JP2002356204A - 搬送機構及びこれを備えた自動倉庫 - Google Patents

搬送機構及びこれを備えた自動倉庫

Info

Publication number
JP2002356204A
JP2002356204A JP2001164858A JP2001164858A JP2002356204A JP 2002356204 A JP2002356204 A JP 2002356204A JP 2001164858 A JP2001164858 A JP 2001164858A JP 2001164858 A JP2001164858 A JP 2001164858A JP 2002356204 A JP2002356204 A JP 2002356204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lifter
load
conveyor
discharge conveyor
shelves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001164858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4815068B2 (ja
Inventor
Kimihito Shimamoto
公仁 島本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Crebio Corp
Original Assignee
Itoki Crebio Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Crebio Corp filed Critical Itoki Crebio Corp
Priority to JP2001164858A priority Critical patent/JP4815068B2/ja
Publication of JP2002356204A publication Critical patent/JP2002356204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4815068B2 publication Critical patent/JP4815068B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】鉛直方向に循環するリフターを多数備えて出庫
装置に放出コンベヤから荷を移載するにおいて、荷をリ
フターにスムースに移行させる。 【手段】リフター42の受けフォーク74が放出コンベヤ37
の近傍に来たら、受けフォーク74の下降動に追従させて
放出コンベヤ37を前傾させる。荷Wの受けた渡し行程に
おいて、受けフォーク74と放出コンベヤ37との上面を同
一面状に保持できるため、荷Wを受けフォーク74に対し
てスムースに滑り移動させることができる。その結果、
荷W及び受けフォーク74に衝撃が掛かることを防止し
て、荷Wの損傷を防止できると共に、リフター42の耐久
性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直循環式の搬送
機構及びこれを備えた自動倉庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動倉庫には様々のタイプがあり、棚へ
の荷の出し入れを1台のスタッカクレーンで行うスタッ
カクレーン方式や、各棚段ごとに自走台車を水平走行自
在に配置した台車方式、或いは、荷が棚上を移動するよ
うに棚を多数本のローラで構成したフリーラック方式な
どがある。
【0003】スタッカクレーン方式の場合は、荷はスタ
ッカクレーンによって入庫コンベヤ及び出庫コンベヤと
棚との間に直接に移載されるが、台車方式やフリーラッ
ク方式の場合は、棚群の端部に近接してリフト装置を設
けており、このリフト装置を介して入出庫される。
【0004】前記リフト装置には、1つのリフターが昇
降するだけのものと、多数のリフターが鉛直方向に循環
するものとがあり、後者の例は、例えば特公昭55−3
241号公報や実開平6−47230号公報に記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉛直循環式
のリフト装置を備えた自動倉庫において、当該リフト装
置の能力をフルに発揮させて出庫又は入庫の能率を高め
るには、リフターを連続移動させるが好ましい。
【0006】その場合、例えば出庫部にリフト装置を設
けた場合であると、各棚段ごとに、荷をリフターに移載
するための放出コンベヤを設ける必要がある。
【0007】このような自動倉庫について本発明者が研
究したところ、放出コンベヤの高さは一定であるのに対
して、リフターの高さは変化する(低くなる)ため、す
なわち、荷の移行当初は放出コンベヤとリフターとが同
じ高さでも、移行し切るときにはリフターは放出コンベ
ヤよりも低くなるため、いわば荷をリフターにドスンと
放り投げるような現象が生じており、このため、衝撃に
よって荷が損傷しやすいと共に、リフターの耐久性も低
くなる虞があった。
【0008】また、例えば多数の荷を能率良く出庫する
には、複数の放出コンベヤから複数のリフターに同時に
荷を移載できるのが好ましいが、従来は、リフターの上
下間隔には特段の配慮はされておらず、棚の上下間隔と
リフターの上下間隔とが一致していないため、複数のリ
フターに同時に荷を移し換えることはできず、このた
め、出庫能率が低かった。
【0009】また、リフターの上下間隔と棚の間隔とが
一致していないと、特定のリフターの高さ位置を特定の
放出コンベヤ高さに制御するに際して演算系統が複雑に
なって処理速度が遅く、この面からも出庫能率の向上が
阻まれていた。
【0010】本願発明は、このような問題を改善するこ
とを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は搬送機
構に係るもので、この搬送機構は、1つの荷を載せるこ
とのできるリフターの多数個を垂直方向に循環するよう
に設けた垂直循環式リフト装置と、前記リフターに荷を
移載するための放出コンベヤとを備えており、前記放出
コンベヤは、リフターに向けて傾動するように姿勢変更
自在になっている。
【0012】請求項2の発明は自動倉庫に係るもので、
この自動倉庫は、多数の荷を収納できる棚が多段に設け
られた格納庫を備えており、各段の棚にはそれぞれ出庫
用の放出コンベヤが接続されており、これら各放出コン
ベヤの群の外側に前記垂直循環式リフト装置が配置され
ており、前記各放出コンベヤは、リフト装置に向けて下
向き傾斜するように姿勢変更自在となっている。
【0013】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2において、前記放出コンベヤには、リフターを検知す
るセンサーを設けている。
【0014】請求項4では、請求項2又は請求項3の自
動倉庫において、リフト装置における隣合ったリフター
の間隔寸法を、棚の上下間隔寸法と同じ寸法に設定して
いる。
【0015】
【発明の作用・効果】請求項1の発明によると、リフタ
ーを連続的に移動させても、リフターの昇降動に追従し
て放出コンベヤを傾動させることにより、エンドコンベ
ヤの先端部とリフターとの間に高低差が生じることを防
止又は抑制できる。
【0016】従って、荷の受け渡しをスムースに行っ
て、荷やリフターに衝撃が掛かるのを抑制できるのであ
り、その結果、荷の損傷やリフターの耐久性低下を防止
することができる。
【0017】例えば請求項2の場合は、下降するリフタ
ーに放出コンベヤから荷を移載することになるが、リフ
ターの下降動に追従して放出コンベヤを下向きに傾斜さ
せることにより、リフターの上面と放出コンベヤの上面
とを略同一面状に保持できるため、荷を放出コンベヤか
らリフターにスムースに載せ換えることができる。
【0018】その結果、出庫載能率を格段に向上した状
態の下で、荷の損傷やリフターの耐久性低下を防止する
ことができる。
【0019】ところで、例えば請求項2の場合、放出コ
ンベヤの前傾タイミングが早すぎると、荷がリフターの
前面に衝突してしまう虞がある。この点、請求項3のよ
うに構成すると、リフターの位置をセンサーによって正
確に検知できるため、放出コンベヤの傾斜動をリフター
の下降動に追従させることをより正確に行うことがで
き、リフターへの荷の受け渡しを正確に行うことができ
る。
【0020】請求項4のように構成すると、各リフター
は棚の上下間隔と同じ間隔で移動するため、複数の段の
放出コンベヤから複数のリフターに対して同時に荷を移
し換えることができる。従って、出庫の能率を格段に向
上することができる。
【0021】また、どのリフターがどの高さ位置にある
かを制御装置で演算するに際して、演算式が単純になる
ため、どのリフターとの間で荷の受け渡しを行ったら良
いかの演算処理を高速で行える。その結果、リフターの
移動制御を迅速に行うことができて、入出庫の能率を一
層向上することができる。
【0022】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0023】本実施形態は自動倉庫の出庫部に適用して
おり、図1は自動倉庫を入庫部の方から見た概略斜視
図、図2は自動倉庫のうち入庫部寄りの概略平面図であ
り、先ず、これらの図に基づいて、自動倉庫のうち出庫
部を除いた概要を説明する。
【0024】(1).概要 自動倉庫は、荷Wを間口方向に並べて並設できる棚1を
多段に備えた格納庫2と、格納庫2の前面と重なるよう
に配置した台車走行部3と、格納庫2と平面視で直列状
に並ぶように配置した入庫用仮置き部4とを備えてい
る。なお、図1では2つの自動倉庫を背中合わせに配置
した状態を示している。
【0025】格納庫2は、多数本の前後支柱5と、各棚
段ごとに配置したフロントフレーム6及びリアフレーム
7とで主要骨組みが構成されている。他方、各台車走行
部3は、支柱5と、各棚段ごとに配置したフロント及び
リアのレール6,8とで主要骨組みが構成されており、
一対のレール6,8上を自走台車9が走行するようにな
っている。
【0026】格納庫2のフロントフレーム6と台車走行
部3のフロントレール6とは同じ部材であり、このため
同じ符号で示している。
【0027】入庫用仮置き部4は、前後の支柱5及び各
棚段ごとに配置した前後レール10で主要骨組みが構成
されており、各レール10の対には、仮置き用台車(ト
ラバーサー、或いは移動式仮置き棚と言い換えても良
い)11が走行自在に配置されている。
【0028】台車走行部3は入庫用仮置き部4の略中間
部まで延びており、このため、仮置き用台車11から自
走台車9に荷Wを載せ換えることができる。なお、入庫
用仮置き部4は台車方式には限らず、ローラコンベヤ方
式などでも良い。
【0029】(2).入庫部 入庫用仮置き部4の前面に沿った部位でかつ台車走行部
3の側方には、一対のコラム12を介して入庫用昇降台
(リザーバ)13を昇降自在に配置している。また、入
庫用仮置き部4の下方には、入庫用コンベヤ14の終端
に接続された入庫用仮置きコンベヤ15を設けている。
【0030】図3の概略斜視図に示すように、入庫用昇
降台13は、本体フレーム16を備えており、この本体
フレーム16に5組の移載ユニット17を設けている。
各昇降ユニット17はそれぞれ多数本のフォーク18を
備えており、5つの移載ユニット17は、全体として、
下降状態で前進してから上昇して昇降したり、上昇状態
で前進してから下降して後退したりする。
【0031】本体フレーム16の左右両端に昇降ガイド
体19を設け、この昇降ガイド体19に、コラム16に
沿って昇降するためのガイドローラ20を設けている。
昇降ガイド体19は、コラム12の上端に軸支したスプ
ロケットに巻掛けられたチェーン21に吊り下げられて
おり、チェーン21駆動することにより、入庫用昇降台
13を任意の高さに昇降させることができる。
【0032】前記入庫用仮置きコンベヤ15はローラコ
ンベヤ方式になっており、隣合ったローラの間に入庫用
昇降台13のフォーク18が入るようになっている。従
って、移載ユニット17を下降状態で前進させてから上
昇させて後退させることにより、五個の荷Wを入庫用昇
降台13に一斉に移し換えることができる。
【0033】(3).入庫用仮置き部及び仮置き用台車 図4に示すように、仮置き用台車11は、平面視矩形の
車体フレーム23を備えており、この車体フレーム23
に、パイプを横向きL字状に曲げて形成した支持体24
を多数並設している。
【0034】仮置き用台車11には5個の荷Wを並べて
載せ得るようになっている。そして、仮置き用台車11
の荷載置部は多数本の支持体24で櫛歯状になっている
ため、入庫用昇降台13を上昇させてから、各移載ユニ
ット17を上昇状態で前進させてから下降させて後退さ
せることにより、5個の荷Wを仮置き用台車11に一斉
に載せ換えることができる。
【0035】図示していないが、車体フレーム23は、
入庫用仮置き部4のレール10を走行する複数対の車輪
を備えている。図2に示すように、入庫用仮置き用部4
の端部に位置した支柱5と、後部のレール10に設けた
ブラケット(図示せず)とにそれぞれスプロケット25
を回転自在に取り付け、両スプロケット25にチェーン
26を巻き掛けている。チェーン26は、入庫用仮置き
用部4の端部に配置したモータ27で駆動される。
【0036】そして、図2及び図4に示すように、チェ
ーン26の一部に、ブラケット28を介して車体フレー
ム23の端部が固定されている。従って、モータ27を
正逆回転させることにより、仮置き用台車14を台車走
行部3に箇所に前進させたり後退させたりすることがで
きる。
【0037】(4).棚1の構造 図5に示すように、棚1は、仮置き用台車11と同様
に、奥行き方向に延びる多数本の支持体24を備えてい
る。
【0038】各支持体24の前後両端は支持フレーム2
9に固定されており、前部の支持フレーム29はフロン
トフレーム6の上向き凹溝6aに嵌め込まれており、後
部の支持フレーム29はリアフレーム7の内面に固定さ
れている。
【0039】(5).自走台車 図6に示すように、自走台車9は平面視で長方形に形成
された本体フレーム30を備えており、本体フレーム3
0に、モータ31で駆動される一対ずつの走行車輪32
と、フォーク18を備えた5つの移載ユニット33とを
設けている。
【0040】移載ユニット33はそれぞれ駆動用モータ
34を備えている。モータ34を正転させると、移載ユ
ニット33は下降状態で前進してから上昇に転じて後退
する。これにより、入庫用仮置き台車13から荷Wを載
せ替えることかできる。逆に、モータ34を逆転させる
と、移載ユニット33は上昇状態で前進してから下降に
転じて後退する。これにより、荷Wを棚1に載せ替える
ことができる。
【0041】自走台車9において各移載ユニット33を
独自に駆動し得るのは、棚1に荷Wを収納するに際して
必ずしも棚1に一括収納できる空きがあるとは限らず、
また、出庫すべき荷物が必ずしも5個並んでいるとは限
らないからである。
【0042】(6).出庫部の概要 次に、本発明が適用されている出庫部の概要を図7に基
づいて説明する。格納庫2を挟んで入庫用仮置き用部4
と反対側に位置した部位には、自走台車9から5個の荷
Wを一斉に載せ換えできる長さの出庫用仮置きコンベヤ
36を各棚段ごとに設けている。
【0043】各出庫用仮置きコンベヤ36を挟んで棚1
と反対側の部位には、放出コンベヤ37が配置されてお
り、放出コンベヤ23の群を挟んで出庫用仮置きコンベ
ヤ36と反対側の部位には、循環式出庫装置38を配置
している。
【0044】この循環式出庫装置38は、上下に長く延
びる一対のガイドフレーム39と、その上端間と下端間
とに回転自在に取り付けたスプロケット40と、上下ス
プロケット40に巻き掛けたチェーン41と、棚1の上
下間隔Hと同じ間隔寸法でチェーン41に取り付けた多
数のリフター42とを備えている。
【0045】ガイドフレーム39は支持フレーム43で
倒れ不能に保持されている。図示していないが、ガイド
フレーム39の下端部には、チェーン41を駆動するモ
ータが取り付けられている。
【0046】最下段に位置した放出コンベヤ37と出庫
用仮置きコンベヤ36との下方には、櫛歯型の払い出し
コンベヤ44と、これに接続された中継コンベヤ45と
が配置されている。荷Wは、リフター42から櫛歯型の
払い出しコンベヤ44及び中継コンベヤ45に移載さ
れ、次いで、プッシャーのような横移動手段(図示せ
ず)により、中継台46を介して出庫コンベヤ47に載
せ換えられる。
【0047】(7).出庫用仮置きコンベヤ 図8は出庫部の平断面図、図9は図8の一部拡大図、図
10(A)は斜視図、図11は側断面図である。
【0048】例えば図10に示すよう、出庫用仮置きコ
ンベヤ36は、チェーン49で駆動される多数のローラ
50を備えたローラコンベヤ方式になっており、隣り合
ったローラの間には、自走台車9のフォーク21が入る
空間が空いている。従って、1〜5個の荷Wを自走台車
9から出庫用仮置きコンベヤ36に移載できる。
【0049】(8).放出コンベヤ 放出コンベヤ37は一対のサイドフレーム51を備えて
おり、両サイドフレーム51の後端部(出庫用仮置きコ
ンベヤ36に近い端部)には駆動プーリ52が貫通して
おり、先端部には従動プーリ53が回転自在に取り付け
られており、これらのプーリ52,53にベルト54を
巻き掛けている。
【0050】駆動プーリ42の一端部は送り用モータ5
5の回転軸に連結されており、他端部は、支柱5に固定
された固定フレーム56に回転自在に軸支されている。
従って、放出コンベヤ37は、駆動プーリ52を中心に
して上下揺動し得る。送り用モータ55は固定フレーム
56に固定されている。
【0051】サイドフレーム51は補強軸57で一体に
連結されている。また、サイドフレーム51には、ベル
ト54を支持する複数のアイドルプーリ58が回転自在
に軸支されている。
【0052】サイドフレーム51の前端寄り部位には前
後長手の長穴59が空いており、この長穴59に作動軸
60が貫通している。作動軸60の両端にはそれぞれ同
方向に延びるアーム61が固定されており、一方のアー
ム61は、傾動用モータ62に設けたギアボックスの出
力軸に固定されており、他方のアーム61は、ピンによ
って固定フレーム56に回動自在に取付けられている。
【0053】このため、アーム60と作動軸60とはク
ランクの形態を成している。従って、傾動用モータ62
を駆動してアーム61を下向きに回動させると、放出コ
ンベヤ37を下向きに傾動させることができる。
【0054】作動軸60には、ベルト54に当たるロー
ラ63を回転自在に嵌め込んでいる。図11に示すよう
に、左右の固定フレーム56は、放出コンベヤ37の回
動位置規制を兼用する補強フレーム64で連結されてい
る。
【0055】図9〜図11に示すように、左右サイドフ
レーム51には、リフター42を検出するための光電式
の第1センサー65を設けている(リミットスイッチの
ような接触式センサーや、他の非接触的センサーを使用
しても良い)。
【0056】前記両アーム61のうち一方のアーム61
にはドグ66を一体に設けている。また、図10に模式
的に示すように、固定フレーム56や傾動用モータなど
に、ドグ66を検知するための第2センサー67を設け
ている。
【0057】(9).循環式出庫装置 次に、主として図12〜図13に基づいて、リフター4
2を説明する。
【0058】図12及び図13とも分離斜視図であり、
これらの図に示すように、リフター42は、上下2個の
ベース体69,70を備えており、下ベース体70に、
軸受け71とブラケット72及びピン73により、4本
(他の本数でも良い)の受けフォーク74が基部を中心
にして上下回動するように取付けられている。
【0059】上ベース69には、その左右両側に位置し
た第1サイドローラ75が回転自在に取付けられてお
り、下ベース70には、第2サイドローラ76と第3サ
イドローラ77とが回転自在に取り付けられている。ま
た、上ベース69は下向き凸状に形成され、下ベース7
0と上向き凹状に形成されており、上下ベース70は、
第2サイドローラ76の回転軸により、屈曲可能な状態
に連結されている。
【0060】図13(A)に示すように、下ベース70
の背面には平面視コ字状のブラケット78が固定されて
おり、このブラケット78を、ピン79でチェーン41
に連結している。また、上下ベース69,70の背面に
は、一対ずつのバックローラ80を回転自在に取付けて
いる。
【0061】ガイドフレーム39は、サイドローラ75
〜77が転動自在に嵌まるガイド溝81と、バックロー
ラ80が転動するガイド面82とを備えており、これら
ガイド溝81とガイド面82とが環状に連続しているこ
とにより、チェーン41の周回によって各リフター42
が上下に循環(周回)する。
【0062】その場合、受けフォーク74は下ベース7
0に対して回動自在に取付けられているため、図14に
明示するように、上昇行程では受けフォーク74は自重
によって下向きの姿勢になっており、下降行程に転じる
と、受けフォーク74は自重によって荷Wを載せ得る姿
勢に倒れ回動する。
【0063】本実施形態のように、上昇行程で受けフォ
ーク74を下向きに倒すと、スペースを有効利用できる
利点がある。
【0064】一対のガイドフレーム39は、適当な間隔
で配置した補強杆84で連結されている。また、図14
に示すように、ガイドフレーム39の上下両端部は、や
や半径外側に膨らんだ状態になっている。これは、各サ
イドローラ75〜77の周回をスムースに行うためであ
る(本実施形態ではなくても良い)例えば図14に示す
ように、受けフォーク74は棚に近い側に位置すると斜
め上向きに傾斜するように設定している。そこで、下ベ
ース70には、荷Wを前面を広い面積で受けるための姿
勢保持体83を固定している。
【0065】また、各受けフォーク74の先端部には、
荷Wの脱落を防止するための突起74aを設けている。
突起74aは、受けフォーク74の先端に向けて緩く傾
斜し、手前側では急激に傾斜している。これは、放出コ
ンベヤ37からの荷Wの受け渡しをスムースに行うため
である。
【0066】ところで、リフター42のベースが1個だ
けでこれに上下のサイドローラを取付けていると、リフ
ター42がガイドフレーム39の上下湾曲部を周回する
場合、ブラケット78の周回の曲率半径がスプロケット
40のピッチ円の半分の寸法で一定であることから、サ
イドローラがガイド溝81につかえる(こじれる)現象
が発生する。
【0067】このため、ガイドフレーム39におけるガ
イド溝81の溝幅を上下湾曲部において広幅にしなけれ
ばならず、そうすると、加工の手間が嵩む。しかも、リ
フター42がガイドフレーム39の上下湾曲部をスムー
スに通過し難い。
【0068】これに対して、本実施形態のように、リフ
ター42のベース69,70を上下複数に分離構成し
て、各ベース69,70にサイドローラ75〜77を設
けると、ガイドフレーム39におけるガイド溝81が等
幅であっても、上下ベース70の姿勢が変わることによ
ってつかえ現象が回避されるため、ガイドフレーム39
の上下湾曲部において上下ベース70をスムースに通過
させることができる利点がある。
【0069】(10). 払い出しコンベヤ及び中継コンベヤ 図15は払い出しコンベヤ44及び中継コンベヤ45の
斜視図、図16は平面図であり、これらの図に示すよう
に、払い出しコンベヤ44は、櫛歯状に形成された軸受
けフレーム85を備えており、この軸受けフレーム85
に軸支した主動プーリ86と従動プーリ87とにベルト
88が巻掛けられている。
【0070】また、軸受けフレーム85には多数のアイ
ドルプーリ89を設けている。主動プーリ87はモータ
90で駆動される。言うまでもないが、隣合ったベルト
88の間の空間をリフター42の受けフォーク74が通
過し、これにより、荷Wがリフター42から払い出しコ
ンベヤ44に受け渡される。
【0071】(11). リフターへの載せ換え 出庫装置38のリフター42は連続的に移動している。
そこで、図11(B)や図14から理解できるように、
放出コンベヤ37からリフター42への荷Wの移し換え
に際して、放出コンベヤ37を、リフター42の下降動
に追従させて略水平状の姿勢から前傾姿勢に傾斜させ
る。
【0072】このように放出コンベヤ37がリフター4
2の下降に追従して前傾することにより、荷Wの受け渡
し行程で、受けフォーク74の上面と放出コンベヤ37
の上面とを同一面状に保持できるため、荷Wをリフター
42に対してスムースに滑り移動させることができる。
【0073】本実施形態では、放出コンベヤ37の駆動
(荷Wの送り)と前傾タイミングとは、第1センサー6
5でリフター42を検知することによって行う。すなわ
ち、第1センサー65により、受けフォーク74の先端
が放出コンベヤ37と同じ高さになったことを検知した
ら、荷Wの送りを開始すると共に、放出コンベヤ37を
前傾させ始める。
【0074】この場合、第1センサー65で検知してか
ら傾動用モータ62が作動するまでには僅かながらタイ
ムラグがあるから、そのタイムラグを考慮して放出コン
ベヤ37の前傾が開始するように、制御装置を設定して
いる。
【0075】例えば、第1センサー65を放出コンベヤ
37よりも若干高い位置に設けて、受けフォーク74を
放出コンベヤ37よりもやや高い位置で検知して、受け
フォーク74の先端が放出コンベヤ37と同じ高さにな
るのと同時に放出コンベヤ37の前傾動が始まるように
設定することができる。
【0076】ところで、前傾状態から放出コンベヤ37
を水平状態に戻すに際して、放出コンベヤ37が水平状
の初期姿勢よりも跳ね上がった状態に戻り過ぎたり、逆
に、戻り足らなかったりすると、リフター42に対する
荷Wの放出タイミングがずれてしまう。
【0077】すなわち、放出コンベヤ37が基準状態よ
りも跳ね上がった状態に戻り過ぎると、放出コンベヤ3
7か受けフォーク74よりも高くなって荷Wをリフター
42に放り投げる状態になるため、放出コンベヤ37を
傾動させるたとの意義が低下してしまう。逆に、放出コ
ンベヤ37が戻り足りない場合は、放出コンベヤ37が
受けフォーク74の先端よりも低くなって、荷Wが受け
フォーク74に衝突してしまう虞がある。
【0078】この点については、第2センサー67を使
用して、例えば、放出コンベヤ37が水平状に戻る寸前
に傾動用モータ62を減速させることにより、ドグ66
を第2センサー67で検知したらモータ62を瞬時に停
止させる、という制御によって解消できる。
【0079】傾動用モータ62に減速開始信号を送る手
段としては、放出コンベヤ37が元の姿勢に戻る僅か前
にドグ66を検出する減速開始検知用センサーを設けて
おいても良いし、モータ62の出力軸の回転角度を検知
する角度センサーを設けておいても良いし、或いは、放
出コンベヤ37が戻り開始時を始点として作動するタイ
マーを使用しても良い。
【0080】放出コンベヤ37が水平状に戻る僅かに前
にドグ66を第2センサー67で検知するように設定し
ておいて、ドグ67を検知したら減速して正確に停止す
るように設定することも可能である。放出コンベヤ37
を水平姿勢に保持するストッパーを設けることも可能で
ある。
【0081】(12). 払い出しコンベヤへの載せ換え 図17では、リフター42から払い出しコンベヤ44へ
の受け渡し状態を示している。
【0082】ところで、払い出しコンベヤ44で荷Wを
搬送する場合、ベルト88が荷Wに対して部分的に接触
していると、荷Wを正確に搬送できない虞がある(荷W
が水平旋回したり、中継コンベヤ45に正しく移行でき
ない虞がある)。
【0083】他方、本実施形態のようにリフター42の
受けフォーク74をある角度θで上向きに傾斜させる
と、受けフォーク74が払い出しコンベヤ44の上面か
ら抜け切るまでは、荷Wには受けフォーク74の抵抗が
作用しているため、ベルト88が部分的に接触しても搬
送はされず、受けフォーク74が払い出しコンベヤ44
から抜けると、荷Wは平坦な姿勢になって、その底面に
各ベルト88の摩擦が均等に作用する。
【0084】つまり、受けフォーク74が上向きに傾斜
していることにより、荷Wには、受けフォーク74か払
い出しコンベヤ44を抜けるまでは、払い出しコンベヤ
44のベルト88の引き込み力に対する抵抗が作用して
おり、この抵抗が一気に無くなることにより、荷Wを払
い出しコンベヤ44で正確に搬送できるのである。
【0085】このように払い出しコンベヤ44への受け
渡しに際して搬送抵抗を付与することによって正確に搬
送することは、受けフォーク74の先端部に突起74a
を設けることも寄与している。従って、受けフォーク7
4を傾斜させることと、突起74aを設けることとの少
なくともいずれか一方を採用したら良い。
【0086】(14). その他 本発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化するこ
とができる。放出コンベヤはベルト式に限らず、ローラ
式などでも良い。また、本発明の搬送装置は自動倉庫の
入庫部に適用することも可能であり、もちろん、自動倉
庫以外の荷捌き設備にも適用可能である。
【0087】また、フリーラック方式の棚を備えた自動
倉庫の入庫又は出庫部に適用することも可能である。
【0088】更に、放出コンベヤを全体として昇降させ
ることによっても、本発明と同じ効果を得ることも可能
である(この場合、本実施形態のように受けフォークが
傾斜している場合は、放出コンベヤも予め傾斜させた状
態で昇降させたらよい)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動倉庫を入庫部側か
ら見た概略斜視図である。
【図2】自動倉庫のうち入庫部寄りの部分の概略平面図
である。
【図3】入庫用昇降台の概略斜視図である。
【図4】入庫用仮置き部の部分斜視図である。
【図5】棚の部分的な分離斜視図である。
【図6】自走台車の概略斜視図である。
【図7】自動倉庫のうち出庫部の斜視図である。
【図8】出庫部の平断面図である。
【図9】図8の部分拡大図である。
【図10】 (A)は出庫部の部分斜視図、 (B)は放出コンベ
ヤの機構図である。
【図11】 (A)は放出コンベヤの側断面図、 (B)は作用を
示す図である。
【図12】循環式出庫装置の分離斜視図である。
【図13】循環式出庫装置の分離斜視図である。
【図14】放出コンベヤからリフターへの移載状態を示す
側面図である。
【図15】払い出しコンベヤの斜視図である。
【図16】払い出しコンベヤの平面図である。
【図17】払い出しコンベヤへの移載状態を示す側面図で
ある。
【符号の簡単な説明】
1 棚 2 格納庫 3 台車走行部 4 入庫用仮置き部 9 自走台車 11 入庫用仮置き台車 13 入庫用昇降台 15 入庫用仮置きコンベヤ 36 出庫用仮置きコンベヤ 37 放出コンベヤ 38 循環式出庫装置 42 リフター 44 払い出しコンベヤ 45 中継コンベヤ 47 出庫コンベヤ 74 受けフォーク 65,67 センサー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの荷を載せることのできるリフターの
    多数個を垂直方向に循環するように設けた垂直循環式リ
    フト装置と、前記リフターに荷を移載するための放出コ
    ンベヤとを備えており、前記放出コンベヤは、リフター
    に向けて傾動するように姿勢変更自在になっている、搬
    送機構。
  2. 【請求項2】多数の荷を収納できる棚が多段に設けられ
    た格納庫を備えており、各段の棚には、それぞれ出庫用
    の放出コンベヤが接続されており、これら各放出コンベ
    ヤの群の外側に前記垂直循環式リフト装置が配置されて
    おり、前記各放出コンベヤは、リフト装置に向けて下向
    き傾斜するように姿勢変更自在となっている、自動倉
    庫。
  3. 【請求項3】前記放出コンベヤに、リフターを検知する
    センサーを設けている、請求項1に記載した搬送機構又
    は請求項2に記載した自動倉庫。
  4. 【請求項4】前記リフト装置における隣合ったリフター
    の間隔寸法を、棚の上下間隔寸法と同じ寸法に設定して
    いる、請求項2又は請求項3に記載した自動倉庫。
JP2001164858A 2001-05-31 2001-05-31 搬送機構及びこれを備えた自動倉庫 Expired - Fee Related JP4815068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001164858A JP4815068B2 (ja) 2001-05-31 2001-05-31 搬送機構及びこれを備えた自動倉庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001164858A JP4815068B2 (ja) 2001-05-31 2001-05-31 搬送機構及びこれを備えた自動倉庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002356204A true JP2002356204A (ja) 2002-12-10
JP4815068B2 JP4815068B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=19007613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001164858A Expired - Fee Related JP4815068B2 (ja) 2001-05-31 2001-05-31 搬送機構及びこれを備えた自動倉庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4815068B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016194624A1 (ja) * 2015-06-01 2016-12-08 シチズン時計株式会社 ワークの案内装置
JP2017007860A (ja) * 2015-06-26 2017-01-12 村田機械株式会社 昇降搬送装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001106304A (ja) * 1999-10-13 2001-04-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 立体自動倉庫設備

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001106304A (ja) * 1999-10-13 2001-04-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 立体自動倉庫設備

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016194624A1 (ja) * 2015-06-01 2016-12-08 シチズン時計株式会社 ワークの案内装置
JP2016221638A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 シチズン時計株式会社 ワークの案内装置
JP2017007860A (ja) * 2015-06-26 2017-01-12 村田機械株式会社 昇降搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4815068B2 (ja) 2011-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4586990B2 (ja) 物品収納設備
JP5204357B2 (ja) 自動倉庫
JP3924520B2 (ja) 自動倉庫
JP3538553B2 (ja) 自動倉庫
JP2004043109A (ja) 移載機構及びこれを備えた自動倉庫
JP4727069B2 (ja) 自動倉庫及びその移載装置
JP4716468B2 (ja) 搬送機構及びこれを備えた自動倉庫
JP4133055B2 (ja) 移載機構を備えた自動倉庫
JP2002356204A (ja) 搬送機構及びこれを備えた自動倉庫
JPH06219511A (ja) ピッキング用自動倉庫
JP3766587B2 (ja) 自動倉庫
JP2522519B2 (ja) 自動保管検索装置
JP7485411B2 (ja) 物品受け渡し手段
JPS61257806A (ja) 自動倉庫
JP6536218B2 (ja) 昇降搬送装置
JP2004051276A (ja) 搬送装置及びこれを使用した自動倉庫
JP3622113B2 (ja) 自動倉庫
JP2010159118A (ja) 自動倉庫
JP2023133852A (ja) 昇降装置及び自動倉庫
JP2985621B2 (ja) 入出庫用搬送装置
JPH09255110A (ja) 物品収納設備
JPH0739853Y2 (ja) 円筒状物の搬送装置
JP2001019117A (ja) 搬送装置
JPH0245204Y2 (ja)
JP2649183B2 (ja) エレベータ式立体駐車装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees