JP2003127140A - タイルカーペットの樹脂材料分離方法 - Google Patents

タイルカーペットの樹脂材料分離方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも表面パイル層と樹脂裏打ち層を有
するタイルカーペットの、表面パイル層を形成する繊維
成分を実質的に分離した樹脂裏打ち層を樹脂材料として
回収する方法を提供する。 【解決手段】 タイルカーペットの粗切断物を、剪断刃
の刃先間隔を調整した剪断式粉砕機で粉砕し、該粉砕物
中の繊維成分をダスト分離装置により風力分離する。次
に、風力分離して回収した該粉砕物を横型スイングハン
マクラッシャで粉砕し、2種のダスト分離装置に順次輸
送して、該粉砕物中の繊維成分を風力分離し、タイルカ
ーペットの、表面パイル層を形成する繊維成分を実質的
に分離した樹脂裏打ち層を樹脂材料として回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面パイル層と樹
脂裏打ち層を有するタイルカーペットの、表面パイル層
を形成する繊維層を分離し、実質的に繊維成分が除去さ
れた樹脂裏打ち層を樹脂材料として回収するタイルカー
ペットの樹脂材料分離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より使用済みカーペット類、特にタ
イルカーペットは殆ど建築廃材としてリサイクルされる
ことなく廃棄処分されていた。ところが、近年、地球環
境の保護と資源の有効活用の観点から、廃タイルカーペ
ットのリニューアルに伴う廃材、残材の処理が課題とな
っている。現在、タイルカ−ペットのバッキング材の9
割以上が塩化ビニール樹脂に依存しており、適性処理及
びリサイクル方法の開発が望まれている。
【0003】タイルカーペットのリサイクル方法として
は、各種方法が提案されている。例えば、表面パイル層
と樹脂裏打ち層の剥離を容易にしてカーペットのリサイ
クルを可能とするものとして、特開平8−289837
号は、表面パイル層の裏側に60℃以上の温水に可溶な
ポリビニルアルコールからなる目止め層を積層したカー
ペットとしている。また、特開平6−343542号で
は、表面パイル層と樹脂裏打ち層の間に水や温水に浸漬
することにより分解する紙やフィルムを接着固定したカ
ーペットとすることを提案している。
【0004】また、カーペット廃材をリサイクル方法と
して、特公平7−110530号は、粉砕後に、カーペ
ットの樹脂裏打ち層としてバージン原料とバージン原料
の間に積層して再生する方法、特開平11−10509
6号は、カーペット廃材を利用してシートを作成する方
法、特開平7−32520号は、カーペット廃材の粉砕
物をタイルカーペットの樹脂裏打ち層の材料の一部と
し、バンバリーミキサーで混練、カレンダー圧延してカ
ーペットタイルを製造する方法を提案している。一方、
カーペットを粉砕、分離する方法としては、特開平9−
173197号のカーペットを極低温で、衝撃力を与え
て粉砕し、表面パイル層を分離してリサイクルする方法
がある。また、特開平9−418号のじゅうたんをリサ
イクルするための方法および装置として、じゅうたん布
地を小片に裁断した後に割れ目付けの金床板にハンマー
部材で強く打ち当てる形式の粉砕機を用いて、重合体繊
維と樹脂裏打ち層を分解し、繊維成分を分離回収する方
法及び装置があるが、この方法及び装置はじゅうたんか
ら繊維成分を分離回収することを目的とするものであ
り、繊維成分の分離精度は高いものの、この種の粉砕機
を使用する方法では、分離回収されたもう一方の裏打ち
層の樹脂成分は、前記金床板とハンマー部材間での切断
作用が衝撃作用より大きくなって切断されてしまうた
め、繊維分の分離が不十分となり、良好な樹脂回収がで
きないという問題があった。更に、特開2001−62
832号の基材層及び繊維層を含む熱可塑性樹脂成形品
をカッタミルで小片に破砕した後に衝撃磨砕力を付加し
て基材層から繊維層を分離、回収する方法及び装置、特
開2000−61941号の自動車カーペット端材を裁
断、粉砕、分離、ペレット化する方法が提案されてい
る。上記したごとくタイルカーペットの樹脂裏打ち層を
素材としての樹脂材料としてリサイクルするにあたっ
て、表面パイル層と樹脂裏打ち層を分離することが必要
となるが、前記した以外の方法で、その最も効率的な方
法としては、羽車などによりカーペットを叩くことによ
り、粉砕分離する方法が公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在、使用されている
タイルカーペットの大部分は、大きく分けて上層と下層
に区分される。そして、1998年の生産量で見ると、
上層の素材は、ナイロン,ポリプロピレンが96%を占
め、下層の素材は97%がPVCで構成されている。ペ
ーストゾルト方式により製造されたタイルカーペット
は、表面パイル層が樹脂裏打ち層に植設されているた
め、表面パイル層と樹脂裏打ち層は剥離し難く、両層を
分離してリサイクルすることは容易でなかった。
【0006】また、タイルカーペットを粉砕して樹脂裏
打ち層を、素材としての樹脂材料として回収するために
は、表面パイル層を形成する繊維成分を精度良く分離す
ることが必要であった。例えば、上述の羽車などにより
カーペットタイルを叩いて粉砕する形態の衝撃式粉砕機
で粉砕した場合、表面パイル層を形成する繊維成分は解
されて綿状になって膨らみ、樹脂成分の一部は繊維成分
と分離はされるものの、綿状になった繊維成分と樹脂分
が絡み合ってうまく分離できず、一般に期待される程度
の分離を行うことが困難で、効率が上がらないという問
題があった。
【0007】ここに、特開平9−173197号の方法
は、カーペットを低温で、衝撃力を与えて粉砕し、表面
パイル層を分離してリサイクルするものであり、具体的
には、―30℃という低温での衝撃破砕を行って粉砕・
分離する方法であるため、低温にして粉砕、分離するた
めの専用の設備が必要となり、その冷却・粉砕に関わる
処理コストが嵩むという点に問題があった。
【0008】一方、タイルカーペットの廃材をリサイク
ルする方法として、前述したように、特公平7−110
530号では、タイルカーペットを粉砕後に、カーペッ
トの樹脂裏打ち層としてバージン原料とバージン原料の
間に積層して再生する、特開平11−105096号の
方法は、カーペット廃材を利用してシートを作成する方
法、特開平7−32520号の方法は、カーペット廃材
の粉砕物をタイルカーペットの樹脂裏打ち層の材料の一
部とし、バンバリーミキサーで混練、カレンダー圧延し
てカーペットタイルを製造する提案である。しかし、こ
れらはバージン樹脂に混合又はバージン樹脂と積層して
リサイクルする方法で、タイルカーペット及びカーペッ
トの製造装置を使用してリサイクルされるものであり、
その方法は限定されるものである。しかも、裏打ち樹脂
として使用される塩化ビニル樹脂の溶融温度と表面パイ
ル層を構成する繊維成分、例えば、ナイロン,ポリエス
テルの溶融温度は異なるため、タイルカーペット廃材を
リサイクルする際には、その性状、すなわち繊維成分の
混入割合に合わせて、製造条件をコントロールしなけれ
ばならないという問題があった。
【0009】また、特開2001−62832号の基材
層及び繊維層を含む熱可塑性樹脂成形品をカッタミルで
小片に破砕した後に衝撃磨砕力を付加して基材層から繊
維層を分離、回収する方法及び装置については、衝撃磨
砕力を付加して基材層から繊維層を分離、回収する工程
がバッチ処理で行われるため、処理能力を上げて連続的
に処理するためには、大掛りな装置が必要となる点に問
題があった。更に、特開2000−61941号は、自
動車カーペット端材をリサイクルするために裁断、粉
砕、分離、ペレット化する方法で、粉砕を大きいメッシ
ュから小さいメッシュの粉砕機で行い、小さいメッシュ
を3mmから5mmとする方法であるが、剪断式粉砕機
を使用して粉砕した場合、大きいメッシュで粉砕した後
に小さいメッシュを設置した粉砕機で粉砕することのみ
では、繊維層と樹脂裏打ち層の分離が十分に達成できな
いという問題があった。
【0010】実際に、繊維成分が混入し、分離が十分で
ない裏打ち樹脂を樹脂材料として使用して、シート化し
てリサイクルした場合、繊維成分の混入により、空気を
巻き込んでシート表面に凹凸が生じて表面性が損なわれ
る、或いは、樹脂の溶融粘度が上がって成形加工性が低
下し、できあがった製品の品質が損なわれるという問題
があった。そのため、タイルカーペットから樹脂裏打ち
層を樹脂材料の素材としてリサイクルする上で、表面パ
イル層を形成する繊維成分をできるだけ安価な装置を用
いて精度良く分離することが望まれていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の項を内容
とする。 (1)少なくとも表面パイル層と樹脂裏打ち層からなる
タイルカーペットの、表面パイル層を形成する繊維成分
を実質的に分離した樹脂裏打ち層を樹脂材料として回収
するタイルカーペットの樹脂材料分離方法であって、タ
イルカーペットを剪断式粉砕機により粉砕して粉砕物と
する第一粉砕工程と、前記粉砕物に含まれる繊維成分を
風力分離装置により風力分離する第一風力分離工程、前
記風力分離した樹脂粉砕物をスイングハンマクラッシャ
で粉砕する第二粉砕工程、該粉砕物を風力分離装置で風
力分離する第二風力分離工程からなることを特徴とする
タイルカーペットの樹脂材料分離方法。 (2)前記第一粉砕工程において剪断式粉砕機を用い、
更に粉砕された粉砕物の大きさを規制するパンチングメ
タル又は格子からなるスクリーンを設置することにより
粉砕された該粉砕物の粒径を5mm以上20mm以下に
することを特徴とする(1)記載のタイルカーペットの
樹脂材料分離方法。 (3)タイルカーペットを前記第一粉砕工程で粉砕処理
する前に、予め、切断物の大きさを1cm以上5cm以
下に切断しておくことを特徴とする(1)又は(2)記
載タイルカーペットの樹脂材料分離方法。
【0012】(4)前記第一粉砕工程において使用する
剪断式粉砕機の回転刃と固定刃の刃先間隔を0.4mm
以上3mm以下となるように調整することを特徴とする
(1)〜(3)の何れか1記載のタイルカーペットの樹
脂材料分離方法。 (5)前記剪断式粉砕機の回転刃と固定刃の刃先間隔を
調整するために、回転刃及び/又は固定刃の刃先を削り
落として調整することを特徴とする(1)〜(4)の何
れか1記載のタイルカーペットの樹脂材料分離方法。 (6)前記スイングハンマクラッシャが、横型スイング
ハンマクラッシャであることを特徴とする(1)記載の
タイルカーペットの樹脂材料分離方法。
【0013】(7)前記横型スイングハンマクラッシャ
の回転体の軸方向に対して平行な軸心回りにその一端側
が回転自在に固定される複数の衝撃ハンマをそれぞれ板
状とすると共に、これら複数の衝撃ハンマを1枚と、も
しくは2枚以上を1組とし、それぞれの板状衝撃ハンマ
の面方向が前記回転体の軸方向に対して直角であり、か
つ、互いに所定間隔を開けて配置されていることを特徴
とする(1)又は(6)記載のタイルカーペットの樹脂
材料分離方法。 (8)前記横型スイングハンマクラッシャを用い、更に
粉砕された粉砕物の大きさを規制するパンチングメタル
又は格子からなるスクリーンを設置し、該粉砕物の粒径
が2mm以上7mm以下に粉砕することを特徴とする
(1)〜(7)の何れか1記載のタイルカーペットの樹
脂材料分離方法。
【0014】(9)第一風力分離工程及び第二風力分離
工程で使用する風力分離装置が、上部に真空吸引口を設
け下部に空気補給口を設けた縦円筒形の分離塔内に円形
板をその周囲に通気間隙が存するように水平に支持し、
該円形板の中心部に空気輸送管によって剪断式粉砕機又
はスイングハンマクラッシャで粉砕したタイルカーペッ
トの粉砕物を搬入させ、該粉砕物を円形板の周縁部から
落下させるとともに表面パイル層を形成する繊維成分を
空気補給口から入って分離塔内を上昇する空気流に乗せ
て真空吸引口に吸引させるようにしたダスト分離装置で
あることを特徴とする(1)記載のタイルカーペットの
樹脂材料分離方法。 (10)第二風力分離工程で使用する風力分離装置が、
水平に配置されるとともに出口側を除いて周縁に囲枠を
立設した平板状の揺動皿からなり、前記出口側の底面に
開口を設けるとともに該開口に該開口を覆いかつ所定の
網目を有するネットを配設し、出口側に前後動して供給
される前記粉砕物を前側に順次送る揺動皿と、前記開口
にその下側から空気を吹き上げるブロワーと、前記ネッ
ト上方に所定の間隔離して対向位置する真空吸引口を配
設した吸引ダクトとからなり、前記揺動皿の前後動に伴
いネット上面を通過して排出される混合物中の繊維成分
を前記ブロワーにより吹き上げられた空気と共に真空吸
引により吸引するようにしたダスト分離装置であり、該
ダスト分離装置で、タイルカーペットの表面パイル層を
形成する繊維成分と樹脂裏打ち層からなる樹脂成分を分
離することを特徴とする(1)記載のタイルカーペット
の樹脂材料分離方法。
【0015】(11)第二風力分離工程で使用する風力
分離装置が、上部に真空吸引口を設け下部に空気補給口
を設けた縦円筒形の分離塔内に円形板をその周囲に通気
間隙が存するように水平に支持し、該円形板の中心部に
空気輸送管によってスイングハンマクラッシャで粉砕し
たタイルカーペットの粉砕物を搬入し、該粉砕物を円形
板の周縁部から落下させるとともに表面パイル層を形成
する繊維成分を空気補給口から入って分離塔内を上昇す
る空気流に乗せて真空吸引口に吸引させるようにしたダ
スト分離装置の後に、更に、水平に配置されるとともに
出口側を除いて周縁に囲枠を立設した平板状の揺動皿か
らなり、前記出口側の底面に開口を設けるとともに該開
口に該開口を覆いかつ所定の網目を有するネットを配設
し、出口側に前後動して供給される前記粉砕物を前側に
順次送る揺動皿と、前記開口にその下側から空気を吹き
上げるブロワーと、前記ネット上方に所定の間隔離して
対向位置する真空吸引口を配設した吸引ダクトとからな
り、前記揺動皿の前後動に伴いネット上面を通過して排
出される混合物中の繊維成分を前記ブロワーにより吹き
上げられた空気と共に真空吸引により吸引するようにし
たダスト分離装置を、直列に接続することによりタイル
カーペットの表面パイル層を形成する繊維性成分を樹脂
裏打ち層からなる樹脂成分から分離することを特徴とす
る(1)、(9)及び(10)の何れか1記載のタイル
カーペットの樹脂材料分離方法。 (12)前記ダスト分離装置における分離塔の略下半部
を漏斗状に形成するとともに、該分離塔内に円形板を上
下動自在に吊下支持することにより通気間隙を調節可能
としたダスト分離装置であることを特徴とする(9)又
は(11)記載のタイルカーペットの樹脂材料分離方
法。
【0016】(13)前記ダスト分離装置において、網
目の大きさの異なる数種類のネットを形成し、これらを
前記開口に交換自在に配設できるようにしたダスト分離
装置を使用することを特徴とする(10)又は(11)
記載のタイルカーペットの樹脂材料分離方法。 (14)前記ダスト分離装置において、真空吸引口を上
下動できるようにしてネットとの間隔を自在に変更でき
るようにしたダスト分離装置を使用することを特徴とす
る(10)、(11)及び(13)の何れか1記載のタ
イルカーペットの樹脂材料分離方法。 (15)表面パイル層と樹脂裏打ち層を有するタイルカ
ーペットの、表面パイル層を形成する繊維層成分を、実
質的に分離した樹脂裏打ち層を樹脂材料として回収する
タイルカーペットの樹脂材料分離方法において、第二風
力分離工程で回収した樹脂成分を、比重分離機で比重分
離することを特徴とする(1)〜(14)の何れか1記
載のタイルカーペットの樹脂材料分離方法。 (16)表面パイル層と樹脂裏打ち層を有するタイルカ
ーペットの、表面パイル層を形成する繊維層成分を、実
質的に分離した樹脂裏打ち層を樹脂材料として回収する
タイルカーペットの樹脂材料分離方法において、第二風
力分離工程で回収した樹脂粉砕物又は該樹脂粉砕物を比
重分離して回収した樹脂回収物を、更に、篩により篩選
別することを特徴とする(1)〜(15)の何れか1記
載のタイルカーペットの樹脂材料分離方法。
【0017】(17)篩選別工程で使用される篩の目開
きが、1mm以上7mm以下である篩を用いることを特
徴とする(16)記載のタイルカーペットの樹脂材料分
離方法。 (18)タイルカーペットの樹脂裏打ち層が塩化ビニル
樹脂製である(1)〜(17)の何れか1記載のタイル
カーペットの樹脂材料分離方法。 (19)表面パイル層と樹脂裏打ち層を有するタイルカ
ーペットの、表面パイル層を形成する繊維層成分を、実
質的に分離した樹脂裏打ち層を樹脂材料として回収する
ことを特徴とする請求項1〜請求項18の何れか1項記
載の分離方法により分離してなるタイルカーペットの回
収樹脂材料。
【0018】本発明において、被処理対象物であるタイ
ルカーペットの製品形状は、例えば、50cm×50c
m、厚み約6mmで、表面パイル層と樹脂裏打ち層の厚
みがほぼ同じ程度のものであり、例えば、繊維成分が約
14%程度含有するものが好ましい。
【0019】本発明で使用するタイルカーペットとして
は、カーペット製造時に生じる裁断端材屑やリニューア
ル時に廃棄される物等を含むが、特にポリ塩化ビニル等
の熱可塑性樹脂からなるバッキング材にて裏打ちされた
ものである。表面パイル層の繊維素材としては、ナイロ
ンフィラメント、ポリプロピレンフィラメント、ウー
ル、アクリル、ポリエステルフィラメントが使用されて
いるが、その内、ナイロンフィラメントが75%以上を
占めている。樹脂裏打ち層を構成する素材としては、塩
化ビニール樹脂、ビチューメン、ポリウレタン樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂等があるが、日本で製造されるタイ
ルカーペットは、塩化ビニール樹脂が97%(1998
年)を占める。樹脂裏打ち層が、塩化ビニル樹脂製から
なるタイルカーペットにおいては、表面パイル層を形成
する繊維成分を精度良く分離すれば、回収される樹脂
は、塩化ビニール樹脂であるため、加工性が高く、用途
も多いため、その利用価値は高い。
【0020】本発明のタイルカーペットの樹脂材料分離
方法の第一粉砕工程で、タイルカーペットの粉砕は、剪
断式粉砕機を使用することにより容易に行うことができ
る。本発明で使用する剪断式粉砕機は、例えば、図3に
示し、以下で説明するが、この剪断式粉砕機でタイルカ
ーペットを粉砕した場合、表面パイル層を形成する繊維
層も切断されて、タイルカーペットの粉砕物が回収され
る。タイルカーペットを剪断式粉砕機で粉砕する場合、
該剪断式粉砕機には、通常、パンチングメタル又は格子
からなるスクリーンが設置され、該スクリーンの開口径
を選択することにより、所望の粒径の粉砕物を回収する
ことができる。
【0021】更に、第一粉砕工程において使用される剪
断式粉砕機の回転刃及び固定刃の刃先間隔を0.4mm
以上3mm以下、好ましくは、0.7mm以上2mm以
下となるように調整することで、後述するように、第一
風力分離工程での繊維成分の分離性が向上し、その結
果、最終的に回収される樹脂中の繊維成分の分離レベル
が向上することとなる。これは、タイルカーペットの表
面パイル層が樹脂裏打ち層に植設されているため、通常
の剪断式粉砕機でタイルカーペットを粉砕すると、樹脂
表面に植設された繊維成分は切断されて粉砕物が回収さ
れる。一方、剪断式粉砕機の回転刃と固定刃の刃先間隔
を調整した剪断式粉砕機を用いて粉砕した場合、繊維成
分の粉砕刃間での切断作用が小さくなり、樹脂成分や繊
維成分が回転刃に引っ掛かって、繊維成分が切断される
前に、樹脂成分を繊維成分からこさげ落としたり、繊維
成分を樹脂成分から引き抜く作用が生じて分離され、分
離精度が向上するものである。
【0022】剪断式粉砕機の回転刃及び固定刃の刃先間
隔を調整する方法として、回転刃及び/又は固定刃の刃
先をヤスリ等で削り落して調整することもできる。その
場合、回転刃及び/又は固定刃の刃先の削り落とすレベ
ルは、繊維が切れ難くて樹脂分が粉砕可能なレベルが好
ましく、回転刃と固定刃の刃先間の間隔が、0.4mm
以上3mm以下、好ましくは、0.7mm以上2.3m
m以下となるようにヤスリ等で削ってクリアランスを調
整する、或いは、通常の剪断式粉砕機における固定刃と
回転刃の刃先間隔を変更することにより達成される。ヤ
スリで粉砕刃を削り落とす場合、固定刃と回転刃の両
方、或いは、片方のみを削り落とすことが可能である
が、通常、固定刃と回転刃のクリアランスは、0.3m
m程度であるので、両方の刃先を削り落とす場合、その
削り代は0.05mm以上1.35mm以下となるが、
最終的に回収される樹脂粉砕物中に含まれる繊維成分の
分離性及びタイルカーペットの粉砕効率の点から、0.
2mm以上1mm以下が好ましい。また、回転刃及び/
又は固定刃の刃先を削る代わりに、切断のための刃が付
けられてない回転刃及び固定刃を使用することも可能で
ある。
【0023】タイルカーペットを回転刃及び固定刃の刃
先を削った剪断式粉砕機を使用して粉砕する場合、予め
粗切断した後に粉砕する方が好ましい。粗切断する大き
さとしては、1cm以上5cm以下、好ましくは2cm
以上3cm以下である。また、剪断式粉砕機には、粉砕
された粉砕物の大きさを規制するパンチングメタル又は
格子からなるスクリーンを設置して、該粉砕物の粒径が
5mm以上20mm以下、好ましくは、5mm以上10
mm以下に粉砕することが繊維成分の分離効率の点から
好ましい。
【0024】本発明のタイルカーペットの樹脂材料分離
方法の第二粉砕工程で使用される粉砕機は、後述するよ
うにハンマからなる回転刃を回転して粉砕するスイング
ハンマクラッシャである。このスイングハンマクラッシ
ャは、回転軸の円周に設置された複数のハンマを回転軸
の回転により回転駆動させ、被処理物に衝撃を与え、そ
の衝撃力により粉砕するものであり、ハンマクラッシャ
の1つである。
【0025】建設産業調査会、廃棄物処理・再資源化技
術ハンドブック編集委員会編「廃棄物処理・再資源化技
術ハンドブック」によると、ハンマクラッシャには、横
型リングハンマクラッシャ、横型スイングハンマクラッ
シャ、竪型リングハンマクラッシャ、竪型スイングハン
マクラッシャの4種のハンマクラッシャが記載されてい
るが、これらの中でも本発明で使用するのは、スイング
ハンマクラッシャである。更に、スイングハンマクラッ
シャの中でも横型スイングハンマクラッシャが最も好ま
しい。
【0026】リングハンマクラッシャでは、リングハン
マによる被処理物のスクリーンへの押出し作用により、
衝撃・すり潰して破砕するため、本発明で使用するスイ
ングハンマクラッシャに比べて、本発明における被処理
物であるタイルカーペットを粉砕する場合、樹脂裏打ち
材に植設された繊維成分を叩き解して樹脂裏打ち材から
分離する効果が小さくなる。また、前記したごとくスイ
ングハンマクラッシャの中でも横型スイングハンマクラ
ッシャが最も好ましく、回転軸の円周に一端を固定して
回転自由に設置された複数のハンマを回転軸の回転によ
り生じる遠心力により回転軸に対して鉛直方向に開いて
回転駆動させ、被処理物に衝撃を与え、その衝撃力によ
り粉砕するものである。
【0027】前記横型スイングハンマクラッシャの衝撃
ハンマは、モーターにより回転駆動される回転体の軸方
向に対して平行の軸心回りに、その一端側が回転自在に
固定して複数の衝撃ハンマがそれぞれ板状であると共
に、これら複数の衝撃ハンマの1枚、又は2枚以上を1
組として、それぞれの面方向が前記回転体の軸方向に対
して直角で、かつ、互いに所定間隔を開けて配置された
ものを使用することが好ましい。2枚を1組とした衝撃
ハンマを使用する場合、2枚の衝撃ハンマが密接に接合
しないように片方の衝撃ハンマに突起を設けて間隔を取
るように設置すると、衝撃を与える断面積が2枚分の断
面積を有する1枚の板状の衝撃ハンマを使用するより
も、タイルカーペットの粉砕物に与える衝撃頻度を高め
ることができる。2枚の衝撃ハンマの間隔は、供給する
被処理物の大きさや粉砕機の能力に合わせて選択するこ
とが好ましいが、例えば、11KWの動力を有する横型
スイングハンマクラッシャを使用する場合、5mm以上
10mm以下程度に設定することが好ましい。
【0028】この横型スイングハンマクラッシャに、本
体下部にパンチングメタル又は格子からなるスクリーン
をセットすることにより、その開口を通過する粒度に達
するまで被処理物は繰り返し粉砕され、開口を通過して
排出される。スイングハンマクラッシャの回転刃は一端
が回転ポールに懸架されて固定されていないため、材料
(タイルカーペットの粉砕物)を投入して粉砕する際
に、タイルカーペットの粉砕物や繊維成分からなる綿状
ゴミが回転刃に引っ掛かって負荷がかかった場合、回転
刃が逃げて、許容負荷以上の負荷がかかり難い点に特徴
が有る。このようにタイルカーペットを粉砕して繊維成
分を分離する場合、前記4種のハンマクラッシャのうち
の横型スイングハンマクラッシャが最も有効である。横
型スイングハンマクラッシャの中でも、刃の形状を最適
な物に容易に交換して変更しやすいこと、刃の回転数が
高いこと等の理由により、その一機種としてバルツ型粉
砕機が本発明の実施に好適である。
【0029】特に、横型スイングハンマクラッシャは、
通常、スクリーンが設置され、高速でハンマからなる回
転刃を回転して粉砕するため、前記ハンマクラッシャに
対して、被処理物に与える衝撃頻度が高い点が特徴であ
る。その回転数は、1000rpm以上1800rpm
以下である場合、粉砕効率が高く、望ましい態様であ
る。また、横型スイングハンマクラッシャを使用する
と、スクリーンの開口径で粉砕物の大きさをコントロー
ルでき、被処理物の滞留時間を制御することができる。
【0030】すなわち、横型スイングハンマクラッシャ
でタイルカーペットを粉砕した場合、ハンマからなる回
転刃により被処理物に衝撃を与えることで、繊維成分が
植設された樹脂裏打ち材を叩いて砕くため、繊維成分と
樹脂裏打ち層の樹脂成分の分離を効率的に行うことがで
きる点に特徴を有する。
【0031】本発明の横型スイングハンマクラッシャに
は、吸引用エアダクトをその所定の部位、例えば、図6
に示すように、粉砕された粉砕物がスクリーン9の開口
を通過して落下する粉砕機内部6に設け、この横型スイ
ングハンマクラッシャの内部をブロワーに接続した前記
吸引エアダクトから吸引することによって、粉砕により
生じたタイルカーペットの粉砕物を吸引回収することが
でき、更に、格子又はパンチングメタルからなるスクリ
ーンを通過する粉砕物の通過速度を前記吸引ダクトによ
る吸引で向上することで、処理速度を向上させ、粉砕機
内部における被処理物の詰まり、付着を防止する作用を
併せ持たせることができる。
【0032】ところで、本発明の第一粉砕工程と第二粉
砕工程において、タイルカーペットの粉砕を剪断式粉砕
機のみを使用してスクリーンの開口径を小さくするよう
にして2段階で行った場合、前述の様に、タイルカーペ
ットの樹脂裏打ち層の樹脂成分の粉砕と共に、表面パイ
ル層を形成する繊維成分が切断され、樹脂裏打ち層に繊
維成分が植設されたままの粉砕物として回収されるた
め、該粉砕物を風力分離装置、篩選別機、比重分離機を
どのように組み合わせて処理しても、繊維成分と樹脂成
分を分離することが困難であった。
【0033】一方、予め、タイルカーペットを剪断式粉
砕機で粉砕しないで、スイングハンマクラッシャで粉砕
すると、繊維成分が回転刃に絡まって粉砕機内部に貯ま
り、スイングハンマクラッシャの運転時に負荷がかか
り、粉砕効率が上がらないという問題があった。また、
前述の羽車などによりカーペットタイルを叩いて粉砕す
る形態のスイングハンマクラッシャを使用した場合にお
いても、表面パイル層を形成する繊維成分は解されて膨
らみ、樹脂成分の一部は繊維成分と分離されるものの、
綿状になった繊維成分は切断されず、樹脂と該繊維成分
が絡み合って分離し難く、効率が上がらないという問題
があった。
【0034】これに対して、予め、タイルカーペットを
剪断式粉砕機で粉砕した粉砕物をスイングハンマクラッ
シャで粉砕すると、繊維成分は剪断式粉砕機で細かく切
断されるため、回転刃に絡み付いて負荷がかかる、スイ
ングハンマクラッシャの内部に繊維成分が溜まって排出
されないという問題が生じ難くなる。
【0035】タイルカーペットの粉砕は、粉砕物の大き
さを規制するパンチングメタル又は格子からなるスクリ
ーンを設置した剪断式粉砕機を用いることにより、所望
の大きさの粉砕物を得ることができ、該粉砕物の粒径が
5mm以上20mm以下、好ましくは、5mm以上10
mm以下に粉砕することが好ましい。この粉砕物の粒径
が20mm以上では、前述のように、第二粉砕工程にお
いて、タイルカーペットの繊維成分がスクリーンの上部
に貯まり易くなり、粉砕機の負荷が高くなって、粉砕効
率が低下するという問題が生じる。一方、5mm未満で
は、粉砕効率が低下する。
【0036】更に、粉砕物の粒径が10mmより大きく
なるように選択した場合は、第二粉砕工程で、横型スイ
ングハンマクラッシャのスクリーン上部に堆積する繊維
成分を吸引回収するために、該ハンマクラッシャの内部
に接続した吸引エアダクトから吸引するブロワーとし
て、例えば、圧力が1000mmAq以上であるルーツ
ブロワ−等の、能力の高い設備が必要となる。そのた
め、粉砕物の粒径は5mm以上10mm以下となるよう
に選択することが好ましく、その結果、タイルカーペッ
トの繊維成分が粉砕機の回転刃に絡まったり、スクリー
ンの上部に貯まることが防止され、タイルカーペット粉
砕物を容易に回収することができ、横型スイングハンマ
クラッシャで粉砕処理される過程で、繊維成分が樹脂成
分から十分に剥離される。
【0037】また、剪断式粉砕機で粉砕した該粉砕物を
横型スイングハンマクラッシャで粉砕する場合、粉砕物
の大きさを規制するパンチングメタル又は格子からなる
スクリーンを設置して該粉砕物の粒径が2mm以上7m
m以下、好ましくは3mm以上7mm以下に粉砕するこ
とが望ましい。これは、該粉砕物の粒径が2mm未満で
は、微粉が多く発生して樹脂粉砕物の回収率が著しく低
下し、7mmを超えると、回収樹脂粉砕物と繊維成分か
らなる綿状ゴミとの分離性が損なわれるためである。粉
砕物粒径の調整は、粉砕機に設置するスクリーンの開口
の大きさを選択することにより達成され、横型スイング
ハンマクラッシャに設置したスクリーンの開口径が小さ
くなると、粉砕時間が長くなって、処理効率が低下する
ため、第二粉砕工程で回収される粉砕物は、3mm以上
7mm以下の粒径となるように、スクリーンの開口径を
選定して粉砕することが好ましい。
【0038】また、タイルカーペットの粗切断、剪断式
粉砕機での第一粉砕工程、横型スイングハンマークラッ
シャでの第二粉砕工程における粉砕は、順次、タイルカ
ーペットの粉砕物の粒径が細かくなるようにスクリーン
を選択して粉砕することが、繊維成分からなる綿状ゴミ
の分離性が向上するため、好ましい。
【0039】本発明のタイルカーペットの樹脂材料分離
方法の第一風力分離工程及び第二風力分離工程で使用さ
れる風力分離装置は、公知の風力分離装置を使用するこ
とができるが、特開2000−37663号に示される
ダスト分離装置(以下、ダスト分離装置39(A)と記
載する。)を用いることが好ましい。また、第二風力分
離工程に使用する風力分離装置は、特開2000−37
663号又は特願2001−02738号(以下、ダス
ト分離装置39(B)と記載するが、詳細は後述す
る。)に示されるダスト分離装置及び両者を直列に配設
したものを使用することが望ましい。
【0040】一般に使用される公知の風力分離装置とし
ては、分級装置の機構を有する乾式の装置が応用され、
使用されているものが大半である。日刊工業社出版の
「粉体機器・装置ハンドブック」の風力分級装置の項に
よると、分級装置は、そのメカニズムにより、重力分
級、慣性分級、遠心分級の3者に分類されており、その
代表的な機種が示されている。重力分級として水平流
型、垂直流型、ジグザグ型が、慣性分級として直線型、
曲線型、ルーバー型が、遠心分級としてサイクロン、フ
ァントンゲレン、クラシクロン、ディスパーション、セ
パレータ、ミクロプレックスが挙げられ、遠心分級機と
して回転羽付きの遠心分級機も示されている。
【0041】前述のダスト分離装置は、自動車内装材等
の廃棄物を粉砕することによってできる破砕チップと綿
状ゴミとの混合物を分離することを目的として開発した
風力分離装置である。ダスト分離装置39(A)は、上
部に真空吸引口を設け下部に空気補給口を設けた縦円筒
形の分離塔内に円形板をその周囲に通気間隙が存するよ
うに水平に支持し、該円形板上の中心部に空気輸送管に
よって、表面パイル層を形成する繊維成分と樹脂裏打ち
層からなる樹脂成分の混合物からなるタイルカーペット
の粉砕物を搬入させ、該樹脂成分の粉砕物を円形板の周
縁部から落下させるとともに粉砕された表面パイル層を
形成する該繊維成分を空気補給口から入って分離塔内を
上昇する空気流に乗せて真空吸引口に吸引することを特
徴とする。
【0042】さらに、前記ダスト分離装置39(A)
は、分離塔の略下半分を漏斗状に形成するとともに、該
分離塔内に円形板を上下動自在に吊下支持することによ
り通気間隙を調節可能としたことを特徴とするものであ
る。また、樹脂粉砕物中に僅かに繊維成分からなる綿状
ゴミが混入する分離レベルにする、かつ、連続的に、綿
状ゴミ類を効率良く分離するのに適した風力分離装置で
ある。
【0043】タイルカ−ペットの切断物は、剪断式粉砕
機で粉砕された後、第一風力分離工程においてダスト分
離装置39(A)で表面パイル層を形成する繊維成分を
風力分離することにより、引き続き、第二粉砕工程にお
いて粉砕処理されるスイングハンマクラッシャでの粉砕
時のトラブル、すなわち、回転刃に絡み付いて負荷がか
かる、スイングハンマクラッシャの内部に繊維成分が溜
まって排出されないという問題を低減し、繊維成分から
なる綿状ゴミが分離された樹脂回収物が衝撃粉砕される
ことにより、分離効率を向上するものである。内部に吸
引エアダクトを接続したスイングハンマクラッシャに導
入されて衝撃粉砕された樹脂粉砕物は、更に、第二風力
分離工程で表面パイル層を形成する維成分の綿状になっ
たものが風力分離される。
【0044】第二風力分離工程において、ダスト分離装
置39(A)及びダスト分離装置39(B)を直列に接
続して使用した場合、ダスト分離装置39(A)から回
収された樹脂裏打ち層からなる粉砕物は、ダスト分離装
置39(B)の遥動皿に受け入れると共に遥動させるこ
とにより粉砕物を出口側に順次送る。この間、粉砕物の
外表面に付着し、前記分離塔では取れなかった綿状物
は、互いに隣り合う粉砕物が擦れ合うことによって落と
される。このようにしてネット上面に達すると、下側か
ら吹き上げられ上昇する空気流に押され軽い綿状ゴミ類
は舞い上がり真空吸引口に吸引され、一方、粉砕物は重
いため舞い上がることなく排出される。この操作によ
り、タイルカーペットの樹脂裏打ち層からなる樹脂粉砕
物は更に純度が高くなる。
【0045】前記真空吸引口とネットとの間隔又はネッ
トの網目の大きさは、タイルカーペットの粉砕物によっ
て、それぞれ効率的に樹脂粉砕物と繊維成分との分離が
行われるように適宜所定量に設定される。また、該ダス
ト分離装置39(B)は、一般に分離塔(ダスト分離装
置39(A))と直列に組み合わせて使用されるが、粉
砕物の状態によっては、ダスト分離装置39(B)単独
で使用することも可能である。
【0046】タイルカーペットの表面パイル層を形成す
る繊維成分と樹脂裏打ち層からなる樹脂成分の分離精度
を向上する方法として、前記ダスト分離装置から回収さ
れた樹脂粉砕物を比重分離機にて比重分離することも繊
維成分との分離精度を向上する上で有効である。
【0047】本発明で使用される比重分離機の原理図を
図11に示す。建設産業調査会出版の「廃棄物処理・再
資源化技術ハンドブック」によると、一般に流体として
水を使用する代わりに空気を使用し、ゴミの比重選別法
として研究開発が進められているものである。この装置
において、比重の異なる物質を、それらの終末速度に近
い空気流に入れると、軽比重の物質は上層に、重比重の
物質は下層へと層を形成する。これらの層を乱さないよ
うにして最下部のスクリーンに振動を与え、比重差によ
る浮遊状態の差と振動による関わり合いとの差によって
分離分級する機構となっており、傾斜を利用することに
よって重比重物は傾斜上部106へ移動させるととも
に、軽比重物は傾斜下部105へ移動させてそれぞれの
物質を取出して選別分離する物である。
【0048】前記ダスト分離装置から回収したタイルカ
−ペットの粉砕物を比重分離機で処理した場合、樹脂裏
打ち層からなる樹脂成分は重比重物として傾斜上部10
6へ移動されて回収され、表面パイル層を形成する繊維
成分は、その一部が軽比重物として傾斜下部105へ、
綿状となったものは、空気流に吹き上げられて分離され
る。繊維成分の大半は、空気流に吹き上げられるため、
前記傾斜スクリーン上部に集塵機に接続された吸引用エ
アダクトを設置して吸引することにより、繊維成分を分
離、回収することができ、作業環境を清浄とするため好
ましい。
【0049】また、前記ダスト分離装置から回収された
樹脂粉砕物又は前記比重分離機により分離して回収した
樹脂粉砕物を篩選別することにより、繊維成分との分離
精度を向上することもできる。その篩の目開きとして
は、1mm以上7mm以下、好ましくは、3mm以上7
mm以下であることが望ましい。篩で選別することによ
り、繊維成分は絡まりあって篩上に残り、樹脂粉砕物
は、篩を通過して篩下に回収される。
【0050】更に、タイルカーペットの表面パイル層を
形成する繊維成分と樹脂裏打ち層からなる樹脂成分の分
離精度を向上するために、スイングハンマクラッシャに
よる粉砕とダスト分離装置による風力分離を繰り返し処
理することも有効である。タイルカーペットの樹脂成分
をスイングハンマクラッシャで繰り返し粉砕処理する場
合、該粉砕機に設置するスクリーンの開口径が小さい物
に変更することにより、該樹脂成分をスイングハンマク
ラッシャのスクリーン上で滞留させることができ、該樹
脂粉砕物に、再度、回転刃による衝撃を与えて、付着し
た繊維成分を分離することにより分離精度を向上するこ
とができる。
【0051】ところで、タイルカーペットは、製品とし
ての寸法安定性を確保するため、ガラス繊維が使用され
ている。そのため、粉砕時に発生する粉塵や繊維成分の
埃中にはガラス繊維が含まれるため、作業環境を汚染し
ないように、各工程は吸引用エアダクトを接続し、輸送
ブロワーでタイルカーペットの粉砕物を搬送するように
構成してクローズド系システムで処理することが好まし
い。また、排気されるエアは、集塵装置を設置して、集
塵装置を介して粉塵を回収することが更に好ましい。す
なわち、篩及び比重分離機での処理は、分離箇所の上方
にブロワーに接続した吸引用エアダクトを設置し、集塵
装置に接続して粉塵を回収することが、作業環境を清浄
に保つために好ましい。また、タイルカーペットの粗粉
砕物や剪断式粉砕機で粉砕されたタイルカーペットの粉
砕物は、次工程にベルトコンベアを使用して搬送する方
法又は空気輸送する方法を取れば、連続処理が可能とな
る。上記2つの輸送方法の内、ベルトコンベアを使用す
る方法は、設備費の点で有利である。
【0052】本発明のタイルカーペットの樹脂材料分離
方法により回収した樹脂は、再生使用する際に、各種安
定剤、滑剤、加工性改良剤を添加すれば、加工性を向上
することができ、例えば、遮音シートやタイルカーペッ
ト、床材等の再生用途に合わせて回収樹脂の加工性を調
整することが好ましい。
【0053】
【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳しく説明す
る。
【0054】本発明の処理対象物は、タイルカーペット
であり、使用済み廃材及びタイルカーペットの製造時に
発生する端材が主である。図1及び図6に示すように、
タイルカーペットの端材は、まず最初に、1cm以上5
cm以下、好ましくは2cm以上3cm以下の大きさ
に、塩化ビニール製樹脂成形品を粉砕可能な汎用粉砕機
で粗切断した。次に、パンチングメタル又は格子からな
るスクリーンを設置した三力製作所製一軸剪断式粉砕機
を使用して、タイルカーペットの粗切断物3aを5mm
以上20mm以下、好ましくは5mm以上10mm以下
の大きさに粉砕し、樹脂粉砕物3bを回収した。該粉砕
物3bは、ダスト分離装置39(A)に空気輸送して、
繊維成分と樹脂成分を分離した後に、パンチングメタル
又は格子からなるスクリーンを設置した横型スイングハ
ンマクラッシャ1により、2mm以上7mm以下、好ま
しくは3mm以上7mm以下の粒径に粉砕した。更に、
該粉砕物をダスト分離装置39(A)で繊維成分を粉砕
物から分離した後に、ダスト分離装置39(A)の分離
塔22の下部に設置したダスト分離装置39(B)で、
繊維成分を粉砕物から分離してタイルカーペットの粉砕
物5cを回収した。
【0055】前記一軸剪断式粉砕機17は、回転刃が3
枚刃であるものと4枚刃のものが知られているが、図3
に示すのは、3枚刃の例であり、回転刃15の下部に粉
砕された粉砕物の大きさを規制するパンチングメタル又
は格子からなるスクリーン9を設置し、更に、一軸剪断
式粉砕機における回転刃の先端16a及び/又は固定刃
の先端16bを繊維が切れ難くて樹脂分が粉砕可能なレ
ベルに削り落とし、回転刃15と固定刃14の刃先間の
間隔が、0.4mm以上3mm以下、好ましくは、0.
7mm以上2.3mm以下となるように刃先間隔を設定
した一軸剪断式粉砕機で粉砕した。回転刃15及び/又
は固定刃14を削り落とすと、タイルカーペットの樹脂
裏打ち層に植設されている表面パイル層を形成する繊維
成分は、粉砕刃間での切断作用が小さくなり、樹脂成分
や繊維成分が回転刃に引っ掛かって、繊維成分が切断さ
れる前に、樹脂成分を繊維成分からこさげ落としたり、
繊維成分を樹脂成分から引き抜く作用が生じて分離さ
れ、分離精度が向上するものである。
【0056】図2に示すのは、本発明の処理対象である
タイルカーペットの粗切断物を一軸剪断式粉砕機で粉砕
し、ダスト分離装置39(A)で風力分離することによ
り、タイルカーペットを構成する繊維成分を分離して樹
脂粉砕物を回収する分離方法を示す系統図である。タイ
ルカーペットの粗切断物3aは、一軸剪断式粉砕機17
の投入口18から投入され、一軸剪断式粉砕機17に設
置されたスクリーン9の開口より小さい大きさ又は同じ
程度の大きさになるまで剪断粉砕され、スクリーンの開
口を通過して受け皿19に排出される。粉砕された粉砕
物3bは、輸送用ファンモーター21により、吸引用エ
アダクト4を通じて、ダスト分離装置39(A)の分離
塔22に導入されて風力分離される。図4のダスト分離
装置39(A)の縦断面図に示したように、分離塔22
は下半部が漏斗状なる縦円筒形を呈していて、その上部
に真空吸引口32が設けられ、下部に空気補給口34が
設けられている。31は該分離塔22中に軸受31aに
より回転自在に支持されたハンドル軸、36は該ハンド
ル軸の外端部に形成されたハンドル、37は該ハンドル
軸31に一端を巻回した吊下チェーンである。33は該
吊下チェーンに吊下支持された円形板で、これによって
該円形板33はその周囲に通過間隙35が存するように
分離塔22内中心に水平に支持される。そして空気輸送
管20の先端開口38を該分離塔22内にて下向きとし
て該円形板33の中心に相対向させる。なお、26は空
気補給口34の下方に配置した樹脂粉砕物回収箱であ
る。
【0057】図2において、25は分離塔22上部の真
空吸引口32に吸引側ダクト24を接続したファン、2
9は該ファン25の吹出側に設けられたサイクロンセパ
レーター、40は該サイクロンセパレーター29の下部
シュート、27はボックス41にダストバック28をセ
ットしてなる袋詰め機である。なお30は該サイクロン
セパレーター29上部の空気排気口である。
【0058】この装置では、ファン25を運転し真空吸
引口32より分離塔22内の空気を吸引することによ
り、該分離塔内に図4に矢印で示したような空気補給口
から入って分離塔内を上昇する空気流を形成させる。そ
して、円形板33上の中心部に空気輸送管20で輸送さ
れた前記樹脂粉砕物3bを搬入させる。そうすると、軽
い繊維成分から成る綿状ゴミ13はその空気流に乗って
舞い上がり真空吸引口32に吸引されサイクロンセパレ
ーター29に送られる。また粉砕物3b中の樹脂粉砕物
5aは重いため舞い上がることなく円形板33の周縁部
から落下し該分離塔の内壁面を滑り落ち樹脂粉砕物回収
箱26に落下する。
【0059】また、サイクロンセパレーター29では遠
心分離作用によって空気とともに送られてきた繊維成分
から成る綿状ゴミ13が分離され、該繊維成分から成る
綿状ゴミ13を下部シュート40を経てダストバッグ2
8中に排出される。そして袋詰め機27のシリンダを作
動させて該繊維成分から成る綿状ゴミ13からなる回収
繊維23を該ダストバッグ28中に圧縮して詰め込まれ
るようにする。
【0060】この分離塔22では、ハンドル36を操作
しハンドル軸31を回転させることによって吊下チェー
ン37に吊下支持された円形板33が上下動し通気間隙
35の大きさを調節可能であるので、タイルカーペット
粗切断物を粉砕することによって出来た粉砕物3b中の
樹脂粉砕物5aの大きさや比重、或いは繊維成分から成
る綿状ゴミ13の性状に合わせて両者の分離が容易に行
われ得るように最適な通気間隙35を設定することがで
きる。即ちこの通気間隙35を適宜設定することによっ
て該分離塔中を上昇する気流の速度を簡単に調節できる
ので、樹脂粉砕物回収箱26に落下した樹脂粉砕物5a
の状況を見ながら該円形板33の高さを調節することに
よって常に好ましい分離状態が得られる。
【0061】図5は、前記回収された樹脂粉砕物5a
を、更に、スイングハンマクラッシャで粉砕し、ダスト
分離装置39(A)を用いて、前述と同様な操作により
風力分離して該粉砕物中の繊維成分を分離し、樹脂粉砕
物5bを回収する分離方法を示す系統図である。
【0062】タイルカーペットの粗切断物3aは、一軸
剪断式粉砕機で粉砕物3bとし、ダスト分離装置39
(A)で風力分離してタイルカーペット樹脂粉砕物5a
とした後に、スイングハンマクラッシャ、好ましくは横
型スイングハンマクラッシャ1で粉砕した。図6に示す
ように、タイルカーペットの樹脂粉砕物5aは、横型ス
イングハンマクラッシャ1の投入口2から投入された
後、高速回転する回転体7に取りつけられて懸架したハ
ンマからなる衝撃ハンマ8で衝撃を与えられ、細かく切
断されるとともに叩かれる。そして、タイルカーペット
の樹脂粉砕物5aは、横型スイングハンマクラッシャ1
に設置されたスクリーン9の開口より小さい大きさ又は
同じ程度の大きさとなるまで衝撃力が与えられ、スクリ
ーンの開口を通過して粉砕機内部6へと排出される。粉
砕処理された粉砕物は、吸引用エアダクト4中を通って
輸送ブロワー11でダスト分離装置39(A)へと空気
輸送管20を通じて輸送される。ダスト分離装置39
(A)にて、樹脂粉砕物は、繊維成分からなる綿状ゴミ
13が分離され、ダスト分離装置39(A)の下部から
樹脂粉砕物5bが回収される。
【0063】前記横型スイングハンマクラッシャ1は、
図6に示すように、その投入側1aにモーター等により
高速回転する回転体7を備えると同時に、排出側1bが
ケース状に形成されている。そして、回転体7の上方に
は原料を投入する投入口2が設けられるとともに、下方
には格子又はパンチングメタルからなる半円形状のスク
リーンが設けられている。
【0064】衝撃ハンマ8は、回転体7の軸方向に対し
直角で、かつ、互いに所定間隔を開けて配置され、衝撃
ハンマ8は高速回転する回転軸10に取り付けられた複
数の円板からなる回転体を貫通するように配置された4
本の固定用ポール12の軸心回りにその衝撃ハンマ8の
一端を貫通して懸架され、回転自在に固定されたもので
ある。ハンマの形状としては、板状に形成する共に、こ
れら複数のハンマを2枚1組として、且つ、互いに所定
間隔を開けて配置するように形成したものを用いること
もできる。
【0065】前記衝撃ハンマは、回転体7を高速回転す
ると、遠心力が作用して回転軸に対して垂直方向に開
き、粉砕を行う被処理物に対して、衝撃ハンマ8が斧刃
を振り落とすような形で衝撃を与え、切断、粉砕するも
のである。横型スイングハンマクラッシャ1にかかる負
荷を検出する検出器として、電流計を使用することによ
り、許容負荷内で運転を行うことは容易となる。
【0066】横型スイングハンマクラッシャ1には、通
常、格子状又はパンチングメタルからなるスクリーン9
が設置され、その開口径により回収される粉砕物の粒径
が規制される。粉砕物の粒径は、2mm以上7mm以
下、好ましくは3mm以上7mm以下であることが望ま
しい。粉砕物の粒径が2mm以下では、時間当りの処理
量が著しく低下すると共に微粉が増加し、粉砕物の粒径
が7mmより大きくなると、粉砕物から繊維成分からな
る綿状ゴミの分離性が低下してしまう。また、3mm以
下では、粉砕効率が低下するため、3mm以上7mm以
下の粒径に粉砕することが好ましい。各開口の形状は、
円形が最も一般的であるが、特に限定は無く、楕円形、
矩形、その他どのような形でも良い。
【0067】横型スイングハンマクラッシャ1で処理さ
れたタイルカーペットの粉砕物は、直接ダスト分離装置
39(B)に、或いは、ダスト分離装置39(A)と直
列に接続されたダスト分離装置39(B)において、風
力分離される。
【0068】ダスト分離装置39(B)をダスト分離装
置39(A)に直列に接続して風力分離する方法を例と
して、ダスト分離装置39(B)の詳細を説明する。
【0069】ダスト分離装置39(B)は、図7、図
8、図9に示すように縦長長方形状の台盤42の両側に
側枠43が立設され、その間に前記分離塔22の空気補
給口34の下方に、対向位置する揺動皿44が水平に配
置される。該揺動皿44は前記分離塔22により分離さ
れ排出された樹脂粉砕物5bを貯留するためのもので、
出口側Eを除いて周縁に囲枠45を立設した長方形平板
状の皿本体46からなる。該皿本体46の左右両側も前
後位置に、それぞれ上端部が前記各側枠43に軸支され
鉛直面内で自在に回転する連結杵47の下端部が軸支さ
れ、前後方向に自在に揺動できるようになっている。ま
た、該皿本体46には出口側Eの底面に横長状の開口4
8が設けられると共に該開口48を覆いかつ所定の大き
さの網目を有するネット49が配設される。
【0070】前記ネット49は前記開口48より大きい
額縁状の枠板50に張設され、所定の大きさの網目(例
えば50メッシュ)を有する。このネット49は、樹脂
粉砕物類の大きさに応じ網目の大きさの異なるものを数
種用意しておく。このため、前記皿本体46の底面には
開口48が設けられ、そこで、ネット49が交換自在に
配設されるようになっている。
【0071】前記揺動皿44の外側には、該揺動皿44
をほぼ水平に揺動させるための駆動装置51が設けられ
る。すなわち、両側枠43間に配設された支持板52上
面に減速機付きモータ53が配設され、該減速機付きモ
ータ53の駆動軸54に大径プーリ55が取着される。
また、支持板52上面に軸受57により前記駆動軸54
とほぼ平行になるようにクランク軸56が配設される。
その一端に前記大径プーリ55と無端ベルト58により
連繋される小径プーリ59が取着され、他端にL字型の
屈曲部56aが設けられる。そこで、減速機付きモータ
53を駆動してクランク軸56が回転すると、その先端
の屈曲部56aが回転し、これにより、接続杵60が前
後方向に直線運動を行い、これに伴い揺動皿44が前後
に揺動することとなり、該揺動皿44に貯留される樹脂
粉砕物5bを順次、前側に送るようになっている。
【0072】62は、空気を噴出するブロワーであり、
空気供給管63の先端部が前記開口48の下面を密閉状
に覆う噴出箱64の後面に連通状に突出させた導入管6
5内に差し込まれている。これにより、前記ブロワー6
2からの空気は空気供給管63を介して噴出箱64上面
の開放口64aからネット49の網目を通して上方へ吹
き上げられる。その空気の圧力は樹脂粉砕物5bの重量
によって種々設定される。
【0073】66は前記開口48、すなわちネット4
9、の上方に下端開口面の真空吸引口67を所定の間隔
離し対向配置するようにして配設され、吸引ダクト68
の先端に取着された吸取口部である。該吸取口部66は
下部が広幅となる空洞箱体69からなり、下端開口面の
真空吸引口67が前記開口48より一回り大きく形成さ
れ、後面に吸引ダクト68が接続される。
【0074】吸取口部66は上下動して前記真空吸引口
67とネット49との間隔が自在に変更できるようにな
っていることにより、樹脂粉砕物5cと繊維成分からな
る綿状ゴミ13との分離が正常に行われるよう所定の位
置に設定される。
【0075】本発明に係わるダスト分離装置39(B)
は上記構成よりなり、次に該ダスト分離装置39(B)
でタイルカーペットの粉砕物から繊維成分からなる綿状
ゴミを分離する使用方法について説明する。ダスト分離
装置39(A)から回収した樹脂粉砕物5bは、そのま
ま再溶融して再利用しても良いが、この樹脂粉砕物5b
内には表面に付着するなどして数パーセントという僅か
なレベルの繊維成分からなる綿状ゴミ13が混入してい
る。図7において、分離塔22において繊維成分からな
る綿状ゴミの分離された樹脂粉砕物5bは、前記揺動皿
44に落下し、該揺動皿44上に貯留される。該樹脂粉
砕物5bは、貯留された樹脂粉砕物5bは減速機付きモ
ータ53の駆動に伴う揺動皿44の前後運動により、順
次出口側Eに送られる。この間では樹脂粉砕物5b同士
が擦れ合い、表面に付着されていた繊維成分からなる綿
状ゴミ13が解されるとともに落される。このようにし
て出口側Eの開口48のネット49の上面に達すると、
ブロワー62により下側から吹き上げられ上昇する空気
流に押され、軽い繊維成分からなる綿状ゴミ13が舞い
上がり真空吸引口67に吸引される。一方、前記揺動皿
44内の重い樹脂粉砕物5cは舞い上がることなく排出
され、排出シュート73を介して樹脂粉砕物回収箱26
に貯留される。
【0076】このようにして得られた樹脂粉砕物5cは
純度がほぼ100%に近く、前記分離塔22により分離
された樹脂粉砕物5bより更に純度が高くなる。この樹
脂粉砕物5cは溶融して再利用することができ、ペレッ
ト化又は粉砕物のままで、再生使用される。前記吸取口
部66により吸引する場合、繊維成分からなる綿状ゴミ
13と共に細かく軽い樹脂粉砕物5dも吸引されてしま
うが、これらはファン70を介して網状分離箱71に送
られ、ここで該網状分離箱71に掬われる繊維成分から
なる綿状ゴミ13と通過して貯留皿72に貯留される樹
脂粉砕物5dとに分離される。該樹脂粉砕物5dは前記
樹脂粉砕物回収箱26に戻される。
【0077】本実施の形態にあっては、ダスト分離装置
39(B)をダスト分離装置39(A)の分離塔22の
下方に配置し、該分離塔22で分離された樹脂粉砕物5
bを再度分離するようにしたが、この組み合わせに限ら
れるものでなく、例えば、図1に示すように、ダスト分
離装置39(B)を単独で使用するようにしてもよく、
更にはサイクロンセパレーター29の下方に配置して、
該サイクロンセパレーター29から排出される繊維成分
からなる綿状ゴミ13を更に細かい樹脂粉砕物5dと繊
維成分からなる綿状ゴミ13とに分離するようにしても
良い。
【0078】また、図10に示すように、横型スイング
ハンマクラッシャで粉砕した粉砕物をダスト分離装置3
9(A)で風力分離して回収した樹脂粉砕物5bを篩選
別又は比重分離して樹脂粉砕物を繊維成分からなる綿状
ゴミ13との分離を精度良く行うこともできる。
【0079】樹脂粉砕物5bを篩選別する場合、篩選別
に使用する篩の目開きは、1mm以上7mm以下、好ま
しくは、3mm以上7mm以下が望ましく、衝撃粉砕に
使用する横型スイングハンマクラッシャに設置するスク
リーンの開口の大きさに合わせて選択することがより好
ましい。
【0080】樹脂粉砕物5bを比重分離する場合、図1
1に示す乾式比重分離装置として、日本専機社製比重分
離機を使用し、タイルカーペットの樹脂粉砕物5bに空
気流体と振動をインバーター制御により作用させ、樹脂
粉砕物を重比重物106として、繊維成分からなる綿状
ゴミ13を軽比重物105として、又は空気流に乗せて
分離面である特殊スクリーン104から吹飛ばして分離
することができる。
【0081】ところで、通常、汎用的に使用されるタイ
ルカーペットには、タイルカーペットの寸法安定性を確
保するため、1%程度のガラス繊維が使用されている。
そのため、風力分離装置としてのダスト分離装置に使用
される空気流や比重分離機で使用される空気流体は、吸
引用エアダクトを設置して集塵機に接続し、回収できる
ように構成すると、ガラス繊維が混入した空気流体を回
収できるため、より好ましい。
【0082】
【実施例】以下に実施例により更に詳細に説明するが、
この発明に係わる実施例に限定されるものではない。
【0083】(実施例1)材料として繊維成分を約15
%含有するタイルカーペットを10Kgを使用した。こ
れを、2〜3cm角程度に粗切断した後に、回転刃の先
端を1mm程度ヤスリで削った三力製作所製一軸剪断式
粉砕機に、8mmの開口径のパンチングメタルからなる
スクリーンを設置して粉砕し、粒径が約8mmの粉砕物
を定量的に回収した。粉砕物を空気輸送ブロワーにより
ダスト分離装置39(A)に供給して風力分離し、繊維
成分からなる綿状ゴミを分離した後に、ダスト分離装置
39(A)の分離塔下部から樹脂粉砕物を回収した。次
に、該樹脂粉砕物を5mmの開口径のパンチングメタル
からなるスクリーンを設置した横型スイングハンマクラ
ッシャ(尾上機械社製バルツ型粉砕機)で粉砕し、スク
リーンを通過して粉砕物が落下集積する横型スイングハ
ンマクラッシャ下部に吸引ダクトを接続して、粉砕物を
ダスト分離装置39(A)に供給して風力分離するとと
もに、ダスト分離装置39(A)の分離塔下部から落下
集積すべく樹脂粉砕物を、ダスト分離装置39(B)の
揺動皿上に、直接落下供給して更に風力分離し、繊維成
分からなる綿状ゴミを分離して樹脂粉砕物を回収した。
ダスト分離装置39(A)及びダスト分離装置39
(B)で分離された繊維成分からなる綿状ゴミは排気ブ
ロワーを介して集塵機に回収した。タイルカーペットの
樹脂裏打ち層からなる樹脂粉砕物は、7.8Kg回収さ
れ、粉砕物中の繊維成分の含有量は1%以下であった。
【0084】(実施例2)実施例1と同様にして、横型
スイングハンマクラッシャで粉砕した粉砕物をダスト分
離装置39(A)で風力分離して、分離塔下部から落下
集積する樹脂粉砕物を回収した。回収した樹脂粉砕物
を、ダスト分離装置39(B)で処理する代わりに、篩
の目開きが4mmの振動篩で処理した結果、篩下に7.
0Kgの樹脂裏打ち層からなる樹脂粉砕物を得ることが
でき、粉砕物中の繊維成分の含有量は約3%であった。
【0085】(実施例3)実施例1と同様にして、横型
スイングハンマクラッシャで粉砕した粉砕物をダスト分
離装置39(A)で風力分離して、分離塔下部から落下
集積する樹脂粉砕物を回収した。回収した樹脂粉砕物
を、ダスト分離装置39(B)で処理する代わりに、日
本専機社乾式比重分離機で、空気流体をインバーターに
より正回転38Hzで制御すると共に振動して分離した
結果、重比重物側に7.3Kgの樹脂裏打ち層からなる
樹脂粉砕物を得ることができ、粉砕物中の繊維成分の含
有量は約1%であった。
【0086】(実施例4)実施例1と同じタイルカーペ
ット10Kgを使用して、これを、2〜3cm角程度に
粗切断した後に、回転刃の先端を約1mmヤスリで削っ
た三力製作所製一軸剪断式粉砕機に、8mmの開口径の
パンチングメタルからなるスクリーンを設置して粉砕
し、粒径が約8mmの粉砕物を定量的に回収した。粉砕
物を空気輸送ブロワーによりダスト分離装置39(A)
に供給して風力分離し、繊維成分からなる綿状ゴミを分
離した後に、ダスト分離装置39(A)の分離塔下部か
ら樹脂粉砕物を回収した。次に、該樹脂粉砕物を5mm
の開口径のパンチングメタルからなるスクリーンを設置
した横型スイングハンマクラッシャ(尾上機械社製バル
ツ型粉砕機)で粉砕し、スクリーンを通過して粉砕物が
落下集積する粉砕機下部に吸引ダクトを接続して、粉砕
物をサイクロンセパレーターに輸送し、サイクロンセパ
レーター下部から樹脂粉砕物を回収した。次に、回収し
た樹脂粉砕物をダスト分離装置39(B)の揺動皿に徐
々に供給して繊維成分からなる綿状ゴミを分離した結
果、8.0Kgの樹脂裏打ち層からなる樹脂粉砕物を得
ることができ、粉砕物中の繊維成分の含有量は約1%で
あった。
【0087】(比較例1)実施例1と同じタイルカーペ
ットを10Kgを使用し、約2cm角に粗切断した後
に、回転刃を削ってない三力製作所製一軸剪断式粉砕機
に、8mmの開口径のパンチングメタルからなるスクリ
ーンを設置して粉砕し、粒径が8mmの粉砕物を定量的
に回収した。回収したタイルカーペットの粉砕物をダス
ト分離装置39(A)で処理した後に、開口径が5mm
のパンチングメタルからなるスクリーンを設置した回転
刃を削ってない三力製作所製一軸剪断式粉砕機で粉砕
し、スクリーンを通過して粉砕物が落下集積する一軸剪
断式粉砕機下部に吸引ダクトを接続して、粉砕物をダス
ト分離装置39(A)に供給して風力分離するととも
に、ダスト分離装置39(A)の分離塔下部から落下集
積する樹脂粉砕物をダスト分離装置39(B)に供給し
て更に風力分離し、繊維成分からなる綿状ゴミを分離し
て樹脂粉砕物を回収した。ダスト分離装置39(A)及
びダスト分離装置39(B)で分離された繊維成分から
なる綿状ゴミは排気ブロワーを介して集塵機に回収し
た。
【0088】回収された樹脂粉砕物中には、表面パイル
層を形成する繊維成分が樹脂裏打ち層に付着した物が多
く認められ、繊維層が樹脂裏打ち層に付着した物が混在
した樹脂粉砕物が回収された。繊維成分の65%は樹脂
裏打ち層に付着したままで回収された。
【0089】(比較例2)実施例1と同じタイルカーペ
ットを10Kgを使用し、約2cm角に粗切断した後
に、第一粉砕工程を経ることなく、第二粉砕工程である
横型スイングハンマクラッシャ(尾上機械社製バルツ型
粉砕機)に、8mmの開口径のパンチングメタルからな
るスクリーンを設置して粉砕処理した。該横型スイング
ハンマクラッシャには、粉砕物が落下集積する粉砕機下
部に吸引用エアダクトを接続して2.2KWのブロワー
で吸引し、サイクロンセパレーターにより樹脂粉砕物を
回収できるように構成した装置を使用した。この装置に
おいて、タイルカーペットの粗切断物を粉砕処理した後
に、粉砕機を停止して粉砕機内部を観察した結果、繊維
成分からなる綿状ゴミがパンチングメタル上に集積して
おり、その綿状ゴミには樹脂粉砕物が絡まった状態であ
った。このパンチングメタル上に集積した綿状ゴミは、
都度、取り除かなければ、引き続き連続して粉砕処理す
ることは困難な状況であった。
【0090】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、タ
イルカーペットを、表面パイル層を形成する繊維成分と
樹脂裏打ち層からなる樹脂成分を、容易にかつ精度良く
分離できるため、回収された樹脂成分を効率的にマテリ
アルリサイクルすることができる。また、本発明のタイ
ルカーペットのリサイクル方法によれば、従来、限られ
ていたカーペット廃材の再生用途が広がり、有効利用す
ることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の処理対象であるタイルカーペ
ットを粉砕、風力分離し、タイルカーペットを構成する
表面パイル層を形成する繊維成分を分離して樹脂粉砕物
を回収する方法の基本的実施態様の1例を模式的に示す
系統図である。
【図2】図2は、本発明の処理対象であるタイルカーペ
ットを一軸剪断式粉砕機で粉砕する第一粉砕工程と、次
いで、風力分離する第一風力分離工程を行って、樹脂粉
砕物を回収する分離方法の1例を示す系統図。
【図3】図3は、一軸剪断式粉砕機の回転刃及び固定刃
の構成の1例を示す拡大概略説明図。
【図4】図4は、ダスト分離装置39(A)の分離塔の
1例を示す拡大縦断面図。
【図5】図5は、本発明の処理対象であるタイルカーペ
ットを横型スイングハンマクラッシャで粉砕する第二粉
砕工程と繊維成分からなる綿状ゴミを風力分離する第二
風力分離工程を行って、樹脂粉砕物を回収する分離方法
の1例を示す系統図。
【図6】図6は、本発明の処理対象であるタイルカーペ
ットを粉砕し、横型スイングハンマクラッシャで粉砕す
る系統図であり、かつ、横型スイングハンマクラッシャ
の拡大概略の1例を示す説明図。
【図7】図7は、タイルカーペットの樹脂粉砕物を横型
スイングハンマクラッシャで粉砕後、ダスト分離装置3
9(A)と該ダスト分離装置39(A)の分離塔下部に
設置したダスト分離装置39(B)で風力分離して樹脂
粉砕物を回収する分離装置の構成の1例を示す系統図。
【図8】図8は、ダスト分離装置39(B)の1例の同
正面断面図。
【図9】図9は、ダスト分離装置39(B)の1例の同
平面図。
【図10】図10は、本発明の処理対象であるタイルカ
ーペットを粉砕し、風力分離し、タイルカーペットを構
成する繊維成分を分離して樹脂粉砕物を回収する方法の
他の基本的実施態様の1例を模式的に示す系統図であ
る。
【図11】図11は、比重分離機の1例を示す概略原理
図。
【符号の説明】
1 横型スイングハンマクラッシャ 1a 衝撃粉砕部 1b 粉砕物回収部 2 投入口 3a タイルカーペット粗切断品 3b タイルカーペット粉砕品 4 吸引用エアダクト 5a タイルカーペット樹脂粉砕物 5b タイルカーペット樹脂粉砕物 5c タイルカーペット樹脂粉砕物 5d タイルカーペット樹脂粉砕物 6 粉砕機内部 7 回転体 8 衝撃ハンマ 9 スクリーン 10 回転軸 11 輸送ブロワー 12 衝撃ハンマ懸架部 13 タイルカーペット繊維層の粉砕物(綿状ゴミ) 14 固定刃 15 回転刃 16a 回転刃刃先 16b 固定刃刃先 17 一軸剪断式粉砕機 18 投入口 19 粉砕物回収皿 20 空気輸送管 21 輸送用ファンモーター 22 風力分離塔 26 粉砕物回収箱 29 サイクロンセパレーター 32 真空吸引口 33 円形板 35 通気間隙 36 ハンドル 37 吊下チェーン 38 先端開口 39 ダスト分離装置 39(A) ダスト分離装置 39(B) ダスト分離装置 44 揺動皿 45 囲枠 46 皿本体 48 開口 49 ネット 62 ブロワー 67 真空吸引口 68 吸引ダクト E 出口側 101 送風機 102 整流格子 103 マルチ通風機構 104 特殊スクリーン 105 軽比重物(○) 106 重比重物(●) 107 振動方向
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B02C 21/00 B02C 21/00 D 23/14 23/14 23/16 23/16 23/20 23/20 23/38 23/38 B07B 1/00 B07B 1/00 B 4/02 4/02 4/08 4/08 Z 9/00 9/00 A 13/00 13/00 // B29K 27:06 B29K 27:06 Fターム(参考) 4D021 AB02 EA10 EB01 FA02 FA12 FA18 GA05 GA08 GA12 GA23 GB01 GB03 HA10 JA05 JB03 KA12 NA02 NA04 NA09 4D065 CA16 CC01 DD26 DD30 EB11 EB14 EC09 ED23 ED45 4D067 DD02 DD09 EE14 EE17 EE22 GA11 GA16 GB03 4F301 AA17 BF08 BF09 BF12 BF32

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面パイル層と樹脂裏打ち層
    からなるタイルカーペットの、表面パイル層を形成する
    繊維成分を実質的に分離した樹脂裏打ち層を樹脂材料と
    して回収するタイルカーペットの樹脂材料分離方法であ
    って、タイルカーペットを剪断式粉砕機により粉砕して
    粉砕物とする第一粉砕工程と、前記粉砕物に含まれる繊
    維成分を風力分離装置により風力分離する第一風力分離
    工程、前記風力分離した樹脂粉砕物をスイングハンマク
    ラッシャで粉砕する第二粉砕工程、該粉砕物を風力分離
    装置で風力分離する第二風力分離工程からなることを特
    徴とするタイルカーペットの樹脂材料分離方法。
  2. 【請求項2】 前記第一粉砕工程において剪断式粉砕機
    を用い、更に粉砕された粉砕物の大きさを規制するパン
    チングメタル又は格子からなるスクリーンを設置するこ
    とにより粉砕された該粉砕物の粒径を5mm以上20m
    m以下にすることを特徴とする請求項1記載のタイルカ
    ーペットの樹脂材料分離方法。
  3. 【請求項3】 タイルカーペットを前記第一粉砕工程で
    粉砕処理する前に、予め、切断物の大きさを1cm以上
    5cm以下に切断しておくことを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載タイルカーペットの樹脂材料分離方法。
  4. 【請求項4】 前記第一粉砕工程において使用する剪断
    式粉砕機の回転刃と固定刃の刃先間隔を0.4mm以上
    3mm以下となるように調整することを特徴とする請求
    項1〜請求項3の何れか1項記載のタイルカーペットの
    樹脂材料分離方法。
  5. 【請求項5】 前記剪断式粉砕機の回転刃と固定刃の刃
    先間隔を調整するために、回転刃及び/又は固定刃の刃
    先を削り落として調整することを特徴とする請求項1〜
    請求項4の何れか1項記載のタイルカーペットの樹脂材
    料分離方法。
  6. 【請求項6】 前記スイングハンマクラッシャが、横型
    スイングハンマクラッシャであることを特徴とする請求
    項1記載のタイルカーペットの樹脂材料分離方法。
  7. 【請求項7】 前記横型スイングハンマクラッシャの回
    転体の軸方向に対して平行な軸心回りにその一端側が回
    転自在に固定される複数の衝撃ハンマをそれぞれ板状と
    すると共に、これら複数の衝撃ハンマを1枚と、もしく
    は2枚以上を1組とし、それぞれの板状衝撃ハンマの面
    方向が前記回転体の軸方向に対して直角であり、かつ、
    互いに所定間隔を開けて配置されていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項6記載のタイルカーペットの樹脂
    材料分離方法。
  8. 【請求項8】 前記横型スイングハンマクラッシャを用
    い、更に粉砕された粉砕物の大きさを規制するパンチン
    グメタル又は格子からなるスクリーンを設置し、該粉砕
    物の粒径が2mm以上7mm以下に粉砕することを特徴
    とする請求項1〜請求項7の何れか1項記載のタイルカ
    ーペットの樹脂材料分離方法。
  9. 【請求項9】 第一風力分離工程及び第二風力分離工程
    で使用する風力分離装置が、上部に真空吸引口を設け下
    部に空気補給口を設けた縦円筒形の分離塔内に円形板を
    その周囲に通気間隙が存するように水平に支持し、該円
    形板の中心部に空気輸送管によって剪断式粉砕機又はス
    イングハンマクラッシャで粉砕したタイルカーペットの
    粉砕物を搬入させ、該粉砕物を円形板の周縁部から落下
    させるとともに表面パイル層を形成する繊維成分を空気
    補給口から入って分離塔内を上昇する空気流に乗せて真
    空吸引口に吸引させるようにしたダスト分離装置である
    ことを特徴とする請求項1記載のタイルカーペットの樹
    脂材料分離方法。
  10. 【請求項10】 第二風力分離工程で使用する風力分離
    装置が、水平に配置されるとともに出口側を除いて周縁
    に囲枠を立設した平板状の揺動皿からなり、前記出口側
    の底面に開口を設けるとともに該開口に該開口を覆いか
    つ所定の網目を有するネットを配設し、出口側に前後動
    して供給される前記粉砕物を前側に順次送る揺動皿と、
    前記開口にその下側から空気を吹き上げるブロワーと、
    前記ネット上方に所定の間隔離して対向位置する真空吸
    引口を配設した吸引ダクトとからなり、前記揺動皿の前
    後動に伴いネット上面を通過して排出される混合物中の
    繊維成分を前記ブロワーにより吹き上げられた空気と共
    に真空吸引により吸引するようにしたダスト分離装置で
    あり、該ダスト分離装置で、タイルカーペットの表面パ
    イル層を形成する繊維成分と樹脂裏打ち層からなる樹脂
    成分を分離することを特徴とする請求項1記載のタイル
    カーペットの樹脂材料分離方法。
  11. 【請求項11】 第二風力分離工程で使用する風力分離
    装置が、上部に真空吸引口を設け下部に空気補給口を設
    けた縦円筒形の分離塔内に円形板をその周囲に通気間隙
    が存するように水平に支持し、該円形板の中心部に空気
    輸送管によってスイングハンマクラッシャで粉砕したタ
    イルカーペットの粉砕物を搬入し、該粉砕物を円形板の
    周縁部から落下させるとともに表面パイル層を形成する
    繊維成分を空気補給口から入って分離塔内を上昇する空
    気流に乗せて真空吸引口に吸引させるようにしたダスト
    分離装置の後に、更に、水平に配置されるとともに出口
    側を除いて周縁に囲枠を立設した平板状の揺動皿からな
    り、前記出口側の底面に開口を設けるとともに該開口に
    該開口を覆いかつ所定の網目を有するネットを配設し、
    出口側に前後動して供給される前記粉砕物を前側に順次
    送る揺動皿と、前記開口にその下側から空気を吹き上げ
    るブロワーと、前記ネット上方に所定の間隔離して対向
    位置する真空吸引口を配設した吸引ダクトとからなり、
    前記揺動皿の前後動に伴いネット上面を通過して排出さ
    れる混合物中の繊維成分を前記ブロワーにより吹き上げ
    られた空気と共に真空吸引により吸引するようにしたダ
    スト分離装置を、直列に接続することによりタイルカー
    ペットの表面パイル層を形成する繊維性成分を樹脂裏打
    ち層からなる樹脂成分から分離することを特徴とする請
    求項1、請求項9及び請求項10の何れか1項記載のタ
    イルカーペットの樹脂材料分離方法。
  12. 【請求項12】 前記ダスト分離装置における分離塔の
    略下半部を漏斗状に形成するとともに、該分離塔内に円
    形板を上下動自在に吊下支持することにより通気間隙を
    調節可能としたダスト分離装置であることを特徴とする
    請求項9又は請求項11記載のタイルカーペットの樹脂
    材料分離方法。
  13. 【請求項13】 前記ダスト分離装置において、網目の
    大きさの異なる数種類のネットを形成し、これらを前記
    開口に交換自在に配設できるようにしたダスト分離装置
    を使用することを特徴とする請求項10又は請求項11
    記載のタイルカーペットの樹脂材料分離方法。
  14. 【請求項14】 前記ダスト分離装置において、真空吸
    引口を上下動できるようにしてネットとの間隔を自在に
    変更できるようにしたダスト分離装置を使用することを
    特徴とする請求項10、請求項11及び請求項13の何
    れか1項記載のタイルカーペットの樹脂材料分離方法。
  15. 【請求項15】 表面パイル層と樹脂裏打ち層を有する
    タイルカーペットの、表面パイル層を形成する繊維層成
    分を、実質的に分離した樹脂裏打ち層を樹脂材料として
    回収するタイルカーペットの樹脂材料分離方法におい
    て、第二風力分離工程で回収した樹脂成分を、比重分離
    機で比重分離することを特徴とする請求項1〜請求項1
    4の何れか1項記載のタイルカーペットの樹脂材料分離
    方法。
  16. 【請求項16】 表面パイル層と樹脂裏打ち層を有する
    タイルカーペットの、表面パイル層を形成する繊維層成
    分を、実質的に分離した樹脂裏打ち層を樹脂材料として
    回収するタイルカーペットの樹脂材料分離方法におい
    て、第二風力分離工程で回収した樹脂粉砕物又は該樹脂
    粉砕物を比重分離して回収した樹脂回収物を、更に、篩
    により篩選別することを特徴とする請求項1〜請求項1
    5の何れか1項記載のタイルカーペットの樹脂材料分離
    方法。
  17. 【請求項17】 篩選別工程で使用される篩の目開き
    が、1mm以上7mm以下である篩を用いることを特徴
    とする請求項16記載のタイルカーペットの樹脂材料分
    離方法。
  18. 【請求項18】 タイルカーペットの樹脂裏打ち層が塩
    化ビニル樹脂製である請求項1〜請求項17の何れか1
    項記載のタイルカーペットの樹脂材料分離方法。
  19. 【請求項19】 表面パイル層と樹脂裏打ち層を有する
    タイルカーペットの、表面パイル層を形成する繊維層成
    分を、実質的に分離した樹脂裏打ち層を樹脂材料として
    回収することを特徴とする請求項1〜請求項18の何れ
    か1項記載の分離方法により分離してなるタイルカーペ
    ットの回収樹脂材料。
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