JP2003071384A - 分離装置 - Google Patents

分離装置

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JP2003071384A
JP2003071384A JP2001260599A JP2001260599A JP2003071384A JP 2003071384 A JP2003071384 A JP 2003071384A JP 2001260599 A JP2001260599 A JP 2001260599A JP 2001260599 A JP2001260599 A JP 2001260599A JP 2003071384 A JP2003071384 A JP 2003071384A
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JP
Japan
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inner cylinder
cylinder
foil
separation device
pcb
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Withdrawn
Application number
JP2001260599A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Irie
暢彦 入江
Noboru Kawamoto
昇 川元
Kenichi Arima
謙一 有馬
Kenji Tagashira
田頭  健二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 箔状物とこれに付着した脆化物とを容易に分
離することができる分離装置を提供する。 【解決手段】 外筒101と、外筒101の内部に回転
可能に支持された金網製の内筒102と、内筒101の
内面に立設された掻き上げフィン103と、外筒101
の外部と内筒102の内部とを連通するように内筒10
2の一方の端面側へ連絡する供給ダクト110と、外筒
101の外部と内筒102の内部とを連通するように内
筒102の他方の端面側へ連絡する排出ダクト111
と、内筒102の軸方向に沿って軸方向を向けるように
内筒102の内部に配設されて外周面にノズル孔112
aを複数有するノズル管112と、ノズル管112に空
気4を送給するエアコンプレッサと、内筒102を回転
させる補強環板104、駆動軸106、駆動車輪107
等の内筒回転手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箔状物とこれに付
着した脆化物とを分離する分離装置に関し、特に、コン
デンサ等のPCB汚染機器類に使用されていたアルミニ
ウム箔とこれに付着して脆化したプラスチックスフィル
ムや絶縁紙とを分離する場合に適用すると有効である。
【0002】
【従来の技術】近年では、PCB(Polychlorinated bi
phenyl, ポリ塩化ビフェニル:ビフェニルの塩素化異性
体の総称)が強い毒性を有することから、その製造およ
び輸入が禁止されている。このPCBは、1954年頃
から国内で製造開始されたものの、カネミ油症事件をき
っかけに生体・環境への悪影響が明らかになり、197
2年に行政指導により製造中止、回収の指示(保管の義
務)が出された経緯がある。
【0003】PCBは、ビフェニル骨格に塩素が1〜1
0個置換したものであり、置換塩素の数や位置によって
理論的に209種類の異性体が存在し、現在、市販のP
CB製品において約100種類以上の異性体が確認され
ている。また、この異性体間の物理・化学的性質や生体
内安定性および環境動体が多様であるため、PCBの化
学分析や環境汚染の様式を複雑にしているのが現状であ
る。さらに、PCBは、残留性有機汚染物質のひとつで
あって、環境中で分解されにくく、脂溶性で生物濃縮率
が高く、さらに半揮発性で大気経由の移動が可能である
という性質を持つ。また、水や生物など環境中に広く残
留することが報告されている。
【0004】このPCBは平成4(1997)年に廃PC
B、PCBを含む廃油、PCB汚染物が廃棄物の処理及
び清掃に関する法律に基づく特別管理廃棄物に指定さ
れ、さらに、平成9(1997)年にはPCB汚染物として
木くず、繊維くずが、追加指定された。
【0005】PCB処理物となる電気機器としては、高
圧トランス、高圧コンデンサ、低圧トランス・コンデン
サ、柱上トランスがあり、廃PCB等としては、熱媒体
に用いたものは絶縁油として用いたもの、また、これら
の洗浄に用いた灯油等があり、廃感圧紙としては、ノー
カーボン紙に使用されたカプセルオイルがあり、さら
に、これらのPCBの使用又は熱媒の交換、絶縁油の再
生、漏洩の浄化、PCB含有物の処理等の際に用いられ
た活性炭や、廃白土、廃ウェス類、作業衣等のPCB汚
染物がある。現在これらは厳重に保管がなされている
が、早急なPCBの処理が望まれている。
【0006】近年では、このようなトランス等に使用さ
れているPCBを処理する技術が種々開発されており、
例えば特開平9−79531号公報に記載の技術が知ら
れている。図10に、上記提案にかかるPCBの処理方
法のフローチャートを示す。
【0007】図10に示すように、まず、PCBが封入
されているトランスから油を抜き取り(S901)、さ
らに溶剤洗浄によって内部に付着しているPCBを除去
し(S902)、回収する(S903)。洗浄後の溶剤
は、トランスから抜き出した油と共に分解処理され(S
904)、無害化される。
【0008】つぎに、油抜きしたトランスを乾燥させて
PCBを無酸素下高温常圧加熱によって蒸発させ(S9
05)、PCBの飛散を防止する。そして、乾燥後のト
ランスを解体し(S906)、ケースとトランスコアを
分離する。ケースは、電炉や転炉のスクラップ源に供さ
れる(S907)。一方、トランスコアは、モービルシ
ャー等によってその銅コイルを切断され、コイル線と鉄
心とに分離される(S908)。
【0009】分離された鉄心は溶融炉にて溶融され、回
収される(S909)。また、分離した銅コイル等の金
属製の無機物およびこれに付着した紙などの有機物は、
誘導加熱炉にて溶融される(S910)。そして、上記
溶融した銅は回収され、各溶融炉で発生したPCBガス
は、1200℃で高温熱分解することにより無害化され
る(S911)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
PCB処理方法では、金属製の無機物および有機物の各
種部材(被処理物)を溶融させてPCBを分解処理して
いるため、設備が大規模化してしまうだけでなく、多大
な熱エネルギが必要となってしまい、イニシャルコスト
およびランニングコストが高くなってしまっている。
【0011】このため、無機物の部材と有機物の部材と
を分離して各々個別に処理することが考えられている。
しかしながら、例えば、コンデンサの素子のアルミニウ
ム箔とプラスチックスフィルムや絶縁紙とを分離するこ
とは、非常に手間がかかり、作業効率が非常に悪くなっ
てしまい、実用化に際して難点を生じてしまう。そこ
で、プラスチックスフィルムや絶縁紙を脆化させてアル
ミニウム箔からの分離の容易化を図ることが考えられる
が、アルミニウム箔も強度があまり強くないため、容易
に分離することができなかった。
【0012】このような問題は、上述したようなPCB
汚染されたコンデンサのコアのアルミニウム箔と脆化さ
せたプラスチックスフィルムや絶縁紙とを分離させるよ
うな場合に限らず、箔状物とこれに付着した脆化物とを
分離するような場合であれば、上述した場合と同様にし
て起こり得ることであった。
【0013】このようなことから、本発明は、箔状物と
これに付着した脆化物とを容易に分離することができる
分離装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明による分離装置は、箔状物とこ
れに付着した脆化物との被処理物において当該箔状物と
当該脆化物とを分離する分離装置であって、ケーシング
と、前記ケーシングの内部に回転可能に支持されて内部
と外部とを連通する孔を周面に複数有する内筒と、前記
ケーシングの外部と前記内筒の内部とを連通するように
当該内筒の一方の端面側へ連絡する供給ダクトと、前記
ケーシングの外部と前記内筒の内部とを連通するように
当該内筒の他方の端面側へ連絡する排出ダクトと、前記
内筒を回転させる内筒回転手段とを備えたことを特徴と
する。
【0015】第二番目の発明による分離装置は、第一番
目の発明において、前記内筒の内面に掻き上げフィンが
立設されていることを特徴とする。
【0016】第三番目の発明による分離装置は、第二番
目の発明において、前記内筒の軸方向に沿って軸方向を
向けるように当該内筒の内部に配設され、外周面にノズ
ル孔を複数有するノズル管と、前記ノズル管に流体を送
給する流体送給手段とを備えていることを特徴とする。
【0017】第四番目の発明による分離装置は、第三番
目の発明において、前記ノズル管が、前記内筒の軸心高
さ位置またはそれよりも上方の、当該内筒の上方へ向か
う回転方向側の内面へ向けて前記流体を噴射するように
前記ノズル孔を有していることを特徴とする。
【0018】第五番目の発明による分離装置は、第一番
目から第四番目の発明のいずれかにおいて、前記供給ダ
クトに連結されたホッパと、前記ホッパの内部に回転可
能に取り付けられた複数の破砕用羽根車と、前記ホッパ
の内部に設けられて、前記被処理物が前記破砕用羽根車
を経由して通過するように当該被処理物の移動を案内す
るガイド部材とを備えていることを特徴とする。
【0019】第六番目の発明による分離装置は、第一番
目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記内筒の
軸心が一端側よりも他端側ほど低くなるように当該内筒
を傾斜配向させたことを特徴とする。
【0020】第七番目の発明による分離装置は、第六番
目の発明において、前記内筒の一端側から他端側への前
記被処理物の移動を規制する被処理物移動規制手段を設
けたことを特徴とする。
【0021】第八番目の発明による分離装置は、第七番
目の発明において、前記被処理物移動規制手段が、前記
内筒の内面に設けられた環状の堰部材であることを特徴
とする。
【0022】第九番目の発明による分離装置は、第八番
目の発明において、前記堰部材に切欠が形成されている
ことを特徴とする。
【0023】第十番目の発明による分離装置は、第七番
目の発明において、前記被処理物移動規制手段が、前記
内筒の内部に他端側から一端側へ向かって流体を噴射す
る還流手段であることを特徴とする。
【0024】第十一番目の発明による分離装置は、第十
番目の発明において、前記還流手段が、前記内筒の軸心
高さ位置またはそれよりも下方の内面へ向けて前記流体
を噴射することを特徴とする。
【0025】第十二番目の発明による分離装置は、第七
番目の発明において、前記被処理物移動規制手段が、前
記内筒の内部に開閉可能に設けられたゲート部材と、前
記ゲート部材を開閉させるゲート部材開閉手段とを備え
ていることを特徴とする。
【0026】第十三番目の発明による分離装置は、第十
二番目の発明において、前記ゲート部材開閉手段が、前
記ゲート部材を前記内筒に対して回転可能に支持する支
持軸と、前記内筒の外周面に同軸をなして回転可能に設
けられた環板と、前記環板に同軸をなして一体的に取り
付けられたリングギヤと、前記支持軸に同軸をなして取
り付けられて前記リングギヤと噛み合うピニオンと、前
記環板の回転の制動を行うブレーキとを備えていること
を特徴とする。
【0027】第十四番目の発明による分離装置は、第一
番目から第十三番目の発明のいずれかにおいて、前記箔
状物が金属箔であり、前記脆化物が前記金属箔に付着し
て脆化された有機物であることを特徴とする。
【0028】第十五番目の発明による分離装置は、第十
四番目の発明において、前記金属箔が、PCB汚染され
たコンデンサに使用されていたアルミニウム箔であり、
前記有機物が、PCB汚染されたコンデンサに使用され
ていたプラスチックスフィルムおよび絶縁紙の少なくと
も一方であることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明による分離装置の実施の形
態を図面を用いて説明するが、本発明は以下の実施の形
態に限定されるものではない。
【0030】[第一番目の実施の形態]本発明による分
離装置の第一番目の実施の形態を図1〜4を用いて説明
する。図1は、分離装置の概略構成図、図2は、コンデ
ンサの概略構成図、図3は、PCB汚染されたコンデン
サの処理方法の説明図、図4は、有害物質処理システム
の全体構成図である。
【0031】<分離装置>図1に示すように、水平方向
に沿って軸方向を向けたケーシングの一例である外筒1
01の内部には、当該外筒101の軸方向に沿って軸方
向を向けた金網製(網目サイズ5〜10mm程度)、す
なわち、周面に孔を複数有する内筒102が回転可能に
配設されている。内筒102の内周面には、当該内筒1
02の軸方向に沿って長手方向を向けた掻き上げフィン
103が当該内筒102の周方向にわたって所定の間隔
で複数立設されている。内筒102の外面には、環状を
なす補強環板104が当該内筒102の軸方向にわたっ
て所定の間隔で複数同軸をなして取り付けられている。
これら補強環板104の間には、当該補強環板104間
を連結する連結ビーム105が前記内筒102の周方向
にわたって所定の間隔で複数取り付けられている。
【0032】一方、前記外筒101の内部の前記内筒1
02の下方近傍には、当該外筒101の軸方向に沿って
軸方向を向けた駆動軸106が回転可能に支持されてい
る。上記駆動軸106には、当該駆動軸106と同軸を
なす駆動車輪107が当該駆動軸106の軸方向にわた
って所定の間隔で複数取り付けられており、当該駆動車
輪107は、その外周面が前記補強環板104の外周面
と当接して当該補強環板104を回転支持することがで
きるように、その隣り合う間隔等が設定されている。上
記駆動軸106は、図示しない駆動装置に連結されてい
る。
【0033】つまり、前記内筒102は、補強環板10
4および駆動車輪107を介して駆動軸106に支持さ
れると共に、前記駆動装置の作動による駆動軸106の
回転に伴って、駆動車輪107および補強環板104を
介して回転することができるようになっているのであ
る。
【0034】このような補強環板104、駆動車輪10
7、駆動軸106、前記駆動装置等により、本実施の形
態では内筒回転手段を構成している。
【0035】前記内筒102の一方の端面近傍の外周面
は、網目が閉塞されている。この内筒102の一方の端
面には、当該内筒102の当該端面を塞ぐ蓋板108a
が回転可能に取り付けられている。この蓋板108a
は、支持ブラケット109aにより固定支持されてい
る。蓋板108aには、内筒102の内部と外筒101
の外部とを連通するように貫通した供給ダクト110が
連結されている。すなわち、供給ダクト110は、内筒
102の一方の端面側に回転可能に取り付けられた蓋板
108aに貫通して取り付けられることにより、内筒1
02の内部と外筒101の外部とを連通しているのであ
る。
【0036】前記内筒102の他方の端面近傍の外周面
には、網目サイズよりも大きなサイズ(20〜30cm
程度)の排出穴102aが周方向にわたって所定の間隔
で複数形成されている。前記外筒101の内部の上記内
筒102の外周面の他方の端面近傍の下方には、当該外
筒101の外部と連絡する排出ダクト111が設けられ
ている。排出ダクト111は、外筒101の外部に配設
された図示しない箔状物搬出手段に連絡している。すな
わち、排出ダクト111は、内筒102の他方の端面側
の上記排出穴102aを介して、内筒102の内部と外
筒101の外部とを連通しているのである。
【0037】前記内筒102の他方の端面には、当該内
筒102の当該端面を塞ぐ蓋板108bが回転可能に取
り付けられている。この蓋板108bは、支持ブラケッ
ト109bにより固定支持されている。上記蓋板108
bには、内筒102の軸心高さ位置によりもわずかに上
方に位置して当該内筒102の軸方向に沿って軸方向を
向けたノズル管112が先端側を当該内筒102の他端
側に位置させると共に他端側を当該内筒102の外側に
位置させるように貫通して取り付けられている。前記内
筒102の上方へ向かう回転方向側の、ノズル管112
の外周面の略軸心高さ位置には、ノズル孔112aが軸
方向全長にわたって所定の間隔で複数形成されている。
ノズル管112の基端には、流体送給手段の一例である
図示しないエアコンプレッサが連結されている。
【0038】つまり、前記コンプレッサを作動してノズ
ル管112内に流体の一例である空気4を送給すると、
空気4がノズル孔112aから噴出して、内筒102の
軸心高さ位置やそれよりも上方の、内筒102の上方へ
向かう回転方向側の内面へ向けて噴射されるようになっ
ているのである。
【0039】前記外筒101の内部の下方には、当該外
筒101の軸方向に沿って軸方向を向けたスクリュコン
ベヤ113が配設されており、当該スクリュコンベヤ1
13は、外筒101の外側に設けられた図示しない駆動
装置により回転駆動することができるようになってい
る。このようなスクリュコンベヤ113、前記駆動装置
等により、本実施の形態では脆化物搬出手段を構成して
いる。
【0040】また、図1中、100aは、ブラシ等から
なるシール部材である。
【0041】<分離方法>次に、上記分離装置100を
使用して、箔状物2とこれに付着した脆化物3との被処
理物1における当該箔状物2と脆化物3との分離方法を
説明する。
【0042】前記駆動装置を作動して、駆動軸106、
駆動車輪107、補強環板104を介して内筒102を
回転させると共に、スクリュコンベヤ113を回転させ
る一方、前記エアコンプレッサを作動して、ノズル管1
12のノズル孔112aから空気4を噴射し、前記供給
ダクト110から被処理物1を所定量ずつ順次投入して
いくと、内筒102内に供給された被処理物1は、掻き
上げフィン103により掻き上げられ、ノズル管112
のノズル孔112aからの空気噴流が当てられると共に
上方から落下されることを繰り返されながら、内筒10
2の他端側へ向けて順次押し出されていく。
【0043】これらの作用により、被処理物1に物理的
な衝撃が加えられ、脆化物3が粉砕されながら箔状物2
から剥離して、内筒102の網目から当該内筒102の
外側へ送り出され、前記スクリュコンベヤ113によ
り、外筒101の外部へ排出されて回収される一方、脆
化物3の剥離した箔状物2が内筒102の他端側まで到
達し、前記排出穴102aから排出ダクト111を介し
て外筒101の外部へ排出されて回収される。
【0044】したがって、このような分離装置100に
よれば、箔状物2とこれに付着した脆化物3とを容易に
分離することができる。
【0045】また、内筒102の軸心高さ位置やそれよ
りも上方の、内筒102の上方へ向かう回転方向側の内
面へ向けて、ノズル管112のノズル孔112aから空
気4を噴射するようにしたことから、掻き上げフィン1
03上に掻き上げられた被処理物1、すなわち、脆化物
3の付着している箔状物2や比較的大きい脆化物3(脆
化物3の剥離した箔状物2や比較的小さい脆化物3は掻
き上げフィン103で掻き上げられてもすぐに飛散しや
すい)を中心にして空気4を噴射することができるの
で、脆化物3の剥離した箔状物2に空気4の噴流が直接
的に当たってしまうようなことがなく、箔状物2の丸ま
りを抑制することができる。
【0046】[被処理物]ここで、本発明による分離装
置100で処理可能な被処理物の好適例として挙げられ
る、絶縁油としてPCB油を適用しているコンデンサの
概略構成を図2を用いて説明する。
【0047】図2に示すように、コンデンサ20は、複
数の素子21がプレスボード22を介して固定バンド2
3で束ねてなるものを絶縁紙24で覆った状態で容器2
5内に充填され、PCB油1が封入口25aから内部に
封入され封止されてなるものである。上記素子21は、
アルミニウム箔、絶縁紙、プラスチックスフィルム等か
ら構成されている。なお、図2中、27は接地端子、2
8は高圧端子、29は碍子である。
【0048】[PCB処理方法]次に、上記分離装置1
00を例えばPCB処理システムに組み込んで、例えば
前記コンデンサ20を無害化処理する場合について図3
を用いて説明する。
【0049】図3に示すように、まず、受け入れたコン
デンサ20の油抜きを行い(S201)、付着PCBレ
ベルを低減するために粗洗浄を行う(S202)。続い
て、粗洗浄したコンデンサ20を解体して、紙や木など
の有機物、素子21、およびこれら以外の金属(ケース
等)や碍子29等を分別する(S203)。このコンデ
ンサ20の素子21は、一般にアルミニウム箔の電極、
プラスチックスフィルム、絶縁紙等を積層した積層物を
巻いた構造となっているため、裁断して複数に分割す
る。
【0050】つぎに、分割した素子21を加熱して炭化
する(S204)。加熱炭化は、真空またはN2 、H
e、Arなどの不活性雰囲気中にて行われ、その温度は
200〜600℃程度、加熱時間を3〜12時間程度と
すると好ましい。このようにして素子21を加熱炭化す
ることにより、PCBの除去または低濃度化を行うこと
ができると共に、プラスチックスフィルムや絶縁紙等の
有機物を脆化することができ、素子21の分解分別の容
易化を図る。
【0051】このようにして加熱炭化した素子21は、
前記分離装置100により上述したようにして分離処理
され、有機物(脆化物)とアルミニウム箔とに分離され
る(S205)。
【0052】つぎに、分離された有機物は、コンデンサ
20の解体時に発生した他の紙やプラスチックスなどの
有機物と共に微粉砕ミルで微粉砕されてスラリ化される
(S206)。一方、コンデンサ20のアルミニウム箔
は、コンデンサ20の解体時に発生した他の金属や碍子
等と同様にして洗浄液で洗浄され、廃棄または再利用さ
れる(S207)。
【0053】そして、スラリ化した有機物と洗浄廃液
は、抜き出した絶縁油および洗浄時の洗浄廃液と同様に
して水熱分解され、NaCl、CO2およびH2Oとなっ
て排出される(S208)。これにより、PCBを含む
コンデンサ20を安全かつ確実に処理することができ
る。
【0054】このようなPCB処理システムにおいて
は、コンデンサ20等の電力機器の構成材のうち、PC
Bに汚染された紙や木などの有機廃棄物を他の構成材か
ら分離して取り出し、この有機廃棄物を水熱分解処理し
ているので、有機物に染み込んだPCBを含めて安全か
つ確実に処理することができる。
【0055】また、この際、紙や木などの有機廃棄物を
スラリ化し、当該スラリ化した有機廃棄物を水熱分解処
理しているので、安全確実に且つ連続的にPCBの処理
を行うことができる。
【0056】また、コンデンサ20等のPCBに汚染さ
れた金属や碍子等の無機廃棄物を他の構成材から分離し
て取り出し、洗浄剤により洗浄後、当該洗浄剤を水熱分
解処理等をしているので、PCBに汚染された洗浄剤を
安全・確実に無害化することができる。
【0057】また、PCBに汚染された紙や木などの有
機廃棄物と、金属や碍子等の洗浄によりPCBに汚染さ
れた洗浄剤を水熱分解処理しているので、さらに、安全
・確実にPCBの処理を行うことができる。
【0058】[有害物質処理システム]また、上記分解
装置100は、図4に示すような有害物質処理システム
に組み込まれることにより、より効果的に利用すること
ができる。
【0059】図4に示すように、有害物質処理システム
は、有害物質が付着又は含有又は保存されている被処理
物を無害化する有害物質処理システムであって、被処理
物(例えばトランス、コンデンサ等)1001である有害物
質( 例えばPCB等)1002 を保存する容器1003から当該
有害物質1002を分離する第1の分離手段1004と、被処理
物1001を構成する構成材1001a,b,…を解体する解体
手段1005とのいずれか一方又は両方を有する前処理手段
1006と、前処理手段1006において処理された被処理物を
構成する構成材(コア、コンデンサ素子部等)1001a,
b,…から紙・木・樹脂等の有機物1007と金属等の無機
物1008とに分離する第2の分離手段1009と、上記前処理
手段1006で分離された金属製の容器1003又は上記分離手
段1009で分離した金属等の無機物1008を洗浄液1010で洗
浄する洗浄手段1011と、洗浄後の洗浄廃液1012及び前処
理手段で分離した有害物質1001のいずれか一方又は両方
を分解処理する有害物質分解処理手段1013とを、具備し
てなるものである。
【0060】このような有害物質処理システムにおいて
は、前記分解装置100は上記第2の分離手段1009の構
成要素の一部として使用される。
【0061】このような有害物質処理システムによれ
ば、コンデンサ20中のPCB濃度を、現在のPCBの
排出基準値(3ppb)以下の0.5ppb以下にまで低
減することができ、PCBを含むコンデンサ20を安全
かつ確実に処理することができる。したがって、PCB
含有物品の完全処理が可能となり、PCBの完全消滅が
可能となる。
【0062】また、PCB以外の有機化合物も処理する
ことができるので、PCB中に含まれるダイオキシン
類、PCBに汚染された紙、木、布などの有機物、およ
びケースの洗浄に使用する洗浄剤も同様に分解処理する
ことができる。
【0063】なお、上記水熱分解方法は本願出願人によ
りすでに開示されており、詳しくは特開平11−639
号公報、特開平11−253795号公報等を参照され
たい。
【0064】[他の実施の形態] <ホッパ>前述した第一番目の実施の形態では、被処理
物1を供給ダクト110に供給して内筒102の内部に
そのままの状態で送給するようにしたが、他の実施の形
態として、例えば、図5,6に示すように、前記供給ダ
クト110の上端にホッパ114を連結し、当該ホッパ
114の内部に駆動回転可能な破砕用羽根車116を複
数取り付けると共に、被処理物1が当該破砕用羽根車1
16を経由して通過するように被処理物1の移動を案内
するガイド部材の一例であるガイド板115を取り付
け、当該ホッパ114の上部から被処理物1を供給する
ようにすれば、箔状物2に付着する脆化物3を大まかに
粉砕しながら被処理物1を内筒102内に送給すること
ができるので、処理効率をさらに高めることができる。
【0065】<内筒傾斜配向>前述した第一番目の実施
の形態では、内筒102の軸方向を水平方向に沿わせる
ようにして配向し、供給ダクト110から被処理物1を
所定量ずつ順次投入していくことにより、当該被処理物
1を内筒102の他端側へ向けて順次押し出していくよ
うにしたが、例えば、他の実施の形態として、内筒10
2の軸心が一方の端部側よりも他方の端部側ほど低くな
るように当該内筒102を傾斜配向させることにより、
被処理物1の自重で当該被処理物1を内筒102の他端
側へ向けて送り出すようにすることも可能である。
【0066】ところで、このように内筒102を傾斜配
向して被処理物1を送り出すようにすると、場合によっ
ては、脆化物3を十分に剥離されていない箔状物2が内
筒102の前記排出穴102aから排出されてしまう可
能性がある。
【0067】<被処理物移動規制手段> 《ゲート板型》このため、内筒102を傾斜配向する場
合には、例えば、図7に示すように、内筒102の内部
の軸方向中程にゲート部材の一例である円板型のゲート
板117を回転可能に取り付ける一方、内筒102の外
周面に環板119を同軸をなして回転可能に取り付ける
と共に、当該環板119にリングギヤ120を同軸をな
して一体的に取り付け、前記ゲート板117を内筒10
2に対して回転可能に支持する支持軸118の端部の同
軸上に上記リングギヤ120と噛み合うピニオン121
を取り付け、さらに、上記環板119の回転を制動する
ブレーキ122を配設した被処理物移動規制手段を設け
るとよい。
【0068】このようにして構成された被処理物移動規
制手段においては、当初、ブレーキ122を開放して、
ゲート板117が内筒102の内部を仕切る状態(閉鎖
状態)に配向させておき、被処理物1の内筒102の供
給ダクト111側から前記排出穴102aへの移動を規
制することにより、脆化物3の剥離していない箔状物2
の排出を抑制して、箔状物2から脆化物3を確実に剥離
させる。なお、このとき、管板119およびリングギヤ
120は、内筒102およびゲート板117と共に周方
向へ回転して、リングギヤ120とピニオン121との
相対的な位置が変わらないため、ゲート板117は、閉
鎖状態を維持している。
【0069】このようにして箔状物2から脆化物3を十
分に剥離したら(例えば、実験等により予め求められた
処理時間を経過したら)、前記ブレーキ122を作動し
て環板119およびリングギヤ120の回転を停止させ
て、リングギヤ120に対してピニオン121を回転さ
せ、支持軸118を介してゲート板117を回転させる
ことにより、ゲート板117を開放状態として、箔状物
2の内筒102の前記排出穴102a側への移動規制を
解除して、箔状物2を排出穴102aから排出させる。
【0070】このようなゲート板117の開放と閉鎖と
を所定時間ごとに繰り返し行なえば、箔状物2と脆化物
3との分離を効率よく行うことが確実にできる。
【0071】《堰板型》また、被処理物移動規制手段の
他の実施の形態としては、例えば、図8(a)に示すよ
うに、内筒102の内面に環状の堰部材の一例である堰
板123を設けることにより、当該堰板123をオーバ
フローする被処理物1(浮遊しやすい小さい脆化物3や
箔状物2)のみを内筒102の前記排出穴102a側へ
移動できるようにしたり、図8(b)に示すように、堰
板123に切欠123aを形成することにより、当該切
欠123aを通過する被処理物1(通過しやすい小さい
脆化物3や箔状物2)のみを内筒102の前記排出穴1
02a側へ移動できるようにすることも可能である。
【0072】《空気噴射型》さらに、被処理物移動規制
手段の他の実施の形態としては、例えば、図9に示すよ
うに、内筒102の軸方向の中程あたりの下方寄りの位
置で先端を前記環板108a側へ向けるように当該内筒
102内に還流手段の一例である空気噴射管124を設
け、当該空気噴射管124の先端から内筒102の軸心
高さ位置またはそれよりも下方の内面へ向けて流体の一
例である空気4を噴射することにより、内筒102の下
方側に位置する被処理物1(比較的大きなもの)を上記
環板108a側へ戻して十分に処理を行うようにするこ
とも可能である。
【0073】<掻き上げフィン>また、前述した第一番
目の実施の形態では、内筒102の軸方向に沿って長手
方向を向けるようにして掻き上げフィン103を複数立
設したが、本発明はこれに限らず、例えば、その数は少
なくとも1つ以上であればよく、また、その向きは内筒
102の軸方向に直交せずに交差する任意の方向であれ
ばよく、これらは各種の条件に応じて適宜選定されるも
のである。
【0074】<ノズル管>また、前述した第一番目の実
施の形態では、内筒102の軸心高さ位置によりもわず
かに上方に位置させて、内筒102の上方へ向かう回転
方向側の、外周面の略軸心高さ位置にノズル孔112a
を形成したノズル管112により空気4を噴射するよう
にしたが、本発明はこれに限らず、内筒102の軸心高
さ位置またはそれよりも上方の、内筒102の上方へ向
かう回転方向側の内面へ向けて空気4を噴射できるよう
にノズル穴を形成したノズル管であればよく、そのノズ
ル管の配設位置やノズル孔の形成位置や数や形状等は、
各種条件に応じて適宜選定されるものである。
【0075】<有害物質分解手段>前述した第一番目の
実施の形態では、有害物質処理システムにおいて、水熱
分解手段によりPCB等の有害物質を分解処理したが、
他の実施の形態としては、例えば、高圧ポンプにより臨
界圧力以上に水を加圧し、この中にPCBを含む有機物
や洗浄廃液を投入し、酸化剤によってPCB等の有害物
質を酸化分解する超臨界水酸化手段を使用することが可
能である。このような超臨界水酸化手段においては、極
めて短時間で高い反応効率が得られると共に、水熱分解
法と同様に、ダイオキシン類等の有害物質を発生させな
いという利点がある。
【0076】<被処理物>前述した第一番目の実施の形
態では、コンデンサ20を処理する場合を例にして説明
したが、本発明はこれに限らず、被処理物として、箔状
物とこれに付着した脆化物とを分離するような場合であ
れば、上述した第一番目の実施の形態の場合と同様に適
用することができる。
【0077】
【発明の効果】第一番目の発明による分離装置は、箔状
物とこれに付着した脆化物との被処理物において当該箔
状物と当該脆化物とを分離する分離装置であって、ケー
シングと、前記ケーシングの内部に回転可能に支持され
て内部と外部とを連通する孔を周面に複数有する内筒
と、前記ケーシングの外部と前記内筒の内部とを連通す
るように当該内筒の一方の端面側へ連絡する供給ダクト
と、前記ケーシングの外部と前記内筒の内部とを連通す
るように当該内筒の他方の端面側へ連絡する排出ダクト
と、前記内筒を回転させる内筒回転手段とを備えたこと
から、内筒回転手段で内筒を回転させて、被処理物を供
給ダクトから内筒の内部に供給すると、被処理物が攪拌
され、脆化物に衝撃が加えられるため、脆化物が粉砕さ
れて箔状物から剥離し、脆化物が内筒の孔からケーシン
グ内に排出される一方、箔状物が内筒の他端側から排出
ダクトを介してケーシングの外部へ排出されるようにな
るので、箔状物とこれに付着した脆化物とを容易に分離
することができる。
【0078】第二番目の発明による分離装置は、第一番
目の発明において、前記内筒の内面に掻き上げフィンが
立設されているので、内筒の内部に供給された被処理物
を掻き上げて上方から落下させることができ、脆化物の
粉砕を効率よく行うことができる。
【0079】第三番目の発明による分離装置は、第二番
目の発明において、前記内筒の軸方向に沿って軸方向を
向けるように当該内筒の内部に配設され、外周面にノズ
ル孔を複数有するノズル管と、前記ノズル管に流体を送
給する流体送給手段とを備えているので、脆化物に空気
噴流を吹き付けることができ、脆化物の粉砕を効率よく
行うことができる。
【0080】第四番目の発明による分離装置は、第三番
目の発明において、前記ノズル管が、前記内筒の軸心高
さ位置またはそれよりも上方の、当該内筒の上方へ向か
う回転方向側の内面へ向けて前記流体を噴射するように
前記ノズル孔を有しているので、掻き上げフィン上に掻
き上げられた被処理物、すなわち、脆化物の付着してい
る箔状物や比較的大きい脆化物を中心にして流体を噴射
することができ、脆化物の剥離した箔状物に空気の噴流
が直接的に当たることはほとんどなく、箔状物の丸まり
を抑制することができる。
【0081】第五番目の発明による分離装置は、第一番
目から第四番目の発明のいずれかにおいて、前記供給ダ
クトに連結されたホッパと、前記ホッパの内部に回転可
能に取り付けられた複数の破砕用羽根車と、前記ホッパ
の内部に設けられて、前記被処理物が前記破砕用羽根車
を経由して通過するように当該被処理物の移動を案内す
るガイド部材とを備えているので、箔状物に付着する脆
化物を大まかに粉砕しながら被処理物を内筒内に送給す
ることができ、処理効率をさらに高めることができる。
【0082】第六番目の発明による分離装置は、第一番
目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記内筒の
軸心が一端側よりも他端側ほど低くなるように当該内筒
を傾斜配向させたので、被処理物の自重で当該被処理物
を内筒の他端側へ向けて送り出すことができ、処理効率
を高めることができる。
【0083】第七番目の発明による分離装置は、第六番
目の発明において、前記内筒の一端側から他端側への前
記被処理物の移動を規制する被処理物移動規制手段を設
けたので、自重による被処理物の移動速度を調整するこ
とができ、箔状物と脆化物との分離を効率よく行うこと
が確実にできる。
【0084】第八番目の発明による分離装置は、第七番
目の発明において、前記被処理物移動規制手段が、前記
内筒の内面に設けられた環状の堰部材であるので、箔状
物と脆化物との確実な分離を簡単に行うことができる。
【0085】第九番目の発明による分離装置は、第八番
目の発明において、前記堰部材に切欠が形成されている
ので、箔状物と脆化物との確実な分離を簡単に行うこと
ができる。
【0086】第十番目の発明による分離装置は、第七番
目の発明において、前記被処理物移動規制手段が、前記
内筒の内部に他端側から一端側へ向かって流体を噴射す
る還流手段であるので、箔状物と脆化物との確実な分離
を簡単に行うことができる。
【0087】第十一番目の発明による分離装置は、第十
番目の発明において、前記還流手段が、前記内筒の軸心
高さ位置またはそれよりも下方の内面へ向けて前記流体
を噴射するので、箔状物と脆化物との確実な分離を簡単
に行うことができる。
【0088】第十二番目の発明による分離装置は、第七
番目の発明において、前記被処理物移動規制手段が、前
記内筒の内部に開閉可能に設けられたゲート部材と、前
記ゲート部材を開閉させるゲート部材開閉手段とを備え
ているので、箔状物と脆化物との確実な分離を簡単に行
うことができる。
【0089】第十三番目の発明による分離装置は、第十
二番目の発明において、前記ゲート部材開閉手段が、前
記ゲート部材を前記内筒に対して回転可能に支持する支
持軸と、前記内筒の外周面に同軸をなして回転可能に設
けられた環板と、前記環板に同軸をなして一体的に取り
付けられたリングギヤと、前記支持軸に同軸をなして取
り付けられて前記リングギヤと噛み合うピニオンと、前
記環板の回転の制動を行うブレーキとを備えているの
で、箔状物と脆化物との確実な分離を簡単に行うことが
できる。
【0090】第十四番目の発明による分離装置は、第一
番目から第十三番目の発明のいずれかにおいて、前記箔
状物が金属箔であり、前記脆化物が前記金属箔に付着し
て脆化された有機物であるので、第一番目から第十三番
目の発明で得られる効果を顕著に得ることができる。
【0091】第十五番目の発明による分離装置は、第十
四番目の発明において、前記金属箔が、PCB汚染され
たコンデンサに使用されていたアルミニウム箔であり、
前記有機物が、PCB汚染されたコンデンサに使用され
ていたプラスチックスフィルムおよび絶縁紙の少なくと
も一方であるので、第一番目から第十三番目の発明で得
られる効果を最も顕著に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分離装置の第一番目の実施の概略
構成図である。
【図2】コンデンサの概略構成図である。
【図3】PCB汚染されたコンデンサの処理方法の説明
図である。
【図4】本発明による洗浄装置を利用した有害物質処理
システムの第一番目の実施の形態の全体構成図である。
【図5】本発明による分離装置の他の実施の形態にかか
るホッパ部分の一例の概略構成図である。
【図6】本発明による分離装置の他の実施の形態にかか
るホッパ部分の他の例の概略構成図である。
【図7】本発明による分離装置の他の実施の形態にかか
る被処理物移動規制手段の一例の概略構成図である。
【図8】本発明による分離装置の他の実施の形態にかか
る被処理物移動規制手段の他の例の概略構成図である。
【図9】本発明による分離装置の他の実施の形態にかか
る被処理物移動規制手段のさらに他の例の概略構成図で
ある。
【図10】従来の有害物質処理システムの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 被処理物 2 箔状物 3 脆化物 4 空気 20 コンデンサ 21 素子 100 分離装置 100a シール部材 101 外筒 102 内筒 102a 排出穴 103 掻き上げフィン 104 補強環板 105 連結ビーム 106 駆動軸 107 駆動車輪 108a,108b 蓋板 109a,109b 支持ブラケット 110 供給ダクト 111 排出ダクト 112 ノズル管 112a ノズル孔 113 スクリュコンベヤ 114 ホッパ 115 ガイド板 116 破砕用羽根車 117 ゲート板 118 支持軸 119 環板 120 リングギヤ 121 ピニオン 122 ブレーキ 123 堰板 123a 切欠 124 空気噴出管 1001 被処理物 1002 有害物質(例えばPCB) 1003 容器 1004 分離手段 1005 解体手段 1006 前処理手段 1007 有機物 1008 無機物 1009 分離手段 1010 洗浄液 1011 洗浄手段 1012 洗浄廃液 1013 有害物質分解処理手段 1014 スラリー 1015 スラリー化手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B07B 1/46 B07B 1/46 A B09B 5/00 ZAB B09B 5/00 ZABZ (72)発明者 有馬 謙一 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 田頭 健二 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 4D004 AA50 AB06 CA04 CA07 CA15 CB09 CB13 CB21 CB42 CB43 4D021 AA15 AB02 AC01 CA11 CB01 CB04 DA01 DA13 DA14 EA10 4D065 CA05 CB10 CC01 CC08 EB20 ED23 ED24 4D067 EE02 EE17 EE22 GA20 GB03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箔状物とこれに付着した脆化物との被処
    理物において当該箔状物と当該脆化物とを分離する分離
    装置であって、 ケーシングと、 前記ケーシングの内部に回転可能に支持されて内部と外
    部とを連通する孔を周面に複数有する内筒と、 前記ケーシングの外部と前記内筒の内部とを連通するよ
    うに当該内筒の一方の端面側へ連絡する供給ダクトと、 前記ケーシングの外部と前記内筒の内部とを連通するよ
    うに当該内筒の他方の端面側へ連絡する排出ダクトと、 前記内筒を回転させる内筒回転手段と を備えたことを特徴とする分離装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記内筒の内面に掻き上げフィンが立設されていること
    を特徴とする分離装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記内筒の軸方向に沿って軸方向を向けるように当該内
    筒の内部に配設され、外周面にノズル孔を複数有するノ
    ズル管と、 前記ノズル管に流体を送給する流体送給手段とを備えて
    いることを特徴とする分離装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記ノズル管が、前
    記内筒の軸心高さ位置またはそれよりも上方の、当該内
    筒の上方へ向かう回転方向側の内面へ向けて前記流体を
    噴射するように前記ノズル孔を有していることを特徴と
    する分離装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかにおい
    て、 前記供給ダクトに連結されたホッパと、 前記ホッパの内部に回転可能に取り付けられた複数の破
    砕用羽根車と、 前記ホッパの内部に設けられて、前記被処理物が前記破
    砕用羽根車を経由して通過するように当該被処理物の移
    動を案内するガイド部材とを備えていることを特徴とす
    る分離装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかにおい
    て、 前記内筒の軸心が一端側よりも他端側ほど低くなるよう
    に当該内筒を傾斜配向させたことを特徴とする分離装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記内筒の一端側から他端側への前記被処理物の移動を
    規制する被処理物移動規制手段を設けたことを特徴とす
    る分離装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記被処理物移動規制手段が、前記内筒の内面に設けら
    れた環状の堰部材であることを特徴とする分離装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記堰部材に切欠が形成されていることを特徴とする分
    離装置。
  10. 【請求項10】 請求項7において、 前記被処理物移動規制手段が、前記内筒の内部に他端側
    から一端側へ向かって流体を噴射する還流手段であるこ
    とを特徴とする分離装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記還流手段が、前記内筒の軸心高さ位置またはそれよ
    りも下方の内面へ向けて前記流体を噴射することを特徴
    とする分離装置。
  12. 【請求項12】 請求項7において、前記被処理物移動
    規制手段が、 前記内筒の内部に開閉可能に設けられたゲート部材と、 前記ゲート部材を開閉させるゲート部材開閉手段とを備
    えていることを特徴とする分離装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記ゲート部材開閉手段が、 前記ゲート部材を前記内筒に対して回転可能に支持する
    支持軸と、 前記内筒の外周面に同軸をなして回転可能に設けられた
    環板と、 前記環板に同軸をなして一体的に取り付けられたリング
    ギヤと、 前記支持軸に同軸をなして取り付けられて前記リングギ
    ヤと噛み合うピニオンと、 前記環板の回転の制動を行うブレーキとを備えているこ
    とを特徴とする分離装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13のいずれかに
    おいて、 前記箔状物が金属箔であり、 前記脆化物が前記金属箔に付着して脆化された有機物で
    あることを特徴とする分離装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 前記金属箔が、PCB汚染されたコンデンサに使用され
    ていたアルミニウム箔であり、 前記有機物が、PCB汚染されたコンデンサに使用され
    ていたプラスチックスフィルムおよび絶縁紙の少なくと
    も一方であることを特徴とする分離装置。
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