JP2008534420A - ミネラルウール、絶縁製品及び製造方法 - Google Patents

ミネラルウール、絶縁製品及び製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、繊維を含む生理学的媒体中に溶解することのできる熱的に安定なミネラルウールに関し、繊維の組成は重量%で、SiO35〜60%、好ましくは、39〜55%、Al12〜27%、好ましくは、16〜25%、CaO0〜35%、好ましくは、3〜25%、MgO0〜30%、好ましくは、0〜15%、NaO0〜17%、好ましくは、6〜12%、KO0〜17%、好ましくは、3〜12%、RO(NaO+KO)10〜17%、好ましくは、12〜27%、P0〜5%、好ましくは、0〜2%、Fe0〜20%、B0〜8%、好ましくは、0〜4%、TiO0〜3%であり、そして前記繊維と1000℃より低い温度で反応して前記繊維表面に被覆を形成することのできる少なくとも1つの燐化合物とを含む。本発明は、燐原子重量により表現された燐含有量が、繊維の合計重量の0.0005%、特に0.01%より大きく、1%、特に0.5%より少ない間で変化することを特徴とする。本発明は、また、燐化合物は、燐原子が酸素原子直接に若しくは酸素原子を介して、少なくとも1つの炭素原子に結合されている分子であることを特徴とする。

Description

本発明は、人工ミネラルウールの分野に関する。本発明は、より特別には、断熱及び/又は遮音材料若しくは土壌を用いない培養基質製造用のミネラルウールに関し、特に、温度抵抗性が重要である応用を意図された熱的に安定なミネラルウールに関する。
これらミネラルウールは、それらが組み込まれる構造システムの耐火性に重要な役割を果たすことができる。
本発明は、より特別には、ロックウール型のミネラルウール、すなわち、その化学組成が、高ガラス転移点と合わせて、高液相線温度及び繊維化温度での高流動性に関与するミネラルウールに関する。
通常、この型のミネラルウールは、「外部」遠心プロセスと称されるもの、例えば、特許EP-0465310若しくは特許EP-0439385に記載された、静的運搬手段により溶融材料が供給される紡ぎ車のカスケードを使用する型のもので繊維化される。
「内部」遠心プロセスと称される繊維化プロセス、即ち貫通穴を有し高速回転するスピナを使用するものは、反対に、アルカリ金属酸化物が相対的に豊富で低アルミナ含有量の組成を広く有し、より低い液相線温度と、液相線温度でロックウール若しくは玄武岩ウールより高いウールの粘度とを有する、ガラスウール型のミネラルウールを繊維化するために通常準備される。このプロセスは、例えば、特許EP-0189354若しくは特許EP-0519797に記載されている。
しかしながら、内部遠心プロセスをロックウールの繊維化に適合させることのできる技術的解決が、特に、スピナの構成材料の組成とスピナの操作パラメターとを修正することにより、最近開発されてきている。この主題に関するより詳細については、読者は、特許WO 93/02977を特に参照してもよい。したがって、このような適合は、ロックウール或いはガラスウールと呼ばれる2種の型のウールの一方或いは他方にだけにこれまでは備わっていた性質を結合することを可能にする。このように、内部遠心プロセスにより得られたロックウールは、通常得られたロックウールより、繊維化されない粒子の含有量はより低く、ガラスウールに匹敵する品質を有する。であるのに、それは、その化学的性質即ち低化学材料費用及び高温抵抗性に関連する2つの鍵となる利点を保持している。
それゆえ、ロックウールの繊維化について2つのアプローチが今や可能であり、一方或いは他方の選択は、用途に対する品質並びに工業的及び経済的実現可能性の要求水準を含む、多くの基準に依存している。
これら基準に加えて、最も精細な繊維の呼吸による有機体への考えられる蓄積に関連した任意の潜在的病原性リスクを防止する観点で、ミネラルウールの生分解性、即ち、それの生理学的媒体中に迅速に溶解する能力という基準が、近年、付加されてきた。
更に、大多数のミネラルウールの応用は、ある種のミネラルウール組成が有する顕著に熱的に安定な性質を使用している。特に、鉄を多く含むスラグ若しくは玄武岩から得られたミネラルウールの熱的安定性が知られている。
ミネラルウールの熱的安定性は、特に耐火構造システムへの使用を許容するために重要である。耐火性のキーポイントの1つは、繊維ブランケットが崩壊しない(そして、その結果その断熱性を保持する)能力に存するが、この能力は、繊維がクリ−プや焼結をこうむらないという事実から生じる。
特許出願WO 01/68546は、特定のガラス組成と、100℃以上で繊維と反応して、繊維のクリ−プと焼結とを防止する耐火被覆を形成することのできる燐化合物とを同時に使用することによって、熱的に安定にされたミネラルウールを開示している。
その出願に記載された燐化合物は、燐酸塩若しくはポリ燐酸塩、主としてアンモニア或いはナトリウムの燐酸塩若しくはポリ燐酸塩である。これら化合物は、繊維表面に結合材と共に堆積され、100℃以上で繊維表面と反応して、燐酸及び/又は無水燐酸のような酸化合物を放出するが、それは、繊維の特定の化学組成に依存して、前記繊維のアルカリ土類イオンと反応して、その表面に前記した耐火被覆を形成する。
上記発明の実施は、使用において不利益がないようである。WO 01/68546出願で開示された燐酸塩は、一方で湿気に(ポリ燐酸塩状態のときに)、他方で温度に、やや敏感である。比較的低温度での酸化合物の放出は、繊維と樹脂系結合材との接着に不利であるようであり(その樹脂は、オーブン内で約200℃の温度で重合される)、最終製品の機械的性質の低下、とりわけ前記機械的性質の長期間の安定性の低下の原因であるようである。
したがって、本発明の目的は、ロックウール型のミネラルウールが含む繊維の化学組成を改善することにより、上記欠点を除去し、その結果、内部遠心プロセスにより繊維化されることができる能力、改善された機械的性質及び対老化性、良好な熱的安定性及び生理学的媒体中の良好な溶解特性を付与することである。
本発明の主題は、構成成分が、重量%で、
SiO35〜60%、好ましくは、39〜55%
Al12〜27%、好ましくは、16〜25%
CaO 0〜35%、 好ましくは、3〜25%
MgO 0〜30%、 好ましくは、0〜15%
Na 0〜17%、 好ましくは、6〜12%
0〜17%、 好ましくは、3〜12%
O(NaO+KO) 10〜17%、好ましくは、12〜27%
0〜5%、 好ましくは、0〜2%
Fe0〜20%、
0〜8%、 好ましくは、0〜4%
TiO0〜3%、
である繊維を含む、生理学的媒体中に溶解することのできる熱的に安定なミネラルウールであり、それは、また、前記繊維と1000℃以下の温度で反応して前記繊維表面に被覆を形成することのできる少なくとも1つの燐化合物を含み、前記化合物は、燐原子の重量により表現された含有量が、繊維の全質量の0.0005%から変化し、特に0.01%〜1%であるが、特に0.5%より少なく、燐化合物は、燐原子が、酸素原子直接に若しくは酸素原子を介して、少なくとも1つの炭素原子に結合している分子である。
好ましくは、夫々の燐化合物は、燐原子が、酸素原子直接に若しくは酸素原子を介して、少なくとも1つの炭素原子に結合している分子である。
本発明の文脈中では、「熱的に安定なミネラルウール」若しくは「熱的安定性を有するミネラルウール」という表現は、温度抵抗性を示すことができる、即ち、特に、少なくとも1000℃の温度まで加熱されるとき、実質的にスランプしないことが可能であることと定義される。
特に、ミネラルウールは、ノードテスト(NORDTEST)により提案された標準案「断熱材料:熱的安定性」(NT FIRE XX-NORDTEST REMISS No.1114-93)により規定される基準を満たすのであれば、熱的に安定であると見なされる。
この試験は、1000℃の温度で断熱材料の試料の熱的安定性を測定する手続きを規定する。断熱材料の試料(特に、高さ25mm直径25mmで測定する)は、炉に導入されるが、試料が曝される温度の関数として、試料のスランプが観察されることができる。
炉温度は、室温から少なくとも1000℃まで、毎分5℃で上昇される。
この標準案は、温度1000℃に達する前に、試料のスランプが最初の厚さの50%より多くなければ、断熱材料が熱的に安定であると定義する。
高温の繊維の表面に形成される被覆は、耐火性であり、それゆえ、1000℃迄であり得る温度に加熱された、選択された組成の繊維試料のスランプを防止するという顕著な特性を有する。
燐化合物は、単一の分子即ち唯1つの燐原子を含むものであってよい。
そこで、本発明による燐化合物は、単一の燐原子が、直接に酸素原子のみ或いは水素原子のみに結合している、即ち、酸素原子を介してのみ少なくとも1つの炭素原子に結合していることを特徴とするものであってよい。それは、例えば、モノ-、ジ-、或いはトリ-燐酸エステル若しくは置換されない亜燐酸或いはジ亜燐酸エステルであり、これらエステルの炭素系基は、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニル、アシル若しくはヒドロキシアルキル化合物であっても、場合によるとオリゴマー若しくはポリマー性であっても、及び/又はN、O若しくはSから選択される1以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。
本発明による燐化合物は、また、単一の燐原子が、直接に少なくとも1つの炭素原子に結合していることを特徴とするものであってよい。それは、少なくとも部分的に置換された亜燐酸或いはジ亜燐酸或いはエステルであってよい。(即ち、燐原子に結合した少なくとも一つの水素原子は、炭素系置換基により置換されている。)この場合の燐化合物は、同様に、モノ-、ジ-、或いはトリ-無水燐酸であり得る。これら化合物の種々の炭素系基は、アルキル、アリール、アシル若しくはヒドロキシアルキル化合物であっても、場合によるとオリゴマー若しくはポリマー性であっても、及び/又はN、O若しくはSから選択される1以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。
しかしながら、本発明による燐化合物は、好ましくは、共有結合により共に結合した、前記のような複数の同一か或いは異なる単位化合物から成る1つの分子である。そこで、燐化合物は、好ましくはオリゴマー或いはポリマー分子であり、即ちその構造は、反復構成単位として表されてもよい。これら構成単位の数が、有利には、2〜100、特に2〜50、若しくは2〜10でさえある。複数個の燐原子を含む1つの分子の場合には、燐原子が炭素原子と結合しているという鍵となる条件は、大多数の燐原子はこの条件を満たすことを意味しているものとして理解されねばならず、大分子においては、燐原子のほんの少しの部分がこの条件を満たさないという事実が、技術的問題が解決される方法を実質的に変え得ないということが理解される。
したがって、燐原子の大多数が(或いは全部でさえ)、1つの酸素原子により共に結合している化合物、例えば、燐酸或いは亜燐酸ポリエステル型化合物であってもよい。
しかしながら、燐原子の大多数が(或いは全部でさえ)、炭素系基を介して共に結合されていることが、より有利である。そこで、燐化合物は、好ましくは、少なくとも1つの炭素原子を含む基により共に結合した大部分の燐原子を含むが、炭素原子は、少なくとも1つの燐原子に直接に或いは酸素原子を介して結合されていてもよい。このような好ましい化合物は、以下の一般式(1)により表すことができる。
Figure 2008534420
ここで、nは、1〜100、好ましくは1〜50、特に2〜10であり、置換基R乃至Rは、同一であるか異なり、主に炭素系基であり、好ましくは、場合によると分岐アルキル、アリール、アシル若しくはヒドロキシアルキル型であり、場合によるとオリゴマー若しくはポリマー性であっても、及び/又はN、O、S若しくはPから選択される1以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。これら置換基の少なくとも1つは、特に置換基Rは、主鎖の燐原子に結合した酸素原子を含む。
2個の置換基が、主鎖の燐原子に結合した酸素原子を含むならば、燐酸化合物は有利には、下記の一般式(2)の亜燐酸ポリエステル型オリゴマー若しくはポリマーである。
Figure 2008534420
すべての置換基が、主鎖の燐原子に結合した酸素原子を含むときは、好ましい燐酸化合物の別のファミリーは、下記の一般式(3)の燐酸のポリ酸或いはポリエステル型オリゴマー若しくはポリマーからなる。
Figure 2008534420
化合物のこれら最後の2つの型に対して、鎖長nは、1〜100、好ましくは1〜50、特に2〜10であり、置換基R及びR乃至Rは、同一であるか異なり、主に炭素系基であり、好ましくは、分岐アルキル、アリール、アシル若しくはヒドロキシアルキル型であり、場合によるとオリゴマー若しくはポリマー種であっても、及び/又はN、O、S若しくはPから選択される1以上のヘテロ原子を含んでもよい。夫々の置換基中の炭素原子の数は、有利には1〜15、特に2〜10である。炭素原子数が多いと、温度上昇時の大量の炭素系残留物を生成する不利益が事実上あり、一方、あまりに炭素原子数が少ないと、あまりにも加水分解し易い結果となり得る。置換基R乃至Rは、水素原子若しくは燐酸に対する中和塩基であってもよい。
鎖長nが1に等しいときは、R及びRは、一緒に共有結合して環分子を形成することも可能である。nが1より大であるときは、いくつかのR、R若しくはR基は、一緒に共有結合してもよい。好ましい燐化合物は、ロジア(Rhodia)により登録商標アムガードCT或いはCU(AMGARD CT,CU)により販売される製品である。それは、CAS登録番号が夫々41203-81-0及び42595-45-9である2種の環状燐酸エステルの混合物である。最初のものは、n=1で、すべてのR及びR基は、メチル基であり、R乃びR基が一緒に結合して炭素原子6個を有する単一のアルキル基を形成している、式(2)による亜燐酸エステルである。第2のものは、同じ型のエステルであるが、n=2で、すべてのR基は、メチル基であり、2個のR基は、夫々R及びR基に結合して2個のCアルキル基を形成している。
これまで直鎖或いは環状鎖として表されたオリゴマー若しくはポリマー燐酸化合物は、網状に架橋してもよいし、例えば、これらの置換基がポリオール若しくはポリ酸であるときは、種々の主な炭素系置換基はそれ自身が少なくとも1つの他の燐原子に結合することができる。
後者の化合物は、特に、亜燐酸或いは燐酸夫々である、酸或いはエステルと、ポリオール(特に、ジオール)、ポリ酸(特に、2価酸)或いはエポキシ化合物との間のエステル化反応或いはエステル交換反応により得られてもよい。この範囲内で、糖蜜(砂糖精製時の副産物)は、低価格であるために、ポリオール若しくはジオールの出資源として特に魅力的である。本発明による燐化合物は、糖蜜と亜燐酸或いは燐酸或いはエステルとの間の反応により得られることができ、この反応は、繊維上に2つの製品を同時噴霧することにより実行することさえもできると思われる。燐酸塩系スターチも使用し得る。
本発明によるミネラルウールは、有利には前記したような数種の燐化合物の混合物を含んでもよい。
「有機燐化合物」ということができる、これら化合物に共通する点は、燐鎖自身内に炭素系化合物が存在することであり、それが、200℃以下の温度に対する無水燐酸のような酸化合物の「ブロッキング」の原因であり、それゆえ、温度及び湿気の作用に対するこれら化合物の安定性の原因のようである。
本発明による燐化合物は、好ましくは、0.05%特に0.1%以上で、2%特に1%以下の量である。この量は、繊維の全質量に対する燐化合物の質量に対応する。
これらの型の化合物中の燐の質量を考慮すると、繊維の質量に対する燐原子の質量含量は、有利には、0.0005〜1%、特に0.01%、特に0.1%以上で、0.5%以下である。
観察された被覆は、繊維表面に連続的であってよく、その厚さは、特に、0.01〜0.05μmである。被覆に接する組成物の結晶化も繊維表面に局所的に観察され得、厚さは約0.1〜0.5μmに達し得る。
本発明の1つの有利な具体例によれば、ミネラルウール繊維の表面に形成されることのできる被覆は、アルカリ土類金属燐酸塩から成る可能性を秘めている。
被覆は、このように、融点が1000℃以上として知られるアルカ土類金属オルト燐塩若しくはピロ燐酸塩型結晶に類似した組成で得られる。
有利には、ミネラルウール繊維の表面に形成されることのできるアルカリ土類金属燐酸塩は、燐酸石灰である。
燐酸石灰、特に、オルト燐酸塩(Ca(PO)若しくはピロ燐酸塩(Ca)は、耐火性であることが知られ、これら化合物は、夫々、1670℃及び1230℃の融点を有する。
特許出願WO 01/68546に記載されたように、上記成分の選択の主体を形成する繊維と燐化合物との間には、協同的作用が観察される。燐化合物が高温で(しかし、1000℃以下で)燐酸及び/又は無水燐酸を放出し、本発明による組成の繊維と反応を開始するものと考えることができる。これら組成物の場合は、それらが有する高アルカリ金属含量が、やはり高含量で存在するアルミナの負荷に対する補償物として作用し得る。したがって、これらは、アルカリ土類金属の原子移動度が、他のガラス組成におけるこれら元素の原子移動度よりも大きい組成物である。これら相対的に移動するアルカリ土類金属は、その後、燐酸或いは無水燐酸と反応することができ、耐火性化合物特にアルカリ土類金属燐酸塩を形成し、したがって、本発明によるミネラルウールが優秀な熱的安定性を示すことを保証することを可能にする。
生理学的媒体中に溶解されることのできる、熱的に安定なミネラルウールが、かくして得られる。
残りの文脈では、用語「組成」は、ミネラルウール繊維若しくは前記繊維を製造するために繊維化されることを意図されたガラスの構成成分の範囲を指すだろう。組成物の構成成分の如何なるパーセント割合も、重量%であると理解されねばならず、本発明による組成物は、この種組成物で知られる、分析不能な不純物として考慮される化合物を、5%まで、特に3%まで含んでもよい。
本発明の変形による、ミネラルウールの組成は、以下のとおりである。
SiO39〜55%、好ましくは、40〜52%
Al16〜27%、好ましくは、16〜25%
CaO 3〜35%、 好ましくは、10〜25%
MgO 0〜15%、 好ましくは、0〜10%
Na 0〜15%、 好ましくは、6〜12%
0〜15%、 好ましくは、3〜12%
O(NaO+KO) 10〜17%、好ましくは、12〜27%
0〜5%、 好ましくは、0〜2%
Fe0〜15%、
0〜8%、 好ましくは、0〜4%
TiO0〜3%
Oが、13.0%以下のとき、MgOは、0〜5%、特に、0〜2%。
このような組成を選択することにより、特に、多くのその特定の成分が果たす多くの複雑な役割を変化させることにより、全体の一連の利点を結合することが可能となる。
特に、57〜75%、好ましくは60%より大きく、及び/又は好ましくは、72%、特に70%より小さいネットワーク形成成分即ちシリカとアルミナの合計量に対する、16〜27%、好ましくは、17%より大きく及び/又は好ましくは25%、特に22%より小さい、高アルミナ含量と、10〜17%の高い量のアルカリ金属(RO:ナトリウム及びカリウム)と、0〜5%、特に、ROが13.0%以下のとき0〜2%のMgOとの組合せが、非常に広範な温度範囲内で顕著な繊維化しやすい特性と、得られる繊維の酸性pHにおける生溶解性(biosolubility)を付与するガラス組成を得ることを可能にすることが見出された。本発明の具体例によれば、アルカリ金属含量は、好ましくは12%、特に、13.0%及び13.3%より大きく、及び/又は、好ましくは15%特に14.5%よりも小さい。
信じられていた見解とは反対に、溶融ガラスの粘度は、アルカリ金属含量の増加と共に顕著に減少はしないということが観察されたことから、この組成範囲が、特に有益であることが判明した。この注目すべき作用は、繊維化のための粘度に対応する温度と結晶化する相の液相線温度との差を増加させ、繊維化条件をかなり改善することを可能とし、特に、内部遠心プロセスにより、新たな種類の生溶解性ガラスを繊維化することを可能とする。
本発明の具体例によれば、組成物は、0〜5%であり、特に0.5%より大きく、及び/又は3%、特に2.5%より小さい鉄含有量を有する。別の具体例は、5〜12%、特に5〜8%の鉄含有量を有する組成により得られ、それにより、耐火性ミネラルウールブランケットを得ることを可能にする。
有利には、本発明による組成物は、((NaO+KO)/Al)≧0.5、好ましくは((NaO+KO)/Al)≧0.6、特に、((NaO+KO)/Al)≧0.7の関係を満足し、これは、得られる液相線温度より高い、繊維化のための粘度に対応する温度に好都合であるようである。
本発明の変形例によれば、本発明による組成物は、0〜5%のマグネシア含量、好ましくは2%、特に1%より小さいマグネシア及び/又は特に0.3%、特に0.5%より大きいマグネシア含量と組み合わせて、好ましくは、10〜25%であり、特に12%、好ましくは15%より大きく及び/又は好ましくは23%、特に20%、更に17%さえより小さい石灰含有量を有する。
他の変形例によれば、石灰含量5〜15%、好ましくは5〜10%に対して、マグネシア含量は5〜10%である。
を随意に、0〜3%、特に0.5%より大きく及び/又は2%より小さい含有量で添加することにより、中性pHでの生溶解性を増加することを可能とする。随意に、組成物は硼素酸化物を含んでもよく、それにより、特に、放射成分の熱伝導係数を低める傾向があることにより、ミネラルウールの熱特性を改善し、また、中性pHでの生溶解性を増加することを助け得る。それはまた、TiOを組成物中に随意に3%まで含んでもよい。BaO、SrO、MnO、Cr、ZrO及びSOのような他の酸化物は、組成物中に、合計含有量が5%、好ましくは約3若しくは2%また1%を超えないで存在してもよい。これら種々の酸化物は、本発明による組成物に意図的に加えられてもよいが、一般的には、それらは、バッチ材料、ガラスと接触する耐火材料、若しくは溶融ガラス塊中の気体包含物の量を減らすために使用される清澄剤から生じる不可避的不純物として存在する。
本発明の1つの特に好ましい具体例によれば、ミネラルウールは、その成分が下記で、以下の重量%である繊維を含む。
SiO39〜55%、 好ましくは、40〜52%
Al16〜27%、 好ましくは、16〜26%
CaO 6〜20%、 好ましくは、8〜18%
MgO 0〜5%、 好ましくは、1〜4.9%
Na 0〜15%、 好ましくは、2〜12%
0〜15%、 好ましくは、2〜12%
O(NaO+KO) 10〜14.7%、好ましくは、10〜13.5%
0〜3%、 特に、0〜2%
Fe1.5〜15%、 特に、3.2〜8%
0〜2%、 好ましくは、0〜1%
TiO0〜2% 好ましくは、0.4〜1%。
これら組成物は、それだけで顕著に改善された高温での性質を有する。
この組成範囲は、種結晶が低温で結晶核化されることを可能とし、これら種は材料の軟化若しくは焼結が未だ有効となることができない十分に低い温度で結晶の出現或いは成長を引き起こすようである。結晶化成分が全ガラス組成より溶融性であることによって、残部ガラスの粘度が増加し、焼結に関与する表面張力は、もはや粘性力より優勢となるに十分なほど高くはならないことが考慮されてもよい。
好ましくは、アルミナは、17〜25.5重量%、特別に20〜25重量%、特に21〜24.5重量%、特別には約22〜23若しくは24重量%の量で存在する。
有利には、良好な耐火特性は、マグネシア含量を、特別に少なくとも1.5%、特に2%で、特別に2.5%若しくは3%以上に調整することにより得られる。高マグネシア含量は、高温で一般的に観察される粘度の低下に対抗する低温度での結晶化作用を導き、それゆえ材料の焼結を防止する。
1つの有利な組成選択は、マグネシアの必要最小量を供給することであり、これはアルミナの量が少なくなるほどより多くなる。
したがって、アルミナが少なくとも22重量%存在するときは、マグネシアの量は、好ましくは、少なくとも1%、有利には約1〜4%、好ましくは1〜2%、特に1.2〜1.6%である。アルミナ含量は、充分に低い液相線温度を維持するためには、好ましくは、25%に制限される。アルミナがより低い量例えば約17〜22%で存在するときには、マグネシア量は、好ましくは、少なくとも2%、特別に約2〜5%である。
石灰は、有利には、9.5〜20%、好ましくは10〜18%、より好ましくは11〜16%含量で存在する。
石灰とマグネシアの合計量は、有利には、約14〜20%、特に15〜19%であってよい。
アルカリ土類金属酸化物(石灰、マグネシア、酸化バリウム及び酸化ストロンチウム)の合計量は、好ましくは、10〜20%、特別に12〜18%である。
シリカの量は、有利には、約35〜50重量%、特別に37〜48重量%、より特には39〜44重量%である。
本発明の具体例に依存して、アルカリ金属酸化物含量は、好ましくは13.2%或いは13.0%以下、特別に約10〜12.5%、特に、10.2〜12%である。酸化ナトリウム及び酸化カリウムは、夫々3〜9重量%の量で存在してもよい。
アルカリ金属酸化物含量のこの範囲以内で、RO/Alのモル比が1特に0.9より少なく、特別に、多くて0.8、特に多くて0.75のような、アルミナ含量に対するアルカリ金属酸化物含量の比を選択することが有利であることが判明した。
モル比が0.9より大きいときは、マグネシア含量は、低温度での結晶化作用を生み出すためには十分に高いことが好ましく、例えば、少なくとも2%若しくは少なくとも2.5%であり、さもなければ、非常に高い温度での性質に有害な作用を有する、過度に低いガラス転移点が得られるであろう。
0.9より小さいRO/Alのモル比は、特に低温度での耐火性に好ましい作用を生み出し、それゆえ軟化点及び焼結温度に好ましい作用を生み出す。
しかしながら、この組成の範囲内で、繊維化のための粘度に対応する温度と、結晶化する相の液相線温度との間に充分に大きな差が維持され、それゆえに良好な繊維化条件を与える。
組成中に存在する鉄酸化物は、未だ液相線を制限するものの、低温度での種の成長核に積極的な影響を有する。しかしながら、その量は、酸性媒体中での生溶解性に逆効果を与えないように、好ましくは制限される。本発明の好ましい具体例では、組成物は、2〜6%、好ましくは約3〜6%の鉄含有量を有する。
酸化チタンは、ガラスマトリックス中のスピネルの高温度及び低温度での核化に非常に注目すべき影響を与える。1%以下のオーダーの含有量が有利であることが試されてもよい。
は、中性pHでの生溶解性を増加するために、0〜3%、特別に0.1〜1.2%の含量で使用されてもよい。
BaO、SrO、MnO、Cr、及びZrOのような他の酸化物は、組成物中に、最大合計量が5%、若しくは2%でさえ、また1%でさえ存在してもよい。
log2.5により示される粘度102.5ポアズ(デシパシカル秒)に対応する温度と、Tliqにより示される結晶化相の液相線との間の差は、好ましくは少なくとも約10℃である。この差Tlog2.5−Tliqは、本発明の組成物の「加工範囲」すなわち、特に、内部遠心プロセスにより繊維化が可能である温度範囲を規定する。この差は、好ましくは少なくとも20若しくは30℃であり、50℃さえより大きく、特に100℃より大でさえある。
本発明による組成物は、高ガラス転移点、特に600℃以上である。Tannealingにより示される、それらのアニール温度は、特別に600℃以上である。
上記したように、ミネラルウールは、特に酸性pH中で満足できる水準の生溶解性を示す。それは、それゆえ、特にシリカについて測定すると、NF T 03-410標準に記載されたものと同様な方法を使用して、pH4.5で測定された少なくとも時間当たり30好ましくは少なくとも40或いは50ng/cm2の溶解速度を一般的に有する。
本発明の他の非常に重要な利点は、これらガラス組成を得るために、高価でないバッチ材料を使うことができることに関する。これら組成物は、必要により鉄鉱石を補充して
、例えばアルカリ土類金属キャリアを持つフォノライト型の岩、石灰岩若しくはドロマイトを溶融する結果、特に得られてもよい。これにより、妥当な費用のアルミナキャリアが得られる。
高アルミナ含量で、高アルカリ金属酸化物含量のこの型の組成物は、有利には火炎ガラス炉若しくは電気ガラス炉で溶融されてもよい。
本発明の主題は、また、本発明によるミネラルウールを得る方法でもあり、繊維形成段階に引き続き、特に溶液の噴霧若しくは含浸により、前記繊維表面に少なくとも1つの燐化合物を繊維表面に供給する段階を含む。
本発明の主題は、また、本発明による少なくとも1つのミネラルウールを含む断熱及び/又は遮音製品である。
本発明の主題は、また、上記ミネラルウールの耐火構造システムへの使用に関する。
「耐火構造システム」という表現は、効果的に熱の伝播を防止でき、火炎と熱ガスに対して保護を提供でき、火災の間機械的強度を維持することができる、特にミネラルウール及び金属板に基づく材料の集合を一般的に含むシステムを意味するものと理解される。
標準化された試験は、例えば、バーナー火炎若しくは電気炉により発生された熱流に曝される構造システムの反対側で、到達されるべき所与の温度に対して必要とされる時間として、特に表現される耐火度を規定する。
構造システムは、以下の試験の1つの要請を特に満足することができるならば、満足できる耐火性を示すものとみなされる。
-防火扉試験:ドイツ標準 DIN 18089-第1部(或いは等価なもの)で規定される、鉱物繊維板に関する試験;
-ドイツ標準 DIN 4102(或いは等価なもの)で規定される建築材料及び要素の耐火性能。特に、標準DIN 4102-第5部は、耐火クラスを決定するための全面的試験と考えられ、及び/又は標準DIN 4102-第8部は、小さな試験台での試験片に関する試験と考えられる。及び
-標準化試験OMI A 754(18) (或いは等価なもの)「海事」型申請特に船内隔壁に必要とされる一般的耐火試験を記載している。これら試験は、3m×3mの炉での大きな試験片で実行される。例えば、鋼製甲板の場合、火災の際に断熱側に要求される性能は、少なくとも60分間の断熱判断基準を満たすことが、言及される。
他の詳細及び有利な特徴は、非限定的な好ましい具体例に関する以下の記載から明らかになるだろう。
以下の表1は、60例の、重量%での繊維の組成を示す。
「不純物」の行は、バッチ材料、ガラスと接触する耐火材料、若しくは溶融ガラス塊中の気体包含物の量を減らす清澄剤から生じる不可避的不純物に対応し、一括して取り扱われる。純粋に表示として、個別の含有量もなく、それら合計含量だけが表示され、一般的には、2%より少なく、1%より少ないが、そうでないと、本発明による例が、規定された問題を解決する方法に、それらの性質が、影響を与えてしまう。
これら例による組成物は、特に上記に言及した特許WO 93/02977の教示による内部遠心プロセスにより繊維化されることができる。
log2.5−Tliqにより規定されるそれらの加工範囲は、非常に実用的であり、特に50℃より大で、若しくは100℃さえより大で、特に150℃さえより大でさえある。
液相線温度は比較的低く、特に1200℃を超えず、1150℃さえも超えることはない。
粘度102.5ポアズに対応する温度(Tlog2.5)は、特に出願WO 93/02977に記載された操作条件下での高温繊維化用遠心スピナーの使用に適合する。
好ましい組成物は、特にそのTlog2.5が1350℃より小で、好ましくは1300℃より小であるものである
表1は、また、アニール温度(℃で表現される)及びpH4.5での繊維の溶解速度(ng/cm2.hで表現される)を示している。後者の量は、標準NF T 03-410で示された手順により測定され、30ng/cm2.hより大きい。
本発明を実証するために、溶融ガラスから繊維が細くされる帯域の後から、ミネラルウールが収集される帯域の前に位置する帯域で、種々の燐化合物が、繊維化プロセスの間に、噴霧により添加された。用語「アジュパント」は、この噴霧帯域で添加される化合物を指し、アジュパントは、同時若しくは別々に供給されてもよい。
表1の例45の組成物は、ミネラルウールブランケットを得ることを目的として、種々の燐系化合物を存在させ、或いは、存在させずに内部遠心プロセスによい繊維化されたが、機械的熱安定性試験結果は、表2に示される。
これら試験では、アジュパントは樹脂系結合剤を含み、ある例では、アジュパントは、この結合剤に添加され、結合剤と同時に噴霧される燐化合物を含む。
樹脂系結合剤は、ミネラルウールの分野で周知のように、繊維ブランケットに所望の機械的強度を付与する機能を有する。本発明の文脈の範囲内では、フェノールホルムアルデヒド樹脂及び尿素樹脂系の標準結合剤が使用された。他の型のサイジング組成物、特にホルムアルデヒドを含まないようなものも、単独若しくは混合物で、もちろん使用し得る。それらは、例えば、
-グリシジルエーテル型のエポキシ樹脂系と非揮発性アミン硬化剤をベースとする組成物(出願EP-A-0369848記載)で、イミダゾール、イミダゾリン及びそれらの混合物から選択される促進剤をも含んでもよい;
-多塩基性カルボン酸及びポリオールを含む組成物、好ましくは、燐含有有機酸型のアルカリ金属塩触媒に結合されたもの(出願EP-A-0990727記載);
-カルボン酸官能基及び/又はβ-ヒドロキシアルキルアミド官能基を組み込んだ1以上の化合物を含む組成物(出願WO-A-93/36368記載);
-カルボン酸及びアルカノールアミン若しくはカルボン酸及びアルカノールアミンから前以って合成された樹脂及びカルボン酸基を含むポリマーを組み込んだ組成物(出願EP-A-1164163記載);
-無水物とアミンを、無水物がアミン中に実質的に溶解し、及び/又はそれと反応するまで反応条件下混合すること、その後水を加え反応を終了させることからなる2段階で調製されるサイジング組成物(出願EP-A-11670265記載);
-第1の無水物を有するアミンとそれとは異なる第2の無水物とのポリマーを含まない反応製品を含む樹脂を含む組成物(出願EP-A-086932記載);
-少なくとも1つのポリカルボン酸と少なくとも1つのポリアミンを含む組成物;
-カルボン酸と米国出願2005/038193記載のようなアルコール官能基を含むモノマーとの共重合体を含む組成物;
-例えば、特許WO2005/87837若しくは米国出願6706808記載のようなポリオールとポリ酸若しくはマレイン酸のようなポリ酸無水物を含む組成物
であってよい。
これら出願若しくは特許EP-A-0369848,EP-A-0990727,WO-A-93/36368,EP-A-1164163,EP-A-1170265,EP-A-1086932,US 2005/038193,WO2005/87837,US6706808は、出願WO 04/007395,WO 2005/044750,WO 2005/121191,WO 04/094714,WO04/011519、US 2003/224119,US 2003/224120と併記して、本出願の参照に組み入れる。
アミノプラスト型樹脂(メラミン-ホルムアルデヒド若しくはウレア-ホルムアルデヒド)も、本発明の範囲内で使用されてもよい。
比較例Aは、燐化合物を含まず、アジュパントとして樹脂系結合剤のみを構成した。
他の実施例の場合では、6つの異なる燐化合物が使用された。最初の3つは、鉱物燐酸塩若しくは出願WO 01/68546に記載されたものと全く同様なポリ燐酸塩であり、比較例B、C及びDで使用された。これらは、以下のようなものであった。
-メタ燐酸ナトリウム。比較例Bは、それを0.2%含んだ。
-クラリアント社(Clariant Gmbh)により製造された「EXOLIT AP 462」という商標名を持つ難燃剤。燐酸アンモニウムとメラミンをベースとして、ポリマー(ポリウレタン、エポキシ樹脂)の耐火性を改善するために特に使用され、非常に低い水溶性を有する。比較例Cは、それを0.2%含んだ。
-ブッデンハイム社(Buddenheim)により販売された「FR CROS 489」という商標名を持つ難燃剤(CAS登録番号No.68333-79-9)。この製品は、P型で表された燐を64%含む燐酸アンモニウムである。比較例Dは、それを0.2%含んだ。
その他の3種の燐化合物は、本発明の文脈内で使用される「有機燐化合物」であった。これらは、以下のようなものであった。
-クラリアント社(Clariant Gmbh)により製造された「EXOLIT OP 550」という商標名を持つ難燃剤。燐酸ポリエステル型オリゴマーをベースとして、火災に対するポリウレタンの保護剤として特に使用される。本発明による実施例E、F及びGは、繊維合計量に対して、それを夫々0.3%、0.5%及び0.7%含んだ。
-クラリアント社(Clariant Gmbh)により製造された「EXOLIT OP 560」という商標名を持つ難燃剤。燐酸ポリエステル型オリゴマーをベースとして、火災に対してポリウレタンの保護剤として特に使用される。本発明による実施例Hは、それを0.5%含んだ。
-アクゾ ノーベル社(Akzo Nobel)により販売される「FYROL PNX」という商標名を持つPを19%含む難燃剤。それは、式(3)の燐酸ポリエステル型オリゴマーであり、nは1〜20の間で変化し、R、R及びをRはエチル基であり、Rはエチレン基である。(CAS番号No.184538-58-7)本発明による実施例Iは、それを0.8%含んだ。
これら3つの化合物は、主鎖内に燐原子と炭素含有物質を、特に、アルキル基を含む。
本発明による燐化合物の他の例の中には、ブッデンハイム社(Buddenheim)により販売されるBUDIT 341若しくは3118Fがある。ロジア(Rhodia)により登録商標アムガードCT或いはCU(AMGARD CT,CU)により販売される環状亜燐酸エステル混合物も、特に興味がある。この製品は、ポリステル系織物用の防火剤として使用され、オーブン温度で実際に、「EXOLIT OP 550」製品より高い安定性を有し、したがって、老化前のより良い機械的性質を獲得することを可能にする。そのP含量は、約20%である。
表2は、これらすべての試験に対して、得られたミネラルウール製品の当初の機械的強度及び1.5バール圧、105℃のオートクレーブで15分間老化後の機械的強度損失(相対的パーセント割合)及び1部のものに対しては、前記標準案「断熱材料:熱安定性」による、1000℃でのスランプを示す。
機械的強度は、オートクレーブ老化の前後で、密度14kg/m3の繊維製品から切り出されたリング形の試料になされた引っ張り試験で測定された。この試験によれば、2個のピンがリング中央部に挿入され、試料が壊れるまで一定速度で引き離された。N/gで表されたこの強度は、試料塊を分割した力に対応する。試験は20試料について繰り返され、得られた結果の平均が表に示されている。
これらの結果は、先行技術(例B、C及びD)に記載されたような燐化合物の添加は、当初機械的強度特性を改善せず、或いは(オーブンで放置後)機械的強度を低下させ、そしてまた、燐化合物が添加されない場合(例A)と比べて、これら特性の時間的変化をも大いに低下させることを明らかに示している。
反対に、本発明の文脈内の燐化合物の使用は、一方で、製品の当初機械的特性を改善し、他方で、加速老化後のこれら性質の変動を低下させず(例F、H及びI)、それらを改善しさえする。(例E及びG)
如何なる化学的理論に縛られるつもりはないが、本発明による化合物を添加する有利な効果は、結合材樹脂のオーブン硬化処理の間及び最終製品の加速老化処理の間に、燐酸及び/又は無水燐酸のような放出される酸化合物が存在しないことによるものと思われる。これは、酸化合物の放出が、結合材とガラス繊維との間の接着の減少及び/又は繊維表面の攻撃を引き起こすからであると思われる。また、付加的補助剤としての塩基(MgOのような)の添加が、この樹脂の硬化段階で形成される酸を中和することができ、かくて形成された製品の機械的性質の時間的変動についても利益をもたらすことも、発明とは独立に実証されもした。
また、すべてのこれらタイプの燐酸塩(比較例B若しくは、本発明による実施例E及びI)の、熱安定性に関する有利な効果は、燐化合物を含まない繊維のそれと比べて、少なくとも2つの要素により、1000℃でのスランプが減少していることで確認される。
Figure 2008534420
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Claims (28)

  1. 構成成分が、重量%で、
    SiO35〜60%、好ましくは、39〜55%
    Al12〜27%、好ましくは、16〜25%
    CaO 0〜35%、 好ましくは、3〜25%
    MgO 0〜30%、 好ましくは、0〜15%
    Na 0〜17%、 好ましくは、6〜12%
    0〜17%、 好ましくは、3〜12%
    O(NaO+KO) 10〜17%、好ましくは、12〜17%
    0〜5%、 好ましくは、0〜2%
    Fe0〜20%、
    0〜8%、 好ましくは、0〜4%
    TiO0〜3%、
    である繊維、及び
    前記繊維表面に被覆を形成するために、前記繊維と1000℃より低い温度で反応することのできる少なくとも1つの燐化合物であって、燐原子重量により表現された含有量が、繊維の全質量の0.0005%から変化し、特に0.01%〜1%であるが、特に0.5%より少ないこと特徴とし、また、燐化合物は、燐原子が、直接に若しくは酸素原子を介して、少なくとも1つの炭素原子に結合している分子であることを特徴とする少なくとも1つの燐化合物、
    を含む、生理学的媒体中に溶解することのできる熱的に安定なミネラルウール。
  2. 請求項1記載のミネラルウールであって、a)厳密に酸素原子を介して、少なくとも1つの炭素原子に結合している単一の燐原子を含む分子;b)少なくとも1つの炭素原子に直接結合している単一の燐原子を含む分子、から選択される少なくとも1つの燐化合物を含むミネラルウール。
  3. 請求項1又は2記載のミネラルウールであって、モノ-、ジ-、或いはトリ-燐酸エステル若しくは置換されていない亜燐酸或いはジ亜燐酸エステルであって、前記エステルの炭素系基が、アルキル、アリール、アシル若しくはヒドロキシアルキル化合物であり、場合によるとオリゴマー若しくはポリマー性であってもよく、及び/又はN、O或いはSから選択される1以上のヘテロ原子を含んでいてもよいところのものから選択される少なくとも1つの燐化合物(a)を含む、ミネラルウール。
  4. 請求項2記載のミネラルウールであって、少なくとも部分的に置換された亜燐酸若しくは、モノ-、ジ-、或いはトリ-ジ亜燐酸或いはエステルであって、化合物の種々の炭素系基が、アルキル、アリール、アシル若しくはヒドロキシアルキル化合物であり、場合によるとオリゴマー若しくはポリマー性であっても、及び/又はN、O若しくはSから選択される1以上のヘテロ原子を含んでいてもよいところのものから選択される少なくとも1つの燐化合物(b)を含むミネラルウール。
  5. 請求項1記載のミネラルウールであって、共有結合により共に結合した、同一であるか異なる請求項2乃至4記載の(a)型若しくは(b)型の複数の化合物から構成される分子である少なくとも1つの燐化合物を含むミネラルウール。
  6. 請求項1乃至5項の何れか1項記載のミネラルウールであって、オリゴマー若しくはポリマー分子であり、その構成単位の数が、優先的に、2〜100、特に2〜50、若しくは2〜10でさえある少なくとも1つの燐化合物を含むミネラルウール。
  7. 請求項5又は6記載のミネラルウールであって、炭素系基を介して共に結合された燐原子を主として含む、少なくとも1つの燐化合物を含むミネラルウール。
  8. 請求項1乃至7項の何れか1項記載のミネラルウールであって、下記の一般式(1)により表わされ得る少なくとも1つの燐化合物を含むミネラルウール。
    Figure 2008534420
    ここで、nは、1〜100、好ましくは1〜50、特に2〜10であり、置換基R乃至Rは、同一であるか異なり、主に炭素系基であり、好ましくは、場合によると分岐アルキル、アリール、アシル若しくはヒドロキシアルキル型であり、場合によるとオリゴマー若しくはポリマー性であってもよく、及び/又はN、O、S若しくはPから選択される1以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。
  9. 請求項1乃至8項の何れか1項記載のミネラルウールであって、下記の一般式(2)の亜燐酸ポリエステル型オリゴマー若しくはポリマーである少なくとも1つの燐化合物を含むミネラルウール。
    Figure 2008534420
    ここで、鎖長nは、1〜100、好ましくは1〜50、特に2〜10であり、置換基R及びR乃至Rは、同一であるか異なり、主に炭素系基であり、好ましくは、場合によると分岐アルキル、アリール、アシル若しくはヒドロキシアルキル型であり、場合によるとオリゴマー若しくはポリマー性であってもよく、及び/又はN、O、S若しくはPから選択される1以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。
  10. 請求項8項記載のミネラルウールであって、下記の一般式(3)の燐酸ポリ酸或いはポリエステル型のオリゴマー若しくはポリマーである少なくとも1つの燐化合物を含むミネラルウール。
    Figure 2008534420
    ここで、鎖長nは、1〜100、好ましくは1〜50、特に2〜10であり、置換基R乃至Rは、同一か異なり、主に炭素系基であり、好ましくは、場合によると分岐アルキル、アリール、アシル若しくはヒドロキシアルキル型であり、場合によるとオリゴマー若しくはポリマー性であってもよく、及び/又はN、O、S若しくはPから選択される1以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。
  11. 請求項4乃至10項の何れか1項記載のミネラルウールであって、亜燐酸或いは燐酸夫々である酸或いはエステルと、ポリオール(特に、ジオール)、ポリ酸(特に、2価酸)或いはエポキシ化合物との間のエステル化若しくはエステル交換反応により得られる少なくとも1つの燐化合物を含むミネラルウール。
  12. 請求項1乃至11項の何れか1項記載のミネラルウールであって、糖蜜と燐酸、亜燐酸若しくはエステルとの間の反応により得られる少なくとも1つの燐化合物を含むミネラルウール。
  13. 請求項1乃至12項の何れか1項記載のミネラルウールであって、その構成成分が、重量%で、
    SiO39〜55%、好ましくは、40〜52%
    Al16〜27%、好ましくは、16〜25%
    CaO 3〜35%、 好ましくは、10〜25%
    MgO 0〜15%、 好ましくは、0〜10%
    Na 0〜15%、 好ましくは、6〜12%
    0〜15%、 好ましくは、3〜12%
    O(NaO+KO) 10〜17%、好ましくは、12〜17%
    0〜5%、 好ましくは、0〜2%
    Fe0〜15%、
    0〜8%、 好ましくは、0〜4%
    TiO0〜3%
    で、ROが、13.0%以下のとき、MgOは、0〜5%、特に、0〜2%
    である繊維を含むミネラルウール。
  14. 請求項1乃至13項の何れか1項記載のミネラルウールであって、その構成成分が、重量%で、
    SiO39〜55%、 好ましくは、40〜52%
    Al16〜27%、 好ましくは、16〜26%
    CaO 6〜20%、 好ましくは、8〜18%
    MgO 1〜5%、 好ましくは、1〜4.9%
    Na 0〜15%、 好ましくは、2〜12%
    0〜15%、 好ましくは、2〜12%
    O(NaO+KO) 10〜14.7%、好ましくは、10〜13.5%
    0〜3%、 特に、0〜2%
    Fe(鉄全量) 1.5〜15%、 特に、3.2〜8%
    0〜2%、 好ましくは、0〜1%
    TiO0〜2% 好ましくは、0.4〜1%
    である繊維を含むミネラルウール。
  15. 請求項1乃至14項の何れか1項記載のミネラルウールであって、CaO含量が、9.5〜20%、好ましくは、10〜18%であるミネラルウール。
  16. 請求項1乃至15項の何れか1項記載のミネラルウールであって、アルミナを、20〜25%含むミネラルウール。
  17. 請求項1乃至16項の何れか1項記載のミネラルウールであって、アルミナが、22%より少ない量で特に、17〜22%存在するときには、MgOを少なくとも2%、特に、約2〜5%含み、アルミナが、少なくとも22重量%の量で存在するときには、MgOを1〜4%、特に、1〜2%含む、ミネラルウール。
  18. 請求項1乃至17項の何れか1項記載のミネラルウールであって、アルカリ金属含量が、好ましくは13.0%以下、特に10〜12.5%、特に12%以下であるようなミネラルウール。
  19. 請求項1乃至18項の何れか1項記載のミネラルウールであって、RO/Alモル比が、0.9より少なく、特に多くて0.8、殊に多くて0.75であるミネラルウール。
  20. 請求項1乃至19項の何れか1項記載のミネラルウールであって、鉄酸化物を2〜6%含むミネラルウール。
  21. 請求項1乃至20項の何れか1項記載のミネラルウールであって、チタン酸化物を1%以下含むミネラルウール。
  22. 請求項1乃至21項の何れか1項記載のミネラルウールであって、繊維が、pH4.5で測定して、少なくとも時間当たり30ng/cmの溶解速度を有するミネラルウール。
  23. 請求項1乃至22項の何れか1項記載のミネラルウールであって、繊維に対応するガラスが、内部遠心プロセスにより繊維化されてもよいミネラルウール。
  24. 請求項1乃至23項の何れか1項記載のミネラルウールであって、繊維表面に形成されることができる被覆は、本質的にアルカリ土類金属燐酸塩から成るミネラルウール。
  25. 請求項1乃至24項の何れか1項記載のミネラルウールであって、アルカリ土類金属燐酸塩は、燐酸石灰であるミネラルウール。
  26. 請求項1乃至25項の何れか1項記載のミネラルウールを得る方法であって、繊維形成段階に引き続き、特に溶液の噴霧若しくは含浸により、前記繊維表面に少なくとも一つの燐化合物を供給する段階を含む、ミネラルウールを得る方法。
  27. 請求項1乃至25項の何れか1項記載のミネラルウールの使用であって、耐火性構造システムへのミネラルウールの使用。
  28. 請求項1乃至25項の何れか1項記載の少なくとも1つのミネラルウールを含む断熱及び/又は遮音製品。
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