JP2002332523A - 鉄損特性の良い方向性珪素鋼板の製造方法及び脱炭焼鈍炉 - Google Patents
鉄損特性の良い方向性珪素鋼板の製造方法及び脱炭焼鈍炉Info
- Publication number
- JP2002332523A JP2002332523A JP2001138261A JP2001138261A JP2002332523A JP 2002332523 A JP2002332523 A JP 2002332523A JP 2001138261 A JP2001138261 A JP 2001138261A JP 2001138261 A JP2001138261 A JP 2001138261A JP 2002332523 A JP2002332523 A JP 2002332523A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annealing
- steel sheet
- silicon steel
- oriented silicon
- grain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Abstract
板表面の酸化層形成と脱炭を両立させ、製品の磁気特性
を改善する。 【解決手段】 質量%で、Si:0.8〜4.8%、
C:0.003〜0.1%を含有する珪素鋼帯を冷延・
脱炭焼鈍後、焼鈍分離剤を塗布し仕上げ焼鈍を施す方向
性珪素鋼板の製造方法において、脱炭焼鈍工程の加熱帯
の一部を酸素含有雰囲気中で焼鈍し、鋼板表面に鉄系酸
化物を形成させ、更に均熱帯の雰囲気ガスを鉄系酸化物
が形成されない酸化度(PH2O /PH2)に制御して焼鈍
することを特徴とする方向性珪素鋼板の製造方法。
Description
の他の電気機器等の鉄心として利用される一方向性珪素
鋼板の製造方法、及びその方法に適した脱炭焼鈍炉に関
するものである。特に、その表面を効果的に仕上げるこ
とにより、鉄損特性の向上を図るものである。
くの電気機器に用いられている。一方向性珪素鋼板は、
Siを0.8〜4.8%含有し、製品の結晶粒の方位を
{110}<001>方位に高度に集積させた鋼板であ
る。その磁気特性として磁束密度が高く(B8 値で代表
される)、鉄損が低い(W17/50 値で代表される)こと
が要求される。特に最近では、省エネルギーの見地から
電力損失の低減に対する要求が高まっている。
を低減させる手段として、磁区を細分化する技術が開発
された。積み鉄心の場合、仕上げ焼鈍後の鋼板にレーザ
ービームを照射して局部的な微少歪を与えることによ
り、磁区を細分化して鉄損を低減させる方法が、例えば
特開昭58−26405号公報に開示されている。しか
しながら、これらの磁区の動きを観察すると、鋼板表面
のグラス皮膜の凹凸によりピン止めされ、動かない磁区
も存在していることが分かった。従って、方向性珪素鋼
板の鉄損値を更に低減させるためには、磁区細分化と合
わせて磁区の動きを阻害する鋼板表面のグラス皮膜の凹
凸によるピン止め効果をなくすことが重要であると考え
られる。
表面のグラス皮膜を形成させない事が有効であると考え
られ、その手段として、焼鈍分離剤として粗大高純アル
ミナを用いることによりグラス皮膜を形成させない方法
が、例えばU.S.P.3785882号に開示され
た。しかしながらこの方法では表面直下の介在物をなく
すことができず、その介在物によるピニング効果のた
め、鉄損の向上代はW15/6 0 で高々2%に過ぎない。
の鏡面化を達成する方法として、仕上げ焼鈍後に表面酸
化層を除去した後に化学研磨或いは電解研磨を行う方法
が、例えば特開昭49−96920号公報、特開昭64
−83620号公報に開示されている。しかしながら、
化学研磨・電解研磨等の方法は、研究室レベルでの少試
料の材料を加工することは可能であるが、工業的規模で
行うには薬液の濃度管理、温度管理、公害設備の付与等
の点で大きな問題があり、いまだ実用化されるに至って
いない。
種々の実験を行い、脱炭焼鈍の露点を制御し、脱炭焼鈍
時に形成される酸化層において鉄系酸化物(Fe2 Si
O4、FeO等)を形成させないことが、表面の介在物
を消去することに有効であること(特開平7−1187
50号公報)、またこのような酸化層の制御と脱炭を両
立させるためには、脱炭焼鈍工程において加熱速度を9
℃/0秒以上で770〜860℃の温度域まで加熱し、
鉄系酸化物(Fe2 SiO4 、FeO等)を形成させな
い雰囲気ガスの酸化度(PH2O /PH2):0.01〜
0.15で焼鈍を行えば良いこと(特開平7−2786
68号公報)を提示している。
クルは、例えば特開平1ー290716号公報、特開平
6ー212262号公報、特公平8−32929号公
報、特開平9−256051号公報等に開示されるよう
に、製品の磁気特性に影響を及ぼす一次再結晶組織を調
整するうえで重要な制御因子である。本発明は、脱炭焼
鈍工程の加熱帯の一部を酸素含有雰囲気中で焼鈍し、鋼
板表面に鉄系酸化物を形成させ、更に均熱帯の雰囲気ガ
スを鉄系酸化物が形成されない酸化度(PH2O /PH2)
に制御して焼鈍することにより、前記特開平7−278
668号公報に開示されたヒ−トサイクルの適正範囲を
更に広げる方法と、その方法に適した脱炭焼鈍炉を開示
するものである。この方法及び炉により、脱炭焼鈍の操
業安定化または一次再結晶組織の適正化により、製品の
磁気特性を大幅に改善することができる。
を解決するために種々の実験を行い、脱炭焼鈍工程の加
熱帯の一部を酸素含有雰囲気中で焼鈍し、鋼板表面に鉄
系酸化物を形成させ、更に均熱帯の雰囲気ガスを鉄系酸
化物が形成されない酸化度(PH2O /PH2)に制御して
焼鈍することにより、加熱帯、均熱帯のヒ−トサイクル
の適正領域が広い範囲で鋼板表面の酸化層と脱炭が両立
できることを見出し、本発明を完成した。
塗布し仕上げ焼鈍を施す方向性珪素鋼板の製造方法にお
いて、脱炭焼鈍工程の加熱帯の一部を酸素含有雰囲気と
して焼鈍し、鋼板表面に鉄系酸化物を形成させ、更に均
熱帯の雰囲気ガスを鉄系酸化物が形成されない酸化度
(PH2O /PH2)に制御して焼鈍することを特徴とする
鉄損特性の良い方向性珪素鋼板の製造方法。 (2) 質量%で、 Si:0.8〜4.8%、 C:0.003〜0.1% を含有する珪素鋼帯を冷延・脱炭焼鈍後、焼鈍分離剤を
塗布し仕上げ焼鈍を施す方向性珪素鋼板の製造方法にお
いて、脱炭焼鈍工程において、酸素含有雰囲気中で予備
焼鈍を行い、鋼板表面に鉄系酸化物を形成させ、その
後、脱炭焼鈍を均熱帯の雰囲気ガスを鉄系酸化物が形成
されない酸化度(PH2O /PH2)に制御して焼鈍するこ
とを特徴とする鉄損特性の良い方向性珪素鋼板の製造方
法。 (3) 酸素含有雰囲気中での焼鈍により鋼板表面に酸
素量として、0.03g/m2 以上0.3g/m2 以下とな
る酸化物を形成することを特徴とする前記(1)または
(2)記載の鉄損特性の良い方向性珪素鋼板の製造方
法。 (4) 脱炭焼鈍において、均熱帯の雰囲気ガスの酸化
度(PH2O /PH2)を、鉄系酸化物が形成されない0.
01以上0.15以下として焼鈍することを特徴とする
前記(1)または(2)記載の鉄損特性の良い方向性珪
素鋼板の製造方法。 (5) 焼鈍分離剤として、アルミナを主成分として使
用することを特徴とする前記(1)ないし(3)のいず
れか1項に記載の鉄損特性の良い方向性珪素鋼板の製造
方法。 (6) 焼鈍分離剤として、マグネシアを主成分として
使用することを特徴とする前記項(1)ないし(3)の
いずれか1項に記載の鉄損特性の良い方向性珪素鋼板の
製造方法。 (7) 方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍炉において、加熱帯
中または加熱帯と均熱帯の間に雰囲気シ−ル装置を配設
したことを特徴とする脱炭焼鈍炉。 (8) 方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍炉において、大気雰
囲気中で焼鈍する予備焼鈍炉を備えたことを特徴とする
脱炭焼鈍炉。
発明者等は、珪素鋼板の脱炭挙動に対し、脱炭焼鈍初期
(加熱過程)で形成される酸化層が以降の脱炭挙動に大
きな影響を及ぼすものと考え、これに関連した種々の実
験を行った。質量で、Si:3.3%、Mn:0.14
%、C:0.05%、S:0.007%、酸可溶性A
l:0.028%、N:0.008%、残部実質的にF
eと不純物である珪素鋼スラブを1150℃で加熱した
後、板厚1.6mmに熱延した。この熱延板を1120
℃で2分間焼鈍した後、最終板厚0.15mmに冷延し
た。この冷延板に脱炭焼鈍を施した。その際、脱炭設備
の加熱帯と均熱帯の間をシ−ルし、これらの炉帯の雰囲
気を分離した。
(PH2O /PH2):0.06の湿潤ガス(水蒸気−水素
−窒素混合ガス)中、及び(2)酸素5%含有する窒素
ガス中で830℃まで加熱し、830℃で90秒間、酸
化度(PH2O /PH2):0.06の雰囲気ガス中で脱炭
焼鈍を施した。ここでの脱炭焼鈍における加熱時間とし
て、(1)30秒(28℃/秒)、(2)60秒(14
℃/秒)、(3)90秒(9℃/秒)、(4)120秒
(7℃/秒)の各条件を採用した。
(1)酸化度が0.06の湿潤ガス(水蒸気−水素−窒
素混合ガス)の場合は、加熱速度9℃/秒以上で鋼中炭
素量が0.003%以下になるが、酸素を5%含有する
窒素ガス中で加熱した場合には、全ての加熱速度で鋼中
炭素量が0.003%以下になることが分かる。
れる酸化物の質に依存するものと考えられる。即ち、脱
炭焼鈍の表面においては、一般に脱炭(鋼中炭素の酸
化)反応とシリカ等の酸化物形成(鋼中シリコンの酸
化)反応が、雰囲気の水分に対して競合して行われてい
る。鉄系酸化物が形成しないような低酸化度雰囲気ガス
中で焼鈍すると、一般に鋼板表面のシリカは稠密な膜状
で生成し脱炭を阻害するが、加熱速度を高めこのシリカ
膜が全面を覆わないうちに脱炭反応を開始させることに
より、脱炭反応のサイトでのシリカ形成が抑制され、引
き続いて脱炭反応がおこるものと考えられる。
ス(水蒸気−水素−窒素混合ガス)ではなく、酸素含有
雰囲気ガス中で行うことにより、鋼板表面に一旦Fe3
O4、FeO等の鉄系酸化物を形成させて、稠密な膜状
のシリカ形成反応を抑制した後、均熱帯の雰囲気ガスを
鉄系酸化物が形成されない酸化度(PH2O /PH2)に制
御して焼鈍することにより、鉄系酸化物を還元すると共
に脱炭反応を促進させるものである。
べた。すなわち、前述の冷延板を(1)雰囲気ガスの酸
化度(PH2O /PH2):0.06の湿潤ガス中、及び
(2)酸素含有雰囲気ガス中で、加熱速度28℃/秒で
740〜920℃の温度範囲で焼鈍を行った。焼鈍後の
炭素量を図2に示す。図2より、雰囲気ガスの酸化度が
0.06の湿潤ガスの場合は、焼鈍温度770〜860
℃の範囲で鋼中炭素量が0.003%以下になるが、酸
素含有雰囲気ガスの場合には770〜920℃の焼鈍温
度で鋼中炭素量が0.003%以下になり、適正温度域
が拡がることが分かる。
酸素含有雰囲気ガス中で焼鈍し、鋼板表面に一旦鉄系酸
化物を形成させ、均熱帯の雰囲気ガスを鉄系酸化物が形
成されない酸化度(PH2O /PH2)に制御して焼鈍する
ことにより、鋼板表面の酸化層制御と脱炭を両立可能な
加熱帯、均熱帯のヒ−トサイクルの適正領域を広げるこ
とが可能となることが分かった。
形成される鉄系酸化物の必要量を調査した。すなわち、
先述の冷延板を酸素含有雰囲気ガス中で300〜700
℃の温度域で100℃/秒で加熱し、1〜30秒焼鈍し
た後、酸化度が0.06の湿潤ガス中で28℃/秒の加
熱速度で830℃まで加熱し、830℃で90秒間脱炭
焼鈍を施した。
脱炭焼鈍の前に酸素含有雰囲気中で焼鈍することによ
り、鋼板表面の酸化層制御と脱炭を両立可能な加熱帯、
均熱帯のヒ−トサイクルの適正領域を広げることが可能
であること、また鋼板表面に鉄系酸化物の量が、鋼板面
積当たりの酸素量として0.03g/m2 以上0.3g/m
2 以下とすることにより、脱炭焼鈍後の鋼中炭素量が
0.003%以下になることが分かる。0.03g/m2
未満では脱炭の阻害要因となるシリカの形成を抑制でき
ない。また0.3g/m2 超では、均熱時の鉄系酸化物の
還元に時間を要するために脱炭に悪影響を及ぼし、工業
的に問題となる。
ることにより、鋼板表面の酸化物の質を制御することに
より、鋼板表面の酸化層と脱炭を両立できるヒートサイ
クルの範囲が広がることが分かった。尚、当然ながら大
気雰囲気も酸素含有雰囲気として採用可能である。
る。基本的な製造法としては、磁束密度B8 が高い製品
を製造できる田口・坂倉等によるAlNとMnSを主イ
ンヒビタ−として用いる製造法(例えば特公昭40−1
5644号公報)、または小松等による(Al.Si)
Nを主インヒビタ−として用いる製造法(例えば特公昭
62−45285号公報)等を適用すれば良い。
を説明する。Siは電気抵抗を高め、鉄損を下げる上で
重要な元素である。含有量が4.8%を超えると、冷間
圧延時に材料が割れ易くなり、圧延不可能となる。一
方、Si量を下げると仕上げ焼鈍時にα→γ変態を生
じ、結晶の方向性が損なわれるので、実質的に結晶の方
向性に影響を及ぼさない0.8%を下限とする。
は(Al,Si)Nとしてインヒビタ−として機能する
ために必須の元素である。磁束密度が高くなる0.01
2〜0.050%を限定範囲とする。
リスターとよばれる鋼板中の空孔を生じるので、0.0
1%を上限とする。他のインヒビター構成元素として、
必要に応じてB,Bi,Se,Pb,Sn,Ti等を添
加することもできる。
を引き起こすので、0.003%以下に抑えることが必
要とされている。しかしながら、製鋼段階でC量を低く
すると熱延板の結晶組織に粗大な{100}伸長粒が存
在し、二次再結晶に悪影響を及ぼす。また、析出物や一
次再結晶集合組織制御の観点からも、Cはある程度製鋼
段階で添加することが必要である。従って、製鋼段階で
は0.003%以上、好ましくはα/γ変態が生じる
0.02%以上添加することが望ましい。一方、0.1
%より多く添加しても、上述の結晶組織、析出物等への
影響はほぼ飽和し、脱炭に必要な時間が長くなるので、
0.1%を上限とする。
板とされるか、もしくは溶鋼を連続鋳造して薄帯とす
る。前記熱延板または連続鋳造薄帯は直ちに、もしくは
短時間焼鈍を経て冷間圧延される。上記焼鈍は750〜
1200℃の温度域で30秒〜30分間行われ、この焼
鈍は製品の磁気特性を高めるために有効である。望む製
品の特性レベルとコストを勘案して採否を決めるとよ
い。冷間圧延は、一回もしくは焼鈍を挟む複数の冷延に
よって行う。基本的には特公昭40−15644号公報
に開示されているように、最終冷延圧下率80%以上と
すれば良い。
を除去するために、湿水素雰囲気中で脱炭焼鈍を行う。
脱炭焼鈍工程の加熱帯の一部を酸素含有雰囲気ガス中で
焼鈍するか、または脱炭焼鈍工程に先立って酸素含有雰
囲気中で焼鈍することにより、鋼板表面に鉄系酸化物を
形成させ(本発明の鉄系酸化物を形成させる焼鈍とは、
この両方を含むものとする。)、更に均熱帯の雰囲気ガ
スを鉄系酸化物が形成されない酸化度(PH2O /PH2)
に制御して焼鈍することが本発明の特徴である。酸素含
有雰囲気ガスとしては、一般に酸素と窒素の混合ガスを
用いるが、窒素をアルゴン等の不活性ガスに置き換えて
も良い。また酸素含有量としては0.1%から30%が
良い。酸素含有量が0.1%より低いと、鉄系酸化物を
形成させるために長時間を要し、また30%以上ではコ
ストがかかり工業的に問題となる。
は鋼板表面に形成された鉄系酸化物を主体とする酸化物
の量が、酸素量として0.03g/m2 以上0.3g/m2
以下となるように行えば良い。均熱帯の雰囲気ガスは酸
化度を0.01以上0.15以下として焼鈍すれば良
い。酸化度が0.15を超えた場合、製品の表面下に介
在物が生成して鉄損低下の障害となる。また酸化度が
0.01より低いと、脱炭速度が遅くなり工業的に問題
となる。このような脱炭工程を行う設備としては、加熱
帯中または加熱帯と均熱帯の間に雰囲気シ−ル装置を配
設すればよい。
インヒビタ−として用いる製造法(例えば特公昭62−
45285号公報)においては、窒化処理を施す。この
窒化処理の方法は特に限定するものではなく、アンモニ
ア等の窒化能のある雰囲気ガス中で行う方法等がある。
量的には0.005%以上、望ましくは全窒素量として
鋼中のAl当量以上窒化すれば良い。
際に、シリカと反応し難いアルミナを主成分とする焼鈍
分離剤を水スラリ−もしくは静電塗布法等により塗布す
ることにより、仕上げ焼鈍後の表面を鏡面状に仕上げ、
鉄損を大きく低下させることができる。 また、従来の
ようにマグネシアを主成分とする焼鈍分離剤を水スラリ
−で塗布、もしくは静電塗布法等によりドライ・コ−ト
することも有効である。この場合は焼鈍分離剤としてア
ルミナを用いた場合のように表面は鏡面にはならない
が、表面グラス被膜の凸凹を低減し、鉄損を従来製品よ
りも低下させることができる。
て、二次再結晶と窒化物の純化を行う。二次再結晶を、
特開平2ー258929号公報に開示される様に、一定
の温度で保持する等の手段により所定の温度域で行うこ
とは、磁束密度を上げるうえで有効である。二次再結晶
完了後、窒化物の純化等を行うために100%水素で1
100℃以上の温度で焼鈍する。仕上げ焼鈍後、表面に
張力コーテイング処理を行い、必要に応じてレーザー照
射等の磁区細分化処理を施せば良い。
n:0.14%、C:0.05%、S:0.007%、
酸可溶性Al:0.028%、N:0.008%を含有
する珪素鋼スラブを1150℃で加熱した後、板厚2.
0mmに熱延した。この熱延板を1120℃で2分間焼
鈍した後、最終板厚0.14mmに冷延した。この冷延
板の一部の試料を、(A)酸素1%含有する窒素ガス
中、(B)大気雰囲気中で、(1)500℃、(2)6
00℃、(3)700℃で10秒焼鈍した。その後、加
熱帯及び均熱帯の雰囲気ガスの酸化度(PH2O /
PH2):0.12の湿潤ガス中で、5℃/秒の加熱速度
で830℃まで加熱し、830℃で110秒間脱炭焼鈍
を施した。焼鈍後の鋼板の炭素量を表1(表1−A,1
−B)に示す。表1から、酸素含有雰囲気で予備焼鈍を
施し、脱炭焼鈍前の鋼板表面の酸化物としての酸素量を
所定の範囲とすることにより、脱炭焼鈍後炭素量が30
ppm 以下に制御できることが分かる。
Mn:0.1%、C:0.06%、S:0.007%、
酸可溶性Al:0.03%、N:0.008%、Sn:
0.05%を含有する珪素鋼スラブを1150℃で加熱
した後、板厚2.0mmの熱延板とした。この熱延板を
1100℃で2分間焼鈍した後、最終板厚0.22mm
に冷延した。この冷延板を(A)酸素1%含有する窒素
ガス中、(B)大気雰囲気中で700℃まで加熱速度2
8℃/秒で加熱し、また比較例として(C)加熱帯及び
均熱帯の酸化度(PH2O /PH2):0.33(従来法)
で加熱速度28℃/秒で加熱し、その後雰囲気ガスの酸
化度(PH2O /PH2):0.12で830℃に加熱し、
その後いずれも830℃で110秒焼鈍した。これらの
鋼板をその後、一部は(1)アルミナ(Al2 O3 )
を、一部は(2)従来のようにマグネシア(MgO)を
主成分とする焼鈍分離剤を水スラリ−で塗布した後、仕
上げ焼鈍を施した。これらの試料を張力コーテイング処
理を施した後、レーザー照射して磁区細分化した。得ら
れた製品の磁気特性を表2に示す。
料に、酸素(1)0%、(2)0.1%、(3)1%、
(4)10%、(5)30%含有する窒素ガス中で、6
00℃で10秒焼鈍した。その後、加熱帯及び均熱帯の
雰囲気ガスの酸化度(PH2O /PH2):0.12の湿潤
ガス中で、5℃/秒の加熱速度で830℃まで加熱し、
830℃で150秒間脱炭焼鈍を施した。焼鈍後の鋼板
の炭素量を表3に示す。表3から、酸素含有雰囲気の予
備焼鈍を施すことにより、脱炭焼鈍後炭素量が30ppm
以下に制御できることが分かる。
Mn:0.07%、C:0.08%、S:0.025
%、酸可溶性Al:0.026%、N:0.008%、
Sn:0.12%、Cu:0.1%含有する珪素鋼スラ
ブを1350℃で加熱した後、板厚2.3mmの熱延板
とした。この熱延板を1000℃で2分間焼鈍した後、
1.8mmの板厚まで冷延し、更に1120℃で2分間
焼鈍した後、最終板厚0.22mmに冷延した。この冷
延板の一部の試料に、大気雰囲気中で(1)500℃、
(2)600℃、(3)700℃で10秒焼鈍した。そ
の後、加熱帯及び均熱帯の雰囲気ガスの酸化度(PH2O
/PH2):0.12とした湿潤ガス中で、5℃/秒の加
熱速度で830℃まで加熱し、830℃で150秒間脱
炭焼鈍を施した。焼鈍後の鋼板の炭素量を表4に示す。
表4から、大気雰囲気中の予備焼鈍を施すことにより、
脱炭焼鈍後炭素量が30ppm 以下に制御できることが分
かる。
Mn:0.07%、C:0.08%、S:0.025
%、酸可溶性Al:0.026%、N:0.008%、
Sn:0.12%、Cu:0.1%含有する珪素鋼スラ
ブを1350℃で加熱した後、板厚2.3mmの熱延板
とした。この熱延板を1120℃で2分間焼鈍した後、
最終板厚0.22mmに冷延した。この冷延板の一部の
試料に、酸素1%含有する窒素ガス中で(1)500
℃、(2)600℃、(3)700℃で10秒焼鈍し
た。その後、加熱帯及び均熱帯の雰囲気ガスの酸化度
(PH2O /PH2):0.12とした湿潤ガス中で、5℃
/秒の加熱速度で830℃まで加熱し、830℃で15
0秒間脱炭焼鈍を施した。焼鈍後の鋼板の炭素量を表5
に示す。表5から、酸素含有雰囲気の予備焼鈍を施すこ
とにより、脱炭焼鈍後炭素量が30ppm 以下に制御でき
ることが分かる。
に、アルミナを主成分とする焼鈍分離剤を水スラリ−状
で塗布した後,仕上げ焼鈍を施した。これらの試料を張
力コーテイング処理を施した後、レーザー照射して磁区
細分化した。得られた製品の磁気特性を表6に示す。本
発明の条件範囲において低鉄損化が達成されることが分
かる.
上げることにより、従来製品よりも低い鉄損の方向性珪
素鋼板をコストアップすることなく製造することができ
る。即ち、脱炭焼鈍工程において鋼板表面の酸化層制御
と脱炭が広い範囲のヒ−トサイクルで両立でき、脱炭焼
鈍の操業安定化または一次再結晶組織の適正化により、
製品の磁気特性を改善することができる。
量の関係を示す図である。
量の関係を示す図である。
後の炭素残留量の関係を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 質量%で、 Si:0.8〜4.8%、 C :0.003〜0.1% を含有する珪素鋼帯を冷延・脱炭焼鈍後、焼鈍分離剤を
塗布し仕上げ焼鈍を施す方向性珪素鋼板の製造方法にお
いて、脱炭焼鈍工程の加熱帯の一部を酸素含有雰囲気中
で焼鈍し、鋼板表面に鉄系酸化物を形成させ、更に均熱
帯の雰囲気ガスを鉄系酸化物が形成されない酸化度(P
H2O /PH2)に制御して焼鈍することを特徴とする鉄損
特性の良い方向性珪素鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 質量%で、 Si:0.8〜4.8%、 C :0.003〜0.1% を含有する珪素鋼帯を冷延・脱炭焼鈍後、焼鈍分離剤を
塗布し仕上げ焼鈍を施す方向性珪素鋼板の製造方法にお
いて、脱炭焼鈍工程において、酸素含有雰囲気中で予備
焼鈍を行い、鋼板表面に鉄系酸化物を形成させ、その
後、脱炭焼鈍を均熱帯の雰囲気ガスを鉄系酸化物が形成
されない酸化度(PH2O /PH2)に制御して焼鈍するこ
とを特徴とする鉄損特性の良い方向性珪素鋼板の製造方
法。 - 【請求項3】 酸素含有雰囲気中での焼鈍により鋼板表
面に酸素量として、0.03g/m2 以上0.3g/m2 以
下となる酸化物を形成することを特徴とする請求項1ま
たは2記載の鉄損特性の良い方向性珪素鋼板の製造方
法。 - 【請求項4】 脱炭焼鈍において、均熱帯の雰囲気ガス
の酸化度(PH2O /PH2)を、鉄系酸化物が形成されな
い0.01以上0.15以下として焼鈍することを特徴
とする請求項1または2記載の鉄損特性の良い方向性珪
素鋼板の製造方法。 - 【請求項5】 焼鈍分離剤として、アルミナを主成分と
して使用することを特徴とする請求項1ないし3のいず
れか1項に記載の鉄損特性の良い方向性珪素鋼板の製造
方法。 - 【請求項6】 焼鈍分離剤として、マグネシアを主成分
として使用することを特徴とする請求項1ないし3のい
ずれか1項に記載の鉄損特性の良い方向性珪素鋼板の製
造方法。 - 【請求項7】 方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍炉において、
加熱帯中または加熱帯と均熱帯の間に雰囲気シ−ル装置
を配設したことを特徴とする脱炭焼鈍炉。 - 【請求項8】 方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍炉において、
大気雰囲気中で焼鈍する予備焼鈍炉を備えたことを特徴
とする脱炭焼鈍炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001138261A JP4585141B2 (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | 方向性珪素鋼板の製造方法及び脱炭焼鈍炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001138261A JP4585141B2 (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | 方向性珪素鋼板の製造方法及び脱炭焼鈍炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002332523A true JP2002332523A (ja) | 2002-11-22 |
JP4585141B2 JP4585141B2 (ja) | 2010-11-24 |
Family
ID=18985228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001138261A Expired - Fee Related JP4585141B2 (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | 方向性珪素鋼板の製造方法及び脱炭焼鈍炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4585141B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020012667A1 (ja) * | 2018-07-13 | 2020-01-16 | 日本製鉄株式会社 | 方向性電磁鋼板用原板、方向性電磁鋼板用原板の材料となる方向性珪素鋼板、方向性電磁鋼板用原板の製造方法、及び方向性電磁鋼板の製造方法 |
CN115537511A (zh) * | 2022-10-22 | 2022-12-30 | 海安华诚新材料有限公司 | 一种高效低能耗的取向硅钢板脱碳退火装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6148529A (ja) * | 1984-08-16 | 1986-03-10 | Kawasaki Steel Corp | 方向性電磁鋼板の脱炭焼鈍方法 |
JPH0797631A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-11 | Kawasaki Steel Corp | 磁気特性および被膜特性に優れた高磁束密度方向性けい素鋼板の製造方法 |
JPH10298653A (ja) * | 1997-04-25 | 1998-11-10 | Nippon Steel Corp | 極めて低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法 |
JP2000204450A (ja) * | 1999-01-14 | 2000-07-25 | Nippon Steel Corp | 皮膜特性と磁気特性に優れた方向性電磁鋼板及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-05-09 JP JP2001138261A patent/JP4585141B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6148529A (ja) * | 1984-08-16 | 1986-03-10 | Kawasaki Steel Corp | 方向性電磁鋼板の脱炭焼鈍方法 |
JPH0797631A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-11 | Kawasaki Steel Corp | 磁気特性および被膜特性に優れた高磁束密度方向性けい素鋼板の製造方法 |
JPH10298653A (ja) * | 1997-04-25 | 1998-11-10 | Nippon Steel Corp | 極めて低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法 |
JP2000204450A (ja) * | 1999-01-14 | 2000-07-25 | Nippon Steel Corp | 皮膜特性と磁気特性に優れた方向性電磁鋼板及びその製造方法 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020012667A1 (ja) * | 2018-07-13 | 2020-01-16 | 日本製鉄株式会社 | 方向性電磁鋼板用原板、方向性電磁鋼板用原板の材料となる方向性珪素鋼板、方向性電磁鋼板用原板の製造方法、及び方向性電磁鋼板の製造方法 |
CN112437818A (zh) * | 2018-07-13 | 2021-03-02 | 日本制铁株式会社 | 方向性电磁钢板用原板、成为方向性电磁钢板用原板的材料的方向性硅钢板、方向性电磁钢板用原板的制造方法及方向性电磁钢板的制造方法 |
JPWO2020012667A1 (ja) * | 2018-07-13 | 2021-08-02 | 日本製鉄株式会社 | 方向性電磁鋼板用原板、方向性電磁鋼板用原板の材料となる方向性珪素鋼板、方向性電磁鋼板用原板の製造方法、及び方向性電磁鋼板の製造方法 |
RU2761517C1 (ru) * | 2018-07-13 | 2021-12-09 | Ниппон Стил Корпорейшн | Основной лист для листа анизотропной электротехнической стали, лист анизотропной кремнистой стали, который используется в качестве материала основного листа для листа анизотропной электротехнической стали, способ производства основного листа для листа анизотропной электротехнической стали и способ производства листа анизотропной электротехнической стали |
CN112437818B (zh) * | 2018-07-13 | 2022-06-03 | 日本制铁株式会社 | 方向性电磁钢板用原板及制造方法、成为其材料的方向性硅钢板、方向性电磁钢板制造方法 |
US11884988B2 (en) | 2018-07-13 | 2024-01-30 | Nippon Steel Corporation | Base sheet for grain-oriented electrical steel sheet, grain-oriented silicon steel sheet which is used as material of base sheet for grain-oriented electrical steel sheet, method of manufacturing base sheet for grain-oriented electrical steel sheet, and method of manufacturing grain-oriented electrical steel sheet |
CN115537511A (zh) * | 2022-10-22 | 2022-12-30 | 海安华诚新材料有限公司 | 一种高效低能耗的取向硅钢板脱碳退火装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4585141B2 (ja) | 2010-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4288054B2 (ja) | 方向性珪素鋼板の製造方法 | |
JP2679944B2 (ja) | 鉄損の低い鏡面方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP2653638B2 (ja) | 鉄損の低い方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP3474837B2 (ja) | B8が1.91t以上の鏡面一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JPH10130727A (ja) | 磁束密度が高い低鉄損鏡面一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP2680987B2 (ja) | 鉄損の低い方向性珪素鋼板の製造方法 | |
JP4331886B2 (ja) | 方向性珪素鋼板の製造方法 | |
JP5434524B2 (ja) | 方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP4119635B2 (ja) | 脱炭性の良好な鏡面方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JPH0762440A (ja) | 高張力且つ均一なグラス被膜を有し磁気特性の優れる方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP4585141B2 (ja) | 方向性珪素鋼板の製造方法及び脱炭焼鈍炉 | |
JP4422385B2 (ja) | 方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP2678855B2 (ja) | 超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法 | |
JP3148092B2 (ja) | 鉄損の低い鏡面方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JPH07278669A (ja) | 鉄損の低い鏡面方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP3148096B2 (ja) | 鉄損の低い鏡面方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP4422384B2 (ja) | 方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP2678850B2 (ja) | 超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法 | |
JP4427225B2 (ja) | 方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP2719266B2 (ja) | 超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法 | |
JP3148094B2 (ja) | 鉄損の低い鏡面方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP3148093B2 (ja) | 鉄損の低い鏡面方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP3148095B2 (ja) | 鉄損の低い鏡面方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP3182666B2 (ja) | 超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法 | |
JP2678858B2 (ja) | 超低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070904 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090611 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090616 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090727 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100831 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100903 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4585141 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |