JP2001334244A - 生ごみを含む一般廃棄物の処理装置及び処理装置を備えた収集車 - Google Patents

生ごみを含む一般廃棄物の処理装置及び処理装置を備えた収集車

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JP2001334244A
JP2001334244A JP2000155690A JP2000155690A JP2001334244A JP 2001334244 A JP2001334244 A JP 2001334244A JP 2000155690 A JP2000155690 A JP 2000155690A JP 2000155690 A JP2000155690 A JP 2000155690A JP 2001334244 A JP2001334244 A JP 2001334244A
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bag
waste
garbage
crushed
general waste
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Yoshihisa Okamura
良尚 岡村
Hajime Aoyama
元 青山
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Fuji Heavy Industries Ltd
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    • Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生活環境に優れた袋による生ごみ等の回収が
可能でかつ、その処理効率に優れた生ごみを含む一般廃
棄物の処理装置を提供する。 【解決手段】 投入機１２によって破袋機１３に生ごみ
を含む一般廃棄物が収容された袋を投入し、破袋機１３
によって破袋しつつ破砕乾燥機１４に搬送し、破砕乾燥
機１４によって破袋された袋及び一般廃棄物を乾燥させ
ると共に衝打して破砕し、破砕乾燥機１４にによって破
砕された一般廃棄物と袋を回転篩装置２０によって分別
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば家庭からビ
ニル袋等に入れられた生ごみ等を堆肥等に利用するのに
適した生ごみを含む一般廃棄物の処理装置及び処理装置
を備えた塵芥収集車に関する。
【０００２】
【従来の技術】昨今、資源のリサイクル及び生活環境の
向上の要求が高まり、家庭等から排出される生ごみ等の
一般廃棄物においても再利用が叫ばれると共に、廃棄物
の焼却処理の削減が要求されている。
【０００３】例えば、各家庭から排出される生ごみを含
む一般廃棄物を堆肥等に利用する場合、ビニル袋等が混
在していると堆肥として利用ができないため、プラスチ
ック等のコンテナを各回収ステーションに配置し、この
コンテナに各家庭から排出される生ごみ等を投入して貯
留しておき、収集車によってコンテナから生ごみ等を収
集して処理施設において堆肥化している。
【０００４】また、特開平９−３８６２３号公報におい
て、袋に収容された生ごみ等を収集車で回収して生ごみ
貯留槽に保管し、生ごみ貯留槽から取り出した生ごみ等
を破袋装置によって袋を破ると共に大きなごみを破砕
し、かつ磁気選別機によって金属等を磁気選別し、金属
等が取り取り除かれた生ごみ等を粗篩機においてプラス
チックやゴム類等の異物を除去して、異物等が除去され
た生ごみ等を乾燥機で乾燥させ、乾燥した生ごみ等を精
篩機で篩い分け、しかる後、乾燥した生ごみ等を醗酵さ
せて堆肥化することが提案されている。
【０００５】一方、特開平８−２５２８２４号公報や特
開平９−３１４７３号公報には、廃棄プラスチックを油
化し、その生成油を燃料としてディーゼルエンジンによ
り発電機を駆動すると共に、ディーゼルエンジンの排気
熱を回収して排気プラスチックの油化の熱源に利用する
発電システムが開示されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記回収ステーション
に配置されたコンテナにより生ごみ等を回収し、生ごみ
等を堆肥化する方法にあっては、コンテナの汚れ等によ
る臭気の発生により生活環境に影響を及ぼすことが懸念
され、かつコンテナの管理等が厄介でそのシステムが円
滑に運営されないことが多い。
【０００７】また、特開平９−３８６２３号公報にあっ
ては、生ごみ等が袋に収容されて各家庭から排出される
ことから、コンテナ等の管理が不要になると共に、臭気
の発生等による生活環境への影響が回避される。しか
し、水分を多く含んだ状態で破砕し、かつ篩い分けする
ことから、その破砕量及び篩い分け量が多く、破砕機、
篩機等の要求処理量の増大が懸念され、設備の大型化を
招くと共に、処理効率の低下の要因となる。
【０００８】従って、かかる点に鑑みなされた本発明の
第１の目的は、生活環境に優れた袋による生ごみ等の回
収が可能でかつ、その処理効率に優れた生ごみを含む一
般廃棄物の処理装置を提供することにある。
【０００９】また、特開平８−２５２８２４号公報や特
開平９−３１４７３号公報においてはプラスチックの油
化に必要な温度が例えば４００℃と比較的高く、十分な
熱量を有した状態で熱風が排出されていることに着目し
てなされた本発明の第２の目的は、発電装置による排熱
の有効活用がもたらされる生ごみを含む一般廃棄物の処
理装置を提供することにある。
【００１０】一方、一般に、家庭等から排出される生ご
みは、袋に収容されて排出され収集車よって処理施設に
回収されて処理されるが、処理施設の設置或いは処理能
力の増大が困難である場合が多くあることに着目してな
された本発明の第３の目的は、収集しつつ生ごみの処理
できる処理装置を備えた収集車を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
る請求項１に記載の生ごみを含む一般廃棄物の処理装置
は、投入された生ごみを含む一般廃棄物が収容された袋
を破袋する破袋機と、該破袋機によって破袋された袋及
び上記一般廃棄物を乾燥させると共に衝打して破砕する
破砕乾燥機と、該破砕乾燥機によって破砕乾燥された一
般廃棄物と袋を分別する廃棄物分別装置とを備えたこと
を特徴とする。
【００１２】請求項１の発明によると、投入された生ご
みを含む一般廃棄物が収容されたビニル袋等を破袋機に
よって破袋し、破砕乾燥機によって乾燥及び減容されつ
つ衝打されて破砕され、破砕された生ごみ等と袋を廃棄
物分別装置によって分別することから、廃棄物分別装置
による処理量の減少がもたらされ、廃棄物分別装置の処
理効率の向上が得られ、ひいては処理装置の処理効率の
向上が得られる。
【００１３】また、気密性及び液密性に優れたビニル袋
等に生ごみを入れて各家庭等から排出することが可能に
なり、従来のコンテナによって生ごみ等を回収する際に
発生した臭気による生活環境への影響が未然に回避され
ると共に、厄介なコンテナの管理等から解放される。
【００１４】請求項２に記載の発明は、請求項１の生ご
みを含む一般廃棄物の処理装置において、上記破袋機
は、投入された上記一般廃棄物が収容された袋を破袋し
ながら上記破壊乾燥機に供給することを特徴とする。
【００１５】請求項２の発明によると、破袋装置が破袋
機能と搬送機能を備えることから、破壊乾燥機に供給す
る供給装置を別途備える必要がなく処理装置の簡素化及
び小型化が期待できる。
【００１６】請求項３に記載の発明は、請求項１または
２の生ごみを含む一般廃棄物の処理装置において、上記
破砕乾燥機は、破砕室に破袋機から供給された一般廃棄
物及び破袋された袋を衝打して破砕する打撃破砕機と、
上記破砕室内に熱風を供給する熱風供給手段とを備えた
ことを特徴とする。
【００１７】請求項３の発明によると、一般廃棄物及び
破袋された袋を衝打しては破砕する打撃破砕機の破砕室
内に、熱風供給手段によって熱風を供給することによっ
て、水分を含んだ生ごみ等が効率的に乾燥及び減容さ
れ、かつ破砕することができる。
【００１８】請求項４に記載の発明は、請求項１〜３の
何れかの生ごみを含む一般廃棄物の処理装置において、
上記廃棄物分別装置は、上記破砕乾燥機によって破砕さ
れて投入された一般廃棄物及び破袋された袋を一般廃棄
物と破袋された袋とにを分別する回転篩装置であること
を特徴とする。
【００１９】請求項４の発明によると、比較的小さく破
砕された生ごみ等が通過する篩目を備えた比較的構成が
簡単な回転篩によって廃棄物分別装置が構成され、比較
的小さく破砕された生ごみ等と、比較的大きく破袋され
た袋とに容易に分別することができる。
【００２０】請求項５に記載の発明は、請求項１〜５の
何れかに記載の生ごみを含む一般廃棄物の処理装置にお
いて、上記破砕乾燥機と上記廃棄物分別装置との間に配
置されて破砕乾燥機によって破砕された一般廃棄物及び
破袋された袋から塵埃及び有害ガスを除去して上記廃棄
物分別装置に供給する塵埃除去手段を備えたことを特徴
とする。
【００２１】請求項５の発明によると、塵埃及び有害ガ
スを除去する塵埃除去手段を備えることによって、作業
環境への影響を回避乃至抑制することができる。
【００２２】上記第２の目的を達成する請求項６に記載
の発明は、請求項１〜５の何れかの生ごみを含む一般廃
棄物の処理装置において、プラスチックを熱分解して油
化するプラスチック油化装置と、該プラスチック油化装
置よって得られた生成油を燃料として作動するガスター
ビンエンジンと、該ガスタービンエンジンによって駆動
する発電機とを有し、上記破袋機、破砕乾燥機、廃棄物
分別装置、プラスチック油化装置の内少なくとも１つが
上記発電機から供給される電力によって作動すると共
に、ガスタービンエンジンの排気ガスが上記破砕乾燥機
に乾燥用熱風として供給されることを特徴とする。
【００２３】請求項６の発明によると、各家庭等から排
出されて収集された排プラスチックをプラスチック油化
装置において使用することが可能であり、家庭等から排
出される排プラスチックの利用が促進されると共に、油
化して得られた生成油を発電機駆動用のガスタービンエ
ンジンの燃料として使用し、発電機からの電力を破袋
機、破砕乾燥機、廃棄物分別装置、プラスチック油化装
置等の作動に有効使用でき、排プラスチックを有効的に
活用するすることができる。また、ガスタービンエンジ
ンの排気ガスを打撃破砕機に供給して生ごみ等の乾燥を
促進させることができ、排気ガスの熱が有効的に活用さ
れる。
【００２４】上記第３の目的を達成する請求項７に記載
の生ごみを含む一般廃棄物の収集車の発明は、投入され
た生ごみを含む一般廃棄物が収容された袋を破袋する破
袋機と、該破袋機によって破袋された袋及び上記一般廃
棄物を乾燥させると共に衝して破砕する破砕乾燥機と、
該破砕乾燥機によって破砕乾燥された一般廃棄物と袋を
分別する廃棄物分別装置とが搭載されたことを特徴とす
る。
【００２５】請求項７の発明によると、移動して処理作
業が行えるので、ビニル袋等に生ごみ等を入れて各家庭
等から排出することが可能になり、臭気による生活環境
への影響が未然に回避されると共に、収集車による生ご
み等の収集作業と並行して生ごみ等とビニル袋等の分別
及び生ごみの乾燥処理が行え、処理施設における処理能
力の低減が可能になる。
【００２６】請求項８に記載の発明は、請求項７に記載
の生ごみを含む一般廃棄物の収集車において、上記発電
機から供給される電力によって走行装置が駆動され、更
に、ガスタービンエンジンによって駆動する発電機が搭
載され、上記破袋機、破砕乾燥機、廃棄物分別装置の内
少なくとも１つが上記発電機から供給される電力によっ
て作動すると共に、ガスタービンエンジンの排気ガスが
上記破砕乾燥機に乾燥用熱風として供給されることを特
徴とする。
【００２７】請求項８に発明によると、ガスタービンエ
ンジンによって発電機を駆動して、その電力を破袋機、
破砕乾燥機、廃棄物分別装置等の作動に使用すると共
に、発電機からの電力を走行装置の駆動に使用し、更に
ガスタービンエンジンの排気ガスを打撃破砕機に供給し
て生ごみ等の乾燥を促進させることができ、排気ガスの
熱が有効的に活用される。
【００２８】
【発明の実施の形態】（第１実施の形態）本発明の第１
実施の形態を図１乃至図５によって説明する。
【００２９】図１は、処理装置１０の概要説明図であ
り、この処理装置１０は、生ごみ貯留槽１１、投入機１
２、破袋機１３、破砕乾燥機１４、塵埃除去手段となる
サイクロン１７、吸引ブロア１８及び有害ガス吸着分離
機１９を備えた排風装置、廃棄物分別装置となる回転篩
装置２０とを備えている。
【００３０】生ごみ貯留槽１１は、収集車等によって収
集されたビニル袋等に収容された生ごみを含む一般廃棄
物（生ごみ等）を保管する貯留槽であり、投入機１２
は、生ごみ等が収容された袋が投入されるホッパ１２ａ
と、ホッパ１２ａを上昇及び反転させるリフト１２ｂと
を有し、ホッパ１２ａに投入された生ごみ等が収容され
た袋を上昇及び反転させて破袋機１３のホッパ１３ａに
供給するように構成されている。
【００３１】破袋機１３は、ホッパ１３ａと、このホッ
パ１３ａに供給された生ごみ等が収容されたビニル袋等
を破袋して破砕乾燥機１４に送る破袋機本体１３ｂを有
している。破袋機本体１３ｂは、筒体内に並設した複
数、例えば３本のスクリューを回転させて袋を送り方向
と交差する方向に引き裂きつつ破砕乾燥機１４に定量ず
つ供給するように構成されている。この引き裂かれる袋
は、後述する回転篩装置２０による生ごみ等と袋との分
別を容易にするために大きく破袋することが好ましい。
【００３２】破砕乾燥機１４は、打撃破砕機１５と打撃
破砕機１５に熱風を供給する熱風供給手段、例えばバー
ナー１６によって構成されている。打撃破砕機１５は、
図２に断面図を示すように円筒状の破砕室１５ａと、破
砕室１５ａ内に垂設されて回転駆動される回転軸１５ｂ
と、回転軸１５ｂに放射状でかつ多段状に一端が取り付
けられた複数の打撃鎖１５ｃとを有し、回転軸１５ｂの
回転による遠心力によって打撃鎖１５ｃが回転軸１５ｃ
を中心に回転駆動される。一方、バーナー１６は、破砕
室１５ａの下部から破砕室１５ａ内に熱風を供給するよ
うに配設されている。
【００３３】そして、破袋機１３から破砕室１５ａ内に
供給された生ごみ等及び破袋された袋は、バーナー１６
からの熱風によって乾燥されて減容及び軽量化されつ
つ、回転駆動される複数の打撃鎖１５ｃによって繰返し
衝打されて生ごみ等が破砕されると共に攪拌される。一
方、生ごみ等に混在する破袋された袋は回転駆動される
打撃鎖１５ｃによって繰返し衝打されるものの破砕され
ることはない。乾燥され、かつ破砕された生ごみ等及び
袋はバーナー１６から供給される熱風及び後述する吸引
ブロア１８等によって破砕室１５ａの上部に接続された
搬送路を介してサイクロン１７に移送される。
【００３４】サイクロン１７は、図３（ａ）に縦断面図
を示し、かつ（ｂ）に（ａ）のＩ−Ｉ線断面図を示すよ
うに連続形成された円筒部１７ｂと円錐部１７ｃからな
り下端に排出口１７ｄが開放された外筒１７ａと、接線
方向に偏心して円筒部１７ｂに接続された入口１７ｅ
と、円筒部１７ｂに同心状に挿入されて他端が排風装置
に連続する内筒１７ｆとを有している。そして、破砕乾
燥機１４からの、乾燥して破砕され生ごみ等や破袋され
た袋は空気と共に入口１７ｅから直線流で円筒部１７ｂ
に流入し、円筒部１７ｂで渦流となり遠心力が比較的大
きい生ごみ等や袋等は円筒部１７ｂ及び円錐部１７ｃの
内壁に沿って下降して排出口１７ｄから排出される。
【００３５】一方、遠心力が小さな微細な塵埃や有害ガ
ス等は、外筒１７ａの軸心近傍の領域、即ち図３（ａ）
に二点鎖線で示す上昇流域に滞留して内筒１７ｆから空
気と共に吸引ブロア１８によって吸引され、有害ガス吸
着分離機１９によって吸着分離されて排風され、作業環
境及び生活環境への影響が回避乃至抑制される。
【００３６】サイクロン１７によって塵埃及び有害ガス
が除去されて排出口１７ｄから排出された生ごみ等及び
ビニル等の袋は廃棄物分別装置、例えば回転篩装置２０
によって分別されて各々例えば乾燥した生ごみ等を醗酵
させて堆肥化する醗酵槽２１とビニル等の袋を回収する
塵芥回収槽２２等に回収される。
【００３７】回転篩装置２０は、図４に示すように乾燥
されて破砕された生ごみ等の通過を許容する編目のメッ
シュが筒状に形成されて若干の傾斜を有して略水平方向
に延在する回転筒２０ａと、回転筒２０ａを回転駆動す
る電気モータ２０ｂと、回転筒２０ａの上流端に配設さ
れてサイクロン１７の排出口１７ｄから排出された生ご
み等及び袋を回転筒２０ａに投入するホッパ２０ｃとを
有している。
【００３８】そして、サイクロン１７の排出口１７ｄか
ら排出された生ごみ等及び袋はホッパ２０ｃから回転駆
動する回転筒２０ａ内に投入され、比較的小さく破砕さ
れた生ごみ等は回転筒２０ａの篩目を通過して落下し、
回転筒２０ａの下方に配設されたホッパ２０ｄに回収さ
れてベルトコンベヤ２１ａ等によって醗酵槽２１に搬送
される。一方、比較的大きなビニル等の袋片等は、篩目
を通過することなく回転篩２０ａの下流端からスロープ
２０ｅに誘導されて塵芥回収槽２２に回収される。
【００３９】図５は、本処理装置１０に使用されれる発
電システム３０の概要を示す説明図である。
【００４０】発電システム３０は、熱分解装置３２及び
油化装置３３を有するプラスチック油化装置３１と、ガ
スタービンエンジン３６とガスタービンエンジン３６に
よって駆動される発電機３７とを有する発電装置３５と
を備えている。このガスタービンエンジン３６は、比較
的小型で低燃費性を持ち、浮遊粒子物や窒素酸化物の排
出量が大幅に抑えられるマイクロガスタービンが望まし
い。
【００４１】各家庭等から排出されて収集された排プラ
スチックは、プラスチック油化装置３１の熱分解装置３
２に供給され、所定温度で熱分解されて分解ガスが発生
する。この分解ガスは油化装置３３に導入され、油化装
置３３を通過する間に冷却することで液化、即ち油化さ
れて生成油として取り出される。
【００４２】この生成油の一部は、熱分解装置３２にお
ける熱分解槽を加熱のためのバーナーの燃料として使用
される。また生成油の一部は、ガスタービンエンジン３
６の燃料として使用され、ガスタービンエンジン３６に
接続された発電機３７によって電力が得られる。この電
力は熱分解装置３２に使用されると共に、投入機１２、
破袋機１３、破砕乾燥機１４、吸引ブロア１８、有害ガ
ス吸着分離機１９、回転篩装置２０等の作動に使用さ
れ、その他余剰電力は外部に供給される。なお、特にガ
スタービンエンジン３２及び熱分解槽を加熱するための
バーナーは粗悪な燃料でも使用ができ、プラスチックを
熱分解して得られた重質油であっても十分に利用するこ
とができる。
【００４３】一方、ガスタービンエンジン３６の排気ガ
スは、例えば２５０℃と十分な熱量を有することから、
これらの排気ガスによって打撃破砕機１５の破砕室１５
ａを保温或いは加熱することによってより生ごみ等の乾
燥を促進させることができると共に、破砕室１５ａ内に
熱風として供給して生ごみ等の乾燥用として使用するこ
とによって排気ガスが有効的に再活用される。
【００４４】このように構成された生ごみ等の処理装置
１０によると、投入機１２に投入された生ごみ等が収納
されたビニル袋等を、破袋機１４によって袋を引き裂い
て定量ずつ破砕乾燥機１４に供給し、破砕乾燥機１４に
よって水分を含んだ生ごみが乾燥及び減容されつつ複数
の打撃鎖１５ｃによって繰返し衝打されて効率的に破砕
され、サイクロン１７によって微細な塵埃等を除去し、
しかる後、破砕された生ごみ等と袋を回転篩装置２０に
よってその大きさに基づいて選別することから、サイク
ロン１７及び回転篩装置２０による処理量の減少がもた
らされ、サイクロン１７及び回転篩装置２０の処理効率
の向上が得られ、ひいては処理装置１０の処理効率の向
上が得られ、かつ処理装置１０の設置占用面積の削減が
期待できる。
【００４５】また、気密性及び液密性に優れたビニル袋
等に生ごみを入れて各家庭等から排出することが可能に
なり、従来のコンテナによって生ごみ等を回収する際に
発生したコンテナの汚れ等による臭気による生活環境へ
の影響が未然に回避されると共に、厄介なコンテナの管
理等から解放される。
【００４６】また、各家庭等から排出されて収集された
排プラスチックをプラスチック油化装置３１において、
熱分解及び油化して得られた生成油の一部を熱分解のた
めの燃料として使用すると共に、生成油の一部を燃料と
してガスタービンエンジン３６により発電機３７を駆動
して発電し、この電力を熱分解装置３２、投入機１２、
破袋機１３、破砕乾燥機１４、吸引ブロア１８、有害ガ
ス吸着分離機１９、回転篩装置２０等の作動に使用する
ことから、各家庭等から排出される排プラスチックの活
用が促進されると共に、排プラスチックを有効的に処理
するすることができる。また、ガスタービンエンジン３
６の排気ガスを打撃破砕機１５の破砕室１５ａ内に供給
或いは、破砕室１５ａを保温や加熱することによってよ
り生ごみ等の乾燥を促進させることができ、排気ガスの
熱が有効的に活用できる。
【００４７】（第２実施の形態）本発明の第２実施の形
態を図６及図７によって説明する。
【００４８】図６は、生ごみを含む一般廃棄物の処理装
置を備えた収集車４０の概要説明図であり、図７は収集
車に使用される発電システムの概要説明図である。
【００４９】収集車４０に搭載される処理装置の主な各
装置は、搭載を可能にするため比較的コンパクトに形成
され、排プラスチック油化装置及び破砕乾燥機がバーナ
ーを備えていないことを除いて実質的に同じ構成を備え
ていることから、対応する部分に同一符号を付すること
で各装置の詳細な説明を省略する。
【００５０】収集車４０には、投入された生ごみ等が収
納されたビニル袋を破砕機１３に供給する投入機１２、
破袋機１３、破砕乾燥機１４、サイクロン１７、吸引ブ
ロア１８、有害ガス吸着分離機１９、回転篩装置２０、
塵芥回収槽２２、有機物回収槽２３、ガスタービンエン
ジン３６及び発電機３７を備えた発電装置３５等が搭載
されている。
【００５１】発電装置３５のガスタービンエンジン３６
は、例えば予め処理施設等において排プラスチックを油
化して得られた生成油を燃料として使用され、ガスター
ビンエンジン３６によって発電機３７が駆動されて電力
が得られる。この電力は投入機１２、破袋機１３、破砕
乾燥機１４、吸引ブロア１８、有害ガス吸着分離機１
９、回転篩装置２０等の駆動に使用されると共に、収集
車４０の走行装置４１等に供給され、収集車４０の走行
駆動等に使用される。更に、ガスタービンエンジン３６
の排気ガスは打撃破砕機１５の破砕室に熱風として供給
して生ごみ等の乾燥用として使用される。
【００５２】次に、収集車４０の使用及び作動を説明す
る。各家庭から排出された生ごみ等を収容した袋は、投
入機１２に投入され、破袋機１３によってビニル等の袋
が破袋されて破砕乾燥機１４の破砕室内に定量ずつ供給
される。破砕室内に供給された生ごみ等及び破袋された
袋は、ガスタービンエンジン３６から供給される排気ガ
ス、即ち熱風によって乾燥されて減容及び軽量化されつ
つ、打撃鎖によって繰返し衝打されて生ごみ等が破砕さ
れる。一方、生ごみ等に混在するビニル等の袋は打撃鎖
によって繰返し衝打されるものの破砕されることはな
い。
【００５３】破砕された生ごみ等及び袋はガスタービン
エンジン３６から供給される熱風及び吸引ブロア１８等
によって搬送路を介してサイクロン１７に移送される。
サイクロン１７よって塵埃等が分離され、塵埃等は空気
と共に吸引ブロア１８によって吸引され、有害ガス吸着
分別機１９によって吸着分離されて排風される。
【００５４】一方、生ごみ等及びビニル袋等はサイクロ
ン１７から回転篩装置２０に供給され、回転篩装置２０
によって分別されて、各々例えば乾燥した生ごみは有機
物回収槽２３に、ビニル等の袋は塵芥回収槽２２に回収
され、処理施設に搬送された後、生ごみ等は、生ごみ等
を醗酵させて堆肥化する醗酵槽に貯留される。
【００５５】このように構成された収集車４０による
と、ビニル袋等に生ごみ等を入れて各家庭等から排出す
ることが可能になり、臭気による生活環境への影響が未
然に回避されると共に、収集車による生ごみ等の収集作
業と並行して生ごみ等とビニル袋等の分別及び生ごみ等
の減容処理が行え、処理施設における処理能力の低減が
可能になる。また、投入機１２に投入された生ごみ等が
収納されたビニル袋を、破袋機１４によって破袋し、ガ
スタービンエンジン３６の排気ガスが熱風として供給さ
れる破砕乾燥機１４によって生ごみが乾燥及び減容され
つつ破砕され、しかる後、破砕された生ごみ等と袋片を
回転篩装置２０によって選別することから、破砕乾燥機
１４に熱風を送給するバーナー等が不要になり、破砕乾
燥機１４のコンパクト化及び、サイクロン１７及び回転
篩装置２０による処理量の減少がもたらされて車両への
搭載が容易になる。更に、収集車４０の大型化が抑制さ
れて利便性が確保されると共に、バーナーの廃止により
収集車４０の安全性が確保される。
【００５６】本発明は上記第１実施の形態及び第２実施
の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能である。例えば、上記各実施の形態
では廃棄物分別装置として回転篩装置を用いたが、篩動
する篩を使用することも可能である。
【００５７】
【発明の効果】以上説明した生ごみを含む一般廃棄物の
処理装置によると、投入された生ごみを含む一般廃棄物
が収納されたビニル袋等を破袋機によって破袋し、破砕
乾燥機によって乾燥及び減容されつつ衝打されて破砕さ
れ、破砕された生ごみ等と袋を廃棄物分離装置によって
分別することから、廃棄物分別装置による処理量の減少
がもたらされ、廃棄物分別装置の処理効率の向上が得ら
れ、ひいては処理装置の処理効率の向上が得られる。
【００５８】また、気密性及び液密性に優れたビニル袋
等に生ごみを入れて各家庭等から排出することが可能に
なり、従来のコンテナによって生ごみ等を回収する際に
発生したコンテナの汚れ等による臭気による生活環境へ
の影響が未然に回避されると共に、厄介なコンテナの管
理等から解放される。
【００５９】また、プラスチックを熱分解して油化する
プラスチック油化装置による生成油を燃料として作動す
るガスタービンエンジンによって発電機を駆動し、その
電力によって破袋機、破砕乾燥機、廃棄物分別装置、プ
ラスチック油化装置等を作動させることによって、排プ
ラスチックの利用が促進されると共に、発電機からの電
力を有効使用でき、かつガスタービンエンジンの排気ガ
スを打撃破砕機に供給して生ごみ等の乾燥を促進させる
ことができ排気ガスの熱が有効的に活用できる。
【００６０】さらに、収集車に処理装置を搭載して巡回
収集することから、ビニル袋等に生ごみ等を入れて各家
庭等から排出することが可能になり、臭気による生活環
境への影響が未然に回避されると共に、収集車による生
ごみ等の収集作業と並行して生ごみ等とビニル袋等の分
別及び生ごみの乾燥処理が行え、処理施設における処理
能力の低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による生ごみを含む一般廃棄物の処理装
置の実施の形態を示す概要説明図である。
【図２】打撃破砕機の断面図である。
【図３】サイクロンの説明図であり、（ａ）は縦断面
図、（ｂ）は（ａ）のＩ−Ｉ線断面図である。
【図４】回転篩の説明図である。
【図５】エネルギーの流れの概要説明図である。
【図６】本発明による処理装置を備えた収集車の実施の
形態を示す概要説明図である。
【図７】エネルギーの流れの概要説明図である。
【符号の説明】
１０ 処理装置 １２ 投入機 １３ 破袋機 １４ 破砕乾燥機 １５ 打撃破砕機 １５ａ 破砕室 １５ｂ 回転軸 １５ｃ 打撃鎖 １６ バーナー（熱風供給手段） １７ サイクロン（塵埃除去手段） １８ 吸引ブロア（塵埃除去手段） １９ 有害ガス吸着分離機（塵埃除去手段） ２０ 回転篩装置（廃棄物分別装置） ３０ 発電システム ３１ プラスチック油化装置 ３５ 発電装置 ３６ ガスタービンエンジン ３７ 発電機 ４０ 収集車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ０７Ｂ 7/08 Ｂ０７Ｂ 9/00 Ａ ４Ｆ３０１ 9/00 Ｂ０９Ｂ 3/00 ３０２Ａ Ｂ０９Ｂ 3/00 ３０２ Ｂ２９Ｂ 17/00 Ｂ６０Ｐ 3/00 Ｑ Ｂ２９Ｂ 17/00 Ｃ０８Ｊ 11/12 Ｂ６０Ｐ 3/00 Ｂ０２Ｃ 13/16 Ｃ０８Ｊ 11/12 Ｂ６５Ｆ 3/00 Ｋ // Ｂ０２Ｃ 13/16 Ｂ０９Ｂ 5/00 Ｐ Ｂ６５Ｆ 3/00 3/00 ３０３Ｈ Ｆターム(参考） 3E024 AA02 GA03 4D004 AA03 AA07 AA46 BA03 BA04 CA04 CA08 CA25 CA42 CB36 CB50 4D021 AA15 AB02 AC01 CA11 DB01 EA01 EB01 EB03 FA25 GB02 HA01 4D065 AA17 BB03 BB11 EB15 EB17 EC07 ED03 ED14 ED23 ED24 ED32 4D067 CG07 DD03 DD04 DD08 DD09 EE04 EE17 EE22 EE32 GA17 GA18 GB03 4F301 BF08 BF12 BF20 CA09 CA26

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 投入された生ごみを含む一般廃棄物が収
    容された袋を破袋する破袋機と、 該破袋機によって破袋された袋及び上記一般廃棄物を乾
    燥させると共に衝打して破砕する破砕乾燥機と、 該破砕乾燥機によって破砕乾燥された一般廃棄物と袋と
    を分別する廃棄物分別装置とを備えたことを特徴とする
    生ごみを含む一般廃棄物の処理装置。
  2. 【請求項２】 上記破袋機は、 投入された上記一般廃棄物が収容された袋を破袋しなが
    ら上記破壊乾燥機に供給することを特徴とする請求項１
    に記載の生ごみを含む一般廃棄物の処理装置。
  3. 【請求項３】 上記破砕乾燥機は、 破砕室に破袋機から供給された一般廃棄物及び破袋され
    た袋を衝打して破砕する打撃破砕機と、 上記破砕室内に熱風を供給する熱風供給手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項１または２に記載の生ごみを含
    む一般廃棄物の処理装置。
  4. 【請求項４】 上記廃棄物分別装置は、 上記破砕乾燥機によって破砕されて投入された一般廃棄
    物及び破袋された袋を一般廃棄物と破袋された袋とにを
    分別する回転篩装置であることを特徴とする請求項１〜
    ３の何れかに記載の生ごみを含む一般廃棄物の処理装
    置。
  5. 【請求項５】 上記破砕乾燥機と上記廃棄物分別装置と
    の間に配置され、破砕乾燥機によって破砕された一般廃
    棄物及び破袋された袋から塵埃及び有害ガスを除去して
    上記廃棄物分別装置に供給する塵埃除去手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項１〜５の何れかに記載の生ごみを
    含む一般廃棄物の処理装置。
  6. 【請求項６】 プラスチックを熱分解して油化するプラ
    スチック油化装置と、 該プラスチック油化装置によって得られた生成油を燃料
    として作動するガスタービンエンジンと、 該ガスタービンエンジンによって駆動する発電機とを有
    し、 上記破袋機、破砕乾燥機、廃棄物分別装置、プラスチッ
    ク油化装置の内少なくとも１つが上記発電機から供給さ
    れる電力によって作動すると共に、ガスタービンエンジ
    ンの排気ガスが上記破砕乾燥機に乾燥用熱風として供給
    されることを特徴とする請求項１〜５の何れかに記載の
    生ごみを含む一般廃棄物の処理装置。
  7. 【請求項７】 投入された生ごみを含む一般廃棄物が収
    容された袋を破袋する破袋機と、 該破袋機によって破袋された袋及び上記一般廃棄物を乾
    燥させると共に衝打して破砕する破砕乾燥機と、 該破砕乾燥機によって破砕乾燥された一般廃棄物と袋と
    を分別する廃棄物分別装置とを備えたことを特徴とする
    生ごみを含む一般廃棄物の収集車。
  8. 【請求項８】 更に、ガスタービンエンジンによって駆
    動する発電機が搭載され、 上記発電機から供給される電力によって走行装置が駆動
    され、 上記破袋機、破砕乾燥機、廃棄物分別装置の内少なくと
    も１つが上記発電機から供給される電力によって作動す
    ると共に、ガスタービンエンジンの排気ガスが上記破砕
    乾燥機に乾燥用熱風として供給されることを特徴とする
    請求項７に記載の生ごみを含む一般廃棄物の収集車
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