JPH06178966A - 風選機 - Google Patents

風選機

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JPH06178966A
JPH06178966A JP4353384A JP35338492A JPH06178966A JP H06178966 A JPH06178966 A JP H06178966A JP 4353384 A JP4353384 A JP 4353384A JP 35338492 A JP35338492 A JP 35338492A JP H06178966 A JPH06178966 A JP H06178966A
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JP
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specific gravity
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wall portion
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JP4353384A
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Inventor
Masao Fujiwara
正男 藤原
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 建築廃材中の不燃物と可燃物とを選別度を向
上させ、かつ回収を大とする風選機を提供すること。 [構成] 密閉ケーシング54内に傾斜板60、62を
階段状に配設させ、密閉ケーシング54の左壁部には上
下に並んで空気導入口63及び64を設け、また密閉ケ
ーシング54の右壁部には空気導出口55、56を設
け、上方の空気導入口部63から噴出する空気流Aによ
り傾斜板62の下端部62aから落下してくる建築廃材
を比較的比重の大きいごみと小さいごみとに効率良く選
別し、更に下方の空気導入口部64からの空気噴出流B
により、2段目の風選作用を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はごみ分離装置、特に建築
廃材を不燃物と可燃物とに分離するための装置に用いて
最適な風選機に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】昨今、都市ごみの処理は
大きな社会問題となっているが、この中で建築廃材をク
ラッシュした後に不燃物と可燃物とに分けることも種々
の問題を提起している。
【0003】一般に建築廃材は破砕された後、有機物と
無機物とに選別して有機物は可燃物として焼却し、また
無機物は埋め立てや建築骨材用に再利用している。建築
廃材は破砕機内に導入され、ここで破砕された建築廃材
はベルトコンベヤにより搬送されて選別用のベルトコン
ベヤ上に供給される。このベルトコンベヤに沿って作業
員が破砕された建築廃材のうち不燃物と可燃物とを肉眼
で見分けて手で選別し、例えば瓦礫や石等はホッパ内に
投入する。従ってここで選別されなかった建築廃材は可
燃物としてベルトコンベヤの排出端から排出され、例え
ば焼却炉へと移送される。また選別された不燃物は集合
ベルトコンベヤにより移送されて埋め立て用、又は骨材
として再利用される。例えば道路工事では掘り起こした
土はその場所に置いておけず、順次、ここから所定の場
所に運び出される。道路工事が終わった後、穴を埋め戻
すときは他所から別の土を持ってきて埋めるようにして
いるが、この埋め立てに建築廃材の内、不燃物を利用す
るようにしている。
【0004】然るに以上では人手による手選別であり、
常に選別ベルトコンベヤの傍にいて連続的に選別作業を
しなければならず、非常に面倒であり、またその精選度
も人の疲労度に応じて低下する。
【0005】そこで、この建築廃材を不燃物と可燃物と
に自動的に分離する装置として振動スクリーンが考えら
れる。これはそのケーシングの中に所定大の網目を有す
るスクリーンを張架させており、このケーシングを、例
えば一対の振動電動機により振動させることにより上記
スクリーン上を搬送させながら、この途上でふるい下と
ふるい上とに分離し、このふるい下として不燃物、例え
ば金属屑や瓦礫、小石等を分離して回収し、ふるい上は
例えば紙、プラスチックシート、木屑等で可燃物として
回収しようとするものである。すなわち、不燃物として
の金属屑や瓦礫、小石等は一般に粒径が小さく、木屑、
紙、プラスチックシート等は比較的かさばり、その粒径
が大きいのでふるい上として分離されている。然るに可
燃物の中にもふるい下となるほど粒径の小さいものがあ
り、例えば上記スクリーンの網目より小さい木屑や紙屑
等は不燃物の方に分離して収容されることになる。
【0006】本出願人は上記問題に鑑みて、先に一般に
自動的に不燃物と可燃物とに分離するための、例えば建
築廃材を不燃物と可燃物とに充分高い精選度で分離する
ことのできる風選機を提供することを目的として図5〜
図7に示す装置を提案した(特開平3−178844
号)。
【0007】図5は本装置の全体を示すが、建築廃材分
離装置は全体として10で示され、最上流側に振動スク
リーン1及びこのふるい上を受ける風選機2及びこの風
選機2から排出される比較的比重の大きいごみとして受
ける不燃物回収容器3及び比較的比重の小さいごみとし
て回収する可燃物回収容器4とからなっている。更に、
振動スクリーン1のふるい下は不燃物回収容器3側に排
出される。
【0008】図6は図5における振動スクリーン1の詳
細を示すが、図において振動スクリーンは全体として1
で示され、ほぼ直方形状の密閉ケーシング11の内部に
パンチメタル12をスクリーンとして張架させている。
これにより密閉ケーシング11内は上方空間19と下方
空間18とに画成され、下方空間18に連通するように
ケーシング11の後壁部に空気噴出パイプ17が接続さ
れており、これを通して外部より圧縮空気が密閉ケーシ
ング11内の下方空間18内に導入されるようになって
いる。上方空間19は密閉ケーシング11内の上方空気
路として形成されており、この上壁部には一対のダクト
15、16が設けられている。また、密閉ケーシング1
1の右端部にはふるい上排出口13及びふるい下排出口
14が形成されている。
【0009】密閉ケーシング11の底壁部には一対の駆
動部取付板21、21が取りつけられており、この各々
に公知の構造の振動電動機22a、22bが取りつけら
れている。また、密閉ケーシング11は一対の支柱2
3、24上に防振ばね25、26を介して支持されてい
る。支柱23、24は基台27上に支持されているが、
この基台27は図5に示す風選機2との高さを調節して
設けられているものとする。パンチメタル12は所定の
網目大、すなわちパンチメタル12は金属板に多数の所
定の径の丸孔を、例えば、ちどり状に配列して形成させ
ているが、この網目大は本実施例によれば5mm径であ
る。また、密閉ケーシング11の巾は1.5〜1.8m
であり、振動電動機の容量は5.5kwあるいは7.5
kw程度である。また、密閉ケーシング11の左端部に
はホッパ20が配設され、これには本装置の建築廃材ご
みが貯蔵されているものとする。実際には密閉ケーシン
グ11に比べ、かなり大きいが、簡略化するために縮小
して示す。建築廃材ごみは見かけ比重が0.6〜0.8
であるが、本例によれば、時間当たり15〜20m3
処理されるものとする。
【0010】図7において風選機は全体として2で示さ
れ、ほぼ直方形状のケーシング30の図において左側側
壁部には空気導入口35が設けられており、また、これ
と対向する側壁部には空気導出口40が設けられてい
る。これにはサイクロン等の集塵装置43に接続するた
めの配管42が接続されている。集塵装置43にはブロ
ワー44が接続されており、風選機2からの空気を吸い
込むようにしている。また空気導入口35にも配管37
が接続されており、空気送給用のブロワー36が接続さ
れている。ケーシング30の上壁部にはごみ供給用の供
給口34が設けられており、これは蛇腹でなるダクト3
9が取りつけられているが、これに上流側の振動スクリ
ーン1のふるい上を導くための配管38が接続されてい
る。ケーシング30の底壁部には更に比較的比重の大き
いごみを排出するための第1の排出口32及び比較的比
重の小さいごみを排出するための第2の排出口33が設
けられている。そして、これら排出口32、33間の仕
切り隔壁部31の上端部31aは比較的比重の大きいご
みと小さいごみとを分離する境界線31aとして形成さ
れているが、本例によれば、更にこの隔壁部31の側面
に沿って上下に移動自在に遮風板49が設けられてい
る。すなわちこれは矢印で示す方向に移動可能である
が、上端部49aは円弧状に形成されており、これは左
方の空気導入口35と対向し、空気導入口35からの空
気流Aを部分的に遮るように構成されている。この遮る
割合を、この遮風板49の上下方向における位置調節に
より調節可能となっている。そして本例ではこの遮風板
49の先端部49aが比較的比重の小さいごみと大きい
ごみとの境界線を構成している。更にケーシング30内
でごみ供給口34の直下方には図において右方に下向き
に傾斜して配設された第1の傾斜板45が、その上端部
のヒンジ部47で回動角が矢印で示すように調節可能に
設けられており、また、これに上下に対向し、かつ階段
状に第2の傾斜板46が図において左方に下向きに傾斜
して、その上端部のヒンジ部48で矢印に示す方向に角
度調節可能に設けられている。所定の角度位置でロック
する機構は図示省略している。
【0011】更に本例によれば、ケーシング30の他側
壁部に形成される空気導出口40には格子41が設けら
れており、これには多数の丸孔41aが形成されてい
る。
【0012】上記排出口32、33はそれぞれ図5にお
いて、ルートP、Qを通り、不燃物回収容器3及び可燃
物回収容器4側に導かれるようになっている。ルートP
及びQは例えばベルトコンベヤであってもよく、あるい
は直接この直下に不燃物回収容器3及び可燃物回収容器
4を設けるようにしてもよい。また集塵装置43から排
出される比重の小さいごみも可燃物として回収される。
【0013】本例による建築廃材分離装置10は以上の
ように構成されるが、次にこの作用について説明する。
【0014】図6において、ホッパ20内には建築廃材
ごみが多量に貯蔵されているが、これから振動スクリー
ン1の密閉ケーシング11の左端部に排出される。振動
電動機22a、22bの駆動により、密閉ケーシング1
1は矢印a方向に振動し、これによりスクリーン12上
を建築廃材ごみが振動により、図5において右方へと移
送される。この移送途上スクリーン12の下方空間18
に導管17を通って圧縮空気が導入され、これがスクリ
ーン12の上方空間19側へと噴出されるので、スクリ
ーン12上のごみは流動状態となり、比較的比重の小さ
いごみはごみ層の上層部を占め、また比較的比重の大き
いごみはごみ層の下層部、すなわちスクリーン12に近
接する側の位置をとりながら振動により移送される。こ
れにより、スクリーン12の網目より小さいごみは下方
空間18側にふるい下として落下し、またこの網目より
大きいごみはふるい上として振動により右方へと移送さ
れ排出口13から次工程の風選機2へと供給され、また
ふるい下は排出口14から図5における不燃物回収容器
3内に排出される。また、スクリーン12上ではごみが
流動化状態で移送されるのであるが、比較的比重の小さ
いごみであり、スクリーン12の網目より小さいごみで
あっても流動化状態にあり、ごみ層の上層部を占めるこ
とにより、ふるい上として排出口13を通って風選機2
に供給されることになる。また、ふるい下とされスクリ
ーン12の網目より小さくて比較的比重の大きいごみm
は不燃物として排出される。また特に灰に近い状態のご
みや小さい紙片、木片は確実に粉塵状態でスクリーン1
2より下に落ちることなく、上層ごみとしてそのままふ
るい上として排出口13より風選機2に供給されること
になる。
【0015】次に風選機2の作用について説明する。上
流側の振動スクリーンコンベヤ1でふるい上として供給
口34に建築廃材ごみは供給されるのであるが、第1の
傾斜板45上に落下し、ここを滑走、あるいは衝突で反
跳して第2の傾斜板46上に落下する。この下端部から
空気導入口35の直前方の空間に建築廃材ごみが落下す
るのであるが、供給口34から投入されたときには自由
落下により投入されるので、その落下速度は大きいが、
第1傾斜板45で受けられて、ここで反跳、もしくは滑
落により第2傾斜板46に導かれることにより落下速度
は大巾に減少され、この第2の傾斜板46の下端部から
落下するときには、落下速度はかなり小さいものとな
る。従って空気導入口35から噴出する空気流Aの空気
を、ほぼ理想的な状態で建築廃材ごみ全体が受け、比較
的比重の大きいごみと比較的比重の小さいごみはシャー
プに選別される。すなわち比較的比重の大きいごみmは
第1の排出口32を通って不燃物収容器3へと導かれ、
また比較的比重の小さいごみhは第2の排出口33を通
って可燃物収容器4へと導かれる。
【0016】またこの風選機2の使用に際しては遮風板
49の上下位置の調節により、空気導入口35からの空
気噴出量が一定であっても、遮風板49が上方に位置す
ればするほど、その空気流の流通面積が小となり、従っ
て空気導入口35からの流速はより大となる。よって、
この直上方から落下してくる建築廃材ごみはこの流速で
空気流を受け、その折のごみの嵩密度や分布状態に応じ
て適切な分離作用を受けさせることができる。
【0017】更に空気流Aは他側壁部の空気導出口40
を通ってサイクロン43側に引き込まれるのであるが、
格子41上に、例えばプラスチックのシートや紙屑で平
面的に大きなごみは、この格子41に一時的に吸着する
が、続々とこれに比較的比重の小さいごみが衝突し、い
ずれはこの吸着しているごみも第2の排出口33を通っ
て可燃物収容器4へと導かれる。もし格子41が存在し
なければ、以上の紙屑やプラスチックシート等は空気導
出口40を通り、サイクロン43へと連結されている配
管42内を閉塞することになるかもしれないが、このよ
うな不具合は本例では防止されることができる。
【0018】本例の風選機2は以上のように構成され、
かつ作用を行なうのであるが、不燃物の回収率を更に上
昇させたい場合がある。この場合には図8のBで示すよ
うな構成が考えられる。すなわち、上述の風選機2を高
さ方向に直列に接続するのであるが、不燃物は更に下方
の風選機2により上述と同様な風選を行ない、排出口3
2から排出される不燃物を上段側の排出口32から排出
される不燃物と共に回収する。これにより不燃物の回収
量を多くすることができる。
【0019】また、不燃物の精選率を向上させたい場合
がある。この場合にも図8のAで示すように高さ方向に
直列に風選機2にも接続されるのであるが、この場合に
は上方の風選機2にも排出口32にダクト39’を介し
て同様な風選機2’が接続されるのであるが、この場合
には右側の側壁に空気導入口35’が設けられ、また左
側の側壁には空気導出口40’が設けられる。そして、
不燃物排出口32’はダクト39’の直下方に位置して
配設され、また空気導出口40’側に可燃物排出口3
3’が形成されている。このような配置構成では上方の
風選機2で不燃物として選別された建築廃材は、更にダ
クト39’を介して下方の風選機2’に供給され、ここ
で風選が行なわれて上方の風選機2では不燃物として選
別された建築廃材は、更に風選を受けて不燃物中の可燃
物は排出口33’側から排出され、純度の高い不燃物が
排出口32’から排出されることができる。
【0020】然るに以上のようにして建築廃材の内の不
燃物の回収量を上げるにせよ、その純度を上げるにせ
よ、高さで一台の風選機2の2倍以上になり、また巾で
1.5〜2倍の据え付けスペースが必要な上に不燃物と
可燃物の選別物の出口が3箇所となるためにレイアウト
上、このような2台組み合わせ方式を採用できない場合
が多い。
【0021】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、高さ、巾で1台の従来の風選機とあま
り変えることなく、据え付けスペースを大巾に増大させ
ずに不燃物の純度及び回収率を上昇させることのできる
風選機を提供することを目的とする。
【0022】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、上壁部
に選別材料を供給する供給口と、側壁部に空気流を導入
するための空気導入口と、前記側壁部と対向する他側壁
部又は上壁部に前記空気流を導出するための空気導出口
と、底壁部に比較的比重の大きい材料を排出するための
第1排出口及び比較的比重の小さい材料を排出するため
の第2排出口とを備えたケーシング内で前記供給口から
投入された材料を前記空気導入口から導入された空気流
の風力で比較的比重の大きい材料と比較的比重の小さい
材料とに分離させるようにし、前記第1排出口から比較
的比重の大きい材料を下方に排出し、前記第2排出口か
ら比較的比重の小さい材料を下方に排出するようにした
風選機において、前記空気導入口は上下に並んだ複数個
の空気導入口部から成り、前記供給口の下方に少なくと
も2枚の下方に相対向して傾斜する傾斜板を階段状に設
け、これら傾斜板で前記供給口から投入された材料を受
け、最下段の前記傾斜板から落下する材料に順次、前記
空気導入口部から導入された空気流を吹き付けるように
したことを特徴とする風選機、によって達成される。
【0023】
【作用】供給口から供給される選別されるべき材料は、
階段状に設けられた傾斜板上に落下して、これから反跳
しまたは滑落してこれらの最下段の傾斜板から落下する
材料の落下速度は大巾に低下させられ最上方部の空気導
入口部から空気流を吹き付けられて、風選機が行なわれ
る。比較的比重の小さい材料は、第2排出口側に飛ばさ
れ、また比較的比重の大きい材料は第1排出口へと落下
していくのであるが、次いで第2空気導入口部から空気
流を吹き付けられ、2回目の風選を受け、上方で比較的
比重の大きい材料として落下してきた材料が、更に風選
を受け比較的比重の大きい材料の内の比較的比重の小さ
い材料は再び風選を受けて第1の排出口へと飛ばされ、
また比較的比重の大きい材料はそのまま第1排出口へと
落下していく。
【0024】以上のようにして、複数の空気導入口部か
ら順次、落下するに連れて風選を受け、第1排出口から
排出される不燃物の回収量及び純度を上げることがで
き、また比較的比重の小さい材料、すなわち可燃物とし
ての材料も従来よりは複数回の風選を受けるために回収
率が大となり、その純度を高めることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例による風選機について
図面を参照して説明する。
【0026】図1は本発明の第1実施例による風選機を
示すが、その全体は50で示され、従来と同様にほぼ直
方形状の密閉ケーシング54の上壁部には、上流側の従
来と同様な振動スクリーン1から建築廃材を受けるが、
これはダクト51及びキャンバスで成るダクト52、供
給口53を介して上方から投入供給される。上方から従
来と同様に長方形状の傾斜板60が、その前端部でヒン
ジ59により一点鎖線、実線及び矢印で示すようにヒン
ジ59の回りに傾斜角を調整可能に配設固定されてい
る。また、この下端部60aから滑落してきた建築廃材
を受けるように、かつ階段状に下側傾斜板62が同様に
ヒンジ61の回りに一点鎖線、実線及び矢印で示すよう
に傾斜角を調節可能に配設固定させる。
【0027】本実施例によれば、更にこの下方に同様な
形状の傾斜板66がヒンジ65を軸として、一点鎖線、
実線及び矢印で示すように傾斜角を調節可能に配設固定
されている。
【0028】また、ケーシング54の下壁部には比較的
比重の軽い建築廃材をルートQを通じて、従来と同様に
可燃物収容器4に排出するための排出口69及び比較的
重い建築廃材mを不燃物としてルートPを介して従来と
同様に不燃物収容器3に排出するための排出口68が形
成されている。
【0029】密閉ケーシング50の右壁部には従来と同
様な形状の空気導出口55、56が配設されており、こ
れらは従来と同様に配管及びサイクロンを介してブロア
ーに接続されている。このブロアーは1台共通でも良
く、それぞれ独立に配管系統を設けて2個並列運転させ
るようにしてもよい。また、この空気導出口55、56
を取り付けている密閉ケーシング54の側壁部には小孔
57a、58aを多数形成させた、格子板57、58が
取り付けられており、細かい建築廃材はこれを通って、
サイクロン43で分離されるように形成されている。
【0030】密閉ケーシング54の左壁部には、上記空
気導出口55、56よりはやや下方のレベルであるが、
これらに対向して空気導入口63、64が固定されてお
り、これは従来と同様にブロアーに接続されているが、
これも1台共通であっても良く、あるいは並列運転で2
台設け、これを各々空気導出口63、64に接続するよ
うにしてもよい。
【0031】また、密閉ケーシング44内において下側
の傾斜板66の下端部66aより、更に下方に従来と同
様に頂部が弧状の風量調節板67が一点鎖線及び矢印で
示すように上下に高さ調節可能に設けられており、これ
により下側の空気導入口64から導入される空気が、こ
れに対向する空気導出口に達する風量を調節するように
している。
【0032】本発明の第1実施例は以上のように構成さ
れるが、次にこの作用について説明する。
【0033】従来と同様に、この上流側に配設された振
動スクリーン1から建築廃材がダクト51、キャンバス
でなるダクト52、供給口53を介して、密閉ケーシン
グ54内に投入供給され、これはまず、上側の傾斜板6
0で衝突して、ここを滑落し階段状に配設され、本実施
例では最下段である傾斜板62に至り、ここから滑落
し、この下端部62aから下方へと自然落下するのであ
るが、この時には既に、供給53から空気導出口63ま
での高さに応じた自然落下による速度ではなく、傾斜板
62の下端部62aから落下する速度は充分に小さく、
従ってこの落下中に空気導出口63から噴出空気流Aを
受けるが、充分効率良く風選作用を受けて比較的軽い建
築廃材、例えば紙屑やプラスチック、木片hなどは、密
封ケーシング54内において右方へと吹き飛ばされ、空
気Aから下方の領域に達すると自然落下し、比較的比重
の大きい建築廃材の石ころやボルト90等はそのまま、
ほぼ垂直方向に落下してき行き、下方の傾斜板66上に
衝突して反跳しまたは滑落し、同様にこの下端部66a
からは小さな落下速度で空気導入口64からの空気噴出
Bを受け、これにより効率良く比較的比重の大きい建築
廃材と比較的比重の小さい建築廃材とに分離され、比較
的比重の大きい建築廃材mは排出口68から排出されて
ルートPを介して不燃物収容器3に供給される。また比
較的比重の小さい建築廃材は、排出口63から排出され
てルートQを通って、可燃物収容器4に供給される。
【0034】以上のような風選作用においてA及びBで
示す空気噴出流にのった非常に比重の小さいごみ屑が多
孔板57、58の小孔57a、58aを通り、空気導出
口部55、56及び配管を介してサイクロンで回収され
る。
【0035】本発明の第1実施例は以上のような作用を
行なうのであるが、空気導入口63、64から2回に渡
って、噴出空気を受けて効率良く、すなわち回収量を大
とし、純度をアップして比較的比重の大きい建築廃材と
比較的比重の小さい建築廃材とを分離して、不燃物と可
燃物とに選別することができる。
【0036】なお以上の実施例において、風量調節板6
7を矢印で示すように下方に移動させた時には、空気導
入口部64からの空気噴出量のこれに対向する空気噴出
口66に達する風量を小とする。すなわち、上方から落
下してくる建築廃材に対する無駄な空気風量をなしとし
ている。
【0037】図2は本発明の第2実施例による風選機を
示すが、第1実施例に対応する部分については同一の符
号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0038】すなわち、本実施例によれば、密閉ケーシ
ング54の右壁部に取り付けられる空気導入口は1個で
ある。すなわち、空気導入口55のみの図1と同様な位
置に取り付けられており、この下方の空気導出口56は
省略されている。その他の構成は第1実施例と全く同様
である。
【0039】本実施例においても第1実施例と同様な効
果を奏するが、ただ1つの空気導出口であるがために、
これに接続されるブロアーの容量は第1実施例において
2列、並列に設けられた場合よりも大としなければなら
ない。すなわち、この2台に相当する容量のブロアーを
接続すればよい。その他の作用効果については第1実施
例と全く同様である。
【0040】図3は本発明の第3実施例による風選機を
示し、上記第1実施例及び第2実施例に対応する部分に
ついては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0041】すなわち本実施例によれば、下方の傾斜板
66は省略され、かつ右側壁部に取り付けられている下
方の空気導出口56は省略されている。本実施例の場合
には、下方の傾斜板66が省略されているので、下方の
空気導入口部64から噴出される空気流Bを受ける建築
廃材の落下速度は上記実施例より大であるが、従来より
も純度アップ及び回収量を大とすることは明らかであ
る。
【0042】図4は本発明の第4実施例による風選機を
示し、その全体は70で示され図4において密閉ケーシ
ング71の右壁部には1個の空気導出口72が取り付け
られており、上記実施例と同様に多孔板73が設けられ
ており、これに形成されている多数の開口73aを通る
のは、粉塵の如きサイクロンにより回収されるごみであ
る。
【0043】密閉ケーシング71の左壁部には、上下に
並列して空気導出口部81、82及び83が取り付けら
れており、これら各々にブロアーが接続されてもよい
が、あるいは大きな容量のブロアー1台を共通に接続さ
せるようにしてもよい。
【0044】本実施例においても、最下方の空気導入口
部83から噴出する空気の空気流の中心レベルより、下
方に上記実施例と同様な風量調節板84が設けられてお
り、その先端部84aは弧状に形成されているが、上記
実施例と同様にここに積もった比較的比重の大きいごみ
又は小さいごみがいずれかの排出口に円滑に落下させる
ようにしている。
【0045】第4実施例の作用は以下のとおりである。
最上方の空気導入口部81から噴出された噴出流A’を
傾斜板62の最下端部67aから落下した建築廃材が小
さな落下速度で効率よく比較的比重の大きいごみと小さ
いごみとに分離され、この噴出空気流A’の領域を外れ
て、下方の噴出流B’に至るまでは自然落下を行なう
が、それ程速度を大とする前に2段目の空気導入口部8
2から空気噴出流B’を受け、これによりA’の噴出流
と同様な効率の良い風選を受け、同様に下方の空気導入
口部83からの空気流C’によっても効率のよい風選を
受ける。なお、この空気流C’のみは風量調節板84の
矢印方向に示すように風量を調節され、無駄な風量が無
いようにしている。
【0046】なお、以上の第1〜第4実施例において空
気導出口55、56及び72は密封ケーシング54及び
71の右壁部に取り付けるようにしたが、これら全て
を、あるいはこの内の一つを一点鎖線で示すように密閉
ケーシング54及び71の上壁部に取り付けて、これに
従来例と同様にサイクロン及びブロアーを接続するよう
にしても同様な効果を得られることは明らかである。こ
の場合、右側壁部に取り付ける空気導出口は無しとして
も良い。
【0047】以上本発明の各実施例を説明したが、いず
れにおいても従来の風選機より不燃物又は可燃物の精選
度アップ及び回収量を大とすることができる。
【0048】以上本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0049】例えば以上の実施例においては、密封ケー
シングの左壁部には空気導入口は2つ又は3つ設けた
が、更にその数を上下に並列して増大しても良い。
【0050】
【発明の効果】不燃物又は可燃物の精選純度をアップ
し、その回収量を大とするために、従来では図8に示す
ように2台の風選機を上下に直列に接続させるために、
レイアウトが制限される場所において、その高さが大と
なり、また排出口が3個になるために横方向にも大きな
占有面積を必要とするが、本発明によれば図8に示すよ
うに配列された場合と同様な効果を奏しながら、その高
さ及び横方向の寸法を小とし、レイアウトを好都合にさ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による風選機の断面図であ
る。
【図2】同第2実施例の断面図である。
【図3】同第3実施例の断面図である。
【図4】同4実施例の断面図である。
【図5】従来例の建築廃材の選別装置の全体を示す概略
側面図である。
【図6】同選別装置における振動スクリーンの部分破断
側面図である。
【図7】同選別装置における風選機の断面図である。
【図8】上記従来の風選機を用いて不燃物又は可燃物の
選別純度の上昇又は回収量を量るために考えられる配置
構成を示す正面図である。Aはその1つであり、Bは他
の1つである。
【符号の説明】
50 風選機 55 空気導出口 56 空気導出口 60 傾斜板 62 傾斜板 63 空気導入口部 64 空気導入口部 68 比較的比重の大きい建築廃材を排出する排出口 69 比較的比重の小さい建築廃材を排出する排出口 70 風選機 72 空気導出口 81 空気導入口部 82 空気導入口部 83 空気導入口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上壁部に選別材料を供給する供給口と、
    側壁部に空気流を導入するための空気導入口と、前記側
    壁部と対向する他側壁部又は上壁部に前記空気流を導出
    するための空気導出口と、底壁部に比較的比重の大きい
    材料を排出するための第1排出口及び比較的比重の小さ
    い材料を排出するための第2排出口とを備えたケーシン
    グ内で前記供給口から投入された材料を前記空気導入口
    から導入された空気流の風力で比較的比重の大きい材料
    と比較的比重の小さい材料とに分離させるようにし、前
    記第1排出口から比較的比重の大きい材料を下方に排出
    し、前記第2排出口から比較的比重の小さい材料を下方
    に排出するようにした風選機において、前記空気導入口
    は上下に並んだ複数個の空気導入口部から成り、前記供
    給口の下方に少なくとも2枚の下方に相対向して傾斜す
    る傾斜板を階段状に設け、これら傾斜板で前記供給口か
    ら投入された材料を受け、最下段の前記傾斜板から落下
    する材料に順次、前記空気導入口部から導入された空気
    流を吹き付けるようにしたことを特徴とする風選機。
  2. 【請求項2】 前記階段状に設けた傾斜板のうち最下段
    の傾斜板より下方で上下で相隣る前記空気導入口部間に
    対向して前記第1排出口に向かって下向きに傾斜した独
    立傾斜板を設け、該独立傾斜板上で上方で風選された材
    料のうち比較的比重の大きい方の材料を受け、該独立傾
    斜板から落下する材料に前記上下で相隣る空気導入口部
    のうち下方の空気導入口部から導入された空気流を吹き
    付けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の風
    選機。
  3. 【請求項3】 前記傾斜板は傾斜角度が調整されるよう
    にした請求項1に記載の風選機。
  4. 【請求項4】 前記独立傾斜板は傾斜角度が調整される
    ようにした請求項1に記載の風選機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0847672A (ja) * 1994-08-08 1996-02-20 Takuma Co Ltd 風力選別機
CN107457186A (zh) * 2017-09-07 2017-12-12 安徽亿恒智选光电有限公司 风选机
CN109226200A (zh) * 2018-10-17 2019-01-18 王智先 生活垃圾复合式高效分拣系统
CN113814166A (zh) * 2020-06-19 2021-12-21 中冶长天国际工程有限责任公司 颗粒筛分系统

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