JP2912175B2 - 廃棄物の選別装置 - Google Patents

廃棄物の選別装置

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JP2912175B2
JP2912175B2 JP32608594A JP32608594A JP2912175B2 JP 2912175 B2 JP2912175 B2 JP 2912175B2 JP 32608594 A JP32608594 A JP 32608594A JP 32608594 A JP32608594 A JP 32608594A JP 2912175 B2 JP2912175 B2 JP 2912175B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般系廃棄物及び建
設廃棄物処理施設などに使用する廃棄物の選別装置、特
に比重の異なる複合廃棄物の選別処理に好適な選別装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の選別装置として、例えば
この発明の出願人が先に提案した廃棄物の回転選別装置
が知られている(特開平4-358578号公報)。
【0003】この選別装置は、回転ローラ上に、両端が
開口し、かつ内部に多数の逆送り用の掻き上げ板を有す
る円筒状スクリーンをほぼ水平に載置し、このスクリー
ン内に、両端が開口し、かつ内部に送りスクリューを有
する輸送管を該スクリーンの前端開口から中ほどまで延
設させて適宜の間隔をもって同心状に配設し、この間隔
を環状通路とするとともに、スクリーンの前端開口側に
複数個の空気供給管を環状通路と輸送管に向けて配設し
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の回転選別装置は次のような問題がある。 イ)輸送管から円筒状スクリーンに落下する廃棄物のう
ち、比較的重い針金や木片(特に細長いもの)が該スク
リーンの回転作用でスクリーン内を擦って篩孔に引っ掛
かり易く、一旦引っ掛かると次第に成長し、ついには篩
孔を閉塞する問題がある。 ロ)軽量のプラスチック(シートや袋状のもの、スポン
ジ、断熱材)や紙などの廃棄物は円筒状スクリーン内へ
の送風により吹き飛ばす必要があるが、このときの風量
は、スクリーンの実際に篩効果を示す部分が全体の30%
程度であることを考えると必要風量の約3倍必要とな
り、風量が大きく、この風の発生源として不必要に大き
なものを使用しなくてはならなかった。 ハ)スクリーンの篩面が必要以上に大きくなるため、装
置が大型化し、重量があり、しかも駆動動力が大きくな
って経済的ではなかった。
【0005】そこでこの発明は、前記の問題を解決する
ためになしたものであり、目詰りを大巾に低減すること
ができ、しかも風量発生源を極力小さくできて、装置的
にも大型化しない廃棄物の選別装置を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、一端側上部に廃棄物供給口、他
端側に同排出口を有する箱型中空本体を振動手段により
振動可能に設けている。箱型中空本体内の高さ方向中間
位置に供給口から供給される廃棄物をふるい落としなが
ら排出口側へ搬送する多孔部材をほぼ水平に設けてい
る。この多孔部材は供給口側略半部が多数の篩孔を有す
る篩部に形成され、かつ同排出口側の略半部が多数の風
選孔を有し、少なくとも1つ以上の段差をもった階段状
の風選部に形成されている。篩部の篩孔は廃棄物の搬送
方向に所定の間隔をおいて複数個、該搬送方向に傾斜し
て重合配設された傾斜板間に設けられている。風選部の
風選孔は平板の表面に多数形成した凹部の廃棄物搬送方
向とほぼ平行となる相対向する側壁に設けられている。
多孔部材の篩部と風選部の境界下部に仕切壁を設け、こ
の仕切壁で仕切った篩部の下方を篩部用区画室に形成す
るとともに、風選部の下方を風選部用区画室に形成して
いる。この篩部用区画室に篩下物排出口を設けている。
また風選部用区画室に空気供給口を設け、風選部の上方
に吸引フードを設けている。尚、前記ほぼ水平とは、水
平に又は供給口側から排出口側に向けて下向きに若干傾
斜することである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、多
孔部材の風選部の下流側端部に排出トラフをほぼ水平に
連接して設け、この排出トラフの上方に金属回収用磁選
機を設けるとともに、下方にアルミ回収用選別機を設け
ている。請求項3の発明は、請求項1又は2において、
篩部を階段状にしている。請求項4の発明は、請求項
1,2又は3において、風選部用区画室を仕切壁で前部
区画室と後部区画室とに区画するとともに、これら両区
画室にそれぞれ空気供給口を設けている。また両区画室
と対応する風選部の上方にそれぞれ吸引フードを設けて
いる。請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか
において、風選部の排出口側端に制量堰を設けている。
【0008】
【作用】請求項1の発明において、供給口から箱型中空
本体内に投入された廃棄物、すなわち、破砕機により破
砕された廃棄物は、多孔部材上を振動手段の振動作用を
受けて排出口側へ搬送される。この搬送中において、廃
棄物中の細かく砕かれた不燃物が篩部の篩孔を通過して
篩部用区画室に落下し、篩下物排出口から排出される。
篩孔を通過しない比較的大きいもの、すなわち、軽量プ
ラスチック類、紙類、木片、ゴム片、金属類は篩部の篩
孔を通過せず、風選部に搬送される。そしてこの風選部
で、風選部用区画室から風選孔を経て平板の表面にほぼ
直角に噴出する空気により浮上作用を効果的に受けて選
別され、軽量プラスチック類、紙類は空気によって浮き
上がり吸引フードから回収され、比較的重い木片や金属
類は風選部上を移動して排出口から排出される。この選
別に際して、篩部の篩孔は複数個、重合して配設された
傾斜板間に設けられているため、廃棄物中の特に細長い
もの、例えば木片や金属の引っ掛かりが大幅に軽減され
て風選部に送ることができ、また風選部においては風選
孔があるものの、この風選孔は凹部の廃棄物搬送方向と
ほぼ平行となる相対向する側壁に設けられているためこ
れに木片類などが引っ掛かることはほとんどない。この
ため篩孔及び風選孔の目詰りが大巾に低減する。また、
風選部に送られてきた廃棄物のうち、金属がプラスチッ
クを下敷きにした状態あるとき、これらが風選部に設け
られた段差を落下する過程で下敷状態が解放されるとと
もに風選孔から吹き込まれる空気により金属から容易に
分離して浮上する。請求項2の発明においては、排出ト
ラフ上に送られてきた可燃物及び金属類はその中からま
ず磁性金属が金属回収用磁選機により除去され、該排出
トラフの終端部でアルミがアルミ回収用選別機により飛
ばされて回収され、残りが可燃物として回収される。請
求項3の発明においては、篩部を階段状とすることによ
り、上段の篩部上に載っているふるい分けされなかった
不燃物が段差により先行落下して下段の篩部上に載り、
該下段の篩部で確実にふるい分けされる。請求項4の発
明においては、それぞれの空気供給口からの空気供給量
を変えることにより、廃棄物はそれぞれの吸引フードか
ら種類別に選別回収される。請求項5の発明において
は、さらに重いものと軽いものとのふるい分けが一層確
実にできる。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の選別装置を示す
概略正面図、図2は図1のII−II線に沿う同概略側面図
である。両図において、1は風力併用形の箱型振動篩と
しての選別装置を示し、この選別装置1は一端側上部に
廃棄物供給口2、他端側に同排出口3を有し、水平か、
排出口3側が下側となるように傾斜(10°位まで)した
横長な箱型中空本体4と、該本体内の高さ方向中間位置
にほぼ水平に設けられ供給口2から供給される廃棄物を
ふるい落としながら排出口3側へ搬送する多孔部材5
と、本体4を図1に矢印Aで示す斜め方向に振動させる
振動手段6とを具えている。本体4は下端ブラケット4
aを介して斜設された揺動レバー10及び該レバー10と直
角方向に配設されたスプリング11で支持されて機台9上
に設置され、機台9はベース7上にばね8を介して設置
されている。振動手段6は本体4と機台9の支持台12の
間に設けた振動部13と、支持台12上に設けたモータ14と
からなっている。本体4の機台9などを含む支持機構及
び振動手段6はあくまでも一例であって、他の同様な機
構等に置き換えてもよいことは言うまでもない。
【0010】多孔部材5は該部材の供給口2側略半部が
多数の篩孔5bを有する篩部5aに形成され、かつ同排
出口3側略半部が多数の風選孔5fを有する風選部5c
に形成されている。風選部5cは立て壁5iにより上段
(上流側)の風選部5c1と下段(下流側)の風選部5
c2とからなる1つの段差をもった階段状の構造となっ
ている。篩部5aは図3(A),(B)に示すように両
側板51cを介して廃棄物の搬送方向に所定の間隔をおい
て複数個、該搬送方向に傾斜して重合配設された略くの
字状断面の折曲板(傾斜板)51aで形成され、該折曲板
51a間が篩孔5bに形成されている。この例では折曲板
51aの上部側が櫛歯部51bに形成され、該櫛歯部51bに
も篩孔5bと連通する篩補助孔51b´が廃棄物の搬送方
向と直角方向に複数個形成されている。篩補助孔51b´
は隣接する折曲板51a間においては互い違いに形成され
ている。51eは最下流側の折曲板51aと隣接してその下
流側に設けられ、折曲板51aとともに篩部5aを構成す
る平板である。尚、篩部5aを上流側から下流側に向け
て下向きに傾斜(20°〜30°)させて、軽量物の流下速
度を上げるようにすることもできる。風選部5cはこの
例では1つの段差をもった階段構造となっているが、段
差を2つ以上設けて2段以上の階段構造にしてもよいこ
とは勿論である。また風選部5cの上段風選部5c1と
下段風選部5c2は図4,5にその一部を示すように、
全体が水平の平板5dで形成され、平板5dの表面に平
板5dの板厚よりも大きく凹んだ凹部5eが複数個、所
定間隔をおいて同向きの直列状に、かつ千鳥状に複数列
にわたり一体に形成され、凹部5eの長手側となる相対
向する側壁(図4に示す凹部5eの廃棄物搬送方向Bと
ほぼ平行となる側壁)に風選孔5fが設けられている。
凹部5eの短手側となる相対向する側壁は底壁に向けて
傾斜壁5gに形成されている。このように傾斜壁5gに
したのは比重の軽い廃棄物が凹部5eに引っ掛るのを防
止するためである。5hは風選部5cの排出口3側端に
設けた制量堰である。
【0011】15は篩部5aと風選部5cの境界下部に設
けられた仕切壁で、この仕切壁15により篩部5aの下方
が篩部用区画室16に形成され、風選部5cの下方が風選
部用区画室17に形成されている。篩部用区画室16の仕切
壁15側下部には篩下物排出口18が設けられ、風選部用区
画室17には空気供給口19が設けられている。20は掃除用
蓋である。空気供給口19には送風機21が配管22を介して
接続され、送風機21からの空気を調節用バルブ23を経て
風選用区画室17に供給できるようになっている。この例
では風選部5cの風選孔5fを通る空気の通過速度は約
0.5〜50m/秒に設定されている。また、24は本体4の
上壁に風選部5cに対向するように設けた排気口で、こ
の排気口24に末広がり状の吸引口26を有する吸引フード
25が嵌装され、その上部が装置外に設置した架台27で支
持されている。28は排気口24の上部に設けられたフレキ
シブルチューブである。各吸引フード25には導管29を介
してサイクロンなどの捕集機30及び排風機31が接続され
ている。32は調節用バルブである。図1において37は排
出トラフで、多孔部材5の終端部、すなわち風選部5c
の下段風選部5c2の下流側端部に水平に連接して設け
られている。この排出トラフ37の排出口3から本体4の
外側に突出した部分の上方には金属回収用磁選機38が図
示しない架台で支持されて設けられ、さらにこれより外
側に突出した端部近くの下方にはアルミ回収用磁選機39
(永久磁石又は電磁石を内蔵したドラム型選別機)が同
様に図示しない架台で支持されて設けられている。
【0012】前記実施例の作用を説明する。建設廃棄物
(又は一般廃棄物)を図示省略した廃棄物破砕機によっ
て破砕した後、搬送コンベヤなどにより直接搬送して供
給口2から本体4内に投入する一方、送風機21からの空
気を配管22を経て空気供給口19から風選部用区画室17内
に供給する。これにより投入された廃棄物は多孔部材5
上を振動手段6、すなわちモータ14の起動による振動部
13の発振により、振動作用を受けながら排出口3側へ搬
送され、まず廃棄物のうち、石、コンクリート、陶器、
ガラスの砕片からなる不燃物が、篩孔5b(篩補助孔51
b′)を通り篩部用区画室16内に落下し、篩下物排出口
18から回収される。この場合、単なる振動作用によって
篩上物と篩下物とに分けられる。次いで、篩孔5b(篩
補助孔51b′)を通過しなかった篩上の比較的大きい廃
棄物は、多孔部材5の振動により風選部5c上をさらに
排出口3側に搬送される。ここで、この比較的大きい廃
棄物中、特に細長いもの、例えば木片、混在する針金な
どの金属類、ゴム片が篩孔5b(篩補助孔51b′)に引
っ掛かろうとするが、篩部5aは複数の折曲板51cを重
合配設した構成からなるため、篩孔5b(篩補助孔51
b′)への引っ掛かりが大幅に軽減されて風選部5cに
送られ、目詰りを起こすことが殆どない。
【0013】そして風選部5c上で風選部用区画室17内
の空気が、図5(C)に示すように相対向する風選孔5f
より凹部5e内にほぼ同量噴出され、凹部5e内で衝突
合流後にその上方、すなわち平板5dの表面方向にほぼ
直角に噴出されることにより、この噴出空気によって、
平板5dの表面を流下する廃棄物はその比重の小さく、
軽量のものが大きく上方へ浮上させられる。この際に風
選部5cの上段風選部5c1において、金属類の下敷き
となっていて選別されない小さい軽量のもの(主として
ビニールシート)は、金属類とともに立て壁5iから下
段風選部5c2上に落下する過程で風選孔5fからの空
気の吹き上げにより容易に金属類から離れて浮上させら
れる。このようにして浮上させられた軽量の廃棄物、す
なわち、軽量のプラスチックおよび紙類は、排風機31に
より空気とともに吸引口26から吸引フード25内に吸引さ
れ、導管29を経て捕集機30に回収される。他方、浮上し
ない比較的重い廃棄物、主として木片、混在する金属
類、ゴム片は制量堰5hにより風選部5c上で一時停溜
される。そして、停溜中の木片などは制量堰5hを乗越
え、排出口3を経て排出トラフ37上に送られる。排出ト
ラフ37上の廃棄物は、まずその中の磁性金属が金属回収
用磁選機38により回収され、さらに排出トラフ37の終端
部においてアルミがアルミ回収用選別機39により飛ばさ
れて回収され、残ったものが可燃物となる。このように
風選孔5fから噴出される空気は平板5dの表面方向に
ほぼ直角に噴出されるから、軽量の廃棄物であっても平
板上を流下されることなく、該空気から浮上作用を効果
的に受けて選別されることとなり、風選孔5fの目詰り
もほとんどない。尚、風選部5cに木片や針金などの金
属類が送られてきても、風選部5cにある風選孔5fは
凹部5eの廃棄物搬送方向とほぼ平行となる相対向する
側壁に設けられていて廃棄物の流れの妨げとならないか
ら、これに引っ掛かることは皆無である。また、風選部
5cの風選孔5fは細長いスリット状となっており、廃
棄物がこの風選孔5fから落下することはほとんどな
い。
【0014】この選別作用に際して、凹部5eの風選孔
5fからの空気が廃棄物の流れに対して横方向から噴出
し、廃棄物の流れの抵抗となることが少ないため、軽量
の破砕物に効果的に浮力を与えることが可能となり、廃
棄物の比重に大差がなくても高い精度で確実に選別する
ことができる。また、凹部5eには風選孔5f以外に孔
が設けられておらず、風選孔5fのない傾斜壁5gに形
成された側壁は廃棄物の流下の案内部の一部となり、凹
部5eでの目詰りや目詰りによる廃棄物の滞留を引き起
こすことがない。さらに、平板5dの表面には何も出っ
張り部分がないことから、廃棄物の流れがきわめてスム
ーズである。このように、廃棄物は多孔部材5の振動と
風選部5cから噴出する空気とさらに吸引風力との相乗
作用によって、軽量プラスチック、紙類及び木片類とに
確実に選別される。
【0015】図6は篩部5aの他の実施例を示すもの
で、篩部5aを立て壁51dにより上段の篩部5aと下段
の篩部5aの2段の階段状にしたものであるが、2段以
上であってもよい。これによって、上段の篩部5a上で
シート状物の上に載っているため篩分けできない不燃物
が立て壁51dの段差により先行落下して下段の篩部5a
に載り、ここで確実に篩分けされる。
【0016】図7ないし図11は多孔部材5の平板5dに
形成される凹部の各種変形例を示すものである。尚、各
図の(A)においては平板5d部分を図示省略している。
図7の例は凹部35eの長手方向の長さがやや短く、かつ
短手方向の長さがやや長くなっている点と、傾斜壁35g
の傾斜角度がやや大きくなっている点で、図5の凹部5
eと異なる。35dは平板、35fは風選孔である。図8の
例は凹部45eの長手方向の長さがやや短く、かつ短手方
向の長さがやや長くなっている点と、短手側の相対向す
る側壁が傾斜壁でなく、垂直壁45gに形成されている点
で、図5の凹部5eと異なる。45dは平板、45fは風選
孔である。図9の例は凹部55eの短手方向の長さがやや
長くなっている点と、短手側の相対向する側壁と底壁が
円弧状に連なった湾曲壁55iに形成されている点で、図
5の凹部5eと異なる。55dは平板、55fは風選孔であ
る。図10の例は凹部65eの短手方向の長さがやや長くな
っている点と、短手側の相対向する側壁と底壁が略V字
状に連なったV字壁65jに形成されている点で、図5の
凹部5eと異なる。65dは平板、65fは風選孔である。
このような各種の変形例の凹部35e,45e,55e,65e
も平板5dの表面に図3と同様に配置され、該凹部が設
けられた平板が装置1に取付けられることにより凹部5
eと同様な作用を奏する。
【0017】図11は凹部のさらに別の変形例を示すもの
で、この変形例の平板に形成されている凹部75eは、
(A)から明らかのように風選孔75fが設けられていない
一方の側壁(傾斜壁75g)から他方の側壁(傾斜壁75
g)に向けて末広がり状に形成されている。凹部75eの
平面形状をこのように末広がり状に形成すると、凹部75
e内に廃棄物が入り込んだ場合でも、スムーズに流下す
ることができる。75dは平板、75fは風選孔である。
【0018】図12は吸引フードの変形例を示すもので、
この吸引フード25は先端を絞って細長い吸引口26aとし
たものである。
【0019】図13はこの発明の別の実施例を示す概略正
面図である。同図において、風選部用区画室17は立て壁
5iと垂直方向に面一に配置された仕切壁33により供給
口側の吸引フード25aと相対向する前部区画室17aと、
排出口側の吸引フード25bと相対向する後部区画室17b
と、の2室に形成され、両区画室17a,17bにはそれぞ
れ空気供給口19a,19bが設けられている。各空気供給
口19a,19bには送風機21がそれぞれ配管22a,22bを
介して接続され、送風機21からの空気を調節用バルブ23
a,23bを経て前部及び後部区画室17a,17bに供給で
きるようになっている。また、吸引フード25a,25bに
はそれぞれ導管29a,29bを介してサイクロンなどの捕
集機30a,30bが接続され、さらに捕集機30a,30bと
も排風機31に接続されている。32a,32bは調節用バル
ブである。
【0020】この実施例の作用を説明する。まず、調節
用バルブ23a,23bを異なる開度に調節する。例えば、
前部区画室17aへの空気供給量を少なく、後部区画室17
bへの空気供給量を多くする。調節用バルブ32a,32b
も前記空気供給量に合わせて調節する。これによって吹
き込み空気量に見合う量を吸引するように開度が設定さ
れ、風選部5c上で浮上する廃棄物のうち、軽量プラス
チック類は捕集機30aにより、紙類は捕集機30bにより
選別回収される。そして回収された軽量プラスチック類
は主として減容化されて又は一部焼却処分され、紙類は
可燃物として焼却処理される。
【0021】前記各実施例においては本体4に対する振
動方向を公知の振動手段によりほぼ水平面内で旋回運動
させることもできる。また、吸引フード25を架台27に固
定したが、図示しない適宜の手段を介して上下に調節可
能とすることができ、これによって、さらに選別精度を
上げるようにすることもできる。また、篩補助孔51b′
を折曲板51aの上部側の櫛歯部51b間に、排気物の搬送
方向と直角方向に複数個形成したが、廃棄物の搬送方向
に所定の間隔をおいて複数個、該搬送方向に傾斜して重
合配設された折曲板51a間に篩孔5bを形成してさえす
れば、必ずしもこのような篩補助孔51b′を形成しなく
ともよいことは言うまでもない。また、前記両実施例と
も制量堰5hを多孔部材5の下段風選部5c2に設けた
が、上段風選部5c1にも設けることができる。この制
量堰5hは風選部5c上を通過するものが大きい場合は
省略できるが、比較的小さい場合は有効に作用する。ま
た、風選部用区画室17,17a,17b内を上下に区画する
多孔の整流板を設けて空気を整流し、風選孔5fからの
空気の吹き上げを均等にすることができる。また、吸引
フード25,25a,25bを排気口24に直接固定し、これら
を導管29,29a,29bにフレキシブルチューブを介して
固定することもできる。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明は、前記のような構成か
らなるので、廃棄物のうち、不燃物は篩部の篩孔を通し
て落下回収でき、篩上の比較的大きいものは風選部上
で、振動作用と風選孔から噴き出す空気と吸引力との相
乗効果によって軽量プラスチック、紙類など軽いものと
比較的重い木片類に確実に分離回収することができる。
この空気選別作用に際しては、風選孔から噴出される空
気を平板の表面方向にほぼ直角に噴出させることが可能
なので、軽いものであっても平板上を流下されることな
く、該空気から浮上作用を効果的に受けて選別し、選別
効率を上げることができるとともに、篩孔及び風選孔の
目詰りを大巾に低減させることができる。また、空気を
ほぼ直角に噴出させ、廃棄物への浮力を正確に上方に向
かわせことが可能となるので、廃棄物に対する高精度、
高効率の選別を維持することができる。さらに、空気の
噴出に無駄がないため、不用に多量の空気を供給する必
要がなくなり、したがって空気供給設備の小型化、小動
力化を実現することが可能となる。さらにまた、風選部
を少なくとも1つ以上の段差をもった階段状としたこと
により、風選を一層高めて廃棄物中のプラスチック類や
紙類を可燃物から確実に選別することができる。
【0023】請求項2の発明は、木片などの可燃物から
磁性金属とアルミを種類別に選択回収することにより、
純度の高い精選が可能となり、かつ、資源の有効回収が
可能となる。請求項3の発明は、篩分けを一層高めて廃
棄物中の不燃物を確実に篩下とすることができる。請求
項4の発明は、廃棄物を軽量のプラスチック類と紙類の
種類別に選択回収することができる。請求項5の発明
は、制量堰によりさらに重いものと軽いものとを一層確
実に分離させることができ、回収効率がきわめて高くな
るという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の選別装置を示す概略正面
図である。
【図2】図1のII−II線に沿う同概略側面図である。
【図3】篩部を示し、(A)はその平面図、(B)は(A)の
線B−Bに沿う断面図である。
【図4】風選部の平板の一部省略の平面図である。
【図5】風選部の平板に設けた凹部を示し、(A)はその
平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面図、(C)は
(A)の線C−Cに沿う断面図である。
【図6】篩部の他の実施例を示す部分断面図である。
【図7】風選部の平板に設けた凹部の変形例を示し、
(A)はその平面図、(B)は図5の(B)と対応する断面
図、(C)は図5の(C)と対応する断面図である。
【図8】風選部の平板に設けた凹部の変形例を示し、
(A)はその平面図、(B)は図5の(B)と対応する断面
図、(C)は図5の(C)と対応する断面図である。
【図9】風選部の平板に設けた凹部の変形例を示し、
(A)はその平面図、(B)は図5の(B)と対応する断面
図、(C)は図5の(C)と対応する断面図である。
【図10】風選部の平板に設けた凹部の変形例を示し、
(A)はその平面図、(B)は図5の(B)と対応する断面
図、(C)は図5の(C)と対応する断面図である。
【図11】凹部のさらに別の変形例を示し、(A)はその
平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面図、(C)は
(A)の線C−Cに沿う断面図である。
【図12】吸引フードの変形例を示す部分断面図であ
る。
【図13】この発明の別の実施例を示す概略正面図であ
る。
【符号の説明】 1 選別装置 2 供給口 3 排出口 4 箱型中空本
体 5 多孔部材 5a 篩部 5b 篩孔 5c 風選部 5c1 上段風選部 5c2 下段風
選部 5d 平板 5e 凹部 5f 風選孔 5g 傾斜壁 5h 制量堰 5i 立て壁 6 振動手段 16 篩部用区画
室 17 風選部用区画室 18 篩下物排出
口 19,19a,19b 空気供給口 25,25a,25b
吸引フード 26 吸引口 29,29a,29b
導管 30,30a,30b 捕集機 31 排風機 37 排出トラフ 38 金属回収用
磁選機 39 アルミ回収用選別機 51a 折曲板
(傾斜板) 51b 篩歯部 51b′ 篩補助
孔 51c 側板 51d 立て壁 51e 平板

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側上部に廃棄物供給口、他端側に同
    排出口を有する箱型中空本体を振動手段により振動可能
    に設け、該箱型中空本体内の高さ方向中間位置に前記供
    給口から供給される廃棄物をふるい落としながら排出口
    側へ搬送する多孔部材をほぼ水平に設け、この多孔部材
    は供給口側略半部が多数の篩孔を有する篩部に形成さ
    れ、かつ同排出口側の略半部が多数の風選孔を有し、少
    なくとも1つ以上の段差をもった階段状の風選部に形成
    されており、前記篩部の篩孔は廃棄物の搬送方向に所定
    の間隔をおいて複数個、該搬送方向に傾斜して重合配設
    された傾斜板間に設けられており、前記風選部の風選孔
    は平板の表面に多数形成した凹部の廃棄物搬送方向とほ
    ぼ平行となる相対向する側壁に設けられており、前記多
    孔部材の篩部と風選部の境界下部に仕切壁を設け、この
    仕切壁で仕切った篩部の下方を篩部用区画室に形成する
    とともに、風選部の下方を風選部用区画室に形成し、こ
    の篩部用区画室に篩下物排出口を設け、また風選部用区
    画室に空気供給口を設け、風選部の上方に吸引フードを
    設けたことを特徴とする廃棄物の選別装置。
  2. 【請求項2】 多孔部材の風選部の下流側端部に排出ト
    ラフをほぼ水平に連接して設け、この排出トラフの上方
    に金属回収用磁選機を設けるとともに、下方にアルミ回
    収用選別機を設けた請求項1記載の廃棄物の選別装置。
  3. 【請求項3】 前記篩部を階段状にした請求項1又は2
    記載の廃棄物の選別装置。
  4. 【請求項4】 風選部用区画室を仕切壁で前部区画室と
    後部区画室とに区画するとともに、これら両区画室にそ
    れぞれ空気供給口を設け、前記両区画室と対応する風選
    部の上方にそれぞれ吸引フードを設けた請求項1,2又
    は3記載の廃棄物の選別装置。
  5. 【請求項5】 風選部の排出口側端に制量堰を設けた請
    求項1ないし4のいずれかに記載の廃棄物の選別装置。
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