JP2002339904A - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

建設機械の油圧回路

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Yuichi Egashira
祐一 江頭
Koichi Kawamura
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Osamu Kuroyanagi
治 黒柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧シリンダにおける戻り回路の圧力損失を
抑制して油圧シリンダの駆動効率を向上し、作動油の発
熱を防止してヒートバランスを維持する。 【解決手段】 油圧シリンダ11のボトム側の戻り回路
を第1戻り回路40と第2戻り回路41とに二分し、通
常その戻り回路40,41の作動油が方向制御弁20,
30を経由しオイルクーラ38を通ってタンク39に回
収されるように構成するとともに、パイロット圧信号を
受けて、第2戻り回路41の戻り油を直接タンク39に
戻すクイックリターン回路42に切り換えるクイックリ
ターン弁43を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械の油圧回路に関し、特に作業機を駆動する油圧
シリンダの戻り回路における圧力損失を抑制する油圧回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建設機械等における油圧システム
の圧力損失を抑制する技術として、本出願人が特開平9
−151488号公報にて開示した技術がある。
【0003】前記従来技術における油圧回路100は、
図5に示されるように、油圧ポンプ101が方向切換弁
102を介して油圧シリンダ103と接続され、操作手
段104からのパイロット圧でその方向切換弁102を
切換え操作することにより、油圧シリンダ103が伸縮
されるように構成されている。また、この従来技術の油
圧回路100においては、前記油圧シリンダ103にお
けるボトム側の戻り油が所定圧力となったときに制御弁
109が開位置aとされ、その戻り油を前記方向切換弁
102および制御弁109の2つのバルブを経由させて
タンク105にドレンさせるように構成されており、そ
の方向切換弁102における圧力損失を抑制するように
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術の油圧回路100では、例えば油圧ショベルのア
ームダンプ時のように、油圧シリンダ(アームシリン
ダ)103のボトム側から大量の油が押し出されて戻り
回路を流通すると、油圧シリンダ(アームシリンダ)1
03やバルブ(方向切換弁102、制御弁109)、オ
イルクーラ106、タンク105など各油圧機器で生じ
る圧力損失およびこれら各油圧機器を接続する各管路で
生じる圧力損失が非常に大きなものとなり、これらの圧
力損失を十分に抑制することができないという問題点が
ある。このため、作動油の発熱を招き、ヒートバランス
が悪くなるという問題点がある。また、油圧シリンダ
(アームシリンダ)103のヘッド側に押し込む油の圧
力を高くする必要があり、駆動装置(エンジン107)
の動力損失が大きいという問題点がある。さらに、この
従来技術では、操作レバー108の操作ストローク量に
関わらず、戻り油の圧力によって制御弁109が開位置
aか閉位置bかが制御される構成とされており、例えば
アームを微妙に操作するような、所謂ファインコントロ
ールがしにくいという問題点がある。
【0005】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、圧力損失を抑制することができる
とともに、ヒートバランスをとることができる建設機械
の油圧回路を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前記目
的を達成するために、第1発明による建設機械の油圧回
路は、作業機(6)を駆動する油圧シリンダ(11)
と、この油圧シリンダ(11)の作動方向を制御する方
向制御弁(20)(30)と、この方向制御弁(20)
(30)をパイロット信号によって切換え操作する操作
手段(65)とを備える建設機械の油圧回路において、
前記油圧シリンダ(11)のボトム側の戻り回路を二分
し(40)(41)、かつ通常その戻り回路(40)
(41)の作動油が前記方向制御弁(20)(30)を
経由しオイルクーラ(38)を通ってタンク(39)に
回収されるように構成するとともに、パイロット信号を
受けて、一方の戻り回路(41)の作動油を直接タンク
(39)に戻す回路(42)に切り換える制御弁(4
3)を設けることを特徴とするものである。
【0007】本発明によれば、前記制御弁(43)がパ
イロット信号を受けると、前記油圧シリンダ(11)の
ボトム側の戻り油の一部はその制御弁(43)を介して
直接タンク(39)に回収されるとともに、残りの戻り
油はオイルクーラ(38)を通じてタンク(39)に回
収されるので、その油圧シリンダ(11)のボトム側の
戻り回路(40)(41)における圧力損失の抑制を図
ることができるとともに、作動油の発熱が抑えられてヒ
ートバランスをとることができる。また、こうして、戻
り回路(40)(41)における圧力損失が抑制される
ことから、例えばエンジン(16)などの駆動装置の負
荷が軽減され、低燃費化を図ったり、あるいは作業機速
度の向上を図ったりすることができる。
【0008】前記第1発明において、前記油圧シリンダ
(11)のボトム側配管を分岐して(71)(72)前
記方向制御弁(20)(30)と接続するのが好ましい
(第2発明)。このようにすれば、前記油圧シリンダ
(11)のボトム側油室(11a)の作動油をそのボト
ム側油室(11a)から戻り回路(40)(41)に押
し出す際の抵抗が軽減されるので、ボトム側油室(11
a)の作動油をスムーズに排出することができ、戻り回
路(40)(41)における圧力損失を更に低減するこ
とができるいう効果を奏する。
【0009】前記第1発明または第2発明において、前
記操作手段(65)は、操作レバー(66)を有してな
り、この操作レバー(66)をその操作ストローク
(S)の所定量以上操作すると、前記制御弁(43)が
切り換えられる構成であるのが好ましい(第3発明)。
このようにすれば、前記作業機(6)をフル動作させる
場合にのみ、油圧シリンダ(11)のボトム側の戻り油
の一部を直接タンク(39)に戻すことができるので、
ファインコントロール性を確保しつつ、戻り回路(4
0)(41)における圧力損失を抑制することができる
という効果を奏する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明による建設機械の油
圧回路の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ
説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明
による建設機械の油圧回路が油圧ショベルのアームシリ
ンダの作動を制御する油圧回路に適用された例である。
【0011】図1には、本発明の一実施形態に係る油圧
ショベルの側面図が示されている。また、図2には、油
圧ショベルにおけるアームシリンダの作動を制御する油
圧回路図が示されている。
【0012】本実施形態に係る油圧ショベル1は、下部
走行体2と、この下部走行体2の上部にスイングサーク
ル3を介して旋回自在に設けられ、運転室5および作業
機6を具備する上部旋回体4とを備えて構成されてい
る。前記作業機6は、ブーム7、アーム8およびバケッ
ト9を備え、ブームシリンダ10、アームシリンダ11
およびバケットシリンダ12によりそれぞれ駆動される
ように構成されている。また、前記運転室5内には、作
業機6を操作するための操作手段(図示省略)が設けら
れている。
【0013】図2に示されるアームシリンダ11の作動
を制御する油圧回路15において、エンジン16により
駆動される油圧ポンプ17は、第1分岐油路18から分
岐した各分岐油路18a,18bを介して、3位置方向
切換弁で構成される第1方向制御弁20のポンプポート
21および一次側リターンポート22と接続されてい
る。また、この油圧ポンプ17は、第2分岐油路27を
介して、3位置方向切換弁で構成される第2方向制御弁
30のポンプポート31と接続されている。
【0014】前記第1方向制御弁20の各シリンダポー
ト25,26は、アームシリンダ11のボトム側Aポー
ト35およびヘッド側ポート37にそれぞれ接続されて
いる。一方、前記第2方向制御弁30の各シリンダポー
ト33,34は、アームシリンダ11のボトム側Bポー
ト36と接続されている。これら第1方向制御弁20お
よび第2方向制御弁30において、第1方向制御弁20
の2次側リターンポート24、タンクポート23および
第2方向制御弁30のタンクポート32は、それぞれオ
イルクーラ38を介してタンク39に接続されている。
【0015】また、この油圧回路15において、アーム
シリンダ11のボトム側の戻り回路は、ボトム側油室1
1aの作動油がボトム側Aポート35から第1方向制御
弁20のシリンダポート25、タンクポート23および
オイルクーラ38を通ってタンク39に回収される第1
戻り回路40と、ボトム側油室11aの作動油がボトム
側Bポート36から第2方向制御弁30のシリンダポー
ト33、タンクポート32およびオイルクーラ38を通
ってタンク39に回収される第2戻り回路41とに二分
されている。前記第1戻り回路40と前記第2戻り回路
41とのうち、第2戻り回路41には、この回路を流通
する作動油を直接タンク39に戻すクイックリターン回
路42に切り換えるクイックリターン弁43(本発明に
おける制御弁に対応する。)が設けられている。
【0016】前記クイックリターン弁43は、図3に示
されるように、シリンダポート44、バルブポート45
およびタンクポート46を有する弁本体47と、前記シ
リンダポート44と前記バルブポート45とを繋ぐ流通
路48を横切って摺動可能に設けられ、その流通路48
に対して前記タンクポート46を開閉するピストン主弁
49とを備えて構成されている。前記弁本体47内部に
は、前記ピストン主弁49の背面に位置する油溜まり部
としての2次圧室50が形成されている。また、前記ピ
ストン主弁49の内部には、前記2次圧室50と連通し
途中に絞り52が設けられてなる流通穴51が形成され
るとともに、ピストン主弁49の適宜位置には、その流
通穴51に前記流通路48から作動油を導くための貫通
穴53が形成されている。
【0017】このクイックリターン弁43においては、
ピストン主弁49の先端部が主スプリング54で弁座5
5に押し付けられることで、前記流通路48に対してタ
ンクポート46が閉じた状態とされ、これに対してその
主スプリング54の押し付け方向とは逆方向にピストン
主弁49が摺動されるとその先端部がその弁座55から
離れて、前記流通路48に対してタンクポート46が開
いた状態とされる。また、このクイックリターン弁43
には、前記2次圧室50の作動油流れを制御する制御機
構56が設けられている。この制御機構56は、2次圧
室50の圧力にてバランスするバランスピストン57が
スプリング58でシール59に押し付けられることで、
2次圧室50の作動油が弁本体47に設けられたドレン
ポート60へ流れないように構成されるとともに、弁本
体47に設けられたパイロット圧ポート61を介してそ
のバランスピストン57にパイロット圧が作用すると、
そのスプリング58に抗してそのバランスピストン57
が摺動され、そのシール59との係合が解除されて2次
圧室50の作動油がドレンポート60へ流れるように構
成されている。
【0018】そして、このクイックリターン弁43にお
けるシリンダポート44がアームシリンダ11のボトム
側Bポート36に、バルブポート45が第2方向制御弁
30のシリンダポート33,34に、タンクポート46
がタンク39にそれぞれ接続されている。
【0019】本実施形態において、アームシリンダ11
を操作する操作手段65は、運転室5内の運転席近くに
配される操作レバー66と、この操作レバー66の操作
によって切換え操作されるパイロット弁67,68と、
パイロット圧信号回路69とを備えてなり、前記第1方
向制御弁20、第2方向制御弁30およびクイックリタ
ーン弁43がパイロットポンプ70によりそのパイロッ
ト弁67,68およびパイロット圧信号回路69を通じ
て供給される圧油によって所望の切換え操作が行われる
ように構成されている。
【0020】ここで、クイックリターン弁43は、前記
操作レバー66を中立位置から縮み方向(図2中D方
向)に全傾倒させる際のその操作ストローク(図2中矢
印Sで示されるストローク。以下、単に「操作ストロー
クS」という。)の所定量以上操作すると切り換えら
れ、タンクポート46が開くようにされている。すなわ
ち、クイックリターン弁43は、バランスピストン57
にパイロット圧が作用して作動され、2次圧室50が通
路62およびバランス室63を介してドレンポート60
と連通されるに伴い、ピストン主弁49が圧力差によっ
て摺動されてタンクポート46が開くようにされている
が、そのバランスピストン57を作動させるパイロット
圧には閾値が設けられており、操作レバー66をその操
作ストロークSの所定量(本実施形態では、40%程度
とされており、好ましくは70%程度である。)以上操
作したときに、そのバランスピストン57に作用するパ
イロット圧がその閾値を越える圧力となるようにされて
いる。こうして、微動作領域(操作レバー66の操作ス
トロークSの40%を越えない領域)では、クイックリ
ターン弁43が閉じた状態とされることでファインコン
トロール性を確保するとともに、アームダンプ時のよう
にアームシリンダのボトム側から大量の戻り油が発生す
るようなフル動作領域(操作レバー66の操作ストロー
クSの40%〜100%、好ましくは70%〜100%
の領域)でのみクイックリターン弁43を開き、その戻
り油の一部を直接タンク39に戻すことで、戻り回路に
おける圧力損失の抑制が図られている。
【0021】次に、アームシリンダ11の作動について
図2〜図4を参照しつつ説明する。
【0022】まず、掘削時には、操作レバー66を伸び
方向(図2中矢印C方向)に操作することで、パイロッ
ト弁68が切り換えられ、パイロットポンプ70からの
パイロット圧油は、第1方向制御弁20の操作部20a
および第2方向制御弁30の操作部30aに作用して、
第1方向制御弁20がA位置に、第2方向制御弁30も
A位置に切り換えられる。これにより、油圧ポンプ17
から吐出される圧油は、第1油路18から第1方向制御
弁20のポンプポート21、シリンダポート25を通っ
てアームシリンダ11のボトム側Aポート35に導かれ
てボトム側油室11aに供給されるとともに、第2油路
27から第2方向制御弁30のポンプポート31、シリ
ンダポート34を通ってアームシリンダ11のボトム側
Bポート36に導かれてボトム側油室11aに供給され
る。これと同時に、このアームシリンダ11のヘッド側
油室11bの作動油は、ヘッド側ポート37から第1方
向制御弁20のシリンダポート26、タンクポート23
およびオイルクーラ38を通ってタンク39に回収され
る。したがって、アームシリンダは伸長する。
【0023】一方、アームダンプ時には、操作レバー6
6を縮み方向(図2中矢印D方向)に操作することで、
パイロット弁67が切り換えられ、パイロットポンプ7
0からのパイロット圧油が第1方向制御弁20の操作部
20bおよび第2方向制御弁30の操作部30bに作用
して、第1方向制御弁20がB位置に、第2方向制御弁
30もB位置に切り換えられる。これにより、油圧ポン
プ17から吐出される圧油は、第1油路18から第1方
向制御弁20のポンプポート21、シリンダポート26
を通ってアームシリンダ11のヘッド側ポート37に導
かれてヘッド側油室11bに供給される。これと同時
に、このアームシリンダ11のボトム側油室11aの作
動油は、ボトム側Aポート35から第1方向制御弁20
のシリンダポート25、タンクポート23およびオイル
クーラ38を通ってタンク39に回収されるとともに、
ボトム側Bポート36から第2方向制御弁30のシリン
ダポート33、タンクポート32およびオイルクーラ3
8を通ってタンク39に回収される。したがって、アー
ムシリンダは収縮する。このアームダンプ時において、
操作レバー66の操作領域が微動作領域である場合に
は、クイックリターン弁43のバランスピストン57に
作用するパイロット圧が閾値に満たない圧力であるため
に、クイックリターン弁43は閉じた状態のままであ
り、アームシリンダ11のボトム側油室11aの作動油
は、今述べたような戻り回路でタンク39に回収され
る。
【0024】前記アームダンプ時において、操作レバー
66の操作領域がフル動作領域である場合には、図3に
示されるクイックリターン弁43のバランスピストン5
7に作用するパイロット圧が閾値を越える圧力となるた
めに、そのバランスピストン57が作動されて2次圧室
50とドレンポート60とが連通状態となり、2次圧室
50の作動油がドレンポート60からタンク39にドレ
ンされる。このため、ピストン主弁49の流通穴51に
流通路48から2次圧室50への油の流れが生じ、この
油の流れが絞り52を通過することによる圧力損失によ
って、その絞り52を挟んで流通路48側の方が2次圧
室50よりも圧力が高い状態となり、ピストン主弁49
が主スプリング54に抗して2次圧室50側に摺動さ
れ、タンクポート46が流通路48と連通して開状態と
なる(図4参照)。これにより、図4中矢印Aで示され
るように、シリンダポート44からバルブポート45に
向って戻り油が流通するとともに、同図中矢印Bで示さ
れるように、シリンダポート44からタンクポート46
に向って戻り油が流通することとなる。したがって、フ
ル動作領域でのアームダンプ操作時においては、アーム
シリンダ11のボトム側油室11aの作動油は、前述し
た微動作領域でのアームダンプ操作時における戻り回路
でタンク39に回収されるとともに、ボトム側Bポート
36から押し出された作動油の一部は、クイックリター
ン弁43を経てクイックリターン回路42により直接タ
ンク39に回収されることとなる。
【0025】本実施形態によれば、フル動作領域におけ
るアームダンプ時においては、アームシリンダ11のボ
トム側Bポート36から押し出された作動油の一部がク
イックリターン弁43を経てクイックリターン回路42
により直接タンク39に回収されるので、アームシリン
ダ11の戻り回路40,41における圧力損失を抑制す
ることができる。また、フル動作領域におけるアームダ
ンプ時においても、アームシリンダ11のボトム側Aポ
ート35およびボトム側Bポート36から押し出された
作動油は常にオイルクーラ38を通ってタンク39に回
収されるので、作動油の発熱が抑えられ、ヒートバラン
スをとることができる。なお、こうして、戻り回路4
0,41における圧力損失が抑制されることから、エン
ジン16の負荷が軽減され、低燃費化を図ったり、ある
いはアームシリンダ11の作動速度を向上させたりする
ことができるという効果を奏する。
【0026】また、本実施形態によれば、アームシリン
ダ11のボトム側Aポート35と第1方向制御弁20の
シリンダポート25とを接続する管路71およびボトム
側Bポート36と第2方向制御弁30のシリンダポート
33,34とを接続する管路72は、アームシリンダ1
1のボトム側油室11aに対してパラレル配管されてい
るので、アームシリンダ11のボトム側油室11aから
各方向制御弁20,30に至るまでの管路抵抗を著しく
低減することができ、戻り回路40,41における圧力
損失の抑制に寄与するという効果を奏する。
【0027】本実施形態においては、本発明を油圧ショ
ベルに適用した例について述べたが、これに限られず、
ホイールローダやその他の建設機械に本発明を適用する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る油圧ショベ
ルの側面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態におけるアームシ
リンダの作動油圧回路図である。
【図3】図3は、クイックリターン弁の要部断面概略構
成図である。
【図4】図4は、クイックリターン弁のピストン主弁が
開いた状態図である。
【図5】図5は、従来の技術における油圧回路図であ
る。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 6 作業機 11 アームシリンダ 20 第1方向制御弁 30 第2方向制御弁 38 オイルクーラ 39 タンク 40 第1戻り回路 41 第2戻り回路 42 クイックリターン回路 43 クイックリターン弁 65 操作手段 66 操作レバー 69 パイロット圧信号回路 71,72 管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 公一 大阪府枚方市上野3−1−1 株式会社小 松製作所大阪工場内 (72)発明者 黒柳 治 大阪府枚方市上野3−1−1 株式会社小 松製作所大阪工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB03 AB04 AC06 BA02 BA05 BB02 BB03 CA02 DA03 3H082 AA06 BB14 CC02 DB08 DB21 DB38 EE02 3H089 BB02 BB21 CC01 DA03 DA13 DB49 DC04 EE22 GG02 JJ02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機(6)を駆動する油圧シリンダ
    (11)と、この油圧シリンダ(11)の作動方向を制
    御する方向制御弁(20)(30)と、この方向制御弁
    (20)(30)をパイロット信号によって切換え操作
    する操作手段(65)とを備える建設機械の油圧回路に
    おいて、 前記油圧シリンダ(11)のボトム側の戻り回路を二分
    し(40)(41)、かつ通常その戻り回路(40)
    (41)の作動油が前記方向制御弁(20)(30)を
    経由しオイルクーラ(38)を通ってタンク(39)に
    回収されるように構成するとともに、パイロット信号を
    受けて、一方の戻り回路(41)の作動油を直接タンク
    (39)に戻す回路(42)に切り換える制御弁(4
    3)を設けることを特徴とする建設機械の油圧回路。
  2. 【請求項2】 前記油圧シリンダ(11)のボトム側配
    管を分岐して(71)(72)前記方向制御弁(20)
    (30)と接続する請求項1に記載の建設機械の油圧回
    路。
  3. 【請求項3】 前記操作手段(65)は、操作レバー
    (66)を有してなり、この操作レバー(66)をその
    操作ストローク(S)の所定量以上操作すると、前記制
    御弁(43)が切り換えられる構成である請求項1また
    は2に記載の建設機械の油圧回路。
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