JP2002356179A - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造

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JP2002356179A JP2001165299A JP2001165299A JP2002356179A JP 2002356179 A JP2002356179 A JP 2002356179A JP 2001165299 A JP2001165299 A JP 2001165299A JP 2001165299 A JP2001165299 A JP 2001165299A JP 2002356179 A JP2002356179 A JP 2002356179A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前面衝突時におけるサイドメンバの前端部分
での潰れ残りの回避を図る。 【解決手段】 車両が前面衝突すると、ファーストクロ
スメンバ6のサブフレーム11を結合した高剛性部9が
サイドメンバ1との結合部よりも車幅方向内側にオフセ
ットしているため、該高剛性部9がサイドメンバ1の軸
線上で潰れ残ることがなく、易変形部13の変形作用に
よりファーストクロスメンバ6の閉断面内のクラッシュ
ボックス7をサイドメンバ1の延長上で座屈変形させる
と共に、サイドメンバ1の軸方向の座屈変形を安定的に
行わせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の車体前部構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体前部構造の中には、例えば
特開2000−16327号公報に示されているよう
に、サスペンションリンクおよび又はパワーユニットの
下部を支持するサブフレームの前端部を、サイドメンバ
の前端部下面に結合したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サイドメンバは周知の
ように閉断面に形成され、フロントコンパートメントの
車幅方向両側部に前後方向に配設されて、車両の前面衝
突時には前後方向に潰れ変形して衝突エネルギーを吸収
する主要なエネルギー吸収部材であるが、前述のように
その前端部にサブフレームの前端部を結合してあること
によって、該サイドメンバの前端部に高剛性部が形成さ
れ、このため、サイドメンバの軸圧潰時に該高剛性部が
潰れ残りとなってこの部分で十分なエネルギー吸収や荷
重分散が行われなくなる可能性がある。
【0004】そこで、本発明はサイドメンバの前端部分
に潰れ残りを生じることがなく軸圧潰を良好に行わせて
エネルギー吸収効率を高めることができる自動車の車体
前部構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、フロントコンパートメントの車幅方向両側部に配設
されて車体前後方向に延在する閉断面構造のサイドメン
バと、これら左右のサイドメンバの前端に跨って結合さ
れて車幅方向に延在する閉断面構造のファーストクロス
メンバとを備えた自動車の車体前部構造において、前記
ファーストクロスメンバの閉断面内に、前記サイドメン
バ前端の略延長上にエネルギー吸収部材を配設すると共
に、該ファーストクロスメンバの前記サイドメンバ前端
との結合部よりも車幅方向内側にオフセットした位置に
他の車体部品を結合する高剛性部を設定し、かつ、該フ
ァーストクロスメンバのサイドメンバ前端との結合部
と、前記高剛性部との間に易変形部を設けたことを特徴
としている。
【0006】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載の自動車の車体前部構造であって、前記サイドメンバ
前端とファーストクロスメンバとの結合部に、高剛性プ
レートを介装したことを特徴としている。
【0007】請求項3の発明にあっては、請求項1,2
に記載の自動車の車体前部構造であって、前記エネルギ
ー吸収部材をサイドメンバよりも座屈強度を低くしたこ
とを特徴としている。
【0008】請求項4の発明にあっては、請求項1〜3
に記載の自動車の車体前部構造であって、前記ファース
トクロスメンバの高剛性部を、該ファーストクロスメン
バの上,下壁に形成したことを特徴としている。
【0009】請求項5の発明にあっては、請求項1〜4
に記載の自動車の車体構造であって、前記ファーストク
ロスメンバ前壁のサイドメンバとの結合部の前方の壁面
位置を、高剛性部を設定した部分の壁面位置よりも後方
にオフセットして設定したことを特徴としている。
【0010】請求項6の発明にあっては、請求項1〜4
に記載の自動車の車体前部構造であって、前記ファース
トクロスメンバのサイドメンバ前端を結合した部位の閉
断面前後幅を、高剛性部を設定した部位の閉断面前後幅
よりも小さく設定したことを特徴としている。
【0011】請求項7の発明にあっては、請求項1〜6
に記載の自動車の車体前部構造であって、前記サイドメ
ンバの後側部を、部分的に形成した複数のブラケット部
でのみストラットハウジングに接合したことを特徴とし
ている。
【0012】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、車両が
前面衝突すると、サイドメンバ前端の略延長上に配設し
たファーストクロスメンバ閉断面内のエネルギー吸収部
材から効率的にサイドメンバへの荷重伝達が行われて圧
潰反力が発生し、この圧潰反力により前記エネルギー吸
収部材が圧潰変形(座屈変形)するが、この際、ファー
ストクロスメンバのサイドメンバ前端との結合部と、そ
れよりも車幅方向内側の高剛性部との間に設けた易変形
部が変形するため、前記エネルギー吸収部材の座屈変形
がこの高剛性部の影響を受けることがなく、該エネルギ
ー吸収部材の軸方向の座屈変形がスムーズに行われると
共に、このエネルギー吸収部材の軸方向の座屈変形に続
いてサイドメンバが軸方向に座屈変形し、これらエネル
ギー吸収部材とサイドメンバの各軸方向の座屈変形によ
りエネルギー吸収が行われる。
【0013】しかも、前述のようにファーストクロスメ
ンバの高剛性部はサイドメンバの軸線よりも車幅方向内
側に存在しているため、該高剛性部がサイドメンバの軸
線上で潰れ残ることがなく、サイドメンバの潰れストロ
ークを拡大することができる。
【0014】この結果、前記エネルギー吸収部材による
エネルギー吸収効果と相俟ってエネルギー吸収量を高め
ることができる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、ファーストクロスメンバとサイ
ドメンバ前端との結合部に介装した高剛性プレートの存
在により、エネルギー吸収部材の座屈変形が高剛性プレ
ートで留められて該エネルギー吸収部材の座屈変形作用
がサイドメンバの前端部に波及するのが阻止されるた
め、サイドメンバを前端部から安定した潰れモードで軸
方向に座屈変形させることができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、請求項
1,2の発明の効果に加えて、エネルギー吸収部材はサ
イドメンバよりも座屈強度が低く設定されているため、
エネルギー吸収部材からサイドメンバへと座屈変形が荷
重作用方向から順序よく行われ、エネルギー吸収部材を
確実に座屈変形させることができると共に、サイドメン
バを前端側からより安定した潰れモードで座屈変形させ
ることができて、効率的なエネルギー吸収を行わせるこ
とができる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3の発明の効果に加えて、ファーストクロスメンバの
高剛性部を該ファーストクロスメンバの上,下壁に設け
てあって、易変形部によるサイドメンバ前端を結合した
ファーストクロスメンバ後壁の変形が該高剛性部の影響
を受けることがなく、従って、エネルギー吸収部材の軸
方向の座屈変形をより適切に行わせることができる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4の発明の効果に加えて、車両の前面衝突時にファー
ストクロスメンバの高剛性部を設定した部位がサイドメ
ンバ結合部の前方延長上の部位よりも先に衝突物と接触
するため、易変形部に直ちに変形荷重を作用させて変形
させることができ、エネルギー吸収部材の軸方向の座屈
変形をより安定的に行わせることができる。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜4の発明の効果に加えて、車両の前面衝突時にファー
ストクロスメンバの前面が、高剛性部を設定した部位と
サイドメンバ結合部の前方延長上の部位とが衝突物に対
して同時に接触した場合に、易変形部に直ちに変形荷重
を作用させて変形させることができ、エネルギー吸収部
材の軸方向の座屈変形をより安定的に行わせることがで
きる。
【0020】請求項7に記載の発明によれば、サイドメ
ンバの後側部をストラットハウジングに対して複数のブ
ラケット部でのみ接合して、接合ケ所を必要最小限に抑
えることができるため、ストラットハウジングとの接合
によりサイドメンバ後側部が高剛性となることによる変
形モードへの悪影響を少なくできて、サイドメンバを前
端から後側部にまで安定した潰れモードで座屈変形させ
てエネルギー吸収効果を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。
【0022】図1,2において、1はフロントコンパー
トメントF・Cの車幅方向両側部に配設されて車体前後
方向に延在するサイドメンバを示す。
【0023】このサイドメンバ1はフロントコンパート
メントF・Cの前面衝突時における主要なエネルギー吸
収部材を成すもので、本実施形態にあってL字状に形成
したアウタパネル1aとインナパネル1bとを突き合わ
せてフランジ接合して4角形の閉断面に形成してあると
共に、前端から後端に至るにしたがって径大となるテー
パ状としてある。
【0024】また、このサイドメンバ1の前端部には、
4角形の各角部に前後方向に亘って複数のビード2を設
けて、車両の前面衝突時における軸方向の座屈変形を誘
起し得るようにしてある。
【0025】これらサイドメンバ1の前後部には接続プ
レート3を介してエクステンションメンバ4を接合連結
してあり、該エクステンションメンバ4をダッシュパネ
ル5の前面から下面に廻り込んで接合固定してある。
【0026】また、左右のサイドメンバ1,1はそれら
の前端において車幅方向に延在するファーストクロスメ
ンバ6で結合してある。
【0027】このファーストクロスメンバ6はL字状に
形成したフロントパネル6aとリヤパネル6bとを突き
合わせてフランジ接合して4角形の閉断面に形成してあ
る。
【0028】ファーストクロスメンバ6の閉断面内に
は、前記サイドメンバ1の前端の略延長上にエネルギー
吸収部材7を配設してある。
【0029】本実施形態ではこのエネルギー吸収部材7
を金属プレートにより裁頭4角錐のクラッシュボックス
として形成してあり、該クラッシュボックス7をサイド
メンバ1の略軸線上に揃えてファーストクロスメンバ6
の前,後壁に跨って固設してある。
【0030】このクラッシュボックス7はサイドメンバ
1よりもその前後方向の座屈強度を低く設定してある。
【0031】また、サイドメンバ1の前端はファースト
クロスメンバ6の後壁に突き合わせて接合固定される
が、該サイドメンバ1の前端にはこれらサイドメンバ
1,ファーストクロスメンバ6よりも剛性の高い金属材
料からなる高剛性プレート8を予め接合配置して閉断面
を閉塞してあり、該高剛性プレート8を介してファース
トクロスメンバ6の後壁に重合して接合固定してある。
【0032】一方、ファーストクロスメンバ6には、前
記サイドメンバ1前端との結合部よりも車幅方向内側に
オフセットした位置に高剛性部9を設けてあり、ファー
ストクロスメンバ6の下壁側において該高剛性部9に他
の車体部品としてのサブフレーム11の前端部をボルト
・ナット12により締結固定し、該サブフレーム11の
後端部を前記サイドメンバ1のエクステンションメンバ
4に同じくボルト・ナット12により締結固定してあ
る。
【0033】また、ファーストクロスメンバ6には、前
記サイドメンバ1前端との結合部と、前記高剛性部9と
の間に、後壁に複数の縦方向のビード13aを設けて易
変形部13を形成してある。
【0034】前記高剛性部9はサブフレーム11の前端
部を固定するボルト・ナット12の締結剛性を確保し得
るようにブロック状に構成されるが、前述のようにファ
ーストクロスメンバ6の後壁には易変形部13を形成す
るため、該高剛性部9はファーストクロスメンバ6の
上,下壁に亘って設けて後壁にはこの高剛性部9による
易変形部13の変形作用に影響を及ぼさないようにする
ことが望ましい。
【0035】また、本実施形態にあってはファーストク
ロスメンバ6の左右両側端部で前壁を後方に向けて湾曲
成形して、ファーストクロスメンバ6の前壁のサイドメ
ンバ1との結合部前方の壁面位置が、高剛性部9を設定
した部分の壁面位置よりも後方にオフセットするように
してある。
【0036】他方、サイドメンバ1の後側部は、通常、
フランジを介してストラットハウジング14の下端の略
全域で接合されるが、本実施形態にあっては該サイドメ
ンバ1の後側部に図3に示すように前後複数のブラケッ
ト部15を突設して、該ブラケット部15の部分でのみ
ストラットハウジング14に接合固定してある。
【0037】以上の実施形態の構造によれば、図4〜7
に示すように車両が衝突物20に前面衝突すると、サイ
ドメンバ1前端の略延長上に配設したファーストクロス
メンバ6の閉断面内のクラッシュボックス7から効率的
にサイドメンバ1の軸方向への荷重伝達が行われて圧潰
反力が発生し、この圧潰反力により前記クラッシュボッ
クス7が軸方向に座屈変形するが、この際、ファースト
クロスメンバ6の後壁のサイドメンバ1前端との結合部
と、それよりも車幅方向内側の高剛性部9との間に設け
た易変形部13を構成する縦方向のビード13aが車幅
方向に伸び変形するため、前記クラッシュボックス7の
座屈変形がこの高剛性部9の影響を受けることがなく、
該クラッシュボックス7の軸方向の座屈変形がスムーズ
に行われる。
【0038】このクラッシュボックス7の軸方向の座屈
変形に続いてサイドメンバ1が軸方向に変形し、これら
クラッシュボックス7とサイドメンバ1の各軸方向の座
屈変形によってエネルギー吸収が行われる。
【0039】しかも、前述のようにファーストクロスメ
ンバ6の高剛性部はサイドメンバ1の軸線よりも車幅方
向内側に存在しているため、該高剛性部9がサイドメン
バ1の軸線上で潰れ残ることがなく、サイドメンバ1の
潰れストロークを拡大することができる。
【0040】そして、サイドメンバ1の前端部の潰れ変
形の進行と共に、図8に示すように高剛性部9に結合し
たサブフレーム11が衝突荷重Fによって曲げ変形す
る。
【0041】この結果、前記クラッシュボックス7によ
るエネルギー吸収作用、およびサイドメンバ1の潰れス
トロークの増大と相俟ってエネルギー吸収量を高めるこ
とができる。
【0042】ここで、前記衝突物20との前面衝突の際
に、図5に示すようにファーストクロスメンバ6の前面
の高剛性部9を設定した部位のA点が、サイドメンバ1
との結合部の前方延長上の部位のB点よりも先に衝突物
20と接触するため、前記ビード13aにはモーメント
Mが発生して該ビード13aに直ちに変形荷重を作用さ
せて変形させることができるため、図6に示すように前
記クラッシュボックス7の軸方向の座屈変形を安定して
行わせることができる。
【0043】特に、前述のように高剛性部9をファース
トクロスメンバ6の上,下壁に設けるようにすれば、後
壁に設けたこのビード13aの変形が該高剛性部9の剛
性影響を受けないため、該ビード13aの変形がスムー
ズに行われて前記クラッシュボックス7の軸方向の座屈
変形をより安定的に行わせることができる。
【0044】一方、前記クラッシュボックス7はサイド
メンバ1よりも座屈強度が低く設定されているため、図
6,7に示すようにクラッシュボックス7からサイドメ
ンバ1へと座屈変形が荷重作用方向から順序よく行わ
れ、クラッシュボックス7を確実に座屈変形させること
ができる。
【0045】この時、サイドメンバ1の前端とファース
トクロスメンバ6の後壁との結合部には高剛性プレート
8を介装してあるため、このクラッシュボックス7の座
屈変形が該高剛性プレート8で留められて、該クラッシ
ュボックス7の座屈変形作用がサイドメンバ1の前端部
に波及するのが阻止され、この結果、座屈変形がクラッ
シュボックス7から順序よく行われることと相俟って、
サイドメンバ1を前端から安定した潰れモードで軸方向
に座屈変形させることができて効率的なエネルギー吸収
を行わせることができる。
【0046】そして、サイドメンバ1の軸方向の座屈変
形が後側部へ進行した場合、このサイドメンバ1の後側
部はフロントコンパートメントF・Cの骨格メンバの1
つであるストラットハウジング14に対して複数のブラ
ケット部15でのみ接合して、接合ケ所を必要最小限に
抑えてあるため、該ストラットハウジング14との接合
によりサイドメンバ1の後側部が高剛性となることによ
る変形モードへの悪影響を少なくできて、該サイドメン
バ1を前端から後側部にまで安定した潰れモードで座屈
変形させてエネルギー吸収効果を高めることができる。
【0047】前記実施形態ではファーストクロスメンバ
6の易変形部13を縦方向のビード13aで構成してい
るが、図9に示す第2実施形態のように所要の引張荷重
で車幅方向に破断するようにノッチ等を設けた脆弱部と
して構成するようにしてもよい。
【0048】図10は本発明の第3実施形態を示すもの
で、本実施形態にあってはファーストクロスメンバ6の
前壁は車幅方向に直線状に形成して、サイドメンバ1前
端を結合した部位の閉断面前後幅L2 を、高剛性部9を
設定した部位の閉断面前後幅L1 よりも小さく設定(L
2 <L1 )してある。
【0049】従って、この第3実施形態の場合、衝突物
20と前面衝突するとファーストクロスメンバ6の前面
の高剛性部9を設定した部位のA点と、サイドメンバ1
との結合部の前方延長上の部位のB点とが衝突部20に
対して同時に接触するようになるが、前記閉断面前後幅
1 ,L2 の差分によって易変形部13に直ちに曲げ変
形モーメントを発生させて該易変形部13を変形させ、
前記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す分解斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態の組立状態を示す側面
図。
【図3】本発明の第1実施形態におけるストラットハウ
ジングとの接合状態を示す側面図。
【図4】本発明の第1実施形態の前面衝突時の作用を説
明する図2のA−A線に沿う断面説明図。
【図5】本発明の第1実施形態の前面衝突時の作用を説
明する図4と同様の断面説明図。
【図6】本発明の第1実施形態の前面衝突時の作用を説
明する図4と同様の断面説明図。
【図7】本発明の第1実施形態の前面衝突時の作用を説
明する図4と同様の断面説明図。
【図8】本発明の第1実施形態の前面衝突時におけるサ
イドメンバとサブフレームの変形状態を示す側面説明
図。
【図9】本発明の第2実施形態を示す図5と同様の断面
説明図。
【図10】本発明の第3実施形態を示す図4と同様の断
面説明図。
【符号の説明】
F・C フロントコンパートメント 1 サイドメンバ 6 ファーストクロスメンバ 7 クラッシュボックス(エネルギー吸収部材) 8 高剛性プレート 9 高剛性部 11 サブフレーム(他の車体部品) 13 易変形部 14 ストラットハウジング 15 ブラケット部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントコンパートメントの車幅方向両
    側部に配設されて車体前後方向に延在する閉断面構造の
    サイドメンバと、これら左右のサイドメンバの前端に跨
    って結合されて車幅方向に延在する閉断面構造のファー
    ストクロスメンバとを備えた自動車の車体前部構造にお
    いて、 前記ファーストクロスメンバの閉断面内に、前記サイド
    メンバ前端の略延長上にエネルギー吸収部材を配設する
    と共に、 該ファーストクロスメンバの前記サイドメンバ前端との
    結合部よりも車幅方向内側にオフセットした位置に他の
    車体部品を結合する高剛性部を設定し、 かつ、該ファーストクロスメンバのサイドメンバ前端と
    の結合部と、前記高剛性部との間に易変形部を設けたこ
    とを特徴とする自動車の車体前部構造。
  2. 【請求項2】 サイドメンバ前端とファーストクロスメ
    ンバとの結合部に、高剛性プレートを介装したことを特
    徴とする請求項1に記載の自動車の車体前部構造。
  3. 【請求項3】 エネルギー吸収部材をサイドメンバより
    も座屈強度を低くしたことを特徴とする請求項1,2に
    記載の自動車の車体前部構造。
  4. 【請求項4】 ファーストクロスメンバの高剛性部を、
    該ファーストクロスメンバの上,下壁に形成したことを
    特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動車の車体
    前部構造。
  5. 【請求項5】 ファーストクロスメンバ前壁のサイドメ
    ンバとの結合部の前方の壁面位置を、高剛性部を設定し
    た部分の壁面位置よりも後方にオフセットして設定した
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の自動車
    の車体前部構造。
  6. 【請求項6】 ファーストクロスメンバのサイドメンバ
    前端を結合した部位の閉断面前後幅を、高剛性部を設定
    した部位の閉断面前後幅よりも小さく設定したことを特
    徴とする請求項1〜4の何れかに記載の自動車の車体前
    部構造。
  7. 【請求項7】 サイドメンバの後側部を、部分的に形成
    した複数のブラケット部でのみストラットハウジングに
    接合したことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載
    の自動車の車体前部構造。
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