JP2002341382A - 液晶用マトリクス基板およびその製造方法 - Google Patents

液晶用マトリクス基板およびその製造方法

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JP2002341382A JP2001151126A JP2001151126A JP2002341382A JP 2002341382 A JP2002341382 A JP 2002341382A JP 2001151126 A JP2001151126 A JP 2001151126A JP 2001151126 A JP2001151126 A JP 2001151126A JP 2002341382 A JP2002341382 A JP 2002341382A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TFTアクティブマトリクス基板などの製造
工程で用いるフォトマスク使用数を低減することができ
る液晶用マトリクス基板の製造方法を提供する。 【解決手段】 ガラス基板1上に2枚のフォトマスクを
用いてTFTアクティブマトリクス回路を形成し、その
上に表面が平坦な電気絶縁膜であるアクリル系樹脂膜1
0を形成する。その上にレジスト層11を形成し、露光
量を調整したマスクでハーフトーン露光を施し、エッチ
ングによりコンタクトホール領域にマトリクス回路に達
する貫通孔を形成し、アッシングして貫通孔を除く画素
電極形成領域に凹所10aを形成する。その表面を覆う
ように透明導電膜12を形成し、その上に平坦化膜13
を形成し、貫通孔および凹所以外の領域のアクリル系樹
脂膜10が露出するまで全面エッチングすることで画素
電極12aをパターニングし、コンタクトホール加工と
画素電極パターニングを1枚のフォトマスクで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置を形
成するための液晶用マトリクス基板の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から液晶表示装置としては、薄膜ト
ランジスタ(TFT:Thin FilmTransistor)をスイッ
チング素子に用いる、アクティブマトリクス型液晶表示
装置が広く用いられている。TFTをスイッチング素子
とするアクティブマトリクス型液晶表示装置において
は、透明なガラス基板の表面にTFTアクティブマトリ
クス回路を形成したTFTアレイ基板を使用する。TF
Tアクティブマトリクス型液晶表示装置の低消費電力化
および高輝度化を図る上で、液晶セルの光透過率を改善
する必要がある。そのためにはTFTアレイ基板の開口
率を向上することが必要である。開口率向上の手段とし
ては、液晶セルに電界を与えるための画素電極を平坦な
保護膜上に形成し、ゲート電極と画素電極とを立体的に
オーバーラップさせる方式が知られている。この方式で
は80%を超える高開口率が実現されている。
【0003】図9〜図14の(a)から(p)に、この
ような高開口率アクティブマトリクス基板の製造プロセ
スを模式的な断面構成として示す。図9〜図14は、走
査用のゲート電極配線とデータ用のソース電極配線とが
交差するG−S交差部、スイッチング素子であるTFT
素子部、画素部および周辺回路に設けられる端子部を製
造する過程を、断面構成で表している。
【0004】図9(a)は、ガラス基板21の表面全体
にゲート電極膜22を成膜した状態を示す断面図であ
る。ゲート電極膜22は、スパッタリング法などによっ
て、クロム(Cr),アルミニウム(Al),タンタル
(Ta)などの金属膜として形成する。
【0005】図9(b)は、ゲート電極膜22の上にフ
ォトレジストを均一に塗布した後、1枚目のフォトマス
クを用いてレジストパターン23を形成した状態を示
す。
【0006】図9(c)は、レジストパターン23を利
用してエッチングを行い、ゲート電極膜22をパターニ
ングした状態を示す。
【0007】図10(d)は、レジストパターン23を
除去した後、ゲート絶縁膜24,第1半導体層25およ
び第2半導体層26の3層をプラズマCVD法やスパッ
タリング法などで連続積層成膜した状態を示す。ゲート
絶縁膜24は、たとえば窒化シリコン(SiNx)膜な
どで形成する。第1半導体層25は、アモルファスシリ
コン(a−Si)膜で形成する。第2半導体層26は、
n型不純物を高濃度にドープしたシリコン(n+−S
i)膜で形成する。
【0008】図10(e)は、一旦全面にフォトレジス
トを塗布した後、2枚目のフォトマスクを用いてレジス
トパターン27を形成した状態を示す。レジストパター
ン27を形成するのはTFT素子部のみであり、G−S
交差部、画素部および端子部には形成しない。
【0009】図10(f)は、レジストパターン27を
用いてエッチングを行い、第1半導体層25および第2
半導体層26の2層を島状にパターニングした状態を示
す。なお、本従来例ではG−S交差部に第1半導体層2
5および第2半導体層26の2層積層膜が存在しないよ
うに島状パターニングを行っているが、素子特性上はG
−S交差部に第1半導体層25および第2半導体層26
の2層積層膜が存在しても差し支えはない。
【0010】図11(g)は、レジストパターン27を
除去した後、全面にソース・ドレイン電極膜28を成膜
した状態を示す。ソース・ドレイン電極膜28は、スパ
ッタリング法などによって、クロム,アルミニウム,タ
ンタルなどの金属膜として形成する。
【0011】図11(h)は、一旦全面にフォトレジス
トを塗布した後、3枚目のフォトマスクを用いてレジス
トパターン29を形成した状態を示す。レジストパター
ン29は、G−S交差部とTFT素子部とに形成する
が、TFT素子部のチャネル部分には形成しない。
【0012】図11(i)は、レジストパターン29を
用いてエッチングを行った状態を示す。チャネル部分に
はレジストパターン29が形成されていないので、ソー
ス・ドレイン電極膜28および第2半導体層26が除去
され、ソース・ドレイン電極分離パターニングが行われ
る。さらに第1半導体層25も部分的にエッチングさ
れ、チャネル部の厚みを調整するチャネルエッチング加
工が行われる。
【0013】図12(j)は、図11(i)でソース・
ドレイン電極分離パターニングおよびチャネルエッチン
グ加工が行われた後、レジストパターン29を除去した
状態を示す。
【0014】図12(k)は、パッシベーション膜30
をスパッタリング法などによって全面に形成した状態を
示す。パッシベーション膜30は、たとえば窒化シリコ
ン(SiNx)などで形成された保護膜である。
【0015】図12(l)は、感光性アクリル系樹脂膜
31を平坦化のために塗布した状態を示す。
【0016】図13(m)は、4枚目のフォトマスクを
用いて、感光性アクリル系樹脂膜31をパターニングし
た状態を示す。このパターニングでは、感光性アクリル
系樹脂膜31に、部分的にパッシベーション膜30に達
する貫通孔を形成する。
【0017】図13(n)は、パターニングした感光性
アクリル系樹脂膜31をマスクとしてパッシベーション
膜30をエッチングし、感光性アクリル系樹脂膜31の
表面から、ソース・ドレイン電極膜28のうちでソース
電極と分離したドレイン電極に到達するコンタクトホー
ルを形成した状態を示す。このとき同時に、端子部にお
いても、感光性アクリル系樹脂膜31の表面から、ゲー
ト配線に到達する端子取出し孔が形成される。また、図
には示していないが、ソース端子部においても同様に、
感光性アクリル系樹脂膜31の表面から、ソース配線に
到達する端子取出し孔が形成される。
【0018】図13(o)は、全面に透明導電膜32を
スパッタリング法などによって形成し、コンタクトホー
ルおよび各端子部に透明導電材を充填した状態を示す。
なお、透明導電膜32には酸化インジウム錫(ITO:
Indium Tin Oxide)や酸化錫(SnO2)が用いられ
る。
【0019】図14(p)は、図13(o)で感光性ア
クリル系樹脂膜31の表面全体に形成した透明導電膜3
2を、5枚目のフォトマスクを用いてパターニングし、
画素電極を形成した状態を示す。TFT素子部において
画素電極は、感光性アクリル系樹脂膜31によってゲー
ト電極膜22と立体的にオーバーラップして形成させる
ことができるので、高開口率アクティブマトリクス基板
34が形成される。
【0020】以上述べた高開口率アクティブマトリクス
基板34の製造工程では、(b),(e),(h),
(m)および(p)の各工程で合計5枚のフォトマスク
を使用する。このように、TFTアクティブマトリクス
基板は、何枚ものフォトマスクを用い、フォトリソグラ
フィのプロセスによる微細パターニングを繰り返して製
造されている。このため、プロセス時間の長時間化や製
造歩留まりの低下の要因となっている。
【0021】このような問題を解消して、液晶表示装置
の生産性、製造歩留まりの向上およびコストダウンを図
る観点から、フォトマスクの使用数の削減、すなわちフ
ォトリソグラフィプロセスの削減が検討されている。
【0022】TFTアクティブマトリクス基板の製造工
程で、フォトマスクの使用数を減少させることに関する
先行技術としては、たとえば特開平5−303111号
公報を挙げることができる。この先行技術では、ゲート
電極を、画素電極用と同時に成膜するITO透明電極膜
を下地として電解メッキで形成し、フォトプロセスを用
いることなくゲート電極膜のパターニングを行い、TF
Tアレイ基板製造工程に用いられるフォトマスクの数を
低減している。しかしながら、それでも5枚のフォトマ
スクが必要であり、プロセス時間の長時間化や製造歩留
まりの低下の要因となっている。さらに、TFTアレイ
基板上への電解メッキによるゲート電極形成の下地膜と
して、同時に画素電極用として成膜するITO透明電極
膜を用いているので、ゲート電極と画素電極とをオーバ
ーラップさせることができず、開口率が低下してしま
う。また、電解メッキによるゲート電極の作製時には、
電位降下による膜厚の不均一性が非常に大きくなりやす
く、特に大型基板では膜厚の均一性を保つことが難しく
なる。
【0023】電解メッキによってゲート電極を作製する
ことなく、TFTアクティブマトリクス基板の製造工程
において、フォトマスクの使用数を減少させることに関
する先行技術としては、たとえば特開2000−206
571号公報を挙げることができる。この公報では、厚
さが異なるレジストパターンを形成して、図10(e)
から図11(i)に示す工程を、1枚のフォトマスクを
利用して行う考え方が示されている。厚さが異なるレジ
ストパターンは、露光量を変えることによりレジストの
反応度合いにコントラストをつけることによって形成す
る。すなわち、厚みが異なる部分を利用して2段階のエ
ッチングを行い、フォトマスクの使用数を1枚減少させ
ることを可能にしている。同様の考え方は、C.W.Kimら
によるSid2000 Digest 第1006頁〜第1009頁に
「A Novel Four-Mask-CountProcess Architecture for
TFT-LCDs」や、月刊 FPD intelligenceの1995年5
月号の第31頁〜第35頁に記載されている「三国電子
IPS TFT−LCDを2PEPで製造するプロセ
スを考案−TFTチャネル部分をハーフトーン露光」と
いう技術報告にも示されている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開2000−
206571号公報に開示されている、厚さを変えたレ
ジストパターンを用いる方法では、TFT素子部を形成
する際に1枚のフォトマスクを低減することが可能とな
るだけであり、しかもIPS(In Pla neSwitching)モ
ードのTFTアクティブマトリクス型液晶表示装置につ
いて主として説明されているだけである。ゲート電極と
画素電極とを立体的にオーバーラップさせ、開口率を高
めたTFT基板の製造工程において、TFT素子部を形
成する工程以外でさらにフォトマスクの使用数を低減す
る可能性については示されていない。
【0025】本発明の目的は、TFTアクティブマトリ
クス基板などの製造工程で用いるフォトマスクの使用数
を低減することができる液晶用マトリクス基板の製造方
法を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の液晶セ
ルを形成するためのマトリクス回路が電気絶縁性基板上
に形成される液晶用マトリクス基板において、マトリク
ス回路上を平坦に覆う電気絶縁性合成樹脂膜であって、
画素電極形成領域の一部の領域にマトリクス回路まで貫
通して形成されたコンタクトホールと、該コンタクトホ
ール領域を除く画素電極形成領域に形成された凹所とを
有する電気絶縁膜と、前記凹所およびコンタクトホール
内表面部分を覆う導電膜と、前記導電膜で覆われた凹所
およびコンタクトホールを埋めて平坦化する平坦化膜と
を含んで構成されることを特徴とする液晶用マトリクス
基板である。
【0027】本発明に従えば、液晶用マトリクス基板
は、複数の液晶セルを形成するためのマトリクス回路が
電気絶縁性基板上に形成され、マトリクス回路上を平坦
に覆う電気絶縁膜に、画素電極形成領域の凹所と、その
凹所の一部の領域にマトリクス回路まで貫通するコンタ
クトホールとを有し、凹所およびコンタクトホールの内
表面部分を画素電極となる導電膜が覆っているので、画
素電極とマトリクス回路とが電気絶縁膜で立体的に分離
して、マトリクス回路と画素電極とがオーバーラップし
た開口率の高い液晶用マトリクス基板を得ることができ
る。また、電気絶縁膜の画素電極形成領域に形成された
凹所およびコンタクトホールは、画素電極である導電膜
で覆われ、平坦化膜によって平坦化されているので、そ
の画素電極の形成に際しては、電気絶縁膜の凸部領域が
露出するまで全面エッチングすることによって、フォト
マスクを用いることなく、フォトマスクの使用数を低減
することができる。
【0028】また本発明は、複数の液晶セルを形成する
ためのマトリクス回路が電気絶縁性基板上に形成される
液晶用マトリクス基板の製造方法において、電気絶縁性
基板上にマトリクス回路を形成する工程と、マトリクス
回路上に電気絶縁性合成樹脂材料を塗布して表面が平坦
な電気絶縁膜を形成する工程と、電気絶縁膜の表面にレ
ジスト層を形成し、レジスト層に、予め定めるコンタク
トホール領域は残らず、該コンタクトホール領域を除く
画素電極形成領域は薄く残り、これら以外の領域は厚く
残るように、露光量を調整したマスクでハーフトーン露
光を施す工程と、エッチングによりコンタクトホール領
域にマトリクス回路に達する貫通孔を形成する工程と、
該貫通孔の領域を除く画素電極形成領域の電気絶縁膜が
露出するまでアッシングする工程と、電気絶縁膜の表面
を覆う透明導電膜を形成する工程と、透明導電膜上に平
坦化膜を形成する工程と、画素電極形成領域以外の凸部
領域の電気絶縁膜が露出するまで全面エッチングする工
程とを含むことを特徴とする液晶用マトリクス基板の製
造方法である。
【0029】本発明に従えば、複数の液晶セルを形成す
るためのマトリクス回路が電気絶縁性基板上に形成され
る液晶用マトリクス基板は、電気絶縁性基板上へのマト
リクス回路の形成、電気絶縁膜の形成、ハーフトーン露
光を用いたコンタクトホールおよび画素電極領域(凹
所)の形成、透明導電膜の形成、平坦化膜の形成および
エッチバック処理を順次行って製造する。コンタクトホ
ールおよび画素電極領域(凹所)の形成は、露光量を調
整したマスクを使用したハーフトーン露光を用いてレジ
スト層の硬化度合いを変えることにより、1回の露光/
現像工程によって層厚の異なるレジストパターンを形成
して行う。コンタクトホール領域でレジスト層が除去さ
れている第1のレジストパターンを用いて電気絶縁膜を
パターニングすることにより、コンタクトホール領域の
電気絶縁膜にマトリクス回路に達する貫通孔を形成す
る。アッシングにより第1のレジストパターンの層厚を
全体的に減少させることで画素電極形成領域からレジス
ト層を除去して第2のレジストパターンを形成し、その
第2のレジストパターンを用いて電気絶縁膜をパターニ
ングすることにより、画素電極領域(凹所)を形成す
る。残存するレジスト層を全て除去し、画素電極領域
(凹所)およびコンタクトホール内表面部分を透明導電材
で覆うように透明導電膜を形成し、その上に平坦化膜を
積層した後、電気絶縁膜の凸部領域が表面に露出するま
でエッチバック処理を行うことにより、電気絶縁膜の表
面からコンタクトホールを介してマトリクス回路に導通
する画素電極を形成する。
【0030】このようにして、ハーフトーン露光を利用
することにより、電気絶縁膜に1回の露光/現像工程で
コンタクトホールおよび画素電極領域(凹所)を形成す
ることができる。また、コンタクトホールおよび画素電
極領域(凹所)を形成した電気絶縁膜に、画素電極領域
(凹所)およびコンタクトホール内表面部分を透明導電材
で覆うように透明導電膜を形成し、その上に平坦化膜を
積層した後、電気絶縁膜の凸部領域が表面に露出するま
でエッチバック処理を行うことにより、画素電極をパタ
ーニングすることができる。したがって、コンタクトホ
ール加工と画素電極パターニングとを1枚のフォトマス
クで行うことが可能となるため、フォトマスクの使用数
を削減することができる。
【0031】また本発明は、前記マトリクス回路が、複
数の薄膜トランジスタを含むTFTアクティブマトリク
ス回路であり、該TFTアクティブマトリクス回路の製
造工程は、前記電気絶縁性基板上にゲート電極材料を成
膜する工程と、ゲート電極膜をパターニングする工程
と、ゲート絶縁膜、第1の半導体層、第2の半導体層、
金属層を順次積層する工程と、金属層の表面にレジスト
層を形成し、レジスト層に露光量を調整したマスクでハ
ーフトーン露光を施す工程と、第1の半導体層および第
2の半導体層を島状に形成する工程と、金属層をソース
・ドレイン電極に分離パターニングし、チャネルエッチ
ングを行う工程と、ソース・ドレイン電極およびチャネ
ルを覆うパッシベーション膜を形成する工程とを含むこ
とを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、複数の薄膜トランジスタ
を含むTFTアクティブマトリクス回路は、ゲート電極
膜のパターニング、絶縁膜、2つの半導体層および金属
層の積層、ハーフトーン露光、島状パターニング、分離
エッチングおよびパッシベーション膜の形成を順次行っ
て製造する。ゲート電極膜のパターニングでは、電気絶
縁性基板上にゲート電極材料で成膜し、パターニングす
る。その上に、ゲート絶縁膜、第1の半導体層、第2の
半導体層、ソース・ドレイン電極となる金属層を順次積
層する。金属層の表面にレジスト層を形成し、露光量を
調整したマスクでハーフトーン露光を施し、第1の半導
体層および第2の半導体層を島状に形成し、ソース・ド
レイン電極の分離パターニングおよびチャネルエッチン
グを行い、これらをパッシベーション膜で成膜して覆
う。このように、TFTアクティブマトリクス回路の製
造の際には、ゲート電極膜をパターニングする工程と、
ハーフトーン露光により島状形成して分離エッチングす
る工程の2つの工程でそれぞれフォトマスクを使用し、
ゲート電極とオーバーラップさせる画素電極の形成の際
にさらに1枚のフォトマスクを使用する。したがって、
全部で3枚のフォトマスクを使用するだけで、画素電極
とゲート電極とを立体的にオーバーラップさせて高開口
率を得ることができるTFTアクティブマトリクス基板
を製造することができる。
【0033】また本発明は、前記第1の半導体層にチャ
ネル領域が形成され、第2の半導体層がオーミックコン
タクト層として形成されることを特徴とする。
【0034】本発明に従えば、第1の半導体層にチャネ
ル領域が形成され、金属膜に接触する側の第2の半導体
層が、たとえばn+−Si膜で構成されてオーミックコ
ンタクト層として形成されるので、良好なオーミックコ
ンタクトを得ることができる。
【0035】また本発明は、前記電気絶縁性合成樹脂材
料として、感光性アクリル系樹脂を使用することを特徴
とする。
【0036】本発明に従えば、電気絶縁性合成樹脂材料
として感光性アクリル系樹脂を用いてマトリクス基板の
表面に平坦な電気絶縁膜を形成し、レジスト層を用いる
ことなく直接感光性アクリル系樹脂をハーフトーン露光
することにより、電気絶縁膜にコンタクトホールおよび
画素電極領域(凹所)を形成することができる。したが
って、アクティブマトリクス基板の製造プロセスをより
簡素化することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1〜図6の(a)から(s)
に、本発明の実施の一形態としての高開口率アクティブ
マトリクス基板の概略的な構成とその製造方法の概要を
示す。本実施形態においても、図9〜図14と同様に、
ゲート電極とソース電極とが交差するG−S交差部、T
FT素子部、画素部および端子部を並べた模式的な断面
構成で示す。
【0038】図1(a)は、ガラス基板1上にゲート電
極膜2を成膜した状態を示す断面図である。ゲート電極
膜2は、一例として、スパッタリング法などによって、
クロム,アルミニウム,タンタルなどの金属膜として形
成する。
【0039】図1(b)は、ゲート電極膜2上にフォト
レジストを塗布した後、1枚目のフォトマスクを用い
て、レジストパターン3を形成した状態を示す。
【0040】図1(c)は、レジストパターン3を用い
たエッチングにより、ゲート電極膜2をパターニングし
た状態を示す。
【0041】図2(d)は、ゲート絶縁膜4,第1半導
体層5および第2半導体層6の3層を連続積層成膜した
後、さらにソース・ドレイン電極膜7をプラズマCVD
法やスパッタリング法などで連続して積層成膜した状態
を示す。ゲート絶縁膜4は、たとえば窒化シリコン(S
iNx)膜などで形成する。第1半導体層5は、アモル
ファスシリコン(a−Si)膜で形成する。第1半導体
層5はチャネル領域となる。第2半導体層6は、n型不
純物を高濃度にドープしたシリコン(n+−Si)膜で
形成する。金属膜に接触する側の第2半導体層6をn+
−Si膜で形成することで、第2半導体層6はオーミッ
クコンタクト層となる。したがって、第2半導体層6と
ソース・ドレイン電極膜7は良好なオーミックコンタク
トを得ることができる。ソース・ドレイン電極膜7は、
クロム,アルミニウム,タンタルなどの金属膜で形成す
る。
【0042】図2(e)は、全面にフォトレジストを塗
布した後、2枚目のフォトマスクとしてスリットマスク
などを用いて露光量を調整し、ハーフトーン露光を行
い、1回のレジスト塗布で複数段階の厚さを有するレジ
ストパターン8を形成した状態を示す。レジストパター
ン8は、画素部および端子部には形成しない。TFT素
子部のチャネル部5aに相当する部分は薄肉部8aとし
て形成する。その他の部分は厚く形成する。すなわち、
その他の部分は所定の厚みである第1の厚み以上で形成
し、薄肉部8aは第1の厚みより薄い第2の厚みとして
形成する。
【0043】図2(f)は、レジストパターン8に覆わ
れていない部分の第1半導体層5および第2半導体層6
の2層と、ソース・ドレイン電極膜7とをエッチングに
より全て除去した状態を示す。
【0044】図3(g)は、図2(f)において残存し
ているレジストパターン8の全体の厚みをアッシングに
より減少させることで、薄肉部8aに対応するチャネル
部5aの位置でソース・ドレイン電極膜7の表面を露出
させた状態を示す。
【0045】図3(h)は、残存するレジストパターン
8を利用して、ソース・ドレイン電極分離およびチャネ
ルエッチングを行った状態を示す。チャネル部5aで
は、第1半導体層5の厚みが調整され、第2半導体層6
およびソース・ドレイン電極膜7は消失する。
【0046】図3(i)は、レジストパターン8を除去
した状態を示す。図4(j)は、基板の全面にパッシベ
ーション膜9を形成した状態を示す。パッシベーション
膜9は、窒化シリコン(SiNx)などによる保護膜で
あり、スパッタリング法などによって形成する。
【0047】図4(k)は、パッシベーション膜9の上
にアクリル系樹脂を塗布した後、表面を平坦化し、電気
絶縁膜であるアクリル系樹脂膜10を形成した状態を示
す。
【0048】図4(l)は、アクリル系樹脂膜10を、
80〜100℃の温度でプリベークした後、さらにその
上部全面にフォトレジストを塗布して、フォトレジスト
層11を形成した状態を示す。
【0049】図5(m)は、3枚目のフォトマスクとし
てスリットマスクなどを用いて露光量を調整し、フォト
レジスト層11のハーフトーン露光を行い、1回のレジ
スト塗布で2種類の厚さを有する第1のレジストパター
ンを形成した状態を示す。フォトレジスト層11は、多
段階の露光によって、画素電極が形成される領域に対応
する凹所11aで部分的に硬化し、コンタクトホール位
置11bで未硬化となり、残余の部分で硬化する。フォ
トレジスト層11を現像すると、コンタクトホール位置
11bではフォトレジスト層11が消失し、凹所11a
では厚みが残余の部分よりも薄くなる。
【0050】図5(n)は、フォトレジスト層11の第
1のレジストパターンをマスクとしてアクリル系樹脂膜
10をエッチングし、アクリル系樹脂膜10の表面から
ドレイン電極部分までの貫通孔であるコンタクトホール
10bを形成した状態を示す。このとき同時に、端子部
ではゲート配線および図示しないソース配線に到達する
端子取出し孔であるコンタクトホール10cが形成され
る。
【0051】図5(o)は、アクリル系樹脂膜10をマ
スクとしてエッチングを行い、パッシベーション膜9を
除去し、コンタクトホール10bの位置において、ソー
ス・ドレイン電極膜7を露出させた状態を示す。このと
き同時に、端子部ではパッシベーション膜9およびゲー
ト絶縁膜4などが除去され、ゲート電極膜2および図示
しないソース電極膜が露出する。
【0052】図6(p)は、アッシングにより、図5
(o)に示すフォトレジスト層11の全体的な厚さを減
少させた状態を示す。凹所11aでもフォトレジスト層
11が消失する。この段階でフォトレジスト層11は、
画素電極形成領域以外に残存する第2のレジストパター
ンに変化する。
【0053】図6(q)は、該第2のレジストパターン
をマスクとしてアクリル系樹脂膜10をエッチングした
後、残存するフォトレジスト層11を除去した状態を示
す。画素電極形成領域では凹所10aと、ドレイン電極
部分まで貫通するコンタクトホール10bが形成され、
端子部ではゲート配線および図示しないソース配線に到
達するコンタクトホール10cが形成されたアクリル系
樹脂膜10が得られる。
【0054】図6(r)は、凹凸部が形成されたアクリ
ル系樹脂膜10の全面にスパッタリング法などにより透
明導電膜12を形成した後、その上に平坦化膜13を積
層した状態を示す。
【0055】図6(s)は、平坦化膜13をアクリル系
樹脂膜10の凸部が表面に露出するまでエッチバック加
工した状態を示す。各端子部と各画素電極とが分断さ
れ、画素電極12a、および画素電極12aとドレイン
電極とを電気的に接続するコンタクトホール通電部12
bが形成される。なお、画素電極12aおよびコンタク
トホール通電部12bなどを形成する透明導電膜12
は、酸化インジウム錫(ITO)や酸化錫(SnO2
などによって形成することができる。
【0056】以上のように、本実施形態の高開口率アク
ティブマトリクス基板14の製造工程では、(b),
(e)および(m)の3つの工程でフォトマスクを使用
しているので、合計3枚のフォトマスクでTFTアレイ
基板を製造することが可能となる。すなわち、ゲート電
極膜2と、画素電極12aとなる透明導電膜12とを立
体的にオーバーラップさせる構造を有し、高開口率で高
輝度を実現することができるTFTアレイ基板を、従来
の製造プロセスに比べて非常に少ないマスク枚数である
3枚のフォトマスクで製造することが可能となる。
【0057】なお、本実施形態ではパッシベーション膜
9上の電気絶縁性合成樹脂材料としてアクリル系樹脂を
用いたが、アクリル系樹脂の代わりに感光性アクリル系
樹脂を用いることができる。感光性アクリル系樹脂を用
いた場合、フォトレジストを用いることなく直接ハーフ
トーン露光することによりアクリル系樹脂膜10の凹凸
パターニング加工を行うことが可能である。すなわち、
前記図4(l)から図6(p)に示した工程を省略する
ことができる。したがって、高開口率アクティブマトリ
クス基板14の製造プロセスをさらに簡素化することが
できる。
【0058】図7は、本実施形態で高開口率アクティブ
マトリクス基板14を製造する際に、2枚目および3枚
目のフォトマスクとして用いるハーフトーン露光が可能
なマスク15の基本的な構成を示す断面図である。マス
ク15は、透過部15A、遮光部15Bおよびメッシュ
部15Cを備える。一般のフォトマスクでは、透過部1
5Aのように、光の透過量が100%を目標に形成する
部分と、遮光部15Bのように、光の透過量が0%を目
標に形成する部分とを備える。本実施形態に用いるマス
ク15ではさらに、光の透過量が透過部15Aと遮光部
15Bとの中間となるメッシュ部15Cを形成する。た
とえばメッシュ部15Cは、使用する光の分解能よりも
間隔が小さいメッシュパターンやスリットパターンを用
いて形成する。マスク15を用いて露光すると、マスク
15の各部分の透過光量の違いによって、レジスト厚み
が変化する。たとえばポジ型のレジストを使用すると、
透過部15Aに対応する部分ではレジスト厚みが零で、
遮光部15Bに対応する部分ではレジスト厚みが最大
で、メッシュ部15Cに対応する部分では透過光量に比
例したレジスト厚みとなるレジストパターン16を得る
ことができる。
【0059】本実施形態に示す高開口率アクティブマト
リクス基板14の製造においては、図7に示すようなフ
ォトマスク15を、図2(e)および図5(m)に示
す、レジストパターン8およびフォトレジスト層11の
厚さをそれぞれ2段階に変えて硬化させる、2段階のパ
ターニングを行う際に用いる。このハーフトーン露光を
用いることでより簡単に画素電極を形成することができ
る。このような画素電極形成の考え方は、単純マトリク
ス型液晶表示装置用のマトリクス基板の製造にも適用す
ることができる。
【0060】図8は、図9〜図14で示した従来の高開
口率アクティブマトリクス基板34の製造工程において
用いる5枚のフォトマスクの使用状態と、本実施形態に
よる高開口率アクティブマトリクス基板14の製造工程
において用いる3枚のフォトマスクの使用状態とを対比
して示す図である。本実施形態においても、ゲート電極
膜パターニングの際には、従来と同様の1枚目のフォト
マスクを使用する。従来方式における2枚目のフォトマ
スクによるTFT素子部の島状パターニングと、3枚目
のフォトマスクによるソース・ドレイン電極分離および
チャネルエッチングとは、本実施形態では、ハーフトー
ン露光を利用して2枚目のフォトマスク1枚で行う。ま
た、画素電極領域を形成する際には、従来方式では、4
枚目のフォトマスクによってコンタクトホール形成のた
めの感光性アクリル系樹脂膜31のパターニングを行
い、5枚目のフォトマスクによって画素電極膜パターニ
ングを行う。一方、本実施形態では、ハーフトーン露光
を利用して3枚目のフォトマスク1枚でアクリル系樹脂
膜10のパターニングを行うだけでよい。また本実施形
態では、図5(m)から図6(q)に示すように、3枚
目のフォトマスクを用いてパターニングしたフォトレジ
スト層11を用いてアクリル系樹脂膜10をパターニン
グすることで、ドレイン電極に到達するコンタクトホー
ルを形成すると同時に、端子部においてもコンタクトホ
ールを形成することができる。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、露光量を
調整したハーフトーン露光を利用することにより、電気
絶縁膜に1回の露光/現像工程でコンタクトホールおよ
び画素電極領域(凹所)を形成することができる。ま
た、コンタクトホールおよび画素電極領域(凹所)を形
成した電気絶縁膜に、画素電極領域(凹所)およびコンタ
クトホール内表面部分を透明導電材で覆うように透明導
電膜を形成し、その上に平坦化膜を積層した後、電気絶
縁膜の凸部領域が表面に露出するまでエッチバック処理
を行うことにより、画素電極をパターニングすることが
できる。これによって、コンタクトホール加工と画素電
極パターニングとを1枚のフォトマスクで行うことが可
能となるため、フォトマスクの使用数を削減することが
できる。また、ハーフトーン露光を用いることで、TF
Tアクティブマトリクス回路を2枚のフォトマスクで製
造することができるので、画素電極の形成の際を含め
て、全部で3枚のフォトマスクを使用するだけで、画素
電極とゲート電極とを立体的にオーバーラップさせた高
開口率TFTアクティブマトリクス基板を得ることがで
きる。したがって、液晶表示装置の生産性、製造歩留ま
りの向上およびコストダウンが可能となる液晶用マトリ
クス基板およびその製造方法を提供することができる。
【0062】また本発明によれば、電気絶縁膜として感
光性アクリル系樹脂膜を用いて直接ハーフトーン露光す
ることによって、アクティブマトリクス基板の製造プロ
セスをより簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態としての高開口率アクテ
ィブマトリクス基板14の製造過程を示す簡略化した断
面図である。
【図2】本発明の実施の一形態としての高開口率アクテ
ィブマトリクス基板14の製造過程を示す簡略化した断
面図である。
【図3】本発明の実施の一形態としての高開口率アクテ
ィブマトリクス基板14の製造過程を示す簡略化した断
面図である。
【図4】本発明の実施の一形態としての高開口率アクテ
ィブマトリクス基板14の製造過程を示す簡略化した断
面図である。
【図5】本発明の実施の一形態としての高開口率アクテ
ィブマトリクス基板14の製造過程を示す簡略化した断
面図である。
【図6】本発明の実施の一形態としての高開口率アクテ
ィブマトリクス基板14の製造過程を示す簡略化した断
面図である。
【図7】本発明の実施の一形態で用いるハーフトーン露
光用のマスク15の簡略化した断面形状と、対応する透
過光量および生成されるレジストパターン形状を示す図
である。
【図8】本発明の実施の一形態としての高開口率アクテ
ィブマトリクス基板14の製造工程で用いるフォトマス
クの使用状態と、従来の高開口率アクティブマトリクス
基板34の製造工程で用いるフォトマスクの使用状態と
を対比して示す図である。
【図9】従来の高開口率アクティブマトリクス基板34
の製造過程を示す簡略化した断面図である。
【図10】従来の高開口率アクティブマトリクス基板3
4の製造過程を示す簡略化した断面図である。
【図11】従来の高開口率アクティブマトリクス基板3
4の製造過程を示す簡略化した断面図である。
【図12】従来の高開口率アクティブマトリクス基板3
4の製造過程を示す簡略化した断面図である。
【図13】従来の高開口率アクティブマトリクス基板3
4の製造過程を示す簡略化した断面図である。
【図14】従来の高開口率アクティブマトリクス基板3
4の製造過程を示す簡略化した断面図である。
【符号の説明】
1,21 ガラス基板 2,22 ゲート電極膜 3,8,16,23,27,29 レジストパターン 4,24 ゲート絶縁膜 5,25 第1半導体層 5a チャネル部 6,26 第2半導体層 7,28 ソース・ドレイン電極膜 8a 薄肉部 9,30 パッシベーション膜 10 アクリル系樹脂膜 10a,11a 凹所 10b,10c コンタクトホール 11 フォトレジスト層 11b コンタクトホール位置 12,32 透明導電膜 12a 画素電極 12b コンタクトホール通電部 13 平坦化膜 14,34 高開口率アクティブマトリクス基板 15 マスク 15A 透過部 15B 遮光部 15C メッシュ部 31 感光性アクリル系樹脂膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 29/78 612D 29/786 619A (72)発明者 山本 達志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 吉良 徹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H092 GA17 JA26 JA46 JA47 JB58 MA05 MA08 MA15 MA16 MA17 MA19 MA37 NA19 NA27 2H097 GB00 LA12 5C094 AA42 AA43 AA44 BA03 BA43 CA19 DA14 DA15 DB01 DB04 EA04 EA05 EA07 EB02 FB12 FB15 5F110 AA16 BB01 CC07 DD02 EE03 EE04 EE44 FF03 FF28 FF30 GG02 GG15 GG43 GG45 HK03 HK04 HK09 HK21 HK25 HK33 HK35 HL07 HL14 HL23 NN03 NN24 NN27 NN34 QQ01 QQ19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の液晶セルを形成するためのマトリ
    クス回路が電気絶縁性基板上に形成される液晶用マトリ
    クス基板において、 マトリクス回路上を平坦に覆う電気絶縁性合成樹脂膜で
    あって、画素電極形成領域の一部の領域にマトリクス回
    路まで貫通して形成されたコンタクトホールと、該コン
    タクトホール領域を除く画素電極形成領域に形成された
    凹所とを有する電気絶縁膜と、 前記凹所およびコンタクトホール内表面部分を覆う導電
    膜と、 前記導電膜で覆われた凹所およびコンタクトホールを埋
    めて平坦化する平坦化膜とを含んで構成されることを特
    徴とする液晶用マトリクス基板。
  2. 【請求項2】 複数の液晶セルを形成するためのマトリ
    クス回路が電気絶縁性基板上に形成される液晶用マトリ
    クス基板の製造方法において、 電気絶縁性基板上にマトリクス回路を形成する工程と、 マトリクス回路上に電気絶縁性合成樹脂材料を塗布して
    表面が平坦な電気絶縁膜を形成する工程と、 電気絶縁膜の表面にレジスト層を形成し、レジスト層
    に、予め定めるコンタクトホール領域は残らず、該コン
    タクトホール領域を除く画素電極形成領域は薄く残り、
    これら以外の領域は厚く残るように、露光量を調整した
    マスクでハーフトーン露光を施す工程と、 エッチングによりコンタクトホール領域にマトリクス回
    路に達する貫通孔を形成する工程と、 該貫通孔の領域を除く画素電極形成領域の電気絶縁膜が
    露出するまでアッシングする工程と、 電気絶縁膜の表面を覆う透明導電膜を形成する工程と、 透明導電膜上に平坦化膜を形成する工程と、 画素電極形成領域以外の凸部領域の電気絶縁膜が露出す
    るまで全面エッチングする工程とを含むことを特徴とす
    る液晶用マトリクス基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記マトリクス回路は、複数の薄膜トラ
    ンジスタを含むTFTアクティブマトリクス回路であ
    り、 該TFTアクティブマトリクス回路の製造工程は、 前記電気絶縁性基板上にゲート電極材料を成膜する工程
    と、 ゲート電極膜をパターニングする工程と、 ゲート絶縁膜、第1の半導体層、第2の半導体層、金属
    層を順次積層する工程と、 金属層の表面にレジスト層を形成し、レジスト層に露光
    量を調整したマスクでハーフトーン露光を施す工程と、 第1の半導体層および第2の半導体層を島状に形成する
    工程と、 金属層をソース・ドレイン電極に分離パターニングし、
    チャネルエッチングを行う工程と、 ソース・ドレイン電極およびチャネルを覆うパッシベー
    ション膜を形成する工程とを含むことを特徴とする請求
    項2記載の液晶用マトリクス基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の半導体層にチャネル領域が形
    成され、第2の半導体層がオーミックコンタクト層とし
    て形成されることを特徴とする請求項3記載の液晶用マ
    トリクス基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記電気絶縁性合成樹脂材料として、感
    光性アクリル系樹脂を使用することを特徴とする請求項
    2〜4のうちのいずれか1つに記載の液晶用マトリクス
    基板の製造方法。
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