JPH09255110A - 物品収納設備 - Google Patents

物品収納設備

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JPH09255110A
JPH09255110A JP9347596A JP9347596A JPH09255110A JP H09255110 A JPH09255110 A JP H09255110A JP 9347596 A JP9347596 A JP 9347596A JP 9347596 A JP9347596 A JP 9347596A JP H09255110 A JPH09255110 A JP H09255110A
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Shigeyoshi Nishihara
重善 西原
Shoji Tada
昌二 多田
Hisakazu Suetake
久和 末武
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行車に吊持された昇降台によって物品収納
棚のラックに対する物品の受け渡しを自動的に行う物品
収納設備として、物品受け渡し時の昇降台を確実に揺れ
止めでき、非常に簡単な構成により、上昇位置にある昇
降台の側方をも物品収納部とでき、空間効率のよいもの
を提供する。 【解決手段】 物品収納棚2のラック支柱2aのガイド
レール21が上部レール21aと下部レール21bとに分離さ
れ、昇降台4は前後両位置の上部と下部とにガイドロー
ラー11a,11bを有し、下部にガイドレール21の側面に
転接し得るサイドローラー12が設けられ、上部レール21
aの上端が上限位置にある昇降台4における上部ガイド
ローラー11aよりも低位にあり、上部レール21aの下端
と下部レール21bの上端との間に、上限位置にある昇降
台4の下部のサイドローラー12が配置するように設定さ
れてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向及び水平
方向に配列した複数のラックを備えた物品収納棚に対す
る物品の受け渡しを自動的に行うようにした自動倉庫等
の物品収納設備に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の物品収納設備として、図12に示
すように、上部に搬送レール1を配設した搬送経路10の
左右両側に、上下方向及び水平方向に配列した多数のラ
ック2a…を備えた左右の物品収納棚2,2が設置さ
れ、前記搬送レール1に支持されて走行駆動する走行車
3に、昇降台4が複数本のチェーンやワイヤー等の索条
体5…を介して昇降可能に吊持されており、走行車3の
停止下で昇降台4を所要のラック2aに対応する位置ま
で降下させ、該昇降台4に設けたランニングフォーク等
の移載手段6によって当該昇降台4と所要のラック2a
との間で物品Wの受け渡しを行うと共に、該昇降台4を
上限位置まで引き上げた状態で走行車3を走行させるよ
うにしたものがある。なお、図中の7は走行車3の支持
杆31の上部に取り付けられて搬送レール1上を転動する
車輪、8は該車輪7の駆動モーター、9 は支持杆31に取
り付けられて搬送レール1の上下部を左右から挟むよう
に配置した脱落防止ローラー、50は索条体5の巻上げ装
置である。
【0003】しかるに、このような物品収納設備では、
昇降台4が索条体5…によって走行車3に吊持されてい
るため、ラック2aとの間で物品Wの受け渡しにおい
て、図示仮想線で示すように側方へ延出した移載手段6
とラック2aの一方から他方へ物品Wの荷重が移る際
や、該移載手段6が物品Wを載せた状態で進退動作する
際に該昇降台4の揺れや傾きを生じることになり、これ
によって該昇降台3が収納棚2に衝突したり、移載中の
物品Wや昇降台3に搭載している物品Wが落下したりす
る恐れがある。
【0004】そこで、従来においては、図示のように、
収納棚2,2の各ラック支柱20に上下方向のガイドレー
ル21を設けると共に、昇降台4の前後左右の上下部にガ
イドローラー11…とサイドローラー12…(図示では下部
のみ)を突出状に設け、昇降台4の下降によって、ガイ
ドローラー11…が両側の収納棚2のガイドレール21,21
の端面に転接すると共に、サイドローラー12…が両ガイ
ドレール21,21の側面に転接するように設定し、もって
ラック2aとの間で物品Wの受け渡しする際の昇降台4
の左右及び前後方向の揺れや傾きを防止(以下、単に揺
れ止めという)する構成が一般的に採用されている。な
お、昇降台3の上部にもサイドローラー12…を取り付け
た構成や、左右一方側の収納棚2のみに断面コ字形やH
字形のガイドレールを設け、このガイドレールの溝部に
ガイドローラーを嵌合させたり、該ガイドレールの側片
部を一対のガイドローラーにて表裏から挟む形にして、
片側だけで昇降台3の揺れ止めを行う構成も知られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような昇降台の
揺れ止め方式を採用した従来の物品収納設備では、物品
収納棚2のガイドレール21は、走行車3を搬送経路に沿
って走行駆動させる際、昇降台4のガイドローラー11…
及びサイドローラー12…との接触を避ける必要があるこ
とから、図12で示すように、その上端高さを昇降台4の
上限位置における下部ガイドローラー11…よりも低位に
設定している。従って、従来にあっては、昇降台4が高
所に位置する場合はガイドレール21による揺れ止め機能
を利用できないため、上限位置の昇降台4の両側方には
ラック2aが設けられず、収納棚2,2の上方に物品収
納に利用できない広い空間が残り、倉庫としての空間効
率が悪いという問題があった。
【0006】本発明は、上述の事情に鑑みて、搬送経路
に沿って走行駆動する走行車に吊持された昇降台によ
り、物品収納棚のラックに対する物品の受け渡しを自動
的に行う物品収納設備において、物品受け渡し時の昇降
台を確実に揺れ止めし、且つ非常に簡単な構成により、
前記走行車の移動時の上昇位置にある昇降台の側方をも
ラックによる物品収納部とすることを可能にし、もって
空間効率を向上させることを主たる目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本第1発明の物品収納設備は、上下方向及び水平方
向に配列した複数のラックを備えた物品収納棚と、この
物品収納棚に沿う搬送経路の上部に配設した搬送レール
に支持されて走行駆動する走行車と、この走行車に索条
体を介して昇降自在に吊持され、前記ラックに対する物
品移載手段を搭載した昇降台とを具備し、前記物品収納
棚の各ラック支柱に上下方向に沿うガイドレールが設け
られると共に、このガイドレールが上部レールと下部レ
ールとに分離され、前記昇降台は、前後両位置の上部と
下部とにそれぞれ、走行車の進行方向と直交する方向に
おいて前記ガイドレールに転接し得るガイドローラーを
有すると共に、下部に前記ガイドレールの側面に転接し
得るサイドローラーが設けられ、前記ガイドレールは、
上部レールの上端が走行車進行時の上限位置にある昇降
台における上部ガイドローラーよりも低位にあり、且つ
上部レールの下端と下部レールの上端との間に、上限位
置にある昇降台の下部のサイドローラーが配置するよう
に設定されてなる構成を採用している。
【0008】この第1発明によれば、物品収納棚の上下
に分離されたガイドレールの上部レールが、走行車進行
時の上限位置にある昇降台の上部ガイドローラーと下部
のサイドローラーとの間に納まる形になるため、走行車
の進行において上部ガイドローラー及び下部のサイドロ
ーラーがガイドレールに接触することはなく、支障なく
該走行車を走行駆動できる。なお、下部ガイドレールに
ついては、固定的に取り付けられるものでは下部のサイ
ドローラーと同様に上部レールの下端と下部レールの上
端との間に位置するように設定すればよい。しかして、
所要位置で走行車を停止させて昇降台を少しだけ下降さ
せれば、上部ガイドローラーが上部レールに転接すると
共に、下部のサイドローラー及びガイドローラーが下部
レールに当接し、もって該昇降台は揺れ止めされた状態
になるから、走行車進行時の上限位置にある昇降台の側
方にラックを設けていても、このラックとの間で物品移
載手段を介して物品の受け渡しを支障なく行える。な
お、より下位のラックに対する物品の移載は、昇降台を
更に下降させて全てのガイドローラー及びサイドローラ
ーが下部レールに当接する状態で行うことになる。
【0009】本第二発明では、上記第1発明の物品収納
設備において、前記昇降台の下部ガイドローラーが、前
記走行車の進行方向と直交する方向に進退移動し得る可
動保持部に、下部のサイドローラーよりも低位置で枢支
された構成を採用している。従って、この下部ガイドロ
ーラーの取付位置を昇降台の上限位置において下部レー
ルの上部に対向するように設定しても、走行車の進行時
には前記可動保持部を退入状態として当該ガイドローラ
ーと下部レールとの接触を回避できると共に、このよう
な取付位置とすれば、ラックに対する物品の移載に際し
て昇降台を上限位置から下降させる前に、可動保持部の
進出作動により下部のサイドローラーは非接触として下
部ガイドローラーのみを下部レールに当接させ、もって
昇降台の左右のぶれを矯正できる。
【0010】本第3発明では、上記第2発明の物品収納
設備において、前記の可動保持部に前記サイドローラー
が下部ガイドローラーと共に枢支されてなる構成を採用
しているから、これら両ローラーの相対位置が一定不変
となり、前記のように昇降台の下降開始前に可動保持部
の進出作動により下部ガイドローラーを下部レールに当
接させた際、両ローラーの側方突出量の差分だけサイド
ローラーが下部レールにかかることになり、ガイドレー
ル(上部レールと下部レール)の高さ(ラック支柱から
の突出高さ)が低い場合でも、サイドローラーがラック
支柱側に対する端面の当たりを生じることなく確実に下
部レールの側面に当接するように設定できる。
【0011】本第4発明では、上記第1〜第3発明のい
ずれかの物品収納設備において、前記サイドローラーが
昇降台の下部における前後両位置の一方側のみに設けら
れてなる構成を採用しているから、昇降台はサイドロー
ラーが転接するガイドレールのみで前後方向の位置決め
がなされ、搬送経路に沿って並列したガイドレールの配
置間隔や平行度に過少の誤差があっても、当該昇降台は
支障なく昇降できることになる。
【0012】本第5発明では、上記第1〜第4発明のい
ずれかの物品収納設備において、前記搬送経路の左右両
側にそれぞれ傾き防止ガイドが前記搬送レールと平行に
配設されると共に、前記走行車がこれら傾き防止ガイド
の下面側に転接するローラーを有してなる構成を採用し
ているから、移載手段の延出状態で重量の大きい物品を
支承した場合に、オーバーハング荷重が大きくなって昇
降台を吊持している索条体の左右のテンションに大きな
アンバランスを生じても、これに伴う回転モーメントが
前記ローラーに当接した傾き防止ガイドによって受け止
められるため、走行体の傾きが防止されることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る物品収納設
備の実施例について、図面を参照して具体的に説明す
る。なお、本実施例において、既述の図12を用いて説
明した従来の物品収納設備と共通する部分には、同一符
号を付している。また、以下でいう前後及び左右の方向
基準は、走行車3の進行方向を前方向としたものであ
る。
【0014】図1〜図5は第一実施例の物品収納設備を
示す。この物品収納設備の基本構成は従来と同様であ
り、上部に断面I字形の搬送レール1を配設した搬送経
路10の両側に、各々物品Wを収納する多数のラック2a
…を上下及び水平方向に配列した物品収納棚2,2が対
設されると共に、前記搬送レール1に懸架されて走行駆
動する走行車3に、4本のチェーンやワイヤーの如き索
条体5…を介して昇降台4が昇降自在に吊持されてい
る。
【0015】走行車3は、平面視矩形枠状の本体30を支
持する前後の支持杆31,31の上端部に取り付けた駆動車
輪7a及び従動車輪7bが搬送レール1上に乗ってお
り、駆動モーター8にて駆動車輪7aを回転駆動させる
ことにより、搬送レール1に沿って走行駆動する。この
本体30には、索条体5の巻上げ装置50と、垂直に立設し
たブラケット13aに枢支された左右方向の回転軸心の傾
き防止ローラー13と、下面側に開口した嵌合筒14とが、
いずれも前後左右の4ヵ所に設けてある。9 は支持杆31
に軸支されて搬送レール1の上下部を左右から挟むよう
に配置した脱落防止ローラーである。
【0016】昇降台4は、前後に長い矩形箱枠状の本体
40に2基のランニングフォークの如き移載手段6,6が
搭載され、内部に2個の物品Wを収納できるように構成
されており、走行車3の走行時には上限位置まで引き上
げられる。しかして、その本体40の上面には先端の尖っ
た係合ピン15が前後左右の4ヵ所に垂直に突設されてお
り、これら係合ピン15…が昇降台4の上限位置において
走行車3の嵌合筒14…に嵌入することにより、当該走行
車3と昇降台4とが一体に連結された状態となる。
【0017】しかして、昇降台4の本体40の左右両側面
には、上部の前後位置の計4ヵ所にそれぞれブラケット
41を介して前後方向の回転軸心の上部ガイドローラー11
aが本体40より側方へ突出する形で取り付けられると共
に、下部の前後位置の計4ヵ所においても本体40から側
方突出した各取付枠部42に前後方向の回転軸心の下部ガ
イドローラー11bが取り付けられている。また、下部の
後位置にある左右の取付枠部42,42には、それぞれ一対
の左右方向の回転軸心のサイドローラー12,12が、下部
ガイドローラー10bの上位で且つ当該下部ガイドローラ
ー11bよりも突出を大として取り付けられている。
【0018】一方、両側の物品収納棚2,2は、走行車
3の進行時の上限位置にある昇降台4の側方となる高さ
に、最上位のラック2aが位置している。そして、各ラ
ック支柱20の搬送経路10側の面に、断面逆T字形(図3
参照)の棒材からなる上下方向のガイドレール21が、上
下端部をテーパー状とした短い上部レール21aと、上端
部をテーパー状とした下部レール21bとに分離した形で
固設されている。この上部レール21aは、上端が前記上
限位置にある昇降台4の上部ガイドローラー11aよりも
低位で、且つ下端が同上限位置の昇降台4のサイドレー
ル12よりも高位となる、位置及び長さに設定されてい
る。また下部レール21bは、上端が前記上限位置にある
昇降台4の下部ガイドローラー11bよりも低位に設定さ
れると共に、図4及び図5に示すように、その上端部が
頂面側と共に両側面もテーパ状とした先細り形状となっ
ている。
【0019】なお、昇降台4の上部及び下部ガイドロー
ラー11a,11bは共に、前後の配置間隔が物品収納棚2
におけるラック支柱20の配列の2スパン分に相当し、且
つ該昇降台4の左右におけるロール頂端間の距離が両側
の物品収納棚2,2のガイドレール21,21間の距離と略
等しくなるように設定されている。また、両側の物品収
納棚2,2における上部レール31よりも高所には、ラッ
ク支柱20に固着されたL字形取り付け金具16a…を介し
て、チャンネル材からなる傾き防止ガイド16,16が搬送
レール1と平行に配設されており、これら傾き防止ガイ
ド16,16に対し、走行車3の本体30に設けた前記の傾き
防止ローラー13…が下方側から転接し得るようになって
いる。
【0020】上記第一実施例の構成においては、昇降台
4が走行車3の進行時の上限位置にあるとき、上部ガイ
ドローラー11a…は上部レール21aの上端より高位にあ
り、また下部ガイドローラー11b…及びサイドローラー
12…は上部レール21aの下端と下部レール21bの上端と
の間、つまりガイドレール21が途切れた部分に位置す
る。従って、走行車3が進行する際、これらロール11a
…,11b…,12…がガイドレール21と接触することはな
く、安定した走行状態が得られる。
【0021】一方、物品収納棚2の所要のラック2aと
の間で物品Wの受け渡しを行う際には、昇降台4の上部
及び下部ガイドローラー11a…,11b…が物品収納棚2
のラック支柱2aと対向する所要位置で走行車3を停止
させ、昇降台4を目的のラック2a位置まで下降させ
る。この場合、図1の上位の仮想線で示すように昇降台
がを少し下降するだけで、上部レール21aに上部ガイド
ローラー11a…が転接すると共に、図4及び図5に示す
ように、下部レール21bにも下部ガイドローラー11b…
が転接し、且つ一対のサイドローラー12,12が下部レー
ル21bを両側から挟む形になり、該昇降台4は左右方向
及び前後方向のいずれにも揺れ止めされる。従って、物
品収納棚2,2の最上位のラック2aに対しても、昇降
台4の揺れや傾きを生じない安定した状態で、物品移載
手段6を介して物品Wの移載を支障なく行える。しかし
て、最上位以外のラック2a…を移載対象とする場合は
更に昇降台4を下降させることになるが、この下降によ
って上部レール21aから外れた上部ガイドローラー11a
…は、例えば図1の下位の仮想線で示すように下部レー
ル21bに当接するから、同様に安定した状態で物品Wの
受け渡しを行うことができる。
【0022】なお、物品Wの移載時には、上述のように
昇降台4が揺れ止めされていても、移載手段の延出状態
で重量の大きい物品Wを支承した場合に、オーバーハン
グ荷重が大きくなって昇降台4を吊持している索条体5
…の左右のテンションに大きなアンバランスを生じる
が、これに伴って走行車3にかかる回転モーメントは傾
き防止ローラー13に当接した傾き防止ガイド16によって
受け止められるため、走行体3の傾きを生じない。
【0023】ところで、走行車3が走行状態から停止す
る際、ある程度の停止位置のずれ(通常、±5mm程
度)を生じる場合があるが、下部レール21bの上端部が
図4に示すように先細り形状をなすため、上記位置ずれ
のある状態で昇降台4が下降しても、サイドローラー1
2,12間に下部レール21bの上端部が入り込み、続く下
降に伴って位置ずれが矯正され、もって昇降台がは正し
く位置決めされた形で次の移載手段6による物品Wの受
け渡し動作を行える。無論、サイドローラー12,12が下
部レール21bの上端部にかかる段階では、昇降台4の各
係合ピン15が走行車3の係止筒14より抜出するように設
定されている。
【0024】また、物品収納棚2におけるガイドレール
21…の配置間隔や平行度に過少の誤差があっても、図3
に示すように、昇降台4の下部のサイドローラー12…は
後位置のみに設けられているから、昇降台4はサイドロ
ーラー12…の転接するガイドレール21,21のみで前後方
向の位置決めがなされ、昇降に支障を生じない。
【0025】図6〜図9は第二実施例の物品収納設備を
示す。この物品収納設備では、昇降台4の下部ガイドロ
ーラー11b…及びサイドローラー12…は、可動保持部1
7,17に取付けられて本体40より側方( 左右方向) へ進
退移動可能に構成されると共に、該昇降台4の上限位置
において下部ガイドローラー11b…がガイドレール21の
下部レール21bの上部に対向するように設定されている
が、他の構成は前記第一実施例と同様である。
【0026】この第二実施例の昇降台4では、図7〜図
9に示すように、本体40の前面下部に設けた左右一対の
ブラケット18,18に、両端部を互いに逆ねじのスクリュ
ー軸部19a,19aとした駆動軸19が軸受22,22を介して
回転自在に保持されると共に、前記ブラケット18,18の
左右両側にスライドガイドレール23a,23aが固設され
ており、各スライドガイドレール23aに跨嵌する摺動子
23bを一体化した左右一対の枠状の可動保持部17,17
が、それぞれ内端に固着したナット24を前記駆動軸19の
スクリュー軸部19aに螺合している。しかして、駆動軸
19は、これに固着されたスプロケット19bを介してチェ
ーン駆動により正逆回転するように構成され、この回転
に伴って左右の可動保持部17,17が同時に進退移動す
る。なお、25は駆動機構部の全体を覆う角筒状のカバ
ー、26は可動保持部17の進退限度位置を設定するための
近接スイッチである。
【0027】上記の両可動保持部17,17は昇降台4の前
部に配置するものであり、各々の外端部には、下部ガイ
ドローラー11bと、その上に位置して下部ガイドローラ
ー11bよりも大きく突出する一対のサイドローラー12,
12とが枢着されている。この下部ガイドローラー11bと
サイドローラー12,12との側方突出量の差は、物品収納
棚2のガイドレール21(下部レール21b)の高さ(ラッ
ク支柱2aからの突出高さ)に対応して、下部ガイドロ
ーラー11bが下部ガイドローラー11bの頂面に当接した
状態で、当該サイドローラー12,12がラック支柱20側に
対してロール端面の当たりを生じることなく充分な幅で
下部レール21bの側面に当接するように設定される。な
お、図示を省略したが、昇降台4の後部側にも、サイド
ローラー12がないこと以外は同様の左右一対の可動保持
部17,17とその進退駆動機構が設けられている。
【0028】上記第二実施例の構成においては、昇降台
4が走行車3の進行時の上限位置にあるとき、下部ガイ
ドローラー11b…が下部レール21bの上部に対向する位
置にあるが、可動保持部17…を退入状態とすることによ
り、下部ガイドローラー11bと下部レール21bとの接触
を回避でき、もって前記第一実施例と同様に走行車3は
安定した走行状態が得られる。そして、ラック2aに対
する物品Wの移載に際しては、昇降台4を上限位置から
下降させる前に、可動保持部17…を進出作動させること
により、サイドローラー12,12を非接触として下部ガイ
ドローラー11b…のみを下部レール21b…に当接させる
ことができ、これによって昇降台4の左右のぶれが矯正
されるから、次に安定した状態で昇降台4の所要位置ま
での下降動作を行える。なお、物品移載時の昇降台4の
揺れ止め機能と走行車3の傾き防止機能、最上位のラッ
ク2aに対する移載機能、昇降台4の位置決め機能等は
前記第一実施例と同様である。
【0029】なお、昇降台4のサイドローラー12は、上
記第一及び第二実施例では本体40の左右両側における下
部の後位置に設けているが、これに変えて下部の前位置
に設けても同じことである。しかして、本第1〜第3及
び第5発明の物品収納設備は、サイドローラー12を下部
の前後両位置あるいは上下部の前後両位置に設けた構成
を包含する。
【0030】また本第1及び第5発明の物品収納設備に
おいて、昇降台4の上下部ガイドローラー11a,11b及
びサイドローラー12を固定的に設ける構成では、物品収
納棚2のガイドレール21(上部レール21a、下部レール
21b)の断面形状に応じて様々なローラー当接方式を採
用できる。例えば、図10で示す第三実施例のように、物
品収納棚2のラック支柱20…に断面コ字形のガイドレー
ル21…を交互に向きが逆になる形で配設し、昇降台4の
前後左右の各位置に、該ガイドレール21の頂部の裏面側
に転接するガイドローラー11と外側面に転接する1個の
サイドローラー12を設けた構成としても、昇降台4の前
後及び左右方向の揺れ止めを行える。また図11で示す第
四実施例のように、左右の物品収納棚2,2の内の一方
側だけに断面コ字形のガイドレール21…を交互に向きが
逆になる形で配設し、昇降台4の左右一側に、該ガイド
レール21の内側に僅かな間隙で嵌入するガイドローラー
11と外側面に転接する1個のサイドローラー12を設ける
ことにより、左右の片側だけで昇降台4の揺れ止めを行
う構成としてもよい。
【0031】なお、昇降台4は、前記第一及び第二実施
例のように2個の物品Wを載せ得るものに限らず、1個
あるいは3個以上の物品を載せるものとしてもよい。ま
た可動保持部17の動作機構、搬送レール1に対する走行
車3の吊り掛け構造、進行時における走行車3と昇降台
4との係合構造、索条体5の巻上げ機構、昇降台4にお
ける各ローラーの取付構造等、細部構成については実施
例以外に種々設計変更可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、搬送経路に沿
って走行駆動する走行車に吊持された昇降台により、物
品収納棚のラックに対する物品の受け渡しを自動的に行
う物品収納設備として、物品受け渡し時の昇降台の揺れ
止めを担う物品収納棚のガイドレールを上部レールと下
部レールとに分離するだけの極めて簡単な構成により、
走行車進行時の上限位置にある昇降台の側方の高所にま
で物品収納棚のラックを設けて、この高所のラックとの
間の物品受け渡しを昇降台の揺れや傾きを生じない安定
状態で行うことができると共に、この物品受け渡し時に
前記ガイドレールに当接させる昇降台のガイドローラー
及びサイドローラーが走行車の走行における障害となら
ず、もって自動倉庫等における空間効率を大きく向上で
きるものが提供される。
【0033】請求項2の発明によれば、上記の物品収納
設備として、前記昇降台における下部のサイドローラー
よりも低位値にある下部ガイドローラーが物品収納設備
のガイドレールに対する遠近方向に進退移動可能である
ため、前記の高所にラックを設け得る利点に加え、ラッ
クに対する物品の移載に際して昇降台を下降させる前に
当該昇降台の左右のぶれを矯正でき、もって安定した状
態で昇降台の下降動作を行えるものが提供される。
【0034】請求項3の発明によれば、上記の昇降台に
おける下部ガイドローラーが進退移動可能な物品収納設
備において、サイドローラーが下部ガイドローラーと一
体に進退移動することから、物品収納棚のガイドレール
の突出高さが低い場合でも、両ローラーの保持部を進出
作動させて下部ガイドローラーを下部レールの頂面に当
接させるだけで、サイドローラーをロール端面の当たり
を生じることなく確実に下部レールの側面に当接させる
ことができ、もって突出高さの低いガイドレールを用い
て搬送経路両側の物品収納棚間の距離を狭めることによ
り、更に空間効率を高めることができるという利点があ
る。
【0035】請求項4の発明によれば、上記の物品収納
設備において、搬送経路に沿って並列したガイドレール
の配置間隔や平行度に過少の誤差があっても昇降台を支
障なく昇降でき、もってガイドレールの配設精度が緩和
され、それだけ設備の施工が容易になるという利点があ
る。
【0036】請求項5の発明によれば、上記の物品収納
設備において、昇降台に設けた移載手段の延出状態で重
量の大きい物品を支承した場合でも走行体の傾きを生じ
ず、もってより安定な状態で物品の受け渡しを行えると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る物品収納設備の正面
図である。
【図2】同物品収納設備の側面図である。
【図3】同物品収納設備の概略横断図である。
【図4】同物品収納設備におけるガイドレールと下部ガ
イドローラー及びサイドローラーの当接状態を示す要部
の正面図である。
【図5】同当接状態を示す要部の側面図である。
【図6】本発明の第二実施例に係る物品収納設備の要部
の正面図である。
【図7】同第二実施例における昇降台の可動保持部の進
退駆動機構部を示す縦断側面図である。
【図8】同昇降台の可動保持部の正面図である。
【図9】図7のA−A線の断面矢視図である。
【図10】本発明の第三実施例に係る物品収納設備の概略
横断面図である。
【図11】本発明の第四実施例に係る物品収納設備の概略
横断面図である。
【図12】物品収納設備の従来構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 搬送レール 2 物品収納棚 2a ラック 20 ラック支柱 21 ガイドレール 21a 上部レール 21b 下部レール 3 走行車 30 本体 31 支持杆 4 昇降台 40 本体 5 索条体 50 巻上げ装置 6 移載手段 7a 駆動輪 7b 従動輪 8 駆動モーター 10 搬送経路 11a 上部ガイドローラー 11b 下部ガイドローラー 12 サイドローラー 13 傾き防止ローラー 16 傾き防止ガイド 17 可動保持部 W 物品

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向及び水平方向に配列した複数の
    ラックを備えた物品収納棚と、この物品収納棚に沿う搬
    送経路の上部に配設した搬送レールに支持されて走行駆
    動する走行車と、この走行車に索条体を介して昇降自在
    に吊持され、前記ラックに対する物品移載手段を搭載し
    た昇降台とを具備し、 前記物品収納棚の各ラック支柱に上下方向に沿うガイド
    レールが設けられると共に、このガイドレールが上部レ
    ールと下部レールとに分離され、 前記昇降台は、前後両位置の上部と下部とにそれぞれ、
    走行車の進行方向と直交する方向において前記ガイドレ
    ールに転接し得るガイドローラーを有すると共に、下部
    に前記ガイドレールの側面に転接し得るサイドローラー
    が設けられ、 前記ガイドレールは、上部レールの上端が走行車進行時
    の上限位置にある昇降台における上部ガイドローラーよ
    りも低位にあり、且つ上部レールの下端と下部レールの
    上端との間に、上限位置にある昇降台の下部のサイドロ
    ーラーが配置するように設定されてなる物品収納設備。
  2. 【請求項2】 前記昇降台の下部ガイドローラーは、前
    記走行車の進行方向と直交する方向に進退移動し得る可
    動保持部に、下部のサイドローラーよりも低位置で枢支
    されてなる請求項1記載の物品収納設備。
  3. 【請求項3】 前記の可動保持部に、前記サイドローラ
    ーが下部ガイドローラーと共に枢支されてなる請求項2
    記載の物品収納設備。
  4. 【請求項4】 前記サイドローラーは、昇降台の下部に
    おける前後両位置の一方側のみに設けられてなる請求項
    1〜3のいずれかに記載の物品収納設備。
  5. 【請求項5】 前記搬送経路の左右両側にそれぞれ傾き
    防止ガイドが前記搬送レールと平行に配設されると共
    に、前記走行車がこれら傾き防止ガイドの下面側に転接
    するローラーを有してなる請求項1〜4のいずれかに記
    載の物品収納設備。
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