JP3777941B2 - 配電用柱上変圧器ケースの無害化処理方法 - Google Patents

配電用柱上変圧器ケースの無害化処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、環境汚染物質である多塩素化ビフェニル(以下、PCBと称す。)で汚染された配電用柱上変圧器ケースの無害化処理に関するものであり、更に詳しくは、当該変圧器のケースを洗浄し、「廃掃法施行規則第一条の二第4項」に定める基準を満足する処理済みケース又は鉄鋼原料として再利用可能とする配電用柱上変圧器ケースの無害化処理技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
PCBは、優れた電気絶縁性を有することから、過去においては配電用柱上変圧器の電気絶縁材として利用されていた。ところが、その環境及び人体への有害性が明らかになり、現在では製造が禁止されているとともに、PCBを含有する絶縁油を使用した変圧器は、安全な処理方法が確立するまで、使用者の義務として、その膨大な量を保管することが義務づけられている。
【0003】
現在、PCB及びPCBを含む廃油の処理方法として法律上認められている方法としては、燃焼による焼却方法、脱塩素化分解方法及び超臨界水酸化分解方法などがある。また、PCBを含有する絶縁油を使用した配電用柱上変圧器からPCBを除去する方法としては、例えば特開平10−289824号公報に開示されているような、変圧器部材からPCBを含む絶縁油を抜き取ったのち、部材を破砕、分別し、洗浄装置に入れ、例えばノルマルヘキサンのような炭化水素系溶剤で洗浄する方法が提案されている。
【0004】
しかし、従来、変圧器部材の洗浄に使用されている炭化水素系溶剤、例えばノルマルヘキサンは、揮発性が大きく引火爆発性が非常に高く、また、蒸気吸入により、めまい、手足の感覚麻痺、歩行困難などの多発性神経炎の症状が起こることから、取扱いに注意を要する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のようなPCBを含有する絶縁油を使用した配電用柱上変圧器の無害化処理の現状に鑑み、ノルマルヘキサンのように引火爆発性が高く、また蒸気吸入による神経炎発生のおそれのある溶剤ではなく、安全で取扱いの容易な洗浄液により前記変圧器からPCBを含有する絶縁油を効率的かつ安全に回収し、膨大な配電用柱上変圧器の保管に伴うスペースを低減することを目的として、内部部材を解体、分別した後の変圧器ケースを法律に定める基準値を満足する程度に無害化して処理済みケース又は鉄鋼原料として再利用可能とする技術を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る配電用柱上変圧器の無害化処理方法は、当該変圧器から予め絶縁油を抜き取った後のケースを炭化水素系溶剤で洗浄するにあたり、該炭化水素系溶剤の使用量を極力低減するとともに、安全性が高く取扱いが容易な溶剤での洗浄を可能とすべく、溶剤による洗浄に先立ち水で洗浄することで、絶縁油とともにPCBを洗浄除去するものである。即ち、本発明は、多塩素化ビフェニルを含む絶縁油を使用した配電用柱上変圧器から前記絶縁油を吸引又は滴下抜油した後、水で洗浄し、更に炭化水素系溶剤で洗浄することを特徴とする配電用柱上変圧器ケースの無害化処理方法である。本発明の無害化処理方法によれば、事前に洗浄液として水を使用することから、一気に炭化水素系溶剤と混合した絶縁油中のPCBを分離する場合と比較して、油水分離により洗浄水からPCBを含む油分を簡単に回収することができ、回収装置の容量・構造も簡略化され、油水分離後の洗浄水中に含まれるPCB含有率を容易に低減することができるという利点がある。
【0007】
また、本発明方法においては、炭化水素系溶剤による洗浄に先立ち、水で変圧器を洗浄するだけでも、変圧器ケースの表面に付着するPCBの法定基準を満足することができることから、従来使用されていたノルマルヘキサンよりも洗浄能力は若干劣るが、引火点、初留点が高く、安全性及び取扱いの有利な溶剤を変圧器の洗浄液として選定することが可能となる。このような溶剤としては、例えば、ナフテン系炭化水素、パラフィン系炭化水素などを用いることができ、それらの中でも、沸点、引火点の低いものが安全性及び取扱い性の点から好ましい。
【0008】
また、本発明の無害化処理方法においては、抜油した変圧器を水で一次洗浄したうえで、ケースと内部部材とに解体、分別して、ケースを水で再度、洗浄(二次洗浄)し、その後に更に炭化水素系溶剤で洗浄する。このように、変圧器を分解、解体する前に、該変圧器の内外面を水で洗浄することにより、人的作業環境の保全を確保し、絶縁油及びPCBの拡散防止を図ることができる。
【0009】
上記のような水による洗浄の結果、変圧器ケースの油分付着率を、例えば1mg/100cm2以下まで低減することが可能となる。従って、通常、配電用柱上変圧器のPCB含有絶縁油中のPCB濃度は概ね100ppm以下であることから、拭き取り試験の法定基準値である0.1μg/100cm2以下の条件を満足することが可能となる。しかし、「廃掃法施行規則第一条の二第4項」に定める基準を満足するには、前記のような炭化水素系溶剤で洗浄することが望ましい。
【0010】
また、上記本発明の無害化処理方法においては、前記水による洗浄を、例えば噴射角30度〜60度のマルチ配置ウォータージェット法により行う。更に前記一次洗浄を低水圧ジェット洗浄で行い、二次洗浄を高水圧ジェット洗浄で行うことが好ましい。本発明における前記ウォータージェット法による洗浄とは、洗浄対象物である変圧器のケースや内部部材に対してノズルの先端から、例えば噴射角30度〜60度で噴流状に洗浄水を噴射して洗浄することをいう。この場合、前記一次洗浄を二次元形状のノズルにより行い、二次洗浄はケース内部を三次元形状のノズルにより、またケース外部は二次元形状のノズルにより行うことが好ましい。即ち、水による一次洗浄ノズルは二次元形状で直射、放射状に拡散させる機能を有するものを用いることが好ましく、また、内部部材を解体、分別した後の二次洗浄に用いるケース内面洗浄用ノズルは、高圧・高速にして、三次元形状で360度全方向に拡散する機能を有するノズルにより行い、ケース外面洗浄用ノズルは前記一次洗浄ノズルと同様の二次元形状で直射、放射状に拡散させる機能を有するものを用いることが好ましい。更に、前記二次洗浄におけるケース内面洗浄用の三次元ノズルは移動ノズルとすることが好ましい。
【0011】
更に、水の温度を上昇させて(温水で)洗浄を行うと、ある程度のPCB除去率の向上が期待できる。本発明でいう前記温水とは、25℃以上の水をいう。しかし、洗浄水の温度によって洗浄時間には大差はなく、洗浄時間はむしろ洗浄水の圧力やノズル形状に左右される。従って、PCBの除去率の更なる向上を図る場合には、3次洗浄、4次洗浄といった具合に洗浄回数を増やす方が、洗浄効果の向上が期待できる。
【0012】
尚、前記変圧器から解体、分別した内部部材は、専用保管容器に収納して保管する。この専用容器に収納した内部部材は、溶融や真空除去など、短時間で多量処理できる方法や装置によりPCBを除去して無害化されることが望ましい。
【0013】
また、前記柱上変圧器から抜き取った絶縁油は、例えば特許第2638483号方法により、アルカリ金属ターシャリーブトキシドを反応剤として用いて加熱撹拌することで無害化することができる。この無害化後の絶縁油は、燃料油や絶縁油として再利用することができる。
【0014】
更に、前記洗浄後の水は、油水分離器により油分を分離した後、洗浄水として循環利用することができる。更に、油水分離器に加えて活性炭による吸着分離を併用しての浄化処理も効果的である。このような油水の比重差分離と吸着分離により、循環水(洗浄水)の油分濃度を、例えば15ppm以下に保つことができる。一方、前記分離された油分は、柱上変圧器から抜き取った絶縁油と同様に前記アルカリ金属ターシャリーブトキシドを反応剤として加熱撹拌する無害化方法により処理することで、燃料油や絶縁油として再利用に供することができる。
【0015】
また、前記洗浄に用いる炭化水素系溶剤も循環使用できるが、使用によりPCBを含有する絶縁油が蓄積された炭化水素系溶剤は、前記回収された絶縁油と同様に、アルカリ金属ターシャリーブトキシドを反応剤とする方法などで無害化することができる。即ち、本発明方法においては、水洗浄後、わずかに付着しているであろう油分を更に前記炭化水素系溶剤により洗浄除去するのであるが、何百台、何千台と変圧器を洗浄しているうちに、溶剤が絶縁油及びそれに含まれるPCBに汚染されてゆく。この汚染された溶剤を回収し、前記アルカリ金属ターシャリーブトキシドを反応剤として加熱撹拌することで無害化処理するのである。
【0016】
また、本発明に係る配電用柱上変圧器の無害化処理装置は、多塩素化芳香族化合物を含む絶縁油を使用した柱上変圧器から吸引又は滴下により前記絶縁油を抜油する残油抜取り手段と、前記抜油した変圧器を水で洗浄する一次洗浄手段と、前記一次洗浄した変圧器をケースと内部部材とに解体、分別する解体・分別手段と、前記内部部材を解体、分別した後のケースを水で洗浄する二次洗浄手段と、前記二次洗浄後のケースを炭化水素系溶剤で洗浄する溶剤洗浄手段とを備えることを特徴とするものである。
【0017】
更に、上記装置において、一次洗浄手段、二次洗浄手段、溶剤洗浄手段、更には変圧器の解体、分別を行う解体・分別手段は、換気処理手段又は及び排気処理手段を設けた室内に設置することが好ましい。更にこの場合に、前記換気及び排気系に冷却手段、温度低下手段、気液分離手段及び活性炭吸着手段を備え、換気及び排気中に残存するPCBを長期間安定して活性炭吸着することにより、大気中にPCBを全く放出しないようにすることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明による配電用柱上変圧器の無害化処理方法を、図1に示す無害化処理装置の一実施形態のブロック図に基づいて詳細に説明する。
【0019】
上記したように本発明は、配電用柱上変圧器を処理対象物として、水洗浄と溶剤洗浄との併用方式により、当該変圧器よりPCBを含有した絶縁油を効率的かつ安全に回収し、PCBを絶縁油とともに洗浄除去することにより、変圧器ケースを処理済みケースや鉄鋼原料として有効利用可能とするものである。また、PCBを含む絶縁油を抜き取った配電用柱上変圧器の膨大な量を保管するスペースは、変圧器の容量、形状が一定でなく、効率的保管手段を確保するには、人的及び時間的手間が必要であり、経済的負担も大きく、保管スペースも増大する。これに対し、本発明では、上記のように変圧器ケースから内部部材を解体、分別してケースを無害化することで、前記分別された変圧器の内部部材を、一定形状の専用容器に安全に保管することができるようになり、PCBを含む絶縁油を使用した配電用柱上変圧器の保管スペースの削減を可能とする。
【0020】
本発明による変圧器の無害化処理は、図1に示すように、残油抜取り手段1により配電用柱上変圧器からPCBを含有する絶縁油を吸引又は滴下抜油し、抜き取ったPCB含有絶縁油は、油回収手段7により回収する。次に、前記抜油後の変圧器は、一次洗浄手段2により、内外面を、例えば温度40℃、圧力0.8MPa程度の低水圧ジェットで洗浄した後、乾燥したうえで、次工程の解体・分別手段3に送られる。ここで変圧器はケースと内部部材とに解体、分別され、内部部材は専用保管容器などに収納し、安全に保管する。一方、変圧器ケースは、二次洗浄手段4に送られて、ケース内部を、例えば温度40℃、圧力8MPa程度の高水圧ジェットで洗浄し、乾燥した後、更に溶剤洗浄手段11へ送られて炭化水素系溶剤により洗浄し、処理済みケース又は鉄鋼原料として再利用可能となる。
【0021】
前記残油抜取り手段1による配電用柱上変圧器からの残油の抜き取りは、当該変圧器からPCB含有絶縁油をできる限り吸引又は滴下抜油し、変圧器内の大半の絶縁油を回収する。また、鉄芯、巻線コイルなどの変圧器内の部材に含有する絶縁油は、吸引又は滴下抜油後、概ね10時間以上静置した後、当該変圧器底部の残油を再度吸引又は滴下抜油することが望ましい。
【0022】
上記のように抜油された変圧器は、ケースと内部部材とに解体、分別されるのであるが、この変圧器の解体、分別は、人的作業に頼らざるを得ない。そこで、本発明では、変圧器の解体、分別作業に伴うPCB含有絶縁油の人体への付着及び環境への拡散防止のため、変圧器の解体、分別に先立って、一次洗浄手段2により、当該変圧器の内外面を洗浄し、変圧器に残存するPCB含有絶縁油をできるだけ除去する。この一次洗浄、例えば、温度40℃、圧力0.8MPa程度で1分間程度の洗浄により、変圧器の油分付着率を、例えば35mg/100cm2程度にまで低減することができる。
【0023】
前記のように一次洗浄により内外面を洗浄した変圧器は、次に解体・分別手段3に送られて、ケースと内部部材とに解体、分別され、内部部材は専用保管容器などに収納する。この専用保管容器に収納した内部部材は、短時間で多量処理でき、また、大気中にPCBが放出されることがなく安全に処理が可能な溶融法、真空除去法などの処理技術により処理されることが望ましい。
【0024】
前記変圧器の解体、分別を行う解体・分別手段3は、人的保全を確保するため、空気の換気を十分に確保しうる室内に設置し、室内に発生する滴状油分は、解体・分別手段3に併設した排気処理手段9の局所排気フードなどに設けたグリスフィルターなどにより除去し、活性炭によりPCBを吸着除去した後、排気するようにすることが好ましい。
【0025】
一方、解体分別後の変圧器のケースは、二次洗浄手段4に送られ、その表面に付着するPCB含有絶縁油を除去するため、再度、水により洗浄を行う。この水による二次洗浄は、変圧器ケースの内面を、例えば温度40℃、圧力8MPa程度の高水圧ジェットで2分間程度洗浄することにより、油分付着率を1mg/100cm2以下程度にまで低減することができる。配電用柱上変圧器のPCB含有絶縁油のPCB濃度は概ね100ppm以下であることから、この二次水洗浄により、拭き取り試験の法定基準値である0.1μg/100cm2以下の条件を満足することができる。
【0026】
前記一次洗浄手段2及び二次洗浄手段4は、温水供給部5に接続されており、一次洗浄手段2及び二次洗浄手段4で使用される洗浄水は、この温水供給手段5により供給され、該温水供給部5から供給される水(温水)により変圧器ケース及び内部部材の洗浄が行われる。一次水洗浄及び二次洗浄に使用された洗浄後の水(温水)は、油水分離手段6により油と水とに分離され、水は例えば活性炭で浄化するなどして油分濃度15ppm以下にして温水供給手段5へ戻し、一次水洗浄及び二次水洗浄の洗浄水として再利用する。一方、油は、油水分離手段6により、例えば比重差及び吸着により水から分離され、油回収手段7に回収される。
【0027】
上記のような一次水洗浄及び二次水洗浄を実施した場合における、変圧器ケースの油分付着率及びPCB付着率と、洗浄に使用した水、更にそれを油水分離した後の水の油分濃度とPCB含有率の一例を下記表1に示す。
【0028】
【表1】
Figure 0003777941
【0029】
また、前記一次洗浄手段2及び二次洗浄手段4は、気密性構造の室内に設置され、洗浄と乾燥機能とを有するとともに、それぞれ換気処理手段8、10を備えており、該換気処理手段8、9により各洗浄室内を温度調整して空気中のPCBを活性炭などにより長期間安定に吸着浄化させ、空気を再循環する機能を有することが好ましい。更に、活性炭の寿命や吸着性向上のため、空気中に飛散するミストを凝縮させたのち、再熱して温度調整する装置を有することがより好ましい。
【0030】
また、前記吸引又は滴下抜油により変圧器から抜き取ったPCB含有絶縁油及び前記一次水洗浄及び二次水洗浄の洗浄水から油水分離した油分は、油回収手段7に回収された後、例えば、特許第2638483号のターシャリーブトキシドを反応剤として加熱撹拌することでPCBを分解する方法などにより無害化する。前記吸引又は滴下抜油により変圧器から抜き取った絶縁油及び前記一次水洗浄及び二次水洗浄の洗浄水から油水分離した油分の水分率は200ppm以下であり、これを前記ターシャリーブトキシドにより処理した結果の油中のPCB濃度は基準値である0.5ppm以下を満足することから、燃料油や絶縁油として再利用することができる。
【0031】
次に、前記二次洗浄手段4にて洗浄された変圧器ケースは、溶剤洗浄手段11に送られて炭化水素系溶剤にて洗浄される。溶剤洗浄手段11は溶剤供給手段12に接続されており、該溶剤供給手段12から供給される炭化水素系溶剤を循環使用して変圧器ケースを洗浄し、乾燥して処理済みケース又は鉄鋼材料として再利用可能とする。前記循環使用される溶剤中には、絶縁油及びPCBが蓄積、濃縮されてゆくので、例えば溶剤中のPCB濃度が0.4ppm以上になったところで、回収容器に回収し、後述する無害化処理に供される。尚、50kVA相当の変圧器ケースを100台処理した場合の洗浄溶剤1600LのPCB濃度の例を下記表2に示す。
【0032】
【表2】
Figure 0003777941
【0033】
表2から明らかなように、上記の例では、一次水洗浄及び二次水洗浄を行わずに溶剤洗浄で処理した場合、およそ100台を処理した時点で洗浄溶剤を回収することになるが、一次水洗浄及び二次水洗浄を行った後に溶剤洗浄を行う本発明方法では、溶剤中のPCB濃度は溶剤洗浄単独の場合のおよそ300分の1程度にまでしか蓄積されないことから、溶剤の回収頻度を大幅に低減することができる。
【0034】
絶縁油及びPCBが蓄積、濃縮された溶剤は、溶剤処理手段14へ送られて、特許第2638483号のターシャリーブトキシドを反応剤として加熱撹拌することでPCBを分解して無害化する方法などにより、該溶剤中のPCBを分解して無害化処理する。
【0035】
溶剤洗浄手段11は気密性構造の室内に設置され、この溶剤洗浄室には排気処理手段13を設け、室内の空気が引火・爆発範囲下限値以上に上昇しないように外気による希釈換気のうえ、滴状溶剤分は排気処理手段13に設けたグリスフィルターなどにより除去し、更にミスト凝縮装置により溶剤を凝縮回収し、活性炭でPCBを吸着除去したうえで排気することが好ましい。
【0036】
【実施例】
図2に示すものは、本発明に係る配電用柱上変圧器の無害化方法を実施するための処理設備の一実施例のブロック図である。この無害化処理設備は、残油抜取り手段1を備えた残油抜取り室、一次洗浄手段2を備えた一次温水洗浄・乾燥室、解体・分別手段3を備えた解体室、二次洗浄手段4を備えた二次温水洗浄・乾燥室及び溶剤洗浄手段11を備えた溶剤洗浄・乾燥室が順次連設されており、処理対象である変圧器Aが搬送設備16によって前記残油抜取り室から溶剤洗浄・乾燥室へと順次搬送される間に、変圧器AからPCB含有絶縁油が洗浄、除去されて処理済みケースA’として搬出されるように構成されている。
【0037】
前記残油抜取り室の残油抜取り手段1は、残油ろ過器17を介して油回収手段7の油受けタンク18に接続されており、変圧器Aから抜き取ったPCB含有絶縁油をポンプ19により油受けタンク18へ回収する。この時、残油ろ過器17により、油受けタンク18へ送られるPCB含有絶縁油から異物を除去する。前記油受けタンク18は、絶縁油無害化装置20に接続されていて、油受けタンク18からポンプ21により絶縁油無害化装置20に送られたPCB含有絶縁油は、ターシャリーブトキシドを反応剤として加熱撹拌することによりPCBを分解して無害化する方法などによって無害化され、燃料油や絶縁油として再利用可能とされる。
【0038】
次に、水洗浄に係る装置構成は、一次洗浄手段2、二次洗浄手段4、温水供給手段5及び油水分離手段6からなっており、系外及び大気中にPCBを放出することなく、洗浄水を循環使用するとともに、油水分離器23により循環する洗浄水からPCB含有絶縁油を回収し、前記油回収手段7を経由して、変圧器Aから抜き取ったPCB含有絶縁油とともに無害化装置20により無害化処理するように構成されている。
【0039】
前記温水供給手段5は、一次洗浄手段2及び二次洗浄手段4で使用された後の洗浄水を回収する洗浄水温水タンク(A)24と一次洗浄手段2及び二次洗浄手段4へ供給する温水を貯留する洗浄水温水タンク(B)25との2つのタンクを備えており、前記洗浄水温水タンク(A)25には洗浄水を所定の温度に加熱するヒーター26が設けられている。前記洗浄水温水タンク(B)25は、二次洗浄手段4及び一次洗浄手段2に接続されており、ここからポンプ27〜29により二次洗浄手段4の洗浄装置30及び一次洗浄手段2の洗浄装置31へ洗浄水が供給される。前記二次洗浄手段の洗浄装置30及び一次洗浄手段2の洗浄装置31にて使用された後の洗浄水は、ポンプ32、33により油水分離手段6へ送られる。この油水分離手段6へ送られた洗浄水は、スラッジ回収フィルター22によりスラッジを除去された後、油水受けタンク34に送られ、更にポンプ35により油水分離器23に送られて、ここで洗浄水中の油分が分離され、分離されたPCBを含有する油分は油回収手段7に送られて、変圧器Aから抜き取ったPCB含有絶縁油とともに無害化処理に供される。一方、油水分離器23により油分が除去された洗浄水は、分離水受けタンク36に回収され、ここからポンプ37により、活性炭塔38を通過させて循環水中にごくわずかに残存するPCB含有絶縁油分を吸着除去して油分濃度がさらに低減された後、洗浄水温水タンク(A)24へ送られ、ヒーター26により所定の温度に調整された後、再び洗浄温水タンク(B)25へ送られて、洗浄水として循環使用される。
【0040】
前記一次洗浄手段2の洗浄装置31としては、例えば図3に示すような構造のものを使用することができる。図例の洗浄装置31は、内面洗浄ノズル39と外面洗浄ノズル40とを備え、反転機41により変圧器ケースAを反転させながら洗浄可能としている。前記内面洗浄ノズル39としては、変圧器ケースAの内部に向けて、例えば噴射角30度の二次元形状の固定式ノズルを4本配置してなり、また前記外面洗浄ノズル40としては、変圧器ケースAの外周面に向けて、例えば噴射角60度の二次元形状の固定式ノズルを12本配置してなる。この一次洗浄装置31の前記内面洗浄ノズル39及び外面洗浄ノズル40からの洗浄水の噴射圧力としては、例えば0.8MPa程度の低圧でよく、また洗浄水の噴射流量としては、例えば22m3/h程度である。また、ここでの一次洗浄時間は1分程度である。この一次洗浄においては、変圧器ケースAの内面、内部部材としてのコアコイル上部、ブッシングなど、後工程における解体分別作業に際し、作業員が手で触れる部分の油分を除去し、またケースA外面の埃、鳥の糞などを除去する。また、この一次洗浄により、ケースAの油分付着率は35mg/100cm2程度まで除去される。尚、洗浄に使用された水は、洗浄室下面の油水槽42に集められ、洗浄水として循環再使用に供される。
【0041】
次に、前記二次洗浄手段4の洗浄装置30は、例えば図4に示すような構造のものを使用することができる。図例の洗浄装置30は、内面洗浄ノズル43と外面洗浄ノズル44とを備えている。前記内面洗浄ノズル43としては、変圧器ケースAの内部に向けて、例えば噴射角15度の三次元形状の移動式ノズルを4本配置してなり、また前記外面洗浄ノズル44としては、変圧器ケースAの外周面に向けて、例えば噴射角60度の二次元形状の固定式ノズルを12本配置してなる。この二次洗浄装置30の前記内面洗浄ノズル43及び外面洗浄ノズル44からの洗浄水の噴射圧力としては、内面洗浄ノズル43は、例えば8MPa程度の高圧とすることが好ましく、一方、外面洗浄ノズル44は、例えば0.8MPa程度の低圧でよい。また洗浄水の噴射流量としては、例えば13m3/h程度である。また、ここでの二次洗浄時間は2分程度である。この二次洗浄においては、後工程における溶剤洗浄での処理時間の短縮、洗浄溶剤の汚染度の抑制を目的として、ケース付着油分を洗浄除去する。この二次洗浄により、ケースAの油分付着率は1mg/100cm2程度以下まで除去可能である。尚、洗浄に使用された水は、洗浄室下面の油水槽45に集められ、洗浄水として循環再使用に供される。
【0042】
そして、溶剤洗浄手段11では、溶剤タンク46からポンプ47を介して供給される炭化水素系溶剤により、前記一次洗浄及び二次洗浄後の変圧器ケースAを洗浄し、処理済みケースA’又は鉄鋼原料として再利用可能とする。ここで使用される溶剤洗浄装置48としては、公知の洗浄装置を使用することができる。また、洗浄後の溶剤は、ポンプ49にて溶剤ろ過器50を通過させてろ過した後、溶剤タンク46へ回収され、循環使用される。
【0043】
前記溶剤洗浄に使用される炭化水素系溶剤としては、例えばナフテン系炭化水素溶剤、パラフィン系炭化水素溶剤などを用いることができる。前記ナフテン系炭化水素溶剤は、従来、変圧器の洗浄に一般的に使用されているノルマルヘキサンに較べて、洗浄能力は若干劣るものの、引火点、初留点が高く、設備の安全性及び取扱いの点で有利である。
【0044】
変圧器ケースを上記ナフテン系炭化水素溶剤により洗浄した場合の洗浄性能の測定結果の一例を下記表3に示す。この表3の結果から、ナフテン系炭化水素溶剤だけでも十分な洗浄効果があり、一次洗浄及び二次洗浄後の洗浄溶剤として十分なPCB除去効果を有するものであることが明らかである。
【0045】
【表3】
Figure 0003777941
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、PCBを含む絶縁油を使用した配電用柱上変圧器の無害化処理に際し、現在、法的に認められている変圧器ケースの溶剤洗浄において、水による洗浄を併用することで、溶剤使用量の低減を可能とし、且つ、洗浄溶剤として、より安全性及び取扱い性に優れたものを使用することが可能となる。
【0047】
また、従来の炭化水素系溶剤によるPCB含有絶縁油を使用した変圧器の洗浄においては、溶剤からのPCBを含有する絶縁油の分離手段が複雑で装置の経済的負担も大きいものであったが、本発明方法における水洗浄の場合には、油水の比重差による分離及び吸着分離により、PCB含有油を簡単な装置で容易に分離可能であり、経済的負担も軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る配電用柱上変圧器の無害化処理方法を実施するための処理装置の一実施形態を示すブロック図。
【図2】 本発明に係る配電用柱上変圧器の無害化処理方法を実施するための処理設備の一実施例を示すブロック図。
【図3】 前記無害化処理設備における一次洗浄装置の一実施例を示す断面説明図。
【図4】 前記無害化処理設備における二次洗浄装置の一実施例を示す断面説明図。
【符号の説明】
1:残油抜取り手段、2:一次洗浄手段、3:解体・分別手段、4:二次洗浄手段、5:温水供給手段、6:油水分離手段、7:油回収手段、8:換気処理手段、9:排気処理手段、10:換気処理手段、11:溶剤洗浄手段、12:溶剤供給手段、13:排気処理手段、14:溶剤処理手段、15:油処理手段、16:搬送設備、17:残油ろ過器、18:油受けタンク、19:ポンプ、20:絶縁油無害化装置、21:ポンプ、22:スラッジ回収フィルター、23:油水分離器、24:洗浄水温水タンク(A)、25:洗浄水温水タンク(B)、26:ヒーター、27〜29:ポンプ、30:二次洗浄装置、31:一次洗浄装置、32,33:ポンプ、34:油水受けタンク、35:ポンプ、36:分離水受けタンク、37:ポンプ、38:活性炭塔、39:内面洗浄ノズル、40:外面洗浄ノズル、41:反転機、42:油水槽、43:内面洗浄ノズル、44:外面洗浄ノズル、45:油水槽、46:溶剤タンク、47:ポンプ、48:溶剤洗浄装置、49:ポンプ、50:溶剤ろ過器。

Claims (4)

  1. 多塩素化ビフェニルを含む絶縁油を使用した配電用柱上変圧器から前記絶縁油を吸引又は滴下抜油した後、抜油した変圧器をウォータージェットにより水で一次洗浄した後、ケースと内部部材とに解体・分別し、ケースをウォータージェットにより水で二次洗浄し、更に炭化水素系溶剤で洗浄することを特徴とする配電用柱上変圧器ケースの無害化処理方法。
  2. 前記一次洗浄は低水圧ジェット洗浄で行い、前記二次洗浄を高水圧ジェット洗浄で行う請求項記載の無害化処理方法。
  3. 前記一次洗浄を二次元形状のノズルにより行い、前記二次洗浄はケース内面を三次元形状のノズルにより、またケース外面を二次元形状のノズルにより行う請求項1または2に記載の無害化処理方法。
  4. 前記水による洗浄を温水で行う請求項1〜3のいずれかに記載の無害化処理方法。
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