JP2005040691A - 軽質部材と重質部材との分別処理装置及びその方法 - Google Patents

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暢彦 入江
Noboru Kawamoto
昇 川元
Toshimi Otsuka
利美 大塚
Koji Oura
康二 大浦
Takeshi Suzuki
武志 鈴木
Masafumi Hara
雅史 原
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Abstract

【課題】例えば蛍光灯安定器用等を構成する軽質部材と重質部材とを効率よく分離処理することができる軽質部材と重質部材との分別処理装置及びその方法を提供する。
【解決手段】内筒201と外筒202からなる分別処理容器203と、破砕された軽質部材204と重質部材205とからなる粉砕混合物206を、分別処理容器の内筒203内に投入する投入手段207と、前記内筒内201にガス208を供給して流体である洗浄液の上昇流210を供給する上昇流供給手段211と、前記軽質部材204を上昇流210により分離して内筒201の縁を越えて落下させて回収する回収手段212と、上昇流に抗して落下した重質部材205を回収する回収手段213とを具備する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軽質部材と重質部材とを効率よく分離することができる軽質部材と重質部材との分別処理装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、PCB(Polychlorinated biphenyl, ポリ塩化ビフェニル:ビフェニルの塩素化異性体の総称)が強い毒性を有することから、その製造および輸入が禁止されている。このPCBは、1954年頃から国内で製造開始されたものの、カネミ油症事件をきっかけに生体・環境への悪影響が明らかになり、1972年に行政指導により製造中止、回収の指示(保管の義務)が出された経緯がある。
【0003】
PCBは、ビフェニル骨格に塩素が1〜10個置換したものであり、置換塩素の数や位置によって理論的に209種類の異性体が存在し、現在、市販のPCB製品において約100種類以上の異性体が確認されている。また、この異性体間の物理・化学的性質や生体内安定性および環境動体が多様であるため、PCBの化学分析や環境汚染の様式を複雑にしているのが現状である。さらに、PCBは、残留性有機汚染物質のひとつであって、環境中で分解されにくく、脂溶性で生物濃縮率が高く、さらに半揮発性で大気経由の移動が可能であるという性質を持つ。また、水や生物など環境中に広く残留することが報告されている。
【0004】
このPCBは平成4(1997)年に廃PCB、PCBを含む廃油、PCB汚染物が廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく特別管理廃棄物に指定され、さらに、平成9(1997)年にはPCB汚染物として木くず、繊維くずが、追加指定された。
【0005】
PCB処理物となる電気機器としては、高圧トランス、高圧コンデンサ、低圧トランス・コンデンサ、柱上トランス、蛍光灯安定器用コンデンサ等があり、廃PCB等としては、熱媒体に用いたものは絶縁油として用いたもの、また、これらの洗浄に用いた灯油等があり、廃感圧紙としては、ノーカーボン紙に使用されたカプセルオイルがあり、さらに、これらのPCBの使用又は熱媒の交換、絶縁油の再生、漏洩の浄化、PCB含有物の処理等の際に用いられた活性炭や、廃白土、廃ウェス類、作業衣等のPCB汚染物がある。現在これらは厳重に保管がなされているが、早急なPCBの処理が望まれている。
【0006】
このようなPCB汚染された各種の電気機器のなかでも、蛍光灯安定器、水銀灯安定器は、そのサイズが例えば5×5×30cm等と柱状トランス等に較べて比較的小さく、またPCBは液体状態ではなく、絶縁紙等に含浸されているため、無害化処理を効率よく行うことが難しく、処理されずにそのままの状態で保管されている。
【0007】
このため、本出願人は先に蛍光灯安定器を処理する方法として、安定器中からコンデンサを取り出し、各部材毎に個別に処理することを提案した(特許文献1)。
【0008】
【特許文献1】
特開2003−94013号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1にかかる処理方法では、処理手順が多く、複雑であるので、処理コストが高いという課題がある。
また、コンデンサを取り出すには例えばX線透視により判断し、その後切断するので、設備費用の増大があるとともに、長期間に亙って保存されていた安定器はコンデンサ以外の充填物にもPCBの汚染がある場合には、その汚染処理ができないという問題がある。
【0010】
また、一方、蛍光灯安定器をまるごと破砕・切断する場合には、これらを構成する種々の部材の屑が発生し、これらの屑にコンデンサからのPCBが付着したPCB汚染物が発生するという問題がある。
【0011】
このため、各種工程によりPCBを無害化する際に、汚染された破砕片が暴露することで作業環境が汚染されないように破砕片の汚染量を低下させるために、予備洗浄を行う必要が生ずる。この洗浄処理は破砕片を構成する紙、アルミ箔等のような軽質部材と、金属、樹脂等の充填材のような重質部材とに分離して処理することが望ましい。
【0012】
また、例えば2〜3トン/日のような多量の安定器を処理するような場合には、効率的な処理が望まれる。
【0013】
よって、現時点において、世界中に多量に保管されている安定器を迅速に処理する簡易で廉価な処理方法の確立が望まれている。
【0014】
このようなことから、本発明は、例えば蛍光灯安定器用等を構成する軽質部材と重質部材とを効率よく分離処理することができる軽質部材と重質部材との分別処理装置及びその方法を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決する第1の発明は、内筒と外筒からなる分別処理容器と、破砕された軽質部材と重質部材とからなる粉砕混合物を、分別処理容器の内筒内又は内筒と外筒との間のいずれかに投入する投入手段と、前記内筒内又は内筒と外筒との間のいずれかに流体の上昇流を供給する上昇流供給手段と、前記軽質部材を上昇流により分離して回収する回収手段と、上昇流に抗して落下した重質部材を回収する回収手段とを具備することを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置にある。
【0016】
第2の発明は、第1の発明において、前記流体が水流又は気流であることを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置にある。
【0017】
第3の発明は、第2の発明において、前記流体が洗浄液であることを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置にある。
【0018】
第4の発明は、第1乃至3のいずれか一つの発明において、前記上昇流供給手段が内筒の下方から流体を供給することを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置にある。
【0019】
第5の発明は、第1乃至4のいずれか一つの発明において、前記軽質部材を分離した上昇流が内筒と外筒との間で鉛直方向に循環することを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置にある。
【0020】
第6の発明は、第1乃至5のいずれか一つの発明において、前記内筒と外筒との間に傾斜樋を有することを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置にある。
【0021】
第7の発明は、第1乃至6のいずれか一つの発明において、前記軽質部材と重質部材とが有機ハロゲン化物を含有する有機ハロゲン化物含有物であり、前記軽質部材が紙類、アルミニウム又は絶縁フィルムであり、前記重質部材が非鉄金属、鉄又は充填材であることを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置にある。
【0022】
第8の発明は、破砕された軽質部材と重質部材の混合物を投入して、流体の上昇流により分離し、前記上昇流により分離した軽質部材と、上昇流に抗して落下した重質部材とを回収することを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理方法にある。
【0023】
第9の発明は、第8の発明において、前記流体が水流又は気流であることを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理方法にある。
【0024】
第10の発明は、第9の発明において、前記流体が洗浄液であり、洗浄しつつ分離回収することを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理方法にある。
【0025】
第11の発明は、第8乃至10のいずれか一つの発明において、前記軽質部材と重質部材とが有機ハロゲン化物を含有する有機ハロゲン化物含有物であり、前記軽質部材が紙類、アルミニウム又は絶縁フィルムであり、前記重質部材が非鉄金属、鉄又は充填材であることを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理方法にある。
【0026】
第12の発明は、前記有機ハロゲン化物含有部材を破砕する部材破砕手段と、破砕された部材を構成する軽質部材と重質部材とを分別する軽質部材/重質部材分別手段と、前記分別された軽質部材を構成する紙類とアルミニウムとを分別する紙/アルミニウム分別手段と、前記分別された紙類をスラリー化し、該スラリー化物を分解処理して有機ハロゲン化物を無害化する分解処理装置と、前記分別された重質部材を構成する鉄と非鉄金属・充填材とを分別する鉄/非鉄金属・充填材分別手段と、前記分別されたアルミニウムと非鉄金属・充填材に付着している有機ハロゲン化物を加熱除去する加熱手段と、前記分離された鉄に付着している有機ハロゲン化物を洗浄除去する洗浄手段とを具備する有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置であって、前記軽質部材/重質部材分別手段が請求項1乃至7のいずれか一つの分別処理装置であることを特徴とする有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置にある。
【0027】
第13の発明は、前記有機ハロゲン化物含有部材を破砕する破砕手段と、破砕された部材を構成する鉄と非鉄金属・充填材・紙類とを分別する鉄/非鉄金属・充填材・紙類分別手段と、前記分別された非鉄金属・充填材・紙類を構成する非鉄系軽質部材と非鉄系重質部材とを分別する非鉄系軽質部材/重質部材分別手段と、前記分別された非鉄系軽質部材を構成する紙類とアルミニウムとを分別する紙/アルミニウム分別手段と、前記分別された紙類をスラリー化し、該スラリー化物を分解処理して有機ハロゲン化物を無害化する分解処理手段と、前記分別されたアルミニウムと非鉄金属・充填材に付着している有機ハロゲン化物を加熱除去する加熱手段と、前記分離された鉄に付着している有機ハロゲン化物を洗浄除去する洗浄手段とを具備する有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置であって、前記軽質部材/重質部材分別手段が請求項1乃至7のいずれか一つの分別処理装置であることを特徴とする有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置にある。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明による実施の形態を以下に説明するが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0029】
[第1の実施の形態]
図1は本実施の形態にかかる軽質部材と重質部材との分別処理装置の概略図である。図2はその平面図概略図である。図3は内筒の斜視図である。
これらの図面に示すように、軽質部材と重質部材との分別処理装置200は、内筒201と外筒202からなる分別処理容器203と、破砕された軽質部材204と重質部材205とからなる粉砕混合物206を、分別処理容器の内筒203内に投入する投入手段207と、前記内筒内201にガス208を供給して流体である洗浄液の上昇流210を供給する上昇流供給手段211と、内筒201と外筒202との間の底に設けられ、前記軽質部材204を上昇流210により分離して内筒201の縁を越えて落下させて回収する回収手段212と、内筒201の底に設けられ、上昇流に抗して落下した重質部材205を回収する回収手段213とを具備するものである。
【0030】
本実施の形態において、前記上昇流供給手段211は、内筒201の下方に設けた複数本のガスの供給管のそれぞれのガス吹出し口からガス208を噴出させ、内筒201内部に噴流を形成するようにしている。
この吹き出された噴流は内筒201の底面側から上面側に向かって上昇流(湧昇流)210を形成する。この上昇流210は投入された軽質部材204と重質部材205とからなる粉砕混合物206を解砕し、拡散させて、軽質部材204と重質部材205とに分離し、軽質部材204を上昇流で水面に押しやり、次いで水面を水平方向に内筒の縁201aまで移動させ、該縁201aから落下させて内筒201と外筒202との間の底面に設けた回収手段212により、軽質部材204を回収している。
【0031】
また、本実施の形態では、回収手段212に隣接する内筒201の側壁の底面側には開口部214が設けられており、該開口部214により、回収手段212に流下した洗浄液を内筒201内に流入させている。これにより、流入した際には上昇流供給手段211によるガス噴出部近傍に戻るここととなり、循環流が形成され、対流が継続されることになる。
【0032】
また、図2に示すように、回収手段212には、排出用の開口部212aが複数設けられているので、軽質部材204は液の一部と共に槽外へ排出されることとなる。なお、回収手段としては、例えばスクリューコンベア等を例示することができるが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、図示は省略するが、ガスの吹出しではなく、洗浄液を噴出させる場合は、戻り流のための開口部214の代わりに、回収手段212の出口側から液を回収し、送出用ポンプを経由して、上昇流供給手段211へ戻すようにしてもよい。
【0033】
また、本実施の形態では、図3に示すように、内筒201と外筒202とを矩形状としており、該内筒201と外筒202との間に逆V字形状の傾斜樋215が設けられており、内筒201の縁201aから流れ落ちた軽質部材204を効率よく回収手段212側へ流下させるようにしている。
【0034】
また、一方の重質部材205は上昇流に抗して落下し、内筒の下方側に設けた回収手段213にて回収される。
この際、重質部材205は洗浄液209中を下降することになるので、洗浄しながら沈降することとなり、予備洗浄が可能となる。これにより、次工程での処理が軽減されることとなる。なお、軽質部材204についても、洗浄液209の流れに乗って外筒側に移動することになり、この際に予備洗浄が可能となる。
【0035】
なお、外筒202は上蓋220により閉塞されており、分別処理容器203内で発生したガス成分は外筒202の側面上方に設けた排出口221からガス回収され、回収された排ガスは別途活性炭等により処理されている。
【0036】
なお、本実施の形態では洗浄液209を内筒201内に充填して軽質部材と重質部材とを水流による湿式分離を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、洗浄液209を用いることなく、乾式で分離するようにしてもよい。
【0037】
本実施の形態では内筒201と外筒202とからなる分別処理容器203はその形状を矩形状としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば円筒形状とするようにしてもよい。
【0038】
また。本実施の形態では粉砕混合物206を内筒201の内部に投入するようにして、内筒の底部からのガス208の供給によって生じた上昇流(湧出流)により、軽量部材204と重量部材205とを分離するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、内筒201と外筒202との間に粉砕混合物206を投入し、内筒と外筒の間にガス208を供給し、該ガス208の供給によって生じた上昇流(湧出流)により、軽量部材204と重量部材205とを分離し、内筒201内で軽量部材204を回収するようにしてもよい。
【0039】
[第2の実施の形態]
図4は本実施の形態にかかる軽質部材と重質部材との分別処理装置の概略図である。図5はその平面図概略図である。
第1の実施の形態に対して、本実施の形態では、内筒の内部にメッシュ状の籠を配設させて処理を粗い重質部材を別途回収処理するようにしたものである。なお、第1の実施の形態と同一の部材には同一符号を付してその説明は省略する。
【0040】
図3、図4に示すように、本実施の形態では、内筒210内に籠230が、上蓋220からチェーン231を介して懸架されている。この籠は重質部材205のうちで粗い重質部材205aを捕捉するようにし、細かな重質部材205bを籠の網目を通過させて、下方の回収手段213へ落下させるようにしている。
【0041】
本実施の形態によれば、軽質部材を上昇流で分離した後、粗い重質部材205aと細かな重質部材205bとを効率よく分離することができる。
【0042】
[第3の実施の形態]
図6は本実施の形態にかかる有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置の概略図である。図7は蛍光灯安定器の概略構成図である。図8は水熱酸化分解処理装置の概略図である。
【0043】
本実施の形態では軽質部材と重質部材を構成する粉砕混合物として蛍光灯安定器の処理において、軽質部材と重質部材の分離手段として第1の実施の形態にかかかる分別手段を用いた無害化処理の一例について説明する。
先ず、本処理装置で処理する有機ハロゲン化物含有部材としては蛍光灯安定器、水銀灯安定器のほかに、小型の低圧トランスや小型の低圧コンデンサ等を例示することができる。一例として、蛍光灯安定器を図7に示す。
図7に示すように、蛍光灯安定器10は、ケース11の内部にトランス12と力率改善用のコンデンサ13とが充填材で接着固定されて取り付けられたものである。このコンデンサ13は、容器内に、アルミニウム箔(以下「アルミニウム」という)、絶縁紙、絶縁フィルム等からなる素子と絶縁油であるPCB油とが封入され、絶縁紙にPCBが含浸されている。
前記充填材はうなり防止のために用いられており、数十〜数百μmの砂粒を含む熱硬化性樹脂等の樹脂系充填材と、流動点が高いアスファルト等のアスファルト系充填材とが使用されている。
【0044】
ここで、蛍光灯安定器においては、紙類、アルミニウム又は絶縁フィルム等が軽質部材204であり、その他の非鉄金属、鉄又は充填材が重質部材205である。
【0045】
以下、本実施の形態では蛍光灯安定器を例にして無害化処理について説明する。
<無害化処理装置>
次に、本実施の形態による蛍光灯安定器等の有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置の概略構成について図6を用いて説明する。
図6に示すように、本実施の形態にかかる無害化処理装置20−1は、有機ハロゲン化物含有部材である安定器10を破砕する破砕手段21と、破砕された破砕部材22を構成する軽質部材23と重質部材24とを分別する軽質部材/重質部材分別手段25と、前記分別された軽質部材23を構成する紙類26とアルミニウム27とを分別する紙/アルミニウム分別手段28と、前記分別された紙類26をスラリー化手段29によりスラリー化し、該スラリー化物30を水熱酸化分解処理して有機ハロゲン化物を無害化する分解処理装置31と、前記分別された重質部材24を構成する鉄32と非鉄金属・充填材33とを分別する鉄/非鉄金属・充填材分別装置34と、前記分別されたアルミニウム27と非鉄金属・充填材33とを加熱させ、付着している有機ハロゲン化物であるPCBを除去する加熱手段である真空加熱炉35と、前記分離された鉄32に付着している有機ハロゲン化物であるPCBを洗浄除去する洗浄手段36とを具備するものである。
【0046】
ここで、破砕手段21としては、一軸破砕装置、二軸破砕装置、四軸破砕装置等の公知の剪断型破砕手段を挙げることができ、特に限定されるものではない。
このような破砕手段21は無人化で行うことができ、作業員が直接安定器に接触することがないので、作業員のPCBの暴露を防止することができる。
二軸破砕装置等により、分別・洗浄が容易な形状に破砕することができるので、その後の工程においても取り扱いが容易となる。すなわち、部材の変形による他部材の巻き込みやPCBの閉じ込みのない状態に破砕することができる。これにより、PCBの除去が容易となる。
また、一軸破砕装置によれば、積層体を分離させて破砕することができるので、特に、紙類とアルミ箔との分離が容易となる。
なお、破砕によりPCB液が流れ出るような場合においても、破砕装置の底部から別途回収し、PCB液処理設備において、別途処理するようにすればよい。
【0047】
この破砕後において、予備洗浄を行うことで、その後のPCB付着量が微量となるので、高度の排気設備を設けた作業環境とすることがなくなる。
【0048】
また、軽質部材/重質部材分別手段25は、上述した第1又は第2の実施の形態にかかる乾式又は湿式の分離装置200を用いて、軽質部材23と重質部材24とを分別するようにしている。この際、湿式分離装置の場合に、分離液に洗浄液209を用いることで予備洗浄を兼ねることができる。
【0049】
また、紙/アルミニウム分別手段28は、乾式又は湿式で紙類26とアルミニウム27とを分別する公知の手段を挙げることができる。
【0050】
また、鉄/非鉄金属・充填材分別装置34は、磁力により鉄を分別する公知の磁力選別手段を挙げることができる。
【0051】
また、スラリー化手段29は、紙類26に水等を加えて攪拌手段により攪拌して所定粒径のスラリー化物30を得る公知の手段を挙げることができ、特に限定されるものではない。このスラリー化物にPCBが含有されることになる。
なお、このスラリー化手段29の前段側に真空加熱手段を設けて脆化させ、脆化物をスラリー化物とするようにしてもよい。
【0052】
ここで、分解処理装置31は、有機ハロゲン化物であるPCBを処理することができる公知の亜臨界条件での水熱酸化分解装置、超臨界条件での分解装置を挙げることができる。また、スラリー化物30中の有機ハロゲン化物を分解処理できるものであれば、これらに限定されるものではない。
本実施の形態では、分解処理装置31として、亜臨界条件で有機ハロゲン化物を分解処理する水熱酸化分解処理装置を用いている。この概要を図8に示す。図8に示すように、本処理装置は、筒形状の一次反応塔101と、スラリー化物30、油(又は有機溶剤)102、水酸化ナトリウム(NaOH)103及び水(HO)104の各処理液を加圧する加圧ポンプ105a〜105dと、当該水104を予熱する熱交換器106と、配管を螺旋状に巻いた構成の二次反応塔107と、冷却器108および減圧弁109とを備えてなるものである。また、減圧弁109の下流には、気液分離器110、活性炭槽111が配置されており、排ガス(CO)112は煙突113から外部へ排出され、排水(HO,NaCl)114は放出タンク115に溜められ、別途必要に応じて排水処理される。
【0053】
上記スラリー化物30、油(又は有機溶剤)102、NaOH103及びHO104の各処理液は処理液タンク120a〜120dから配管121a〜121d及びエジェクタ122を介してそれぞれ導入される。
また、酸素(O)等の酸化剤116は高圧酸素供給設備117により供給され、酸素供給配管118は、一次反応塔101に対して直結されている。なお、油(又は有機溶剤)102を入れるのは、特に分解反応促進のためと、分解装置31の起動時において反応温度を最適温度まで昇温させるためである。また、分解処理液として上記スラリー化物30、水酸化ナトリウム103及び水104を混合させて一次反応塔101に投入するようにしてもよい。
【0054】
上記装置において、加圧ポンプ105による加圧により一次反応塔101内は、例えば26MPaまで昇圧される。また、熱交換器106は、HOを300℃程度に予熱する。また、一次反応塔101内には酸素が噴出しており、内部の反応熱により380℃〜400℃まで昇温する。この段階までに、反応塔101の内部では酸化分解反応を起こし、PCBはCOおよびHOに分解されている。つぎに、冷却器108では、二次反応塔107からの流体を100℃程度までに冷却すると共に後段の減圧弁109にて大気圧まで減圧する。そして、気液分離器110によりCOおよび水蒸気と処理液とが分離され、COおよび水蒸気は、活性炭層111を通過して環境中に排出される。
【0055】
また、有機ハロゲン化物を除去する過熱手段としては、所定の真空度及び高温を保持できる真空加熱炉35と、該真空加熱炉35からの排気物を浄化する浄化装置とを具備する公知の加熱処理手段を挙げることができる。また、必要に応じて真空加熱炉35からの加熱処理物(加熱の度合いにより脆化物となる)42を洗浄する洗浄手段37を備えるようにしてもよい。これにより有機ハロゲン化物であるPCBを除去する予備洗浄を行うこととなり、真空加熱炉35での加熱処理時間を短縮することができる。
【0056】
ここで、洗浄手段で用いる洗浄剤としては、例えば、ヘキサンやオクタン等の脂肪族系炭化水素や、ベンゼンやトルエンやキシレン等の芳香族系炭化水素や、メタノールやエタノールやプロパノールやブタノール等のC〜Cのアルコールや、トリクロロメタンや四塩化炭素やトリクロロエチレンやテトラクロロエチレン等のC〜Cの塩素化物や、代替フロン等のような有機溶剤、界面活性剤を添加した水等を挙げることができるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、PCB等を洗浄処理できる洗浄液であればいずれであってもよい。しかしながら、メタノールやエタノールやプロパノールやブタノール等のC〜Cのアルコールや、トリクロロメタンや四塩化炭素やトリクロロエチレンやテトラクロロエチレン等のC〜Cの塩素化物であると、表面等に形成された錆等の微細な隙間があった場合に当該隙間に浸入しているPCB油を効率よく洗浄除去することができるので非常に好ましい結果を得ることができる。
また、例えば非鉄金属・樹脂に含浸しているPCBを洗浄する場合には、ヘキサン等の脂肪族炭化水素系洗浄剤やアルコール系洗浄剤よりも芳香族系洗浄剤を用いることが好ましい。これは、芳香族系洗浄剤はその親油性が高いので、樹脂等の有機物中に含浸付着したPCBの除去効率が高いからである。
【0057】
また、鉄を洗浄する洗浄手段36は上述したような公知の洗浄剤を用いて洗浄を行う洗浄槽を挙げることができる。
ここで、洗浄剤としては、公知のヘキサン等の炭化水素系洗浄剤のほかに、アルコール系洗浄剤を用いることが好ましい。これは、鉄表面に付着したPCBを親水基(OH基)の働きにより、金属錆表面に付着した除去効率が高いからである。
【0058】
<無害化処理工程>
上述した無害化処理装置20−1を用いて、有機ハロゲン化物含有部材である安定器10を処理する工程について以下説明する。
(1)先ず、安定器10を破砕手段21に投入して破砕し、破砕物22を得る。
(2)次に、破砕された破砕部材22を構成する軽質部材23と重質部材24とを軽質部材/重質部材分別手段25により、両者を分別する。
ここで、軽質部材23とは紙類26とアルミニウム27等をいい、重質部材とはそれ以外の安定器10を構成する容器である鉄32とその充填物である非鉄金属・充填材33をいう。
(3)次に、分別された軽質部材23を構成する紙類26とアルミニウム27とを紙/アルミニウム分別手段28により、両者を分別する。
(4)次に、前記分別された紙類26はスラリー化手段29によりスラリー化し、該スラリー化物30を分解処理装置31へ供給して水熱酸化分解法によりPCBを無害化し、排水41中のPCBは基準値以下となる。
(5)次に、前記分別された重質部材24を構成する鉄32と非鉄金属・充填材33とを鉄/非鉄金属・充填材分別装置34により分別する。
(6)次に、前記分別されたアルミニウム27と非鉄金属・充填材33とを加熱手段である真空加熱炉35により加熱処理し、付着しているPCBを除去するとともに加熱処理物42を得る。
(7)前記分離された鉄32に付着している有機ハロゲン化物であるPCBを洗浄手段36により洗浄し、洗浄された鉄32はリサイクルに供される。
【0059】
本実施の形態では、破砕手段21により安定器10を破砕しているので、その破砕の際にPCBが破砕物22に付着するが、安定器中のPCB含有量は数%以下であるとともに、絶縁紙に含浸されているので、その汚染の度合いは、例えば大型のトランスやコンデンサのようにPCB液そのものが飛散する場合に較べて少ない。よって、破砕物22のPCB汚染度合いも軽微なものとなり、真空加熱炉35での加熱処理の際によるPCBの気化、洗浄手段36による洗浄によって十分にPCBの残留基準を卒業することができる。
また、PCBを含浸している紙類26は水熱酸化分解処理装置等の分解処理装置31によりPCBを完全分解処理するので、残留することはない。
【0060】
よって、本実施の形態の処理装置を用いた処理方法により、安定器中の有機ハロゲン化物であるPCBを完全無害化できるとともに、その安定器を構成する容器及びその充填物を簡易な方法により処理することができる。また、破砕によりPCB汚染が生じるもののその汚染の程度は低く、洗浄及び真空加熱により十分除去することができる。
【0061】
このように、本実施の形態によれば、PCB等の有機ハロゲン化物を含有する蛍光灯安定器等の部材の完全無害化を簡易で且つ安価な装置により行うことができる。また、処理も各工程で並行して行うことができるので、処理効率が向上する。
【0062】
本実施の形態では有機ハロゲン化物としてPCBを例示しているが、本発明で処理する有機ハロゲン化物はPCBに限定されるものではなく、例えばクロロベンゼン、ダイオキシン類等が付着している部材の処理を効率よく行うことができる。
【0063】
[第4の実施の形態]
図9は本実施の形態にかかる有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置の概略図である。第1の実施の形態では破砕手段21による破砕の後に、軽質部材23と重質部材24とを分別していたが、本実施の形態では、先ず重質部材中の鉄を分別し、その後に同様な処理をするようにしている。なお、第3の実施の形態と同一の装置・手段については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0064】
<無害化処理装置>
図4に示すように、本実施の形態にかかる無害化処理装置20−2は、安定器10を破砕する破砕手段21と、破砕された部材を構成する鉄32と非鉄金属・充填材・紙類51とを分別する鉄/非鉄金属・充填材・紙類分別手段52と、前記分別された非鉄金属・充填材・紙類51を構成する非鉄系軽質部材53と非鉄系重質部材54とを分別する非鉄系軽質部材/重質部材分別手段55と、前記分別された非鉄系軽質部材53を構成する紙類とアルミニウムとを分別する紙/アルミニウム分別手段28と、前記分別された紙類26をスラリー化手段29によりスラリー化し、該スラリー化物30を水熱酸化分解処理して有機ハロゲン化物を無害化する分解処理手段31と、前記分別されたアルミニウム27と非鉄系重質部材54に付着している有機ハロゲン化物を加熱除去する真空加熱炉35と、前記分離された鉄32に付着している有機ハロゲン化物を洗浄除去する洗浄手段36とを具備するものである。
【0065】
ここで、鉄/非鉄金属・充填材・紙類分別手段52は、第1の実施の形態と同様に前述した鉄を磁力により分離する磁力選別装置を用いている。
【0066】
また、非鉄系軽質部材/重質部材分別手段55は、第3の実施の形態と同様に乾式又は湿式で軽質部材23と重質部材24とを分別する第1又は第2の実施の形態に示す分離手段200を用いることができる。但し、鉄32を予め分離しているので、その装置規模を小さくすること、または処理能力を向上することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば内筒と外筒からなる分別処理容器と、破砕された軽質部材と重質部材とからなる粉砕混合物を、分別処理容器の内筒内又は内筒と外筒との間のいずれかに投入する投入手段と、前記内筒内又は内筒と外筒との間のいずれかに流体の上昇流を供給する上昇流供給手段と、前記軽質部材を上昇流により分離して回収する回収手段と、上昇流に抗して落下した重質部材を回収する回収手段とを具備するので、軽質部材と重質部材とを簡易に分離できる。また、分離が湿式の場合には分離液に洗浄液を用いることで洗浄も実施することができ、後処理が容易となる。
【0068】
また、この分離装置を蛍光灯安定器の無害化処理に適用することで簡易且つ安価に大量で且つ種類の異なる安定器を無害化処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる軽質部材と重質部材との分離装置の概略図である。
【図2】図1の平面概略図である。
【図3】第1の実施の形態にかかる内筒の斜視図である。
【図4】第2の実施の形態にかかる軽質部材と重質部材との分離装置の概略図である。
【図5】図4の平面概略図である。
【図6】第3の実施の形態にかかる有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置の概略図である。
【図7】蛍光灯安定器の斜視概略図である。
【図8】水熱酸化分解処理装置の斜視概略図である。
【図9】第4の実施の形態にかかる有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置の概略図である。
【符号の説明】
10 安定器
20−1〜20−4 無害化処理装置
21 破砕手段
22 破砕部材
23 軽質部材
24 重質部材
25 軽質部材/重質部材分別手段
26 紙類
27 アルミニウム
28 紙/アルミニウム分別手段
29 スラリー化手段
30 スラリー化物
31 分解処理装置
32 鉄
33 非鉄金属・充填材
34 鉄/非鉄金属・充填材分別装置
35 真空加熱炉
36 洗浄手段
200 軽質部材と重質部材との分別処理装置
201 内筒
202 外筒
203 分別処理容器
204 軽質部材
205 重質部材
206 粉砕混合物
207 投入手段
208 ガス
209 洗浄液
210 上昇流
211 上昇流供給手段
212,213 回収手段

Claims (13)

  1. 内筒と外筒からなる分別処理容器と、
    破砕された軽質部材と重質部材とからなる粉砕混合物を、分別処理容器の内筒内又は内筒と外筒との間のいずれかに投入する投入手段と、
    前記内筒内又は内筒と外筒との間のいずれかに流体の上昇流を供給する上昇流供給手段と、
    前記軽質部材を上昇流により分離して回収する回収手段と、
    上昇流に抗して落下した重質部材を回収する回収手段とを具備することを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記流体が水流又は気流であることを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置。
  3. 請求項2において、
    前記流体が洗浄液であることを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
    前記上昇流供給手段が内筒の下方から流体を供給することを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つにおいて、
    前記軽質部材を分離した上昇流が内筒と外筒との間で鉛直方向に循環することを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つにおいて、
    前記内筒と外筒との間に傾斜樋を有することを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一つにおいて、
    前記軽質部材と重質部材とが有機ハロゲン化物を含有する有機ハロゲン化物含有物であり、
    前記軽質部材が紙類、アルミニウム又は絶縁フィルムであり、
    前記重質部材が非鉄金属、鉄又は充填材であることを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理装置。
  8. 破砕された軽質部材と重質部材の混合物を投入して、流体の上昇流により分離し、
    前記上昇流により分離した軽質部材と、上昇流に抗して落下した重質部材とを回収することを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理方法。
  9. 請求項8において、
    前記流体が水流又は気流であることを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理方法。
  10. 請求項9において、
    前記流体が洗浄液であり、洗浄しつつ分離回収することを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理方法。
  11. 請求項8乃至10のいずれか一つにおいて、
    前記軽質部材と重質部材とが有機ハロゲン化物を含有する有機ハロゲン化物含有物であり、
    前記軽質部材が紙類、アルミニウム又は絶縁フィルムであり、
    前記重質部材が非鉄金属、鉄又は充填材であることを特徴とする軽質部材と重質部材との分別処理方法。
  12. 前記有機ハロゲン化物含有部材を破砕する部材破砕手段と、破砕された部材を構成する軽質部材と重質部材とを分別する軽質部材/重質部材分別手段と、前記分別された軽質部材を構成する紙類とアルミニウムとを分別する紙/アルミニウム分別手段と、前記分別された紙類をスラリー化し、該スラリー化物を分解処理して有機ハロゲン化物を無害化する分解処理装置と、前記分別された重質部材を構成する鉄と非鉄金属・充填材とを分別する鉄/非鉄金属・充填材分別手段と、前記分別されたアルミニウムと非鉄金属・充填材に付着している有機ハロゲン化物を加熱除去する加熱手段と、前記分離された鉄に付着している有機ハロゲン化物を洗浄除去する洗浄手段とを具備する有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置であって、
    前記軽質部材/重質部材分別手段が請求項1乃至7のいずれか一つの分別処理装置であることを特徴とする有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置。
  13. 前記有機ハロゲン化物含有部材を破砕する破砕手段と、破砕された部材を構成する鉄と非鉄金属・充填材・紙類とを分別する鉄/非鉄金属・充填材・紙類分別手段と、前記分別された非鉄金属・充填材・紙類を構成する非鉄系軽質部材と非鉄系重質部材とを分別する非鉄系軽質部材/重質部材分別手段と、前記分別された非鉄系軽質部材を構成する紙類とアルミニウムとを分別する紙/アルミニウム分別手段と、前記分別された紙類をスラリー化し、該スラリー化物を分解処理して有機ハロゲン化物を無害化する分解処理手段と、前記分別されたアルミニウムと非鉄金属・充填材に付着している有機ハロゲン化物を加熱除去する加熱手段と、前記分離された鉄に付着している有機ハロゲン化物を洗浄除去する洗浄手段とを具備する有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置であって、
    前記軽質部材/重質部材分別手段が請求項1乃至7のいずれか一つの分別処理装置であることを特徴とする有機ハロゲン化物含有部材の無害化処理装置。
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