JP2002336801A - グローブボックス及びこれを使用する処理方法 - Google Patents

グローブボックス及びこれを使用する処理方法

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JP2002336801A
JP2002336801A JP2001148591A JP2001148591A JP2002336801A JP 2002336801 A JP2002336801 A JP 2002336801A JP 2001148591 A JP2001148591 A JP 2001148591A JP 2001148591 A JP2001148591 A JP 2001148591A JP 2002336801 A JP2002336801 A JP 2002336801A
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JP
Japan
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glove box
casing
cleaning liquid
harmful substance
processing
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JP2001148591A
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English (en)
Inventor
Takeshi Suzuki
武志 鈴木
Kenichi Arima
謙一 有馬
Toshimi Otsuka
利美 大塚
Takashi Tsutsuba
孝志 筒場
Kenji Tagashira
田頭  健二
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率よく作業を行うことができるグローブボ
ックス及びこれを使用する処理方法を提供する。 【解決手段】 ケーシング101の内部に配備され、P
CB油1を内蔵するトランス10に対して処理を行うグ
ローブボックス100であって、ケーシング101の内
部を換気する吸引ポンプ131等と、ケーシング101
内に移動可能に支持されてトランス10からPCB油1
の取り出しを可能にするインパクトレンチ111と、ケ
ーシング101内に移動可能に支持されてトランス10
内のPCB油1を取り出す油向きノズル118等と、ケ
ーシング101内に移動可能に支持されて洗浄液2を噴
射するシャワーノズル115等と、ケーシング101内
に移動可能に支持された超音波発振器112等と、ケー
シング101内に移動可能に支持されて洗浄液2を回収
する液抜きノズル121等とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グローブボックス
及びこれを使用する処理方法に関し、特に、変圧器等の
PCB汚染機器を処理する場合に適用すると有効であ
る。
【0002】
【従来の技術】近年では、PCB(Polychlorinated bi
phenyl, ポリ塩化ビフェニル:ビフェニルの塩素化異性
体の総称)が強い毒性を有することから、その製造およ
び輸入が禁止されている。このPCBは、1954年頃
から国内で製造開始されたものの、カネミ油症事件をき
っかけに生体・環境への悪影響が明らかになり、197
2年に行政指導により製造中止、回収の指示(保管の義
務)が出された経緯がある。
【0003】PCBは、ビフェニル骨格に塩素が1〜1
0個置換したものであり、置換塩素の数や位置によって
理論的に209種類の異性体が存在し、現在、市販のP
CB製品において約100種類以上の異性体が確認され
ている。また、この異性体間の物理・化学的性質や生体
内安定性および環境動体が多様であるため、PCBの化
学分析や環境汚染の様式を複雑にしているのが現状であ
る。さらに、PCBは、残留性有機汚染物質のひとつで
あって、環境中で分解されにくく、脂溶性で生物濃縮率
が高く、さらに半揮発性で大気経由の移動が可能である
という性質を持つ。また、水や生物など環境中に広く残
留することが報告されている。
【0004】このPCBは平成4(1997)年に廃PC
B、PCBを含む廃油、PCB汚染物が廃棄物の処理及
び清掃に関する法律に基づく特別管理廃棄物に指定さ
れ、さらに、平成9(1997)年にはPCB汚染物として
木くず、繊維くずが、追加指定された。
【0005】PCB処理物となる電気機器としては、高
圧トランス、高圧コンデンサ、低圧トランス・コンデン
サ、柱上トランスがあり、廃PCB等としては、熱媒体
に用いたものは絶縁油として用いたもの、また、これら
の洗浄に用いた灯油等があり、廃感圧紙としては、ノー
カーボン紙に使用されたカプセルオイルがあり、さら
に、これらのPCBの使用又は熱媒の交換、絶縁油の再
生、漏洩の浄化、PCB含有物の処理等の際に用いられ
た活性炭や、廃白土、廃ウェス類、作業衣等のPCB汚
染物がある。現在これらは厳重に保管がなされている
が、早急なPCBの処理が望まれている。
【0006】近年では、このようなトランス等に使用さ
れているPCBを処理する技術が種々開発されており、
例えば特開平9−79531号公報に記載の技術が知ら
れている。図8に、上記提案にかかるPCBの処理方法
のフローチャートを示す。
【0007】図8に示すように、まず、PCBが封入さ
れているトランスから油を抜き取り(S901)、さら
に溶剤洗浄によって内部に付着しているPCBを除去し
(S902)、回収する(S903)。洗浄後の溶剤
は、トランスから抜き出した油と共に分解処理され(S
904)、無害化される。
【0008】つぎに、油抜きしたトランスを乾燥させて
PCBを無酸素下高温常圧加熱によって蒸発させ(S9
05)、PCBの飛散を防止する。そして、乾燥後のト
ランスを解体し(S906)、ケースとトランスコアを
分離する。ケースは、電炉や転炉のスクラップ源に供さ
れる(S907)。一方、トランスコアは、モービルシ
ャー等によってその銅コイルを切断され、コイル線と鉄
心とに分離される(S908)。
【0009】分離された鉄心は溶融炉にて溶融され、回
収される(S909)。また、分離した銅コイルおよび
これに付着した紙などの有機物は、誘導加熱炉にて溶融
される(S910)。そして、上記溶融した銅は回収さ
れ、各溶融炉で発生したPCBガスは、1200℃で高
温熱分解することにより無害化される(S911)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したようなPCB
処理方法においては、トランス等からPCB油を抜き取
る際がPCBに最も触れやすいため、作業者の安全性を
十分に確保しつつ、PCB油の抜き取りを可能にするこ
とが極めて重要である。このため、トランス等をグロー
ブボックス内に載置してPCB油の抜き取り作業等を行
うことが考えられる。しかしながら、トランス等からP
CB油の抜き取り作業等をグローブボックス内で実施し
ようとすると、グローブによる作業可能範囲が狭いた
め、作業効率の低下を招いてしまう。
【0011】このようなことから、本発明は、効率よく
作業を行うことができるグローブボックス及びこれを使
用する処理方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明によるグローブボックスは、ケ
ーシングの内部に配備され、有害物質を内蔵された被処
理物に対して処理を行うグローブボックスであって、前
記ケーシングの内部を換気する換気手段と、前記ケーシ
ング内に移動可能に支持され、前記被処理物から前記有
害物質の取り出しを可能にする工具と、前記ケーシング
内に移動可能に支持され、前記被処理物内の前記有害物
質を取り出す有害物質取出手段と、前記ケーシング内に
移動可能に支持され、洗浄液を噴射する洗浄液噴射手段
と、前記ケーシング内に移動可能に支持され、洗浄液を
回収する洗浄液回収手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】第二番目の発明によるグローブボックス
は、第一番目の発明において、前記ケーシング内に配設
され、前記被処理物を支承する支持台と、前記支持台を
上下方向へ移動および周方向へ旋回させる支持台駆動手
段とを備えたことを特徴とする。
【0014】第三番目の発明によるグローブボックス
は、ケーシングの内部に配備され、有害物質を内蔵され
た被処理物に対して処理を行うグローブボックスであっ
て、前記ケーシング内に配設され、前記被処理物を支承
する支持台と、前記支持台を上下方向へ移動および周方
向へ旋回させる支持台駆動手段とを備えたことを特徴と
する。
【0015】第四番目の発明によるグローブボックス
は、第二番目または第三番目の発明において、前記支持
台駆動手段が、前記支持台を傾斜させるように駆動でき
ることを特徴とする。
【0016】第五番目の発明によるグローブボックス
は、第一番目から第四番目の発明のいずれかにおいて、
前記ケーシング内に移動可能に支持された超音波発振器
を備えたことを特徴とする。
【0017】第六番目の発明によるグローブボックス
は、第二番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、
前記ケーシングに設けられた開閉可能なシャッタと前記
支持台との間に配設されて前記被処理物を搬送する被処
理物搬送手段を備えたことを特徴とする。
【0018】第七番目の発明によるグローブボックス
は、第一番目から第六番目の発明のいずれかにおいて、
前記有害物質の量を計測する有害物質量計測手段を備え
たことを特徴とする。
【0019】第八番目の発明によるグローブボックス
は、第七番目の発明において、前記有害物質量計測手段
が、前記被処理物の重量を計測する重量計測手段である
ことを特徴とする。
【0020】また、第九番目の発明は、第一番目から第
八番目の発明のいずれかのグローブボックスを使用して
被処理物を処理する処理方法であって、前記工具により
前記被処理物からの前記有害物質の取り出しを可能にし
た後、前記有害物質取出手段により前記被処理物内の前
記有害物質を取り出して、前記洗浄液噴射手段により前
記被処理物に洗浄液を噴射して当該被処理物を洗浄する
と共に、前記洗浄液吸引手段により前記洗浄液を吸引除
去することを特徴とする。
【0021】第十番目の発明は、第四番目の発明のグロ
ーブボックスを使用して被処理物を処理する処理方法で
あって、前記工具により前記被処理物からの前記有害物
質の取り出しを可能にした後、前記有害物質取出手段に
より前記被処理物内の前記有害物質を取り出して、前記
洗浄液噴射手段により前記被処理物内に洗浄液を噴射し
て貯溜させると共に、前記超音波発振器により前記被処
理物に超音波を照射して当該被処理物を洗浄してから、
前記洗浄液吸引手段により前記洗浄液を吸引除去するこ
とを特徴とする。
【0022】第十番目の発明は、第九番目または第十番
目の発明による処理方法において、前記有害物質が、P
CB、廃棄塗料、廃棄燃料、有害薬品のうちの少なくと
も一種であることを特徴とする。
【0023】第十一番目の発明は、第九番目または第十
番目の発明による処理方法において、前記被処理物が、
PCBを含有するトランスまたはコンデンサであること
を特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明によるグローブボックス及
びこれを使用する処理方法の実施の形態を図面を用いて
説明するが、本発明はこれらの実施の形態に限定される
ものではない。
【0025】[第一番目の実施の形態]本発明によるグ
ローブボックス及びこれを使用する処理方法の第一番目
の実施の形態を図1〜7を用いて説明する。図1は、グ
ローブボックスの外観図、図2は、グローブボックスの
概略構成図、図3は、処理方法のフロー図、図4は、ト
ランスの概略構成図、図5は、コンデンサの概略構成
図、図6は、有害物質処理システムの全体概略構成図で
ある。
【0026】[被処理物]本発明によるグローブボック
スで処理可能な被処理物としては、例えば、絶縁油とし
てPCBを適用しているトランスやコンデンサ等が挙げ
られる。このようなトランスおよびコンデンサの概略構
成を図4,5を用いて説明する。
【0027】図4に示すように、トランス10は、鉄心
11に対して銅製のコイル12を巻いたコア13を鉄製
の容器14内に収納した構成であり、PCB油1を絶縁
油として内部に封入したものである。また、コイル12
は、銅線に絶縁紙を巻き付けた構成であり、鉄枠17上
部には碍子18が設けられている。また、容器14の開
口部は蓋19により密封されている。一般的なトランス
の容量範囲は、5〜100kVAであり、本発明ではす
べての範囲において処理ができる。
【0028】また、図5に示すように、コンデンサ20
は、複数の素子21がプレスボード22を介して固定バ
ンド23で束ねてなるものを絶縁紙24で覆った状態で
容器25内に充填され、PCB油1が封入口25aから
内部に封入され封止されてなるものである。なお、図5
中、27は接地端子、28は高圧端子、29は碍子であ
る。上記素子21は、アルミ箔、絶縁紙、樹脂フィルム
及びスペーサ等から構成されている。一般的なコンデン
サの容量範囲は、数〜500kvarであり、本発明で
はすべての範囲において処理ができる。
【0029】[グローブボックス]次に、本発明による
グローブボックスの構成を図1〜3を用いて説明する。
図1に示すように、グローブボックス100は、作業室
150内に配設される。作業室150内は、図示しない
換気ダクトにより換気される。換気された空気は、活性
炭槽等を介してPCB等が除去されてから外部に排出さ
れる。
【0030】図2に示すように、グローブボックス10
0のケーシング101の一側面には、開閉可能なシャッ
タ102が設けられている。ケーシング101の他の側
面には、当該ケーシング101内を目視確認するアクリ
ル樹脂等の透明材料からなる目視窓103と、当該ケー
シング101内で作業を行うためのグローブ104とが
設けられている。
【0031】ケーシング101の底部中央部分には、上
面にローラ(図示せず)を有する支持台105が配設さ
れており、当該支持台105は、支持台駆動手段である
駆動装置106により、上下方向への移動および周方向
への旋回が可能であると共に、上面を傾斜させるように
駆動可能であると同時に、その上面に載置された被処理
物の重量を計測することができるようになっている。ケ
ーシング101の底部の前記支持台105と前記シャッ
タ102との間には、被処理物搬送手段であるローラコ
ンベア107が配設されており、当該ローラコンベア1
07は、前記作業室150の内部と外部とを連絡するロ
ーラコンベア151に連絡している。
【0032】ケーシング101の天井には、ガイドレー
ル108が複数(本実施の形態では5本)取り付けられ
ている。これらガイドレール108には、当該ガイドレ
ール108に沿ってスライド移動可能なスライドブロッ
ク109a〜109eがそれぞれ設けられている。スラ
イドブロック109aには、工具である電動式のインパ
クトレンチ110が伸縮可能な伸縮コード111を介し
て釣支されている。スライドブロック109bには、超
音波を発振する超音波発振器112が伸縮可能な伸縮コ
ード113を介して釣支されている。
【0033】スライドブロック109cには、可撓性を
有する十分な長さのフレキシブルホース114の長手方
向途中部分が移動可能に支持されている。フレキシブル
ホース114の先端側には、シャワーノズル115が連
結されており、当該シャワーノズル115は、当該フレ
キシブルホース114により釣支されている。フレキシ
ブルホース114の他端側は、ケーシング101の天井
に設けられたコネクタ116に接続されている。
【0034】スライドブロック109dには、可撓性お
よび耐圧性を有する十分な長さのフレキシブルホース1
17の長手方向途中部分が移動可能に支持されている。
フレキシブルホース117の先端側には、油抜きノズル
118が連結されており、当該油抜きノズル118は、
当該フレキシブルホース117により釣支されている。
フレキシブルホース117の他端側は、ケーシング10
1の天井に設けられたコネクタ119に接続されてい
る。
【0035】スライドブロック109eには、可撓性お
よび耐圧性を有する十分な長さのフレキシブルホース1
20の長手方向途中部分が移動可能に支持されている。
フレキシブルホース120の先端側には、液抜きノズル
121が連結されており、当該液抜きノズル121は、
当該フレキシブルホース120により釣支されている。
フレキシブルホース120の他端側は、ケーシング10
1の天井に設けられたコネクタ122に接続されてい
る。
【0036】前記インパクトレンチ110、前記超音波
発振器112、前記ノズル115,118,121は、
通常、ケーシング101の内壁面に設けられた図示しな
いホルダに保持され、使用時に、当該ホルダから取り外
される。
【0037】前記コネクタ116には、前記ケーシング
101の外部に配設された洗浄液タンク123が送給ポ
ンプ124を介して連結されている。洗浄液タンク12
3の内部には、水に界面活性剤を添加した洗浄液2が貯
蔵されている。つまり、送給ポンプ124を作動させる
と、洗浄液タンク123内の洗浄液2がコネクタ116
からフレキシブルホース114を介してシャワーノズル
115から噴射するようになっているのである。
【0038】前記コネクタ119には、前記ケーシング
101の外部に配設された吸引ポンプ125が連結され
ている。コネクタ119と吸引ポンプ125との間に
は、油回収タンク126が連結されている。油回収タン
ク126と吸引ポンプ125との間には、活性炭槽12
7が連結されている。
【0039】前記コネクタ122には、前記ケーシング
101の外部に配設された吸引ポンプ128が連結され
ている。コネクタ122と吸引ポンプ128との間に
は、液回収タンク129が連結されている。液回収タン
ク129と吸引ポンプ128との間には、活性炭槽13
0が連結されている。
【0040】前記ケーシング101の上方には、当該ケ
ーシング101の外部に配設された吸引ポンプ131が
活性炭槽132を介して連結されており、当該吸引ポン
プ131を作動させることにより、ケーシング101の
内部の空気3を活性炭槽132を介して作業室150の
外部へ排出することができるようになっている。
【0041】また、ケーシング101の底部は、網状を
なす支持底101aと、当該支持板101aの下方に設
けられて一方側へ傾斜した受け底101bとからなって
おり、ケーシング101の内部に飛散したPCB油1や
洗浄液2等を回収することができるようになっている。
図2中、105aは受け皿である。
【0042】なお、本実施の形態では、ガイドレール1
08、スライドブロック109c、フレキシブルホース
114、シャワーノズル115、コネクタ116、洗浄
液タンク123、送給ポンプ124等により洗浄液噴射
手段を構成し、ガイドレール108、スライドブロック
109d、フレキシブルホース117、油抜きノズル1
18、コネクタ119、吸引ポンプ125、油回収タン
ク126、活性炭槽127等により有害物質取出手段を
構成し、ガイドレール108、スライドブロック109
e、フレキシブルホース120、液抜きノズル121、
コネクタ122、吸引ポンプ128、液回収タンク12
9、活性炭槽130等により洗浄液回収手段を構成し、
吸引ポンプ131、活性炭槽132等により換気手段を
構成し、支持台105、駆動装置106等により重量計
測手段を構成し、当該重量計測手段により有害物質量計
測手段を構成している。
【0043】[処理方法]このようなグローブボックス
100を使用して、例えば、有害物質を内蔵する被処理
物としてPCB油1を含有するトランス10を処理する
場合を図2,3を用いて次に説明する。
【0044】<搬入>受け皿105aに載せたトランス
10をローラコンベア151により作業室150内に搬
送する。グローブボックス100のシャッタ102を開
放し、上記ローラコンベア151からケーシング101
内のローラコンベア107を介して支持台105上に載
置した後、シャッタ102を閉鎖する(S−1)。
【0045】<蓋外し>次に、吸引ポンプ131を作動
してグローブボックス100のケーシング101内を換
気すると共に、目視窓103からケーシング101の内
部を確認しながら、駆動装置106を作動して、トラン
ス10を適切な作業高さに位置させるように支持台10
5を上昇させ、グローブ104を介してインパクトレン
チ111によりトランス10の蓋19を開放する(S−
2)。
【0046】<PCB油抜き>続いて、支持台105上
の重量を計測した後、トランス10の容器14内に油抜
きノズル118を挿入し、吸引ポンプ125を作動する
と、トランス10内のPCB油1が油抜きノズル118
内に吸引され、フレキシブルホース117およびコネク
タ119等を介して油回収タンク126内に回収され
る。
【0047】このようにしてトランス10内のPCB油
1を抜き取っていき、トランス10内のPCB油1が残
り少なくなったら、前記駆動装置106を作動して支持
台105をわずかに傾斜させることにより、PCB油1
をトランス10の隅に集めて吸引しやすくする。トラン
ス10内のPCB油1を抜き取ったら、支持台105上
の重量を再び計測し、先に計測した値との差を求めるこ
とにより、抜き取ったPCB油1の重量を求めておく
(S−3)。
【0048】<粗洗浄>トランス10内のPCB油1を
抜き取り終えたら、前記吸引ポンプ125の作動を停止
して油抜きノズル118をトランス10内から抜き出し
た後、シャワーノズル115をトランス10内に向ける
と共に、送給ポンプ124を作動すると、洗浄液タンク
123内の洗浄液2がコネクタ116およびフレキシブ
ルホース114を介してシャワーノズル115の先端か
ら噴射され、トランス10の内部で付着残留しているP
CB油1が洗浄液2中の界面活性剤の作用により当該ト
ランス10から洗浄液2へ移行する。
【0049】このようにしてトランス10内を洗浄液2
で洗い流していき、トランス10内に洗浄液2がある程
度溜まったら、洗浄液2の噴射を一旦停止し、超音波発
振器112をトランス10内に挿入して作動させること
により、トランス10内に付着残留しているPCB油1
を洗浄液2へより確実に移行させる(S−4)。
【0050】<液抜き>超音波照射を所定時間行った
ら、液抜きノズル121をトランス10内に挿入し、吸
引ポンプ128を作動すると、洗浄液2が液抜きノズル
121内に吸引され、フレキシブルホース120および
コネクタ122等を介して液回収タンク129内に回収
される(S−5)。
【0051】<すすぎ>トランス10内の洗浄液2のほ
とんどを回収し終えたら、シャワーノズル115をトラ
ンス10の内壁面上端寄り部分に向けて送給ポンプ12
4を作動することにより、洗浄液2をシャワーノズル1
15から再び噴射して、トランス10の内壁面上端寄り
に付着残留しているPCB油1を洗い流す(S−6)。
これにより、洗浄液2の回収時にトランス10の内壁面
(特に上端寄り)に膜状に付着残留したPCB油1が除
去される。
【0052】<液抜き>すすぎ洗浄後、前記送給ポンプ
124の作動を停止して、当該トランス10内の洗浄液
2をすべて回収する(S−7)。
【0053】<搬出>トランス10内の洗浄液2をすべ
て回収したら、吸引ポンプ128の作動を停止すると共
に、液抜きノズル121をトランス10内から抜き出
し、前記駆動装置106を作動して支持台105を水平
方向へ向け直すと共に下方の所定位置へ戻した後、前記
シャッタ102を開放し、前記受け皿105aと共に支
持台105上からローラコンベア107上に移載し、前
記ローラコンベア151を介して次工程(真空加熱室)
へ移送する(S−8)。
【0054】したがって、このようなグローブボックス
100によれば、グローブ104による作業可能範囲が
狭くても、トランス10からのPCB油1の抜き取り作
業等を効率よく行うことができる。
【0055】[有害物質処理システム]このようにして
PCB油抜き取り工程や粗洗浄工程を行うグローブボッ
クス100は、以下のような有害物質処理システムに組
み込まれることにより、より効果的に利用することがで
きる。
【0056】有害物質処理システムは、図6に示すよう
に、有害物質が付着又は含有又は保存されている被処理
物を無害化する有害物質処理システムであって、被処理
物(例えばトランス、コンデンサ等)1001である有害物
質( 例えばPCB等)1002 を保存する容器1003から当該
有害物質1002を分離する第1の分離手段1004と、被処理
物1001を構成する構成材1001a,b,…を解体する解体
手段1005とのいずれか一方又は両方を有する前処理手段
1006と、前処理手段1006において処理された被処理物を
構成する構成材(コア、コンデンサ素子部等)1001a,
b,…から紙・木・樹脂等の有機物1007と金属等の無機
物1008とに分離する第2の分離手段1009と、上記前処理
手段1006で分離された金属製の容器1003又は上記分離手
段1009で分離した金属等の無機物1008を洗浄液1010で洗
浄する洗浄手段1011と、洗浄後の洗浄廃液1012及び前処
理手段で分離した有害物質1001のいずれか一方又は両方
を分解処理する有害物質分解処理手段1013とを、具備し
てなるものである。
【0057】このような有害物質処理システムにおいて
は、前記グローブボックス100は上記第1の分離手段
1004として使用される。
【0058】このような有害物質処理システムによれ
ば、トランス10中のPCB濃度を、現在のPCBの排
出基準値(3ppb)以下の0.5ppb以下にまで低減
することができ、PCBを含むトランス10を安全かつ
確実に処理することができる。したがって、PCB含有
物品の完全処理が可能となり、PCBの完全消滅が可能
となる。
【0059】また、PCB以外の有機化合物も分解する
ことができるので、PCB中に含まれるダイオキシン
類、PCBに汚染された紙、木、布などの有機物、およ
びケースの洗浄に使用する洗浄剤も同様に分解処理する
ことができる。
【0060】なお、上記水熱分解方法は本願出願人によ
り既に開示されており、詳しくは特開平11−639号
公報、特開平11−253795号公報等を参照された
い。
【0061】[他の実施の形態] <PCB油の抜き取り>前述した第一番目の実施の形態
において、さらに、温風噴射や熱光照射等を行うヒータ
をケーシング101内に配設すれば、トランス10の容
器14内のPCB油1が高粘度の場合、当該ヒータによ
りPCB油1を加熱すれば、当該PCB油1を容易に抜
き取ることができるようになる。
【0062】<PCB油量の計測>前述した第一番目の
実施の形態では、上面への載置物の重量を計測可能な支
持台105を使用して、トランス10内のPCB油1の
抜き取り前後の重量差を求めることにより、PCB油1
の量を計測するようにしたが、他の実施の形態として
は、例えば、油回収タンク126に液量計を設けること
により、抜き取ったPCB油1の量を計測することも可
能である。
【0063】<粗洗浄方法>前述した第一番目の実施の
形態では、PCB油1を抜き取った後のトランス10の
ケーシング101内に、シャワーノズル115から洗浄
液2を噴射して洗い流しながら貯溜した後、超音波発振
器112を挿入して所定時間超音波洗浄してから、当該
洗浄液2を抜き取りつつ、容器14の内壁面上端側に膜
状に付着残留するPCB油1をすすぎ洗浄するようにし
た。しかしながら、本発明は、これに限らず、他の実施
の形態として、例えば、PCB濃度が低い場合には、超
音波洗浄を行うことなく所定時間(例えば15分程度)
放置するようにした漬け置き洗浄や、シャワーノズル1
15から洗浄液2を噴射して洗い流すと同時に当該洗浄
液2を抜き取るようにした洗い流し洗浄を適用すれば、
粗洗浄にかかる手間や時間を減らすことが可能となる。
【0064】<処理容器>前述した第一番目の実施の形
態では、トランス10を受け皿105aに載せて移動さ
せるようにしたが、老朽化等により、トランス10から
PCB油1が滲み出るような場合には、図7に示すよう
に、トランス10を全体的に覆う処理容器105b内に
入れることにより、当該処理容器105b内でトランス
10からの油抜きおよびトランス10の全体の洗浄を行
うようにすればよい。
【0065】<洗浄液>前述した第一番目の実施の形態
では、洗浄液2として、界面活性剤を添加した水を使用
したが、他の実施の形態としては、例えば、ベンゼン,
トルエン,キシレン,アセトン,ヘキサン,オクタン,
トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン等の有機溶
剤や代替フロン等を洗浄剤2として使用することが可能
である。本発明は、上述したようなものに限定されるこ
とはなく、PCB等を洗浄処理できる洗浄液であれば、
十分に適用可能である。なお、洗浄液2に有機溶剤を使
用した場合には、PCB油1が洗浄液2にほとんど溶解
するため、すすぎ洗浄を省略することも可能となる。
【0066】<PCB分解手段>前述した第一番目の実
施の形態では、有害物質処理システムにおいて、水熱分
解手段によりPCB等を分解処理したが、他の実施の形
態としては、例えば、高圧ポンプにより臨界圧力以上に
水を加圧し、この中にPCBを含む有機物や洗浄廃液を
投入し、酸化剤によって酸化分解する超臨界水酸化手段
を使用することが可能である。このような超臨界水酸化
手段においては、極めて短時間で高い反応効率が得られ
ると共に、水熱分解法と同様に、ダイオキシン類等の有
害物質が発生しないという利点がある。
【0067】<被処理物>前述した第一番目の実施の形
態では、低濃度(数ppm〜100ppm)PCB容器
であるトランス10を処理する場合を例にして説明した
が、60〜100%のPCBを含有する高濃度PCB容
器であるコンデンサ20を処理する場合においても、前
述した第一番目の実施の形態の場合と同様に適用するこ
とができる。
【0068】さらに、上記トランス10や上記コンデン
サ20以外に本発明に適用可能な被処理物としては、有
害物質である廃棄塗料や廃棄燃料や有害薬品等を保存し
ている保存容器等が挙げられる。しかしながら、本発明
は、これらに限定されることはなく、種々の有害物質を
内蔵しているようなものであれば、前述した第一番目の
実施の形態の場合と同様にして処理することができる。
【0069】<有害物質>また、本発明で処理可能な有
害物質としては、上記PCB以外に、例えば、廃棄塗
料、廃棄燃料、有害薬品等が挙げられる。しかしなが
ら、本発明は、これらに限定されることはなく、環境汚
染に起因する環境ホルモン等のような有害物質であれ
ば、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様にして
処理することができる。
【0070】
【発明の効果】第一番目の発明によるグローブボックス
は、ケーシングの内部に配備され、有害物質を内蔵され
た被処理物に対して処理を行うグローブボックスであっ
て、前記ケーシングの内部を換気する換気手段と、前記
ケーシング内に移動可能に支持され、前記被処理物から
前記有害物質の取り出しを可能にする工具と、前記ケー
シング内に移動可能に支持され、前記被処理物内の前記
有害物質を取り出す有害物質取出手段と、前記ケーシン
グ内に移動可能に支持され、洗浄液を噴射する洗浄液噴
射手段と、前記ケーシング内に移動可能に支持され、洗
浄液を回収する洗浄液回収手段とを備えたことから、グ
ローブによる作業可能範囲が狭くても、被処理物からの
有害物質の抜き取り作業や洗浄作業等を効率よく行うこ
とができる。
【0071】第二番目の発明によるグローブボックス
は、第一番目の発明において、前記ケーシング内に配設
され、前記被処理物を支承する支持台と、前記支持台を
上下方向へ移動および周方向へ旋回させる支持台駆動手
段とを備えたことから、被処理物の高さ位置や向きを容
易に変更することができるので、有害物質の抜き取り作
業や被処理物の洗浄作業等をさらに効率よく行うことが
できる。
【0072】第三番目の発明によるグローブボックス
は、ケーシングの内部に配備され、有害物質を内蔵され
た被処理物に対して処理を行うグローブボックスであっ
て、前記ケーシング内に配設され、前記被処理物を支承
する支持台と、前記支持台を上下方向へ移動および周方
向へ旋回させる支持台駆動手段とを備えたことから、被
処理物の高さ位置や向きを容易に変更することができる
ので、有害物質の抜き取り作業や被処理物の洗浄作業等
を効率よく行うことができる。
【0073】第四番目の発明によるグローブボックス
は、第三番目の発明において、前記支持台駆動手段が、
前記支持台を傾斜させるように駆動できるので、被処理
物の内部の有害物質や洗浄液のほとんどを取り出すこと
が容易にできる。
【0074】第五番目の発明によるグローブボックス
は、第一番目から第四番目の発明のいずれかにおいて、
前記ケーシング内に移動可能に支持された超音波発振器
を備えたので、洗浄をより効率的に行うことができる。
【0075】第六番目の発明によるグローブボックス
は、第二番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、
前記ケーシングに設けられた開閉可能なシャッタと前記
支持台との間に配設されて前記被処理物を搬送する被処
理物搬送手段を備えたので、被処理物が重量物であって
も、支持台上に載置することが容易にできる。
【0076】第七番目の発明によるグローブボックス
は、第一番目から第六番目の発明のいずれかにおいて、
前記有害物質の量を計測する有害物質量計測手段を備え
たので、有害物質の処理に必要なデータを得ることがで
きる。
【0077】第八番目の発明によるグローブボックス
は、第七番目の発明において、前記有害物質量計測手段
が、前記被処理物の重量を計測する重量計測手段である
ので、有害物質の量を簡単に計測することができる。
【0078】第九番目の発明による処理方法は、第一番
目から第八番目の発明のいずれかによるグローブボック
スを使用して被処理物を処理する処理方法であって、前
記工具により前記被処理物からの前記有害物質の取り出
しを可能にした後、前記有害物質取出手段により前記被
処理物内の前記有害物質を取り出して、前記洗浄液噴射
手段により前記被処理物に洗浄液を噴射して当該被処理
物を洗浄すると共に、前記洗浄液回収手段により前記洗
浄液を回収するので、有害物質の抜き取り作業や被処理
物の洗浄作業等を効率よく行うことができる。
【0079】第十番目の発明による処理方法は、第四番
目の発明によるグローブボックスを使用して被処理物を
処理する処理方法であって、前記工具により前記被処理
物からの前記有害物質の取り出しを可能にした後、前記
有害物質取出手段により前記被処理物内の前記有害物質
を取り出して、前記洗浄液噴射手段により前記被処理物
内に洗浄液を噴射して貯溜させると共に、前記超音波発
振器により前記被処理物に超音波を照射して当該被処理
物を洗浄してから、前記洗浄液吸引手段により前記洗浄
液を吸引除去するので、洗浄をより効率的に行うことが
できる。
【0080】第十一番目の発明による処理方法は、第九
番目または第十番目の発明において、前記有害物質が、
PCB、廃棄塗料、廃棄燃料、有害薬品のうちの少なく
とも一種であるので、このような有害物質であっても、
作業者が安全性に作業することができる。
【0081】第十二番目の発明による処理方法は、第九
番目または第十番目の発明において、前記被処理物が、
PCBを含有するトランスまたはコンデンサであるの
で、このような被処理物であっても、作業者が安全性に
作業することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるグローブボックスの第一番目の実
施の形態の外観図である。
【図2】図1のグローブボックスの概略構成図である。
【図3】本発明によるグローブボックスを使用する処理
方法の第一番目の実施の形態のフロー図である。
【図4】トランスの概略構成図である。
【図5】コンデンサの概略構成図である。
【図6】本発明によるグローブボックスを利用した有害
物質処理システムの第一番目の実施の形態の全体概略構
成図である。
【図7】本発明によるグローブボックスを使用する処理
方法の他の実施の形態の説明図である。
【図8】従来の有害物質処理システムの説明図である。
【符号の説明】
1 PCB油 2 洗浄液 3 空気 10 トランス 11 鉄心 12 コイル 13 コア 14 容器 17 鉄枠 18 碍子 19 蓋 20 コンデンサ 100 グローブボックス 101 ケーシング 101a 支持底 102a 受け底 102 シャッタ 103 目視窓 104 グローブ 105 支持台 105a 受け皿 106 駆動装置 107 ローラコンベア 108 ガイドレール 109a〜109e スライドブロック 110 インパクトレンチ 111 伸縮コード 112 超音波発振器 113 伸縮コード 114 フレキシブルホース 115 シャワーノズル 116 コネクタ 117 フレキシブルホース 118 油抜きノズル 119 コネクタ 120 フレキシブルホース 121 液抜きノズル 122 コネクタ 123 洗浄液タンク 124 送給ポンプ 125 吸引ポンプ 126 油回収タンク 127 活性炭槽 128 吸引ポンプ 129 液回収タンク 130 活性炭槽 131 吸引ポンプ 132 活性炭槽 150 作業室 151 ローラコンベア 1001 被処理物 1002 有害物質(例えばPCB) 1003 容器 1004 分離手段 1005 解体手段 1006 前処理手段 1007 有機物 1008 無機物 1009 分離手段 1010 洗浄液 1011 洗浄手段 1012 洗浄廃液 1013 有害物質分解処理手段 1014 スラリー 1015 スラリー化手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 利美 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 筒場 孝志 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 田頭 健二 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 3B201 AA47 AB14 BB21 BB72 BB77 BB83 BB92 BB94 CD22 CD31 4D004 AA22 AB06 BA05 CA02 CA04 CA13 CA22 CA29 CA40 CA47 CB12 CB45 CB50 CC04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの内部に配備され、有害物質
    を内蔵された被処理物に対して処理を行うグローブボッ
    クスであって、 前記ケーシングの内部を換気する換気手段と、 前記ケーシング内に移動可能に支持され、前記被処理物
    から前記有害物質の取り出しを可能にする工具と、 前記ケーシング内に移動可能に支持され、前記被処理物
    内の前記有害物質を取り出す有害物質取出手段と、 前記ケーシング内に移動可能に支持され、洗浄液を噴射
    して前記被処理物を洗浄する洗浄液噴射手段と、 前記ケーシング内に移動可能に支持され、洗浄液を回収
    する洗浄液回収手段とを備えたことを特徴とするグロー
    ブボックス。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ケーシング内に配設され、前記被処理物を支承する
    支持台と、 前記支持台を上下方向へ移動および周方向へ旋回させる
    支持台駆動手段とを備えたことを特徴とするグローブボ
    ックス。
  3. 【請求項3】 ケーシングの内部に配備され、有害物質
    を内蔵された被処理物に対して処理を行うグローブボッ
    クスであって、 前記ケーシング内に配設され、前記被処理物を支承する
    支持台と、 前記支持台を上下方向へ移動および周方向へ旋回させる
    支持台駆動手段とを備えたことを特徴とするグローブボ
    ックス。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3において、 前記支持台駆動手段が、前記支持台を傾斜させるように
    駆動できることを特徴とするグローブボックス。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかにおい
    て、 前記ケーシング内に移動可能に支持された超音波発振器
    を備えたことを特徴とするグローブボックス。
  6. 【請求項6】 請求項2から請求項5のいずれかにおい
    て、 前記ケーシングに設けられた開閉可能なシャッタと前記
    支持台との間に配設されて前記被処理物を搬送する被処
    理物搬送手段を備えたことを特徴とするグローブボック
    ス。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかにおい
    て、 前記有害物質の量を計測する有害物質量計測手段を備え
    たことを特徴とするグローブボックス。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記有害物質量計測手段が、前記被処理物の重量を計測
    する重量計測手段であることを特徴とするグローブボッ
    クス。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかのグロ
    ーブボックスを使用して被処理物を処理する処理方法で
    あって、 前記工具により前記被処理物からの前記有害物質の取り
    出しを可能にした後、前記有害物質取出手段により前記
    被処理物内の前記有害物質を取り出して、前記洗浄液噴
    射手段により前記被処理物に洗浄液を噴射して当該被処
    理物を洗浄すると共に、前記洗浄液吸引手段により前記
    洗浄液を吸引除去することを特徴とする処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項4のグローブボックスを使用し
    て被処理物を処理する処理方法であって、 前記工具により前記被処理物からの前記有害物質の取り
    出しを可能にした後、前記有害物質取出手段により前記
    被処理物内の前記有害物質を取り出して、前記洗浄液噴
    射手段により前記被処理物内に洗浄液を噴射して貯溜さ
    せると共に、前記超音波発振器により前記被処理物に超
    音波を照射して当該被処理物を洗浄してから、前記洗浄
    液吸引手段により前記洗浄液を吸引除去することを特徴
    とする処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10において、 前記有害物質が、PCB、廃棄塗料、廃棄燃料、有害薬
    品のうちの少なくとも一種であることを特徴とする処理
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項9または請求項10において、 前記被処理物が、PCBを含有するトランスまたはコン
    デンサであることを特徴とする処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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