JP2005019272A - 制御弁式鉛蓄電池の安全弁室の洗浄方法及び洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】段部10やネジ部22などの複雑な凹凸がある安全弁室11の内側に付着したミスト21を容易に除去する洗浄装置を提供する。
【解決手段】アタッチメント1を二重構造をし、その側面にはスリット9を形成し、下部吸引口7と上部吸引口6が形成し、中央部分には洗浄用の水15を噴射するノズル2を装着する。そして、減圧をしながら真空ポンプ20を運転することによって、空気はスリット9から吸い込まれ、ノズル2から噴射した洗浄用の水15は、アタッチメント1の下部吸引口7及び上部吸引口6から吸い込んで安全弁室11の内側を洗浄する。
【選択図】 図1
【解決手段】アタッチメント1を二重構造をし、その側面にはスリット9を形成し、下部吸引口7と上部吸引口6が形成し、中央部分には洗浄用の水15を噴射するノズル2を装着する。そして、減圧をしながら真空ポンプ20を運転することによって、空気はスリット9から吸い込まれ、ノズル2から噴射した洗浄用の水15は、アタッチメント1の下部吸引口7及び上部吸引口6から吸い込んで安全弁室11の内側を洗浄する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電槽化成をした制御弁式鉛蓄電池の安全弁室に付着した、希硫酸ミストの洗浄方法及び洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
制御弁式鉛蓄電池は、コスト低減を目的として、主に電槽化成によって製造されている。すなわち、図3(a)に示されるように、キャップ形安全弁14を装着しない状態で充電し、電槽化成をするものである。そして、電槽化成時には、希硫酸電解液のミスト21が、安全弁筒12を通して外部に飛散して、安全弁室11の内側の底部28やネジ部25などに付着する。
【0003】
従来は、安全弁室11の内側に付着したミスト21は、出願人が知る限りにおいて、作業者が湿らせた布などでていねいに拭き取って除去していた。そして、安全弁筒12にキャップ形安全弁14を上方から装着した後に、ネジの切ってある上蓋13を螺合させて制御弁式鉛蓄電池を製造していた(図3(c))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、安全弁室11にはオスネジ部26の切ってある上蓋13と螺合させる構造上、段部10やネジ部25を有している。すなわち、安全弁室11の内側には複雑な凹凸があるために、安全弁室11の内側に付着したミスト21を湿らせた布などを用いても、完全に除去するのが困難であった。また、この除去作業は、きわめて手間のかかる作業であった。
【0005】
そして、この除去作業が不十分であると、安全弁室11の内側に付着したミスト21がやがて外部に染み出すことによって、制御弁式鉛蓄電池を使用する機器を腐食させるという問題点があった。
【0006】
本発明の目的は、上記した問題点の解決を目的とするものであり、安全弁室11の内側に付着したミスト21を容易に、且つ、完全に除去することができる洗浄方法及び洗浄装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明は、アタッチメントに装着されているノズルから、洗浄水を噴射させるとともに、アタッチメントに形成されているスリットから空気を吸い込んで安全弁室の内側を洗浄する。そして、洗浄後の水と空気とを同時に吸引して排出することによって、安全弁室の内側に付着したミストを除去することを特徴としている。
【0008】
すなわち、請求項1の発明は、アタッチメントを用い、洗浄液を噴射しながら減圧状態で吸引して洗浄をする制御弁式鉛蓄電池の安全弁室の洗浄方法であって、前記アタッチメントは二重構造をしており、該アタッチメントの側面にはスリットが形成されており、該アタッチメントの下部には吸引口が形成されており、該アタッチメントの中央部分には洗浄液を噴射するノズルが装着されており、大気中の空気は前記スリットから吸い込まれ、前記ノズルから噴射した洗浄液は、前記アタッチメントの前記吸引口から吸い込まれることによって前記安全弁室の内側を洗浄することを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、アタッチメントを用い、洗浄液を噴射しながら減圧状態で吸引して洗浄をする制御弁式鉛蓄電池の安全弁室の洗浄装置であって、前記アタッチメントは二重構造をしており、該アタッチメントの側面にはスリットが形成されており、該アタッチメントの下部には吸引口が形成されており、該アタッチメントの中央部分には洗浄液を噴射するノズルが装着されており、大気中の空気は前記スリットから吸い込まれ、前記ノズルから噴射した洗浄液は、前記アタッチメントの前記吸引口から吸い込まれることによって前記安全弁室の内側を洗浄することを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、吸引口は、前記アタッチメントの底部に形成されている下部吸引口と、該下部吸引口よりも上部に形成されている上部吸引口で構成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3の発明において、スリットの一部は、1個又は複数個のOリングで覆われていることを特徴としている。
【0012】
【実施例】
本発明に係わる制御弁式鉛蓄電池の安全弁室の内側に付着した、希硫酸電解液のミストを除去するための洗浄方法及び洗浄装置について、図1〜4を用いて詳細に説明する。
【0013】
1.洗浄装置システムの概要
図4に、本発明に係わる洗浄装置システムの使用状況の概略図を示す。すなわち、水タンク21に蓄えられている洗浄用の水を、送水ポンプ22を用いて、流量調節バルブ23でその流量を調整する。流量を調整した洗浄用の水は、アタッチメント1を介して希硫酸電解液であるミスト24が付着している安全弁室11に供給して、この内側部分を洗浄するものである。
【0014】
洗浄後の廃液は、後述するスルット9からの空気とともに、通常使用されている真空ポンプ20を用いて吸引し、気−液分離槽19で水分を分離する。
【0015】
2.アタッチメント部分の構造及び動作状態
図1、図2及び図3を用いて、本発明に係わる洗浄装置のアタッチメント1及び洗浄方法について説明する。本発明に係わる洗浄装置のアタッチメント1の外側部分は樹脂製であり、中空であり、二重構造をした略筒形状をしている。そして、その内側の中央部分には、洗浄用の水15を噴射するために金属製のノズル2が装着されている(図3−(b))。
【0016】
アタッチメント1の樹脂製部分の下部には、下部吸引口7を有しており、該下部吸引口7はノズル2から噴射された洗浄後の水15を吸い上げる部分である。また、下部吸引口7よりもやや上部には、上部吸引口6が形成されており、同様にノズル2から噴射された洗浄後の水15を吸い上げる部分である。
【0017】
なお、図1〜3に示す本実施例では、下部吸引口7と上部吸引口6の2段の吸引口を設けているが、小形の安全弁室11の場合には、下部吸引口7又は上部吸引口6の一方のみとすることができ、大形の安全弁室11の場合には、吸引口の段数をさらに追加して設けることもできる。加えて、安全弁室11の底部28にミスト24が付着しやすい場合には、下部吸引口7の径を大きくしたり、その数を増やすことができる。一方、安全弁室11のネジ25にミスト24が付着しやすい場合には、上部吸引口6の径を大きくしたり、その数を増やすことができる。
【0018】
アタッチメント1の上部吸引口6よりもやや上部の側面には、スリット9が形成されており、該スリット9からは後述するように大気中の空気16が吸引される(図1、2)。ここで、スリット9を、上部吸引口6よりも上部に配置することによって、洗浄後の水15がアタッチメント1の外部に漏れることもない。
【0019】
ここで、本実施例では、図1及び図2に示すように、スリット9の略中央部分を囲むようにOリング5bを嵌合させている。このような構造にすることによって、アタッチメント1をコンパクトな構造にできる。加えて、鉛蓄電池の機種や必要に応じて、Oリング5bの数を2個又は3個にすることによって、スリット9の部分から吸引される空気量を容易に調整することもできる。
【0020】
そして、アタッチメント1を鉛蓄電池18の蓋27の上方から押圧した状態で当接させて、Oリング5bを加圧することによって、当接部で密閉されるようにした(図3(b))。ここで、洗浄時には真空ポンプ20を作動させながら、減圧状態で運転するために、蓋27とアタッチメント1との間やスリット9の部分から、洗浄用の水15が外部に漏れることはない。
【0021】
ノズル2の先端部の周囲は、一段細くなっている構造をしており、細くなっている部分には溝が形成されており、該溝にはOリング5aが嵌合されている。そして、ノズル2の先端部の一段細くなっている部分は、安全弁筒12の内側に挿入されて嵌合され、この嵌合部分はOリング5aでシールされるようにした(図3(b))。したがって、ノズル2から噴射された洗浄用の水15が、安全弁筒12の内側に流れ込むこともない。
【0022】
ノズル2から噴射された洗浄用の水15は、二重構造をしたアタッチメント1の内側の面と、安全弁筒12の外側の面との隙間部分を通って、その一部は下部吸引口7から、残りは上部吸引口6より吸い込まれる。この際に、上述したように真空ポンプ20を運転して、アタッチメント1の内側を減圧状態とし、スリット9から空気17も同時に吸い込まれるようにした。
【0023】
すなわち、安全弁室11の底部28に付着したミスト24は、下部吸引口7から洗浄用の水15とともに吸い込まれ、安全弁室11のネジ部25や段部10に付着したミスト24は、上部吸引口6から洗浄用の水15とともに吸い込まれる(図3(b))。したがって、段部10やネジ部22などの複雑な凹凸がある安全弁室11の内側に付着したミスト21を容易に除去することができる。
【0024】
そして、安全弁室11を洗浄した鉛蓄電池は、従来と同様に安全弁筒12にキャップ形安全弁14を装着した後、ネジの切ってある上蓋13を螺合させて制御弁式鉛蓄電池を製造する(図3(c))。
【0025】
【発明の効果】
上述したように、本発明に係わる洗浄方法及び洗浄装置を用いると、段部10やネジ部22を有しており、複雑な凹凸がある安全弁室11の内側に付着したミスト21を容易に除去することができるために優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる洗浄装置のアタッチメント部分の要部断面概略図である。
【図2】本発明に係わる洗浄装置のアタッチメント部分の要部斜視図である。
【図3】本発明に係わる洗浄装置の使用状況を示す概略図である。
【図4】本発明に係わる洗浄装置システムの使用状況を示す概略図である。
【符号の説明】
1:アタッチメント、2:ノズル、3:給水チューブ、4:排水チューブ、
5a、b:Oリング、6:上部吸引口、7:下部吸引口、8:ノズル装着部、
9:スリット、10:段部、11:安全弁室、12:安全弁筒、13:上蓋、
14:キャップ形安全弁、15:水、16:空気、17:水・空気、
18:鉛蓄電池、19:気−液分離槽、20:真空ポンプ、21:水タンク、
22:送水ポンプ、23:流量調節バルブ、24:ミスト、25:ネジ部、
26:オスネジ部、27:蓋、28:底部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電槽化成をした制御弁式鉛蓄電池の安全弁室に付着した、希硫酸ミストの洗浄方法及び洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
制御弁式鉛蓄電池は、コスト低減を目的として、主に電槽化成によって製造されている。すなわち、図3(a)に示されるように、キャップ形安全弁14を装着しない状態で充電し、電槽化成をするものである。そして、電槽化成時には、希硫酸電解液のミスト21が、安全弁筒12を通して外部に飛散して、安全弁室11の内側の底部28やネジ部25などに付着する。
【0003】
従来は、安全弁室11の内側に付着したミスト21は、出願人が知る限りにおいて、作業者が湿らせた布などでていねいに拭き取って除去していた。そして、安全弁筒12にキャップ形安全弁14を上方から装着した後に、ネジの切ってある上蓋13を螺合させて制御弁式鉛蓄電池を製造していた(図3(c))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、安全弁室11にはオスネジ部26の切ってある上蓋13と螺合させる構造上、段部10やネジ部25を有している。すなわち、安全弁室11の内側には複雑な凹凸があるために、安全弁室11の内側に付着したミスト21を湿らせた布などを用いても、完全に除去するのが困難であった。また、この除去作業は、きわめて手間のかかる作業であった。
【0005】
そして、この除去作業が不十分であると、安全弁室11の内側に付着したミスト21がやがて外部に染み出すことによって、制御弁式鉛蓄電池を使用する機器を腐食させるという問題点があった。
【0006】
本発明の目的は、上記した問題点の解決を目的とするものであり、安全弁室11の内側に付着したミスト21を容易に、且つ、完全に除去することができる洗浄方法及び洗浄装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明は、アタッチメントに装着されているノズルから、洗浄水を噴射させるとともに、アタッチメントに形成されているスリットから空気を吸い込んで安全弁室の内側を洗浄する。そして、洗浄後の水と空気とを同時に吸引して排出することによって、安全弁室の内側に付着したミストを除去することを特徴としている。
【0008】
すなわち、請求項1の発明は、アタッチメントを用い、洗浄液を噴射しながら減圧状態で吸引して洗浄をする制御弁式鉛蓄電池の安全弁室の洗浄方法であって、前記アタッチメントは二重構造をしており、該アタッチメントの側面にはスリットが形成されており、該アタッチメントの下部には吸引口が形成されており、該アタッチメントの中央部分には洗浄液を噴射するノズルが装着されており、大気中の空気は前記スリットから吸い込まれ、前記ノズルから噴射した洗浄液は、前記アタッチメントの前記吸引口から吸い込まれることによって前記安全弁室の内側を洗浄することを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、アタッチメントを用い、洗浄液を噴射しながら減圧状態で吸引して洗浄をする制御弁式鉛蓄電池の安全弁室の洗浄装置であって、前記アタッチメントは二重構造をしており、該アタッチメントの側面にはスリットが形成されており、該アタッチメントの下部には吸引口が形成されており、該アタッチメントの中央部分には洗浄液を噴射するノズルが装着されており、大気中の空気は前記スリットから吸い込まれ、前記ノズルから噴射した洗浄液は、前記アタッチメントの前記吸引口から吸い込まれることによって前記安全弁室の内側を洗浄することを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、吸引口は、前記アタッチメントの底部に形成されている下部吸引口と、該下部吸引口よりも上部に形成されている上部吸引口で構成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3の発明において、スリットの一部は、1個又は複数個のOリングで覆われていることを特徴としている。
【0012】
【実施例】
本発明に係わる制御弁式鉛蓄電池の安全弁室の内側に付着した、希硫酸電解液のミストを除去するための洗浄方法及び洗浄装置について、図1〜4を用いて詳細に説明する。
【0013】
1.洗浄装置システムの概要
図4に、本発明に係わる洗浄装置システムの使用状況の概略図を示す。すなわち、水タンク21に蓄えられている洗浄用の水を、送水ポンプ22を用いて、流量調節バルブ23でその流量を調整する。流量を調整した洗浄用の水は、アタッチメント1を介して希硫酸電解液であるミスト24が付着している安全弁室11に供給して、この内側部分を洗浄するものである。
【0014】
洗浄後の廃液は、後述するスルット9からの空気とともに、通常使用されている真空ポンプ20を用いて吸引し、気−液分離槽19で水分を分離する。
【0015】
2.アタッチメント部分の構造及び動作状態
図1、図2及び図3を用いて、本発明に係わる洗浄装置のアタッチメント1及び洗浄方法について説明する。本発明に係わる洗浄装置のアタッチメント1の外側部分は樹脂製であり、中空であり、二重構造をした略筒形状をしている。そして、その内側の中央部分には、洗浄用の水15を噴射するために金属製のノズル2が装着されている(図3−(b))。
【0016】
アタッチメント1の樹脂製部分の下部には、下部吸引口7を有しており、該下部吸引口7はノズル2から噴射された洗浄後の水15を吸い上げる部分である。また、下部吸引口7よりもやや上部には、上部吸引口6が形成されており、同様にノズル2から噴射された洗浄後の水15を吸い上げる部分である。
【0017】
なお、図1〜3に示す本実施例では、下部吸引口7と上部吸引口6の2段の吸引口を設けているが、小形の安全弁室11の場合には、下部吸引口7又は上部吸引口6の一方のみとすることができ、大形の安全弁室11の場合には、吸引口の段数をさらに追加して設けることもできる。加えて、安全弁室11の底部28にミスト24が付着しやすい場合には、下部吸引口7の径を大きくしたり、その数を増やすことができる。一方、安全弁室11のネジ25にミスト24が付着しやすい場合には、上部吸引口6の径を大きくしたり、その数を増やすことができる。
【0018】
アタッチメント1の上部吸引口6よりもやや上部の側面には、スリット9が形成されており、該スリット9からは後述するように大気中の空気16が吸引される(図1、2)。ここで、スリット9を、上部吸引口6よりも上部に配置することによって、洗浄後の水15がアタッチメント1の外部に漏れることもない。
【0019】
ここで、本実施例では、図1及び図2に示すように、スリット9の略中央部分を囲むようにOリング5bを嵌合させている。このような構造にすることによって、アタッチメント1をコンパクトな構造にできる。加えて、鉛蓄電池の機種や必要に応じて、Oリング5bの数を2個又は3個にすることによって、スリット9の部分から吸引される空気量を容易に調整することもできる。
【0020】
そして、アタッチメント1を鉛蓄電池18の蓋27の上方から押圧した状態で当接させて、Oリング5bを加圧することによって、当接部で密閉されるようにした(図3(b))。ここで、洗浄時には真空ポンプ20を作動させながら、減圧状態で運転するために、蓋27とアタッチメント1との間やスリット9の部分から、洗浄用の水15が外部に漏れることはない。
【0021】
ノズル2の先端部の周囲は、一段細くなっている構造をしており、細くなっている部分には溝が形成されており、該溝にはOリング5aが嵌合されている。そして、ノズル2の先端部の一段細くなっている部分は、安全弁筒12の内側に挿入されて嵌合され、この嵌合部分はOリング5aでシールされるようにした(図3(b))。したがって、ノズル2から噴射された洗浄用の水15が、安全弁筒12の内側に流れ込むこともない。
【0022】
ノズル2から噴射された洗浄用の水15は、二重構造をしたアタッチメント1の内側の面と、安全弁筒12の外側の面との隙間部分を通って、その一部は下部吸引口7から、残りは上部吸引口6より吸い込まれる。この際に、上述したように真空ポンプ20を運転して、アタッチメント1の内側を減圧状態とし、スリット9から空気17も同時に吸い込まれるようにした。
【0023】
すなわち、安全弁室11の底部28に付着したミスト24は、下部吸引口7から洗浄用の水15とともに吸い込まれ、安全弁室11のネジ部25や段部10に付着したミスト24は、上部吸引口6から洗浄用の水15とともに吸い込まれる(図3(b))。したがって、段部10やネジ部22などの複雑な凹凸がある安全弁室11の内側に付着したミスト21を容易に除去することができる。
【0024】
そして、安全弁室11を洗浄した鉛蓄電池は、従来と同様に安全弁筒12にキャップ形安全弁14を装着した後、ネジの切ってある上蓋13を螺合させて制御弁式鉛蓄電池を製造する(図3(c))。
【0025】
【発明の効果】
上述したように、本発明に係わる洗浄方法及び洗浄装置を用いると、段部10やネジ部22を有しており、複雑な凹凸がある安全弁室11の内側に付着したミスト21を容易に除去することができるために優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる洗浄装置のアタッチメント部分の要部断面概略図である。
【図2】本発明に係わる洗浄装置のアタッチメント部分の要部斜視図である。
【図3】本発明に係わる洗浄装置の使用状況を示す概略図である。
【図4】本発明に係わる洗浄装置システムの使用状況を示す概略図である。
【符号の説明】
1:アタッチメント、2:ノズル、3:給水チューブ、4:排水チューブ、
5a、b:Oリング、6:上部吸引口、7:下部吸引口、8:ノズル装着部、
9:スリット、10:段部、11:安全弁室、12:安全弁筒、13:上蓋、
14:キャップ形安全弁、15:水、16:空気、17:水・空気、
18:鉛蓄電池、19:気−液分離槽、20:真空ポンプ、21:水タンク、
22:送水ポンプ、23:流量調節バルブ、24:ミスト、25:ネジ部、
26:オスネジ部、27:蓋、28:底部
Claims (4)
- アタッチメントを用い、洗浄液を噴射しながら減圧状態で吸引して洗浄をする制御弁式鉛蓄電池の安全弁室の洗浄方法であって、前記アタッチメントは二重構造をしており、該アタッチメントの側面にはスリットが形成されており、該アタッチメントの下部には吸引口が形成されており、該アタッチメントの中央部分には洗浄液を噴射するノズルが装着されており、大気中の空気は前記スリットから吸い込まれ、前記ノズルから噴射した洗浄液は、前記アタッチメントの前記吸引口から吸い込まれることによって前記安全弁室の内側を洗浄することを特徴とする安全弁室の洗浄方法。
- アタッチメントを用い、洗浄液を噴射しながら減圧状態で吸引して洗浄をする制御弁式鉛蓄電池の安全弁室の洗浄装置であって、前記アタッチメントは二重構造をしており、該アタッチメントの側面にはスリットが形成されており、該アタッチメントの下部には吸引口が形成されており、該アタッチメントの中央部分には洗浄液を噴射するノズルが装着されており、大気中の空気は前記スリットから吸い込まれ、前記ノズルから噴射した洗浄液は、前記アタッチメントの前記吸引口から吸い込まれることによって前記安全弁室の内側を洗浄することを特徴とする安全弁室の洗浄装置。
- 前記吸引口は、前記アタッチメントの底部に形成されている下部吸引口と、該下部吸引口よりも上部に形成されている上部吸引口で構成されていることを特徴とする請求項2記載の安全弁室の洗浄装置。
- 前記スリットの一部は、1個又は複数個のOリングで覆われていることを特徴とする請求項2又は3記載の安全弁室の洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003184002A JP2005019272A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 制御弁式鉛蓄電池の安全弁室の洗浄方法及び洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003184002A JP2005019272A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 制御弁式鉛蓄電池の安全弁室の洗浄方法及び洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005019272A true JP2005019272A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34183903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003184002A Pending JP2005019272A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 制御弁式鉛蓄電池の安全弁室の洗浄方法及び洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005019272A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100857525B1 (ko) | 2007-08-31 | 2008-09-08 | 중앙대학교 산학협력단 | 미세 오염물 흡입장치 |
KR101223560B1 (ko) | 2010-06-24 | 2013-01-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 이차 전지 캔의 이물질 제거 장치 |
CN104314883A (zh) * | 2014-09-27 | 2015-01-28 | 芜湖新兴铸管有限责任公司 | 蒸汽喷射泵内壁清理装置 |
CN104324918A (zh) * | 2014-09-27 | 2015-02-04 | 芜湖新兴铸管有限责任公司 | 一种蒸汽喷射泵内壁清理装置的清洗方法 |
CN113926777A (zh) * | 2021-10-22 | 2022-01-14 | 肥城新华印刷有限公司 | 一种生产车间内加湿正负压清洗装置 |
-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003184002A patent/JP2005019272A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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