JP2011207151A - アルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置 - Google Patents

アルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011207151A
JP2011207151A JP2010078947A JP2010078947A JP2011207151A JP 2011207151 A JP2011207151 A JP 2011207151A JP 2010078947 A JP2010078947 A JP 2010078947A JP 2010078947 A JP2010078947 A JP 2010078947A JP 2011207151 A JP2011207151 A JP 2011207151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum foil
synthetic resin
resin
chamber
separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010078947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5506501B2 (ja
Inventor
Masakazu Uchida
政和 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2010078947A priority Critical patent/JP5506501B2/ja
Publication of JP2011207151A publication Critical patent/JP2011207151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5506501B2 publication Critical patent/JP5506501B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/52Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

【課題】アルミ箔を含む合成樹脂廃棄物から、アルミ箔と合成樹脂を効率よく連続的に分離回収することができるアルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置を提供する。
【解決手段】分離室1内に熱風を吹き込み、室内の温度を約80℃から約100℃に加熱しながら、ロータ16を回転駆動して、合成樹脂廃棄物に付着したアルミ箔を破砕しながら合成樹脂から分離させる。破砕・分離したアルミ箔は、分離室2の下側の多孔底板13を通してアルミ回収室3に送られる。合成樹脂はロータ16の回転により分離室2に隣接した樹脂回収室4に送られる。アルミ箔はアルミ回収室3から回収し、合成樹脂は樹脂回収室4から回収する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アルミ箔を含むPTP、包装容器、CD、DVDなどの廃棄物を破砕して、アルミ箔と合成樹脂を分離回収するアルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置に関する。なお、この明細書でアルミ箔とは、アルミニウム箔、アルミニウムフィルム、アルミニウム蒸着膜を含む概念である。
カプセル、錠剤を包装する際に使用するPTP、食料品などを包装するアルミ箔を含む包装容器などは、近年、非常に大量に生産され、使用後、その殆ど全てが廃棄されている。
このようなアルミ箔を含むPTPなどの包装容器は、現状では、アルミ箔と合成樹脂の分離が難しいため、リサイクル性に乏しく、一般ゴミとして埋め立てに使用され、或いは焼却処理されるものが殆どである。
しかし、アルミ箔を含むPTP等の包装廃棄物の焼却は、PVCなどの合成樹脂を焼却することになるため、有毒ガスの発生が懸念され、さらに、アルミ箔は燃え残りやすく、アルミ箔と合成樹脂を分離して回収するリサイクル技術の確立が望まれている。
そこで、従来、飲料用紙パックなどのアルミニウムフィルムを使用したアルミ含有紙容器について、それを粉砕・混合した後、紙−アルミ−樹脂混合ペレットを製造し、それを成形材料として使用する技術が、下記特許文献1などで提案されている。
特開2006−347031号公報
しかし、上記技術は、単にアルミ含有紙容器を粉砕・混合した後、紙−アルミ−樹脂混合物をペレット化しただけであり、そのペレットを成形材料として使用し、成形物を成形したとしても、成形物は紙−アルミ−樹脂混合物であるため、強度が不足する場合があり、また、製品の質感、色彩などは高級感に乏しく、有効に再利用できる用途が非常に少ないという課題があった。
このため、アルミ箔を含む廃棄物からアルミ箔と合成樹脂を連続的に効率よく分離して回収するリサイクル技術が強く要望されている。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、アルミ箔を含む合成樹脂廃棄物から、アルミ箔と合成樹脂を効率よく連続的に分離回収することができるアルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置を提供することを目的とする。
本発明に係るアルミ箔・樹脂分離方法は、合成樹脂にアルミ箔が付着した合成樹脂廃棄物をケーシング内の分離室に投入し、該分離室内でブレード付きのロータを回転させて、該アルミ箔と合成樹脂を分離して回収するアルミ箔・樹脂分離方法において、該分離室内に熱風を吹き込み、室内の温度を約80℃から約100℃に加熱しながら、該ロータを回転駆動して、該合成樹脂廃棄物に付着したアルミ箔を破砕しながら合成樹脂から分離させ、破砕・分離したアルミ箔を該分離室の下側の多孔底板を通してアルミ回収室に送る一方、該合成樹脂は該ロータの回転により該分離室に隣接した樹脂回収室に送り、該アルミ箔は該アルミ回収室から回収し、該合成樹脂は該樹脂回収室から回収することを特徴とする。
この発明によれば、分離室内に投入されたPTPなどの合成樹脂廃棄物は、熱風により約80℃〜約100℃に加熱されると、アルミ箔はちりちりに収縮する一方、合成樹脂は軟化して伸び、さらに、ブレード付きロータの回転による掻き混ぜ作用によって、アルミ箔が合成樹脂から分離して破砕される。この破砕されたアルミ箔は多孔底板を通してアルミ回収室に入って回収され、合成樹脂は樹脂回収室から回収されるので、合成樹脂廃棄物をケーシングに連続的に投入しながら効率よく分離・回収することができる。
ここで、上記ケーシング内の分離室には、上記ロータの回転方向且つロータ外周の接線方向に上記熱風を吹き込む熱風を吹き込むと共に、蒸気を供給することが好ましい。これにより、分離室内の合成樹脂廃棄物は良好に加熱されて掻き混ぜられる。また、蒸気の供給により分離室内の湿度が上昇し、合成樹脂廃棄物に生じやすい静電気の発生を抑制して、静電気によるアルミ箔と合成樹脂の付着を解消し、アルミ箔と合成樹脂の分離を促進させることができる。
一方、本発明に係るアルミ箔・樹脂分離装置は、合成樹脂にアルミ箔が付着した合成樹脂廃棄物をケーシング内の分離室に投入し、該分離室内でブレード付きのロータを回転させて、該アルミ箔と合成樹脂を分離して回収するアルミ箔・樹脂分離装置において、
該ケーシングの末端の上部に合成樹脂廃棄物を投入する廃棄物投入口が設けられる一方、該ケーシング内を加熱するために熱風を吹き込む熱風供給口が該ケーシングに設けられ、
該ケーシング内の分離室には円盤に複数の可動ブレードを回動自在に枢支した構造のロータが回転駆動可能に配設され、該分離室の先端側に樹脂回収室が設けられ、該分離室の底部に多孔底板が設けられ、
該多孔底板上に複数の固定ブレードが立設され、該固定ブレードには該分離室内の合成樹脂廃棄物を末端部から先端部に送るためのテーパ面が設けられ、
該多孔底板の下側にアルミ回収室が設けられる一方、該樹脂回収室の底板には分離した合成樹脂を回収するための樹脂排出口が設けられ、
該分離室内内に投入された合成樹脂廃棄物を熱風により加熱し、ロータの可動ブレードの回転により該合成樹脂廃棄物上のアルミ箔を分離・破砕し、該アルミ箔は該アルミ回収室から回収し、該合成樹脂は該樹脂回収室から回収することを特徴とする。
この発明によれば、分離室内に投入されたPTPなどの合成樹脂廃棄物は、熱風により加熱され、アルミ箔は加熱によりちりちりに収縮する一方、合成樹脂は加熱によって軟化して伸び、さらに、鋸歯状底板、ロータの可動ブレード、固定ブレードによる掻き混ぜ作用により、アルミ箔が合成樹脂から分離して破砕され、アルミ箔は多孔底板を通してアルミ回収室から回収され、合成樹脂は樹脂回収室から回収され、効率よく分離・回収することができる。
ここで、上記分離室の底部には、多孔底板に隣接して、鋸歯を表面に設けた鋸歯状底板を設け、該鋸歯状底板上には複数の固定ブレードを立設することが好ましい。この発明によれば、分離室の底部に、固定ブレード付きの鋸歯状底板を設けることにより、さらに、効率よく合成樹脂廃棄物を掻き混ぜ、アルミ箔と合成樹脂を分離することができる。
また、上記ケーシングには、分離室内に蒸気を供給するための蒸気供給口を設けることが好ましい。この発明によれば、蒸気の供給により分離室内の湿度が上昇し、合成樹脂廃棄物に生じやすい静電気の発生を抑制して、静電気によるアルミ箔と合成樹脂の付着を解消し、アルミ箔と合成樹脂の分離を促進させることができる。
また、上記アルミ回収室には排気を行うための排気口を設けると共に、アルミ箔を取り出すための排出コンベヤを設けることが好ましい。この発明によれば、破砕され分離したアルミ箔を効率よくケーシングから取り出すことができる。
本発明のアルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置によれば、アルミ箔を付着した合成樹脂廃棄物から、アルミ箔と合成樹脂を連続的に効率よく分離・回収することができる。
本発明の一実施形態を示すアルミ箔・樹脂分離装置の正面図である。 同アルミ箔・樹脂分離装置の左側面図である。 図2のIII-III拡大断面図である。 図2のIV-IV拡大断面図である。 図2のV-V拡大断面図である。 (a)はケーシング内の底板の展開平面図、(b)はそのb−b断面図、(c)はそのc−c断面図、(d)は多孔底板の部分平面図である。 ケーシング内のロータを示す部分断面付き左側面図である。 図7のVIII-VIII断面図である。 作動時の熱風の供給、蒸気の供給、廃棄物の投入、樹脂の排出、アルミの排出位置などを示す分離装置の左側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図9は、本発明のアルミ箔・樹脂分離方法を実施する分離装置を示す。この分離装置は、概略的には、PTPなどの合成樹脂の表面にアルミ箔を付着した合成樹脂廃棄物をケーシング1内の分離室2に投入し、分離室2内で可動ブレード19付きのロータ16を回転させて、アルミ箔と合成樹脂を分離して回収するように構成される。
図1,2に示すように、ケーシング1は略直方体の箱型に形成され、その底部は図2の左側部分つまり廃棄物投入側が略三角形状に形成され、図2の右端部分つまり分離した合成樹脂の排出側部分の底部は半円筒形に形成されている。また、ケーシング1の内部に分離室2が形成され、分離室2内には可動ブレード19付きのロータ16が、図2の左右方向に水平に配置される、回転軸17を支軸として回転駆動可能に設けられる。
ケーシング1の図2左側部分の分離室2の底部には、図3に示すように、半円筒形の鋸歯状底板12が設けられ、さらにその鋸歯状底板12の右側には半円筒状の多孔底板13が図4に示すように設けられ、鋸歯状底板12及び多孔底板13の下側にアルミ回収室3が形成されている。鋸歯状底板12は半円筒形の金属板の内側に、図6に示すような三角柱形状の突条を、軸方向(図2の左右方向)に向けて配置しながら、多数本の突条を半円筒形の底板の周方向に並設して、断面が鋸歯状となるように、形成されている。つまり、ロータ16の回転方向である、分離室2の周方向に鋸歯が並び、ロータ16の回転に伴い合成樹脂廃棄物が鋸歯状底板12上で擦られ、アルミ箔を合成樹脂から分離するようになっている。
さらに、図3、6に示すように、鋸歯状底板12の上面(内側面)には、例えば5本の固定ブレード15がその位置を円周方向と軸方向にずらしながら突設されている。これらの固定ブレード15は、後述のロータ16の可動ブレード19の間に挿入配置されるため、ロータ16の軸方向と直角な垂直面に沿って位置しているが、ロータ16の可動ブレード19の回転時における可動ブレード19の先端面と対向する固定ブレード15の端面は、図6に示すように、傾斜したテーパ面15aとして形成され、このテーパ面15aの作用により、ロータ16の回転に応じて撹拌される合成樹脂廃棄物を、図2の右側(排出側)に送るようになっている。
鋸歯状底板12の右隣つまり排出側に多孔底板13が、鋸歯状底板12と同様に半円筒形の底板として、鋸歯状底板12の2倍の面積で設けられる。図6に示すように、この多孔底板13の上面にも、鋸歯状底板12と同様に、固定ブレード15がその位置を円周方向と軸方向にずらしながら突設される。多孔底板13に形成された多数の孔の大きさは、合成樹脂廃棄物から分離し破砕されたアルミ箔を通過させ、合成樹脂は通過できない程度の大きさに形成され、分離室2内で分離し破砕されたアルミ箔を、多孔底板13に通して下方のアルミ回収室3に送る構造となっている。
一方、ケーシング1の投入側(図2の左端部)の上部に、PTPなどのアルミ箔を付着した合成樹脂廃棄物を投入するための廃棄物投入口8が、ホッパーなどを接続して設けられている。さらに、ケーシング1の上部には、ケーシング内の温度を加熱するために熱風を吹き込む熱風供給口10が設けられる。
この熱風供給口10は、図1に示すように、ロータ16の円盤18の接線方向で且つロータ16の回転方向に向けて熱風を吹き込むように、ケーシング1の側壁部に傾斜して形成され、熱風供給口10に接続したダクト10aを通して、ロータ16の外周部の回転方向に向けて、熱風を分離室2内に吹き込むようになっている。また、熱風供給口10は、ケーシング1の上部の3箇所に分かれてスリット状に細長く形成され、分離室2の全体に熱風を供給するように設けられている。
さらに、ケーシング1の上部には、熱風供給口10に隣接して蒸気供給口11が、蒸気を分離室2内に供給するために設けられる。これらの蒸気供給口11も、熱風供給口10と同様に、ロータ16の円盤18の外周部接線方向に向けて、ケーシング1の側壁部に傾斜して形成され、スリット状の蒸気供給口11に接続したダクト11aを通して、ロータ16の回転方向に沿って蒸気を分離室2内に吹き込むようになっている。
さらに、ケーシング1内には、図2に示すように、分離室2の右側(反投入側)に連通して樹脂回収室4が形成される。樹脂回収室4は、分離室2で合成樹脂廃棄物からアルミ箔を分離した後の合成樹脂を集める部分であり、図5に示すように、半円筒状の底板14が樹脂回収室4の底部に設けられる。さらに、図6に示すように、この樹脂回収室4の底板14上面にも、多孔底板13と同様に、複数の固定ブレード15がその位置を円周方向と軸方向にずらしながら突設されている。
図6に示すように、分離室2と樹脂回収室4の底板14に突設される固定ブレード15は、螺旋に沿った位置に配置され、ロータ16の可動ブレード19の回転により合成樹脂廃棄物が図1の反時計方向に回転したとき、徐々にケーシング1内の分離室2の投入位置から樹脂回収室4の排出側に(図2の左側から右側に)廃棄物を送る構造である。さらに、樹脂回収室4の底板14には樹脂排出口6が形成されており、樹脂排出口6に接続された排出ダクトを通して合成樹脂廃棄物を排出し回収するようになっている。
図7に示すように、ケーシング1内の分離室2から樹脂回収室4にかけて、ロータ16が水平に配設される。ロータ16は水平に軸支された回転軸17を軸に、図1の反時計方向に、図示しない駆動モータにより回転駆動される構造である。また、ロータ16は、図7,8に示すように、水平に軸支された回転軸17上に、多数の円盤18を、可動ブレード19の厚さより少し幅広の間隔をおいて軸着して構成され、各円盤18の正面には、例えば4個の可動ブレード19が90°の間隔で枢軸19aにより回動自在に枢支され、ロータ16の回転と共に遠心力で可動ブレード19が円盤18の外側に振り出るように回動する。
ケーシング1内の分離室2の下側、つまり鋸歯状底板12及び多孔底板13の下側には、アルミ回収室3が設けられる。アルミ回収室3は、図1に示すように、正面視で鋭角の底部を設けて形成され、その底部に沿って排出コンベヤ5が水平に配設される。排出コンベヤ5の先端部分にアルミ排出口7が形成され、アルミ回収室3に入ったアルミ箔を排出コンベヤ5によりアルミ排出口7に集めるようになっている。排出コンベヤ5にはスクリューコンベヤが使用され、図示しない駆動モータにより回転駆動される。図1,2に示すように、排出コンベヤ5の上方位置の側壁には、排気口9が設けられ、ケーシング1内の空気を、フィルタを通してこの排気口9から排出するようになっている。
次に、上記構成のアルミ箔・樹脂分離装置を使用して行なうアルミ箔・樹脂分離方法について説明する。
分離装置では、図示しない駆動モータを起動して、ロータ16を、約500〜750rpm程度の速度で回転駆動する。ロータ16の回転速度は、投入するアルミ箔付き合成樹脂廃棄物の厚さが厚い場合、高速にし、合成樹脂廃棄物の厚さが薄い場合には低速にする。アルミ箔付き合成樹脂廃棄物としては、PTP包装廃棄物、アルミニウムフィルムを付着した包装シート、CD,DVD等の廃棄物である。
ロータ16は図1の矢印に示す方向に回転し、ケーシング1の分離室2内には熱風供給口10から熱風が吹き込まれ、蒸気供給口11からは蒸気が吹き込まれる。この熱風の吹き込みにより、分離室2の内部の温度は、約80℃から約100℃になるように、熱風の温度や風量が調整されるが、その加熱温度や風量は、廃棄物の合成樹脂の材質に応じて、約80℃から約100℃に範囲で、アルミ箔の分離が促進されるように調整される。つまり、ケーシング1の分離室2内に投入された、アルミ箔付き合成樹脂廃棄物のアルミ箔がちりちりとなって収縮し、合成樹脂が伸びることにより、アルミ箔が合成樹脂から分離するように、約80℃から約100℃の範囲で室内の温度が調整される。
分離室2内の温度が約80℃未満の場合、アルミ箔の収縮は少なく、合成樹脂の軟化や伸びも少ないことから、アルミ箔を付けたまま合成樹脂廃棄物が破砕されてしまい、アルミ箔の分離が難しくなる。また、分離室2内の温度が約100℃を超えると、合成樹脂の軟化が過度となってべたつきが発生し、アルミ箔の分離が難しくなる。
蒸気供給口11からは、蒸気が分離室2内に吹き込まれ、分離室2内の湿度が約60%程度となるようにする。これにより、分離室2内の湿度が上昇し、分離室2内に発生しやすい静電気の発生を防止し、アルミ箔と合成樹脂廃棄物が静電気により付着しないようにする。
PTPなどのアルミ箔付き合成樹脂廃棄物は、図1,9に示すように、廃棄物投入口8から連続して投入されるが、投入された合成樹脂廃棄物は、ロータ16の外周部接線方向に且つ回転方向に向けて分離室2内に入る。このとき、合成樹脂廃棄物は、熱風の吹き込む方向とも同じ方向に投入されるので、分離室2内で撹乱されることなく、ロータ16と共に回転しながら処理され、分離室2内を図9の左側から右側に徐々に移動し、アルミ箔が合成樹脂廃棄物から分離されていく。
すなわち、図9のように、廃棄物投入口8から分離室2内に投入されたPTP等の合成樹脂廃棄物は、室内で熱風により約80℃〜約100℃に加熱されながら、先ず分離室2の鋸歯状底板12の部分に入り、ロータ16の可動ブレード19の回転により掻き混ぜられる。
このとき、加熱されたアルミ箔付き合成樹脂廃棄物は、ベースとなる合成樹脂が熱により軟質化して引き伸ばされる一方、表面に付着したアルミ箔は加熱されてちりちりに収縮する。この状態で、合成樹脂廃棄物は、可動ブレード19や固定ブレード15に打ち付けられ、さらに鋸歯状底板12上で擦られ、これにより、アルミ箔は合成樹脂から効率よく分離する。分離されたアルミ箔と合成樹脂は、ロータ16の回転と固定ブレード15のテーパ面15aの作用により、徐々に分離室2内の多孔底板13側つまり図9の右側に送られる。
分離室2内の多孔底板13の位置に達したアルミ箔と合成樹脂は、この部分においても、ロータ16の回転に伴い、可動ブレード19や固定ブレード15に打ち付けられ、撹拌され、これによりアルミ箔は細かく破砕される。そして、細かく破砕されたアルミ箔は、多孔底板13を通過して、下方のアルミ回収室3内に入る。そして、アルミ回収室3に入ったアルミ箔は、その底部の排出コンベヤ5によりアルミ排出口7まで運ばれ、排出され、回収される。
一方、合成樹脂は加熱されて軟質化しているため、破砕されず、ロータ16の回転に伴う固定ブレード15のテーパ面15aの作用により、徐々に図9の右側つまり排出側に送られ、合成樹脂は分離室2から樹脂回収室4に入る。そして、樹脂回収室4に入った合成樹脂廃棄物は、樹脂排出口6からダクトを通して回収される。
このようなアルミ箔付き合成樹脂廃棄物の投入と、アルミ箔を分離して、アルミ箔と合成樹脂を別個に回収する動作は、連続して行なわれ、バッチ式ではなく、連続してアルミ箔と合成樹脂廃棄物を分離処理し、回収することができる。
このように、分離室2内に投入されたPTPなどの合成樹脂廃棄物は、熱風により約80℃〜約100℃に加熱されると、アルミ箔はちりちりに収縮する一方、合成樹脂は軟化して伸び、さらに、ロータ16の可動ブレード19の回転と固定ブレード15による掻き混ぜ作用によって、アルミ箔が合成樹脂から分離して破砕されるので、破砕されたアルミ箔は多孔底板13を通してアルミ回収室3に入って回収され、合成樹脂は樹脂回収室4から回収することができる。これにより、アルミ箔付き合成樹脂廃棄物をケーシング1に連続的に投入しながら効率よくアルミ箔と合成樹脂を分離した状態で、回収することができる。
1 ケーシング
2 分離室
3 アルミ回収室
4 樹脂回収室
5 排出コンベヤ
6 樹脂排出口
7 アルミ排出口
8 廃棄物投入口
9 排気口
10 熱風供給口
11 蒸気供給口
12 鋸歯状底板
13 多孔底板
14 底板
15 固定ブレード
15a テーパ面
16 ロータ
17 回転軸
18 円盤
19 可動ブレード

Claims (6)

  1. 合成樹脂にアルミ箔が付着した合成樹脂廃棄物をケーシング内の分離室に投入し、該分離室内でブレード付きのロータを回転させて、該アルミ箔と合成樹脂を分離して回収するアルミ箔・樹脂分離方法において、
    該分離室内に熱風を吹き込み、室内の温度を約80℃から約100℃に加熱しながら、該ロータを回転駆動して、該合成樹脂廃棄物に付着したアルミ箔を破砕しながら合成樹脂から分離させ、
    破砕・分離したアルミ箔を該分離室の下部の多孔底板を通してアルミ回収室に送る一方、該合成樹脂は該ロータの回転により該分離室に隣接した樹脂回収室に送り、該アルミ箔は該アルミ回収室から回収し、該合成樹脂は該樹脂回収室から回収することを特徴とするアルミ箔・樹脂分離方法。
  2. 前記ケーシング内の分離室には、前記ロータの回転方向且つロータ外周の接線方向に前記熱風を吹き込むと共に、蒸気を該分離室内に供給することを特徴とする請求項1記載のアルミ箔・樹脂分離方法。
  3. 合成樹脂にアルミ箔が付着した合成樹脂廃棄物をケーシング内の分離室に投入し、該分離室内でブレード付きのロータを回転させて、該アルミ箔と合成樹脂を分離して回収するアルミ箔・樹脂分離装置において、
    該ケーシングの末端の上部に合成樹脂廃棄物を投入する廃棄物投入口が設けられる一方、該ケーシング内を加熱するために熱風を吹き込む熱風供給口が該ケーシングに設けられ、
    該ケーシング内の分離室には円盤に複数の可動ブレードを回動自在に枢支した構造のロータが回転駆動可能に配設され、該分離室の先端側に樹脂回収室が設けられ、該分離室の底部に多孔底板が設けられ、
    該多孔底板上に複数の固定ブレードが立設され、該固定ブレードには該分離室内の合成樹脂廃棄物を末端部から先端部に送るためのテ―パ部が設けられ、
    該多孔底板の下側にアルミ回収室が設けられる一方、該樹脂回収室の底板には分離した合成樹脂を回収するための樹脂排出口が設けられ、
    該分離室内内に投入された合成樹脂廃棄物を熱風により加熱し、ロータの可動ブレードの回転により該合成樹脂廃棄物上のアルミ箔を分離・破砕し、該アルミ箔は該アルミ回収室から回収し、該合成樹脂は該樹脂回収室から回収することを特徴とするアルミ箔・樹脂分離装置。
  4. 前記分離室の下部には、前記多孔底板に隣接して、鋸歯を表面に設けた鋸歯状底板が設けられ、複数の固定ブレードが該鋸歯状底板上に立設されたことを特徴とする請求項3記載のアルミ箔・樹脂分離装置。
  5. 前記ケーシングには、前記分離室内に蒸気を供給するための蒸気供給口が設けられたことを特徴とする請求項3記載のアルミ箔・樹脂分離装置。
  6. 前記アルミ回収室に、排気を行うための排気口が設けられ、アルミ箔を取り出すための排出コンベヤが該アルミ回収室の底部に設けられたことを特徴とする請求項3記載のアルミ箔・樹脂分離装置。
JP2010078947A 2010-03-30 2010-03-30 アルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置 Active JP5506501B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010078947A JP5506501B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 アルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010078947A JP5506501B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 アルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011207151A true JP2011207151A (ja) 2011-10-20
JP5506501B2 JP5506501B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=44938758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010078947A Active JP5506501B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 アルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5506501B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018536534A (ja) * 2015-11-11 2018-12-13 ハイドロ アルミニウム ロールド プロダクツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングHydro Aluminium Rolled Products GmbH アルミニウムの平らな製品片および非金属中間層片の分離のための方法およびスクリーニング装置
WO2022201994A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 政和 内田 金属膜・樹脂分離方法とその分離装置
CN116851096A (zh) * 2023-09-05 2023-10-10 山东永创材料科技有限公司 一种呋喃树脂生产用尾料回收装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52103477A (en) * 1976-02-27 1977-08-30 Hitoshi Kohayakawa Method of separating polyethylene from aluminium attached together
JPS534079A (en) * 1976-07-02 1978-01-14 Mitsui Mining & Smelting Co Method of separating plastic and metal
JPS5410274A (en) * 1977-06-27 1979-01-25 Sato Masaru Method of collecting plastic and aluminum from medical package waste
JPH1158383A (ja) * 1997-08-27 1999-03-02 Takao Takase 廃プラスチック異材被覆層剥離方法
JP2000271932A (ja) * 1999-03-29 2000-10-03 Hitachi Ltd プラスチック樹脂表面の剥離装置
JP2002028927A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Idemitsu Technofine Co Ltd 樹脂粒状物の回収方法および樹脂粒状物
JP2003071384A (ja) * 2001-08-30 2003-03-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 分離装置
JP2004314026A (ja) * 2003-04-11 2004-11-11 Ics Kk プラスチックス及び金属の粉砕方法
JP2006347031A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Toa Kagaku Kogyo Kk アルミ箔ラミネート紙を原料とする樹脂化ペレット製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52103477A (en) * 1976-02-27 1977-08-30 Hitoshi Kohayakawa Method of separating polyethylene from aluminium attached together
JPS534079A (en) * 1976-07-02 1978-01-14 Mitsui Mining & Smelting Co Method of separating plastic and metal
JPS5410274A (en) * 1977-06-27 1979-01-25 Sato Masaru Method of collecting plastic and aluminum from medical package waste
JPH1158383A (ja) * 1997-08-27 1999-03-02 Takao Takase 廃プラスチック異材被覆層剥離方法
JP2000271932A (ja) * 1999-03-29 2000-10-03 Hitachi Ltd プラスチック樹脂表面の剥離装置
JP2002028927A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Idemitsu Technofine Co Ltd 樹脂粒状物の回収方法および樹脂粒状物
JP2003071384A (ja) * 2001-08-30 2003-03-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 分離装置
JP2004314026A (ja) * 2003-04-11 2004-11-11 Ics Kk プラスチックス及び金属の粉砕方法
JP2006347031A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Toa Kagaku Kogyo Kk アルミ箔ラミネート紙を原料とする樹脂化ペレット製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018536534A (ja) * 2015-11-11 2018-12-13 ハイドロ アルミニウム ロールド プロダクツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングHydro Aluminium Rolled Products GmbH アルミニウムの平らな製品片および非金属中間層片の分離のための方法およびスクリーニング装置
WO2022201994A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 政和 内田 金属膜・樹脂分離方法とその分離装置
CN116851096A (zh) * 2023-09-05 2023-10-10 山东永创材料科技有限公司 一种呋喃树脂生产用尾料回收装置
CN116851096B (zh) * 2023-09-05 2023-11-17 山东永创材料科技有限公司 一种呋喃树脂生产用尾料回收装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5506501B2 (ja) 2014-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5058203B2 (ja) 農業用プラスチック製品の分別再生プラント
CN210094015U (zh) 一种秸秆破捆粉碎一体机
JP5506501B2 (ja) アルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置
JP2006347031A (ja) アルミ箔ラミネート紙を原料とする樹脂化ペレット製造方法
JP5686579B2 (ja) 破砕分別装置及び破砕分別方法
KR101546356B1 (ko) 타격 풍력식 폐기물 선별 장치
JP2005524532A (ja) 材料または複合材料ならびに混合物を処理する方法および装置
CN206883965U (zh) 一种塑料瓶回收再利用的系统
ES2743299T3 (es) Dispositivo para la trituración de plástico
JP2007023187A (ja) 固形燃料の製造方法及び装置
WO2022201994A1 (ja) 金属膜・樹脂分離方法とその分離装置
JP2001327885A (ja) 破袋選別機
JPH105614A (ja) ごみ袋の破袋装置
JP6549062B2 (ja) 縦型ミル
KR20050002685A (ko) 재활용을 위한 폐스티로폼 파쇄장치
JP4269164B2 (ja) プラスチック容器類の分離装置
WO2001017742A1 (en) Method and apparatus for treatment of plastic waste
JP2001286856A (ja) 生ゴミ選別方法及びその選別装置
JP2008254315A (ja) プラスチック容器類の分離装置
JP2006088132A (ja) 廃プラスチック処理装置
JPH07163897A (ja) 破砕機
JP2007038118A (ja) 包装食品の破砕分別装置
JP4549688B2 (ja) 壁紙用粉砕システム
CN211194551U (zh) 一种塑料膜回收造粒机
JPH05277393A (ja) 破袋兼分別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5506501

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250