JP2002319279A - ハードディスクドライブ用粘着ラベル - Google Patents
ハードディスクドライブ用粘着ラベルInfo
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Abstract
ハードディスクドライブへの貼付作業性が優れているハ
ードディスクドライブ用粘着ラベルを得る。 【解決手段】 ハードディスクドライブ用粘着ラベル1
は、基材2の片面に情報表示部4を有し、且つ他面に粘
着剤層3を有しており、ハードディスクドライブの筐体
外面に貼付されることでハードディスクドライブ駆動時
の発生音を低減することが可能なハードディスクドライ
ブ用粘着ラベルであって、粘着剤層3が、背割り線を有
する剥離ライナ5で被覆されていることを特徴とする。
背割り線を有する剥離ライナにおいて、背割り線により
分割される分割部の各部分の面積が異なっていてもよ
く、背割り線が、切り込み線状又はミシン目状の形態で
あってもよい。また、剥離ライナにおける背割り線が、
2本以上設けられていてもよい。
Description
ライブの筐体外面に貼付して使用され、粘着ラベルとし
ての各種表示機能と、ハードディスクドライブ駆動時の
発生音を低減させることが可能なハードディスクドライ
ブ用粘着ラベルに関し、さらに詳しくは粘着ラベルの剥
離ライナを剥離させる際に粘着ラベルに損傷を与えない
ハードディスクドライブ用粘着ラベルに関する。
ソナルコンピューターをはじめとする民生用の需要が大
きく伸びており、それに伴い、ハードディスクドライブ
自体の小型化や駆動時における発生音の低減化(静寂性
の確保)が、記憶容量の増大と並び重要な特性とされて
きている。
発生音を低減化させる手段としては、ハードディスクド
ライブの筐体の一部(例えばカバー等)に制振鋼板を用
いることで行われることが一般的である。しかしなが
ら、前記制振鋼板を用いた方法は、特に記録ディスクの
直径が2.5インチ以下であるようなハードディスクド
ライブの小型・軽量化、騒音低減化、あるいは、生産性
やコスト面からは未だ十分な手段とは言えず、さらなる
改善が求められている。
ライブの筐体外面に貼付することによりハードディスク
ドライブ駆動時の発生音を低減することが可能なハード
ディスクドライブ用粘着ラベル(以下、「HDD用粘着
ラベル」と称する場合がある)を提案した。このような
HDD用粘着ラベルを用いると、情報表示機能を発揮さ
せつつ、騒音低減化を達成することが可能となる。該H
DD用粘着ラベルは、通常、使用時(貼着時)まで、そ
の粘着剤層が剥離ライナにより被覆(保護)されてお
り、使用時に剥離ライナを剥がして粘着剤層の面を露出
させた後に、該HDD用粘着ラベルをハードディスクド
ライブの筐体外面に貼付して用いている。
ドディスクドライブのような精密電子機器におけるシリ
コーン成分に基づく接点障害等の不具合を防止するため
に、シリコーン系剥離剤を構成材料として含有していな
い剥離ライナが用いられている。
用粘着ラベルでは、粘着剤層を被覆している剥離ライナ
を剥離させるときに、HDD用粘着ラベル全体がカール
したり皺が発生したりする等の損傷が生じることが問題
となっている。従って、剥離ライナを剥離させる時には
このような損傷が生じないようにしなければならい。ま
た、剥離ライナを剥離させて粘着剤層を露出させたHD
D用粘着ラベルをハードディスクドライブに貼付する際
には、粘着剤層がすべて露出しているので、HDD用粘
着ラベルのハードディスクドライブに貼付する位置決め
が困難である。そのため、HDD用粘着ラベルの貼付時
の作業性が低い。さらに、ハードディスクドライブの軽
量化にともない粘着ラベルの厚さを薄くすることが求め
られており、これに伴い、剥離ライナの剥離時における
粘着ラベルの損傷が生じやすくなることが予想されるた
め、上記問題の解決が益々求められている。
で、その目的とするところは、HDD用粘着ラベルの剥
離ライナを剥離させる際に生じる粘着ラベルの損傷を抑
制又は防止して、さらに、剥離ライナの剥離時における
作業性を改善することができるHDD用粘着ラベルを提
供することにある。
点を解決するために鋭意検討した結果、ハードディスク
ドライブ筐体の外面に貼付することにより、各種の情報
表示機能を有するとともに、ハードディスクドライブの
駆動時における発生音を低減できる機能を有するHDD
用粘着ラベルにおいて、その剥離ライナとして背割り線
を有する剥離ライナを用いると、前記問題点を解決でき
る事を見出し、本発明を完成するに至った。
有し、且つ他面に粘着剤層を有しており、ハードディス
クドライブの筐体外面に貼付されることでハードディス
クドライブ駆動時の発生音を低減することが可能なハー
ドディスクドライブ用粘着ラベルであって、前記粘着剤
層が、背割り線を有する剥離ライナで被覆されているこ
とを特徴とするハードディスクドライブ用粘着ラベルで
ある。
において、背割り線により分割される分割部の各部分の
面積が異なっていることが好ましい。剥離ライナにおけ
る背割り線としては、切り込み線状又はミシン目状の形
態であってもよい。また、剥離ライナにおける背割り線
が、2本以上設けられていてもよい。
イナとしては、ポリオレフィン系フィルムから構成され
ていることが好ましい。さらにまた、背割り線を有する
剥離ライナとしては、支持体の少なくとも片面にポリオ
レフィン系フィルムからなる剥離処理層が形成された構
成を有していることが好ましい。特に本発明では、背割
り線を有する剥離ライナが、剥離剤としてシリコーン系
剥離剤を含んでいないことが好適である。
明する。図1は本発明のハードディスクドライブ用粘着
ラベルの一態様を示す概略断面図である。図1におい
て、1はハードディスクドライブ用粘着ラベル(HDD
用粘着ラベル)、2は基材(ラベル基材)、3は粘着剤
層であり、4はHDD用粘着ラベル1における情報表示
部である。また、5は剥離ライナであり、5aは剥離ラ
イナ5における粘着剤層3に対して反対側の面(外面)
である。図1に係るHDD用粘着ラベル1は、基材2の
片面(背面)に情報表示部4を有し、他面に粘着剤層3
を有しており、該粘着剤層3は、外面5aに背割り線が
設けられている剥離ライナ5により被覆され保護されて
いる。
イブ用粘着ラベルが貼付されたハードディスクドライブ
を示す概略図である。図2において、1及び4は図1と
同様であり、具体的には、1はHDD用粘着ラベル、4
は情報表示部である。また、Aはハウジング本体、Bは
トップカバーである。図2においては、記録ディスク、
磁気ヘッド、スピンドルモータ等が収容されているハウ
ジング本体Aと、トップカバーBとから構成されるハー
ドディスク装置のトップカバーBの外面に、表面(背
面)に情報表示部4を有するHDD用粘着ラベル1が貼
付されている。なお、HDD用粘着ラベル1の貼付は、
剥離ライナ5をHDD用粘着ラベル1の粘着剤層3から
剥離させた後に行うことができる。
れをハードディスクドライブの筐体(例えば図2におけ
るトップカバーBやハウジング本体A)の外面に貼付す
ることにより、ハードディスクドライブの駆動時におけ
る発生音(以下、単に「駆動時発生音」と称する場合が
ある)を低減することが可能なものであることが必要と
なる。ここで、「ハードディスクドライブの駆動時発生
音を低減することが可能」とは、本発明のHDD用粘着
ラベルを貼付することにより、駆動時発生音が1dB以
上低下(低減)できるもののことをいう。
表面(背面)に、例えば「使用上の注意事項」や「接続
方法」、「製品名・製造者名等の認識・識別事項」等の
情報表示部4を有する。係る構成とすることにより、従
来は、情報表示機能のみしか持たなかったHDD用粘着
ラベルによって、駆動時発生音の低減機能を付加するこ
とができ、ハードディスクドライブのさらなる騒音低減
を達成できる。また、さらには制振鋼板と粘着ラベルと
いう2つの部材により達成していた構成を同一部材で達
成することが可能となる。
ル1は、上記機能を有するとともに、さらに、その粘着
剤層が背割り線を有する剥離ライナにより被覆されてい
ることが必要である。該背割り線を有する剥離ライナを
用いることにより、粘着ラベルにカールや皺の発生等の
損傷を与えることなく、容易に剥離ライナを粘着剤層か
ら剥離させることができるようになる。より具体的に
は、剥離ライナに設けられている背割り線から部分的に
剥離ライナを剥離させることにより、剥離ライナの剥離
時にHDD用粘着ラベルに対してかかる力を低減させる
ことができるので、粘着ラベルにカールや皺の発生等の
損傷を与えずに、剥離ライナを容易に粘着剤層から剥離
させることができる。
に剥離して粘着剤層を部分的に露出させてから、部分的
にハードディスクドライブに貼着させ、さらに他方の部
分の剥離ライナを剥離することにより露出した粘着剤層
をハードディスクドライブに貼付すればよいので、容易
に、HDD用粘着ラベルのハードディスクドライブへの
位置決めを行うことができる。従って、HDD用粘着ラ
ベルの貼付時の作業性を向上させることができる。
ナとしては、例えば、図3に示されるような構成のもの
が挙げられる。図3は、図1に係る背割り線を有する剥
離ライナを示す概略図である。図3において、前記と同
様に、5は剥離ライナであり、5aは剥離ライナ5にお
ける粘着剤層3に対して反対側の面(外面)である。ま
た、6は背割り線であり、7a、7bは、それぞれ、剥
離ライナ5における背割り線6により分割された分割部
である。図3に係る剥離ライナ5は、外面5aに背割り
線6が設けられている。
が被覆されているHDD用粘着ラベル1をハードディス
クドライブに貼付する際には、まず、剥離ライナ5にお
ける背割り線6から何れか一方の側の分割部を剥がし
て、該分割部により被覆されていた部分の粘着剤層を露
出させた後、HDD用粘着ラベル1における露出してい
る粘着剤層3の部分をハードディスクドライブの所定の
部位に貼付する。このとき、粘着剤層は部分的に剥離ラ
イナの他方の側の分割部により被覆されており、該分割
部により被覆されている部分を手で持つことができるの
で、HDD用粘着ラベルを保持しやすい。さらに、該剥
離ライナが部分的に被覆されている部分を手で持つこと
ができるので、粘着面に直接手や指が触れない状態でH
DD用粘着ラベルを持つことができ、HDD用粘着ラベ
ルの貼付時における粘着性の低下を抑制又は防止するこ
とができる。しかも、前述のように、剥離ライナが部分
的に被覆されている部分を手で持つことができるので、
HDD用粘着ラベルのハードディスクドライブへの位置
決めが容易になる。従って、作業性を向上させることが
できる。
出している粘着剤層3の部分をハードディスクドライブ
の所定の部位に貼付した後、剥離ライナ5の他方(剥が
していない方)の分割部を剥がして、該分割部により被
覆されていた部分の粘着剤層を露出させて、該露出した
粘着剤層3の部分をハードディスクドライブの所定の部
位に貼付させることにより、HDD用粘着ラベル1をハ
ードディスクドライブに貼付させることができる。
が被覆されている状態でハードディスクドライブの所定
の位置に、HDD用粘着ラベル1を剥離ライナ5がハー
ドディスクドライブと接触するようにおいて位置決めを
した後、HDD用粘着ラベル1の一方の端部から剥離ラ
イナ5の背割り線6まで持ち上げて(このとき他方の部
分はHDD用粘着ラベル1の基材2側から手で押さえる
ことができる)、該剥離ライナ5を背割り線6から部分
的に剥がして粘着剤層3を部分的に露出させて、該露出
した粘着剤層の部分をハードディスクドライブの面に貼
付した後、さらに他方の端部を剥離ライナ5の背割り線
6まで持ち上げて(このときすでに貼付している部分は
HDD用粘着ラベル1の基材2側から手で押さえること
ができる)、該剥離ライナ5を背割り線6から部分的に
剥がして未露出の粘着剤層を露出させて、該露出した粘
着剤層の部分をハードディスクドライブの面に貼付する
ことにより、HDD用粘着ラベル1をハードディスクド
ライブに貼付してもよい。
離ライナの剥離時に剥離ライナを複数の部分に分割して
剥離することができるような形態の切断部であれば、そ
の具体的形態は特に制限されない。背割り線としては、
例えば、図4に示されているような切り込み線状やミシ
ン目状などの形態が挙げられる。図4は本発明における
剥離ライナの背割り線を示す概略図であり、図4(a)
は切り込み線状の形態の背割り線を有する剥離ライナを
示しており、図4(b)はミシン目状の形態の背割り線
を有する剥離ライナを示している。図4(a)におい
て、51は剥離ライナ、51aは剥離ライナ51の外
面、61は切り込み線状の形態の背割り線である。図4
(b)において、52は剥離ライナ、52aは剥離ライ
ナ52の外面、62はミシン目状の形態の背割り線であ
る。図4(a)では、背割り線として、切り込み線状の
形態の背割り線61が剥離ライナ51の一方の端部から
他方の端部まで設けられている。また、図4(b)で
は、背割り線として、ミシン目状の形態の背割り線62
が剥離ライナ52の一方の端部から他方の端部まで設け
られている。
みの深さは、特に制限されず、両側が完全に分割される
ように内部まで切り込まれていてもよく、両側が表面の
みが分割され内部ではつながっているような深さで切り
込まれていてもよい。
れる部位は特に制限されない。例えば、背割り線により
分割される分割部の各部分が、それぞれ同一の面積を有
するように背割り線が設けられていてもよく、また、前
記分割部がそれぞれ異なる面積を有するように背割り線
が設けられていてもよい。本発明では、剥離ライナにお
いて、背割り線により分割される分割部の各部分の面積
が異なっていることが好ましい。このような形態を有し
ていると、背割り線により分割される分割部のうち面積
が小さい方の分割部を最初に剥離することにより、剥離
ライナの剥離作業が容易になり、作業性を改善すること
ができる。
される分割部の各部分の面積が異なっている場合、各分
割部の面積の割合は特に制限されない。例えば、最も大
きい面積を有している分割部の面積(AL)と、最も小
さい面積を有している分割部の面積(AS)との割合と
しては、AL/AS=10/1〜1.1/1、好ましくは
3/1〜1.2/1程度の範囲から選択することができ
る。
容易にするために、剥離ライナには背割り線が2本以上
設けられていてもよい。
着剤層に被覆する前に予め設けられていてもよく、粘着
ラベルの粘着剤層に被覆した後に設けられてもよい。
ディスクドライブのような精密電子機器におけるシリコ
ーン成分に基づく接点障害等の不具合を防止するために
は、粘着剤層表面に転写(移行)するシリコーン成分量
の少ない剥離ライナ、特に、剥離剤としてシリコーン系
剥離剤が使用されていない剥離ライナを使用することが
好ましい。剥離剤としてシリコーン系剥離剤が使用され
ていない剥離ライナとしては、例えば、フッ素系剥離剤
や長鎖アルキル系剥離剤のようなシリコーン系剥離剤以
外の剥離剤からなる剥離処理層(離型処理層)を支持体
(基材)表面に形成した剥離ライナ、あるいは、ポリエ
チレンフィルムやエチレン−α−オレフィン共重合体フ
ィルム等のそれ自体が剥離性の高いプラスチックフィル
ム等が挙げられる。
ン成分量の少ない剥離ライナ、または剥離剤としてシリ
コーン系剥離剤が使用されていない剥離ライナを使用し
た場合、シリコーン系剥離剤を使用した剥離ライナと比
較して一般的に、剥離力が大きくなる傾向がある。この
結果、本発明の粘着ラベルを剥離ライナから剥離する場
合に、粘着ラベルがカールすることがある。この為、粘
着ラベルの基材としては、後述するような金属箔の両面
に樹脂フィルム層が積層された少なくとも3層から構成
される積層基材を使用することが好ましい。かかる構成
の基材を使用した粘着ラベルと、剥離剤としてシリコー
ン系剥離剤が使用されていない剥離ライナとから構成さ
れる粘着ラベルとすることで、粘着ラベル使用時におけ
る剥離ライナからの剥離時のカール発生を防止すること
ができ、以後の粘着ラベル貼付作業性が向上する。本発
明では、さらに剥離ライナとして背割り線を有する剥離
ライナを用いているので、より一層粘着ラベルの貼付作
業性が優れている。
種樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリ
エステル;ポリイミド;ポリプロピレン、ポリエチレン
等のポリオレフィン;ポリカーボネートなど)によるフ
ィルムを好適に用いることができる。なかでも、剥離ラ
イナの支持体としては、打ち抜き加工性や粘着ラベル加
工時の張力に対する変形の少なさの点等からは、ポリエ
チレンテレフタレート製フィルムが好適である。
接着性ポリオレフィン系樹脂により形成することができ
る。剥離剤としては、シリコーン系剥離剤、アルキル系
剥離剤、フッ素系剥離剤などの公知の剥離剤を適宜選択
して用いることができる。また、低接着性ポリオレフィ
ン系樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン、低密
度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ−4−メチルペンテン−1などが挙げられ、
低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンがより好
ましい。線状低密度ポリエチレンとしては、エチレン
に、少量のα−オレフィン(プロピレン、ブテン−1、
ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、オクテン−
1など)を共重合させたエチレン系共重合体が挙げられ
る。このような低密度ポリエチレンや線状低密度ポリエ
チレンは、公知の方法に基づき、その重合反応条件及び
その後の精製、分別条件などを適宜選択することにより
容易に得ることができる。
はなく、例えば、剥離ライナの基材が低接着性のポリオ
レフィン系フィルム等から構成されている場合などで
は、基材自体の剥離機能を利用することができるので、
剥離処理層はなくてもよい。
クフィルムにおけるプラスチック材料としては、高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ−4−メチルペンテン−
1などが挙げられ、低密度ポリエチレン、線状低密度ポ
リエチレンがより好ましい。線状低密度ポリエチレンと
しては、エチレンに、少量のα−オレフィン(プロピレ
ン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン
−1、オクテン−1など)を共重合させたエチレン系共
重合体(エチレン−α−オレフィン共重合体)が挙げら
れる。
限されず、例えば、5〜300μm、好ましくは10〜
200μm程度の範囲から選択することができる。
ず、例えば、5〜100μm、好ましくは10〜50μ
m程度の範囲から選択することができる。
ては、特に制限されず、例えば、30〜200μm、好
ましくは50〜100μm程度の範囲から選択すること
ができる。
粘着ラベルとしては、上記の機能及び特定の構成の剥離
ライナ等を有するものであればその具体的構成等は特に
制限されないが、例えば、図5に示されるような粘着ラ
ベルを好適に用いることができる。図5において、2a
は基材2における樹脂フィルム層、2bは基材2におけ
る金属箔である。図1と同様に、1はハードディスクド
ライブ用粘着ラベル(HDD用粘着ラベル)、2は基
材、3は粘着剤層、4は情報表示部である。図5に係る
HDD用粘着ラベル1は、基材2としての金属箔2bの
両面に樹脂フィルム層2aが積層された少なくとも3層
から構成される基材(積層基材)2の片面(背面)に情
報表示部4が形成され、他面に粘着剤層3が形成されて
いる。
の基材としては、図5で示されているように、金属箔2
bの両面に樹脂フィルム層2aが積層された少なくとも
3層から構成される基材(積層基材)2を使用すること
が好ましい。ここで樹脂フィルム層2aとしては、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)、ポリイミド(PI)、
ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等から
なる樹脂フィルムが使用できる。中でも経済性、耐久性
の点からはポリエチレンテレフタレートが特に好まし
い。また、金属箔2bとしては、例えば、アルミニウム
箔、鉄箔、ステンレス箔、ニッケル箔、銅箔等からなる
金属箔が使用できる。中でも加工性、経済性の点からは
アルミニウム箔が特に好ましい。
る剛性を有し、かつ粘着ラベルとしての貼付作業性を満
足させる点からは、前記基材における、樹脂フィルム層
/金属箔/樹脂フィルム層の各々の厚み又は構成とし
て、例えば、以下の厚み又は構成を例示することができ
る。 (1)情報表示部が形成される粘着ラベル背面側の樹脂
フィルム層の厚みとしては、通常6μm以上125μm
以下(6μm〜125μm)であり、好ましくは25μ
m以上125μm以下(25μm〜125μm)であ
る。当該樹脂フィルム層が6μmよりも薄い場合は、基
材全体が金属箔の特性に支配され、皺が入り易くなり、
また、非常に薄いために安定的にラミネートすること
が、非常に難しくなる。また、当該樹脂フィルム層の厚
みを25μm以上とすることにより、粘着ラベルの背面
側となる樹脂フィルム層表面に熱転写方式の印刷手段に
より情報表示部を形成する場合に、インク転写時の熱が
金属箔を介して散逸することで発生すると考えられる印
刷不良の問題をより一層改善することができる。なお、
情報表示部としてバーコード等を印刷する場合は、当該
樹脂フィルム層に特に白色等に着色した樹脂フィルム
(例えば白色ポリエチレンテレフタレートフィルム等)
を用いることにより、バーコード等の読み取り性に優れ
た特性が得られる。
を保つ観点からは、その厚みは10μm以上(好ましく
は15〜150μm)であることが望ましい。該金属箔
の厚みが10μmよりも薄い場合は、基材の剛性を高め
るといった目的を達成できない場合がある。また、基材
の剛性を高めるためには、その厚みは厚いほど良いが、
厚くなりすぎると粘着ラベルとして厚くなりすぎ、ハー
ドディスクドライブの製品厚さに影響することになるの
で、金属箔としては、その厚みが150μm以下である
ことが望ましい。
ム層は、主として粘着ラベルのカールを抑制する目的で
ラミネートされるが、粘着ラベルの全体厚さを薄くする
ためには、金属箔層の厚さとのバランスもあるが、でき
るだけ薄い方が好ましく、通常6μm〜50μm(好ま
しくは6〜25μm)である。
ばドライラミ方式等の公知の積層手段を用いて製造する
ことができる。
の公知の手段を用いて片側、もしくは両側の樹脂フィル
ムを表面処理し、印刷性の改良および粘着剤の投錨性の
改良を行なうことができる。
(金属箔2bの両面に樹脂フィルム層2aが積層された
積層基材など)2の片面(背面)には、情報表示部4が
形成されるが、この情報表示部は、例えば「使用上の注
意事項」や「接続方法」、「製品名・製造者名等の認識
・識別事項」等を通常の印刷手段等により形成すること
ができる。
て、基材(図5では積層基材)2の情報表示部4が形成
されている面とは反対側の面(他面)に、粘着剤層3が
形成されている。該粘着剤層3は、粘着性を付与するた
めの粘着剤からなる粘着剤組成物により形成することが
できる。
おいて、粘着剤としては、合成ゴム系粘着剤や天然ゴム
系粘着剤、アクリル系粘着剤等の慣用乃至公知の粘着剤
を適宜選択して使用することができる。粘着剤は単独で
又は2種以上組み合わせて使用することができる。
ル系粘着剤が好ましい。より具体的には、炭素数4〜1
4のアルキル基を有する(メタ)アクリレートを主成分
とするポリマー(ベースポリマー)から構成される粘着
剤が望ましい。ここで、炭素数4〜14のアルキル基を
有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、ブチル
基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、イソノニル
基、ヘキシル基、イソアミル基、ラウリル基、イソミリ
スチル基等のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸の
アルキルエステルが挙げられる。
て、制振性能に大きく寄与する粘着剤のガラス転移温度
及び粘着特性の両立しやすい炭素数7〜10のアルキル
基を有する(メタ)アクリレートと、アクリル酸とを共
重合成分とするポリマーから構成されるアクリル系粘着
剤を好適に用いることができる。
温度に大きく影響され、その特性を使用温度(具体的に
はハードディスクドライブの使用温度であり、通常、室
温以上である)にて有効に発揮するためには、粘着剤層
を構成する粘着剤の損失係数が20℃において0.5以
上2.0以下(0.5〜2.0)、好ましくは0.7以
上2.0以下(0.7〜2.0)であることが望まし
い。また、前記粘着剤の損失係数のピーク温度としては
−10℃以上50℃以下であることが好ましい。前記粘
着剤の損失係数及び/又は損失係数のピークを前記範囲
とする事により、粘着剤の制振性能と粘着特性とを優れ
たレベルで両立することができる。
いが、駆動時発生音の低減効果の点からは、15μm以
上、好ましくは20〜100μmである。
うに、剥離ライナを背割り線から部分的に剥がすことに
より、例えば、図2で示されているように、記録ディス
ク、磁気ヘッド、スピンドルモータ等が収容されている
ハウジング本体Aと、トップカバーBとから構成される
ハードディスク装置のトップカバー及び/又はハウジン
グ本体(筐体)の外面に、HDD用粘着ラベルを貼付し
て使用することができる。該HDD用粘着ラベルの貼付
により、ハードディスクドライブの駆動時発生音を低減
することができ、しかも、情報表示機能を発揮すること
ができる。本発明では、HDD用粘着ラベルは、ハード
ディスクドライブの筐体の少なくとも一部に貼付すれば
よいが、駆動時発生音の更なる低減効果を発揮するため
には、粘着ラベルの貼付面積を大きくすれば良く、最も
好ましくは、ハードディスクドライブのトップカバー外
面に対し、トップカバーの全面積の20%以上、好まし
くは25〜100%となるように貼付することが好まし
い。
説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものでは
ない。
いた。 基材A:ドライラミ接着による積層方式により、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム層(厚み:9μm)/ア
ルミニウム箔(厚み:30μm)/ポリエチレンテレフ
タレートフィルム層(厚み:9μm)からなる基材Aを
作製した。
Aを用いた。 粘着剤配合物A:配合物としてアクリル酸:10重量
部、アクリル酸イソノニル:90重量部、光開始剤とし
て商品名「イルガキュア184(チバガイギー社
製)」:0.1重量部を三つ口フラスコに投入し、窒素
ガスを導入しながら1時間撹拌して反応系内の窒素置換
を行った後、紫外線ランプ(UVランプ)により約15
0mJとなるようにUV光を照射し、重合率約10%の
反応を行いプレポリマーを得た。さらにこのプレポリマ
ー:100重量部に対し、内部架橋剤としてトリメチロ
ールプロパントリアクリレート(TMPTA)を0.2
重量部加え攪拌して、粘着剤配合物A(アクリル系粘着
剤A)を得た。
(アクリル系粘着剤A)を、厚さが25μmとなるよう
に塗布し、さらに、シリコーン系剥離剤層が表面に形成
されているポリエチレンテレフタレートフィルム(剥離
ライナA1)のシリコーン剥離剤層側の面を貼り合せ、
配合物表面を空気層から遮断する状態にてUVランプに
て約2000mJのUV光を剥離ライナ側より照射し配
合物を反応させることにより、粘着シートA1を得た。
前記粘着シートA1から剥離ライナA1を剥がした(又
は除去した)後、130℃のオーブン中で約1分乾燥さ
せることにより、アクリル系粘着剤Aからなる粘着剤層
から揮発成分を除去し、再度、低密度ポリエチレンフィ
ルムのみからなる剥離ライナAを貼り合わせて、基材付
き粘着シートAを作製した。
印刷を施した後、該粘着シートAを図4(a)で示され
るような背割り線として切り込み線状の形態の背割り線
を形成させて、背割り線を有する剥離ライナにより粘着
剤層が被覆されている粘着シートを作製した。
の2.5インチハードディスクドライブのトップカバー
外面の約56%に貼り付け、後述の[騒音レベル(駆動
時発生音)の測定方法]により騒音レベルの測定を行っ
たところ、該実施例1に係る粘着ラベルを貼り付ける前
に27.7dB(A)であった騒音レベルが、貼り付け
た後は26.0dB(A)となった。
ける背割り線として、図4(b)で示されるようなミシ
ン目状の形態の背割り線を形成させたこと以外は、実施
例1と同様にして背割り線を有する剥離ライナにより粘
着剤層が被覆されている粘着シートを作製した。
こと以外は、実施例1と同様にして剥離ライナ(背割り
線を有していない剥離ライナ)により粘着剤層が被覆さ
れている粘着シートを作製した。
ラベルについて、剥離ライナを剥離させた時の粘着ラベ
ルの基材における状態(剥離後の状態)、及びハードデ
ィスクドライブに貼付時の作業性を評価した。評価結果
を表1に示した。
基材における状態(剥離後の状態)としては、主にカー
ル状となっているか、カール状となっている場合はその
度合いを調べた。また、ハードディスクドライブに貼付
時の作業性としては、容易に貼り付けることができたか
について調べ、容易に貼付することができ作業性が良好
な場合は「○」とし、貼付が困難で作業性が低い場合は
「×」として、表1に示した。
剥離ライナを剥離させる際には背割り線を利用して剥離
させた。また、貼付時の作業性では、実施例に係る粘着
ラベルについては背割り線から一方の部分の剥離ライナ
を剥がして、剥離ライナが剥離されていない部分を手で
持ちながら、前記剥離ライナを剥離させて露出して粘着
剤層の部分を貼付し、その後、残部の剥離ライナを剥離
させて、新たに露出させた粘着剤層の部分を貼付する方
法により、粘着ラベルの貼付を行った。
である。
>実施例に係る粘着ラベルをトップカバーに貼付したハ
ードディスクドライブに電源を入れて駆動させ、駆動時
の騒音レベル(駆動時発生音)を以下の方法により測定
した。
響室内に試験台を設置し、高遮音性のゴム系発泡体(厚
み20mm)の上に騒音測定の対象となるハードディス
クドライブの粘着ラベル貼付け部位となる面を上にして
設置した。(高遮音性のゴム系発泡体はハードディスク
ドライブの振動伝播による試験台の固体伝播音を防止
し、またハードディスクドライブ底面からの騒音を遮断
する目的で使用する。)
レベルが安定するまで放置した後、中央部上方300m
mに設置した自由音場型マイクロホンにより騒音レベル
を測定した。測定値は、聴感補正としてA特性を使用
し、20秒間の平均化処理を施し、周波数範囲として2
0〜20000Hzのオーバーオール値で表わした。
係る粘着ラベルは、剥離ライナを剥離させた時に生じる
粘着ラベルのカールがほとんどない。また、ハードディ
スクドライブへの貼付も容易であり作業性が優れてい
る。
ラベルでは、剥離ライナを剥離させた時に粘着ラベルが
カールしており、しかもハードディスクドライブへの貼
付も困難で作業性が低い。
ルを用いると、粘着ラベルに損傷をほとんど又は全く与
えることなく、剥離ライナを剥離させることができ、し
かもハードディスクドライブへの貼付が容易であり作業
性を向上させることができる。
れているハードディスクドライブの表示ラベルの貼付部
位に貼付するだけで、駆動時発生音を1dB以上低減す
ることが可能となる。
を有することにより、粘着ラベルとしての各種情報表示
機能と、ハードディスクドライブの駆動時における発生
音を低減できる機能を両立させることが可能となる。し
かも、剥離ライナを剥離させる際には、粘着ラベルへの
損傷を抑制又は防止することができる。さらに、ハード
ディスクドライブへの貼付の作業性を向上させることが
できる。
ブ用粘着ラベルの一態様を示す概略断面図である。
が貼付されたハードディスクドライブを示す概略図であ
る。
概略図である。
略図であり、図4(a)は切り込み線状の形態の背割り
線を有する剥離ライナを示しており、図4(b)はミシ
ン目状の形態の背割り線を有する剥離ライナを示してい
る。
の一態様を示す概略断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 基材の片面に情報表示部を有し、且つ他
面に粘着剤層を有しており、ハードディスクドライブの
筐体外面に貼付されることでハードディスクドライブ駆
動時の発生音を低減することが可能なハードディスクド
ライブ用粘着ラベルであって、前記粘着剤層が、背割り
線を有する剥離ライナで被覆されていることを特徴とす
るハードディスクドライブ用粘着ラベル。 - 【請求項2】 背割り線を有する剥離ライナにおいて、
背割り線により分割される分割部の各部分の面積が異な
っている請求項1記載のハードディスクドライブ用粘着
ラベル。 - 【請求項3】 剥離ライナにおける背割り線が、切り込
み線状又はミシン目状の形態である請求項1又は2記載
のハードディスクドライブ用粘着ラベル。 - 【請求項4】 剥離ライナにおける背割り線が、2本以
上設けられている請求項1〜3の何れかの項に記載のハ
ードディスクドライブ用粘着ラベル。 - 【請求項5】 背割り線を有する剥離ライナが、ポリオ
レフィン系フィルムから構成されている請求項1〜4の
何れかの項に記載のハードディスクドライブ用粘着ラベ
ル。 - 【請求項6】 背割り線を有する剥離ライナが、支持体
の少なくとも片面にポリオレフィン系フィルムからなる
剥離処理層が形成された構成を有している請求項1〜5
の何れかの項に記載のハードディスクドライブ用粘着ラ
ベル。 - 【請求項7】 背割り線を有する剥離ライナが、剥離剤
としてシリコーン系剥離剤を含んでいない請求項1〜6
の何れかの項に記載のハードディスクドライブ用粘着ラ
ベル。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011197135A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-10-06 | Sato Knowledge & Intellectual Property Institute | ラベルシート |
JP2019201096A (ja) * | 2018-05-16 | 2019-11-21 | アルパイン株式会社 | 機器、表示体用部品及び表示体の固定方法 |
JP2019215424A (ja) * | 2018-06-12 | 2019-12-19 | 株式会社フジシール | ラベル結束体 |
-
2001
- 2001-04-24 JP JP2001125514A patent/JP4364451B2/ja not_active Expired - Fee Related
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