JP3208793B2 - 風選機 - Google Patents

風選機

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JP3208793B2
JP3208793B2 JP17884491A JP17884491A JP3208793B2 JP 3208793 B2 JP3208793 B2 JP 3208793B2 JP 17884491 A JP17884491 A JP 17884491A JP 17884491 A JP17884491 A JP 17884491A JP 3208793 B2 JP3208793 B2 JP 3208793B2
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丈義 野中
正男 藤原
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神鋼電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はごみ分離装置、特に建築
廃材を不燃物と可燃物とに分離するための装置に用いて
最適な風選機に関する
【0002】
【従来の技術及びその問題点】昨今、都市ごみの処理は
大きな社会問題となっているが、このなかで建築廃材を
クラッシュした後に不燃物と可燃物とに分けることも種
々の問題を提起している。
【0003】一般に建築廃材は破砕された後、有機物と
無機物とに選別して有機物は可燃物として焼却し、また
無機物は埋め立てや建築骨材用に再利用している。図6
はこのような従来の選別装置を示すものであるが、建築
廃材Qは破砕機80内に導入され、ここで破砕された建
築廃材qはベルトコンベヤ83により搬送されて選別用
のベルトコンベヤ84上に供給される。このベルトコン
ベヤ84に沿って作業員M1 、M2 ・・・・・・が破砕
された建築廃材qのうち不燃物と可燃物とを肉眼で見分
けて手で選別し、例えば瓦礫や石等はホッパ85内に投
入する。従ってここで選別されなかった建築廃材qは可
燃物としてこのベルトコンベヤ84の排出端から排出さ
れ、例えば焼却炉へと移送される。また選別された不燃
物は集合ベルトコンベヤ86により移送されて埋め立
て、又は骨材として再利用される。例えば道路工事では
掘り起こした土はその場所に於いておけず、順次ここか
ら所定の場所に運び出される。道路工事が終わった後、
穴を埋め戻すときは他所から別の土を持ってきて埋める
ようにしているが、この埋め立てに建築廃材の内、不燃
物を利用するようにしている。
【0004】然るに以上では人手M1 、M2 ・・・・に
よる手選別であり、常に選別ベルトコンベヤ84の傍に
いて連続的に選別作業をしなければならず、非常に面倒
であり、またその精選度も人の疲労度に応じて低下す
る。
【0005】そこで、この建築廃材を不燃物と可燃物と
に自動的に分離する装置として振動スクリーンが考えら
れる。これはそのケーシングのなかに所定大の網目を有
するスクリーンを張架させており、このケーシングを例
えば一対の振動電動機により振動させることにより上記
スクリーン上を搬送させながら、この途上でふるい下と
ふるい上とに分離し、このふるい下として不燃物、例え
ば金属屑や瓦礫、小石等を分離して回収し、ふるい上は
例えば紙、プラスチックシート、木屑等は可燃物として
回収しようとするものである。すなわち、不燃物として
の金属屑や瓦礫、小石等は一般に粒径が小さく、木屑、
紙、プラスチックシート等は比較的かさばり、その粒径
が大きいのでふるい上として分離されている。然るに可
燃物の中にもふるい下となるほど粒径の小さいものがあ
り、例えば上記スクリーンの網目より小さい木屑や紙屑
等は不燃物の方に分離して収容されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上記問題に
鑑みてなされ、一般に自動的に不燃物と可燃物とに分離
するための、例えば建築廃材を不燃物と可燃物とに充分
高い精選度で分離することのできる風選機を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、上壁部
に選別材料を供給する供給口と、側壁部に空気流を導入
するための空気導入口と、前記側壁部と対向する他側壁
部に前記空気流を導出するための空気導出口と、底壁部
に比較的比重の大きい材料を排出するための第1排出口
及び比較的比重の小さい材料を排出するための第2排出
口とを備えたケーシング内で前記供給口から投入された
材料を前記空気導入口から導入された空気流の風力で比
較的比重の大きい材料と比較的比重の小さい材料とに分
離させるようにし、前記第1排出口から比較的比重の大
きい材料を下方に排出し、前記第2排出口から比較的比
重の小さい材料を下方に排出するようにした風選機にお
いて、前記空気導入口の前方に上下に移動可能な遮風板
を設け、前記空気導入口からの空気流を部分的に遮るよ
うに、その上下の位置を調節して前記供給口から落下す
る材料に吹きつける空気流速を調整するようにしたこと
を特徴とする風選機、によって達成される。又は上壁部
に選別材料を供給する供給口と、側壁部に空気流を導入
するための空気導入口と、前記側壁部と対向する他側壁
部に前記空気流を導出するための空気導出口と、底壁部
に比較的比重の大きい材料を排出するための第1排出口
及び比較的比重の小さい材料を排出するための第2排出
口とを備えたケーシング内で前記供給口から投入された
材料を前記空気導入口から導入された空気流の風力で比
較的比重の大きい材料と比較的比重の小さい材料とに分
離させるようにし、前記第1排出口から比較的比重の大
きい材料を下方に排出し、前記第2排出口から比較的比
重の小さい材料を下方に排出するようにした風選機にお
いて、前記空気導出口にスクリーンを配設し、前記スク
リーンは前記空気導出口に近接して上下方向に延在して
配設されたベルトコンベヤのベルトに形成されているこ
とを特徴とする風選機、によって達成される。又は上壁
部に選別材料を供給する供給口と、側壁部に空気流を導
入するための空気導入口と、前記側壁部と対向する他側
壁部に前記空気流を導出するための空気導出口と、底壁
部に比較的比重の大きい材料を排出するための第1排出
口及び比較的比重の小さい材料を排出するための第2排
出口とを備えたケーシング内で前記供給口から投入され
た材料を前記空気導入口から導入された空気流の風力で
比較的比重の大きい材料 と比較的比重の小さい材料とに
分離させるようにし、前記第1排出口から比較的比重の
大きい材料を下方に排出し、前記第2排出口から比較的
比重の小さい材料を下方に排出するようにした風選機に
おいて、前記第1排出口と前記第2排出口との間の仕切
隔壁部の上端部に常に回転するローラを設けたことを特
徴とする風選機、によって達成される。
【0008】
【作用】今、ごみが建築廃材であるとすると、これは公
知のようにクラッシャ(破砕機)にかけられており、例
えばアルミニウム缶等は押しつぶされた状態で圧縮塊と
されており、また種々の紙屑や木屑やプラスチック屑、
石、瓦礫等のごみもあるがこれらがケーシング内に供給
される。
【0009】空気導入口の前方に上下移動可能な遮風板
を設けており、この上下の位置を調節することにより、
空気導入口からの空気流速は選別すべきごみの特性に応
じて最適に調節することができ、よって、例えば建築廃
材のごみを精選度よく不燃物と可燃物とに分離すること
ができる。また空気導出口にスクリーンを設けている場
合には比較的比重の小さいごみ、例えばシート状の紙屑
やプラスチックのシート等は吸い込まれることなく、こ
のスクリーンに沿って第2排出口へと落下することがで
きるのであるが、このスクリーンは前記空気導出口に近
接して上下方向に延在して配設されたベルトコンベヤの
ベルトに形成されているので、下方へと移送されて迅速
に第2排出口へと落下させることができる。よって常時
安定に不燃物と可燃物とにふるい分けることができる。
また請求項4の発明によれば、空気導入口から導入され
た空気流により、上方から投入される建築廃材ごみを比
較的比重の大きいごみと比較的比重の小さいごみとに選
別されるのであるが、この比較的比重の小さいごみのう
ち、布片や紙片のようにケーシング内の隔壁部の先端に
纏わりやすいごみはローラの上に落下すれば、これが常
時回転していることにより、直ちに第2の排出口側へと
導かれ、ここを通って可燃物収容機へと導かれることが
できる。
【0010】また第1排出口と第2排出口との間の仕切
り隔壁の上端部に常に回転するローラを設けた場合には
第1排出口と第2排出口とに、それぞれ選別されて比較
的比重の大きいごみと比重の小さいごみが分離されて下
方へ落下していくのであるが、比較的比重の小さいごみ
のうち紐状のごみやシート状のプラスチックは、この回
転ローラにより、その上に落下すると直ちに第2の排出
口へと導かれて、この隔壁部の上に堆積することなく、
常に精選度よく、例えば建築廃材を不燃物と可燃物とに
分離することができる。
【0011】また以上のようにしてなんら人手を用いる
ことなく、完全に自動的に、例えば建築廃材のごみを不
燃物と可燃物とに分離することができるので、大量のご
みであっても連続的にほぼ一定の精選度でこれを行なう
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例による建築廃材分離装
置について図面を参照して説明する。
【0013】図1は本装置の全体を示すが、建築廃材分
離装置は全体として10で示され、最上流側に振動スク
リーン1及びこのふるい上を受ける風選機2及びこの風
選機2から排出される比較的比重の大きいごみとして受
ける不燃物回収容器3及び比較的比重の小さいごみとし
て回収する可燃物回収容器4とからなっている。更に、
振動スクリーン1のふるい下は不燃物回収容器3側に排
出される。
【0014】図2は図1における振動スクリーン1の詳
細を示すが、図において振動スクリーンは全体として1
で示され、ほぼ直方形状の密閉ケーシング11の内部に
パンチメタル12をスクリーンとして張架させている。
これにより密閉ケーシング11内は上方空間19と下方
空間18とに画成され、下方空間18に連通するように
ケーシング11の後壁部に空気噴出パイプ17が接続さ
れており、これを通して外部より圧縮空気が密閉ケーシ
ング11内の下方空間18内に導入されるようになって
いる。上方空間19は密閉ケーシング11内の上方空気
路として形成されており、この上壁部には一対のダクト
15、16が設けられている。また、密閉ケーシング1
1の右端部にはふるい上排出口13及びふるい下排出口
14が形成されている。
【0015】密閉ケーシング11の底壁部には一対の駆
動部取付板21、21が取りつけられており、この各々
に公知の構造の振動電動機22a、22bが取りつけら
れている。また、密閉ケーシング11は一対の支柱2
3、24上に防振ばね25、26を介して支持されてい
る。支柱23、24は基台27上に支持されているが、
この基台27は図1に示す風選機2との高さを調節して
設けられているものとする。パンチメタル12は所定の
網目大、すなわちパンチメタル12は金属板に多数の所
定の径の丸孔を、例えば、ちどり状に配列して形成させ
ているが、この網目大は本実施例によれば5mm径であ
る。また、密閉ケーシング11の巾は1.5〜1.8m
であり、振動電動機の容量は5.5kwあるいは7.5
kw程度である。また、密閉ケーシング11の左端部に
はホッパ20が配設され、これには本実施例の建築廃材
ごみが貯蔵されているものとする。実際には密閉ケーシ
ング11に比べ、かなり大きいが、簡略化するために縮
小して示す。建築廃材ごみは見かけ比重が0.6〜0.
8であるが、本実施例によれば、時間当たり15〜20
3 が処理されるものとする。
【0016】図3において風選機は全体として2で示さ
れ、ほぼ直方形状のケーシング30の図において左側側
壁部には空気導入口35が設けられており、また、これ
と対向する側壁部には空気導出口40が設けられてい
る。これにはサイクロン等の集塵装置43に接続するた
めの配管42が接続されている。集塵装置43にはブロ
ワー44が接続されており、風選機2からの空気を吸い
込むようにしている。また空気導入口35にも配管37
が接続されており、空気送給用のブロワー36が接続さ
れている。ケーシング30の上壁部にはごみ供給用の供
給口34が設けられており、これは蛇腹でなるダクト3
9が取りつけられているが、これに上流側の振動スクリ
ーン1のふるい上を導くための配管38が接続されてい
る。ケーシング30の底壁部には更に比較的比重の大き
いごみを排出するための第1の排出口32及び比較的比
重の小さいごみを排出するための第2の排出口33が設
けられている。そして、これら排出口32、33間の仕
切り隔壁部31の上端部31aは比較的比重の大きいご
みと小さいごみとを分離する境界線31aとして形成さ
れているが、本実施例によれば、更にこの隔壁部31の
側面に沿って上下に移動自在に遮風板49が設けられて
いる。すなわちこれは矢印で示す方向に移動可能である
が、上端部49aは円弧状に形成されており、これは左
方の空気導入口35と対向し、空気導入口35からの空
気流Aを部分的に遮るように構成されている。この遮る
割合を、この遮風板49の上下方向における位置調節に
より調節可能となっている。そして本実施例ではこの遮
風板49の先端部49aが比較的比重の小さいごみと大
きいごみとの境界線を構成している。本発明によれば、
更にケーシング30内でごみ供給口34の直下方には図
において右方に下向きに傾斜して配設された第1の傾斜
板45が、その上端部のヒンジ部47で回動角が矢印で
示すように調節可能に設けられており、また、これに上
下に対向し、かつ階段状に第2の傾斜板46が図におい
て左方に下向きに傾斜して、その上端部のヒンジ部48
で矢印に示す方向に可動調節可能に設けられている。所
定の角度位置でロックする機構は図示省略している。
【0017】更に本発明の実施例によれば、ケーシング
30の他側壁部に形成される空気導出開口41には格子
41が設けられており、これには多数の丸孔41aが形
成されている。
【0018】上記排出口32、33はそれぞれ図1にお
いて、ルートP、Qを通り、不燃物回収容器3及び可燃
物回収容器4側に導かれるようになっている。ルートP
及びQは例えばベルトコンベヤであってもよく、あるい
は直接この直下に不燃物回収容器3及び可燃物回収容器
4を設けるようにしてもよい。また集塵装置43から排
出される比重の小さいごみも可燃物として回収される。
【0019】本発明の実施例による建築廃材分離装置1
0は以上のように構成されるが、次にこの作用について
説明する。
【0020】図2において、ホッパ20内には建築廃材
ごみが多量に貯蔵されているが、これから振動スクリー
ン1の密閉ケーシング11の左端部に排出される。振動
電動機22a、22bの駆動により、密閉ケーシング1
1は矢印a方向に振動し、これによりスクリーン12上
を建築廃材ごみが振動により、図1において右方へと移
送される。この移送途上スクリーン12の下方空間18
に導管17を通って圧縮空気が導入され、これがスクリ
ーン12の上方空間19側へと噴出されるので、スクリ
ーン12上のごみは流動状態となり、比較的比重の小さ
いごみはごみ層の上層部を占め、また比較的比重の大き
いごみはごみ層の下層部、すなわちスクリーン12に近
接する側の位置をとりながら振動により移送される。こ
れにより、スクリーン12の網目より小さいごみは下方
空間18側にふるい下として落下し、またこの網目より
大きいごみはふるい上として振動により右方へと移送さ
れ排出口13から次工程の風選機2へと供給され、また
ふるい下は排出口14から図1における不燃物回収容器
3内に排出される。また、スクリーン12上ではごみが
流動化状態で移送されるのであるが、比較的比重の小さ
いごみであり、スクリーン12の網目より小さいごみで
あっても流動化状態にあり、ごみ層の上層部を占めるこ
とにより、ふるい上として排出口13を通って風選機2
に供給されることになる。また、ふるい下とされスクリ
ーン12の網目より小さくて比較的比重の大きいごみm
は不燃物として排出される。また特に灰に近い状態のご
みや小さい紙片、木片は確実に粉塵状態でスクリーン1
2より下に落ちることなく、上層ごみとしてそのままふ
るい上として排出口13より風選機2に供給されること
になる。
【0021】次に風選機2の作用について説明する。上
流側の振動スクリーンコンベヤ1でふるい上として供給
口34に建築廃材ごみは供給されるのであるが、第1の
傾斜板45上に落下し、ここを滑走、あるいは衝突で反
跳して第2の傾斜板46上に落下する。この下端部から
空気導入口35の直前方の空間に建築廃材ごみが落下す
るのであるが、供給口34から投入されたときには自由
落下により投入されるので、その落下速度は大きいが、
第1傾斜板45で受けられて、ここで反跳、もしくは滑
落により第2傾斜板46に導かれることにより落下速度
は大巾に減少され、この第2の傾斜板46の下端部から
落下するときには、落下速度はかなり小さいものとな
る。従って空気導入口35から噴出する空気流Aの空気
を、ほぼ理想的な状態で建築廃材ごみ全体が受け、比較
的比重の大きいごみと比較的比重の小さいごみはシャー
プに選別される。すなわち比較的比重の大きいごみmは
第1の排出口32を通って不燃物収容器3へと導かれ、
また比較的比重の小さいごみhは第2の排出口33を通
って可燃物収容器4へと導かれる。
【0022】またこの風選機2の使用に際しては遮風板
49の上下位置の調節により、空気導入口35からの空
気噴出量が一定であっても、遮風板49が上方に位置す
ればするほど、その空気流の流通面積が小となり、従っ
て空気導入口35からの流速はより大となる。よって、
この直上方から落下してくる建築廃材ごみはこの流速で
空気流を受け、その折のごみの嵩密度や分布状態に応じ
て適切な分離作用を受けさせることができる。
【0023】更に空気流Aは他側壁部の空気導出口40
を通ってサイクロン43側に引き込まれるのであるが、
格子41上に、例えばプラスチックのシートや紙屑で平
面的に大きなごみは、この格子41に一時的に吸着する
が、続々とこれに比較的比重の小さいごみが衝突し、い
ずれはこの吸着しているごみも第2の排出口33を通っ
て可燃物収容器4へと導かれる。もし格子41が存在し
なければ、以上の紙屑やプラスチックシート等は空気導
出口40を通り、サイクロン43へと連結されている配
管42内を閉塞することになるかもしれないが、このよ
うな不具合は本実施例では防止されることができる。
【0024】図4は実施例の風選機52を示すもので図
3に対応するものについては同一の符号を付し、その詳
細な説明は省略する。
【0025】すなわちこの風選機52では他側壁部に設
けられている空気導出開口30aの近傍にはベルトコン
ベヤ60が上下方向に延在して配設される。このベルト
コンベヤ60は公知のベルトコンベヤと同様に駆動ホイ
ール61及び従動ホイール62を設けているが、これに
巻回されるベルト63はスクリーンでなるベルトであ
る。このベルト63には多数の開孔63aが形成されて
おり、図3に示す格子41と同様な働きをするが、更
に、ここに吸着された紙屑やプラスチック屑は、このベ
ルト63の走行により下方に移送され空気の吸込作用を
受けない下方へと落下し、第2の排出口33を通って可
燃物収容器4へと導かれることができる。
【0026】図5は本発明の第3実施例による風選機7
2を示すものであるが、図3及び図4に対応する部分に
ついては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0027】すなわち本実施例によれば第1排出口32
と第2排出口33との仕切り隔壁部31の上端部には図
の紙面において前後方向に延びる細長いローラ70が設
けられており、これは常時矢印の方向に回転しており、
上述のようにして空気導入口35から導入された空気流
Aにより、上方から投入される建築廃材ごみを比較的比
重の大きいごみmと比較的比重の小さいごみhとに選別
されるのであるが、この比較的比重の小さいごみhのう
ち、布片や紙片のようにケーシング30内の隔壁部の先
端に纏わりやすいごみはローラ70の上に落下すれば、
これが常時回転していることにより、直ちに第2の排出
口33側へと導かれ、ここを通って可燃物収容機4へと
導かれることができる。
【0028】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論本発明はこれに限定されることなく、本発明の
技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0029】例えば以上の実施例ではケーシング30の
他側壁部に空気導出口40が形成されたが、この他に図
3で一点鎖線で示すような位置に空気導出口40’を設
けるようにし、これにサイクロンのような集塵装置43
に配管を通じて接続するようにしてもよい。この場合に
は空気導入口35からの空気流Aが上述の実施例では対
向する側壁部に向かって流れるのみであったが、更に上
壁部に向かって流れる成分もあり、従って比較的比重の
小さいごみは大きく舞い上がり、これにより選別精度を
更に上げることができる。この場合第2の傾斜板46の
直上方でいまだ残存している比較的比重の大きいごみ
は、この上に落下させて第1の排出口32側に導くこと
もできる。
【0030】あるいはこの第2の空気導出口40’のみ
を設けて上述の実施例における第1の空気導出口41を
省略してもよい。
【0031】また以上の実施例ではごみ供給口34の直
下には第1の傾斜板45及び更に階段状に第2の傾斜板
46が設けられたが、更にこの段数を増加してもよい。
例えば3段設けるようにし、この3段目の傾斜板は、第
2の傾斜板46の下端部から滑落するごみを受け、その
下端部から空気導入口35の空気流の直上方に導くよう
にすればよい。
【0032】また第1の排出口32の直上方に上述した
実施例のいづれかの風選機のごみ供給口34が位置する
ように配設してもよい。この場合には例えば図3と同様
な構造の風選機であってもよいが、従来公知の単に空気
導入口、導出口を有するだけのものであってもよい。こ
の場合には比較的比重の大きいごみm側に比較的比重の
小さいごみが存在していたとしても、この直下方の風選
機で更に風選されることにより、比較的比重の小さいご
みは、これにより確実に比較的比重の小さいごみh側に
分離され、可燃物として収容されることができる。特に
建築廃材のごみは建築現場において大きな穴を掘り、こ
れにより生じた土砂は直ちに他所へと搬出され、ここに
再び平地にするために、この建築廃材のうち比較的比重
の大きいごみmを埋めるのに用いられるのであるが、こ
の中に比較的比重の小さいごみ、すなわち、可燃物を含
んでいては、これは大部分は有機物でなるが、長年に亘
ると陥没が生じたりするので好ましくない。よって上述
のように2段の風選機で風選を行なうことにより、より
精選度高く比較的比重の大きいごみmを回収すれば上述
のような心配はより少なくすることができる。この点に
鑑み更に直下方に第3段目の風選機を設けて更に比重の
大きいごみの精選度を上げるようにしてもよい。
【0033】また以上のように複数の風選機を上下方向
に直列に接続することに代えて、一台の風選機で第1の
排出口32から排出される比較的比重の大きいごみmを
上方の供給口34側へと上方へ搬送することにより、再
び風選の作用を受けるようにしてもよい。この場合には
上流側の振動スクリーンコンベヤのふるい上として供給
されるごみと混合して供給するようにしてもよい。ある
いはごみ投入口を別途上壁部に設け、これに第1の排出
口32から排出された比較的比重の大きいごみとして分
離されたごみ群を供給するようにして上流側の振動スク
リーンコンベヤのふるい上として連続的に供給されるご
みとは分離した状態で第1の傾斜板45(例えば右半部
が振動スクリーン1からのごみで左半部が第1排出口3
2から循環されるごみを受けるようにする)上に供給す
るようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明の風選機によれ
ば、建築廃材のようなごみであっても精選度高く、不燃
物と可燃物とに自動的に分離することができ、またその
分布状態やごみの性質が変わっても直ちにこれに対処し
て常に高精選別で可燃物と不燃物を分離することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による建築廃材分離装置の全体を示
す側面図である。
【図2】同装置における振動スクリーンの詳細を示す部
分破断側面図である。
【図3】同装置における風選機の詳細を示す拡大断面図
である。
【図4】第2実施例による風選機の拡大断面図である。
【図5】第3実施例による風選機の拡大断面図である。
【図6】従来例による建築廃材ごみの選別装置の概略側
面図である。
【符号の説明】
2 風選機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07B 1/00 - 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上壁部に選別材料を供給する供給口と、
    側壁部に空気流を導入するための空気導入口と、前記側
    壁部と対向する他側壁部に前記空気流を導出するための
    空気導出口と、底壁部に比較的比重の大きい材料を排出
    するための第1排出口及び比較的比重の小さい材料を排
    出するための第2排出口とを備えたケーシング内で前記
    供給口から投入された材料を前記空気導入口から導入さ
    れた空気流の風力で比較的比重の大きい材料と比較的比
    重の小さい材料とに分離させるようにし、前記第1排出
    口から比較的比重の大きい材料を下方に排出し、前記第
    2排出口から比較的比重の小さい材料を下方に排出する
    ようにした風選機において、前記空気導入口の前方に上
    下に移動可能な遮風板を設け、前記空気導入口からの空
    気流を部分的に遮るように、その上下の位置を調節して
    前記供給口から落下する材料に吹きつける空気流速を調
    整するようにしたことを特徴とする風選機。
  2. 【請求項2】 前記遮風板の上端部を円弧状に形成した
    請求項1に記載の風選機。
  3. 【請求項3】 上壁部に選別材料を供給する供給口と、
    側壁部に空気流を導入するための空気導入口と、前記側
    壁部と対向する他側壁部に前記空気流を導出するための
    空気導出口と、底壁部に比較的比重の大きい材料を排出
    するための第1排出口及び比較的比重の小さい材料を排
    出するための第2排出口とを備えたケーシング内で前記
    供給口から投入された材料を前記空気導入口から導入さ
    れた空気流の風力で比較的比重の大きい材料と比較的比
    重の小さい材料とに分離させるようにし、前記第1排出
    口から比較的比重の大きい材料を下方に排出し、前記第
    2排出口から比較的比重の小さい材料を下方に排出する
    ようにした風選機において、前記空気導出口にスクリー
    ンを配設し、前記スクリーンは前記空気導出口に近接し
    て上下方向に延在して配設されたベルトコンベヤのベル
    トに形成されていることを特徴とする風選機。
  4. 【請求項4】 上壁部に選別材料を供給する供給口と、
    側壁部に空気流を導入するための空気導入口と、前記側
    壁部と対向する他側壁部に前記空気流を導出するための
    空気導出口と、底壁部に比較的比重の大きい材料を排出
    するための第 1排出口及び比較的比重の小さい材料を排
    出するための第2排出口とを備えたケーシング内で前記
    供給口から投入された材料を前記空気導入口から導入さ
    れた空気流の風力で比較的比重の大きい材料と比較的比
    重の小さい材料とに分離させるようにし、前記第1排出
    口から比較的比重の大きい材料を下方に排出し、前記第
    2排出口から比較的比重の小さい材料を下方に排出する
    ようにした風選機において、前記第1排出口と前記第2
    排出口との間の仕切隔壁部の上端部に常に回転するロー
    ラを設けたことを特徴とする風選機。
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