JP2000053017A - 自動車のエネルギー吸収構造 - Google Patents

自動車のエネルギー吸収構造

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JP2000053017A
JP2000053017A JP10221524A JP22152498A JP2000053017A JP 2000053017 A JP2000053017 A JP 2000053017A JP 10221524 A JP10221524 A JP 10221524A JP 22152498 A JP22152498 A JP 22152498A JP 2000053017 A JP2000053017 A JP 2000053017A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フロントサイドフレームの前端部にキャップ状
の衝撃吸収部材を突設固定した構造では、衝突直後の衝
撃が大きくなること、潰れた衝撃吸収部材が積み重なっ
て衝撃吸収ストロークが小さくなること、衝撃吸収部材
の外周壁の全体をエネルギー吸収に有効活用するのが難
しいこと、等の問題がある。 【解決手段】フロントサイドフレーム3の前端に固着の
取付けプレート10にキャップ状の衝撃吸収部材20を
固着し、衝撃吸収部材20は前方程細くなるテーパー状
の外周壁21と連結壁部としてのフランジ23とを有
し、取付けプレート10に外周壁21の後端よりも大き
な開口部11を形成し、衝突時に衝撃吸収部材20の外
周壁21をその後端部分から順々に折り返し状に変形さ
せて開口部11からフロントサイドフレーム3の内部へ
没入させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は自動車のエネルギ
ー吸収構造に関し、特に、衝突時に衝撃吸収部材の外周
壁を車体フレームの内部に折返しながら没入させるよう
にしたエネルギー吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、自動車の衝突エネルギーを吸収
する構造として、車体のフロントサイドフレームの前端
部にプレート部材を固着し、そのプレート部材に前方程
細くなるテーパー状の外周壁を有するバンパーステイ
(衝撃吸収部材)の基端部側を固着し、衝突時、バンパ
ーステイを座屈させることにより、衝突エネルギーを吸
収するエネルギー吸収構造が実用に供されている(例え
ば、特開平7−40858号公報参照)。
【0003】一方、特開平10−7025号公報には、
筒状の第1部材と、第1部材よりも外形が大きく且つ高
強度の筒状の第2部材と、同心状に配置した第1部材の
後端部と第2部材の前端部を部分的に連結するトリガー
部を備え、衝突時、先ずトリガー部を第2部材の内面側
へ変形させることにより、第1部材をトリガー部から曲
げ変形させて第2部材内に侵入させ、衝突エネルギーを
吸収するエネルギー吸収構造が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 特開平7−4085
8号公報のエネルギー吸収構造では、プレート部材にバ
ンパーステイの基端部側全体を支持し固着しているの
で、衝突直後、実施形態に係る図7のエネルギー吸収特
性図の荷重曲線bからも分かるように、バンパーステイ
が略座屈を開始する迄の間に衝突荷重が急激に高くな
り、自動車乗員への衝撃が大きくなるという問題があ
る。
【0005】衝突荷重によりバンパーステイが座屈する
際、外周壁が全体的に崩壊するけれども、外周壁全体が
効果的にエネルギー吸収を行う訳ではなく、外周壁の複
数の崩壊個所の座屈によるエネルギー吸収が生じるた
め、また、バンパーステイの座屈開始後には支持可能な
荷重(又は、衝突荷重に抵抗する力)が極端に低下する
ため、衝突エネルギー吸収性能を十分に高めることが難
しいという問題がある。
【0006】しかも、バンパーステイの座屈した部分は
フレームの前側に塊状に積み重なるため、バンパーステ
イが衝撃吸収ストローク分座屈した後には、エネルギー
吸収機能が殆どなくなり、バンパーステイの長さ(例え
ば、約100mm )よりも短い衝撃吸収ストローク(例え
ば、約80mm)しか確保できなくなるため、エネルギー吸
収性を高めることができないし、衝撃吸収ストロークを
大きくするとバンパーステイが大型化するという問題が
ある。
【0007】一方、特開平10−7025号公報のエネ
ルギー吸収構造では、衝突直後、トリガー部は第2部材
の内面側へ容易に変形するものの、第1部材がストレー
ト状の筒状に構成されているため、実施形態に係る図9
のエネルギー吸収特性図の荷重曲線dからも分かるよう
に、第1部材の一部が第2部材の前端側に積み重なり易
く、衝撃吸収ストロークがバンパーステイの長さ(例え
ば、約100mm )よりも短いストローク(例えば、約87m
m)になり、前記同様エネルギー吸収性を高めることが
難しいという問題がある。
【0008】しかも、第1部材がストレート状の筒状に
構成されているため、第1部材にその長さ方向に対して
傾いた角度で衝突荷重が入力した場合、第2部材に対し
て第1部材が傾き、第1部材が第2筒部材内に円滑に没
入しにくくなり、エネルギー吸収性が低下する虞があ
る。
【0009】本発明の目的は、自動車のエネルギー吸収
構造において、衝突直後の乗員への衝撃を緩和するこ
と、エネルギー吸収性を高めること、衝撃吸収ストロー
クを大きくすること、衝撃吸収部材が機能可能な衝突荷
重入力方向を拡大すること、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】 請求項1の自動車のエ
ネルギー吸収構造は、自動車の衝突エネルギーを吸収す
る構造において、車体フレームの外端部に、外方程細く
なるテーパー状の外周壁とこの外周壁の基端に折曲状に
連なる連結壁部とを有する基端開放状の衝撃吸収部材
を、連結壁部を介して外方へ突出する状態に固着し、前
記車体フレームの外端部に衝撃吸収部材の外周壁の基端
よりも大きな開口部を形成し、衝突時に外周壁を前記開
口部から車体フレームの内部に折返しながら没入させる
ことで、衝突エネルギー吸収を行うように構成したこと
を特徴とするものである。
【0011】このエネルギー吸収構造では、衝突時、衝
撃吸収部材に外方側から衝突荷重が入力すると、外方程
細くなるテーパー状の外周壁にはその外周壁を内方へ曲
げる曲げモーメント(この曲げモーメントは外周壁の基
端側程大きくなる)が作用するとともに、連結壁部にも
曲げモーメントが作用する。衝突後最初に、連結壁部の
曲げ変形を介して外周壁の基端部分が、車体フレームの
開口部から車体フレームの内部へ折り返えし状に座屈変
形し、その座屈変形が外周壁の基端部から外端側へ向か
って連続的に発生し、最終的に衝撃吸収部材の全部が開
口部から車体フレームの内部へ折り返えし状に没入す
る。こうして、衝撃吸収部材の外周壁の全部が確実に塑
性変形して衝突エネルギーが効果的に吸収される。
【0012】衝撃吸収部材の外周壁を外方程細くなるテ
ーパー状に形成し、外周壁の基端に折曲状に連なる連結
壁部を介して衝撃吸収部材を車体フレームに固着し、車
体フレームの外端部に衝撃吸収部材の外周壁の基端より
も大きな開口部を形成したので、衝突直後から連結壁部
と外周壁の基端部分が崩壊し易くなるから、衝突直後の
乗員への衝撃を緩和できる。
【0013】そして、外周壁の基端部分から外端側へ向
かって順々に連続的に座屈変形させていくことができる
から、外周壁の全体を衝突エネルギー吸収に寄与させる
ことができる。外周壁の変形した部分が車体フレームの
外端側に塊状に積み重なることがなく、衝撃吸収部材の
ほぼ全長に等しい衝撃吸収ストロークを確保することが
できるため、エネルギー吸収性を格段に高めることがで
きる。
【0014】外周壁を外方程細くなるテーパー状に形成
したので、衝突時、衝撃吸収部材にその長さ方向に対し
て少々傾いた角度で衝突荷重が入力しても、衝撃吸収部
材の前記の衝撃吸収機能を確保することができる。
【0015】請求項2の自動車のエネルギー吸収構造
は、自動車の衝突エネルギーを吸収する構造において、
車体のフロントサイドフレームの前端部に、前方程細く
なるテーパー状の外周壁とこの外周壁の後端に折曲状に
連なる連結壁部とを有する後端開放状の衝撃吸収部材
を、連結壁部を介して前方へ突出する状態に固着し、前
記フロントサイドフロントの前端部に衝撃吸収部材の外
周壁の後端よりも大きな開口部を形成し、衝突時に外周
壁を前記開口部からフロントサイドフレームの内部に折
返しながら没入させることで、衝突エネルギー吸収を行
うように構成したことを特徴とするものである。
【0016】従って、自動車が正面衝突した場合、請求
項1の作用と同様に、衝突直後の衝撃を抑制して乗員へ
の衝撃を緩和でき、外周壁の全体を衝突エネルギー吸収
に寄与させることができ、衝撃吸収部材の略全長に等し
い衝撃吸収ストロークを確保して衝突エネルギー吸収性
を格段に高めることができる。フロントサイドフレーム
の前端部付近はスペース的に余裕がないが、衝撃吸収部
材の全長を増すことなく、衝撃吸収ストロークを大きく
し得るので非常に有利である。
【0017】請求項3の自動車のエネルギー吸収構造
は、請求項1又は2の発明において、前記衝撃吸収部材
の外端又は前端が閉じられていることを特徴とするもの
である。従って、衝突荷重を衝撃吸収部材の外周壁にほ
ぼ一様に伝達させ、外周壁をほぼ一様に座屈変形させる
ことができる。
【0018】請求項4の自動車のエネルギー吸収構造
は、請求項1又は3の発明において、前記車体フレーム
に衝撃吸収部材を取付ける為の取付けプレートを固着
し、その取付けプレートに前記開口部を形成したことを
特徴とするものである。従って、衝撃吸収部材を取付け
プレートを介して車体フレームの外端部に簡単且つ確実
に取付けることができる。
【0019】請求項5の自動車のエネルギー吸収構造
は、請求項4の発明において、前記取付けプレートの開
口部の内縁部分に、車体フレームの内部側へ折り曲げた
折り曲げフランジ部を設けたことを特徴とするものであ
る。従って、取付けプレートの開口部の内縁部分の強度
を高め、しかも、折り曲げフランジ部により外周壁をガ
イドして車体フレームの内部に円滑に折返して没入させ
ることができる。
【0020】請求項6の自動車のエネルギー吸収構造
は、請求項4又は5の発明において、前記車体フレーム
はフロントサイドフレームであることを特徴とするもの
である。従って、基本的に請求項2とは同様の作用を奏
するうえ、請求項4又は5と同様の作用を奏する。
【0021】請求項7の自動車のエネルギー吸収構造
は、請求項6の発明において、前記衝撃吸収部材の付近
において、フロントサイドフレームにタイダウンフック
を設けたことを特徴とするものである。従って、フロン
トサイドフレームの前端部分は強度が高まり変形しない
部位となり、そのフロントサイドフレームの前端部分の
内部に、外周壁を確実に折返して没入させることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、自動車
の衝突エネルギーを吸収する構造に本発明を適用した場
合の一例である。
【0023】図1〜図5に示すように、自動車1の車体
2は、閉断面フレームである前方開放状のフロントサイ
ドフレーム3と、左右1対のフロントサイドフレーム3
の前端部分を連結するフロントクロスメンバ4を有し、
エネルギー吸収構造として、各フロントサイドフレーム
3の前端部に、フロントサイドフレーム3の閉断面より
も大きな矩形板状の取付けプレート10が固着され、そ
の取付けプレート10に衝撃吸収部材20が取付けられ
ている。
【0024】フロントサイドフレーム3の左右両面の前
端にはブラケット5,6が溶接等で夫々固着され、取付
けプレート10は、その後面部をフロントサイドフレー
ム3及びブラケット5,6の前端面に当接させた状態
で、取付けプレート10のボルト孔10a〜10cとブ
ラケット5,6のボルト孔5a,6b,6cに夫々装着
されるボルト(図示略)により締結されている。
【0025】図2、図3に示すように、フロントサイド
フレーム3の前端部分にはタイダウンフック7が設けら
れ、そのタイダウンフック7にワイヤ(図示略)を引っ
掛けて、例えば、自動車1を牽引できるようになってい
る。尚、タイダウンフック7の上端部分がフロントサイ
ドフレーム3の外面に接合され、更に、中段部分がフロ
ントクロスメンバ4の外側面に接合される。
【0026】ここで、通常、フロントサイドフレーム3
は、衝突時に座屈変形することでエネルギー吸収可能に
構成されるが、フロントサイドフレーム3の前端部分
は、タイダウンフック7の他フロントクロスメンバ4や
ブラケット5,6を固着する関係上強度が高まり変形し
ない部位となるため、フロントサイドフレーム3の前端
部に設けられた衝撃吸収部材20を確実に機能させるこ
とができる。
【0027】取付けプレート10には、その中央部分に
フロントサイドフレーム3の前端の開口よりも小さな開
口部11が形成され、開口部11の内縁部分に、フロン
トサイドフレーム3の内部側(後側)へ少し折り曲げた
折り曲げフランジ部12が設けられている。尚、折り曲
げフランジ部12は取付けプレート10に一体形成され
ているが、取付けプレート10に開口部11だけを形成
し、折り曲げフランジ部12に相当するフランジ部材を
別途固着し設けてもよい。
【0028】衝撃吸収部材20は、前方程細くなるテー
パー状の外周壁21、外周壁21の前端部に繋がり衝撃
吸収部材20の前端を閉じる前壁22、外周壁21の後
端部に折曲状に連なり外側へ広がる環状のフランジ23
(これが、連結壁部に相当する)を一体形成して後端開
放状に構成され、フロントサイドフレーム3の前端部に
前方へ突出する状態に設けられている。
【0029】取付けプレート10の開口部11は、外周
壁21の後端よりも大きく形成され、その開口部11の
前側に外周壁21の後端が位置する状態で、取付けプレ
ート10の前面にフランジ23の後面を溶接して、衝撃
吸収部材20が取付けられている。フランジ23の開口
部11の前側に位置する部分は、取付けプレート10に
当接していないため、衝突荷重が作用したときに曲がり
易い変形促進部23aになっている。
【0030】ここで、例えば、衝撃吸収部材20の前後
長さL=100mm 、厚さt=1.6mm 、外周壁21のテーパ
角度θ=10度、開口11の内縁部から内側へ張り出し
た変形促進部23aの長さβ=5mmに形成されている。
尚、衝撃吸収部材20の前後長さL、厚さt、外周壁2
1のテーパ角度θ、変形促進部23aの長さβは、前記
の値に限定される訳ではないが、変形促進部23aの長
さβは少なくとも5mm位の大きさに設定することが望ま
しい。
【0031】衝突時、衝撃吸収部材20に略正面側から
衝突荷重が入力すると、外周壁21にその外周壁21を
内側へ曲げようとする曲げモーメントが作用し、その曲
げモーメントは後方程大きくなる。そして、フランジ2
3の変形促進部23aにも曲げモーメントが作用する。
衝突直後に、図4に示すように、最初に変形促進部23
aが取付けプレート10の開口部11の内縁側へ変形す
るとともに、この変形促進部23aの変形に連動して、
外周壁21の後端部が座屈変形してフロントサイドフレ
ーム3の内部へ折り返えされていく。このとき、変形促
進部23aと外周壁21の後端部が取付けプレート10
の折り曲げフランジ部12にガイドされる。
【0032】その後、図5に示すように、外周壁21の
全体が、後端側から前端側に向かって順々に連続的に座
屈変形して、開口部11からフロントサイドフレーム3
の内部に折り返し状に変形していき、最終的には、衝撃
吸収部材20の前端が取付けプレート10と一致するよ
うな状態まで崩壊が進行する。
【0033】次に、衝撃吸収部材20のエネルギー吸収
特性について本願発明者等が行った実験の結果につい
て、図6〜図9を参照して説明する。図6、図8は夫々
従来技術におけるエネルギー吸収構造(比較例)、図7
は図6の衝撃吸収部材20Aと衝撃吸収部材20のエネ
ルギー吸収特性の線図、図9は図8の衝撃吸収部材20
Bと衝撃吸収部材20のエネルギー吸収特性の線図であ
る。図7、図9の横軸は衝撃吸収部材の変形量(潰れ
量)、縦軸は衝撃吸収部材に作用する衝突荷重を示す。
【0034】図6のエネルギー吸収構造は、前記衝撃吸
収部材20と同じ構造の衝撃吸収部材20A(外周壁2
1A、前壁22A、フランジ23Aを有する)を、フロ
ントサイドフレーム3の前端部に固着の開口部を形成し
ていない取付けプレート30に前方突出状に取付けたも
のである。
【0035】図6のエネルギー吸収構造では、図7の荷
重曲線bに示すように、衝突直後、衝撃吸収部材20A
が座屈を開始する迄の間に衝突荷重が 100KN近くまで
急激に高くなり、その後、衝撃吸収部材20Aの座屈崩
壊が始まると、衝突荷重が40KN以下に低下し維持され
る。衝撃吸収部材20Aの座屈した部分は取付けプレー
ト30の前側に塊状に積み重なるため、衝撃吸収ストロ
ークは約80mmしか確保できず、変形量が約80mmを越える
とエネルギー吸収機能が殆どなくなり、衝突荷重が著し
く上昇する。
【0036】一方、本案のエネルギー吸収構造では、図
7の荷重曲線aに示すように、衝突直後、衝撃吸収部材
20が変形を開始する迄の間に衝突荷重が70KN以下に
抑えられ、その外周壁21の座屈崩壊の開始後にも衝突
荷重があまり低下せず約50〜60KNに維持される。しか
も、衝撃吸収部材20はフロントサイドフレーム3の内
部に折返しながら没入するため、衝撃吸収ストロークは
略衝撃吸収部材20の長さ分の 100mm確保することがで
き、変形量が 100mm近くになる迄衝突荷重が約50〜60K
Nに維持される。
【0037】つまり、本案のエネルギー吸収構造では、
図6のエネルギー吸収構造に比べると、衝突直後の衝撃
を緩和でき、図の面積(A+B−α)に相当する分だけ
エネルギー吸収性能が向上する。
【0038】次に、図8のエネルギー吸収構造は、円筒
状の外周壁35と前壁36とフランジ37を有する衝撃
吸収部材20Bを、フロントサイドフレーム3の前端部
に固着の前記取付けプレート10と同様の取付けプレー
ト10B(開口部11B,折り曲げフランジ部12Bを
有する)に前方突出状に取付けたものである。
【0039】図8のエネルギー吸収構造では、図9の荷
重曲線dに示すように、衝撃吸収部材20Bの変形量が
約15mm〜40mmのとき衝撃荷重は60KN前後で略一定に維
持されるが、衝撃吸収部材20Bの変形量が約43mm〜80
mmのとき衝撃荷重がかなり低下し、しかも、変形量が約
80mmを越えると衝突荷重が急激に上昇してエネルギー吸
収機能が殆どなくなり、衝撃吸収ストロークは約87mmし
か確保することができない。
【0040】つまり、本案のエネルギー吸収構造では、
図8のエネルギー吸収構造に比べると、エネルギー吸収
量が、略斜線で示した面積D,Fと逆斜線で示した面積
C,Eの差(D+F−C−E)の分だけ多くなる。特
に、エネルギー吸収ストロークの増加による面積F分が
大きいため、エネルギー吸収性能が大幅に高まる。尚、
図9の荷重曲線cは図7の荷重曲線aと若干異なるが、
これは構造等が若干異なる為である。
【0041】このように、上記エネルギー吸収構造によ
れば、前方開放状のフロントサイドフレーム3の前端部
に、取付けプレート10を介して、前方程細くなるテー
パー状の外周壁21とフランジ23とを有する後端開放
状の衝撃吸収部材20を、フランジ23を介して前方へ
突出する状態に設け、取付けプレート10に衝撃吸収部
材20の外周壁21の後端よりも大きな開口部11を形
成したので、衝突直後の最初に外周壁21の後端部とフ
ランジ23の変形促進部12aを開口部11側へ変形さ
せ、その後、外周壁21の全体を、その後端部から順々
に前方へ向かって座屈変形させて、開口部11からフロ
ントサイドフレーム3の内部にその後端部から前方へ向
かって順々に折返しながら没入させることができる。
【0042】その結果、衝突直後に衝突荷重が急激に高
くなるのを抑制し、乗員への衝撃を緩和できるととも
に、外周壁21の全体をエネルギー吸収に寄与させるこ
とができ、しかも、外周壁21の変形した部分がフロン
トサイドフレーム3の前側に塊状に積み重なることがな
く、衝撃吸収部材20の略全長L分の衝撃吸収ストロー
クを確保できるため、エネルギー吸収性を格段に高める
ことができる。
【0043】しかも、外周壁21を前方程細くなるテー
パー状に形成したので、衝突時、衝撃吸収部材20にそ
の長さ方向に対して傾いた方向から衝突荷重が入力して
も、その傾き角度が所定角度以下の場合には、外周壁2
1をフロントサイドフレーム3の内部に確実に没入させ
ることができ、衝撃吸収部材20が機能可能な衝突荷重
入力方向を拡大することができる。衝撃吸収部材20の
前端が前壁22により閉じられているので、衝突荷重を
衝撃吸収部材20の外周壁にほぼ一様に伝達させ、外周
壁21をほぼ一様に座屈変形させることができる。
【0044】フロントサイドフレーム3に取付けプレー
ト10を固着し、その取付けプレート10に開口部11
を形成したので、衝撃吸収部材20を取付けプレート1
0を介してフロントサイドフレーム3に簡単且つ確実に
取付けることができ、しかも、取付けプレート10の開
口部11の内縁部分に、フロントサイドフレーム3の内
部側へ折り曲げた折り曲げフランジ部12を設けたの
で、その内縁部分の強度を高めるとともに、折り曲げフ
ランジ部12により、外周壁11をガイドしてフロント
サイドフレーム3の内部に円滑に折返して没入させるこ
とができる。
【0045】衝撃吸収部材20の付近において、フロン
トサイドフレーム3にタイダウンフック7を設けたの
で、フロントサイドフレーム3の前端部分は強度が高ま
り変形しない部位となり、そのフロントサイドフレーム
3の前端部分の内部に、外周壁21を確実に折返して没
入させることができるようになる。尚、前記実施形態で
は、衝撃吸収部材20の外周壁21を断面角筒状に構成
したが、外周壁を断面円筒状に構成してもよい。
【0046】尚、前記実施形態のエネルギー吸収構造は
一例を示すものに過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲において種々の変更を付加し、前記フロントサイドフ
レーム以外の車体フレームの外端部(例えば、リヤサイ
ドフレームの後端部等)に衝撃吸収部材20を固着した
構造のエネルギー吸収構造にも本発明を同様に適用する
ことができる。
【0047】
【発明の効果】 請求項1の自動車のエネルギー吸収構
造によれば、前記の作用の欄で説明したように、衝突直
後から連結壁部と外周壁の基端部分が崩壊し易くなるか
ら、衝突直後の乗員への衝撃を緩和できる。そして、外
周壁の基端部分から外端側へ向かって順々に連続的に座
屈変形させていくことができるから、外周壁の全体を衝
突エネルギー吸収に寄与させることができる。
【0048】外周壁の変形した部分が車体フレームの外
端側に塊状に積み重なることがなく、衝撃吸収部材のほ
ぼ全長に等しい衝撃吸収ストロークを確保することがで
きるため、エネルギー吸収性を格段に高めることができ
る。外周壁を外方程細くなるテーパー状に形成したの
で、衝突時、衝撃吸収部材にその長さ方向に対して少々
傾いた角度で衝突荷重が入力しても、衝撃吸収部材の前
記の衝撃吸収機能を確保することができる。
【0049】請求項2の自動車のエネルギー吸収構造に
よれば、基本的に請求項1と同様の効果が得られるう
え、自動車の正面衝突時の衝突エネルギーを吸収できる
エネルギー吸収構造がえられる。特に、フロントサイド
フレームの前端部付近はスペース的に余裕がないが、衝
撃吸収部材の全長を増すことなく、衝撃吸収ストローク
を大きくし得るので非常に有利である。
【0050】請求項3の自動車のエネルギー吸収構造に
よれば、請求項1又は2と同様の効果を奏するが、衝撃
吸収部材の外端又は前端が閉じられているので、衝突荷
重を衝撃吸収部材の外周壁にほぼ一様に伝達させ、外周
壁をほぼ一様に座屈変形させることができる。
【0051】請求項4の自動車のエネルギー吸収構造に
よれば、請求項1又は3と同様の効果を奏するが、車体
フレームに衝撃吸収部材を取付ける為の取付けプレート
を固着し、その取付けプレートに前記開口部を形成した
ので、衝撃吸収部材を取付けプレートを介して車体フレ
ームの外端部に簡単且つ確実に取付けることができ、し
かも、衝撃吸収部材のエネルギー吸収機能を確保するこ
とができる。
【0052】請求項5の自動車のエネルギー吸収構造に
よれば、請求項4と同様の効果を奏するが、取付けプレ
ートの開口部の内縁部分に、車体フレームの内部側へ折
り曲げた折り曲げフランジ部を設けたので、取付けプレ
ートの開口部の内縁部分の強度を高めるとともに、折り
曲げフランジ部により外周壁をガイドして車体フレーム
の内部にスムースに折返して没入させることができる。
【0053】請求項6の自動車のエネルギー吸収構造に
よれば、請求項2と同様の効果を奏する上、請求項4又
は5と同様の効果を奏する。
【0054】請求項7の自動車のエネルギー吸収構造に
よれば、請求項6と同様の効果を奏するが、衝撃吸収部
材の付近において、フロントサイドフレームにタイダウ
ンフックを設けたので、フロントサイドフレームの前端
部分は強度が高まり変形しない部位となり、そのフロン
トサイドフレームの前端部分の内部に、外周壁を確実に
折返して没入させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車体右側のフロントサ
イドフレームとその衝撃吸収部材の分解斜視図である。
【図2】前記フロントサイドフレームとエネルギー吸収
構造の斜視図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】エネルギー吸収構造(衝突直後状態)の縦断面
図である。
【図5】エネルギー吸収構造(衝突後座屈変形途中状
態)の縦断面図である。
【図6】従来技術におけるエネルギー吸収構造の縦断面
図である。
【図7】図3と図6のエネルギー吸収構造のエネルギー
吸収特性図である。
【図8】従来技術におけるエネルギー吸収構造の縦断面
図である。
【図9】図3と図9のエネルギー吸収構造のエネルギー
吸収特性図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体 3 フロントサイドフレーム 7 タイダウンフック 10 取付けプレート 11 開口部 12 折り曲げフランジ部 20 衝撃吸収部材 21 外周壁 23 フランジ 23a 変形促進部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の衝突エネルギーを吸収する構造
    において、 車体フレームの外端部に、外方程細くなるテーパー状の
    外周壁とこの外周壁の基端に折曲状に連なる連結壁部と
    を有する基端開放状の衝撃吸収部材を、連結壁部を介し
    て外方へ突出する状態に固着し、前記車体フレームの外
    端部に衝撃吸収部材の外周壁の基端よりも大きな開口部
    を形成し、 衝突時に外周壁を前記開口部から車体フレームの内部に
    折返しながら没入させることで、衝突エネルギー吸収を
    行うように構成したことを特徴とする自動車のエネルギ
    ー吸収構造。
  2. 【請求項2】 自動車の衝突エネルギーを吸収する構造
    において、 車体のフロントサイドフレームの前端部に、前方程細く
    なるテーパー状の外周壁とこの外周壁の後端に折曲状に
    連なる連結壁部とを有する後端開放状の衝撃吸収部材
    を、連結壁部を介して前方へ突出する状態に固着し、前
    記フロントサイドフロントの前端部に衝撃吸収部材の外
    周壁の後端よりも大きな開口部を形成し、 衝突時に外周壁を前記開口部からフロントサイドフレー
    ムの内部に折返しながら没入させることで、衝突エネル
    ギー吸収を行うように構成したことを特徴とする自動車
    のエネルギー吸収構造。
  3. 【請求項3】 前記衝撃吸収部材の外端又は前端が閉じ
    られていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自
    動車のエネルギー吸収構造
  4. 【請求項4】 前記車体フレームに衝撃吸収部材を取付
    ける為の取付けプレートを固着し、その取付けプレート
    に前記開口部を形成したことを特徴とする請求項1又は
    3に記載の自動車のエネルギー吸収構造。
  5. 【請求項5】 前記取付けプレートの開口部の内縁部分
    に、車体フレームの内部側へ折り曲げた折り曲げフラン
    ジ部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の自動車
    のエネルギー吸収構造。
  6. 【請求項6】 前記車体フレームはフロントサイドフレ
    ームであることを特徴とする請求項4又は5に記載の自
    動車のエネルギー吸収構造。
  7. 【請求項7】 前記衝撃吸収部材の付近において、フロ
    ントサイドフレームにタイダウンフックを設けたことを
    特徴とする請求項6に記載の自動車のエネルギー吸収構
    造。
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