理されるように
    当該コンデンサを包囲するカバーを備えていることを特
    徴とするPCB油含有コンデンサの解体設備。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれかにお
    いて、 前記容器内から素子を取り出す素子取出手段と、 前記素子を分割する素子分割手段とを具備してなる分解
    装置を備えたことを特徴とするPCB油含有コンデンサ
    の解体設備。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記素子取出手段が、 前記容器の開放側を下方へ向けるように当該容器を上昇
    させる容器傾斜手段を備えていることを特徴とするPC
    B油含有コンデンサの解体設備。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11におい
    て、 前記素子分割手段が、 素子用カッタと、 前記素子の一方側から他方側へ向けて前記素子用カッタ
    を移動させる素子用カッタ移動手段とを備えていること
    を特徴とするPCB油含有コンデンサの解体設備。
  13. 【請求項13】 請求項10から請求項12のいずれか
    において、 前記分解装置が、 分割された前記素子を圧縮する素子圧縮手段を備えてい
    ることを特徴とするPCB油含有コンデンサの解体設
    備。
  14. 【請求項14】 請求項10から請求項13のいずれか
    において、 前記内部処理装置および前記分解装置が、負圧環境下の
    処理室内に配備されていることを特徴とするPCB油含
    有コンデンサの解体設備。
  15. 【請求項15】 請求項10から請求項14のいずれか
    において、 前記内部処理装置と前記分解装置との間がコンベアで連
    絡していることを特徴とするPCB油含有コンデンサの
    解体設備。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011184A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 汚染機器の解体方法
JP2016068026A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 健 神佐 有害物質抽出装置
JP2017164687A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 中間貯蔵・環境安全事業株式会社 Pcb汚染機器解体方法

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