JP2002358999A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池

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JP2002358999A
JP2002358999A JP2001167228A JP2001167228A JP2002358999A JP 2002358999 A JP2002358999 A JP 2002358999A JP 2001167228 A JP2001167228 A JP 2001167228A JP 2001167228 A JP2001167228 A JP 2001167228A JP 2002358999 A JP2002358999 A JP 2002358999A
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JP
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carbonate
battery
secondary battery
aqueous electrolyte
electrolyte secondary
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JP2001167228A
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English (en)
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Hiroki Ozaki
尾崎  博樹
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Sanyo GS Soft Energy Co Ltd
Original Assignee
GS Melcotec Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い低温放電性能を有し、低温充電効率が大き
く低下することなく、高温放置後の電池の膨れを抑制す
る。 【解決手段】正極と負極と非水電解液とを備えた非水電
解質二次電池において、前記非水電解液は、エチレンカ
ーボネートと、メチルエチルカーボネートまたはジメチ
ルカーボネートの少なくとも1種と、ホウ酸エステルま
たはスルトン誘導体の少なくとも1種と、イソシアヌル
酸誘導体を含み、電解液重量に対し、前記ホウ酸エステ
ルまたはスルトン誘導体の少なくとも1種を0.1〜5
重量%含み、前記イソシアヌル酸誘導体を0.01〜
0.5重量%含む電解液を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解質二次電
池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、民生用の携帯電話、ポータブル電
子機器や携帯情報端末などの急速な小形軽量化・多様化
に伴い、その電源である電池に対して、小形で軽量かつ
高エネルギー密度で、さらに長期間くり返し充放電が実
現できる二次電池の開発が強く要求されている。なかで
も、水溶液系電解液を使用する鉛電池やニッケルカドミ
ウム電池、ニッケル水素電池と比較して、これらの要求
を満たす二次電池としてリチウムイオン二次電池、リチ
ウムイオンポリマー二次電池などの非水電解質二次電池
が最も有望であり、活発な研究開発がおこなわれてい
る。
【0003】非水電解質二次電池の正極活物質には、二
硫化チタン、五酸化バナジウムおよび三酸化モリブデン
をはじめとしてリチウムコバルト複合酸化物、リチウム
ニッケル複合酸化物およびスピネル型リチウムマンガン
酸化物等の一般式LixMO (ただし、Mは一種以上
の遷移金属)で表される種々の化合物が検討されてい
る。なかでも、リチウムコバルト複合酸化物、リチウム
ニッケル複合酸化物およびスピネル型リチウムマンガン
酸化物などは、4V(vs.Li/Li)以上の極め
て貴な電位で充放電をおこなうため、正極として用いる
ことで高い放電電圧を有する電池を実現できる。
【0004】非水電解質二次電池の負極活物質には、金
属リチウムやリチウムを含む合金をはじめとしてリチウ
ムの吸蔵・放出が可能な炭素材料などの種々のものが検
討されているが、なかでも炭素材料を使用すると、サイ
クル寿命の長い電池が得られ、かつ安全性が高いという
利点がある。
【0005】非水電解質二次電池の電解液には、一般に
エチレンカーボネート(EC)やプロピレンカーボネー
ト(PC)などの高誘電率溶媒とジエチルカーボネート
(DEC)などの低粘度溶媒との混合系溶媒にLiPF
やLiBF等の支持塩を溶解させた電解液が使用さ
れている。特に低粘度溶媒にメチルエチルカーボネート
(MEC)やジメチルカーボネート(DMC)などの比
較的分子量の小さい溶媒を使用することにより、低温で
の放電性能が良好になることが知られている。
【0006】しかし、このようなメチルエチルカーボネ
ートやジメチルカーボネートを電解液に含有した非水電
解質二次電池は、低温での放電性能は良好であるが、高
温環境に放置されたときに、メチルエチルカーボネート
やジメチルカーボネートが分解して電池が大きく膨れる
という問題点があった。
【0007】これに対して、特開平10−50342号
に示される1,3−プロパンスルトン、1,4−ブタン
スルトン等のオキシスルホン酸エステルや、特開200
0−100469号に示されるホウ酸トリメチル、ホウ
酸トリ−n−プロピル等のホウ酸エステルを添加する手
段が有効であり、負極表面を改質することによって、高
温放置での電解液の分解を抑制し、電池膨れの問題を改
善することができる。しかしながら、これらを添加した
場合には、無添加の場合と比較して、低温での充電効率
が低下するという問題があった。
【0008】また、特開2000−348765号で
は、イソシアヌル酸誘導体を含有する非水電解液を使用
することにより、高温保存特性やサイクル特性などの電
池寿命、充放電特性、負荷特性、低温における電池特性
に優れた非水電解質二次電池が得られることが記載され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
の電解液を使用した非水電解質二次電池においては、低
温での充放電特性あるいは高温での保存特性のいずれか
一方の特性は改善されたが、他方の特性を満足させるこ
とはできず、低温での充放電特性と高温保存特性の両方
が優れた非水電解質二次電池が求められていた。
【0010】そこで、本発明の目的は、低温での放電性
能が優れた電池において、高温環境放置時の電池膨れが
小さく、かつ低温での充電効率の優れた非水電解質二次
電池を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、正極
と負極と非水電解液とを備えた非水電解質二次電池にお
いて、前記非水電解液は、エチレンカーボネートと、メ
チルエチルカーボネートまたはジメチルカーボネートの
少なくとも1種と、ホウ酸エステルまたはスルトン誘導
体の少なくとも1種と、イソシアヌル酸誘導体を含み、
電解液重量に対し、前記ホウ酸エステルまたはスルトン
誘導体の少なくとも1種を0.1〜5重量%含み、前記
イソシアヌル酸誘導体を0.01〜0.5重量%含む電
解液を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項1の発明によれば、メチルエチルカ
ーボネートまたはジメチルカーボネートを含むことによ
り低温放電性能が向上し、ホウ酸エステルまたはスルト
ン誘導体の添加により高温環境放置時の電池膨れを抑制
でき、イソシアヌル酸誘導体の添加により低温での充電
効率を改善することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、正極と負極と非水電解
液とを備えた非水電解質二次電池において、前記非水電
解液は、エチレンカーボネートと、メチルエチルカーボ
ネートまたはジメチルカーボネートの少なくとも1種
と、ホウ酸エステルまたはスルトン誘導体の少なくとも
1種と、イソシアヌル酸誘導体を含み、電解液重量に対
し、ホウ酸エステルまたはスルトン誘導体の少なくとも
1種を0.1〜5重量%含み、イソシアヌル酸誘導体を
0.01〜0.5重量%含む電解液を備えたことを特徴
とする。
【0014】このような構成の電解液を用いることによ
って、メチルエチルカーボネートまたはジメチルカーボ
ネートを含むことによる低温放電性能が向上する効果、
ホウ酸エステルまたはスルトン誘導体を含むことによる
高温環境放置時の電池膨れを抑制する効果、およびイソ
シアヌル酸誘導体を含むことによる低温での充電効率の
低下を改善する効果を同時に確立することができる。
【0015】本発明における非水電解質二次電池の正極
活物質としては、LiMO(ただし、Mは一種以上の
遷移金属)で表される基本構造を有するリチウム遷移金
属複合酸化物を主体とする化合物を単独または二種以上
を混合して使用することができ、特に放電電圧の高さか
ら遷移金属MとしてCo、Ni、Mnから選択して使用
することが望ましい。また、LiMnなどで表さ
れる基本構造を有するリチウム遷移金属複合酸化物を主
体とする化合物を用いることも可能である。
【0016】負極活物質としては、コークス類、ガラス
状炭素類、グラファイト類、難黒鉛化性炭素類、熱分解
炭素類、炭素繊維などの炭素質材料、あるいは金属リチ
ウム、リチウム合金、ポリアセン等を単独でまたは二種
以上を混合して使用することができるが、特に、安全性
の高さから炭素質材料を用いるのが望ましい。
【0017】本発明の非水電解液の溶媒は、エチレンカ
ーボネートを含み、少なくともメチルエチルカーボネー
トまたはジメチルカーボネートのいずれか1種を含有す
るものであるが、プロピレンカーボネート、γ−ブチロ
ラクトンから選ばれる1種以上と混合して使用すること
が望ましい。
【0018】また、前記混合溶媒に、ブチレンカーボネ
ート、ビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネ
ート、トリフルオロプロピレンカーボネート、2−メチ
ル−γ−ブチルラクトン、アセチル−γ−ブチロラクト
ン、γ−バレロラクトン、スルホラン、1,2−ジメト
キシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロ
フラン、2−メチルテトラヒドロフラン、3−メチル−
1,3−ジオキソラン、酢酸メチル、酢酸エチル、プロ
ピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、ジエチルカーボ
ネート、ジプロピルカーボネート、メチルプロピルカー
ボネート、エチルイソプロピルカーボネート、ジブチル
カーボネート等を単独でまたは二種以上用いてこれを混
合して使用しても良い。
【0019】非水電解液の溶質としての電解質塩は、L
iClO、LiAsF、LiPF、LiBF
LiCFSO、LiCFCFSO、LiCF
CFCFSO、LiN(CFSO、L
iN(CSO等を単独でまたは二種以上を
混合して使用することができる。電解質塩としては、中
でもLiPFまたはLiBFを単独でまたは混合し
て用いるのが好ましい。
【0020】本発明で用いるホウ酸エステルの一般式お
よび具体例を図1に示す。図1で表す一般式を基本構造
とする化合物であれば、いずれの場合でも使用すること
ができる。図1に示したホウ酸エステルの一般式におい
て、R1、R2およびR3は2つ以上が同一でも、いず
れも異なっていてもどちらでもよい。またR1、R2お
よびR3は、水素原子、アルキル基(好ましくは炭素数
1〜10のもの。例えば、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、ペンチル等)、シクロアルキル基(好ましくは
炭素数3〜10のもの。例えば、シクロプロピル、シク
ロヘキシル等)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜
10のもの。例えば、ビニル、アリル、シクロヘキセニ
ル等)、アリール基(好ましくは炭素数6〜20のも
の。例えば、フェニル、ナフチル、ビフェニリル等)、
アシル基(好ましくは炭素数1〜10のもの。例えば、
アセチル、プロピオニル、ベンゾイル等)、ハロゲン原
子(例えば、フッ素原子、塩素原子等)、あるいは、−
B(OR4)(OR5)のいずれかであることが特に好
ましいが、置換可能な置換基を有していてもよく、ま
た、R1、R2およびR3は2つ以上が互いに結合して
環状を形成していてもよい。
【0021】ここで、R4およびR5は同一でも異なっ
ていてもどちらでもよい。各々は水素原子、アルキル基
(好ましくは炭素数1〜10のもの。例えば、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、ペンチル等)、シクロアル
キル基(好ましくは炭素数3〜10のもの。例えば、シ
クロプロピル、シクロヘキシル等)、アルケニル基(好
ましくは炭素数2〜10のもの。例えば、ビニル、アリ
ル、シクロヘキセニル等)、アリール基(好ましくは炭
素数6〜20のもの。例えば、フェニル、ナフチル、ビ
フェニリル等)、アシル基(好ましくは炭素数1〜10
のもの。例えば、アセチル、プロピオニル、ベンゾイル
等)、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子
等)のいずれかであることが特に好ましいが、置換可能
な置換基を有していてもよい。また、R4およびR5は
互いに結合して環状を形成していてもよい。本発明で用
いるホウ酸エステルは、図1に示した具体例にのみ限定
されるものではない。
【0022】つぎに、本発明で用いるスルトン誘導体の
具体例を図2に示すが、図2に示した化学式において、
水素が他の置換基で置換されていてもよく、本発明の範
囲はこれらのみに限定されるものではない。
【0023】さらに、本発明で用いるイソシアヌル酸誘
導体の一般式および具体例を図3に示す。なお、本発明
の範囲はこれらの具体例のみに限定されるものではな
い。図3に示した一般式を基本構造とする化合物であれ
ば、いずれの場合でも使用することができる。図3に示
したイソシアヌル酸誘導体の一般式において、R6、R
7およびR8は2つ以上が同一でも、いずれも異なって
いてもどちらでもよい。各々は水素原子、アルキル基
(好ましくは炭素数1〜10のもの。例えば、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、ペンチル等)、水酸基、ア
ルコキシ基(好ましくは炭素数1〜10のもの。例え
ば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等)、アルケニル
基(好ましくは炭素数2〜10のもの。例えば、ビニ
ル、アリル、シクロヘキセニル等)、アシル基(好まし
くは炭素数1〜10のもの。例えば、アセチル、プロピ
オニル、ベンゾイル等)、ハロゲン原子(例えば、フッ
素原子、塩素原子等)のいずれかであることが特に好ま
しいが、置換可能な置換基を有していてもよい。
【0024】ホウ酸エステルまたはスルトン誘導体の含
有量は、総電解液重量に対して0.1〜5重量%である
場合が好ましい。0.1重量%より小さいと、電池の膨
れ抑制の効果が小さく、また5重量%より大きいと、低
温充電効率の低下を充分に抑制することができないから
である。また、イソシアヌル酸誘導体の含有量は0.0
1〜0.5重量%ある場合が好ましい。0.01重量%
より小さいと、低温での充電効率を改善する効果が小さ
く、また0.5重量%より大きいと初期容量および低温
放電容量の低下が大きくなるからである。
【0025】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、比較例とあわせ
て、説明する。
【0026】図4は、本例に用いた角形非水電解質二次
電池の概略断面図であり、図4において、1は非水電解
質二次電池、2は電極群、3は正極、4は負極、5はセ
パレータ、6は電池ケース、7は蓋、8は安全弁、9は
正極端子、10は正極リードを示す。
【0027】この角形非水電解質二次電池1は、アルミ
集電体にリチウムイオンを吸蔵・放出する物質を構成要
素とする正極合剤を塗布してなる下記正極3と、銅集電
体にリチウムイオンを吸蔵・放出する物質を構成要素と
する負極合剤を塗布してなる下記負極4とがセパレータ
5を介して巻回された扁平巻状電極群2と、電解質塩を
含有した非水電解液とを電池ケース6に収納してなるも
のである。
【0028】電池ケース6には、安全弁8を設けた電池
蓋がレーザー溶接によって取り付けられ、正極端子9は
正極リード10を介して正極3と接続され、負極4は電
池ケース6の内壁と接触により電気的に接続されてい
る。
【0029】正極合剤は、活物質のLiCoO90重
量部と、導電材のアセチレンブラック5重量部と、結着
剤のポリフッ化ビニリデン5重量部とを混合し、N−メ
チル−2−ピロリドンを適宜加えて分散させ、スラリー
を調製した。このスラリーを厚さ20ミクロンのアルミ
集電体に均一に塗布、乾燥させた後、ロールプレスで圧
縮成型することにより正極3を作製した。
【0030】負極合剤は、鱗片状黒鉛90重量部と、ポ
リフッ化ビニリデン10重量部とを混合し、N−メチル
−2−ピロリドンを適宜加えて分散させ、スラリーを調
製した。このスラリーを厚さ10クロンの銅集電体に均
一に塗布、乾燥させた後、ロールプレスで圧縮成型する
ことにより負極4を作製した。セパレータ5には、厚さ
25ミクロンの微多孔性ポリエチレンフィルムを用い
た。
【0031】上述の構成要素を用いて、幅30mm、高
さ48mm、厚み5mmの、公称容量680mAhの角
形非水電解質二次電池を作製した。非水電解液は、下記
実施例および比較例のとおり調製した。
【0032】[実施例1〜5および比較例1〜8]電解
液溶媒として、エチレンカーボネート(EC)とメチル
エチルカーボネート(MEC)とホウ酸トリブチルとイ
ソシアヌル酸の4種類を混合した溶媒を使用し、この混
合溶媒にLiPFを1モル/リットル溶解した電解液
を使用した。なお、混合溶媒においてエチレンカーボネ
ート(EC)とメチルエチルカーボネート(MEC)の
容積比は1:1とした。そして、電解液中のホウ酸トリ
ブチルおよびイソシアヌル酸の含有量を変化させた角形
非水電解質二次電池を作製した。
【0033】[実施例6]エチレンカーボネート(E
C)とメチルエチルカーボネート(MEC)の容積比を
2:8とした以外は実施例1と同様にして、実施例6の
角形非水電解質二次電池を作製した。
【0034】[実施例7]メチルエチルカーボネート
(MEC)の代わりにジメチルカーボネート(DMC)
を使用した以外は実施例1と同様にして、実施例7の角
形非水電解質二次電池を作製した。
【0035】[実施例8]電解液溶媒として、エチレン
カーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(M
EC)とジメチルカーボネート(DMC)とホウ酸トリ
ブチルとイソシアヌル酸の5種類を混合した溶媒を使用
した以外は実施例1と同様にして、実施例8の角形非水
電解質二次電池を作製した。なお、混合溶媒においてエ
チレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネー
ト(MEC)とジメチルカーボネート(DMC)の容積
比は5:2:3とした。
【0036】[実施例9]ジメチルカーボネート(DM
C)の代わりにジエチルカーボネート(DEC)を用い
た以外は実施例8と同様にして、実施例9の角形非水電
解質二次電池を作製した。
【0037】[実施例10〜13]ホウ酸トリブチルに
代えてホウ酸トリビニルを用いた以外は実施例1と同様
にして、実施例10の角形非水電解質二次電池を作製し
た。ホウ酸トリブチルに代えてホウ酸トリプロピオニル
を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例11の角
形非水電解質二次電池を作製した。
【0038】イソシアヌル酸に代えてイソシアヌル酸ト
リエチルを用いた以外は実施例1と同様にして、実施例
12の角形非水電解質二次電池を作製した。イソシアヌ
ル酸に代えてイソシアヌル酸トリアリルを用いた以外は
実施例1と同様にして、実施例13の角形非水電解質二
次電池を作製した。
【0039】[比較例9]エチレンカーボネート(E
C)とメチルエチルカーボネート(MEC)の容積比を
2:8とした以外は比較例1と同様にして、比較例9の
角形非水電解質二次電池を作製した。
【0040】[比較例10]メチルエチルカーボネート
(MEC)の代わりにジメチルカーボネート(DMC)
を使用した以外は比較例1と同様にして、比較例10の
角形非水電解質二次電池を作製した。
【0041】[比較例11]電解液溶媒として、エチレ
ンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート
(MEC)とジメチルカーボネート(DMC)との3種
類を混合した溶媒を使用し以外は比較例1と同様にし
て、比較例11の角形非水電解質二次電池を作製した。
なお、電解液中のエチレンカーボネート(EC)とメチ
ルエチルカーボネート(MEC)とジエチルカーボネー
ト(DEC)の容積比は5:2:3とした。
【0042】[比較例12]メチルエチルカーボネート
(MEC)の代わりにジエチルカーボネート(DEC)
を使用した以外は実施例1と同様にして、比較例12の
角形非水電解質二次電池を作製した。なお、電解液中の
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート
(DEC)の容積比は1:1とした。
【0043】[比較例13]メチルエチルカーボネート
(MEC)の代わりにジエチルカーボネート(DEC)
を使用した以外は比較例1と同様にして、比較例13の
角形非水電解質二次電池を作製した。なお、電解液中の
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート
(DEC)の容積比は1:1とした。
【0044】ここで作製した実施例1〜12および比較
例1〜13の電池の電解液組成を表1および表2に示し
た。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】上記の実施例1〜13および比較例1〜1
3の電池を用いて、25℃で680mA、4.2Vの定
電流定電圧充電を3時間おこなった後、680mAの定
電流で終止電圧2.75Vまで放電することにより、初
期放電容量を測定した。
【0048】つぎに、上記の電池を用いて、680m
A、4.2Vの定電流定電圧充電を25℃で3時間おこ
ない、−10℃において680mAの定電流放電を終止
電圧2.75Vまでおこなうことにより、低温放電容量
を測定した。
【0049】つぎに、上記の電池を用いて、680A、
4.2Vの定電流定電圧充電を25℃で3時間おこなっ
た後、80℃で4日間放置し、放置中の電池厚みの増加
量すなわち電池膨れを測定した。
【0050】さらに、上記の電池を用いて、680m
A、4.2Vの定電流定電圧充電を0℃で3時間おこな
い、25℃において680mAの定電流放電を終止電圧
2.75Vまでおこなうことにより、低温充電時の放電
容量を測定した。そして、(低温充電時の放電容量/初
期放電容量)×100の計算式により、低温充電効率
(%)を算出した。これらの測定結果を表3および表4
に示す。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】これらの結果のうち、電解液中にイソシア
ヌル酸を0.1重量%含み、電解液中のホウ酸トリブチ
ルの濃度が異なる場合の結果を表5にまとめた。
【0054】
【表5】
【0055】表5に示されるように、電解液中にイソシ
アヌル酸を0.1重量%含み、電解液中のホウ酸トリブ
チルの濃度が異なる場合、電解液中のホウ酸トリブチル
の含有量が0.05重量%以下の場合には電池の膨れが
1.0mm以上となり、高温での電解液の分解が抑制さ
れず、また、10重量%以上の場合には低温充電効率が
大幅に低下した。
【0056】また、表3および表4の結果のうち、電解
液中にホウ酸トリブチルを1重量%含み、電解液中のイ
ソシアヌル酸の濃度が異なる場合の結果を表6にまとめ
た。
【0057】
【表6】
【0058】表6に示されるように、電解液中にホウ酸
トリブチルを1重量%含み、電解液中のイソシアヌル酸
の濃度が異なる場合、電解液中のイソシアヌル酸の含有
量が0.005重量%以下の場合には低温充電効率が6
7%以下と極端に小さくなり、また、1重量%以上の場
合には初期放電容量および低温放電容量が大幅に低下し
た。
【0059】また、電解液中にホウ酸トリブチルを0.
1〜5重量%、イソシアヌル酸を0.01〜0.5重量
%含む電解液を用いた電池は、ホウ酸トリブチルおよび
イソシアヌル酸を含まない電解液を用いた比較例1の電
池と比較して、高温放置による電池膨れが小さくなり、
高温での電解液の分解が抑制され、顕著な改善効果が得
られた。また、初期放電容量、低温放電容量および低温
充電効率は、いずれも大きな低下はみられず良好であっ
た。
【0060】なお、実施例6および比較例9に示される
ように、電解液溶媒のエチレンカーボネート(EC)と
メチルエチルカーボネート(MEC)の容積比を変えた
場合でも、ホウ酸トリブチルおよびイソシアヌル酸を添
加することによる効果は同等であった。
【0061】また、実施例7および比較例10のよう
に、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネ
ート(DMC)とを含む電解液の場合も、ホウ酸トリブ
チルおよびイソシアヌル酸を含む効果が発揮されること
が示された。
【0062】さらに、実施例8のように、エチレンカー
ボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(ME
C)とジメチルカーボネート(DMC)を含む電解液の
場合でも、ホウ酸トリブチルおよびイソシアヌル酸を含
む効果が発揮されることが示された。
【0063】また、実施例9および比較例11のよう
に、エチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカー
ボネート(MEC)とジエチルカーボネート(DEC)
を含む電解液の場合でも、ホウ酸トリブチルおよびイソ
シアヌル酸を含む効果が発揮されることが示された。
【0064】さらに、比較例12および比較例13のよ
うに、エチレンカーボネート(EC)を含む電解液が、
メチルエチルカーボネート(MEC)やジメチルカーボ
ネート(DMC)を含まない電解液の場合には、ホウ酸
トリブチルおよびイソシアヌル酸を添加しなくても高温
放置時の電池膨れが小さかったが、低温放電容量および
低温充電効率が極端に小さくなった。
【0065】実施例10および実施例11に示されるよ
うに、ホウ酸エステルの種類を変えた場合においても、
高温放置による電池膨れを抑制する効果が発揮されると
ともに、ほぼ同等の性能を保持することがわかった。
【0066】また、実施例12および実施例13に示さ
れるように、イソシアヌル酸誘導体の種類を変えた場合
においても、低温充電効率の低下が抑制されるととも
に、ほぼ同等の性能を保持することがわかった。
【0067】[実施例14〜18および比較例14〜1
9]電解液溶媒として、エチレンカーボネート(EC)
とメチルエチルカーボネート(MEC)と1,3−プロ
パンスルトンとイソシアヌル酸の4種類を混合した溶媒
を使用し、この混合溶媒にLiPFを1モル/リット
ル溶解した電解液を使用した。なお、混合溶媒において
エチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネ
ート(MEC)の容積比は1:1とした。そして、電解
液中の1,3−プロパンスルトンおよびイソシアヌル酸
の含有量を変化させた角形非水電解質二次電池を作製し
た。
【0068】[実施例19]エチレンカーボネート(E
C)とメチルエチルカーボネート(MEC)の容積比を
2:8とした以外は実施例14と同様にして、実施例1
8の角形非水電解質二次電池を作製した。
【0069】[実施例20]メチルエチルカーボネート
(MEC)の代わりにジメチルカーボネート(DMC)
を使用した以外は実施例14と同様にして、実施例19
の角形非水電解質二次電池を作製した。
【0070】[実施例21]電解液溶媒として、エチレ
ンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート
(MEC)とジメチルカーボネート(DMC)とホウ酸
トリブチルとイソシアヌル酸の5種類を混合した溶媒を
使用した以外は実施例14と同様にして、実施例21の
角形非水電解質二次電池を作製した。なお、混合溶媒に
おいてエチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカ
ーボネート(MEC)とジエチルカーボネート(DE
C)の容積比は5:2:3とした。
【0071】[実施例22]ジメチルカーボネート(D
MC)の代わりにジエチルカーボネート(DEC)を用
いた以外は実施例21と同様にして、実施例22の角形
非水電解質二次電池を作製した。
【0072】[実施例23および24]1,3−プロパ
ンスルトンに代えて1−メチル−1,3−プロパンスル
トンを用いた以外は実施例14と同様にして、実施例2
3の角形非水電解質二次電池を作製した。また、1,3
−プロパンスルトンに代えて1,4−ブタンスルトンを
用いた以外は実施例14と同様にして、実施例24の角
形非水電解質二次電池を作製した。
【0073】[比較例20]メチルエチルカーボネート
(MEC)の代わりにジエチルカーボネート(DEC)
を使用した以外は実施例14と同様にして、比較例20
の角形非水電解質二次電池を作製した。
【0074】ここで作製した実施例14〜24および比
較例14〜20の電池の電解液組成を表7に示した。
【0075】
【表7】
【0076】上記の実施例14〜24および比較例14
〜20の電池を用いて、実施例1等と同様の方法によ
り、初期放電容量、低温放電容量、電池膨れおよび低温
充電効率を測定した。これらの結果を表8に示した。
【0077】
【表8】
【0078】これらの結果のうち、電解液中にイソシア
ヌル酸を0.1重量%含み、電解液中の1,3−プロパ
ンスルトンの濃度が異なる場合の結果を表9にまとめ
た。
【0079】
【表9】
【0080】表9に示されるように、電解液中にイソシ
アヌル酸を0.1重量%含み、電解液中の1,3−プロ
パンスルトンの濃度が異なる場合、電解液中の1,3−
プロパンスルトンの含有量が0.05重量%以下の場合
には電池の膨れが1.0mm以上となり、高温での電解
液の分解が抑制されず、また、10重量%以上の場合に
は低温充電効率が大幅に低下した。
【0081】また、表7および表8の結果のうち、電解
液中に1,3−プロパンスルトンを1重量%含み、電解
液中のイソシアヌル酸の濃度が異なる場合の結果を表1
0にまとめた。
【0082】
【表10】
【0083】表10に示されるように、電解液中に1,
3−プロパンスルトンを1重量%含み、電解液中のイソ
シアヌル酸の濃度が異なる場合、電解液中のイソシアヌ
ル酸の含有量が0.005重量%以下の場合には低温充
電効率が65%以下と極端に小さくなり、また、1重量
%以上の場合には初期放電容量および低温放電容量が大
幅に低下した。
【0084】また、電解液中に1,3−プロパンスルト
ンを0.1〜5重量%、イソシアヌル酸を0.01〜
0.5重量%含む電解液を用いた電池は、1,3−プロ
パンスルトンおよびイソシアヌル酸を含まない電解液を
用いた比較例1の電池と比較して、高温放置による電池
膨れが小さくなり、高温での電解液の分解が抑制され、
顕著な改善効果が得られた。また、初期放電容量、低温
放電容量および低温充電効率は、いずれも大きな低下は
みられず良好であった。
【0085】なお、実施例19に示されるように、エチ
レンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート
(MEC)の容積比を変えた場合でも、1,3−プロパ
ンスルトンおよびイソシアヌル酸を添加することによる
効果は同等であった。
【0086】また、実施例20のように、エチレンカー
ボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)と
の混合溶媒からなる電解液の場合も、1,3−プロパン
スルトンおよびイソシアヌル酸を添加することによる効
果が発揮されることが示された。
【0087】さらに、実施例21のように、エチレンカ
ーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(ME
C)にジメチルカーボネート(DMC)を混合した場合
でも、1,3−プロパンスルトンおよびイソシアヌル酸
を添加することによる効果が発揮されることが示され
た。
【0088】また、実施例22のように、エチレンカー
ボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(ME
C)にジエチルカーボネート(DEC)を混合した場合
でも、1,3−プロパンスルトンおよびイソシアヌル酸
を添加することによる効果が発揮されることが示され
た。
【0089】さらに、比較例20のように、エチレンカ
ーボネート(EC)にメチルエチルカーボネート(ME
C)やジメチルカーボネート(DMC)を混合しない場
合には、1,3−プロパンスルトンおよびイソシアヌル
酸を添加しなくても高温放置時の電池膨れが小さいの
で、添加による効果は小さかった。
【0090】実施例23および実施例24に示されるよ
うに、スルトン誘導体の種類が代わった場合において
も、高温放置による電池膨れが抑制効果が発揮されると
ともに、ほぼ同等の性能を保持することがわかった。
【0091】電解液中にホウ酸エステルまたはスルトン
誘導体を含ませることによって、高温放置による電池膨
れを小さくすることができる一方で、低温充電効率が低
下した。また、イソシアヌル酸誘導体を含ませることに
より、高温放置による電池膨れへの影響なしに、低温充
電効率を向上させることができた。したがって、電解液
中にホウ酸エステルまたはスルトン誘導体の少なくとも
1種およびイソシアヌル酸誘導体を組み合わせて含ませ
ることによって、高温放置による電池膨れを改善し、か
つ低温充電効率の低下を抑制することができた。
【0092】しかしながら、ホウ酸エステルまたはスル
トン誘導体の含有量が多すぎる場合には、イソシアヌル
酸誘導体の含有量を増加しても、低温充電効率の低下を
充分に抑制することができなかった。また、イソシアヌ
ル酸誘導体の含有量が多すぎる場合には、初期放電容量
および低温放電容量の低下が大きくなるという問題が生
じた。
【0093】よって、非水電解質二次電池の諸特性を大
きく低下させずに、高温放置による電池膨れを抑制する
ためには、これらの各濃度を調整することが必要とな
る。なお、実施例に示した以外のホウ酸エステル、スル
トン誘導体およびイソシアヌル酸誘導体を用いても同様
の効果を有するので使用することができる。
【0094】電解液中にホウ酸エステルまたはスルトン
誘導体を含ませた場合の、高温放置時の電池膨れを抑制
する効果は顕著であり、その作用機構の詳細は明らかで
はないが、総電解液重量に対し0.1〜5重量%添加す
ることによって、負極表面を改質して、メチルエチルカ
ーボネート(MEC)やジメチルカーボネート(DM
C)の分解を抑制する作用があり、そのため分解による
ガス発生のための内圧の上昇が小さくなるからではない
かと考えられる。また、ホウ酸エステルまたはスルトン
誘導体の含有量が合計で5重量%を越える場合に、電池
の低温充電効率が悪化することは、ホウ酸エステルまた
はスルトン誘導体による負極表面被膜層が厚くなり、表
面抵抗が増大することに起因するものと考えられる。
【0095】また、電解液中にイソシアヌル酸誘導体を
含ませた場合の、低温充電効率を改善する効果は顕著で
あり、その作用機構の詳細は明らかではないが、総電解
液重量に対し0.01〜0.5重量%添加することによ
って、負極表面を改質して表面抵抗を減少させる作用に
よるものと考えられる。また、イソシアヌル酸誘導体の
含有量が0.5重量%を越える場合に、電池の初期放電
容量および低温放電容量が悪化することは、負極表面で
イソシアヌル酸誘導体がリチウムと反応することによ
り、リチウムが消費されて不可逆容量が増大すること、
および電解液粘度の上昇に起因するものと考えられる。
【0096】
【発明の効果】本発明の電解液を用いた非水電解質二次
電池においては、高温放置による電池膨れを小さくする
ことができる一方で、低温充電効率が低下する。また、
高温放置による電池膨れへの影響なしに、低温充電効率
を向上させることができる。
【0097】本発明による電池は、低温での放電性能が
良好であり、高温放置時の電池の膨れが小さく、かつ低
温充電効率に優れた電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるホウ酸エステルの化学式を示す
図。
【図2】本発明に用いるスルトン誘導体の化学式を示す
図。
【図3】本発明に用いるイソシアヌル酸誘導体の化学式
を示す図。
【図4】本発明の角形非水電解質二次電池の縦断面を示
す図。
【符号の説明】
1 非水電解質二次電池 2 電極群 3 正極 4 負極 5 セパレータ 6 電池ケース 7 蓋 8 安全弁 9 正極端子 10 正極リード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と負極と非水電解液とを備えた非水
    電解質二次電池において、前記非水電解液は、エチレン
    カーボネートと、メチルエチルカーボネートまたはジメ
    チルカーボネートの少なくとも1種と、ホウ酸エステル
    またはスルトン誘導体の少なくとも1種と、イソシアヌ
    ル酸誘導体を含み、電解液重量に対し、前記ホウ酸エス
    テルまたはスルトン誘導体の少なくとも1種を0.1〜
    5重量%含み、前記イソシアヌル酸誘導体を0.01〜
    0.5重量%含む電解液を備えたことを特徴とする非水
    電解質二次電池。
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