JPH07164444A - 廃棄樹脂成形品の回収・造粒方法および装置 - Google Patents

廃棄樹脂成形品の回収・造粒方法および装置

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JPH07164444A JP31558793A JP31558793A JPH07164444A JP H07164444 A JPH07164444 A JP H07164444A JP 31558793 A JP31558793 A JP 31558793A JP 31558793 A JP31558793 A JP 31558793A JP H07164444 A JPH07164444 A JP H07164444A
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resin coating
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Abstract

(57)【要約】 【目的】比較的簡単かつ容易な手段により、処理対象と
しての樹脂成形品から、表面に形成されている樹脂塗膜
を分離除去した上で、素材化された樹脂材料として回収
・造粒する。 【構成】 樹脂成形品を各小片に破砕した後、可動グラ
インダ23の可動歯部25と固定グラインダ24の固定
歯部26との間で研削作用を付加して研削し、且つ樹脂
塗膜を剥離し、次いで、各小片に対して微振動に基づい
た圧縮衝撃力を付加して圧潰させ、各小片面から分離し
た樹脂塗膜を除去し、各小片を再圧潰させて各圧潰片に
対しても衝撃摩砕力を付加して研磨整粒し、また、内側
圧縮衝撃部材の内側圧縮衝撃面と、外側圧縮衝撃部材の
外側圧縮衝撃面とを所定の間隔を隔てゝ対向させ、これ
らの内側、外側の各圧縮衝撃部材の一方に方向性のある
微振動を与え、各圧縮衝撃面間に供給される被回収樹脂
材料を圧潰して表面の薄膜を分離した樹脂材料を回収
し、造粒する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、廃棄樹脂成形品の回
収・造粒方法および装置に関するものである。
【0002】さらに詳しくは、本発明の適用分野とし
て、表面が化粧用あるいは保護用の樹脂材料を主成分と
する樹脂塗膜によって覆われた各種の樹脂成形品を処理
対象にして、この樹脂成形品を破砕して複数に小片化し
た上で、各小片から樹脂塗膜を分離かつ除去し、素材化
された樹脂材料として回収し、且つ造粒する方法。ま
た、必要に応じては、併せて、この素材化された樹脂材
料を整粒して所定粒径範囲内の整粒物による樹脂材料と
して回収・造粒することにより、該回収・造粒された樹
脂材料をそのまま成形し、あるいはペレットに成形加工
して再利用を図り得るようにした方法およびこれらの方
法を実施する装置に係るものである。
【0003】発明の背景 一般に、各種の天然樹脂あるいは合成樹脂などの樹脂材
料によって賦形成形された樹脂成形品は、自動車、家庭
電気製品を始め、生活の多様化に伴い、日用品など広範
な用途に向けて多種類、かつ多量に用いられているが、
現在では、この種の樹脂成形品における使用後の処理に
ついて、次のような種々の問題が提起されている。
【0004】こゝで、樹脂成形品を構成する樹脂材料の
多くは、それぞれに耐水性、耐候性に優れ、腐敗し難い
などの特長を有する反面、例えば、廃棄処分のための焼
却炉による焼却に際しては、多量の有害ガスとか排煙な
どを発生して社会環境上、好ましくないことがよく知ら
れている。加えて、焼却時に溶融された樹脂材料が炉内
に付着して該炉自体を損傷するおそれがあるなどの不利
を有している。そこで、この不利を避けるために樹脂成
形品を地中に埋設処理したとしても、長期間に亘って腐
敗せずに残存することから、環境破壊の一因になるもの
とされている。
【0005】一方、この種の樹脂資材に関しては、資源
的にも年々枯渇化の傾向にあり、使用後の樹脂材料を廃
棄せずに再利用することが要請かつ認識され、この再利
用のために、樹脂成形品に対しては、利用した樹脂材料
の種別などを表示して回収の便を図ることなどが試みら
れている。
【0006】こゝで、上記の再利用のために回収しよう
とする樹脂成形品は、通常の場合、該樹脂成形品の表面
に対して、艶出し、艶消し、および着色などの化粧用の
ための、ないしは、耐摩耗性、および耐候性などを一
層、高める保護用のための樹脂塗膜を施してあることが
多い。その一例として、自動車の重量の約75%の材料
がリサイクルされているが、殆どが金属材料であり、残
りの約25%はダクトとして廃棄され、このうちプラス
チックが重量比で約30%含まれている。
【0007】例えば、各種の車両に適用されるバンパ部
材においては、ポリプロピレン基材によって成形された
厚さ 2.5mm〜5mm程度の基材の表面上に、膜厚が1
5μm〜30μm程度のポリエステルウレタン系等の塗膜
を塗着してあるのが通例である。
【0008】また、この樹脂成形品の表面に形成されて
いる樹脂塗膜については、樹脂成形品の成形に適用され
る樹脂材料に対して、異なった種類、特性の樹脂材料を
用いて形成される場合、ならびに、同上異なった色彩の
樹脂材料を用いて形成される場合が一般的である。従っ
て、このように異なった種類、特性、ならびに異なった
色彩を有する樹脂材料の相互を混在したまゝの状態で再
利用する場合、この再利用によって得られる成形品は衝
撃強度などの機械特性が著しく損なわれるほか、所望通
りの表面の平滑さや色彩も得られないという結果を生ず
ることになる。
【0009】
【従来の技術】そこで、上記観点から、従来において
は、回収される樹脂成形品に関して、通常、これを同一
の種類でかつ同一の特性をもつ樹脂材料毎に区分した上
で回収して再利用することが行なわれている。
【0010】従来の手段としては、既知のショットブラ
ストによる機械的な剥離、分別手段、さらには、ボール
ミルなどの粉砕手段、また、有機溶剤による溶融分離処
理などが提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、樹脂成
形品の表面に形成されている樹脂塗膜は、比較的薄くか
つ塗着力も強くて簡単には剥離できず、既知のショット
ブラストによる機械的な剥離、分別手段にも処理能力が
低いなど種々の好ましくない障害を生じ易く、適合し難
いものである。また、例えば、ボールミルなどの粉砕手
段を用いて、これを剥離、分別しようとしても、粉砕時
に生ずる摩擦熱によって剥離対象の樹脂塗膜が溶融さ
れ、却って剥離不可能になるという欠点がある。
【0012】また、種類、特性を異にしている各樹脂材
料の相互を対応する有機溶剤によって溶融分離処理する
のには、ポリプロピレンの基材自体を変質させ、又、処
理能力が低く、加熱溶融工程等を必要とするため、処理
装置自体が、とかく大がゝりになるもので経済的な面な
どから好ましくはなく、かつ使用済溶剤の中和工程の後
処置を要し、多くの難があるという種々の問題点があ
る。
【0013】一方、本出願人は、特願平4−28998
2号で、処理対象としての樹脂成形品の表面に形成され
ている樹脂塗膜を分離除去し、素材化された樹脂材料と
して回収、造粒するための効果的な方法並びにその装置
を開発しているが、より一層効率良く樹脂成形品から素
材化された樹脂材料として回収、造粒することは尚も課
題であった。
【0014】目的 この発明は、主として、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
比較的簡単かつ容易な手段により、処理対象としての例
えば、樹脂成形品から、表面に形成されている樹脂塗膜
を分離除去した上で、素材化された樹脂材料として効率
良く回収・造粒し、かつ必要に応じては、併せて、これ
を所定の粒径範囲内に整粒された樹脂材料として効率良
く回収・造粒し、再利用し得るようにした方法および装
置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明に係る方法は、 (処理工程1)〔粗砕工程〕処理対象の樹脂成形品を複
数の各小片に破砕する工程; (処理工程2)〔第1次研削・剥離−1工程〕これらの
破砕された個々の各小片に対して;圧縮研削作用を付加
して樹脂塗膜を研削、剥離する工程、 (処理工程3)〔第1次研削・剥離−2工程〕前記研
削、剥離された個々の各小片に対して、圧縮研削作用を
付加して再研削、剥離する工程; (処理工程4)〔第1次研削・剥離−3工程〕前記再研
削、剥離された個々の各小片に対して、圧縮研削作用を
付加して再々研削、剥離する工程; (処理工程5)〔第1次整粒・分離工程〕前記再々研
削、剥離された個々の各小片に対して、衝撃摩砕力を付
加して研磨し、表面の整えられた樹脂材料とする工程; (処理工程6)〔圧縮・剥離工程〕前記個々の各樹脂材
料に対して、微振動に基づいた圧縮衝撃力を付加して圧
潰させ、この圧潰作用によって各小片面から分離した樹
脂塗膜を除去する工程; (処理工程7)〔第2次整粒・分離工程〕前記樹脂塗膜
を除去した各樹脂材料に衝撃摩砕力を付加して研磨し、
これを所定の粒径範囲内の整粒物による素材化された樹
脂材料とする工程 とを少なくとも含む廃棄樹脂成形品の回収・造粒方法で
ある。
【0016】また、この発明に係る他の方法としては、
上述の (処理工程1)〔粗砕工程〕; (処理工程2)〔第1次研削・剥離−1工程〕; (処理工程6)〔圧縮・剥離工程〕 とを少なくとも含む廃棄樹脂成形品の回収・造粒方法で
ある。
【0017】さらに、この発明に係る他の方法として
は、上述の (処理工程1)〔粗砕工程〕; (処理工程2)〔第1次研削・剥離−1工程〕; (処理工程6)〔圧縮・剥離工程〕; (処理工程7)〔第2次整粒・分離工程〕 とを少なくとも含む廃棄樹脂成形品の回収・造粒方法で
ある。
【0018】さらに、この発明に係る他の方法として
は、上述の (処理工程1)〔粗砕工程〕; (処理工程2)〔第1次研削・剥離−1工程〕; (処理工程5)〔第1次整粒・分離工程〕; (処理工程6)〔圧縮・剥離工程〕; (処理工程7)〔第2次整粒・分離工程〕 とを少なくとも含む廃棄樹脂成形品の回収・造粒方法で
ある。
【0019】さらに、この発明に係る他の方法として
は、上述の (処理工程1)〔粗砕工程〕; (処理工程2)〔第1次研削・剥離−1工程〕; (処理工程3)〔第1次研削・剥離−2工程〕; (処理工程6)〔圧縮・剥離工程〕; (処理工程7)〔第2次整粒・分離工程〕 とを少なくとも含む廃棄樹脂成形品の回収・造粒方法で
ある。
【0020】さらに、この発明に係る他の方法として
は、上述の (処理工程1)〔粗砕工程〕; (処理工程2)〔第1次研削・剥離−1工程〕; (処理工程3)〔第1次研削・剥離−2工程〕; (処理工程5)〔第1次整粒・分離工程〕; (処理工程6)〔圧縮・剥離工程〕; (処理工程7)〔第2次整粒・分離工程〕 とを少なくとも含む廃棄樹脂成形品の回収・造粒方法で
ある。
【0021】さらに、この発明に係る他の方法として
は、上述の (処理工程1)〔粗砕工程〕; (処理工程2)〔第1次研削・剥離−1工程〕; (処理工程3)〔第1次研削・剥離−2工程〕; (処理工程4)〔第1次研削・剥離−3工程〕; (処理工程6)〔圧縮・剥離工程〕; (処理工程7)〔第2次整粒・分離工程〕 とを少なくとも含む廃棄樹脂成形品の回収・造粒方法で
ある。
【0022】なお、上述の幾つかのこの発明に係る方法
において、材料の塗膜の種類や性状によって (処理工程3)〔第1次研削・剥離−2工程〕; (処理工程4)〔第1次研削・剥離−3工程〕 を経、あるいは経ないで (処理工程7)〔第2次整粒・分離工程〕 又は直接、次工程である 処理工程8〔分級・分離工程〕 すなわち、前記〔整粒・分離〕処理工程7で整粒、分離
処理された塵埃、屑などを一部に含む各整粒樹脂材料1
5を、サイクロン装置91等により分級し、各整粒樹脂
材料15を捕集することで所期通りに回収製品として取
出す工程へ行ってもよい。
【0023】また、廃棄樹脂成形品の回収・造粒装置
は、開口84を備えたケーシング室85を有し、このケ
ーシング室85に排出ダクト17を連通するケーシング
本体21と、該ケーシング本体21の開口84を被蓋す
るケーシング蓋22を設ける。
【0024】前記ケーシング蓋22の内面に、中心部よ
り円周方向に向けて放射状に延びる固定歯部26を有す
る円盤状の固定グラインダ24を設け、該固定グライン
ダ24の固定歯部26の中心部に樹脂材料を供給する供
給ダクト28を連通する。さらに、前記固定グラインダ
24の固定歯部26に対向して、中心部より円周方向に
向けて放射状に延びる可動歯部25を有する円盤状の可
動グラインダ23を、前記ケーシング本体21のケーシ
ング室85内に回転駆動可能に設ける。そして、前記可
動歯部25と固定歯部26間で研削されたケーシング室
85内の樹脂材料を前記排出ダクト17から吸引するよ
うにグラインダミル20を構成する。
【0025】また、前記可動グラインダ23の可動歯部
25と固定グラインダ24の固定歯部26の対向する面
間の間隙を中心部から円周方向に向けて次第に狭く形成
することが、効果的である。
【0026】さらに、相互に所定の間隙を隔てゝ圧縮衝
撃面を対向させた1対からなる各圧縮衝撃部材33,4
3を設け、前記各圧縮衝撃部材33,43の上方には、
前記研削された各小片12を順次に供給する投入開口を
形成させ、前記各圧縮衝撃部材33,43の少なくとも
何れか一方を他方に対して微振動させ得るように圧縮衝
撃力付加装置30を構成して回収・造粒し得るようにし
たものである。
【0027】そしてまた、この発明は、前記各圧縮衝撃
部材33,43を有する圧縮衝撃力付加装置30の前後
もしくは前あるいは後にあって、樹脂材料の供給投入口
52に中心部を連通させた固定円盤51上にあって、複
数の回転軌跡上で各固定ピン54を順次に植設した固定
側研磨、整粒手段と、前記固定円盤51に対向して回転
駆動可能にさせた可動円盤61上にあって、前記各固定
ピン54とは異なる複数の回転軌跡上で各可動ピン64
を順次に植設した可動側研磨、整粒手段と、前記各固定
ピン54と各可動ピン64との組み合せ外周部にあっ
て、所望粒度以下の樹脂材料を任意に区分けして排出す
るための排出口72に連通させた分別手段、および所望
粒度以上の樹脂材料を取出し口73に取出す取出し手段
とを備え、前記各固定ピン54と各可動ピン64との相
互間で、前記樹脂材料を研磨、整粒し得るように構成し
て回収・造粒し得るようにしたものである。
【0028】また、この発明は、前記1対から成る各圧
縮衝撃部材のうち1つを構成する内側圧縮衝撃面33a
を形成した内側圧縮衝撃部材33と、前記内側圧縮衝撃
面33aに所定間隙を隔てゝ対向される他の1つを構成
する外側圧縮衝撃面43aを形成した外側圧縮衝撃部材
43と、前記外側圧縮衝撃部材43の外周面所定位置に
設置された上部振動発生手段とを設け、前記内側、外側
の各圧縮衝撃面間の上方に、小片を供給する投入開口を
形成させると共に、前記複数の上部振動発生手段は、1
つまたは2つの回転駆動源42(42)およびフライホ
イール44,44(,44)からなる。このうち、回転
駆動源42(,42)は前記外側圧縮衝撃部材43の外
周面(直径方向)に対峙して設けて、また、同様に前記
外側圧縮衝撃部材43の外周面(直径方向)に対峙して
設けたフライホイール44,44(,44)をベルトや
チェーン等の回転伝達手段を介して前記加振モータ42
の回転力を伝達するように構成することができる。
【0029】
【作用】樹脂成形品を複数の各小片に破砕した後、これ
らの個々の各小片に対し、可動グラインダ23の可動歯
部25と固定グラインダ24の固定歯部26との間で研
削作用を付加して研削し、且つ樹脂塗膜を剥離し、次い
で、微振動に基づいた圧縮衝撃力を付加して圧潰させ、
この圧潰作用によって各小片面から樹脂塗膜を剥離かつ
分離除去するようにしているので、素材化された各小片
を樹脂材料として回収し、前記素材化された樹脂材料に
衝撃磨砕力を付加して研磨することで比較的丸味を有す
る樹脂材料として回収し、塗膜残料の少ない樹脂材料を
得る。
【0030】さらに、前記作用に加え、研削され、且つ
圧潰され、樹脂塗膜がある程度除去されている樹脂材料
を、供給投入口部から供給させることにより、各固定ピ
ン54と各可動ピン64との相互間で、樹脂材料を研磨
かつ整粒すると共に、所望粒度以下の研磨屑を分別手段
によって、任意に区分けして排出口72に排出でき、か
つ所望粒度以上の樹脂材料を取出し口73から取出し得
る。
【0031】
【実施例】図1において、処理対象の廃棄樹脂成形品1
1は、天然樹脂材料や合成樹脂材料などの樹脂材料によ
って成形された樹脂基材13の表面に艶出し、艶消し、
および着色などの化粧用塗膜、ないしは、耐摩耗性、お
よび耐候性などの保護用塗膜で成る樹脂塗膜14が塗着
形成されている。
【0032】本実施例では、自動車のバンパ部材を処理
対象の廃棄樹脂成形品、すなわち回収バンパ(以下、
「バンパ」という)11として説明する。
【0033】バンパ11においては、樹脂基材13は厚
さ2.5mm程度のポリプロピレン系樹脂で成形され、こ
の樹脂基材13の表面にプライマ(樹脂材料は例えば塩
素化ポリオレフィン熱可塑性樹脂など)14bと塗膜1
4a(樹脂材料は例えばポリウレタン熱硬化性樹脂な
ど)から成る樹脂塗膜14が25μ程度の膜厚で塗着形
成されている。
【0034】そして、この発明にあっては、バンパ11
を適宜、所望の大きさに破砕して多数の小片12を形成
し、基本的に、前記各小片12を以下に述べるように処
理して、樹脂基材13から樹脂塗膜14を完全に剥離さ
せて分離除去することにより、樹脂基材13を素材化さ
れた樹脂材料としてそのまま回収する。あるいは、この
素材化された樹脂基材13を再利用に適した形態に整粒
し又は、所定の粒径範囲内に整粒された整粒物による整
粒樹脂材料15として回収する。
【0035】実施例の方法としては、図2において概略
を述べると、〔粗砕〕処理工程1において、バンパ11
をカッターミル90などの粗砕手段を用いて一辺がほぼ
5×8mm程度の大きさに切断、もしくは広義に破砕して
小片12を形成する。この小片12は樹脂基材13の表
面に樹脂塗膜14が塗着された状態である。
【0036】次いで、〔第1次研削・剥離−1〕処理工
程2において、小片12をグラインダミル20に投入
し、このグラインダミル20で樹脂基材13の表面を研
削して樹脂基材13の表面から樹脂塗膜14を剥離す
る。次いで、各小片12は〔第2次研削・剥離−2〕処
理工程3のグラインダミル20及び〔第3次研削・剥離
−3〕処理工程4のグラインダミル20を順次経過する
ことにより、樹脂塗膜14が樹脂基材13の表面からよ
り一層剥離される。各処理工程2〜4において、各小片
12は各ブロワー29により吸引され、〔第1次整粒・
分離〕処理工程5のピンミル50へ給送される。小片1
2としての樹脂基材13はピンミル50によって整粒、
分離作用を受け、各樹脂基材13は1mm以下の大きさに
整粒され、ブロワーにより〔第1次圧縮・剥離−4〕処
理工程6の圧縮衝撃力付加装置30へ給送される。小片
12としての樹脂基材13は、圧縮衝撃力付加装置30
で圧縮、剥離作用を受け樹脂基材13にわずかに塗着し
ている樹脂塗膜14がさらに剥離される。
【0037】次いで、小片12としての樹脂基材13は
〔第2次整粒・分離〕処理工程7へ送られ、前記処理工
程5と同様のピンミル50で整粒、分離作用を受ける。
この処理工程7においては、1mm程度の孔径に設定され
たスクリーンを通れない大きさの整粒樹脂材料15が残
され、ブロワー83により吸引されて取り出され、次い
で〔分級・分離〕処理工程8としてサイクロン装置91
により、塵埃、屑と整粒樹脂材料15がサイクロン装置
91により分級され、整粒樹脂材料15は回収製品とし
て取り出される。また、サイクロン装置91で分離され
た塵埃、屑は、前の処理工程7のピンミル50のスクリ
ーン外に排出された塵埃、屑などを含む樹脂塗膜14と
合流させた上でブロワー93の吸引作用でバックフィル
ター装置92より分離して捕集される。
【0038】なお、上記の廃棄樹脂成形品の回収、造粒
の処理方法以外に、上記の処理工程1〜8のうち、幾つ
かの処理工程を組み合わせて経過させて廃棄樹脂成形品
の回収、造粒をすることができる。以下に、図2を参照
して、その幾つかの処理工程の組合せを述べる。
【0039】(1)処理工程1〔粗砕工程〕; 処理工程2〔第1次研削・剥離−1工程〕; 処理工程6〔圧縮・剥離工程〕; 処理工程8〔分級・分離〕 (2)処理工程1〔粗砕工程〕; 処理工程2〔第1次研削・剥離−1工程〕; 処理工程6〔圧縮・剥離工程〕; 処理工程7〔第2次整粒・分離工程〕; 処理工程8〔分級・分離〕 (3)処理工程1〔粗砕工程〕; 処理工程2〔第1次研削・剥離−1工程〕; 処理工程5〔第1次整粒・分離工程〕; 処理工程6〔圧縮・剥離工程〕; 処理工程7〔第2次整粒・分離工程〕; 処理工程8〔分級・分離〕; (4)処理工程1〔粗砕工程〕; 処理工程2〔第1次研削・剥離−1工程〕; 処理工程3〔第1次研削・剥離−2工程〕; 処理工程6〔圧縮・剥離工程〕; 処理工程7〔第2次整粒・分離工程〕; 処理工程8〔分級・分離〕 (5)処理工程1〔粗砕工程〕; 処理工程2〔第1次研削・剥離−1工程〕; 処理工程3〔第1次研削・剥離−2工程〕; 処理工程5〔第1次整粒・分離工程〕; 処理工程6〔圧縮・剥離工程〕; 処理工程7〔第2次整粒・分離工程〕; 処理工程8〔分級・分離〕 (6)処理工程1〔粗砕工程〕; 処理工程2〔第1次研削・剥離−1工程〕; 処理工程3〔第1次研削・剥離−2工程〕; 処理工程4〔第1次研削・剥離−3工程〕; 処理工程6〔圧縮・剥離工程〕; 処理工程7〔第2次整粒・分離工程〕; 処理工程8〔分級・分離〕 材料の塗膜の種類や性状によって (7)処理工程3〔第1次研削・剥離−2工程〕; 処理工程4〔第1次研削・剥離−3工程〕; を経て、あるいは経ないで 処理工程7〔第2次整粒・分離工程〕; 又は直接、 処理工程8〔分級・分離〕 へ行ってもよい。
【0040】次に、各処理工程の処理手段としての装置
を以下に説明し、各処理工程1から8の詳細については
後述する。
【0041】〔グラインダミル20〕図3及び図4にお
いて、グラインダミル20は基本的には、固定された円
盤状の固定グラインダ24の表面の固定歯部26と、回
転する円盤状の可動グラインダ23の表面の可動歯部2
5との間で、各小片12の表面を研削し、各小片12の
樹脂基材13の表面から樹脂塗膜14を分離させる手段
である。
【0042】21はケーシング本体で、横方向に開口8
4を備え且つ縦断面で円形状を成すケーシング室85を
設け、ケーシング本体21の下部の基部99を介して床
面に固定される。
【0043】23は可動グラインダで、内面が外周から
中央に向けてゆるやかな傾斜面を成すすり鉢状の円盤を
成し、その内面には中央から外周方向に向けて放射状に
延びる溝で成る可動歯部25が形成され、この可動歯部
25の溝の円周方向の断面形状は図5に示すような三角
形状の山形あるいは鋸歯状を成している。例えば、可動
グラインダ23は、直径約500mmで、外周端縁から中
心部までの深さは4mm程であり、内面の傾斜面の勾配は
2/100程度であり、前記可動歯部25の内面には約
270個の溝が形成され、この溝は可動歯部25の外周
端縁上で約6mmの幅を成し、溝の深さは約2mmである。
そして、前記可動グラインダ23は前記ケーシング本体
21のケーシング室85内で回転するよう、ケーシング
本体21に回転軸27を介して軸承されている。つまり
回転軸27はケーシング本体21に軸受97で回転自在
に軸承され、この回転軸27の先端に可動グラインダ2
3が固定されている。また回転軸27の後端にプーリ9
8を設け、該プーリ98にVベルトを介して図示せざる
モータの回転力を伝達し、回転軸27を介して可動グラ
インダ23を回転する。
【0044】また、ケーシング本体21の上部にはケー
シング室85に連通する排出ダクト17を設け、該排出
ダクト17の端部の排出口18はケーシング室85内を
吸引するブロワー29に連通している。
【0045】22はケーシング蓋で、前記ケーシング本
体21の外壁にヒンジ101を介して前記ケーシング本
体21の開口84を開閉自在に設けられている。ケーシ
ング蓋22の内面には円盤状を成す固定グラインダ24
が固設されており、固定グラインダ24の内面に前記可
動グラインダ23の可動歯部25と同様に中央から外周
方向に向けて放射状に延びる幅2mmの溝で成る固定歯部
26が形成され、この固定歯部26はケーシング蓋22
をケーシング本体21に被蓋したときに前記可動グライ
ンダ23の可動歯部25に対向するように位置し、可動
歯部25と固定歯部26間で研削室87を形成してい
る。
【0046】なお、可動グラインダ23はスペーサ19
を介して回転軸27の先端に着脱可能に設けられてお
り、前記スペーサ19の厚さを変更することにより、可
動歯部25と固定歯部26のそれぞれの外周端縁間の間
隔Sが調整される。ちなみに、間隔Sは前記処理工程2
で3mm、処理工程3で2.5mm、処理工程4で2mmであ
る。
【0047】また、固定グラインダ24の中央には前記
研削室87に臨む供給口102が設けられ、この供給口
102に連通する供給ダクト28がケーシング蓋22の
外壁面に固定され、供給ダクト28の端部に投入口16
が形成されている。
【0048】なお、固定グラインダ24内には固定グラ
インダ24の外周端縁付近を一周するように冷却孔96
が形成され、この冷却孔96の一端及び他端にそれぞれ
冷却管94と排水管95を連通しており、前記冷却管9
4から給水された冷却水が冷却孔96内を流れ、固定グ
ラインダ24の外周端縁付近を冷却し排水管95を経て
排水される。
【0049】以上のグラインダミル20の作用について
説明すると、今、前記可動グラインダ23が図示せざる
モータにより回転駆動され、ケーシング室85内はブロ
ワー29により負圧の状態である。そして、投入口16
より前記各小片12を投入すると、小片12は供給ダク
ト28を経て供給口102から可動グラインダ23と固
定グラインダ24間の研削室87へ流入し、可動グライ
ンダ23の回転による遠心力により研削室87内を可動
グラインダ23の外周方向へ転動する。このとき可動グ
ラインダ23の可動歯部25と固定グラインダ24の固
定歯部26との間隙が各グラインダ23、24の外周方
向に向けて次第に狭くなるように形成されているので、
小片12の表面が可動歯部25と固定歯部26により研
削され、この過程で小片12は樹脂基材13の表面の樹
脂塗膜14が剥離され、遂には可動歯部25と固定歯部
26の間隔Sを経て外方のケーシング室85内へ飛ばさ
れ、ケーシング室85内を可動グラインダ23の回転方
向と同方向に流動して排出ダクト17を経てブロワー2
9により吸引され次工程へ給送される。
【0050】なお、前記処理工程2において、前記間隔
Sが3mmのとき、グラインダミル20の処理能力は1時
間当り199kgである。
【0051】また、前記モータは、50ヘルツ、15k
w、40〜52アンペアで、回転速度が5700〜72
00rpmである。ちなみに、負荷電流が40アンペア
以下、回転速度が5700rpm以下でモータを運転す
ると、可動グラインダ23による遠心力が低下するため
に、各小片12が各グラインダ23,24の外周端縁の
各歯部25,26間で滞留する時間が長くなり、各グラ
インダ23,24の研削による発生熱のために各小片1
2が溶融してしまう可能性がある。したがって、モータ
の回転速度は5700rpmより大きくすることが望ま
しい。
【0052】なお、樹脂材料と樹脂塗膜の種類や性質に
よっては小片12の樹脂塗膜14が樹脂基材13からほ
とんど剥離されるので、排出ダクト17とブロワー29
との間に1.3mmのメッシュでなるスクリーンを設ける
ことにより、各小片12はこのスクリーンで整粒され
る。すなわち樹脂塗膜14と樹脂基材13を含む微粉は
前記スクリーンを通過して次工程へ給送されるが、製品
としての整粒樹脂材料15は前記スクリーンを通過せ
ず、ここで回収される。例えば、処理工程4においては
小片12全体のうち、84%は整粒樹脂材料15として
取り出され、残りの16%は樹脂塗膜14、樹脂基材1
3ないしは小片12の微粉に分級される。
【0053】なお、上記のグラインダミル20は、固定
グラインダ24を固定し、可動グラインダ23のみを回
転するように設けたが、前記可動グラインダ23と固定
グラインダ24の両方を互いに回転させることによって
も良好な結果を得る。
【0054】〔研磨・整粒装置50〕研磨・整粒装置5
0について、図6および図7を参照して説明する。
【0055】ピンミル50は、前記樹脂塗膜14が除去
された樹脂基材13を研磨,かつ整粒することにより、
樹脂基材13の角部を全体的に丸味を帯びた状態にし、
整粒樹脂材料15として回収する装置である。
【0056】図6および図7において、研磨・整粒装置
50は、固定円盤51の中心部に各小片12を投入する
供給投入口52を連通開口させ、前記固定円盤51に固
定端板53を研磨・整粒空間81を隔てゝ対向させ、前
記固定円盤51に固定端版53のそれぞれの外周端縁を
周側板55で固定する。前記研磨・整粒空間81内には
回転横軸62によって回転駆動される可動円盤61を設
け、回転横軸62は各軸受63,63によって枢支され
ている。
【0057】そして、前記固定円盤51上には、複数の
回転軌跡a(図7)上で各固定ピン54を順次に植設さ
れ、一方、前記可動円盤61上には、前記各固定ピン5
4とは異なる複数の回転軌跡b上で交互に入り込む各可
動ピン64を順次に植設して、これらの固定、可動の各
ピン54、64の相互間で研磨、整粒作用を得られるよ
うに位置する。さらに、可動円盤61の外周側で前記周
側板55との間には、排出空間82を隔てゝ所望径の細
孔をパンチング形成した所定メッシュのスクリーン71
を周設させ、排出空間82の下方に排出口72を設け
る。また、研磨・整粒空間81のスクリーン71内での
下部に取出口73を設け、取出口73に開閉制御のため
のプラグバルブ74を配設する。
【0058】従って、上記の研磨・整粒装置50では、
各小片12もしくは各樹脂基材13を供給投入口52に
供給すると、各小片12もしくは各樹脂基材13は、研
磨・整粒空間81の中心部にあって、固定、可動の各ピ
ン54,64の相互間で研磨、整粒作用と遠心作用とを
合わせて受けることになり、次第に研磨、整粒されなが
ら外周側に接近し、発生した研磨粉、整粒粉は、スクリ
ーン71を通過して、排出空間82内に区別けされた
後、排出口72から外部に排出される。一方、研磨、整
粒済の整粒樹脂材料15は角部が全体的に丸味を帯びて
おり、スクリーン71内に残される。この整粒樹脂材料
15ないしは整粒粉末材料はプラグバルブ74を開けて
取出口73から取出される。
【0059】また、プラグバルブ74を開けたまゝで、
取出口73と供給投入口52とを連通させるときは、取
出口73から取り出される整粒樹脂材料15ないしは整
粒粉末材料を供給投入口52に還流させることができ、
連続的な研磨、整粒が可能になる。
【0060】〔圧縮衝撃力付加装置30〕圧縮衝撃力付
加装置30は、前記小片12に対して方向性のある圧縮
衝撃力を継続的に付加することにより、小片12の樹脂
基材13の表面から樹脂塗膜14を剥離させるための手
段であり、小片12を圧潰・粉砕又は造粒させ、あるい
は圧潰・粉砕又は分離・造粒するために用いる圧縮衝撃
力付加装置である。
【0061】すなわち、図8及び図9において、圧縮衝
撃力付加装置30は小片12に対して各圧縮衝撃部材3
3、43のうちの少なくとも何れか一方の圧縮衝撃部材
を他方の圧縮衝撃部材に対して方向性のある圧縮衝撃力
を継続的に付加することによって、樹脂基材13から樹
脂塗膜14を剥離させて分離除去する。この実施例で
は、外側圧縮衝撃部材43を内側圧縮衝撃部材33に対
して、回転円方向もしくは回転円方向でかつやゝ斜め下
方に向って方向性のある圧縮衝撃力を継続的に付加す
る。
【0062】圧縮衝撃力付加装置30は、基台32上に
固定設置されるほゞ円筒状の下部装置本体31と、下部
装置本体31の上部に防振用の弾性部材40を介して同
心的に連繋配置される円筒状の上部可振動本体41とを
有している。なお、前記弾性部材40は、上部可振動本
体41に対して継続的に付加される微振動を緩衝かつ吸
収し得るだけの弾性係数に設定されている。
【0063】しかして、前記上部装置本体41側にあっ
ては、上部表面33bを前記小片12を導入供給するた
めの導入開き角度に設定して縦断面傘状に形成させると
共に、外周面部に所要角度の外向き円錐状、ないしは、
外向き円錐台状に設定される内側圧縮衝撃面33aを形
成した内側圧縮衝撃部材33を設ける。内側圧縮衝撃部
材33は、下部装置本体31の中心部に上方、すなわち
前記上部可振動本体41側の中心内部へ向けて突出する
ように植立固定された支持柱体34の上端に強固に固定
させている。なお、符号31aは取出しホッパで、下部
装置本体31の内周下部に設けている。
【0064】また、前記上部可振動本体41側にあって
は、外周面部の所定角間隔位置に対し、ブラケット42
aを介して振動発生手段を設けている。
【0065】本実施例において、前記振動発生手段は2
個の回転駆動源42と、2個のフライホイール44から
なる。前記回転駆動源42は、いわゆる偏心ウエイト付
きのバイブレーションモータであり、1個の回転駆動源
42を上部可振動本体41の外周面部に平衡性良好に固
定させ、上部可振動本体41の外周面直径方向に対峙し
て、この回転駆動源42と反対方向の上部可振動本体4
1の外周面部に別の回転駆動源42を固定する。さらに
前記回転駆動源42、42が直交する方向の上部可振動
本体41の外周面部に1対のフライホイール44、44
を固定させ、これらの2個のフライホイール44の回転
軸にプーリ36、36を設け、これらのプーリに前記回
転駆動源42の回転軸に設けたプーリ36、36の回転
力をベルト35を介して伝達させ、回転駆動源42と同
方向に回転させる。
【0066】なお、本発明の振動発生手段は2個の回転
駆動源42を備えるもののみならず、前記回転駆動源4
2、42のいずれか一方をフライホイール44と置き換
え、1の回転駆動源42と3個のフライホイール44か
らなる振動発生手段とすることもできる。この場合に
は、一の回転駆動源42より発生した回転力は、回転駆
動源42の回転軸に設けられたプーリ36からベルト3
5を介して3個のフライホイール44に設けられたプー
リ36、36、36に伝達され回転駆動源42及びフラ
イホイール44は同一方向に回転する。
【0067】さらに、上部可振動本体41の内周面部に
対しては、前記内側圧縮衝撃面33aに対応して略平行
ないしは、やゝ上方に拡開する態様に対向される外側圧
縮衝撃部材43を上部可振動本体41の内周面部に強固
に固定している。そして、外側圧縮衝撃部材43は内向
き円錐状ないしは内向き円錐台状に設定される外側圧縮
衝撃面43aを形成し、この外側圧縮衝撃面43aと前
記内側圧縮衝撃面33a間は、前記小片12を導入して
所期通りに圧縮衝撃力を付加し得る程度の間隙を設定し
ている。この間隙の調整は、各圧縮衝撃面33a,43
aの相互が円錐状ないしは円錐台状に対向されているこ
とから、内側、外側の各圧縮衝撃部材33,43のいず
れか一方を他方に対して上下調整させることによって容
易に可能である。すなわち、弾性体40の厚みを変更し
て、あるいは所望の厚みの図示せざるスペーサを挿入し
て前記内側、外側の各圧縮衝撃面33a,43a間の対
向間隙を調整し得る。なお、内側圧縮衝撃部材33の上
部表面33b上に突設した各小片12の導入案内用の複
数条の図示せざる案内突起を設けてもよく、形状・配置
は特に限定されるものではなく、例えば、等角間隔を隔
てた複数箇所に立方体あるいは円錐、三角錐等の形状の
案内突起を設けても良い。なお、符号41aは上部可振
動本体41の上方開口部に設けられた投入ホッパであ
る。
【0068】従って、上部可振動本体41に設けられた
回転駆動源42(42)を回転駆動させることにより、
回転駆動源42(42)の回転力がベルト35を介して
2ないしは3個のフライホイール44に伝達され、フラ
イホイール44、44(44)を回転駆動源42と同方
向に回転させ、これらの回転駆動源42及びフライホイ
ール44の回転力により、上部可振動本体41側の外側
圧縮衝撃部材43ひいては外側圧縮衝撃面43aが、内
側圧縮衝撃面33aとの間に、回転円方向、より好まし
くは、やゝ斜め下方に向かう回転円方向に方向性をもつ
微振動が継続的に発生する。なお、前述の如く3個のフ
ライホイール44を一の回転駆動源42により回転させ
ることも可能であるが、圧縮衝撃力をより高め、また、
装置全体の振動を押えるためには回転駆動源42を2個
設けることがより好適であることが発明者等の実験の結
果明らかとなっている。
【0069】そこで、前記内側圧縮衝撃部材33の上方
開口から上部表面33b上に、前記個々の各小片12を
供給させると、これらの各小片12は、内側、外側の各
圧縮衝撃面33a,43a間に順次に導入され、各圧縮
衝撃面33a,43a間で、抵抗的に転動ないしは摺動
されながら、方向性のある微振動に基づいた圧縮衝撃力
が継続的に付加され、方向性対応の滑り作用を含む圧
潰、展延作用を受ける。したがって、各小片12は前記
圧潰,展延作用に伴い、小片12の樹脂基材13と樹脂
塗膜14に対して、効率的かつ効果的に内部応力の変動
などが加えられ、結果的に、樹脂基材13から樹脂塗膜
14が容易に剥離され、かつ相互に分離されて両者共に
それぞれ下方へ排出される。
【0070】なお、上記圧縮衝撃力付加装置30の構成
において、それぞれ内側、外側の各圧縮衝撃面33aと
43aの各対向状態を上方に拡開する態様に設定すると
きは、内側、外側の各圧縮衝撃面33aと43a間への
各小片12の導入がより一層、円滑化されると共に、そ
の抵抗的な転動、ないしは摺動に伴う圧潰、展延作用に
際しての目詰まりなどを効果的に回避できる。さらに、
これらの内側、外側の各圧縮衝撃面33aと43aの各
対向形状を、弧面形状の相互の組み合せとか、円錐形状
もしくは円錐台形状と弧面形状との組み合せとかなどの
任意の組み合せにすることによっても、同等もしくは、
ほゞ同等の作用、効果が得られる。また、小片12に対
して圧縮衝撃力を付加するとき、内側、外側の各圧縮衝
撃面33aと43a間に、樹脂塗膜14の剥離を促進す
るための液体、例えば、水などを流下させるのも1つの
有効な手段である。
【0071】さらに、図8の実施例においては、前記上
部可振動本体41の上部に振動遮断用の可撓性部材13
0を介して適合配置される各小片12の投入供給用の投
入開口131と、前記投入開口131内、および上部可
振動本体41内を含む上方にあって、前記下部装置本体
31に対して同心的に連繋配置され、投入供給される各
小片12の凝集かつ緊縮による固化を防止、ないしは解
除するための撹拌供給機構140とを設けてある。
【0072】前記振動遮断用の可撓性部材130につい
ては、当該上部可振動本体41の微振動を遮断し得るだ
けの可撓性、ならびに強靱性を備えている。
【0073】そして、前記投入開口131は、蛇腹状に
加硫成形されたゴムなどの可撓性部材130を介して上
部可振動本体41の上部に設置されており、上方から小
片12を投入供給し得るようにすると共に、当該投入供
給される小片12での供給量の上限を検出する上限検出
センサ132、および下限を検出する下限検出センサ1
33を有している。
【0074】さらに、前記撹拌供給機構140は、例え
ば、架構体141上に載置固定した減速機構(特に、図
示せず)付きのギヤードモータ142により、適宜にプ
ーリー、ベルトなどを介して減速回転駆動され、かつ軸
受部143によって枢支された撹拌軸44を有してお
り、この撹拌軸44を装置構成の上方から、投入開口1
31内、および上部可振動本体41内に吊下して臨ませ
る。撹拌軸44には、投入開口31内に対応して横方向
に延長突出されたホッパ部撹拌翼45を設け、かつ前記
各圧縮衝撃面33a,43a間での導入部に接近して導
入部撹拌翼46を設けている。
【0075】尚、小片12の処理量、種類、特性によっ
ては、導入部撹拌翼46のみでもよく、また、その形状
も、図示の実施例に限定されず、等間隔に、2本、3
本、あるいは十字状に、4本設けても良い。
【0076】従って、撹拌供給機構140を駆動させる
ことにより、それぞれのホッパ部撹拌翼45、および導
入部撹拌翼46のそれぞれを減速回転でき、かつ同時
に、圧縮衝撃力付加・造粒機構での上部可振動本体41
に設けられた回転駆動源42を回転駆動させることによ
り、当該上部可振動本体41側の外側圧縮衝撃部材4
3、ひいては、外側圧縮衝撃面43a側にあって、内側
圧縮衝撃部材33の内側圧縮衝撃面33aとの間に、回
転円方向、より好ましくは、やや斜め下方に向かう回転
円方向に方向性をもつ微振動が発生する。なお、この場
合、前記方向性のある微振動条件としては、ここでの処
理対象である小片12の特性、性状などに対応して制御
設定されることは勿論である。
【0077】そこで、投入開口131の上方開口から、
前記内側圧縮衝撃部材33の上部表面33b上に個々の
各小片12を供給させることにより、これらの各小片1
2は、投入開口131内において、ホッパ部撹拌翼45
の撹拌作動のために、たとえ、その比較的大量の供給に
よる積重がなされたとしても、凝集かつ緊縮による固化
の防止、ないしは解除がなされる。さらに、内側、外側
の各圧縮衝撃面33a、43a間への導入部において
も、導入部撹拌翼46の撹拌作動のために、流下供給路
として次第に狭められる各圧縮衝撃面33a,43a間
への導入が順次円滑になされる。
【0078】なお、前記実施例装置においては、圧縮衝
撃力付加・造粒機構での方向性のある微振動の発生とし
て、その微振動を外側圧縮衝撃部材43側に与えるよう
にしているが、ほぼ同様な技術的手段によることで、内
側圧縮衝撃部材33側を微振動させるとか、必要に応じ
ては、これらの内側、外側の各圧縮衝撃部材33,43
を相互に対応させて微振動させてもよい。
【0079】(a) 〔粗砕〕処理工程1. この〔粗砕〕処理工程1においては、前記廃棄樹脂成形
品としての樹脂材料を破砕して、一旦、前記各小片12
を得るためのものであって、当該粗砕手段としては、例
えば、前記カッターミル90を用い、一辺がほぼ5×8
mm程度の大きさの各小片12に切断もしくは破砕す
る。なお、カッターミル90の排出口に12mm程度の孔
径の細孔をパンチング形成してなるスクリーンを設ける
ことができる。
【0080】従って、前記スクリーンを設けた〔粗砕〕
処理工程1においては、前記廃棄樹脂成形品であるバン
パ11がカッターミル90によって粗砕され、前記スク
リーン内にあっては、当該粗砕作用を受けても所定の大
きさ、こゝでは、12mm程度の孔径に設定されたスクリ
ーンを通れない大きさの各小片12が残され、各小片1
2は当該所定の大きさに達するまでの間、継続的に繰り
返して最後まで粗砕される。したがって、バンパ11は
全て、少なくともスクリーンを通過する所定の大きさに
粗砕され、ほぼ5×8mm以下の多数の小片12が得ら
れる。
【0081】(b) 〔第1次研削・剥離−1〕処理工程
2. この〔第1次研削・剥離−1〕処理工程2においては、
前記〔粗砕〕処理工程1で得た小片12を第1次段階で
研削、剥離処理をする。この第1次段階の研削、剥離手
段であるグラインダミル20において、可動グラインダ
23の可動歯部25と固定グラインダ24の固定歯部2
6間の間隔Sを3.0mmに設定している。
【0082】小片12は可動グラインダ23の回転によ
り遠心力を受け、前記可動歯部25と固定歯部26間で
研削され転動しながら可動グラインダ23の外周端縁方
向へ移動し、この間に小片12は樹脂基材13の表面か
ら樹脂塗膜14が剥離され、遂には間隔S(=3.0m
m)を通過してケーシング85内へ飛び出す。ケーシン
グ85内に流入した小片12及び樹脂塗膜14はブロワ
ー29で吸引されて次工程へ移動する。
【0083】なお、この処理工程2の処理能力は199
kg/hである。
【0084】(c) 〔第2次研削・剥離−2〕処理工程
3. この〔第2次研削・剥離−2〕処理工程3においては、
前記処理工程2で得た小片12をさらにグラインダミル
20で第2次段階の研削、剥離処理をする。この第2次
段階のグラインダミル20では前記間隔Sを2.5mmに
設定している。
【0085】(d) 〔第3次研削・剥離−3〕処理工程
4. この〔第3次研削・剥離−3〕処理工程4においては、
前記処理工程3で得た小片12をさらにグラインダミル
20で第3次段階の研削、剥離処理をする。この第3次
段階のグラインダミル20では間隔Sを2.0mmに設定
している。この工程において小片12全体の重量のうち
84%は整粒樹脂材料15となり、残りの16%は樹脂
塗膜14、樹脂基材13ないしは小片12の微粉とな
る。
【0086】なお、樹脂材料と樹脂塗膜の種類や性状に
よっては、各小片12の樹脂塗膜14が樹脂基材13か
らほとんど剥離されるので、この場合は処理工程3、処
理工程4を経、あるいは経ないで処理工程7〔第2次整
粒・分離〕又は直接、処理工程8〔分級・分離〕へ給送
してもよい。
【0087】(e) 〔第1次整粒・分離〕処理工程5. この〔第1次整粒・分離〕処理工程5においては、前記
〔第1次研削,剥離−1〕処理工程2,〔第2次研削・
剥離−2〕処理工程3あるいは〔第3次研削・剥離−
3〕処理工程4で研削、剥離処理されることにより、各
小片12、つまり換言すると、各樹脂基材13を整粒し
て整粒樹脂材料15とするためのものである。整粒、分
離処理手段には、前記研磨・整粒装置50を用い、こゝ
では、1.0mm程度の孔径の細孔をパンチング形成してな
るスクリーンを設け、該スクリーン内に残される製品と
しての整粒樹脂材料15を吸引して取り出すためのブロ
ワー83を用いる。
【0088】尚、上記ブロワー83とは代替的に、若し
くはこれと共に、前記研磨・整粒装置50の研摩・整粒
空間81内に、圧縮空気を送り込み該空間81内の樹脂
基材13を撹拌すると共に、固定端板53に穿設した孔
部よりパイプを介して連通する供給投入口部へ樹脂基材
13を還流させても良い。
【0089】従って、この〔整粒・分離〕処理工程5で
は、前処理工程により、所定の大きさに展延されている
各小片12としての各樹脂基材13が整粒、分離作用を
受け、1.0mm程度の孔径に設定されたスクリーンを通れ
ない大きさの整粒樹脂材料15が残され、この製品とし
ての整粒樹脂材料15はブロワー83により吸引して取
り出され、〔圧縮・剥離〕処理工程6へ送られる。処理
能力は、前述4本の導入部撹拌翼の20rpmで、80
〜100kg/hである。
【0090】(f) 〔圧縮・剥離〕処理工程6. この〔圧縮・剥離〕処理工程6においては、前記〔整粒
・分離〕処理工程5で得た各小片12を圧縮、剥離処理
するためのものである。圧縮、剥離処理手段は、前記圧
縮衝撃力付加装置30の構成において、適宜にダンパー
部を介することで、各内側圧縮衝撃面33aと外側圧縮
衝撃面43a間の各クリアランスを0.8mm程度に設定し
てなる圧縮衝撃力付加部を設け、また、回転駆動源42
として5.5kwの加振モータを2基設け、可振力28
tの圧縮衝撃力付加装置である。
【0091】従って、この〔圧縮・剥離〕処理工程6で
は、前記〔整粒・分離〕処理工程5で得た各小片12
が、圧縮衝撃力付加装置30の0.8mm程度の各クリアラ
ンスに設定された内側圧縮衝撃面33aと外側圧縮衝撃
面43a間で圧縮、剥離作用を受け、該各小片12に加
えられる各圧縮衝撃力のために、やゝ大きめに展延さ
れ、かつこの展延に伴って、塗着されていた樹脂塗膜1
4が剥離される。樹脂塗膜14の剥離された各小片12
が取り出される。
【0092】(g) 〔第2次整粒・分離〕処理工程7. この〔第2次整粒・分離〕処理工程7においては、前記
〔圧縮・剥離〕処理工程6で圧縮、剥離処理された小片
12、つまり換言すると、整粒樹脂材料15をさらに最
終的に整粒して整粒樹脂材料15とするためのものであ
る。該最終段階での整粒、分離処理手段には、こゝで
は、1.0mm程度の孔径の細孔をパンチング形成してなる
スクリーンを設けた研磨・整粒装置50を用い、整粒樹
脂材料15ブロワー83で吸引する。
【0093】これ以後の工程は前述(e)の〔第1次整粒
・分離〕処理工程5工程と同様に行う。
【0094】従って、この〔第2次整粒・分離〕処理工
程7では、前記〔圧縮・剥離〕処理工程6で圧縮、剥離
処理された小片12としての整粒樹脂材料15が、こゝ
での研磨・整粒装置50によって整粒、分離作用を受
け、当該整粒樹脂材料15がさらに整粒されて、この場
合、1.0mm程度の孔径に設定されたスクリーンを通れな
い大きさの整粒樹脂材料15が残され、該整粒樹脂材料
15は、製品としてブロワー83により吸引して取り出
される。また、スクリーンを通って塵埃なみに取り扱わ
れる回収屑を含んで所定の大きさ以下にされた樹脂塗膜
14等は、後述するようにブロワー93により吸引され
て排出されることになる。
【0095】(h) 〔分級・分離〕処理工程8. この〔分級・分離〕処理工程8においては、前記〔第2
次整粒・分離〕処理工程7で整粒、分離処理されること
により、製品にされ、かつブロワー83により吸引して
取り出される整粒樹脂材料15と、未だ塵埃、屑などを
一部に含む樹脂塗膜14等とをそれぞれに分級するため
のものである。この分級、分離処理手段には、例えば、
公知のサイクロン装置91あるいは公知のバックフィル
ター装置92、および該バックフィルター装置92での
吸引作用に必要なブロワー93をそれぞれに用いる。
【0096】従って、この〔分級・分離〕処理工程8で
は、前記の〔整粒・分離〕処理工程7で整粒、分離処理
された塵埃、屑などを一部に含む各整粒樹脂材料15
が、サイクロン装置91により分級され、該各整粒樹脂
材料15は、これを捕集することで所期通りに回収製品
として取出し得る。又サイクロン装置91で分離された
塵埃、屑などは、前段でスクリーン外に排出される塵
埃、屑などを一部に含む樹脂塗膜14等と合流させた上
で、ブロワー93の吸引作用でバックフィルター装置9
2により分離して、これを捕集する。
【0097】このようにして得られた整粒樹脂材料15
は、これをそのまゝ樹脂成形に用いることができるが、
こゝで得られた整粒樹脂材料15から樹脂塗膜14が完
全に除去されておらず、この整粒樹脂材料15が比較的
少ない割り合いの樹脂塗膜14を有している場合、この
樹脂塗膜14を含む整粒樹脂材料15を圧潰・粉砕し
て、例えば100μmアンダーに微粉化することによっ
て樹脂成形に支障のない樹脂材料として用いることがで
きる。
【0098】なおまた、前記バックフィルター装置92
によって捕集された樹脂塗膜14等は、例えば、これを
100μmアンダーに微粉化することなどによって樹脂
材料として用いることができるのであり、このように微
粉化するときは、除去された樹脂塗膜についても共々に
樹脂成形に支障のない樹脂材料として用い得るのであ
る。
【0099】なお、上記実施例方法においてもまた、各
処理工程間で種々の組み合せによるバリエーションが可
能であり、目的、用途に対応して各処理工程の相互を任
意に組み合せ設定し得るのである。
【0100】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0101】(1) 樹脂成形品を複数の各小片に破砕
した後、これらの個々の各小片に対し、可動グラインダ
の可動歯部と固定グラインダの固定歯部との間で研削作
用を付加して研削し、且つ樹脂塗膜を剥離し、次いで、
微振動に基づいた圧縮衝撃力を付加して圧潰させ、この
圧潰作用によって各小片面から樹脂塗膜を剥離かつ分離
除去するようにしているので、素材化された各小片を樹
脂材料として回収し、前記素材化された樹脂材料に衝撃
磨砕力を付加して研磨することで比較的丸味を有する樹
脂材料として回収し、塗膜残料の少ない樹脂材料を得る
ことができた。
【0102】(2)樹脂材料と樹脂塗膜の種類や性状に
応じて、各処理工程を組合せて効率よく各小片の樹脂塗
膜を樹脂基材から分離させ、塗膜残量が少ない製品とし
ての樹脂材料を回収することができた。
【0103】(3)表面に樹脂塗膜を形成した樹脂成形
品を処理対象にして、この樹脂成形品から樹脂塗膜を分
離除去し、素材化された樹脂材料として回収・造粒する
装置として、開口を備えたケーシング室を有し、このケ
ーシング室に排出ダクトを連通するケーシング本体と、
該ケーシング本体の開口を被蓋するケーシング蓋を設
け、該ケーシング蓋の内面に、中心部より円周方向に向
けて放射状に延びる固定歯部を有する円盤状の固定グラ
インダを設け、該固定グラインダの固定歯部の中心部に
樹脂材料を供給する供給ダクトを連通すると共に、前記
固定グラインダの固定歯部に対向して、中心部より円周
方向に向けて放射状に延びる可動歯部を有する円盤状の
可動グラインダを、前記ケーシング本体のケーシング室
内に回転駆動可能に設け、前記可動歯部と固定歯部間で
研削されたケーシング室内の樹脂材料を前記排出ダクト
から吸引するように構成したので、各小片は可動グライ
ンダの回転による遠心力により、固定グラインダの固定
歯部と可動グラインダの可動歯部との間を外周方向へ研
削されながら転動し、各小片の樹脂塗膜を樹脂基材から
効率よく剥離することができた。
【0104】(4)表面に樹脂塗膜を形成した樹脂成形
品を処理対象にして、この樹脂成形品から樹脂塗膜を分
離除去し、素材化された樹脂材料として回収・造粒する
装置として、1対から成る各圧縮衝撃部材のうち1つを
構成するの内側圧縮衝撃面を形成した内側圧縮衝撃部材
と、前記内側圧縮衝撃面に所定間隙を隔てゝ対向される
他の1つを構成する外側圧縮衝撃面を形成した外側圧縮
衝撃部材と、前記外側圧縮衝撃部材の外周面所定位置に
設置された上部振動発生手段とを設け、前記内側、外側
の各圧縮衝撃面間の上方に、小片を供給する投入開口を
形成させると共に、前記上部振動発生手段は、前記外側
圧縮衝撃部材の外周面に設けた1の又は、直径方向に2
つの回転駆動源と、フライホイールとから成り、前記フ
ライホイールを回転伝達手段を介して前記回転駆動源の
回転力を伝達するように構成したので、一対の各圧縮衝
撃部材に対して効果的に振動を発生し、各小片の樹脂塗
膜を樹脂基材から効率よく剥離することができた。
【0105】次の表1は、かようにして回収されたポリ
プロピレンのみの物性を示す。
【0106】
【表1】
【0107】次の表2は、前表と同じ整粒樹脂材料15
を30%、バージン70%の混合物のブレンド物性を示
すものである。
【0108】
【表2】
【0109】ドライブレンド後射出成形した。
【0110】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の処理対象の一例である樹脂成形品の
一部分の縦断面図である。
【図2】この発明の処理対象の一例である樹脂材料の回
収・造粒方法の実施例の概要を模式的に示す処理工程の
系統説明図である。
【図3】本発明の実施例の方法に用いられる実施例装置
としてのグラインダミルの縦断面図である。
【図4】本発明の実施例装置としてのグラインダミルの
傾斜図である。
【図5】固定グラインダの固定歯部と可動グラインダの
可動歯部の形状を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例方法に用いられる研磨・整粒装
置の縦断面図である。
【図7】図6における研磨・整粒作用を説明するための
正面説明図である。
【図8】本発明の実施例方法に用いられる実施例装置と
しての小片の回収・造粒装置である圧縮衝撃力付加・造
粒装置の全体とA部を部分的に拡大した縦断面図であ
る。
【図9】図4における要部横断面図である。
【符号の説明】
11 バンパ(処理対象の樹脂成形品) 12 小片 13 樹脂基材 14 樹脂塗膜 15 整粒樹脂材料 16 投入口 17 排出ダクト 18 排出口 19 スペーサ 20 グラインダミル 21 ケーシング本体 22 ケーシング蓋 23 可動グラインダ 24 固定グラインダ 25 可動歯部 26 固定歯部 27 回転軸 28 供給ダクト 29 ブロワー 30 圧縮衝撃力付加装置 31 下部装置本体 31a 取り出しホッパ 32 基台 33 内側圧縮衝撃部材 33a 内側圧縮衝撃面 33b 上部表面 34 支持柱体 35 ベルト 36 プーリ 40 防振用の弾性部材 41 上部可振動本体 41a 投入ホッパ 41b 中間ホッパ 42 回転駆動源(加振モータ) 42a ブラケット 43 外側圧縮衝撃部材 43a 外側圧縮衝撃面 44 フライホイール 50 研磨・整粒装置(ピンミル) 51 固定円盤 52 供給投入口 53 固定端板 54 固定ピン 55 周側板 61 可動円盤 62 回転横軸 63 軸受 64 可動ピン 71 篩網 72 排出口 73 取出口 74 プラグバルブ 81 研磨・整粒空間 82 排出空間 83 ブロワー 84 開口 85 ケーシング 87 研削室 90 カッターミル 94 給水管 95 配水管 96 冷却孔 97 軸受 98 プーリ 99 基部 101 ヒンジ 102 供給口 130 可撓性部材 131 投入開口 132 上限検出センサ 133 下限検出センサ 140 撹拌供給機構 141 架構体 142 ギャードモータ 143 軸受部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に樹脂塗膜を形成した樹脂成形品を
    複数の各小片に破砕する工程と、 前記破砕された個々の各小片に対して、圧縮研削作用を
    付加して樹脂塗膜を研削、剥離する工程と、 前記研削された個々の各小片に対して、微振動に基づい
    た圧縮衝撃力を付加して圧潰させ、かつ圧潰によって剥
    離された樹脂塗膜を随時に除去し素材化された樹脂材料
    とする工程とを少なくとも含むことを特徴とする廃棄樹
    脂成形品の回収・造粒方法。
  2. 【請求項2】 表面に樹脂塗膜を形成した樹脂成形品を
    複数の各小片に破砕する工程と、 前記破砕された個々の各小片に対して、圧縮研削作用を
    付加して樹脂塗膜を研削、剥離する工程と、 前記研削、剥離された個々の各小片に対して、微振動に
    基づいた圧縮衝撃力を付加して圧潰させ、かつ圧潰によ
    って剥離された樹脂塗膜を随時に除去する工程と、 前記樹脂塗膜を除去した各樹脂材料を衝撃摩砕力を付加
    して研磨、整粒し素材化された樹脂材料とする工程とを
    少なくとも含むことを特徴とする廃棄樹脂成形品の回収
    ・造粒方法。
  3. 【請求項3】 表面に樹脂塗膜を形成した樹脂成形品を
    複数の各小片に破砕する工程と、 前記破砕された個々の各小片に対して、圧縮研削作用を
    付加して樹脂塗膜を研削、剥離する工程と、 前記研削、剥離された個々の各小片に対して、衝撃摩砕
    力を付加して研磨、整粒する工程と、 前記研磨、整粒された個々の各樹脂材料に対して、微振
    動に基づいた圧縮衝撃力を付加して圧潰させ、かつ圧潰
    によって剥離された樹脂塗膜を随時に除去する工程と、 前記樹脂塗膜を除去した各樹脂材料を衝撃摩砕力を付加
    して研磨、整粒し素材化された樹脂材料とする工程とを
    少なくとも含むことを特徴とする廃棄樹脂成形品の回収
    ・造粒方法。
  4. 【請求項4】 表面に樹脂塗膜を形成した樹脂成形品を
    複数の各小片に破砕する工程と、 前記破砕された個々の各小片に対して、圧縮研削作用を
    付加して樹脂塗膜を研削、剥離する工程と、 前記研削、剥離された個々の各小片に対して、圧縮研削
    作用を付加して再研削、剥離する工程と、 前記再研削、剥離された個々の各小片に対して、微振動
    に基づいた圧縮衝撃力を付加して圧潰させ、かつ圧潰に
    よって剥離された樹脂塗膜を随時に除去する工程と、 前記樹脂塗膜を除去した各樹脂材料を衝撃摩砕力を付加
    して研磨、整粒し素材化された樹脂材料とする工程とを
    少なくとも含むことを特徴とする廃棄樹脂成形品の回収
    ・造粒方法。
  5. 【請求項5】 表面に樹脂塗膜を形成した樹脂成形品を
    複数の各小片に破砕する工程と、 前記破砕された個々の各小片に対して、圧縮研削作用を
    付加して樹脂塗膜を研削、剥離する工程と、 前記研削、剥離された個々の各小片に対して、圧縮研削
    作用を付加して再研削、剥離する工程と、 前記再研削、剥離された個々の各小片に対して、衝撃摩
    砕力を付加して研磨、整粒する工程と、 前記研磨、整粒された個々の各樹脂材料に対して、微振
    動に基づいた圧縮衝撃力を付加して圧潰させ、かつ圧潰
    によって剥離された樹脂塗膜を随時に除去する工程と、 前記樹脂塗膜を除去した各樹脂材料を衝撃摩砕力を付加
    して研磨、整粒し素材化された樹脂材料とする工程とを
    少なくとも含むことを特徴とする廃棄樹脂成形品の回収
    ・造粒方法。
  6. 【請求項6】 表面に樹脂塗膜を形成した樹脂成形品を
    複数の各小片に破砕する工程と、 前記破砕された個々の各小片に対して、圧縮研削作用を
    付加して樹脂塗膜を研削、剥離する工程と、 前記研削、剥離された個々の各小片に対して、圧縮研削
    作用を付加して再研削、剥離する工程と、 前記再研削、剥離された個々の各小片に対して、圧縮研
    削作用を付加して再々研削、剥離する工程と、 前記再々研削、剥離された個々の各小片に対して、微振
    動に基づいた圧縮衝撃力を付加して圧潰させ、かつ圧潰
    によって剥離された樹脂塗膜を随時に除去する工程と、 前記樹脂塗膜を除去した各樹脂材料を衝撃摩砕力を付加
    して研磨、整粒し素材化された樹脂材料とする工程とを
    少なくとも含むことを特徴とする廃棄樹脂成形品の回収
    ・造粒方法。
  7. 【請求項7】 表面に樹脂塗膜を形成した樹脂成形品を
    複数の各小片に破砕する工程と、 前記破砕された個々の各小片に対して、圧縮研削作用を
    付加して樹脂塗膜を研削、剥離する工程と、 前記研削、剥離された個々の各小片に対して、圧縮研削
    作用を付加して再研削、剥離する工程と、 前記再研削、剥離された個々の各小片に対して、圧縮研
    削作用を付加して再々研削、剥離する工程と、 前記再々研削、剥離された個々の各小片に対して、衝撃
    摩砕力を付加して研磨、整粒する工程と、 前記研磨、整粒された個々の各樹脂材料に対して、微振
    動に基づいた圧縮衝撃力を付加して圧潰させ、かつ圧潰
    によって剥離された樹脂塗膜を随時に除去する工程と、 前記樹脂塗膜を除去した各樹脂材料を衝撃摩砕力を付加
    して研磨、整粒し素材化された樹脂材料とする工程とを
    少なくとも含むことを特徴とする廃棄樹脂成形品の回収
    ・造粒方法。
  8. 【請求項8】 各工程の最終工程に各整粒樹脂材料を捕
    集し、回収製品として取出す分級・分離工程を付加した
    請求項1〜7いづれか1つに記載の廃棄樹脂成形品の回
    収・造粒方法。
  9. 【請求項9】 表面に樹脂塗膜を形成した樹脂成形品を
    処理対象にして、この樹脂成形品から樹脂塗膜を分離除
    去し、素材化された樹脂材料として回収・造粒する装置
    であって、 開口を備えたケーシング室を有し、このケーシング室に
    排出ダクトを連通するケーシング本体と、該ケーシング
    本体の開口を被蓋するケーシング蓋を設け、該ケーシン
    グ蓋の内面に、中心部より円周方向に向けて放射状に延
    びる固定歯部を有する円盤状の固定グラインダを設け、
    該固定グラインダの固定歯部の中心部に樹脂材料を供給
    する供給ダクトを連通すると共に、 前記固定グラインダの固定歯部に対向して、中心部より
    円周方向に向けて放射状に延びる可動歯部を有する円盤
    状の可動グラインダを、前記ケーシング本体のケーシン
    グ室内に回転駆動可能に設け、 前記可動歯部と固定歯部間で研削されたケーシング室内
    の樹脂材料を前記排出ダクトから吸引するように構成し
    たことを特徴とする廃棄樹脂成形品の回収・造粒装置。
  10. 【請求項10】 表面に樹脂塗膜を形成した樹脂成形品
    を処理対象にして、この樹脂成形品から樹脂塗膜を分離
    除去し、素材化された樹脂材料として回収・造粒する装
    置であって、 開口を備えたケーシング室を有し、このケーシング室に
    排出ダクトを連通するケーシング本体と、該ケーシング
    本体の開口を被蓋するケーシング蓋を設け、該ケーシン
    グ蓋の内面に、中心部より円周方向に向けて放射状に延
    びる固定歯部を有する円盤状の固定グラインダを設け、
    該固定グラインダの固定歯部の中心部に樹脂材料を供給
    する供給ダクトを連通すると共に、 前記固定グラインダの固定歯部に対向して、中心部より
    円周方向に向けて放射状に延びる可動歯部を有する円盤
    状の可動グラインダを、前記ケーシング本体のケーシン
    グ室内に回転駆動可能に設け、 前記可動歯部と固定歯部間で研削されたケーシング室内
    の樹脂材料を前記排出ダクトから吸引するように構成す
    ると共に、 相互に所定の間隙を隔てゝ圧縮衝撃面を対向させた1対
    からなる各圧縮衝撃部材を設け、 前記各圧縮衝撃部材の上方には、前記研削された各小片
    を順次に供給する投入開口を形成させ、 前記各圧縮衝撃部材の少なくとも何れか一方を他方に対
    して微振動させ得るように構成したことを特徴とする廃
    棄樹脂成形品の回収・造粒装置。
  11. 【請求項11】 表面に樹脂塗膜を形成した樹脂成形品
    を処理対象にして、この樹脂成形品から樹脂塗膜を分離
    除去し、素材化された樹脂材料として回収・造粒する装
    置であって、 開口を備えたケーシング室を有し、このケーシング室に
    排出ダクトを連通するケーシング本体と、該ケーシング
    本体の開口を被蓋するケーシング蓋を設け、該ケーシン
    グ蓋の内面に、中心部より円周方向に向けて放射状に延
    びる固定歯部を有する円盤状の固定グラインダを設け、
    該固定グラインダの固定歯部の中心部に樹脂材料を供給
    する供給ダクトを連通すると共に、 前記固定グラインダの固定歯部に対向して、中心部より
    円周方向に向けて放射状に延びる可動歯部を有する円盤
    状の可動グラインダを、前記ケーシング本体のケーシン
    グ室内に回転駆動可能に設け、 前記可動歯部と固定歯部間で研削されたケーシング室内
    の樹脂材料を前記排出ダクトから吸引するように構成す
    ると共に、 相互に所定の間隙を隔てゝ圧縮衝撃面を対向させた1対
    からなる各圧縮衝撃部材を設け、 前記各圧縮衝撃部材の上方には、前記破砕された各小片
    を順次に供給する投入開口を形成させ、 前記各圧縮衝撃部材の少なくとも何れか一方を他方に対
    して微振動させ得るように構成すると共に、 樹脂材料の供給投入口部に中心部を連通させた固定円盤
    上にあって、複数の回転軌跡上で各固定ピンを順次に植
    設した固定側研磨、整粒手段と、 前記固定円盤に対向して回転駆動可能にさせた可動円盤
    上にあって、前記各固定ピンとは異なる複数の回転軌跡
    上で各可動ピンを順次に植設した可動側研磨、整粒手段
    と、 前記各固定ピンと各可動ピンとの組み合せ外周部にあっ
    て、所望粒度以下の樹脂材料を任意に区分けして排出す
    るための排出口に連通させた分別手段、および所望粒度
    以上の樹脂材料を取出し口に取出す取出し手段とを備
    え、 前記各固定ピンと各可動ピンとの相互間で、前記樹脂材
    料を研磨、整粒し得るように構成したことを特徴とする
    廃棄樹脂成形品の回収・造粒装置。
  12. 【請求項12】 前記可動グラインダの可動歯部と固定
    グラインダの固定歯部の対向する面間の間隙を中心部か
    ら円周方向に向けて次第に狭く形成した請求項9,10
    又は11記載の廃棄樹脂成形品の回収・造粒装置。
  13. 【請求項13】 前記1対から成る各圧縮衝撃部材のう
    ち1つを構成する内側圧縮衝撃面を形成した内側圧縮衝
    撃部材と、 前記内側圧縮衝撃面に所定間隙を隔てゝ対向される他の
    1つを構成する外側圧縮衝撃面を形成した外側圧縮衝撃
    部材と、 前記外側圧縮衝撃部材の外周面所定位置に設置された上
    部振動発生手段とを設け、 前記内側、外側の各圧縮衝撃面間の上方に、小片を供給
    する投入開口を形成させると共に、 前記上部振動発生手段は、前記外側圧縮衝撃部材の外周
    面に設けた1の又は、直径方向に2つの回転駆動源と、
    フライホイールとから成り、前記フライホイールを回転
    伝達手段を介して前記回転駆動源の回転力を伝達するよ
    うに構成した請求項10又は11記載の廃棄樹脂成形品
    の回収・造粒装置。
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