JP7485411B2 - 物品受け渡し手段 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された物品保管装置は、上下2段のラック構造を有した棚と、物品を棚に格納したり、棚に格納された物品を取り出す物品搬送装置によって構成されている。
従来技術においては、鉛直搬送装置の載置部にもコンベヤが設置されている。
続いて下部コンベヤを駆動し、沈めた載置部の上に物品を移動させる。その後、載置部を上昇させて物品をすくい上げ、さらに載置部を目標の収容位置の高さまで持ち上げる。
そして載置部に搭載されたコンベアを駆動し、物品を所望の高さの収容部に収容する。
そのため従来技術の物品搬送装置は、載置部の上下方向の移動距離が長く、搬送効率が悪い。
本発明の関連発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、上下方向の移動量が少なく、搬送効率の高い物品搬送装置及び物品保管装置を開発することを課題とするものである。
本態様の物品搬送装置では、物品を列方向物品搬送手段から物品載置台に乗せる場合や、物品を物品載置台から列方向物品搬送手段に移す場合に、物品載置台を一定の高さまで下げ、物品載置台と列方向物品搬送手段の搬送面を繋ぎ搬送部でつなぐ。
物品は繋ぎ搬送部を移動し、例えば物品載置台から列方向物品搬送手段に移る。
本態様の物品搬送装置によると、物品載置台を列方向物品搬送手段の下まで降下させる必要がないので、物品載置台の昇降距離が短い。
そのため繋ぎ搬送部の搬送面と列方向物品搬送手段との段差が小さく、物品が乗り移りやすい。
図1は、本実施形態の物品保管装置1a、1b、1cが3台並べて設置された倉庫装置15を示している。
本実施形態の物品保管装置1は、2台の棚2a、2bと、その間に配置された物品搬送装置3(図2)によって構成されている。
下部コンベヤ7は、床面上であって2台の棚2a、2bの間に設置されている。下部コンベヤ7は、物品Mを棚2a、2bの物品収容列17方向に搬送することができるものである。
下部コンベヤ7は、公知のゾーンコンベヤ8が複数並べられたものである。本実施形態では、ゾーンコンベヤ8は、ローラコンベヤであり、それぞれ個別に駆動源を有し、個別に起動・停止を行うことができる。下部コンベヤ7は、物品を任意の位置(任意のゾーン)に停止させることができる。
即ち、下部コンベヤ7に沿って一対のタワー用レール20が設置されている。
タワーフレーム16の下部には、走行車輪(列方向走行手段)21があり、当該走行車輪21がタワー用レール20と係合している。走行車輪21は図示しないモータによって回転し、昇降タワー10を下部コンベヤ7に沿って移動させることができる。また昇降タワー10を任意の位置で停止させることもできる。
一方の物品載置台11aは、一方の棚2aに対して物品を搬入・搬出する際に使用されるものであり、他方の物品載置台11bは、他方の棚2bに対して物品を搬入・搬出する際に使用されるものである。
即ち昇降機構12は、図3に示すような懸架経路で長尺状のチェーン13等が懸架されたものであり、チェーン13を矢印の方向に走行させると、物品載置台11aが上昇し、物品載置台11bが降下する。チェーン13を矢印と逆方向に方向に走行させると、物品載置台11aが降下し、物品載置台11bが上昇する。
本実施形態では、物品載置台11と昇降機構12によって物品昇降手段が構成されている。
本体部22は、ローラコンベヤ装置であり、本実施形態では、図8の様にフレーム63に4本のローラ25が一定の間隔をあけて並列に並べられたものである。ローラ25による搬送方向は、列方向物品搬送手段たる下部コンベヤ7と同方向である。
4本のローラ25の内、一本は、ローラ本体にモータが内蔵されたモータ内蔵ローラであり、他の3本のローラは空転ローラである。4本のローラ25は、隣接するものどうしが図示しない動力伝動ベルトで連結されており、モータ内蔵ローラが回転すると、全てのローラ25が回転する。
また本体部22の下部には、図7、図8の様に直動カム28が設けられ、本体部22のカムフォロー27が直動カム28と接している。直動カム28は、図7、図8の様に凹部31と、凸部32がある。直動カム28にはラック82が形成されており、モータで回転するピニオン26がラック82と係合している。直動カム28は、ラック82の回転によって直線移動する。
即ち、移動台23は、3条のコロ列35a、35b、35cを有し、コロ列35a、35b、35c同士の間は細長い開口部となっていてスリット33を構成している。
上部コロ37及び下部コロ38は、いずれも短尺であり、その回転軸42、46は、いずれも本体部22のローラ25の回転軸に対して直交する方向にのびている。
従って移動台23の搬送方向は、本体部22の搬送方向と直交する。
コロユニット40は、前記した様に2個の上部コロ37と一つの下部コロ38によって構成されている。
図9、図10、図11の様に上部コロ37は、下部コロ38よりも上に並び、下部コロ38は、2個の上部コロ37に挟まれた位置にある。
上部コロ37の回転軸42は、フレームに水平に設けられたガイド用の長孔43と係合しており、水平方向にのみ自由度がある。
一方、下部コロ38の、回転軸46は、フレームに垂直に設けられたガイド用の長孔45と係合しており、垂直方向にのみ自由度がある。
下部コロ38には、板カム(高さ変更手段)48に設けられたカム孔50が係合している。カム孔50は、図10、図11の様に、高部領域51と、低部領域52がある。
板カム48の低部領域52と下部コロ38の回転軸46とが係合すると、下部コロ38は図11(a)の様に、降下位置となる。
この状態においては、図11(a)の様に、下部コロ38の下面は、上部コロ37よりも下側に突出する。
この状態においては、図11(b)の様に、下部コロ38の下面は、上部コロ37よりも上の位置となり、下部コロ38は、上部コロ37の間に隠れる。
移動台23のフレーム53の側面には、補助ガイド75が係合している。
移動台23の下方には、移動台23を直線移動させる直線移動手段58が設けられている。
直線移動手段58は、モータ内蔵ローラと空転ローラをプーリとするベルト伝動機構であり、ベルト57の一部が移動台23と係合している。
モータ内蔵ローラが回転し、ベルト57が走行すると、移動台23が直線移動する。
本体部22の上に移動台23が重なった状態は、図4の通りであり、移動台23のスリット33の位置に本体部22のローラ25がある。
直動カム28の作用によって本体部22が上昇すると、本体部22のローラ25が上昇して、ローラ25の走行面が移動台23よりも上の位置となる。
直動カム28の作用によって本体部22が降下すると、本体部22のローラ25が降下して、ローラ25の走行面が移動台23よりも下に沈む。
また直線移動手段58を駆動することによって、移動台23自体が前進し、図5の様に本体部22から片持ち状に突出する。
またタワーフレーム16の脚部72には、ラック77が設けられている。繋ぎコンベヤ60の縦部材68は、タワーフレーム16の脚部72の内面と係合しており、繋ぎコンベヤ60の縦部材68はタワーフレーム16の脚部72に沿って移動する。また繋ぎコンベヤ60の歯車71が、タワーフレーム16内のラック77と係合している。そのため駆動モータによって歯車71が回転されると、繋ぎコンベヤ60は、タワーフレーム16の前面又は後面側を昇降する。
繋ぎコンベヤ60は、一定の高さの位置を待機位置としている。待機位置の高さは、タワーフレーム16の下部側であって、その下を物品Mが通過できる程度の高さである。
本実施形態では、繋ぎコンベヤ60は、傾斜姿勢で取り付けられており、傾斜角度は一定であるが、コンベヤ部分を揺動可能とし、繋ぎコンベヤ60が降下した時に下部コンベヤ7と接触して傾斜角度が決まるものであってよい。
物品保管装置1の棚2の物品配置部5には、図20に示すように物品Mが収容される。物品Mは、パレット80に載置されており、物品配置部5は床面81に対して一定の高さに保持されている。
物品保管装置1から物品Mを取り出す際には、タワーフレーム16の走行車輪21を駆動して物品収容列17の所望の物品Mが載置された部分の前に昇降タワー(物品配置手段)10を移動させる。そして一方の物品載置台11を上昇させ、所望の物品Mが収容された物品配置部5の高さに物品載置台11を合わせる。
続いて移動手段58を駆動し、移動台23自体を物品載置台11から棚2側に向かって前進させ、図5の様に本体部22から片持ち状に突出させる。このとき、本体部22のローラ25は降下させておく。
この状態においては、図12(a)の様に、下部コロ38の下面は、上部コロ37よりも下側に突出する。
移動台23自体を前進させ、物品配置部5に達すると、下部コロ38が物品配置部5の床面81と接する。そして移動台23が前進することにより、下部コロ38が回転する。下部コロ38は、移動台23を前進させる力によって回転するので、その回転方向は、図12(a)の様に、移動台23の前進方向に対して順方向となる。
移動台23が前進し、図12(b)の様に移動台23の先頭のコロ37がパレット80の端部に当たる。先頭の上部コロ37は、図12(b)の様にパレット80をすくい上げる方向に回転するので、パレット80の端部が移動台23の先端部に乗り上げる。
そのため、移動台23の前進によって、パレット80は押し込み方向の力を受け、棚2の奥側に向かって移動しようとする。
一方、この状態においては、図11(a)、図12(c)の様に、上部コロ37がパレット80の底面と接触する。
従って、パレット80の位置を変えることなく、図12(d)の様に移動台23はパレット80の下にもぐり込む。なお移動台23は完全にパレット80の真下に完全にもぐり込ませてもよいが、本実施形態では、図12(d)の様に、パレット80が浮き上がる程度にもぐり込んだ状態とする。
移動台23を引き戻す際には、図11(b)の様に、下部コロ38を上昇させる。
この状態においては、図13(b)の様に、下部コロ38は上部コロ37に隠れ、下部コロ38は床面81から浮き上がる。
そのため上部コロ37が床面81に接地することとなる。
一方、上部コロ37とパレット80との関係を見ると、上部コロ37はパレット80を本体部22側に引き戻す方向に作用する。そのため図13(c)の様にパレット80は、上部コロ37によって移動台23上を移動する。
この様に、パレット80は、移動台23自体の後進移動に加え、上部コロ37からの付勢によっても本体部22側に移動する。そのためパレット80は、高速でより長い距離、本体部22側に引き戻される。
これと並行して繋ぎコンベヤ60を降下させる。この際の物品載置台11と繋ぎコンベヤ60及び下部コンベヤ7の位置関係は、図16、図18(a)の様である。即ち繋ぎコンベヤ60は傾斜姿勢であり、走行面の上端は、物品載置台11のローラ25と略同じ高さにある。また繋ぎコンベヤ60の走行面の下端は下部コンベヤ7の走行面の近傍の高さとなり、ガイド板73は、下部コンベヤ7の走行面と接する。
パレット80が下部コンベヤ7に乗り移ると、図18(d)の様に物品載置台11を上昇させる。また繋ぎコンベヤ60についても待機位置まで上昇させる。その結果、下部コンベヤ7上に障害物が無くなり、他の物品Mを通過させることができる。
これと並行して走行車輪21を駆動して物品Mを収容すべき列に昇降タワー10を移動させる。そして一方の物品載置台11を最下部に降下させる。また並行して繋ぎコンベヤ60を降下させ、物品載置台11のローラ25と下部コンベヤ7の走行面を繋ぎコンベヤ60で繋ぐ。
ここで繋ぎコンベヤ60のガイド板73が下部コンベヤ7の走行面と接しているので、下部コンベヤ7から繋ぎコンベヤ60への乗り移りは円滑に行われる。そして繋ぎコンベヤ60の傾斜面を物品Mが昇り、物品載置台11に引き入れられる。
そして図14の様に物品載置台11から移動台23を突出させてパレット80に乗せられた物品Mを棚2の物品配置部5に移す。
即ち図14(a)の様に移動台23にパレット80が乗った状態から図14(b)の様に移動台23を突出させる。このとき、図11(b)のように下部コロ38を上昇させておく。
この状態においては、図14(a)(b)の様に、下部コロ38は上部コロ37に隠れ、下部コロ38は床面81から浮き上がる。
そのためパレット80は、移動台23上で上部コロ37によって前進する。
移動台23上のパレット80は、移動台23自体の前進移動に加え、上部コロ37からの付勢によっても前方に移動する。そのためパレット80は、高速かつ長い距離を棚2側に移動する。
その結果、図14(b)の様に、パレット80は、先端側が移動台23から突出し、一部が棚2の床面81に着地する。
移動台23が後退することにより、下部コロ38が回転する。下部コロ38は、移動台23を後退させる力によって回転するので、その回転方向は、図14(c)の様に、移動台23の後退方向に対して順方向となる。
そのため、移動台23の後退によって、パレット80は、本体部22の方向の力を受け、昇降タワー10側に向かって移動しようとする。
一方、この状態においては、図14(c)の様に、上部コロ37がパレット80の底面と接触する。
即ち、移動台23の後退によって、パレット80は、引き込み方向の力を受け、昇降タワー10側に移動するが、上部コロ37によって逆方向に力を受け、棚2の奥側に移動する。そのため移動台23の後退によるパレット80の引き込み方向の移動が、上部コロ37の作用による奥側に向かう移動に相殺され、パレット80はその場所に留まる。
従って、パレット80の位置を変えることなく、図14(d)の様に移動台23はパレット80から離れ、本体部22側に戻る。
前記した第1実施形態の物品搬送装置3では、物品載置台11に移動台(物品受け渡し手段の一部)23を設け、物品Mを移動台23に載置した状態で上下に昇降させたのに対し、第2実施形態の物品搬送装置200では、物品を昇降させる装置を別途設けた点が相違する。
物品載置台11a、11bは、前記した実施形態と同様に昇降機能を有し、任意の高さに停止することができる。
繋ぎコンベヤ(繋ぎ搬送部)60は、前記した実施形態と同様に下部の近傍にあり、下部の近傍で昇降する。
第一棚部材106は、図22の様な昇降枠118aを有し、当該昇降枠118aの中に、4階構造の載置台A(物品載置台)が設置されたものである。
説明の便宜上、各階の載置台Aを一階載置台A1、二階載置台A2、三階載置台A3、四階載置台A4と称する。
4基の載置台Aは、高さ方向に一定の間隔をあけて、昇降枠118内に設置されている。載置台Aの各階の高さ間隔は同じである。
モータ内蔵ローラ112と従動ローラ113との間、及び従動ローラ113同士の間には、ベルト115が懸架されており、モータ内蔵ローラ112が回転すると、他の従動ローラ113が従属して回転する。
本実施形態では、各載置台Aに設置されたコンベヤ装置110は、正方向と逆方向の双方に物品Mを搬送することができる。
在荷センサー117の種類は限定されるものではなく、反射形の光電センサーであってもよい。また他の物理現象を利用したものであってもよい。
ただし説明の便宜上、第二棚部材107は、各階の載置台のアルファベット記号A、aをB、bに変更している。
従って、第二棚部材107は、図22の様な昇降枠118bを有し、当該昇降枠118bの中に、4階構造の載置台Bが設置されたものである。
各階の載置台を一階載置台B1、二階載置台B2、三階載置台B3、四階載置台B4と称する。
即ち第一棚部材106の昇降枠118aであって、第二棚部材107に面する縦材120aに、コロ131が設けられている。
対する第二棚部材107の昇降枠118bであって、第一棚部材106に面する縦材120bには、ガイド132が設けられている。
また第一棚部材106と第二棚部材107の、隣接状態における外側部分には、コロ133が設けられている。
図21、図22に示す様に、外郭フレーム130の内側であって、上端側の位置には、上部スプロケット135、136が2個ずつ設けられている。また外郭フレーム130の内側であって、下端側の位置にも、下部スプロケット137、138が2個ずつ設けられている。
外郭フレーム130の角に設置された4本の縦材123には、ガイド(図示せず)が設置されている。
即ち第一棚部材106の昇降枠118aと、第二棚部材107の昇降枠118bの天面部同士が、線材140で接合されている。具体的には、線材140の一端に昇降枠118aが接続され、線材140の他端に昇降枠118bが接続されている。
そして図21、図22の様に線材140の中間部が外郭フレーム130の上端側に設置された上部スプロケット135、136と係合している。
その結果、昇降枠118a、118bの重量は、上部スプロケット135、136で支持され、第一棚部材106と第二棚部材107は上部スプロケット135、136から垂下した線材140でつり下げられた状態となっている。
その結果、第一棚部材106と第二棚部材107は、線材140、141を介して環状に連結された状態となっており、てんびんの如くに、一方を上昇させると他方が同じ距離だけ降下する。
なお昇降枠118a、118bのコロ133と、外郭フレーム130の角の縦材に設けられたガイド(図示せず)とが係合している。
また昇降枠118a、118b同士は、境界部分に設けられたコロ131とガイド132が係合している。
そのため第一棚部材106と第二棚部材107は、上下方向にのみ自由度を有している。
本実施形態では、クランク機構を応用した昇降手段108が採用されている。
具体的には昇降手段108は、図22の様に、回転円板150と、棒状リンク151を有している。そして回転円板150と棒状リンク151は、ピン152によって回動可能に接続されている。また棒状リンク151の他端と昇降枠118aの間も、ピン153によって回動可能に接続されている。
本実施形態では、回転円板150の回転中心155の略真上にピン152が位置する上昇位置と、回転円板150の回転中心155の略真下にピン152が位置する降下位置で回転円板150が停止する。
そして二つの棚部材106、107の各階の載置台A、Bは、一段ずつずれた状態で高さが揃う。
本実施形態では、第一棚部材106は、一階載置台A1、二階載置台A2、三階載置台A3、四階載置台A4を有し、第二棚部材107も、一階載置台B1、二階載置台B2、三階載置台B3、四階載置台B4を有しているが、回転円板150が上昇位置で停止すると、第一棚部材106の一階載置台A1と第二棚部材107の二階載置台B2が同じ高さとなり、第一棚部材106の二階載置台A2と第二棚部材107の三階載置台B3が同じ高さとなり、第一棚部材106の三階載置台A3と第二棚部材107の四階載置台B4が同じ高さとなる(図23(a))。
そして二つの棚部材106、107の各階の載置台A、Bは、一段ずつずれた状態で高さが揃う。
即ち第一棚部材106の二階載置台A2と第二棚部材107の一階載置台B1が同じ高さとなり、第一棚部材106の三階載置台A3と第二棚部材107の二階載置台B2が同じ高さとなり、第一棚部材106の四階載置台A4と第二棚部材107の三階載置台B3が同じ高さとなる(図23(b))。
次いで昇降手段108を駆動して第一棚部材106と第二棚部材107を昇降し、一方の棚部材106、107に属する載置台A、Bの高さを他方の棚部材106、107に属する他の高さの載置台A、Bに合わせる。
そして先に往き動作によって移動させた物品Mを、搬送手段によって一方の棚部材106、107に属し元の載置台A、Bとは異なる高さの載置台に移動させる戻り動作を実行する。
さらに必要に応じて前記往き動作と戻り動作を繰り返す。その結果、物品Mは、隣接する棚部材106、107に属する載置台A、Bの間をジグザグ状に往復し、高さが変わり、所望の高さに排出される。
本実施形態では、往き動作及び戻り動作は、いずれも同じ高さの載置台A、Bのコンベヤ装置(搬送手段)110を駆動して行う。即ち物品Mが載置されている載置台A、Bのコンベヤ装置110を他方の載置台A、B方向に駆動して、載置されている物品Mを他方の載置台A、Bに送り出す。一方、他方の載置台A、Bは、物品Mを自己の載置台A、Bに引き入れる様にコンベヤ装置110を駆動する。
本実施形態では、自己の載置台A、Bに物品Mがあり、且つ搬送先の載置台A、Bに物品Mが無いことを条件として載置台A、Bのコンベヤ装置110が駆動され、往き動作や戻り動作が行われる。
本実施形態では、物品載置台11a、11bと繋ぎコンベヤ60にも在荷センサーが設けられており、繋ぎコンベヤ60等に物品Mが有るか無いかを識別することができる。
本実施形態では、物品載置台11a、11b及び繋ぎコンベヤ60と棚部材106、107の載置台A、Bとの間での物品Mの受け渡し動作の条件は、前記した載置台A、Bの物品Mの受け渡し条件と同じであり、自己の物品載置台11a、11b、繋ぎコンベヤ60、載置台A、Bに物品Mがあり、且つ搬送先に物品Mが無いことを条件としてコンベヤ装置110や本体部22等が駆動され、物品Mが受け渡される。
図23は、左五階で停止している物品載置台11から右一階で停止している繋ぎコンベヤ60に物品Mを移動させる際の各段階の状況を示している。
この姿勢を維持したままの状態で、物品載置台11の本体部22のローラコンベヤ装置と、四階載置台A4のコンベヤ装置110を駆動し、物品載置台11から物品Mを送り出し、四階載置台A4で物品Mを引き入れる。
物品載置台11の在荷センサーが物品Mを検知しなくなり、且つ四階載置台A4の在荷センサー117が物品Mを検知し、その後、少しだけ四階載置台A4のコンベヤ装置110の駆動を維持した後、コンベヤ装置110、111を停止する。
その結果、物品Mは、物品載置台11から四階載置台A4に移動する。
この姿勢を維持したままの状態で、第一棚部材106の四階載置台A4のコンベヤ装置110と、第二棚部材107の三階載置台B3のコンベヤ装置110を駆動し、四階載置台A4から物品Mを送り出し、三階載置台B3で物品Mを引き入れる。こうして往き動作を実行する。四階載置台A4の在荷センサー117が物品Mを検知しなくなり、且つ三階載置台B3の在荷センサー117が物品Mを検知し、その後、少しだけ三階載置台B3のコンベヤ装置110の駆動を維持した後、コンベヤ装置110、111を停止する。
その結果、物品Mは、第一棚部材106の四階載置台A4から第二棚部材107の三階載置台B3に移動する。
この姿勢を維持したままの状態で、第二棚部材107の三階載置台B3のコンベヤ装置110と、第一棚部材106の二階載置台A2のコンベヤ装置110を駆動し、三階載置台B3から物品Mを送り出し、二階載置台A2で物品Mを引き入れる。こうして戻り動作を実行する。
この様に、物品Mをジグザグ状に移動し、高さを少しずつ変化させて所望の高さに物品Mを出し入れする。
図24、図25は、前記した図23の例と同様に、左五階に停止する物品載置台11から右一階に停止する繋ぎコンベヤ60に物品Mを移動させる例であるが、一つの物品M1が、目的地に到達するまでの間に次の物品M2が物品載置台11に到達し、四階載置台A4に導入される。
即ち図24では、(a)(b)の段階は先に例示した図23と同じであるが、図24(c)で、ステーション装置の左五階に停止する物品載置台11の高さに空状態の四階載置台A4が上昇した段階で、次の物品M2を四階載置台A4に移動させる。
その結果、追加された物品M2は、先の例に習って目的の右一階に停止している繋ぎコンベヤ60に到達する。
後から搬入された物品M2についても、前記した図23の場合と同じ移動軌跡を辿って目的の繋ぎコンベヤ60に到達する。
物品Mが下部コンベヤ7に乗り移ると、繋ぎコンベヤ60を待機位置まで上昇させる。その結果、下部コンベヤ7上に障害物が無くなり、他の物品Mを通過させることができる。
2 棚
3 物品搬送装置
7 下部コンベヤ(列方向物品搬送手段)
10 昇降タワー(物品配置手段)
11 物品載置台
12 昇降機構
16 タワーフレーム
21 走行車輪
22 本体部
23 移動台
37 上部コロ
38 下部コロ
47 付勢手段
48 板カム(高さ変更手段)
60 繋ぎコンベヤ(繋ぎ搬送部)
200 物品搬送装置
102 昇降ユニット(物品昇降手段)
106 第一棚部材(物品載置台)
107 第二棚部材(物品載置台)
110 コンベヤ装置(搬送手段)
Claims (10)
- 本体部と、移動部材を有し、前記移動部材は直線移動して本体部から片持ち状に突出することが可能であり、前記移動部材には上部側コロと、下部側コロと、上部側コロ及び下部側コロの相対高さを変更する高さ変更手段があり、
下部側コロが下方にあるときは上部側コロが物品との接触部となり、かつ、下部側コロは他の部材との接触部となり、
下部側コロが回転すると、上部側コロは下部側コロから動力伝動を受けて下部側コロとは逆方向に回転し、さらに、
下部側コロが上方にあるときは上部側コロが物品及び他の部材との接触部となることを特徴とする物品受け渡し手段。 - 物品受け渡し手段は、他の部材に対して物品を入れ及び/又は出すものであり、
移動部材は直線移動させる際に下部側コロを下方に配置して下部側コロを他の部材と接触させて下部側ころを回転させることが可能であり、且つ移動部材は直線移動させる際に下部側コロを上方に配置して上部側コロを他の部材と接触させて上部側ころを回転させることも可能であることを特徴とする請求項1に記載の物品受け渡し手段。 - 上部側コロは、下部側コロと常時接触していることを特徴とする請求項1に記載の物品受け渡し手段。
- 上部側コロは水平方向に自由度があり、下部側コロは垂直方向に自由度があることを特徴とする請求項1に記載の物品受け渡し手段。
- 下部側コロの回転軸が係合するガイド用の長孔があることを特徴とする請求項1に記載の物品受け渡し手段。
- 本体部にはローラがあり、前記移動部材にはスリットがあり、当該スリットの位置に前記ローラがあり、前記ローラの走行面が移動部材よりも上の位置となる状態と、前記ローラの走行面が移動部材よりも下に沈む状態を作ることができることを特徴とする請求項1に記載の物品受け渡し手段。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の物品受け渡し手段を使用して他の部材から物品を取り出す方法であって、
下部側コロの下面を上部側コロよりも下側に突出させた状態で移動部材を物品の下に入れ、
移動部材自体を前進させ、下部側コロを前記他の部材と接させることによって、下部側コロを移動部材の前進方向に対して順方向に回転させ、上部側コロを下部側コロからの回転力を受けさせて移動部材の前進方向に対して逆方向に回転させて物品を移動部材に載せる工程を有することを特徴とする物品取り出し方法。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の物品受け渡し手段を使用して他の部材から物品を取り出す方法であって、
物品を移動部材に載せた状態で下部側コロを上昇させて上部側コロを他の部材に接地させ、移動部材自体を後退させて上部側コロを前記他の部材との接触によって回転させて上部側コロによって物品を移動部材上で移動させる工程を有することを特徴とする物品取り出し方法。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の物品受け渡し手段を使用して物品受け渡し手段から物品を他の部材に移す方法であって、
移動部材に物品が乗った状態であって且つ下部側コロが上昇した状態で移動部材を突出させ、下部側コロを他の部材と接触させて移動部材が前進することにより上部側コロを移動部材の前進方向に対して順方向に回転させ、物品を移動部材上で上部側コロによって前進させる工程を有することを特徴とする物品を他の部材に移す方法。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の物品受け渡し手段を使用して物品受け渡し手段から物品を他の部材に移す方法であって、
下部側コロを降下させ、さらに移動部材を本体部側に戻し、移動部材が後退することにより、下部側コロを回転させ、上部側コロを下部側コロから回転力を受けさせて当該上部側コロを移動部材の後退方向に対して逆方向に回転させる工程を有することを特徴とする物品を他の部材に移す方法。
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