JP2003073622A - 被覆材およびその使用方法 - Google Patents

被覆材およびその使用方法

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JP2003073622A
JP2003073622A JP2001262873A JP2001262873A JP2003073622A JP 2003073622 A JP2003073622 A JP 2003073622A JP 2001262873 A JP2001262873 A JP 2001262873A JP 2001262873 A JP2001262873 A JP 2001262873A JP 2003073622 A JP2003073622 A JP 2003073622A
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slurry
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treated
processed
coating material
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JP2001262873A
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English (en)
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Chisato Tsukahara
千幸人 塚原
Akihiro Nozaki
昭宏 野崎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有害物質の付着している被処理物を低コスト
で簡単に洗浄できるようにすることが強く求められてい
る。 【解決手段】 吸着材102を分散させた基材101の
スラリを被処理物1に付着し、放置または加熱して基材
101を乾燥固化させて被膜化させた後、被覆材100
を被処理物1から引き剥がすことにより、基材101や
吸着材102と共に有害物質2を被処理物1の表面や亀
裂等から除去するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆材及びその使
用方法に関し、具体的には、有害物質の付着している被
処理物、特に、PCB汚染されたトランスやコンデンサ
の容器等の洗浄や検査や防護を行う場合に適用すると極
めて有効なものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、PCB(Polychlorinated bi
phenyl, ポリ塩化ビフェニル:ビフェニルの塩素化異性
体の総称)が強い毒性を有することから、その製造およ
び輸入が禁止されている。このPCBは、1954年頃
から国内で製造開始されたものの、カネミ油症事件をき
っかけに生体・環境への悪影響が明らかになり、197
2年に行政指導により製造中止、回収の指示(保管の義
務)が出された経緯がある。
【0003】PCBは、ビフェニル骨格に塩素が1〜1
0個置換したものであり、置換塩素の数や位置によって
理論的に209種類の異性体が存在し、現在、市販のP
CB製品において約100種類以上の異性体が確認され
ている。また、この異性体間の物理・化学的性質や生体
内安定性および環境動体が多様であるため、PCBの化
学分析や環境汚染の様式を複雑にしているのが現状であ
る。さらに、PCBは、残留性有機汚染物質のひとつで
あって、環境中で分解されにくく、脂溶性で生物濃縮率
が高く、さらに半揮発性で大気経由の移動が可能である
という性質を持つ。また、水や生物など環境中に広く残
留することが報告されている。
【0004】このPCBは平成4(1997)年に廃PC
B、PCBを含む廃油、PCB汚染物が廃棄物の処理及
び清掃に関する法律に基づく特別管理廃棄物に指定さ
れ、さらに、平成9(1997)年にはPCB汚染物として
木くず、繊維くずが、追加指定された。
【0005】PCB処理物となる電気機器としては、高
圧トランス、高圧コンデンサ、低圧トランス・コンデン
サ、柱上トランスがあり、廃PCB等としては、熱媒体
に用いたものは絶縁油として用いたもの、また、これら
の洗浄に用いた灯油等があり、廃感圧紙としては、ノー
カーボン紙に使用されたカプセルオイルがあり、さら
に、これらのPCBの使用又は熱媒の交換、絶縁油の再
生、漏洩の浄化、PCB含有物の処理等の際に用いられ
た活性炭や、廃白土、廃ウェス類、作業衣等のPCB汚
染物がある。現在これらは厳重に保管がなされている
が、早急なPCBの処理が望まれている。
【0006】近年では、このようなトランス等に使用さ
れているPCBを処理する技術が種々開発されており、
例えば特開平9−79531号公報に記載の技術が知ら
れている。図12に、上記提案にかかるPCBの処理方
法のフローチャートを示す。
【0007】図12に示すように、まず、PCBが封入
されているトランスから油を抜き取り(S901)、さ
らに溶剤洗浄によって内部に付着しているPCBを除去
し(S902)、回収する(S903)。洗浄後の溶剤
は、トランスから抜き出した油と共に分解処理され(S
904)、無害化される。
【0008】つぎに、油抜きしたトランスを乾燥させて
PCBを無酸素下高温常圧加熱によって蒸発させ(S9
05)、PCBの飛散を防止する。そして、乾燥後のト
ランスを解体し(S906)、ケースとトランスコアを
分離する。ケースは、電炉や転炉のスクラップ源に供さ
れる(S907)。一方、トランスコアは、モービルシ
ャー等によってその銅コイルを切断され、コイル線と鉄
心とに分離される(S908)。
【0009】分離された鉄心は溶融炉にて溶融され、回
収される(S909)。また、分離した銅コイルおよび
これに付着した紙などの有機物は、誘導加熱炉にて溶融
される(S910)。そして、上記溶融した銅は回収さ
れ、各溶融炉で発生したPCBガスは、1200℃で高
温熱分解することにより無害化される(S911)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
PCB処理方法では、金属製の各種部材(被処理物)を
溶融させてPCBを分解処理しているため、設備が大規
模化してしまうだけでなく、多大な熱エネルギが必要と
なってしまい、イニシャルコストおよびランニングコス
トが高くなってしまっている。
【0011】このため、例えば、被処理物を有機溶剤等
の洗浄液で洗浄して、当該被処理物に付着しているPC
Bを洗浄液に移行させることにより、被処理物を処理す
ることが考えられている。
【0012】しかしながら、洗浄液での洗浄により、被
処理物に付着しているPCB濃度を規定値(10μg/
2 )以下にしようとすると、多量の洗浄液を使用する
ため、使用済みの洗浄液の後処理に手間がかかると共に
コストが高くなる可能性があった。
【0013】このような問題は、PCB汚染されたトラ
ンスやコンデンサの容器等を洗浄する場合に限らず、有
害物質の付着している被処理物の洗浄等を行う場合であ
れば、上述した場合と同様にして起こり得ることであ
る。
【0014】このため、有害物質の付着している被処理
物を低コストで簡単に洗浄できるようにすることが強く
求められている。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明は被覆材であって、有害物質の
付着している被処理物に対して接着する基材と、前記被
処理物と接触するように前記基材に保持される吸着材と
を備えてなることを特徴とする。
【0016】第二番目の発明は、第一番目の発明の被覆
材において、前記基材が、前記被処理物に対して接着す
ると共に前記吸着材を保持する第一の基材と、前記第一
の基材を覆うように当該第一の基材に接着する第二の基
材とを備えていることを特徴とする。
【0017】第三番目の発明は、第一番目の発明の被覆
材において、前記基材が、接着性を有するプラスチック
ス材料または接着性を有する水溶性高分子材料であり、
前記吸着材が、多孔性の粉末であることを特徴とする。
【0018】第四番目の発明は、第一番目の発明の被覆
材において、前記基材が、接着性を有するプラスチック
ス材料または接着性を有する水溶性高分子材料であり、
前記吸着材が、多孔性のシート状物であることを特徴と
する。
【0019】第五番目の発明は、第四番目の発明の被覆
材において、前記吸着材が有機溶媒で湿潤していること
を特徴とする。
【0020】第六番目の発明は、第二番目の発明の被覆
材において、前記第一の基材が、接着性を有する水溶性
高分子材料であり、前記第二の基材が、接着性を有する
プラスチックス材料であり、前記吸着材が、多孔性の粉
末であることを特徴とする。
【0021】第七番目の発明は、第一番目または第三番
目の発明の被覆材の使用方法であって、前記吸着材を分
散させた前記基材のスラリで前記被処理物を被覆するよ
うに当該スラリを当該被処理物に付着して、固化させて
被膜化させることにより、前記被処理物からの前記有害
物質の飛散を防護することを特徴とする。
【0022】第八番目の発明は、第一番目または第三番
目の発明の被覆材の使用方法であって、前記吸着材を分
散させた前記基材のスラリで前記被処理物を被覆するよ
うに当該スラリを当該被処理物に付着して、固化させて
被膜化させた後に当該基材を当該被処理物から引き剥が
すことにより、当該被処理物に付着している前記有害物
質を当該被処理物から吸着除去して当該被処理物を洗浄
することを特徴とする。
【0023】第九番目の発明は、第一番目または第三番
目の発明の被覆材の使用方法であって、前記吸着材を分
散させた前記基材のスラリで前記被処理物を被覆するよ
うに当該スラリを当該被処理物に付着して、固化させて
被膜化させた後に当該基材を当該被処理物から引き剥が
して、被覆材中の前記有害物質の量を分析することによ
り、前記被処理物に付着している前記有害物質の濃度を
検査することを特徴とする。
【0024】第十番目の発明は、第一番目、第四番目、
第五番目の発明のいずれかの被覆材の使用方法であっ
て、前記シート状物で前記被処理物を被覆し、前記基材
のスラリで前記シート状物を被覆するように当該スラリ
を当該シート状物に付着して、固化させて被膜化させる
ことにより、前記被処理物からの前記有害物質の飛散を
防護することを特徴とする。
【0025】第十一番目の発明は、第一番目、第四番
目、第五番目の発明のいずれかの被覆材の使用方法であ
って、前記シート状物で前記被処理物を被覆し、前記基
材のスラリで前記シート状物を被覆するように当該スラ
リを当該シート状物に付着して、固化させて被膜化させ
た後に当該基材および当該シート状物を当該被処理物か
ら引き剥がすことにより、当該被処理物に付着している
前記有害物質を当該被処理物から吸着除去して当該被処
理物を洗浄することを特徴とする。
【0026】第十二番目の発明は、第一番目、第四番
目、第五番目の発明のいずれかの被覆材の使用方法であ
って、前記シート状物で前記被処理物を被覆し、前記基
材のスラリで前記シート状物を被覆するように当該スラ
リを当該シート状物に付着して、固化させて被膜化させ
た後に当該基材および当該シート状物を当該被処理物か
ら引き剥がして、被覆材中の前記有害物質の量を分析す
ることにより、前記被処理物に付着している前記有害物
質の濃度を検査することを特徴とする。
【0027】第十三番目の発明は、第二番目または第六
番目の発明の被覆材の使用方法であって、前記吸着材を
分散させた前記第一の基材のスラリで前記被処理物を被
覆するように当該スラリを当該被処理物に付着すると共
に、前記第二の基材のスラリで前記第一の基材を被覆す
るように当該スラリを当該第一の基材に付着し、前記ス
ラリを固化させて被膜化させることにより、前記被処理
物からの前記有害物質の飛散を防護することを特徴とす
る。
【0028】第十四番目の発明は、第二番目または第六
番目の発明の被覆材の使用方法であって、前記吸着材を
分散させた前記第一の基材のスラリで前記被処理物を被
覆するように当該スラリを当該被処理物に付着すると共
に、前記第二の基材のスラリで前記第一の基材を被覆す
るように当該スラリを当該第一の基材に付着し、前記ス
ラリを固化させて被膜化させた後に当該第一の基材およ
び当該第二の基材を当該被処理物から引き剥がすことに
より、当該被処理物に付着している前記有害物質を当該
被処理物から吸着除去して当該被処理物を洗浄すること
を特徴とする。
【0029】第十五番目の発明は、第二番目または第六
番目の発明の被覆材の使用方法であって、前記吸着材を
分散させた前記第一の基材のスラリで前記被処理物を被
覆するように当該スラリを当該被処理物に付着すると共
に、前記第二の基材のスラリで前記第一の基材を被覆す
るように当該スラリを当該第一の基材に付着し、前記ス
ラリを固化させて被膜化させた後に当該第一の基材およ
び当該第二の基材を当該被処理物から引き剥がして、被
覆材中の前記有害物質の量を分析することにより、前記
被処理物に付着している前記有害物質の濃度を検査する
ことを特徴とする。
【0030】第十六番目の発明は、第七番目から第十五
番目の発明の被覆材の使用方法のいずれかにおいて、前
記被処理物を前記スラリに浸漬または前記スラリを塗布
もしくは噴射することにより、当該スラリを付着させる
ことを特徴とする。
【0031】第十七番目の発明は、第七番目から第十六
番目の発明の被覆材の使用方法のいずれかにおいて、前
記有害物質が、PCB、廃棄塗料、廃棄燃料、有害薬品
のうちの少なくとも一種であることを特徴とする。
【0032】第十八番目の発明は、第七番目から第十六
番目の発明の被覆材の使用方法のいずれかにおいて、前
記被処理物が、PCBを含有したトランスまたはコンデ
ンサの容器であることを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明による被覆材およびその使
用方法の実施の形態を図面を用いて以下に説明するが、
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
い。
【0034】[第一番目の実施の形態]本発明による被
覆材およびその使用方法の第一番目の実施の形態を図1
〜7を用いて説明する。図1は、被覆材の概略構成図、
図2は、被覆材の使用方法の説明図、図3は、トランス
の概略構成図、図4は、コンデンサの概略構成図、図5
は、トランスの無害化処理システムの説明図、図6は、
コンデンサの無害化処理システムの説明図、図7は、有
害物質処理システムの全体構成図である。
【0035】<被覆材>図1に示すように、本実施の形
態にかかる被覆材100は、有害物質2の付着している
被処理物1に対して接着する接着性を有する基材101
と、被処理物1と接触するように基材101に保持され
る多孔性の粉末の吸着材102とを備えてなるものであ
る。
【0036】上記基材101としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニル、ポリカー
ボネート、ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシ
ルフタレート、プロピレングリコール等のような接着性
を有するプラスチックス材料や、デキストリンやメチル
セルロース(常温水溶性)、でんぷん(加温水溶性)、
カゼイン(アルカリ水溶性)等のような接着性を有する
水溶性高分子材料などが挙げられる。
【0037】上記吸着材102としては、活性炭、シリ
カゲル、アルミナ等のような多孔性の粉末などが挙げら
れる。
【0038】このような被覆材100は、上記基材10
1のスラリ液中に吸着材102を加えて(1〜20wt%
程度)混合攪拌して分散させることにより、容易に得る
ことができる。
【0039】<使用方法>次に、上記被覆材100の使
用方法を説明する。
【0040】《洗浄方法》上記被覆材100で被処理物
1を被覆するように当該被覆材100のスラリ(吸着材
102を分散させた基材101のスラリ)を被処理物1
に付着して(厚さ:約0.5〜2mm程度)、放置また
は加熱して基材101を乾燥固化させて被膜化させる
(図2(a))。これに伴い、被処理物1の表面や亀裂
等に付着している有害物質2が基材101や吸着材10
2に吸着される。
【0041】所定時間経過後(1〜3時間程度)、被膜
化した被覆材100を被処理物1から引き剥がすと(図
2(b))、基材101や吸着材102と共に上記有害
物質2が被処理物1の表面や亀裂等から除去される(図
2(c))。これにより、被処理物1は洗浄処理され
る。なお、基材101が上記プラスチックス材料からな
る場合には、熱風や赤外線等で加熱することにより被覆
材100を容易に引き剥がすことができ、上記水溶性高
分子材料の場合には、水や温水やアルカリ水を吹き掛け
ることにより被覆材100を容易に引き剥がすことがで
きる。
【0042】《検査方法》続いて、引き剥がされた被覆
材100を単位面積量切り取って試料とし、この試料中
に含まれてる有害物質2の量を分析することにより、被
処理物1に付着している有害物質2の濃度を検査し、当
該濃度が基準値以下であれば、被処理物1の洗浄作業を
終了し、当該濃度が基準値を超えていれば、上述した洗
浄作業を再び行う。
【0043】なお、引き剥がされた被覆材100は、細
かく粉砕された後に分解処理されて無害化される。
【0044】このようにして被処理物1を洗浄処理する
と、被処理物1を洗浄液で洗浄処理した場合の廃液の発
生量よりも、使用済みの被覆材100の発生量の方が非
常に少なくて済むようになるので(約1/10程度)、
洗浄後の廃棄物の後処理にかかる手間やコストを大幅に
削減することができる。
【0045】したがって、本実施の形態によれば、表面
に有害物質2が付着している被処理物1を低コストで簡
単に洗浄することができる。
【0046】また、例えば、被処理物1の表面に錆やク
ラック等の微細な亀裂が生じているような場合であって
も、被覆材100や吸着材102が当該亀裂内の有害物
質2を吸着除去するので、有害物質2を被処理物1から
確実に除去することが容易にできる。
【0047】また、通常、洗浄後に被処理物1の表面に
残留する有害物質2の濃度を求める場合には、ヘキサン
等の有機溶剤を含浸させたガーゼ等で当該被処理物1の
表面を拭き取り、当該ガーゼに付着した有害物質2の量
に基づいて算出するため、洗浄作業と拭き取り作業とを
それぞれ個別に行う必要があるだけでなく、拭き取り力
等に個人差が生じやすく、熟練した作業能力が必要であ
った。しかしながら、本実施の形態では、引き剥がした
被覆材100中の有害物質2の量を分析することによ
り、被処理物1の表面に付着している有害物質2の濃度
を求めるようにしたので、洗浄作業だけで済ますことが
でき、作業効率を向上させることができると共に、サン
プリングに個人差を生じることがなく、検査作業の容易
化を図ることができる。
【0048】《防護方法》また、他の使用方法として、
例えば、被処理物1をすぐに無害化処理することができ
ないような場合、上述したように被覆材100を被処理
物1の表面に被覆して被膜化させておき、その状態のま
ま被処理物1を保管しておけば、被処理物1からの有害
物質2の飛散を防護することができるので、被処理物1
の安全な保管を簡単に低コストで実施することができ
る。
【0049】なお、被処理物1に対する基材101の付
着方法としては、ハケ等による塗布やスプレ等による噴
射や貯溜槽内への浸漬などが挙げられるが、被処理物1
の形状や基材101の物性等の諸条件を考慮して適宜選
択すればよい。
【0050】<PCB処理方法>このような被覆材10
0を、例えば、絶縁油としてPCBを利用しているトラ
ンスやコンデンサを無害化処理するPCB処理システム
に適用する場合について次に説明する。
【0051】《トランスの概略構成》まず、トランスの
概略構成を図3を用いて説明する。図3に示すように、
トランス10は、鉄心11に対して銅製のコイル12を
巻いたコア13を鉄製の容器14内に収納した構成であ
り、PCB油を絶縁油として内部に封入したものであ
る。また、コイル12は、銅線に絶縁紙を巻き付けた構
成であり、鉄枠17上部には碍子18が設けられてい
る。また、容器14の開口部は蓋19により密封されて
いる。一般的なトランスの容量範囲は、5〜100kV
Aであり、本発明ではすべての範囲において処理ができ
る。
【0052】《コンデンサの概略構成》続いて、コンデ
ンサの概略構成を図4を用いて説明する。図4に示すよ
うに、コンデンサ20は、複数の素子21がプレスボー
ド22を介して固定バンド23で束ねてなるものを絶縁
紙24で覆った状態で容器25内に充填され、PCB油
が封入口25aから内部に封入され封止されてなるもの
である。なお、図6中、27は接地端子、28は高圧端
子、29は碍子である。上記素子21は、アルミ箔、絶
縁紙、樹脂フィルム及びスペーサ等から構成されてい
る。一般的なコンデンサの容量範囲は、数〜500kv
arであり、本発明ではすべての範囲において処理がで
きる。
【0053】《トランスの無害化処理方法》このような
トランス10を無害化処理する場合について図5を用い
て次に説明する。図5に示すように、まず、受け入れた
トランス10のPCB油抜きを行い(S101)、付着
PCBレベルを50g/m2 程度から10〜100mg
/m2 程度にまで低減するために、環境毒性が低くて引
火性の高くない長鎖脂肪族系炭化水素(例えばNS−1
00や灯油等)等のような有機溶剤や界面活性剤を添加
した水等を洗浄剤に用いて粗洗浄を行う(S102)。
続いて、粗洗浄したトランス10を真空加熱した後(S
103)、当該トランス10を解体して、紙や木などの
有機物、コア13、およびこれら以外の容器14や碍子
18等の無機物等に分別する(S104)。
【0054】つぎに、分別したコア13を切断分解して
鉄心11とコイル12とに分別する(S105)。この
コイル12には、PCBに汚染された紙や木が含まれて
いるため、コイル12を分割破砕して、有機物である紙
や木と無機物である銅とを分離分別する(S106)。
【0055】続いて、コイル12から分離された有機物
および解体時に発生した他の紙や木などの有機物は、微
粉砕ミルで微粉砕されてスラリ化される(S107)。
一方、容器14等のような比較的大きな無機物は、上述
した被覆材100により洗浄され、付着PCBレベルが
10μg/m2 以下にまで低減された後に廃棄または再
利用され、切断された上記銅等のような細かい無機物
は、洗浄液により洗浄され、廃棄または再利用される
(S108)。なお、細かい無機物の洗浄時に使用する
洗浄液の量は、比較的大きな無機物を洗浄液で洗浄する
場合に比べて非常に少ないため、比較的大きな無機物の
みを被覆材100で洗浄するだけでも洗浄液の使用量が
大幅に削減される。
【0056】そして、スラリ化した有機物および使用済
みの被覆材100や洗浄廃液等の洗浄廃棄物は、抜き出
した絶縁油および粗洗浄時等の洗浄廃液等と共に水熱分
解され、NaCl、CO2およびH2Oとなって排出され
る(S109)。これにより、PCBを含むトランス1
0を安全かつ確実に処理することができる。
【0057】《コンデンサの無害化処理方法》続いて、
コンデンサ20を無害化処理する場合について図6を用
いて説明する。図6に示すように、まず、受け入れたコ
ンデンサ20のPCB油抜きを行い(S201)、付着
PCBレベルを50g/m2 程度から10〜100mg
/m2程度にまで低減するために、環境毒性が低くて引
火性の高くない長鎖脂肪族系炭化水素(例えばNS−1
00や灯油等)等のような有機溶剤や界面活性剤を添加
した水等を洗浄剤に用いて粗洗浄を行う(S202)。
続いて、粗洗浄したコンデンサ20を解体して、紙や木
などの有機物、素子21、およびこれら以外の容器25
や碍子29等の無機物等に分別する(S203)。この
コンデンサ20の素子21は、一般にアルミニウム箔の
電極、プラスチックフィルム、絶縁紙の積層物を巻いた
構造となっている。
【0058】続いて、分別した素子21を加熱して炭化
する(S204)。加熱炭化は、真空またはAr、N2
などの不活性雰囲気中にて行われ、その温度は200〜
600℃程度、加熱時間を3〜12時間程度とすると好
ましい。このようにして素子21を加熱炭化することに
より、PCBの除去または低濃度化を行うことができる
と共に、プラスチックスフィルムや絶縁紙等の有機物を
脆化することができ、素子21の分解分別の容易化を図
る。
【0059】このようにして加熱炭化した素子21は、
有機物(脆化物)とアルミニウム箔とに分離される(S
205)。なお、素子21の上記有機物を脆化するにあ
たっては、加熱炭化に代えて、冷凍または紫外線照射を
行うようにしてもよい。さらに、微生物による脆化も可
能である。
【0060】続いて、素子21から分離された有機物お
よび解体時に発生した他の紙やフィルムなどの有機物
は、微粉砕ミルで微粉砕されてスラリー化される(S2
06)。一方、容器25等のような比較的大きな無機物
は、上述した被覆材100により洗浄され、付着PCB
レベルが10μg/m2 以下にまで低減された後に廃棄
または再利用され、素子21から分離されたアルミニウ
ム箔および解体時に発生した他の金属や碍子等のような
細かい無機物は、洗浄液により洗浄されて、廃棄または
再利用される(S207)。なお、細かい無機物の洗浄
時に使用する洗浄液の量は、比較的大きな無機物を洗浄
液で洗浄する場合に比べて非常に少ないため、比較的大
きな無機物のみを被覆材100で洗浄するだけでも洗浄
液の使用量が大幅に削減される。
【0061】そして、スラリ化した有機物および使用済
みの被覆材100や洗浄廃液等の洗浄廃棄物は、抜き出
した絶縁油および粗洗浄時の洗浄廃液と共に水熱分解さ
れ、NaCl、CO2およびH2Oとなって排出される
(S208)。これにより、PCBを含むコンデンサ2
0を安全かつ確実に処理することができる。
【0062】このようなPCB処理システムにおいて
は、トランス10やコンデンサ20等の構成材のうち、
PCBに汚染された紙や木などの有機廃棄物を他の構成
材から分離して取り出し、この有機廃棄物を水熱分解処
理しているので、有機物に染み込んだPCBを含めて安
全かつ確実に処理することができる。
【0063】また、この際、紙や木などの有機廃棄物を
スラリ化し、当該スラリ化した有機廃棄物を水熱分解処
理しているので、安全確実に且つ連続的にPCBの処理
を行うことができる。
【0064】また、トランス10やコンデンサ20の構
成材のうち、PCBに汚染された金属や碍子等の無機廃
棄物を他の構成材から分離して取り出し、被覆材100
等により洗浄後、当該被覆材100等を分解処理してい
るので、PCBに汚染された被覆材100等を安全・確
実に無害化することができる。
【0065】また、PCBに汚染された紙や木などの有
機廃棄物と、金属や碍子等の粗洗浄等によりPCBに汚
染された洗浄廃液を水熱分解処理しているので、さら
に、安全・確実にPCBの処理を行うことができる。
【0066】<有害物質処理システム>また、上記洗浄
装置100は、図7に示すような有害物質処理システム
に組み込まれることにより、より効果的に利用すること
ができる。
【0067】図7に示すように、有害物質処理システム
は、有害物質が付着又は含有又は保存されている被処理
物を無害化する有害物質処理システムであって、被処理
物(例えばトランス、コンデンサ等)1001である有害物
質( 例えばPCB等)1002 を保存する容器1003から当該
有害物質1002を分離する第1の分離手段1004と、被処理
物1001を構成する構成材1001a,b,…を解体する解体
手段1005とのいずれか一方又は両方を有する前処理手段
1006と、前処理手段1006において処理された被処理物を
構成する構成材(コア、コンデンサ素子部等)1001a,
b,…から紙・木・樹脂等の有機物1007と金属等の無機
物1008とに分離する第2の分離手段1009と、上記前処理
手段1006で分離された金属製の容器1003又は上記分離手
段1009で分離した金属等の無機物1008を洗浄する洗浄手
段1011と、洗浄に伴って生じた洗浄廃棄物1012及び前処
理手段で分離した有害物質1001のいずれか一方又は両方
を分解処理する有害物質分解処理手段1013とを、具備し
てなるものである。
【0068】このような有害物質処理システムにおいて
は、前記被覆材100は上記洗浄手段1011で使用され
る。
【0069】このような有害物質処理システムによれ
ば、トランス10やコンデンサ20等のPCB濃度を、
現在のPCBの排出基準値(3ppb)以下の0.5pp
b以下にまで低減することができ、PCBを含むトラン
ス10やコンデンサ20等を安全かつ確実に処理するこ
とができる。したがって、PCB含有物品の完全処理が
可能となり、PCBの完全消滅が可能となる。
【0070】また、PCB以外の有機化合物も処理する
ことができるので、PCB中に含まれるダイオキシン
類、PCBに汚染された紙、木、布などの有機物、およ
び粗洗浄等に使用した洗浄廃液も同様に分解処理するこ
とができる。
【0071】なお、上記水熱分解方法は本願出願人によ
りすでに開示されており、詳しくは特開平11−639
号公報、特開平11−253795号公報等を参照され
たい。
【0072】[第二番目の実施の形態]本発明による被
覆材およびその使用方法の第二番目の実施の形態を図
8,9を用いて説明する。図8は、被覆材の概略構成
図、図9は、被覆材の使用方法の説明図である。ただ
し、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様な部分
については、前述した第一番目の実施の形態の説明で用
いた符号と同様の符号を用いることにより、前述した第
一番目の実施の形態の説明と重複する部分を省略する。
【0073】<被覆材>図8に示すように、本実施の形
態にかかる被覆材200は、有害物質2の付着している
被処理物1に対して接着する接着性を有する基材101
と、被処理物1と接触するように基材101に保持され
る多孔性のシート状物の吸着材202とを備えてなるも
のである。
【0074】上記吸着材202としては、ガーゼ等のよ
うな多孔性のシート状物が挙げられ、特に、ヘキサン等
の有機溶剤で湿潤していると好ましい。
【0075】<使用方法> 《洗浄方法》このような被覆材200においては、図9
に示すように、有機溶剤を含浸させた吸着材202で被
処理物1の表面を被覆し(図9(a))、基材101の
スラリで上記吸着材202を被覆するように当該スラリ
を吸着材202上に付着して(厚さ:約0.5〜2mm
程度)、乾燥固化させて被膜化させる(図9(b))。
これに伴い、被処理物1の表面や亀裂等に入り込んでい
る有害物質2が基材101や吸着材202に吸着され
る。
【0076】所定時間経過後(1〜3時間程度)、被膜
化した被覆材200を被処理物1から引き剥がすと(図
9(c))、基材101や吸着材202と共に上記有害
物質2が被処理物1の表面や亀裂等から除去される(図
9(d))。これにより、被処理物1は洗浄処理され
る。なお、基材101が上記プラスチックス材料からな
る場合には、熱風や赤外線等で加熱することにより被覆
材200を容易に引き剥がすことができ、上記水溶性高
分子材料の場合には、水や温水やアルカリ水を吹き掛け
ることにより被覆材200を容易に引き剥がすことがで
きる。
【0077】《検査方法》続いて、引き剥がされた被覆
材200を単位面積量切り取って試料とし、この試料中
に含まれてる有害物質2の量を分析することにより、被
処理物1に付着している有害物質2の濃度を検査し、当
該濃度が基準値以下であれば、被処理物1の洗浄作業を
終了し、当該濃度が基準値を超えていれば、上述した洗
浄作業を再び行う。
【0078】なお、引き剥がされた被覆材200は、細
かく粉砕された後に分解処理されて無害化される。
【0079】《防護方法》また、前述した第一番目の実
施の形態の場合と同様に、被覆材200を被処理物1の
表面に被覆したままの状態で当該被処理物1を保管して
おけば、被処理物1からの有害物質2の飛散を防護する
ことができる。
【0080】つまり、前述した第一番目の実施の形態に
おいては、粉末状の吸着材102を用いたが、本実施の
形態においては、シート状の吸着材202を用いるよう
にしたのである。
【0081】このため、でんぷん、カゼイン、デキスト
リン、メチルセルロース等のような水溶性高分子材料な
どのようなシート状に連続的に引き剥がしにくい材料を
基材101に用いた場合であっても、吸着材202と共
に基材101を一体的に引き剥がすことにより、被覆材
200をシート状に連続的に引き剥がすことが容易にで
きる。
【0082】これにより、プラスチックス材料よりも取
り扱いの容易な水溶性高分子材料を用いながらも剥離作
業効率の低下を抑制することができる。
【0083】したがって、本実施の形態によれば、前述
した第一番目の実施の形態の場合と同様な効果を得るこ
とができると共に、シート状に連続的に引き剥がしにく
い材料を基材101に用いても、作業効率の向上を図る
ことができる。
【0084】[第三番目の実施の形態]本発明による被
覆材およびその使用方法の第三番目の実施の形態を図1
0,11を用いて説明する。図10は、被覆材の概略構
成図、図11は、被覆材の使用方法の説明図である。た
だし、前述した第一,二番目の実施の形態の場合と同様
な部分については、前述した第一,二番目の実施の形態
の説明で用いた符号と同様の符号を用いることにより、
前述した第一,二番目の実施の形態の説明と重複する部
分を省略する。
【0085】<被覆材>図10に示すように、本実施の
形態にかかる被覆材300は、有害物質2の付着してい
る被処理物1に対して接着する接着性を有する接着性を
有する基材301と、被処理物1と接触するように基材
301に保持される多孔性の粉末の吸着材102とを備
えてなり、上記基材301が、被処理物1に対して接着
すると共に吸着材102を保持する第一の基材301a
と、この第一の基材301aを覆うように当該第一の基
材301aに接着する第二の基材301bとを備えてな
るものである。
【0086】上記第一の基材301aとしては、でんぷ
ん、カゼイン、デキストリン、メチルセルロース等のよ
うな接着性を有する水溶性高分子材料などが挙げられ
る。
【0087】上記第二の基材301bとしては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニル、
ポリカーボネート、ジブチルフタレート、ジ−2−エチ
ルヘキシルフタレート、プロピレングリコール等のよう
な接着性を有するプラスチックス材料などが挙げられ
る。
【0088】<使用方法> 《洗浄方法》このような被覆材300においては、図1
1に示すように、吸着材102を分散させた第一の基材
301aのスラリで被処理物1を被覆するように当該ス
ラリを被処理物1に付着(厚さ:約0.5〜2mm程
度)すると共に(図11(a))、第二の基材301b
のスラリで第一の基材301aを被覆するように当該ス
ラリを第一の基材301aに付着し(厚さ:約0.5〜
1mm程度)、上記スラリを乾燥固化させて被膜化させ
る(図11(b))。これに伴い、被処理物1の表面や
亀裂等に付着している有害物質2が第一の基材301a
や吸着材102に吸着される。
【0089】所定時間経過後(1〜3時間程度)、被膜
化した被覆材300を被処理物1から引き剥がすと(図
11(c))、第一の基材301aや吸着材102と共
に上記有害物質2が第二の基材301bと一体的に被処
理物1の表面から除去される(図11(d))。これに
より、被処理物1は洗浄処理される。なお、本実施の形
態の場合には、熱風や赤外線等で加熱することにより被
覆材300を容易に引き剥がすことができる。
【0090】《検査方法》続いて、引き剥がされた被覆
材300を単位面積量切り取って試料とし、この試料中
に含まれてる有害物質2の量を分析することにより、被
処理物1に付着している有害物質2の濃度を検査し、当
該濃度が基準値以下であれば、被処理物1の洗浄作業を
終了し、当該濃度が基準値を超えていれば、上述した洗
浄作業を再び行う。
【0091】なお、引き剥がされた被覆材300は、細
かく粉砕された後に分解処理されて無害化される。
【0092】《防護方法》また、前述した第一,二番目
の実施の形態の場合と同様に、被覆材300を被処理物
1の表面に被覆したままの状態で当該被処理物1を保管
しておけば、被処理物1からの有害物質2の飛散を防護
することができる。
【0093】つまり、前述した第二番目の実施の形態に
おいては、シート状物の吸着材202を用いると共に、
単一の基材101を用いたが、本実施の形態において
は、粉末の吸着材102を保持する第一の基材301a
と当該第一の基材301aを保持する第二の基材301
bとの二層からなる基材301を用いるようにしたので
ある。
【0094】このため、でんぷん、カゼイン、デキスト
リン、メチルセルロース等のような水溶性高分子材料な
どのようなシート状に連続的に引き剥がしにくい材料で
粉末の吸着材102を保持するような場合であっても、
接着性を有すると共に可撓性を有するプラスチックス材
料でさらに覆っていることにより、第一の基材301a
を第二の基材301bと共に一体的に引き剥がすことが
でき、被覆材300をシート状に連続的に引き剥がすこ
とが容易にできる。
【0095】これにより、取り扱いやすい水溶性高分子
材料を主に用いながらも剥離作業効率の低下を抑制する
ことができる。
【0096】したがって、本実施の形態の被覆材300
によれば、粉末の吸着材102を用いる場合であって
も、前述した第二番目の実施の形態の場合と同様な効果
を得ることができる。
【0097】[他の実施の形態] <吸着材>なお、前述した第一〜三番目の実施の形態で
は、吸着材102,202を用いるようにしたが、被処
理物1の表面状態や有害物質2の物性等の諸条件によっ
ては吸着材102,202を省略して基材101,30
1のみで行うことも可能である。しかしながら、前述し
た第一〜三番目の実施の形態のように吸着材102,2
02を用いると、有害物質2の吸着効率を大幅に高める
ことができるので非常に好ましい。
【0098】<有害物質分解手段>前述した第一〜三番
目の実施の形態では、有害物質処理システムにおいて、
水熱分解手段によりPCB等の有害物質を分解処理した
が、他の実施の形態としては、例えば、高圧ポンプによ
り臨界圧力以上に水を加圧し、この中にPCBを含む有
機物や洗浄廃液を投入し、酸化剤によってPCB等の有
害物質を酸化分解する超臨界水酸化手段を使用すること
が可能である。このような超臨界水酸化手段において
は、極めて短時間で高い反応効率が得られると共に、水
熱分解法と同様に、ダイオキシン類等の有害物質を発生
させないという利点がある。なお、界面活性剤を添加し
た水を洗浄液2に利用すれば、水熱分解等での後処理が
しやすくなる。
【0099】<有害物質>また、本発明で処理可能な有
害物質2としては、上記PCB以外に、例えば、廃棄塗
料、廃棄燃料、有害薬品、未処理爆薬類等が挙げられ
る。しかしながら、本発明は、これらに限定されること
はなく、環境汚染に起因する環境ホルモン等のような有
害物質であれば、前述した第一〜三番目の実施の形態の
場合と同様にして適用することができる。
【0100】<被処理物>さらに、上記トランス10や
上記コンデンサ20以外に本発明に適用可能な被処理物
1としては、有害物質2である廃棄塗料や廃棄燃料や有
害薬品等を保存している保存容器、火薬・爆薬類が充填
された爆弾等が挙げられる。しかしながら、本発明は、
これらに限定されることはなく、種々の有害物質の付着
しているものであれば、前述した第一〜三番目の実施の
形態の場合と同様にして適用することができる。
【0101】
【発明の効果】第一番目の発明による被覆材は、有害物
質の付着している被処理物に対して接着する基材と、前
記被処理物と接触するように前記基材に保持される吸着
材とを備えてなることから、有害物質の付着している被
処理物を覆って有害物質の飛散を防止することができる
と共に、被処理物から有害物質を吸着除去することがで
きる。
【0102】第二番目の発明による被覆材は、第一番目
の発明において、前記基材が、前記被処理物に対して接
着すると共に前記吸着材を保持する第一の基材と、前記
第一の基材を覆うように当該第一の基材に接着する第二
の基材とを備えていることから、吸着材を保持する第一
の基材がシート状に連続的に引き剥がすことが難しい場
合であっても、第二の基材によって、シート状の連続的
な引き剥がしの容易化が可能となる。
【0103】第三番目の発明による被覆材は、第一番目
の発明において、前記基材が、接着性を有するプラスチ
ックス材料または接着性を有する水溶性高分子材料であ
り、前記吸着材が、多孔性の粉末であるので、第一番目
の発明による効果を確実に得ることができる。
【0104】第四番目の発明による被覆材は、第一番目
の発明において、前記基材が、接着性を有するプラスチ
ックス材料または接着性を有する水溶性高分子材料であ
り、前記吸着材が、多孔性のシート状物であるので、基
材がシート状に連続的に引き剥がしにくい状態であって
も、吸着材によりシート状に連続的に引き剥がすことが
容易にできる。
【0105】第五番目の発明による被覆材は、第四番目
の発明において、前記吸着材が有機溶媒で湿潤している
ので、被処理物からの有害物質の吸着除去効率をさらに
向上させることができる。
【0106】第六番目の発明による被覆材は、第二番目
の発明において、前記第一の基材が、接着性を有する水
溶性高分子材料であり、前記第二の基材が、接着性を有
するプラスチックス材料であり、前記吸着材が、多孔性
の粉末であるので、第一の基材がシート状に連続的に引
き剥がしにくい状態であっても、第二の基材によりシー
ト状に連続的に引き剥がすことが容易にできる。
【0107】第七番目の発明による被覆材の使用方法
は、第一番目または第三番目の発明の被覆材の使用方法
であって、前記吸着材を分散させた前記基材のスラリで
前記被処理物を被覆するように当該スラリを当該被処理
物に付着して、固化させて被膜化させることにより、前
記被処理物からの前記有害物質の飛散を防護するので、
有害物質が付着している被処理物の安全な保管を簡単に
低コストで実施することができる。
【0108】第八番目の発明による被覆材の使用方法
は、第一番目または第三番目の発明の被覆材の使用方法
であって、前記吸着材を分散させた前記基材のスラリで
前記被処理物を被覆するように当該スラリを当該被処理
物に付着して、固化させて被膜化させた後に当該基材を
当該被処理物から引き剥がすことにより、当該被処理物
に付着している前記有害物質を当該被処理物から吸着除
去して当該被処理物を洗浄するので、有害物質が付着し
ている被処理物を低コストで簡単に洗浄することができ
る。
【0109】第九番目の発明による被覆材の使用方法
は、第一番目または第三番目の発明の被覆材の使用方法
であって、前記吸着材を分散させた前記基材のスラリで
前記被処理物を被覆するように当該スラリを当該被処理
物に付着して、固化させて被膜化させた後に当該基材を
当該被処理物から引き剥がして、被覆材中の前記有害物
質の量を分析することにより、前記被処理物に付着して
いる前記有害物質の濃度を検査するので、検査するにあ
たってのサンプリングに個人差を生じることがなく、検
査作業の容易化を図ることができる。
【0110】第十番目の発明による被覆材の使用方法
は、第一番目、第四番目、第五番目の発明のいずれかの
被覆材の使用方法であって、前記シート状物で前記被処
理物を被覆し、前記基材のスラリで前記シート状物を被
覆するように当該スラリを当該シート状物に付着して、
固化させて被膜化させることにより、前記被処理物から
の前記有害物質の飛散を防護するので、有害物質が付着
している被処理物の安全な保管を簡単に低コストで実施
することができる。
【0111】第十一番目の発明による被覆材の使用方法
は、第一番目、第四番目、第五番目の発明のいずれかの
被覆材の使用方法であって、前記シート状物で前記被処
理物を被覆し、前記基材のスラリで前記シート状物を被
覆するように当該スラリを当該シート状物に付着して、
固化させて被膜化させた後に当該基材および当該シート
状物を当該被処理物から引き剥がすことにより、当該被
処理物に付着している前記有害物質を当該被処理物から
吸着除去して当該被処理物を洗浄するので、有害物質が
付着している被処理物を低コストで簡単に洗浄すること
ができる。
【0112】第十二番目の発明による被覆材の使用方法
は、第一番目、第四番目、第五番目の発明のいずれかの
被覆材の使用方法であって、前記シート状物で前記被処
理物を被覆し、前記基材のスラリで前記シート状物を被
覆するように当該スラリを当該シート状物に付着して、
固化させて被膜化させた後に当該基材および当該シート
状物を当該被処理物から引き剥がして、被覆材中の前記
有害物質の量を分析することにより、前記被処理物に付
着している前記有害物質の濃度を検査するので、検査す
るにあたってのサンプリングに個人差を生じることがな
く、検査作業の容易化を図ることができる。
【0113】第十三番目の発明による被覆材の使用方法
は、第二番目または第六番目の発明の被覆材の使用方法
であって、前記吸着材を分散させた前記第一の基材のス
ラリで前記被処理物を被覆するように当該スラリを当該
被処理物に付着すると共に、前記第二の基材のスラリで
前記第一の基材を被覆するように当該スラリを当該第一
の基材に付着し、前記スラリを固化させて被膜化させる
ことにより、前記被処理物からの前記有害物質の飛散を
防護するので、有害物質が付着している被処理物の安全
な保管を簡単に低コストで実施することができる。
【0114】第十四番目の発明による被覆材の使用方法
は、第二番目または第六番目の発明の被覆材の使用方法
であって、前記吸着材を分散させた前記第一の基材のス
ラリで前記被処理物を被覆するように当該スラリを当該
被処理物に付着すると共に、前記第二の基材のスラリで
前記第一の基材を被覆するように当該スラリを当該第一
の基材に付着し、前記スラリを固化させて被膜化させた
後に当該第一の基材および当該第二の基材を当該被処理
物から引き剥がすことにより、当該被処理物に付着して
いる前記有害物質を当該被処理物から吸着除去して当該
被処理物を洗浄するので、有害物質が付着している被処
理物を低コストで簡単に洗浄することができる。
【0115】第十五番目の発明による被覆材の使用方法
は、第二番目または第六番目の発明の被覆材の使用方法
であって、前記吸着材を分散させた前記第一の基材のス
ラリで前記被処理物を被覆するように当該スラリを当該
被処理物に付着すると共に、前記第二の基材のスラリで
前記第一の基材を被覆するように当該スラリを当該第一
の基材に付着し、前記スラリを固化させて被膜化させた
後に当該第一の基材および当該第二の基材を当該被処理
物から引き剥がして、被覆材中の前記有害物質の量を分
析することにより、前記被処理物に付着している前記有
害物質の濃度を検査するので、検査するにあたってのサ
ンプリングに個人差を生じることがなく、検査作業の容
易化を図ることができる。
【0116】第十六番目の発明による被覆材の使用方法
は、第七番目から第十五番目の発明のいずれかにおい
て、前記被処理物を前記スラリに浸漬または前記スラリ
を塗布もしくは噴射することにより、当該スラリを付着
させるので、スラリの付着を簡単に行うことができる。
【0117】第十七番目の発明による被覆材の使用方法
は、第七番目から第十六番目の発明のいずれかにおい
て、前記有害物質が、PCB、廃棄塗料、廃棄燃料、有
害薬品のうちの少なくとも一種であるので、第七番目か
ら第十六番目の発明により得られる効果を有効に発現す
ることができる。
【0118】第十八番目の発明による被覆材の使用方法
は、第七番目から第十六番目の発明のいずれかにおい
て、前記被処理物が、PCBを含有したトランスまたは
コンデンサの容器であるので、第七番目から第十六番目
の発明により得られる効果を有効に発現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による被覆材の第一番目の実施の形態の
概略構成図である。
【図2】図1の被覆材の使用方法の説明図である。
【図3】トランスの概略構成図である。
【図4】コンデンサの概略構成図である。
【図5】本発明による被覆材を利用したトランスの無害
化処理システムの第一番目の実施の形態の説明図であ
る。
【図6】本発明による被覆材を利用したコンデンサの無
害化処理システムの第一番目の実施の形態の説明図であ
る。
【図7】本発明による被覆材を利用した有害物質処理シ
ステムの第一番目の実施の形態の全体構成図である。
【図8】本発明による被覆材の第二番目の実施の形態の
概略構成図である。
【図9】図8の被覆材の使用方法の説明図である。
【図10】本発明による被覆材の第三番目の実施の形態
の概略構成図である。
【図11】図10の被覆材の使用方法の説明図である。
【図12】従来の有害物質処理システムの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 被処理物 2 有害物質 10 トランス 20 コンデンサ 100 被覆材 101 基材 102 吸着材 200 被覆材 202 吸着材 300 被覆材 301 基材 301a 第一の基材 301b 第二の基材 1001 被処理物 1002 有害物質(例えばPCB) 1003 容器 1004 分離手段 1005 解体手段 1006 前処理手段 1007 有機物 1008 無機物 1009 分離手段 1011 洗浄手段 1012 洗浄廃棄物 1013 有害物質分解処理手段 1014 スラリ 1015 スラリ化手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 1/10 G01N 1/10 F Q 33/00 ZABD 33/00 ZAB B09B 5/00 Z Fターム(参考) 2E191 BA13 BB00 BC01 BD01 2G052 AA08 AB11 AB22 AC21 AD08 AD28 BA02 BA23 EB11 ED03 ED06 FC04 FC15 FD08 HA00 JA07 JA24 JA26 4D004 AA21 AB06 CA40 CA45 CA47 CC17 4J038 EA011 NA27

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有害物質の付着している被処理物に対し
    て接着する基材と、 前記被処理物と接触するように前記基材に保持される吸
    着材とを備えてなることを特徴とする被覆材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記基材が、 前記被処理物に対して接着すると共に前記吸着材を保持
    する第一の基材と、 前記第一の基材を覆うように当該第一の基材に接着する
    第二の基材とを備えていることを特徴とする被覆材。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記基材が、接着性を有するプラスチックス材料または
    接着性を有する水溶性高分子材料であり、 前記吸着材が、多孔性の粉末であることを特徴とする被
    覆材。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記基材が、接着性を有するプラスチックス材料または
    接着性を有する水溶性高分子材料であり、 前記吸着材が、多孔性のシート状物であることを特徴と
    する被覆材。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記吸着材が有機溶媒で湿潤していることを特徴とする
    被覆材。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 前記第一の基材が、接着性を有する水溶性高分子材料で
    あり、 前記第二の基材が、接着性を有するプラスチックス材料
    であり、 前記吸着材が、多孔性の粉末であることを特徴とする被
    覆材。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項3の被覆材の使用
    方法であって、 前記吸着材を分散させた前記基材のスラリで前記被処理
    物を被覆するように当該スラリを当該被処理物に付着し
    て、固化させて被膜化させることにより、前記被処理物
    からの前記有害物質の飛散を防護することを特徴とする
    被覆材の使用方法。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項3の被覆材の使用
    方法であって、 前記吸着材を分散させた前記基材のスラリで前記被処理
    物を被覆するように当該スラリを当該被処理物に付着し
    て、固化させて被膜化させた後に当該基材を当該被処理
    物から引き剥がすことにより、当該被処理物に付着して
    いる前記有害物質を当該被処理物から吸着除去して当該
    被処理物を洗浄することを特徴とする被覆材の使用方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項3の被覆材の使用
    方法であって、 前記吸着材を分散させた前記基材のスラリで前記被処理
    物を被覆するように当該スラリを当該被処理物に付着し
    て、固化させて被膜化させた後に当該基材を当該被処理
    物から引き剥がして、被覆材中の前記有害物質の量を分
    析することにより、前記被処理物に付着している前記有
    害物質の濃度を検査することを特徴とする被覆材の使用
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、請求項4、請求項5のいず
    れかの被覆材の使用方法であって、 前記シート状物で前記被処理物を被覆し、前記基材のス
    ラリで前記シート状物を被覆するように当該スラリを当
    該シート状物に付着して、固化させて被膜化させること
    により、前記被処理物からの前記有害物質の飛散を防護
    することを特徴とする被覆材の使用方法。
  11. 【請求項11】 請求項1、請求項4、請求項5のいず
    れかの被覆材の使用方法であって、 前記シート状物で前記被処理物を被覆し、前記基材のス
    ラリで前記シート状物を被覆するように当該スラリを当
    該シート状物に付着して、固化させて被膜化させた後に
    当該基材および当該シート状物を当該被処理物から引き
    剥がすことにより、当該被処理物に付着している前記有
    害物質を当該被処理物から吸着除去して当該被処理物を
    洗浄することを特徴とする被覆材の使用方法。
  12. 【請求項12】 請求項1、請求項4、請求項5のいず
    れかの被覆材の使用方法であって、 前記シート状物で前記被処理物を被覆し、前記基材のス
    ラリで前記シート状物を被覆するように当該スラリを当
    該シート状物に付着して、固化させて被膜化させた後に
    当該基材および当該シート状物を当該被処理物から引き
    剥がして、被覆材中の前記有害物質の量を分析すること
    により、前記被処理物に付着している前記有害物質の濃
    度を検査することを特徴とする被覆材の使用方法。
  13. 【請求項13】 請求項2または請求項6の被覆材の使
    用方法であって、 前記吸着材を分散させた前記第一の基材のスラリで前記
    被処理物を被覆するように当該スラリを当該被処理物に
    付着すると共に、前記第二の基材のスラリで前記第一の
    基材を被覆するように当該スラリを当該第一の基材に付
    着し、前記スラリを固化させて被膜化させることによ
    り、前記被処理物からの前記有害物質の飛散を防護する
    ことを特徴とする被覆材の使用方法。
  14. 【請求項14】 請求項2または請求項6の被覆材の使
    用方法であって、 前記吸着材を分散させた前記第一の基材のスラリで前記
    被処理物を被覆するように当該スラリを当該被処理物に
    付着すると共に、前記第二の基材のスラリで前記第一の
    基材を被覆するように当該スラリを当該第一の基材に付
    着し、前記スラリを固化させて被膜化させた後に当該第
    一の基材および当該第二の基材を当該被処理物から引き
    剥がすことにより、当該被処理物に付着している前記有
    害物質を当該被処理物から吸着除去して当該被処理物を
    洗浄することを特徴とする被覆材の使用方法。
  15. 【請求項15】 請求項2または請求項6の被覆材の使
    用方法であって、 前記吸着材を分散させた前記第一の基材のスラリで前記
    被処理物を被覆するように当該スラリを当該被処理物に
    付着すると共に、前記第二の基材のスラリで前記第一の
    基材を被覆するように当該スラリを当該第一の基材に付
    着し、前記スラリを固化させて被膜化させた後に当該第
    一の基材および当該第二の基材を当該被処理物から引き
    剥がして、被覆材中の前記有害物質の量を分析すること
    により、前記被処理物に付着している前記有害物質の濃
    度を検査することを特徴とする被覆材の使用方法。
  16. 【請求項16】 請求項7から請求項15のいずれかに
    おいて、 前記被処理物を前記スラリに浸漬または前記スラリを塗
    布もしくは噴射することにより、当該スラリを付着させ
    ることを特徴とする被覆材の使用方法。
  17. 【請求項17】 請求項7から請求項16のいずれかに
    おいて、 前記有害物質が、PCB、廃棄塗料、廃棄燃料、有害薬
    品のうちの少なくとも一種であることを特徴とする被覆
    材の使用方法。
  18. 【請求項18】 請求項7から請求項16のいずれかに
    おいて、 前記被処理物が、PCBを含有したトランスまたはコン
    デンサの容器であることを特徴とする被覆材の使用方
    法。
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