JP2720757B2 - 廃棄物の選別装置 - Google Patents
廃棄物の選別装置Info
- Publication number
- JP2720757B2 JP2720757B2 JP5172506A JP17250693A JP2720757B2 JP 2720757 B2 JP2720757 B2 JP 2720757B2 JP 5172506 A JP5172506 A JP 5172506A JP 17250693 A JP17250693 A JP 17250693A JP 2720757 B2 JP2720757 B2 JP 2720757B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wind
- sieve
- waste
- air
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 239000002699 waste material Substances 0.000 title claims description 36
- 238000012216 screening Methods 0.000 claims description 10
- 239000000463 material Substances 0.000 description 21
- 239000004575 stone Substances 0.000 description 15
- 125000000391 vinyl group Chemical group [H]C([*])=C([H])[H] 0.000 description 14
- 229920002554 vinyl polymer Polymers 0.000 description 14
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 11
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 3
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 3
- 239000002023 wood Substances 0.000 description 3
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 2
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 2
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 230000002195 synergetic effect Effects 0.000 description 2
- 230000004913 activation Effects 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 235000013399 edible fruits Nutrition 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 description 1
- 239000008187 granular material Substances 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 239000011435 rock Substances 0.000 description 1
- 238000007790 scraping Methods 0.000 description 1
- 238000007873 sieving Methods 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般系廃棄物および
建設廃棄物処理施設などに使用する廃棄物の選別装置に
関するものである。
建設廃棄物処理施設などに使用する廃棄物の選別装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この選別装置として、例えばこの
発明の出願人によって出願した廃棄物の回転選別装置が
ある(特開平4−358578号公報)。
発明の出願人によって出願した廃棄物の回転選別装置が
ある(特開平4−358578号公報)。
【0003】これは、回転ローラ上に、両端が開口され
かつ内部に多数の逆送り用の掻き上げ板を備えた円筒状
スクリーンをほぼ水平に載せ、前記円筒状スクリーン内
に、両端が開口されかつ内部に送りスクリューを備えた
輸送管を該円筒状スクリーンの前端開口から中ほどまで
延びしかも適宜の間隔をもって同心状に配設し、該間隔
を環状通路とするとともに、前記円筒状スクリーンの前
端開口側に、複数個以上の空気供給管を前記環状通路及
び前記輸送管に向けて配設したものである。
かつ内部に多数の逆送り用の掻き上げ板を備えた円筒状
スクリーンをほぼ水平に載せ、前記円筒状スクリーン内
に、両端が開口されかつ内部に送りスクリューを備えた
輸送管を該円筒状スクリーンの前端開口から中ほどまで
延びしかも適宜の間隔をもって同心状に配設し、該間隔
を環状通路とするとともに、前記円筒状スクリーンの前
端開口側に、複数個以上の空気供給管を前記環状通路及
び前記輸送管に向けて配設したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記回
転選別装置は次の問題がある。 イ)円筒状スクリーン内に選別用の風を流すが該円筒状
スクリーン全面に風を流し比較的軽量物を吹き飛ばす必
要がある。この風量は、円筒状スクリーンの実際に篩効
果を示す部分は該円筒状スクリーンの30%程度であ
る。これは必要風量の約3倍必要となり風量が大きくこ
の風の発生源が不必要に大きなものを使用しなくてはな
らない。 ロ)円筒状スクリーン内への送風により該円筒状スクリ
ーンの篩孔より風が円筒状スクリーン外へ漏れ風の影響
を受けやすい篩孔以下の軽量物が篩孔より押出されるの
で純度が悪い。 ハ)回転作用で針金状のものの端部が円筒状スクリーン
内を擦り円筒状スクリーンの孔に引掛かりやすく引掛か
ると掻き出し作用がないため、抜け出さず、引掛かった
針金に次のものが引掛かり成長して、ついには、円筒状
スクリーンの孔を閉塞する恐れがある。
転選別装置は次の問題がある。 イ)円筒状スクリーン内に選別用の風を流すが該円筒状
スクリーン全面に風を流し比較的軽量物を吹き飛ばす必
要がある。この風量は、円筒状スクリーンの実際に篩効
果を示す部分は該円筒状スクリーンの30%程度であ
る。これは必要風量の約3倍必要となり風量が大きくこ
の風の発生源が不必要に大きなものを使用しなくてはな
らない。 ロ)円筒状スクリーン内への送風により該円筒状スクリ
ーンの篩孔より風が円筒状スクリーン外へ漏れ風の影響
を受けやすい篩孔以下の軽量物が篩孔より押出されるの
で純度が悪い。 ハ)回転作用で針金状のものの端部が円筒状スクリーン
内を擦り円筒状スクリーンの孔に引掛かりやすく引掛か
ると掻き出し作用がないため、抜け出さず、引掛かった
針金に次のものが引掛かり成長して、ついには、円筒状
スクリーンの孔を閉塞する恐れがある。
【0005】ニ)前記したように不必要に篩面が大きい
ため、機械的にも大きく、また重量が重い、さらに駆動
動力が大きく不経済である。
ため、機械的にも大きく、また重量が重い、さらに駆動
動力が大きく不経済である。
【0006】この発明は、前記問題を解決するためにな
したものであり、選別風量を大きくすることなく、かつ
選別精度を著しく高めることができる廃棄物の選別装置
を提供することを目的とするものである。
したものであり、選別風量を大きくすることなく、かつ
選別精度を著しく高めることができる廃棄物の選別装置
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明の廃棄物の選別装置は、廃棄物を供給口端
から排出口端へ搬送するほぼ水平の多孔板を有する箱型
振動篩の該多孔板を、供給口側を廃棄物中の比較的小形
のものがふるい分け可能な篩孔を有する篩部と排出口側
を廃棄物中の比較的大形のものが通過可能な風選孔を有
する風選部とにより形成し、前記風選部の風選孔の上部
を、該風選孔が排出口側に開口するように供給口側から
排出口側に向かって上向きに傾斜する傾斜壁で覆い、か
つ前記多孔板の篩部および風選部の下部にそれぞれ篩部
用区画室と風選部用区画室を形成し、該風選部にエアー
供給口を設け、前記風選部の上部に吸引フードを設ける
とともに、該吸引フードに捕集機と排風機とを接続した
ことである。また、風選部のエアー通過開口率を5〜2
5%としたことである。さらに、風選部の排出端に制量
堰を設けたことである。
に、この発明の廃棄物の選別装置は、廃棄物を供給口端
から排出口端へ搬送するほぼ水平の多孔板を有する箱型
振動篩の該多孔板を、供給口側を廃棄物中の比較的小形
のものがふるい分け可能な篩孔を有する篩部と排出口側
を廃棄物中の比較的大形のものが通過可能な風選孔を有
する風選部とにより形成し、前記風選部の風選孔の上部
を、該風選孔が排出口側に開口するように供給口側から
排出口側に向かって上向きに傾斜する傾斜壁で覆い、か
つ前記多孔板の篩部および風選部の下部にそれぞれ篩部
用区画室と風選部用区画室を形成し、該風選部にエアー
供給口を設け、前記風選部の上部に吸引フードを設ける
とともに、該吸引フードに捕集機と排風機とを接続した
ことである。また、風選部のエアー通過開口率を5〜2
5%としたことである。さらに、風選部の排出端に制量
堰を設けたことである。
【0008】
【作用】供給口から箱型振動篩に投入された廃棄物は、
振動作用によって多孔板上を排出口側へ移動する。この
過程で、先ず廃棄物中の不燃物などの小粒形のものが篩
部の篩孔を通過し、篩部用区画室に落下する。次に、篩
上の比較的大きい粒形のものすなわち石塊類は風選部に
搬送される。ここで、風選部用区画室から風選孔、開口
を経て上方に噴出するエアーによって、傾斜壁上を通過
するビニール、紙類は吹上げられ、上部の吸引フードに
吸引捕集される。すなわち、廃棄物は多孔板の振動によ
り搬送されるが、その中の石塊類は傾斜壁を乗り越え急
落下する一方、下敷となっていたビニール、紙類などの
シート状物は遅く移動するため、石塊類はシート状物と
の下敷位置が最悪の場合の中央部から端部に変わる。次
いで、風選部の振動により比重の重い石塊類は大きく飛
ぶが、比重の軽いシート状物は余り飛上がることがない
ため、石塊類と風選部との間に隙間が生じてシート状物
は、噴出するエアーにより確実に抜け出して浮上する。
そして、浮上したビニール、紙類は前記エアーとともに
排風機により吸引フードから吸引されて捕集機に捕集さ
れ、一方ビニール、紙類の除かれた石塊などは排出口を
経て排出される。また、風選孔の上部は傾斜壁で覆われ
ているので、廃棄物が該風選孔に引掛かったりすること
が無い。
振動作用によって多孔板上を排出口側へ移動する。この
過程で、先ず廃棄物中の不燃物などの小粒形のものが篩
部の篩孔を通過し、篩部用区画室に落下する。次に、篩
上の比較的大きい粒形のものすなわち石塊類は風選部に
搬送される。ここで、風選部用区画室から風選孔、開口
を経て上方に噴出するエアーによって、傾斜壁上を通過
するビニール、紙類は吹上げられ、上部の吸引フードに
吸引捕集される。すなわち、廃棄物は多孔板の振動によ
り搬送されるが、その中の石塊類は傾斜壁を乗り越え急
落下する一方、下敷となっていたビニール、紙類などの
シート状物は遅く移動するため、石塊類はシート状物と
の下敷位置が最悪の場合の中央部から端部に変わる。次
いで、風選部の振動により比重の重い石塊類は大きく飛
ぶが、比重の軽いシート状物は余り飛上がることがない
ため、石塊類と風選部との間に隙間が生じてシート状物
は、噴出するエアーにより確実に抜け出して浮上する。
そして、浮上したビニール、紙類は前記エアーとともに
排風機により吸引フードから吸引されて捕集機に捕集さ
れ、一方ビニール、紙類の除かれた石塊などは排出口を
経て排出される。また、風選孔の上部は傾斜壁で覆われ
ているので、廃棄物が該風選孔に引掛かったりすること
が無い。
【0009】また、風選部でのエアー通過開口率を5〜
25%としたことにより、各々の開口での部分的な吹き
ぬけが無くなる。また、風選部の排出側端に設けた制量
堰により、廃棄物は一時停溜される。この停溜中におい
て、多孔板の振動作用により比重の重い石塊類は下部
へ、石塊類に比べて比重の軽い木片は上部へと分れ、自
由状態になった木片は開口からの噴流エアーによって浮
き上がり、次いで、排風機により吸引フードを経て捕集
機に回収され、石塊は制量堰を越えて排出口に入り回収
される。
25%としたことにより、各々の開口での部分的な吹き
ぬけが無くなる。また、風選部の排出側端に設けた制量
堰により、廃棄物は一時停溜される。この停溜中におい
て、多孔板の振動作用により比重の重い石塊類は下部
へ、石塊類に比べて比重の軽い木片は上部へと分れ、自
由状態になった木片は開口からの噴流エアーによって浮
き上がり、次いで、排風機により吸引フードを経て捕集
機に回収され、石塊は制量堰を越えて排出口に入り回収
される。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1〜図3において、1は風力併用形の箱型振
動篩で、この振動篩は一端上部に供給口2を他端下部に
排出口3を有するほぼ水平で横長な箱形本体4と、この
箱形本体4を上下に2分するように設けたほぼ水平の多
孔板(搬送板)5と、箱形本体4を斜方向に振動させる
振動手段6とからなっている。箱形本体4は、ベース7
上にばね8を介して載置した機台9上に、これら両間
に、斜めに設けた揺動レバー10と揺動レバー10と直
角方向に設けたスプリング11により支持されている。
振動手段6は、箱形本体4と機台9の支持台12の間に
設けた振動部13と支持台12上に設けたモータ14と
からなり、モータ14の駆動により箱形本体4を振動部
13を介して斜め方向(図の矢印方向)に振動させる。
多孔板5は、供給口2側の篩孔5aを有する篩部5aと
排出口3側の風選孔5dを有する風選部5bとからなっ
ている。風選部5bは、風選孔5dの上部を風選孔5d
の下流側が開口5fするように覆った傾斜壁5eと、下
流側端に設けた制量堰5gとからなっている。なお、風
選部5bの傾斜壁5eは多孔板5をプレス加工して成形
してもよいし、打抜いて風選孔5dを明けたのち、別途
成形した部材を溶接などにより形成してもよい。また、
篩孔5cの径を約20〜40m/mに設定する。さら
に、篩孔5bは金網に代替することもできる。
明する。図1〜図3において、1は風力併用形の箱型振
動篩で、この振動篩は一端上部に供給口2を他端下部に
排出口3を有するほぼ水平で横長な箱形本体4と、この
箱形本体4を上下に2分するように設けたほぼ水平の多
孔板(搬送板)5と、箱形本体4を斜方向に振動させる
振動手段6とからなっている。箱形本体4は、ベース7
上にばね8を介して載置した機台9上に、これら両間
に、斜めに設けた揺動レバー10と揺動レバー10と直
角方向に設けたスプリング11により支持されている。
振動手段6は、箱形本体4と機台9の支持台12の間に
設けた振動部13と支持台12上に設けたモータ14と
からなり、モータ14の駆動により箱形本体4を振動部
13を介して斜め方向(図の矢印方向)に振動させる。
多孔板5は、供給口2側の篩孔5aを有する篩部5aと
排出口3側の風選孔5dを有する風選部5bとからなっ
ている。風選部5bは、風選孔5dの上部を風選孔5d
の下流側が開口5fするように覆った傾斜壁5eと、下
流側端に設けた制量堰5gとからなっている。なお、風
選部5bの傾斜壁5eは多孔板5をプレス加工して成形
してもよいし、打抜いて風選孔5dを明けたのち、別途
成形した部材を溶接などにより形成してもよい。また、
篩孔5cの径を約20〜40m/mに設定する。さら
に、篩孔5bは金網に代替することもできる。
【0011】16,17は箱形本体4の多孔板5の下部
に、仕切壁15によって篩部5a側と風選部5b側とに
区画した篩部用および風選用区画室で、区画室16の仕
切壁15側下部に篩下物排出口18を設けるとともに、
区画室17に空気供給口19を設ける。20は掃除用蓋
である。そして、エアー供給口19に送風機21を配管
22を介して接続し、送風機21よりのエアーを調節用
バルブ23を経て風選用区画室17に供給する。なお、
風選部5bの開口5fを通るエアーの通過速度を約5〜
30m/秒に設定する。24は箱形本体4の上壁に風選
孔5dに対向するように設けた排気口で、この排気口
に、吸引口26を有する吸引フード25を嵌装し、吸引
フード25を架台27を介して固定する。28はフレキ
シブルチューブである。また、吸引フード25に導管2
9を介してサイクロンなどの捕集機30および排風機3
1を接続する。32は調節用バルブである。
に、仕切壁15によって篩部5a側と風選部5b側とに
区画した篩部用および風選用区画室で、区画室16の仕
切壁15側下部に篩下物排出口18を設けるとともに、
区画室17に空気供給口19を設ける。20は掃除用蓋
である。そして、エアー供給口19に送風機21を配管
22を介して接続し、送風機21よりのエアーを調節用
バルブ23を経て風選用区画室17に供給する。なお、
風選部5bの開口5fを通るエアーの通過速度を約5〜
30m/秒に設定する。24は箱形本体4の上壁に風選
孔5dに対向するように設けた排気口で、この排気口
に、吸引口26を有する吸引フード25を嵌装し、吸引
フード25を架台27を介して固定する。28はフレキ
シブルチューブである。また、吸引フード25に導管2
9を介してサイクロンなどの捕集機30および排風機3
1を接続する。32は調節用バルブである。
【0012】前記実施例の構成において、一般廃棄物又
は建設廃棄物を図示省略した廃棄物破砕機によって破砕
した後、破砕物を搬送コンベヤなどにより直接搬送して
供給口2から風力併用形振動篩1に投入する。投入され
た破砕物は、多孔板5上を振動手段6、すなわちモータ
14の起動による振動部13の発振により、振動しなが
ら排出口3側へ移動する。一方、送風機21からのエア
ーを配管22を経てエアー供給口19から風選部用区画
室17内に供給する。風選部用区画室17のエアーは風
選孔5dを通り開口5eから風選部5b上へ流入(噴
出)する。前記の状態から、まず破砕物のうち、不燃物
などの細粒物(小粒形のもの)が、篩孔5cを通り篩部
用区画室16内に落下し、篩下物排出口18から回収さ
れる。この場合、単なる振動作用によって篩上物と篩下
物とに分けられる。次いで、篩孔5cを通過しなかった
篩上の比較的大きい寸法の破砕物は、多孔板5の振動に
より風選部5b上へ移動し、ここで、風選部5bの傾斜
壁5eを乗越えながら排出口3側に移動する。
は建設廃棄物を図示省略した廃棄物破砕機によって破砕
した後、破砕物を搬送コンベヤなどにより直接搬送して
供給口2から風力併用形振動篩1に投入する。投入され
た破砕物は、多孔板5上を振動手段6、すなわちモータ
14の起動による振動部13の発振により、振動しなが
ら排出口3側へ移動する。一方、送風機21からのエア
ーを配管22を経てエアー供給口19から風選部用区画
室17内に供給する。風選部用区画室17のエアーは風
選孔5dを通り開口5eから風選部5b上へ流入(噴
出)する。前記の状態から、まず破砕物のうち、不燃物
などの細粒物(小粒形のもの)が、篩孔5cを通り篩部
用区画室16内に落下し、篩下物排出口18から回収さ
れる。この場合、単なる振動作用によって篩上物と篩下
物とに分けられる。次いで、篩孔5cを通過しなかった
篩上の比較的大きい寸法の破砕物は、多孔板5の振動に
より風選部5b上へ移動し、ここで、風選部5bの傾斜
壁5eを乗越えながら排出口3側に移動する。
【0013】すなわち、図4に示すように、破砕物は多
孔板5の振動により搬送されるが、その中の石塊類bは
傾斜壁5fを乗り越え急落下する。一方、下敷となって
いたビニール、紙類などのシート状物aは遅く移動す
る。このため、石塊類bはシート状物aとの下敷位置が
最悪の場合の中央部から端部に変わる。次いで、風選部
5bの振動により石塊類bは比重の重く大きい粒形のた
め大きく飛ぶが、シート状物aは比重の軽いため余り飛
上がることがない。このため、大きい粒形のものbと風
選部5bとの間に隙間が生じてシート状物aは、噴出す
るエアーにより確実に抜け出して浮上する。そして、分
離浮上したシート状物bはビニール、プラスチックおよ
び紙等小片とともに、排風機31により、エアーととも
に吸引口26から吸引フード25内に吸引され、導管2
9を経て捕集機30に回収されるのである。他方、シー
ト状物bが除かれた石塊類は排出口3を経て回収され
る。このように、破砕物は多孔板5の振動と風選部5b
から噴出するエアーとの相乗作用によって、不燃物など
の小粒形のものと可燃物であるビニール、プラスチッ
ク、紙類および主として不燃物である石塊類とに篩分
け、さらに吸引風力により確実に選別されるのである。
孔板5の振動により搬送されるが、その中の石塊類bは
傾斜壁5fを乗り越え急落下する。一方、下敷となって
いたビニール、紙類などのシート状物aは遅く移動す
る。このため、石塊類bはシート状物aとの下敷位置が
最悪の場合の中央部から端部に変わる。次いで、風選部
5bの振動により石塊類bは比重の重く大きい粒形のた
め大きく飛ぶが、シート状物aは比重の軽いため余り飛
上がることがない。このため、大きい粒形のものbと風
選部5bとの間に隙間が生じてシート状物aは、噴出す
るエアーにより確実に抜け出して浮上する。そして、分
離浮上したシート状物bはビニール、プラスチックおよ
び紙等小片とともに、排風機31により、エアーととも
に吸引口26から吸引フード25内に吸引され、導管2
9を経て捕集機30に回収されるのである。他方、シー
ト状物bが除かれた石塊類は排出口3を経て回収され
る。このように、破砕物は多孔板5の振動と風選部5b
から噴出するエアーとの相乗作用によって、不燃物など
の小粒形のものと可燃物であるビニール、プラスチッ
ク、紙類および主として不燃物である石塊類とに篩分
け、さらに吸引風力により確実に選別されるのである。
【0014】また、風選部5bでは風選孔5dの上部に
多数の傾斜壁5eが設けてあるので、ビニール、紙類の
除かれた石塊類は振動によって搬送され、傾斜壁5eを
超えた位置で急落下する。一方、ビニール、紙類は軽い
ので傾斜壁5eにまだ残ることとなり、これによって、
風選部用区画室17からの噴流エアーにより浮き上が
り、かつ上下振動を行っているので、比重の重い石塊類
は大きく飛び、ビニール、紙類の比重の軽いものは余り
上がらなく、よって石塊類とビニール類とは風力分離さ
れ、次いでビニール類は噴流エアーの作用をまともに受
け、吸引フード25を通り捕集機30に回収される。
多数の傾斜壁5eが設けてあるので、ビニール、紙類の
除かれた石塊類は振動によって搬送され、傾斜壁5eを
超えた位置で急落下する。一方、ビニール、紙類は軽い
ので傾斜壁5eにまだ残ることとなり、これによって、
風選部用区画室17からの噴流エアーにより浮き上が
り、かつ上下振動を行っているので、比重の重い石塊類
は大きく飛び、ビニール、紙類の比重の軽いものは余り
上がらなく、よって石塊類とビニール類とは風力分離さ
れ、次いでビニール類は噴流エアーの作用をまともに受
け、吸引フード25を通り捕集機30に回収される。
【0015】また、風選部5bの排出側端には制量堰5
gにより、風選部5b上の破砕物は一時停溜される。そ
して、停溜中の比重の重い石塊類は下部へ、比重の軽い
木片は上部へと分離し、自由状態になった木片は開口5
fから噴出するエアーによって浮き上がり、排風機31
により、エアーとともに吸引口26から吸引フード25
内に吸引され、導管29を経て捕集機30に回収され、
石塊類は制量堰5gを乗越えて排出口3に入り回収され
る。
gにより、風選部5b上の破砕物は一時停溜される。そ
して、停溜中の比重の重い石塊類は下部へ、比重の軽い
木片は上部へと分離し、自由状態になった木片は開口5
fから噴出するエアーによって浮き上がり、排風機31
により、エアーとともに吸引口26から吸引フード25
内に吸引され、導管29を経て捕集機30に回収され、
石塊類は制量堰5gを乗越えて排出口3に入り回収され
る。
【0016】前記実施例では、廃棄物破砕機により破砕
された破砕物を選別するようにしたが、建設廃棄物の場
合は、人手によって荒分けされた廃棄物を選別する場合
もある。図5は吸引フード25の他の実施例を示すもの
で、この吸引フードは先端を絞って細長い吸引口25a
としたものである。なお、風選部5bの開口5fは平面
から見て、細長いスリット状であるが、破砕物はこの開
口5fからほとんど落下することがない。また、振動篩
1の振動方向を公知の振動手段によりほぼ水平面内で旋
回運動させることもできる。また、吸引フード25架台
27に固定したが、図示しない適宜の手段を介して上下
に調節可能とすることができ、これによって、さらに選
別精度を上げるようにすることもできる。
された破砕物を選別するようにしたが、建設廃棄物の場
合は、人手によって荒分けされた廃棄物を選別する場合
もある。図5は吸引フード25の他の実施例を示すもの
で、この吸引フードは先端を絞って細長い吸引口25a
としたものである。なお、風選部5bの開口5fは平面
から見て、細長いスリット状であるが、破砕物はこの開
口5fからほとんど落下することがない。また、振動篩
1の振動方向を公知の振動手段によりほぼ水平面内で旋
回運動させることもできる。また、吸引フード25架台
27に固定したが、図示しない適宜の手段を介して上下
に調節可能とすることができ、これによって、さらに選
別精度を上げるようにすることもできる。
【0017】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したか
ら、次に述べるような効果を奏する。廃棄物を供給口端
から排出口端へ搬送するほぼ水平の多孔板を有する箱型
振動篩の該多孔板を、供給口側を廃棄物中の比較的小形
のものがふるい分け可能な篩孔を有する篩部と排出口側
を廃棄物中の比較的大形のものが通過可能な風選孔を有
する風選部とにより形成し、前記風選部の風選孔の上部
を、該風選孔が排出口側に開口するように供給口側から
排出口側に向かって上向きに傾斜する傾斜壁で覆い、か
つ前記多孔板の篩部および風選部の下部にそれぞれ篩部
用区画室と風選部用区画室を形成し、該風選部にエアー
供給口を設け、前記風選部の上部に吸引フードを設ける
とともに、該吸引フードに捕集機と排風機とを接続した
から、比較的小粒形ものは篩部により篩下となり、篩上
の比較的大きい廃棄物は風選部の供給口側から排出口側
に向かって上向きに傾斜する傾斜壁上を移動し、落下を
繰り返すとともに、開口から噴き出すエアーとの相乗効
果によって、比重の重い石塊類とビニールや紙類などの
シート状物とを確実に分離し、回収することができる。
また、風選孔の上部は前記形状の傾斜壁で覆われている
ので、廃棄物が該風選孔に引掛かってつまることが無
く、風選作用を円滑に継続することができる。
ら、次に述べるような効果を奏する。廃棄物を供給口端
から排出口端へ搬送するほぼ水平の多孔板を有する箱型
振動篩の該多孔板を、供給口側を廃棄物中の比較的小形
のものがふるい分け可能な篩孔を有する篩部と排出口側
を廃棄物中の比較的大形のものが通過可能な風選孔を有
する風選部とにより形成し、前記風選部の風選孔の上部
を、該風選孔が排出口側に開口するように供給口側から
排出口側に向かって上向きに傾斜する傾斜壁で覆い、か
つ前記多孔板の篩部および風選部の下部にそれぞれ篩部
用区画室と風選部用区画室を形成し、該風選部にエアー
供給口を設け、前記風選部の上部に吸引フードを設ける
とともに、該吸引フードに捕集機と排風機とを接続した
から、比較的小粒形ものは篩部により篩下となり、篩上
の比較的大きい廃棄物は風選部の供給口側から排出口側
に向かって上向きに傾斜する傾斜壁上を移動し、落下を
繰り返すとともに、開口から噴き出すエアーとの相乗効
果によって、比重の重い石塊類とビニールや紙類などの
シート状物とを確実に分離し、回収することができる。
また、風選孔の上部は前記形状の傾斜壁で覆われている
ので、廃棄物が該風選孔に引掛かってつまることが無
く、風選作用を円滑に継続することができる。
【0018】また、噴流エアーの有効面積が100%に
近いので、前記従来の回転式に比べて送風機やその関係
のものを小型化減量が可能であり、経済的である。さら
に、据え付けスペースも小さく機械的ににも小型化され
るので、プラント組込みにも非常に有効である。請求項
2において、風選部の開口率を5〜25%程度にしたの
で、各々の開口部での部分的な吹き抜けが無くなり、効
率のよい選別が可能である。請求項3において、風選部
の排出側端に制量堰を設けたので、さらに重量物と軽量
物とを一層確実に分離させることができ、回収効率が非
常に高い。
近いので、前記従来の回転式に比べて送風機やその関係
のものを小型化減量が可能であり、経済的である。さら
に、据え付けスペースも小さく機械的ににも小型化され
るので、プラント組込みにも非常に有効である。請求項
2において、風選部の開口率を5〜25%程度にしたの
で、各々の開口部での部分的な吹き抜けが無くなり、効
率のよい選別が可能である。請求項3において、風選部
の排出側端に制量堰を設けたので、さらに重量物と軽量
物とを一層確実に分離させることができ、回収効率が非
常に高い。
【図1】この発明の実施例に係る廃棄物の選別装置を示
す部分破断正面図である。
す部分破断正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】同上の廃棄物の選別装置の風選部の要部を示
し、(イ)は平面図、(ロ)は同図(イ)のB−B線断
面図である。
し、(イ)は平面図、(ロ)は同図(イ)のB−B線断
面図である。
【図4】同上の廃棄物の選別装置における風選部の風選
状況を示す部分拡大断面図である。
状況を示す部分拡大断面図である。
【図5】同上の廃棄物の選別装置における吸引フードの
他の実施例を示す部分断面図である。
他の実施例を示す部分断面図である。
1 風力併用形振動篩 2 供給口 3 排出口 4 箱形本体 5 多孔板 5a 篩部 5b 風選部 5c 篩孔 5d 風選孔 5e 傾斜壁 5f 開口 5g 制量堰 6 振動手段 16,17 篩部用および風選部用区画室 18 篩下物排出口 19 エアー供給口 25 吸引フード 26 吸引口 29 導管 30 捕集機 31 排風機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−7841(JP,A) 特開 平5−115849(JP,A) 特開 昭61−278384(JP,A) 実開 昭54−21271(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 廃棄物を供給口端から排出口端へ搬送す
るほぼ水平の多孔板を有する箱型振動篩の該多孔板を、
供給口側を廃棄物中の比較的小形のものがふるい分け可
能な篩孔を有する篩部と排出口側を廃棄物中の比較的大
形のものが通過可能な風選孔を有する風選部とにより形
成し、前記風選部の風選孔の上部を、該風選孔が排出口
側に開口するように供給口側から排出口側に向かって上
向きに傾斜する傾斜壁で覆い、かつ前記多孔板の篩部お
よび風選部の下部にそれぞれ篩部用区画室と風選部用区
画室を形成し、該風選部にエアー供給口を設け、前記風
選部の上部に吸引フードを設けるとともに、該吸引フー
ドに捕集機と排風機とを接続したことを特徴とする廃棄
物の選別装置。 - 【請求項2】 前記風選部のエアー通過開口率を5〜2
5%とした請求項1記載の廃棄物の選別装置。 - 【請求項3】 前記風選部の排出端に制量堰を設けた請
求項1または2記載の廃棄物の選別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5172506A JP2720757B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 廃棄物の選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5172506A JP2720757B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 廃棄物の選別装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0775760A JPH0775760A (ja) | 1995-03-20 |
JP2720757B2 true JP2720757B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=15943233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5172506A Expired - Fee Related JP2720757B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 廃棄物の選別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2720757B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5815293B2 (ja) * | 2011-06-06 | 2015-11-17 | 株式会社キンキ | 分離装置 |
KR101247591B1 (ko) * | 2011-11-03 | 2013-03-26 | 주식회사 포스코 | 스크린의 충격 풍량 버퍼링 장치 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5421271U (ja) * | 1977-07-15 | 1979-02-10 | ||
JPS61278384A (ja) * | 1985-05-31 | 1986-12-09 | 株式会社 サタケ | 石抜機の穀粒飛散自動防止装置 |
JPH05115849A (ja) * | 1991-07-02 | 1993-05-14 | Kurimoto Ltd | 破砕不燃物の選別装置 |
JP3160948B2 (ja) * | 1991-07-05 | 2001-04-25 | 神鋼電機株式会社 | ごみ分離振動コンベヤ |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP5172506A patent/JP2720757B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0775760A (ja) | 1995-03-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3854489B1 (en) | Sorting waste materials | |
AU2005211588A1 (en) | Vibratory material separator having adjustable air knife and a separation tube | |
JP2720757B2 (ja) | 廃棄物の選別装置 | |
JP2864959B2 (ja) | 廃棄物の選別装置 | |
JP3623717B2 (ja) | 選別機 | |
JP2803996B2 (ja) | 廃棄物の選別装置 | |
JP3151148B2 (ja) | 廃棄物選別装置 | |
JP3491647B2 (ja) | 石抜選別機 | |
JP3477101B2 (ja) | 廃棄物選別装置 | |
JP3208793B2 (ja) | 風選機 | |
US1010239A (en) | Separator and purifier. | |
JP3447236B2 (ja) | 廃棄物選別装置 | |
JP3160948B2 (ja) | ごみ分離振動コンベヤ | |
JPH10216637A (ja) | 粒度・風力複合選別装置 | |
JP3569199B2 (ja) | 選別機 | |
JP3440021B2 (ja) | 廃棄物の選別装置 | |
JP3325502B2 (ja) | 廃棄物の選別装置 | |
JP3623716B2 (ja) | 選別機 | |
JP3035200B2 (ja) | 廃棄物の選別装置 | |
JP3325503B2 (ja) | 廃棄物の選別装置 | |
JP2912175B2 (ja) | 廃棄物の選別装置 | |
JP2742030B2 (ja) | 廃棄物の選別装置 | |
JP3569198B2 (ja) | 選別機 | |
JP2001327924A (ja) | 選別機 | |
JP3127489B2 (ja) | ごみ分離装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |