JP2002339246A - 無機繊維用集束剤 - Google Patents
無機繊維用集束剤Info
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Abstract
ェノール樹脂等のマトリックス樹脂に繊維を複合した繊
維強化複合材料が広く利用されているが、用いられてい
る繊維はその加工工程中で各種のガイド類と繰り返し接
触し、摩擦を受け、毛羽や糸切れを発生する問題があっ
た。また、高品位の加工品を得るためには、弱い接圧で
容易に薄くかつ隙間なく繊維が拡がる性質が求められて
いる。 【解決手段】 ジカルボン酸5〜100重量%およびモ
ノカルボン酸0〜95重量%からなるカルボン酸成分
と、ヒマシ油および/または硬化ヒマシ油系ポリオール
のアルキレンオキシド付加物からなるアルコール成分と
のエステルを含有することを特徴とする無機繊維用集束
剤。
Description
剤に関する。さらに詳しくは、複合材料に使用される無
機繊維用の集束剤に関するものである。
脂、フェノール樹脂等のマトリックス樹脂に繊維を複合
した繊維強化複合材料がスポーツ、レジャー、航空宇宙
分野等に広く利用されている。上記複合材料に使用され
る繊維としては、ポリアミド繊維、アラミド繊維、ポリ
エチレン繊維、ポリエステル繊維などの有機繊維並びに
ガラス繊維、炭素繊維などの無機繊維が用いられてい
る。これらの繊維は通常、フィラメント又はトウの形で
製造され、更に一方向に引き揃えたシート、テープ、フ
ィラメントワインデイング、織物又はチョップドファイ
バー等に加工されて使用されている。かかる繊維のうち
無機繊維の加工において、繊維はその加工工程中で各種
のガイド類と繰り返し接触するため、摩擦を受けても毛
羽や糸切れを発生しない耐擦過性が要求される。通常、
毛羽や糸切れを防止するために、フィラメント又はトウ
に繊維用集束剤が付与される。また高品位の加工品を得
るため、弱い接圧で容易に薄くかつ隙間無く繊維が拡が
る性質(開繊性)が要求される。
樹脂(特開平3−76872号公報)やポリウレタン樹
脂(特開平1−314786号公報)からなるものが知
られている。
無機繊維用集束剤では、加工工程中の繊維の糸切れや毛
羽を少なくする耐擦過性と良好な開繊性の両方を満足す
るものは無かった。
を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、ジカルボン酸(a1)5〜100
重量%およびモノカルボン酸(a2)0〜95重量%か
らなるカルボン酸成分(A)と、ヒマシ油および/また
は硬化ヒマシ油系ポリオールのアルキレンオキシド付加
物(b)からなるアルコール成分(B)とのエステル
(C)を含有することを特徴とする無機繊維用集束剤;
ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、金属繊維、鉱
物繊維、岩石繊維およびスラッグ繊維からなる群から選
ばれる無機繊維を処理する集束剤であって、繊度800
tex、フィラメント数12,000本の炭素繊維を集
束剤付着量1重量%で処理したときに、0.05〜0.
5の繊維−繊維摩擦係数および0.05〜5gの張力変
動を与えることを特徴とする無機繊維用集束剤;該集束
剤で処理された無機繊維束;該無機繊維束または該無機
繊維束からなる繊維製品を強化繊維とし、熱硬化性樹脂
または熱可塑性樹脂をマトリックス樹脂とするプリプレ
グ;並びに該プリプレグを成形してなる成形物に関する
ものである。
(a1)としては、炭素数2〜40の、飽和もしくは不
飽和脂肪族ジカルボン酸(シュウ酸、マロン酸、コハク
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
ジカルボン酸、トリデカンジカルボン酸、ペンタデカン
ジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸など)、脂環式ジ
カルボン酸(シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸
など)、オキシジカルボン酸(タルトロン酸、リンゴ
酸、酒石酸など)およびエーテルジカルボン酸(ジグリ
コール酸など)、炭素数8〜20の芳香(脂肪)族ジカ
ルボン酸(テレ−、イソ−およびオルトフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、ベンジルコハク酸など)並びにこ
れらの2種以上の併用が挙げられる。これらのうち好ま
しいものは、炭素数2〜30、とくに炭素数4〜20の
飽和もしくは不飽和脂肪族ジカルボン酸である。モノカ
ルボン酸(a2)としては、炭素数2〜40の、飽和も
しくは不飽和脂肪族モノカルボン酸(酢酸、プロピオン
酸、カプリン酸、2−エチルヘキサン酸、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステ
アリン酸、ベヘニン酸、モンタン酸、オレイン酸な
ど)、脂環式モノカルボン酸(シクロヘキサンモノカル
ボン酸など)、オキシモノカルボン酸(グリコール酸、
乳酸、ヒドロアクリル酸、α−オキシ酪酸、グリセリン
酸、リシノール酸など)、炭素数7〜20の芳香(脂
肪)族もしくは芳香(脂肪)族オキシモノカルボン酸
(安息香酸、ナフトエ酸、サリチル酸、ベンジル酸、没
食子酸、マンデル酸、トロバ酸など)、並びにこれらの
2種以上の併用が挙げられる。これらのうち好ましいも
のは炭素数12〜30の飽和もしくは不飽和脂肪族モノ
カルボン酸であり、さらに好ましいのは、ステアリン酸
である。
2)の量は、カルボン酸(A)の重量に基づいて通常0
〜95重量%であり、好ましくは30〜90重量%であ
る。カルボン酸(A)中のモノカルボン酸(a2)の量
が95重量%を超えると開繊性が不良となり好ましくな
い。
化ヒマシ油系ポリオールとしては、ヒマシ油、硬化ヒマ
シ油、これらと多価アルコールとのエステル交換物およ
びこれらの混合物が挙げられる。多価アルコールとして
は、ジオール〔脂肪族(炭素数2〜12、例えばエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコ
ール)、脂環式(炭素数6〜20、例えばシクロヘキサ
ン−1,2−、1,3−および1,4−ジオール、シク
ロペンタン−1,2−および1,3−ジオール、水素添
加ビスフェノールA)、芳香脂肪族(炭素数8〜16、
例えばビスヒドロキシエチルベンゼン、p−キシリレン
グリコール、フタリルアルコールなど)など〕;3価〜
8価またはそれ以上の多価アルコール〔炭素数3〜2
0、例えばグリセリン、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリス
リトール、α−メチルグルコシド、ソルビトール、キシ
リトール、マンニトール、グルコース、フルクトース、
シュークロースおよびこれらの分子間もしくは分子内脱
水物、例えばポリグリセリン(重合度2〜20)、ジペ
ンタエリスリトール、ソルビタンなど〕、並びにこれら
のアルコールおよび後述する多価フェノールのアルキレ
ン(炭素数2〜4)オキシド(通常1〜20モル、好ま
しくは1〜10モル)付加物などが挙げられる。
化ヒマシ油系ポリオールのアルキレンオキシド付加物
(b)において、アルキレンオキシドとしては、炭素数
2〜4のエチレンオキシド(以下EOと略記)、プロピ
レンオキシド(以下POと略記)、1,2−ブチレンオ
キシド(以下BOと略記)およびこれらの混合物等が挙
げられる。これらのうち好ましいのは、EOまたはEO
とPOとの併用系であり、より好ましいのはEOであ
る。併用する場合の付加様式は、ランダムまたはブロッ
クのいずれであってもよく、EOとPOの重量比は開繊
性の観点から(100:0)〜(20:80)とくに
(100:0)〜(50:50)が好ましい。
シ油および/または硬化ヒマシ油系ポリオールに存在す
るOH基1個当たり通常1〜50モル、開繊性の観点か
ら、好ましくは5〜40モルである。
く、通常50〜180℃、水酸化カリウム等の触媒(ヒ
マシ油および/または硬化ヒマシ油系ポリオールの重量
に対して通常0.01〜3重量%)の存在下、加圧下
(通常4kg/cm2 以下)で行われる。
(B)は、(b)のみでもよく、また(b)以外のアル
コール成分(b’)を含有していてもよい。(b)以外
のアルコール成分(b’)としては、炭素数1〜33の
飽和もしくは不飽和脂肪族または脂環式アルコール〔1
価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、
オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、
トリデシルアルコール、ステアリルアルコール、オレイ
ルアルコール、シクロヘキサノールなど)、多価アルコ
ール(前記のものなど)〕、炭素数7〜30の芳香脂肪
族アルコール〔1価アルコール(ベンジルアルコール、
β−フェニルエチルアルコール、メチルフェニルカルビ
ノール、シンナミルアルコール、ナフチルエチルアルコ
ールなど)、多価アルコール(前記のものなど)〕、こ
れらのアルコールおよびフェノールのアルキレン(炭素
数2〜4)オキシド(1〜30モル)付加物、並びに前
記のヒマシ油および/または硬化ヒマシ油系ポリオール
などが挙げられる。
〔単環(炭素数6〜20、例えばフェノール、o−、m
−およびp−クレゾール、ブチルフェノール、オクチル
フェノール、ノニルフェノール)、多環(炭素数10〜
20、例えばフェニルフェノール、ナフトール)な
ど〕;2価フェノール〔単環(炭素数6〜16、例えば
ハイドロキノン、レゾルシン)、多環(炭素数13〜2
0、例えばビスフェノールF、ビスフェノールA、ビス
フェノールS)など〕;3価〜4価またはそれ以上のフ
ェノール〔単環(炭素数6〜16、例えば1,3,5−
トリヒドロキシベンゼン)、多環(炭素数13〜20、
例えば2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン)な
ど〕などが挙げられる。(b’)を使用する場合、
(B)中における(b’)の含有量は、(B)の重量に
基づいて通常20重量%以下、好ましくは0〜10重量
%である。
と(B)を反応させるか、または(A)と前記ヒマシ油
および/または硬化ヒマシ油系ポリオールとのエステル
にアルキレンオキシドを付加することにより製造するこ
とができる。具体的には、(A)と(B)、または
(A)とヒマシ油および/または硬化ヒマシ油系ポリオ
ールの当量比は通常(1:0.5)〜(1:2)、耐擦
過性並びに開繊性の観点から、好ましくは(1:0.
7)〜(1:1.5)である。
とえばジカルボン酸およびモノカルボン酸を含有するカ
ルボン酸成分(A)もしくは(A)の低級(炭素数1〜
4)アルコールエステルと、ヒマシ油および/または硬
化ヒマシ油系ポリオールのアルキレンオキシド付加物
(b)とからなるアルコール成分(B)、または該
(A)もしくは(A)の低級(炭素数1〜4)アルコー
ルエステルとヒマシ油および/または硬化ヒマシ油系ポ
リオールを、通常80〜180℃、必要によりパラトル
エンスルホン酸等の酸性触媒〔(A)もしくはその低級
アルコールエステルと(B)の合計重量、または(A)
もしくはその低級アルコールエステルとヒマシ油および
/または硬化ヒマシ油系ポリオールの合計量に対して通
常0.05〜3重量%〕存在下、エステル化するか、ま
たはエステル交換する方法でよい。
使用する(a1)と(a2)および(B)の使用割合に
より種々の粘度を有するものが挙げられる。25℃にお
ける粘度は、通常300mPa・s以上、耐擦過性並び
に開繊性の観点から、好ましくは500〜50,000
mPa・sである。(C)の酸価は通常0.1〜60、
好ましくは0.2〜30である。また、(C)の重量平
均分子量(以下Mwと略記)は通常500〜5,00
0、好ましくは1,000〜4,000である。
量はとくに限定されないが、通常0.5〜100重量
%、耐擦過性、開繊性並びにコンポジット物性の観点か
ら、好ましくは2〜70重量%である。
分として、公知の集束剤成分〔分子中に2個以上のエポ
キシ基を有するエポキシ樹脂(例えば特開平3−768
72号公報に記載のもの、後述するエポキシ樹脂な
ど)、多価アルコールと多価カルボン酸の縮合反応によ
り得られるポリエステル樹脂(例えば特開昭60−65
181号公報に記載のもの)、高分子ポリオールとポリ
イソシアネートとのウレタン化反応により得られるポリ
ウレタン樹脂(例えば特開平1−314786号公報に
記載のもの)、フェノールとホルムアルデヒドとの縮合
反応により得られるフェノール樹脂、キシレンとホルム
アルデヒドとの縮合反応により得られるキシレン樹脂、
ケトンとアルデヒドとの縮合反応により得られるケトン
樹脂(シクロヘキサノン、アセトフェノンなどとホルム
アルデヒドまたはアセトアルデヒドの縮合樹脂など)、
テレピン油を原料とするテルペン樹脂(α−ピネンの重
合によるポリピネン樹脂など)およびε−アミノラウロ
ラクタムとの開環重合により得られるポリアミド樹脂な
ど〕;柔軟剤(ポリオキシステアリン酸アミドなど);
希釈剤(スチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼ
ン、フェニルグリシジルエーテルなどの反応性希釈剤や
ノニルフェノール、トリクレジルフォスフェートなどの
非反応性希釈剤);酸化防止剤〔ヒンダードアミン化合
物[ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル
−4−)セバケート、フェニル−β−ナフチルアミンな
ど]、ヒンダードフェノール化合物(2,6−ジ−t−
ブチル−p−クレゾール、ブチルヒドロキシアニソール
など)など〕;紫外線吸収剤〔ベンゾフェノン化合物
(2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノンなど)、ベンゾトリアゾール
化合物[(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾールなど]、サリチル酸エステル化合物
(フェニルサリチレートなど)など〕;ワックス(例え
ば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、重合ワックス、密ロウなど);可塑剤〔フタル酸エ
ステル(ジオクチルフタレートなど)、リン酸エステル
(トリクレジルホスフェートなど)、脂肪族二塩基酸エ
ステル[ジ(2−エチルヘキシル)アジペートなど]、
脂肪酸エステル(メチルアセチルリシノレートなど)、
トリメリット酸エステル[トリ(2−エチルヘキシル)
トリメリテートなど]、ピロメリット酸エステル[テト
ラ(2−エチルヘキシル)ピロメリテートなど]な
ど〕;消泡剤〔シリコーン化合物(ジメチルシリコーン
オイルなど)など〕;平滑剤〔鉱物油(流動パラフィン
など)、動植物油(ナタネ油、ヤシ油、牛脂、鯨油な
ど)、脂肪酸エステル(2−エチルヘキシルオレート、
オレイルオレートなど)、シリコーン化合物(ジメチル
ポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、
ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサンなど)な
ど〕;抗菌剤(塩酸クロルヘキシジンなど);防かび剤
〔10,10’−オキシビスフェノキサアルシン、N−
(フルオロジクロルメチルチオ)フタルイミドなど〕;
粘度調整剤(アルギン酸ナトリウムなど);難燃剤(ハ
ロゲン化合物、リン化合物、グアニジン化合物など)な
どを含ませることができる。
に基づく通常量および、コンポジット(複合材料)物性
の観点からの好ましい添加量は、公知の集束剤成分は通
常1,500重量%以下、好ましくは10〜1,000
重量%、柔軟剤、ワックス、可塑剤および平滑剤はそれ
ぞれ通常30重量%以下、好ましくは1〜20重量%、
希釈剤は通常70重量%以下、好ましくは1〜50重量
%、酸化防止剤、紫外線吸収剤および難燃剤はそれぞれ
通常20重量%以下、好ましくは0.1〜10重量%、
消泡剤および粘度調整剤はそれぞれ通常10重量%以
下、好ましくは0.1〜5重量%、抗菌剤および防かび
剤はそれぞれ通常10重量%以下、好ましくは0.01
〜5重量%である。
炭素繊維、セラミック繊維、金属繊維、鉱物繊維、岩石
繊維およびスラッグ繊維からなる群から選ばれる無機繊
維であり、これらの無機繊維は2種以上を組み合わせて
も使用できる。ガラス繊維としては、アルカリ含有率1
%以下のボロシリケートガラス繊維、ソーダライム系ガ
ラス繊維などが挙げられる。炭素繊維としては、ポリア
クリルニトリル繊維、レーヨンまたは石油ピッチを炭化
して製造されるものが挙げられる。セラミック繊維とし
ては、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維など
が挙げられる。金属繊維としては、鋼、合金鋼、ステン
レス鋼、タングステン、ベリリウム、銅などの金属を繊
維化したものが挙げられる。鉱物繊維としては、アスベ
ストなどが挙げられる。岩石繊維としては、安山岩、玄
武岩、蛇文岩などを溶融し、高圧空気で吹き付けて急冷
し繊維状にしたものが挙げられる。スラッグ繊維として
は、溶鉱炉のスラッグ(鉱滓)に水蒸気または圧縮空気
を吹き付けて繊維状にしたものが挙げられる。これらの
無機繊維のうち複合材料に高強度を与えるという観点か
ら、好ましいものは炭素繊維である。
の水性分散体またはアセトン等の有機溶剤溶液を用いて
付着させ、次いで乾燥させることによって行うことがで
きる。該水性分散体の固形分(前記希釈剤を除く)濃度
は通常1〜60重量%、好ましくは2〜30重量%であ
る。また、アセトン等の有機溶剤溶液の固形分(前記希
釈剤を除く)濃度は通常1〜60重量%、好ましくは2
〜30重量%である。安全性等を考慮すると、水性分散
体で使用することが好ましい。
することができる。界面活性剤としては、非イオン界面
活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤およ
び両性界面活性剤が挙げられる。
アルキレンオキシド(炭素数2〜4)付加型非イオン界
面活性剤〔高級アルコール(炭素数8〜18)、高級脂
肪酸(炭素数12〜24)、アルキル(炭素数1〜1
8)フェノール、スチレン化(1〜10モル)フェノー
ル、スチレン化(1〜10モル)クミルフェノール等に
直接アルキレンオキシド(炭素数2〜4、例えばEO、
PO、BOおよびこれらの2種以上の併用)を付加させ
たもの(分子量158〜Mw200,000);グリコ
ールにアルキレンオキシドを付加させて得られるポリア
ルキレングリコール(分子量150〜Mw6,000)
に高級脂肪酸などを反応させたもの;多価アルコール
(エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセ
リン、ソルビタンなどの2価〜8価またはそれ以上の多
価アルコール)に高級脂肪酸を反応させて得られたエス
テル化物にアルキレンオキシドを付加させたもの(分子
量250〜Mw30,000)など〕および多価アルコ
ール(炭素数3〜60)型非イオン界面活性剤〔多価
(2価〜8価またはそれ以上)アルコール脂肪酸(炭素
数3〜60)エステルなど〕などが挙げられる。
モニウム塩型〔テトラアルキル(炭素数1〜30)アン
モニウム塩(ラウリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ステア
リルトリメチルアンモニウムブロマイドなど);ポリオ
キシアルキレン(炭素数2〜4)トリアルキル(炭素数
1〜30)アンモニウム塩(ポリオキシエチレントリメ
チルアンモニウムクロライドなど)など〕、アミン塩型
〔脂肪族高級(炭素数12〜60)アミン(ラウリルア
ミン、ステアリルアミンなど)の無機酸塩または有機酸
塩;脂肪族アミン(炭素数1〜30)のEO付加物など
の無機酸塩または有機酸塩など〕などが挙げられる。
(炭素数8〜22の飽和または不飽和脂肪酸)またはそ
の塩(ナトリウム、カリウム、アンモニウム、アルカノ
ールアミンなどの塩)、硫酸エステル塩〔高級アルコー
ル(炭素数8〜18)硫酸エステル塩など〕、高級アル
キルエーテル硫酸エステル塩〔炭素数8〜18の脂肪族
アルコールのEO(1〜10モル)付加物の硫酸エステ
ル塩など〕、スルホン酸塩〔アルキル(炭素数1〜2
0)ベンゼンスルホン酸塩、アルキル(炭素数1〜2
0)ナフタレンスルホン酸塩、スルホコハク酸ジアルキ
ル(炭素数1〜20)エステル、α−オレフィン(炭素
数12〜18)スルホン酸塩など〕およびリン酸エステ
ル塩〔高級アルコール(炭素数8〜60)リン酸エステ
ル塩、高級アルコール(炭素数8〜60)EO付加物リ
ン酸エステル塩など〕などが挙げられる。
界面活性剤〔高級アルキルアミン(炭素数12〜18)
のプロピオン酸ナトリウムなど〕、ベタイン型両性界面
活性剤〔アルキル(炭素数12〜18)ジメチルベタイ
ンなど〕、硫酸エステル塩型両性界面活性剤〔高級アル
キル(炭素数8〜18)アミンの硫酸エステルナトリウ
ム塩、ヒドロキシエチルイミダゾリン硫酸エステルナト
リウム塩など〕、スルホン酸塩型両性界面活性剤〔ペン
タデシルスルホタウリン、イミダゾリンスルホン酸な
ど〕、リン酸エステル型両性界面活性剤〔グリセリン高
級脂肪酸(炭素数8〜22)エステル化物のリン酸エス
テルアミン塩〕などが挙げられる。
化する目的並びに帯電防止の目的等で用いられる。エス
テル(C)に対する界面活性剤の配合量は重量比で通
常、界面活性剤/エステル(C)=1/99〜90/1
0、集束剤の乳化性およびコンポジットの物性の観点か
ら好ましくは、5/95〜80/20である。
は、一般に行われているローラーサイジング法、ローラ
ー浸漬法、スプレー法などの公知の方法を用いることが
できる。集束剤の繊維に対する固形分付着量は、通常
0.1〜10重量%、糸物性の観点から好ましくは0.
5〜2.5重量%である。
ラメント、トウまたはストランドは、公知の方法(熱風
乾燥、遠赤外線乾燥、熱ローラー乾燥など)により乾燥
される。
金属繊維、鉱物繊維、岩石繊維またはスラッグ繊維につ
いて、それぞれの加工工程中での毛羽や糸切れを防止す
るために必要な繊維−繊維摩擦係数は、炭素繊維は通常
0.05〜0.5、好ましくは0.1〜0.4、ガラス
繊維およびスラッグ繊維は通常0.1〜0.6、好まし
くは0.1〜0.5、セラミック繊維、金属繊維、鉱物
繊維および岩石繊維は0.2〜0.6、好ましくは0.
2〜0.5であり、張力変動は、炭素繊維は通常0.0
5〜5g、好ましくは0.1〜4g、ガラス繊維、セラ
ミック繊維およびスラッグ繊維は通常0.5〜5g、好
ましくは0.5〜4g、金属繊維、鉱物繊維および岩石
繊維は通常1〜5g、好ましくは1〜4gである。本発
明の集束剤を用いた場合は、処理された上記の無機繊維
束は繊維−繊維摩擦係数および張力変動を上記範囲とす
ることができる。
は、繊維を強化材とする複合材料のマトリックス樹脂と
して通常使用される熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂が
挙げられる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹
脂等が挙げられる。
キシ樹脂および非グリシジル型エポキシ樹脂が挙げられ
る。グリシジル型エポキシ樹脂としては、(ビス)フェ
ノール型エポキシ樹脂〔フェノール型[ノボラック型フ
ェノール樹脂にエピクロルヒドリンを反応させたもの、
例えば市販品のエピコート154(シェル化学製)];
ビスフェノール型[エピクロルヒドリンとビスフェノー
ルA、ビスフェノールF、2,2’−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ヘキサフルオロプロパンなどのビスフェノ
ール化合物との縮合物、例えば市販品のエピコート82
8、エピコート834、エピコート1001(いずれも
シェル化学製)]など〕、エステル型エポキシ樹脂〔メ
タクリル酸グリシジルエステルとエチレン性不飽和単量
体(アクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビ
ニルなど)の共重合体〕、エーテル型エポキシ樹脂〔エ
ピクロルヒドリンと多価アルコール(前記のもの)もし
くはポリエーテルポリオールとを反応させたもの〕、お
よびアミン系多官能(2〜10)エポキシ樹脂〔トリグ
リシジルアミン、テトラグリシジルアミンなどの重合
体〕などが挙げられる。非グリシジル型エポキシ樹脂と
しては、環状脂肪族エポキシ樹脂、エポキシ化ポリブタ
ジエンおよびエポキシ化大豆油などが挙げられる。上記
エポキシ樹脂のエポキシ当量は通常65〜4,000、
好ましくは100〜2,000である。
二塩基酸(無水マレイン酸、フマル酸、イアタコン酸な
ど)または飽和二塩基酸(無水フタル酸、イソフタル
酸、ヘット酸、アジピン酸など)とグリコール(エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、ネオペンチル
グリコールなど)とを重縮合させたもの、およびさらに
スチレン、クロルスチレン、t−ブチルスチレン、メチ
ルメタクリレートなどの重合性モノマーで架橋したもの
などが挙げられる。
イミド環を形成するもの、およびイミド環を有するモ
ノマーの付加重合により、三次元化するもの(ポリアミ
ノビスマレイミド)が挙げられる。としては、四塩基
酸無水物(無水ピロメリット酸、3,4,3’,4’−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,4,3’,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物など)
とジアミン(4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
3,3’−ジアミノベンゾフェノンなど)から得られる
ものが挙げられ、としては、4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタンと無水マレイン酸から得られるN,N’−
ジフェニルメタンビスマレイミドと4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタンの付加重合で得られるものなどが挙げ
られる。フェノール樹脂としては、フェノール化合物
(フェノール、クレゾール、キシレノールなど)とアル
デヒド(ホルムアルデヒドなど)の反応で得られる樹
脂、およびさらに硬化剤(ヘキサメチレンテトラミンな
ど)を反応させたものが挙げられる。
{ポリオレフィン樹脂〔ポリエチレン(Mw2,000
〜500,000)、エチレン/α−オレフィン(炭素
数3〜12)共重合体[エチレンの共重合割合90モル
%〜99モル%またはそれ以上、Mw2,000〜50
0,000)、エチレン/酢酸ビニル共重合体(エチレ
ンの共重合割合90モル%〜99モル%またはそれ以
上、Mw2,000〜500,000)、ポリプロピレ
ン(Mw10,000〜500,000)、プロピレン
/α−オレフィン(炭素数4〜12)共重合体[プロピ
レンの共重合割合90モル%〜99モル%またはそれ以
上、Mw10,000〜500,000]など〕、塩素
含有ビニル樹脂〔ポリ塩化ビニル(Mw10,000〜
1,000,000)など〕、(メタ)アクリル樹脂
〔(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキ
ル(炭素数1〜18)エステル[(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
−2−エチルヘキシルなど]などの(共)重合物(Mw
10,000〜5,000,000)など〕、およびス
チレン樹脂〔ポリスチレン(Mw10,000〜1,0
00,000)、AS(アクリロニトリル/スチレン)
樹脂[A/Sモル比(90〜50)/(10〜50)、
Mw10,000〜1,000,000]、ABS(ア
クリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂(Mw1
0,000〜1,000,000)、スチレン/ブタジ
エン樹脂[スチレン/ブタジエンモル比(90〜50)
/(10〜50)、Mw10,000〜1,000,0
00]、スチレン/無水マレイン酸樹脂[スチレン/無
水マレイン酸モル比(99〜50)/(1〜50)、M
w10,000〜500,000]、スチレン/アクリ
ル酸エステル樹脂[スチレン/アクリル酸エステルモル
比(99〜50)/(1〜50)、Mw10,000〜
500,000]、HIPS(耐衝撃性ポリスチレン)
(Mw10,000〜500,000)など〕など};
縮合系樹脂{ポリアミド樹脂〔6ナイロン(Mw10,
000〜500,000)、66ナイロン(Mw10,
000〜500,000)など〕、ポリエステル樹脂
〔PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂(Mw
5,000〜100,000)、PBT(ポリブチレン
テレフタレート)樹脂(Mw5,000〜100,00
0)〕、芳香族ポリエーテル樹脂(ポリエーテルエーテ
ルケトンなど)など};重付加系樹脂{ポリウレタン樹
脂(Mw5,000〜200,000)、ポリアセター
ル樹脂(Mw10,000〜200,000)など、芳
香族ポリエーテル樹脂(ポリエーテルエーテルケトンな
ど)など}などが挙げられる。
であり、より好ましくはエポキシ樹脂または不飽和ポリ
エステル樹脂、さらに好ましくはエポキシ樹脂とくにビ
スフェノールA型エポキシ樹脂である。
該繊維束からなる繊維製品(ステープル、糸、トウ、ト
ップ、カセ、編織物および不織布など)とマトリックス
樹脂から複合材料を製造するには公知の方法を採用すれ
ばよく、例えば繊維束を予めマトリックス樹脂に含浸
し、回転するマンドレルに張力をかけながら巻き付ける
フィラメントワインド(PW)成形法、繊維束を予め一
方向に配列もしくは編み物ないし織物状として樹脂を含
浸させたプリプレグシートを積層するプレス成形法、あ
るいは繊維束のカットファイバーをマトリックス樹脂と
適当に混合したあと射出成形する方法などが挙げられ
る。射出成形法においては、繊維束のカットファイバー
とマトリックス樹脂の混合重量比は通常5/95〜90
/10、好ましくは20/80〜70/30である。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、部は重量部を表わす。
高粘度乳化装置に仕込み、40〜90℃に熱して均一に
混合した後、水を徐々に加え、乳化転相させ均一な白色
の水性分散体の集束剤(固形分:50重量%)を得た。 比較製造例1 集束剤組成物の配合量を下記の集束剤組成物6〜8に示
した配合量とする以外は製造例1と同様にして水性分散
体の集束剤(固形分:50重量%)を得た。 実施例1〜5、比較例1〜3 上記集束剤を水で希釈し、濃度が3%の水分散液を作成
し、これら水分散液中に未処理炭素繊維(繊度800t
ex、フィラメント数12,000本)糸束を浸漬して
含浸させた後、100℃で20分間熱風中で乾燥して1
80℃で2分間熱セットしてボビンに巻き取られた炭素
繊維束について、集束剤の付着量並びに下記方法によ
り、解じょ性、耐擦過性、開繊性、コンポジット(複合
材料)物性を評価し、その結果を表1に示した。
/分の速度でタテ取り解じょした時の延テスト長さ10
5m当たりの糸切れ回数として表示する。糸切れ回数が
10回以下であることが好ましい。
mのステンレス棒5本を50mm間隔でそれぞれ平行
に、かつ炭素繊維束糸条が120度の角度で接触しなが
ら通過するようにジグザグに配置した。この装置に原糸
換算で12,000D−フィラメント数12,000本
の炭素繊維束糸条を初期張力300gを付加しながら3
m/分の速度で通過させ、繊維束糸条に対して直角方向
からレーザー光線を照射する。レーザー光線を遮蔽する
回数から発生した毛羽個数をカウントし、個/mで表示
する。毛羽個数が50個/m以下であることが好まし
い。
のステンレス棒5本を50mm間隔でそれぞれ平行にか
つ炭素繊維束糸条が120度の角度で接触しながら通過
するようにジグザグに配置した。このステンレス棒間に
サイジングされた炭素繊維束をジグザグにかけ、原糸換
算で12,000D−フィラメント数12,000本の
炭素繊維束糸条を初期張力1,000gを付加しなが
ら、上記ステンレス棒に3m/分の速度で通過させた時
の、ステンレス棒上の炭素繊維束の拡がり幅(mm)を
測定した。
動:炭素繊維(繊度800tex、フィラメント数1
2,000本)を湯洗(180℃×30〜60分)した
後、繊維用集束剤のエチルエーテル溶液(濃度5〜20
重量%)に含浸、その後乾燥させ、繊維用集束剤固形分
付着量1.0±0.1重量%の試料糸を作成した。直径
5cm×長さ7.5cmの金属製の円筒に試料糸を綾角
度10度で巻き付け(厚み3mm)、その上に試料糸を
巻き付け方向と平行に掛け(荷重T1:3g)、該円筒
を周速0.016mm/分で回転させた時の張力(T
2:最大値、T3:最小値)から張力変動(T2−T
3)を求め、さらに下記式から繊維−繊維摩擦係数を求
めた。なお、測定時の温度、湿度は20℃、65%RH
であった。 繊維−繊維摩擦係数(μ)=(1/π)×2.303×l
og(T2/T1) 〔式中、πは円周率で3.14〕
素繊維束を一方向に引き揃えて金型に入れ、これにエピ
コート828(100部)/BF3MEA(3部)に調
合した樹脂を加えて真空で含浸する。このとき繊維の体
積含有率が60%になるように炭素繊維の量を調節す
る。含浸後、150℃×1時間加圧下でキュアーさせ、
さらに金型から取り出し、140℃×4時間ポストキュ
アーする。厚さ2.5mm、幅6.0mmのサイズを有
するテストピースについて、ASTM D−3039−
72−Tに従って引張強度(MPa)を測定し、AST
MD−2344に従って層間せん断強度(ILSS)
(MPa)を測定した。
る各種の無機繊維に付着処理されることにより、繊維の
加工工程において各種のガイド類と接触し、摩擦を受け
ても毛羽や糸切れの発生を良好に抑えることができる。
また、繊維束の開繊性も良好となることから、処理され
た繊維束または繊維束からなる繊維製品とマトリックス
樹脂からなる複合材料は高強度を示し、極めて有用であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 ジカルボン酸(a1)5〜100重量%
およびモノカルボン酸(a2)0〜95重量%からなる
カルボン酸成分(A)と、ヒマシ油および/または硬化
ヒマシ油系ポリオールのアルキレンオキシド付加物
(b)からなるアルコール成分(B)とのエステル
(C)を含有することを特徴とする無機繊維用集束剤。 - 【請求項2】 さらにエポキシ樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹
脂、ケトン樹脂、テルペン樹脂およびポリアミド樹脂か
らなる群から選ばれる1種または2種以上を含有する請
求項1記載の集束剤。 - 【請求項3】 ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊
維、金属繊維、鉱物繊維、岩石繊維およびスラッグ繊維
からなる群から選ばれる無機繊維を処理する集束剤であ
って、繊度800tex、フィラメント数12,000
本の炭素繊維を集束剤付着量1重量%で処理したとき
に、0.05〜0.5の繊維−繊維摩擦係数および0.
05〜5gの張力変動を与えることを特徴とする無機繊
維用集束剤。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の集束剤が水
性分散体または溶液であることを特徴とする集束剤。 - 【請求項5】 ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊
維、金属繊維、鉱物繊維、岩石繊維およびスラッグ繊維
からなる群から選ばれる1種または2種以上の無機繊維
が請求項1〜4いずれか記載の集束剤で処理された無機
繊維束。 - 【請求項6】 請求項5記載の無機繊維束または該無機
繊維束からなる繊維製品を強化繊維とし、熱硬化性樹脂
または熱可塑性樹脂をマトリックスとすることを特徴と
するプリプレグ。 - 【請求項7】 請求項6記載のプリプレグを成形してな
る成形物。
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