JP2002332332A - ポリエステル樹脂およびポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル樹脂およびポリエステル樹脂組成物

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JP2002332332A
JP2002332332A JP2001140375A JP2001140375A JP2002332332A JP 2002332332 A JP2002332332 A JP 2002332332A JP 2001140375 A JP2001140375 A JP 2001140375A JP 2001140375 A JP2001140375 A JP 2001140375A JP 2002332332 A JP2002332332 A JP 2002332332A
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polyester resin
adhesive
acid
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JP2001140375A
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Takahiro Hatsutori
貴洋 服部
Tsuyoshi Hachitsuka
剛志 八塚
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種プラスチックフィルムへの接着性や、
銅、アルミ、ステンレスなどの金属への接着性、ガラス
への接着性、耐熱性、耐湿性、シェルフライフ等に優れ
た接着剤を得る。 【解決手段】式(I)で表される化合物が共重合されて
いる事を特徴とするポリエステル樹脂(A)。 【化1】 (式中、Rは−(CH2nCOOH、或いはRは−(C
2nOH nは1≦n≦20を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なポリエステル
樹脂、及び硬化性ポリエステル樹脂組成物に関し、特に
は接着剤として有用なポリエステル樹脂および硬化性ポ
リエステル樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な分野で接着剤は使用されて
いるが使用目的の多様化により、従来使用されてきた接
着剤よりも各種プラスチックフィルムへの接着性や、
銅、アルミ、ステンレスなどの金属への接着性、ガラス
への接着性、耐熱性、耐湿性、シェルフライフ等、更な
る高性能化が求められている。例えば、回路基板用接着
剤として、エポキシ/アクリルブタジエン系接着剤や、
エポキシ/ポリビニルブチラール系接着剤等が使用され
ている。回路基板用接着剤として用いられる場合、ハン
ダ耐熱性や、高温雰囲気化での接着性が求められる。
【0003】特に最近の鉛フリーハンダに対応する為、
より高度な耐熱性を有する接着剤が求められている。ま
た、接着剤を被着体に塗布・乾燥した後、回路基板を作
成するまでの保管に際して、長い可使時間が必要とされ
る。従来のエポキシ/アクリルブタジエン系接着剤や、
エポキシ/ポリビニルブチラール系接着剤では、可使時
間が短く、また、低温にて保管しなければならず、ま
た、金属やプラスチックフィルムの接着性も十分ではな
かった。またこれら従来の接着剤では、銅の耐マイグレ
ーション性が不十分であるため、回路のショートや銅の
変色等が生じてしまい十分に満足できる接着剤が得られ
ていない。さらには難燃性が求められる用途では、難燃
剤が配合されるが従来の接着剤では難燃剤の分散性が悪
く、十分な難燃剤が入れられないといった問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はポリエ
ステル樹脂およびポリエステル樹脂組成物に関し、特に
各種プラスチックフィルムへの接着性や、銅、アルミ、
ステンレスなどの金属への接着性、ガラスへの接着性、
耐熱性、耐湿性、シェルフライフ、分散性等に優れた接
着剤に有用に用いられるポリエステル樹脂およびポリエ
ステル樹脂組成物を提供する事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、各種プラ
スチックフィルムへの接着性や、銅、アルミ、ステンレ
スなどの金属への接着性、ガラスへの接着性、耐熱性、
耐湿性、シェルフライフ等に優れた接着剤を得るべく鋭
意研究を重ねた結果、本発明に達した。
【0006】すなわち、本発明は、式(I)で表される
成分の少なくとも1種以上が共重合されている事を特徴
とするポリエステル樹脂(A)である。
【0007】
【化2】 (式中、R1、R2は−P−CO−、或いは−Q−O
−、を表し、それぞれ同一であっても、異なっていても
良い。P、Qは2価の連結基を示し、それぞれ同一であ
っても、異なっていても良い。) なお、連結基P、Qは好ましくは−(CH2n−であ
る。この場合、好ましくはnは1≦n≦20であり、そ
れぞれ同一であっても、異なっていても良い。
【0008】さらには、本発明は上記記載のポリエステ
ル樹脂(A)、エポキシ化合物(B)、硬化触媒(C)
を含有することを特徴とするポリエステル樹脂組成物で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のポリエステル樹脂(A)
は式(I)で表される成分の少なくとも1種以上を共重
合させたポリエステルである。式(I)で表される成分
は、酸成分、アルコール成分の両方の成分として共重合
されていても良いし、複数種のものが共重合されていて
も良い。共重合量としては、全酸成分もしくは全アルコ
ール成分をそれぞれ100モル%、(合計200モル
%)とすると酸成分とアルコール成分として共重合され
る合計量が3モル%以上共重合されることが好ましく、
より好ましくは合計量は5モル%以上である。3モル%
未満では、エポキシ化合物(B)等の架橋剤と反応する
際に、ポリエステル(A)中の官能基数が少なくなるた
め、十分な架橋密度が得られず、十分な耐熱性が得られ
ないことがある。また、接着性や回路基板用接着剤とし
て用いる場合はマイグレーション性や難燃剤の分散性等
が劣ることがある。
【0010】また、ポリエステル(A)は数平均分子量
が5000〜50000である事が好ましい。数平均分
子量が5000より低いポリエステルであると、接着剤
としての機械特性が不足し十分な接着性、耐熱性が得ら
れないことがある。数平均分子量が50000より高い
と、本接着剤を溶剤に溶解して使用する場合に、溶液粘
度が高くなりすぎて、実使用できない等の問題が生じる
ことがある。
【0011】また、このポリエステルの二塩基酸成分と
しては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル
酸、1,5−ナフタル酸、2,6−ナフタル酸、4,
4’−ジフェニルジカルボン酸、2,2’−ジフェニル
ジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボ
ン酸等の芳香族二塩基酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、4−メチル−1,2−シクロヘ
キサンジカルボン酸、ダイマー酸等の脂肪族や脂環族二
塩基酸、無水トリメリット酸等の芳香族三塩基酸等が挙
げられる。
【0012】これらの中でも耐熱性、耐湿性、耐久性の
面から、芳香族ジカルボン酸が50モル%以上、さらに
は60モル%以上、特には70モル%以上であることが
好ましい。
【0013】グリコール成分としてはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−
ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、ネオペンチルグリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、
ジプロピレングリコ−ル、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール、シクロヘキサンジメタノ−
ル、ネオペンチルヒドロキシピバリン酸エステル、ビス
フェノ−ルAのエチレンオキサイド付加物およびプロピ
レンオキサイド付加物、水素化ビスフェノ−ルAのエチ
レンオキサイド付加物およびプロピレンオキサスド付加
物、1,9−ノナンジオール、2−メチルオクタンジオ
ール、1,10−ドデカンジオール、2−ブチル−2−
エチル−1,3−プロパンジオール、トリシクロデカン
ジメタノール等が挙げられる。
【0014】式(I)で表される化合物としては、ビス
(2−カルボキシメチル)イソシアヌレート、ビス(2
−カルボキシエチル)イソシアヌレート、ビス(2−ヒ
ドロキシメチル)イソシアヌレート、ビス(2−ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレート等が挙げられる。
【0015】式(I)で表される化合物を共重合させる
ことにより、金属、プラスチック、ガラスとの接着性を
高めることができる。また、各種難燃剤や添加剤の分散
性を上げることができ、塗料安定性を高める、難燃性を
高める、外観を高めるといった効果が得られる。さらに
は、架橋剤を併用した際には架橋剤との反応性を高めて
耐熱性を高めることができる。
【0016】従来、1,3,5,−トリス(2−ヒドロ
キシエチル)−イソシアヌレート(特開平10−245
478)や1,3−ビス(カルボキシメチレン)−5−
フェニルイソシアヌレート(Journal of Polymer Scien
ce: Polymer Chemistry Edition vol. 12, 1735 (197
4))等、イソシアヌレート骨格を共重合させたポリエス
テルは知られていたが、これらは窒素が封鎖されている
ためか、本願で得られるような接着性、硬化性、耐マイ
グレーション性、分散性といった効果が十分得られるも
のではなかった。さらにはイソシアヌレートが3官能で
あるものはゲル化の恐れがあるため、本発明の十分な効
果が得られる量を共重合することは困難なものであっ
た。
【0017】さらに、本発明のポリエステル樹脂(A)
は、架橋剤組み合わせて、硬化性の樹脂組成物として用
いることが好ましい。架橋剤としては、ポリエステル樹
脂およびイソシアヌル酸部分と反応架橋しうるものであ
れば特に限定するものではなく、各種2官能以上のイソ
シアネート化合物、メラミン樹脂、ベンゾクアナミン樹
脂等のアルキルエーテル化アミノホルムアルデヒド樹
脂、エポキシ化合物、フェノール樹脂等が挙げられる。
また、ポリエステル樹脂をアクリル変性等行い、ラジカ
ル重合性単量体を架橋剤として用いることも可能であ
り、さらにはポリエステル樹脂をイソシアネート変性や
エポキシ変性し、ポリオール類やポリアミン化合物を架
橋剤として用いることも可能である。
【0018】これらの中でも、架橋剤としてはエポキシ
化合物が好ましい。
【0019】エポキシ化合物(B)としては、具体的に
は、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェ
ノールSジグリシジルエーテル、ノボラックグリシジル
エーテル、ブロム化ビスフェノールAジグリシジルエー
テル等のグリシジルエーテルタイプ、ヘキサヒドロフタ
ル酸グリシジルエステル、ダイマー酸グリシジルエステ
ル等のグリシジルエステルタイプ、トリグリシジルイソ
シアヌレート、テトラグリシジルジアミノジフェニルメ
タン等のグリシジルアミン、あるいは3,4−エポキシ
シクロヘキシルメチルカルボキシレート、エポキシ化ポ
リブタジエン、エポキシ化大豆油等の脂環族あるいは脂
肪族エポキサイドが挙げられる。
【0020】アルキルエーテル化アミノホルムアルデヒ
ド樹脂とは、たとえばメタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールなどの
炭素原子数1〜4のアルコールによってアルキルエーテ
ル化されたホルムアルデヒドあるいはパラホルムアルデ
ヒドなどと尿素、N,N−エチレン尿素、ジシアンジア
ミド、アミノトリアジン等との縮合生成物であり、メト
キシ化メチロール−N,N−エチレン尿素、メトキシ化
メチロールジシアンジアミド、メトキシ化メチロールベ
ンゾグアナミン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナミ
ン、メトキシ化メチロールメラミン、ブトキシ化メチロ
ールメラミン、メトキシ化/ブトキシ化混合型メチロー
ルメラミン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナミンな
どが挙げられるが、加工性の面から好ましいのは、メト
キシ化メチロールメラミン、ブトキシ化メチロールメラ
ミン、またはメトキシ化/ブトキシ化混合型メチロール
メラミンであり、それぞれ単独、または併用して使用す
ることができる。
【0021】イソシアネート化合物としては芳香族、脂
肪族のジイソシアネート、3価以上のポリイソシアネー
トがあり、低分子化合物、高分子化合物のいずれでもよ
い。たとえば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、水素化ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、水素化キシリレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネートあるいはこれらのイソシアネート化合
物の3量体、およびこれらのイソシアネート化合物の過
剰量と、たとえばエチレングリコール、プロピレングリ
コール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ソルビ
トール、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミンなどの低分子
活性水素化合物または各種ポリエステルポリオール類、
ポリエーテルポリオール類、ポリアミド類の高分子活性
水素化合物などとを反応させて得られる末端イソシアネ
ート基含有化合物が挙げられる。イソシアネート化合物
としてはブロック化イソシアネートであってもよい。
【0022】さらに、本発明のポリエステル樹脂組成物
には硬化触媒を加えることが好ましい。硬化触媒として
は、硬化剤に適合したものであれば特に限定されるもの
ではない。
【0023】エポキシ化合物を硬化剤として用いる場合
のエポキシ硬化触媒(C)としては、イミダゾール系化
合物や3級アミン類、トリフェニルフォスフィン等が挙
げられる。
【0024】また、必要に応じ、シランカッブリング
剤、レベリング剤等の添加剤やシリカや水酸化アルミニ
ウム等の充填剤、難燃剤、各種顔料等を配合することが
できる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に例示す
る。実施例中に単に部とあるのは重量部を示す。
【0026】ポリエステル(A)の合成例1 温度計、撹拌機、還流式冷却管および蒸留管を具備した
反応容器にテレフタル酸112.9部、イソフタル酸1
12.9部、ビス(2−カルボキシエチル)イソシアヌ
レート92.8部、1,5−ペンタンジオール353.
6部、チタンテトラブトキシド0.12部を仕込み、4
時間かけて230℃まで徐々に昇温し、留出する水を系
外に除きつつエステル化反応を行った。続いてこれを3
0分かけて10mmHgまで減圧初期重合を行うと共に
温度を250℃まで昇温し、更に1mmHg以下で60
分間後期重合を行いポリエステル樹脂(a)を得た。こ
の様にして得られたポリエステル樹脂の特性値を表1に
示した。各測定評価項目は以下の方法に従った。
【0027】(1)樹脂組成の測定 核磁気共鳴スペクトル分析により、酸成分、アルコール
成分のモル比を求めた。
【0028】(2)還元粘度の測定 ポリエステル樹脂0.1gをフェノール/テトラクロロ
エタン(重量比6/4)混合溶媒25ccに溶かし、ウ
ベローデ粘度計を用いて30℃にて測定した。単位をd
l/gで示す。
【0029】(3)数平均分子量は、テトラハイドロフ
ランを溶媒として、ゲル浸透クロマトグラフィーにより
測定した。
【0030】(4)ガラス転移温度の測定 示差走査熱量計(DSC)を用いて20℃/分の昇温速
度で測定した。 (5)酸価の測定 イソシアヌル酸の量を酸価の測定により確認した。な
お、酸価はイソシアヌル酸部分とポリエステル末端の酸
価の合計として測定される。酸価は以下の方法で求め
た。ポリエステル樹脂0.2gを20mlのクロロホル
ムに溶解し、0.1NのKOHエタノール溶液で滴定
し、樹脂トン当たりの当量(当量/t)を求めた。
【0031】ポリエステル(A)合成例2〜5、比較合
成例 合成例1と同様にして、表1、2に示す原料を用いて、
ポリエステル樹脂を得た。この特性値を表1、2に示し
た。比較合成例1は式(I)で表される化合物を含んで
いないポリエステルである。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】実施例1 ポリエステル(A)合成例1で得られたポリエステルを
100部、及びエポキシ化合物(B)として、東都化成
(株)社製YDCN703(o−クレゾールノボラック
型エポキシ樹脂)を16部を、メチルエチルケトンを用
いて固形分濃度が40%となるように溶解し、この溶液
に、エポキシ硬化剤(C)として、四国化成工業(株)
社製キュアゾール2E4MZを0.3部加えて十分に撹
拌を行い目的とする接着剤溶液を得た。
【0035】耐マイグレーション試験用FPCの作成及
び試験を以下の通りに行った。上記接着剤溶液を25μ
mのポリイミドフィルムに、乾燥後の厚みが30μmと
なる様に塗布し、120℃で3分乾燥した。この様にし
て得られた接着性フィルムを30μmの圧延銅箔と貼り
合わせる際、圧延銅箔の酸処理面が接着剤と接する様に
して、140℃で5kg/cm2の加圧下に1分間プレ
スし、接着した。得られた接着サンプルを140℃に4
時間熱処理して硬化させた。この様にして銅貼り積層板
を得た。この銅貼り積層板を常法により銅箔面にフォト
レジスト塗布、パターン露光、現像、銅箔パターンエッ
チング、フォトレジスト剥離行程をへて、銅線間が0.
1mmとなる様にパターン基板を作成した。
【0036】また、上記接着剤溶液を25μmのポリイ
ミドフィルムに、乾燥後の厚みが30μmとなる様に塗
布し、120℃で3分乾燥した。このフィルムを140
℃にて2時間熱処理し、
【0037】フレキシブルプリント配線板用カバーフィ
ルムを得た。このカバーフィルムと上記パターン基板を
140℃で5kg/cm2の加圧下にて1分間プレス
し、接着した。このサンプルを170℃にて3時間の熱
処理を行い目的のサンプルを得た。この様にして得られ
た耐マイグレーション試験用FPCの導電試験を行っ
た。
【0038】(条件)温度85℃、湿度85%、直流1
00V、1000時間
【0039】耐ハンダ性、剥離強度試験用サンプルの作
成及び試験方法を以下の様に行った。上記接着剤溶液を
25μmのポリイミドフィルムに、乾燥後の厚みが30
μmとなる様に塗布し、120℃で3分乾燥した。この
様にして得られた接着性フィルムを30μmの圧延銅箔
と貼り合わせる際、圧延銅箔の酸処理面が接着剤と接す
る様にして、140℃で5kg/cm2の加圧下に1分
間プレスし、接着した。得られた接着サンプルを140
℃に4時間熱処理して硬化させた。
【0040】(条件及び試験結果判定) 耐ハンダ性 常態:サンプルを120℃にて30分乾燥
した後、320℃のハンダ浴に10秒浸漬し膨れの有無
を観察した。 加湿:サンプルを40℃、80%加湿下にて2日間放置
後、260℃のハンダ浴に1分間浸漬し膨れの有無を観
察した。 (判定)○:全く異常なし、△:一部で膨れ発生、×:
全面的な膨れ発生 剥離強度:25℃及び100℃の雰囲気下において、引
張速度100mm/minで90゜剥離試験を行った。
【0041】シェルフライフ試験用サンプルの作成及び
試験方法を以下の様に行った。上記接着剤溶液を25μ
mのポリイミドフィルムに、乾燥後の厚みが30μmと
なる様に塗布し、120℃で3分乾燥した。この様にし
て得られた接着性フィルムを20℃雰囲気中に6ヶ月放
置し、この接着フィルムを、耐マイグレーション試験用
FPCの作成及び試験、耐ハンダ性、剥離強度試験用サ
ンプルの作成及び試験方法と同様に評価を行った。
【0042】(条件及び試験結果判定)初期の評価結果
と20℃6ヶ月放置後の評価結果とを比較し、 性能の低下なし:○ 一部の性能で若干の性能低下が見られた:△ 性能が低下した:× で判定を行った。この試験結果を表3に示す。
【0043】実施例2 合成例2で得られたポリエステル樹脂を表3示す様に、
実施例1と同様に配合し、サンプルを作成した。得られ
たサンプルの各評価を実施例1と同様に行った。この試
験結果を表5に示す。
【0044】実施例3 合成例3で得られたポリエステル樹脂を表3に示す様
に、実施例1と同様に配合し、サンプルを作成した。得
られたサンプルの各評価を実施例1と同様に行った。こ
の試験結果を表5に示す。
【0045】実施例4 合成例4で得られたポリエステル樹脂を表3に示す様
に、実施例1と同様に配合し、サンプルを作成した。得
られたサンプルの各評価を実施例1と同様に行った。こ
の試験結果を表5に示す。
【0046】実施例5 合成例1で得られたポリエステル樹脂を表3に示す様
に、実施例1と同様に配合し、サンプルを作成した。得
られたサンプルの各評価を実施例1と同様に行った。こ
の試験結果を表5に示す。
【0047】実施例6 合成例2で得られたポリエステル樹脂を表3に示す様
に、実施例1と同様に配合し、サンプルを作成した。得
られたサンプルの各評価を実施例1と同様に行った。こ
の試験結果を表5に示す。 実施例7 合成例4で得られたポリエステル樹脂を表3に示す様
に、実施例1と同様に配合し、サンプルを作成した。得
られたサンプルの各評価を実施例1と同様に行った。こ
の試験結果を表5に示す。
【0048】実施例8 合成例5で得られたポリエステル樹脂を表4に示す様
に、実施例1と同様に配合し、サンプルを作成した。得
られたサンプルの各評価を実施例1と同様に行った。こ
の試験結果を表6に示す。
【0049】比較例1 比較合成例1で得られたポリエステル樹脂を表4に示す
様に、実施例1と同様に配合し、サンプルを作成した。
得られたサンプルの各評価を実施例1と同様に行った。
この試験結果を表6に示す。
【0050】比較例2 日本ゼオン(株)社製Nipol1072J 25部、
日本化薬(株)社製BREN−S 20部、東都化成
(株)社製YDB400 20部、東都化成(株)社製
YD014 30部、ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物 5部、新日本理化(株)社製リカシッドTM
TA−C 4部、四国ファインケミカルズ(株)社製C
11Z−AZINE 0.5部、四国ファインケミカルズ
(株)社製2PHZ−CN 0.5部、水酸化アルミニ
ウム 30部をメチルエチルケトンを用いて固形分濃度
が40%となるように溶解し、接着剤溶液を得た。この
様にして得られた接着剤溶液を用いて、実施例1と同様
に試験を行った。この試験結果を表6に示す。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】YDCN703:東都化成(株)社製 o
−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂 HP−7200:大日本インキ化学工業(株)社製 ジ
シクロペンタンジエン型エポキシ樹脂 2E4MZ:四国化成工業(株)社製 2−エチル−4
−メチルイミダゾール 2MZ−CN:四国化成工業(株)社製 1−シアノエ
チル−2−メチルイミダゾール CoatOSil1770:日本ユニカー(株)社製
β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリエト
キシシラン KBM403:信越シリコーン(株)社製 γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】
【発明の効果】本発明のポリエステル樹脂は、接着剤組
成物として用いた場合、回路基板用の接着剤として用い
た際には、耐マイグレーション性に優れるものであり、
加えて耐ハンダ性にも優れる。さらには通常の接着剤と
して各種プラスチックフィルムへの接着性や、銅、アル
ミ、ステンレスなどの金属への接着性、ガラスへの接着
性、耐熱性、耐湿性、シェルフライフ等に優れる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 CC09X CC18X CC19X CD02X CD05X CD10X CD12X CD13X CD14X CD16X CD18X CF13W CK03X CK04X EU116 EW016 FD010 FD156 GJ01 4J029 AA03 AB01 AC02 AD01 AE13 BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA08 BA09 BA10 BB13A BD07A BF09 BF10 BF26 CA02 CA06 CB06A CB10A CC05A CD03 CD04 JC142 JC282 JE182 4J040 EC051 EC052 EC151 EC152 EC161 EC162 EC171 EC172 EC211 EC212 EC251 EC252 ED001 ED002 ED071 ED072 GA17 HC01 HC21 HD21 KA16 KA17 LA01 LA07 LA08 MA02 MA05 MA10 MB03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)で表される成分の少なくとも1
    種以上が共重合されている事を特徴とするポリエステル
    樹脂(A)。 【化1】 (式中、R1、R2は−P−CO−、或いは−Q−O
    −、を表し、それぞれ同一であっても、異なっていても
    良い。P、Qは2価の連結基を示し、それぞれ同一であ
    っても、異なっていても良い。)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のポリエステル樹脂
    (A)、エポキシ化合物(B)、硬化触媒(C)を含有
    することを特徴とするポリエステル樹脂組成物。
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