JP2001246697A - 離型シートおよび粘着体 - Google Patents
離型シートおよび粘着体Info
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Abstract
ードディスク装置へ悪影響を与えにくい離型シートおよ
び粘着体を提供することにある。 【解決手段】本発明の粘着体は、離型剤層と基材とで構
成された離型シートに、粘着剤層と粘着シート基材とで
構成された粘着シートが、貼着された構成となったお
り、離型剤層に粘着剤層が接している。離型シートは、
オレフィン系熱可塑性エラストマーとポリオレフィン樹
脂を含む離型剤層と、基材とで構成される。オレフィン
系熱可塑性エラストマーとポリオレフィン樹脂との重量
比は、25:75〜75:25であるのが好ましい。
Description
粘着体に関するものである。
ディスク装置が広く用いられている。
および部品の名称や番号などの表示、および点検等のた
めに本体や蓋に設けられている穴の閉鎖等の目的で、ハ
ードディスク装置に粘着シートが貼着される。
ト基材と粘着剤層とで構成されており、ハードディスク
装置等に貼着される前は、離型シートに貼着されてい
る。
面)には、離型性の向上を目的として、離型剤層が設け
られている。従来、この離型剤層の構成材料としては、
シリコーン樹脂が用いられてきた。
ートに貼着すると、離型シート中の低分子量のシリコー
ン樹脂、シロキサン、シリコーンオイル等のシリコーン
化合物が粘着シートの粘着剤層に移行することが知られ
ている。また、前記離型シートは、製造後、ロール状に
巻き取られるが、このとき、離型シートの裏面と離型剤
層とが接触し、シリコーン樹脂中のシリコーン化合物が
離型シートの裏面に移行する。この離型シートの裏面に
移行したシリコーン化合物が、粘着体製造時、ロール状
に巻き取られ、離型シートの裏面のシリコーン化合物が
粘着シート表面に再び移行することも知られている。こ
のため、このような離型シートに貼着されていた粘着シ
ートをハードディスク装置に貼着した場合、その後、こ
の粘着剤層や粘着シートの表面に移行したシリコーン化
合物が徐々に気化し、磁気ヘッドやディスク表面等に堆
積し、微小な樹脂層を形成することが知られている。
著しい勢いで高性能化、高密度化が進んでおり、今後も
このような高性能化、高密度化は、さらに進行するもの
と考えられる。そして、ハードディスク装置の高性能
化、高密度化がさらに進むと、前述したような微小なシ
リコーン化合物の堆積が、ハードディスクの読み込みや
書き込みに悪影響を及ぼす可能性がある。
ドディスク装置などへ悪影響を与えにくい離型シートお
よび粘着体を提供することにある。
(1)〜(8)の本発明により達成される。
型剤層とで構成される離型シートであって、前記離型剤
層は、少なくとも密度が0.80〜0.90g/cm3
であるオレフィン系熱可塑性エラストマーと、ポリエチ
レン樹脂とからなることを特徴とする離型シート。
て前記基材上に設けられることを特徴とする上記(1)
に記載の離型シート。
トマーと前記ポリエチレン樹脂との重量比は、25:7
5〜75:25である上記(1)に記載の離型シート。
トマーの主成分は、エチレンプロピレン共重合体である
上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の離型シー
ト。
μmである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の
離型シート。
ムまたは無塵紙で構成される上記(1)ないし(5)の
いずれかに記載の離型シート。
かに記載の離型シートと、粘着剤層を有する粘着シート
とを有することを特徴とする粘着体。
フィルムまたは無塵紙で構成される基材を有する上記
(7)に記載の粘着体。
粘着体について、好適実施例に基づいて詳細に説明す
る。
シート基材)とで構成された離型シートに、粘着剤層と
粘着シート基材とで構成された粘着シートが、貼着され
た構成となっており、かかる粘着体では、離型剤層に粘
着剤層が接している。
剥離可能であり、剥離後、粘着シートは、被着体に貼着
される。
シートは、基材上に離型剤層が形成された構成となって
いる。
おり、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、
ポリブチレンテレフタレートフィルム等のポリエステル
フィルム、ポリプロピレンフィルムやポリメチルペンテ
ンフィルム等のポリオレフィンフィルム、ポリカーボネ
ートフィルム等のプラスチックフィルム、アルミニウ
ム、ステンレス等の金属箔、グラシン紙、上質紙、コー
ト紙、含浸紙、合成紙等の紙等で構成されている。
テレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレート
フィルム等のポリエステルフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム等のプラスチックフィルムまたは発塵の少ないい
わゆる無塵紙(例えば特公平6−11959号)で構成
されているのが好ましい。基材がプラスチックフィルム
または無塵紙で構成されることにより、加工時、使用時
等において、塵などが発生しにくく、ハードディスク装
置等の電子機器等に悪影響を及ぼしにくい。また、基材
がプラスチックフィルムまたは無塵紙で構成されると、
加工時における裁断または打ち抜き等が容易となる。ま
た、基材にプラスチックフィルムを用いる場合、かかる
プラスチックフィルムは、ポリエチレンテレフタレート
フィルムであるのがより好ましい。ポリエチレンテレフ
タレートフィルムは、塵の発生が少なく、また、加熱時
のガスの発生が少ないという利点を有している。
〜200μmであるのが好ましく、25〜50μmであ
るのがより好ましい。
着シートを離型シートから剥離することが可能となる。
剤は、少なくとも、オレフィン系熱可塑性エラストマー
とポリエチレン樹脂とからなる。
トマーとポリエチレン樹脂とを含むことにより、優れた
剥離性が得られ、しかも、離型剤層にシリコーン化合物
を含有させる必要もなくなる。したがって、本発明の粘
着体では、離型シートから粘着剤層にシリコーン化合物
が移行することが防止され、しかも、粘着シートを離型
シートから簡便、確実に剥離することができる。そのた
め、粘着シートを被着体に貼着した後、粘着シートから
シリコーン化合物が放出されることが防止される。した
がって、被着体がハードディスク装置等の電子機器等で
あっても、粘着シートは、かかる被着体に悪影響を与え
にくい。
えば、エチレンプロピレン共重合体、エチレンオクテン
共重合体等を主成分とするものが挙げられる。その中で
も、特に、エチレンプロピレン共重合体が好ましい。
ることにより、剥離性に特に優れた離型シートを得るこ
とができる。
リプロピレン、ポリエチレンを含むことができる。
ラストマーとして市販されているものでは、タフマーシ
リーズ(三井化学社製)が挙げられる。
は、0.80〜0.90g/cm3であり、0.86〜
0.88g/cm3であるのが好ましい。
が、下限値未満であると、十分な耐熱性が得られない。
の密度が、上限値を超えると、十分な剥離性が得られな
い。
ないが、0.890〜0.925g/cm3であるのが
好ましく、0.900〜0.922g/cm3であるの
がより好ましい。
あると、十分な剥離性が得られない場合がある。
を超えると、十分な離型性が得られない場合がある。
ーナッタ触媒、メタロセン触媒等の遷移金属触媒を用い
て合成されたものであるのが好ましい。
れたものが、剥離性および耐熱性に優れるという利点が
得られる。
グラーナッタ触媒を用いて生産されたものとして、J−
REXシリーズ(日本ポリオレフィン社製)、エクセレ
ンシリーズ(住友化学社製)、HIαシリーズ(住友化
学社製)等が挙げられ、メタロセン触媒を用いて生産さ
れたものとして、カーネルシリーズ(日本ポリケム社
製)、スミカセンEシリーズ(住友化学社製)、エクセ
レンEシリーズ(住友化学社製)、エクセレンEXシリ
ーズ(住友化学社製)等が挙げられる。
が異なる2種類以上のポリエチレン樹脂を含んでいても
よい。
エチレン樹脂の重量比(配合比)は、特に限定されない
が、25:75〜75:25であるのが好ましく、4
0:60〜60:40であるのがより好ましい。
量が少なすぎると、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリエチレン樹脂の種類によっては、十分な剥離性
が得られない場合がある。
の含有量が多すぎると、オレフィン系熱可塑性エラスト
マー、ポリエチレン樹脂の種類によっては、十分な耐熱
性が得られない場合がある。
剤、安定剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。ただ
し、離型剤層は、実質的にシリコーンを含んでいないも
のであるのが好ましい。
5〜50μmであるのが好ましく、15〜30μmであ
るのがより好ましい。
剥離性が良いという効果が得られる。
シートは、粘着シート基材上に粘着剤層が形成された構
成となっている。
能を有しており、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポ
リスチレン等のプラスチックフィルム、アルミニウム、
ステンレス等の金属箔、無塵紙、合成紙等の紙等の単体
もしくは複合物で構成されている。
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等のポリエステル、ポリプロピレン等のプラスチック
フィルムまたは無塵紙で構成されているのが好ましい。
粘着シート基材がプラスチックフィルムまたは無塵紙で
構成されることにより、加工時、使用時等において、埃
などが発生しにくく、ハードディスク装置等の電子機器
等に悪影響を及ぼしにくい。また、加工時における裁断
または打ち抜き等が容易となる。また、粘着シート基材
にプラスチックフィルムを用いる場合、かかるプラスチ
ックフィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルム
で構成されているのがより好ましい。ポリエチレンテレ
フタレートフィルムは、発塵が少なく、加熱時のガスの
発生が少ないという利点を有している。
いが、10〜200μmであるのが好ましく、25〜1
00μmであるのがより好ましい。
積層する面と反対側の面)に印刷や印字が施されていて
もよい。また、印刷や印字の密着をよくする等の目的
で、粘着シート基材は、その表面に、表面処理が施され
ていてもよい。また、粘着シートは、ラベルとして機能
してもよい。
成物で構成されている。粘着剤としては、例えば、アク
リル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着
剤が挙げられる。その中でも、特に、粘着剤は、アクリ
ル系粘着剤であるのが好ましい。
熱可塑性エラストマーとポリエチレン樹脂である場合、
粘着剤にアクリル系粘着剤を用いると、粘着シートの離
型性は、極めて高いものとなる。
場合、粘着性を与える主モノマー成分、接着性や凝集力
を与えるコモノマー成分、架橋点や接着性改良のための
官能基含有モノマー成分を主とする重合体または共重合
体から構成することができる。
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、ア
クリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベンジル、アクリ
ル酸メトキシエチル等のアクリル酸アルキルエステル
や、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベン
ジル等のメタクリル酸アルキルエステル等が挙げられ
る。
ル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル等が挙げ
られる。
ば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン
酸等のカルボキシル基含有モノマーや、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレ−ト、N−メチロールアクリルアミド
等のヒドロキシル基含有モノマー、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、グリシジルメタクリレート等が挙げら
れる。
組成物の粘着力、凝集力が向上する。また、このような
アクリル系樹脂は、通常、分子中に不飽和結合を有しな
いため、光や酸素に対する安定性の向上を図ることがで
きる。さらに、モノマーの種類や分子量を適宜選択する
ことにより、用途に応じた品質、特性を備える粘着剤組
成物を得ることができる。
施す架橋型および架橋処理を施さない非架橋型のいずれ
のものを用いてもよいが、架橋型のものがより好まし
い。架橋型のものを用いる場合、凝集力のより優れた粘
着剤層を形成することができる。
は、エポキシ系化合物、イソシアナート化合物、金属キ
レート化合物、金属アルコキシド、金属塩、アミン化合
物、ヒドラジン化合物、アルデヒド化合物等が挙げられ
る。
には、必要に応じて、可塑剤、粘着付与剤、安定剤等の
各種添加剤が含まれていてもよい。
1〜70μmであるのが好ましく、10〜40μmであ
るのがより好ましい。
材上に離型剤を塗工等して離型剤層を形成することによ
り、作成することができる。
例えば、押出ラミネートが良い。前記粘着シートは、粘
着シート基材を用意し、この粘着シート基材上に粘着剤
組成物を塗工して粘着剤層を形成することにより、作成
することができる。
る方法としては、例えば、ナイフコート、ロールコー
ト、ダイコート等の既存の方法が使用できる。
溶剤型、エマルション型、ホットメルト型等が挙げられ
る。
に、離型シートと粘着シートを貼り合わせることによ
り、粘着体を得ることができる。
離型シートを高温に晒さなくても粘着体を製造すること
ができる。さらに、例えば、粘着剤層を形成する際に用
いられる溶剤の影響も受けにくくなる。
層を形成し、次いで、粘着剤層上に粘着シート基材を接
合することにより粘着体を製造してもよい。
いて説明する。なお、第2実施形態の粘着体について第
1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項の説
明は省略する。
着増強層を介して離型剤層が形成された構成となってい
る。
性が向上し、粘着シートから離型シートを剥離する際
に、離型剤層と基材との境界面で剥離が生じたり、剥離
後、離型剤層の一部が粘着剤層上に残存するのをより好
適に防止することができる。
ば、ポリエチレン、変性ポリエチレン、その他の接着性
ポリオレフィン等が挙げられる。
が、5〜50μmであるのが好ましく、15〜30μm
であるのがより好ましい。
材上に接着増強層の構成材料を塗工等して接着増強層を
形成し、さらに、この接着増強層上に離型剤を塗工等し
て離型剤層を形成することにより、作成することができ
る。
方法としては、例えば、押出しラミネート等が挙げられ
る。
離型剤層と基材の接着強度を増強する接着増強層である
が、かかる中間層は、これ以外の目的のものであっても
よい。例えば、中間層は、離型剤層と基材との間での成
分の移行を防止するバリア層であってもよい。また、離
型シートは、中間層を2層以上有していてもよい。
図示の実施形態について説明したが、本発明は、これら
に限定されるものではない。例えば、粘着体は、粘着シ
ート基材の両面に粘着剤層が形成され、さらに、これら
両粘着剤層の表面に、それぞれ離型シートが形成された
ものであってもよい。
て説明する。
し、離型シートを作製した。また、基材の片面に接着増
強層を形成する場合は、押出ラミネートにより、基材の
片面に接着増強層を形成し、さらに、押出ラミネートに
より、接着増強層上に離型剤層を形成し、離型シートを
作製した。
フコート法により形成し、粘着シートを作製した。
作製した。各層の構成は、以下の通りである。
ペーパー」) 厚さ:60μm
ン系熱可塑性エラストマー 50重量部(三井化学社
製:商品名「タフマーP−0280G」密度0.87g
/cm3)ポリエチレン樹脂 50重量部(住友化学社
製 リニア低密度ポリエチレン:商品名「HI−αCW
2004」密度0.908g/cm3)(このポリエチ
レンは、チーグラーナッタ触媒で合成されたものであ
る) 厚さ:15μm
「PLシン」) 厚さ:25μm
ペーパー」) 厚さ:38μm
ン系熱可塑性エラストマー 50重量部(三井化学社
製:商品名「タフマーP−0280G」密度0.87g
/cm3)ポリエチレン 50重量部(日本ポリオレフ
ィン社製 低密度ポリエチレン:商品名「J−REX8
07A」密度0.916g/cm3)(このポリエチレ
ンは、チーグラーナッタ触媒により合成されたものであ
る) 厚さ:15μm
チレン:商品名「L−405H」密度0.924g/c
m3)
「PLシン」) 厚さ:25μm
可塑性エラストマーとポリエチレンをそれぞれ25重量
部、75重量部とした以外は、実施例2と同様にして粘
着体を作製した。
可塑性エラストマーとポリエチレンをそれぞれ65重量
部、35重量部とした以外は、実施例2と同様にして粘
着体を作製した。
リニア低密度ポリエチレン(日本ポリケム社製:商品名
「ノバティックLL UC380」密度0.921g/
cm3)とした以外は、実施例2と同様にして粘着体を
作製した。なお、このポリエチレンは、チーグラーナッ
タ触媒で合成されたものである。
低密度ポリエチレン(住友化学社製:商品名「エクセレ
ンEX CR8002」密度0.912g/cm3)と
した以外は、実施例2と同様にして粘着体を作製した。
なお、このポリエチレンは、メタロセン触媒で合成され
たものである。
低密度ポリエチレン(日本ポリケム社製:商品名「カー
ネル57L」密度0.905g/cm3)とした以外
は、実施例2と同様にして粘着体を作製した。なお、こ
のポリエチレンは、メタロセン触媒で合成されたもので
ある。
リニア低密度ポリエチレン樹脂(住友化学社製:商品名
「スミカセンE−FV401」密度0.902g/cm
3)とした以外は、実施例2と同様にして粘着体を作製
した。なお、このポリエチレンは、メタロセン触媒で合
成されたものである。
リニア低密度ポリエチレン(住友化学社製:商品名「H
I−αCW2004」密度0.908g/cm3)とし
た以外は、実施例2と同様にして粘着体を作製した。な
お、このポリエチレンは、チーグラーナッタ系触媒で合
成されたものである。
タレート(厚さ38μm)とした以外は、実施例9と同
様にして粘着体を作製した。
ン(日本ポリオレフィン社製:商品名「J−REX80
7A」密度0.916g/cm3)とした以外は、実施
例2と同様にして粘着体を作製した。
系離型剤(東レシリコーン社製:商品名「SRX−35
7」)とした以外は、実施例2と同様にして粘着体を作
製した。
体の離型剤層の材料であるオレフィン系熱可塑性エラス
トマー(TPO)、ポリエチレン(PE)の密度、およ
びこれらの重量比を表1にまとめた。
(23℃)にて72時間または70℃にて24時間、1
00g/cm3の荷重をかけた。その後、室温で24時
間放置した後、それぞれの粘着体について、離型シート
の剥離力を測定した。
し、引っ張り試験機を用いて、離型シートを固定し、基
材を300mm/分の速度で180°方向に引っ張るこ
とにより行った。これらの結果を表2に示した。
ついて、粘着シートのシリコーン化合物の含有量を測定
した。
℃、平均湿度65%RHの環境下に、粘着体を放置し
た。放置後、まず、粘着体を10×10cmの四角形に
裁断し多。次に、粘着シートを離型シートから剥離し
た。次に、23℃、10mlのn−ヘキサンを用いて、
粘着シートに対して、30秒間抽出操作を行った。次
に、得られた抽出液をメノウ乳鉢に入れ、n−ヘキサン
を揮発させた。メノウ乳鉢上に得られた抽出物と0.0
5gの臭化カリウムとで錠剤を作り、かかる錠剤中のシ
リコーン化合物の量を、ビームコンデンサー型FT−I
R(パーキンエルマー社製 商品名 PARAGON1
000)にて測定した。そして得られた結果から、検量
線を用いて、粘着シートの単位面積あたりのシリコーン
化合物の含有量を求めた(測定限界50μg/m2)。
これらの結果を表2に示した。
化合物の量を測定した。シリコーン化合物の堆積量の測
定方法は、次の通りである。
用い、以下のようにして、ディスク表面に堆積するシリ
コーン化合物の量を調べた。
離し、粘着シートの粘着剤層同士を貼り合わせた。これ
を20×1cmの四角形に裁断した。次に、内寸20×
11×10cmのステンレス製の箱に、裁断した粘着シ
ートを200組入れた。さらに、この箱に、表面のカバ
ーをはずした3.5インチのハードディスク装置を入れ
た。そして、箱に蓋をして、この箱を、60℃、25%
RHの条件下、ハードディスク装置を作動させたて30
日間おいた。
その磁気ヘッド表面を波長分散型X線分析装置(オック
スフォードインストゥルメンツ社製 商品名 WDX−
400)を用いて、磁気ヘッドの表面に堆積したシリコ
ーン化合物の量をケイ素の1分間あたりのカウント数と
して測定した(測定限界 200カウント:200カウ
ント以下ではノイズの影響で、シリコーン化合物の有無
の確認ができない)。これらの結果を表2に示した。
シートは剥離力が大きく剥離しにくいのに対して、各実
施例の離型シートの剥離力は小さく良好な剥離性を有し
ている。
例2の粘着体の粘着シートでは、5000μg/m2で
あったのに対し、各実施例の粘着体の粘着シートでは、
測定限界(50μg/m2)以下であった。
コーン化合物の量は、比較例2では1000カウントで
あったのに対し、各実施例では検出できなかった。
リコーン化合物の含有量が少なくかつ剥離性に優れた離
型シートおよび粘着体を得ることができる。
いれば、シリコーン化合物を原因とするハードディスク
の読み込みや書き込み等に悪影響を与えることを防止す
ることができる。
は、剥離性に優れるため、離型シートを簡便、確実に剥
離することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 基材と、該基材上に設けられた離型剤層
とで構成される離型シートであって、 前記離型剤層は、少なくとも密度が0.80〜0.90
g/cm3であるオレフィン系熱可塑性エラストマー
と、ポリエチレン樹脂とからなることを特徴とする離型
シート。 - 【請求項2】 前記離型剤層が接着増強層を介して前記
基材上に設けられることを特徴とする請求項1に記載の
離型シート。 - 【請求項3】 前記オレフィン系熱可塑性エラストマー
と前記ポリエチレン樹脂との重量比は、25:75〜7
5:25である請求項1に記載の離型シート。 - 【請求項4】 前記オレフィン系熱可塑性エラストマー
の主成分は、エチレンプロピレン共重合体である請求項
1ないし3のいずれかに記載の離型シート。 - 【請求項5】 前記離型剤層の厚みは、5〜50μmで
ある請求項1ないし4のいずれかに記載の離型シート。 - 【請求項6】 前記基材は、プラスチックフィルムまた
は無塵紙で構成される請求項1ないし5のいずれかに記
載の離型シート。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の離
型シートと、粘着剤層を有する粘着シートとを有するこ
とを特徴とする粘着体。 - 【請求項8】 前記粘着シートは、プラスチックフィル
ムまたは無塵紙で構成される基材を有する請求項7に記
載の粘着体。
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