JP2002370073A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

Info

Publication number
JP2002370073A
JP2002370073A JP2001181862A JP2001181862A JP2002370073A JP 2002370073 A JP2002370073 A JP 2002370073A JP 2001181862 A JP2001181862 A JP 2001181862A JP 2001181862 A JP2001181862 A JP 2001181862A JP 2002370073 A JP2002370073 A JP 2002370073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
tank
cleaning liquid
liquid
rinsing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001181862A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Suzuki
武志 鈴木
Kenichi Arima
謙一 有馬
Akio Kai
昭夫 開
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001181862A priority Critical patent/JP2002370073A/ja
Publication of JP2002370073A publication Critical patent/JP2002370073A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Removal Of Floating Material (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理物を効率よく洗浄することができる洗
浄装置を提供する。 【解決手段】 浮上型界面活性剤を水に添加した洗浄液
2を内部に入れられる洗浄槽111,114と、すすぎ
水3を内部に入れられるすすぎ槽112,115と、被
処理物を脱水する水切り槽113,116と、前記槽1
11〜113内に入れられてPCB油1の付着したトラ
ンスの容器等の大きい被処理物を内部に入れられる箱型
をなす網状の洗浄筐101と、前記槽114〜116内
に入れられてPCB油1の付着したトランスの破砕した
コイル等の細かい被処理物を内部に入れられる円筒型を
なす網状の洗浄ドラム102と、洗浄槽114およびす
すぎ槽115に設けられて洗浄ドラム102を回転させ
る駆動装置130と、洗浄槽111,114内の洗浄液
2の表面側に流れを与える噴射管141等と、洗浄槽1
11,114内の洗浄液2の表面側を取り込む排出管1
43等とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄装置に関し、
特に、トランスやコンデンサ等のPCB汚染機器類を洗
浄する場合に適用すると有効である。
【0002】
【従来の技術】近年では、PCB(Polychlorinated bi
phenyl, ポリ塩化ビフェニル:ビフェニルの塩素化異性
体の総称)が強い毒性を有することから、その製造およ
び輸入が禁止されている。このPCBは、1954年頃
から国内で製造開始されたものの、カネミ油症事件をき
っかけに生体・環境への悪影響が明らかになり、197
2年に行政指導により製造中止、回収の指示(保管の義
務)が出された経緯がある。
【0003】PCBは、ビフェニル骨格に塩素が1〜1
0個置換したものであり、置換塩素の数や位置によって
理論的に209種類の異性体が存在し、現在、市販のP
CB製品において約100種類以上の異性体が確認され
ている。また、この異性体間の物理・化学的性質や生体
内安定性および環境動体が多様であるため、PCBの化
学分析や環境汚染の様式を複雑にしているのが現状であ
る。さらに、PCBは、残留性有機汚染物質のひとつで
あって、環境中で分解されにくく、脂溶性で生物濃縮率
が高く、さらに半揮発性で大気経由の移動が可能である
という性質を持つ。また、水や生物など環境中に広く残
留することが報告されている。
【0004】このPCBは平成4(1997)年に廃PC
B、PCBを含む廃油、PCB汚染物が廃棄物の処理及
び清掃に関する法律に基づく特別管理廃棄物に指定さ
れ、さらに、平成9(1997)年にはPCB汚染物として
木くず、繊維くずが、追加指定された。
【0005】PCB処理物となる電気機器としては、高
圧トランス、高圧コンデンサ、低圧トランス・コンデン
サ、柱上トランスがあり、廃PCB等としては、熱媒体
に用いたものは絶縁油として用いたもの、また、これら
の洗浄に用いた灯油等があり、廃感圧紙としては、ノー
カーボン紙に使用されたカプセルオイルがあり、さら
に、これらのPCBの使用又は熱媒の交換、絶縁油の再
生、漏洩の浄化、PCB含有物の処理等の際に用いられ
た活性炭や、廃白土、廃ウェス類、作業衣等のPCB汚
染物がある。現在これらは厳重に保管がなされている
が、早急なPCBの処理が望まれている。
【0006】近年では、このようなトランス等に使用さ
れているPCBを処理する技術が種々開発されており、
例えば特開平9−79531号公報に記載の技術が知ら
れている。図11に、上記提案にかかるPCBの処理方
法のフローチャートを示す。
【0007】図11に示すように、まず、PCBが封入
されているトランスから油を抜き取り(S901)、さ
らに溶剤洗浄によって内部に付着しているPCBを除去
し(S902)、回収する(S903)。洗浄後の溶剤
は、トランスから抜き出した油と共に分解処理され(S
904)、無害化される。
【0008】つぎに、油抜きしたトランスを乾燥させて
PCBを無酸素下高温常圧加熱によって蒸発させ(S9
05)、PCBの飛散を防止する。そして、乾燥後のト
ランスを解体し(S906)、ケースとトランスコアを
分離する。ケースは、電炉や転炉のスクラップ源に供さ
れる(S907)。一方、トランスコアは、モービルシ
ャー等によってその銅コイルを切断され、コイル線と鉄
心とに分離される(S908)。
【0009】分離された鉄心は溶融炉にて溶融され、回
収される(S909)。また、分離した銅コイルおよび
これに付着した紙などの有機物は、誘導加熱炉にて溶融
される(S910)。そして、上記溶融した銅は回収さ
れ、各溶融炉で発生したPCBガスは、1200℃で高
温熱分解することにより無害化される(S911)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
PCB処理方法では、金属製の各種部材(被処理物)を
溶融させてPCBを分解処理しているため、設備が大規
模化してしまうだけでなく、多大な熱エネルギが必要と
なってしまい、イニシャルコストおよびランニングコス
トが高くなってしまっている。
【0011】このため、例えば、図12に示すように、
内部に洗浄液801を蓄えて内部上方の中央部分を仕切
板812で二区画に仕切られた洗浄槽811の一方の区
画側に被処理物800を所定時間浸漬することにより、
当該被処理物800に付着しているPCB油1を一方の
区画側の洗浄液801の表面上に浮上させた後、洗浄槽
811の底部に設けられたコンベア813を走行させて
被処理物800を他方の区画に移送して引き上げること
により、被処理物800を洗浄して当該被処理物800
からPCB油1を分離させ、引き続き、図示しないすす
ぎ槽中に所定時間浸漬してすすぎ洗いをしてから、図示
しない水切り槽に移送して乾燥させることにより、被処
理物800を処理することが考えられている。
【0012】しかしながら、このようにして被処理部材
800を洗浄槽811で洗浄しようとすると、容器等の
大きな被処理物800を洗浄することはできるものの、
破砕されたコイル等の細かい被処理物を洗浄することは
難しくなってしまう。
【0013】また、洗浄液801に浮上したPCB油1
の再度の付着を防止するために洗浄槽811に被処理物
800の引き上げ空間を用意しなければならないので、
設置スペースが大きくなってしまう。
【0014】さらには、洗浄した被処理物800を水切
りして乾燥させるのに時間がかかってしまい、効率が悪
かった。
【0015】本発明は、このような問題を鑑みてなされ
たものであり、被処理物を効率よく洗浄処理することが
できる洗浄装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明による洗浄装置は、内部に洗浄
液が供給される洗浄槽と、前記洗浄槽内に着脱可能に挿
入され、有害物質の付着した被処理物を内部で保持する
洗浄ドラムと、前記洗浄槽に設けられて前記洗浄ドラム
を回転させる回転駆動手段とを備えてなることを特徴と
する。
【0017】第二番目の発明による洗浄装置は、第一番
目の発明において、内部にすすぎ液が供給されると共
に、内部に前記洗浄ドラムが挿入されるすすぎ槽と、前
記すすぎ槽に設けられて前記洗浄ドラムを回転させる回
転駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】第三番目の発明による洗浄装置は、第一番
目または第二番目の発明において、内部に前記洗浄ドラ
ムが挿入され、前記被処理物を乾燥させる乾燥槽を備え
たことを特徴とする。
【0019】第四番目の発明による洗浄装置は、第一番
目から第三番目の発明のいずれかにおいて、前記洗浄ド
ラムが、周面に開口部を有する外筒と、前記外筒の内部
に配設されて、周面に開口部を有する内筒とを備え、前
記外筒の前記開口部と前記内筒の前記開口部とを一致さ
せる位置と、異なる位置とに切り換えて固定できるよう
に、当該外筒と当該内筒とが周方向へ相対的に回動可能
に設定されていることを特徴とする。
【0020】第五番目の発明による洗浄装置は、内部に
洗浄液が供給される洗浄槽と、前記洗浄槽内に挿入さ
れ、有害物質の付着した被処理物を内部で保持する洗浄
筐と、前記洗浄槽内の前記洗浄液の上層側を取り除く上
層除去手段とを備えてなることを特徴とする。
【0021】第六番目の発明による洗浄装置は、第一番
目から第四番目の発明のいずれかにおいて、前記洗浄槽
内の前記洗浄液の上層側を取り除く上層除去手段を備え
たことを特徴とする。
【0022】第七番目の発明による洗浄装置は、第五番
目または第六番目の発明において、前記上層除去手段
が、前記洗浄槽内の前記洗浄液の上層側に流れを与える
流通生成手段と、前記洗浄槽内の前記洗浄液の上層側を
取り込む取込手段とを備えていることを特徴とする。
【0023】第八番目の発明による洗浄装置は、第七番
目の発明において、前記流通生成手段が、流体を噴射す
る流体噴射手段を備えていることを特徴とする。
【0024】第九番目の発明による洗浄装置は、第七番
目の発明において、前記取込手段が、取込口を形成され
て、前記洗浄槽内の前記洗浄液に浮上するフロータを備
えていることを特徴とする。
【0025】第十番目の発明による洗浄装置は、第九番
目の発明において、前記流通生成手段が、前記フロータ
に連結されて前記洗浄液の上層側を吸引する吸引手段を
備えていることを特徴とする。
【0026】第十一番目の発明による洗浄装置は、第一
番目から第十番目の発明のいずれかにおいて、前記洗浄
液が、浮上型界面活性剤を水に添加したものであること
を特徴とする。
【0027】第十二番目の発明による洗浄装置は、第三
番目の発明において、前記乾燥槽が、内部を密閉可能な
蓋と、当該乾燥槽内を減圧させる減圧手段と、当該乾燥
槽内に前記洗浄液の蒸気を供給する洗浄液蒸気供給手段
と、当該乾燥槽内の前記洗浄液および前記蒸気を回収す
る洗浄液回収手段とを備えていることを特徴とする。
【0028】第十三番目の発明による洗浄装置は、内部
に洗浄液が供給される洗浄槽と、前記洗浄槽内に挿入さ
れ、有害物質の付着した被処理物を内部で保持する洗浄
筐と、内部に前記洗浄筐が挿入され、前記被処理物を乾
燥させる乾燥槽とを備え、前記乾燥槽が、内部を密閉可
能な蓋と、当該乾燥槽内を減圧させる減圧手段と、当該
乾燥槽内に前記洗浄液の蒸気を供給する洗浄液蒸気供給
手段と、当該乾燥槽内の前記洗浄液および前記蒸気を回
収する洗浄液回収手段とを備えていることを特徴とす
る。
【0029】第十四番目の発明による洗浄装置は、第十
二番目または第十三番目の発明において、前記洗浄液が
有機溶剤であることを特徴とする。
【0030】第十五番目の発明による洗浄装置は、第一
番目から第十四番目の発明のいずれかにおいて、前記洗
浄槽内に超音波発振器を設けたことを特徴とする。
【0031】第十六番目の発明による洗浄装置は、第一
番目から第十五番目の発明のいずれかにおいて、前記有
害物質が、PCB、廃棄塗料、廃棄燃料、有害薬品のう
ちの少なくとも一種であることを特徴とする。
【0032】第十七番目の発明による洗浄装置は、第一
番目の発明において、前記被処理物が、PCBを含有し
たトランスまたはコンデンサの無機物製の破砕された部
材であることを特徴とする。
【0033】第十八番目の発明による洗浄装置は、第五
番目の発明において、前記被処理物が、PCBを含有し
たトランスまたはコンデンサの容器および蓋であること
を特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明による洗浄装置の実施の形
態を図面を用いて説明するが、本発明はこれらの実施の
形態に限定されるものではない。
【0035】[第一番目の実施の形態]本発明による洗
浄装置の第一番目の実施の形態を図1〜7を用いて説明
する。図1は、洗浄装置の全体外観図、図2は、洗浄装
置の全体平面図、図3は、洗浄装置の側方からみた内部
構造図、図4は、要部の作用説明図、図5は、トランス
の概略構成図、図6は、コンデンサの概略構成図、図7
は、有害物質処理システムの全体構成図である。
【0036】[被処理物]本発明による洗浄装置で洗浄
処理可能な被処理物としては、例えば、絶縁油としてP
CBを適用しているトランスやコンデンサ等が挙げられ
る。このようなトランスおよびコンデンサの概略構成を
図5,6を用いて説明する。
【0037】図5に示すように、トランス10は、鉄心
11に対して銅製のコイル12を巻いたコア13を鉄製
の容器14内に収納した構成であり、PCB油1を絶縁
油として内部に封入したものである。また、コイル12
は、銅線に絶縁紙を巻き付けた構成であり、鉄枠17上
部には碍子18が設けられている。また、容器14の開
口部は蓋19により密封されている。一般的なトランス
の容量範囲は、5〜100kVAであり、本発明ではす
べての範囲において処理ができる。
【0038】また、図6に示すように、コンデンサ20
は、複数の素子21がプレスボード22を介して固定バ
ンド23で束ねてなるものを絶縁紙24で覆った状態で
容器25内に充填され、PCB油1が封入口25aから
内部に封入され封止されてなるものである。なお、図6
中、27は接地端子、28は高圧端子、29は碍子であ
る。上記素子21は、アルミ箔、絶縁紙、樹脂フィルム
及びスペーサ等から構成されている。一般的なコンデン
サの容量範囲は、数〜500kvarであり、本発明で
はすべての範囲において処理ができる。
【0039】[洗浄装置]次に、洗浄装置の概要を図1
〜3を用いて説明する。図1〜3に示すように、本実施
の形態による洗浄装置100は、内部に洗浄液2が供給
される洗浄槽111と、洗浄槽111内に着脱可能に挿
入され、PCB油1の付着した被処理物を内部で保持す
る洗浄筐101と、内部にすすぎ液であるすすぎ水3が
供給されると共に、内部に洗浄筐101が挿入されるす
すぎ槽112と、内部に洗浄筐101が挿入され、被処
理物を乾燥させる乾燥槽である水切り槽113とを備え
ると共に、空気4を噴射して洗浄槽111内の洗浄液2
の上層側に流れを与える噴射管141およびエアコンプ
レッサ142等と、洗浄槽111内の洗浄液2の上層側
を取り込む排出管143とを備えている。
【0040】さらに、上記洗浄装置100は、内部に洗
浄液2が供給される洗浄槽114と、洗浄槽114内に
着脱可能に挿入され、PCB油1の付着した被処理物を
内部で保持する洗浄ドラム102と、洗浄槽114に設
けられて洗浄ドラム102を回転させる駆動装置130
と、内部にすすぎ水3が供給されると共に、内部に洗浄
ドラム102が挿入されるすすぎ槽115と、すすぎ槽
115に設けられて洗浄ドラム102を回転させる駆動
装置130と、内部に洗浄ドラム102が挿入され、被
処理物を乾燥させる乾燥槽である水切り槽117とを備
えると共に、空気4を噴射して洗浄槽114内の洗浄液
2の上層側に流れを与える噴射管141およびエアコン
プレッサ142等と、洗浄槽114内の洗浄液2の上層
側を取り込む排出管143とを備えている。
【0041】このような洗浄装置100の具体的な構成
を図1〜3を用いて以下に説明する。図1〜3に示すよ
うに、槽本体110の内部は、幅方向に2区画、奥行き
方向に3区画、合計6区画に仕切られている。図1,2
に示すように、槽本体110の奥行き方向一方側(上流
側)の区画は、内部に洗浄液2を供給される洗浄槽11
1,114となっている。槽本体110の奥行き方向中
程の区画は、内部にすすぎ水3を供給されるすすぎ槽1
12,115となっている。槽本体110の奥行き方向
他方側(下流側)の区画は、乾燥槽である水切り槽11
3,116となっている。
【0042】前記洗浄槽111、すすぎ槽112、水切
り槽113内には、箱型をなす網状の洗浄筐101を支
持する支持フレーム117がそれぞれ設けられている。
洗浄槽111およびすすぎ槽112の底部には、超音波
を発振する超音波発振器120がそれぞれ設けられてい
る。
【0043】また、図1〜3に示すように、前記洗浄槽
114、すすぎ槽115、水切り槽116内には、円筒
型をなす網状の洗浄ドラム102を支持する支持フレー
ム117がそれぞれ設けられている。洗浄槽114およ
びすすぎ槽115の底部には、超音波を発振する超音波
発振器120がそれぞれ設けられている。洗浄槽114
およびすすぎ槽115内には、上記洗浄ドラム102を
回転させる回転駆動手段である駆動装置130がそれぞ
れ設けられている。
【0044】上記駆動装置130は、前記槽114,1
15の前記幅方向にわたる長さを有すると共に、当該槽
114,115内の前記支持フレーム114a,115
aの前記奥行き方向一方側(上流側)および他方側(下
流側)にそれぞれ回転可能に支持された駆動軸131
a,131bと、駆動軸131aの両端および駆動軸1
31bの前記槽111,112側の端部に同軸をなして
それぞれ取り付けられたスプロケット132a〜132
cと、前記槽114,115の壁面の上端に配設された
駆動モータ133と、この駆動モータ133の駆動歯車
133aと前記スプロケット132aとの間および前記
スプロケット132b,132c間にそれぞれ掛け渡さ
れた駆動チェーン134a,134bと、前記駆動軸1
31a,132bに同軸をなして軸方向に沿って所定の
間隔で複数(本実施の形態では2つ)設けられた駆動ロ
ーラ135a〜135dとを備えている。
【0045】つまり、駆動装置130は、上記槽11
4,115の内部に洗浄ドラム102がセットされる
と、駆動ローラ135a〜135dが洗浄ドラム102
の外周面に当接し、駆動モータ133の駆動に伴って駆
動歯車133aが回転すると、駆動チェーン133a、
スプロケット132a、駆動軸131aを介して駆動ロ
ーラ135a,135bが回転駆動し、さらに、スプロ
ケット132b、駆動チェーン134b、スプロケット
132c、駆動軸131bを介して駆動ローラ135
c,135dが回転駆動して、洗浄ドラム102を周方
向に回転させることができるようになっているのであ
る。
【0046】また、図2,3に示すように、前記洗浄槽
111,114のすすぎ槽112,115側の壁面の上
方寄りには、当該洗浄槽111,114内の洗浄液2の
表面を向くと共に、当該壁面と対向する壁面側へ向けら
れた噴射口141aを当該洗浄槽111,114の幅方
向にわたって複数形成された噴射管141が当該洗浄槽
111,114の幅方向にわたって長手方向を向けてそ
れぞれ配設されている。これら噴射管141には、流体
である空気4を送給するエアコンプレッサ142がそれ
ぞれ連結されている。洗浄槽111,114内の前記奥
行き方向一方側(上流側)の壁面近傍には、排出管14
3がそれぞれ立設されている。これら排出管143の下
端は、槽本体110の外側に配置された図示しない廃液
タンクにそれぞれ連結されている。
【0047】なお、本実施の形態では、噴射管141、
エアコンプレッサ142等により流体噴射手段を構成す
ると共に流通生成手段を構成し、排出管143、前記廃
液タンク等により取込手段を構成し、当該流通生成手
段、当該取込手段等により上層除去手段を構成してい
る。また、図1においては、上層除去手段の記載を省略
している。
【0048】[洗浄方法]このような洗浄装置100を
使用して、例えば、分解処理された前記トランス10を
洗浄する場合を次に説明する。
【0049】<大型の被処理物の洗浄> 《洗浄工程》後述する有害物質処理システムで分解され
たトランス10のうち、容器14や蓋19等のような大
きい被処理物は、箱型の前記洗浄筐101内に入れら
れ、小型クレーン等により、槽本体110の洗浄槽11
1内の洗浄液2中に当該洗浄筐101と共に入れられて
浸漬される。続いて、超音波発振器120を作動する
と、上記被処理物は、超音波洗浄され、表面に付着して
いるPCB油1が除去され、洗浄液2中の浮上型の界面
活性剤の作用により、洗浄液2の表面に浮上して汚染物
層を形成する。
【0050】《汚染物層除去工程》このようにして被処
理物を所定時間洗浄したら、超音波発振器120の作動
を停止すると共に、前記エアコンプレッサ142を作動
すると、図4に示すように、噴射管141の噴射口14
1aから空気4が噴射されて洗浄液2の上層側に流れを
与え、洗浄液2の表面に浮上しているPCB油1の汚染
物層がすすぎ槽112側の壁面側から対向壁面側へ向か
って流れて、前記排出管143の上端内に取り込まれ、
洗浄槽111内の洗浄液2の上層側から除去される。排
出管143から排出されたPCB油1は、前記廃液タン
ク内に回収される。
【0051】《すすぎ工程》このようにして洗浄槽11
1内の洗浄液2の上層側からPCB油1の汚染物層を除
去したら、前記洗浄筐101を小型クレーン等により引
き上げ、すすぎ槽112内のすすぎ水3中に入れて浸漬
した後、超音波発振器120を作動して、すすぎ洗浄を
行う。
【0052】《水切り工程》すすぎ洗浄を終えたら、前
記洗浄筐101を小型クレーン等により引き上げ、水切
り槽113内に所定時間載置して水切りを行う。
【0053】水切りを終えたら、前記洗浄筐101を小
型クレーン等により引き上げ、当該筐101内から被処
理物を取り出して、基準値をクリアしているかどうか判
定し、基準値をクリアしていない場合には再度洗浄し、
基準値をクリアしている場合には廃棄または再利用す
る。
【0054】<小型被処理物の洗浄> 《洗浄工程》一方、分解されたトランス10のうち、破
砕された鉄心11やコイル12や碍子18等のような無
機物の細かい被処理物は、円筒型の前記洗浄ドラム10
2内に入れられ、小型クレーン等により、槽本体110
の洗浄槽114内の洗浄液2中に当該洗浄筐101と共
に入れられて浸漬される。続いて、超音波発振器120
を作動すると共に、駆動装置130の駆動モータ133
を駆動させると、洗浄ドラム102が先に説明したよう
に回転し、内部に入れられた細かい被処理物が掻き混ぜ
られて、まんべんなく洗浄液2と接触しながら超音波洗
浄され、表面に付着しているPCB油1がムラなく除去
され、洗浄液2中の浮上型の界面活性剤の作用により、
洗浄液2の表面に浮上して汚染物層を形成する。
【0055】《汚染物層除去工程》このようにして被処
理物を所定時間洗浄したら、前記駆動モータ133の作
動を停止して洗浄ドラム102の回転を停止すると共
に、超音波発振器120の作動を停止する一方、前記エ
アコンプレッサ142を作動すると、大きい被処理物の
洗浄槽111の場合と同様に、噴射管141の噴射口1
41aから空気4が噴射されて洗浄液2の上層側に流れ
を与え、洗浄液2の表面に浮上しているPCB油1の汚
染物層がすすぎ槽115側の壁面側から対向壁面側へ向
かって流れて、前記排出管143の上端内に取り込ま
れ、洗浄槽114内の洗浄液2の上層側から除去され
る。排出管143から排出されたPCB油1は、前記廃
液タンク内に回収される。
【0056】《すすぎ工程》このようにして洗浄槽11
4内の洗浄液2の上層側からPCB油1の汚染物層を除
去したら、前記洗浄ドラム102を小型クレーン等によ
り引き上げ、すすぎ槽115内のすすぎ水3中に入れて
浸漬した後、超音波発振器120を作動すると共に、駆
動装置130の駆動モータ133を駆動して、被処理物
を掻き混ぜながらすすぎ洗浄を行う。
【0057】《水切り工程》すすぎ洗浄を終えたら、前
記洗浄ドラム102を小型クレーン等により引き上げ、
水切り槽116内に所定時間載置して水切りを行う。
【0058】水切りを終えたら、前記洗浄ドラム102
を小型クレーン等により引き上げ、当該ドラム102内
から被処理物を取り出して、基準値をクリアしているか
どうか判定し、基準値をクリアしていない場合には再度
洗浄し、基準値をクリアしている場合には廃棄または再
利用する。
【0059】したがって、このような洗浄装置100に
よれば、次のような効果を得ることができる。
【0060】(1)破砕された鉄心11やコイル12や
碍子18等のような無機物の細かい被処理物を、円筒型
の前記洗浄ドラム102内に入れて回転させながら洗浄
するようにしたので、細かい被処理物であっても、容易
にムラなく洗浄することができ、効率よく洗浄すること
ができる。
【0061】(2)洗浄液2の表面に生成したPCB油
1の汚染物層を空気4により流して排出管142に取り
込ませるようにしたので、洗浄液2の上層側からPCB
油1の汚染物層を除去することができる。このため、被
処理物を引き上げるにあたって、被処理物の引き上げ空
間を用意しなくても、当該被処理物へのPCB油1の再
付着を防止することができるので、洗浄槽111,11
4のスペースを必要十分な大きさにすることができ、効
率よく洗浄することができる。
【0062】(3)浮上型の界面活性剤を水に添加した
洗浄液2を使用して被処理物を洗浄するようにしたの
で、被処理物から洗浄除去したPCB油1のほとんどす
べてを洗浄液2の表面に確実に浮上させることができ
る。このため、洗浄液2の水を比較的長期にわたって利
用することができるので、洗浄液2の廃棄処理にかかる
手間やコストを大幅に削減することができる。
【0063】[有害物質処理システム]このようにして
トランス10等の洗浄を行う洗浄装置100は、以下の
ような有害物質処理システムに組み込まれることによ
り、より効果的に利用することができる。
【0064】有害物質処理システムは、図7に示すよう
に、有害物質が付着又は含有又は保存されている被処理
物を無害化する有害物質処理システムであって、被処理
物(例えばトランス、コンデンサ等)1001である有害物
質( 例えばPCB等)1002 を保存する容器1003から当該
有害物質1002を分離する第1の分離手段1004と、被処理
物1001を構成する構成材1001a,b,…を解体する解体
手段1005とのいずれか一方又は両方を有する前処理手段
1006と、前処理手段1006において処理された被処理物を
構成する構成材(コア、コンデンサ素子部等)1001a,
b,…から紙・木・樹脂等の有機物1007と金属等の無機
物1008とに分離する第2の分離手段1009と、上記前処理
手段1006で分離された金属製の容器1003又は上記分離手
段1009で分離した金属等の無機物1008を洗浄液1010で洗
浄する洗浄手段1011と、洗浄後の洗浄廃液1012及び前処
理手段で分離した有害物質1001のいずれか一方又は両方
を分解処理する有害物質分解処理手段1013とを、具備し
てなるものである。
【0065】このような有害物質処理システムにおいて
は、前記洗浄装置100は上記洗浄手段1011として使用
される。
【0066】このような有害物質処理システムによれ
ば、トランス10中のPCB濃度を、現在のPCBの排
出基準値(3ppb)以下の0.5ppb以下にまで低減
することができ、PCBを含むトランス10を安全かつ
確実に処理することができる。したがって、PCB含有
物品の完全処理が可能となり、PCBの完全消滅が可能
となる。
【0067】また、PCB以外の有機化合物も処理する
ことができるので、PCB中に含まれるダイオキシン
類、PCBに汚染された紙、木、布などの有機物、およ
びケースの洗浄に使用する洗浄剤も同様に分解処理する
ことができる。
【0068】なお、上記水熱分解方法は本願出願人によ
り既に開示されており、詳しくは特開平11−639号
公報、特開平11−253795号公報等を参照された
い。また、鉄心11は、鋼板が積層されたものなので、
破砕することにより、積層部分のPCBが効率よく除去
されるようになる。
【0069】[第二番目の実施の形態]本発明による洗
浄装置の第二番目の実施の形態を図8を用いて説明す
る。図8は、洗浄装置の洗浄槽の要部の概略構成図であ
る。ただし、前述した第一番目の実施の形態の場合と同
様な部分については、前述した第一番目の実施の形態の
説明で使用した符号と同一の符号を使用することによ
り、その説明を省略する。
【0070】図8に示すように、洗浄槽111,114
内の前記すすぎ槽112,115側の壁面の中程には、
噴射口151aを上方へ向けた噴射ノズル151当該洗
浄槽111,114の幅方向にわたって所定の間隔で複
数配設されている。洗浄槽111,114内の前記奥行
き方向一方側(上流側)の壁面近傍の洗浄液2上には、
外周面の上方に吸引口(取込口)152aを複数形成さ
れて当該洗浄液2の表面に浮上するフロータ152が配
備されている。
【0071】前記フロータ152には、耐圧性および可
撓性を有するフレキシブルチューブ153の一端側が連
結されている。フレキシブルチューブ153の他端は、
吸引ポンプ154の吸引口に連絡している。吸引ポンプ
154の送出口は、分離タンク155の上方に連絡して
いる。分離タンク155の下部は、送出ポンプ156の
受入口に連絡している。送出ポンプ156の送出口は、
前記噴射ノズル151にそれぞれ連絡している。
【0072】なお、本実施の形態では、フロータ152
等により取込手段を構成し、フレキシブルチューブ15
3、吸引ポンプ154等により吸引手段を構成し、噴射
ノズル151、分離タンク155、送出ポンプ156等
により流体噴射手段を構成し、当該吸引手段、当該流体
噴射手段等により流通生成手段を構成し、当該流通生成
手段、当該取込手段等により表面除去手段を構成してい
る。
【0073】また、図8においては、すすぎ槽112,
115や水切り槽113,116、超音波発振器120
や駆動装置130等の記載を省略した。
【0074】このような洗浄槽111,114におい
て、被処理物を洗浄した後、吸引ポンプ154を作動さ
せると、洗浄液2と共に当該洗浄液2の上層側のPCB
油1の汚染物層がフロータ152の吸引口152aから
吸引されて取り込まれ、フレキシブルチューブ153等
を介して分離タンク155内に送給され、洗浄液2とP
CB油1とが当該分離タンク155内で分離する。引き
続き、送出ポンプ156を作動させると、分離タンク1
55内の下方に位置する洗浄液2が前記噴射ノズル15
1の噴射口151aから噴出し、洗浄槽111,114
内に戻されると共に、当該洗浄槽111,114内の洗
浄液2の上層側のPCB油1の汚染物層に前記フロータ
152側へ向かう流れを与える。
【0075】これにより、洗浄槽111,114内の洗
浄液2の上層側のPCB油1の汚染物層を分離タンク1
55内に取り除くことができ、当該洗浄槽111,11
4から被処理物を引き上げる際のPCB油1の再付着を
防止することができる。
【0076】つまり、前述した第一番目の実施の形態で
は、空気4の気流によりPCB油1の汚染物層に流れを
与えて当該汚染物層を排出管143から取り込むように
したが、本実施の形態では、PCB油1の汚染物層を洗
浄液2と共に吸引して取り込むと共に、洗浄槽111,
114内の洗浄液2の上層側のPCB油1の汚染物層に
さらなる流れを与えるように、PCB油1と分離させた
洗浄液2を洗浄槽111,114内に戻し入れるように
したのである。
【0077】したがって、本実施の形態によれば、前述
した第一番目の実施の形態の場合と同様な効果を得るこ
とができるのはもちろんのこと、前述した第一番目の実
施の形態の場合よりも、洗浄槽111,114内の洗浄
液2の上層側からPCB油1を効率よく除去することが
できる。
【0078】[第三番目の実施の形態]本発明による洗
浄装置の第三番目の実施の形態を図9を用いて説明す
る。図9は、洗浄装置の乾燥槽の概略構成図である。た
だし、前述した第一,二番目の実施の形態の場合と同様
な部分については、前述した第一,二番目の実施の形態
の説明で使用した符号と同一の符号を使用することによ
り、その説明を省略する。
【0079】図9に示すように、乾燥槽213,216
の上部には、当該乾燥槽213,216内を密閉できる
開閉可能な蓋213a,216aが設けられている。乾
燥槽213,216の側面の支持フレーム117よりも
下方位置には、当該乾燥槽213,216の内部に先端
側を向けた噴射ノズル161が設けられている。噴射ノ
ズル161の基端側には、貯蔵タンク170内の有機溶
剤の洗浄液5を加熱して蒸気化させる気化器163の送
出口側がバルブ162を介して連結している。気化器1
63の受入口と貯蔵タンク170の下方との間には、貯
蔵タンク170内の洗浄液5を気化器163の受入口へ
送給する送給ポンプ164が設けられている。なお、貯
蔵タンク170内の洗浄液5は、洗浄槽111,114
やすすぎ槽112,115内にも送給されて使用され
る。
【0080】前記乾燥槽213,216の側面の上方に
は、洗浄液5の蒸気6を凝縮させる凝縮器165の受入
口が連結している。凝縮器165の液送出口は、前記貯
蔵タンク170の上方に連結している。凝縮器165の
ガス送出口には、活性炭等の吸着剤を充填した吸着槽1
66を介して吸引ポンプ167が連結している。また、
前記乾燥槽213,216の下方は、前記すすぎ槽11
2,115または前記洗浄槽111,114へバルブ1
68および吸引ポンプ169を介して連絡している。な
お、図9中、165aは三方バルブである。
【0081】このような本実施の形態では、バルブ16
2,168、三方バルブ165a、吸着槽166、吸引
ポンプ167等により減圧手段を構成し、噴射ノズル1
61、気化器163、送給ポンプ164、貯蔵タンク1
70等により洗浄液蒸気供給手段を構成し、凝縮器16
5、吸引ポンプ167,169等により洗浄液回収手段
を構成している。
【0082】つまり、前述した第一,二番目の実施の形
態では、水系の洗浄液2およびすすぎ水3を使用するた
めに水切り槽113,116を使用するようにしたが、
本実施の形態では、有機溶剤系の洗浄液5やすすぎ液を
使用するために乾燥槽213,216を使用するように
したのである。
【0083】このような乾燥槽213,216において
は、洗浄槽111,114およびすすぎ槽112,11
5内で有機溶剤の洗浄液5やすすぎ液により洗浄やすす
ぎ(リンス)をされた被処理物(例えば容器14等)が
洗浄筐101や洗浄ドラム102と共に内部に入れられ
て支持フレーム117上に載置され、前記蓋213a,
216aが閉じられて内部を密閉された後、乾燥槽21
3,216と凝縮器165との間のみを連通させるよう
に三方バルブ165aを調整すると共にバルブ162,
168を開けて、気化器163、送給ポンプ164、吸
引ポンプ169を作動させると、貯蔵タンク170内の
洗浄液5が気化器163内に送給されて加熱され、蒸気
6となって噴射ノズル161から乾燥槽213,216
の内部に送給され、被処理物が加熱されて、当該被処理
物に付着残留している洗浄液5が気化する。一方、液滴
となって乾燥槽213,216の底部に流下した洗浄液
5は、吸引ポンプ169により前記すすぎ槽112,1
15または前記洗浄槽111,114へ送給されて再利
用される。
【0084】所定時間経過後、気化器163、送給ポン
プ164、吸引ポンプ169の作動を停止すると共にバ
ルブ162,168を閉じる一方、前記凝縮器165お
よび吸引ポンプ167を作動させると、乾燥槽213,
216内の蒸気6が凝縮器165内に吸引されて凝縮
し、洗浄液5となって貯蔵タンク170内に戻されると
共に、乾燥槽213,216内が減圧され、乾燥槽21
3,216内で残留している洗浄液5が気化し、この蒸
気6が凝縮器165で凝縮され、洗浄液5となって貯蔵
タンク170内に戻される。
【0085】所定時間経過したら、さらに外部とも連通
させるように前記三方バルブ165aを調整し、吸引ポ
ンプ167の作動を停止した後、前記蓋213a,21
6aを開放し、乾燥槽213,216内から洗浄筐10
1または洗浄ドラム102を取り出す。
【0086】したがって、本実施の形態によれば、大気
中へ有機溶剤の洗浄液5をほとんど拡散させることなく
被処理物に付着残留している洗浄液5のほとんどを回収
しながら、被処理物を効率よく乾燥させることができ
る。
【0087】なお、上記有機溶剤としては、例えば、ベ
ンゼン,トルエン,キシレン,アセトン,ヘキサン,オ
クタン,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレンや
代替フロン等を挙げることができる。
【0088】なお、有機溶剤の洗浄液5を使用すると、
PCB油1が洗浄液5にほとんど溶解し、有機溶剤のす
すぎ液ですすぎ洗浄(リンス洗浄)を行わなくても済む
場合があるので、このような際には、すすぎ槽112,
115等を省略することができる。
【0089】[他の実施の形態] <洗浄液>前述した第一,二番目の実施の形態では、浮
上型の界面活性剤を添加した水を洗浄液2に使用した
が、他の実施の形態として、分散型の界面活性剤を添加
した水を洗浄液2に使用することも可能である。しかし
ながら、前述した第一,二番目の実施の形態のように、
浮上型の界面活性剤を添加した水を洗浄液2として使用
すると、分散型の界面活性剤を添加した水を使用した場
合よりも、洗浄液2とPCB油1とを分離することが非
常に容易となるので、非常に好ましい結果を得ることが
できる。
【0090】<洗浄ドラム>前記洗浄ドラム102にお
いては、外周面や端面に開閉可能な蓋を設けることによ
り、被処理物の出し入れが可能となる。ここで、例え
ば、図10に示すように、外周面に開口部102aaを
有する外筒102aの内部に、外周面に開口部102b
aを有する内筒102bを配設し、外筒102aの開口
部102aaと内筒102bの開口部102baとを、
一致させる位置(図10中、(a),(c)の位置)
と、異なる位置(図10中、(b)の位置)とに切り換
えて固定できるように、外筒102aと内筒102bと
を周方向へ相対的に回動可能に設定すれば、被処理物の
投入や排出を容易に行うことができる。
【0091】すなわち、図10(a)に示すように、外
筒102aの開口部102aaと内筒102bの開口部
102baとの両方を上方へ向けるように当該筒102
a,102bを回動させることにより、被処理物の内部
への投入が容易になり、その後、図10(b)に示すよ
うに、外筒102aの開口部102aaと内筒102b
の開口部102baとを相反する位置に位置させるよう
に当該筒102a,102bを回動させることにより、
上記開口部102aa,102baを閉塞して回転によ
る洗浄等が可能となり、洗浄後、図10(c)に示すよ
うに、外筒102aの開口部102aaと内筒102b
の開口部102baとの両方を下方へ向けるように当該
筒102a,102bを回動させることにより、内部の
被処理物の排出が容易になるのである。
【0092】<PCB油除去手段>前述した第一,二番
目の実施の形態では、気流や吸引力や噴出力等により洗
浄槽111,114内の洗浄液2の表面に流れを与えて
PCB油1の汚染物層を除去するようにしたが、他の実
施の形態として、例えば、スクレーパ等のような表面除
去手段により洗浄液2の表面のPCB油1の汚染物層を
掻き集めて洗浄槽111,114内から取り除くことも
可能である。しかしながら、スクレーパ等のような表面
除去手段を用いると、スクレーパ等にPCB油1が付着
して、再度掻き集める際に、付着したPCB油1を洗浄
液2中に再び戻してしまう可能性があるため、前述した
第一,二番目の実施の形態のように、気流や吸引力や噴
出力等により洗浄液2の表面に流れを与えてPCB油1
の汚染物層を取り除くようにすれば、好ましい結果を得
ることができる。
【0093】<PCB油除去工程>前述した第一,二番
目の実施の形態では、洗浄工程を終えた後にPCB油除
去工程を行うようにしたが、他の実施の形態として、洗
浄工程とPCB油除去工程とを同時に行うことも可能で
ある。このような洗浄工程とPCB油除去工程との作業
を同時に行うようにすれば、作業効率をさらに向上させ
ることが可能となる。
【0094】<有害物質分解手段>前述した第一〜三番
目の実施の形態では、有害物質処理システムにおいて、
水熱分解手段によりPCB等の有害物質を分解処理した
が、他の実施の形態としては、例えば、高圧ポンプによ
り臨界圧力以上に水を加圧し、この中にPCBを含む有
機物や洗浄廃液を投入し、酸化剤によってPCB等の有
害物質を酸化分解する超臨界水酸化手段を使用すること
が可能である。このような超臨界水酸化手段において
は、極めて短時間で高い反応効率が得られると共に、水
熱分解法と同様に、ダイオキシン類等の有害物質を発生
させないという利点がある。なお、界面活性剤を添加し
た水を洗浄液2に利用すれば、水熱分解等での後処理が
しやすくなる。
【0095】<被処理物>前述した第一〜三番目の実施
の形態では、低濃度(数ppm〜100ppm)PCB
容器であるトランス10を処理する場合を例にして説明
したが、60〜100%のPCBを含有する高濃度PC
B容器であるコンデンサ20を処理する場合において
も、前述した第一〜三番目の実施の形態の場合と同様に
適用することができる。
【0096】さらに、上記トランス10や上記コンデン
サ20以外に本発明に適用可能な被処理物としては、有
害物質である廃棄塗料や廃棄燃料や有害薬品等を保存し
ている保存容器、火薬・爆薬類が充填された爆弾等が挙
げられる。しかしながら、本発明は、これらに限定され
ることはなく、種々の有害物質を内蔵しているようなも
のであれば、前述した第一〜三番目の実施の形態の場合
と同様にして洗浄することができる。
【0097】<有害物質>また、本発明で処理可能な有
害物質としては、上記PCB以外に、例えば、廃棄塗
料、廃棄燃料、有害薬品、未処理爆薬類等が挙げられ
る。しかしながら、本発明は、これらに限定されること
はなく、環境汚染に起因する環境ホルモン等のような有
害物質であれば、前述した第一〜三番目の実施の形態の
場合と同様にして処理することができる。
【0098】
【発明の効果】第一番目の発明による洗浄装置は、内部
に洗浄液が供給される洗浄槽と、前記洗浄槽内に着脱可
能に挿入され、有害物質の付着した被処理物を内部で保
持する洗浄ドラムと、前記洗浄槽に設けられて前記洗浄
ドラムを回転させる回転駆動手段とを備えてなることか
ら、被処理物をムラなく洗浄することができる。このた
め、細かい被処理物であっても、ムラなく洗浄すること
が容易にできるので、洗浄処理にかかる効率を向上させ
ることができる。
【0099】第二番目の発明による洗浄装置は、第一番
目の発明において、内部にすすぎ液が供給されると共
に、内部に前記洗浄ドラムが挿入されるすすぎ槽と、前
記すすぎ槽に設けられて前記洗浄ドラムを回転させる回
転駆動手段とを備えたことから、被処理物をムラなくす
すぎ洗いすることができる。このため、細かい被処理物
であっても、ムラなくすすぎ洗いすることが容易にでき
るので、洗浄処理にかかる効率を向上させることができ
る。
【0100】第三番目の発明による洗浄装置は、第一番
目または第二番目の発明において、内部に前記洗浄ドラ
ムが挿入され、前記被処理物を乾燥させる乾燥槽を備え
たことから、洗浄ドラム中に被処理物を入れたまま乾燥
させることが簡単にできる。
【0101】第四番目の発明による洗浄装置は、第一番
目から第三番目の発明のいずれかにおいて、前記洗浄ド
ラムが、周面に開口部を有する外筒と、前記外筒の内部
に配設されて、周面に開口部を有する内筒とを備え、前
記外筒の前記開口部と前記内筒の前記開口部とを一致さ
せる位置と、異なる位置とに切り換えて固定できるよう
に、当該外筒と当該内筒とが周方向へ相対的に回動可能
に設定されていることから、被処理物の投入や排出を容
易に行うことができる。
【0102】第五番目の発明による洗浄装置は、内部に
洗浄液が供給される洗浄槽と、前記洗浄槽内に挿入さ
れ、有害物質の付着した被処理物を内部で保持する洗浄
筐と、前記洗浄槽内の前記洗浄液の上層側を取り除く上
層除去手段とを備えてなることから、被処理物から洗浄
液の表面に浮上した有害物質を洗浄槽内から取り除くこ
とができる。このため、被処理物を引き上げるにあたっ
て、被処理物の引き上げ空間を用意しなくても、当該被
処理物への有害物質の再付着を防止することができるの
で、洗浄槽のスペースを必要十分な大きさに抑えること
ができ、効率よく洗浄することができる。
【0103】第六番目の発明による洗浄装置は、第一番
目から第四番目の発明のいずれかにおいて、前記洗浄槽
内の前記洗浄液の上層側を取り除く上層除去手段を備え
たことから、被処理物から洗浄液の表面に浮上した有害
物質を洗浄槽内から取り除くことができる。このため、
被処理物を引き上げるにあたって、被処理物の引き上げ
空間を用意しなくても、当該被処理物への有害物質の再
付着を防止することができるので、洗浄槽のスペースを
必要十分な大きさに抑えることができ、効率よく洗浄す
ることができる。
【0104】第七番目の発明による洗浄装置は、第五番
目または第六番目の発明において、前記上層除去手段
が、前記洗浄槽内の前記洗浄液の上層側に流れを与える
流通生成手段と、前記洗浄槽内の前記洗浄液の上層側を
取り込む取込手段とを備えていることから、被処理物か
ら洗浄液の表面に浮上した有害物質を洗浄槽内から取り
除くことが簡単にできる。
【0105】第八番目の発明による洗浄装置は、第七番
目の発明において、前記流通生成手段が、流体を噴射す
る流体噴射手段を備えているので、被処理物から洗浄液
の表面に浮上した有害物質に接触することなく当該有害
物質を洗浄槽内から取り除くことが簡単にできる。
【0106】第九番目の発明による洗浄装置は、第七番
目の発明において、前記取込手段が、取込口を形成され
て、前記洗浄槽内の前記洗浄液に浮上するフロータを備
えていることから、被処理物から洗浄液の表面に浮上し
た有害物質を洗浄液の液面の高さに関係なく洗浄槽内か
ら取り除くことが確実にできる。
【0107】第十番目の発明による洗浄装置は、第九番
目の発明において、前記流通生成手段が、前記フロータ
に連結されて前記洗浄液の上層側を吸引する吸引手段を
備えているので、被処理物から洗浄液の表面に浮上した
有害物質を洗浄槽内から取り除くことが確実にできる。
【0108】第十一番目の発明による洗浄装置は、第一
番目から第十番目の発明のいずれかにおいて、前記洗浄
液が、浮上型界面活性剤を水に添加したものであること
から、被処理物から洗浄除去した有害物質のほとんどす
べてを洗浄液の表面に確実に浮上させることができ、洗
浄液の水を比較的長期にわたって利用することができる
ので、洗浄液の廃棄処理にかかる手間やコストを大幅に
削減することができる。
【0109】第十二番目の発明による洗浄装置は、第三
番目の発明において、前記乾燥槽が、内部を密閉可能な
蓋と、当該乾燥槽内を減圧させる減圧手段と、当該乾燥
槽内に前記洗浄液の蒸気を供給する洗浄液蒸気供給手段
と、当該乾燥槽内の前記洗浄液および前記蒸気を回収す
る洗浄液回収手段とを備えていることから、大気中へ洗
浄液をほとんど拡散させることなく被処理物に付着残留
している洗浄液のほとんどを回収しながら、被処理物を
効率よく乾燥させることができる。
【0110】第十三番目の発明による洗浄装置は、内部
に洗浄液が供給される洗浄槽と、前記洗浄槽内に挿入さ
れ、有害物質の付着した被処理物を内部で保持する洗浄
筐と、内部に前記洗浄筐が挿入され、前記被処理物を乾
燥させる乾燥槽とを備え、前記乾燥槽が、内部を密閉可
能な蓋と、当該乾燥槽内を減圧させる減圧手段と、当該
乾燥槽内に前記洗浄液の蒸気を供給する洗浄液蒸気供給
手段と、当該乾燥槽内の前記洗浄液および前記蒸気を回
収する洗浄液回収手段とを備えていることから、大気中
へ洗浄液をほとんど拡散させることなく被処理物に付着
残留している洗浄液のほとんどを回収しながら、被処理
物を効率よく乾燥させることができる。
【0111】第十四番目の発明による洗浄装置は、第十
二番目または第十三番目の発明において、前記洗浄液が
有機溶剤であるので、有機溶剤を外部に拡散させること
なく回収しながら、被処理物の乾燥にかかる効率を確実
に向上させることができる。
【0112】第十五番目の発明による洗浄装置は、第一
番目から第十四番目の発明のいずれかにおいて、前記洗
浄槽内に超音波発振器を設けたので、被処理物を超音波
洗浄することができ、洗浄効果を高めることができる。
【0113】第十六番目の発明による洗浄装置は、第一
番目から第十五番目の発明のいずれかにおいて、前記有
害物質が、PCB、廃棄塗料、廃棄燃料、有害薬品のう
ちの少なくとも一種であるので、被処理物から有害物質
を除去することが確実にできる。
【0114】第十七番目の発明による洗浄装置は、第一
番目の発明において、前記被処理物が、PCBを含有し
たトランスまたはコンデンサの無機物製の破砕された部
材であるので、被処理物から有害物質をムラなく除去す
ることが確実にできる。
【0115】第十八番目の発明による洗浄装置は、第五
番目の発明において、前記被処理物が、PCBを含有し
たトランスまたはコンデンサの容器および蓋であるの
で、被処理物から有害物質をムラなく除去することが確
実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による洗浄装置の第一番目の実施の形態
の全体外観図である。
【図2】図1の洗浄装置の全体平面図である。
【図3】図1の洗浄装置の側方からみた内部構造図であ
る。
【図4】図1の洗浄装置の洗浄槽の要部の作用説明図で
ある。
【図5】トランスの概略構成図である。
【図6】コンデンサの概略構成図である。
【図7】本発明による洗浄装置を利用した有害物質処理
システムの第一番目の実施の形態の全体構成図である。
【図8】本発明による洗浄装置の第二番目の実施の形態
の洗浄槽の要部の概略構成図である。
【図9】本発明による洗浄装置の第三番目の実施の形態
の乾燥槽の概略構成図である。
【図10】本発明による洗浄装置の洗浄ドラムの概略構
成図である。
【図11】従来の有害物質処理システムの説明図であ
る。
【図12】従来の洗浄装置の説明図である。
【符号の説明】
1 PCB油 2 洗浄液 3 すすぎ水 4 空気 5 洗浄液 6 蒸気 10 トランス 11 鉄心 12 コイル 13 コア 14 容器 17 鉄枠 18 碍子 19 蓋 20 コンデンサ 100 洗浄装置 101 洗浄筐 102 洗浄ドラム 102a 外筒 102aa 開口部 102b 内筒 102ba 開口部 110 槽本体 111,114 洗浄槽 112,115 すすぎ槽 113,116 水切り槽 117 支持フレーム 120 超音波発振器 130 駆動装置 131a,131b 駆動軸 132a〜132c スプロケット 133 駆動モータ 133a 駆動歯車 134a,134b 駆動チェーン 135a〜135d 駆動ローラ 141 噴射管 141a 噴射口 142 エアコンプレッサ 143 排出管 151 噴射ノズル 152 フロータ 152a 吸引口(取込口) 153 フレキシブルチューブ 154 吸引ポンプ 155 分離タンク 156 送出ポンプ 161 噴射ノズル 162 バルブ 163 気化器 164 送給ポンプ 165 凝縮器 165a 三方バルブ 166 吸着槽 167 吸引ポンプ 168 バルブ 169 吸引ポンプ 170 貯蔵タンク 213,216 乾燥槽 213a,216a 蓋 1001 被処理物 1002 有害物質(例えばPCB) 1003 容器 1004 分離手段 1005 解体手段 1006 前処理手段 1007 有機物 1008 無機物 1009 分離手段 1010 洗浄液 1011 洗浄手段 1012 洗浄廃液 1013 有害物質分解処理手段 1014 スラリー 1015 スラリー化手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 5/00 ZAB F26B 21/00 P C02F 1/40 B09B 5/00 ZABZ // F26B 21/00 3/00 303Z (72)発明者 開 昭夫 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 3B116 AA46 AB33 AB45 BB02 BB21 BB83 BB90 CC01 CC03 CD22 3B201 AA46 AB33 AB45 BB02 BB21 BB83 BB90 BB92 BB98 CB11 CC01 CC13 CD22 3L113 AA01 AB02 AC05 AC21 AC23 AC45 AC46 AC48 AC67 AC90 DA01 DA11 4D004 AA50 AB06 AC04 CA04 CA40 CA42 CB04 CB31 CC04 CC05 4D051 AA02 AB03 CA11 DD23

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に洗浄液が供給される洗浄槽と、 前記洗浄槽内に着脱可能に挿入され、有害物質の付着し
    た被処理物を内部で保持する洗浄ドラムと、 前記洗浄槽に設けられて前記洗浄ドラムを回転させる回
    転駆動手段とを備えてなることを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 内部にすすぎ液が供給されると共に、内部に前記洗浄ド
    ラムが挿入されるすすぎ槽と、 前記すすぎ槽に設けられて前記洗浄ドラムを回転させる
    回転駆動手段とを備えたことを特徴とする洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 内部に前記洗浄ドラムが挿入され、前記被処理物を乾燥
    させる乾燥槽を備えたことを特徴とする洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかにおい
    て、 前記洗浄ドラムが、 周面に開口部を有する外筒と、 前記外筒の内部に配設されて、周面に開口部を有する内
    筒とを備え、 前記外筒の前記開口部と前記内筒の前記開口部とを一致
    させる位置と、異なる位置とに切り換えて固定できるよ
    うに、当該外筒と当該内筒とが周方向へ相対的に回動可
    能に設定されていることを特徴とする洗浄装置。
  5. 【請求項5】 内部に洗浄液が供給される洗浄槽と、 前記洗浄槽内に挿入され、有害物質の付着した被処理物
    を内部で保持する洗浄筐と、 前記洗浄槽内の前記洗浄液の上層側を取り除く上層除去
    手段とを備えてなることを特徴とする洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4のいずれかにおい
    て、 前記洗浄槽内の前記洗浄液の上層側を取り除く上層除去
    手段を備えたことを特徴とする洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6において、 前記上層除去手段が、 前記洗浄槽内の前記洗浄液の上層側に流れを与える流通
    生成手段と、 前記洗浄槽内の前記洗浄液の上層側を取り込む取込手段
    とを備えていることを特徴とする洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記流通生成手段が、 流体を噴射する流体噴射手段を備えていることを特徴と
    する洗浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 前記取込手段が、 取込口を形成されて、前記洗浄槽内の前記洗浄液に浮上
    するフロータを備えていることを特徴とする洗浄装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記流通生成手段が、 前記フロータに連結されて前記洗浄液の上層側を吸引す
    る吸引手段を備えていることを特徴とする洗浄装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれかに
    おいて、 前記洗浄液が、浮上型界面活性剤を水に添加したもので
    あることを特徴とする洗浄装置。
  12. 【請求項12】 請求項3において、 前記乾燥槽が、 内部を密閉可能な蓋と、 当該乾燥槽内を減圧させる減圧手段と、 当該乾燥槽内に前記洗浄液の蒸気を供給する洗浄液蒸気
    供給手段と、 当該乾燥槽内の前記洗浄液および前記蒸気を回収する洗
    浄液回収手段とを備えていることを特徴とする洗浄装
    置。
  13. 【請求項13】 内部に洗浄液が供給される洗浄槽と、 前記洗浄槽内に挿入され、有害物質の付着した被処理物
    を内部で保持する洗浄筐と、 内部に前記洗浄筐が挿入され、前記被処理物を乾燥させ
    る乾燥槽とを備え、 前記乾燥槽が、 内部を密閉可能な蓋と、 当該乾燥槽内を減圧させる減圧手段と、 当該乾燥槽内に前記洗浄液の蒸気を供給する洗浄液蒸気
    供給手段と、 当該乾燥槽内の前記洗浄液および前記蒸気を回収する洗
    浄液回収手段とを備えていることを特徴とする洗浄装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項12または請求項13におい
    て、 前記洗浄液が有機溶剤であることを特徴とする洗浄装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1から請求項14のいずれかに
    おいて、 前記洗浄槽内に超音波発振器を設けたことを特徴とする
    洗浄装置。
  16. 【請求項16】 請求項1から請求項15のいずれかに
    おいて、 前記有害物質が、PCB、廃棄塗料、廃棄燃料、有害薬
    品のうちの少なくとも一種であることを特徴とする洗浄
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項1において、 前記被処理物が、PCBを含有したトランスまたはコン
    デンサの無機物製の破砕された部材であることを特徴と
    する洗浄装置。
  18. 【請求項18】 請求項5において、 前記被処理物が、PCBを含有したトランスまたはコン
    デンサの容器および蓋であることを特徴とする洗浄装
    置。
JP2001181862A 2001-06-15 2001-06-15 洗浄装置 Pending JP2002370073A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001181862A JP2002370073A (ja) 2001-06-15 2001-06-15 洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001181862A JP2002370073A (ja) 2001-06-15 2001-06-15 洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002370073A true JP2002370073A (ja) 2002-12-24

Family

ID=19022064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001181862A Pending JP2002370073A (ja) 2001-06-15 2001-06-15 洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002370073A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4780247B1 (ja) * 2010-12-07 2011-09-28 富士ゼロックス株式会社 洗浄装置及び洗浄方法
JP2013240726A (ja) * 2012-05-17 2013-12-05 Toshio Konuma 廃電気機器の洗浄装置
US9011611B2 (en) 2012-07-02 2015-04-21 Fuji Xerox Co., Ltd. Cleaning apparatus and cleaning method
JP2015096264A (ja) * 2011-11-25 2015-05-21 株式会社Ihi 真空洗浄装置および真空洗浄方法
JP2015182064A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 株式会社太陽工業所 Pcb汚染廃電気機器の洗浄装置
CN108435700A (zh) * 2018-05-25 2018-08-24 张家港市科宇信超声有限公司 旋转式超声波清洗机
CN109759263A (zh) * 2019-01-19 2019-05-17 常德市佳鸿机械有限责任公司 一种清洗涂油机流水线
CN112387658A (zh) * 2020-11-26 2021-02-23 合肥毅行科技有限公司 一种汽车发动机零部件清理储存一体化设备
CN112893287A (zh) * 2021-01-18 2021-06-04 艾利合(南京)机电设备有限公司 金属板用电镀加工用漂洗机器人及漂洗方法
CN115060054A (zh) * 2022-06-16 2022-09-16 江西保太有色金属集团有限公司 一种磷铜球生产用快速清洗烘干设备
CN116174401A (zh) * 2023-04-25 2023-05-30 山东辰升科技有限公司 一种旋转射流式深海网箱网衣清洗装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102553853A (zh) * 2010-12-07 2012-07-11 富士施乐株式会社 清洗装置以及清洗方法
JP4780247B1 (ja) * 2010-12-07 2011-09-28 富士ゼロックス株式会社 洗浄装置及び洗浄方法
US9555450B2 (en) 2011-11-25 2017-01-31 Ihi Corporation Vacuum cleaning apparatus and vacuum cleaning method
JP2015096264A (ja) * 2011-11-25 2015-05-21 株式会社Ihi 真空洗浄装置および真空洗浄方法
JP2013240726A (ja) * 2012-05-17 2013-12-05 Toshio Konuma 廃電気機器の洗浄装置
US9011611B2 (en) 2012-07-02 2015-04-21 Fuji Xerox Co., Ltd. Cleaning apparatus and cleaning method
JP2015182064A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 株式会社太陽工業所 Pcb汚染廃電気機器の洗浄装置
CN108435700A (zh) * 2018-05-25 2018-08-24 张家港市科宇信超声有限公司 旋转式超声波清洗机
CN109759263A (zh) * 2019-01-19 2019-05-17 常德市佳鸿机械有限责任公司 一种清洗涂油机流水线
CN112387658A (zh) * 2020-11-26 2021-02-23 合肥毅行科技有限公司 一种汽车发动机零部件清理储存一体化设备
CN112893287A (zh) * 2021-01-18 2021-06-04 艾利合(南京)机电设备有限公司 金属板用电镀加工用漂洗机器人及漂洗方法
CN115060054A (zh) * 2022-06-16 2022-09-16 江西保太有色金属集团有限公司 一种磷铜球生产用快速清洗烘干设备
CN116174401A (zh) * 2023-04-25 2023-05-30 山东辰升科技有限公司 一种旋转射流式深海网箱网衣清洗装置
CN116174401B (zh) * 2023-04-25 2023-07-14 山东辰升科技有限公司 一种旋转射流式深海网箱网衣清洗装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002370073A (ja) 洗浄装置
JP5199851B2 (ja) 紙素子からのイソプロピルアルコールの除去装置
JP2003117517A (ja) Pcb汚染物の処理方法
JP2003024885A (ja) 洗浄方法およびその装置
JP4067785B2 (ja) 分離装置
KR101046445B1 (ko) 폐절연유 처리 장치 및 방법
JP2003071384A (ja) 分離装置
CN116395122B (zh) 一种船舱油泥去除工艺
JP3881905B2 (ja) 異種材料積層物の分別方法およびその装置
JP3752164B2 (ja) 異種材料積層物の分別方法およびその装置
JP2003073622A (ja) 被覆材およびその使用方法
JP2003047921A (ja) 洗浄装置
JP2002336801A (ja) グローブボックス及びこれを使用する処理方法
JP2003311231A (ja) 洗浄方法およびその装置
JP2005040691A (ja) 軽質部材と重質部材との分別処理装置及びその方法
KR101082795B1 (ko) 폴리염화비페닐이 함유된 고상폐기물 처리장치 및 방법
JP3924142B2 (ja) 汚染土壌の浄化装置及び方法
JP3872748B2 (ja) 洗浄方法およびその装置
JP2003094013A (ja) 蛍光灯安定器用コンデンサの無害化処理方法及びそのシステム
JP2002361226A (ja) Pcb油含有コンデンサの解体設備
JP2001252632A (ja) 多孔性材料からの有毒汚染物質の除去
JP2003236493A (ja) Pcb含有トランスの無害化処理方法及びそのシステム
JP2003145122A (ja) 有機塩素化合物含有機器の処理方法
JP2002066498A (ja) 有機塩素化合物pcb油入りの容器及び部材類の洗浄処理方法
JP2003053316A (ja) 有害物質処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080916

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090210