JP2006150312A - 風力選別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動篩い装置で篩われた破砕物から軽量の被選別物を風力を利用して確実で効率よく選別分離する風力選別装置の提供。
【解決手段】風力選別装置は破砕物を動力振動により篩う振動篩い装置7の前端部に設けられている。篩われた破砕物はシュート手段15,17に排出される。振動篩い装置の下部に設けられたノズル手段10から空気を風力発生手段9により噴出させ、破砕物から軽量の被選別物を分離する。分離された被選別物は捕集手段11により捕集される。捕集された被選別物は小石が小石回収装置28により除去され、続いて夾雑物回収装置12aにより夾雑物、粉塵が分離除去され回収される。浄化された空気は風力発生手段9に導かれ再利用される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、振動篩い装置で篩われた廃材等の破砕物を風力で選別する風力選別装置に関する。更に詳しくは、コンクリート、アスファルト、鉄、非鉄金属、ガラス、木材、紙片、ビニール等が混在して含まれる産業廃棄物等の破砕物を篩い過程で風力により選別する風力選別装置に関する。
産業廃棄物等の再利用は、地球環境保全のための1つの方策である。特に産業廃棄物は、前述のように雑多のものが含まれ、再利用できるものと再利用できないものとの混合体であるが、軽いもの、重いものを選別して分級し再利用できると、経済的価値が大きい。このため、再利用できるように産業廃棄物を破砕機で破砕し篩うことにより分類して分ける必要がある。従来は、篩い機により篩い動作を繰り返し、段階的に粒度の異なるものを選別していた。又、比重別に選別をする方法も採用されている。特に軽量のものは風力によって選別が可能で、この方法は従来から破砕物の選別に利用されている。重量のあるもの、例えば、コンクリート等の破砕物は、再生骨材として選別され再利用されている。
再生骨材として使用するものはコンクリートの質を確保する等の目的もあってJIS規格上の制約もあり、通常はコンクリートやアスファルト等が含まれる産業廃棄物を破砕して篩いにかけ、規格に適合するように選別されている。産業廃棄物は木材や粉末状のもの等の種々雑多のものを含み、破砕後も、これらの雑多のものを含んでいる。そのため、これを風力で軽量のものを除き、残ったものを再生骨材として有効に利用できるように選別している。この風力選別の技術は、篩いやコンベア等に、複数のノズルを定められた方向に設置して空気を噴出し軽量のものを吹き出す選別装置として知られている(例えば、特許文献1〜3)。
特開平7−299380号公報 特開平9−192605号公報 特開2003−211092号公報
前述のように、雑多な産業廃棄物等の破砕物も風力等を利用した選別により、特に軽い木材等の夾雑物を除去できることから、従来より比較的精度の高い選別がなされるようになった。しかし、最近はJIS規格等の規制が強く、構造物の基礎等に再生骨材を使用するには、この規格に準拠しなければ認知できないようになっている。このようなことから、例えば、破砕された建設関連の建築廃棄物等において適切な再生骨材を得るには、破砕物から不適当な廃棄物を確実に排除しなければならない。
又、従来適合しない廃棄物であっても、この中にはまだ有効に再利用できるものも含まれているので、この分離も必要である。特に再生骨材を得るためには、この混在した廃棄物の中から紙、木材、布、ビニールや粉末状のものは確実に除去しなければならない。このため風力選別は有効な技術であるが、選別の確実性を求める点では現状の技術はまだ改良の余地がある。
又、風力を使用することで、その風力により軽量の廃棄物が除去されるのはよいが、特に破砕物の場合粉塵が周囲に飛散して周囲の環境を悪化させてしまう問題点も生じている。作業環境を悪化させることなく、夾雑物、粉塵等を除去でき効率よく分級して選別のできる技術が求められている。本発明はこれら従来の問題点を解決するために創案されたもので、次の目的を達成した。
本発明の目的は、振動篩い装置で篩われた破砕物等から特に軽量の被選別物を風力を利用して吹き飛ばして捕集回収し、確実で効率よく選別するようにした風力選別装置の提供にある。
本発明は、前記目的を達成するために次の手段をとる。
本発明1の風力選別装置は、破砕物を動力振動により篩う振動篩い装置の前端部に設けられる装置であって、前記振動篩い装置の前端部に設けられ、篩われた前記破砕物が排出されるシュート手段と、前記振動篩い装置の前端部に設けられ、篩われた前記破砕物に空気を噴出すノズル手段と、前記ノズル手段に空気を送風する風力発生手段と、前記ノズル手段に対向して設けられ、前記ノズル手段から噴出される空気を受けて前記破砕物から分離され吹き飛ばされた被選別物を空気とともに捕集する捕集手段とからなっている。
本発明2の風力選別装置は、本発明1において、前記ノズル手段に、空気の噴出方向を所定方向に調整可能な風向調整手段を設けたことを特徴とする。
本発明3の風力選別装置は、本発明1において、前記捕集手段の近傍に、前記捕集手段により捕集された前記被選別物を回収し選別する回収手段を設けたことを特徴とする。
本発明4の風力選別装置は、本発明1において、前記振動篩い装置は上下方向に複数段の篩いを配置し、前記ノズル手段は前記振動篩い装置の上段を構成する1次篩の端部に設けられていることを特徴とする。
本発明5の風力選別装置は、本発明1において、前記振動篩い装置は上下方向に複数段の篩いを配置し、前記ノズル手段は前記振動篩い装置の下段を構成する2次篩の端部に設けられていることを特徴とする。
本発明6の風力選別装置は、本発明1において、前記捕集手段は吹き飛ばされた被選別物を吸気する吸気手段を前記ノズル手段に対向して設けた構成になっていることを特徴とする。
本発明7の風力選別装置は、本発明1において、前記捕集手段は小石と夾雑物を分離して捕集する分離手段を有していることを特徴とする。
本発明8の風力選別装置は、本発明3において、前記回収手段は回収された被選別物を除塵し夾雑物を分離して回収する手段であることを特徴とする。
本発明9の風力選別装置は、本発明3において、吸気回収され浄化された空気を前記風力発生手段に導くための通路手段を前記回収手段と前記風力発生手段との間に設けたことを特徴とする。
本発明10の風力選別装置は、本発明5において、前記ノズル手段は前記2次篩の下部に複数個設けられていることを特徴とする。
本発明11の風力選別装置は、本発明6において、前記吸気手段と前記ノズル手段との間に、前記振動篩い装置からの破砕物を受ける網状シュートを設け、前記ノズル手段からこの網状シュートを介して前記吸気手段へ空気を噴出させるように構成していることを特徴とする。
本発明12の風力選別装置は、本発明7において、前記分離手段は捕集された小石を回収する小石回収装置であることを特徴とする。
本発明13の風力選別装置は、本発明7において、前記分離手段は捕集される空気の通過断面積を変えて容積を調整する容積調整部材を有していることを特徴とする。
本発明14の風力選別装置は、本発明7において、前記分離手段は捕集される空気の風量を調整する風量調整部材を有していることを特徴とする。
本発明15の風力選別装置は、本発明11において、前記網状シュートの端部に吹き飛ばされた被選別物を前記吸気手段に捕集案内するために弾性仕切り部材を設けていることを特徴とする。
本発明16の風力選別装置は、本発明12において、前記小石回収装置は小石回収ダンパを有し、前記小石回収ダンパは気流方向に沿って下り勾配に設置されたものであることを特徴とする。
本発明17の風力選別装置は、本発明12において、前記小石回収装置は所定量の小石を蓄積した後落下して排出する構成になっていることを特徴とする。
以上詳記したように、本発明の風力選別装置は、振動篩い装置の排出側端部に空気を噴出させ風力とするノズル手段を設け、このノズル手段に対向して捕集手段を設けた構成により、風力で飛ばされた軽量の被選別物を空気とともに確実に捕集できるようになった。又、捕集された被選別物は、小石等の比較的比重の重いものを除去できるようにして、気流状の被選別物から夾雑物と粉塵を分離して回収できるようになった。これにより被選別物の選別精度が高まることとなり、効率のよいシステムの構築が可能となった。さらに風力で送られた気流は、浄化された空気として風力発生手段に戻され再利用が可能となった。
以下、本発明に関わる風力選別装置について、図面をもとに詳細にその実施の形態を説明する。図1、図2は、本発明の風力選別装置を振動篩い装置に適用したシステムの構成図である。先ずこのシステムの概要について説明する。建築物等の廃棄物が原料としてホッパー1を介して原料供給機2に投入される。この原料供給機2から所定量の原料がジョークラッシャ等の一次破砕機3に供給され破砕される。
原料はこの一次破砕機3で破砕され、続いて磁選機4により鉄系のものが磁力により鉄屑として取り除かれ、鉄屑貯め5に貯留される。この鉄屑は再生材としてリサイクルされる。鉄屑が取り除かれた破砕物は更に細かく破砕するためにインパクトクラッシャ等の二次破砕機6に投入される。この二次破砕機6で破砕された破砕物は、振動篩い装置7に導かれ篩われる。振動篩い装置7は、振動用駆動モーター7c(図3参照)により一定の振幅を与えて篩いを促進するようにして篩いを行うものであり、投入された破砕物を粒度別に分別する装置である。破砕機、振動篩い装置はいずれも公知のものであるので破砕、篩い構成についての詳細説明は省略する。
振動篩い装置7により篩われた破砕物は粒度別に予め決められた貯留箇所へコンベアを介して貯留される。振動篩い装置7は篩いが単体の場合や複数段にする場合があるが、本実施の形態の振動篩い装置7は二段篩い構成になっていている(図3参照)。二段篩い構成のうち上段篩い7aにより篩われて残った破砕物は、上段篩い7aより排出され、更に細かく砕くため二次破砕機6に戻され再破砕される。
上段篩い7aと下段篩い7bは、メッシュの異なる網目構成になっていて、この網目は投入される破砕物の用途が適合するように、例えば、路盤材として使用するのであればそれに合う網目のものにし、適合する再生骨材となるように選択して配置される。上段篩い7aから二次破砕機6へ戻される破砕物は途中磁選機8により前述同様鉄屑が取り除かれる。この鉄屑は一次破砕後に取り除かれた鉄屑よりは細かい鉄屑である。
篩われて上段篩い7aを通過した破砕物は、下段篩い7bに投下され再び篩われる。この下段篩い7bで残った破砕物は、上段篩い7aは通過したが下段篩い7bは通過しない粒度の範囲の破砕物としてその前方に排出される。排出された破砕物は、切換装置を介して再度破砕するため二次破砕機6へ回されるか、あるいは骨材製品としてストックされる。
下段篩い7bを通過した破砕物は、下段篩い7bを通過した粒度の破砕物として排出され骨材製品としてストックされる。このようにして、破砕物は一定粒度の骨材製品として分級されストックされる。振動篩い装置7の破砕物排出側の端部に、後述する風力選別装置が設けられ、その一部であるシュート手段、ノズル手段、捕集手段、風力発生手段等が接続されている。
風力選別装置は、風力発生手段である送風機9から空気をノズル手段10を介して振動篩い装置7で篩われる破砕物に向け空気を噴出させる。この送風機9の風力により軽量の破砕物、即ち被選別物である木材、紙、ビニール等の夾雑物、あるいは小石、粉塵等を吹き飛ばし、これを捕集手段11で捕集し回収手段12で回収する装置である。風力により吹き飛ばされた破砕物は、被選別物として捕集手段11により捕集されるが、捕集された被選別物は小石等が除去された後、気流とともに軽量の夾雑物が回収手段12の夾雑物回収装置12aに回収される。
この捕集は後部に設けられた送風機13により空気を吸い込む状態で行われる。夾雑物とともに吸い込まれた気流は、粉塵等を含んでいるので、サイクロン12b、バックフィルター12cを介して粉塵等を取り除き浄化する。浄化された空気は環境汚染のない空気として外部に放出される。
図2のシステム構成例は、基本的に図1と同じシステムであるが、バックフィルター12cを通過し浄化された空気を再び風力選別のために使用するようにしたものである。このためにバックフィルター12cから排気された空気は送風機9に送られる。即ち、バックフィルター12cから風力発生手段である送風機9に対し浄化された空気を送るための接続管である通路手段14が連結されている。この通路手段14を配置することにより、空気は循環して利用されることになり、エネルギー損も少なくなる。
次に風力選別装置の構成について詳細に説明する。図3は、振動篩い装置7の上段篩い7aの下部にノズル手段10aを設けた構成である。上段篩い7aでの粗篩いの段階でノズル手段10aより空気を噴出し風力とし破砕物に吹き付ける。この吹き付けにより、上方に設けられた捕集手段11の吸気ダクト口11aに軽量の被選別物、即ち、木片等の夾雑物を吹き飛ばす。その被選別物は空気とともに吸気ダクト口11aに吸い込まれる。
この吸気ダクト口11aには、調整ダンパ11bが設けられ、夾雑物の捕集範囲を調整している。上段篩い7aで篩われ残ったオーバーサイズの破砕物は前部シュート15に排出され、下方向に設置されたコンベア16に落下させる。この破砕物は通常更に二次破砕機6に戻され再び破砕される。この前部シュート15はオーバーサイズの破砕物の排出案内形状を有しているとともに、ノズル手段10aで空気を噴出したとき発生する粉塵等の拡散を防止するため周囲を囲んだボックス形状になっている。
吹き飛ばされた被選別物は、調整ダンパ11bの外周から吸気ダクト口11aへ案内され吸気される。吸気された被選別物は、空気とともに夾雑物等を吸気ダクト口11aから吸気ダクト11cを経て夾雑物回収装置12aに導かれる。この夾雑物回収装置12aで夾雑物を空気から分離するとともに除塵も行う。一方上段篩い7aで篩われ通過した破砕物は、下段篩い7bに落下し、この下段篩い7bで篩われ残った破砕物は排出されて下部シュート17に案内され、破砕物はこの下部シュート17の下部に設置されたアンダーサイズ用のコンベア18に落下する。
この下部シュート17上方に、一端が揺動自在に設けられた板状の弁部材である切換装置19が配置されている。この切換装置19は、破砕物の排出方向を切り替えためのものであり、下段篩い7bから排出される破砕物を、この切換装置19の切り換えにより前部シュート15側へも選択して排出できるようになっている。落下した破砕物はこのコンベア18から外部に排出されストックされる。このストックは、投入される原料と再生骨材の使用目的により、切換装置19の操作で異なる製品ストックが可能な構成になっている。
図4は、振動篩い装置7の下段篩い7bの下部にノズル手段10bを設けた構成のものである。図5、図6はその詳細を示す部分拡大図である。上段篩い7aを通過し下段篩い7bに落下して、この下段篩い7bで篩われる破砕物に向かってノズル手段10bより空気を噴出させる。このノズル手段10bからの噴出空気により、上方に設けられた捕集手段11の吸気ダクト口11aに向かって軽量の被選別物を吹き飛ばし、この吸気ダクト口11aに吸い込ませる。ノズル手段10bは図に示すように、2ヶ所設けている。この構成であると、上流側のノズル手段10bで破砕物の層厚の上方に被選別物を移動させることになるので、下流側のノズルでこの移動した被選別物を吹き飛ばしやすい構成となり効果的である。
このノズル手段10には、図7、図8に示すように風向調整手段20が設けられている。図7は、ノズル手段10のノズル本体管21を模式的に示した拡大断面図である。図8はそのノズル本体管21に風向調整手段20を取り付けた構成の断面図を示している。長口22の長手方向に沿って平行な2体のフラットバー23がノズル本体管21に溶接されている。2体のフラットバー23はノズル本体管21の軸心線を通る平面に平行である。2体のフラットバー23間に多数の整流板24が配置されている。
整流板24は整流部24aと取り付け部24bとからなる曲板である。取り付け部24bが、一方のフラットバー23にビスで角度調整可能に固定される。整流部24aは、ノズル本体管21の軸心線を通る放射面に平行に取り付けられるか、又は、その平行面に対してある角度をもって取り付けられている。このような角度は、各整流板24ごとに変更可能である。フラットバー23と整流板24とで風向調整手段20を構成する。本実施の形態においては、風向調整手段20を以上のような構成にしているが、他の構成であってもよいことはいうまでもない。
次に図5に示す空気の噴出のための構成について説明する。下段篩い7bの端部に網状シュート25が設けられていて、破砕物は下段篩い7bからこの網状シュート25上を通過する。この網状シュート25は織り編み、格子、クシ状等の形状になっている。ノズル10bはこの網状シュート25の下部にあり、噴出された空気はこの網状シュート25の網を通過して破砕物に吹き付けられ、軽量の被選別物は吹き飛ばされる。
又、この網状シュート25の排出側端部には、ゴム板で作られた仕切り部材26が設けられている。仕切り部材26の上端は固定され下端は自由端であり、破砕物を貯留する一種のダムの機能を果たす。重い破砕物はこのゴム板の仕切り部材26を押しのけて前部シュート15側に排出されるが、軽量の被選別物はこのゴム板の仕切り部材26にさえぎられ、風力により上方へ飛ばされ吸気ダクト27に導かれる。このとき、仕切り板26により破砕物は搬送速度を若干低下し、破砕物の一部は若干滞留し、一部は回転して上下移動を繰り返しながら最終的には仕切り板26を押しのけて排出される。その間被選別物は風力にさらされることが多くなるので、吹き飛ばされる確率は増すことになる。
このようにして、被選別物は効率よく吸気ダクト27に吸引される。吸気ダクト27に導かれた被選別物は、図6に示すように小石回収装置28に導かれる。小石回収装置28は、吸気ダクト27から導かれた被選別物の中から小石を回収し分離する装置である。小石は前部シュート15又は下部シュート17へ排出されるものである。この小石回収装置28は周囲の囲われたボックス形体をなし、中間部に小石回収ダンパ29が設けられている。
小石回収装置28は、吸気ダクト27を通過し、小石回収装置本体28aにさしかかると吸気される気流の断面積が大きくなり流速が低下する。その際、夾雑物や小石は気流の下部に落下していく。落下する部分をクシ状にして、その一端若しくは中央部分に概ね水平に軸が通り、気流と直角方向に揺動自在とした小石回収ダンパ29が単数若しくは複数設置されている。又、小石回収ダンパ29は気流方向に向かって下り勾配となるように設置されている。
小石回収ダンパ29は、そのクシ状の形状と上下揺動によって所定の大きさの小石はクシ目を通過し、夾雑物は上面を滑って通過する。風力選別で吸引された小石は概ねその大きさが10mm〜20mm程度で一定しており、その大きさにクシ目を設定しておけば、効率よく小石のみ回収できる。小石回収装置28に導かれた被選別物は風速の低下とともに装置内で落下し、小石は重く小さいので、小石回収ダンパ29を介して下方に落下する。
この装置の下部はダンパ付貯留部30となっていて、小石を一定量蓄積する構造となっている。小石が一定量になったら、ダンパ31が開き、小石回収装置28外に小石が全て排出されるようになっている。ダンパ31の開放の方法は、重力式、あるいはロータリーバルブ等の方法によって行われるが、図は重力式を適用している。この部分から空気が吸引されないように、排出後すぐ閉じる構成になっている。
小石は、図4に示すように、コンベア16上に落下し回収される。一方、小石の除去された夾雑物は空気とともに第2の吸気ダクト31を通り夾雑物回収装置12aに導かれ、前述ように夾雑物が分離され除塵されることとなる。この装置内で小石を除去するに当たり、この装置に取り込まれる気流を含む被選別物は、容積調整板28bにより通過する気流の通過断面積を変えて容積を調整しており、最適な小石回収ができるようにセットされる。この容積調整板28bの調整は、その高さ方向の長さを変えるか、あるいは上下スライドさせような方法で行う。又、風量調整板28cにより空気の風量を調整している。
ノズル手段10を上段篩い7aの下部又は下段篩い7bの下部のどちらへも設置が可能として説明したが、一般的に、骨材製品となるのは下段篩い7bで篩われたものの方がきれいな製品ができる。下段篩いで篩うということは、上段篩い7aで通過する破砕物を風力で選別できることであり、又、手選別のできないものがこの下段篩い7bでその選別が可能となることである。更に、捕集手段をノズル手段に対向させて配置させることは、ほぐされる夾雑物や粉塵等を風力により直接受ける構成になるので、特に粉塵を拡散させずに捕集ができるのである。
このようにして、ノズル手段10、捕集手段11、吸気ダクト27を設けた構成により、破砕物から被選別物を風力により選別し環境を悪化させることなく確実に分離回収することができる。又、被選別物は夾雑物を回収する前に小石等を除去するようにしたことで、夾雑物のみの回収が実現できた。この結果、篩われた破砕物は高品質の再生骨材製品となった。又、吸気された空気も除塵され浄化されるので、再度有効に利用できることとなった。回収された夾雑物は、再利用できるものもあるが、再利用できないものは、通常、焼却処分される。
以上、種々の形態について説明したが、本発明は、本実施の形態に限定されないことはいうまでもない。
図1は、本発明を適用した再生骨材製造システムの全体構成図である。 図2は、図1に準じる再生骨材製造システムの全体構成図で、浄化空気を再利用する構成を示す。 図3は、上段篩いの下部にノズル手段を設けた風力選別装置の全体構成図である。 図4は、下段篩いの下部にノズル手段を設けた風力選別装置の全体構成図である。 図5は、図4の部分詳細図で、ノズル手段と捕集手段の構成を示す。 図6は、図4の部分詳細図で、小石回収装置の構成を示す。 図7は、模式的に示すノズル手段の拡大部分図である。 図8は、風向調整手段の構成を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
3…一次破砕機
6…二次破砕機
7…振動篩い装置
7a…上段篩い
7b…下段篩い
9…送風機
10、10a、10b…ノズル手段
11…捕集手段
12…回収装置
12a…夾雑物回収装置
15…前部シュート
17…下部シュート
20…風向調整手段
25…網目シュート
26…仕切り板
28…小石回収装置
28b…容積調整板
28c…風量調整板

Claims (17)

  1. 破砕物を動力振動により篩う振動篩い装置の下流側に配置される装置であって、
    前記振動篩い装置の前端部に設けられ、篩われた前記破砕物が排出されるシュート手段と、
    前記振動篩い装置の前端部に設けられ、篩われた前記破砕物に空気を噴出すノズル手段と、
    前記ノズル手段に空気を送風する風力発生手段と、
    前記ノズル手段に対向して設けられ、前記ノズル手段から噴出される空気を受けて前記破砕物から分離され吹き飛ばされた被選別物を空気とともに捕集する捕集手段と
    からなることを特徴とする風力選別装置。
  2. 請求項1に記載された風力選別装置において、
    前記ノズル手段に、空気の噴出方向を所定方向に調整可能な風向調整手段を設けた
    ことを特徴とする風力選別装置。
  3. 請求項1に記載された風力選別装置において、
    前記捕集手段の近傍に、前記捕集手段により捕集された前記被選別物を回収し選別する回収手段を設けた
    ことを特徴とする風力選別装置。
  4. 請求項1に記載された風力選別装置において、
    前記振動篩い装置は、上下方向に網目が異なる複数段の篩いを配置し、前記ノズル手段は前記振動篩い装置の上段を構成する1次篩の端部に設けられている
    ことを特徴とする風力選別装置。
  5. 請求項1に記載された風力選別装置において、
    前記振動篩い装置は、上下方向に網目が異なる複数段の篩いを配置し、前記ノズル手段は前記振動篩い装置の下段を構成する2次篩の端部に設けられている
    ことを特徴とする風力選別装置。
  6. 請求項1に記載された風力選別装置において、
    前記捕集手段は、吹き飛ばされた被選別物を吸気する吸気手段を前記ノズル手段に対向して設けた構成になっている
    ことを特徴とする風力選別装置。
  7. 請求項1に記載された風力選別装置において、
    前記捕集手段は、小石と夾雑物を分離して捕集する分離手段を有している
    ことを特徴とする風力選別装置。
  8. 請求項3に記載された風力選別装置において、
    前記回収手段は、回収された被選別物を除塵し夾雑物を分離して回収する手段である
    ことを特徴とする風力選別装置。
  9. 請求項3に記載された風力選別装置において、
    吸気回収され浄化された空気を前記風力発生手段に導くための通路手段を前記回収手段と前記風力発生手段との間に設けた
    ことを特徴とする風力選別装置。
  10. 請求項5に記載された風力選別装置において、
    前記ノズル手段は、前記2次篩の下部に複数個設けられている
    ことを特徴とする風力選別装置。
  11. 請求項6に記載された風力選別装置において、
    前記吸気手段と前記ノズル手段との間に、前記振動篩い装置からの破砕物を受ける網状シュートを設け、前記ノズル手段からこの網状シュートを介して前記吸気手段へ空気を噴出させるように構成している
    ことを特徴とする風力選別装置。
  12. 請求項7に記載された風力選別装置において、
    前記分離手段は捕集された小石を回収する小石回収装置である
    ことを特徴とする風力選別装置。
  13. 請求項7に記載された風力選別装置において、
    前記分離手段は捕集される空気の通過断面積を変えて容積を調整する容積調整部材を有している
    ことを特徴とする風力選別装置。
  14. 請求項7に記載された風力選別装置において、
    前記分離手段は捕集される空気の風量を調整する風量調整部材を有している
    ことを特徴とする風力選別装置。
  15. 請求項11に記載された風力選別装置において、
    前記網状シュートの端部に吹き飛ばされた被選別物を前記吸気手段に捕集案内するために弾性仕切り部材を設けている
    ことを特徴とする風力選別装置。
  16. 請求項12に記載された風力選別装置において、
    前記小石回収装置は小石回収ダンパを有し、前記小石回収ダンパは気流方向に沿って下り勾配に設置されたものである
    ことを特徴とする風力選別装置。
  17. 請求項12に記載された風力選別装置において、
    前記小石回収装置は所定量の小石を蓄積した後落下して排出する構成になっている
    ことを特徴とする風力選別装置。
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