JPH08140A - 釣 糸 - Google Patents
釣 糸Info
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- JPH08140A JPH08140A JP13446494A JP13446494A JPH08140A JP H08140 A JPH08140 A JP H08140A JP 13446494 A JP13446494 A JP 13446494A JP 13446494 A JP13446494 A JP 13446494A JP H08140 A JPH08140 A JP H08140A
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- yarns
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Abstract
(57)【要約】
【目的】こしが強くかつ糸よれが発生しにくい釣糸を提
供することを目的とする。 【構成】長手方向に沿って互いに離隔するように複数本
の芯糸1を配し、この複数の芯糸1の間および周囲を通
って外皮糸2を編組し、釣糸3を形成する。
供することを目的とする。 【構成】長手方向に沿って互いに離隔するように複数本
の芯糸1を配し、この複数の芯糸1の間および周囲を通
って外皮糸2を編組し、釣糸3を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、芯糸と外皮糸とから
なる釣糸に関する。
なる釣糸に関する。
【0002】
【従来の技術】釣糸としては、従来、合成繊維のマルチ
フィラメント等を紐状に編組したものが使用されてい
る。このような釣糸は一般に柔らかくこしがないため、
竿先でさばきにくく、竿先などに絡みやすいという欠点
を有する。
フィラメント等を紐状に編組したものが使用されてい
る。このような釣糸は一般に柔らかくこしがないため、
竿先でさばきにくく、竿先などに絡みやすいという欠点
を有する。
【0003】一方、モノフィラメントまたはマルチフィ
ラメント芯糸にマルチフィラメント鞘糸を編組してなる
釣糸が実開昭63−94983号公報に開示されてい
る。この釣糸は芯糸の合成繊維モノフィラメントまたは
マルチフィラメントを取り巻くように鞘糸である超高分
子量ポリエチレンマルチフィラメントを編組したもので
ある。
ラメント芯糸にマルチフィラメント鞘糸を編組してなる
釣糸が実開昭63−94983号公報に開示されてい
る。この釣糸は芯糸の合成繊維モノフィラメントまたは
マルチフィラメントを取り巻くように鞘糸である超高分
子量ポリエチレンマルチフィラメントを編組したもので
ある。
【0004】この公報に開示された釣糸は、従来のマル
チフィラメントのみを編組した釣糸に比較してこしが強
いため、釣竿の竿先を操作した際に適度に追従し、竿先
を動かして糸をさばくことが容易となり、扱いやすい釣
糸となることが考えられる。
チフィラメントのみを編組した釣糸に比較してこしが強
いため、釣竿の竿先を操作した際に適度に追従し、竿先
を動かして糸をさばくことが容易となり、扱いやすい釣
糸となることが考えられる。
【0005】
【発明が解決使用とする課題】ところが、このように一
本の芯糸の周囲を取り巻くように鞘糸が編組された構造
の釣糸では芯糸に対して鞘糸が長手方向および周方向に
移動しやすく、特に周方向のほうが移動しやすいため、
糸よれが発生しやすいという欠点がある。この発明はか
かる事情に鑑みてなされたものであって、こしが強くか
つ糸よれが発生しにくい釣糸を提供することを目的とす
る。
本の芯糸の周囲を取り巻くように鞘糸が編組された構造
の釣糸では芯糸に対して鞘糸が長手方向および周方向に
移動しやすく、特に周方向のほうが移動しやすいため、
糸よれが発生しやすいという欠点がある。この発明はか
かる事情に鑑みてなされたものであって、こしが強くか
つ糸よれが発生しにくい釣糸を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、第1に、長手方向に沿って互いに離隔
して配された複数本の芯糸と、該複数本の芯糸の間およ
び周囲を通って編組された外皮糸とからなることを特徴
とする釣糸を提供するものである。
解決するために、第1に、長手方向に沿って互いに離隔
して配された複数本の芯糸と、該複数本の芯糸の間およ
び周囲を通って編組された外皮糸とからなることを特徴
とする釣糸を提供するものである。
【0007】第2に、第1の発明において、前記外皮糸
がマルチフィラメントからなることを特徴とする釣糸を
提供するものである。第3に、第1または第2の発明に
係る釣糸において、前記複数本の芯糸がモノフィラメン
トからなることを特徴とする釣糸。
がマルチフィラメントからなることを特徴とする釣糸を
提供するものである。第3に、第1または第2の発明に
係る釣糸において、前記複数本の芯糸がモノフィラメン
トからなることを特徴とする釣糸。
【0008】第4に、第1ないし第3の発明に係る釣糸
において、前記複数本の芯糸は、略平行状に配置されて
いることを特徴とする釣糸を提供するものである。第5
に、第1ないし第4の発明に係る釣糸において、前記複
数の芯糸が4本以上であることを特徴とする釣糸を提供
するものである。
において、前記複数本の芯糸は、略平行状に配置されて
いることを特徴とする釣糸を提供するものである。第5
に、第1ないし第4の発明に係る釣糸において、前記複
数の芯糸が4本以上であることを特徴とする釣糸を提供
するものである。
【0009】第6に、第1ないし第5の発明に係る釣糸
において、前記外皮糸は超高分子量ポリエチレンからな
ることを特徴とする釣糸を提供するものである。第7
に、第6の発明に係る釣糸において、前記芯糸の伸度が
25%以下であることを特徴とする釣糸を提供するもの
である。第8に、第6または第7の発明に係る釣糸にお
いて、前記芯糸の比重が1.05以上であることを特徴
とする釣糸を提供するものである。
において、前記外皮糸は超高分子量ポリエチレンからな
ることを特徴とする釣糸を提供するものである。第7
に、第6の発明に係る釣糸において、前記芯糸の伸度が
25%以下であることを特徴とする釣糸を提供するもの
である。第8に、第6または第7の発明に係る釣糸にお
いて、前記芯糸の比重が1.05以上であることを特徴
とする釣糸を提供するものである。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、複数本の芯糸の間および
周囲を通って外皮糸を編組した構造を有しているため、
芯糸と外皮糸との接触面積が大きく、外皮糸が芯糸に対
し長手方向、周方向にずれにくい。また、芯糸が複数本
であるからこれらが周方向のよれに対する抵抗となる。
従って、芯糸および鞘糸構造の釣糸におけるこしが強い
という利点を維持しつつ、糸よれを有効に防止すること
ができる。
周囲を通って外皮糸を編組した構造を有しているため、
芯糸と外皮糸との接触面積が大きく、外皮糸が芯糸に対
し長手方向、周方向にずれにくい。また、芯糸が複数本
であるからこれらが周方向のよれに対する抵抗となる。
従って、芯糸および鞘糸構造の釣糸におけるこしが強い
という利点を維持しつつ、糸よれを有効に防止すること
ができる。
【0011】第2の発明によれば、外皮糸をマルチフィ
ラメントで構成することにより、釣糸の周囲がしなやか
なものとなり、曲りを受けた際における芯糸のくせ付け
が防止される。しかも、外皮糸のクッション効果を発揮
させることができ、芯糸が保護される。
ラメントで構成することにより、釣糸の周囲がしなやか
なものとなり、曲りを受けた際における芯糸のくせ付け
が防止される。しかも、外皮糸のクッション効果を発揮
させることができ、芯糸が保護される。
【0012】第3の発明によれば、芯糸をモノフィラメ
ントで構成するので、釣糸に張りを与える効果が大き
く、一層竿先でさばきやすくすることができる。第4の
発明によれば、複数本の芯糸が略平行状に配置されてお
り、これらが交差しないので、各芯糸が周方向によれる
ことが一層有効に防止される。
ントで構成するので、釣糸に張りを与える効果が大き
く、一層竿先でさばきやすくすることができる。第4の
発明によれば、複数本の芯糸が略平行状に配置されてお
り、これらが交差しないので、各芯糸が周方向によれる
ことが一層有効に防止される。
【0013】第5の発明によれば、芯糸が4本以上であ
ることから、外皮糸を編組した際に、釣糸の断面を円形
に近い形状にすることができる。第6の発明によれば、
外皮糸が超高分子量ポリエチレンからなるので、機械的
強度の大きい釣糸を得ることができる。
ることから、外皮糸を編組した際に、釣糸の断面を円形
に近い形状にすることができる。第6の発明によれば、
外皮糸が超高分子量ポリエチレンからなるので、機械的
強度の大きい釣糸を得ることができる。
【0014】第7の発明によれば、芯糸の伸度が25%
以下であることから、外皮糸との間でずれが発生しにく
くなり、芯糸の伸びが起因する糸よれが防止される。第
8の発明によれば、芯糸の比重を1.05以上としたの
で、外皮糸として比重が0.97と小さい超高分子ポリ
エチレンを用いても釣糸の見掛け比重を海水に近付ける
ことができ、海水に対してなじみやすい。
以下であることから、外皮糸との間でずれが発生しにく
くなり、芯糸の伸びが起因する糸よれが防止される。第
8の発明によれば、芯糸の比重を1.05以上としたの
で、外皮糸として比重が0.97と小さい超高分子ポリ
エチレンを用いても釣糸の見掛け比重を海水に近付ける
ことができ、海水に対してなじみやすい。
【0015】
【実施例】以下、この発明について詳細に説明する。こ
の発明に係る釣糸は、長手方向に沿って互いに離隔して
配された複数本の芯糸と、該複数の芯糸の間および周囲
を通って編組された外皮糸とからなる。
の発明に係る釣糸は、長手方向に沿って互いに離隔して
配された複数本の芯糸と、該複数の芯糸の間および周囲
を通って編組された外皮糸とからなる。
【0016】複数本の芯糸は、互いに離隔して設けられ
ている限り、モノフィラメントであってもマルチフィラ
メントであっても構わないが、釣糸に張りを与えて糸よ
れを一層有効に防止する観点からはモノフィラメントで
あることが好ましい。
ている限り、モノフィラメントであってもマルチフィラ
メントであっても構わないが、釣糸に張りを与えて糸よ
れを一層有効に防止する観点からはモノフィラメントで
あることが好ましい。
【0017】これら芯糸は、周方向の糸よれを有効に防
止する観点から、略平行状に交差することなく配置され
ていることが好ましい。また、芯糸は複数であればよい
が、釣糸の断面形状を円形に近いものとする観点から
は、4本以上であることが好ましい。
止する観点から、略平行状に交差することなく配置され
ていることが好ましい。また、芯糸は複数であればよい
が、釣糸の断面形状を円形に近いものとする観点から
は、4本以上であることが好ましい。
【0018】芯糸の材料としては、ナイロン、ポリエス
テル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リエチレン(超高分子量ポリエチレンを含む)などの合
成樹脂が用いられるが、場合によっては鉄などの金属を
用いることもできる。また、芯糸は長手方向に沿って線
状に配されているため、引張られた際の伸びが大きい
と、それが糸よれの原因となる。従って、芯糸の引張り
伸び率(伸度)は小さい方が好ましく、25%以下であ
ることが好ましい。例えば、上記ナイロンの引張り伸び
率は15〜45%、ポリエステルは10〜25%、ポリ
塩化ビニリデンは10〜50%、ポリフッ化ビニリデン
は15〜40%であるから、伸び率が25%以下になる
ように材料設計を行うことが好ましい。
テル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リエチレン(超高分子量ポリエチレンを含む)などの合
成樹脂が用いられるが、場合によっては鉄などの金属を
用いることもできる。また、芯糸は長手方向に沿って線
状に配されているため、引張られた際の伸びが大きい
と、それが糸よれの原因となる。従って、芯糸の引張り
伸び率(伸度)は小さい方が好ましく、25%以下であ
ることが好ましい。例えば、上記ナイロンの引張り伸び
率は15〜45%、ポリエステルは10〜25%、ポリ
塩化ビニリデンは10〜50%、ポリフッ化ビニリデン
は15〜40%であるから、伸び率が25%以下になる
ように材料設計を行うことが好ましい。
【0019】外皮糸は、モノフィラメントであってもマ
ルチフィラメントであってもよいが、釣糸の周囲をしな
やかなものとし、かつ曲りを受けた際における芯糸のく
せ付けを防止する観点から、マルチフィラメントである
ことが好ましい。また、外皮糸がマルチフィラメントの
場合には、クッション効果を発揮させることができ、こ
れによって芯糸が保護される。さらに、繊維が数本切れ
ても持ちこたえる。マルチフィラメントの繊度および本
数については特に限定されるものではなく、また撚りを
加えたものであっても、加えないものであってもよい。
ルチフィラメントであってもよいが、釣糸の周囲をしな
やかなものとし、かつ曲りを受けた際における芯糸のく
せ付けを防止する観点から、マルチフィラメントである
ことが好ましい。また、外皮糸がマルチフィラメントの
場合には、クッション効果を発揮させることができ、こ
れによって芯糸が保護される。さらに、繊維が数本切れ
ても持ちこたえる。マルチフィラメントの繊度および本
数については特に限定されるものではなく、また撚りを
加えたものであっても、加えないものであってもよい。
【0020】外皮糸の材質としては、超高分子量ポリエ
チレン、アラミド、ポリアリレートなどを用いることが
できるが、中でも機械的強度が大きい超高分子量ポリエ
チレンが好ましい。ここで超高分子量ポリエチレンとし
ては、重量平均分子量が2×105 以上のものが用いら
れ、引張強度が25g/d以上、好ましくは30g/d
以上で、引張り伸び率(伸度)が10%以下のものが用
いられる。
チレン、アラミド、ポリアリレートなどを用いることが
できるが、中でも機械的強度が大きい超高分子量ポリエ
チレンが好ましい。ここで超高分子量ポリエチレンとし
ては、重量平均分子量が2×105 以上のものが用いら
れ、引張強度が25g/d以上、好ましくは30g/d
以上で、引張り伸び率(伸度)が10%以下のものが用
いられる。
【0021】超高分子量ポリエチレンは比重が0.97
であるため、これを外皮糸に使用した場合には海水(比
重1.01〜1.05)に対してなじみが悪い。従っ
て、この場合には、芯糸の比重を1.05以上として釣
糸の見掛け比重を海水に近付けることが好ましい。
であるため、これを外皮糸に使用した場合には海水(比
重1.01〜1.05)に対してなじみが悪い。従っ
て、この場合には、芯糸の比重を1.05以上として釣
糸の見掛け比重を海水に近付けることが好ましい。
【0022】外皮糸として用いられる超高分子量ポリエ
チレンフィラメントは、ゲル紡糸繊維製造法によって製
造される。すなわち、超高分子量ポリエチレンと溶媒か
らなる溶液を多孔紡糸口金から押出し、冷却し、繊維状
物とした後、溶媒を乾燥によって除去し、未延伸のマル
チフィラメントとした後、熱延伸することによって得ら
れる。
チレンフィラメントは、ゲル紡糸繊維製造法によって製
造される。すなわち、超高分子量ポリエチレンと溶媒か
らなる溶液を多孔紡糸口金から押出し、冷却し、繊維状
物とした後、溶媒を乾燥によって除去し、未延伸のマル
チフィラメントとした後、熱延伸することによって得ら
れる。
【0023】次に、より具体的な実施例について説明す
る。例えば6号の釣糸の場合、外皮糸を太さ125dで
96fの超高分子量ポリエチレンマルチフィラメント8
本で構成し、芯糸として太さ55dのポリエチレンモノ
フィラメントを4本用いて、芯糸の間および周囲を通っ
て外皮糸を編組することにより形成される。
る。例えば6号の釣糸の場合、外皮糸を太さ125dで
96fの超高分子量ポリエチレンマルチフィラメント8
本で構成し、芯糸として太さ55dのポリエチレンモノ
フィラメントを4本用いて、芯糸の間および周囲を通っ
て外皮糸を編組することにより形成される。
【0024】この釣糸の側面図を図1に示し、その断面
図を図2に示す。これら図中、参照符号1は芯糸であ
り、それらの間および周囲に外皮糸2が編組され、釣糸
3が構成されている。
図を図2に示す。これら図中、参照符号1は芯糸であ
り、それらの間および周囲に外皮糸2が編組され、釣糸
3が構成されている。
【0025】次に、この際における外皮糸の編み方の一
例について図3および図4を参照しながら詳細に説明す
る。図3は芯糸に外皮糸を編組した状態を示す正面図、
図4はそのA−A´断面図である。なお、これら図3お
よび図4は外皮糸の編み方を説明するために便宜的に糸
を細く示し、各糸の間に隙間があるように示している
が、実際には外皮糸は隙間なく編組されている。
例について図3および図4を参照しながら詳細に説明す
る。図3は芯糸に外皮糸を編組した状態を示す正面図、
図4はそのA−A´断面図である。なお、これら図3お
よび図4は外皮糸の編み方を説明するために便宜的に糸
を細く示し、各糸の間に隙間があるように示している
が、実際には外皮糸は隙間なく編組されている。
【0026】まず、図3に示すように4本の芯糸11,
12,21,22を正方形の各頂点位置に配置し、互い
に対角位置にある芯糸11および12に8本のうちの4
本の外皮糸31a〜31dを順次巻回していき、他の芯
糸21,22に残りの4本の外皮糸32a〜32dを順
次巻回していく。具体的には、まず芯糸11および12
に外皮糸31aを巻回し、次に、芯糸21および22に
外皮糸32aを巻回し、さらに芯糸11および12に外
皮糸31b、芯糸21および22に外皮糸32b、芯糸
11および12に外皮糸31c、芯糸21および22に
外皮糸32c……というように、外皮糸31a〜31d
および外皮糸32a〜32dが交互に交差して順番に巻
き重ねられる。
12,21,22を正方形の各頂点位置に配置し、互い
に対角位置にある芯糸11および12に8本のうちの4
本の外皮糸31a〜31dを順次巻回していき、他の芯
糸21,22に残りの4本の外皮糸32a〜32dを順
次巻回していく。具体的には、まず芯糸11および12
に外皮糸31aを巻回し、次に、芯糸21および22に
外皮糸32aを巻回し、さらに芯糸11および12に外
皮糸31b、芯糸21および22に外皮糸32b、芯糸
11および12に外皮糸31c、芯糸21および22に
外皮糸32c……というように、外皮糸31a〜31d
および外皮糸32a〜32dが交互に交差して順番に巻
き重ねられる。
【0027】このようにして8本の外皮糸は4本の芯糸
の間を通過すると共に、その外周を隙間なく被覆し、本
発明の釣糸が形成される。この際の外皮糸の巻回には例
えばブレーダーマシンが用いられる。
の間を通過すると共に、その外周を隙間なく被覆し、本
発明の釣糸が形成される。この際の外皮糸の巻回には例
えばブレーダーマシンが用いられる。
【0028】このようにして製造された釣糸は、その
後、使用の便宜のため、一定距離(例えば10m)おき
に色分けする。この際に、顔料または染料などの色素を
混合した樹脂液に釣糸を浸漬した後乾燥することによっ
て釣糸を染色する。
後、使用の便宜のため、一定距離(例えば10m)おき
に色分けする。この際に、顔料または染料などの色素を
混合した樹脂液に釣糸を浸漬した後乾燥することによっ
て釣糸を染色する。
【0029】この釣糸が使用される際には、釣用リール
のスプールに巻回される。そして、このリールを釣竿に
装着し、釣糸を釣竿をガイドを介してその先端まで通
し、さらに釣糸の先端に必要な釣用仕掛を結んで水中に
沈める。この際に潮流やリールによる釣糸の巻取により
仕掛等が回転し、釣糸に糸よれが発生しやすい状態とな
る。しかし、本発明の釣糸は直線性に優れているので潮
流の影響を受けにくいことに加え、複数本の芯糸を長手
方向に沿って設けているため、互いに交差することが妨
げられ、これらが糸よれ(周方向のねじり)に対する抵
抗として作用する。また、外皮糸が各芯糸の外周のみな
らずそれらの間を通過して編組されているため、芯糸と
外皮糸との接触面積が大きく、外皮糸が芯糸に対して周
方向および長手方向にずれにくく、結果として釣糸のよ
れが発生しにくくなる。
のスプールに巻回される。そして、このリールを釣竿に
装着し、釣糸を釣竿をガイドを介してその先端まで通
し、さらに釣糸の先端に必要な釣用仕掛を結んで水中に
沈める。この際に潮流やリールによる釣糸の巻取により
仕掛等が回転し、釣糸に糸よれが発生しやすい状態とな
る。しかし、本発明の釣糸は直線性に優れているので潮
流の影響を受けにくいことに加え、複数本の芯糸を長手
方向に沿って設けているため、互いに交差することが妨
げられ、これらが糸よれ(周方向のねじり)に対する抵
抗として作用する。また、外皮糸が各芯糸の外周のみな
らずそれらの間を通過して編組されているため、芯糸と
外皮糸との接触面積が大きく、外皮糸が芯糸に対して周
方向および長手方向にずれにくく、結果として釣糸のよ
れが発生しにくくなる。
【0030】なお、上記具体的実施例では、ポリエステ
ルモノフィラメントの芯糸4本と、超高分子量ポリエチ
レンマルチフィラメントの外皮糸を用いたが、これに限
定されず、本発明の要旨のを逸脱しない範囲で上述した
ような種々の変形が可能である。例えば、芯糸が4本の
例について示したが、複数であれば本数は限定されず、
例えば2本、3本、5本、6本であっても実施可能であ
る。芯糸が5本の例を、図5および図6に示す。この場
合にも、上述した芯糸が4本の場合と基本的に同様に外
皮糸2が芯糸1の間および周囲を通って編組される。
ルモノフィラメントの芯糸4本と、超高分子量ポリエチ
レンマルチフィラメントの外皮糸を用いたが、これに限
定されず、本発明の要旨のを逸脱しない範囲で上述した
ような種々の変形が可能である。例えば、芯糸が4本の
例について示したが、複数であれば本数は限定されず、
例えば2本、3本、5本、6本であっても実施可能であ
る。芯糸が5本の例を、図5および図6に示す。この場
合にも、上述した芯糸が4本の場合と基本的に同様に外
皮糸2が芯糸1の間および周囲を通って編組される。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、複数本の芯糸の間および周囲を通って外皮糸を編組
した構造を有しているため、芯糸および鞘糸構造の釣糸
におけるこしが強いという利点を維持しつつ、糸よれを
有効に防止することができる。
ば、複数本の芯糸の間および周囲を通って外皮糸を編組
した構造を有しているため、芯糸および鞘糸構造の釣糸
におけるこしが強いという利点を維持しつつ、糸よれを
有効に防止することができる。
【0032】第2の発明によれば、外皮糸をマルチフィ
ラメントで構成することにより、釣糸の周囲がしなやか
なものとなり、曲りを受けた際における芯糸のくせ付け
が防止され、さらにそのクッション効果により、芯糸を
保護することができる。
ラメントで構成することにより、釣糸の周囲がしなやか
なものとなり、曲りを受けた際における芯糸のくせ付け
が防止され、さらにそのクッション効果により、芯糸を
保護することができる。
【0033】第3の発明によれば、芯糸をモノフィラメ
ントで構成するので、釣糸に張りを与える効果が大き
く、一層竿先でさばきやすくすることができる。第4の
発明によれば、複数本の芯糸が略平行状に配置されてい
るので、各芯糸が周方向によれることが一層有効に防止
される。
ントで構成するので、釣糸に張りを与える効果が大き
く、一層竿先でさばきやすくすることができる。第4の
発明によれば、複数本の芯糸が略平行状に配置されてい
るので、各芯糸が周方向によれることが一層有効に防止
される。
【0034】第5の発明によれば、芯糸が4本以上であ
ることから、外皮糸を編組した際に、釣糸の断面を円形
に近い形状にすることができる。第6の発明によれば、
外皮糸が超高分子量ポリエチレンからなるので、機械的
強度の大きい釣糸を得ることができる。
ることから、外皮糸を編組した際に、釣糸の断面を円形
に近い形状にすることができる。第6の発明によれば、
外皮糸が超高分子量ポリエチレンからなるので、機械的
強度の大きい釣糸を得ることができる。
【0035】第7の発明によれば、芯糸の伸度が25%
以下であることから、外皮糸との間でずれが発生しにく
くなり、芯糸の伸びが起因する糸よれが防止される。第
8の発明によれば、芯糸の比重を1.05以上としたの
で、外皮糸として比重が0.97と小さい超高分子量ポ
リエチレンを用いても釣糸の見掛け比重を海水に近付け
ることができ、海水に対してなじみやすい。
以下であることから、外皮糸との間でずれが発生しにく
くなり、芯糸の伸びが起因する糸よれが防止される。第
8の発明によれば、芯糸の比重を1.05以上としたの
で、外皮糸として比重が0.97と小さい超高分子量ポ
リエチレンを用いても釣糸の見掛け比重を海水に近付け
ることができ、海水に対してなじみやすい。
【図1】本発明の一実施例に係る釣糸の側面図。
【図2】本発明の一実施例に係る釣糸の断面図。
【図3】外皮糸の編み方の一例を説明するための図であ
って、芯糸に外皮糸を編組した状態を示す正面図。
って、芯糸に外皮糸を編組した状態を示す正面図。
【図4】図3のA−A´断面図。
【図5】本発明の他の実施例に係る釣糸の側面図。
【図6】本発明の他の実施例に係る釣糸の断面図。
1……芯糸 2……外皮糸 11,12,21,22……芯糸 31a,31b,31c,31d,32a,32b,3
2c,32d……外皮糸
2c,32d……外皮糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02G 3/44
Claims (8)
- 【請求項1】 長手方向に沿って互いに離隔して配され
た複数本の芯糸と、該複数本の芯糸の間および周囲を通
って編組された外皮糸とからなることを特徴とする釣
糸。 - 【請求項2】 前記外皮糸がマルチフィラメントからな
ることを特徴とする請求項1に記載の釣糸。 - 【請求項3】 前記複数本の芯糸がモノフィラメントか
らなることを特徴とする請求項1または2に記載の釣
糸。 - 【請求項4】 前記複数本の芯糸は、略平行状に配置さ
れていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
1項に記載の釣糸。 - 【請求項5】 前記複数の芯糸が4本以上であることを
特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の釣
糸。 - 【請求項6】 前記外皮糸は超高分子量ポリエチレンか
らなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1
項に記載の釣糸。 - 【請求項7】 前記芯糸の伸度が25%以下であること
を特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
釣糸。 - 【請求項8】 前記芯糸の比重が1.05以上であるこ
とを特徴とする請求項6に記載の釣糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13446494A JP2935638B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 釣 糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13446494A JP2935638B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 釣 糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08140A true JPH08140A (ja) | 1996-01-09 |
JP2935638B2 JP2935638B2 (ja) | 1999-08-16 |
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ID=15128943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13446494A Expired - Fee Related JP2935638B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 釣 糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2935638B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5944038B1 (ja) * | 2015-09-29 | 2016-07-05 | ティビーアール株式会社 | 貝類の養殖用ロープ |
-
1994
- 1994-06-16 JP JP13446494A patent/JP2935638B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5944038B1 (ja) * | 2015-09-29 | 2016-07-05 | ティビーアール株式会社 | 貝類の養殖用ロープ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2935638B2 (ja) | 1999-08-16 |
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