JP2002335836A - 金属線を芯部に有する釣糸 - Google Patents
金属線を芯部に有する釣糸Info
- Publication number
- JP2002335836A JP2002335836A JP2001145213A JP2001145213A JP2002335836A JP 2002335836 A JP2002335836 A JP 2002335836A JP 2001145213 A JP2001145213 A JP 2001145213A JP 2001145213 A JP2001145213 A JP 2001145213A JP 2002335836 A JP2002335836 A JP 2002335836A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- fishing line
- metal wire
- core
- raw material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
Abstract
潮流や風の影響を受けにくく、かつ工業的量産が可能な
金属線を含有する釣糸を提供することである。 【解決手段】 直径0.5mm以下の金属線が芯部に埋
設されていることを特徴とする釣糸。
Description
径の小さい釣糸、より詳しくは、直径が0.5mm以下
の金属線を含有する釣糸に関する。
を芯とし、その周りを糸で編み上げて金属線を被覆した
釣糸が知られている。かかる釣糸は「レッドコアライ
ン」と呼ばれ、トローリングなどによく用いられてい
る。トローリングにおいて、かかる釣糸はそれ自体が錘
となり、付属品をつけなくても、深い水深を引けるとい
う利点がある。
部に埋設されている金属線の径は通常約0.5mm程度
以上であり、該金属線の周りを糸条で製紐した釣糸の径
はさらに大きくなるため、潮流や風の影響を受けやすい
という問題点があった。また、釣糸の径が太いので、糸
巻き量を確保するためには大きなリールを使わなければ
ならないという問題点もあった。
く、芯部に埋設されている金属線の径を小さくすること
が望まれているが、径が約0.5mm程度以下の金属線
がその芯部に埋設されている釣糸は従来存在しなかっ
た。径が約0.5mm程度以下の金属線はその工業的生
産が特にコスト面から難しく、また、かかる径の小さい
金属線を用いその周りを糸条で製紐することは製造工程
の管理が複雑となるという問題点があり、これを解決で
きなかったためである。
細く、それゆえに潮流や風の影響を受けにくく、かつ工
業的量産が可能な金属線を含有する釣糸を提供すること
である。
的を達成せんものと鋭意研究を重ねた結果、径が約0.
5mm程度以上の太い金属線を原料として用いても、か
かる金属線の周りに延伸可能な糸条を製紐し、その後該
製紐糸を延伸することにより、芯である金属線の径を約
0.5mm程度以下にすることができるという思いがけ
ない知見を得た。本発明はこの知見に基づいて、従来技
術が解決できなかった上記問題点を一挙に解決する。す
なわち、径が約0.5mm程度以上の太い金属線は安価
に入手できるため、製品のコストを低廉化でき、さら
に、原料糸条の芯糸が太く扱い易いので、製造のための
工程管理が容易になる。また、かかる方法により得られ
る釣糸は、径が小さく、表面も滑らかなため、その結果
潮流や風の影響を受けにくい。本発明者は、さらに検討
を重ねた結果、本発明を完成させるに至った。
m以下の金属線が芯部に埋設されていることを特徴とす
る釣糸、(2)直径0.5mm以下の金属線を芯糸と
し、その周りが複数本の糸条で製紐されていることを特
徴とする前記(1)に記載の釣糸、(3)糸条に金属が
含有されていることを特徴とする前記(2)に記載の釣
糸。(4)金属線が、鉛線であることを特徴とする前記
(1)〜(3)に記載の釣糸、(5)合成樹脂で被覆さ
れていることを特徴とする前記(1)〜(4)に記載の
釣糸、に関する。
し、その周りが複数本の延伸可能な糸条で製紐されてい
ることを特徴とする前記(1)〜(4)に記載の釣糸の
原料製紐糸、(7)延伸可能な糸条が、高クリープ性糸
条であることを特徴とする前記(6)に記載の原料製紐
糸、(8)金属線を芯糸とし、その周りが複数本の未延
伸糸で製紐されていることを特徴とする前記(1)〜
(4)に記載の釣糸の原料製紐糸、(9)延伸可能な糸
条が、高クリープ性糸条であることを特徴とする前記
(8)に記載の原料製紐糸、(10)金属線が、鉛線で
あることを特徴とする前記(6)〜(9)に記載の原料
製紐糸、(11)前記(6)〜(9)に記載の原料製紐
糸が合成樹脂で被覆されていることを特徴とする原料
糸、に関する。
(10)に記載の原料製紐糸または前記(11)に記載
の原料糸を延伸することを特徴とする前記(1)〜
(5)に記載の釣糸の製造方法、(11)金属線を芯糸
とし、その周りを延伸可能な糸条で製紐し、該製紐糸を
所望により合成樹脂で被覆し、該原料糸を1.01〜5
倍の延伸倍率で延伸することを特徴とする(1)〜
(5)に記載の釣糸の製造方法、(12)金属線を芯糸
とし、その周りを未延伸糸で製紐し、該製紐糸を所望に
より合成樹脂で被覆し、該原料糸を1.01〜15倍の
延伸倍率で延伸することを特徴とする(1)〜(5)に
記載の釣糸の製造方法、に関する。
m以下の金属線を芯糸とし、その周りが複数本の延伸さ
れた糸条で製紐されていることを特徴とする前記(1)
に記載の釣糸、(14)糸条に金属が含有されているこ
とを特徴とする前記(13)に記載の釣糸。(15)金
属線が、鉛線であることを特徴とする前記(13)また
は(14)に記載の釣糸、に関する。
例えば、銅線、ステンレス線、鉛線または各種合金の軟
線などが挙げられる。本発明においては、上記金属線1
種類のみを単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせ
て用いてもよい。本発明においては、中でも鉛線を用い
るのが好ましい。
金属線が芯部に埋設されていれば、その構造は特に問わ
ない。中でも、直径0.5mm以下の金属線を芯糸と
し、その周りが複数本の糸条で製紐されている釣糸が好
ましい。なお、複数本の糸条で製紐されてなる部分、言
い換えれば、芯部の金属線を被覆している部分を外糸部
と称することもある。
造は特に限定されず、フィラメントであってもよいし、
複数のフィラメントからなる撚り糸、組み糸または融着
糸などであってもよい。ここで、融着糸としては、複数
本のフィラメントが、該フィラメントよりも融点の低い
接着性樹脂により融着されている糸条が挙げられる。
条の素材は特に限定されないが、熱可塑性樹脂からなる
合成繊維を用いるのが好ましい。また、外糸部を構成す
る糸条は、1種類の繊維からなる糸条であってもよい
し、任意の2種類以上の繊維が組み合わされてなる糸条
であってもよい。
ては、中でも、延伸された糸条が好ましい。かかる「延
伸された糸条」とは、延伸可能な糸条を約1.01〜5
倍程度、好ましくは約1.01〜3倍程度、より好まし
くは約2.2〜3倍程度の延伸倍率で延伸させた糸条、
または未延伸糸を約1.01〜15倍程度、好ましくは
約2〜10倍程度、より好ましくは約4〜8倍程度の延
伸倍率で延伸させた糸条のことである。
程において延伸処理が行われ得る繊維からなり、延伸工
程において最大延伸倍率で延伸されている糸条のことで
ある。また、上記「未延伸糸」とは、その製造工程にお
いて延伸処理が行われ得る繊維からなり、延伸工程にお
いて最大延伸倍率に満たない延伸倍率で延伸されている
か、または全く延伸処理されていない糸条のことであ
る。
程における繊維の破断が製造上問題ならない程度の延伸
倍率をいう。すなわち、紡糸工程中の延伸倍率が増大す
るにつれて、繊維の引張り強さおよび剛性が増大する。
しかし、延伸倍率が増大するにつれて、製造工程中の繊
維の破断がますます頻繁に生じるため、延伸倍率は非制
限に増大できない。どの程度の延伸倍率であれば、延伸
工程を中断しなければならない破断が発生し、その発生
頻度が許容できる程度であるかということは、実験的に
容易に決定することができる。この延伸倍率を最大延伸
倍率という。
または未延伸糸の素材としては、具体的には、例えば、
ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル系、フ
ッ素系、ポリアクリロニトリル系、ポリビニルアルコー
ル系、ポリアセタール系などの合成繊維が挙げられる。
維としては、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレ
ン等のポリオレフィン系樹脂からなる繊維が挙げられ
る。ポリオレフィン系樹脂としては、中でも、重量平均
分子量が約400,000以上のものが好ましい。上記
ポリエチレンまたはポリプロピレンは、ホモポリマーで
あってもよいし、コポリマーであってもよい。コポリマ
ーとして具体的には、エチレンと共重合できる1以上の
アルケン類を少量、好ましくは約5重量%程度以下の割
合で含有し、100炭素原子当り1〜10個程度、好ま
しくは2〜6個程度のメチル基またはエチル基を有する
共重合体が挙げられる。上記エチレンと共重合できるア
ルケン類としては、例えば、プロペン、ブテン、ペンテ
ン、ヘキセン、オクテンまたは4−メチルペンテン等が
挙げられる。また、コポリマーとしては、エチレン酢酸
ビニル共重合体(EVA)なども挙げられる。
ロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン6,1
0などの脂肪族ポリアミドもしくはその共重合体、また
は芳香族ジアミンとジカルボン酸により形成される半芳
香族ポリアミドもしくはその共重合体などからなる繊維
が挙げられる。
レフタル酸、イソフタル酸、ナフタリン2,6ジカルボ
ン酸、フタル酸、α,β−(4−カルボキシフェニル)
エタン、4,4’−ジカルボキシフェニルもしくは5−
ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン
酸、アジピン酸もしくはセバシン酸などの脂肪族ジカル
ボン酸またはこれらのエステル類と、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ポリエチレングリコールまたはテトラメチレングリコー
ルなどのジオール化合物とから重縮合されるポリエステ
ルもしくはその共重合体などからなる繊維が挙げられ
る。
化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリモノ
クロロトリフルオロエチレンもしくはポリヘキサフルオ
ロプロピレンまたはその共重合体などからなる繊維が挙
げられる。
クリロニトリルと、他のポリマーとのコポリマーである
ポリアクリロニトリル系樹脂からなる繊維が挙げられ
る。上記他のポリマーとしては、例えばメタクリレー
ト、アクリレートまたは酢酸ビニル等が挙げられ、該他
のポリマーは約5重量%程度以下の割合で含有されてい
ることが好ましい。
ニルアルコールと、他のポリマーとのコポリマーである
ポリビニルアルコール系樹脂からなる繊維が挙げられ
る。上記他のポリマーとしては、例えば酢酸ビニル、エ
テンまたは他のアルケン類等が挙げられ、該他のポリマ
ーは約5重量%程度以下の割合で含有されていることが
好ましい。
は未延伸糸としては、中でも、高クリープ性糸条を用い
るが好ましい。ここで、高クリープ性糸条とは、延伸
後、その形状を保ちつづけるような糸条をいう。より具
体的には、糸条を構成する繊維の破断強度の半分の荷重
を100時間加えつづけ、その後かかる荷重を取り除い
たときの永久伸びが、約1%以上、好ましくは約5%以
上、より好ましくは約10%以上である糸条が高クリー
プ性糸条として好適である。なお、上記永久伸びは、伸
度を公知の測定機、具体的には、万能試験機 オートグ
ラフAG−100kNI(商品名 島津製作所製)を用
いて測定することができる。
は、例えば、ポリアセタール系繊維糸条または超高分子
量ポリエチレン繊維糸条などが挙げられる。上記ポリア
セタール系繊維は、例えばポリオキシメチレンなどアセ
タール結合を主鎖に有するポリアセタール系樹脂を溶融
紡糸するなど自体公知の方法で製造できる。ポリアセタ
ール系繊維糸条は、引張強度が約4g/d程度以上、伸
度が約20%程度以下の物性を有するものが好ましい。
なお、引張強度および破断伸度は、公知の測定機、例え
ば万能試験機 オートグラフAG−100kNI(商品
名 島津製作所製)を用いて容易に測定することができ
る。
ば特開昭55−5228、特開昭55−107506に
開示されている方法など自体公知の方法に従って製造す
ることができる。また、超高分子量ポリエチレン繊維と
して、ダイニーマ(商品名東洋紡株式会社製)やスペク
トラ(商品名 アライドシグナル社製)等の市販品を用
いてもよい。
ある超高分子量ポリエチレンは、分子量が20万程度以
上、好ましくは60万程度以上のものが好適に用いられ
る。かかる超高分子量ポリエチレンは、ホモポリマーで
あってもよいし、炭素数3〜10程度の低級α−オレフ
ィン類、例えばプロピレン、ブテン、ペンテン、へキセ
ン等との共重合体であってもよい。該エチレンとα−オ
レフィンとの共重合体としては、後者の割合が炭素数1
000個当たり平均0.1〜20個程度、好ましくは平
均0.5〜10個程度である共重合体を用いるのが好ま
しく、かかる共重合体は高強度などの優れた機械的性質
を示す。
は、本発明の目的を損なわない範囲内で各種公知の耐磨
耗剤、艶消し剤、改質剤もしくは顔料など、またはこれ
らの2種以上が配合されていてもよい。また、外糸部を
構成する糸条には、磁性材料、導電性物質、高誘電率を
有する物質などが配合されていてもよい。
は、さらに比重を向上させるために、金属粒子が含有さ
れていてもよい。ここにおいて、使用される金属粒子と
しては鉄、銅、亜鉛、錫、ニッケルもしくはタングステ
ン等を単独でまたは混合もしくは合金としたものが挙げ
られる。中でも、比重の大きいタングステンを用いるの
が好ましい。なぜなら、比重の大きい金属を用いると、
糸条に重さを与えやすく、比重を高くする効果が少量の
金属添加により現れるため、素材の樹脂の強度の低下を
極力抑えることができるからである。
あるとを問わず本願発明に適用することができる。該金
属粒子の大きさは約20μm程度以下、好ましくは約1
0μm程度以下である。大きすぎると、混合後の全体的
均一性が乏しくなるので、上記範囲が好ましい。上記金
属粒子は、糸条を構成する熱可塑性樹脂100重量部に
対して約1〜90重量部程度、好ましくは約5〜70重
量部程度添加するのが好ましい。
定されず、自体公知の方法に従ってよい。本発明に係る
釣り糸の好ましい製造方法を以下に述べる。まず、金属
線を芯糸とし、その周りが複数本の上記延伸可能な糸条
で製紐されている原料製紐糸を作製する。次いで、該原
料製紐糸を、金属線が直径0.5mm以下になるまで延
伸する。以上のようにして、直径0.5mm以下の金属
線を芯糸とし、その周りが複数本の糸条で製紐されてい
る本発明に係る釣糸を製造できる。以下、各工程ついて
詳細に述べる。
れず、例えば、4本組物(編物)、8本組物、12本組
物、16本組物などが挙げられる。製紐方法としては特
に限定されないが、通常は組紐機(製紐機)を用いて行
われる。例えば4本組物は、4本の糸条を準備し、右側
または左側の糸を交互に真中に配置させて組み上げられ
る。
径が約0.5mm以下になるまで上記原料製紐糸を延伸
する。延伸方法は特に限定されず、液体または気体中で
加熱しながら延伸する等自体公知の方法が採用され得
る。延伸時の温度は外糸部を構成する糸条の種類または
糸条の径の大きさによって異なるので一概には言えな
い。例えば、直径が約1mm以上の太い糸条の場合、外
糸部を構成する糸条の融点以上の温度で行うのが好まし
い。また、直径が約1mm以下の細い糸条の場合、外糸
部を構成する糸条の融点以上の温度で行っても、融点以
下の温度で行ってもよいが、融点以上の温度で行うのが
好ましい。より具体的には、延伸時の温度は、約120
〜300℃程度、好ましくは約130〜250度程度、
より好ましくは約130〜200℃程度、さらに好まし
くは約130〜170℃程度である。また、延伸は、1
段で行ってもよいし、2段以上で行ってもよい。延伸倍
率は、金属線の直径が0.5mm以下となれば特に制限
はないが、約1.01〜5倍程度、好ましくは1.01
〜3倍程度、より好ましくは2〜3倍程度が好適であ
る。
法としては、上記金属線を芯として、その周りを複数本
の未延伸糸で製紐し、原料製紐糸を製造する。ついで、
該原料製紐糸を延伸するという方法が挙げられる。この
ように未延伸糸を用いることにより、延伸処理における
延伸倍率を大きくすることができ、その結果、芯部の金
属線の径をより細くすることができるという利点があ
る。延伸倍率は、具体的には約1.01〜15倍程度、
好ましくは3〜10倍程度、より好ましくは4〜6倍程
度が好適である。本製造方法の詳細は、延伸倍率以外の
点については上記製造方法と全く同様である。
方法は、公知方法を用いてよく、例えば、本発明の釣糸
を着色剤溶液が入っている浴に室温、例えば約20〜2
5℃程度の温度下に通過させるという方法が挙げられ
る。この後、こうして被覆された糸を乾燥し、この被覆
糸を約100〜130℃程度の温度に保たれた炉に通
し、通過させることによって着色された糸条を製造でき
る。着色剤としては、無機顔料、有機顔料または有機染
料が知られているが、好適なものとしては、例えば、酸
化チタン、カドミウム化合物、カーボンブラック、アゾ
化合物、シアニン染料または多環顔料などが挙げられ
る。
被覆してもよい。合成樹脂を被覆することにより、表面
の凹凸がより小さくなり、より滑らかな糸ができるとい
う利点がある。また、耐水性なども向上する。被覆に使
用する樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、塩化ビ
ニル、アクリル、ウレタン、ナイロン、ポリエステル、
エポキシ、酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニルなどの合
成樹脂などが挙げられ、エマルジョン型もしくは溶剤型
のいずれでも良い。さらには天然ゴムやSBRなどの合
成ゴム系統も用いることができる。中でも、ポリプロピ
レンを用いるのが好ましい。
糸は、延伸される前の原料製紐糸を上記のような合成樹
脂で被覆した後、延伸することによって製造することが
できる。また、原料製紐糸を延伸させて得られる本発明
に係る釣糸を上記のような合成樹脂で被覆することによ
っても製造することができる。上記2種の製造方法にお
いて、被覆方法は自体公知の方法を用いてよく、例え
ば、溶融押出し被覆などが挙げられる。
超高分子量ポリエチレン繊維糸条(商品名ダイニーマ、
東洋紡株式会社製)の未延伸糸8本を用いて、丸打ちに
て製紐した。なお、超高分子量ポリエチレン繊維糸条の
未延伸糸は、最大延伸倍率で延伸した場合には100d
となる原糸を、最大延伸倍率の25%の延伸倍率で延伸
させて得られた400dの糸条を用いた。かかる糸条
を、170℃の加熱炉中で4倍に延伸し、本発明に係る
釣糸を得た。該釣糸を切断したところ、芯の鉛線の直径
は0.4mmであった。
しており、釣糸それ自体が錘となり得るため、トローリ
ングなどの漁法に好適に用いることができる。さらに、
本発明に係る釣糸は、径が小さく、表面も滑らかなた
め、その結果潮流や風の影響を受けにくく、通常の船釣
り用道糸として用いてもいわゆる棚ボケが少なくなり、
釣果の向上を図ることができる。
する従来の釣糸よりも細い糸を作ることができるため、
釣糸の選択肢が拡大される。すなわち、従来は糸巻き量
の制限から小型のリールでは糸条内部に金属線を有する
釣糸を使うことができなかったが、本発明に係る釣糸は
細いので、小型のリールでも十分な糸巻き量を確保でき
る。その結果、小型のリールでも糸条内部に金属線を有
する釣糸を使うことができるようになるので、釣り人は
魚種や釣法、天候や漁場の状況に応じて釣糸を使い分け
ることができるようになる。特に、リールの糸巻き量の
制限と潮流の影響を大きく受ける深海釣りなどでは、細
く、高比重・高強度の本発明に係る釣糸が好適である。
に、工業的に大量に生産することが可能であり、その結
果安価な製品が提供できる。
Claims (11)
- 【請求項1】 直径0.5mm以下の金属線が芯部に埋
設されていることを特徴とする釣糸。 - 【請求項2】 直径0.5mm以下の金属線を芯糸と
し、その周りが複数本の糸条で製紐されていることを特
徴とする請求項1に記載の釣糸。 - 【請求項3】 糸条に金属が含有されていることを特徴
とする請求項2に記載の釣糸。 - 【請求項4】 金属線が、鉛線であることを特徴とする
請求項1〜3に記載の釣糸。 - 【請求項5】 合成樹脂で被覆されていることを特徴と
する請求項1〜4に記載の釣糸。 - 【請求項6】 金属線を芯糸とし、その周りが複数本の
延伸可能な糸条で製紐されていることを特徴とする請求
項1〜4に記載の釣糸の原料製紐糸。 - 【請求項7】 延伸可能な糸条が、高クリープ性糸条で
あることを特徴とする請求項6に記載の原料製紐糸。 - 【請求項8】 金属線を芯糸とし、その周りが複数本の
未延伸糸で製紐されていることを特徴とする請求項1〜
4に記載の釣糸の原料製紐糸。 - 【請求項9】 延伸可能な糸条が、高クリープ性糸条で
あることを特徴とする請求項8に記載の原料製紐糸。 - 【請求項10】 請求項6〜9に記載の原料製紐糸が合
成樹脂で被覆されていることを特徴とする原料糸。 - 【請求項11】 請求項6〜9に記載の原料製紐糸また
は請求項10に記載の原料糸を延伸することを特徴とす
る請求項1〜5に記載の釣糸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001145213A JP4615145B2 (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 金属線を芯部に有する釣糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001145213A JP4615145B2 (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 金属線を芯部に有する釣糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002335836A true JP2002335836A (ja) | 2002-11-26 |
JP4615145B2 JP4615145B2 (ja) | 2011-01-19 |
Family
ID=18991063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001145213A Expired - Lifetime JP4615145B2 (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 金属線を芯部に有する釣糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4615145B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002339209A (ja) * | 2001-05-15 | 2002-11-27 | Yotsuami:Kk | 金属線断片を芯部に有する組紐 |
WO2009154202A1 (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-23 | 株式会社サンライン | 金属メッキが施された釣糸及びその製造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01157329A (ja) * | 1987-12-11 | 1989-06-20 | Kuraray Co Ltd | 延縄 |
JPH0563277U (ja) * | 1992-01-29 | 1993-08-24 | 有限会社よつあみ | 釣 糸 |
JPH0576276U (ja) * | 1992-03-24 | 1993-10-19 | 有限会社よつあみ | 釣 糸 |
JPH1187A (ja) * | 1997-06-11 | 1999-01-06 | Yotsuami:Kk | 釣 糸 |
-
2001
- 2001-05-15 JP JP2001145213A patent/JP4615145B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01157329A (ja) * | 1987-12-11 | 1989-06-20 | Kuraray Co Ltd | 延縄 |
JPH0563277U (ja) * | 1992-01-29 | 1993-08-24 | 有限会社よつあみ | 釣 糸 |
JPH0576276U (ja) * | 1992-03-24 | 1993-10-19 | 有限会社よつあみ | 釣 糸 |
JPH1187A (ja) * | 1997-06-11 | 1999-01-06 | Yotsuami:Kk | 釣 糸 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002339209A (ja) * | 2001-05-15 | 2002-11-27 | Yotsuami:Kk | 金属線断片を芯部に有する組紐 |
JP4627119B2 (ja) * | 2001-05-15 | 2011-02-09 | 有限会社よつあみ | 金属線断片を芯部に有する組紐 |
WO2009154202A1 (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-23 | 株式会社サンライン | 金属メッキが施された釣糸及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4615145B2 (ja) | 2011-01-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20090286080A1 (en) | Method of manufacturing line of autohesion thread | |
JP5107454B2 (ja) | テーパー状マルチフィラメント糸条 | |
JP5031890B2 (ja) | 短繊維を含む芯鞘構造の釣糸 | |
JP4695291B2 (ja) | 低伸度糸 | |
JPH08140538A (ja) | 釣 糸 | |
JP4463844B2 (ja) | 自己融着糸条 | |
JP2002335836A (ja) | 金属線を芯部に有する釣糸 | |
JP2009254245A (ja) | 糸条と該糸条からなる釣糸 | |
JP7473946B2 (ja) | 水産資材用複合モノフィラメントおよびその製造方法 | |
JP4627119B2 (ja) | 金属線断片を芯部に有する組紐 | |
JP4754095B2 (ja) | テーパー状マルチフィラメント糸条およびその製造方法 | |
JP4504585B2 (ja) | ポリオレフィン系フィラメント糸とポリアセタールフィラメント糸とからなる糸条 | |
JP3476422B2 (ja) | 高強力繊維融着糸 | |
CA2530039C (en) | Method of manufacturing line of autohesion thread | |
JP2003253527A (ja) | 視認性の良好な糸 | |
JP2500011B2 (ja) | 釣糸及びその製造方法 | |
AU2005244558B2 (en) | Method of manufacturing line of autohesion thread | |
WO2022138435A1 (ja) | 二重ロープ構造体 | |
JP2022103147A (ja) | 二重ロープ構造体 | |
JP2002262741A (ja) | ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール繊維を含む釣糸 | |
JP2024074768A (ja) | 芯鞘型複合モノフィラメント及びその製造方法 | |
JPS626949A (ja) | 高比重無結節網 | |
JPH08308451A (ja) | 延縄用枝縄 | |
JPS58126313A (ja) | ポリエステル繊維ロープの製造方法 | |
JPH08140A (ja) | 釣 糸 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100413 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100603 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100810 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100826 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101019 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101020 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4615145 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20161029 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |