JP2002343339A - 洗浄機構を備える電池の電解液注液装置と洗浄方法 - Google Patents

洗浄機構を備える電池の電解液注液装置と洗浄方法

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JP2002343339A
JP2002343339A JP2001142477A JP2001142477A JP2002343339A JP 2002343339 A JP2002343339 A JP 2002343339A JP 2001142477 A JP2001142477 A JP 2001142477A JP 2001142477 A JP2001142477 A JP 2001142477A JP 2002343339 A JP2002343339 A JP 2002343339A
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injection nozzle
liquid
electrolyte
nozzle
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Takahiro Kubo
崇浩 久保
和久 ▲桑▼野
Kazuhisa Kuwano
Norihiro Hayashi
憲洋 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたって、正確な充填量で電解液を
注液する。 【解決手段】 電解液注液装置は、外装缶15に設けて
いる注液孔15Aに連結して、外装缶15に電解液を注
液する注液ノズル1と、この注液ノズル1に定量の電解
液を供給する注液機構2と、注液ノズル1が脱着できる
ように連結される洗浄孔3Aを開口している洗浄部3
と、注液ノズル1に洗浄液を供給する洗浄液供給機構4
とを備える。この電解液注液装置は、注液ノズル1を外
装缶15に連結する状態で、注液機構2が注液ノズル1
を介して外装缶15に電解液を注液する。さらに、電解
液注液装置は、注液ノズル1を洗浄部3の洗浄孔3Aに
連結する状態で、洗浄液供給機構4が注液ノズル1に洗
浄液を供給して、注液ノズル1を洗浄している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池の外装缶に電
解液を充填する電解液注液装置と、この電解液注液装置
の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電池は、正負一対の電極板を入れている
外装缶に電解液を充填している。電解液は、電池の製造
工程において、外装缶に充填される。電解液は、正確な
量を計量して充填することが大切である。電解液の充填
量の誤差が、電池性能を低下させるからである。電池
は、外装缶に電極板を挿入した後、電解液を充填して製
作される。電極板は、電解液を外装缶に速やかに充填す
るのを難しくする。最近の電池は、とくに電解液の充填
が難しくなっている。それは、電池性能を向上するため
に、外装缶に極めて高い密度の電極板を押し込んでいる
からである。この電池は、電解液を電極の微細な隙間に
浸透させるのに時間がかかる。この構造の電池は、速や
かに電解液を定量充填するために、注液ノズルを使用し
て電解液が充填される。注液ノズルは、外装缶に設けた
注液孔に連結して電解液を注液する。この構造の電解液
注液装置は、注液ノズルを液漏れしないように注液孔に
連結して、速やかに注液できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造の電解液注液装置は、長時間にわたって電解液を正確
に定量充填するのが難しい。それは、電解液が結晶化し
て、注液ノズルと注液孔との連結部に付着するからであ
る。結晶化した析出物は、注液ノズルと注液孔のシール
漏れの原因となる。シール漏れは、電解液を連結部から
漏れさせて、電解液の充填量を狂わせる。したがって、
時間が経過するにしたがって、電解液の充填量が変動し
やすく、製造される電池性能を低下させる恐れがあるた
め、現在は人手により定期的な洗浄作業を行っている。
【0004】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、長期間にわたって、正確な充填量で電解液を注液で
きる洗浄機構を備える電池の電解液注液装置と洗浄方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電解液注液装置
は、外装缶15に設けている注液孔15Aに連結して、
外装缶15に電解液を注液する注液ノズル1と、この注
液ノズル1に定量の電解液を供給する注液機構2と、注
液ノズル1が脱着できるように連結される洗浄孔3Aを
開口している洗浄部3と、注液ノズル1に洗浄液を供給
する洗浄液供給機構4とを備える。この電解液注液装置
は、注液ノズル1を外装缶15に連結する状態で、注液
機構2が注液ノズル1を介して外装缶15に電解液を注
液する。さらに、電解液注液装置は、注液ノズル1を洗
浄部3の洗浄孔3Aに連結する状態で、洗浄液供給機構
4が注液ノズル1に洗浄液を供給して、注液ノズル1を
洗浄している。
【0006】洗浄液供給機構4は、洗浄部3から注液ノ
ズル1に洗浄液を供給して、注液ノズル1を洗浄するこ
とができる。さらに、洗浄液供給機構4は、注液ノズル
1に洗浄液を繰り返し循環させて、注液ノズル1を洗浄
することができる。洗浄部3の洗浄孔3Aは、外装缶1
5の注液孔15Aの位置に移動させて、注液ノズル1に
連結することができる。
【0007】電解液注液装置は、注液ノズル1を外装缶
15に連結する状態で、外装缶15内の空気を吸引して
排気する排気機構を注液ノズル1に連結して、注液ノズ
ル1を洗浄部3の洗浄孔3Aに連結する状態で、排気機
構で洗浄液を吸引することができる。排気機構は、洗浄
液の吸引路にフロート弁10を連結して、吸引される洗
浄液でフロート弁10のフロートを浮上させて閉弁する
ことができる。さらに、電解液注液装置は、注液ノズル
1にガスの圧送機構を連結して、注液ノズル1を洗浄部
3の洗浄孔3Aに連結する状態で、圧送機構でガスを圧
送して注液ノズル1に吸入される洗浄液を排出すること
ができる。
【0008】注液機構2は、好ましくは、注液ノズル1
を連結している電解液容器5と、この電解液容器5に電
解液を供給する補液ノズル6とを備える。補液ノズル6
は、中心に電解液を噴射する電解液口6Aと、この電解
液口6Aの周囲から洗浄液を噴射する洗浄液口6Bとを
開口している二重構造のノズルとすることができる。
【0009】本発明の洗浄方法は、電池14の外装缶1
5の注液孔15Aに注液ノズル1を連結して、電池14
の外装缶15に電解液を注液する電解液注液装置の注液
ノズル1を洗浄する。この洗浄方法は、電解液注液装置
の注液ノズル1に、溶媒タイプの洗浄液を供給して注液
ノズル1を洗浄した後、注液ノズル1を洗浄した溶媒タ
イプの洗浄液を気体流で気化させて除去する。
【0010】本発明の洗浄方法は、注液ノズル1を吸引
して溶媒タイプの洗浄液を通過させて洗浄した後、注液
ノズル1に加圧気体を供給して溶媒タイプの洗浄液を除
去することができる。さらに、本発明の洗浄方法は、電
解液注液装置の注液ノズル1に洗浄液を繰り返し循環さ
せて注液ノズル1を洗浄することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための電解液注液装置と洗浄方
法を例示するものであって、本発明は電解液注液装置と
洗浄方法を下記に特定しない。
【0012】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0013】図1と図2に示す電解液注液装置は、電池
14の外装缶15に設けている注液孔15Aに連結し
て、外装缶15に電解液を注液する注液ノズル1と、こ
の注液ノズル1に定量の電解液を供給する注液機構2
と、注液ノズル1が脱着できるように連結される洗浄孔
3Aを開口している洗浄部3と、注液ノズル1に洗浄液
を供給する洗浄液供給機構4とを備える。
【0014】注液機構2は、注液ノズル1を連結してい
る電解液容器5と、この電解液容器5に電解液を供給す
る補液ノズル6と、補液ノズル6に定量の電解液を供給
する定量吐出ポンプ7と、この定量吐出ポンプ7の吸入
側を連結している電解液タンク8とを備える。
【0015】電解液容器5は、補液ノズル6から電解液
を供給するために上部を開口しており、内部には弁機構
を内蔵している。補液ノズル6から電解液が供給される
とき、弁機構は閉弁され、注液ノズル1を外装缶15に
連結する状態で弁機構を開弁して、供給される電解液を
注液ノズル1から外装缶15に供給する。
【0016】補液ノズル6は、定量吐出ポンプ7から供
給される電解液を、電解液容器5の開口部に供給する位
置に配設されている。補液ノズル6は、電解液が結晶化
して表面に付着する。結晶化した電解液は、電解液の噴
射方向をずらせて、電解液容器5の開口部に正確に供給
できなくする。補液ノズル6は、結晶化して付着する析
出物を除去する構造を有する。図3は、補液ノズル6の
断面図を示す。この補液ノズル6は、電解液を噴射して
電解液容器5に供給する電解液口6Aを中心に開口して
おり、この電解液口6Aの周囲に、洗浄液を噴射する洗
浄液口6Bを開口して、二重構造としている。電解液
は、電解液口6Aから噴射されて電解液容器5に供給さ
れる。洗浄液口6Bは洗浄液を噴射して、電解液口6A
の周囲に付着する電解液の析出物を除去して洗浄する。
【0017】定量吐出ポンプ7は、電解液タンク8の電
解液を吸入して、定量の電解液を補液ノズル6に供給す
る。定量吐出ポンプ7は、外装缶15に充填される量の
電解液を、1回あるいは複数回に分けて補液ノズル6に
供給する。
【0018】さらに、この図の電解液注液装置は、電解
液をより速やかに外装缶15に注液するために、真空加
圧ポンプ9を電解液容器5に連結している。真空加圧ポ
ンプ9は、外装缶15の空気を排気する排気機構と、洗
浄液を電解液容器5から強制的に排出する圧送機構とに
併用される。真空加圧ポンプ9は、フロート弁10を介
して電解液容器5に連結される。この排気機構に使用さ
れる真空加圧ポンプ9は、注液ノズル1を電池14の外
装缶15に連結する状態で、外装缶15内の空気を吸引
して排気する。この排気機構は、注液ノズル1と電解液
容器5に洗浄液を供給する機構に併用される。図2に示
すように、注液ノズル1を洗浄部3の洗浄孔3Aに連結
する状態で、排気機構が電解液容器5の空気を排気する
と、洗浄液が注液ノズル1と電解液容器5に吸入される
からである。
【0019】フロート弁10は、洗浄液が吸入されると
フロート10Aが浮上して閉弁される。洗浄液が排出さ
れてフロート10Aが降下すると開弁される。フロート
弁10は、真空加圧ポンプ9に洗浄液が吸入されるのを
阻止する。真空加圧ポンプ9が洗浄液を吸入して、フロ
ート弁10まで洗浄液が吸入されると、フロート弁10
が洗浄液で閉弁されるからである。このように、排気機
構が洗浄液を注液ノズル1と電解液容器5に吸入する電
解液注液装置は、洗浄液を注液ノズル1と電解液容器5
に強制的に移送するポンプを必要としない。
【0020】さらに、圧送機構に併用される真空加圧ポ
ンプ9は、洗浄液を電解液容器5と注液ノズル1から排
出するのに使用される。真空加圧ポンプ9は、注液ノズ
ル1を洗浄部3の洗浄孔3Aに連結する状態で、空気を
圧送して電解液容器5と注液ノズル1に吸入された洗浄
液を排出する。さらに、真空加圧ポンプ9は、乾燥空気
等のガスを送風することにより、洗浄液を気化させて、
電解液容器5と注液ノズル1から完全に除去することが
できる。とくに、溶媒タイプの洗浄液は、真空加圧ポン
プ9で速やかに気化して除去できる。また、圧送機構
は、注液ノズル1を外装缶15の注液孔15Aに連結す
る状態で、電解液容器5を加圧して、電解液をより速や
かに外装缶15に注液することもできる。真空加圧ポン
プ9が電解液容器5に空気を供給すると、フロート弁1
0は開弁して空気を通過させる。空気でフロート10A
が押し下げられると共に、洗浄液が排出されるとフロー
ト10Aが降下して開弁状態となるからである。ただ、
電解液容器と注液ノズルに吸入された洗浄液は、空気で
圧送して排出することなく、吸引して排出することも、
重力によって自然排出することもできる。
【0021】注液ノズル1と電解液容器5を洗浄する洗
浄部3は、上面に洗浄孔3Aを開口している。洗浄部3
は、移動機構(図示せず)に連結されている。移動機構
は、注液ノズル1を洗浄するとき、洗浄孔3Aを外装缶
15の注液孔15Aの位置に移動させる。さらに、洗浄
部3は、内部に洗浄液を通過させる中空部を設けてお
り、この中空部を、ホース12を介して洗浄液タンク1
1に連結している。
【0022】洗浄液供給機構4は、洗浄部3の洗浄孔3
Aを注液ノズル1に連結する状態で、洗浄液を注液ノズ
ル1から電解液容器5に供給する。図の装置は、外装缶
15の空気を排気する排気機構を洗浄液供給機構4に併
用する。さらに、図の装置は、補液ノズル6にも洗浄液
を供給して洗浄しているが、補液ノズル6には別に設け
た洗浄液ポンプ13で洗浄液を供給する。排気機構であ
る真空加圧ポンプ9は、注液ノズル1を洗浄孔3Aに連
結する状態で、電解液容器5の空気を排気して、洗浄液
を注液ノズル1から電解液容器5に吸入する。ただ、洗
浄液供給機構は、ポンプで洗浄液を注液ノズルから電解
液容器に供給することができる。また、洗浄液タンクを
密閉構造として、タンクに加圧空気を圧入して洗浄液を
注液ノズルから電解液容器に供給する機構も使用でき
る。
【0023】洗浄液供給機構4によって洗浄部3から注
液ノズル1に供給される洗浄液は、好ましくは、洗浄部
3と電解液容器5との間を繰り返し循環させて注液ノズ
ル1を洗浄する。注液ノズル1から電解液容器5に吸入
されて注液ノズル1を洗浄した洗浄液は、注液ノズル1
から洗浄部3に排出されるときに、再び注液ノズル1を
洗浄する。洗浄液供給機構4は、この動作を繰り返すこ
とによって、効率よく注液ノズル1を洗浄できる。さら
に、この洗浄方法は、注液ノズル1等を洗浄した洗浄液
を洗浄液タンク11に環流させて再利用することができ
る。ただ、洗浄部から電解液容器に吸入された洗浄液
は、再び注液ノズルを通過させることなく、別の排出路
を設けて電解液容器から排出することもできる。
【0024】さらに、洗浄液供給機構4は、洗浄部3の
洗浄孔3Aを注液ノズル1に連結する状態で、補液ノズ
ル6から電解液容器5に洗浄液を供給することもでき
る。この洗浄液供給機構4は、洗浄液ポンプ13を駆動
して、洗浄液タンク11から補液ノズル6に洗浄液を供
給する。補液ノズル6から電解液容器5に供給される洗
浄液は、注液ノズル1を通過して洗浄部3へ排出され
る。この洗浄方法は、洗浄液を、洗浄液タンク11→洗
浄液ポンプ13→補液ノズル6→電解液容器5→注液ノ
ズル1→洗浄部3→洗浄液タンク11の順に循環させて
洗浄する。したがって、補液ノズル6と注液ノズル1を
同時に洗浄できる特長がある。とくに、この洗浄方法
は、電解液容器5の弁機構を開弁した状態で洗浄液ポン
プ13を駆動すると、連続して洗浄液を供給できるの
で、補液ノズル6と注液ノズル1とを短時間で効率よく
洗浄できる。
【0025】以上のように、注液ノズル1を洗浄部3の
洗浄孔3Aに連結した状態で、洗浄液を繰り返し循環さ
せる洗浄方法は、短時間で効果よく洗浄できると共に、
洗浄液を再利用することにより、洗浄に要するコストを
低減して歩留まりを上げることができる。さらに、洗浄
液を閉経路で循環させるので、洗浄液が経路外へ漏れる
のを確実に防止して、液漏れに起因する二次的な汚れを
有効に防止できる特長もある。
【0026】洗浄液タンク11に蓄えられる洗浄液に
は、溶媒タイプのものが使用される。速やかに気化させ
て、注液ノズル1等に残存する洗浄液を短時間で完全に
除去するためである。溶媒タイプの洗浄液は、洗浄した
後、空気等のガスを送風して、注液ノズル1や電解液容
器5に残存する洗浄液を気化させて完全に除去できる。
溶媒タイプの洗浄液には、電池の電解液に含まれる溶媒
が最適である。万一少量残存しても、電池14に悪い影
響を与えないからである。リチウムイオン二次電池の外
装缶に電解液を充填する装置は、洗浄液として、たとえ
ば炭酸ジエチルを使用する。
【0027】さらに、溶媒タイプの洗浄液は、注液ノズ
ル1や補液ノズル6に析出する析出物を速やかに除去す
る効果もある。それは、注液ノズル1や補液ノズル6に
付着する析出物が、電解液に溶解していた溶質が結晶化
したものであるからである。このため、溶媒タイプの洗
浄液は、付着する析出物を溶解しながら速やかに除去で
きる。洗浄液に溶解される析出物は、洗浄液が通過する
経路に残存することなく除去される。このように、析出
物を溶解できる溶媒タイプの洗浄液は、洗浄液を再利用
して洗浄する方法に、より有効に使用できる。
【0028】以上の電解液注液装置は、以下のようにし
て電池14の外装缶15に電解液を供給する。 (1) 注液ノズル1の下端が、電池14の外装缶15の
注液孔15Aに連結される。注液孔15Aは、図示しな
い移動機構でもって、電池14の外装缶15を注液ノズ
ル1の下方に移動させて、注液ノズル1に連結される。
注液ノズル1は、注液孔15Aに気密に連結される。注
液ノズル1は、Oリング(図示せず)でもって、注液孔
15Aに気密に連結される。 (2) 排気機構である真空加圧ポンプ9を運転して、外
装缶15の空気が排気される。真空加圧ポンプ9は、外
装缶15→電解液容器5→フロート弁10を通過させて
外装缶15の空気を排気する。この状態で外装缶15の
内部は負圧になる。このとき、電解液容器5は、内蔵し
ている弁機構で気密に閉塞されている。気密に閉塞され
る電解液容器5は、注液ノズル1とフロート弁10に連
結される。 (3) 定量吐出ポンプ7が、一定量の電解液を補液ノズ
ル6に供給する。補液ノズル6は、供給される電解液を
電解液容器5に供給する。電解液容器5に供給された電
解液は、電解液容器5に内蔵される弁機構が開弁され
て、注液ノズル1に供給される。注液ノズル1に供給さ
れる電解液は、負圧になっている外装缶15に吸入され
る。 (4) 電解液容器5の電解液が外装缶15に吸入される
と、電解液容器5の弁機構を閉弁して、外装缶15を注
液ノズル1から分離して取り出す。その後、(1)〜(4)の
工程で、次々と外装缶15に電解液を定量供給する。
【0029】複数の外装缶15に電解液を供給して、所
定の時間が経過すると、以下のようにして注液ノズル1
と電解液容器5と補液ノズル6を洗浄する。 (1) 外装缶15に代わって洗浄部3を注液ノズル1の
下に移動させて、洗浄孔3Aを注液ノズル1の下端に連
結する。注液ノズル1は、Oリング(図示せず)を介し
て洗浄孔3Aに気密に連結される。 (2) この状態で、真空加圧ポンプ9が排気機構として
運転されると電解液容器5の空気が排気される。電解液
容器5の弁機構は閉弁状態に保持されて、電解液容器5
は気密に閉塞される。この状態になると、洗浄液タンク
11の洗浄液は、洗浄部3→洗浄孔3A→注液ノズル1
→電解液容器5→フロート弁10の順番に供給される。
フロート弁10は、洗浄液が吸入されると、フロート1
0Aが浮いて閉弁される。この状態になると、洗浄液の
吸入が停止される。この工程で、洗浄液は、注液ノズル
1と電解液容器5を通過してこれ等を洗浄する。フロー
ト弁10が閉弁されると真空加圧ポンプ9の運転を停止
する。
【0030】(3) 洗浄液ポンプ13を運転して、洗浄
液を補液ノズル6に供給する。洗浄液は補液ノズル6を
洗浄して電解液容器5に供給される。電解液容器5に内
蔵される弁機構を開弁して、補液ノズル6から供給され
る洗浄液を内部に流入し、その後、弁機構を閉弁する。 (4) 真空加圧ポンプ9を圧送機構として運転すると、
フロート弁10から電解液容器5に吸入された洗浄液
が、注液ノズル1と洗浄部3を通過して洗浄液タンク1
1に流入される。その後、フロート弁10と電解液容器
5と注液ノズル1の内部に洗浄液が残らないように、真
空加圧ポンプ9を所定の時間運転する。真空加圧ポンプ
9から圧送される空気は、フロート弁10と電解液容器
5と注液ノズル1を通過し、内部に残存する洗浄液を気
化させて完全に除去する。
【0031】以上の工程で、注液ノズル1と電解液容器
5と補液ノズル6とが洗浄される。その後、洗浄部3を
注液ノズル1から離し、注液ノズル1に外装缶15を連
結して電解液の注液を再開する。
【0032】
【発明の効果】本発明の電解液注液装置は、長期間にわ
たって、正確な充填量で電解液を注液できる特長があ
る。それは、本発明の電解液注液装置が、外装缶に設け
ている注液孔に連結して電解液を注液する注液ノズル
を、独特の洗浄機構で洗浄しているからである。本発明
の電解液注液装置は、注液ノズルを外装缶に連結する状
態で、注液機構で注液ノズルを介して外装缶に電解液を
注液しており、さらに、注液ノズルを洗浄部の洗浄孔に
連結する状態で、洗浄液供給機構で注液ノズルに洗浄液
を供給して注液ノズルを洗浄している。このため、注液
ノズルを理想的に洗浄して、電解液の結晶化した析出物
等を除去でき、注液ノズルと注液孔との連結部のシール
漏れを有効に防止できる。したがって、本発明の電解液
注液装置は、長時間にわたって電解液の充填量を変動さ
せることなく、正確に定量充填できる。
【0033】さらに、本発明の電解液注液装置の洗浄方
法は、電解液注液装置の注液ノズルに、溶媒タイプの洗
浄液を供給して注液ノズルを洗浄した後、注液ノズルを
洗浄した溶媒タイプの洗浄液を気体流で気化させて除去
するので、注液ノズル等に残存する洗浄液を確実に除去
できる特長がある。このため、この洗浄方法は、洗浄し
た直後であっても、注液ノズルから正確な充填量で電解
液を注液できる。
【0034】以上のように、本発明の電解液注液装置と
洗浄方法は、人手による定期的な洗浄作業を行うことな
く、極めて能率良く注液ノズルを洗浄できる。したがっ
て、製造される電池の性能を低下させることなく、電解
液の充填作業の効率化を促進して製造コストを低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の電解液注液装置を示す概略構
成図
【図2】図1に示す電解液注液装置の注液ノズルを洗浄
する状態を示す概略構成図
【図3】図1に示す電解液注液装置の補液ノズルの拡大
断面図
【符号の説明】
1…注液ノズル 2…注液機構 3…洗浄部 3A…洗浄孔 4…洗浄液供給機構 5…電解液容器 6…補液ノズル 6A…電解液口 6
B…洗浄液口 7…定量吐出ポンプ 8…電解液タンク 9…真空加圧ポンプ 10…フロート弁 10A…フロート 11…洗浄液タンク 12…ホース 13…洗浄液ポンプ 14…電池 15…外装缶 15A…注液孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 憲洋 徳島県徳島市新浜本町2丁目3番63号 阿 波エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5H023 AS01 AS10 BB03 BB05 BB10 CC01 CC11 CC16 CC21 CC22 CC23 CC24 DD00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装缶(15)に設けている注液孔(15A)に
    連結して、外装缶(15)に電解液を注液する注液ノズル
    (1)と、この注液ノズル(1)に定量の電解液を供給する注
    液機構(2)と、前記注液ノズル(1)が脱着できるように連
    結される洗浄孔(3A)を開口している洗浄部(3)と、注液
    ノズル(1)に洗浄液を供給する洗浄液供給機構(4)とを備
    え、 注液ノズル(1)を外装缶(15)に連結する状態で、注液機
    構(2)が注液ノズル(1)を介して外装缶(15)に電解液を注
    液し、 注液ノズル(1)を洗浄部(3)の洗浄孔(3A)に連結する状態
    で、洗浄液供給機構(4)が注液ノズル(1)に洗浄液を供給
    して、注液ノズル(1)を洗浄するようにしてなる洗浄機
    構を備える電池の電解液注液装置。
  2. 【請求項2】 洗浄液供給機構(4)が、洗浄部(3)から注
    液ノズル(1)に洗浄液を供給して、注液ノズル(1)を洗浄
    するようにしてなる請求項1に記載される洗浄機構を備
    える電池の電解液注液装置。
  3. 【請求項3】 洗浄液供給機構(4)が注液ノズル(1)に洗
    浄液を繰り返し循環させて、注液ノズル(1)を洗浄する
    ようにしてなる請求項1に記載される洗浄機構を備える
    電池の電解液注液装置。
  4. 【請求項4】 洗浄部(3)の洗浄孔(3A)が、外装缶(15)
    の注液孔(15A)の位置に移動して注液ノズル(1)を連結し
    て洗浄する請求項1に記載される洗浄機構を備える電池
    の電解液注液装置。
  5. 【請求項5】 注液ノズル(1)を外装缶(15)に連結する
    状態で、外装缶(15)内の空気を吸引して排気する排気機
    構を注液ノズル(1)に連結しており、注液ノズル(1)を洗
    浄部(3)の洗浄孔(3A)に連結する状態で排気機構が洗浄
    液を吸引する請求項1に記載される洗浄機構を備える電
    池の電解液注液装置。
  6. 【請求項6】 排気機構が、洗浄液の吸引路にフロート
    弁(10)を連結しており、吸引される洗浄液がフロート弁
    (10)のフロート(10A)を浮上させて閉弁する請求項5に
    記載される洗浄機構を備える電池の電解液注液装置。
  7. 【請求項7】 注液ノズル(1)にガスの圧送機構を連結
    しており、注液ノズル(1)を洗浄部(3)の洗浄孔(3A)に連
    結する状態で、圧送機構がガスを圧送して注液ノズル
    (1)に吸入される洗浄液を排出する請求項1に記載され
    る洗浄機構を備える電池の電解液注液装置。
  8. 【請求項8】 注液機構(2)が、注液ノズル(1)を連結し
    ている電解液容器(5)と、この電解液容器(5)に電解液を
    供給する補液ノズル(6)とを備えており、補液ノズル(6)
    が中心に電解液を噴射する電解液口(6A)と、この電解液
    口(6A)の周囲から洗浄液を噴射する洗浄液口(6B)とを開
    口している二重構造のノズルである請求項1に記載され
    る洗浄機構を備える電池の電解液注液装置。
  9. 【請求項9】 電池(14)の外装缶(15)の注液孔(15A)に
    注液ノズル(1)を連結して、電池(14)の外装缶(15)に電
    解液を注液する電解液注液装置の注液ノズル(1)を洗浄
    する方法であって、 電解液注液装置の注液ノズル(1)に、溶媒タイプの洗浄
    液を供給して注液ノズル(1)を洗浄した後、気体流で注
    液ノズル(1)を洗浄した溶媒タイプの洗浄液を気化させ
    て除去する電池の電解液注液装置の洗浄方法。
  10. 【請求項10】 注液ノズル(1)を吸引して溶媒タイプ
    の洗浄液を通過させて洗浄し、その後、注液ノズル(1)
    に加圧気体を供給して溶媒タイプの洗浄液を除去する請
    求項9に記載される電池の電解液注液装置の洗浄方法。
  11. 【請求項11】 電解液注液装置の注液ノズル(1)に洗
    浄液を繰り返し循環させて注液ノズル(1)を洗浄する請
    求項9に記載される電池の電解液注液装置の洗浄方法。
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