JP2004041859A - コンクリート廃材再生装置、コンクリート廃材再生方法、コンクリート廃材再生骨材 - Google Patents

コンクリート廃材再生装置、コンクリート廃材再生方法、コンクリート廃材再生骨材 Download PDF

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Abstract

【課題】過破砕することなくモルタル分或いはタール分を十分に剥離除去することができ、製品の高品質化を図ることが可能なコンクリート廃材再生装置、コンクリート廃材再生方法、及びコンクリート廃材再生骨材を提供する。
【解決手段】球状の磨鉱部材が収納されたコニカル式ボールミル100の本体内にコンクリート廃材を投入し、該本体内を回転させて、破砕作用及び磨鉱作用をなすことにより、該コンクリート廃材から該粗骨材及び細骨材を分離し、同時に、該コニカル式ボールミルの破砕作用及び磨鉱作用によって、分離した粗骨材及び細骨材に付着した付着物を剥離させて、コンクリート廃材から粗骨材312及び細骨材314bを、再生製造する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築廃材等におけるコンクリート廃棄物を回収した廃棄セメントコンクリート塊或いは廃棄アスファルトコンクリート塊から、骨材や細骨材(砂)などを再生して製造するコンクリート廃材再生装置、コンクリート廃材再生方法、コンクリート廃材再生骨材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築廃棄物から廃棄セメントコンクリート塊或いは廃棄アスファルトコンクリート塊を回収し、回収した廃棄セメントコンクリート塊或いは廃棄アスファルトコンクリート塊から骨材や細骨材などを再生製造し、コンクリート原料として再利用を図るべく、コンクリート廃材再生方法の開発が行われている。
【0003】
このようなコンクリート廃材再生方法の開発は、天然資源の有効活用とコンクリート廃棄物の抑制を図ることができるため、自然破壊を防止するという観点からも重要な意味を有している。
【0004】
また、そのようなコンクリート廃材再生方法においては、再生骨材をコンクリート原料として利用する場合に、再生骨材が再生品でない普通骨材と同等レベルの強度品質を有していることが求められている。そのため、再生骨材に付着したモルタル分或いはタール分等の付着物を、いかに製品を過粉砕させることなく十分に剥離除去するかという課題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、再生骨材に付着した付着物を十分に剥離除去すべく、破砕機等の能力を高めると付着物の剥離能力は高まるが過粉砕も多くなってしまう。つまり、付着物の剥離能力と製品の過粉砕の抑制レベルは、相反するものとなっている。そのため、製品の高品質化を図ることが困難であった。
【0006】
そこで、本発明は、過破砕することなくモルタル分或いはタール分を十分に剥離除去することができ、製品の高品質化を図ることが可能なコンクリート廃材再生装置、コンクリート廃材再生方法、及びコンクリート廃材再生骨材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、コンクリート廃材再生装置であって、コンクリート廃材のコンクリート塊を圧縮或いは衝撃破砕して、サイズ別に選別する破砕選別手段と、球状の磨鉱部材が収納されたコニカル式ボールミルを用いて、製品の過破砕を抑制しつつ粗骨材及び細骨材に付着した付着物を剥離させる付着物剥離手段と、粗骨材、細骨材、微粉とを分離する製品分離手段とを有しており、コンクリート廃材から粗骨材及び細骨材を再生製造することを特徴とする。
【0008】
また、第2には、コンクリート廃材再生装置であって、コンクリート廃材のコンクリート塊を圧縮或いは衝撃破砕して、サイズ別に選別する破砕選別手段と、棒状の磨鉱部材が収納されたロッドスクラバーを用いて、製品の過破砕を抑制しつつ粗骨材及び細骨材に付着した付着物を剥離させる付着物剥離手段と、粗骨材、細骨材、微粉とを分離する製品分離手段とを有しており、コンクリート廃材から粗骨材及び細骨材を再生製造することを特徴とする。
【0009】
また、第3には、上記第1又は2の構成において、上記製品分離手段が、空気の流れによって粉体を分散させて製品を分離する空気流式分級機を用いていることを特徴とする。
【0010】
また、第4には、上記第1又は2又は3の構成において、コンクリート廃材を常温又は加熱しつつ供給する振動式のパイプフィーダを有することを特徴とする。
【0011】
また、第5には、コンクリート廃材再生方法であって、コンクリート廃材のコンクリート塊を圧縮或いは衝撃破砕して、サイズ別に選別する破砕選別工程と、球状の磨鉱部材が収納されたコニカル式ボールミルへコンクリート廃材を供給し、該コニカル式ボールミルを用いて、製品の過破砕を抑制しつつ粗骨材及び細骨材に付着した付着物を剥離させる付着物剥離工程と、粗骨材、細骨材、微粉とを分離する製品分離工程とによって、コンクリート廃材から粗骨材及び細骨材を再生製造することを特徴とする。
【0012】
また、第6には、コンクリート廃材再生方法であって、コンクリート廃材のコンクリート塊を圧縮或いは衝撃破砕して、サイズ別に選別する破砕選別工程と、棒状の磨鉱部材が収納されたロッドスクラバーへコンクリート廃材を供給し、該ロッドスクラバーを用いて、製品の過破砕を抑制しつつ粗骨材及び細骨材に付着した付着物を剥離させる付着物剥離工程と、粗骨材、細骨材、微粉とを分離する製品分離工程とによって、コンクリート廃材から粗骨材及び細骨材を再生製造することを特徴とする。
【0013】
また、第7には、上記第5又は6の構成において、上記製品分離工程が、空気の流れによって粉体を分散させて製品を分離する空気流式分級機を用いて、製品の分離を行っていることを特徴とする。
【0014】
また、第8には、上記第5又は6又は7の構成において、コンクリート廃材を、振動式のパイプフィーダによって常温或いは加熱処理工程を経て供給することを特徴とする。
【0015】
上記第1又は第5の構成のコンクリート廃材再生方法又はコンクリート廃材再生装置においては、コンクリート廃材を磨鉱して、モルタル分やタール分の剥離除去を、コニカル式のミル装置によって行うため、磨鉱部材をシェル本体内で均一に分布するように配分することができ、粗骨材及び細骨材の過破砕を抑制することができる。そのため、過破砕することなくモルタル分或いはタール分を十分に剥離除去することができ、製品の高品質化を図ることが可能であるとともに、連続運転が容易で、運転サイクル時間の短縮を図ることが可能となる。
【0016】
上記第2又は第6の構成のコンクリート廃材再生方法又はコンクリート廃材再生装置においては、コンクリート廃材を磨鉱して、モルタル分やタール分の剥離除去を、ロッドスクラバーによって行うため、優れたコンクリート廃材同士の共擦り作用や粒形調整能力によって、粗骨材及び細骨材の過破砕を抑制することができる。そのため、過破砕することなくモルタル分或いはタール分を十分に剥離除去することができ、製品の高品質化を図ることが可能であるとともに、連続運転が容易で、運転サイクル時間の短縮を図ることが可能となる。また、安価なコストで、短時間で大量に処理することが可能である。
【0017】
上記第3又は第7の構成のコンクリート廃材再生方法又はコンクリート廃材再生装置においては、空気の流れによって粉体を分散させて製品を分離する空気流式分級機を用いて製品の分離を行うため、確実に効率よく分級することが可能となる。
【0018】
上記第4又は第8の構成のコンクリート廃材再生方法又はコンクリート廃材再生装置においては、コンクリート廃材を常温又は加熱しつつ供給する振動式のパイプフィーダを有しているため、さらに、モルタル分或いはタール分を容易に効率良く剥離除去することが可能となる。
【0019】
また、第9には、コンクリート廃材再生骨材であって、上記構成5又は6又は7又は8に記載のコンクリート廃材再生方法によって、製造されたことを特徴とする。
【0020】
上記第9の構成のコンクリート廃材再生骨材においては、上記構成5又は6又は7又は8に記載のコンクリート廃材再生方法によって製造されたコンクリート廃材再生骨材であるため、過破砕が抑制されており、モルタル分或いはタール分が十分に剥離除去された高品質なコンクリート廃材再生骨材となっている。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての各実施例を図面を利用して説明する。本発明の実施の形態としての第1実施例に基づくコンクリート廃材再生装置(以下コンクリート廃材再生プラント1と称する)は、図1に示すように、コンクリート廃材のコンクリート塊を圧縮或いは衝撃破砕してサイズ別に選別する破砕選別手段として、ジョークラッシャー10、インパクトクラッシャー20、第1振動篩30を有している。また、コンクリート廃材再生プラント1は、球状の磨鉱部材が収納されたコニカル式ボールミル100を、製品の過破砕を抑制しつつ粗骨材及び細骨材に付着した付着物を剥離させる付着物剥離手段として機能させ、また該コニカル式ボールミル100にコンクリート廃材を供給するコルゲートビン40、ベルトフィーダ50を有している。また、コンクリート廃材再生プラント1は、粗骨材、細骨材、微粉とを分離する製品分離手段として、第2振動篩60、エアセパレータ(空気流式分級機)70、磁選機80を有している。
【0022】
上記ジョークラッシャー10は、破砕物を固定板と、固定板に向かって往復動する可動板との間に投入して破砕する大型タイプのジョークラッシャーであり、コンクリート廃材である廃棄セメントコンクリート塊或いは廃棄アスファルトコンクリート塊(以下単に「コンクリートガラ300」と称する)を、大まかに破砕する。上記インパクトクラッシャー20は、高速回転するロータの打撃板によって、破砕物に強力な衝撃力を付加して、破砕物を衝撃破砕するタイプの破砕機である。なお、上記インパクトクラッシャー20に代えて、細割タイプのジョークラッシャーとしてもよい。上記第1振動篩30及び上記第2振動篩60は、一般的な汎用の振動篩であって、上記第1振動篩30は0〜40mm程度のものを篩分け可能になされており、また上記第2振動篩60は0〜5mm程度のものを篩分け可能になされている。
【0023】
上記コルゲートビン40は、内部に空間部を有する円筒状に形成されており、大まかに破砕されて所定の形状以下となったコンクリートガラ300を一時的にストックする。上記ベルトフィーダ50は、ベルト方式の定量供給機であり、上記コルゲートビン40にストックされたコンクリートガラ300を、ベルトによって定量づつ上記コニカル式ボールミル100に供給する。
【0024】
上記エアセパレータ70は、図11に示すように、空気の流れによって粉体を分散させて製品を分離する空気流式分級機であり、機械篩では困難な粉体分級を可能とするものである。具体的な作動としては、供給口70bから供給された分級物は、軸70c下部の分散板70dに落下し、分散板70dの回転による遠心力で外側へ飛ばされ、分離ゾーン70eに達する。この時に、慣性力の大きな粗粒は、内筒まで移動して重力で下方へ沈降する。慣性力の小さな細粒はファンブレード70aが発生するエアベーン70hからの上昇気流で分級ゾーン70fに至り、セレクタブレード70gによる遠心力及び衝突作用を受けて外筒に移動し、分級が行われる。また、装置下端部には内筒側に連通して粗粒を排出する粗粒排出口72a、及び該筒側に連通して粉体を排出する粉体排出口72bがそれぞれ形成されている。
【0025】
このように上記エアセパレータ70は、強制貫流方式であるため、粉体を分散させる性能に優れており、高い分級効果を得ることができる。また、可変電動機の回転数の変換や、ファンブレード70aの半径方向の長さ調整などの方法によって、分級効果の調整を簡単に行うことができる。また、内部で気流が循環しているため、他の空気分級機のように送風機や製品捕集装置は不要である。また、シンプルな機構で保守が簡単であるとともに全密閉型としているため、メンテナンスも容易で粉塵の飛散排出がないものである。
【0026】
上記磁選機80は、磁力によって、鉄筋等の金属類を選別するものである。
【0027】
上記コニカル式ボールミル100は、加熱や水の供給が必要ないため、運転中であっても破砕物を連続的に投入することが可能な連続投入式のボールミルであり、図2〜図4に示すように、破砕物の収納部たるホッパー110と、破砕物の送出部たるシュート112と、シェル本体120と、外輪体130と、仕切り目板140と、分級装置150と、駆動装置160とを有している。上記ホッパー110は、外部よりコンクリートガラ300が投入されると、下端部に接続されるシュート112を介して、コンクリートガラ300をシェル本体120の破砕物供給部122に、定量づつ供給する。
【0028】
上記シェル本体120は、破砕物供給部122と、第1の筒状体部124と、第2の筒状体部126とを有している。上記破砕物供給部122は、略円板状に形成され、上記シェル本体120の破砕物供給側の側壁となるとともに、図3に示すように、中央部にコンクリートガラ300が投入される破砕物供給口122aが設けられる。そして、該破砕物供給口122aに前述したシュート112が嵌装されて、上記コンクリートガラ300が上記シェル本体120内に投入される。また、シェル本体の内側となる内壁面には、金属製或いはゴム製等によるライナ122bが、上記破砕物供給口122a内壁に至るまで一様に配設される。
【0029】
上記第1の筒状体部124は、略円筒状を呈し、上記シェル本体120の破砕物供給側に配置されて、内径が供給側に近いほど大径となる極微量なテーパ(図示せず)を有する円錐台形状に形成される。つまり、図3に示すように、供給側の内径寸法S1よりも、後述するように微量ながら排出側の内径寸法S2の方が小さく形成される。さらに、シェル本体の内側となる内壁面には、図4に示すように、金属製或いはゴム製等による略台形状のライナ124aが、複数個一様に配設される。また、上記第1の筒状体部124の軸長方向の長さは、図3に示すように、寸法T1で形成される。なお、上述した上記第1の筒状体部124における極微量なテーパとは、上記第1の筒状体部124の内径が2000mm程度の場合において、実験値として、テーパα=(S1−S2)/T1の値を、0.01≦α≦0.03程度に設定した場合に好適であった。
【0030】
上記第2の筒状体部126は、図3に示すように、破砕物排出側に配置されて、内径が排出側に近いほど小径な、上記第1の筒状体部におけるテーパに比べて、急激に傾斜したテーパを有する円錐台形状に形成される。つまり、供給側の内径寸法S2よりも、後述するように排出側の内径寸法S3の方が急激に小さく形成される。また、シェル本体の内側となる内壁面には、金属製或いはゴム製等による略台形状のライナ126aが、複数個一様に配設される。また、上記第2の筒状体部126の軸長方向の長さは、図3に示すように、寸法T2に形成される。さらに、上記第2の筒状体部126の破砕物排出側となる端部には、破砕物排出口128が開口されている。なお、上述した上記第2の筒状体部126における急激に傾斜したテーパとは、形成される破砕物の大きさが数ミリ程度の場合において、実験値として、図3に示す角度θを、30°≦θ≦50°程度に設定した場合に好適であった。
【0031】
そして、上記第1の筒状体部124と上記第2の筒状体部126が、連続的に連接されて、中空筒体でなるシェル本体120が形成される。この時に、上記第1の筒状体部124の軸長方向の長さ寸法T1は、上記第2の筒状体部126の軸長方向の長さ寸法T2よりも長く形成される。なお、上述した上記第1の筒状体部124と上記第2の筒状体部126の長さの割合とは、実験値として、長さ比γ=T2/(T1+T2)とした場合に、0.32≦γ≦0.39程度に設定した場合に好適であった。従って、図3に示すように、上記シェル本体120の軸長方向の中心部Wが、第1の筒状体部124側に在することになる。
【0032】
上記外輪体130は、外形略円帯状を呈し、図2及び図3に示すように、上記シェル本体120の周縁に周設される。そして、図2に示すように、複数のタイヤ162に圧接するため、駆動装置160によってタイヤ162が回転駆動されると、その動きに応じて回転して、上記シェル本体120に回転力を伝達する。
【0033】
上記仕切り目板140は、略円板状に形成されるとともに、図5に示すように、上記シェル本体120の破砕物排出口128から間隙Uだけ隔てた位置に配設される。また、上記仕切り目板140は、外径部は、円周が5分割に分割された扇形形状のスリット部材141が5枚連接されることによって、また、内径部は1枚の円板状の砂利止め部材142によって形成される。具体的には、図5に示すように、上記第2の筒状体部126の端部から突出するブラケット126aと、スリット部材141に溶接などによって固着された接合部材141aをボルトによって締結し、また、上記接合部材141aと、砂利止め部材142に溶接などによって固着された接合部材142aをボルトによって締結する。この時に、図5に示すように、上記ブラケット126aと上記接合部材141aの締結は、上記ブラケット126aに設けた上記シェル本体120の軸長方向に長い長穴126bによって行われるため、上記仕切り目板140の取付位置は、上記シェル本体120の軸長方向に調節可能となる。従って、上記破砕物排出口128と上記仕切り目板140の上記間隙Uは、投入される上記コンクリートガラ300の投入量や排出される破砕物の大きさ等に応じて、適宜変更可能となる。
【0034】
上記各スリット部材141には、図5に示すように、複数の磨鉱部材止めスリット140aが穿設される。また、上記砂利止め部材142には、図5に示すように、複数の砂利止め孔142bが穿設される。さらに、上記砂利止め孔142bの内径側には、略円形状の開口部144が形成される。なお、上記磨鉱部材止めスリット140a及び上記砂利止め孔142bの断面形状は、好適には排出側を大径とするテーパとするのが好ましい。これは、破砕物やゴミ等が上記磨鉱部材止めスリット140a或いは上記砂利止め孔142b内に、嵌り込んでしまった場合でも、テーパ面によって外れやすい形状となるからである。
【0035】
上記分級装置150は、図5に示されるように、略円筒状に形成されるとともに、上記シェル本体120側にボルトによって締結されて、上記シェル本体120と同時に回転駆動される円筒体152を有している。そして、該円筒体152の円周上には該円周上に沿って、ある粒度の破砕物のみを選別して通過させる金網部材154が、3分割された状態で、それぞれ、配設される。また、上記円筒体152の前端部156は、図5に示すように、金網などは配設されない開口部であるため、上記金網部材154を通過することができなかった所定量以上の大きさの破砕物が排出可能である。従って、上記分級装置150は、上記金網部材154を通過可能な粒度のものと、それ以上の大きさの粒度のものに分級する能力を有している。
【0036】
次に、本第1実施例によるコンクリート廃材再生プラント1の作用及び効果を説明する。図1に示すように、一般的な構造物を解体した時に生じるセメントコンクリート、或いはアスファルトコンクリートを回収した塊であるコンクリートガラ300を、ジョークラッシャー10、インパクトクラッシャー20に投入し、一次破砕で大まかに破砕するとともに、コンクリートガラ300から鉄筋400を大まかに分別する。そして、ジョークラッシャー10とインパクトクラッシャー20による2段階の一次破砕によって、コンクリートガラ300は約40mm程度に破砕される。そして、第1振動篩30によって0〜40mm程度のものが篩分けられ、40mm以上のものは破砕機であるジョークラッシャー10又はインパクトクラッシャー20へとリターンされる(破砕選別工程)。
【0037】
0〜40mm程度に破砕されたコンクリートガラ300は、コンベアー等で下流部へ送られ、そのコンベアー上又はコンベアー先端部で磁選機80によって鉄筋400を選別して除去した後、コルゲートビン40に投入されて貯留される。そして、コルゲートピン40に貯留されたコンクリートガラ300は、ベルトフィーダー50によって一定量づつ上記コニカル式ボールミル100のホッパ−110に投入される。
【0038】
そして、コンクリートガラ300は、上記コニカル式ボールミル100によって付着物剥離工程が実施され、上記コニカル式ボールミル100はコンクリートガラ300に以下の(a)〜(f)に示す作用を施す。
(a)コンクリートガラ300を再破砕して、粗骨材を分離する。
(b)骨材表面に付着されている付着物(モルタル或いはタールと細骨材の結合体)を剥離する。
(c)粗骨材及び細骨材の表面を磨鉱する。
(d)細骨材とモルタル分或いはタール分を分離する。
(e)異物(鉄筋等)を分離する。
(f)付設の上記分級装置(トロムメル)150によってサイズ別に選別する。
【0039】
具体的に説明すると、まず、予め、上記コニカル式ボールミル100のシェル本体120内には、図4及び図7に示すように、ボール型形状に形成されるとともに、複数の大きさのものが混入した磨鉱部材200が投入されている。そして、図1に示すように、上記ホッパー110に投入されたコンクリートガラ300は、シュ−ト112の斜面に沿って、図7に示すように上記破砕物供給口122aを介して上記シェル本体120内に定量づつ供給される。
【0040】
そして、その状態で、図2に示すように、駆動装置160によって、タイヤ162及び外輪体130を介して上記シェル本体120が回転駆動されると、図4に示すように、磨鉱部材200が複数のライナ124aの働きによって上方に持ち上げられる。そして、上記ライナ124aの角度が、上記磨鉱部材200を保持できない位置まで上記ライナ124aが上昇すると、図4に示すように、磨鉱部材200が下方に投下される。そのため、該磨鉱部材200の直下に位置するコンクリートガラ300が、該磨鉱部材200によって粉砕される。この場合に、コンクリートガラ300は加熱されることなく非加熱であり、また上記コニカル式ボールミル100の運転も水がシェル本体内に供給される湿式ではなく乾式によって行われるため、水は供給されない。
【0041】
また、上述したように、上記第1の筒状体部124のテーパが、極微量であるとともに、上記第2の筒状体部126のテーパが、上記第1の筒状体部124のテーパに対して、大きく形成されている。また、上記シェル本体120の軸長方向の中心部が、上記第1の筒状体部124側にある。それによって、図7に示すように、上記磨鉱部材200が上記シェル本体120内に均一(水平)に分布する。これは、以下に示す理由による。
【0042】
つまり、上記磨鉱部材200の動きは、大きい部材は大きい径の方へ移動し、小さい部材は小さい径の方へ移動するというミル装置の根本原理に従う。ここで、本第1実施例においては、前述したように、上記第1の筒状体部124のテーパが、内径が供給側に近いほど大径となる極微量なテーパであるため、例えば、大きなテーパに形成された場合に、径の大きい磨鉱部材200が図7のP10に示す部位(上記コンクリートガラ300の供給側)に集中してしまったり、また、径の小さい磨鉱部材200が図7のP20に示す部位(上記シェル本体120の中央部)に集中してしまったりすることがない。
【0043】
逆に、テーパが全くない場合には、上記コンクリートガラ300が、周速の差異によって排出側に排出される効果が小さくなるため、図7のP10に示す部位に、上記コンクリートガラ300が堆積してしまう。従って、上記第1の筒状体部124内においては、極微量なテーパに設定することによって、上記磨鉱部材200の分布を均一ならしめることが可能となる。そのため、磨鉱部材200の転動落下による上記コンクリートガラ300の破砕効率を高めることが可能になる。なお、この時の、上記第1の筒状体部124の極微量なテーパの大きさは、使用する磨鉱部材200の材質、大きさ、形状、投入量などによって適宜選定されるものである。
【0044】
また、上記第2の筒状体部126は、内径が排出側に近いほど小径であるとともに、上記第1の筒状体部124におけるテーパに比べて、急激に傾斜したテーパである。そのため、その急激に傾斜したテーパによる周速の差異が大きくなるため、上記第1の筒状体部124側から搬送される上記コンクリートガラ300を、十分に上記破砕物排出口128に排出することができる。従って、搬送が十分でない場合のように、図7のP20に示す部位に上記コンクリートガラ300及び磨鉱部材200が、堆積してしまうことがない。従って、上記第2の筒状体部126内においては、上記第1の筒状体部124におけるテーパに比べて、急激に傾斜したテーパに設定することによって、上記磨鉱部材200の分布を均一ならしめることが可能となる。そのため、磨鉱部材200の転動落下による上記コンクリートガラ300の破砕効率を高めることが可能になる。なお、この時の、上記第2の筒状体部126のテーパの大きさは、使用する磨鉱部材200の材質、大きさ、形状、投入量などによって適宜選定されるものである。
【0045】
さらに、上記シェル本体120の軸長方向の中心部Wが、上記第1の筒状体部124側にある。つまり、上記第1の筒状体部124の長さと、上記第2の筒状体部126の長さの割合が、上記第1の筒状体部124の方が大きい。そのため、極微量なテーパの部分が急激なテーパの部分よりも長い配分となるため、排出効率が高くなりすぎることによる、図7のP30に示す部位(破砕物排出口128近辺)に、上記コンクリートガラ300或いは上記磨鉱部材200が堆積してしまうことがない。
【0046】
以上のように、上記第1の筒状体部124の極微量なテーパと、上記第2の筒状体部126の急激なテーパの大きさ、及び上記第1の筒状体部の長さと上記第2の筒状体部の長さの割合の配分(バランス)によって、上記磨鉱部材200を上記シェル本体内120内に均一に分布させることが可能になる。それによって、上記磨鉱部材200の転動落下による上記コンクリートガラ300の破砕効率を高めることが可能になり、エネルギの損失を抑えることができる。また、上記第1の筒状体部124では最大の上記磨鉱部材200及び上記コンクリートガラ300が集まり、出口の上記第2の筒状体部126のテーパ部には順次小さい上記磨鉱部材200と上記コンクリートガラ300が均一に配列される。
【0047】
従って、上記第1の筒状体部124では落差、周速が最大となり、かつ上記磨鉱部材200によって最大の衝撃を受けて粉砕されるが、上記第2の筒状体部126においては落差、周速が徐々に弱くなるため、上記コンクリートガラ300の過粉砕を防止することができ、品質を大幅に向上させることができる。そして、その様に、均一に分布した磨鉱部材200によって、効率的に粉砕された上記コンクリートガラ300は所定の大きさとなって、上述した破砕物排出口128と上記仕切り目板140の上記間隙Uから、図6の矢印Uaに示すように、上記分級装置150側に排出される。
【0048】
また、上記コンクリートガラ300の投入量が多く、排出量が多い場合には、上記各スリット部材141に穿設された上記磨鉱部材止めスリット140aによっても、図6の矢印140bに示すように、上記分級装置150側に排出される。この時に、上記磨鉱部材止めスリット140aからは、上記磨鉱部材200が排出されないように、上記磨鉱部材止めスリット140aの大きさが設定され、上記磨鉱部材200を堰き止める。さらに、それ以上に、上記コンクリートガラ300の投入量が多くなった場合は、上記砂利止め部材142に穿設された上記砂利止め孔142bによっても、図6の矢印142cに示すように、上記分級装置150側に排出される。この時に、上記砂利止め孔142bからは、未粉砕の上記コンクリートガラ300が排出されないように、上記砂利止め孔142bの大きさが設定され、上記未粉砕の上記コンクリートガラ300を堰き止める。
【0049】
そして、上記分級装置150は、搬送された上記コンクリートガラ300を、上述した方法によって、上記金網部材154を通過可能な粒度のコンクリートガラ310と、それ以上の大きさの粒度のコンクリートガラ320に分別して排出する。そして、図1に示すように、粒度の大きいコンクリートガラ320は、磁選機80によって鉄筋400を選別して除去した後、ストックされるか、再度破砕機であるジョークラッシャー10又はインパクトクラッシャー20へとリターンされる。また、金網部材154を通過したコンクリートガラ310は、0〜5mm程度のものを篩分け可能に設定された第2振動篩60によって、粗骨材312と5mm以下のコンクリートガラ314に篩い分けられ、粗骨材312はコンベア−等で移送されてストックされ、5mm以下のコンクリートガラ314はエアセパレータ70へ送られる。なお、粗骨材は任意の大きさであり、目的によって任意にサイズ変更可能である。また、篩等によって複数サイズの粗骨材に選別することも可能である。そして、エアセパレータ70へ送られた5mm以下のコンクリートガラ314は、図11に示すように、該エアセパレータ70の高い分級機能によって微粉(モルタル或いはタール分、泥分)314aと細骨材(砂)314b等に分離されて粗粒排出口72a、粉体排出口72bから排出されて、それぞれ下流のストック場へと移送される(製品分離工程)。
【0050】
以上述べたように、本第1実施例のコンクリート廃材再生プラント1の構成によれば、コンクリートガラ300を磨鉱して、モルタル分或いはタール分の剥離除去を、コニカル式ボールミル100によって行うため、磨鉱部材をシェル本体120内に均一に分布するように配分することができるため、粗骨材の過破砕を抑制することができ、よって、自動的にモルタル分或いはタール分が剥離除去された均一な形状、サイズの再生骨材、或いは再生細骨材を製造することが可能になる。従って、過破砕することなくモルタル分或いはタール分を十分に剥離除去することができ、製品の高品質化を図ることが可能であるとともに、連続運転が容易で、運転サイクル時間の短縮を図ることが可能となる。
【0051】
また、従前の構成のように、骨材からモルタル分或いはタール分を、過粉砕させることなく十分に剥離除去を行うべく、ミル装置や磨鉱機を複数台設置して、複数の工程で多段階に分けて行う必要がないため、簡略な構成とすることができ、一つの工程で工程を分断することなく連続的に運転することが可能になる。
【0052】
また、骨材からモルタル分或いはタール分を剥離除去する高い能力を有しているため、その効果を高めるべく、水を用いた湿式や熱を付加する加熱式とする必要がなく、乾式、及び非加熱式とすることが可能になる。これは、非加熱、乾式であっても、粗骨材及び細骨材の過破砕を抑制して高品質を維持しつつ、モルタル分或いはタール分を十分に剥離除去することが可能であることによるものである。また、連続運転が容易で、運転サイクル時間の短縮を図ることが可能となる。
【0053】
また、上記コニカル式ボールミル100が、乾式であるため水道配管や貯水槽なども不要であり、また非加熱式であるため温風を吹き込むための加熱装置なども不要とすることができる。従って、装置を大幅に簡略化することが可能になり、イニシャルコスト及びランニングコストも低減することができる。また、排水或いは加熱等のために装置を停止する必要がないため、さらに連続運転が可能となり運転サイクル時間の短縮を図ることができる。
【0054】
また、上記コンクリート廃材再生プラント1に使用されるコニカル式ボールミル100が、上記コンクリートガラ300を分級する分級機能を有しているため、他の分級装置との組合わせによって、分級の精度を向上させることができる。
【0055】
また、コニカル式ボールミル100の上流側に、回収した上記コンクリートガラ300を貯留するコルゲートビン40が配設されているため、上記コルゲートビン40にコンクリートガラ300を貯留することによって、コンクリートガラ300を上記コニカル式ボールミル100に定量づつ連続的に投入することが可能になる。
【0056】
また、上記コニカル式ボールミル100の上流側に、コンクリートガラ300を、大まかに破砕する破砕機が、ジョークラッシャー10とインパクトクラッシャー20との2台の破砕機によって2段階に破砕されるため、コンクリートガラ300を上記コニカル式ボールミル100に投入したときに、過大な大きさのものが投入されてしまうのを防止することができる。
【0057】
また、上記エアセパレータ70が、空気の流れによって粉体を分散させて製品を分離する空気流式分級機であるため、粉体の高い分級効果を得ることができるとともに、メンテナンスが容易で粉塵の排出がないものとすることができる。
【0058】
次に、本発明の実施の形態としての第2実施例を説明する。本発明の実施の形態としての第2実施例に基づくコンクリート廃材再生装置(以下コンクリート廃材再生プラント2と称する)は、図8に示すように、上記第1実施例におけるコンクリート廃材再生プラント1の構成からインパクトクラッシャー20を削除し、破砕機を一台のみに構成した例である。
【0059】
このコンクリート廃材再生プラント2においては、上記第1実施例におけるコンクリート廃材再生プラント1の構成からインパクトクラッシャー20を削除し、破砕機を一台のみで構成しているため、コンクリートガラ300が比較的小径である場合に適した構成となり、その場合において過剰な構成とならず、簡略で安価な構成となる。
【0060】
次に、本発明の実施の形態としての第3実施例を説明する。本発明の実施の形態としての第3実施例に基づくコンクリート廃材再生装置(以下コンクリート廃材再生プラント3と称する)は、図9に示すように、上記第1実施例におけるコンクリート廃材再生プラント1の構成からコルゲートビン40及びベルトフィーダ50を削除するように構成した例である。
【0061】
このコンクリート廃材再生プラント3においては、上記第1実施例におけるコンクリート廃材再生プラント1の構成からコルゲートビン40及びベルトフィーダ50を削除し第1振動篩30からコンクリートガラ300を直接コニカル式ボールミル100に投入するように構成しているため、コンクリートガラ300のストックが不要な比較的少量である場合に適した構成となり、その場合において過剰な構成とならず、簡略で安価な構成となる。
【0062】
次に、本発明の実施の形態としての第4実施例を説明する。本発明の実施の形態としての第4実施例に基づくコンクリート廃材再生装置(以下コンクリート廃材再生プラント4と称する)は、図10に示すように、上記第1実施例におけるコンクリート廃材再生プラント1の構成からインパクトクラッシャー20、コルゲートビン40及びベルトフィーダ50を削除するように構成した例である。
【0063】
このコンクリート廃材再生プラント4においては、上記第1実施例におけるコンクリート廃材再生プラント1の構成からインパクトクラッシャー20、コルゲートビン40及びベルトフィーダ50を削除するように構成しており、破砕機を一台のみとし第1振動篩30からコンクリートガラ300を直接コニカル式ボールミル100に投入するように構成しているため、コンクリートガラ300のストックが不要な比較的少量である場合に適した構成となり、その場合において過剰な構成とならず、簡略で安価な構成となる。
【0064】
次に、本発明の実施の形態としての第5実施例を説明する。本発明の実施の形態としての第5実施例に基づくコンクリート廃材再生装置(以下コンクリート廃材再生プラント5と称する)は、図12に示すように、上記第1実施例におけるコンクリート廃材再生プラント1における再生細骨材と微粉とを分級するエアセパレータ70に変えて、二段階分級式セパレータ700を用いて構成した例である。
【0065】
上記二段階分級式セパレータ700は、図13に示すように、空気流によって分級を行う乾式破砕用の分級機であり、機械篩では困難な粉体分級を可能とするものである。具体的な作動としては、供給口700bから供給された分級物は、二段式の分級室710、720によって二段階に分級される。このように上記二段階分級式セパレータ700は、軽量な粉体を分散させる性能に優れており、高い分級効果を得ることができる。従って、図13に示すように、非加熱、乾式状態であっても、再生細骨材314bと微粉314aとを、確実に効率よく分級することが可能となる。
【0066】
次に、本発明の実施の形態としての第6実施例を説明する。本発明の実施の形態としての第6実施例に基づくコンクリート廃材再生装置(以下コンクリート廃材再生プラント6と称する)は、図14に示すように、上記第1実施例におけるコンクリート廃材再生プラント1におけるコニカル式ボールミル100の衝撃による破砕作用及び磨鉱作用に変えて、ロッドスクラバー1000の揉み擦りによる磨鉱作用を用いた構成とした例である。
【0067】
また、上記ロッドスクラバー1000は、加熱や水の供給が必要ないため、運転中であっても破砕物を連続的に投入することが可能な連続投入式であり、図15に示すように、破砕物の収納部たるホッパー1110と、破砕物の送出部たるシュート1112と、シェル本体1120と、外輪体1130と、駆動装置1160とを有している。
【0068】
上記ホッパー1110は、外部よりコンクリートガラ300が投入され、下端部に接続されるシュート1112を介して、コンクリートガラ300をシェル本体1120の供給口1120aに、定量づつ供給する。
【0069】
上記シェル本体1120は、供給側よりも排出側が若干小径となる僅かなテーパを有する略円筒状に形成されて内部に数本のロッド1200が投入されており、シュート1112が嵌装されて、上記コンクリートガラ300が上記シェル本体1120内に投入される。また、上記シェル本体1120の内側となる内壁面には、図示略の金属製或いはゴム製等による略台形状のライナが、複数個一様に配設される。また、上記供給口1120aは、大口径のオープンタイプでフィードセル及び供給機等は配設されておらず、大塊の投入が可能な構造となっている。
【0070】
上記外輪体1130は、外形略円帯状を呈し、上記シェル本体1120の周縁に周設される。そして、複数のタイヤ1162に圧接するため、4WD方式による駆動装置1160によってタイヤ1162が回転駆動されると、その動きに応じて回転して、上記シェル本体1120に回転力を伝達する。また、コンクリートガラ300は加熱されることなく非加熱であり、また上記ロッドスクラバー1000の運転も水がシェル本体内に供給される湿式ではなく乾式によって行われるため、水は供給されない。
【0071】
次に、このように構成された本第6実施例によるコンクリート廃材再生プラント6の作用及び効果を説明する。上記駆動装置1160によって、タイヤ1162及び外輪体1130を介して上記シェル本体1120が回転駆動されると、ロッド1200が複数のライナの働きによって、最も効率の良い地点まで上方に持ち上げられる。そして、該ロッド1200が回転しながら落下し、ロッド1200と掻き揚げられるコンクリートガラ300間の共擦りで相対方向に揉まれ、上記ロッド1200による擦り揉み及びコンクリートガラ300同士の共擦りによって、コンクリートガラ300が磨鉱される。
【0072】
この場合に、上記シェル本体1120が、タイヤ1162による支持駆動のため、ロッド1200の落下荷重によるタイヤ1162で発生するシェル本体1120の振動により粒形調整が行われる。そして、このタイヤ1162で発生するシェル本体1120の振動により、ロッド1200が三次元方向に運動を繰り返し、コンクリートガラ300の攪拌、潰し、及び表面磨鉱が促進される。
【0073】
また、上記コンクリートガラ300が、図14に示すように、予めジョークラッシャー10、インパクトクラッシャー20によって一次破砕されているため、ロッド1200の量は上記コンクリートガラ300を押さえほぐす程度でよいため、充填率2〜3%程度で十分にコンクリートガラ300の攪拌、潰し、及び表面磨鉱を行う作用効果が発揮される。
【0074】
また、上記シェル本体1120の回転数は、上記コンクリートガラ300の攪拌、潰し、及び表面磨鉱を、最も効率よく行いえる回転数に設定されている。この最適な回転数と上述したロッド1200の量の組み合わせによる優れた上記コンクリートガラ300同士の共擦り、揉み擦り作用によって、上記コンクリートガラ300に対して面取りや粒形調整作業を繰り返し行うことができ、非加熱、乾式状態であっても、粗骨材及び細骨材の過破砕を抑制することができる。そのため、過破砕することなくモルタル分或いはタール分を十分に剥離除去することができ、製品の高品質化を図ることが可能であるとともに、連続運転が容易で、運転サイクル時間の短縮を図ることが可能となる。
【0075】
なお、上記ロッドスクラバー1000は、分級機能を有していないため、図14に示すように、磁選機80によって鉄筋400を選別して除去した後、その下流側に振動篩1300を配設して粒度の大きいコンクリートガラ320を選別する。そして、粒度の大きいコンクリートガラ320は、ストックされるか、再度破砕機であるジョークラッシャー10又はインパクトクラッシャー20へとリターンされる。
【0076】
以上述べたように、本第6実施例のコンクリート廃材再生プラント6の構成によれば、コンクリートガラ300を磨鉱して、モルタル分或いはタール分の剥離除去を、ロッドスクラバー1000によって行うため、優れたコンクリートガラ300同士の共擦り作用や粒形調整能力によって、粗骨材及び細骨材の過破砕を抑制することができる。そのため、非加熱、乾式であっても、過破砕することなくモルタル分或いはタール分を十分に剥離除去することができ、製品の高品質化を図ることが可能となる。
【0077】
また、数本程度のロッド1200によって大量のコンクリートガラ300を磨鉱して、モルタル分或いはタール分の剥離除去を行うことができるため、安価なコストで、短時間で大量に処理することが可能である。
【0078】
また、骨材からモルタル分或いはタール分を剥離除去する高い能力を有しているため、その効果を高めるべく、水を用いた湿式や熱を付加する加熱式とする必要がなく、乾式、及び非加熱式とすることが可能になる。これは、非加熱、乾式であっても、粗骨材及び細骨材の過破砕を抑制して高品質を維持しつつ、モルタル分或いはタール分を十分に剥離除去することが可能であることによるものである。
【0079】
また、上記ロッドスクラバー1000が、乾式であるため水道配管や貯水槽なども不要であり、また非加熱式であるため温風を吹き込むための加熱装置なども不要とすることができる。従って、装置を大幅に簡略化することが可能になり、イニシャルコスト及びランニングコストも低減することができる。また、排水或いは加熱等のために装置を停止する必要がないため、さらに連続運転が可能となり運転サイクル時間の短縮を図ることができる。
【0080】
次に、本発明の実施の形態としての第7実施例を説明する。本発明の実施の形態としての第7実施例に基づくコンクリート廃材再生装置(以下コンクリート廃材再生プラント7と称する)は、図16に示すように、上記第1実施例におけるコンクリート廃材再生プラント1の構成を加熱式とした例である。
【0081】
このコンクリート廃材再生プラント7においては、図17に示すように、上記第1実施例におけるコンクリート廃材再生プラント1と同一のコニカル式ボールミル100へ、ベルトフィーダ50によって運ばれたコンクリートガラ300を、パイプフィーダ500を介して供給するものである。ここで、図18及び図19に示すように、上記パイプフィーダ500は、パイプ510、ベース520、ホッパー530を有している。
【0082】
上記パイプ510は、下流側(図18左方向)に向けて、約1〜10度程度の僅かなテーパが形成されている。また、上記パイプ510の両側面部には、一対のバイブレータ512が係止されており、該バイブレータ512によって上記パイプ510が振動駆動可能になされている。上記ベース520は、上記パイプ510を支持する土台であり、複数のアジャスタロッド522、ベースプレート524を有している。
【0083】
上記アジャスタロッド522は、表面に雄ネジが螺刻されており、各上記アジャスタロッド522が上記ベース520と上記ベースプレート524との間に間隔を空けて配設されて、上記ベース520と上記ベースプレート524それぞれにナット526によって締結される。そのため、上記ナット526の締め込み具合によって、上記ベースプレート524の傾きや高さを調節することが可能となっている。また、上記ベースプレート524の上面には、複数のスプリング514が固着されており、該スプリング514を介して上記パイプ510が支持されている。従って、上記スプリング514によって、上記パイプ510は自由な振動が可能となっているとともに、その振動が上記ベース520に伝達されるのを遮断している。
【0084】
上記ホッパー530は、断面略コ字状の容器体に形成されており、中空状の蛇腹516を介して上記パイプ510の上流側端部の上面と接続されている。従って、上記蛇腹516を介しているため、上記パイプ510は自由な振動が可能となっているとともに、その振動が上記ホッパー530に伝達されるのを遮断している。また、上記ホッパー530は、上記ベースプレート524の上面に、複数の支持ロッド532を介して支持されている。
【0085】
また、上記パイプ510の上流側端部は、図18に示すように、ダクト535を介してヒーター540、送風機550に接続されている。従って、送風機550で発生した空気の流れがヒーター540で加熱されて、上記パイプ510の内部に送り込まれるため、上記パイプ510の内部のコンクリートガラ300を加熱することが可能な加熱装置を構成している。なお、上記送風機550の構成としては、プロペラファンやシロッコファン等、任意の構成でよい。また、ヒーター540の構成としても、電熱式や燃料式など任意の構成でよい。なお、送風される熱風の温度としては、300〜500℃程度が好ましい。
【0086】
次に、このように構成された本第7実施例によるコンクリート廃材再生プラント7の作用及び効果を説明する。図16〜図19に示すように、上記コルゲートビン40にストックされたコンクリートガラ300は、上記ベルトフィーダ50によってパイプフィーダ500のホッパー530に投入される。そして、コンクリートガラ300は、上記ホッパー530から蛇腹516を介して上記パイプ510の上流側端部に投入される。
【0087】
そして、上記パイプ510の上流側端部に投入されたコンクリートガラ300は、送風機550、ヒーター540から送られる熱風によって加熱される(加熱処理工程)。そのため、骨材に付着したモルタル或いはタール分は脆弱化し、また温度差による収縮によって骨材表面からの剥離が助長されている。そのため、後述する付着物剥離手段によって容易に、骨材に付着したモルタル或いはタール分を剥離除去することが可能になる。
【0088】
また、同時にパイプフィーダ500が起動されており、一対のバイブレータ512によって上記パイプ510が振動している。上記パイプ510には、上述したように、下流側に向けて約1〜10度程度の僅かなテーパが形成されているため、上記パイプ510内の加熱されて高温となったコンクリートガラ300は、下流側へと搬送され、上記コニカル式ボールミル100の破砕物供給部122からシェル本体120の内部に投入される。
【0089】
そして、投入されたコンクリートガラ300は、上記第1実施例と同様に、上記コニカル式ボールミル100によって付着物剥離工程が実施される。この場合に、本第7実施例においてはコンクリートガラ300がパイプフィーダ500で加熱されているため、上述したように骨材に付着したモルタル或いはタール分は脆弱化し、また温度差による収縮によって骨材表面からの剥離が助長されている。そのため、コンクリートガラ300が常温である上記第1実施例の場合に比較して、さらに容易に、骨材に付着したモルタル或いはタール分を剥離除去することが可能になる。つまり、上記第1実施例に対して構成的には複雑なものとなるが、骨材に付着したモルタル或いはタール分を剥離除去する作用及び効果は、より確実なものとなる。
【0090】
次に、本発明の実施の形態としての第8実施例を説明する。本発明の実施の形態としての第8実施例に基づくコンクリート廃材再生装置(以下コンクリート廃材再生プラント8と称する)は、図20に示すように、上記第7実施例におけるコンクリート廃材再生プラント7の構成からインパクトクラッシャー20を削除し、破砕機を一台のみに構成した例である。
【0091】
このコンクリート廃材再生プラント8においては、上記第7実施例におけるコンクリート廃材再生プラント7の構成からインパクトクラッシャー20を削除し、破砕機を一台のみで構成しているため、コンクリートガラ300が比較的小径である場合に適した構成となり、その場合において過剰な構成とならず、簡略で安価な構成となる。
【0092】
次に、本発明の実施の形態としての第9実施例を説明する。本発明の実施の形態としての第9実施例に基づくコンクリート廃材再生装置(以下コンクリート廃材再生プラント9と称する)は、図21に示すように、上記第7実施例におけるコンクリート廃材再生プラント7の構成からコルゲートビン40及びベルトフィーダ50を削除するように構成した例である。
【0093】
このコンクリート廃材再生プラント9においては、上記第7実施例におけるコンクリート廃材再生プラント7の構成からコルゲートビン40及びベルトフィーダ50を削除し第1振動篩30からコンクリートガラ300を直接コニカル式ボールミル100に投入するように構成しているため、コンクリートガラ300のストックが不要な比較的少量である場合に適した構成となり、その場合において過剰な構成とならず、簡略で安価な構成となる。
【0094】
次に、本発明の実施の形態としての第10実施例を説明する。本発明の実施の形態としての第10実施例に基づくコンクリート廃材再生装置(以下コンクリート廃材再生プラント10と称する)は、図22に示すように、上記第7実施例におけるコンクリート廃材再生プラント7の構成からインパクトクラッシャー20、コルゲートビン40及びベルトフィーダ50を削除するように構成した例である。
【0095】
このコンクリート廃材再生プラント10においては、上記第7実施例におけるコンクリート廃材再生プラント7の構成からインパクトクラッシャー20、コルゲートビン40及びベルトフィーダ50を削除するように構成しており、破砕機を一台のみとし第1振動篩30からコンクリートガラ300を直接コニカル式ボールミル100に投入するように構成しているため、コンクリートガラ300のストックが不要な比較的少量である場合に適した構成となり、その場合において過剰な構成とならず、簡略で安価な構成となる。
【0096】
次に、本発明の実施の形態としての第11実施例を説明する。本発明の実施の形態としての第11実施例に基づくコンクリート廃材再生装置(以下コンクリート廃材再生プラント11と称する)は、図23に示すように、上記第7実施例におけるコンクリート廃材再生プラント7における再生細骨材と微粉とを分級するエアセパレータ70に変えて、二段階分級式セパレータ700を用いて構成した例である。
【0097】
上記二段階分級式セパレータ700は、図13に示すように、空気流によって分級を行う乾式破砕用の分級機であり、機械篩では困難な粉体分級を可能とするものであり、上記第5実施例におけるコンクリート廃材再生プラント5と同じ二段階分級式セパレータ700である。上述したように上記二段階分級式セパレータ700は、軽量な粉体を分散させる性能に優れており、高い分級効果を得ることができる。従って、このコンクリート廃材再生プラント11においては、再生細骨材314bと微粉314aとを、確実に効率よく分級することが可能となる。
【0098】
次に、本発明の実施の形態としての第12実施例を説明する。本発明の実施の形態としての第12実施例に基づくコンクリート廃材再生装置(以下コンクリート廃材再生プラント12と称する)は、図24に示すように、上記第7実施例におけるコンクリート廃材再生プラント7におけるコニカル式ボールミル100の衝撃による破砕作用及び磨鉱作用に変えて、上記第6実施例のコンクリート廃材再生プラント6と同様に、ロッドスクラバー1000の揉み擦りによる磨鉱作用を用いた構成とした例である。具体的には、上記第7実施例におけるコンクリート廃材再生プラント7と同様なパイプフィーダー500を、上記第6実施例におけるコンクリート廃材再生プラント6と同様なロッドスクラバー1000の上記供給口1120aに接続して、一連のシステムとする。
【0099】
上記パイプフィーダー500は、図25に示すように、上記第7実施例におけるコンクリート廃材再生プラント7と同様に、ダクト535を介してヒーター540、送風機550に接続されている。従って、送風機550で発生した空気の流れがヒーター540で加熱されて、上記パイプ510の内部に送り込まれるため、上記パイプ510の内部のコンクリートガラ300を加熱することが可能な加熱装置を構成している。
【0100】
このように構成された本第12実施例のコンクリート廃材再生プラント12の構成によれば、上記第6実施例のコンクリート廃材再生プラント6と同様に、コンクリートガラ300を磨鉱して、モルタル分或いはタール分の剥離除去を、ロッドスクラバー1000によって行うため、優れたコンクリートガラ300同士の共擦り作用や粒形調整能力によって、粗骨材及び細骨材の過破砕を抑制することができる。そのため、粗骨材及び細骨材の過破砕を抑制して高品質を維持しつつ、モルタル分或いはタール分を十分に剥離除去することが可能であるとともに、連続運転が容易で、運転サイクル時間の短縮を図ることが可能となる。
【0101】
また、本第12実施例においては、コンクリートガラ300がパイプフィーダ500の内部で加熱されているため、上述したように骨材に付着したモルタル或いはタール分は脆弱化し、また温度差による収縮によって骨材表面からの剥離が助長されている。そのため、コンクリートガラ300が常温である上記第6実施例の場合に比較して、さらに容易に、骨材に付着したモルタル或いはタール分を剥離除去することが可能になる。つまり、上記第6実施例に対して構成的には複雑なものとなるが、骨材に付着したモルタル或いはタール分を剥離除去する作用及び効果は、より確実なものとなる。
【0102】
また、数本程度のロッド1200によって大量のコンクリートガラ300を磨鉱して、モルタル分或いはタール分の剥離除去を行うことができるため、安価なコストで、短時間で大量に処理することが可能である。
【0103】
なお、本発明は、上記第1〜第12実施例の構成のみに限定されるものではなく、多様な態様が可能である。例えば、磁選機80の使用箇所や使用数などは任意でよい。また、セパレータやベルトフィーダ、コルゲートビンなどにおいても、方式や能力などは適宜選択されるものである。
【0104】
なお、上記コニカル式ボールミル100としては、本出願人によって出願された特許第2949495号に開示されているミル装置が好適に適用可能である。
【0105】
【発明の効果】
本発明に基づく請求項1又は5に記載のコンクリート廃材再生装置又はコンクリート廃材再生方法によれば、コンクリート廃材を磨鉱して、モルタル分やタール分の剥離除去を、コニカル式のミル装置によって行うため、磨鉱部材をシェル本体内で均一に分布するように配分することができ、粗骨材及び細骨材の過破砕を抑制することができる。そのため、過破砕することなくモルタル分或いはタール分を十分に剥離除去することができ、製品の高品質化を図ることが可能であるとともに、連続運転が容易で、運転サイクル時間の短縮を図ることが可能となる。
【0106】
また、特に、請求項2又は6に記載のコンクリート廃材再生装置又はコンクリート廃材再生方法によれば、コンクリート廃材を磨鉱して、モルタル分やタール分の剥離除去を、ロッドスクラバーによって行うため、優れたコンクリート廃材同士の共擦り作用や粒形調整能力によって、粗骨材及び細骨材の過破砕を抑制することができる。そのため、過破砕することなくモルタル分或いはタール分を十分に剥離除去することができ、製品の高品質化を図ることが可能であるとともに、連続運転が容易で、運転サイクル時間の短縮を図ることが可能となる。また、安価なコストで、短時間で大量に処理することが可能である。
【0107】
また、特に、請求項3又は7に記載のコンクリート廃材再生装置又はコンクリート廃材再生方法によれば、空気の流れによって粉体を分散させて製品を分離する空気流式分級機を用いて製品の分離を行うため、確実に効率よく分級することが可能となる。
【0108】
また、特に、請求項4又は8に記載のコンクリート廃材再生装置又はコンクリート廃材再生方法によれば、コンクリート廃材を常温又は加熱しつつ供給する振動式のパイプフィーダを有しているため、さらに、モルタル分或いはタール分を容易に効率良く剥離除去することが可能となる。
【0109】
また、特に、請求項9に記載のコンクリート廃材再生骨材によれば、上記請求項5又は6又は7又は8に記載のコンクリート廃材再生方法によって製造されたコンクリート廃材再生骨材であるため、過破砕が抑制されており、モルタル分或いはタール分が十分に剥離除去された高品質なコンクリート廃材再生骨材となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第1実施例におけるコンクリート廃材再生装置の構成及び加工工程を示す説明図である。
【図2】第1実施例におけるコニカル式ボールミルの構成を示す全体構成図である。
【図3】第1実施例におけるコニカル式ボールミルのシェル本体の構造を示す断面図である。
【図4】図3のX−X視断面を示す端面図である。
【図5】第1実施例における仕切り目板の構成を示す側面図である。
【図6】第1実施例における分級装置の機能の要部を示す説明図である。
【図7】第1実施例における磨鉱部材の分布状態の要部を示す説明図である。
【図8】本発明に基づく第2実施例におけるコンクリート廃材再生装置の構成及び加工工程を示す説明図である。
【図9】本発明に基づく第3実施例におけるコンクリート廃材再生装置の構成及び加工工程を示す説明図である。
【図10】本発明に基づく第4実施例におけるコンクリート廃材再生装置の構成及び加工工程を示す説明図である。
【図11】エアセパレータの構造を示す断面図である。
【図12】本発明に基づく第5実施例におけるコンクリート廃材再生装置の構成及び加工工程を示す説明図である。
【図13】第5実施例における二段階分級式セパレータの構造を示す断面図である。
【図14】本発明に基づく第6実施例におけるコンクリート廃材再生装置の構成及び加工工程を示す説明図である。
【図15】第6実施例におけるロッドスクラバーの構成を示す全体構成図である。
【図16】本発明に基づく第7実施例におけるコンクリート廃材再生装置の構成及び加工工程を示す説明図である。
【図17】第7実施例におけるコニカル式ボールミルの構成を示す全体構成図である。
【図18】第7実施例における加熱装置の構成を示す構成図である。
【図19】第7実施例における加熱装置の構成を示す側面図である。
【図20】本発明に基づく第8実施例におけるコンクリート廃材再生装置の構成及び加工工程を示す説明図である。
【図21】本発明に基づく第9実施例におけるコンクリート廃材再生装置の構成及び加工工程を示す説明図である。
【図22】本発明に基づく第10実施例におけるコンクリート廃材再生装置の構成及び加工工程を示す説明図である。
【図23】本発明に基づく第11実施例におけるコンクリート廃材再生装置の構成及び加工工程を示す説明図である。
【図24】本発明に基づく第12実施例におけるコンクリート廃材再生装置の構成及び加工工程を示す説明図である。
【図25】第12実施例におけるロッドスクラバーの構成を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12 コンクリート廃材再生装置
30、60 振動篩
70、700 分級装置
100 コニカル式ボールミル
200、1200 磨鉱部材
300 コンクリート廃材
312 粗骨材
314b 細骨材
500 パイプフィーダー
1000 ロッドスクラバー

Claims (9)

  1. コンクリート廃材のコンクリート塊を圧縮或いは衝撃破砕して、サイズ別に選別する破砕選別手段と、
    球状の磨鉱部材が収納されたコニカル式ボールミルを用いて、製品の過破砕を抑制しつつ粗骨材及び細骨材に付着した付着物を剥離させる付着物剥離手段と、
    粗骨材、細骨材、微粉とを分離する製品分離手段とを有しており、
    コンクリート廃材から粗骨材及び細骨材を再生製造することを特徴とするコンクリート廃材再生装置。
  2. コンクリート廃材のコンクリート塊を圧縮或いは衝撃破砕して、サイズ別に選別する破砕選別手段と、
    棒状の磨鉱部材が収納されたロッドスクラバーを用いて、製品の過破砕を抑制しつつ粗骨材及び細骨材に付着した付着物を剥離させる付着物剥離手段と、
    粗骨材、細骨材、微粉とを分離する製品分離手段とを有しており、
    コンクリート廃材から粗骨材及び細骨材を再生製造することを特徴とするコンクリート廃材再生装置。
  3. 上記製品分離手段が、空気の流れによって粉体を分散させて製品を分離する空気流式分級機を用いていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート廃材再生装置。
  4. コンクリート廃材を常温又は加熱しつつ供給する振動式のパイプフィーダを有することを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のコンクリート廃材再生装置。
  5. コンクリート廃材のコンクリート塊を圧縮或いは衝撃破砕して、サイズ別に選別する破砕選別工程と、
    球状の磨鉱部材が収納されたコニカル式ボールミルへコンクリート廃材を供給し、該コニカル式ボールミルを用いて、製品の過破砕を抑制しつつ粗骨材及び細骨材に付着した付着物を剥離させる付着物剥離工程と、
    粗骨材、細骨材、微粉とを分離する製品分離工程とによって、
    コンクリート廃材から粗骨材及び細骨材を再生製造することを特徴とするコンクリート廃材再生方法。
  6. コンクリート廃材のコンクリート塊を圧縮或いは衝撃破砕して、サイズ別に選別する破砕選別工程と、
    棒状の磨鉱部材が収納されたロッドスクラバーへコンクリート廃材を供給し、該ロッドスクラバーを用いて、製品の過破砕を抑制しつつ粗骨材及び細骨材に付着した付着物を剥離させる付着物剥離工程と、
    粗骨材、細骨材、微粉とを分離する製品分離工程とによって、
    コンクリート廃材から粗骨材及び細骨材を再生製造することを特徴とするコンクリート廃材再生方法。
  7. 上記製品分離工程が、空気の流れによって粉体を分散させて製品を分離する空気流式分級機を用いて、製品の分離を行っていることを特徴とする請求項5又は6に記載のコンクリート廃材再生方法。
  8. コンクリート廃材を、振動式のパイプフィーダによって常温或いは加熱処理工程を経て供給することを特徴とする請求項5又は6又は7に記載のコンクリート廃材再生方法。
  9. 上記請求項5又は6又は7又は8に記載のコンクリート廃材再生方法によって、製造されたことを特徴とするコンクリート廃材再生骨材。
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