JP2007023187A - 固形燃料の製造方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生ごみの付着した廃プラスチック、紙類をRPF化できるようにする。
【解決手段】 鉄道ごみ26より缶、びん、ペットボトル27を分別した鉄道ごみ分離可燃物28の供給部29の下流側に、生ごみ分離装置30を設け、その下流側に、RPF製造設備31を設ける。生ごみ分離装置30は、横向き円筒状として下半部に篩面を備えた分離槽を有し、分離槽の軸心部に配した回転軸に、先端が分離槽の内周面近傍位置に達する長さ寸法の多数のハンマを、回転方向に揺動できるよう取り付けた構成とする。鉄道ごみ分離可燃物28を、生ごみ分離装置30の分離槽内で回転するハンマにより打撃して付着している生ごみ34を分離させ、分離された生ごみ34はハンマの先端で篩面へ押し付けて篩面を通して除去し、この生ごみ34の分離除去された鉄道ごみ分離可燃物28aをRPF製造設備31へ供給してRPF35を製造させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、生ごみの付着したプラスチック、紙類等からなる廃棄物を固形燃料化してサーマルリサイクルを図るための固形燃料の製造方法及び装置に関するものである。
近年、可燃性の廃棄物を処理する方法のうち、廃棄物を焼却炉で燃焼するようにした燃焼方式に代るものとして、廃棄物を、加工することにより資源として再生させて利用することが提案されており、かかる廃棄物の資源化の一つとしては、上記廃棄物中の可燃成分を燃料(熱源)として再利用する、所謂、サーマルリサイクルを図るものがある。
この種の廃棄物中の可燃成分を燃料として再利用するために提案されている手法の一つとしては、都市ごみ等の廃棄物(一般廃棄物)を破砕し、該破砕物中から分離装置や人力を使って金属や不燃物を分離して、廃プラスチックや紙等の可燃物を取り出し、該分離された可燃物を原料として固形燃料(Refuse Derived Fuel:以下、RDFという)を製造
して、発電用やその他各種の燃焼炉(焼却炉)にて燃料として利用するものがある。しかし、上記RDFは、原料とする都市ごみ等の廃棄物に厨芥類(生ごみ類)等が含まれていることに起因して臭気や腐敗の問題が懸念されるため、石灰等を添加してpHを調整する必要が生じる。又、近年では、製造されるRDFの適正管理を図るために、含まれる水分量を10%以下に抑えることが要求され、このため、RDFの製造設備に、原料となる廃棄物の乾燥設備を付設しなければならず、原料乾燥用の熱源も必要とされるため、設備の大型化や複雑化を招き、設置スペースやコストが嵩む虞が懸念される。更に、原料に塩化ビニル等の塩素含有プラスチックが含まれている場合は燃焼時にダイオキシン類が発生する虞があるため、その対策が必要とされる。更に又、燃焼時の発熱量が比較的低いことから、燃料としての利用価値はあまり高くないというのが実状である。
そこで、廃棄物中の可燃成分を燃料化する別の手法として、一般廃棄物に比して排出源がより明らかな産業廃棄物としての紙(古紙)とプラスチック(廃プラスチック)や、選別された一般廃棄物中の古紙と廃プラスチックを原料として固形燃料化して紙・プラスチック混合燃料(Refuse Paper&Plastic Fuel:以下、RPFという)とする手法が近年着
目されてきている。
上記RPFは、たとえば、再生困難な古紙と、塩化ビニル等の塩素含有プラスチックを除去した廃プラスチックとをそれぞれ破砕して混合し、該古紙破砕片と廃プラスチック破砕片の混合物を、所要形状に成形(圧縮成型)して製造するようにしてある(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。これにより、上記RPFは、古紙と廃プラスチックという品質の比較的安定した原料を使用することに起因して、臭気や腐敗の問題が発生する虞を解消でき、又、プラスチックを含んでいるため化石燃料の代替燃料として使用可能な程度まで熱量を高めることができて、燃料としての利用価値が高いものとなる。
そのために、上記RPFは、近年、化石燃料の代替燃料としての需要が急増してきている。しかし、上記RPFの製造原料として使用可能な廃棄物には、生ごみ類を含んでいないこと、及び、塩化ビニル等の塩素含有プラスチックを含んでいないことが要求され、この二つの条件を共に満たす廃棄物の供給源は限られており、RPFの製造を拡大するためには、新たな原料供給源を確保する必要がある。
ところで、鉄道の車両内や、駅で収集されるごみ(以下、鉄道ごみという)には、缶、びん、ペットボトルといった飲料容器と、弁当等の食料品の空き容器に由来する廃プラスチックや紙(紙ごみ)が多く含まれており、このうち上記缶、びん、ペットボトルを分別して取り除いた後に残る可燃性のごみ(以下、鉄道ごみ分離可燃物という)には、塩素含有プラスチックの含有量が非常に少ないという特徴があり、この点ではRPFの原料として適している。しかし、上記鉄道ごみ分離可燃物は、食料品の空容器に弁当かすが付着して残っていること等により、10〜30%程度の生ごみを含んだ状態となっているため、上記鉄道ごみ分離可燃物を、そのままRPFの原料として利用することはできない。
又、都市ごみ等の廃棄物(一般廃棄物)を破砕し、該破砕物中から分離装置や人力を使って金属や不燃物を分離して取り出すことによって、従来、RDF製造用の原料とされていた可燃物、すなわち、紙が混入し、生ごみが付着した一般廃棄物系プラスチック(以下、RDF原料可燃物という)は、たとえ、塩化ビニル等の塩素含有プラスチックがほとんど含まれない状態であっても、上記したように生ごみを含んでいるために、RPFの原料としては利用されていないのが現状である。
そこで、本発明者等は、生ごみが付着しているために、主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まない廃プラスチック及び紙等の可燃物となっているにもかかわらず、従来、RPFの原料としては利用することができなかった上記鉄道ごみ分離可燃物や、RDF原料可燃物に着目し、これらに付着している生ごみを分離、除去してRPFの原料として利用できるようにするための研究を行った。
上記鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物に含まれるプラスチックごみや紙ごみに付着、混入している生ごみを除去する手法としては、一般的には、水等の洗浄液により湿式で洗浄することが考えられる。
ところで、プラスチックに付着している付着物を乾式で分離、除去するための装置としては、たとえば、土砂、ガラス片等の付着物が付着したプラスチック及びゴム等のプラスチック廃材から、付着物を水等の洗浄液を用いることなく機械的、物理的に分離除去するためのプラスチック廃材乾式洗浄装置が従来提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
かかるプラスチック廃材乾式洗浄装置は、図4(イ)(ロ)に示す如く、円筒状の撹拌ケーシング1を中心線が水平方向となるように設置し、該撹拌ケーシング1の前端側(上流側)上部に廃材投入口2を設けて廃材投入用スクリューコンベヤ3を接続すると共に、後端側(下流側)の下部に洗浄材排出口4を設けて洗浄材排出用スクリューコンベヤ5を接続し、更に、中央下部にプラスチック廃材6より分離除去された付着物7を排出する付着物排出口8が設けてある。更に、上記撹拌ケーシング1の内側には、プラスチック廃材6を内側に残留させ、且つ付着物7は外側へ通過させることができるようにするための細孔を多数穿設してなる多孔板9を、筒状にして撹拌ケーシング1と同心状に配置して設けている。更に、上記多孔板9の内側となる撹拌ケーシング1の軸心位置に、外部の駆動装置10により回転駆動できるようにしてある回転軸11を配設し、該回転軸11の長手方向所要間隔位置の外周に、径外方向へ張り出して先端部に打撃ブロック13を設けてなる撹拌アーム12の基端側が取り付けてある。更に、上記多孔板9の内周面には、複数列の旋条突起14を設けた構成としてある。
以上の如き構成としてあるプラスチック廃材乾式洗浄装置によれば、廃材投入用スクリューコンベヤ3により廃材投入口2から撹拌ケーシング1内へプラスチック廃材6を押し込むと、該プラスチック廃材6は、撹拌アーム12と打撃ブロック13により打撃されて破砕されつつ撹拌され、更に、多孔板9の内周面に設けてある旋条突起14と接触することにより、付着物7が分離除去される。又、上記プラスチック廃材6は、旋条突起14との接触により下流側へ順次送られ、各列の打撃ブロック13付き撹拌アーム12により繰り返し打撃、破砕が行われ、プラスチック廃材6より分離された付着物7は、上記多孔板9の孔を通過して該多孔板9の外側の撹拌ケーシング1内に収集された後、付着物排出口8より排出されるようになる。一方、付着物7が分離、除去された後のプラスチック洗浄材6aは、撹拌ケーシング1の洗浄材排出口4より洗浄材排出用スクリューコンベヤ5によって外部へ抜き出されて回収されるようになる。
又、プラスチックに付着している付着物を乾式で分離、除去するための別の装置としては、プラスチック類やゴムのような粘可塑性を有する材料を、機械的応力のもとで繊維化される材料としてのセルロース繊維を含有する物質から乾式分離するための分離装置も従来提案されている(たとえば、特許文献4参照)。
なお、堆肥(コンポスト)の粉砕を行うと共に、混入しているビニール袋等の異物を分別して除去するための装置として、図5(イ)(ロ)に示す如き粉砕分別機が従来提案されている。
図5(イ)(ロ)に示した粉砕分別機は、横置き状態の円筒ドラム15と、この中に配置された粉砕用の羽根車16とを有し、該粉砕用羽根車16は、外部の駆動装置17により回転駆動できるようにしてある回転軸18と、この回転軸18の外周に放射状に取り付けた複数の粉砕刃19とを備え、且つ前記円筒ドラム15の下側外周面にはメッシュ状のパンチングメタルによる篩面20が形成してあり、更に、前記粉砕刃19の先端部分は、前記回転軸18の回転に伴う該粉砕刃19の移動方向に対し直交する方向に延びる構成としてある。
更には、上記粉砕刃19を、回転軸18に対して該回転軸18の軸線方向に螺旋状に取り付けるようにした構成、上記粉砕用羽根車16における円筒ドラム15の後端側(下流側端)に位置する部分に、送風羽根21を設けて、該送風羽根21の回転により上記円筒ドラム15の後端まで送られた堆肥22に混入していたビニール袋等の異物23を、該円筒ドラム15の後端部に形成されている排出口24から風力により排出させるようにした構成、上記粉砕刃19の基端部を、該粉砕刃19の移動方向に回転可能な状態で上記回転軸18に取り付けるようにした構成とすることも提案されている(たとえば、特許文献5参照)。25は上記円筒ドラム15の前端側上部に設けてある投入口である。
上記構成としてある粉砕分別機によれば、上記投入口25より堆肥22を投入すると、該堆肥22は、回転軸18の回転駆動により回転する粉砕刃19により粉砕され、該粉砕された堆肥22が円筒ドラム15の下半部に設けてある篩面20を通して篩い落とされる。この際、上記粉砕刃19の先端部分が篩面20に付着した堆肥22を掻くように移動することによって、堆肥22が篩面20の孔を塞いでいても、粉砕刃19の先端部分が堆肥22を篩面20に押し付ける状態で回転するため、粉砕された堆肥22が篩面20より強制的に押し出されるようになる。なお、堆肥22に大きな石等の障害物が含まれていた場合には、粉砕刃19はその障害物に当たると、放射方向の姿勢から該障害物より逃げるような姿勢へと回転させられた後、障害物を乗り越えると、遠心力によって再び放射方向の姿勢に戻ることができるようになるため、粉砕用羽根車16の回転を止めることなく堆肥22の粉砕、分別が続けられるようになる。一方、堆肥22に混入していたビニール袋等の異物23は、上記篩面20を通過することができないため、円筒ドラム15の後端部まで搬送された後、送風羽根21の回転によって生じる風力により吹き上げられて、排出口24より排出され、これにより堆肥22から異物23が分離、除去されるようにしてある。
更に又、上記図5(イ)(ロ)に示したと同様に、下半部分を篩面(メッシュスクリーン)とした横向きの円筒ドラムと、該円筒ドラムの内側に同心状に収容した粉砕用羽根車とを備えてなる粉砕分別機における上記円筒ドラム内へ、前端側より軸心方向に沿わせて粉砕対象物を供給できるようにする構成とすることも提案されている(たとえば、特許文献6参照)。
特開2001−220590号公報 特開2003−147377号公報 特開2005−125139号公報 特表2001−507636号公報 特開2002−95990号公報 特開2004−290792号公報
ところが、上述したように、生ごみの付着した廃プラスチック及び紙等からなる鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物を湿式で洗浄して、生ごみを分離、除去する手法では、洗浄後の上記鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物をRPFの製造原料として用いるために再度乾燥させる必要が生じ、この乾燥処理のための熱利用が前提となるため、設備の大型化や複雑化を招いて設置スペースやコストが嵩む問題が懸念される。
特許文献3に記載されたプラスチック廃材乾式洗浄装置(図4(イ)(ロ)参照)は、プラスチック廃材6より乾式で付着物7を分離除去するようにしてあるが、該プラスチック廃材乾式洗浄装置によって前述の鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物を処理しても、これらに付着している生ごみは効率よく分離除去できないという問題がある。これは、上記プラスチック廃材乾式洗浄装置が、プラスチック廃材6に付着している土砂、ガラス片等、あまり粘着性が大きくない付着物7を分離除去対象としているのに対し、上記鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物に付着している生ごみは粘着性が大きいことに起因しているものと考えられる。すなわち、上記プラスチック廃材乾式洗浄装置では、多孔板9の内周面に旋条突起14を設ける構成としてあることから明らかなように、各撹拌アーム12は、多孔板9の内周面近傍まで突出するものではなく、アーム先端部は多孔板9の内周面よりかなり離隔している。又、上記各撹拌アーム12は回転軸11に対し放射方向の配置で固定されるものであるため、該各撹拌アーム12の先端部と、多孔板9の内周面に設けてある各旋条突起14との間に硬い異物が噛み込まないようにするためには、上記各撹拌アーム12の先端部を、上記旋条突起14からも離隔させた構造とする必要が生じ、このために、上記プラスチック廃材乾式洗浄装置では、多孔板9の内周面付近に各撹拌アーム12の届かない領域が存在している。したがって、各撹拌アーム12の回転軌跡の内側となる多孔板9の中心寄りの領域では、各撹拌アーム12によりプラスチック廃材6を打撃、破砕して付着物7を分離させることができるが、該各撹拌アーム12の回転軌跡の外周側となる多孔板9の内周面付近では、隣接するプラスチック廃材6の表面同士の擦り合わせによってしか付着物7の分離が行われない。この場合、付着物7が粘着性の比較的小さい土砂やガラス片等であれば、プラスチック廃材6の表面同士の擦り合わせにより付着物7を分離させることができ、しかも、プラスチック廃材6より一旦分離された付着物7は自重や、回転する各撹拌アーム12より付与される遠心力、又は、各撹拌アーム12の回転に伴って発生される径方向外向きの気流等によって多孔板9の内周面まで移動させられて、該多孔板9の孔を通過させられるようになると考えられる。しかし、鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物に付着している生ごみは付着性が大きいために、鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物の表面同士の擦り合わせでは容易に分離させることができず、しかも、鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物から生ごみが一旦分離されたとしても、該分離された生ごみは周囲に存在する別のごみに再付着し易く、又、分離された生ごみが多孔板9まで移動されても、該多孔板9の内面や孔に付着して、多孔板9の外側へ排出され難いことから、上記したような、鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物に付着している生ごみを効率よく分離除去できないものである。
特許文献4に記載されたものは、プラスチック類やゴムのような粘可塑性を有する材料を、機械的応力のもとで繊維化される材料としてのセルロース繊維を含有する物質から乾式分離するための分離装置であるため、該分離装置にて前述の鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物の処理を行うと、これらに含まれる紙の成分が繊維化されて、廃プラスチック成分から分離、除去されてしまう。このために、上記鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物に付着している生ごみを分離除去できるとしても、紙の成分のサーマルリサイクルを図ることが困難になるため、上記鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物をRPF化して有効にサーマルリサイクルを図るという目的には不適である。
特許文献5に示された粉砕分別機(図5(イ)(ロ)参照)及び特許文献6に示された粉砕分別機は、堆肥22等を、円筒ドラム15の下半部分に設けてある所定大きさの篩い目の篩面20を通過させることができるサイズまで粉砕することを主目的としたものであって、該粉砕処理対象となる堆肥22に混入しているビニール等の異物23を、上記粉砕される堆肥22等より残渣として分離するようにしてあるが、生ごみの付着した廃プラスチックや紙等から上記生ごみを分離除去するために使用するという考えは全く示されておらず、示唆すらされるものではない。
そこで、本発明者等は、上記特許文献5及び特許文献6に示された粉砕分別機を、RPF製造設備の前処理装置に応用することにより、鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物から生ごみを分離除去してRPF原料化することができることを見出し、本発明をなした。
すなわち、本発明の目的とするところは、鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物のように、主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まないプラスチック及び紙類等の可燃物からなり且つ生ごみが付着した廃棄物より、粘着性の大きな生ごみを湿式洗浄によることなく効率よく除去できるようにして、上記鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物のような廃棄物を生ごみを含まない固形燃料の原料として利用できるようにする固形燃料の製造方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まないプラスチック及び紙類等の可燃物からなり且つ生ごみが付着した廃棄物を、生ごみ分離装置に供給して、生ごみを分離すると共に廃棄物より分離された生ごみを選択的に除去し、しかる後、上記生ごみが分離除去された廃棄物を、原料として固形燃料製造設備へ供給して固形燃料化することを特徴とする固形燃料の製造方法、及び、主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まないプラスチック及び紙類等の可燃物からなり且つ生ごみが付着した廃棄物に打撃を与えると共に該打撃によって該廃棄物より分離される生ごみを篩面を通して除去できるようにしてある生ごみ分離装置と、上記生ごみ分離装置にて生ごみの分離された廃棄物を原料として固形燃料を製造する固形燃料製造設備とを備えてなる固形燃料の製造装置とする。
又、上記構成における生ごみの分離を、横向き円筒状として下半部に篩面を設けてなる分離槽内に配置した回転軸に、該回転軸の回転に伴って回転するときに先端が上記分離槽の内周面近傍位置を通過するように取り付けたハンマによる打撃を廃棄物に与えることによって行うようにしてなる生ごみ分離装置を、横向き円筒状として下半部に篩面を設けてなる分離槽と、該分離槽の軸心部に配置した回転軸と、該回転軸の回転に伴って回転するときに先端が上記分離槽の内周面近傍位置を通過するよう上記回転軸に取り付けたハンマとを具備してなる構成とする。
更に、上記各構成における主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まないプラスチック及び紙類等の可燃物からなり且つ生ごみが付着した廃棄物として、鉄道ごみより缶、びん、ペットボトルを分別除去してなる鉄道ごみ分離可燃物、又は、都市ごみ等の一般廃棄物を破砕した破砕物中から金属や不燃物を分離して取り出してなるRDF原料可燃物を用いるようにした構成とする。
本発明によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まないプラスチック及び紙類等の可燃物からなり且つ生ごみが付着した廃棄物を、生ごみ分離装置に供給して打撃を与えると共に該打撃によって廃棄物より分離される生ごみを選択的に除去し、しかる後、上記生ごみ分離装置にて生ごみが分離除去された廃棄物を、原料として固形燃料製造設備へ供給して固形燃料化する固形燃料の製造方法及び装置としてあるので、主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まない廃プラスチック及び紙類等の可燃物となっているにもかかわらず、生ごみが付着しているために従来RPFの原料としては利用することができなかった廃棄物より、RPFを製造することができる。したがって、上記廃棄物をRPF製造用の新たな原料として活用することが可能となる。
(2)生ごみの分離を、横向き円筒状として下半部に篩面を設けてなる分離槽内に配置した回転軸に、該回転軸の回転に伴って回転するときに先端が上記分離槽の内周面近傍位置を通過するように取り付けたハンマによる打撃を廃棄物に与えることによって行うようにしてなる生ごみ分離装置を、横向き円筒状として下半部に篩面を設けてなる分離槽と、該分離槽の軸心部に配置した回転軸と、該回転軸の回転に伴って回転するときに先端が上記分離槽の内周面近傍位置を通過するよう上記回転軸に取り付けたハンマとを具備してなる構成とすることにより、上記廃棄物からの生ごみの分離除去を乾式で実施することができるため、湿式洗浄のように生ごみの除去後に乾燥処理が必要になることはない。
(3)更に、分別収集により塩化ビニル等の塩素含有プラスチックが分離されている廃棄物を原料としているRDF製造設備における破砕機や成形機の上流側に、上述した如き生ごみ分離装置を前処理装置として組み込むようにすれば、既存のRDF製造設備を、RPFを製造する固形燃料製造装置へ容易に転換することが可能になる。
(4)主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まないプラスチック及び紙類等の可燃物からなり且つ生ごみが付着した廃棄物として、鉄道ごみより缶、びん、ペットボトルを分別除去してなる鉄道ごみ分離可燃物、又は、都市ごみ等の一般廃棄物を破砕した破砕物中から金属や不燃物を分離して取り出してなるRDF原料可燃物を用いるようにした構成とすることにより、生ごみが付着している鉄道ごみ分離可燃物や、RDF原料可燃物よりRPFでき、したがって、上記鉄道ごみ分離可燃物やRDF原料可燃物をRPFの新たな原料として活用することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3(イ)(ロ)は本発明の固形燃料の製造方法及び装置の実施の一形態を示すもので、たとえば、鉄道ごみ26より缶、びん、ペットボトル27を分別、除去することにより、主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まないプラスチック及び紙類等の可燃物からなり且つ生ごみが付着した廃棄物とされている鉄道ごみ分離可燃物28の供給部29の下流側に、RPF製造工程の前処理装置となる生ごみ分離装置30を設け、該生ごみ分離装置30の下流側に、たとえば、一段あるいは複数段の破砕機32と成形機33とを順に具備してなる固形燃料製造設備としてのRPF製造設備31を設けて、上記鉄道ごみ分離可燃物供給部29より、鉄道ごみ分離可燃物28を生ごみ分離装置30に供給して生ごみ34の分離、除去を行い、次に、該生ごみ34の分離除去された鉄道ごみ分離可燃物28aを、上記RPF製造設備31の破砕機32へ供給して所要の寸法に破砕処理し、次いで、該破砕処理された破砕物を、成形機33へ供給して所要形状に成形することにより、所要形状の固形燃料としてのRPF35を製造する。
上記生ごみ分離装置30は、図2及び図3(イ)(ロ)に示す如く、図5(イ)(ロ)に示した粉砕分別機の円筒ドラム15と同様に、横向きの円筒状として周壁の下半部分をメッシュ状の篩面37としてなる分離槽36と、該分離槽36の軸心位置に沿って延びる回転軸38と、該回転軸38に基端側を取り付けて該回転軸38と一緒に回転し且つ回転時に先端が上記分離槽36の内周面近傍位置を通過できるようにしてあるハンマ39とを備えてなる構成とする。
詳述すると、上記分離槽36は、軸心方向一端壁の上部位置に投入口40を設けて、該投入口40に、たとえば、上記鉄道ごみ分離可燃物供給部29より鉄道ごみ分離可燃物28を受けることができるようにしてある受入ホッパ42と、該受入ホッパ42の下端部に設けた横向きの押込スクリュー43とからなる給じん装置41における上記押込スクリュー43の下流側を、該押込スクリュー43の軸心方向と上記分離槽36の軸心方向が平行配置となるようにして接続する。更に、上記分離槽36の下方には、上記篩面37の下側を取り囲むように生ごみ排出口44を設け、更に、上記分離槽36の他端部(給じん装置41と反対側の端部)の側方部には、該分離槽36の上部より側方(図3(イ)(ロ)における矢印rで示す回転軸38の回転方向)に沿って接線方向に延びるRPF原料排出口45を設ける。
上記分離槽36の軸心部には、上述した回転軸38を平行に配置して、該回転軸38の両端部を、分離槽36の軸心方向両端壁の外側位置に設けた軸受46,47に回転自在に支持させる。更に、該回転軸38の端部、すなわち、分離槽36の他端壁外側位置の軸受47に支持させてある端部を、軸受47よりも外方へ所要寸法突出させると共に、該突出端部に取り付けた動力伝達用プーリ48と、上記分離槽36の他端側外部に設置してある駆動装置49の出力軸に取り付けた駆動プーリ50との間に動力伝達用のベルト51を無端状にかけ回して、上記駆動装置49より各プーリ48,50とベルト51を介して伝達される駆動力により上記回転軸38を所要の回転速度で回転駆動できるようにしてある。
上記回転軸38の両端部を除く部分、すなわち、分離槽36の内部に位置する部分には、一端部に破袋刃52を取り付け、中間部に上記ハンマ39を取り付け、上記RPF原料排出口45の下方位置となる他端部に排出ロータ53を設けた構成としてある。具体的には、上記破袋刃52とハンマ39の取付位置となる回転軸38の一端部から中間部の外周を取り囲む周方向90度間隔位置に、該回転軸38と平行に延びるハンマ取付軸54を配置して、該各ハンマ取付軸54と回転軸38の長手方向所要間隔位置同士を、フランジ状の連結部材55を介して連結し、該各ハンマ取付軸54における上記各連結部材55の間に位置する部分に、回転軸38を中心とする放射方向に配置してあり且つ先端が分離槽36の内周面近傍位置に達するような長さ寸法に設定してなるハンマ39の基端部を、揺動(回動)可能に取り付ける。上記ハンマ39は、先端部が該ハンマ39の回転方向(進行方向)と直角な方向に所要の幅寸法を有するようにしてある。又、ハンマ39の回転により分離槽36内の物体に対して該分離槽36の他端方向へ移動させるような力を付与できるように、回転軸38の軸心方向に90度間隔で螺旋状に並ぶようにハンマ39を配置することが好ましい。更に、上記ハンマ取付軸54の一端部(給じん装置41側端部)には、回転軸38を中心に放射方向に所要寸法延び且つ先端部を投入口40側へ屈曲させて破袋用の刃部を形成してなる破袋刃52の基端部を、上記ハンマ39と同様に揺動可能に取り付ける。
上記排出ロータ53は、上記回転軸38の他端部の外周面における周方向所要間隔位置、たとえば、90度間隔位置に、放射方向に突出する羽根部材56を取り付けてなる構成としてあり、回転軸38の回転駆動に伴って上記各羽根部材56を回転させることにより、外周方向へ向かった後、上記分離槽36のRPF原料排出口45を通して外部へ向かう気流を発生させることができるようにしてある。57は、上記各羽根部材56のうち、所要の羽根部材56の外周側端部に取り付けたスクレーパである。
以上の構成としてある生ごみ分離装置30によれば、給じん装置41の受入ホッパ42へ鉄道ごみ分離可燃物供給部29より鉄道ごみ分離可燃物28を供給すると、該鉄道ごみ分離可燃物28は、押込スクリュー43によって投入口40を経て分離槽36内へ定量供給される。
このようにして分離槽36内へ供給された鉄道ごみ分離可燃物28は、先ず、回転軸38の回転駆動に伴って回転している破袋刃52と接触することにより、該鉄道ごみ分離可燃物28を包んでいるビニール袋等の破袋処理が行われる。次に、上記鉄道ごみ分離可燃物28は、回転軸38と一緒に回転するハンマ39により打撃されて破砕され、この打撃及び破砕の際に付着していた生ごみ34の分離が行われる。上記ハンマ39は、先端が分離槽36の内周面近傍に達するような長さ寸法としてあるため、分離槽36内の鉄道ごみ分離可燃物28は、全体的に上記ハンマ39による打撃、破砕処理を繰り返し受けるようになるため、すべての鉄道ごみ分離可燃物28より付着している生ごみ34の分離が行われる。上記鉄道ごみ分離可燃物28より分離された生ごみ34は、回転するハンマ39より付与される遠心力及び自重により分離槽36の下半部に設けてある篩面37に達し、該篩面37上に達した生ごみ34に対しては、回転するハンマ39の先端部によって篩面37へ押し付けるよう力が付与されることにより、上記生ごみ34は強制的に該篩面37の孔を通して順次押し出されて、生ごみ排出口44へ落下排出されるようになる。この際、上記鉄道ごみ分離可燃物28に石や金属等の硬い異物が混入していた場合は、たとえば、ハンマ39が、分離槽36の内底部に滞留している硬い異物と接触し、この接触した異物が上記ハンマ39の進行の障害になると、該ハンマ39は、図3(イ)に二点鎖線で示す如く、ハンマ取付軸54を中心にしてハンマ39の進行方向から後退するように所要角度回転させられ、これにより、該ハンマ39の先端部と、分離槽36の内周面との間隔が開かれるようになることから、上記ハンマ39は、上記異物を乗り越えることができるようになる。これにより、ハンマ39と固定部との間に上記硬い異物が噛み込んでハンマ39の回転に支障を来たす虞は未然に防止される。上記異物を乗り越えたハンマ39は、その後、遠心力によって自動的に回転軸38を中心とする放射方向の配置に戻される。
上記回転するハンマ39による打撃を受けて破砕されると共に付着していた生ごみ34の分離、除去が行われて清浄化された鉄道ごみ分離可燃物28aは、ハンマ39の回転により順次、分離槽36の他端側まで移送され、該分離槽36の他端部に設けてある排出ロータ53の回転により発生する気流によって吹き上げられると共に、該気流に乗せてRPF原料排出口45より排出されるようになる。
したがって、上記本発明の固形燃料の製造方法及び装置によれば、鉄道ごみ分離可燃物供給部29より供給される鉄道ごみ分離可燃物28を、上記生ごみ分離装置30へ供給して前処理することにより、付着していた生ごみ34の除去された廃プラスチック及び紙類からなる鉄道ごみ分離可燃物28aを回収して、下流側のRPF製造設備31へRPF原料として供給できるため、該RPF製造設備31では、上記生ごみ分離装置30において予め生ごみ34が分離、除去された鉄道ごみ分離可燃物28aを原料として、破砕機32にて所要粒度の破砕物とした後、成形機33にて成形することにより、鉄道ごみ分離可燃物28に由来する廃プラスチック及び紙類を原料としてなるRPF35が製造されるようになる。
又、上記鉄道ごみ分離可燃物28に代えて、図1に二点鎖線で示す如く、都市ごみ等の廃棄物(一般廃棄物)58を破砕し、該破砕物中から分離装置や人力を使って金属や不燃物を分離して取り出すことによって、紙が混入し、生ごみが付着した状態で、従来、RDF製造用の原料とされていた一般廃棄物系プラスチックであるRDF原料可燃物59を用いて、該RDF原料可燃物59を上記生ごみ分離装置30へ供給するようにしても、上記と同様に、該RDF原料可燃物59を上記生ごみ分離装置30で前処理して生ごみ34を分離、除去した後、RPF製造設備31にてRPF35を製造することができる。
このように、本発明の固形燃料の製造方法及び装置によれば、従来、生ごみが付着しているために、主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まない廃プラスチック及び紙等の可燃物となっているにもかかわらず、RPFの原料としては利用することができなかった鉄道ごみ分離可燃物28やRDF原料可燃物59より、生ごみ34を確実に分離除去することができるため、これらの廃棄物28,59をRPF35製造用の新たな原料として利用することが可能となる。
又、上記鉄道ごみ分離可燃物28やRDF原料可燃物59からの生ごみ34の分離除去は、乾式で実施することができるため、生ごみ34の除去後に乾燥処理が必要になることはない。
更に、分別収集により塩化ビニル等の塩素含有プラスチックが分離されている廃棄物を原料としているRDF製造設備における破砕機や成形機の上流側に、上述した如き生ごみ分離装置30を前処理装置として組み込むようにすれば、既存のRDF製造設備を、RPFを製造する形式の本発明の固形燃料の製造装置へ容易に転換することが可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、RPF製造設備31は、従来、RPF35の製造に用いられている設備であれば、破砕機32の形式や段数、成形機33の形式等を問わずいかなる形式のものを採用してもよい。生ごみ分離装置30のハンマ39は、先端が分離槽36の内周面の近傍位置に達するような長さ寸法としてあり且つ先端部が回転方向と直角な方向に所要の幅寸法を有するようにしてあれば、形状を多少変更してもよい。生ごみ分離装置30に供給される鉄道ごみ可燃物28が袋詰めされていないものに限られる場合には、回転軸38に設けた破袋刃52は省略してもよい。生ごみ分離装置30における分離槽36内へ鉄道ごみ分離可燃物28を供給するために、投入口40に、押込スクリュー43を備えた給じん装置41を備えた構成を示したが、給じん装置はいかなる形式のものを用いてもよく、更には、給じん装置を省略して分離槽36の一端側上部に単に落下投入するための投入口を開口させるようにしてもよい。回転軸38の外周側に設ける各ハンマ39の周方向の角度配置や、軸心方向の配列は適宜変更してもよい。排出ロータ53における羽根部材56の形状や周方向の角度配置は適宜変更してもよく、更には、分離槽36内で生ごみ34の分離、除去処理が行われて清浄化された廃プラスチックや紙類を分離槽36より取り出すことができれば、該分離槽36の上部に回転軸38の回転方向に沿って接線方向に設けたRPF原料排出口45と、排出ロータ53との組み合わせ以外の排出機構を採用するようにしてもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の固形燃料の製造方法及び装置の実施の一形態を示すブロック図である。 図1の装置で用いる生ごみ分離装置を示す概略切断側面図である。 (イ)は図2のA−A方向矢視拡大図、(ロ)は図2のB−B方向矢視拡大図である。 プラスチック及びゴム等のプラスチック廃材から土砂、ガラス片等の付着物を分離除去するために従来提案されているプラスチック廃材乾式洗浄装置を示すもので、(イ)は概略切断側面図、(ロ)は(イ)のC−C方向矢視図である。 堆肥の粉砕を行うと共にビニール袋等の異物を分別して除去するために従来提案されている粉砕分別機を示すもので、(イ)は一部切断概略側面図、(ロ)は(イ)のD−D方向矢視図である。
符号の説明
26 鉄道ごみ
27 缶、びん、ペットボトル
28,28a 鉄道ごみ分離可燃物(廃棄物)
30 生ごみ分離装置
31 RPF製造設備(固形燃料製造設備)
34 生ごみ
35 RPF
36 分離槽
37 篩面
38 回転軸
39 ハンマ
58 一般廃棄物
59 RDF原料可燃物

Claims (6)

  1. 主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まないプラスチック及び紙類等の可燃物からなり且つ生ごみが付着した廃棄物を、生ごみ分離装置に供給して、生ごみを分離すると共に廃棄物より分離された生ごみを選択的に除去し、しかる後、上記生ごみが分離除去された廃棄物を、原料として固形燃料製造設備へ供給して固形燃料化することを特徴とする固形燃料の製造方法。
  2. 生ごみの分離を、横向き円筒状として下半部に篩面を設けてなる分離槽内に配置した回転軸に、該回転軸の回転に伴って回転するときに先端が上記分離槽の内周面近傍位置を通過するように取り付けたハンマによる打撃を廃棄物に与えることにより行うようにした請求項1記載の固形燃料の製造方法。
  3. 主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まないプラスチック及び紙類等の可燃物からなり且つ生ごみが付着した廃棄物として、鉄道ごみより缶、びん、ペットボトルを分別除去してなる鉄道ごみ分離可燃物、又は、都市ごみ等の一般廃棄物を破砕した破砕物中から金属や不燃物を分離して取り出してなるRDF原料可燃物を用いるようにする請求項1又は2記載の固形燃料の製造方法。
  4. 主成分が塩素含有プラスチックをほとんど含まないプラスチック及び紙類等の可燃物からなり且つ生ごみが付着した廃棄物に打撃を与えると共に該打撃によって該廃棄物より分離される生ごみを篩面を通して除去できるようにしてある生ごみ分離装置と、上記生ごみ分離装置にて生ごみの分離された廃棄物を原料として固形燃料を製造する固形燃料製造設備とを備えてなる構成を有することを特徴とする固形燃料の製造装置。
  5. 生ごみ分離装置を、横向き円筒状として下半部に篩面を設けてなる分離槽と、該分離槽の軸心部に配置した回転軸と、該回転軸に、先端が上記分離槽の内周面近傍位置に達するように取り付けたハンマとを具備してなる構成とした請求項4記載の固形燃料の製造装置。
  6. 生ごみ分離装置で生ごみを分離除去させる廃棄物を、鉄道ごみより缶、びん、ペットボトルを分別除去してなる鉄道ごみ分離可燃物、又は、都市ごみ等の一般廃棄物を破砕した破砕物中から金属や不燃物を分離して取り出してなるRDF原料可燃物とした請求項4又は5記載の固形燃料の製造装置。
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