JP2002028927A - 樹脂粒状物の回収方法および樹脂粒状物 - Google Patents

樹脂粒状物の回収方法および樹脂粒状物

Info

Publication number
JP2002028927A
JP2002028927A JP2000212975A JP2000212975A JP2002028927A JP 2002028927 A JP2002028927 A JP 2002028927A JP 2000212975 A JP2000212975 A JP 2000212975A JP 2000212975 A JP2000212975 A JP 2000212975A JP 2002028927 A JP2002028927 A JP 2002028927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
metal film
recovering
crushing
pulverization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000212975A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Oyama
茂 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Technofine Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Technofine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Technofine Co Ltd filed Critical Idemitsu Technofine Co Ltd
Priority to JP2000212975A priority Critical patent/JP2002028927A/ja
Publication of JP2002028927A publication Critical patent/JP2002028927A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Electrostatic Separation (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のABS等を基材とする金属膜付き樹脂素
材はもちろんのこと、密着力の高いポリプロピレンを基
材とする金属膜付き樹脂素材についても、樹脂素材から
金属膜を剥離できる樹脂粒状物の回収方法を提供するこ
と。 【解決手段】金属膜付き樹脂素材Aを粉砕し、金属膜D
を分離して樹脂粒状物Cを回収する際に、固定刃と回転
刃とを有し、これらの両刃による剪断力で粉砕する粉砕
機20で、粉砕と金属膜Dおよび樹脂粒状物Cの分離と
を行う粉砕分離工程を含む樹脂粒状物Cの回収方法を用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂粒状物の回収
方法および樹脂粒状物に関する。
【0002】
【背景技術】近年、軽量化等の環境問題への対応とし
て、金属によるメッキ処理または蒸着処理された樹脂素
材が金属部品の代替素材として種々の製品で広く使用さ
れている。一方で、これらの金属で処理された樹脂素材
のリサイクル技術も盛んに開発、実施されつつある。
【0003】金属膜を樹脂素材から剥離する方法として
は、(1)粗粉砕工程と、加熱溶融による粗分離工程と、
押出工程と、圧延延伸工程と、微粉砕工程と、分離工程
との一連の工程からなるリサイクル方法(特開平6−3
28446号公報)、(2)熱水中で加熱することを特徴
とする金属蒸着膜剥離方法(特開平5−345321号
公報)、(3)破砕工程と、摩擦熱と、微量水と、圧入空
気による温度制御工程と、衝突および摩擦による剥離工
程と、分離工程との一連の工程からなる剥離方法(特開
平11−58383号公報)、(4)高温下で分離させる
複合部材の回収再生方法(特開2000−37677号
公報)、(5)紫外線照射による表面荒しや、シランカッ
プリング剤を使用した前処理工程を施すリサイクル方法
(特開2000−1567号公報)、(6)低圧高速空気
流に混入させた研掃材を吹き付け低圧ブラスト処理を施
す金属被膜分離方法、等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)〜(5)に示した方法は、薬剤処理や加熱処理を伴うた
め、基材である樹脂素材を変質させる虞があるととも
に、排水処理等の環境安全性に欠けるという問題があ
る。また、塗膜除去効率や処理能力が比較的低いため、
リサイクルコストが嵩む可能性がある。また、低圧ブラ
ストを用いる(6)の方法では、物理的に金属膜を除去す
る方法であるため、環境安全性には優れるものの、処理
時間が長く、しかも湾曲部を有する成形部品の処理には
不適であるという問題がある。さらに、上記(1)〜(6)で
得られる程度の粉砕物の粒径では、硬度の高いクロムを
含有した金属膜付き樹脂を粉砕した場合、回収した樹脂
素材に残存したクロムによって、リサイクル時に成形機
内部に傷が付く虞がある。
【0005】また、従来の樹脂素材の基材は、ABS、
PC/ABSアロイ、PC等が主流であったが、近年、
リサイクルし易い樹脂としてポリプロピレンが盛んに使
用されるようになり、メッキまたは蒸着処理された樹脂
素材の基材にもポリプロピレンが使用されるようになっ
てきた。このような用途に用いられるポリプロピレン
は、従来のABS等を加工する処理工程で金属被膜加工
を施すことができるように樹脂処方に工夫がなされた結
果、金属膜と基材との密着強度も、ABS等を基材とし
たものよりも大きくなっている。
【0006】このため、従来の方法では、金属との密着
力の高いポリプロピレンを基材とする金属膜付き樹脂素
材から金属を十分に剥離することは難しく、このような
ポリプロピレンにも使用できる新たな金属膜剥離方法の
開発が望まれている。
【0007】本発明の目的は、従来のABS等を基材と
する金属膜付き樹脂素材はもちろんのこと、密着力の高
いポリプロピレンを基材とする金属膜付き樹脂素材につ
いても、樹脂素材から金属膜を剥離できる樹脂粒状物の
回収方法、および樹脂粒状物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る樹脂粒状物
の回収方法は、金属膜付き樹脂素材を粉砕し、金属膜を
分離して樹脂粒状物を回収する樹脂粒状物の回収方法で
あって、固定刃と回転刃とを有し、これらの両刃による
剪断力で粉砕する粉砕機で、粉砕と金属膜および樹脂粒
状物との分離を行う粉砕分離工程を含むことを特徴とす
る。本発明の樹脂粒状物の回収方法に用いる金属膜付き
樹脂素材としては、金属膜のついた樹脂素材であればど
のようなものでも用いることができるが、自動車、家
電、およびOA機器のいずれかの廃材であることが好ま
しい。自動車廃材としては、ドアノブ、フロントグリル
等が挙げられる。家電・OA機器の廃材としては、コピ
ー、ファクシミリ、プリンタ等のトナーカートリッジや
ドラム類、ノートパソコンの部品等が挙げられる。その
他、コンパクトディスク、光ディスク等の廃材も使用で
きる。
【0009】また、樹脂素材としては、金属膜を形成す
ることが可能な樹脂素材であれば特に限定はないが、通
常用いられる、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリル
‐ブタジエン‐スチレン樹脂、およびポリカーボネート
樹脂/アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン樹脂ア
ロイのいずれかであることが好ましい。さらに、金属膜
密着強度が19.6N/cm(2kgf/cm)以上の
ものであっても何ら問題なく処理できるため、金属膜密
着強度の高いポリプロピレン樹脂であっても十分な効果
を上げることができる。なお、金属膜は、樹脂素材の一
方の表面にのみ形成されていてもよく、両面に形成され
ていてもよい。
【0010】ここで、粉砕分離工程は、種々の粉砕機に
より行うことができるが、固定刃と回転刃とを有し、両
刃の剪断力で粉砕する粉砕機により行う必要がある。粉
砕機としては、例えば、筒状の竪型本体を有し、この本
体内部壁面に固定された固定刃と、回転速度を任意に設
定可能な回転刃とを有する剪断力で粉砕する粉砕機等を
採用できるが、これに限られず、固定刃と回転刃とを有
し、剪断力で粉砕するものであればどのようなものでも
よく、横型の本体を有するものでもよい。
【0011】この際、回転刃と固定刃とのクリアランス
は、5mm以下であることが好ましく、より好ましく
は、2mm以下である。特に、金属膜と樹脂素材との密
着強度が高い場合には、クリアランスを小さくして、粉
砕性を高めた方が金属膜の除去率が向上する。なお、ク
リアランスを小さく設定した場合、粉砕時に発熱する可
能性があり、これにより樹脂素材が溶融して分離が困難
になる虞もある。これを防止するために、粉砕機の粉砕
部にジャケットを設けて水冷することも可能である。
【0012】また、粉砕機の排出部には、スクリーンを
設けてもよく、設けなくともよい。スクリーンを設ける
場合、そのメッシュサイズは、固定刃と回転刃とのクリ
アランス以下の径に設定し、粉砕された樹脂片の排出を
制御して機器内部での対流させることで、金属膜剥離作
用を高めることが好ましい。一方、スクリーンを設けな
い場合には、一定時間処理を行った後に、供給を停止
し、排出作業を実施するバッチ式の運転制御となる。こ
のようなバッチ式運転制御の場合、回転刃により内部の
金属膜、樹脂粒状物は回転しているため、そのままでは
金属膜および樹脂粒状物の排出が困難である。したがっ
て、スムーズな排出を可能とするため、排出部から吸引
して排出させることが好ましい。吸引により排出された
金属膜および樹脂粒状物は、サイクロン等の捕集機によ
り捕集された後、次工程へ送られることとなる。
【0013】粉砕分離工程で粉砕・分離された樹脂粒状
物の平均粒径は、粉砕機の固定刃と回転刃とのクリアラ
ンスに応じて変わるが、5mm以下とすることが理想的
である。この程度の平均粒径まで粉砕することで、樹脂
粒状物をリサイクルして成形品とする際に利用しやすく
なる。
【0014】本発明によれば、固定刃と回転刃とを有
し、これらの両刃による剪断力で粉砕する粉砕機で、粉
砕と金属膜および樹脂粒状物との分離を行う粉砕分離工
程を含む樹脂粒状物の回収方法であるから、金属膜を樹
脂素材から効率的に分離でき、金属膜除去率の高く質の
良い樹脂粒状物を得ることができるとともに、樹脂粒状
物に金属成分としてクロムが混入した場合でも、後のリ
サイクル時に問題とならない程度まで、微粉砕が可能で
ある。さらに、金属膜と樹脂素材との密着強度が高いポ
リプロピレン樹脂の場合でも、ABS等の他の樹脂素材
と同程度に金属膜成分を分離除去することができる。そ
して、薬剤処理や加熱処理を伴わず物理的に金属膜を除
去する方法であるから、基材である樹脂素材を変質させ
る虞がなく、排水処理等を行う必要がないため、環境安
全性に欠けるという問題もない。また、水を使わない方
法であるから、樹脂粒状物の乾燥が不要であり、粉砕分
離工程の簡易化を図ることができる。
【0015】以上において、前記樹脂粒状物の回収方法
は、前記粉砕分離工程の前に金属膜付き樹脂素材を解砕
して解砕片とする解砕工程と、前記粉砕分離工程の後に
分離された前記金属膜を前記樹脂粒状物から除去する金
属膜除去工程とを含むことが好ましい。ここで、解砕工
程は、カッターミル、クラッシャ、シュレッダ等を用い
て粗粉砕を行う工程である。この解砕工程で得られる解
砕片の大きさは任意であるが、例えば、1〜3cm×2
〜5cm程度の大きさに解砕するのが好ましい。この程
度の大きさまで解砕することで、後の粉砕分離工程にお
ける粉砕・分離効率が向上し、金属膜成分の残存量が少
なく質の良い粉砕物を得ることができる。
【0016】また、金属膜除去工程は、金属膜を構成す
る金属の種類によって最適な選別機機を選択可能である
が、磁力選別機、風力選別機、および静電分離機の少な
くとも1つの装置により行うことが好ましい。ここで、
磁力選別機は、磁石や電磁石により金属膜のみを引きつ
けて樹脂粒状物から除去する装置である。磁力選別機と
しては、吊下型、プレート型、ドラム型、円筒型等種々
のものを採用できる。風力選別機は、金属膜と樹脂粒状
物との重さの違いを利用し、風力により軽い樹脂粒状物
を飛散させて金属膜と樹脂粒状物とを分ける装置であ
る。静電分離機は、金属膜と樹脂粒状物との電気的な特
性の違いを利用し、それぞれの成分に分離する装置であ
る。なお、金属膜除去工程は、複数回繰り返し行うこと
も可能である。すなわち、金属膜除去工程を複数回繰り
返すことで、金属除去率を一層向上させることができ
る。この際、上述した各種の選別機械を、複数組み合わ
せて使用してもよい。
【0017】本発明によれば、解砕工程、粉砕分離工
程、金属膜除去工程をこの順に行う樹脂粒状物の回収方
法を採用しているから、金属膜を樹脂素材から一層効率
的に分離でき、金属除去率の高く質の良い樹脂粒状物を
得ることができる。また、3工程からなる方法であるか
ら、一段階で微粉化する方法よりも微粉化までの処理時
間を短縮できるとともに、設備コストを含めたリサイク
ルコストを低減することができる。
【0018】以上において、前記粉砕分離工程が複数回
繰り返されることが好ましい。すなわち、粉砕分離工程
が複数回繰り返される樹脂粒状物の回収方法とすること
で、金属膜付き樹脂素材の微粉化を一層促進することが
できるとともに、金属膜成分の除去率を一層向上するこ
とができ、質の高い樹脂粒状物を得ることが可能にな
る。特に、金属膜と樹脂成分との密着強度が高い場合に
は、粉砕分離工程を複数回繰り返し行うことで、金属膜
の分離除去率を高めることができ、結果として得られた
樹脂粒状物をリサイクルして得られる成形品の品質を向
上させることもできる。さらに、粉砕分離工程を複数回
繰り返す場合には、回転刃と固定刃とのクリアランスを
徐々に狭くなるように設定することで、粉砕性と金属膜
剥離性を高めることができる。
【0019】本発明に係る樹脂粒状物は、請求項1から
請求項9のいずれかに記載の樹脂粒状物の回収方法によ
り金属膜が分離されたことを特徴とする。本発明によれ
ば、粉砕分離工程を含む樹脂粒状物の回収方法により樹
脂素材から金属膜が分離されている。したがって、金属
成分の除去率が高く、品質のよい樹脂粒状物を得ること
ができる。これにより、得られた樹脂粒状物を原料とし
て成形品を成形した場合に、その品質の向上を図ること
ができる。
【0020】以上において、樹脂粒状物中の残存金属膜
成分が2wt%未満であることが好ましい。残存金属膜
成分を2wt%未満とすることで、後のリサイクル工程
に供した場合に、残存金属膜により成形機内部が傷付く
虞を低減できるとともに、押出機先端に設けられている
スクリーンメッシュの目詰まりを防止することもでき
る。さらに、樹脂粒状物を原料として成形品を成形した
場合に、その品質の向上を一層図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施形態
に係る樹脂粒状物の回収方法に用いる粉砕分離装置1が
示されている。粉砕分離装置1は、解砕工程を行うカッ
ターミル10と、粉砕分離工程を行う粉砕機20と、金
属膜除去工程を行う磁力選別機30とを主要構成要素と
して備えている。
【0022】カッターミル10は、金属膜付き樹脂素材
Aを導入する導入口10A、および解砕片Bを排出する
排出口10Bを有するとともに、内部に切断・剪断用の
刃を有している(図示省略)。排出口10Bの近傍に
は、解砕片Bをカッターミル10から粉砕機20まで、
運搬する第1コンベア40Aが設けられている。
【0023】粉砕機20は、解砕片Bを本体内部に導入
するホッパ21Aと、樹脂粒状物Cおよび金属膜Dを排
出する排出部21Bと、を有する竪型の筒状本体21を
備えている。また、本体21の内部には、図2に示され
るように、壁面に固定された固定刃としてのステータカ
ッタ21Cと、回転速度を任意に設定可能な回転刃であ
るローターカッタ21D、およびスタンドカッタ21F
と、が設けられている。
【0024】ステータカッタ21Cは、3個の刃で一組
となり、本体内部壁面の相対向する位置に一組ずつ設け
られている。ロータカッタ21Dは、各々約120°方
向に延びた3枚の刃から構成されており、その各刃の先
端部には、ロータカッタ21Dの回転方向に延びた刃2
1Eがボルト等により固定されている。また、スタンド
カッタ21Fは、各々180°方向に延びた2枚の刃か
ら構成されており、ロータカッタ21Dの上に配置され
ている。なお、本実施形態では、ステータカッタ21C
とロータカッタ21Dとのクリアランスは、2mmに設
定されている。また、本体21の排出部21Bの内部に
は、孔径2mmのメッシュが形成されたスクリーン21
Gが取り付けられている。なお、粉砕機の内部には、ス
クリーンを設けなくともよく、この場合は、一定時間粉
砕処理後に、排出作業を実施するバッチ式の運転制御を
採用することとなる。
【0025】粉砕機20と、磁力選別機30との間に
は、ブロワ50と、このブロワ50に接続され、樹脂粒
状物Cおよび金属膜Dを捕集するためのサイクロン60
と、このサイクロン60に接続されたクッションタンク
70とが設けられている。また、クッションタンク70
の下端部には、樹脂粒状物C等を排出するロータリーバ
ルブ70Aが取り付けられている。なお、粉砕機20、
ブロワ50、およびサイクロン60は、パイプ80を介
して連結されている。ロータリーバルブ70Aの下方に
は、ここから排出された樹脂粒状物C、金属膜Dを磁力
選別機30まで運搬する第2コンベア40Bが設けられ
ている。さらに、磁力選別機30の下方には、金属膜D
と分離された樹脂粒状物Cを運搬する第3コンベア40
Cが設けられている。磁力選別機30は、強力磁石を備
えて構成された吊下型磁力選別機である。
【0026】以上のように構成された粉砕分離装置1を
用いた樹脂粒状物Cの回収方法について説明する。ま
ず、金属膜付き樹脂素材Aをカッターミル10の導入口
10Aから内部に投入する。投入された金属膜付き樹脂
素材Aは、内部に設けられている刃で1〜3cm×2〜
5cm程度の大きさの解砕片Bまで解砕された後、排出
口10Bから外部へ排出される(解砕工程)。排出され
た解砕片Bは、第1コンベア40Aで、粉砕機20まで
運搬され、粉砕機20の本体21に設けられているホッ
パ21Aから内部へ投入される。
【0027】本体21の内部に投入された解砕片Bは、
本体21の内部壁面に固定されたステータカッタ21C
と、ロータカッタ21D、およびスタンドカッタ21F
とにより粉砕され、樹脂粒状物Cと金属膜Dとに分離さ
れる。この際、ロータカッタ21D、およびスタンドカ
ッタ21Fの回転数は、解砕片Bの大きさや素材等に応
じて適宜設定することとなる。これらの樹脂粒状物C、
金属膜Dは、平均粒径2mm程度にまで粉砕されると、
スクリーン21Gに形成されたメッシュを通過して排出
部21Bから排出される(粉砕分離工程)。排出された
樹脂粒状物C、金属膜Dは、ブロワ50の吸引により生
じた気流で、パイプ80を介してサイクロン60まで、
空送される。サイクロン60内に導入された樹脂粒状物
C、金属膜Dは、ここで空気と分離され、捕集された
後、クッションタンク70により一時貯留される。
【0028】その後、樹脂粒状物Cおよび金属膜Dは、
ロータリーバルブ70Aを通じて排出され、第2コンベ
ア40B上に載せられて、磁力選別機30まで運搬され
る。ここで、磁力選別機30の強力磁石により、金属膜
Dが樹脂粒状物Cから除去される(金属膜除去工程)。
金属膜Dと分離された樹脂粒状物Cは、第3コンベア4
0Cで運搬され回収される。このようにして回収された
樹脂粒状物Cにおける残存金属膜成分は、2wt%未満
となっている。
【0029】上述のような第1実施形態によれば、次の
ような効果がある。 (1)解砕工程、粉砕分離工程、金属膜除去工程を含む樹
脂粒状物Cの回収方法を採用しているから、金属膜を樹
脂素材から効率的に分離でき、金属除去率の高く質の良
い樹脂粒状物Cを得ることができる。また、金属膜と樹
脂素材との密着強度が高いポリプロピレン樹脂の場合で
も、ABS等の他の樹脂素材と同程度に金属成分を除去
することができる。さらに、樹脂粒状物Cに金属成分と
してクロムが混入した場合でも、後のリサイクル時に問
題とならない程度まで、微粉砕が可能である。 (2)解砕工程、粉砕分離工程、金属膜除去工程の3工程
からなる樹脂粒状物Cの回収方法であるから、処理時間
を短縮できるとともに、設備コストを含めたリサイクル
コストを低減することができる。
【0030】(3)薬剤処理や加熱処理を伴わず物理的に
金属膜を除去する方法であるから、基材である樹脂素材
を変質させる虞がなく、排水処理等の環境安全性に欠け
るという問題もない。また、水を使わない方法であるか
ら、回収後に樹脂粒状物Cの乾燥が不要であり、粉砕分
離装置1の簡易化を図ることができる。 (4)カッターミル10を用いた解砕工程により、1〜3
cm×2〜5cm程度の大きさの解砕片Bまで解砕して
いる。したがって、後の粉砕分離工程における粉砕・分
離効率が向上し、金属成分の残存量が少なく質の良い樹
脂粒状物Cを得ることができる。
【0031】(5)ステータカッタ21Cと、ロータカッ
タ21Dとのクリアランスを2mmとしているから、細
かく粉砕することができ、金属膜と樹脂素材との密着強
度が高い金属膜付き樹脂素材Aの場合でも、金属膜と樹
脂素材との分離率をより一層向上できる。 (6)ロータカッタ21D、刃21Eおよびスタンドカッ
タ21Fからなる回転刃を備えているから、確実に解砕
片Bを微粉化することができる。 (7)解砕工程、粉砕分離工程、金属膜除去工程を含む樹
脂粒状物の回収方法により樹脂素材Aから金属膜Bが分
離されている。したがって、金属成分の除去率が高く、
品質のよい樹脂粒状物Cを得ることができるとともに、
押出機先端に設けられているスクリーンメッシュの目詰
まりを防止することができる。
【0032】(8)残存金属成分が2wt%未満とされて
いるから、後のリサイクル工程に供した場合に、残存金
属成分により成形機内部が傷付く虞を低減できる。ま
た、樹脂粒状物Cを原料として成形品を成形した場合
に、その品質の向上を一層図ることができる。 (9)粉砕分離工程後の樹脂粒状物Cおよび金属膜Dをブ
ロワ50により空送しているから、粉砕分離工程から金
属膜除去工程への樹脂粒状物C等の運搬を迅速に行える
とともに、粉砕機にスクリーンを取り付けないバッチ式
の運転制御の場合でも、樹脂粒状物等の排出および運搬
をスムーズに行うことができる。
【0033】[第2実施形態]以下の説明においては、
前記第1実施形態と同一構成については同一の符号を付
し、その説明を省略または簡略化する。図3には本発明
の第2実施形態に係る樹脂粒状物の回収方法に用いる粉
砕分離装置2が示されている。粉砕分離装置2は、3つ
の粉砕機、すなわち、第1粉砕機20、第2粉砕機2
2、第3粉砕機24を備えるとともに、第1粉砕機20
と第2粉砕機22との間に第4コンベア40Dを、第2
粉砕機22と第3粉砕機24との間に第5コンベア40
Eを備えている。なお、第1粉砕器20、第2粉砕機2
2および第3粉砕機24は、前記第1実施形態の第1粉
砕機と同等のものであるが、回転刃(ロータカッタ)と
固定刃(ステータカッタ)とのクリアランスをそれぞれ
異なる値に設定してある。すなわち、第1粉砕器20の
クリアランスを4mmに、第2粉砕器22のクリアラン
スを3mmに、第3粉砕器23のクリアランスを2mm
に設定している。
【0034】以上のように構成された粉砕分離装置2を
用いた樹脂粒状物Cの回収方法について説明する。ま
ず、第1実施形態と同様に、カッターミル10にて金属
膜付き樹脂素材Aを解砕片Bとし、これを第1粉砕機2
0にて、樹脂粒状物Cおよび金属膜Dとする。このよう
にして粉砕分離された樹脂粒状物C、金属膜Dは、第4
コンベア40Dにより第2粉砕機22まで運搬され、ホ
ッパ23Aから内部に投入される。ここで、固定刃およ
び回転刃により、さらに粉砕分離されて、樹脂粒状物C
1、金属膜D1とされ、本体内部に設けられたスクリー
ン(図示省略)を通過した後、排出部23Bから排出さ
れる。
【0035】これら樹脂粒状物C1、金属膜D1は、第
5コンベア40Eにより第3粉砕機24まで運搬され、
ホッパ25Aから、内部に投入される。ここで、同様に
してさらなる粉砕分離が行われ、樹脂粒状物C2および
金属膜D2とされる。これらの樹脂粒状物C2、金属膜
D2は、本体25内部に設けられたスクリーン(図示省
略)を通過した後、排出部25Bから排出される。その
後、前記第1実施形態と同様に、磁力選別機30まで運
搬され、金属膜除去工程を経た後、樹脂粒状物C2、金
属膜D2として別々に回収される。このようにして回収
された樹脂粒状物C2における残存金属成分は、2wt
%未満となっている。
【0036】上述のような第2実施形態によれば、前記
第1実施形態の(1)〜(8)と同様の効果が得られる他、次
のような効果も得られる。 (10)粉砕分離工程を3回繰り返して行う樹脂粒状物Cの
回収方法を採用しているから、金属成分の除去率を一層
向上することができ、質の高い樹脂粒状物C2を得るこ
とが可能になる。特に、金属膜と樹脂成分との密着強度
が高いポリプロピレンの場合にも、分離除去率を高める
ことが可能となる。これにより、得られた樹脂粒状物C
2をリサイクルして得られた成形品の品質を向上させる
こともできる。 (11)粉砕分離工程後の樹脂粒状物C2および金属膜D2
をブロワ50により空送しているから、粉砕分離工程か
ら金属膜除去工程への樹脂粒状物C2等の運搬を迅速に
行える。
【0037】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。例えば、前
記各実施形態では、解砕工程、粉砕分離工程、金属膜除
去工程の3工程を少なくとも含む方法を採用していた
が、これに限られない。要するに粉砕分離工程を含む樹
脂粒状物の回収方法であればよく、その他の工程につい
ては任意である。また、カッターミル10を用いて解砕
工程を行っていたが、これに限られない。すなわち、所
定の大きさの解砕片に解砕できる装置であればよく、例
えば、クラッシャ、シュレッダ等を用いることもでき
る。さらに、解砕片Bの大きさを1〜3cm×2〜5c
m程度の大きさとしていたが、これに限定されず、使用
する装置、金属膜付き樹脂素材の材質等に応じ、適宜変
更することができる。
【0038】前記各実施形態では、粉砕機20、22、
24として、竪型の筒状本体21、23、25を有する
ものを採用していたが、これに限られず、固定刃と回転
刃とを有し、剪断力で粉砕すると同時に、両刃間のクリ
アランスで挟み込み金属膜を引き剥がすような粉砕機で
あれば、どのようなものでもよく、例えば、横型の筒状
本体を有するものでもよい。また、ステータカッタ21
C、ロータカッタ21D、刃21E、スタンドカッタ2
1Fの数、構造、形状等も粉砕分離工程に使用できる限
りにおいて、任意の数、構造、形状とすることができ
る。
【0039】前記第1実施形態では、粉砕機20内のス
テータカッタ21Cおよびロータカッタ21Dのクリア
ランスを2mmに、第2実施形態では、粉砕機20、2
2、24内のクリアランスをそれぞれ4mm、3mm、
2mmに設定していたが、これに限定されず、必要に応
じて適宜変更することができる。ただし、得られた樹脂
粒状物をリサイクルすることを考慮すると、クリアラン
スを5mm以下に設定することが好ましい。また、スク
リーン21Gのメッシュ径も、上記クリアランスに応じ
て適宜設定することができる。さらに、前記第2実施形
態では、第1〜第3粉砕機20、22、24を用いてい
たが、これに限定されず、粉砕機は2台でもよく、4台
以上でもよい。
【0040】前記各実施形態では、金属膜除去工程に磁
力選別機を用いていたが、これに限られず、風力選別
機、静電分離装置等を用いることもできる。また、磁力
選別機として、吊下型のものを用いていたが、これに限
られず、プレート型、ドラム型等のその他の磁力選別機
を用いてもよい。また、金属膜除去工程を1つの磁力選
別機30により行っていたが、これに限られず、複数の
磁力選別機を用い、複数回繰り返して金属膜除去工程を
行う方法を採用してもよい。
【0041】前記第各実施形態で用いていた第1コンベ
ア40A、および前記第2実施形態で用いていた第4コ
ンベア40D、第5コンベア40Eは、ブロワ等を用い
た運搬装置でもよい。また、前記各実施形態で得られた
樹脂粒状物C、C2における残存金属膜成分は、2wt
%未満であったが、後にリサイクルする際に支障のない
範囲であれば、2wt%以上であってもよい。その他、
本発明を実施する際の具体的な構造および形状等は、本
発明の目的を達成できる範囲内で他の構造としてもよ
い。
【0042】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。 [実施例1]以下に示す金属膜付き樹脂素材Aを、前述
の第1実施形態に示した粉砕分離装置1で解砕工程、粉
砕分離工程、金属膜除去工程を行い、樹脂粒状物Cを得
た。なお、カッターミル10としては、ウジイエ社製の
ものを用い、粉砕機20としては、オリエント竪型粉砕
機(VMー60、(株)オリエント製)を用いた。 メッキ構成:Cr/Ni/Cu/Ni 樹脂素材:ABS 金属膜密着強度:9.8N/cm
【0043】[実施例2]実施例1と同じ金属膜付き樹
脂素材Aを、前述の第2実施形態に示した粉砕分離装置
2で解砕工程、粉砕分離工程、金属膜除去工程を行い、
樹脂粒状物C2を得た。なお、カッターミル10、粉砕
機20、22、23は、実施例1と同じものを使用し
た。
【0044】[実施例3]第1実施形態の粉砕機にスク
リーンを設けずにバッチ処理(処理時間:5分)を行っ
た以外は、実施例1と同様にして、樹脂粒状物を得た。
なお、粉砕機は、実施例1のものにスクリーンを設けず
に使用した。
【0045】[実施例4]バッチ処理の処理時間を10
分とした以外は、実施例3と同様にして、樹脂粒状物を
得た。
【0046】[実施例5]以下に示す金属膜付き樹脂素
材Aを用いた以外は、実施例1と同様にして、樹脂粒状
物を得た。 メッキ構成:実施例1と同じ 樹脂素材:ホモポリプロピレン(TM101、出光石油
化学(株)製) 金属膜密着強度:19.6N/cm
【0047】[実施例6]以下に示す金属膜付き樹脂素
材を用いた以外は、実施例4と同様にして、樹脂粒状物
を得た。 メッキ構成:実施例1と同じ 樹脂素材:ホモポリプロピレン(TM101、出光石油
化学(株)製) 金属膜密着強度:19.6N/cm
【0048】[実施例7]以下に示す金属膜付き樹脂素
材Aを用いた以外は、実施例1と同様にして、樹脂粒状
物を得た。 メッキ構成:実施例1と同じ 樹脂素材:ブロックポリプロピレン(TM201、出光
石油化学(株)製) 金属膜密着強度:20.6N/cm
【0049】[実施例8]以下に示す金属膜付き樹脂素
材を用いた以外は、実施例3と同様にして、樹脂粒状物
を得た。 メッキ構成:実施例1と同じ 樹脂素材:ブロックポリプロピレン(TM201、出光
石油化学(株)製) 金属膜密着強度:20.6N/cm
【0050】[実施例9]以下に示す金属膜付き樹脂素
材を用いた以外は、実施例4と同様にして、樹脂粒状物
を得た。 メッキ構成:実施例1と同じ 樹脂素材:ブロックポリプロピレン(TM201、出光
石油化学(株)製) 金属膜密着強度:20.6N/cm
【0051】[比較例]実施例1と同じ金属膜付き樹脂
素材を、排出部に実施例1の粉砕機と同種のスクリーン
を有するピンミル(衝撃式粉砕機)を用いて粉砕したと
ころ、金属膜の剥離は不可能であった。
【0052】以上において、金属膜密着強度は、次のよ
うにして測定した。 [1]インストロン引張試験機にサンプル幅1cmの金属
膜付き樹脂素材を固定する。 [2]樹脂素材と金属膜の間をカッタ等で剥離し、剥離し
た部分を試験機の引張用クランプに固定する。 [3]試験機をスタートさせ、クランプの上昇とともに金
属膜が剥離する時の挙度を測定し、密着強度とする。こ
の際、樹脂素材と剥離した金属膜との角度が90°にな
るように調整する。なお、金属膜が堅く角度を90°に
すると割れて測定不能の場合は、樹脂素材に直接積層さ
れる金属層部分のみで測定してもよい。
【0053】上記各実施例で得られた樹脂粒状物につい
て、平均粒径、分離比率、樹脂粒状物中の残存金属膜成
分(実施例1、3、5、7、8)について測定した結果
を表1に示した。
【0054】
【表1】
【0055】ここで、平均粒径は、ロボットシフタ−R
PS−85(セイシン企業(株)製)を用いて測定した
(測定条件、VIB.LEVEL:5、VIB.TIM
E:3min、PULSE INT:1sec)。残存
金属膜成分は、回収樹脂粒状物を燃焼した灰化物の金属
成分測定(測定機:XMA、ホリバ製作所(株)製)に
より得られた測定値から、樹脂に添加されている金属成
分量を差し引きして求めた。
【0056】表1に示されるように、実施例1〜9の樹
脂粒状物は、バッチ式で処理時間5分とした場合では、
多少平均粒径が大きくなるものの(実施例3、8)、ほ
ぼ2mm(2000μm)以下にまで粉砕されているこ
とがわかる。また、測定した範囲では、金属膜分離率も
99wt%以上(残存金属膜成分1wt%未満)と高率
であることがわかる(実施例1、3、5、7、8)。さ
らに、樹脂素材がポリプロピレンの場合にも、ABSの
場合と遜色ない程度にまで金属膜成分を分離できている
ことがわかる(実施例5〜9)。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、固定刃と回転刃とを有
し、これらの両刃による剪断力で粉砕する粉砕機で、粉
砕と金属膜および樹脂粒状物との分離を行う粉砕分離工
程を含む樹脂粒状物の回収方法であるから、金属膜を樹
脂素材から効率的に分離でき、金属除去率の高く質の良
い樹脂粒状物を得ることができるとともに、樹脂粒状物
に金属成分としてクロムが混入した場合でも、後のリサ
イクル時に問題とならない程度まで、微粉砕が可能であ
る。
【0058】さらに、金属膜と樹脂素材との密着強度が
高いポリプロピレン樹脂の場合でも、ABS等の他の樹
脂素材と同程度に金属膜成分を分離除去することができ
る。そして、薬剤処理や加熱処理を伴わず物理的に金属
膜を除去する方法であるから、基材である樹脂素材を変
質させる虞がなく、排水処理等を行う必要がなく、環境
安全性に欠けるという問題もない。また、水を使わない
方法であるから、樹脂粒状物の乾燥が不要であり、粉砕
分離工程の簡易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る樹脂粒状物の回収
方法に用いる粉砕分離装置を示す概略図である。
【図2】図1の実施形態における粉砕機の内部構造を示
す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る樹脂粒状物の回収
方法に用いる粉砕分離装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1、2 粉砕分離装置 10 解砕工程を行うカッターミル 20、22、24 粉砕分離工程を行う粉砕機 21C 固定刃としてのステータカッタ 21D 回転刃としてのロータカッタ 21F 回転刃としてのスタンドカッタ 30 金属膜除去工程を行う磁力選別機 A 金属膜付き樹脂素材 B 解砕片 C、C1、C2 樹脂粒状物 D、D1、D2 金属膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B07B 9/00 B07B 9/00 A 15/00 15/00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属膜付き樹脂素材を粉砕し、金属膜を分
    離して樹脂粒状物を回収する樹脂粒状物の回収方法であ
    って、 固定刃と回転刃とを有し、これらの両刃による剪断力で
    粉砕する粉砕機で、粉砕と金属膜および樹脂粒状物の分
    離とを行う粉砕分離工程を含むことを特徴とする樹脂粒
    状物の回収方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の樹脂粒状物の回収方法に
    おいて、 前記粉砕分離工程の前に金属膜付き樹脂素材を解砕して
    解砕片とする解砕工程と、 前記粉砕分離工程の後に分離された前記金属膜を前記樹
    脂粒状物から除去する金属膜除去工程とを含むことを特
    徴とする樹脂粒状物の回収方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の樹脂粒状物の回収方法に
    おいて、 前記金属膜除去工程は、磁力選別機、風力選別機および
    静電分離機の少なくとも1つの装置により行うことを特
    徴とする樹脂粒状物の回収方法。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3に記載の樹脂粒状
    物の回収方法において、 前記金属膜除去工程が、複数回繰り返されることを特徴
    とする樹脂粒状物の回収方法。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    樹脂粒状物の回収方法において、 前記粉砕分離工程が、複数回繰り返されることを特徴と
    する樹脂粒状物の回収方法。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    樹脂粒状物の回収方法において、 前記樹脂粒状物の平均粒径は、5mm以下であることを
    特徴とする樹脂粒状物の回収方法。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項6のいずれかに記載の
    樹脂粒状物の回収方法において、 前記金属膜付き樹脂素材の金属膜密着強度は、19.6
    N/cm以上であることを特徴とする樹脂粒状物の回収
    方法。
  8. 【請求項8】請求項1から請求項7のいずれかに記載の
    樹脂粒状物の回収方法において、 前記金属膜付き樹脂素材は、自動車、家電、およびOA
    機器のいずれかの廃材であることを特徴とする樹脂粒状
    物の回収方法。
  9. 【請求項9】請求項1から請求項8のいずれかに記載の
    樹脂粒状物の回収方法において、 前記樹脂素材は、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリ
    ル‐ブタジエン‐スチレン樹脂、およびポリカーボネー
    ト樹脂/アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン樹脂
    アロイのいずれかであることを特徴とする樹脂粒状物の
    回収方法。
  10. 【請求項10】請求項1から請求項9のいずれかに記載
    の樹脂粒状物の回収方法により金属膜が除去されたこと
    を特徴とする樹脂粒状物。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の樹脂粒状物におい
    て、 当該樹脂粒状物中の残存金属膜成分が、2wt%未満で
    あることを特徴とする樹脂粒状物。
JP2000212975A 2000-07-13 2000-07-13 樹脂粒状物の回収方法および樹脂粒状物 Pending JP2002028927A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000212975A JP2002028927A (ja) 2000-07-13 2000-07-13 樹脂粒状物の回収方法および樹脂粒状物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000212975A JP2002028927A (ja) 2000-07-13 2000-07-13 樹脂粒状物の回収方法および樹脂粒状物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002028927A true JP2002028927A (ja) 2002-01-29

Family

ID=18708806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000212975A Pending JP2002028927A (ja) 2000-07-13 2000-07-13 樹脂粒状物の回収方法および樹脂粒状物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002028927A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004358315A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Kakihara Kogyo Kk 金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収方法及びその金属と樹脂分離回収装置
WO2011078334A1 (ja) * 2009-12-24 2011-06-30 出光興産株式会社 廃棄光ディスク及び/又は回収光ディスクからのポリカーボネート樹脂の回収方法、並びに難燃性ポリカーボネート樹脂組成物、射出成形体及び光学成形品
JP2011207151A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Masakazu Uchida アルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置
JP2011236340A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Idemitsu Kosan Co Ltd 廃棄光ディスク及び/又は回収光ディスクからの難燃性ポリカーボネート樹脂組成物及び射出成形体
JP2012025819A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Idemitsu Kosan Co Ltd 廃棄光ディスク及び/又は回収光ディスクからの難燃性ポリカーボネート樹脂組成物及び射出成形体
KR102294891B1 (ko) * 2020-08-13 2021-08-27 유한회사 염화산업 폐 플라스틱의 단계적 분쇄를 이용한 재활용 플라스틱 파우더 제조 장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004358315A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Kakihara Kogyo Kk 金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収方法及びその金属と樹脂分離回収装置
WO2011078334A1 (ja) * 2009-12-24 2011-06-30 出光興産株式会社 廃棄光ディスク及び/又は回収光ディスクからのポリカーボネート樹脂の回収方法、並びに難燃性ポリカーボネート樹脂組成物、射出成形体及び光学成形品
JP2011207151A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Masakazu Uchida アルミ箔・樹脂分離方法とその分離装置
JP2011236340A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Idemitsu Kosan Co Ltd 廃棄光ディスク及び/又は回収光ディスクからの難燃性ポリカーボネート樹脂組成物及び射出成形体
JP2012025819A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Idemitsu Kosan Co Ltd 廃棄光ディスク及び/又は回収光ディスクからの難燃性ポリカーボネート樹脂組成物及び射出成形体
KR102294891B1 (ko) * 2020-08-13 2021-08-27 유한회사 염화산업 폐 플라스틱의 단계적 분쇄를 이용한 재활용 플라스틱 파우더 제조 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0745465B1 (en) Arrangement for polishing and size-regulation in a process for pulverization and separation
EP1685163B2 (en) Process and apparatus for manufacturing crumb and powder rubber
PL179254B1 (pl) Sposób przeróbki mieszanki tworzyw sztucznychi urzadzenie do przeróbki mieszanki tworzyw sztucznych PL PL PL PL PL PL PL PL PL PL
JPH06134761A (ja) ワニス塗装したプラスチック部品からのプラスチックのリサイクル方法
CA1251187A (en) System for reclaiming plastic from metal plated plastic scrap
JP2002537992A (ja) シュレッダ屑または同等の複合材料を利用する装置および方法並びにロータクラッシャの利用
JP2002059082A (ja) 再利用可能プラスチック生産方法及び装置
CN113412338A (zh) 金属基材结合材料的低温冷却回收方法
US7497394B2 (en) Method and system for the treatment of waste
JP2002028927A (ja) 樹脂粒状物の回収方法および樹脂粒状物
JP2005066952A (ja) プラスチック混合物の分別処理システム
JP2004041859A (ja) コンクリート廃材再生装置、コンクリート廃材再生方法、コンクリート廃材再生骨材
CN114147897A (zh) 一种回收废旧酚醛塑料制备再生板材的生产工艺
JP3117108B2 (ja) 塗膜付合成樹脂廃材の再生処理方法
JP5513435B2 (ja) 鉄鋼用副資材の製造方法
CN108031701B (zh) 一种废弃易拉罐处理工艺
EP1405706A1 (en) Method of recycling waste plastic
JPH07164444A (ja) 廃棄樹脂成形品の回収・造粒方法および装置
EP0014289A1 (en) Method for separating plastics and metal from metallized plastic
JP3400280B2 (ja) 水砕スラグ処理方法及び水砕スラグ処理装置
JP3344709B2 (ja) 廃家電品の破砕装置および破砕方法
JP2006314889A (ja) 回収砂の再生処理方法およびその装置
JPH07156149A (ja) 塗装膜を有するプラスチック製品の塗装膜分離方法並びに再生処理方法及び装置
JP2004122576A (ja) 廃プラスチックの再生処理方法
JP2012030467A (ja) 自動車用樹脂製廃材の再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070124

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070703

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081211

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090203