JP2009254245A - 糸条と該糸条からなる釣糸 - Google Patents

糸条と該糸条からなる釣糸 Download PDF

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Abstract

【課題】金属線、金属粉を使用しないで比重調整可能であり、屈曲性と柔軟性に優れた、凹凸の少ない滑らかな表面を有する糸条と、ガイドとの摩擦が少なく、スムーズな送り出しや巻上げがしやすく、キンクや捩れが発生しにくい釣糸を提供することである。
【解決手段】 合成繊維からなるマルチフィラメント、モノフィラメントまたはモノマルチフィラメントのいずれか少なくとも1種以上のフィラメント複数本からなるフィラメント糸を、該フィラメント間に介在する弗素系樹脂により融着一体化させてなる糸条と該糸条からなる釣糸である。
【選択図】なし

Description

本発明は、合成繊維からなるフィラメント糸が、弗素系樹脂で融着一体化されてなる糸条と該糸条からなる釣糸に関する。
従来、ロープ、紐、釣糸などの細くて高強力を要する製品用繊維として、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維等の高強力繊維が多用されている。しかしながら、これら高強力繊維からなるフィラメント糸は、耐磨耗性の低いものが多く、摩擦を頻繁に受けると急速に擦り減り、擦り切れたりフィブリル化を起こしたりする問題があった。このような高強力繊維の中には、低加荷重で破断するものもあり、そのような繊維はロープや釣糸(てぐす)などの用途への使用が困難であった。
かかる問題点に鑑み、特に耐磨耗性を向上させる目的で開発されたものとして、超高分子量ポリエチレン等の高強力繊維のフィラメント糸を編んだり組んだりした糸が知られている。例えば、ポリオレフィン繊維のモノマルチフィラメント糸複数本をポリオレフィン繊維の融点温度付近で繊維表面を融着させて破断荷重が向上したポリオレフィン融着糸が知られている(特開平9−98698号公報)。しかしながら、かかる融着糸は、糸条を構成するフィラメントの表面だけで部分接着されているために満足すべき破断加重を有する高強力繊維融着糸を得ることができなかった。
本発明者は、かかるポリオレフィン融着糸の課題を解決するために種々検討し、合成繊維のフィラメント糸複数本からなる糸条間に前記フィラメント糸よりも低融点の熱接着性樹脂を介在させて糸条を融着させることによって破断加重が向上した耐磨耗性、耐久性、耐候性に優れた融着糸からなる釣糸が得られることを見出し特許出願した(特開2002−54041号公報)。
また、近年悪天候時や潮流が激しく変化する海域では、夫々の状況に応じて最適の比重を有する釣糸を使用したいとの市場からの要求があり、比重調整可能な糸条の開発が要望されてきた。本発明者は、超高分子量ポリエチレンフィラメントと他のフィラメントとからなる組紐を該ポリエチレンフィラメントより低い融点を有する熱接着性樹脂で融着させて釣糸を製造する際に、他のフィラメントに金属線または金属粉を含有するフィラメントを使用し、金属線または金属粉で釣糸の比重を調整した糸条を開発し特許出願した(特開2004−84148号公報)。
特開平9−98698号公報 特開2002−54041号公報 特開2004−84148号公報
しかしながら、金属線または金属粉を含有したフィラメントは剛性があり、金属線または金属粉を使用した釣糸は、屈曲性、柔軟性に欠け、キンクや捩れ、スプールへの食い込みが発生する問題があった。
一方、種々の合成繊維のフィラメント糸と種々の熱接着性樹脂とを組み合わせて複数本のフィラメントを熱融着させたところ、合成繊維と熱接着性樹脂との組み合わせによっては得られた糸条の表面に小さなコブが発生し、糸条表面に凹凸が形成され、この糸条を釣糸として使用した場合ガイドとの摩擦が大きくなり、釣糸のスムーズな送り出しや巻上げができにくい問題が発生した。
本発明者は、かかる糸条の欠点を解決するとともに、糸条中に金属線または金属粉を含有しないで比重調整可能な釣糸を開発するために種々の試みについて、特に熱接着性樹脂を用いて鋭意研究した結果、種々の合成繊維からなるフィラメント糸を弗素系樹脂の融点以上で融着一体化させることによって、表面が円滑で比重調整可能な糸条が得られることを見出し本発明に到達した。
本発明の第1の目的は、耐磨耗性、耐久性、耐候性および耐水性に優れ、適度の硬さと凹凸の少ない滑らかな表面を有する糸条を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、糸条中に金属線または金属粉を含有しないで比重調整可能な屈曲性、柔軟性を有する糸条を提供することにある。
更に、本発明の第3の目的は、釣糸、ガット、ロープなどに適した糸条を提供することにある。
更にまた、本発明の第4の目的は、ガイドとの摩擦が少なく、スムーズな送り出しや巻上げがしやすい釣糸を提供することにある。
また、本発明の第5の目的は、キンクや捩れ、スプールへの食い込みが発生しない釣糸を提供することにある。
前記目的に適合した本発明の解決手段は、合成繊維からなるフィラメント糸が、弗素樹脂またはその共重合体から選ばれた弗素系樹脂で一体化されてなる糸条である。
より具体的には、本発明は前記糸条において、弗素系樹脂がエチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマー樹脂(以下、「EFEP樹脂」という)である糸条である。
また、本発明は前記糸条において、フィラメント糸を構成する合成繊維が、引張強度17.5cN/dtex以上の高強力繊維である糸条である。
更に、本発明は前記糸条において、高強力繊維が、分子量50万以上の超高分子量ポリエチレン繊維である糸条である。
更にまた、本発明は前記糸条において、弗素系樹脂の形状がフィラメントである糸条である。
また、本発明は前記糸条において、フィラメント糸が、モノフィラメント、マルチフィラメントまたはモノマルチフィラメントである糸条である。
更に、本発明は前記糸条において、弗素系樹脂の配合比率が、合成繊維からなるフィラメント糸1重量部に対して0.01〜1重量部である糸条である。
更にまた、本発明は前記糸条からなる釣糸である。
すなわち、本発明は、
(1)合成繊維からなるフィラメント糸が、弗素樹脂またはその共重合体から選ばれた弗素系樹脂で一体化されてなる糸条、
(2)弗素系樹脂がエチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマー樹脂である前記(1)記載の糸条、
(3)フィラメント糸を構成する合成繊維が、引張強度17.5cN/dtex以上の高強力繊維である前記(1)または(2)記載の糸条、
(4)高強力繊維が、分子量50万以上の超高分子量ポリエチレン繊維である前記(1)〜(3)のいずれかに記載の糸条、
(5)弗素系樹脂の形状がフィラメントであることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の糸条、
(6)フィラメント糸が、モノフィラメント、マルチフィラメントまたはモノマルチフィラメントであることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の糸条、
(7)弗素系樹脂の配合比率が、合成繊維からなるフィラメント糸1重量部に対して0.01〜1の重量構成割合である前記(1)〜(6)のいずれかに記載の糸条、
(8)前記(1)〜(7)のいずれかに記載の糸条からなる釣糸、
(9)芯部が弗素樹脂フィラメントからなり、鞘部が高強力繊維フィラメントからなり、芯部と鞘部が一体化されてなる糸条、
(10)芯部の弗素樹脂がエチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマーであり、鞘部は芯部の周りを高強力フィラメントで製紐されてなることを特徴とする前記(9)記載の糸条、および
(11)エチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマーを芯糸とし高強力繊維で製紐して製造した製紐糸をエチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマーの軟化点以上の温度で加熱するか、又は当該温度での加熱下に延伸して製造される一体化されてなる糸条、
に関する。
本発明の糸条は、糸条中に金属線または金属粉を含有せず弗素系樹脂で糸条の比重調整をするので、金属線または金属粉を含有した糸条と比較して屈曲性、柔軟性がよく、キンクや捩れ、スプールへの食い込みが発生しない釣糸が得られる。
また、弗素系樹脂が糸条表面から内部まで拡散浸透して糸条を構成する複数本のフィラメントを接着するので、引張強度、耐磨耗性、耐久性がフィラメント糸同士の表面だけで自己接着する公知の融着糸と比較して大幅に向上する。
更に、弗素系樹脂で合成繊維を融着して得られた糸条は、耐候性、耐水性、加荷重による破断強度にも優れ、糸切れが防止できるという優れた特長を有する。
更にまた、弗素系樹脂で合成繊維を融着して得られた糸条表面には小さなコブの発生がみられず、この糸条を釣糸として使用した場合、弗素系樹脂の優れた滑り性と相俟ってガイドとの摩擦がなく、スムーズに釣糸を送出し巻上げることができる。
また、合成繊維からなるフィラメント糸を弗素系樹脂で融着して得られた糸条は、弗素系樹脂が透明で非粘着性である特性を有しているので、リールやボビンに巻き上げても糸条は互いに粘着することなく、合成繊維の形状を保持した外観を呈している。
本発明は、合成繊維からなるモノフィラメント、マルチフィラメントまたはモノマルチフィラメントのいずれか少なくとも1種以上のフィラメント複数本からなるフィラメント糸が、該フィラメント間に介在する弗素系樹脂により融着一体化されてなる糸条である。
本発明で使用される合成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル系、弗素樹脂系、ポリアクリルニトリル系、ポリビニルアルコール系などの合成樹脂からなる繊維が挙げられ、特に、JIS L 1013「化学フィラメント糸試験方法」に従って測定した引張強度が17.5cN/dtex以上の高強力繊維が好ましい。高強力繊維としては、分子量50万以上の超高分子量ポリエチレン等のポリオレフィン系繊維、芳香族ポリアミド系(アラミド)繊維、ヘテロ環高性能繊維、全芳香族ポリエステル系繊維等が挙げられ、中でも、超高分子量ポリエチレン繊維等のポリオレフィン系繊維が好ましい。
本発明において、合成繊維からなるフィラメント糸と弗素系樹脂とが一体化されてなる糸条とは、複数本の合成繊維フィラメント糸が、加熱融解した弗素系樹脂によって互いに接着されて一体化した糸条のことである。具体的には、引き揃え、撚合わせ、あるいは製紐された複数本の合成繊維からなるフィラメント糸の外周が弗素系樹脂で被覆された糸条、あるいは弗素系樹脂からなるフィラメントが複数本の合成繊維からなるフィラメント糸と引き揃え、撚合わせ、あるいは製紐された形態で弗素系樹脂の融点以上の温度で、かつ合成繊維からなるフィラメント糸の融点以下の温度に加熱されることによって弗素系樹脂が融解し、複数本の合成繊維からなるフィラメント同士が接着されて一体化される。その結果、合成繊維からなるフィラメント糸本体は弗素系樹脂と異なり融解しないので、個々の合成繊維からなるフィラメントが有している機械的物性、化学的物性などの特性を維持した状態で合成繊維からなるフィラメント糸と弗素系樹脂とが一体化される。
本発明に係るフィラメント糸は、マルチフィラメント、モノフィラメントまたはモノマルチフィラメントのいずれか少なくとも1種以上のフィラメント複数本からなる糸をいい、複数本の糸は、引き揃え、撚合わせ、あるいは製紐された形態である。モノマルチフィラメントとは、モノフィラメント複数本を合糸したフィラメントである。
フィラメント糸が撚糸である場合、式
Figure 2009254245

で示される撚係数Kは0.2〜1.5、好ましくは0.3〜1.2、更に好ましくは0.4〜0.8である。また、製紐糸の場合、組角が5〜90度、好ましくは5〜50度、更に好ましくは20〜30度である。
本発明で用いる高強力繊維のうち好適な繊維の一つとして、超高分子量ポリエチレン繊維が挙げられる。
超高分子量ポリエチレンとは、分子量が50万以上、好ましくは100万以上を有し、ホモポリマーの他、炭素原子数3〜10程度の低級α−オレフィン類例えばプロピレン、ブテン、ペンテン、へキセン等との共重合体も含むものである。
エチレンとα−オレフィンとの共重合体の場合、後者の割合は炭素数1000個当たり平均0.1〜20個程度、好ましくは平均0.5〜10個程度であるような共重合体が好ましく、高強度などの優れた機械的性質を示す。
超高分子量ポリエチレンの製造方法は、たとえば特開昭55−5228号公報、特開昭55−107506号公報などに開示されている。具体的には、先ずエチレンを遷移金属元素化合物とアルカリ金属、アルカリ土類金属等の金属水素化合物または有機金属化合物等の触媒の存在下に、有機溶媒中でスラリー重合させることにより超高分子量ポリエチレンが得られる。得られた超高分子量エチレン重合体は例えば希釈剤を配合し、または常温のワックス類を混合して溶融押出し成形し、次いで好ましくは延伸(例えば約5〜80倍程度の倍率で)することにより繊維化される。
本発明で用いるアラミド繊維は、脂肪族ポリアミド系繊維に芳香環を導入した芳香族ポリアミド系繊維が好ましい。アラミド繊維としては、ポリパラフェニレンテレフタルアミド等からなる繊維が挙げられる。
また、本発明で用いる高強力繊維としては、上記アラミド繊維の弾性率を高めるために、アラミド繊維のアミド結合の部分に改良を加えたヘテロ環高性能繊維を用いてもよい。ヘテロ環高性能繊維としては、ポリ−p−フェニレンベンゾビスチアゾール(PBZT)、ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)等からなる繊維が挙げられる。ヘテロ環高性能繊維は、PBZT樹脂またはPBO樹脂を化学合成し、これを適当な溶剤に溶解し、乾式紡糸により紡糸し、延伸して繊維とすることができる。溶剤としては、メチルスルホン酸などの異方性溶液、ジメチルアセトアミド−LiClなどの等方性溶液、フェノール等が挙げられる。
更に、本発明で用いる高強力繊維としては、ポリエチレンテレフタレートのメチレン基を芳香族基に置き換えられた全芳香族ポリエステル繊維を用いてもよい。全芳香族ポリエステル繊維としては、p−ヒドロキシ安息香酸の自己縮合ポリエステルであるテレフタル酸とハイドロキノンからなるポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸と6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸からなるポリエステルなどからなる繊維が挙げられる。全芳香族ポリエステル繊維は、化学合成されたポリマーを適当な溶剤に溶解し、溶液液晶紡糸により紡糸して製造することができる。
合成繊維からなるフィラメント糸は、モノフィラメントであれば繊度が11dtex〜3300dtex程度のものが好ましい。モノマルチフィラメントであれば、該モノフィラメントを複数本、好ましくは3〜50本程度合糸したものが好ましい。また、マルチフィラメントであれば、該モノフィラメント複数本、好ましくは10〜600本程度を合糸したものが好ましい。
合成繊維からなるフィラメント糸は、引張り強度が17.5cN/dtex以上、好ましくは28.0cN/dtex以上、より好ましくは34.0cN/dtex以上のものがよい。引張強度は、JIS L 1013「化学フィラメント糸試験方法」に従った方法にて、引張試験機、例えば、東洋精機製作所株式会社製 ストログラフR引張試験機で測定した。
本発明においては、合成繊維からなるフィラメントを複数本、好ましくは3〜16本程度を用いてフィラメント糸を製造する。そのとき、フィラメント糸は、単一の繊維からなっていてもよいし、2種以上の繊維からなっていてもよい。
また、フィラメント糸は、高強力繊維と高強力繊維以外の合成繊維からなるフィラメントから構成されていてもよい。高強力繊維以外の合成繊維フィラメントの含有率は、高強力繊維からなるフィラメントに対し、1/2以下、好ましくは1/3以下、より好ましいくは1/4以下である。
本発明において、高強力繊維以外の合成繊維からなるフィラメント糸として、高伸度の物性を有する繊維を用いることができる。
高伸度の物性を有する繊維が介在すると、負荷が掛かった際にそれが高強力繊維の保護材として働き、フィブリル化の発生がより少なくなり、強力低下を防ぐことができるという利点がある。
かかる高伸度の物性を有する繊維としては、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン樹脂などからなる繊維が挙げられ、かかる繊維から成るモノフィラメントもしくはモノフィラメント複数本を合糸したモノマルチフィラメントを用いることができる。
一方、合成繊維からなるフィラメント糸を互いに融着させるための他方の構成要素の弗素系樹脂は、弗素樹脂またはその共重合体から選ばれた樹脂をいい、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマー樹脂(EFEP樹脂)、4フッ化エチレンおよびパーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの共重合体(FEP)、エチレンおよびテトラフルオロエチレンの共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、3フッ化クロロエチレン(PCTFE)、ポリビニルデンフルオライド(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)などが挙げられるが、本発明の目的のためには、中でも、EFEP樹脂が特に好ましい。EFEP樹脂は、下記の化学構造式をした弗素系樹脂である。
Figure 2009254245
(m,n,pは、1以上の整数を示す。)
EFEP樹脂は、融点が155〜200℃、比重が1.72〜1.76であり、合成繊維からなるフィラメント糸より低い融点で融着されるのが好ましい。融点は、JIS L−1013「化学フィラメント糸試験方法」に従った方法にて、パーキンエルマー社製「DSC7」で測定される。
合成繊維からなるフィラメント糸と、弗素系樹脂とを一体的に構成させる方法としては、例えば、合成繊維からなるフィラメント糸を弗素系樹脂のエマルジョン液または弗素系樹脂の分散液が充満されたバスの中に浸漬させて合成繊維からなるフィラメント糸に弗素系樹脂を含浸させるか、または弗素系樹脂を合成繊維からなるフィラメント糸表面にメルトコ−ティングして塗布する。かかる弗素系樹脂を含有したフィラメント糸を引き揃え、撚合わせ、あるいは製紐して、弗素系樹脂の融点以上の温度に加熱することにより本発明に係る糸条が製造される。あるいは、合成繊維のフィラメント糸を製紐して製造される製紐糸、又は合成繊維のフィラメント糸からなる撚糸に弗素樹脂を含浸させるかもしくはコーティングすることによって本発明の糸条が製造できる。
また、フィラメント状になっている弗素系樹脂を用い、すべての合成繊維からなるフィラメント糸が弗素系樹脂からなるフィラメント糸に接触するように配置され、さらに所望によりこれに撚りをかけたり、編んだりして、その後弗素系樹脂の融点以上の温度に加熱することにより本発明に係る糸条を製造してもよい。
弗素系樹脂からなるフィラメントは、合成繊維からなる芯糸に弗素系樹脂をコーティングしたフィラメントであってもよい。特に、合成繊維としてはナイロンが好ましい。芯糸は、10〜50μmの太さのものを用いるのが好ましい。
コーティング方法としては、例えば、弗素系樹脂のエマルジョン液または弗素系樹脂の分散液が充満されたバスに、芯糸を含浸させ、余剰分を絞りとって、乾燥させて行うことができる。コーティングにより製造された弗素系樹脂フィラメント糸は、芯糸の約1.3〜3倍の太さを有するものが好ましい。
また、本発明に係る糸条は、フィラメントの1種以上の組合せを複数本、例えば3〜6本程度を用いて、それらフィラメント糸の真中に前記本数よりも少ない複数本、例えば1〜5本の弗素系樹脂からなるフィラメントをすべての合成繊維からなる複数本のフィラメントに接触するように配置し、さらに所望によりこれに撚りをかけたり、編んだりして、その後、弗素系樹脂の融点以上の温度で、かつ合成繊維からなるフィラメント糸の融点以下の温度に加熱しつつ、フィラメント糸を約10〜40%程度延伸させることによって溶融状態の弗素系樹脂をフィラメント糸の中心まで拡散浸透させ、合成繊維からなるフィラメント糸を一体的に融着させて糸条を製造することができる。
本発明に係る糸条の他の製造方法を説明する。弗素系樹脂フィラメントを中心にしてそれを取り囲むように合成繊維からなるフィラメント糸を長手方向に平行に揃え、さらに所望によりこれに撚りをかけたり、編んだりして、その状態を保持してローラーで連続移送し、加熱炉に装入し、約0.9〜10倍程度、好ましくは約1.3〜2.5倍程度の延伸倍率になるように延伸しながら、弗素系樹脂の融点以上フィラメント糸の融点以下の温度に曝すことによって、フィラメント糸を融着させたのちローラーで送り出し、冷却後一体化された糸条が得られる。この場合の延伸倍率とは、〔巻き取りローラーの速度〕÷〔送り込みローラーの速度〕である。ここで、延伸操作は、一段あるいは二段以上の多段で行うことができる。中でも、二段以上の多段延伸が好ましい。
延伸操作を付加することにより、合成繊維からなるフィラメント糸と弗素系樹脂フィラメントとの接着性が良くなるとともに、製造された糸条の引張強度はより高くなる。
さらに本発明の好ましい実施態様は、芯部が弗素樹脂フィラメントからなり、鞘部が高強力繊維フィラメントからなり、芯部と鞘部が一体化されてなる糸条であり、
重要な実施態様は、芯部の弗素樹脂がエチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマーであり、鞘部は芯部の周りを高強力フィラメントで製紐されてなることを特徴とする請求項9記載の糸条であり、
有利な実施態様は、エチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマーを芯糸とし高強力繊維で製紐して製造した製紐糸をエチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマーの軟化点以上の温度で加熱するか、又は当該温度での加熱下に延伸して製造される一体化されてなる糸条である。
弗素系樹脂は、合成繊維からなるフィラメント糸を融着させるとともに、糸条の比重を調整する作用を有している。その配合比率は、合成繊維からなるフィラメント糸1重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.30重量部、更に好ましくは0.15〜0.20重量部であるのが好ましい。重量割合が0.01重量部未満ならば、十分な接着力を有する糸条が得られにくいし、重量割合が1重量部を超えると、弗素系樹脂が繊維表面にはみ出し凹凸が生じて糸条の滑り性が悪くなる傾向がある。
本発明に係る糸条は着色してもよい。着色方法は、糸条を着色剤溶液が入っている20〜25℃のバス浴に浸漬させることによって着色される。その後、こうして着色された糸を乾燥し、この着色糸を約100〜約130℃程度の範囲内のある温度に保たれた炉に通し、通過させることによって着色された糸条が得られる。
着色剤としては、無機顔料、有機顔料、または有機染料が知られているが、好適なものとしては、酸化チタン、カドミウム化合物、カーボンブラック、アゾ化合物、シアニン染料、または多環顔料などが挙げられる。
また、弗素系樹脂中には、本発明の目的を損なわない範囲内で各種公知の樹脂、安定剤、可塑剤もしくは滑剤など、またはこれらの2種以上が配合されてもよい。更に、磁性材料、導電性物質、高誘電率を有する物質などを配合してもよい。具体的には、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク、雲母、長石、ベントナイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、二酸化チタン、シリカ、石膏などが挙げられる。これらは、ステアリン酸又はアクリル酸などで被覆されていてもよい。
本発明の糸条は、合成繊維からなるフィラメント糸の外周から内部まで浸透するように弗素系樹脂が含浸されるととともに、フィラメント間の空隙も充填するように弗素系樹脂が存在しているので、糸条は十分結束してバラける心配がなく、そのまま製品として各種用途に供することができる。糸条は必要により軽い撚りをかけて使用することも可能である。この場合、撚り係数Kは0.2〜1.5、好ましくは0.3〜1.2、さらに好ましくは0.4〜0.8である。
本発明の糸条は、必要ならばさらに常法により樹脂で被覆してもよい。樹脂被覆することにより、より表面の凹凸が小さくなり、滑り性のよい糸になる。
被覆に使用する樹脂としては、ポリアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ナイロン、ポリエステル、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの合成樹脂などが挙げられ、エマルジョン型もしくは溶剤型のいずれでも良い。さらには天然ゴムやSBRなどの合成ゴムも用いることができる。
本発明に係る糸条は、耐磨耗性、耐久性、耐候性または耐水性が要求される用途であればいかなる用途にも用いられる。具体的には、各種レジャーや釣糸、その他マグロ漁のはえなわなどの水産用資材、ロープ、ガット、凧糸、雑草除去糸、手術用縫合糸等である。
以下に、実施例を挙げて本発明を説明する。実施例中の引張強度は、JIS L 1013「化学フィラメント糸試験方法」に従った方法で、東洋精機製作所株式会社製 ストログラフR引張試験機で測定した。また、破断伸度は、JIS L 1013「化学フィラメント糸試験方法」に従った方法にて、万能試験機オートグラフAG−100kNI(島津製作所製)を用いて測定した。比重は、電子比重計SD−200L(ミラージュ貿易株式会社製)を用いて測定した。また、コブ発生数は、得られた融着糸の任意に抽出した100cmの範囲に発生したコブの数である。
〔実施例1〕
EFEP樹脂(商品名ネフロンEFEP、品番RP−4020 ダイキン工業株式会社製)を用い紡糸温度210℃で孔径1.6mmの紡糸口金から紡出し、総延伸倍率5.6倍で直径0.165mmのEFEP樹脂からなるモノフィラメントを得た。
このEFEP樹脂からなるモノフィラメントを芯糸とし、側糸としてダイニーマ165T/140F(超高分子量ポリエチレン糸、東洋紡績株式会社製)4本を用いて、これらを編紐機で製紐して組みひもを製造した。これを送り込みローラー100m/分の速度で、170℃に加熱した加熱炉に送り込み、巻き取りローラー120m/分の速度で巻き取り、本発明に係る糸条を製造した。
〔実施例2〕
側糸としてダイニーマ165T/140F(東洋紡績株式会社製)の代わりに、ザイロン273T/166F(PBO繊維、東洋紡績株式会社製)を用いた以外は、実施例1と全く同様にして、本発明に係る糸条を製造した。
〔実施例3〕
側糸としてダイニーマ165T/140F(東洋紡績株式会社製)の代わりに、ベクトランT−101、280T/50F(ポリアリレート繊維、株式会社クラレ製)を用いた以外は、実施例1と全く同様にして、本発明に係る糸条を製造した。
〔比較例1〕
ダイニーマ165T/140F(超高分子量ポリエチレン糸、東洋紡績株式会社製)8本を用いて製紐し、芯となる糸条を製紐した。この糸条をアクリル樹脂液(商品名ボンコート3750、大日本インキ株式会社製)でディップコートした。このアクリル樹脂で被覆された超高分子量ポリエチレン糸条を、送り込みローラー100m/分の速度で、170℃に加熱した加熱炉に送り込み、巻き取りローラー120m/分の速度で巻き取り糸条を製造した。
〔比較例2〕
アクリル樹脂で超高分子量ポリエチレン糸条を被覆する代わりに、ポリウレタン樹脂液(商品名、ボンディック1930A−LS、大日本インキ株式会社製)で超高分子量ポリエチレン糸条をディップコートする以外は、比較例1と全く同様にして糸条を製造した。
これらの実施例、比較例から得られた糸条の比重、破断強度、破断伸度およびコブ発生数を表1に示す。
Figure 2009254245
表1に示すように、本発明に係る実施例1〜3で得られた糸条は、外面にコブの発生がみられず、この融着糸を釣糸として使用した場合、ガイドとの摩擦がなく、スムーズに釣糸を送り出したり巻上げたりすることができた。
〔実施例4〜7〕
実施例1で使用したEFEP樹脂からなる未延伸モノフィラメントとダイニーマ880T/780F(超高分子量ポリエチレン糸、株式会社株式会社東洋紡績製)とを表2に示す本数使用し、撚係数K=1.3で撚りをかけて撚り糸を製造した。この撚り糸を送り込みローラー100m/分の速度で、170℃に加熱した加熱炉に送り込み、巻き取りローラー120m/分の速度で巻き取り、本発明に係る糸条を製造した。表2に得られた糸条の比重を示す。
Figure 2009254245

表中、EFEPおよびダイニーマは使用したフィラメントの本数を示す。
表2に示すように、本発明に係る実施例4〜7で得られた糸条は、ダイニーマに対するEFEP樹脂からなるフィラメントの使用割合が増加するにつれて、得られた糸条の比重が増加し、EFEP樹脂の使用量が糸条の比重調整の効果を有していることを示す。

Claims (11)

  1. 合成繊維からなるフィラメント糸が、弗素樹脂またはその共重合体から選ばれた弗素系樹脂で一体化されてなる糸条。
  2. 弗素系樹脂がエチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマー樹脂である請求項1記載の糸条。
  3. フィラメント糸を構成する合成繊維が、引張強度17.5cN/dtex以上の高強力繊維である請求項1または2記載の糸条。
  4. 高強力繊維が、分子量50万以上の超高分子量ポリエチレン繊維である請求項1〜3のいずれかに記載の糸条。
  5. 弗素系樹脂の形状がフィラメントであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の糸条。
  6. フィラメント糸が、モノフィラメント、マルチフィラメントまたはモノマルチフィラメントであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の糸条。
  7. 弗素系樹脂の配合比率が、合成繊維からなるフィラメント糸1重量部に対して0.01〜1重量部である請求項1〜6のいずれかに記載の糸条。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の糸条からなる釣糸。
  9. 芯部が弗素樹脂フィラメントからなり、鞘部が高強力繊維フィラメントからなり、芯部と鞘部が一体化されてなる糸条。
  10. 芯部の弗素樹脂がエチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマーであり、鞘部は芯部の周りを高強力フィラメントで製紐されてなることを特徴とする請求項9記載の糸条。
  11. エチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマーを芯糸とし高強力繊維で製紐して製造した製紐糸をエチレン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フルオロターポリマーの軟化点以上の温度で加熱するか、又は当該温度での加熱下に延伸して製造される一体化されてなる糸条。
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